JP7472871B2 - タンク - Google Patents

タンク Download PDF

Info

Publication number
JP7472871B2
JP7472871B2 JP2021133066A JP2021133066A JP7472871B2 JP 7472871 B2 JP7472871 B2 JP 7472871B2 JP 2021133066 A JP2021133066 A JP 2021133066A JP 2021133066 A JP2021133066 A JP 2021133066A JP 7472871 B2 JP7472871 B2 JP 7472871B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
ring
backup ring
bias cut
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021133066A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023027799A (ja
Inventor
雄基 甲斐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2021133066A priority Critical patent/JP7472871B2/ja
Priority to CN202210897429.XA priority patent/CN115708237A/zh
Publication of JP2023027799A publication Critical patent/JP2023027799A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7472871B2 publication Critical patent/JP7472871B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/32Hydrogen storage

Landscapes

  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)

Description

本発明は、タンクに関し、特にOリングとバックアップリングにより構成されたシール構造を有するタンクに関する。
水素タンク等のタンクは、内部にガスを貯留する貯留空間と該貯留空間と連通する開口部とを有するライナーと、ライナーの外周に形成された補強層と、ライナーの開口部を閉塞するマニホールドとを備えている。マニホールドは、蓋状部材であり、ライナーの開口部内に挿入される挿入部を有する。このような構造を有するタンクでは、ガスがライナーの開口部とマニホールドの挿入部との隙間から漏れるのを防止するため、例えば下記特許文献1に記載されたシール構造が採用されている。
すなわち、挿入部の外周壁に外周溝を設け、該外周溝にOリング及びバックアップリングを密接した状態で装着することで、ライナーの開口部とマニホールドの挿入部との間のシール性を確保する。そして、バックアップリングは、長尺状のリング本体と、該リング本体の両端にそれぞれ形成されるとともにリング本体の長手方向に対して傾斜したバイアスカット面とを有する。バックアップリングは、バイアスカット面同士を突き合わせた状態で外周溝に装着されている。
特開平11-315925号公報
しかし、このようなバックアップリングを有するシール構造では、バックアップリングの加工寸法のばらつきが大きい場合、又はガス充填によってタンクがその径方向外側に膨張する膨張量が大きい場合、突き合わせられたバイアスカット面同士が互いに引き離れる方向に位置ずれが発生してしまう。バイアスカット面が形成された部分は、リング本体と比べて厚さが比較的に薄い(言い換えれば、薄肉部である)ので、バイアスカット面同士が引き離れると、該薄肉部に応力が集中し、バックアップリングが破損し、更にOリングも破損する可能性がある。
本発明は、このような技術課題を解決するためになされたものであって、バックアップリングとシール部材の破損を防止できるタンクを提供することを目的とする。
本発明に係るタンクは、筒状の開口部を有するライナーと、前記ライナーの開口部を閉塞するように前記開口部内に挿入される挿入部を有する蓋状部材と、を備えるタンクであって、前記挿入部には、外周溝が設けられ、前記外周溝には、前記挿入部と前記開口部との間をシールするシール部材と、前記シール部材よりも前記タンクの外側に配置されたバックアップリングとが装着され、前記バックアップリングは、長尺状のリング本体と、該リング本体の両端にそれぞれ形成されるとともに前記リング本体の長手方向に対して傾斜したバイアスカット面とを有し、前記タンク内にガスが充填される前の初期状態において、前記バックアップリングは、各バイアスカット面の少なくとも一部が前記リング本体の一部と重なった状態で前記外周溝に装着されていることを特徴としている。
本発明に係るタンクでは、タンク内にガスが充填される前の初期状態において、バックアップリングは、各バイアスカット面の少なくとも一部がリング本体の一部と重なった状態で外周溝に装着されているので、仮にバイアスカット面同士が引き離れる方向に位置ずれが発生した場合であっても、従来のようにバイアスカット面が形成されて厚さが比較的に薄い部分における応力集中を抑制することができる。従って、バックアップリングとシール部材の破損を防止することができる。
本発明に係るタンクにおいて、2つの前記バイアスカット面のうち、前記シール部材に隣接する前記バイアスカット面の先端部分は、面取り加工され、R加工され、又はキャップ部材に覆われていることが好ましい。バイアスカット面の先端が尖っているため、シール部材にダメージを与える可能性がある。このようにシール部材に隣接するバイアスカット面の先端部分を面取り加工し、R加工し又はキャップ部材で覆うことで、シール部材へのダメージを防止することができる。
本発明に係るタンクにおいて、前記外周溝は、前記タンクの外側から内側に向って拡がるテーパ状底部を有し、前記バックアップリングは、前記外周溝の前記テーパ状底部に対応するテーパ部を有することが好ましい。タンクの内部にガスが充填されると、内圧によってシール部材及びバックアップリングをタンクの外側に押圧する押圧力が発生する。このように外周溝にタンクの外側から内側に向って拡がるテーパ状底部を設け、バックアップリングに外周溝のテーパ状底部に対応するテーパ部を設けることで、バックアップリングがライナーの開口部とマニホールドの挿入部との隙間からはみ出すことを抑制できる。その結果、バックアップリングの破損を防止する効果を更に向上することができる。
本発明によれば、バックアップリングとシール部材の破損を防止することができる。
実施形態に係るタンクの要部を示す部分断面図である。 図1のA部分を示す拡大断面図である。 (a)は初期状態においてマニホールドの外周溝に装着されるバックアップリングを示す斜視図であり、(b)は初期状態においてマニホールドの外周溝に装着されるバックアップリングのバイアスカット面同士の位置を示す正面図である。 (a)は初期状態においてマニホールドの外周溝に装着されるバックアップリングを示す斜視図であり、(b)は初期状態においてマニホールドの外周溝に装着されるバックアップリングのバイアスカット面同士の位置を示す正面図である。 (a)は初期状態においてマニホールドの外周溝に装着されるバックアップリングを示す斜視図であり、(b)は初期状態においてマニホールドの外周溝に装着されるバックアップリングのバイアスカット面同士の位置を示す正面図である。 (a)は初期状態においてマニホールドの外周溝に装着される従来のバックアップリングを示す斜視図であり、(b)は初期状態においてマニホールドの外周溝に装着される従来のバックアップリングのバイアスカット面同士の位置を示す正面図である。 (a)はバイアスカット面の先端部分が面取りされた例を示す図であり、(b)はバイアスカット面の先端部分がR加工された例を示す図であり、(c)はバイアスカット面の先端部分がキャップ部材に覆われる例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明に係るタンクの実施形態について説明する。下記の説明において、タンクが燃料電池車両に搭載されて内部に高圧の水素ガスが充填される例を挙げるが、タンクに充填可能なガスは、水素ガスに限定されず、CNG(圧縮天然ガス)等の各圧縮ガス、LNG(液化天然ガス)、LPG(液化石油ガス)等の各種液化ガス等であっても良い。
図1は実施形態に係るタンクの要部を示す部分断面図である。本実施形態のタンク1は、両端がドーム状に丸みを帯びた略円筒形状の高圧ガス貯蔵容器であって、ガスバリア性を有するライナー10と、ライナー10の外周を覆うように形成された補強層20と、を備えている。
ライナー10は、水素ガスに対するガスバリア性を有する樹脂材料によって形成されており、円筒状の胴体部11と胴体部11の軸L方向の両端に設けられた一対のドーム部12(図1においては片側のドーム部のみを示す)とを有する。胴体部11の軸L方向は、すなわちタンク1の軸L方向である。以下の説明では、この「タンクの軸L方向」を「軸L方向」と省略する。
ドーム部12は、半球状を呈している。そして、ドーム部12における胴体部11とは反対側の端部には、円筒状の開口部13が設けられている。開口部13は、ドーム部12よりも小さい外径を有し、軸L方向に沿ってドーム部12から突出するように配置されている。この開口部13は、タンク1内に水素ガスを充填するための充填口、あるいは、タンク1内に貯留される水素ガスを排出するための排出口として機能する。
ライナー10は、例えば、ポリエチレンやナイロン等の樹脂を用いて回転・ブロー成形法によって一体的に形成されている。また、ライナー10は、樹脂に代えてアルミニウム等の軽金属によって形成されても良い。更に、ライナー10は、回転・ブロー成形法のような一体成型の製造方法に代えて、射出・押出成形等により複数に分割された部材を接合することにより形成されても良い。
補強層20は、繊維強化樹脂によって形成されている。本実施形態では、繊維強化樹脂として炭素繊維強化樹脂(CFRP)が用いられている。そして、この炭素繊維強化樹脂は、開口部13を含むライナー10の全体を覆うことにより補強層20を形成する。補強層20の厚さは、ライナー10の胴体部11側からドーム部12側へ向うにつれて厚くなっている。補強層20における開口部13を覆う部分の厚さは、ほぼ同じである。
開口部13を覆う補強層20の外側には、口金30が取り付けられている。口金30は、ステンレスやアルミニウムなどの金属材料により円筒状に加工されたものであって、軸L方向に沿って延びる円筒状の口金本体部31と、該口金本体部31の一端部に連結されて径方向に突出する鍔部32とを有する。
また、口金本体部31の外周には、後述するマニホールド40と螺合する雄ネジ部33が形成されている。口金本体部31の内周には、鋸状の係止爪部34が形成されている。口金30は、その係止爪部34が補強層20の外周部に食い込むことにより、補強層20と固定されている。
鍔部32は、口金30の強度を高める機能と、マニホールド40と螺合する際にマニホールド40の螺合深さを規制する機能とを果たすものであり、口金本体部31と一体的に形成されている。
ライナー10の開口部13には、マニホールド40が取り付けられている。マニホールド40は、特許請求の範囲に記載の「蓋状部材」に相当するものであり、例えば複数本のタンク1を接続するための部材である。このマニホールド40は、略円板状の本体部41と、本体部41の外周縁部と連結して軸L方向に延伸する側壁部42と、本体部41の中央に配置されて側壁部42の延伸側と同じ側に突出する挿入部43と、を有する。
本体部41は、該マニホールド40の天板に該当する部分である。本体部41の内面は、開口部13、補強層20及び口金30の端面と当接する当接面である。側壁部42の内周には、口金30の雄ネジ部33と螺合する雌ネジ部46が形成されている。
挿入部43は、開口部13を閉塞するように開口部13内に挿入される部分であり、略円柱状を呈している。挿入部43の外径は、開口部13の内径よりも僅かに小さく形成されている。挿入部43の中央には、軸L方向に沿って延びるスリット44が設けられている。このスリット44は、挿入部43を開口部13に挿入する際に、挿入部43を変形させて挿入しやすくするための構造である。また、挿入部43の外周壁には、外周溝45が設けられている。外周溝45には、挿入部43と開口部13との間をシールするOリング50と、Oリング50よりもタンク1の外側に配置されたバックアップリング51とが密接した状態で装着されている。
図2は図1のA部分を示す拡大断面図である。図2に示すように、外周溝45は、軸L方向において対向する一対の壁面(外側壁面45a,内側壁面45b)と、壁面同士の間に配置されて外周溝45の底部を形成するテーパ状底部45c及び平行底部45dとを有する。より具体的には、一対の壁面のうち、外側壁面45aはタンク1の外側、内側壁面45bはタンク1の内側にそれぞれ配置されている。テーパ状底部45cは、外側壁面45aと連結して内側壁面45b側に向って(すなわち、タンク1の外側から内側に向って)拡がるように形成されている。平行底部45dは、テーパ状底部45cと内側壁面45bとを連結するように軸L方向と平行して形成されている。
Oリング50は、特許請求の範囲に記載の「シール部材」に相当するものであり、例えばゴム材料によって形成されている。このOリング50は、開口部13と平行底部45dによって圧縮された状態で外周溝45に装着され、開口部13と挿入部43と間のシール性を確保する。
バックアップリング51は、いわゆる有端リングであり、外周溝45のテーパ状底部45cに対応するテーパ部514を有するように断面台形状を呈している。テーパ部514は外周溝45のテーパ状底部45cと略同じ傾斜角度を有する。バックアップリング51は、例えばOリング50よりも摩擦係数が小さく、且つ弾性変形しにくいフッ素系樹脂材料又はナイロン46等によって形成されている。
図3(a)は初期状態においてマニホールドの外周溝に装着されるバックアップリングを示す斜視図であり、図3(b)は初期状態においてマニホールドの外周溝に装着されるバックアップリングのバイアスカット面同士の位置を示す正面図である。本実施形態において、初期状態とは、タンク1の内部にガスが充填される前の状態を意味する。また、図3及び後述する図4~図6において、外周溝45に装着されるバックアップリング51の態様をより分かりやすくするため、初期状態におけるバックアップリング51のみを示す。
図3に示すように、バックアップリング51は、長尺状のリング本体511と、該リング本体511の両端にそれぞれ形成されるとともにリング本体511の長手方向に対して傾斜したバイアスカット面512,513とを有する。
ここで、本発明に至った経緯を説明する。
図6に示すように、従来では、外周溝45に装着されるバックアップリング51Aは、本実施形態のバックアップリング51と同様に、長尺状のリング本体511Aと、該リング本体511Aの両端にそれぞれ形成されるとともにリング本体511Aの長手方向に対して傾斜したバイアスカット面512A,513Aとを有する。バックアップリング51Aの内径は外周溝45の外径と略同じ大きさを有するように形成されている。そして、バイアスカット面512A,513Aが形成された部分は、リング本体511Aと比べて厚さが比較的に薄い薄肉部となっているが、バイアスカット面512Aの全体とバイアスカット面513Aの全体とを突き合わせた状態で外周溝45に装着されるので、バックアップリング51Aの全体にわたり、厚みが略同じとなっている。
しかし、このようなバックアップリング51Aでは、上述したように、バックアップリング51Aの加工寸法のばらつきが大きい場合、又はガス充填によってタンク1がその径方向外側に膨張する膨張量が大きい場合、突き合わせられたバイアスカット面512A,513A同士が互いに引き離れる方向に位置ずれが生じる。バイアスカット面512A,513Aが形成された部分が薄肉部であるので、バイアスカット面512A,513A同士が引き離れると、この薄肉部に応力が集中し、バックアップリング51Aが破損し、更にOリング50も破損する問題が発生してしまう。
このような問題を解決するため、本実施形態では、初期状態において、バックアップリング51は、各バイアスカット面512,513の少なくとも一部がリング本体511の一部と重なった状態で外周溝45に装着されている。
より具体的には、本実施形態のバックアップリング51は、軸L方向から見たときに、バイアスカット面512の一部及びバイアスカット面513の一部がそれぞれリング本体511の一部と重なった状態で外周溝45に装着される(図3(a)参照)。これによって、軸L方向から見たときに、バイアスカット面513の先端からバイアスカット面512の先端にかけて、バイアスカット面513の一部とリング本体511の一部とが重なる部分、バイアスカット面513の残りの部分とバイアスカット面512の一部とが重なる部分、バイアスカット面512の残りの部分とリング本体511の一部とが重なる部分がそれぞれ形成される。これらの重なる部分により、軸L方向において、リング本体511の他の部分よりも厚い厚肉部が形成される(図3(b)参照)。なお、本実施形態では、バイアスカット面512,513の先端とは、バイアスカット面512,513の両端のうち最も尖っている端を指している。
また、初期状態において、バックアップリング51は、軸L方向から見たときに、バイアスカット面512の全体及びバイアスカット面513の全体がそれぞれリング本体511の一部と重なった状態で外周溝45に装着されても良い。例えば図4に示すように、軸L方向から見たときに、バイアスカット面513の先端からバイアスカット面512の先端にかけて、バイアスカット面513の全体とリング本体511の一部とが重なる部分、リング本体511同士の一部が重なる部分、バイアスカット面512の全体とリング本体511の一部とが重なる部分がそれぞれ形成される。これらの重なる部分により、軸L方向において、リング本体511の他の部分よりも厚い厚肉部が形成される。
更に、初期状態において、バックアップリング51は、軸L方向と直交するタンク1の径方向から見たときに、バイアスカット面512の全体及びバイアスカット面513の全体がそれぞれリング本体511の一部と重なった状態で外周溝45に装着されても良い。例えば図5に示すように、タンク1の径方向から見たときに、バイアスカット面513の先端からバイアスカット面512の先端にかけて、バイアスカット面513の全体とリング本体511の一部とが重なる部分、リング本体511同士の一部が重なる部分、バイアスカット面512の全体とリング本体511の一部とが重なる部分がそれぞれ形成される。これらの重なる部分により、タンク1の径方向において、リング本体511の他の部分よりも厚い厚肉部が形成される。
以上のように構成されたタンク1では、初期状態において、バックアップリング51は、バイアスカット面512及びバイアスカット面513の一部又は全体がリング本体511の一部と重なった状態で外周溝45に装着されているので、軸L方向又はタンク1の径方向においてリング本体511の他の部分よりも厚い厚肉部が形成されることになる。このため、仮にバイアスカット面512,513同士が引き離れる方向に位置ずれが発生した場合であっても、従来のように薄肉部における応力集中を抑制することができるので、バックアップリング51の破損を防止し、更にOリング50の破損を防止することができる。
また、タンク1の内部にガスが充填されると、内圧によってOリング50及びバックアップリング51をタンク1の外側に押圧する押圧力が発生する。本実施形態では、外周溝45にタンク1の外側から内側に向って拡がるテーパ状底部45cを設け、バックアップリング51に該テーパ状底部45cに対応するテーパ部514を設けることで、バックアップリング51がライナー10の開口部13とマニホールド40の挿入部43との隙間からはみ出すのを抑制することができる。その結果、バックアップリング51の破損を防止する効果を更に向上することができる。
なお、バイアスカット面512,513の先端が尖っているので、隣接するOリング50にダメージを与える問題がある。このような問題を解決するため、例えば2つのバイアスカット面512,513のうちOリング50に隣接するバイアスカット面512の先端部分は、面取り加工され(図7(a)参照)、R加工され(図7(b)参照)、又はキャップ部材60に覆われる(図7(c)参照)ことで、バイアスカット面512の先端によるOリング50へのダメージを防止することができる。なお、キャップ部材60は、例えばバックアップリング51よりも硬い樹脂材料によって形成されている。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
1:タンク、10:ライナー、11:胴体部、12:ドーム部、13:開口部、20:補強層、30:口金、31:口金本体部、32:鍔部、33:雄ネジ部、34:係止爪部、40:マニホールド(蓋状部材)、41:本体部、42:側壁部、43:挿入部、44:スリット、45:外周溝、45a:外側壁面、45b:内側壁面、45c:テーパ状底部、45d:平行底部、46:雌ネジ部、50:Oリング(シール部材)、51:バックアップリング、60:キャップ部材、511:リング本体、512,513:バイアスカット面、514:テーパ部

Claims (3)

  1. 筒状の開口部を有するライナーと、前記ライナーの開口部を閉塞するように前記開口部内に挿入される挿入部を有する蓋状部材と、を備える円筒形状のタンクであって、
    前記挿入部には、外周溝が設けられ、
    前記外周溝には、前記挿入部と前記開口部との間をシールするシール部材と、前記シール部材よりも前記タンクの外側に配置されたバックアップリングとが装着され、
    前記バックアップリングは、長尺状のリング本体と、該リング本体の両端にそれぞれ形成されるとともに前記リング本体の長手方向に対して傾斜したバイアスカット面とを有し、
    前記タンク内にガスが充填される前の初期状態において、前記バックアップリングは、前記タンクの軸方向と直交する径方向から見たときに、各バイアスカット面の全体が前記リング本体の一部と重なった状態で前記外周溝に装着されていることを特徴とするタンク。
  2. 2つの前記バイアスカット面のうち、前記シール部材に隣接する前記バイアスカット面の先端部分は、面取り加工され、R加工され、又はキャップ部材に覆われている請求項1に記載のタンク。
  3. 前記外周溝は、前記タンクの外側から内側に向って拡がるテーパ状底部を有し、
    前記バックアップリングは、前記外周溝の前記テーパ状底部に対応するテーパ部を有する請求項1又は2に記載のタンク。
JP2021133066A 2021-08-18 2021-08-18 タンク Active JP7472871B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021133066A JP7472871B2 (ja) 2021-08-18 2021-08-18 タンク
CN202210897429.XA CN115708237A (zh) 2021-08-18 2022-07-28

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021133066A JP7472871B2 (ja) 2021-08-18 2021-08-18 タンク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023027799A JP2023027799A (ja) 2023-03-03
JP7472871B2 true JP7472871B2 (ja) 2024-04-23

Family

ID=85212919

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021133066A Active JP7472871B2 (ja) 2021-08-18 2021-08-18 タンク

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7472871B2 (ja)
CN (1) CN115708237A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008008378A (ja) 2006-06-28 2008-01-17 Toyota Motor Corp 高圧タンクのシール構造
JP2015169326A (ja) 2014-03-11 2015-09-28 Nok株式会社 密封装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58132264U (ja) * 1982-03-01 1983-09-06 エヌオーケー株式会社 バツクアツプリング

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008008378A (ja) 2006-06-28 2008-01-17 Toyota Motor Corp 高圧タンクのシール構造
JP2015169326A (ja) 2014-03-11 2015-09-28 Nok株式会社 密封装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN115708237A (zh) 2023-02-21
JP2023027799A (ja) 2023-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7556171B2 (en) Tank
KR101806643B1 (ko) 다중 실링 구조를 갖는 노즐 및 이를 포함하는 압력 용기
US7861887B2 (en) Pressure vessel
EP3346178B1 (en) High-pressure container
JP5979446B2 (ja) 圧力容器
CN109210365B (zh) 高压复合容器的密封结构及高压复合容器
US11473732B2 (en) Pressure vessel
JP2008002654A (ja) タンクとタンク部品の締結構造及び締結方法
KR20230011242A (ko) 고압 탱크 유닛
JP7472871B2 (ja) タンク
CN110173620B (zh) 高压罐
JP2008014342A (ja) タンク
JP6236190B2 (ja) 圧力容器
JP7472819B2 (ja) 高圧タンク
EP3380778B1 (en) Composite pressure vessel assembly with an integrated nozzle assembly
KR20230040241A (ko) 고압 저장 용기 및 그 제조 방법
JP2023056875A (ja) タンク締結構造
JP2008002655A (ja) タンクとタンク部品との締結構造
JP5375296B2 (ja) 水素タンク
JP3218918U (ja) ガス容器用の口金、及び口金付きのガス容器
US11852298B2 (en) High-pressure gas tank and method for manufacturing high-pressure gas tank
KR20240093195A (ko) 압력 용기
JP6678460B2 (ja) 圧力容器
KR20230040243A (ko) 고압 저장 용기 및 그 제조 방법
JP2023056411A (ja) 高圧ガス容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240325

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7472871

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150