JP7471546B1 - 超電導発電システム - Google Patents

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Abstract

超電導発電システムは、水素ガスタービン(4)と、液体水素が供給され、水素ガスタービン(4)によって駆動される超電導発電機(2)と、超電導発電機(2)に供給された液体水素が気化されて超電導発電機(2)から流出される水素ガスを冷却することによって再液化する冷凍装置(3)と、を備える。

Description

本開示は、超電導発電システムに関する。
近年、超電導線を回転界磁巻線として利用した回転子を備えた発電機が開発されている。超電導線を用いた界線は、超電導状態を維持するために転移温度以下まで冷却する必要がある。冷却のための冷媒として液体水素などが用いられる。液体状態の冷媒は、界磁巻線を含む回転子を冷却した後、伝導伝熱または放射伝熱などの侵入熱により気化する。気化した冷媒は周囲の電機子などの部材を冷却しつつ連通管、または排気孔等により発電機の外へと導かれて回収される(たとえば、非特許文献1を参照)。
白井康之、塩津正博(京都大学)『液体水素冷却超電導応用エネルギー機器の開発』、低温工学 Vol.55 No.1,2020
しかしながら、非特許文献1では、発電機を冷却するために供給する液体水素の量が多くなるという問題がある。なぜなら、超電導発電機から流出した水素ガスのうち、水素ガスタービンの使用量を超える余分な水素ガスは、捨てられるからである。
それゆえに、本開示の目的は、発電機を冷却するための液体水素の供給量を低減することができる超電導発電システムを提供することである。
本開示の超電導発電システムは、水素ガスタービンと、液体水素が供給され、水素ガスタービンによって駆動される超電導発電機と、超電導発電機に供給された液体水素が気化されて超電導発電機から流出される水素ガスを冷却することによって再液化する冷凍装置と、を備える。
本開示によれば、発電機を冷却するための液体水素の供給量を低減することができる。
実施の形態1の超電導発電システムの構成を表わす図である。 実施の形態1の超電導発電システムの制御手順を表わすフローチャートである。 実施の形態2の超電導発電システムの構成を表わす図である。 実施の形態3の超電導発電システムの構成を表わす図である。 実施の形態3の超電導発電システムの制御手順を表わすフローチャートである。 実施の形態4の超電導発電システムの構成を表わす図である。 実施の形態4の超電導発電システムの制御手順を表わすフローチャートである。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の超電導発電システムの構成を表わす図である。
超電導発電システムは、液体水素貯蔵部1と、超電導発電機2と、磁気冷凍装置3と、水素ガスタービン4と、水素ガス化機構5と、蒸発水素量検出部6と、液体水素供給制御弁7と、水素ガス供給制御弁8と、制御部11と、駆動部12とを備える。
液体水素貯蔵部1は、管P1と、管P2と接続する。
液体水素供給制御弁7は、ポートA1、A2、A3、A4、A5を備える。ポートA1は、管P1と接続する。ポートA2は、管P2と接続する。ポートA3は、管P3と接続する。ポートA4は、管P5と接続する。ポートA5は、管P4と接続する。
超電導発電機2は、管P3および管P7と接続する。
磁気冷凍装置3は、管P4および管P6と接続する。
水素ガス化機構5は、管P5に設けられる。
蒸発水素量検出部6は、管P7に設けられる。
水素ガス供給制御弁8は、ポートB1、B2、B3を備える。ポートB1は、管P7と接続する。ポートB2は、管P6と接続する。ポートB3は、管P8と接続する。管P5と管P8が接続する。
水素ガスタービン4は、管P8と接続する。
液体水素貯蔵部1は、液体水素を貯蔵する。
水素ガスタービン4は、管P8によって供給される水素ガスによって駆動される。
超電導発電機2は、水素ガスタービン4による動力を電力に変換する。超電導発電機2は、超電導導体を含む。管P3によって供給される液体水素の冷熱(沸点約は-20K)を利用して、超電導導体は超電導状態に維持される。液体水素は超電導発電機2内で気化し、管P7に水素ガスが流出する。超電導発電機2は、図示しない固定子と、回転子と有する。固定子と回転子のうちいずれか一方または両方が超電導体で形成されている。磁気冷凍装置3は、管P6によって供給される水素ガスを冷却して、液体水素を管P4に放出する。
液体水素供給制御弁7は、液体水素貯蔵部1から供給される液体水素を超電導発電機2及び水素ガスタービン4のうちのいずれか一方または両方に供給する。液体水素供給制御弁7のポートA1には、液体水素貯蔵部1から管P1を通して送られる液体水素が流入する。ポートA1から流入した液体水素は、ポートA3とポートA4のうちのいずれか一方または両方から流出される。制御部11は、液体水素のポートA3、A4への流出割合を制御することができる。液体水素供給制御弁7のポートA5には、磁気冷凍装置3から流出された液体水素が流入する。ポートA5に流入した液体水素がポートA2とポートA3のうちのいずれか一方または両方から流出される。制御部11は、液体水素のポートA3、A4への流出割合を制御することができる。
水素ガス供給制御弁8は、超電導発電機2から流出した水素ガスを磁気冷凍装置3および水素ガスタービン4のうちのいずれか一方または両方に供給する。具体的には、水素ガス供給制御弁8のポートB1には、超電導発電機2から流出される水素ガスが流入する。ポートB1から流入した水素ガスは、ポートB2とポートB3のうちのいずれか一方または両方から流出される。制御部11は、水素ガスのポートB2、B3への流出割合を制御する。
水素ガス化機構5は、ポートA4から流出され、管P5によって送られる液体水素を水素ガスに変化させる。水素ガス化機構5は、たとえばヒータによって構成することができる。水素ガスは、管P5、および管P8を経由して、水素ガスタービン4に送られる。
蒸発水素量検出部6は、超電導発電機2から流出した水素ガスの量を検出する。蒸発水素量検出部6は、たとえば、ガスセンサによって構成することができる。
水素の流れの典型的な例について説明する。
液体水素貯蔵部1から液体水素供給制御弁7を経由して超電導発電機2に供給された液体水素は、超電導発電機2を冷却した後蒸発し、水素ガスとなって超電導発電機2の外部に排出される。
水素ガスは、水素ガス供給制御弁8を経由し、一部が、水素ガスタービン4で燃焼され、超電導発電機2の動力となる。残りの水素ガスは、磁気冷凍装置3を通過することで冷却・液化される。液体水素は、液体水素供給制御弁7を経由し、液体水素貯蔵部1に戻る経路と、再び冷却のために超電導発電機2に流れる経路に分かれる。
制御部11は、超電導発電機2、磁気冷凍装置3、液体水素供給制御弁7、水素ガス供給制御弁8、水素ガス化機構5、蒸発水素量検出部6、および水素ガスタービン4を制御する。
駆動部12は、超電導発電機2、および磁気冷凍装置3を駆動する。
図2は、実施の形態1の超電導発電システムの制御手順を表わすフローチャートである。
ステップS101において、制御部11は、液体水素供給制御弁7のポートA1に流入した液体水素がポートA3から流出し、ポートA5に流入した液体水素がポートA2とA3から流出するように液体水素供給制御弁7を制御する。これによって、液体水素貯蔵部1から流出した液体水素は超電導発電機2へ供給される。磁気冷凍装置3から流出した液体水素は、超電導発電機2および液体水素貯蔵部1へ供給される。制御部11は、液体水素のポートA2およびポートA3からの流出割合を制御することとしてもよい。制御部11は、ポートA2およびポートA3のうちの一方のみから液体水素が流出するように制御することとしてもよい。
ステップS102において、制御部11は、外部から発電需要を取得する。
ステップS103において、制御部11は、蒸発水素量検出部6によって検出された超電導発電機2から流出した水素ガスの量を取得する。
ステップS104において、電力の供給過多などで発電を停止する場合、または超電導発電機2を水素ガスタービン4と連結させずに同期調相機として使用する場合には、処理がステップS105に進む。
ステップS105において、制御部11は、水素ガス供給制御弁8のポートB1に流入した水素ガスがポートB2から流出するように水素ガス供給制御弁8を制御する。これによって、水素ガスタービン4は動作を停止し、水素ガスタービン4からの動力が断たれた超電導発電機2は停止する。ポートB2から流出し、磁気冷凍装置3に流入した水素ガスは、磁気冷凍装置3を通過することで冷却および液化されることによって液体水素に変化する。液体水素は、液体水素供給制御弁7のポートA5に流入する。ポートA5に流入した液体水素の一部は、ポートA2を経由して液体水素貯蔵部1に送られ、液体水素の残りは、ポートA3を経由して超電導発電機2に送られる。超電導発電機2は、発電を停止しているにも係わらず、超電導発電機2には液体水素が流入し、液体水素により冷却される。超電導発電機2が一度常温になると、再冷却し再稼働するまでに時間を要する。超電導発電機2が発電を停止しているときにも液体水素による冷却を維持し続けることによって、再稼働するまでの時間を短くすることができる。
ステップS106において、蒸発水素量検出部6によって検出された水素ガスの量が発電需要分の発電をするために水素ガスタービン4において必要な水素ガスの量よりも多い場合、処理がステップS107に進む。蒸発水素量検出部6によって検出された水素ガスの量が発電需要分の発電をするために水素ガスタービン4において必要な水素ガスの量と等しいかまたは少ない場合には、処理がステップS108に進む。発電需要分の発電をするために水素ガスタービン4において必要な水素ガスの量は、たとえば、発電量と、発電量を発電するのに水素ガスの量との対応関係を定めたテーブルを用いて、特定することができる。
ステップS107において、制御部11は、水素ガス供給制御弁8のポートB1に流入した水素ガスがポートB2およびポートB3から流出するように水素ガス供給制御弁8を制御する。これによって、水素ガスが、磁気冷凍装置3および水素ガスタービン4に送られる。磁気冷凍装置3に流入した水素ガスは、磁気冷凍装置3を通過することで冷却および液化されることによって液体水素に変化する。制御部11は、蒸発水素量検出部6によって検出された水素ガスの量と、発電需要分の発電をするために水素ガスタービン4において必要な水素ガスの量との差に応じて、水素ガスのポートB2およびポートB3からの流出割合を制御することとしてもよい。制御部11は、差が大きいほど、ポートB2から流出される水素ガスの量を多くすることとしてもよい。
ステップS108において、制御部11は、水素ガス供給制御弁8のポートB1に流入した水素ガスがポートB3から流出するように水素ガス供給制御弁8を制御する。これによって、水素ガスが水素ガスタービン4に送られる。
ステップS109において、発電需要分の発電をするために水素ガスタービン4において必要な水素ガスの量がまだ不足している場合には、処理がステップS110に進む。
ステップS110において、制御部11は、液体水素供給制御弁7のポートA1に流入した液体水素がポートA3とA4から流出するように液体水素供給制御弁7を制御する。
ステップS111において、制御部11は、水素ガス化機構5をオンに設定する。これによって、液体水素供給制御弁7のポートA4から流出した液体水素が水素ガスに変化して、水素ガスタービン4に送られる。
本実施の形態によれば、水素ガスが磁気冷凍装置3で液化し、再液化水素が液体水素貯蔵部1および超電導発電機2の少なくとも一方に再び供給される。液体水素を超電導発電機2の冷却に用いた後、超電導発電機2から流出する水素ガスを磁気冷凍装置3により再液化することによって、液体水素の消費量を削減することができる。液体水素の再液化量を水素ガス供給制御弁8によって調整することによって、液体水素の需給バランスを反映した最適な再液化量が実現でき、液体水素使用が効率化する。先行文献に記載のシステムでは、超電導発電機から流出した水素ガスのうち、水素ガスタービンの使用量を超える余分な水素ガスは、捨てられていたが、本実施の形態によれば、余分な水素ガスを磁気冷凍装置で再液化して、再利用することができる。
実施の形態2.
図3は、実施の形態2の超電導発電システムの構成を表わす図である。
実施の形態2の超電導発電システムが実施の形態1の超電導発電システムと相違する点は、実施の形態2の超電導発電システムが、超電導発電機2に代えて超電導発電機2Aを備える点である。
超電導発電機2Aは、固定子13と、超電導回転子14とを備える。
超電導回転子14は、高温超電導体により形成される。
固定子13は、一般導体で形成される。固定子13を超電導体で形成した場合、固定子13において発生する交流電流によって、固定子13の超電導状態が維持できなくなる場合を考慮して、固定子13を一般導体によって形成されるものとする。
超電導発電機2Aに流入した液体水素は超電導回転子14を形成する高温超電導体を冷却し、高温超電導体は超電導状態を維持する。液体水素はその後蒸発し、低温(20K以上常温以下)の水素ガスとなり固定子13へ流れて、固定子13を冷却する。固定子13を冷却した水素ガスは昇温し、超電導発電機2Aから流出する。
なお、固定子13も高温超電導体により形成されるものとしてもよい。
実施の形態3.
図4は、実施の形態3の超電導発電システムの構成を表わす図である。
実施の形態3の超電導発電システムが実施の形態1の超電導発電システムと相違する点は、実施の形態3の超電導発電システムが、磁気冷凍装置3に代えて磁気冷凍装置3Aを備える点と、液体水素供給制御弁7Aと、管P11、P12、P13とを備える点である。
磁気冷凍装置3Aは、磁気熱量機構15と、磁場発生装置16とを備える。液体水素供給制御弁7Aは、ポートC1、C2、C3を備える。ポートC1は、管P11と接続する。管P11は、液体水素供給制御弁7のポートA3と接続する。ポートC2は、管P3と接続する。ポートC3は、管P12と接続する。管P4は、磁気冷凍装置3Aの磁気熱量機構15と接続する。管P12は、磁気冷凍装置3Aの磁場発生装置16と接続する。管P13は、磁気冷凍装置3Aの磁場発生装置16および管P7と接続する。
液体水素供給制御弁7には、磁気冷凍装置3の磁気熱量機構15及び液体水素貯蔵部1から液体水素が供給される。液体水素供給制御弁7は、超電導発電機2、磁気冷凍装置3Aの磁場発生装置16、および水素ガス化機構5を通じて水素ガスタービン4に供給する液体水素量を調整する。液体水素供給制御弁7のポートA1には、液体水素貯蔵部1から管P1を経由して送られる液体水素が流入する。ポートA1から流入した液体水素は、ポートA3とポートA4のうちのいずれか一方または両方から流出される。また、磁気冷凍装置3Aの液体水素の加熱運転時には、ポートA5からも液体水素が流出して、管P5を通って磁気熱量機構15へ送られる。制御部11は、液体水素のポートA3、A4、A5への流出割合を制御することができる。液体水素供給制御弁7のポートA5には、磁気冷凍装置3Aによる水素ガスの冷却運転時に、磁気熱量機構15から管P4を経由して送られる液体水素が流入する。ポートA5から流入した液体水素は、ポートA2とポートA3のうちのいずれか一方または両方から流出される。制御部11は、液体水素のポートA2、A3への流出割合を制御することができる。
液体水素供給制御弁7Aは、超電導発電機2及び磁気冷凍装置3Aに供給する液体水素の量を調整する。ポートC1には、液体水素供給制御弁7のポートA3から管P11を通して液体水素が流入する。ポートC1に流入した液体水素はポートC2とポートC3から流出する。ポートC2から流出した液体水素は、管P3を通って超電導発電機2に送られる。ポートC3から流出した液体水素は、管P12を通って磁場発生装置16に送られる。制御部11は、液体水素のポートC2、C3への流出割合を制御することができる。
磁場発生装置16は、高温超電導体の超電導コイルで形成される。磁場発生装置16は、高温超電導体の超電導状態を維持するために、ポートA3、ポートC1、ポートC3、管P12を経由して送られる液体水素で冷却される。液体水素は、蒸発気化して、水素ガスとなり、管P13、P7を経由して水素ガス供給制御弁8のポートB1に流れる。
磁気熱量機構15は、第1ポートPV1と第2ポートPV2とを備える。第1ポートPV1は、管P4によって液体水素供給制御弁7のポートA5と接続する。第2ポートPV2は、管P6によって水素ガス供給制御弁8のポートB2と接続する。磁気熱量機構15は、磁気熱量材料を備える。
制御部11は、発電需要から算出される必要水素ガス量が不足する場合は、磁気冷凍装置3Aによる液体水素の加熱運転(発熱運転)を選択する。制御部11は、磁気冷凍装置3Aの加熱運転時には、磁気熱量機構15に印加される磁場を昇磁する。制御部11は、磁気冷凍装置3Aの加熱運転時には、磁気熱量機構15の第1ポートPV1から液体水素を磁気熱量機構15に流入させ、加熱され蒸発した水素ガスが磁気熱量機構15の第2ポートPV2から流出するように制御する。これによって、水素ガスタービン4に向かう水素ガス量を増加させる。
制御部11は、発電需要から算出される必要水素ガス量が余剰する場合は、磁気冷凍装置3Aによる水素ガスの冷却運転(吸熱運転)を選択する。制御部11は、磁気冷凍装置3Aの冷却運転時には、磁気熱量機構15に印加される磁場を減磁する。制御部11は、磁気冷凍装置3Aの冷却運転時には、磁気熱量機構15の第2ポートPV2から水素ガスを磁気熱量機構15に流入させ、液化した液体水素が磁気熱量機構15の第1ポートPV1から流出するように制御する。これによって、余剰の水素ガスを液体水素に再液化し、液体水素貯蔵部1に戻すことができる。
磁場発生装置16は、コイルに流れる電流を変化させることによって、磁気熱量機構15に印加される磁場を昇磁または減磁することができる。あるいは、磁気熱量機構15を移動させることによって、磁気熱量機構15に印加される磁場を昇磁または減磁してもよい。
図5は、実施の形態3の超電導発電システムの制御手順を表わすフローチャートである。
ステップS201において、制御部11は、初期状態として磁気冷凍装置3Aの冷却運転を選択する。
ステップS202において、制御部11は、液体水素供給制御弁7のポートA1に流入した液体水素がポートA3から流出し、ポートA5に流入した液体水素がポートA2とA3から流出するように液体水素供給制御弁7を制御する。これによって、液体水素貯蔵部1から流出した液体水素は液体水素供給制御弁7Aへ供給される。磁気冷凍装置3Aから流出した液体水素は、液体水素供給制御弁7Aおよび液体水素貯蔵部1へ供給される。制御部11は、液体水素のポートA2およびポートA3からの流出割合を制御することとしてもよい。制御部11は、ポートA2およびポートA3のうちの一方のみから液体水素が流出するように制御することとしてもよい。
ステップS203において、制御部11は、液体水素供給制御弁7AのポートC1に流入した液体水素がポートC2、C3から流出するように液体水素供給制御弁7Aを制御する。これによって、液体水素供給制御弁7Aから流れてくる液体水素は超電導発電機2および磁場発生装置16へ供給される。
ステップS204において、制御部11は、外部から発電需要を取得する。
ステップS205において、制御部11は、蒸発水素量検出部6によって検出された超電導発電機2から流出した水素ガスの量を取得する。
ステップS206において、電力の供給過多などで発電を停止する場合、または超電導発電機2を水素ガスタービン4と連結させずに同期調相機として使用する場合には、処理がステップS207に進む。
ステップS207において、制御部11は、水素ガス供給制御弁8のポートB1に流入した水素ガスがポートB2から流出するように水素ガス供給制御弁8を制御する。これによって、水素ガスタービン4は動作を停止し、水素ガスタービン4からの動力が断たれた超電導発電機2は停止する。ポートB2から流出し、磁気冷凍装置3Aの磁気熱量機構15に流入した水素ガスは、磁気冷凍装置3を通過することで冷却および液化されることによって液体水素に変化する。液体水素は、液体水素供給制御弁7のポートA5に流入する。ポートA5に流入した液体水素の一部は、ポートA2を経由して液体水素貯蔵部1に送られ、液体水素の残りは、ポートA3を経由して液体水素供給制御弁7AのポートC1に送られる。ポートC1に流入した液体水素は、ポートC2から超電導発電機2に送られ、ポートC3から磁場発生装置16に送られる。超電導発電機2は、発電を停止しているにも係わらず、超電導発電機2には液体水素が流入し、液体水素により冷却される。超電導発電機2が一度常温になると、再冷却し再稼働するまでに時間を要する。超電導発電機2が発電を停止しているときにも液体水素による冷却を維持し続けることによって、再稼働するまでの時間を短くすることができる。
ステップS208において、蒸発水素量検出部6によって検出された水素ガスの量が発電需要分の発電をするために水素ガスタービン4において必要な水素ガスの量よりも多い場合、処理がステップS209に進む。蒸発水素量検出部6によって検出された水素ガスの量が発電需要分の発電をするために水素ガスタービン4において必要な水素ガスの量と等しいかまたは少ない場合には、処理がステップS210に進む。発電需要分の発電をするために水素ガスタービン4において必要な水素ガスの量は、たとえば、発電量と、発電量を発電するのに水素ガスの量との対応関係を定めたテーブルを用いて、特定することができる。
ステップS209において、制御部11は、水素ガス供給制御弁8のポートB1に流入した水素ガスがポートB2およびポートB3から流出するように水素ガス供給制御弁8を制御する。これによって、水素ガスが、磁気冷凍装置3Aの磁気熱量機構15および水素ガスタービン4に送られる。磁気熱量機構15に流入した水素ガスは、磁気熱量機構15を通過することで冷却および液化されることによって液体水素に変化する。制御部11は、蒸発水素量検出部6によって検出された水素ガスの量と、発電需要分の発電をするために水素ガスタービン4において必要な水素ガスの量との差に応じて、水素ガスのポートB2およびポートB3からの流出割合を制御することとしてもよい。制御部11は、差が大きいほど、ポートB2から流出される水素ガスの量を多くすることとしてもよい。
ステップS210において、制御部11は、磁気冷凍装置3Aの加熱運転を選択する。
ステップS211において、制御部11は、液体水素供給制御弁7のポートA1に流入した液体水素がポートA3とA5から流出するように液体水素供給制御弁7を制御する。液体水素貯蔵部1から流出した液体水素は液体水素供給制御弁7Aおよび磁気熱量機構15へ供給される。磁気熱量機構15の第1ポートPV1へ流入した液体水素は、加熱され蒸発した水素ガスとなり、磁気熱量機構15の第2ポートPV2から流出する。第2ポートPV2から流出した水素ガスは、管P6を通って、水素ガス供給制御弁8のポートB2に流入する。
ステップS212において、制御部11は、水素ガス供給制御弁8のポートB1に流入した水素ガスがポートB3から流出し、ポートB2に流入した水素ガスがポートB3から流出するように水素ガス供給制御弁8を制御する。これによって、水素ガスが水素ガスタービン4に送られる。
ステップS213において、発電需要分の発電をするために水素ガスタービン4において必要な水素ガスの量がまだ不足している場合には、処理がステップS214に進む。
ステップS214において、制御部11は、液体水素供給制御弁7のポートA1に流入した液体水素がポートA3とA4とA5から流出するように液体水素供給制御弁7を制御する。
ステップS215において、制御部11は、水素ガス化機構5をオンに設定する。これによって、液体水素供給制御弁7のポートA4から流出した液体水素が水素ガスに変化して、水素ガスタービン4に送られる。
実施の形態4.
図6は、実施の形態4の超電導発電システムの構成を表わす図である。
実施の形態4の超電導発電システムが実施の形態3の超電導発電システムと相違する点は、実施の形態4の超電導発電システムが、水素ガス供給制御弁8に代えて水素ガス供給制御弁8A、8Bを備える点と、液体水素供給制御弁7Bと、管P14、P15、P16、P17とを備える点である。
液体水素供給制御弁7Bは、ポートD1、D2、D3を含む。ポートD1は、管P14と接続する。ポートD2は、管P15と接続する。管P15は、磁気熱量機構15の第1ポートPV1と接続する。ポートD3は、管P5と接続する。
水素ガス供給制御弁8Aは、ポートE1、E2、E3、E4を含む。ポートE1は、管P7と接続する。ポートE2は、管P6と接続する。ポートE3は、管P16と接続する。管P16は、磁気熱量機構15の第2ポートPV2と接続する。ポートE4は、管P17と接続する。管P17は、水素ガス供給制御弁8Bと接続する。
水素ガス供給制御弁8Bは、ポートF1、F2、F3と接続する。ポートF1は、管P17と接続する。ポートF2は、管P8と接続する。ポートF3は、管P5と接続する。
液体水素供給制御弁7BのポートD1には、液体水素供給制御弁7のポートA4から液体水素が流入する。流入した液体水素は、ポートD2とポートD3のうちのいずれか一方または両方から流出される。ポートD2から流出した液体水素は、管P15を通って、磁気熱量機構15の第1ポートPV1に流入する。磁気熱量機構15の第2ポートPV2から水素ガスが流出して、管P16を通って、水素ガス供給制御弁8AのポートE3に流入する。制御部11は、液体水素のポートD2、D3への流出割合を制御することができる。
水素ガス供給制御弁8AのポートE1には、超電導発電機2および磁場発生装置16から流出される水素ガスが流入する。ポートE1から流入した水素ガスは、ポートE4から流出される。磁気冷凍装置3Aの冷却運転時には、ポートE1から流入した水素ガスは、ポートE2からも流出する。制御部11は、水素ガスのポートE2、E4への流出割合を制御することができる。ポートE2から流出した水素ガスは、磁気熱量機構15の第4ポートPV4に流入する。磁気熱量機構15内で水素ガスが冷却され、液体水素が磁気熱量機構15の第3ポートPV3から流出する。第3ポートPV3から流出した液体水素は、管P4を通って、液体水素供給制御弁7のポートA5に流入する。磁気冷凍装置3Aの加熱運転時には、磁気熱量機構15の第2ポートPV2から流出した水素ガスは、管P16を通ってポートE3に流入する。ポートE3に流入した水素ガスは、ポートE4から流出して、管P17を通って、水素ガス供給制御弁8BのポートF1に流入する。
水素ガス供給制御弁8BのポートF1に流入した水素ガスは、ポートF2から流出する。水素ガス供給制御弁8BのポートF3に流入した水素ガスは、ポートF2から流出する。
図7は、実施の形態4の超電導発電システムの制御手順を表わすフローチャートである。
ステップS301において、制御部11は、初期状態として磁気冷凍装置3Aの冷却運転を選択する。
ステップS302において、制御部11は、液体水素供給制御弁7のポートA1に流入した液体水素がポートA3から流出し、ポートA5に流入した液体水素がポートA2とA3から流出するように液体水素供給制御弁7を制御する。これによって、液体水素貯蔵部1から流出した液体水素は液体水素供給制御弁7Aへ供給される。磁気冷凍装置3Aから流出した液体水素は、液体水素供給制御弁7Aおよび液体水素貯蔵部1へ供給される。制御部11は、液体水素のポートA2およびポートA3からの流出割合を制御することとしてもよい。制御部11は、ポートA2およびポートA3のうちの一方のみから液体水素が流出するように制御することとしてもよい。
ステップS303において、制御部11は、液体水素供給制御弁7AのポートC1に流入した液体水素がポートC2、C3から流出するように液体水素供給制御弁7Aを制御する。これによって、液体水素供給制御弁7Aから流れてくる液体水素は超電導発電機2および磁場発生装置16へ供給される。
ステップS304において、制御部11は、外部から発電需要を取得する。
ステップS305において、制御部11は、蒸発水素量検出部6によって検出された超電導発電機2から流出した水素ガスの量を取得する。
ステップS306において、電力の供給過多などで発電を停止する場合、または超電導発電機2を水素ガスタービン4と連結させずに同期調相機として使用する場合には、処理がステップS307に進む。
ステップS307において、制御部11は、水素ガス供給制御弁8AのポートE1に流入した水素ガスがポートE2から流出するように水素ガス供給制御弁8Aを制御する。これによって、水素ガスタービン4は動作を停止し、水素ガスタービン4からの動力が断たれた超電導発電機2は停止する。ポートE2から流出し、磁気冷凍装置3Aの磁気熱量機構15の第4ポートPV4に流入した水素ガスは、磁気熱量機構15を通過することで冷却および液化されることによって液体水素に変化する。液体水素は、磁気熱量機構15の第3ポートPV3から流出されて、管P4を通って液体水素供給制御弁7のポートA5に流入する。ポートA5に流入した液体水素の一部は、ポートA2を経由して液体水素貯蔵部1に送られ、液体水素の残りは、ポートA3を経由して超電導発電機2に送られる。超電導発電機2は、発電を停止しているにも係わらず、超電導発電機2には液体水素が流入し、液体水素により冷却される。超電導発電機2が一度常温になると、再冷却し再稼働するまでに時間を要する。超電導発電機2が発電を停止しているときにも液体水素による冷却を維持し続けることによって、再稼働するまでの時間を短くすることができる。
ステップS308において、蒸発水素量検出部6によって検出された水素ガスの量が発電需要分の発電をするために水素ガスタービン4において必要な水素ガスの量よりも多い場合、処理がステップS309に進む。蒸発水素量検出部6によって検出された水素ガスの量が発電需要分の発電をするために水素ガスタービン4において必要な水素ガスの量と等しいかまたは少ない場合には、処理がステップS310に進む。発電需要分の発電をするために水素ガスタービン4において必要な水素ガスの量は、たとえば、発電量と、発電量を発電するのに水素ガスの量との対応関係を定めたテーブルを用いて、特定することができる。
ステップS309において、制御部11は、水素ガス供給制御弁8AのポートE1に流入した水素ガスがポートE2およびポートE4から流出するように水素ガス供給制御弁8Aを制御する。これによって、水素ガスが、磁気冷凍装置3Aの磁気熱量機構15および水素ガス供給制御弁8Bに送られる。磁気冷凍装置3Aの磁気熱量機構15の第4ポートPV4に流入した水素ガスは、磁気熱量機構15を通過することで冷却および液化されることによって液体水素に変化する。液体水素は、磁気熱量機構15の第3ポートPV3から流出されて、管P4を通って液体水素供給制御弁7のポートA5に流入する。ポートA5に流入した液体水素の一部は、ポートA2を経由して液体水素貯蔵部1に送られ、液体水素の残りは、ポートA3を経由して液体水素供給制御弁7AのポートC1に送られる。ポートC1に流入した液体水素は、ポートC2から超電導発電機2に送られ、ポートC3から磁場発生装置16に送られる。制御部11は、蒸発水素量検出部6によって検出された水素ガスの量と、発電需要分の発電をするために水素ガスタービン4において必要な水素ガスの量との差に応じて、水素ガスのポートE2およびポートE4からの流出割合を制御することとしてもよい。制御部11は、差が大きいほど、ポートE2から流出される水素ガスの量を多くすることとしてもよい。
ステップS310において、制御部11は、水素ガス供給制御弁8BのポートF1に流入した水素ガスがポートF2から流出するように水素ガス供給制御弁8Aを制御する。これによって、水素ガスが、水素ガスタービン4に送られる。
ステップS311において、制御部11は、磁気冷凍装置3Aの加熱運転を選択する。
ステップS312において、制御部11は、液体水素供給制御弁7のポートA1に流入した液体水素がポートA3とA5から流出するように液体水素供給制御弁7を制御する。液体水素貯蔵部1から流出した液体水素は液体水素供給制御弁7Aおよび液体水素供給制御弁7Aへ供給される。
ステップS313において、制御部11は、液体水素供給制御弁7BのポートD1に流入した液体水素がポートD2から流出するように液体水素供給制御弁7Bを制御する。ポートD2から流出した液体水素は、磁気熱量機構15の第1ポートPV1へ流入する。磁気熱量機構15内で液体水素は、加熱され蒸発した水素ガスとなり、磁気熱量機構15の第2ポートPV2から流出する。第2ポートPV2から流出した水素ガスは、管P6を通って、水素ガス供給制御弁8AのポートE3に流入する。
ステップS314において、制御部11は、水素ガス供給制御弁8AのポートE1に流入した水素ガスがポートE4から流出し、ポートE3に流入した水素ガスがポートE4から流出するように水素ガス供給制御弁8Aを制御する。これによって、水素ガスが水素ガス供給制御弁8BのポートF1に送られる。
ステップS315において、制御部11は、水素ガス供給制御弁8BのポートF1に流入した水素ガスがポートF2から流出するように水素ガス供給制御弁8Bを制御する。これによって、水素ガスが水素ガスタービン4に送られる。
ステップS316において、発電需要分の発電をするために水素ガスタービン4において必要な水素ガスの量がまだ不足している場合には、処理がステップS317に進む。
ステップS317において、制御部11は、液体水素供給制御弁7のポートA1に流入した液体水素がポートA3とA4とA5から流出するように液体水素供給制御弁7を制御する。ポートA4から流出した液体水素は、管P15を通って液体水素供給制御弁7BのポートD1に流入する。
ステップS318において、制御部11は、液体水素供給制御弁7BのポートD1に流入した液体水素がポートD2とD3とから流出するように液体水素供給制御弁7Bを制御する。ポートD3から流出した液体水素は、管P5を流れる。水素ガス化機構5によって液体水素は水素ガスに変化し、水素ガス供給制御弁8BのポートF3に流入する。
ステップS319において、制御部11は、水素ガス供給制御弁8BのポートF3に流入した水素ガスがポートF2から流出するように水素ガス供給制御弁8Bを制御する。これによって、水素ガスが水素ガスタービン4に送られる。
ステップS320において、制御部11は、水素ガス化機構5をオンに設定する。これによって、液体水素供給制御弁7のポートA4から流出した液体水素が水素ガスに変化して、水素ガスタービン4に送られる。
変形例.
上述の実施形態では、ステップS107、およびS209において、制御部11は、水素ガス供給制御弁8のポートB1に流入した水素ガスがポートB2およびポートB3から流出するように水素ガス供給制御弁8を制御したが、これに限定するものではない。制御部11は、水素ガス供給制御弁8のポートB1に流入した水素ガスがポートB2から流出するように水素ガス供給制御弁8を制御してもよい。上述の実施形態では、ステップS309において、制御部11は、水素ガス供給制御弁8AのポートE1に流入した水素ガスがポートE2およびポートE4から流出するように水素ガス供給制御弁8Aを制御したが、これに限定するものではない。制御部11は、水素ガス供給制御弁8AのポートE1に流入した水素ガスがポートE2から流出するように水素ガス供給制御弁8Aを制御してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 液体水素貯蔵部、2,2A 超電導発電機、3,3A 磁気冷凍装置、4 水素ガスタービン、5 水素ガス化機構、6 蒸発水素量検出部、7,7A,7B 液体水素供給制御弁、8,8A,8B 水素ガス供給制御弁、11 制御部、12 駆動部、13 固定子、14 超電導回転子、15 磁気熱量機構、16 磁場発生装置。

Claims (13)

  1. 水素ガスタービンと、
    液体水素が供給され、前記水素ガスタービンによって駆動される超電導発電機と、
    前記超電導発電機に供給された前記液体水素が気化されて前記超電導発電機から流出される水素ガスを冷却することによって再液化する冷凍装置と、
    前記超電導発電機から流出される水素ガスを前記冷凍装置および前記水素ガスタービンのうちのいずれか一方、または両方に供給可能に構成された第1の弁とを備えた超電導発電システム。
  2. 前記超電導発電システムは、さらに、
    液体水素を貯蔵する液体水素貯蔵部と、
    前記液体水素貯蔵部から流出される液体水素を前記超電導発電機および前記水素ガスタービンのうちのいずれか一方、または両方に供給可能に構成され、かつ、前記冷凍装置から流出される液体水素を前記超電導発電機および前記液体水素貯蔵部のうちのいずれか一方、または両方に供給可能に構成された第2の弁を備えた請求項記載の超電導発電システム。
  3. 水素ガスタービンと、
    液体水素が供給され、前記水素ガスタービンによって駆動される超電導発電機と、
    前記超電導発電機に供給された前記液体水素が気化されて前記超電導発電機から流出される水素ガスを冷却することによって再液化する冷凍装置と、
    液体水素を貯蔵する液体水素貯蔵部と、
    前記液体水素貯蔵部から流出される液体水素を前記超電導発電機および前記水素ガスタービンのうちのいずれか一方、または両方に供給可能に構成され、かつ、前記冷凍装置から流出される液体水素を前記超電導発電機および前記液体水素貯蔵部のうちのいずれか一方、または両方に供給可能に構成された第2の弁とを備えた、超電導発電システム。
  4. 前記超電導発電機は、
    超電導体により形成された回転子と、
    通常導体により形成された固定子と、を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の超電導発電システム。
  5. 前記回転子は、前記液体水素によって冷却され、
    前記固定子は、前記液体水素が気化された水素ガスによって冷却される、請求項4記載の超電導発電システム。
  6. 前記冷凍装置は、
    超電導体により形成された磁場発生装置と、
    印加される磁場の増加により発熱し、印加される磁場の減少により吸熱を行う磁気熱量機構と、を含む、請求項に記載の超電導発電システム。
  7. 前記磁場発生装置は、前記液体水素によって冷却される、請求項6記載の超電導発電システム。
  8. 前記第2の弁から流出される前記液体水素を前記超電導発電機および前記磁場発生装置のうちのいずれか一方、または両方に供給可能に構成された第3の弁を、さらに備える請求項7記載の超電導発電システム。
  9. 前記磁場発生装置が発生する磁場を増加または減少させることによって、前記磁気熱量機構の吸熱反応を用いた水素ガスの冷却動作と、前記磁気熱量機構の発熱反応を用いた液体水素の加熱動作と切り替える制御部を、さらに備える、請求項8記載の超電導発電システム。
  10. 前記第2の弁は、前記液体水素貯蔵部から流出される液体水素を前記磁気熱量機構に供給可能に構成され、
    前記制御部は、前記冷却動作時には、前記第1の弁から前記水素ガスを前記磁気熱量機構に流入させ、前記加熱動作時には、前記第2の弁から前記液体水素を前記磁気熱量機構に流入させる、請求項9記載の超電導発電システム。
  11. 前記超電導発電機と前記冷凍装置とを接続するための管に設けられる蒸発水素量検出部を備え、
    前記蒸発水素量検出部によって検出された蒸発水素量によって前記第1の弁から前記冷凍装置へ向かう流量と前記水素ガスタービンへ向かう流量を調整する、請求項1または2に記載の超電導発電システム。
  12. 前記第2の弁と前記水素ガスタービンとを接続するための管に設けられ、前記第2の弁から流出した前記液体水素を水素ガスに変化させる水素ガス化機構をさらに備える、請求項2または3に記載の超電導発電システム。
  13. 水素ガスタービンと、
    液体水素が供給され、前記水素ガスタービンによって駆動される超電導発電機と、
    前記超電導発電機に供給された前記液体水素が気化されて前記超電導発電機から流出される水素ガスを冷却することによって再液化する冷凍装置とを備え、
    前記冷凍装置は、
    超電導体により形成された磁場発生装置と、
    印加される磁場の増加により発熱し、印加される磁場の減少により吸熱を行う磁気熱量機構と、を含む、超電導発電システム。
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