JP7470637B2 - 関節を固定するための装具 - Google Patents

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Description

本発明は関節のため、より詳細には親指もしくは手首関節のための安静装具に関する。
何年にもわたって、不慮の病状のため、ごく最近では加齢に関する病状のための装具が開発されている。不慮の病状の場合、その目的は一般に肢または関節を固定することである。加齢に関連する病状または良性の不慮の病状の場合、その目的はどちらかと言えば、随意運動を妨げることなく筋肉収縮の非存在下で肢または関節の単純な支持を確保することにある。
肢または関節に適合させた大部分の装具は、編地を例えば鋼またはプラスチックで作られた剛性要素と組み合わせることによって作られている。これらの装具はそれらの重量およびサイズが原因で、比較的不快適であるという欠点を有する。従ってこれらの装具は、長期間にわたって肢または関節を単に保持するのには適してないように見える。
菱形中手骨関節炎またはド・ケルバン病を有する人々の場合、一般に症状の長期悪化を防止し、かつ疼痛を軽減するために親指の小菱形骨と中手骨との間の関節を安静にするように指示される。しかし親指を意識して使用しないとしても、親指の重量それ自体により関節における活動が引き起こされる。
本出願人は、特許出願の国際公開第2015/28734号(米国特許出願公開第2016/206464号)に記載されている、より快適かつ軽量の装具を開発した。これらの装具は親指関節を取り囲む一枚の布を含み、その剛性は随意運動を行うためにさらなる努力を強いることのなく不随意運動を防止するためのビーム効果によって増加する。
しかし、手および手首関節のいずれかにおいて運動制限を引き起こし得る他の条件が存在する。例えば手根管症候群の場合、手首を繰り返し曲げることにより疼痛が引き起こされる恐れがある。安静状態では、手の重量のみで手首が無意識に曲げられることが多い。従って手首を特に睡眠中に安静位置に維持することが望ましい。また親指および手首を冒す筋骨格障害の場合、関係する全ての関節を安静状態に維持することが望ましいかもしれない。親指を保持するために使用されるその一枚の布はビーム効果を使用したとしても、手の重量を支持し、かつこのようにして手首を保持するには剛性が不十分であることが分かる。
本出願人は、特許出願の国際公開第2016/198778号に記載されている剛性の熱成形可能なパネルが組み込まれた装具も提案している。これらの装具は使用者の形態に適合させた非常に有効な支持を提供する。しかしこの支持は、特に夜間には特定の病状にとって過剰に見え、従って不快感の原因となり得る。これらの装具には熱成形作業を必要とするという欠点もある。また、特定の領域において圧力を回避することが必要な場合がある。これは特に手根管病状を有する人々の場合である。次いで熱成形作業は当該領域と熱成形可能なパネルとの間に空間を残すために熱成形作業中に圧力から保護される領域に配置される部品の使用を必要とし、その後にこの装具はこの部品を取り除いて使用される。
従って、装具が長期間にわたって装着される場合であっても不快感を引き起こすことなく関節から肢の遠位部分までの重量を支持することができる、手および/または手首などの関節のための安静装具を提供することが望ましい。また、数個の標準サイズのみであるが最終調整作業を必要とすることなく、特注することを必要としない装具を提供することが望ましい。関節の運動を妨害しない装具を提供することが望ましい場合もある。
実施形態は、弾性材料で作られており、かつ関節と関節の片側において遠位および近位肢部分とを封入するように構成されたスリーブ様主部材であって、近位肢部分を通すための開口部および遠位肢部分を通すための開口部を有する主部材と、主部材内に形成され、かつパネルの寸法に調整されたポケットに収容される弾性変形可能なパネルと、主部材と近位肢部分の周りにあるパネルの近位部とを補強するための剛性の補強装置であって、パネルの遠位部は主部材によってのみ肢の周りで保持されている補強装置とを含み、パネルは、補強装置によって覆われた肢部分を含む肢部分に沿って主部材の長さの少なくとも50%にわたって、パネルがその下に位置する肢の周囲長の30%超を占める断面を有するように構成されており、パネルは5~10MPaのヤング率を有する材料で作られており、主部材を形成している材料はより低いオーダーの剛性を有する、親指および/または手首に適合させた関節を支持するための装具に関する。
一実施形態によれば、パネルの広さおよび厚さならびにパネルおよび主部材の弾性は、遠位肢部分の重量による中立的安静位置からの関節の意図していない運動を防止するように選択される。
一実施形態によれば、パネルは肢に沿って本装具の長さの少なくとも80%にわたって延在し、かつパネルの断面は肢に沿ってパネルの長さの少なくとも80%にわたってその下に位置する肢の周囲長の40%超を占める。
一実施形態によれば、パネルはその2つのパネル部分の対向する縁の一部に沿って延在するヒンジによって互いに連結された2つのパネル部分を含む。
一実施形態によれば、ヒンジはパネルの製造中にパネルと同じ材料から作られているか、縫い糸によって形成されている。
一実施形態によれば、ヒンジは2つのパネル部分の対向する縁の長さの半分未満にわたって延在している。
一実施形態によれば、補強装置はヒンジを部分的に覆っている。
一実施形態によれば、本装具は別個の隣接するポケットに収容される2つのパネルを含む。
一実施形態によれば、各パネルは、以下の作業:射出成形、ホットプレスを用いたシートの熱成形、3D印刷のうちの1つによって作られる。
一実施形態によれば、主部材は、接着剤層によって互いに接合された2つの弾性布層を含む布で作られており、各ポケットは主部材の内側に縫い付けられた弾性布層によって形成されている。
一実施形態によれば、パネルは0.8~1.9mmの厚さにおいて5.4~9MPaのヤング率を有する。
一実施形態によれば、本装具は親指を支持するように構成されており、ここでは主部材は、親指の基部を覆うように成形された遠位スリーブ様部分、手首を覆うように成形された近位スリーブ様部分、および遠位部分と近位部分とを接続する中間部分を含み、パネルは手首の掌側領域を覆うことなく親指、親指の第1指骨および第1中手骨および手首までの形状に一致するように成形された2つのパネル部分を含み、補強装置は、主部材に取り付けられ、かつ手首の周りで締め付けられるように構成されたストラップを含む。
一実施形態によれば、本装具は手首を支持するように構成されており、ここではスリーブ様主部材は、前腕の一部、手首および親指の手根中手関節および指の中手骨の近位部を覆うように成形されており、主部材は、前腕を通すための近位開口部と、一方は親指を通すためのものであって他方は手の掌を通すための2つの遠位開口部とを有し、パネルは、手、手首および前腕の側面に沿って上に延在する、手の掌の基部、親指の中手骨領域、手首の掌側面および前腕の一部に一致するように成形された2つのパネル部分を含み、補強装置は主部材を手首および前腕の周りで補強するように構成されている。
一実施形態によれば、本装具は手首および親指を支持するように構成されており、ここでは主部材は、親指の基部を覆うように成形された遠位スリーブ様部分と、手首および前腕の一部および親指の手根中手関節を覆うように成形された近位スリーブ様部分と、遠位部分と近位部分とを接続する中間部分とを含み、パネルは、手、手首および前腕の側面に沿って上に延在する親指、親指の第1指骨および第1中手骨領域、手の掌の基部、手首の掌側面および前腕の一部の形状に一致するように成形された2つのパネル部分を含み、補強装置は主部材を手首および前腕の周りで補強するように構成されている。
一実施形態によれば、2つのパネル部分のうちの1つは、手首の掌側面において手根管領域との接触を回避するように成形されている。
以下では本発明の実施形態が、添付の図に関連して非限定的に説明されることになる。
一実施形態に係る装具の一部の概略断面を示す。 様々な実施形態に係る装具内に形成されたポケットに収容される可撓性の成形パネルの概略断面図を示す。 様々な実施形態に係る装具内に形成されたポケットに収容される可撓性の成形パネルの概略断面図を示す。 様々な実施形態に係る装具内に形成されたポケットに収容される可撓性の成形パネルの概略断面図を示す。 異なる実施形態に係る一対の連結されたパネルの概略斜視図を示す。 異なる実施形態に係る一対の連結されたパネルの概略斜視図を示す。 一実施形態に係る親指装具が装着された手の上面および下面概略図を示す。 一実施形態に係る親指装具が装着された手の上面および下面概略図を示す。 図7の装具に取り付けられる一実施形態に係る一対のパネルの2つの対向面をそれぞれ正面図および斜視図で示す。 図7の装具に取り付けられる一実施形態に係る一対のパネルの2つの対向面をそれぞれ正面図および斜視図で示す。 一実施形態に係る図9の一対のパネルによって得られる効果を示す図8の装具の概略図を示す。 一実施形態に係る手首装具が装着された手の上面および下面概略図を示す。 一実施形態に係る手首装具が装着された手の上面および下面概略図を示す。 一実施形態に係る図11の装具の補強装置を概略的に示す。 別の実施形態に係る補強ストラップが取り付けられた図11の装具を概略的に示す。 一実施形態に係る図11の装具に取り付けられる一対のパネルを概略的に示す。 一実施形態に係る図15の一対のパネルによって得られる効果を示す図11の装具の概略側面図を示す。 一実施形態に係る手首および親指装具に取り付けられる一対のパネルを概略的に示す。 一実施形態に係る手首および親指装具の概略側面図を示す。
図1は、一実施形態に係る装具1を部分的に示す。装具1は2つの部材10、11を含む。部材10は少なくとも部分的に弾性であり、保持される関節の周りに装着されるスリーブを形成するように成形される。従ってスリーブは、関節および/またはスリーブの下に位置する肢に最もよく使用される保持装置によって加えられる張力と同程度であるかそれ未満である張力を加えることができる。部材11は弾性材料で作られており、弾性変形可能な材料で作られたパネル12が収容されるポケットを形成するように部材10に取り付けられる。ポケットの形状はパネル12の形状に調整される。従って、パネルによるポケットの充填率は80~95%であってもよい。パネル12の形状は支持が必要とされる肢または関節の面積に従って定めることができる。部材10は肢の皮膚6に直接接触した状態で配置することができる。部材11は、皮膚6に接触している部材10の片側に溶接もしくは縫い目線13によって部材10に取り付けることができる。これは部材11も肢の皮膚6に接触していることを意味する。
一実施形態によれば、パネル12は、それが施用される関節領域を封入し、かつそれに少なくとも部分的に一致するように成形されている。例えばパネル12は、維持する必要がある関節の領域にそれを当て、かつ圧力をかけないことが好ましい敏感な領域において本装具と肢の皮膚との間に空間を残すことによって関節を部分的に封入するように成形されていてもよい。
本装具は、主部材と近位肢部分の周りにあるパネルの近位部分とを補強するための非弾性装置も含む。従って、補強装置と組み合わせたパネルは、ゼロまたは低い張力であっても補強装置を肢の周りで調整した際にカンチレバーを形成し、これは簡単に補強装置の長さをその下に位置する肢の周囲長に調整するのを可能にする。またパネルは、補強装置によって覆われた肢部分を含む本装具によって覆われた肢部分に沿って本装具の長さの少なくとも50%に対して、パネルがその下に位置する肢の周囲長の30%超を占める断面を有するように構成されている。またパネルの広さおよび厚さならびにパネルおよび主部材の弾性は、肢の遠位部分の重量による中立的安静位置からの関節の意図していない運動を防止するように選択される。その結果、肢の遠位部分の向きに関わらず、本装具のみによってこの部分を確実にその中立的位置に維持することができる。
好ましくは、パネルは肢に沿って本装具の長さの少なくとも80%にわたって延在し、パネルのその断面は、肢に沿ってパネルの長さの少なくとも80%にわたってその下に位置する肢の周囲長の40%超を占める。
一実施形態によれば、パネルの広さおよび厚さならびにパネルおよび主部材の弾性は関節の随意運動を可能にするように選択される。
パネル12は、射出可能なプラスチック材料から成形することによって、あるいはホットプレスを用いて平板を熱成形することによって、あるいは3D印刷によって作製することができる。パネル12の厚さは、パネル12が特定の保持を提供するためにより剛性にすべき領域ではより厚く、かつパネル12があまり強くない保持を提供したりパネルの2つの部分の間のヒンジを形成したりするためにより柔軟にすることができる領域ではより薄くなるように可変的であってもよい。パネル12を形成する材料の弾性(ヤング率)は、パネルの所望の剛性および形状、特に曲率に従って選択される。
図2は、本発明に係る装具に取り付けることができるパネル12の例示的な断面を示す。図2に示されているパネル断面は、深さa、半分の幅bおよび厚さeを有する半楕円形状を有する。この断面を有するビームの曲げは、ヤング率、深さの3乗および半分の幅bに反比例する。当然ながら、図2に示されているパネル断面形状は、関節または肢の実際の断面に一致しない理想的な形状である。
時として、パネルがいくつかの位置においてより大きな範囲にわたって関節を取り囲むことが望ましい場合がある。従って、図3は、180°よりも大きいセクター角度にわたって延在するパネル12’断面を示す。パネル12’はアンダーカットを含まない単純な成形を用いて製造することができない場合がある。一実施形態によれば、そのようなパネルは図4に示すように2つの部分で作られている。図4は一対のパネル12a、12bの断面を示し、それらはヒンジ14によって互いに連結させてパネル12’の断面を有するパネルを形成することができる。この一対のパネル12a、12bは単一の型を用いる単一の成形作業(アンダーカットを含まない)で製造することができる。
図5および図6は、連結された一対のパネル12a、12bの例を示す。図5に示されている例では、ヒンジ14は成形作業においてパネル12a、12bと共に形成され、従ってパネルと同じ材料で形成されている。ヒンジ14は実質的に円筒状の形状(真っ直ぐな母線によって画定される)を有し、弾性変形による曲げを可能にするためにパネル12a、12bよりも小さい厚さを有していてもよい。実際には、その機能を保証するために、肢の一部に装着するためにパネル12a、12bを曲げたとしても、ヒンジ14は曲がってはならない。
図6の例では、ヒンジは縫い糸141、例えば3本の縫い糸によって作られている。
一実施形態によれば、ヒンジ14、141は、2つのパネル12a、12bの対向する縁の一部のみにわたって延在している。実際には、成人の個体間において関節寸法にばらつきはほとんどない。他方、関節の片側の領域では寸法における大きな形態学的ばらつきが観察される場合がある。従ってパネル12a、12bは、2つのパネル12a、12bの対向する縁の一部にわたって互いに連結させないことが有利である。パネル12a、12bの可撓性により、パネルを変形させてヒンジ接続を有しない領域において使用者の形態に一致させることができる。しかし、ヒンジ接続された領域において2つのパネル12a、12bは一緒になると、2つの接続されたパネル12a、12bの形状を有する単一のパネルの剛性に近い剛性を有する。
あるいは、2つのパネル12a、12bは、特にそれほど剛性が必要とされない場合および/またはパネルのために選択される材料が十分な剛性を有する場合には、互いに連結されてない状態で本装具のそれぞれのポケットに単に収容されている。また2つのパネル12a、12bは、例えば2つのパネルの対向する縁間の間隙における縫い目によって半分に分離された単一のポケットに収容されていてもよい。
一実施形態によれば、部材10を形成する材料は、接着剤の層によって互いに接合された弾性布の2つの層で作られている。接着剤の層は、布の2つの層の間に均等に分布させてもよく、あるいは均等に分布された箇所に配置することができる。この布の2つの層は、これらの2つの層の1つに接着剤をコーティングし、かつこれらの2つの層を1つまたは2つのローラーによって一緒に圧力をかけることによって接着させてもよい。接着剤層は約0.05mmの厚さであってもよい。
部材10の2つの層を形成する布は、155g/mの坪量を有するポリアミド(約80重量%)およびエラスタン(約20重量%)をベースとする布であってもよい。使用される接着剤はポリウレタン系であってもよい。この布の2つの層および接着剤層によって形成される材料全体は355g/mの坪量を有していてもよい。これらの2つの層を形成している布は0.5~0.7mmの厚さであってもよい。結果として、部材10を形成する材料は1~1.4mmの厚さであってもよい。これらの2つの接着された層のそれぞれを形成している布は、縦方向に85%~115%であって横方向に65%~95%の弾性を有していてもよい。ポケットを形成するために層10上に組み立てられる部材11は同じ布の単層によって作られていてもよい。
また発汗のリスクを抑えるために、部材10および11は微穿孔を有していてもよい。
一例によれば、パネルは熱可塑性エラストマーで作られていてもよく、0.7~2mmの厚さで5~10MPaのヤング率(伸長の非存在下で)を有していてもよい。好ましくは、パネルのヤング率は0.8~1.9mmの厚さで5.4~9MPaである。
図7および図8は、本装具が手の上に配置された状態の一実施形態に係る親指装具2を示す。図7および図8は手の背側および掌側をそれぞれ示す。装具2は、図7および図8において点線および破線によって区切られている遠位部分20a、近位部分20c、および部分20aと20cとを接続する中間部分20bを有する主部材20を含む。スリーブの形態の部分20aは、手の親指と掌との間の折れ曲がっている領域から親指の第1指骨の中間まで親指の基部を覆って保持するように成形されている。同じくスリーブに成形されている部分20cは手首、親指の手根中手関節および指の中手骨の近位部を覆うように成形されている。中間部分20cは手の掌を通すために部分20aと部分20cとの間に延在する開口部を有する。
主部材20は弾性材料で作られており、特に手根中手関節の敏感な領域において疼痛を引き起こし得る過剰な圧縮力を加えることなく、保持される手および親指の形状に調整されている。従って、主部材20は部材10と同じ材料で作られていてもよい(図1)。本装具は、主部材20を手首の周りに締め付けるように構成された非弾性締め付けストラップ25も含む。ストラップ25は例えば縫い目28によって主部材20に取り付けることができる。ストラップの締め付けは、ストラップの片側にループを有する部分とストラップの自由端に取り付けられたフック26を有する部分とによって調整することができる。一実施形態では、ストラップの一端は、手首の周りで一方の方向に巻き付けた後にストラップの他端を係合させるバックル27を有する。次いでストラップを他方の方向に手首の周りで締め付け、ストラップの他端にあるフック部分26をストラップのループ部分に当てる。本装具は、特に細く絞られた領域が存在しないので大きな努力なしに指先および親指の方向に取り外すことができる。
一実施形態によれば、主部材20は、1つ以上のヒンジによって互いに連結されたパネル22a、22bが収容されるポケットを含む。パネル22a、22bは親指、第1指骨および第1中手骨および手首まで適合するように成形されている。従って、パネル22a、22bの近位部はストラップ25によって締め付けられる領域内に位置している。
図9および図9Aは、3つの縫い目24によって互いに連結されたパネル22a、22bを示す。パネル22a、22bは一緒になると、第1指骨の外周の80%超を取り囲む封入形状を有する。この封入形状は、パネルの二次モーメントの増加、ひいてはビーム効果によって親指の重量を支持するためのパネルの剛性の増加に寄与する深さ(図2では寸法「a」)を有する。図10に示すように、パネルのうちのいくつかはストラップ25の下に位置している。従って、パネル22a、22bはカンチレバービーム29a、29bのように挙動し、ストラップ25が手首の周りに締め付けられた場合に、パネル22a、22bの一部のストラップ25による締め付けによりカンチレバー効果が生じる。このカンチレバー効果は、ストラップが弾性でないという事実によって増加する。従って、パネルを形成するために選択された材料の剛性と組み合わせたパネル22a、22bの封入形状により、確実に親指の中手指節関節が安静位置に維持される。パネルを形成する材料の剛性は空間における手の向きに関わらず、親指の重量による(外部力および筋肉収縮の非存在下での)親指の中立的安静位置からの関節の不随意運動を防止するが親指の随意運動を妨げないように選択される。
図10から、ヒンジ24の一部が本装具の剛性に寄与する補強ストラップ25によって覆われていることが分かる。ヒンジ24が2つのパネル22a、22bの対向する縁の一部のみにわたって延在していることも観察することができる。ヒンジが存在しない遠位部分d1(図9)により本装具を親指の中手指節関節領域の異なる形態に適合させることが可能になる。実際に、この領域にヒンジが存在しないことによりパネルが互いから離れるか互いに向かって移動すること、ならびにこれらの部分が連結されている場合よりも大きく変形することが可能になる。パネル22a、22bの可撓性と組み合わせたこの構成により、同じパネルを異なるサイズの本装具のために使用することが可能になり、従って異なるサイズの装具の製造のために単一の型の使用が可能になる。領域d3において2つのパネル22a、22bを接続するヒンジ24の存在により、より深い組み合わせプロファイル(図2では寸法「a」)が可能になる。従って、2つのパネルの組み合わせにより得られる二次モーメントはこの領域において僅かにより高くなる。
一実施形態によれば、距離d1は60~65mmの値に設定され、ヒンジの長さd3は35~45mmの値に設定され、ヒンジとパネル22aの近位縁との間の距離d2は10~15mmの値に設定されている。
別の実施形態では、パネル22a、22bはヒンジによって互いに連結されていないが、2つの別個のポケットまたは例えば2つのパネル間を分離する縫い目によって2つに分割された単一のポケットに収容されている。
図11および図12は、本装具が手の上に配置された状態の一実施形態に係る手首装具3を示す。図11および図12は手の背側および掌側をそれぞれ示す。装具3は、前腕の一部、手首および親指の手根中手関節、および指の中手骨の近位部分を覆うスリーブに成形された主部材30を含む。主部材30は前腕を通すための近位開口部と、1つは親指を通すためのものであって他方は手の掌を通すためのものである2つの遠位開口部とを有する。主部材30は、手を本装具の中に通すのを可能にするために近位開口部から手の背側の中心領域まで延在するスロット33を有する。スロット33は固定装置、例えばフックおよびループ装置34により1つに合わせてもよく、これにより前腕の周りでの本装具の位置を調整することも可能になる。
一実施形態によれば、主部材30は、1つ以上のヒンジによって互いに連結されたパネル32a、32bが収容されるポケットを含む。パネル32a、32bは、手、手首および前腕の側面で盛り上がっている手の掌の基部、親指の中手骨領域、手首の掌側面および前腕の一部に従うように成形されている。またパネル32a、32bは、特に手根管症候群の場合に敏感であり得る手首の掌側面の手根管領域との接触を回避するように成形されている。
主部材30は弾性材料で作られており、特に手根中手関節の敏感な領域において疼痛を引き起こし得る過剰な拘束力を加えることなく保持される手および親指の形状に調整されている。従って、主部材30は部材10と同じ材料で作られていてもよい(図1)。本装具は、主部材30を手首および前腕の周りに締め付けるように構成された非弾性補強装置35も含む。
図13は、装具3のための補強装置35の例示的な実施形態を示す。補強装置35は実質的に矩形の主部材を含む。この主部材には、その突起が原因でより敏感である茎状突起の領域を覆うのを回避するための開口部38が設けられていてもよい。また開口部38は手首の周りでの補強装置の位置決めを容易にするための目印として使用してもよい。この主部材の側端は、片側ではストラップ部分35a、35bによって、反対側ではその端部がストラップ部分35a、35bと協働するように設計された締め付けバックル37a、37bを有するストラップ部分によって延在している。ストラップ部分35a、35bは異なる幅を有していてもよい。補強装置35の片側は、例えばストラップ部分35a、35bの自由端に配置されたフック36a、36bを有する部分と協働して装置35を装具3の周りに固定するように設計されたループを有する部分を有していてもよい。補強装置35は、開口部38と締め付けバックル37a、37bとの間に形成された縫い目35dによって例えばスロット33に沿って主部材30に取り付けられていてもよい。
補強装置35を手首の周りに締め付けるために、ストラップ部分35a、35bの端部を手首の周りに一方の方向に巻き付けた後にそれらのそれぞれの締め付けバックル37a、37bに係合させる。次いでストラップ部分35a、35bを手首の周りに他方の方向に締め付け、ストラップ部分35a、35bの自由端にあるフック部分36a、36bを補強装置35のループ部分に当てる。本装具は、特に手首の周りに収縮領域をなくすスロット33のおかげで大きな努力なしに指先および親指の方向に取り外すことができる。
図14は、ストラップ35cを含む装具3のための補強装置の別の例示的な実施形態を示す。ストラップ35cの一端は装具3の主部材30、例えば手の背側を覆う領域に取り付けられている。ストラップ35cを手首の周りに締め付けるために、ストラップ35cを手の周りに一方の方向に巻き付け、次いで手首の背側を覆う領域において例えば主部材30に取り付けられた締め付けバックル37cに係合させる。次いでストラップ35cを手首の周りに他方の方向に締め付けるが、ストラップの自由端35cには前腕の領域において主部材30に取り付けられたループ部分31と協働するためのフック部分36cが設けられている。3cmのオーダー(±20%以内)の幅を有する締め付けストラップ35cのこの巻き付け方法により、ストラップの巻き付け回数×ストラップの幅の積よりも大きい表面積を覆うことが可能になる。この巻き付け方法は茎状突起を覆っていないことも観察することができる。
リブ35dは、主部材30に取り付けられたストラップ35cの端部とバックル37cが主部材に取り付けられている領域との間で布の2つの層の間に取り付けられていてもよい。リブ35dは、ストラップ35cが締め付けられる際に反対方向からの力を受ける主部材30の領域をより剛性にするのを助ける。リブ35dがストラップ35cによって覆われておらず、従って手の背側面とストラップとの間で締め付けることができず、かつ手または指のどんな運動によっても変形しない手の背側面に位置していることを観察することができる。その結果、このリブはパネル32a、32bに加えて本装具を剛性にすることに関与しない。
図15は、ヒンジ34によって互いに連結されたパネル32a、32bの外面を示す。パネル32a、32bは一緒になると、手、手首および前腕の外周の50%超を取り囲む封入形状を有する。この封入形状は、パネルの二次モーメントの増加、ひいてはビーム効果によって手の重量を支持するためのパネルの剛性の増加に寄与する深さ(図2では寸法「a」)を有する。
図16に示すように、パネル32a、32bの一部はストラップ35の下に位置している。従ってパネル32a、32bは、ストラップ35、35cによって覆われたパネル32a、32bの一部の締め付けによりストラップ35、35cが手首の周りに締め付けられた場合に補強装置35、35cと親指の中手骨の遠位端との間に延在するカンチレバー39として機能し、カンチレバー効果を生じさせる。このカンチレバー効果はストラップが弾性でないという事実によって増加する。従って、パネルを形成するために選択された材料の剛性と組み合わせたパネル32a、32bの封入形状により、空間における手の向きに関わらず手首を安静位置に維持することが可能になるが、手首の随意運動は妨げない。パネル32a、32bを形成する材料の剛性は、空間における手の向きに関わらず、手の重量による手の中立的安静位置からの手首関節の不随意運動を防止するが手の随意運動を妨げないように選択される。
ヒンジ34の一部が装具3の剛性に寄与する締め付けストラップ35、35cによって覆われていることを観察することができる。ヒンジ34が2つのパネル32a、32bの対向する縁の一部にわたってのみ延在していることも観察することができる。従って、ヒンジ34はパネル32aの遠位および近位縁からの距離d1およびd2に位置している。距離d2(図15)は、本装具を異なる形態の前腕領域に適合させるのを可能にするように設定されている。パネル32a、32bの可撓性と組み合わせたこの構成により同じパネルを異なるサイズの装具3のために使用することが可能になり、従って異なるサイズの装具の製造のために1つの型の使用が可能になる。ポケットを形成する部材10および11間の縫い目は、パネル32a、32b間にヒンジを有しないスロットのいずれか一方の中に縫い込むことができる。
領域d3における2つのパネル32a、32bを接続するヒンジ34の存在により、より深い組み合わせプロファイル(図2では寸法「a」)を形成することが可能になり、その深さはストラップを締め付けることによって増加する。従って、2つのパネルの組み合わせにより得られる二次モーメントはこの領域において非常により高くなる。この領域が本装具との接触が回避されることが求められる場所であり、従って本装具がより高い剛性を有すべき場所である手根管の領域を覆っていることを観察することができる。それらの二次モーメントによって与えられるパネルの剛性により、パネルは小さい厚さで形成することができる。
例示的な実施形態によれば、ヒンジ34とパネル32aの近位縁との間の距離d2は65~75mmの値に設定され、ヒンジ34の長さd3は65~75mmの値に設定され、ヒンジとパネル32aの遠位縁との間の距離d1は5~10mmの値に設定されている。
別の実施形態によれば、パネル32a、32bは互いに連結されていないが、2つの別個のポケットまたは例えば2つのパネル間を分離する縫い目によって2つに分割された単一のポケットに収容されている。
別の実施形態は、装具3のために提供される補強装置35および35cなどの補強装置を用いて装具2および3の形状を組み合わせることができる手首および親指装具に関する。図17は、そのような手首および親指装具に取り付けることができるパネル42a、42bの外面を示す。パネル42a、42bは、パネル32aをパネル22aと、パネル32bをパネル22bとそれぞれ組み合わせることによって得てもよい。2つのパネル42a、42bは、長さd3を有するヒンジ44によって互いに接続されている。ヒンジはパネル42aの遠位縁からの距離d1およびパネル42aの近位縁からの距離d2に位置している。
図18は、パネル42a、42bが取り付けられ、かつ補強装置35により手および手首の周りに締め付けられる手首および親指装具4を示す。当然ながら、装具4を手首の周りに締め付けるためにストラップ35cを使用することもできる。パネル42a、42bは、補強装置35、35cを手首の周りに締め付けた場合に補強装置35、35cと親指の第1指骨との間に延在するカンチレバー49として挙動し、補強装置35、35cによるパネル42a、42bの一部の締め付けによりカンチレバー効果が生じる。このカンチレバー効果は補強装置35、35cが弾性でないという事実により増加する。従って、パネルのために選択される材料の剛性と組み合わせたパネル42a、42bの封入形状により、空間における手の向きに関わらず、手首および親指をそれらのそれぞれの安静位置に維持することが可能になるが、親指および手の重量に依存するそれらのそれぞれの中立的安静位置からの親指および手首の随意運動を妨げない。
ヒンジ44の一部が装具4の剛性に寄与する補強装置35、35cによって覆われていることを観察することができる。ヒンジ44が2つのパネル42a、42bの対向する縁の一部にわたってのみ延在していることも観察することができる。従って、ヒンジ44はパネル42aの遠位および近位縁から距離d1およびd2に位置している。距離d1およびd2(図17)は、本装具を異なる形態の親指および前腕領域に適合させることを可能にするように設定されている。パネル42a、42bのコンプライアンスと組み合わせたこの構成により、同じパネルを異なるサイズの装具4のために使用することが可能になり、従って異なるサイズの装具の製造のために単一の型の使用が可能になる。ポケットを形成する部材10および11間の縫い目は、パネル42a、42b間のヒンジの一方の端部にあるスロット内に形成することができる。
例示的な実施形態によれば、ヒンジ44とパネル42aの近位縁との間の距離d2は65~75mmの値に設定され、ヒンジ44の長さd3は45~55mmの値に設定され、ヒンジとパネル32aの遠位縁との間の距離d1は45~55mmの値に設定される。
別の実施形態によれば、パネル42a、42bは互いに連結されていないが、2つの別個のポケットまたは例えば2つのパネル間を分離する縫い目によって2つに分割された単一のポケットに収容されている。
図7、図8、図10、図11、図12、図14、図16および図18の装具において、パネルが肢または関節に沿って本装具の長さの85%超にわたって延在し、かつ関節の断面の周囲長の30%(好ましくは50%)超にわたって関節を封入していることを観察することができる。関節の屈曲方向の本装具の剛性は、パネルを形成する材料の弾性およびパネルの厚さ、多かれ少なかれパネルの封入形状、ヒンジの存在、および補強装置によって生じるパネルのカンチレバーの剛性によって定められる。カンチレバービーム効果は補強装置の剛性だけでなく補強装置がパネルの遠位部を覆っていないという理由で生じることに気づくことができる。
パネルよりも低いオーダーの剛性を有しているが本装具を形成している布も本装具の剛性に寄与していることも観察することができる。
人による形態のばらつきを考慮に入れるために、いくつかのサイズ、例えば3または4種類の異なるサイズで各種類の上記装具を製造してもよい。手の重量は人間の体重のおよそ0.5~0.7%を表すことを念頭に置くと、どんな形態であっても、各サイズの装具のために支持される最大の重量を完全に特定することができる。従ってパネルのために提供される剛性は、その細長い封入形状および本装具の近位および場合により中心領域のみで作用する補強装置によって得られるカンチレバービーム効果によりパネルによって与えられる二次モーメントを考慮に入れて、異なるサイズの装具のそれぞれのために決定することができる。補強装置は本装具の遠位部に作用しないという事実により、特にパネルによって妨げられない方向の(パネルの凸状面から凹状面への)特定の運動の自由度を関節に与える。
本発明は様々な代替物および様々な応用が可能であることは当業者に明らかであろう。特に、覆われる肢の領域の形態に応じて、本装具はヒンジを有しない単一の部品として形成された単一のパネルを含んでいてもよい。またパネルを覆われる肢の形状に成形する必要もない。軽減される関節および病状に応じて、本装具の要素10および補強装置の締め付け作用の効果により、覆われる肢の形状に自然に一致するのに十分な可撓性の材料で作られたパネルを選択するだけで十分である。
また互いに接着させた弾性布の2つの層を用いて主部材20、30、40の要素10を形成する必要はない。本装具の主部材に十分な剛性を提供する他の材料を容易に見つけることができる。また布以外の材料を使用して、溶接によって互いに接合された微孔性フィルムまたは膜などのスリーブおよびポケットを作製してもよい。

Claims (13)

  1. 親指および/または手首に適合させた関節を支持するための装具であって、前記装具は、
    弾性材料で作られており、かつ前記関節と、前記関節の片側において遠位および近位肢部分とを封入するように構成されたスリーブ様主部材(10、20、30、40)であって、前記主部材は、近位肢部分を通すための開口部および遠位肢部分を通すための開口部を有する、主部材と、
    前記主部材内に形成され、かつそのパネルの寸法に調整されたポケットに収容される弾性変形可能なパネル(12、12a、12b、22a、22b、32a、32b、42a、42b)と、
    前記主部材と前記近位肢部分の周りにある前記パネルの近位部とを補強するための剛性の補強装置(25、35、35c)であって、前記パネルの遠位部は前記主部材によってのみ肢の周りで保持されている、補強装置と、
    を含み、
    前記パネルは、前記肢部分を封入および支持するように成形されており、かつ5~10MPaのヤング率を有する材料で作られており、前記主部材を形成している材料はより低いオーダーの剛性を有する、装具。
  2. 前記パネル(22a、22b、32a、32b、42a、42b)の範囲および厚さならびに前記パネルおよび前記主部材の弾性は、遠位肢部分の重量による中立的安静位置からの関節の意図していない運動を防止するように選択される、請求項1に記載の装具。
  3. 前記パネルは、その2つのパネル部分の対向する縁の一部に沿って延在しているヒンジ(14、141、24、34、44)によって互いに連結された2つのパネル部分(12a、12b、22a、22b、32a、32b、42a、42b)を含む、請求項1または2に記載の装具。
  4. 前記ヒンジ(14、141、24、34、44)は前記パネルの製造中に前記パネルと同じ材料から作られているか、縫い糸(141、24)によって形成されている、請求項3に記載の装具。
  5. 前記補強装置(25、35、35c)は前記ヒンジ(24、34、44)を部分的に覆っている、請求項3または4に記載の装具。
  6. 別個の隣接するポケット(22a、22b、32a、32b、42a、42b)に収容された2つのパネルを含む、請求項1に記載の装具。
  7. 各パネル(12、12a、12b、22a、22b、32a、32b、42a、42b)は、以下の作業:
    射出成形、
    ホットプレスを用いたシートの熱成形、
    3D印刷
    のうちの1つによって作られる、請求項1乃至のいずれか1項に記載の装具。
  8. 前記主部材(10、20、30、40)は、接着剤層によって互いに接合された2つの弾性布層を含む布で作られており、各ポケットは前記主部材の内側に縫い付けられた弾性布層(11)によって形成されている、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の装具。
  9. 前記パネル(12、12a、12b、22a、22b、32a、32b、42a、42b)は0.8~1.9mmの厚さにおいて5.4~9MPaのヤング率を有する、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の装具。
  10. 親指を支持するように構成されており、前記主部材(20)は、親指の基部を覆うように成形された遠位スリーブ様部分(20a)、手首を覆うように成形された近位スリーブ様部分(20c)、および前記遠位部分と前記近位部分とを接続する中間部分(20b)を含み、前記パネルは、手首の掌側領域を覆うことなく、親指、親指の第1指骨および第1中手骨および手首までの形状に一致するように成形された2つのパネル部分(22a、22b)を含み、前記補強装置は、前記主部材(20)に取り付けられ、かつ手首の周りで締め付けられるように構成されたストラップ(25)を含む、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の装具。
  11. 手首を支持するように構成されており、前記スリーブ様主部材(30)は、前腕の一部、手首および親指の手根中手関節および指の中手骨の近位部を覆うように成形されており、前記主部材は、前腕を通すための近位開口部と、一方は親指を通すためのものであって他方は手の掌を通すための2つの遠位開口部とを有し、前記パネルは、手、手首および前腕の側面に沿って上に延在する、手の掌の基部、親指の中手骨領域、手首の掌側面および前腕の一部に一致するように成形された2つのパネル部分(32a、32b)を含み、前記補強装置(35)は前記主部材を手首および前腕の周りで補強するように構成されている、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の装具。
  12. 手首および親指を支持するように構成されており、前記主部材(40)は、親指の基部を覆うように成形された遠位スリーブ様部分(40a)、手首および前腕の一部および親指の手根中手関節を覆うように成形された近位スリーブ様部分(40c)、および前記遠位部分と前記近位部分とを接続する中間部分(40b)を含み、前記パネルは、手、手首および前腕の側面に沿って上に延在する親指、親指の第1指骨および第1中手骨領域、手の掌の基部、手首の掌側面および前腕の一部の形状に一致するように成形された2つのパネル部分(42a、42b)を含み、前記補強装置(35)は前記主部材を手首および前腕の周りで補強するように構成されている、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の装具。
  13. 前記2つのパネル部分(32a、42a)のうちの1つは、手首の掌側面において手根管領域との接触を回避するように成形されている、請求項11または12に記載の装具。
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