JP7468669B2 - 電動機の制御方法及び制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動機の制御方法及び制御装置に関する。
JP2007-143235Aには、モータの駆動状態に応じて複数の制御方法を切り替える電動機の駆動制御装置が開示されている。この装置では、制御方法を切り替えたとき、切り替え後の制御方法の制御変数の初期値に、切り替え直前の制御値が設定される。
上記構成において、制御方法が切り替えられるとき、切り替え後の制御変数の初期値として切り替え直前の制御値が設定されると、切り替え時に電動機が適切に駆動せずにトルク脈動が生じるという問題がある。特に、この問題は、トルクの過渡応答中に制御方法が切り替えられる場合に顕在化する。
本発明は、電動機の制御方法の切り替え時において電動機を適切に駆動させる電動機の制御方法及び制御装置を提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、電動機の運転状態に応じて、電動機の作動を制御するための第1モード又は第2モードを選択可能な電動機の制御方法であって、第2モードを選択しているとき、第1モードの処理のうちの一部の処理を停止するとともに、第1モードのうちの一部の処理を除く、積分演算を含む他の処理を継続して実行し、第2モードから第1モードに切り替えるとき、当該他の処理を継続させて得られた制御値を用いて、一部の処理を開始する、電動機の制御方法が提供される。
この態様によれば、電動機の制御方法の切り替え時において電動機を適切に駆動させる電動機の制御方法及び制御装置を提供することができる。
図1は、第1実施形態に係る電力制御装置全体の機能構成の一例を示す図である。 図2は、本実施形態の電圧位相制御の機能構成の一例を示す図である。 図3は、本実施形態の電流ベクトル制御の機能構成の一例を示す図である。 図4は、本実施形態のインバースフィルタの機能構成の一例を示す図である。 図5は、本実施形態の電動機の制御方法の一例を示すフローチャートである。 図6は、第2実施形態の電圧位相制御の機能構成の一例を示す図である。 図7は、本実施形態の補正部の機能構成の一例を示す図である。 図8は、本実施形態の電流ベクトル制御の機能構成の一例を示す図である。 図9は、本実施形態の電動機の制御方法の一例を示すフローチャートである。 図10は、本実施形態を適用した出力トルクの一例を示す図である。 図11は、本実施形態を適用したインバースフィルタの初期化の効果を示す図である。 図12は、変形例に係る補正部の機能構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照して各実施形態について説明する。
(第1実施形態)
[全体構成]
図1は、第1実施形態に係る電力制御システム1の全体の機能構成の一例を示す図である。電力制御システム1は、例えば電動車両に搭載され、電動車両の電動機の駆動を制御する装置である。この電力制御システム1は、電流ベクトル制御又は電圧位相制御の二種類の制御モードによって電動機を制御することができる。
図1を参照すると、電力制御システム1は、コントローラ10と、インバータ20と、電動機40とを備える。
コントローラ10は、機能として、電流ベクトル制御部110と、電圧位相制御部140と、制御モード判定部150と、最終電圧指令値演算部155と、第1座標変換部174と、第2座標変換部175と、PWM変換部180と、を備える。
電流ベクトル制御部110は、電流指令値演算部111と、第1MG制御部112と、を有する。
電流指令値演算部111は、上位装置から送信されるトルク指令値T*、後述する回転数演算部410からのモータ回転数N、及び直流電圧を検出する電圧センサ310からの直流電圧Vdcを入力として、電流指令値id*,iq*を算出する。電流指令値演算部111は、算出した電流指令値id*,iq*を第1MG制御部112へ出力する。
第1MG制御部112には、上位装置から送信されるトルク指令値T*、電圧センサ310からの直流電圧Vdc、後述する回転数演算部410からのモータ回転数N、電流指令値演算部111からの電流指令値id*,iq*、電動機40のdq軸電流検出値id,iq、後述する最終電圧指令値演算部155からの最終電圧指令値Vd*,Vq*、及び後述する電圧ノルム指令値演算部141からの電圧ノルム指令値Va*が入力される。第1MG制御部112は、実験又は解析により予め生成されたdq軸電流テーブルを参照し、これらの入力値から第1電圧指令値Vd1*,Vq1*を算出する。そして、第1MG制御部112は、算出した第1電圧指令値Vd1*,Vq1*を最終電圧指令値演算部155へ出力する。
電圧位相制御部140は、電圧ノルム指令値演算部141と、電圧位相目標値演算部142と、第2MG制御部143と、を備える。
電圧ノルム指令値演算部141は、上位装置からのトルク指令値T*、電圧センサ310からの直流電圧Vdc、後述する回転数演算部410からのモータ回転数Nが入力される。電圧ノルム指令値演算部141は、これらの入力値から実験又は解析により予め生成されたテーブルを参照するなどして、電圧ノルム指令値Va*を算出する。電圧ノルム指令値演算部141は、算出した電圧ノルム指令値Va*を、第1MG制御部112及び第2MG制御部143へ出力する。
電圧位相目標値演算部142は上位装置からのトルク指令値T*、電圧センサ310からの直流電圧Vdc、後述する回転数演算部410からのモータ回転数Nを入力として、電圧位相目標値αff*を演算する。電圧位相目標値演算部142は、算出した電圧位相目標値αff*を第2MG制御部143へ出力する。
第2MG制御部143は、上位装置からのトルク指令値T*、後述する回転数演算部410からのモータ回転数N、電圧ノルム指令値演算部141からの電圧ノルム指令値Va*、電圧位相目標値演算部142からの電圧位相目標値αff*、及び後述する第2座標変換部175からのdq軸電流検出値id、iqが入力される。第2MG制御部143は、これらの入力値から第2電圧指令値Vd2*,Vq2*を算出する。
具体的には、第2MG制御部143は、dq軸電流検出値id,iqとモータ回転数Nとを用いて、実験又は解析により予め求められるモータトルク推定値Testとトルク指令値T*との偏差に基づいて、例えばPI制御などのFB制御を行うことで得られる電圧位相補正値αfb*を次の式(1)で求めて電圧位相目標値αff*と加算することによって、最終的な電圧位相指令値α*を算出する。ここで、Kpは比例ゲインであり、Kiは積分ゲインである。
Figure 0007468669000001
そして、第2MG制御部143は、算出した電圧位相指令値α*を用いて、次の式(2)のベクトル変換を経てdq軸に対応する第2電圧指令値Vd2*、Vq2*を算出する。第2MG制御部143は、算出した第2電圧指令値Vd2*,Vq2*を、最終電圧指令値演算部155へ出力する。
Figure 0007468669000002
制御モード判定部150は、最終電圧指令値演算部155から出力される最終電圧指令値Vd*,Vq*、及び電圧センサ310からの直流電圧Vdcを入力として、電流ベクトル制御及び電圧位相制御のうちの何れの制御モードを実行するかを判定し、実行する制御モードを示すモード信号Mswを第1MG制御部112及び最終電圧指令値演算部155に出力する。モード信号Mswは、次の式(3)により演算される変調率MFに基づいて生成される。
Figure 0007468669000003
モード信号Mswは、変調率MFが所定の切替閾値未満の場合、第1MG制御部112において演算された第1電圧指令値Vd1*,Vq1*が選択されている旨の情報を含む。第1電圧指令値Vd1*,Vq1*が選択されているときのモード信号Mswは「1」である。一方、モード信号Mswは、変調率MFが切替閾値以上の場合、第2MG制御部143において演算された第2電圧指令値Vd2*,Vq2*が選択されている旨の情報を含む。第2電圧指令値Vd2*,Vq2*が選択されているときのモード信号Mswは「0」である。なお、チャタリング防止のため切替閾値にヒステリシスを持たせることが望ましい。
最終電圧指令値演算部155は、制御モード判定部150からのモード信号Mswの値に基づいて、電流ベクトル制御部110からの第1電圧指令値Vd1*,Vq1*、及び電圧位相制御部140からの第2電圧指令値Vd2*,Vq2*のうちの何れかを選択して最終電圧指令値Vd*,Vq*として出力する。
第1座標変換部174は、電動機40に設けられた電気角センサ330により検出される電気角検出値θ、最終電圧指令値演算部155から最終電圧指令値Vd*,Vq*が入力される。第1座標変換部174は、次の式(4)に基づいて、入力された最終電圧指令値Vd*,Vq*を、三相電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に変換する。第1座標変換部174は、算出した三相電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*をPWM変換部180へ入力する。
Figure 0007468669000004
PWM変換部180には、第1座標変換部174からの三相電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*及び電圧センサ310からの直流電圧Vdcが入力される。PWM変換部180は、これらの入力から、デッドタイム補償又は電圧利用率向上処理といった公知の処理を行うとともに、三相電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に対応したインバータ20のパワー素子駆動信号Duu*,Dul*,Dvu*,Dvl*,Dwu*,Dwl*を演算する。PWM変換部180は、演算したパワー素子駆動信号Duu*,Dul*,Dvu*,Dvl*,Dwu*,Dwl*をインバータ20へ出力する。
インバータ20には、PWM変換部180からのパワー素子駆動信号Duu*,Dul*,Dvu*,Dvl*,Dwu*,Dwl*が入力される。インバータ20は、パワー素子駆動信号Duu*,Dul*,Dvu*,Dvl*,Dwu*,Dwl*に基づいて、スイッチング素子を操作する。これにより、バッテリ210の出力電圧が擬似交流電圧Vu,Vv,Vwに変換されて電動機40へ出力される。
電流センサ320は、電動機40へ出力されるU相及びV相の電流iu、iv、iwを検出する。なお、電動機40のW相の電流iwは、電流iu,ivを検出すれば、原理的に以下の式(5)より求めることができる。
Figure 0007468669000005
第2座標変換部175には、電流センサ320によって検出された電流iu,iv、iwと、電気角センサ330により検出された電気角検出値θと、が入力される。第2座標変換部175は、これらの入力値から、次の式(6)に基づいて、dq軸電流検出値id,iqを算出する。第2座標変換部175は、算出したdq軸電流検出値id,iqを上記の第1MG制御部112及び第2MG制御部143へ出力する。
Figure 0007468669000006
電動機40は、例えば力行及び回生駆動が可能な電気モータである。電動機40は、インバータ20から出力された擬似交流電圧Vu,Vv,Vwに基づいて駆動し、車両を走行又は停止させるためのトルクを生成する。また、電動機40は、回転数演算部410を備える。回転数演算部410は、電気角センサ330によって検出された電気角検出値θからモータ回転数Nを演算する。
このように、上記の構成を備えた本実施形態の電力制御システム1は、複数の制御モード、すなわち電流ベクトル制御及び電圧位相制御のうちの何れかの制御モードによって、電動機40を制御可能な電力制御システム1である。
なお、電力制御システム1は、コントローラ10によって統括的に制御される。コントローラ10は、中央演算処理装置(Central Processing Unit)と、入出力インターフェイスと、これらを相互に接続するバスと、により構成される。コントローラ10は、図示しないメモリ(記録媒体)に格納されている制御プログラムを読み出して中央演算処理装置に実行させることにより、入出力インターフェイスを介して電力制御システム1の各部を制御してもよい。
[各モードの動作]
次に、図2及び図3を参照して各モードの動作について説明する。図2は、本実施形態の電圧位相制御の機能構成の一例を示す図である。図3は、本実施形態の電流ベクトル制御の機能構成の一例を示す図である。
図2を参照して、電圧位相制御の選択中に実行される第1MG制御部112の機能構成の詳細について説明する。本実施形態では、電圧位相制御の選択中においても、電流ベクトル制御の一部の処理は継続して実行されている。なお、電圧位相制御では、制御モードを示すモード信号Mswの値は「0」である。また、このときの最終電圧指令値Vd*,Vq*として、モード信号Mswの値に応じて第2MG制御部143からの第2電圧指令値Vd2*,Vq2*が選択される。
第1MG制御部112は、フィードフォワード補償器120と、加算器124と、フィードバック補償器130と、入力演算部135と、を備える。
さらに、フィードフォワード補償器120は、干渉電圧演算部121と、第1LPF122と、を有する。干渉電圧演算部121には、上位装置からのトルク指令値T*、電圧センサ310からの直流電圧Vdc、及び回転数演算部410からのモータ回転数Nが入力される。干渉電圧演算部121は、これらの入力値から、予め作成されたテーブルを参照して、dq軸干渉電圧目標値vd_dcpl*,vq_dcpl*を演算する。干渉電圧演算部121は、演算したdq軸干渉電圧目標値vd_dcpl*,vq_dcpl*を第1LPF122へ出力する。
第1LPF122は、dq軸電流規範応答の時定数を有する平滑化フィルタである。第1LPF122は、干渉電圧演算部121からのdq軸干渉電圧目標値vd_dcpl*,vq_dcpl*に基づいて、干渉電圧指令値vd_dcpl_LPF*,vq_dcpl_LPF*を演算する。第1LPF122は、演算した干渉電圧指令値vd_dcpl_LPF*,vq_dcpl_LPF*を加算器124へ出力する。
加算器124には、フィードバック補償器130からの干渉電圧指令値vd_dcpl_LPF*,vq_dcpl_LPF*と、フィードバック補償器130からのdq軸FB電圧指令値vdi*,vqi*と、が入力される。dq軸FB電圧指令値vdi*,vqi*については後述する。加算器124は、これらの入力を足し合わせて第1電圧指令値Vd1*,Vq1*を演算して最終電圧指令値演算部155(図1参照)へ出力する。
フィードバック補償器130は、PD制御部131と、インバースフィルタ132と、第2LPF133と、切替器134と、加算器136と、減算器137と、を有する。
PD制御部131は、電流指令値演算部111からの電流指令値id*,iq*と、第2座標変換部175(図1参照)からのdq軸電流検出値id,iqとの偏差がゼロとなるような基本dq軸FB電圧指令値を生成する。
インバースフィルタ132は、dq軸電流検出値id,iqを入力として、PD制御部131で生成された基本dq軸FB電圧指令値に対して、外乱成分を演算する機能を有する。インバースフィルタ132の機能の詳細については後述する。
切替器134は、dq軸FB電圧指令値vdi*,vqi*及びモード信号Mswを入力として、入力演算部135で演算される補正dq軸FB電圧指令値を第2LPF133へ入力させる接続状態(VPC端子の接続)と、加算器136で演算されるdq軸FB電圧指令値vdi*,vqi*を第2LPF133へ入力させる接続状態(CVC端子の接続)と、を選択的に切り替える。より詳細には、モード信号Mswの値が「0」のとき、すなわち電圧位相制御を示す場合(図2に示す場合)には、切替器134は、VPC端子を接続状態とする。一方、モード信号Mswの値が「1」のとき、すなわち電流ベクトル制御を示す場合(図3に示す場合)には、切替器134は、CVC端子を接続状態とする。
加算器136は、PD制御部131からの基本dq軸FB電圧指令値、減算器137で演算された演算値を入力として、これらを加算してdq軸FB電圧指令値vdi*,vqi*を演算する。
入力演算部135には、電圧位相制御を実行中の電圧位相制御部140からの第2電圧指令値Vd2*,Vq2*と、フィードフォワード補償器120からの干渉電圧指令値vd_dcpl_LPF*,vq_dcpl_LPF*とが入力される。入力演算部135は、第2電圧指令値Vd2*,Vq2*から干渉電圧指令値vd_dcpl_LPF*,vq_dcpl_LPF*を減算して補正dq軸FB電圧指令値を演算する。そして、入力演算部135は、演算した補正dq軸FB電圧指令値を、切替器134へ出力する。
さらに、フィードバック補償器130は、モード信号Mswの値が「0」のとき(電圧位相制御が実行されている場合)に、主としてPD制御部131及び第2LPF133の処理、すなわちインバースフィルタ132以外の処理を実行する。言い換えると、電圧位相制御の選択中、フィードバック補償器130は、インバースフィルタ132以外の処理を継続して実行することにより、dq軸FB電圧指令値vdi*,vqi*を出力し続けている。そして、フィードバック補償器130は、算出したdq軸FB電圧指令値vdi*,vqi*を加算器124へ出力すると、加算器124は第1電圧指令値Vd1*,Vq1*を出力する。
ここで、電圧位相制御の選択中に停止しているインバースフィルタ132は、PD制御部131からのdq軸FB電圧指令値vdi*,vqi*に対する外乱成分を演算する役割、つまり、結果的に第1電圧指令値Vd1*,Vq1*の精度を高める役割を有している。しかしながら、電圧位相制御の選択中は電動機40が高回転領域に相当するため、駆動トルクに対する外乱成分の占める割合は小さいことから、dq軸電流検出値id,iqに対する外乱成分の影響も小さくなる。さらに、電圧位相制御の選択中においては、第1電圧指令値Vd1*,Vq1*は、最終電圧指令値Vd*,Vq*として出力されないため、インバースフィルタ132を稼働させて第1電圧指令値Vd1*,Vq1*の精度を向上させる必要性が低い。言い換えると、インバースフィルタ132の処理を停止させていたとしても、フィードバック補償器130の実質的な機能は確保されるといえる。
このように、本実施形態の電力制御システム1では、電圧位相制御が選択されているとき、電流ベクトル制御の処理のうちの一部の処理としてのインバースフィルタ132の処理を停止することによってコントローラ10の演算負荷を低減させるとともに、その他の処理(特に積分演算を含む処理)を継続して実行する。これにより、電圧位相制御が選択されている間、電流ベクトル制御の処理に用いられる基本的な演算機能、特に複数回の演算結果が影響する電圧指令値の生成処理は、電圧位相制御の実行中においても継続される。ここで、複数回の演算結果の影響が大きい処理には、積分演算を行う第1LPF122及び第2LPF133の処理が含まれる。
次に、図3を参照して、電流ベクトル制御が選択される場合の機能について説明する。
図3には、電流ベクトル制御選択中に実行される第1MG制御部112の機能構成の詳細が示されている。本実施形態では、電流ベクトル制御が選択されているとき、切替器134は、第2LPF133の入力端をCVC端子に接続する。
第2LPF133の入力端がCVC端子に接続されると、フィードバック補償器130は、電流指令値演算部111からの電流指令値id*,iq*を、PD制御部131と、インバースフィルタ132と、第2LPF133と、を用いてフィードバック処理することにより、dq軸FB電圧指令値vdi*,vqi*を生成する。
ここで、電圧位相制御から電流ベクトル制御に切り替えられるときの電力制御システム1の動作について説明する。
本実施形態では、電圧位相制御から電流ベクトル制御に切り替えられると、電圧位相制御の選択中に継続して演算されていた電圧指令値が制御モードの切り替えタイミングにおいても継続して入力される。具体的には、制御モードの切り替えタイミングにおいて、入力演算部135からの第2電圧指令値Vd2*,Vq2*に対して干渉電圧指令値vd_dcpl_LPF*,vq_dcpl_LPF*を減算した補正dq軸FB電圧指令値がフィードバック補償器130へ入力される。
さらに、本実施形態では、電圧位相制御から電流ベクトル制御に切り替えられると、電圧位相制御の選択中に停止していた、電流ベクトル制御の一部の処理としてのインバースフィルタ132の処理が開始される。
図4を参照してインバースフィルタ132の処理について説明する。図4は、インバースフィルタ132の機能構成の一例を示す図である。
インバースフィルタ132は、第1入力選択部145と、第2入力選択部146と、初期化演算部147と、を備える。
第1入力選択部145は、制御モード判定部150(図1参照)からのモード信号Mswと、後述する初期化演算部147からの第1初期値x1d_iniと、が入力される。第1入力選択部145は、モード信号Mswの値が「1」であるとき、すなわち電流ベクトル制御の選択中においては第1出力値x1dを出力する。一方、第1入力選択部145は、モード信号Mswの値が「0」から「1」に切り替わったとき、すなわち制御モードが電圧位相制御から電流ベクトル制御へ切り替わったときに限り、第1初期値x1d_iniを出力する。より詳細には、第1入力選択部145は、制御モードが切り替わった後の最初の制御周期において第1初期値x1d_iniを出力し、それより後の制御周期においては第1出力値x1dを出力する。このように、第1入力選択部145は、モード信号Mswに応じて、第1出力値x1d及び第1初期値x1d_iniのうちの何れかを選択して出力する。
第2入力選択部146は、制御モード判定部150(図1参照)からのモード信号Mswと、後述する初期化演算部147からの第2初期値x2d_iniと、が入力される。第2入力選択部146は、モード信号Mswの値が「1」であるとき、すなわち電流ベクトル制御の選択中においては第2出力値x2dを出力する。一方、第2入力選択部146は、モード信号Mswの値が「0」から「1」に切り替わったとき、すなわち制御モードが電圧位相制御から電流ベクトル制御へ切り替わったときに限り、第2初期値x2d_iniを出力する。より詳細には、第2入力選択部146は、制御モードが切り替わった後の最初の制御周期において第2初期値x2d_iniを出力し、それより後の制御周期においては第2出力値x2dを出力する。このように、第2入力選択部146は、モード信号Mswに応じて、第2出力値x2d及び第2初期値x2d_iniのうちの何れかを選択して出力する。
インバースフィルタ132は、電流ベクトル制御の選択中、すなわちモード信号Mswの値が「1」であるときは、次の式(7)を用いてインバースフィルタ電圧指令値Vd_inv*,Vq_inv*を演算する。
Figure 0007468669000007
一方、電圧位相制御から電流ベクトル制御へ切り替えられるとき、すなわち、モード信号Mswが「0」から「1」に切り替わったときには、停止していたインバースフィルタ132の処理が開始される。このとき、インバースフィルタ132の処理の停止中に保持されていた過去の制御変数の値をそのまま用いると、切り替え時に適切なインバースフィルタ電圧指令値Vd_inv*,Vq_inv*が演算されないおそれがある。したがって、本実施形態では、モードの切替時、すなわちモード信号Mswが「0」から「1」に切り替わったときには、初期化演算部147を用いてインバースフィルタ132を初期化する。
初期化演算部147は、第1入力選択部145から出力される初期値としての第1初期値x1d_ini,x1q_iniを式(8)で算出し、第2入力選択部146から出力される第2初期値x2d_ini,x2q_iniを式(9)で算出する。なお、「z-1」は1サンプル前の値を返す演算子を表し、「n0」及び「n1」は過渡的に変化する電動機40の抵抗成分を表し、また「Rc」は電動機40の巻線抵抗値Rc(すなわち、過渡的に変換しない抵抗成分)を表す。
Figure 0007468669000008
Figure 0007468669000009
式(8)に示されるように、第1入力選択部145から出力される第1初期値x1d_ini,x1q_iniは、1サンプル前のdq軸電流検出値id,iqで初期化される。また、式(9)に示されるように、第2入力選択部146から出力される第2初期値x2d_ini,x2q_iniは、1サンプル前のdq軸電流検出値id,iq、2サンプル前のdq軸電流検出値id,iq、及び電動機40が定常状態と仮定した巻線抵抗値Rc(過渡的に変化しない抵抗成分)とdq軸電流検出値id,iqとの積「Rc・id」に基づいて初期化される。
このように、インバースフィルタ132は、電圧位相制御の選択中には停止している(機能していない)が、電流ベクトル制御へ切り替えられるタイミングにおいて、電圧位相制御の選択中に継続して実行されていたと仮定した場合の数回前のdq軸電流検出値id,iqに基づくインバースフィルタ電圧指令値Vd_inv*,Vq_inv*を初期値として処理を開始する。なお、数回前のdq軸電流検出値id,iqは、図示しないメモリに記憶されてもよい。
インバースフィルタ132の処理は、電圧位相制御が選択されているとき(電流ベクトル制御が選択されていないとき)、上記したようにインバースフィルタ132の処理結果の必要性が低いため停止されている。これにより、コントローラ10の演算負荷が低減される。また、電圧位相制御から電流ベクトル制御へ切り替えられるタイミングにおいてインバースフィルタ132の制御変数は初期化される。これにより、制御モードの切替時においても、好適なインバースフィルタ電圧指令値Vd_inv*,Vq_inv*の演算が可能となるため、結果として制御モードの切替時においても好適な最終電圧指令値Vd*,Vq*が演算される。
[制御方法]
次に、図5を参照して、上記の電力制御システム1の制御方法を説明する。図5は、本実施形態の電力制御方法の一例を示すフローチャートである。
図5に示される一連の処理は、例えば電力制御システム1の電源が投入されている間、コントローラ10によって常時実行されていてもよい。または、ユーザによる所定の入力操作によって開始及び終了されてもよい。
ステップS101において、コントローラ10は、トルク指令値T*、モータ回転数N、直流電圧Vdc、dq軸電流検出値id,iq、及び最終電圧指令値Vd*,Vq*などの種々の値を取得する。
ステップS102において、コントローラ10は、モード信号Mswの値に基づいて、電流ベクトル制御の選択中か否かを判定する。コントローラ10は、モード信号Mswが「1」ではない場合には、電圧位相制御の選択中である(電流ベクトル制御の選択中ではない)と判定し、ステップS103に進む。
ステップS103において、コントローラ10は、電流指令値id*,iq*、及び電圧位相指令値α*を取得する。
ステップS104において、コントローラ10は、フィードフォワード補償器120の処理を実行する。上記のように、コントローラ10は、フィードフォワード補償器120において、ステップS101及びステップS103において取得した各制御値に基づいて、干渉電圧指令値vd_dcpl_LPF*,vq_dcpl_LPF*を演算する。
ステップS105において、コントローラ10は、フィードバック補償器130の処理を実行する。上記のように、コントローラ10は、フィードバック補償器130において、ステップS101及びステップS103において取得した各制御値に基づいて、dq軸FB電圧指令値vdi*,vqi*を演算する。
一方、ステップS102において、コントローラ10は、モード信号Mswが「1」である場合には電流ベクトル制御を選択中であると判定し、ステップS106に進む。
ステップS106において、コントローラ10は、モード信号Mswの値に応じて、前回電圧位相制御が選択されていたか否かを判定する。具体的には、コントローラ10は、直前のモード信号Mswの値が「0」であったと判定すると、ステップS107に進む。すなわち、ステップS107の処理に移行する場合とは、現在の制御周期が、前回電圧位相制御から今回電流ベクトル制御へ切り替えられた後の最初の制御周期である場合である。
そして、ステップS107において、コントローラ10は、図4を用いて説明したインバースフィルタ132の初期化を実行する。すなわち、上記式(8)及び(9)に基づく初期化演算が実行される。上記したように、電圧位相制御から電流ベクトル制御へ切り替えられる場合には、インバースフィルタ132は初期化されることが望ましい。
一方、ステップS106において、コントローラ10は、直前のモード信号Mswの値が「1」であったと判定すると、ステップS108に進む。すなわち、ステップS108の処理に移行する場合とは、現在の制御周期が、上記した切り替え後の最初の制御周期よりも後の制御周期である場合である。
そして、ステップS108において、コントローラ10は、電流ベクトル制御の処理を実行する。すなわち、切替器134は、第2LPF133の入力端をCVC端子に接続して第1電圧指令値Vd1*,Vq1*を生成する。また、インバースフィルタ132では、上記式(7)に基づく通常時の演算が実行される。
なお、上記実施形態では、電圧位相制御(第2モード)から電流ベクトル制御(第1モード)へ切り替えられる場合について説明した。しかしながら、電流ベクトル制御は第1モードの一類型、また第2モードは電圧位相制御の一類型に過ぎない。すなわち、第1モード及び第2モードは互いに異なる種類の制御であれば、いかなる制御モードであってもよい。
上記の本実施形態における作用及び効果を説明する。
本実施形態によれば、電動機40の運転状態に応じて、電動機40の作動を制御するための電流ベクトル制御(第1モード)又は電圧位相制御(第2モード)を選択可能な電動機40の制御方法が提供される。当該制御方法は、電圧位相制御(第2モード)を選択しているとき、電流ベクトル制御(第1モード)の処理のうちのインバースフィルタ132の処理(一部の処理)を停止するとともに、電流ベクトル制御(第1モード)のうちのインバースフィルタ132の処理(一部の処理)を除く、積分演算を含む他の処理を継続して実行し、電圧位相制御(第2モード)から電流ベクトル制御(第1モード)に切り替えるとき、当該他の処理を継続して得られた制御値を用いて、インバースフィルタ132の処理(一部の処理)を開始する。
このように、本実施形態の制御方法では、積分演算を含む他の処理が、切り替え直前まで継続的に実行されている。そして、制御モードが切り替えられるとき、積分演算を継続的に実行して得られた他の処理の制御変数を取得し、取得した制御変数を用いて切り替え後の制御モードを実行する。具体的には、電流ベクトル制御の処理のうち積分演算を含む他の処理が、電圧位相制御の選択中においても継続して実行されている。このため、電流ベクトル制御に切り替えられたときの制御変数の初期値の積分演算に、切り替え直前の電圧位相制御が選択されているときのモータの作動状態(切り替え前のdq軸電流検出値id,iq等)を好適に反映させることができる。なお、本実施形態における積分処理とは、主に第1LPF122及び第2LPF133であって、その他の図示しないフィルタも含まれる。これにより、制御モードの切り替え時においても滑らかなトルク制御を実現できる。特に、トルクの過渡応答中に制御モードが切り替わるシーン(切り替え前後における電動機40の運転状態の変化が大きい場合)におけるトルク脈動を抑制することができる。さらに、継続して実行されることにより得られた積分値に基づく前回以前の制御周期の制御値を用いることが可能にもかかわらず、継続して実行する必要性の低い一部の処理を選択的に停止するので、コントローラ10の演算負荷を低減することができる。
また、一部の処理は、電流ベクトル制御の制御変数の初期値を設定する初期化処理を含んでもよい。本実施形態の制御方法は、電圧位相制御(第2モード)から電流ベクトル制御(第1モード)へ切り替えるとき、初期化処理を開始し、初期化処理では、電圧位相制御(第2モード)の選択中に他の処理を継続させて得られた制御値を用いて、電流ベクトル制御(第1モード)の制御変数の初期値を決定することが望ましい。
このように、本実施形態の制御方法は、一部の処理に初期化処理を含むので、電圧位相制御の選択中に一部の処理が停止していたとしても、モードの切り替え時に、一部の処理の初期値を他の処理を継続させて得られた制御値に基づいて適切な値に設定することができる。制御モードが切り替えられると、この初期値に基づいて一部の処理が開始されるので、制御モードの切り替え時においても滑らかなトルク制御を実現することができる。
また、初期化処理では、電圧位相制御(第2モード)の選択中に他の処理を継続させて得られた制御値のうち、制御モードの切り替え後の制御周期に対する前回値に基づいて初期値を決定することが望ましい。
このように、本実施形態では、制御モードの切替前の電圧位相制御において継続的に演算された他の処理の前回値がフィードバック補償器130に対して入力され、制御モードの切り替え後の演算が開始されるので、制御モードの切り替え時においても滑らかなトルク制御を実現することができる。さらに、フィードフォワード補償器120も、前回値に基づいて演算された値を用いて制御モードの切り替え後の演算を開始するので、制御モードの切り替え時において、より滑らかなトルク制御を実現することができる。
また、一部の処理は、外乱成分を演算するインバースフィルタ132の処理(インバースフィルタ処理)を含むことが望ましい。
このように、電圧位相制御の選択中にインバースフィルタ132の処理が停止していたとしても、上記の式(8)及び式(9)に示されるように、切り替え後の電流ベクトル制御の制御周期に対する前回値を用いてインバースフィルタ132の制御変数の初期値が決定されるので、インバースフィルタ132の処理が継続して実行されていた状態に近い状態でインバースフィルタ132の処理を開始することができる。これにより、制御モードの切り替え時においても滑らかなトルク制御を実現できる。
また、初期化処理では、電圧位相制御(第2モード)の選択中に他の処理を継続させて得られた制御値のうち、dq軸電流検出値(前回値)id,iq、及び制御モードの切り替え前の電圧位相制御(第2モード)における電動機40の巻線抵抗値Rcとdq軸電流検出値id,iqとの積(電動機40の定常状態の状態量)に基づいて初期値を決定する。
このように、インバースフィルタ132の初期値は、dq軸電流検出値id,iq及び電圧位相制御における電動機40の定常状態の制御値に基づいて設定される。これにより、電圧位相制御の選択中に実際には一部の処理が停止していたとしても、電動機40の定常状態の制御値を用いることで、停止していなかった場合と略等しい状態で一部の処理を開始することができる。このため、本来は処理を停止せずに演算を継続することによって、モードの切り替え時においても滑らかなトルク制御を実現するが、本実施形態では演算を継続しなくても滑らかなトルク制御を実現することができるので、コントローラ10の演算負荷を低減することができる。
また、他の処理は、電動機40に供給すべき電圧指令値を生成する、インバースフィルタ132を除くフィードバック補償器130の処理(指令値演算処理)を含むことが望ましい。
このように、電圧指令値を演算するための指令値演算処理は、他の処理として電圧位相制御の選択中にも継続して実行されるので、電圧位相制御から電流ベクトル制御へ切り替えられるときにおいても、切り替え前の電圧指令値と乖離の小さい電圧指令値を得ることができる。これにより、制御モードの切り替え時においても滑らかなトルク制御を実現できる。
また、他の処理は、フィードフォワード補償器120の処理(フィードフォワード補償演算処理)を含んでもよい。このフィードフォワード補償演算処理は、干渉電圧指令値vd_dcpl_LPF*,vq_dcpl_LPF*(干渉電圧)を演算する干渉電圧演算部121の処理(干渉電圧演算処理)と、演算した干渉電圧の平滑処理を行う第1LPFの処理(第1ローパスフィルタ処理)と、を実行する。制御モードを電圧位相制御(第2モード)から電流ベクトル制御(第1モード)へ切り替えるときに、電圧位相制御(第2モード)の選択中に検出される電動機40の第2電圧指令値Vd2*,Vq2*(状態量)から、第1LPF122の処理(第1ローパスフィルタ処理)実行後の干渉電圧指令値vd_dcpl_LPF*,vq_dcpl_LPF*(干渉電圧)を減算する干渉電圧除去処理を実行し、干渉電圧除去処理の実行後の電動機40の状態量に基づいて、第1モードの処理を実行することが望ましい。
このように、モードの切り替え時において、切り替え前の電圧位相制御で演算される第2電圧指令値Vd2*,Vq2*から切替後の電流ベクトル制御でのフィードフォワード補償器120の出力としての干渉電圧指令値vd_dcpl_LPF*,vq_dcpl_LPF*を減算した値が、切り替え後の電流ベクトル制御のフィードバック補償器130の出力に相当するので、これを制御変数の値を切り替え時のフィードバック補償器130の入力とすることで、電流ベクトル制御の制御変数の初期状態を正しく設定できる。これにより、制御モードの切り替え時においても滑らかなトルク制御を実現できる。
(第2実施形態)
次に、図6を参照して、第2実施形態に係る電力制御システム1について説明する。第2実施形態では、第1MG制御部112が入力補正部160をさらに備える点において第1実施形態と異なる。また、図示を省略するが、第2実施形態では第2MG制御部143(図1参照)が第1MG制御部112へ電圧位相指令値α*を出力する点において第1実施形態と異なる。
図6は、第2実施形態に係る電圧位相制御を選択中の電力制御システム1の機能構成を示す図である。本実施形態において、電圧位相制御が選択されている間、入力補正部160は、電圧位相制御部140(図6参照)から出力される第2電圧指令値Vd2*,Vq2*に対する補正値を演算する。この補正値は、制御モードの切り替え時の第2電圧指令値Vd2*,Vq2*を、電流ベクトル制御における最大効率の出力を実現する観点から補正された補正dq軸FB電圧指令値(フィードバック補償器130への入力電圧指令値)を求める観点から決定される。
図7は、入力補正部160の詳細を示す図である。入力補正部160は、機能として、電気角速度演算器161と、規範応答演算器163と、磁束演算器165と、比較器167と、を備える。
電気角速度演算器161は、回転数演算部410からのモータ回転数Nを入力として式(10)で電気角速度絶対値|ωre|を算出する。電気角速度演算器161は、算出した電気角速度絶対値|ωre|を比較器167へ出力する。なお、式(10)に示される「p」は電動機40の極対数である。
Figure 0007468669000010
規範応答演算器163は、電流指令値演算部111(図6参照)で生成される電流指令値id*,iq*が入力される。規範応答演算器163は、電流指令値id*,iq*に基づいて、電流規範応答の時定数を有するローパスフィルタを介して、電流規範応答id_ref,iq_refを算出する。規範応答演算器163は、算出した電流規範応答id_ref,iq_refを磁束演算器165へ出力する。
磁束演算器165は、規範応答演算器163からの電流規範応答id_ref,iq_refを入力として、予め作成されたテーブルを参照することによって、磁束ノルム指令値φ0*を算出する。磁束演算器165は、算出した磁束ノルム指令値φ0*を比較器167へ出力する。
比較器167は、電気角速度演算器161からの電気角速度絶対値|ωre|と、磁束演算器165からの磁束ノルム指令値φ0*と、電圧ノルム指令値Va*と、電圧位相指令値α*と、が入力される。比較器167は、電流指令値id*,iq*と磁束ノルム指令値φ0*とから電動機40の作動における最大効率を実現するための電圧指令値(|ωre|・φ0)を算出し、電圧位相制御における電圧ノルム指令値Va*と比較することによって補正量を決定する。具体的には、比較器167は、次の式(11)によって補正電圧指令値Vd_comp*,Vq_comp*を算出する。
Figure 0007468669000011
式(11)からわかるように、補正電圧指令値Vd_comp*,Vq_comp*は、最大効率を実現するための理想的な電圧指令値と、電圧位相制御中において実際に定まる第2電圧指令値Vd2*,Vq2*と、の差に相当する。電圧位相制御が選択されている間、入力補正部160は、補正電圧指令値Vd_comp*,Vq_comp*の演算を継続する。この間、規範応答演算器163に含まれるローパスフィルタは稼働状態に維持される。
そして、図8に示されるように、制御モードが電圧位相制御から電流ベクトル制御へ切り替えられるとき、入力補正部160は、算出した補正電圧指令値Vd_comp*,Vq_comp*を入力演算部135(図6参照)へ出力する。
入力演算部135は、次の式(12)によって算出される最大効率電圧指令値Vdi2*,Vq12*を、第2LPF133の入力端へ出力する。
Figure 0007468669000012
このように、フィードバック補償器130には、電圧位相制御から電流ベクトル制御へ切り替えられるとき、上記入力補正部160によって補正電圧指令値Vd_comp*,Vq_comp*を用いて第2電圧指令値Vd2*,Vq2*を補正した最大効率電圧指令値Vdi2*,Vqi2*が第1実施形態における補正dq軸FB電圧指令値に代えて入力される。
図9は、本実施形態の制御方法の一例を示すフローチャートである。本実施形態の制御方法は、第1実施形態の制御方法に対してステップS204の処理が追加される点において異なる。したがって、ステップS204以外の処理については第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
具体的には、図9に示されるように、コントローラ10は、ステップS102において電圧位相制御の選択中ではないと判断すると、ステップS103において各種値を取得し、ステップS104においてフィードフォワード補償器120の処理(干渉電圧の演算)を実行する。そして、コントローラ10は、ステップS204において、上記の入力補正部160によって補正電圧指令値Vd_comp*,Vq_comp*を演算する。さらに、コントローラ10は、ステップS105において、フィードバック補償器130の演算を実行する。なお、ステップS104、ステップS204、及びステップS105の処理の順序は、図9に示される順序に限られない。
続いて、図10及び図11を参照して、本実施形態を適用した電力制御システム1の挙動について説明する。なお、この比較例の制御方法は、本実施形態の制御方法に対して、制御モードの切り替え時にインバースフィルタ132の初期化処理を実行しない点で異なる。
図10は、本実施形態を適用した電動機40の出力トルクの一例を示す図である。図8では、図2を用いて説明したように、コントローラ10が第2MG制御部143の出力を第2LPF133の入力として、電圧位相制御の選択中に演算継続したうえで、トルクステップ中に電圧位相制御から電流ベクトル制御に切り替えたときの駆動トルクの応答が示されている。この場合、比較例(破線)では、制御モードの切り替え後にアンダーシュートが発生するのに対し、本実施形態の出力トルク(太い実線)は、アンダーシュートが生じることなく目標値(細い実線)に収束する。
また、図11は、本実施形態のインバースフィルタ132の初期化処理が実行された場合の挙動を示す図である。電流リプルが大きかったタイミングでモードの切り替えが行われると、比較例(破線)では電流リプルの影響が残り、モード切り替え後のトルク脈動が発生する。これに対し、本実施形態によれば、モード切り替え時にインバースフィルタ132の初期化処理が行われるので、電流リプルの影響を抑制してトルク脈動を抑えることができる(実線参照)。
上記の本実施形態における作用及び効果を説明する。
本実施形態によれば、他の処理は補正処理をさらに含んでもよい。当該補正処理では、制御モードとして電流ベクトル制御を選択しているときに、積分演算を用いて指令値を補正するための補正値を演算し、制御モードを電圧位相制御から電流ベクトル制御へ切り替えるときに、当該補正値に基づいて指令値を補正することが望ましい。
このように、入力補正部160における補正処理は積分演算を含むため、制御モード切替前の電圧位相制御の選択中においても積分演算を継続して実行することで、入力補正部160を稼働状態に維持することができる。これにより、制御モードの切り替え時に補正値の初期値として適切な値が適用されるため、結果としてスムーズなトルク制御を実現することができる。
また、補正処理では、補正値を電圧位相制御における電圧ノルム指令値Va*と、電動機40の作動における最大効率を実現させるために必要な電圧ノルムとしての電気角速度絶対値|ωre|と磁束ノルム指令値φ0*と積と、の差分に基づいて演算することが望ましい。
このように、電圧位相制御から電流ベクトル制御への切替前に、電圧利用率を最大限に上げた状態でトルク制御をしている場合であっても、電流ベクトル制御において最大効率となる電流指令値id*,iq*から乖離した実電流となっている場合がある。このような場合であっても、制御モードの切替前から継続して電流指令値id*,iq*が計算されているので、この電流指令値id*,iq*に基づいて得られる磁束ノルム指令値φ0*と電気角速度絶対値|ωre|との積と、電圧位相制御における電圧ノルム指令値Va*と、の差分に基づいてフィードバック補償器130への入力電圧指令値を補正することで、電流ベクトル制御への切替後のトルク脈動を防止し、スムーズなトルク制御を実現することができる。
(変形例)
次に、上記第2実施形態の変形例について説明する。図12は、本変形例に係る入力補正部170の詳細を示す図である。第2実施形態とは入力補正部170の構成のみ異なり、他の構成は同様である。
入力補正部170は、第2実施形態の入力補正部160に対して第2磁束演算器171が追加されている。入力補正部170における、電気角速度演算器161、規範応答演算器163、磁束演算器165、及び比較器167は、第2実施形態の入力補正部160と同様であるため説明を省略する。
入力補正部170の第2磁束演算器171は、dq軸電流検出値id,iqを入力として、予め作成したテーブルを参照し磁束ノルムφ0を算出する。すなわち、本変形例では、電圧位相制御における実電流から算出された磁束ノルムφ0と最大効率を実現するための磁束ノルム指令値φ0*とから補正量を決定する。具体的には、電圧位相指令値α*、算出した電気角速度絶対値|ωre|、磁束ノルム指令値φ0*、及び電圧ノルム指令値Va*を用いて、次の式(13)によって、補正電圧指令値Vd_comp*,Vq_comp*を算出する。
Figure 0007468669000013
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。例えば、上記フィードバック補償器130は、PI制御器などの他のフィードバック処理機能によって構成されてもよい。

Claims (8)

  1. 電動機の運転状態に応じて、前記電動機の作動を制御するための制御モードとして第1モード又は第2モードを選択可能な電動機の制御方法であって、
    前記制御モードとして前記第2モードを選択しているときに、前記第1モードの処理を実行し、
    前記第1モードの処理は、処理を停止する第1処理及び処理を継続して実行する積分演算を含む第2処理を含み、
    前記制御モードを前記第2モードから前記第1モードに切り替えるとき、前記第2処理を継続させて得られた制御値を用いて、前記第1処理を開始し、
    前記第1処理は、前記第2モードの選択中に前記他の処理を継続させて得られた前記制御値を用いて前記第1モードの制御変数の初期値を設定する初期化処理を含み、及び/又は
    前記第2処理は、前記電動機に供給すべき電圧指令値を生成する指令値演算処理を含む、
    電動機の制御方法。
  2. 請求項に記載の電動機の制御方法であって、
    前記初期化処理では、前記第2モードの選択中に前記第2処理を継続させて得られた前記制御値のうち、前記制御モードの切り替え後の制御周期に対する前回値に基づいて初期値を決定する、
    電動機の制御方法。
  3. 請求項又はに記載の電動機の制御方法であって、
    前記第1処理は、外乱成分を演算するためのインバースフィルタ処理を含む、
    電動機の制御方法。
  4. 請求項に記載の電動機の制御方法であって、
    前記初期化処理では、前記第2モードの選択中に前記第2処理を継続させて得られた前記制御値のうち、前回値、及び前記制御モードの切り替え前の前記第2モードにおける前記電動機の定常状態の状態量に基づいて初期値を決定する、
    電動機の制御方法。
  5. 請求項から請求項の何れか一項に記載の電動機の制御方法であって、
    前記第2処理は補正処理をさらに含み、
    前記補正処理では、
    前記制御モードとして前記第2モードを選択しているときに、積分演算を用いて前記電圧指令値を補正するための補正値を演算し、
    前記制御モードを前記第2モードから前記第1モードへ切り替えるときに、前記補正値に基づいて前記電圧指令値を補正する、
    電動機の制御方法。
  6. 請求項に記載の電動機の制御方法であって、
    前記補正処理では、
    前記補正値を、前記第2モードにおける前記電圧指令値の電圧ノルムと、前記電動機の作動における最大効率を実現させるために必要な電圧ノルムと、の差分に基づいて演算する、
    電動機の制御方法。
  7. 請求項1から請求項の何れか一項に記載の電動機の制御方法であって、
    前記第2処理は、フィードフォワード補償演算処理を含み、
    前記フィードフォワード補償演算処理は、干渉電圧を演算する干渉電圧演算処理と、演算した前記干渉電圧の平滑処理を行う第1ローパスフィルタ処理と、を実行し、
    前記制御モードを前記第2モードから前記第1モードへ切り替えるときに、前記第2モードの選択中に検出される前記電動機の状態量から、前記第1ローパスフィルタ処理実行後の前記干渉電圧を減算する干渉電圧除去処理を実行し、
    前記干渉電圧除去処理の実行後の前記電動機の状態量に基づいて、前記第1モードの処理を実行する、
    電動機の制御方法。
  8. 電動機の運転状態に応じて、前記電動機の作動を制御するための制御モードとして第1モード又は第2モードを選択可能な電動機の制御装置であって、
    前記制御モードとして前記第2モードを選択しているときに、前記第1モードの処理を実行し、
    前記第1モードの処理は、処理を停止する第1処理及び処理を継続して実行する積分演算を含む第2処理を含み、
    前記制御モードを前記第2モードから前記第1モードに切り替えるとき、前記第2処理を継続させて得られた制御値を用いて、前記第1処理を開始し、
    前記第1処理は、前記第2モードの選択中に前記他の処理を継続させて得られた前記制御値を用いて前記第1モードの制御変数の初期値を設定する初期化処理を含み、及び/又は
    前記第2処理は、前記電動機に供給すべき電圧指令値を生成する指令値演算処理を含む、
    電動機の制御装置。
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