JP7468476B2 - 鋳片のトラッキング方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鋳片を搬送設備で搬送する際に、搬送中の鋳片の位置を追跡する鋳片のトラッキング方法及び装置に関する。
連続鋳造によって製造された複数の鋳片は、搬送設備によってそれぞれ指定の目的位置まで搬送される。従来から鋳片のトラッキングを行う方法として種々の方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1において、各搬送テーブルの前端もしくは後端に、鋳片の存否を検出する鋳片検出センサが設置されている。鋳片検出センサが鋳片を検知することにより、鋳片が搬送テーブルの設置場所に存在していることを検出し、鋳片のトラッキングが行われる。さらに、工程内の各装置やライン上の鋼材を撮像する位置に複数台配設されたカメラ等が設置され、各設備の稼働状況を示すトラッキング画面がディスプレイに表示される。そして、操業オペレータは、撮像された画像に基づいて各製品が正しく搬送されているか監視する。
特開2012-221460号公報
特許文献1において、トラッキング情報が実際の鋳片の位置と相違する、というトラッキングエラーが生じる場合がある。この場合、操業オペレータが常時トラッキング画面を監視しており、トラッキング情報とトラッキング画面の表示内容とが相違する場合には、実際のトラッキング対象の状況と同じになるように操作を行っている。しかしながら、操業オペレータに過大な負荷が掛かるとともに、トラッキングエラーを見逃す場合もある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたもので、鋳片のトラッキングエラーを自動的に精度よく検出することができる鋳片のトラッキング方法及び装置を提供することを目的とする。
[1] 連続鋳造されたストランドを複数の鋳片に切断し、切断した複数の鋳片を搬送設備で搬送する際、複数の鋳片の位置をそれぞれ検出する鋳片のトラッキング方法であって、
前記搬送設備に設置された鋳片検知センサによって検知された前記鋳片の位置を第1トラッキング情報として取得する第1トラッキング工程と、
前記搬送設備を撮影した画像の解析によって検知された前記鋳片の位置を第2トラッキング情報として取得する第2トラッキング工程と、
前記第1トラッキング情報および前記第2トラッキング情報を照合する照合工程と、
を有する鋳片のトラッキング方法。
[2] 前記第2トラッキング工程は、前記画像内に前記鋳片の有無を解析する解析領域を設定し、前記解析領域内に鋳片が存在するか否かを判定する[1]に記載の鋳片のトラッキング方法。
[3] 前記照合工程において、前記第1トラッキング情報と前記第2トラッキング情報とが一致しない場合、前記第1トラッキング情報を前記第2トラッキング情報に修正する[1]または[2]に記載の鋳片のトラッキング方法。
[4] 前記第1トラッキング工程は、前記ストランドの切断順に鋳片に付与された鋳片識別情報と、前記鋳片の位置とを組み合わせた前記第1トラッキング情報を生成する[1]から[3]のいずれか1項に記載の鋳片のトラッキング方法。
[5] 前記第2トラッキング工程は、前記ストランドの切断順に鋳片に付与された鋳片識別情報と、前記鋳片の位置とを組み合わせた前記第2トラッキング情報を生成する[1]から[4]のいずれか1項に記載の鋳片のトラッキング方法。
[6] 前記第2トラッキング工程は、該第2トラッキング工程において、鋳造開始時に前記画像内に映り込むダミーバーを認識する機能を有し、
前記ダミーバーを認識した後に前記鋳片が搬送される順に鋳片識別情報を付与し、前記鋳片識別情報と前記鋳片の位置とを組み合わせた前記第2トラッキング情報を生成する[1]~[4]のいずれか1項に記載の鋳片のトラッキング方法。
[7] 前記第2トラッキング工程において、前記搬送設備における搬送方向に対し2以上の画像に分割して取得され、前記各画像に対し解析が行われるものであり、
複数の前記画像の解析から前記第2トラッキング情報を生成する際、前記搬送設備の上流側から下流側への前記鋳片の移動とともに前記鋳片識別情報の引き継ぎを行う[5]または[6]に記載の鋳片のトラッキング方法。
[8] 連続鋳造されたストランドを複数の鋳片に切断し、切断した複数の鋳片を搬送設備で搬送する際、複数の鋳片の位置をそれぞれ検出する鋳片のトラッキング装置であって、
前記搬送設備に設置された鋳片検知センサによって検知された前記鋳片の位置を第1トラッキング情報として取得する第1トラッキング装置と、
前記搬送設備を撮影した画像の解析によって検知された前記鋳片の位置を第2トラッキング情報として取得する第2トラッキング装置と、
前記第1トラッキング情報および前記第2トラッキング情報を照合する照合装置と、
を有する鋳片のトラッキング装置。
本発明によれば、鋳片検知センサによる鋳片の第1トラッキング情報と画像解析による鋳片の第2トラッキング情報とが照合されることによりトラッキングエラーが検出される。これにより、搬送テーブル上の鋳片の有無の誤検知やトラッキング情報の齟齬等によるトラッキング異常を自動的に検知することができる。
本発明の鋳片のトラッキング装置が適用される連続鋳造設備の一例を示す模式図である。 本発明の鋳片のトラッキング装置の好ましい実施形態を示す機能ブロック図である。 トーチ傾動手段が切断トーチを傾斜させた様子を示す模式図である。 鋳片の切断不良が生じた場合の一例を示す模式図である。 鋳片の切断不良が生じた場合の一例を示す模式図である。 2つの鋳片が搬送される様子を示す模式図である。 本発明の鋳片のトラッキング装置の別の実施形態が適用される連続鋳造設備の一例を示す模式図である
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の鋳片のトラッキング装置が適用される連続鋳造設備の一例を示す模式図である。図1の連続鋳造設備1は、タンディッシュから鋳型に溶鋼を連続的に注入してストランド(殻状の鋳片)S0を形成する連続鋳造機2と、連続鋳造機2から引き抜かれたストランドS0を切断する切断装置3と、切断された鋳片Sを搬送する搬送設備4とを備える。連続鋳造機2は、鋳型からピンチローラで鋳片を冷却しながら引き抜くことでストランドを製造する。切断装置3は、例えばガス切断機からなっており、ストランドを切断トーチにより所定長さに切断する。
搬送設備4は、ストランドS0及び切断された鋳片(スラブ、ブルームもしくはビレット)Sを目的位置へ搬送するものであり、複数の搬送テーブル4A~4Eを有する。各搬送テーブル4A~4Eは、それぞれ例えばロールの軸がスプロケット及びチェーンを介してモータ等の駆動装置に接続された構造を有する。この複数の搬送テーブル4A~4Eの動作は後述する図2の搬送制御装置22によって制御される。
切断された鋳片Sが目的位置へ搬送されるまで、搬送中の鋳片の位置を追跡する必要がある。そこで、連続鋳造設備1には、搬送中の鋳片をトラッキングする鋳片のトラッキング装置10が設置されている。図2は、本発明の鋳片のトラッキング装置の好ましい実施形態を示す機能ブロック図である。図2の鋳片のトラッキング装置10は、鋳片検出センサ21A~21Dの検知結果に基づいて第1トラッキング情報を生成する第1トラッキング装置20と、撮像装置31A、31Bにより撮像された画像に基づいて第2トラッキング情報TN2を生成する第2トラッキング装置30とを有する。
第1トラッキング装置20は、搬送設備4に設置された複数の鋳片検知センサ21A~21Dと、複数の鋳片検知センサ21A~21Dによる検知結果を用いて第1トラッキング情報TN1を生成して搬送設備4の動作を制御する搬送制御装置22とを有する。複数の鋳片検知センサ21A~21Dは、搬送テーブル4A~4Eの入側にそれぞれ設置されており、搬送テーブル4A~4E上に鋳片が存在するか否かをそれぞれ検知する。なお、搬送テーブル4B~4Dは、各鋳片検知センサ21A~21Dに挟まれた位置にあるため、入側及び出側に、各鋳片検知センサ21A~21Dが設置されていることになる。鋳片の有無を検出するものであればその方式を問わず、例えば光の通光のON/OFFによって存在の有無を検出する方法や、磁気によって鋳片の有無を検出する方法等を用いることができる。また、各鋳片検知センサ21A~21Dの設置位置は、上述した位置に限らず、搬送テーブル4A~4Eの間に複数設置されていてもよい。
搬送制御装置22は、切断装置3から送られる切断完了信号に基づいて搬送設備4を動作させ、切断された鋳片を搬送設備4によって順次搬送させる。なお、搬送制御装置22が第1トラッキング情報TN1を生成する場合について例示しているが、搬送制御装置22とは別の構成として第1トラッキング情報を生成する情報生成装置を設けるようにしてもよい。
搬送制御装置22は、切断装置3によって切断された順に鋳片に鋳片識別情報を付与し、鋳片識別情報と鋳片の位置とを含む第1トラッキング情報TN1を生成する。具体的には、搬送制御装置22は、切断完了信号を受信したとき、鋳片に対し切断順に連番で鋳片識別情報1、2、3、・・・を付与する。なお、説明の容易のために、鋳片識別情報が数字の連番からなる場合について例示しているが、アルファベット順、予め設定された順番の記号あるいはこれらの組み合わせ等からなっていてもよい。
例えば、鋳片検知センサ21Aが先の鋳片S1を検知したとき、搬送制御装置22は、鋳片識別情報「1」の鋳片S1が搬送テーブル4Bの位置に存在する、という第1トラッキング情報TN1を生成する。また、鋳片S1が搬送されて、鋳片検知センサ21Bが鋳片S1を検知したとき、搬送制御装置22は鋳片識別情報「1」の鋳片S1が搬送テーブル4C上の位置に存在する、と鋳片S1の第1トラッキング情報TN1を更新する。さらに、次の鋳片S2が搬送され、鋳片検知センサ21Aが2番目に鋳片S2を検知したとき、搬送制御装置22は鋳片識別情報「2」の鋳片S2が搬送テーブル4B上の位置に存在する、という第1トラッキング情報TN1を生成する。このように各鋳片S1、S2毎にそれぞれ第1トラッキング情報TN1が生成されていく。同様に、搬送制御装置22は、鋳片検知センサ21B~21Dの検知された順番に従い、鋳片が位置する搬送テーブルの位置情報と鋳片識別情報とを組み合わせた第1トラッキング情報TN1を生成・更新する。
搬送制御装置22は、複数の鋳片検知センサ21A~21Dの検知結果に基づいて、搬送設備4の動作を制御する。例えば、図1のように、鋳片S2が切断装置によって切断され第2搬送テーブル4Bへ搬送される際、鋳片検知センサ21Aが鋳片S2を検出し、搬送テーブル4Bへの搬入を検知する。
次に、第2搬送テーブル4Bが鋳片S2を第3搬送テーブル4Cへ搬送するとき、搬送制御装置22は先の鋳片S1が第3搬送テーブル4Cに存在しているか否かを確認する。先の鋳片S1が第3搬送テーブル4Cに存在している場合、搬送制御装置22は鋳片S2が第2搬送テーブル4B上で停止するように制御する。一方、鋳片S1が鋳片検知センサ21Cの検知範囲を通過すると、第4搬送テーブル4Dの入側に設置された鋳片検知センサ21CがONからOFFになり、先の鋳片S1の第4搬送テーブル4Dへの搬送が完了したとする。このとき、搬送制御装置22は、第3搬送テーブル4Cが空の状態であると認識し、鋳片S2を第2搬送テーブル4Bから第3搬送テーブル4Cへ搬送するように制御する。このような搬送制御は、上述した第1トラッキング情報TN1に基づいて行われる。
図2の第2トラッキング装置30は、搬送設備4によって搬送される鋳片を撮像する撮像装置31A、31Bと、撮像装置31A、31Bにより取得された画像を解析して鋳片の位置を特定する画像解析部32とを備える。第2トラッキング装置30は撮像装置31A、31Bにより取得された画像に基づいて第2トラッキング情報TN2を生成する。図1及び図2においては、2台の撮像装置31A、31Bが搬送設備4の撮像領域を分割して撮像している。そして、撮像装置31Aが搬送テーブル4A~4Cを撮像し、撮像装置31Bが搬送テーブル4D、4Eを撮像する。なお、撮像装置の台数は2台に限定されず、3台以上であってもよいし、1台の撮像装置がズームもしくは揺動等することで搬送設備全体を撮像してもよい。また、撮像装置31A、31Bは、搬送設備が正常に稼働しているか確認するために設けられた監視カメラからなっていてもよい。
撮像装置31A、31Bは、鋳片を連続的に撮影又は間欠的に撮像して画像を取得する。画像は、動画であってもよいし静止画であってもよい。図3は、図1及び図2の撮像装置によって取得された画像の一例を示す模式図である。図3に示すように、撮像装置31Bは、1つの画像内に搬送テーブル4D及び4Eが撮像した画像を取得する。
画像解析部32は、例えばコンピュータ等のハードウェア資源からなっており、撮像装置31A、31Bにおいて取得された画像の解析を行い、鋳片Sの位置を第2トラッキング情報TN2として出力する。例えば図3のような画像Pにおいて、画像解析部32には、画像P内の各搬送テーブル4D及び4Eの領域が解析領域として予め設定されている。画像解析部32は、解析領域内に鋳片Sが存在するか否かを判定することにより、搬送テーブル4D、4E内の鋳片Sの存在の有無を判定する。なお、鋳片Sの識別は種々の公知の技術を用いることができる。
図2の画像解析部32は、第4搬送テーブル4Dに対応する解析領域において鋳片Sを認識したとき、搬送テーブル4Dに鋳片Sが存在する、との第2トラッキング情報TN2を生成する。同様に、画像解析部32は、搬送テーブル4A~4Eに対応する解析領域に鋳片Sが位置したとき、搬送テーブル4A~4Eに鋳片が存在するという第2トラッキング情報TN2を生成する。
照合装置40は、第1トラッキング情報と第2トラッキング情報とを照合するものであって、例えばコンピュータ等のハードウェア資源によって構成されている。なお、照合装置40は画像解析部32もしくは搬送制御装置22と同一のコンピュータ等によって構成されていてもよいし、別々のコンピュータ等により構成されていてもよい。照合装置40は、第1トラッキング情報TN1及び第2トラッキング情報TN2の鋳片の位置が一致しているか否かを照合する。両者が一致している場合、第1トラッキング情報TN1及び第2トラッキング情報TN2はいずれも正しいと判断する。
一方、第1トラッキング情報TN1と第2トラッキング情報TN2とが一致していない場合、照合装置40は第2トラッキング情報TN2が正しい情報であると識別し、搬送制御装置22の第1トラッキング情報TN1が修正される。そして、搬送制御装置22は、修正された第1トラッキング情報TN1を用いて搬送設備4の動作を制御する。これにより、第1トラッキング情報TN1にトラッキングエラーが発生していても、第2トラッキング情報によって操業を継続することができる。
なお、第1トラッキング情報TN1が第2トラッキング情報TN2に自動的に修正される場合について例示しているが、単に第1トラッキング情報TN1と第2トラッキング情報TN2とに齟齬が生じていることを示す異常信号を出力するようにしてもよい。また、照合装置40における照合を行うタイミングは適宜設定することができる。例えば、第1トラッキング情報が生成もしくは更新されたときに、第2トラッキング情報と取得し照合するようにしてもよい。あるいは、第2トラッキング情報の生成が常時行われ、常時第1トラッキング情報TN1と第2トラッキング情報TN2との照合が行われるようにしてもよい。
図1から図3を参照して本発明の鋳片のトラッキング方法の好ましい実施形態について説明する。まず、第1トラッキング装置20の搬送制御装置22において、ストランドS0が切断装置3によって切断された順に鋳片Sに対し連番で鋳片識別情報が付与される。その後、鋳片Sが搬送設備4により搬送され、各鋳片検知センサ21A~21Dによって検知されることにより、各鋳片の位置情報として載置されている搬送テーブル4A~4Dの情報が検知される。そして、鋳片識別情報と鋳片の位置情報とを組み合わせた第1トラッキング情報TN1が生成され、照合装置40に送られる(第1トラッキング工程)。
第2トラッキング装置30において、撮像装置31A、31Bが第1トラッキング情報TN1の示す各搬送テーブル4A~4Eを撮像することで画像Pを取得する。画像Pは画像解析部32によって解析され、搬送テーブル4A~4E上の鋳片Sの有無を示す第2トラッキング情報を生成し照合装置40へ送る(第2トラッキング工程)。
照合装置40において、第1トラッキング情報と第2トラッキング情報とが照合され、第1トラッキング情報に異常が無いか判断する(照合工程)。第1トラッキング情報と第2トラッキング情報とが不一致の場合、第2トラッキング情報が正しいものとして第1トラッキング情報を修正し、搬送制御装置22は修正後の第1トラッキング情報に基づいて搬送設備4を制御する。
上記実施の形態によれば、鋳片検知センサ21A~21Dに基づく鋳片の第1トラッキング情報TN1と、撮像装置31A、31Bの撮像に基づく第2トラッキング情報TN2とを取得し、第1トラッキング情報TN1と第2トラッキング情報TN2とに基づいて鋳片の位置をトラッキングする。これにより、搬送テーブル4A~4D上の鋳片Sの有無の誤検知等のトラッキングエラーを自動的に精度よく検出することができる。
例えば、鋳片検知センサの誤作動もしくは故障が生じたとき、実際の鋳片が存在する搬送テーブルとは異なる搬送テーブルに鋳片のトラッキング情報が移動する場合がある。具体的には、実際には鋳片S2が搬送テーブル4Cの入側を通過していないが、第2鋳片検知センサ4Cが誤検知して鋳片S2が搬送テーブル4Cに移動したと認識する場合がある。その結果、実際の鋳片S2の位置とトラッキング情報との間に齟齬が生じる。このような誤作動は、鋳片検知センサの不具合の他に、水蒸気やダストによって発生する場合もある。
また、切断装置3による鋳片の切断不良が生じた場合も、実際の鋳片S2の位置とトラッキング情報との間に齟齬が生じる。図4及び図5は、鋳片の切断不良が生じた場合の一例を示す模式図である。切断装置3の不良により鋳片の切断が不完全の場合、2つ以上の鋳片S1、S2が連なって搬送される。搬送制御装置22は、切断装置3から送られる切断完了信号に基づいて、鋳片S2を搬送テーブル4Bに移動すべく搬送設備4を動作させる。しかしながら、鋳片S2は鋳片S1から切り離れていない為、切断装置3の切断完了と共に鋳片S2は鋳片S1と連なって移動する。図6は2つの鋳片S1、S2が搬送される様子を示す模式図である。鋳片S1、S2が完全に切断されていれば、図6(A)のように鋳片S1、S2が分離した状態で搬送される。一方、鋳片S1、S2の切断が不完全の場合、図6(B)のように、2つの鋳片S1、S2が1つの搬送テーブル4C内に収まるように搬送されてしまう場合がある。あるいは、図6(C)のように、2つの鋳片S1、S2が複数の搬送テーブル4B、4Cにまたがって搬送されてしまう場合がある。鋳片S2が鋳片S1とともに鋳片検知センサ21A、21Bを抜けることによって、1枚の鋳片S1の移動が完了した、と誤認識する。このため、実際の鋳片Sの位置と鋳片検知センサ21A、21Bによる第1トラッキング情報TN1との間で齟齬が生じる。
一般的にトラッキング情報に異常が生じたことの識別は、搬送テーブルを一定時間運転させても鋳片検知センサが鋳片を検知しない場合である。しかしながら、搬送テーブルを運転させるまでトラッキング情報の異常を検知することが出来ない。また搬送テーブルを運転するのは、鋳片を移動させる場合である。このタイミングで異常を検知すると、一旦搬送テーブルの運転を停止して鋳片の移動を中断せねばならず、操業に影響を与えることになる。
一方、図1及び図2の鋳片のトラッキング装置10を用いた場合、第1トラッキング情報TN1と、鋳片S2が第2搬送ローラ4B上に存在しないという第2トラッキング情報TN2とを照合することにより、トラッキングエラーが生じていることを自動的に精度よく検出することができる。すなわち、図6(B)、(C)のいずれの場合も、鋳片S1の搬送命令によって鋳片S1が搬送される段階で、鋳片S1だけでなく鋳片S2も一緒に移動してしまう。つまり、鋳片S2が載置されているはずの搬送テーブル4Bから鋳片S2が移動していく。その段階で第1トラッキング情報TN1と第2トラッキング情報TN2との間に齟齬が発生するため、トラッキングエラーの発生を検知することができる。
なお、鋳片識別情報は、第1トラッキング情報TN1だけでなく、第2トラッキング情報TN2にも付与するようにし、鋳片識別情報も照合できるようにしてもよい。例えば、搬送制御装置22は、第1トラッキング情報TN1の生成と並行して、図2の画像解析部に鋳片識別情報を送信することもできる。そして、鋳片の位置と鋳片識別情報を含む第2トラッキング情報TN2を、第1トラッキング情報TN1と照合するようにしてもよい。また、鋳片識別情報は搬送制御装置22から取得されるものでなくてもよい。図7は本発明の鋳片のトラッキング装置の別の実施形態が適用される連続鋳造設備の一例を示す模式図である。なお、図7において、図1の鋳片のトラッキング装置と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図7に示すように、連続鋳造設備1の操業開始時には、鋳型内にダミーバー100が挿入されることで、鋳型の下端が閉ざされ、鋳型内に溶鋼が注入される。その後、ダミーバー100が下方に引き抜かれることにより、鋳片の引き抜きが開始される。
そこで、図2の画像解析部32は、画像P内のダミーバー100を認識し、ダミーバーの尾端が通過したタイミングを認識する。その後、画像解析部32は、ダミーバーの尾端が通過後に最初に画像に映った鋳片に鋳片識別情報を順番に付与していく。この際、撮像装置31A、31Bによって搬送設備4が2以上の画像に分割して取得され、各画像に対し解析が行われる場合、搬送設備4の上流側から下流側への鋳片Sの移動とともに鋳片識別情報の引き継ぎを行う。そして、照合装置40は、切断装置3の動作に基づく鋳片識別情報が付与された第1トラッキング情報TN1と、ダミーバー100の認識に基づく鋳片識別情報が付与された第2トラッキング情報TN2とを照合する。
上記第2実施形態の場合にも、第1の実施形態と同様、誤検知等によるトラッキング異常の発生を抑制することができる。さらに、第2トラッキング装置30で、鋳片識別番号の付与を独自に行うことにより、鋳片の第1トラッキング情報が入れ替わるという現象に対しても、異常の検知を行うことができる。例えば図1に示すように、実際には搬送テーブル4C上に鋳片S1が位置し、搬送テーブル4B上に鋳片S2が位置しているものとする。しかしながら、何らかの原因によって、第1トラッキング情報TN1が、搬送テーブル4C上に鋳片S2が位置し、搬送テーブル4B上に鋳片S1が位置しているという内容に入れ替わっている場合がある。一旦第1トラッキング情報TN1が入れ替わってしまうと、トラッキング情報に異常があることを検知することが困難になる。
一方、第1トラッキング装置20と第2トラッキング装置30とがそれぞれ独自に鋳片に鋳片識別情報を付与し、照合装置40において、位置情報だけでなく鋳片識別情報の照合も行うことにより、上述したトラッキング情報が入れ替わる、といった異常についても、検知し修正することができる。
本発明の実施形態は、上記実施形態に限定されず種々の変更を加えることができる。例えば、第1トラッキング情報の生成は、搬送制御装置22が行う場合について例示しているが、搬送制御装置22とは別の構成として第1トラッキング情報を生成する情報生成装置を設けるようにしてもよい。また、鋳片識別情報は、切断装置の動作に応じて、切断順に連番を付した場合について例示しているが、鋳片とともに数字、文字、記号等の鋳片識別情報を付した標識を搬送し、画像解析部32において、標識を解析することにより鋳片識別情報を取得するようにしてもよい。
1 連続鋳造設備
2 連続鋳造機
3 切断装置
4 搬送設備
4A~4E 搬送テーブル
10 鋳片のトラッキング装置
20 第1トラッキング装置
21A~21D鋳片検知センサ
22 搬送制御装置
30 第2トラッキング装置
31A、31B撮像装置
32 画像解析部
40 照合装置
100 ダミーバー
P 画像
S、S1、S2鋳片
TN1 第1トラッキング情報
TN2 第2トラッキング情報

Claims (8)

  1. 連続鋳造されたストランドを複数の鋳片に切断し、切断した複数の鋳片を搬送設備で搬送する際、複数の鋳片の位置をそれぞれ検出する鋳片のトラッキング方法であって、
    前記搬送設備に設置された鋳片検知センサによって検知された前記鋳片の位置を第1トラッキング情報として取得する第1トラッキング工程と、
    前記搬送設備を撮影した画像の解析によって検知された前記鋳片の位置を第2トラッキング情報として取得する第2トラッキング工程と、
    前記第1トラッキング情報および前記第2トラッキング情報を照合装置により照合する照合工程と、
    を有する鋳片のトラッキング方法。
  2. 前記第2トラッキング工程は、前記画像内に前記鋳片の有無を解析する解析領域を設定し、前記解析領域内に鋳片が存在するか否かを判定する請求項1に記載の鋳片のトラッキング方法。
  3. 前記照合工程において、前記第1トラッキング情報と前記第2トラッキング情報とが一致しない場合、前記第1トラッキング情報を前記第2トラッキング情報に修正する請求項1または2に記載の鋳片のトラッキング方法。
  4. 前記第1トラッキング工程は、前記ストランドの切断順に鋳片に付与された鋳片識別情報と、前記鋳片の位置とを組み合わせた前記第1トラッキング情報を生成する請求項1から3のいずれか1項に記載の鋳片のトラッキング方法。
  5. 前記第2トラッキング工程は、前記ストランドの切断順に鋳片に付与された鋳片識別情報と、前記鋳片の位置とを組み合わせた前記第2トラッキング情報を生成する請求項1から4のいずれか1項に記載の鋳片のトラッキング方法。
  6. 前記第2トラッキング工程は、
    該第2トラッキング工程において、
    鋳造開始時に前記画像内に映り込むダミーバーを認識し、
    前記ダミーバーを認識した後に前記鋳片が搬送される順に鋳片識別情報を付与し、前記鋳片識別情報と前記鋳片の位置とを組み合わせた前記第2トラッキング情報を生成する請求項1~4のいずれか1項に記載の鋳片のトラッキング方法。
  7. 前記第2トラッキング工程において、前記搬送設備における搬送方向に対し2以上の画像に分割して取得され、前記各画像に対し解析が行われるものであり、
    複数の前記画像の解析から前記第2トラッキング情報を生成する際、前記搬送設備の上流側から下流側への前記鋳片の移動とともに前記鋳片識別情報の引き継ぎを行う請求項5または6に記載の鋳片のトラッキング方法。
  8. 連続鋳造されたストランドを複数の鋳片に切断し、切断した複数の鋳片を搬送設備で搬送する際、複数の鋳片の位置をそれぞれ検出する鋳片のトラッキング装置であって、
    前記搬送設備に設置された鋳片検知センサによって検知された前記鋳片の位置を第1トラッキング情報として取得する第1トラッキング装置と、
    前記搬送設備を撮影した画像の解析によって検知された前記鋳片の位置を第2トラッキング情報として取得する第2トラッキング装置と、
    前記第1トラッキング情報および前記第2トラッキング情報を照合する照合装置と、
    を有する鋳片のトラッキング装置。
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