JP7467291B2 - コンクリート構造物の構築方法 - Google Patents
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Description
ところが、大規模なコンクリート製浮体構造物を陸上で製作する場合には、製作ヤードや資材置き場を確保できない可能性がある。また、陸上で製作したコンクリート製浮体構造物を進水させる際、所要の水深を確保できないおそれがある。さらに、コンクリート製浮体構造物を進水させる際には、大規模な設備が必要となるため、設備を整えるための費用と時間がかかる。
また、半潜水式台船上やフローティングドック上でコンクリート製浮体を構築する方法により大規模なコンクリート製浮体構造物を構築する際には、既存の設備で対応できない場合がある。この場合には、新たな設備を整える必要があるが、そのためには多大な費用と時間がかかる。
ところが、特許文献1の構造物の構築方法では、プレキャスト部材の周囲に杭が配設されているため、杭が存在する方向から他のプレキャスト部材を接合することはできない。すなわち、特許文献1の方法では、プレキャスト部材同士を多方向から接合できないため、構築可能な構造物の形状が限定されてしまう。
前記接合工程では、前記ユニット函体同士の間に介設された止水パネルおよび前記ユニット函体同士の外面により囲まれた接合空間を前記ユニット函体同士の間に形成し、前記接合空間内の水を排水するとともに、前記接合空間内にセメント系材料を打設して接合部の函体構造を形成することでユニット函体同士を接合することができる。この他のユニット函体同士の接合方法としては、前記ユニット函体同士の間にゴムガスケットを介設させた状態で接合する。
また、施工後、ユニット函体内の水を排水すれば、浮体構造物として、所定の位置に曳航して使用することもできる。陸上で製作するユニット函体を既存の設備に合わせた規模とすれば、既存設備を利用して製作から進水までを実施できるため、新たな設備を整える必要がなく、また、製作ヤード等の用地を確保しやすい。
また、水中に土台を形成し、土台により支持した状態でユニット函体同士を接合するため、安定性に優れている。そのため、波や風などにより影響を少なくすることができ、その結果、作業性が向上し、かつ、波や風に対する安全性を高めることができる。ユニット函体(第一のユニット函体および第二のユニット函体)内に水を供給することで波や風に対して動揺しないようにする。このとき、水の供給量を必要最小限にすることで、土台が過度に大型化しないようにする。
土台4は、接合するユニット函体2の数や配置に応じて設置する。本実施形態では、ユニット函体2の数に合わせて四つの土台4を配置するものとする。土台4(受台41)の天端レベル(高さ)は、ユニット函体2を載置した際に、ユニット函体2が潮位変動や波浪による影響を受けない(受けにくい)高さに設定する。また、土台4には、受台41上の所定の位置にユニット函体2が載置されるように、ユニット函体2を誘導するためのガイドを必要に応じて設置しておく。
一方のユニット函体2(本実施形態では第一のユニット函体2a)の止水パネル22の端面には、ゴムガスケット23が設けられていて(図8参照)、止水パネル22同士を突き合せることでゴムガスケット23が圧縮される。こうすることで、止水パネル22同士の境界部は、ゴムガスケット23によって密閉(止水)される。このとき、接合空間31内には、周囲の水位と同様の水位(HWL~LWL)の水Wが貯水されている。
同様に、後行配設工程S3および接合工程S4を繰り返すことにより、所定の数(本実施形態では全部で四つ)のユニット函体2を接合して、コンクリート構造物1を形成する。
また、施工後、バラスト水5を排水すれば、浮体構造物として、所定の位置に曳航して使用することもできる。陸上で製作するユニット函体2を既存の設備に合わせた規模とすれば、既存設備を利用して製作から進水までを実施できるため、新たな設備を整える必要がなく、また、製作ヤード等の用地を確保しやすい。
コンクリート構造物1を構築する際は、土台4により支持した状態でユニット函体2同士を接合するため、施工時の安定性に優れている。そのため、波や風などにより影響を少なくすることができ、その結果、作業性が向上し、かつ、波や風などに対する安全性が高まる。
例えば、前記実施形態では、水中に形成した土台4を利用してコンクリート構造物1を構築するものとしたが、土台4は必要に応じて使用すればよい。例えば、水底が平らな場合には、ユニット函体2を水底に載置させた状態でユニット函体2同士を接合してもよい。また、ユニット函体2を水上に浮かせた状態でユニット函体2同士を接合してもよい。この場合、ユニット函体2内部にバラスト水5を給水して、波や風の影響を最低限に抑えるのが望ましい。
また、前記実施形態では、土台4として、水底に架台を形成したが、土台4は水底に土砂等を盛り立てることにより形成したマウンド(盛土)であってもよい。
前記実施形態では、ユニット函体2を曳船により所定の位置まで牽引するものとしたが、ユニット函体2の輸送方法は限定されるものではなく、例えば、押船により押してもよいし、台船により運んでもよい。
前記実施形態では、二つのユニット函体2同士の間に接合部3を形成する度に一体化作業を実施するものとしたが、一体化作業は、全てのユニット函体2同士の間に接合部3を形成してから実施してもよい。
接合部3を構成する材料はセメント系材料であれば限定されるものではなく、例えばモルタルであってもよい。
前記実施形態では、止水パネル22がユニット函体2に一体に形成されている場合について説明したが、止水パネル22は、別途、接合部3(接合空間31)を囲うように配設された別部材であってもよい。このように接合部3(接合空間31)を別途確保する分、ユニット函体2の小型化または少数化が可能となり、ユニット函体2の製作ヤードや仮置ヤード等の省スペース化が可能である。
また、止水パネル22の背面には、当該止水パネル22の変形を抑制する補強材が設けられているのが望ましい。
また、ユニット函体2同士は、一方のユニット函体2に設けられたガスケットを他方のユニット函体2に押し付けた状態で一体に接合してもよい。
前記実施形態では、一方のユニット函体2(止水パネル22)のみにゴムガスケット23が設けられている場合について説明したが、ゴムガスケット23は、接合するユニット函体2(止水パネル22)の両方に設けられていてもよい。
2 ユニット函体
21 中空部
22 止水パネル
3 接合部
31 接合空間
4 土台
5 バラスト水
Claims (2)
- 三つ以上のプレキャストコンクリート製のユニット函体を多方向に接合してコンクリート構造物を構築するコンクリート構造物の構築方法であって、
前記ユニット函体を仮支持する土台を水中に形成する土台構築工程と、
第一の前記ユニット函体を前記土台上に沈設する先行配設工程と、
第一の前記ユニット函体の近傍に第二の前記ユニット函体を配設する後行配設工程と、
第一の前記ユニット函体と第二の前記ユニット函体とを接合する接合工程と、を備えており、
前記土台は、前記ユニット函体を載置可能な平面形状を有した受台と前記受台を支持する複数本の杭からなり、
前記先行配設工程では、前記土台の上方の水上に配設された第一の前記ユニット函体内に水を供給して前記土台に上載させ、
前記接合工程では、
第二の前記ユニット函体を第一の前記ユニット函体に引き寄せるとともに第二の前記ユニット函体内に水を供給する作業と、
第一の前記ユニット函体と第二の前記ユニット函体とを一体化する作業と、を行うことを特徴とする、コンクリート構造物の構築方法。 - 前記接合工程において、
前記ユニット函体同士の間に介設された止水パネルと、前記ユニット函体同士の外面とにより囲まれた接合空間を前記ユニット函体同士の間に形成する作業と、
前記接合空間内の水を排水する作業と、
前記接合空間内にセメント系材料を打設して接合部を形成する作業と、をさらに行うことを特徴とする、請求項1に記載のコンクリート構造物の構築方法。
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