JP7465202B2 - 表示システム - Google Patents

Description

本発明は、表示システムに関する。

配達物の広告効果をより高める技術が検討されている。関連する技術が特許文献１に開示されている。特許文献１には、宅配業者が、広告主から依頼された広告媒体を携行してこれを顧客宅へ届ける技術が開示されている。

特開２００２－１１７１１４号公報

宅配業者などの配達物を配達する配達員が街中を移動する際に、配達員が配達するために収納部に格納した配達物に関する広告を行うことのできる技術が望まれている。

本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、配達員が配達するために収納部に格納した配達物に関する広告を行うことのできる表示システムを提供することを目的の一つとする。

この発明に係る表示システムは、以下の構成を採用した。
（１）：この発明の一態様に係る表示システムは、携帯端末と、配達物を収納する収納部と、前記携帯端末と通信可能であり、前記携帯端末から取得した情報に基づいて広告画像を表示する表示部と、を備え、前記表示部の表示面は、前記収納部の外部に外側に向いて当該収納部に取り付けられるものである。

（２）：上記（１）の態様において、前記広告画像は、前記配達物に関連する画像である。

（３）：上記（１）または（２）の態様において、前記広告画像は、前記配達物を作成した店舗に関連する画像である。

（４）：上記（１）から（３）の何れか一つの態様において、前記表示部は、前記配達物の配達中に、前記広告画像を表示するものである。

（５）：上記（１）から（４）の何れか一つの態様において、前記表示部は、前記表示部が前記配達物の配達可能圏内にある場合に、前記広告画像を表示するものである。

（６）：上記（１）から（５）の何れか一つの態様において、前記表示部は、前記表示部と前記配達物の配達先との距離が所定距離以下になったときに、前記広告画像の表示を停止するものである。

（７）：上記（１）から（６）の何れか一つの態様において、前記携帯端末の操作により、前記表示部が前記広告画像を表示する状態と、非表しない状態とを切り替え可能である。

（８）：上記（１）から（６）の何れか一つの態様において、外部装置から受信した情報に基づいて、前記表示部が前記広告画像を表示する状態と、非表しない状態とを切り替え可能である。

（９）：上記（２）または（３）の態様において、前記表示部における前記広告画像の表示時間を計測するものである。

（１０）：上記（２）または（３）の態様において、取得した前記表示部の位置情報に基づいて、前記表示部に表示される広告画像に関する出力情報を出力するものである。

（１１）：上記（１０）の態様において、前記位置情報に基づいて前記表示部に表示される広告画像に関する出力情報の出力態様を変更するものである。

（１２）：上記（２）または（３）の態様において、前記表示部は、前記広告画像によって広告される内容に関するコード情報を表示するものである。

（１３）：上記（１）から（１２）の何れか一つの態様において、前記収納部は、前記配達物を収納するバッグである。

（１４）：上記（１）から（１２）の何れか一つの態様において、前記収納部は、車両に取り付けられて前記配達物を収納するものである。

（１）～（１４）の態様によれば、配達物を配達する配達員が街中を移動する際に、配達員が配達するために収納部に格納した配達物に関する広告を行うことができる。

本実施形態による表示システム１を含む配達管理システム１００の一例を示す図である。 本実施形態による管理サーバ１０のハードウェア構成図である。 本実施形態による管理サーバ１０の機能ブロック図である。 本実施形態による配達員端末２１と表示装置２２の機能ブロック図である。 第一実施形態による表示システム１の処理フローを示す図である。 第二実施形態による表示システム１の処理フローを示す図である。 第三実施形態による表示システム１の処理フローを示す図である。 第四実施形態による表示システム１の処理フローを示す第一の図である。 第四実施形態による表示システム１の処理フローを示す第二の図である。 第五実施形態による表示システム１の処理フローを示す第一の図である。 第五実施形態による表示システム１の処理フローを示す第二の図である。 第六実施形態による表示システム１の処理フローを示す図である。 第七実施形態による表示システム１の処理フローを示す図である。 第八実施形態による表示システム１の処理フローを示す図である。 第九実施形態による表示システム１の処理フローを示す図である。 第十一実施形態による表示装置２２の態様を示す図である。

以下、図面を参照し、本発明の表示システムの実施形態について説明する。

図１は、本実施形態による表示システム１を含む配達管理システム１００の一例を示す図である。
本実施形態による表示システム１は、配達管理システム１００に含まれる。配達管理システム１００は、表示システム１と管理サーバ１０とを含んで構成される。表示システム１は、配達員端末２１、表示装置２２を少なくとも含んで構成される。配達員端末２１は例えばスマートフォンである。表示装置２２は例えばタブレット端末である。

管理サーバ１０は、配達物の配達業者が、配達物の配達の管理のために設けたコンピュータ（情報処理装置）である。配達業者の配達員は、配達員端末２１を携帯する。配達員端末２１は、管理サーバ１０と通信接続して、配達物の配達管理のための情報を送受信する。配達員は、キャリーバッグ３等の収納部に配達物を格納して、管理サーバ１０からの指示に基づいてその配達物を配達する。

キャリーバッグ３には表示装置２２をキャリーバッグ３の面に取り付けるための収納具が設けられている。収納具は、配達物を収納する収納部の一態様である。収納具は、例えば表示装置２２を入れることができ表示装置２２のディスプレイが外部から視認できるように透明なビニールで構成された表示装置２２を収納する専用ケースであってよい。または収納具は、キャリーバッグ３に設けられた表示装置２２を取り付けるためのゴムバンドなどであってもよい。配達員は配達物を配達する際に、収納具を用いて表示装置２２をキャリーバッグ３に取りつける。この時、配達員は表示装置２２のディスプレイが他人から視認できるようにキャリーバッグの壁面（外部）に、表示装置２２のディスプレイが外側に向くよう取り付ける。つまり、本実施形態による表示システム１は、配達員端末２１（携帯端末）と、配達物を収納するキャリーバッグ３（収納部）と、配達員端末２１と通信可能な表示装置２２（表示部）とを備える。そして、表示システム１において、表示装置２２のディスプレイ（表示面）は、キャリーバッグ３（収納部）の外部に外側に向いて、配達員の近くにいる人物にディスプレイが視認できるように当該キャリーバッグ３（収納部）に取り付けられる。配達員は、配達時において、配達員端末２１と表示装置２２とが無線通信等により通信接続されるように設定しておく。

依頼者端末４は、配達物の配達を依頼するユーザが利用する情報処理装置である。管理サーバ１０は依頼者端末４と通信接続するものであってよい。管理サーバ１０は、依頼者端末４の依頼者の配達指示に基づいて、配達すべき配達物の管理を行う。管理サーバ１０は、依頼者端末４以外の他の端末からの配達指示に基づいて、配達すべき配達物の管理を行うようにしてもよい。管理サーバ１０は、配達指示に基づいて、各種の配達のための管理を行う。配達指示の情報は、一例として、配達対象の配達物、配達物の配達元、配達物の配達先の住所、氏名、電話番号、配達物の配達依頼時刻、などの情報を含む。

管理サーバ１０は、配達指示に関する情報を配達員端末２１へ送信する。管理サーバ１０は、配達指示に含まれる配達物に関する広告情報を配達員端末２１へ送信する。配達員端末２１は、配達指示の情報と、広告情報とを少なくとも受信する。配達員端末２１は、配達指示の情報を自端末のディスプレイに表示する。配達員端末２１は、広告情報を表示装置２２へ送信する。表示装置２２は広告情報に含まれる広告画像を自端末のディスプレイに表示する。表示装置２２は、広告情報に含まれる広告の音情報を自端末のスピーカから出力するようにしてもよい。

なお、管理サーバ１０と配達員端末２１や依頼者端末４は、公知の公衆無線網やインターネット等の通信回線を介して通信接続されているものとする。

図２は、管理サーバ１０のハードウェア構成図である。
図２で示すように、管理サーバ１０は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）１０１、ＲＯＭ（Read Only Memory）１０２、ＲＡＭ（Random Access Memory）１０３、データベース１０４、通信モジュール１０５等の各ハードウェアを備えたコンピュータである。なお、配達員端末２１、表示装置２２、依頼者端末４などの同様のハードウェア構成を備えたコンピュータである。

図３は、管理サーバ１０の機能ブロック図である。
管理サーバ１０は、制御部１１、配達管理部１２、広告管理部１３の各機能を発揮する。これらの機能の要素は、例えば、ＣＰＵ（Central Processing Unit）などのハードウェアプロセッサがプログラム（ソフトウェア）を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、ＬＳＩ（Large Scale Integration）やＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）、ＦＰＧＡ（Field-Programmable Gate Array）、ＧＰＵ（Graphics Processing Unit）などのハードウェア（回路部；circuitryを含む）によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めＨＤＤ（Hard Disk Drive）やフラッシュメモリなどの記憶装置（非一過性の記憶媒体を備える記憶装置）に格納されていてもよいし、ＤＶＤやＣＤ－ＲＯＭなどの着脱可能な記憶媒体（非一過性の記憶媒体）に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。

制御部１１は、管理サーバ１０における他の機能部を制御する。制御部１１は、ウェブサーバ機能を備え、依頼者端末４などのからのアクセスに基づいてウェブページをアクセス元に送信する。
配達管理部１２は、配達指示に基づいて配達物の配達の管理のための各種処理を行う。
広告管理部１３は、配達指示に基づいて特定した広告情報の表示装置２２での表示を管理する。

図４は、配達員端末２１と表示装置２２の機能ブロック図である。
配達員端末２１は、端末プログラムを実行することにより、制御部２１１、配達処理部２１２、広告処理部２１３の各機能を発揮する。
制御部２１１は、配達員端末２１における他の機能部を制御する。
配達処理部２１２は、配達管理部１２の指示に基づいて各種、配達に関する情報をユーザに通知する、またはユーザからの配達に関する情報を管理サーバ１０に出力するための処理を行う。
広告処理部２１３は、広告管理部１３の指示に基づいて、広告情報を表示装置２２に出力するための処理を行う。

表示装置２２は、広告出力プログラムを実行することにより、制御部２２１、広告情報出力部２２２の各機能を発揮する。
制御部２２１は、表示装置２２における他の機能部を制御する。
広告情報出力部２２２は、広告情報に含まれる表示情報をディスプレイへの出力や、広告情報に含まれる音声情報のスピーカへの出力を行う。

＜第一実施形態＞
図５は、第一実施形態による表示システム１の処理フローを示す図である。
次に、配達管理システム１００と表示システム１の処理フローについて説明する。
管理サーバ１０の配達管理部１２は、配達指示を取得する。配達指示の情報は、一例として依頼者端末４から取得する。配達管理部１２は、管理者などの利用する他の端末から、配達指示の情報を取得してもよい。配達管理部１２は、配達指示の情報に含まれる、配達物の配達元の位置と、データベース１０４等から取得した配達員端末２１の位置との比較に基づいて、配達指示の送信先の配達員端末２１を特定する。なお管理サーバ１０は配達員端末２１との通信接続に基づいて、配達員端末２１から所定の間隔で配達員端末２１の位置情報（緯度、経度など）を取得して、データベース１０４に配達員端末２１の識別情報（ネットワークアドレス等）に紐づけて記録しているものとする。また配達物の配達元の位置も、配達元の識別情報（店名やＩＤなど）に紐づいてデータベース１０４等に記録しているものとする。

配達指示の送信先の配達員端末２１の特定において、配達管理部１２は、配達物の配達元となる店舗の位置に最も近い配達員端末２１を特定してよい。配達指示の送信先の配達員端末２１の特定において、配達管理部１２は、配達物の配達元となる店舗の位置を基準とした所定の範囲に位置する配達員端末２１を特定してよい。配達管理部１２は、他の手法によって、一つまたは複数の配達指示の送信先の配達員端末２１を特定してよい。配達管理部１２は、特定した配達員端末２１のネットワークアドレスをデータベース１０４等から取得して、そのネットワークアドレスに宛てて配達指示を送信する。

配達管理部１２は、配達員端末２１を特定すると、配達指示に含まれる配達対象となる配達物の情報（配達物の識別情報など）と、特定した配達員端末２１のネットワークアドレスとを、広告管理部１３に出力する。広告管理部１３は、配達対象となる配達物の情報に基づいて、配信する広告情報を特定する。例えば広告管理部１３は、データベース１０４の広告テーブルにおいて、配達物の識別情報に紐づいて記録されている広告情報を特定する。広告管理部１３による配達物の情報に基づく広告情報の特定は、どのような処理であってもよい。広告情報には映像情報と音声情報とが含まれてよい。広告管理部１３は、特定した広告情報を、配達員端末２１のネットワークアドレスに宛てて送信する。

配達員端末２１の配達処理部２１２は、配達指示の情報を受信する（ステップＳ１０１）。また配達員端末２１の広告処理部２１３は、広告情報を受信する（ステップＳ１０２）。配達処理部２１２は配達指示の情報を配達員端末２１のディスプレイに表示する（ステップＳ１０３）。配達員は、表示された配達指示の情報を確認し、配達元の店舗へ移動する。配達員は、配達元の店舗において配達対象の配達物を受取る。配達員は、配達物をキャリーバッグ３に収納する。配達員は、配達指示に含まれる配達先の住所に当該配達物を配達する。

この過程において、配達員端末２１の広告処理部２１３は、受信した広告情報を、通信接続している表示装置２２へ送信する（ステップＳ１０４）。表示装置２２の広告情報出力部２２２は、広告情報を取得する。広告情報出力部２２２は、広告情報に映像が含まれる時には、その映像を自装置のディスプレイに出力する（ステップＳ１０５）。ディスプレイは映像を表示する。広告情報出力部２２２は、広告情報に音声が含まれる時には、その音声を自装置のスピーカに出力する。スピーカは音声を出力する（ステップＳ１０６）。

配達員端末２１の広告処理部２１３は、配達員の操作に基づく配達完了を検知する（ステップＳ１０７）。広告処理部２１３は、配達完了を検知すると、表示装置２２へ広告情報の出力停止の指示を送信する（ステップＳ１０８）。表示装置２２の広告情報出力部２２２は、出力停止の指示を取得すると、広告情報の出力を停止する（ステップＳ１０９）。なお、広告処理部２１３は、他の処理によって広告情報の出力停止の指示を行ってもよい。例えば、配達指示に含まれる配達物の配達依頼時刻から所定の時間経過したかを判定し、所定の時間経過した時に、表示装置２２に対して広告情報の出力停止の指示を行うようにしてもよい。

ここで、広告情報の内容は、配達物である配達物に関連する内容であって良い。例えば配達物が料理である時には、その料理の名称、その料理の写真、その料理の評判、その料理の味、その料理を調理している際の映像や音、人がその料理を食している映像、料理のレシピ、などであってよい。また広告情報の内容は、配達物である料理を作成した店舗に関連する内容であって良い。例えば料理を調理した店舗の店名、電話番号、住所、地図、店舗の写真、店舗の映像などであってよい。配達物に関連する内容が表示する時には、配達員の近くの通行人などにとっては配達物の内容を知らせることができる。また配達物の配達元に関連する内容が表示される時には、配達員がのる車両（自転車など）の移動圏内にそのような店舗があることを、通行人に思わせることができ、店舗の宣伝となる。

第一実施形態におけるステップＳ１０１～ステップＳ１０９の各処理のうち、配達員端末２１で行われる何れか一つまたは複数の処理と同様の処理が、表示装置２２で行われるようにしてもよい。

＜第二実施形態＞
図６は、第二実施形態による表示システム１の処理フローを示す図である。
表示装置２２は、広告情報を配達物の配達中に限り表示するようにしてもよい。
この時、配達員端末２１の広告処理部２１３は、配達指示の情報を配達処理部２１２から取得する（ステップＳ２０１）。広告処理部２１３は、配達指示の情報から配達物の配達先の住所と、配達元の情報とを取得する（ステップＳ２０２）。広告処理部２１３は、配達元の情報に基づいて配達元の店舗の住所を取得する（ステップＳ２０３）。配達元の店舗の住所は、広告処理部２１３が管理サーバ１０に問合せて取得してもよいし、配達指示の情報に予め含まれていてもよい。広告処理部２１３は配達物の配達先の住所に対応する緯度経度と、配達元の店舗の住所に対応する緯度経度とを取得し、これらの緯度経度に基づいて、広告情報を出力する際の配達員端末２１の位置範囲を決定する（ステップＳ２０４）。

例えば、広告処理部２１３は、配達先の住所に対応する緯度経度を終点、配達元の店舗の住所に対応する緯度経度を始点として、その視点と終点とを少なくとも範囲に含む矩形の位置範囲を、広告情報を出力する際の配達員端末２１の位置範囲と決定してよい。または広告処理部２１３は、始点と終点を結ぶ直線の中間点を中心として始点と終点の位置を含む所定の円の範囲を、広告情報を出力する際の配達員端末２１の位置範囲と決定してよい。または広告処理部２１３は、始点と終点を結ぶ道路の経路を一つまたは複数計算し、その道路の位置の範囲を、広告情報を出力する際の配達員端末２１の位置範囲と決定してもよい。広告情報を出力する際の配達員端末２１の位置範囲の決定は、どのような処理であってもよい。

広告処理部２１３は、配達員端末２１の現在位置を、配達員端末２１に備わる位置センサ（ＧＮＳＳセンサ等）から取得する（ステップＳ２０５）。広告処理部２１３は、現在位置が、広告情報を出力する際の配達員端末２１の位置範囲に含まれていれば、広告情報を出力すると決定する（ステップＳ２０６）。広告処理部２１３は、広告情報を出力すると決定すると、広告情報を表示装置２２へ送信する。表示装置２２の広告情報出力部２２２は、広告情報を取得する。広告情報出力部２２２は、広告情報に映像が含まれる時には、その映像を自装置のディスプレイに出力する。ディスプレイは映像を表示する。広告情報出力部２２２は、広告情報に音声が含まれる時には、その音声を自装置のスピーカに出力する。スピーカは音声を出力する。

以上の処理によれば、配達物の配達中に、その配達物や配達元の店舗の広告情報を、表示装置２２で出力することができる。配達物の配達中に、その配達物や配達元の店舗の広告情報を配達員の近くにいる人物が確認することができるため、その配達物を配達できるエリアに居る人物に対するそれらの配達物や店舗の広告の効果を高めることができる。また配達員の近くにいる人物は、配達中の配達物の内容を知ることができるので、それら人物を楽しませることができ、配達業者の知名度や好感度の向上に繋げることができる。

なお第二実施形態におけるステップＳ２０１～ステップＳ２０６の各処理のうちの何れか一つまたは複数の処理と同様の処理が、表示装置２２で行われるようにしてもよい。

＜第三実施形態＞
図７は、第三実施形態による表示システム１の処理フローを示す図である。
表示装置２２は、広告情報を配達物の配達可能圏内に限り表示するようにしてもよい。
この時、配達員端末２１の広告処理部２１３は、配達指示の情報を配達処理部２１２から取得する（ステップＳ３０１）。広告処理部２１３は、配達指示の情報から配達物の配達元の情報を取得する（ステップＳ３０２）。広告処理部２１３は、配達物の配達元の情報に基づいて、その配達元が配達物の配送を対応する配達可能エリアの情報を取得する（ステップＳ３０３）。例えば、配達可能エリアの情報は、広告処理部２１３が管理サーバ１０に問合せて取得してもよいし、配達指示の情報に予め含まれていてもよい。配達可能エリアの情報は、そのエリアが示す範囲の緯度経度の情報を示す。

広告処理部２１３は、配達員端末２１の現在位置を、配達員端末２１に備わる位置センサ（ＧＮＳＳセンサ等）から取得する（ステップＳ３０４）。広告処理部２１３は、現在位置と配達可能エリアが示す緯度経度とを比較して、現在位置が、配達可能エリアに含まれていれば、広告情報を出力すると決定する（ステップＳ３０５）。広告処理部２１３は、広告情報を出力すると決定すると、広告情報を表示装置２２へ送信する。表示装置２２の広告情報出力部２２２は、広告情報を取得する。広告情報出力部２２２は、広告情報に映像が含まれる時には、その映像を自装置のディスプレイに出力する。ディスプレイは映像を表示する。広告情報出力部２２２は、広告情報に音声が含まれる時には、その音声を自装置のスピーカに出力する。スピーカは音声を出力する。

この実施形態によれば、配達員が配達員端末２１を携帯して配達可能エリアに位置する時には、継続して広告情報を出力することができる。これにより、その広告を確認した人物は、この場所で見たという事は、表示装置２２の出力している配達物（料理など）を配達してくれることを確認することができるので、その広告を見た人が料理などの配達物の注文を行う動機づけになる。

第三実施形態におけるステップＳ３０１～ステップＳ３０６の各処理のうちの何れか一つまたは複数の処理と同様の処理が、表示装置２２で行われるようにしてもよい。

＜第四実施形態＞
図８は、第四実施形態による表示システム１の処理フローを示す第一の図である。
表示装置２２は、配達物の配達先まで所定距離となった時に広告情報の表示を停止してもよい。
この時、配達員端末２１の広告処理部２１３は、配達指示の情報を配達処理部２１２から取得する（ステップＳ４０１）。広告処理部２１３は、配達指示の情報から配達物の配達先の住所を取得する（ステップＳ４０２）。広告処理部２１３は配達物の配達先の住所に対応する緯度経度と現在位置とを比較して直線距離が所定の距離以下となったかを判定する（ステップＳ４０３）。広告処理部２１３は、配達物の配達先の住所に対応する緯度経度と現在位置とを比較して直線距離が所定の距離以下となった時には広告情報の出力を停止すると決定する（ステップＳ４０４）。広告処理部２１３は、広告情報の出力を停止すると決定すると、広告情報の出力停止の指示を表示装置２２へ送信する（ステップＳ４０５）。表示装置２２の広告情報出力部２２２は、出力停止の指示を取得すると、広告情報の出力を停止する（ステップＳ４０６）。

図９は、第四実施形態による表示システム１の処理フローを示す第二の図である。
なお広告情報の出力停止は、表示装置２２が判定してもよい。この時も同様に、表示装置２２の広告情報出力部２２２は、配達指示の情報を配達処理部２１２から取得する（ステップＳ５０１）。広告情報出力部２２２は、配達指示の情報から配達物の配達先の住所を取得する（ステップＳ５０２）。広告情報出力部２２２は配達物の配達先の住所に対応する緯度経度と現在位置とを比較して直線距離が所定の距離以下となったかを判定する（ステップＳ５０３）。広告情報出力部２２２は、配達物の配達先の住所に対応する緯度経度と現在位置とを比較して直線距離が所定の距離以下となった時には広告情報の出力を停止すると決定する（ステップＳ５０４）。広告情報出力部２２２は、広告情報の出力を停止すると決定すると、広告情報の出力を停止する（ステップＳ５０６）。

このような処理によれば、配達物の配達を依頼する依頼者の近くに配達員の位置が達した時に広告情報の出力を停止するため、依頼者の近隣に住む人物などに、依頼者が何の配達物の配達を依頼したかのプライベートな情報の開示を保護することができる。

＜第五実施形態＞
図１０は、第五実施形態による表示システム１の処理フローを示す第一の図である。
表示装置２２は、配達員の操作によって広告情報の出力（表示）と非出力（非表示）とを切り替えるようにしてもよい。例えば、配達員端末２１の広告処理部２１３は、広告制御画面をディスプレイに表示する（ステップＳ６０１）。広告制御画面においては、広告情報の出力または非出力を切り替えるボタンのアイコンが表示される。配達員はそのアイコンを押下して、出力または非出力に切り替える。広告処理部２１３は、アイコンの操作に基づいて広告情報の出力を検知した時には、広告情報を表示装置２２へ送信する（ステップＳ６０２）。広告処理部２１３は、アイコンの操作に基づいて非出力を検知した時には、広告情報の表示装置２２への送信を停止する（ステップＳ６０３）。これにより、配達員は、広告情報の表示装置２２における出力の切り替えを行うことができる。

上記ステップＳ６０１～ステップＳ６０６の各処理のうちの何れか一つまたは複数の処理と同様の処理が、表示装置２２で行われるようにしてもよい。

図１１は、第五実施形態による表示システム１の処理フローを示す第二の図である。
広告処理部２１３は、アイコンの操作に基づいて、出力または非出力の情報を表示装置２２へ送信してもよい。例えば、配達員端末２１の広告処理部２１３は、広告制御画面をディスプレイに表示する（ステップＳ７０１）。広告制御画面においては、広告情報の出力または非出力を切り替えるボタンのアイコンが表示される。配達員はそのアイコンを押下して、出力または非出力に切り替える。広告処理部２１３は、アイコンの操作に基づいて、出力または非出力の情報を表示装置２２へ送信する（ステップＳ７０２）。表示装置２２は、広告情報の出力を示す情報を取得した時には、広告情報の出力を継続する（ステップＳ７０３）。表示装置２２の広告情報出力部２２２は、広告情報の非出力を示す情報を取得した時には、広告情報の出力を停止する（ステップＳ７０４）。

ステップＳ７０１やステップＳ７０２の各処理と同様の処理が、表示装置２２で行われるようにしてもよい。

＜第六実施形態＞
図１２は、第六実施形態による表示システム１の処理フローを示す図である。
配達員端末２１の広告処理部２１３は、広告制御画面をディスプレイに表示する（ステップＳ８０１）。この広告制御画面においては、映像の出力または非出力を切り替えるボタンのアイコンと、音声の出力または非出力を切り替えるボタンのアイコンとが表示されてもよい。配達員はその映像または音声のアイコンを押下して、映像または音声の、出力または非出力を切り替える。広告処理部２１３は、映像または音声のアイコンの操作に基づいて、映像または音声の出力を検知した時には、映像または音声の出力の情報を表示装置２２へ送信する（ステップＳ８０２）。広告処理部２１３は、映像または音声のアイコンの操作に基づいて、映像または音声の非出力を検知した時には、映像または音声の非出力の情報を表示装置２２へ送信する（ステップＳ８０３）。表示装置２２の広告情報出力部２２２は、映像の出力の情報を取得した時にはディスプレイに映像を表示する（ステップＳ８０４）。表示装置２２の広告情報出力部２２２は、音声の出力の情報を取得した時には音声をスピーカから出力する（ステップＳ８０５）。表示装置２２の広告情報出力部２２２は、映像の非出力の情報を取得した時にはディスプレイにおける映像の表示を停止する（ステップＳ８０６）。表示装置２２の広告情報出力部２２２は、音声の非出力の情報を取得した時にはスピーカにおける音声の出力を停止する（ステップＳ８０７）。このような処理により、配達員は、映像と音声の出力または非出力を切り替えることができる。ステップＳ８０１～ステップＳ８０３の各処理と同様の処理が、表示装置２２で行われるようにしてもよい。

＜第七実施形態＞
図１３は、第七実施形態による表示システム１の処理フローを示す図である。
表示装置２２は、表示システム１の外部の装置から受信した情報に基づいて広告情報の出力（表示）と非出力（非表示）とを切り替えるようにしてもよい。例えば、広告情報の出力または非出力を、配達物の配達を依頼したユーザが、依頼者端末４を用いて指示するようにしてもよい。この時、管理サーバ１０は、依頼者端末４から広告情報の出力指示または非出力指示を受信する（ステップＳ９０１）。管理サーバ１０の広告管理部１３は、広告情報の出力指示があった時には、上述の他の実施形態において説明した処理で特定した広告情報を配達員端末２１へ送信する（ステップＳ９０２）。管理サーバ１０の広告管理部１３は、広告情報の非出力指示があった時には、上述の他の実施形態において説明した処理で特定した広告情報の配達員端末２１への送信を停止する（ステップＳ９０３）。これにより表示システム１において表示装置２２は、外部装置を利用するユーザの指示に応じて、広告情報の出力と非出力を切り替えることができる。ステップＳ９０１～ステップＳ９０３の各処理と同様の処理が、表示装置２２で行われるようにしてもよい。

＜第八実施形態＞
図１４は、第八実施形態による表示システム１の処理フローを示す図である。
表示システム１の表示装置２２が出力する広告情報の出力時間を計測するようにしてもよい。出力時間は映像の出力（表示）時間であってもよいし、音声の出力時間であってもよい。この処理においては、配達員端末２１の広告処理部２１３が、広告情報を表示装置２２に送信してから、ユーザ操作な位置情報に基づいて広告情報の出力を停止すると決定するまでの時間を計測し、その計測した時間を、広告情報の出力時間とする（ステップＳ１００１）。この出力時間の計測の処理は表示装置２２の広告情報出力部２２２が計測し、配達員端末２１へその出力時間を送信してもよい。広告処理部２１３は、広告情報の出力時間と配達員端末２１の識別情報とを少なくとも含む、広告出力情報を管理サーバ１０へ送信する（ステップＳ１００２）。管理サーバ１０の広告管理部１３は、広告出力情報に含まれる配達員端末２１の識別情報と、広告情報の出力時間とを、データベース１０４の広告出力管理テーブルに紐づけて記録する（ステップＳ１００３）。そして広告管理部１３は、広告出力情報に含まれる出力時間に単価を乗じて、広告情報を出力したことに対する対価を算出する（ステップＳ１００４）。広告管理部１３は、この対価の情報を、配達員端末２１の識別情報と、広告情報の出力時間とに紐づけて広告出力管理テーブルに記録してもよい（ステップＳ１００５）。この対価は、広告情報を出力したことに対する配達物の配達元の店舗などに請求する広告料であってよい。またはこの対価は、広告情報を出力して配達元の店舗などの宣伝に貢献した配達員に対して支払うリベートとなる料金であってもよい。この様な処理により、表示システム１は、広告情報の出力時間に対する対価を算出することができる。ステップＳ１００１、ステップＳ１００２の処理と同様の処理が、表示装置２２で行われるようにしてもよい。

＜第九実施形態＞
図１５は、第九実施形態による表示システム１の処理フローを示す図である。
上記第三実施形態、第四実施形態は、表示システム１が、取得した位置情報に基づいて表示装置２２が表示する内容に関する出力情報（広告情報）を出力する態様の一例である。このような処理以外にも、同様の位置情報に基づいて出力情報（広告情報）を出力する態様の一例として、表示システム１は、取得した位置情報に基づいて表示装置２２が表示する内容に関する出力情報（広告情報）の出力態様を変更するようにしてもよい。具体的には、広告処理部２１３は、配達指示の情報を配達処理部２１２から取得した後、現在位置と地図情報とを比較して、現在位置を示す道路情報が、国道や県道などの道幅の広い道路の識別情報に一致するかを判定する（ステップＳ１１０１）。広告処理部２１３は、現在位置を示す道路情報が、国道や県道などの道幅の広い道路の識別情報に一致する時、広告情報に含まれる音声の音量を閾値以上の所定の音量にすると決定する（ステップＳ１１０２）。広告処理部２１３は、現在位置を示す道路情報が、国道や県道などの道幅の広い道路の識別情報に一致しない時（道幅が狭いと判定した時）には、広告情報に含まれる音声の音量を閾値未満の所定の音量にすると決定する（ステップＳ１１０３）。広告処理部２１３は、決定した音量の情報を表示装置２２へ送信する（ステップＳ１１０４）。表示装置２２の広告情報出力部２２２は、音声の出力音量を、配達員端末２１から受信した音量に変更して、広告情報（音声）を出力する（ステップＳ１１０５）。これにより、道幅の広い道路の移動中には大きい音量で広告情報の音声を出力し、道幅の比較的狭い道路が多い住宅街の移動中には小さい音量で広告情報の音声を出力することができる。なお第八実施形態の処理における音量の決定の処理は、表示装置２２が同様に行うようにしてもよい。ステップＳ１１０１～ステップＳ１１０４の処理と同様の処理が、表示装置２２で行われるようにしてもよい。

＜第十実施形態＞
表示システム１の表示装置２２は広告情報に関連する二次元コードなどのコード情報をディスプレイに表示するようにしてもよい。例えば、広告情報には、さらに配達物に配達元の店舗の店名、電話番号、ウェブページのＵＲＬなどの情報を含まれるコード情報が含まれているとする。表示装置２２の広告情報出力部２２２は、広告情報に含まれるコード情報をディスプレイに表示する。これにより、配達員の近くにいる通行人は、広告情報の映像や音声を確認した後に、コード情報を携帯端末で読み取ることで、広告情報で出力されている配達物の配達元の情報を取得することができる。

＜第十一実施形態＞
図１６は、第十一実施形態による表示装置２２の態様を示す図である。
上述の実施形態では配達物を収納するキャリーバッグ３に表示装置２２が取り付けられる時の例を示した。しかしながら、表示装置２２は、配達物を収納し車両に設けられた箱などの収納部に取り付けられるようにしてもよい。一例として、図１６に車両の一態様である三輪車の後ろに設けられた収納ボックス５（収納箱）に表示装置２２が取り付けられる解きの例を示す。表示装置２２は四輪車のボディに取付具によって取り付けられるようにしてもよい。図１６で示す表示システムも、表示部（表示装置２２）の表示面（ディスプレイ）が、収納部（収納ボックス５）の外部に外側に向いて当該収納部（収納ボックス５）に取り付けられる例の一態様である。

以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。

１・・・表示システム
３・・・キャリーバッグ
４・・・依頼者端末
１０・・・管理サーバ
１１・・・制御部
１２・・・配達管理部
１３・・・広告管理部
２１・・・配達員端末
２２・・・表示装置
１００・・・配達管理システム
２１１・・・制御部
２１２・・・配達処理部
２１３・・・広告処理部
２２１・・・制御部
２２２・・・広告情報出力部

Claims (12)

1. 携帯端末と、
   配達物を収納する収納部と、
   前記携帯端末と通信可能であり、前記携帯端末から取得した情報に基づいて広告画像を表示する表示部と、
   を備え、
   前記表示部の表示面は、前記収納部の外部に外側に向いて当該収納部に取り付けられ、
   前記表示部は、前記表示部が、配達元が配達物の配送に対応する配達可能エリアにある場合に、前記広告画像を表示する、
   表示システム。
2. 携帯端末と、
   配達物を収納する収納部と、
   前記携帯端末と通信可能であり、前記携帯端末から取得した情報に基づいて広告画像を表示する表示部と、
   を備え、
   前記表示部の表示面は、前記収納部の外部に外側に向いて当該収納部に取り付けられ、
   前記表示部は、前記表示部と前記配達物の配達先との距離が所定距離以下になったときに、前記広告画像の表示を停止する
   表示システム。
3. 携帯端末と、
   配達物を収納する収納部と、
   前記携帯端末と通信可能であり、前記携帯端末から取得した情報に基づいて広告画像を表示すると共にスピーカが付設された表示部と、
   を備え、
   前記表示部の表示面は、前記収納部の外部に外側に向いて当該収納部に取り付けられ、
   取得した前記表示部の位置情報に基づいて、前記表示部に表示される広告画像と共に前記スピーカに出力させる音声の音量に関する出力情報を前記表示部へ出力する
   表示システム。
4. 前記位置情報に基づいて前記表示部に表示される広告画像に関する出力情報の出力態様を変更する
   請求項３に記載の表示システム。
5. 前記広告画像は、前記配達物に関連する画像である
   請求項１から請求項４のうち何れか一項に記載の表示システム。
6. 前記広告画像は、前記配達物を作成した店舗に関連する画像である
   請求項１から請求項５のうち何れか一項に記載の表示システム。
7. 前記表示部は、前記配達物の配達中に、前記広告画像を表示する
   請求項３に記載の表示システム。
8. 外部装置から受信した情報に基づいて、前記表示部が前記広告画像を表示する状態と、表示しない状態とを切り替え可能である
   請求項１から請求項７の何れか一項に記載の表示システム。
9. 広告情報の出力時間に対する対価を算出するために前記表示部における前記広告画像の表示時間を計測する
   請求項１から請求項８の何れか一項に記載の表示システム。
10. 前記表示部は、前記広告画像によって広告される内容に関するコード情報を表示する
    請求項１から請求項９の何れか一項に記載の表示システム。
11. 前記収納部は、前記配達物を収納するバッグである
    請求項１から請求項１０の何れか一項に記載の表示システム。
12. 前記収納部は、車両に取り付けられて前記配達物を収納する
    請求項１から請求項１０の何れか一項に記載の表示システム。

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