JP7463901B2 - 建物構造 - Google Patents

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Description

本発明は、無柱空間を有する建物構造に関する。
住宅等の建物において、内部に広い無柱空間を形成したい場合がある。例えば、住宅のリビングを、柱が無く使い勝手のよい広々とした開放的な空間となるように形成したいような場合である。このような建物内に広い無柱空間を形成するための従来技術として、特許文献1に、鉄骨造建物における無柱大空間形成のための構造が開示されている。
特許文献1では、耐力要素の組み込まれた対の鉄骨耐力パネルがパネル面を向かい合わせることなく同じ方向に向けて建物内の空間を挟む両側に設置され、これら鉄骨耐力パネルに鉄骨横架材がわたされた構造とすることで、鉄骨耐力パネルによって長スパンの鉄骨横架材をしっかりと支えることができ、建物内に大きな無柱空間を形成することができることが記載されている。
特開2004-211325号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構造の場合、形成される無柱空間を挟む両側に、面状の鉄骨耐力パネルがそのパネル面を無柱空間の壁面に対して垂直になるように設置されるため、鉄骨耐力パネルが無柱空間の壁面よりも内側に突出することになり、その突出した部分が邪魔になって使い勝手の悪い空間になってしまうと共に、突出部分を覆う化粧材等の施工も必要になるのでコストもかかってしまう。また、無柱空間に架設される鉄骨横架材の両側に必ず鉄骨耐力パネルが設置される必要があるので、無柱空間に大開口を設けて開放的な空間を形成したいような場合でも、鉄骨耐力パネルが邪魔になって大開口を設けることができなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、広い無柱空間を形成することができ、かつその無柱空間に大開口を設けることができる建物構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る建物構造は、上フランジと下フランジとが鉛直なウェブで接続されたH形鋼の梁本体と、前記梁本体の前記下フランジに固定される逆T字形断面の補強部とを有する補強梁が架設されて形成される無柱空間を有する建物構造であって、前記補強梁は、前記無柱空間の天井懐内に納まる梁せいとなるように形成され、前記無柱空間は、少なくとも1つの面が屋外に面して配置されており、当該無柱空間と屋外とを隔てる外壁に、前記無柱空間の天井面の高さまで開口した大開口が設けられることを特徴とする。
好ましくは、本発明に係る建物構造は、前記補強梁は、前記梁本体の方が前記補強部よりも長く形成されて、両端部に前記補強部が設けられていない切欠き部を有し、前記天井面は、前記大開口の上縁に沿った位置に、前記切欠き部を利用して形成された埋め込み式のカーテンボックスを有することを特徴とする。
好ましくは、本発明に係る建物構造は、前記無柱空間の一部に吹抜けが形成され、2つの前記補強梁が、前記吹抜けを挟んで架設されていることを特徴とする。
好ましくは、本発明に係る建物構造は、前記無柱空間は、南側に屋外と前記無柱空間とを隔てる前記外壁である南側外壁と、北側に屋外と前記無柱空間とを隔てる前記外壁である北側外壁とを有し、前記南側外壁及び前記北側外壁は、それぞれ前記大開口を有し、前記吹抜けは、前記無柱空間の前記北側外壁に沿って設けられ、前記北側外壁は、前記吹抜けが設けられている部分に前記天井面の高さ位置よりも上部に開口部が設けられていることを特徴とする。
好ましくは、本発明に係る建物構造は、前記無柱空間の東側または西側に前記無柱空間に行き来可能に隣接して居室が設けられており、前記北側外壁は、前記居室の北側と屋外とを隔てる前記居室の外壁となっており、前記居室の前記北側外壁に、前記居室の天井面の高さまで開口した大開口が設けられることを特徴とする。
本発明に係る建物構造によると、上フランジと下フランジとが鉛直なウェブで接続されたH形鋼の梁本体と、前記梁本体の前記下フランジに固定される逆T字形断面の補強部とを有する補強梁が架設されて形成される無柱空間を有する建物構造であり、一般的な鉄骨造の建物で梁として用いられるH形鋼梁よりも強度の高い補強梁が無柱空間に架設されるので、広い無柱空間を形成することができる。また、補強梁によって無柱空間が補強されるので、無柱空間に張り出すような大きな補強された柱を用いる必要がなく、必ずしも補強梁の両端部に柱が立設されている必要もないため、無柱空間を広々とした使い勝手のよい空間とすることができるとともに、架設された補強梁に対して垂直な壁面にも開口部を設けることができる。さらに、補強梁は無柱空間の天井懐内に納まる梁せいとなるように形成されているので、無柱空間に梁形の出ない天井面を形成することができると共に、梁形が邪魔にならずに天井面の高さまで開口した大開口を設けることができる。このように本発明に係る建物構造によると、補強梁によって広々とした無柱空間を形成することができ、天井面に梁形が出ずに天井面まで開口した大開口が設けられ、無柱空間を開放的で快適な空間とすることができる。
好ましくは、本発明に係る建物構造は、前記補強梁は、前記梁本体の方が前記補強部よりも長く形成されて、両端部に前記補強部が設けられていない切欠き部を有し、前記天井面は、前記大開口の上縁に沿った位置に、前記切欠き部を利用して形成された埋め込み式のカーテンボックスを有することを特徴とし、補強部に設けられた切欠き部が設けられていることで、埋め込み式で天井面から張り出すことがないカーテンボックスを採用できるため、カーテンボックスによって無柱空間の天井面の高さまで開口した大開口の開口面が妨げられることがない。
好ましくは、本発明に係る建物構造は、前記無柱空間の一部に吹抜けが形成され、2つの前記補強梁が、前記吹抜けを挟んで架設されていることを特徴とし、強度の高い補強梁によって吹抜けの周辺が確実に補強されると共に、補強梁は天井懐内に納まる梁せいで、吹抜け周辺の天井面においても梁形の出ない風通しのよい吹抜けを形成することができる。
好ましくは、本発明に係る建物構造は、前記無柱空間は、南側に屋外と前記無柱空間とを隔てる前記外壁である南側外壁と、北側に屋外と前記無柱空間とを隔てる前記外壁である北側外壁とを有し、前記南側外壁及び前記北側外壁は、それぞれ前記大開口を有し、前記吹抜けは、前記無柱空間の前記北側外壁に沿って設けられ、前記北側外壁は、前記吹抜けが設けられている部分に前記天井面の高さ位置よりも上部に開口部が設けられていることを特徴とするので、日当たりのよい南側からの暖かな空気が、南側外壁の大開口から無柱空間に入って、南側よりも日当たりに乏しい北側外壁の大開口から抜けていくような風の流れを形成でき、無柱空間を風通しのよい心地よい空間とすることができる。また、吹抜けが北側外壁に沿って設けられて、吹抜け部分の北側外壁に天井面の高さ位置よりも上部に開口部が設けられているので、南側から無柱空間に入ってきた暖かな空気は、北側に流れる際に上昇する傾向にあるが、吹抜け部分の天井面よりも上部の北側外壁の開口部から屋外へと吹き抜けることができるので、無柱空間を確実に風通しのよい空間とすることができる。
好ましくは、本発明に係る建物構造は、前記無柱空間の東側または西側に前記無柱空間に行き来可能に隣接して居室が設けられており、前記北側外壁は、前記居室の北側と屋外とを隔てる前記居室の外壁となっており、前記居室の前記北側外壁に、前記居室の天井面の高さまで開口した大開口が設けられることを特徴とし、居室は直射日光の当たりにくい北側に位置しているものの、大開口を有した部屋となっており、また広々とした開放的な無柱空間とは少し隔たった籠り感が得られるため、仕事、勉強、作業等に好適な部屋とすることができる。
本発明の一実施形態に係る建物構造を示す平面図。 図1の建物構造の無柱空間の内側の様子を示す図。 本発明の一実施形態に係る建物構造の無柱空間に架設される補強梁を示す図で、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は一部側面図。 図1の建物構造の無柱空間の外壁の大開口に沿ってカーテンボックスが設けられた様子を示す断面側面図。 図1の建物構造の無柱空間に架設される補強梁の様子を示す概略平面梁伏図。
本発明に係る建物構造の実施形態について、以下、図面を参照しつつ説明する。ただし、以下はあくまで本発明の実施形態を例示的に示すものであり、本発明の範囲は以下の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の一実施形態に係る建物構造1は、補強梁100が架設されて形成される無柱空間10を有する。図1及び図2に示すように、本実施形態に係る建物構造1は、住宅の1階部分の建物構造となっている。
図3に示すように、本実施形態に係る補強梁100は、水平で互いに平行な上フランジ111と下フランジ112とが鉛直なウェブ113で接続されたH形鋼の梁本体110と、梁本体110の下フランジ112に固定される逆T字形断面の補強部120とを有する。梁本体110は、鉄骨造の建物で梁として一般的に用いられるH形鋼梁で構成できる。本実施形態に係る建物構造1は鉄骨造の住宅で、躯体としての梁200にH形鋼が用いられており、梁本体110は、上フランジの上面から下フランジの下面までの高さL110が、建物構造1の躯体の梁のH形鋼と等しいものを用いることが好ましい。それによって、梁本体110と建物構造1の躯体の梁200とを簡単にボルト接合して接続することができる。補強部120は、水平なフランジ121と、フランジ121の上面からフランジ121に対して垂直に延びるウェブ122とを備え、梁本体110のウェブ113と、補強部120のウェブ122とが略同一平面上に位置するようにして、梁本体110の下フランジ112の下面にウェブ122の上端を当接させて下フランジとウェブ122とを溶接等によって固定する。それによって補強部120が梁本体110に一体的に固定されて、断面略王形状の補強梁100となっている。また、本実施形態に係る補強梁110は、梁本体110の方が補強部120よりも長く形成されて、両端部に補強部120が設けられていない切欠き部130が設けられている。
このとき、補強梁100の梁せいとなる梁本体110の高さL110と補強部120の高さL120との合計の高さは、補強梁100が架設される無柱空間10の天井懐内に納まるように形成される。梁本体110の高さL110は、建物構造1の躯体の梁と同じ高さとすることが好ましいので、補強部120の高さL120を調整して天井懐内に納まるように補強梁100を設計すればよい。本実施形態では、梁本体110の高さL110が200mm、補強部120の高さL120が98mmで、補強梁100の梁せいは298mmとなっている。
補強梁100を天井懐内に納まる梁せいに形成していることで、図2に示すように、補強梁100を架設して形成される無柱空間10を、天井面11から梁形の出ないすっきりとして広々とした空間とすることができる。また、天井面11から梁形が出ない平面状に形成されるため、無柱空間10と屋外とを区画する外壁20に天井面11の高さまで開口した大開口30を設けることができる。
また、補強梁100の両端部に切欠き部130が設けられていることで、補強梁100を架設する際に、補強梁100の梁本体110と建物構造1の躯体の梁200とのボルト接合等の接続施工をしやすくすることができると共に、補強梁100が架設された無柱空間10において、補強梁100の長手方向に垂直な無柱空間10の壁面に大開口30を設けて、その大開口30にカーテンを設けたい場合、補強梁100の端部に切欠き部130が設けられていることで、その切欠き部130のスペースを利用して、図4に示すように、埋め込み式のカーテンボックス35を設けることができるので、天井面11からカーテンボックスを下方に突出させることがない。本実施形態では切欠き部130の長さL130は250mmとしている。
本実施形態に係る建物構造1の無柱空間10には、図5に示すように、このような補強梁100が無柱空間10を挟んで設けられた互いに平行な梁200の間に架設されている。図5に示した例の場合は、距離LXを空けて設けられた互いに平行な梁200と、それらと垂直な方向で距離LY(LX≧LY)を空けて設けられた互いに平行な梁200とを外周部に有する無柱空間10に、距離LYを空けて設けられた互いに平行な梁200の間に3つの補強梁100が架設されている。本実施形態では、LXは7m、LYは6mで、3つの補強梁100は、互いに距離LXを空けて平行にLYの6mスパンで設けられている梁200の間を1m、3m、1m、2mに分割する位置に設けられている。このように隣り合う補強梁100の間は等間隔でなく、3m空けて、その隣を1m空けるというようにして、補強梁100の間隔を調節して設けることもできるため、吹抜け15を設けたい場合等には、隣り合う補強梁100の間を長くした部分に、直階段を設けることができるような吹抜け15を設けることができる。また、図5に示すように、隣り合う互いに平行な補強梁100の間に、補助梁210を架設するようにして強度をさらに高めるように構成してもよい。補助梁210は、梁本体110と同様のH形鋼を用いればよい。本実施形態ではLYが6mで、補強梁100によって6mスパンの無柱空間10を形成したが、本実施形態に係る補強梁100によって最大7mまでのスパンに対応した無柱空間10を天井面11から梁形を出さずに形成することができる。
本実施形態に係る建物構造1は、図1及び図2に示すように、補強梁100を架設することで形成した大きな無柱空間10を、南側と北側とを屋外に面して配置することが好ましい。無柱空間10の南側を区画して無柱空間10と屋外とを隔てる外壁20を南側外壁21として、無柱空間10の北側を区画して無柱空間10と屋外とを隔てる外壁20を北側外壁22とし、南側外壁21と北側外壁とに、それぞれ天井面11の高さまで開口した大開口30を設けることで、日当たりのよい南側の暖かな空気が、南側外壁21の大開口30を介して無柱空間10内に入って、直射日光が当たりにくい北側外壁22の大開口30から出ていくというような南から北への風の流れが形成されて、無柱空間10を心地よい風が流れる通気のよい空間とすることができる。また、このとき、無柱空間10に吹抜け15を設ける場合に、図2に示すように、吹抜け15を北側外壁22に沿って設けて、吹抜け15となっている北側外壁22の無柱空間10の天井面11の高さ位置よりも上方に開口部31を設けるようにすることで、南側から無柱空間10に入ってきた暖かい風は、北側へ流れるにつれて暖かいので上昇する傾向にあり、吹抜け15の天井面11より上昇した風が開口部31から屋外へ吹き抜けることができるので、さらに無柱空間10を風通しの良い空間とすることができると共に、直射日光が当たりにくい無柱空間10の北側の採光の面積が多く取れるので、無柱空間10をより明るく開放的な空間とすることができる。
無柱空間10の南側外壁21及び北側外壁22に設けられる大開口30は、大開口30の上端が無柱空間10の天井面11の高さまで開口すると共に、図2に示すように、大開口30の下端が無柱空間10の床面12の高さまで開口していることが好ましい。さらに、図1及び図2に示すように、無柱空間10の南側外壁21及び北側外壁22の屋外側にそれぞれ無柱空間10に隣接して大開口30を介して出入り可能に屋外床40を設けるようにし、大開口30の下辺にフルフラットサッシを設け、無柱空間10の床面12と、南側外壁21及び北側外壁22の大開口30の下辺のフルフラットサッシの上面と、北側と南側との屋外床40の上面と、をそれぞれ面一に形成することで、無柱空間10の床面12が屋外床40まで広がったような空間的な拡張された印象を無柱空間10に付与することができ、無柱空間10をさらに広々とした開放的な空間とすることができる。また、図4に示すように、大開口30の上辺には天井高サッシを設けて、当該天井高サッシを介して無柱空間10の屋外側に軒裏41が平面となる軒を設けるようにして、天井面11と、大開口30の上辺の天井高サッシと、軒裏41の下面とが略面一になるように形成することで、無柱空間10の天井面11が、軒裏41まで広がったような空間的に拡張された印象を無柱空間10に付与することができ、さらに無柱空間10を広々とした開放的な空間とすることができる。図4に示すように、大開口30の上辺に設けられる天井高サッシは、必ずしも天井高サッシの下端が天井面11の高さと一致している必要はなく、大開口30の上端が天井面10の高さまで開口していれば、その上辺に取り付けられる天井高サッシがその分天井面11よりも下がっていてもよい。図2では、無柱区間10の北側外壁22側には吹抜け15が設けられて開口部31が設けられているので、南側外壁21側にのみ軒裏41を設けているが、北側外壁22側にも同様の軒裏41を設けるようにしてもよい。
このように、本実施形態に係る建物構造1によると、広々とした開放的な無柱空間10を形成することができるため、住宅に無柱で使い勝手が良く広々として開放的で心地の良いリビングを形成したいような場合に、本実施形態に係る建物構造1は好適である。図1及び図2に示した建物構造1では、無柱空間10をリビングとダイニング、そしてダイニングに隣接してカウンターキッチンをもうけたキッチンとが一体となったLDKとして構成している。また、本図1及び図2に示す建物構造1では、LDKとした無柱空間10の西側に、無柱空間10を区画する西側内壁50が、南側外壁21及び北側外壁22からそれぞれ人が出入り可能な一定の間隔を空けて設けられており、そのうちの西側内壁50と北側外壁22との間の開口に引き戸式の建具が設けられ、当該建具を介して無柱空間10の西側に隣接して居室60が設けられている。この居室60と無柱空間10の間に設けられた建具は、引き戸式で開けた状態にした時に引き戸が西側内壁50の裏に収納されるようになっており、居室60と無柱空間10とを開放した状態のままにすることもできるようになっている。居室60の北側の壁は、無柱空間10の北側外壁22から連続して繋がって、北側外壁22が居室60と屋外とを隔てる外壁となっており、居室60における北側外壁22には、居室60の天井面の高さまで開口した大開口32が設けられている。本実施形態では、居室60の天井面は、無柱空間10の天井面11と面一となっており、居室60の床面は、無柱空間10の床面12と面一で連続するように設けられている。また、無柱空間10の北側に設けられた屋外床40は、図1に示すように、居室60の北側外壁22に設けられた大開口32の位置まで延びるように設けられており、大開口32には、大開口30と同様に上辺に天井高サッシが設けられて、下辺にフルフラットサッシが設けられて、居室60の床面と、大開口32のフルフラットサッシの上面と、屋外床40とが面一に形成されて、居室60も北側の屋外床40まで床面が拡張されて広々とした印象が付与されている。居室60は、直射日光の当たりにくい北側に面して配置されているが、大開口32によって採光できるとともに、屋外床40によって閉塞した印象ともならず、直射日光が当たらずに空調も利きやすい部屋となっており、また、西側内壁50と北側外壁22との間の建具を閉じると、LDKとして家族がにぎやかに過ごす無柱空間10から適度に隔たった籠り感も得られるため、仕事、勉強、作業等を集中して行うために好適な部屋となっている。
以上のように、本実施形態に係る建物構造1によると、天井懐内に収まる梁せいに形成された補強梁100によって、無柱空間10を、天井面11に梁形の出ないスッキリとして広々とした空間として形成することができると共に、天井面11に梁形が出ないことから、天井面11の高さまで開口した大開口30を設けることができ、無柱空間10を風通しのよい明るく開放的な空間とすることができる。
1 建物構造
10 無柱空間
11 天井面
15 吹抜け
20 外壁
21 南側外壁
22 北側外壁
30 大開口
31 開口部
32 第2大開口
35 カーテンボックス
40 屋外床
41 軒裏
50 西側内壁
60 居室
100 補強梁
110 梁本体
111 上フランジ
112 下フランジ
113 ウェブ
120 補強部
121 フランジ
122 ウェブ
130 切欠き部
200 梁
210 補助梁

Claims (5)

  1. 上フランジと下フランジとが鉛直なウェブで接続されたH形鋼の梁本体と、前記梁本体の前記下フランジに固定される逆T字形断面の補強部とを有する補強梁が架設されて形成される無柱空間を有する建物構造であって、
    前記補強梁は、前記無柱空間の天井懐内に納まる梁せいとなるように形成され、
    前記無柱空間は、少なくとも1つの面が屋外に面して配置されており、当該無柱空間と屋外とを隔てる外壁に、前記無柱空間の天井面の高さまで開口した大開口が設けられることを特徴とする建物構造。
  2. 前記補強梁は、前記梁本体の方が前記補強部よりも長く形成されて、両端部に前記補強部が設けられていない切欠き部を有し、
    前記天井面は、前記大開口の上縁に沿った位置に、前記切欠き部を利用して形成された埋め込み式のカーテンボックスを有することを特徴とする請求項1に記載の建物構造。
  3. 前記無柱空間の一部に吹抜けが形成され、
    2つの前記補強梁が、前記吹抜けを挟んで架設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の建物構造。
  4. 前記無柱空間は、南側に屋外と前記無柱空間とを隔てる前記外壁である南側外壁と、北側に屋外と前記無柱空間とを隔てる前記外壁である北側外壁とを有し、
    前記南側外壁及び前記北側外壁は、それぞれ前記大開口を有し、
    前記吹抜けは、前記無柱空間の前記北側外壁に沿って設けられ、
    前記北側外壁は、前記吹抜けが設けられている部分に前記天井面の高さ位置よりも上部に開口部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の建物構造。
  5. 前記無柱空間の東側または西側に前記無柱空間に行き来可能に隣接して居室が設けられており、
    前記北側外壁は、前記居室の北側と屋外とを隔てる前記居室の外壁となっており、
    前記居室の前記北側外壁に、前記居室の天井面の高さまで開口した大開口が設けられることを特徴とする請求項4に記載の建物構造。
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