JP7462594B2 - 換気システム - Google Patents

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Description

本開示は、外気を室内に給気し、室内空気を屋外に排気する換気システムに関する。
天井または壁に据え付けられる換気装置は、部屋の広さ又は居住人数に合わせた換気風量を満たすように各部屋に設置される。近年、住宅内の建材から発生する揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compounds)等の問題が顕在化し、24時間常時換気をするなど各居室に合わせた適切な換気風量で換気を行うことが必要となっている。
特許文献1では、LDKに換気装置を設置し、トイレおよび浴室に換気装置を設置し、互いの換気装置同士が仮総換気風量の情報および優先風量の情報などを取得し合うことで、総換気風量判断手段で決定した総換気風量情報および設置されている換気装置の設定風量に優先する優先風量情報に基づいて自己の換気風量を判断し運転している。また、特許文献1には、外部風量設定部取付孔に、人感センサ、温度センサ、湿度センサ、一酸化炭素センサ、二酸化炭素センサ、照度センサの少なくとも一つを搭載し、センサの検知状態に応じて外部設定風量を決定するような構成であってもよいという記載がある。
特許第6178980号公報
しかしながら、特許文献1では、各部屋での換気に関する情報を各部屋間で送信し合っているので、通信機能が必要となってコスト高になり、制御が複雑になる。また、各部屋にセンサを設ける場合、システムがコスト高になるという問題もある。また、排気用の換気扇のみで換気システムを構成しているので、給気不足になりさらに快適性が劣る可能性がある。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、低コストかつ簡単な制御によって複数の部屋の換気を快適性良くなし得る換気システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示における換気システムは、複数の人が共用する共用室である第1室および前記第1室と別に区画された居室である第2室を換気する換気システムである。換気システムは、第1室に設けられ、屋外の空気を第1室へ供給する第1給気用換気装置と、第1室に設けられ、第1室の空気を屋外へ排出する第1排気用換気装置と、第2室に設けられ、屋外の空気を第2室へ供給する第2給気用換気装置と、第2室に設けられ、第2室の空気を屋外へ排出する第2排気用換気装置と、CO 濃度に関して、第1室と第2室との間に、正の相関があるか負の相関があるかを選択するCO 濃度制御スイッチと、制御部と、を備える。第1給気用換気装置は、屋外の温度および湿度を検出する第1環境検知センサを有し、第1排気用換気装置は、第1室の温度、湿度、およびCO2濃度を検出する第2環境検知センサを有する。制御部は、第1環境検知センサから取得した温度および湿度と、第2環境検知センサから取得した温度および湿度とに基づいて第1室の不快指数を求め、CO 濃度が閾値より大きい場合、第1給気用換気装置、前記第1排気用換気装置、前記第2給気用換気装置および前記第2排気用換気装置の風量を現状より増加して強制排気および強制給気を行い、検出されたCO濃度が閾値より小さくなり、かつ第1室の不快指数が基準値より小さくなるように、第1給気用換気装置、第1排気用換気装置、第2給気用換気装置および第2排気用換気装置の風量を制御する。制御部は、CO 濃度制御スイッチが正の相関に選択されている場合であって、かつCO 濃度が現状より増加した場合、第1給気用換気装置、第1排気用換気装置、第2給気用換気装置および第2排気用換気装置の風量を現状より増加し、CO 濃度制御スイッチが負の相関に選択されている場合であって、かつCO 濃度が現状より増加した場合、第1給気用換気装置および第1排気用換気装置の風量を現状より増加し、第2給気用換気装置および第2排気用換気装置の風量を現状より減少する。
本開示の換気システムによれば、低コストかつ簡単な制御によって複数の部屋の換気を快適性良くなし得るという効果を奏する。
実施の形態にかかる換気システムにおける換気装置の配置の一例を示す平面図 実施の形態にかかる換気システムに備えられる第1給気用換気装置の内部構成を示す斜視図 実施の形態にかかる換気システムに備えられる第1給気用換気装置の内部構成を示す断面図 実施の形態にかかる換気システムに備えられる第1給気用換気装置での空気の流れを示す模式断面図 実施の形態にかかる換気システムに備えられる第1排気用換気装置の内部構成を示す斜視図 実施の形態にかかる換気システムに備えられる第1排気用換気装置の内部構成を示す断面図 実施の形態にかかる換気システムに備えられる第1排気用換気装置での空気の流れを示す模式断面図 実施の形態にかかる換気システムの動作例を示すフローチャート
以下に、実施の形態にかかる換気システムを図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態.
図1は実施の形態にかかる換気システムにおける換気装置の配置の一例を示す平面図である。第1室としての共用室100には第1給気用換気装置1aと第1排気用換気装置1bが各々1台設置されている。第2室としての居室200には第2給気用換気装置2aと第2排気用換気装置2bが各々1台設置されている。天井裏もしくは壁内には、第1給気用換気装置1a、第1排気用換気装置1b、第2給気用換気装置2a、および第2排気用換気装置2bの運転を制御するための制御部3が1台設置されている。
第1給気用換気装置1aは、屋外の空気を共用室100へ供給する。第1排気用換気装置1bは、共用室100の空気を屋外へ排出する。第2給気用換気装置2aは、屋外の空気を居室200へ供給する。第2排気用換気装置2bは、居室200の空気を屋外へ排出する。
第1給気用換気装置1aは屋外の環境情報である温度、湿度を検知するための第1環境検知センサとしての環境検知センサ4aを備えており、環境検知センサ4aで検知された温度、湿度を制御部3に送信する。環境検知センサ4aは屋外の温度および湿度を検知する。第1排気用換気装置1bは室内の環境情報である温度、湿度、CO濃度を検知するための第2環境検知センサとしての環境検知センサ4bを備えており、環境検知センサ4bで検知された温度、湿度、CO濃度を制御部3に送信する。環境検知センサ4bは、共用室100の室内の温度、湿度、およびCO濃度を検知する。
制御部3は、受信した環境検知センサ4a,4bの温度情報および湿度情報に基づいて室内の不快指数を計算し、その計算結果によって第1給気用換気装置1a、第1排気用換気装置1b、第2給気用換気装置2a、および第2排気用換気装置2bの風量を決定する。制御部3は、決定された各々の風量を第1給気用換気装置1a、第1排気用換気装置1b、第2給気用換気装置2a、および第2排気用換気装置2bに送信する。第1給気用換気装置1a、第1排気用換気装置1b、第2給気用換気装置2a、および第2排気用換気装置2bは、受信した風量によって、第1給気用換気装置1a、第1排気用換気装置1b、第2給気用換気装置2a、および第2排気用換気装置2bの風量を制御する。
また、制御部3は、環境検知センサ4bから受信したCO濃度情報から共用室100の室内のCO濃度を判断し、その判断結果に基づいて第1給気用換気装置1a、第1排気用換気装置1b、第2給気用換気装置2a、および第2排気用換気装置2bの風量を決定する。制御部3は、決定された各々の風量を第1給気用換気装置1a、第1排気用換気装置1b、第2給気用換気装置2a、および第2排気用換気装置2bに送信する。第1給気用換気装置1a、第1排気用換気装置1b、第2給気用換気装置2a、および第2排気用換気装置2bは、受信した風量によって、第1給気用換気装置1a、第1排気用換気装置1b、第2給気用換気装置2a、および第2排気用換気装置2bの風量を制御する。
すなわち、制御部3は、環境検知センサ4a,4bの検知結果に基づき、共用室100のCO濃度が閾値より小さくなり、かつ共用室100の不快指数が基準値より小さくなるように、第1給気用換気装置1a、第1排気用換気装置1b、第2給気用換気装置2a、および第2排気用換気装置2bの風量を制御している。
図2は実施の形態にかかる換気システムに備えられる第1給気用換気装置1aの内部構成を示す斜視図である。図3は実施の形態にかかる換気システムに備えられる第1給気用換気装置1aの内部構成を示す断面図である。図4は実施の形態にかかる換気システムに備えられる第1給気用換気装置1aでの空気の流れを示す模式断面図である。図2では、第1給気用換気装置1aを下側である室内側から見ている。
図2~図4に示されるように、第1給気用換気装置1aは、直方体状の筐体20を有する。筐体20の上面にモータ21が保持されている。モータ21はファン22を回転させる。筐体20の側面には吸込口23が設けられている。筐体20の下面に吹出口25が設けられている。図4に示されるように、第1給気用換気装置1aには、吸込口23からファン22の下部につながる吸込み風路24が形成される。
第1給気用換気装置1aでは、ファン22の回転により、ファン22の下部中央より空気を吸い込み、ファン22の回転中心から外径方向への気流を発生させる。ファン22によって発生された気流は、ファン22の外側のスクロールケーシング26によって吹出口25に効率よく導かれ、筐体20の下面に設けられた吹出口25から共用室100に給気される。
環境検知センサ4aは、吸込口23からファン22に至る風路に設置される。
図5は実施の形態にかかる換気システムに備えられる第1排気用換気装置1bの内部構成を示す斜視図である。図6は実施の形態にかかる換気システムに備えられる第1排気用換気装置1bの内部構成を示す断面図である。図7は実施の形態にかかる換気システムに備えられる第1排気用換気装置1bでの空気の流れを示す模式断面図である。図5では、第1排気用換気装置1bを下側である室内側から見ている。
図5~図7に示されるように、第1排気用換気装置1bは、直方体状の筐体30を有する。筐体30の上面にモータ31が保持されている。モータ31はファン32を回転させる。筐体30の下面には吸込口33が設けられている。吸込口33は、複数の開口を有する化粧グリル34で覆われている。筐体30の側面には吹出口35が設けられている。
第1排気用換気装置1bでは、ファン32の回転により、ファン32の下部中央より空気を吸い込み、ファン32の回転中心から外径方向への気流を発生させる。ファン32によって発生された気流は、ファン32の外側のスクロールケーシング36によって吹出口35に効率よく導かれ、吹出口35から屋外へ排気される。
環境検知センサ4bは、吸込口33からファン32に至る風路に設置される。
図8は、実施の形態にかかる換気システムの動作例を示すフローチャートである。まず、制御部3は、共用室100の第1排気用換気装置1bの環境検知センサ4bの検知情報に基づいてCO濃度が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS100)。CO濃度が閾値以上である場合(ステップS100:Yes)、制御部3は、第1給気用換気装置1a、第1排気用換気装置1b、第2給気用換気装置2a、および第2排気用換気装置2bの風量を最大風量に変更して強制排気および強制給気を行う(ステップS110)。これにより、CO濃度が短時間で閾値未満になるように制御される。なお、CO濃度が閾値より大きい場合に、ステップS110の処理を行うようにしてもよい。また、ステップS110の処理において、制御部3は、第1給気用換気装置1a、第1排気用換気装置1b、第2給気用換気装置2a、および第2排気用換気装置2bの風量を現状より大きくして、強制排気および強制給気を行うようにしてもよい。
CO濃度が閾値未満である場合(ステップS100:No)、制御部3は、共用室100の第1給気用換気装置1aの環境検知センサ4aの温度情報および湿度情報と、共用室100の第1排気用換気装置1bの環境検知センサ4bの温度情報および湿度情報とを取得し、これらの温度情報および湿度情報に基づいて不快指数を算出する。制御部3は、算出された不快指数が基準値以上であるか否かを判定する(ステップS120)。
不快指数が基準値以上である場合には(ステップS120:Yes)、まず、制御部3は不快指数が基準値以上となった原因が温度にあるのか否かを判定する(ステップS130)。室内の温度が原因である場合は(ステップS130:Yes)、制御部3は室内温度と屋外温度との大小を比較する(ステップS140)。屋外温度に比べて室内温度が高い場合は(ステップS140:Yes)、制御部3は第1給気用換気装置1a、第1排気用換気装置1b、第2給気用換気装置2a、および第2排気用換気装置2bの風量を現状より増やすことで室内温度を低くする(ステップS160)。
屋外温度に比べて室内温度が低い場合は(ステップS140:No)、制御部3は第1排気用換気装置1bおよび第2排気用換気装置2bの風量を予め設定された第1風量に維持し、第1給気用換気装置1aおよび第2給気用換気装置2aの運転を停止することで、室内温度を高くする(ステップS170)。
また、室内の温度が原因でない場合は(ステップS130:No)、制御部3は、不快指数が基準値以上となった原因が湿度にあると判定し、室内湿度と屋外湿度との大小を比較する(ステップS150)。屋外湿度に比べて室内湿度が高い場合は(ステップS150:Yes)、制御部3は第1給気用換気装置1a、第1排気用換気装置1b、第2給気用換気装置2a、および第2排気用換気装置2bの風量を現状より増やすことで室内湿度を低くする(ステップS180)。
屋外湿度に比べて室内湿度が低い場合は(ステップS150:No)、制御部3は第1排気用換気装置1bおよび第2排気用換気装置2bの風量を予め設定された第2風量に維持し、第1給気用換気装置1aおよび第2給気用換気装置2aの運転を停止することで、室内湿度を高くする(ステップS190)。第2風量は、第1風量と同じであってもよいし、異なってもよい。ステップS160,S170,S180,S190の後、手順はステップS120に移行される。
室内のCO濃度が閾値未満で(ステップS100:No)、かつ室内の不快指数が基準値より小さい場合には(ステップS120:No)、制御部3は、第1給気用換気装置1a、第1排気用換気装置1b、第2給気用換気装置2a、および第2排気用換気装置2bを通常運転させるように、第1給気用換気装置1a、第1排気用換気装置1b、第2給気用換気装置2a、および第2排気用換気装置2bの風量を制御する(ステップS200)。
なお、ステップS140において、室内温度と屋外温度とが等しい場合は、制御部3は、第1給気用換気装置1a、第1排気用換気装置1b、第2給気用換気装置2a、および第2排気用換気装置2bの現在の運転状態を維持する。同様に、なお、ステップS150において、室内湿度と屋外湿度とが等しい場合は、制御部3は、第1給気用換気装置1a、第1排気用換気装置1b、第2給気用換気装置2a、および第2排気用換気装置2bの現在の運転状態を維持する。また、ステップS120において、室内の不快指数が基準値より大きいときに、ステップS130~S190の処理を実行し、室内の不快指数が基準値以下のときに、ステップS200の処理を実行してもよい。
また、ステップS200の通常運転においては、制御部3は、CO濃度が現状より増加した場合、第1給気用換気装置1a、第1排気用換気装置1b、第2給気用換気装置2a、および第2排気用換気装置2bの風量を現状より増加し、CO濃度が現状より減少した場合、第1給気用換気装置1a、第1排気用換気装置1b、第2給気用換気装置2a、および第2排気用換気装置2bの風量を現状より減少するように、制御している。
図3に基づいて第1給気用換気装置1aにおける環境検知センサ4aの配置位置について説明する。第1給気用換気装置1aに搭載する環境検知センサ4aは、共用室100へ取り込む屋外の空気の情報を検知する。そのため、屋外の空気の通り道でかつ室内の空気とは混合しない位置に環境検知センサ4aを配置する必要がある。そこで、外気を筐体20内に吸い込む吸込口23からファン22までの二点鎖線で囲まれた空間B1に、環境検知センサ4aを取り付けることで、環境検知センサ4aに屋外の空気のみを通すことができ、屋外の空気の情報を正確に収集することが可能となる。
図6に基づいて第1排気用換気装置1bにおける環境検知センサ4bの配置位置について説明する。第1排気用換気装置1bに搭載する環境検知センサ4bは、共用室100の室内の空気の情報を検知する。そのため、室内の空気の通り道でかつ屋外の空気とは混合しない位置に環境検知センサ4bを配置する必要がある。そこで、室内の空気を筐体30内に取り込む化粧グリル34からファン32までの二点鎖線で囲まれた空間B2に環境検知センサ4bを取り付けることで、環境検知センサ4bに室内の空気のみを通すことができ、室内の空気の情報を正確に収集することが可能となる。
共用室100に配置された環境検知センサ4a,4bに基づいて居室200の環境を制御することの作用と効果について、詳細に説明する。
第1給気用換気装置1aでは、屋外の空気が流入する範囲に搭載された環境検知センサ4aによって、屋外の環境情報を検知する。屋外の環境情報は同一建物内の共用室100と居室200とで共通するので、屋外の環境情報を検知するための環境検知センサは1か所に設置すればよい。
第1排気用換気装置1bでは、共用室100の室内の空気が流入する範囲に搭載された環境検知センサ4bによって、共用室100の環境情報を検知する。室内の環境情報のうち、温度と湿度については、複数の部屋で共通する場合が多い。
最近の住宅は断熱性が高く、夏期に換気をしないと熱がこもって温度が屋外よりも高くなる。この状況は複数の部屋で共通するため、共用室100に設置された環境検知センサ4a,4bの温度情報によって屋外よりも室内の温度が高いと判断された場合は、共用室100の換気を行うとともに、居室200についても同様の換気をすることで、快適性が向上する。
湿度についても、同様であり、雨天時は屋外湿度が高くなるので、給気を停止するほうが望ましい。雨が止んで晴天になると、屋外の湿度が低下してくるので、換気によって快適性が向上する。この湿度変化の状況は、複数の部屋で共通するので、共用室100の環境検知センサ4a,4bの湿度情報で屋外よりも室内の湿度が高い場合は、共用室100の換気を行うとともに、居室200についても同様の換気をすることで、快適性が向上する。
CO濃度については、設置状況によって共用室100と居室200の状況が異なる場合があるので、制御を変更することが望ましい。
会社等、多数の人間が生活する建物では、事務所を共用室100に対応させ、会議室を居室200に対応させることができる。会社では、平日の昼間に生活人数が増えてCO濃度が高くなり、平日夜間または休日には生活人数が減ってCO濃度が低くなる。この状況は、事務所と会議室で共通し、出社人数が増えて事務所の在場人数が増えると会議室の利用も増えるという正の相関があるので、共用室100である事務所のCO濃度で、居室200である会議室を同様に換気することで、居室200も含めて適切なCO濃度とすることができる。
一方、住宅の場合、生活人数が少ないので、複数の部屋の在場人数について、負の相関がある場合がある。即ち、食事時は共用室100に対応するリビングに人が集まって共用室100のCO濃度が高くなるが、そのときは居室200である寝室の人数は減るため、居室200のCO濃度は低くなる。逆に、食事が終了し、人が寝室に戻ると、共用室100のCO濃度は低下して居室200のCO濃度が増加する。
このように、CO濃度については、建物の用途によって、複数の部屋のCO濃度に正の相関がある場合と、負の相関がある場合がある。この相関は、建物の用途によって決まる。そこで、CO濃度制御スイッチを設け、正の相関と負の相関を選択できるようにすることにより、適切な換気を行うことが可能になる。CO濃度制御スイッチは、第1室である共用室100と第2室である居室200との間に、正の相関があるか負の相関があるかを選択するためのスイッチである。
すなわち、例えば住宅では、CO濃度制御スイッチによって負の相関を選択する。このとき、共用室100のCO濃度が増加したときは共用室100の換気を増加させるが、同時に居室200の換気は低下させる。一方、共用室100のCO濃度が低下したときは共用室100の換気を低下させるが、同時に居室200の換気は増加させる。別言すれば、制御部3は、CO濃度制御スイッチが正の相関に選択されている場合であって、かつCO濃度が現状より増加した場合、第1給気用換気装置1a、第1排気用換気装置1b、第2給気用換気装置2a、および第2排気用換気装置2bの風量を現状より増加する。一方、CO濃度制御スイッチが負の相関に選択されている場合であって、かつCO濃度が現状より増加した場合、第1給気用換気装置1aおよび第1排気用換気装置1bの風量を現状より増加し、第2給気用換気装置2aおよび第2排気用換気装置2bの風量を現状より減少する。また、CO濃度制御スイッチが負の相関に選択されている場合であって、かつCO濃度が現状より減少した場合、第1給気用換気装置1aおよび第1排気用換気装置1bの風量を現状より減少し、第2給気用換気装置2aおよび第2排気用換気装置2bの風量を現状より増加する。
このように制御することで、共用室100の環境検知センサ4bのCOセンサのみで共用室100と居室200のCO濃度を適切に制御することが可能となる。
CO濃度制御スイッチは、制御部3に設けた物理スイッチでもよく、あるいは制御部3の動作をリモコン等で設定する方式でも良い。
さらに、住居全体の在場人数を、他の人感センサ等で検知することで、より適切な制御を行うことも可能である。
このように本実施の形態の換気システムによれば、共用室100に配置された環境検知センサ4a,4bの検知情報に基づいて共用室100に配置された第1給気用換気装置1aおよび第1排気用換気装置1bの風量のみならず、居室200に配置された第2給気用換気装置2aおよび第2排気用換気装置2bの風量を制御しているので、低コストかつ簡単な制御によって複数の部屋の換気を快適性良くなし得る。すなわち、住宅における共用室100は常に人が居るようなリビングルームなどを想定しており、居室200は寝室や子供部屋などを想定しており、その場合、空気質の変化が最も起きる場所が共用室100であり、その部屋の空気質を改善する必要がある。そのため、共用室100に環境検知センサ4a,4bを配置することが有効な換気をするうえで必要であり、共用室100の空気質に合わせて他の部屋である居室200も換気することで家全体に対して効率よく換気を行うことができる。また、CO濃度が閾値を超えた場合、最大風量での強制排気および強制給気を行うようにしているので、短時間で室内空気を清浄な状態にすることができ、在室者の快適性が向上する。さらに、室内の不快指数が基準値を下回るように換気制御を行っているので、在室者の快適性が向上する。
なお、本換気システムでは、環境検知センサ4a,4bの検知情報を蓄積記憶し、定期的な空気汚染が発生しているか否かを判定してもよい。定期的な空気汚染が発生している場合は、事前に風量設定を切り替え、事前に空気汚染を予防する制御仕様としてもよい。また、他の電気機器と連携し、空調機による温度調整を無駄にすることなく必要換気量を計算して換気する制御仕様を搭載することも可能である。
以上の実施の形態に示した構成は、本開示の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1a 第1給気用換気装置、1b 第1排気用換気装置、2a 第2給気用換気装置、2b 第2排気用換気装置、3 制御部、4a,4b 環境検知センサ、20,30 筐体、21,31 モータ、22,32 ファン、23,33 吸込口、24 吸込み風路、25,35 吹出口、26,36 スクロールケーシング、34 化粧グリル、100 共用室、200 居室。

Claims (4)

  1. 複数の人が共用する共用室である第1室および前記第1室と別に区画された居室である第2室を換気する換気システムであって、
    前記第1室に設けられ、屋外の空気を前記第1室へ供給する第1給気用換気装置と、
    前記第1室に設けられ、前記第1室の空気を屋外へ排出する第1排気用換気装置と、
    前記第2室に設けられ、屋外の空気を前記第2室へ供給する第2給気用換気装置と、
    前記第2室に設けられ、前記第2室の空気を屋外へ排出する第2排気用換気装置と、
    CO 濃度に関して、前記第1室と前記第2室との間に、正の相関があるか負の相関があるかを選択するCO 濃度制御スイッチと、
    制御部と、
    を備え、
    前記第1給気用換気装置は、屋外の温度および湿度を検出する第1環境検知センサを有し、
    前記第1排気用換気装置は、前記第1室の温度、湿度、およびCO濃度を検出する第2環境検知センサを有し、
    前記制御部は、
    前記第1環境検知センサから取得した温度および湿度と、前記第2環境検知センサから取得した温度および湿度とに基づいて前記第1室の不快指数を求め、CO 濃度が閾値より大きい場合、前記第1給気用換気装置、前記第1排気用換気装置、前記第2給気用換気装置および前記第2排気用換気装置の風量を現状より増加して強制排気および強制給気を行い、前記検出されたCO濃度が前記閾値より小さくなり、かつ前記第1室の不快指数が基準値より小さくなるように、前記第1給気用換気装置、前記第1排気用換気装置、前記第2給気用換気装置および前記第2排気用換気装置の風量を制御し、
    CO 濃度制御スイッチが正の相関に選択されている場合であって、かつCO 濃度が現状より増加した場合、前記第1給気用換気装置、前記第1排気用換気装置、前記第2給気用換気装置および前記第2排気用換気装置の風量を現状より増加し、CO 濃度制御スイッチが負の相関に選択されている場合であって、かつCO 濃度が現状より増加した場合、前記第1給気用換気装置および前記第1排気用換気装置の風量を現状より増加し、前記第2給気用換気装置および前記第2排気用換気装置の風量を現状より減少する
    ことを特徴とする換気システム。
  2. 前記制御部は、
    前記第1室の不快指数が前記基準値より大きく、かつ室内温度が屋外温度より高い場合、前記第1給気用換気装置、前記第1排気用換気装置、前記第2給気用換気装置、および前記第2排気用換気装置の風量を現状より増加し、
    前記第1室の不快指数が前記基準値より大きく、かつ室内温度が屋外温度より低い場合、前記第1排気用換気装置および前記第2排気用換気装置の風量を予め設定された第1風量に維持し、前記第1給気用換気装置および前記第2給気用換気装置を停止し、
    前記第1室の不快指数が前記基準値より大きく、かつ室内湿度が屋外湿度より高い場合、前記第1給気用換気装置、前記第1排気用換気装置、前記第2給気用換気装置、および前記第2排気用換気装置の風量を現状より増加し、
    前記第1室の不快指数が前記基準値より大きく、かつ室内湿度が屋外湿度より低い場合、前記第1排気用換気装置および前記第2排気用換気装置の風量を予め設定された第2風量に維持し、前記第1給気用換気装置および前記第2給気用換気装置を停止する
    ことを特徴とする請求項1に記載の換気システム。
  3. 前記第1環境検知センサは、第1給気用換気装置における外気を吸い込む吸込口からファンまでの空間に配設する
    ことを特徴とする請求項2に記載の換気システム。
  4. 前記第2環境検知センサは、第1排気用換気装置における室内の空気を取り込む化粧グリルからファンまでの空間に配設する
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の換気システム。
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