JP7458959B2 - 止水板の止水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、豪雨や河川氾濫等に起因して建物開口に押し寄せる雨水や氾濫水が建物内へ浸入することを防止するための、止水板の止水構造に関する。
従来、豪雨や河川氾濫などの水害時は、土嚢を建物や地下出入口等の開口部に積み上げて遮水壁を作り、建物等の内部への浸水を防いでいる。しかし、土嚢は非常に重いため、積み上げ作業には大変な時間と労力を要し、また、嵩張るため保管場所を確保することも容易ではない。また、土嚢を積み上げて形成した遮水壁には土嚢間の間隙が多数存在して、その止水性自体にも問題がある。
かかる事情に鑑みて、例えば特許文献1(特許第6651088号公報)においては、水平方向に密接し、止水装置を列状に配置するために、水を受ける胴体部の両端に凸状及び凹状により嵌合して連結する連結部を備えた止水装置が提案されている。
特許第6651088号公報
しかしながら、上記の止水装置では、人により簡単に設置できるものの、最も水圧がかかって、水の浸入が発生する止水装置間の下端間からの浸入が防ぎきれない。即ち、左右の止水装置下端の各コーナー部と建物開口の床面との密接性に難があり、水の浸入の要因になる。
そこで、本発明の目的は、手作業などで容易に設置でき、かつ、その構成部材間や床面との間などで比較的高い止水性を確保できる簡易な止水板の止水構造を提供することにある。
上記の課題を解決すべく、本発明は、
建物開口部の前方からの水を後方に侵入するのを防止する止水板の止水構造であって、
該建物開口の幅方向に止水板材が複数配設され、隣設する止水板材が連結部材によって連結され、
前記連結部材の下端面に変形可能な弾性体を備えること、
を特徴とする止水板の止水構造
を提供する。
このような構成を有する本発明の止水構造によれば、弾性体は、連結部材により上部から押圧されると、建物開口の床面に押し付けられて押圧方向に直交する方向(例えば建物開口の幅方向(左右方向))に膨出する。その結果、弾性体は隣設する止水板材の壁面に接触し、隣設する止水板材の間からの水の浸入を防止できるので、高い止水性を持つ止水構造とすることができる。なお、弾性体の膨出方向は建物開口の幅方向に限定されるのではなく、建物開口の幅方向に加えて建物開口の前後方向(水の侵入方向)に膨出することを排除するものではない。
また、上記の本発明の止水構造においては、前記連結部材が、左右に隣設する前記止水板材の間に略鉛直方向に挿着され、かつ前記止水板材と左右方向に係合する状態で連結されていること、が好ましい。
このような構成を有する本発明の止水構造によれば、連結部材は水圧などによる止水板材の左右方向(隣設する止水板材が互いに離れる方向)への移動を規制し、止水構造が浸入水を受け止めるとともに、弾性体と止水板材の壁面との距離を維持できるので、止水板材間の止水性を担保できる。さらに、連結部材が起点になって、水圧によって上面視で止水板材の建物開口の幅方向での配設角が異になるため、隣設する止水板材の壁面が部分的に強く当接し、止水板材間(具体的には左側に位置する止水板材と連結部材の間、および連結部材と右側に位置する止水板材の間)の止水性が向上する。
また、上記の本発明の止水構造においては、前記弾性体の上下方向に圧縮したときの圧縮率20~50%における下記式X:
X=b/a(式中、bは、特定の圧縮率のときの左右方向の膨出量(mm)であり、aは、前記弾性体の(押圧しない状態での)厚み(mm)とする。)
で示される膨出率が、0.10~0.55であること、が好ましい。
このような構成を有する本発明の止水構造によれば、弾性体の押圧による膨出性が適切になり、高い止水性を実現できる。また、弾性体を押圧する手段が、連結部材のそれ自体の重量(重量)に依拠させたり、手作業で押圧状態にした連結部材を止水板材に係止させたりすることを考えれば、連結部材の自重を比較的軽量に抑えられたり、係止の際の手作業の負担を軽減させたりできるので、連結部材の持ち運び性が向上し、また係止の作業を容易にできる。
また、上記の本発明の止水構造においては、前記弾性体が独立気泡の発泡体で構成され、前記止水板材の下端面に、連続気泡の発泡体で構成された止水板材用弾性体を備えること、が好ましい。
このような構成を有する本発明の止水構造によれば、連結部材の下端面に備えられた独立気泡の弾性体は適当な押圧力で適切に膨出するとともに、連続気泡の止水板材用弾性体は止水板材の自重で十分に変形できので、床面に凹凸が存在したとしても、止水板材用弾性体が床面によく密接して、止水性を担保できる。さらに、連続発泡により生成された止水板材用弾性体は、押圧されてもほとんど左右方向に膨出しないため、止水板材の設置後に連結部材を挿着する際に連結部材の下端面にある弾性体と干渉することがない。したがって、止水性が担保できるとともに止水構造の組立が容易になる。
本発明によれば、手作業などで容易に設置でき、かつ、その構成部材間や床面との間などで比較的高い止水性を確保できる簡易な止水板の止水構造を提供することができる。
第1実施形態に係る止水板1の概略図である。 止水板材10及び連結部材30の概略図である。 止水板材10による連結部材30間の係合の一例を示す、正面図及びA-A線断面図である。 連結部材30による押圧に伴う弾性体33の変形の一例を示す模式図である。 弾性体33の膨張率を説明するための図である。 第1実施形態の変形例1に係る止水板材110及び連結部材130を部分的に示す上面図である。 第1実施形態の変形例2に係る止水板材210及び連結部材230を部分的に示す上面図である。 第1実施形態の変形例3に係る止水板材310及び連結部材330を部分的に示す上面図である。 第2実施形態に係る止水板501の概略図である。 展開した状態の止水板材510を示す斜視図である。 折り畳んだ状態の止水板材510を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の代表的な実施形態に係る止水板を詳細に説明する。但し、本発明は図示されるものに限られるものではなく、各図面は本発明を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために必要に応じて大小や長短の比率や数量を誇張又は簡略化して表している場合もある。更に、以下の説明では、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略することもある。
また、説明の便宜上、建物の開口部を基準として、間口方向(幅方向;X方向)のうちの一方をX1、他方をX2とし、前後方向(Y方向)のうち前方(建物の外側)をY1、後方(建物の内側)をY2とし、また、高さ方向(Z方向)のうち上方をZ1、下方をZ2とする(図1,図9参照)。ここでは、X方向、Y方向及びZ方向は互いに直交しているものとする。
<第1実施形態>
図1~図5を参照して、第1実施形態に係る止水板1の止水構造を説明する。
止水板1は、水害時に建物80の開口部81からの水の浸入を防止ないし抑制するために使用される。図1に示すように、止水板1は、開口部81の幅方向(X方向)に配設される複数の止水板材10と、隣設する止水板材10を連結するための連結部材30と、を含んで構成されている。
この実施形態では、複数(本実施形態では3つ)の止水板材10が建物開口の幅方向、すなわち左右方向(X方向)に連なっており、隣設する止水板材10間のそれぞれを連結部材30が連結して止水板1を構成する形態を取っているが、本発明はこのような形態に限らず、2つ以上の止水板材が連なって構成されていてもよいことはいうまでもない。また、止水板1の両端に位置する2つの止水板材10は建物80の前方側の端面にそれぞれ当接し、止水板1が建物80の外側からの水圧に抗することを可能にしている。
図2(A)に示すように、止水板材10は、全体として板状を呈している。止水板材10は、床面Sに立設される立設板11と、連結部材30と係合するべく幅方向(X方向)の両側に配置される係合機構12,13と、を有している。本実施形態では、止水板材10の前面に幅方向の両端に沿って、上下方向に連続する溝部(又は窪み部、凹部、湾入部)が形成されており、この溝部が係合機構12,13に相当する。なお、この溝部は、連結部材30の係合機構31,32を引っ掛けるための鉤部ないし***部(又は突出部、凸部)と言ってもよい。つまり、立設板11(止水板材10)の係合機構12,13と連結部材30の係合機構32,31は、係合して互いの幅方向(X方向)における移動を規制する構造になっている。
止水板材10の下端面には、止水板材用弾性体14が設けられてもよい。止水板材用弾性体14を設けることで、止水板材10の下端における止水性が向上する。特に、床面Sに凹凸があったり傾斜したりする場合は、止水板材10の下端からの漏水の抑制が期待される。
止水板材用弾性体14は、床面Sの凹凸などへの追従性の担保及び連結部材30の挿着の際の干渉防止の観点から、連続気泡の発泡体で構成されることが好ましい。連続発泡で作製された止水板材用弾性体14は、押圧されても、押圧方向と直交する方向(例えば左右方向)にほとんど膨出しないため、止水板材10の設置後に連結部材30を挿着する際に、連結部材30の弾性体33との干渉を抑制することができる(図4参照)。
図2(B)にみるように、立設板11の前方側には、立設板11と略同幅、略同高さの補強材50が接合され、立設板11の係合機構12,13である溝部の前方側を覆う覆い片12b,13bが上下方向に形成されることになる。なお、覆い片12b,13bは、溝部の外側に上下方向に形成される突出条12a,13aと一定の距離を設ける必要がある。この補強材50の覆い片12b,13bは、前方(Y1方向)からの水圧により止水板材10(特に中央部の止水板材10)がそれぞれ無秩序に後方(Y2方向)に移動する(又は変形する)ことを抑止するとともに、止水板材10と連結部材30との間の係合の意図しない解除(連結部材30が止水板材10から外れること)を防止する。補強材50は、水圧に耐えるに足りる適度な厚みを有する板材として構成されればよく、その下端面には止水板材用弾性体14が設けられていることが好ましい。なお、本実施態様の止水板材10と補強材50は別体で構成して両者を接合しているが、両者を一体で構成した止水板材(図2(C))を用いてもよい。このように、止水板材の係合機構12,13は、覆い片12b,13bの存在により、連結部材30と係合させることで、止水板材10が互いに幅方向(X方向)と前後方向(Y方向)における無秩序な移動を規制して、後述する弾性体33の膨出作用によって止水性を担保することができるのである。
図1及び図2に示すように、隣設する止水板材10同士は、上面から見たときに、コ字状ないしC字状をなす連結部材30によって連結される。連結部材30の幅方向(X方向)の両端側には上下方向に続く凸条によって形成された係合機構31,32が存在する。本実施態様では凸条は後方に向けて突出するかたちで示されているが、これは止水板材10の係合機構12,13と係合可能に照応しており、連結部材30は、左右(X方向)に隣設する止水板材10の間に略鉛直方向(Y方向)に挿入され、これらの止水板材10と左右方向に係合した状態で連結される。つまり、連結部材30によって連結された止水板材10同士は、左右方向と前後方向への無秩序な移動ないし離間を規制される。なお、凸条の突出方向については、本実施態様とは異なり、前方に突出して形成されてもよい(当然ながら、止水板材10の係合機構12,13もこれに照応した形状に変更される必要がある)。
より具体的には、図3(B)の断面図に示すように、連結部材30は、止水板材10の係合機構12,13に対応する係合機構31,32を有している。本実施形態では、連結部材30において止水板材10と対向する面から立設板11に向かって***部(又は突出部、凸部)が突出しており、かかる***部が係合機構31,32に相当する。
連結部材30を隣設する止水板材10の間に挿着する際には、連結部材30の係合機構31,32が、立設板11の係合機構12,13に沿って(あるいは係合機構12,13と係合しながら)、立設板11の上端から下端に向かってスライドする。これにより、連結部材30は、隣設する止水板材10同士を連結する。
連結部材30の下端面には、変形可能な弾性体33が設けられている。この弾性体33は、連結部材30の止水板材10間への挿着の際の干渉を回避すべく、下端面のみに設けられ、連結部材30の他の面には設けられないことが好ましい。弾性体33の詳細については追って述べる。
連結部材30は自重によって弾性体33を上から押圧する(図4参照)。もっとも、追加の押圧力を得るために連結部材30に錘(図示せず)が付加されて押圧力を追加してもよい。あるいは、ユーザが連結部材30を上から加圧することで、弾性体33への押圧力を増加させてもよい。
ところで、弾性体33と止水板材10(または止水板材用弾性体14)は、止水性の観点からは、当接ないし密着するように配置されることが望ましい。もっとも、連結部材30を隣設された止水板部材10間に挿着するときに、弾性体33が止水板部材10の壁面などに接触して毀損するおそれがあり、そのために十分な止水性を発揮できない可能性がある。かかる事態を回避するべく、弾性体33の押圧前には、弾性体33と止水板材10(または止水板材用弾性体14)の間には僅かな間隙Dを設けることが望ましい(図4参照)。間隙Dとしては、上述した作業性と止水性の両立の観点から、0.5~2mm程度に設定されることが好ましい。
図5(A),(B)に示されるように、押圧されていない弾性体33の厚みa[mm]、押圧されている弾性体33の厚みa’[mm]、特定の圧縮率のときの左右方向(X方向)の膨出量b[mm]とする。また、弾性体の圧縮率を(a-a’)/aで定義する。このとき、弾性体33の上下方向に圧縮したときの圧縮率20~50%における下記式X:
X=b/a
で示される膨出率が、0.10~0.55であることが好ましい。
この特性を持つ弾性体33は、弾性体33と止水板材10(または止水板材用弾性体14)との間からの漏水量(特に下端部からの漏水量)を低減できるとともに、連結部材30による押圧力(圧縮応力)を8.0[N/cm]以下とすることができ、連結部材30の自重や荷重負荷、あるいは連結部材30の止水板材10への係止力を低減でき、人手による作業を容易にすることができる。なかでも、圧縮率30~40%における膨出率が0.30~0.45であることが更に好ましい。なお、押圧力が8.0[N/cm]を超えて必要になると、弾性体33に付加される押圧力が過大になり、弾性体33の応力限界を超えて弾性体33の損傷につながる可能性があり、また連結部材30の自重を重くしたり、連結部材30上に錘を載せたりする作業、あるいは連結部材30を止水板材10に係止する作業が煩雑になる。
弾性体33は、独立気泡の発泡体で構成されることが好ましい。弾性体33の材質としては、例えばエチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)が好適に使用される。また、弾性体33の厚みは隙間Dに応じて適宜設定されるが、例えば、間隙Dが0.5~2mm程度である場合、弾性体33の厚みは5mm~20mmほどが好適である。
図示しないが、設置時に連結部材30による弾性体33への適度な押圧力を確保するために、連結部材30を止水板材10における所望の位置(上下方向の位置)に保持する係止機構を設けてもよい。かかる係止機構の一例は次のとおりである。
- 磁力(磁石)・粘着力(粘着テープ)・面ファスナによる着脱自在の接合
- 機械的な引っ掛かり・摩擦力の付与(連結部材と止水板材との接触面に設けられた、凹凸、又は、凸部ないし***部と凹部ないし溝部との組合せ、など)
- 変形しながら嵌合する機構(変形可能な嵌合片を変形させながら被嵌合部に押し入れて係止する手法)
- 可動部材による係止(かんぬき、ラッチなどのように係止片を被係止部に係止する手法)
これら係止機構は単独で又は組み合わせで利用可能である。
本実施形態では、補強材50の幅方向(X方向)の両端は、止水板材10の幅方向(X方向)の両端とほぼ揃っている。つまり、前後方向(Y方向)から見たときに、補強材50と止水板材10とはほぼ重なっている。もっとも、補強材50の両端が止水板材10の両端とずれている(前後方向から見たときに部分的に重なっている)ような位置関係でも構わない。
止水板材10(止水板材用弾性体14を除く。)、連結部材30(弾性体33を除く。)、及び、補強材50は、種々の材料によって構成することができ、例えば合成樹脂や金属等が挙げられる。なかでも成形性や耐錆性、耐候性等の観点から、あるいは部材の軽量化の観点から、熱可塑性合成樹脂が望ましい。
上述した止水板1を建物80の開口部81に設置する手順は、次のとおりである。
- 開口部81を幅方向(X方向)にカバーするのに足りる個数の止水板材10及び連結部材30を準備する。
- 開口部81の前方側に止水板材10を並べる。
- 隣設する止水板材10間に連結部材30を挿入し、隣設する止水板材10同士を連結する。
- 必要に応じて、連結部材30を床面Sに向けて押圧したり、連結部材30を係止機構で止水板材10に係止したりする。
このように止水板1は、容易に運搬できるとともに簡易に設置できるため、緊急を要する水害時に好適に使用できる。
上述したように、連結部材30により上部から押圧されると、弾性体33が変形して左右方向(X方向)及び前後方向(Y方向)に膨出するので、隣設する止水板材10の壁面との間(特に下端)からの水の浸入を防止でき、高い止水性を持つ止水構造とすることができる。
また、連結部材30は、隣設する止水板材10の間に略鉛直方向に挿着され、かつ止水板材10と左右方向に係合する状態で連結される。これにより、水圧などによる止水板材10の左右方向への移動(互いに離間しようとする動き)が規制され、止水構造が浸入水を受け止めるとともに、弾性体33と止水板材10の壁面との距離を維持できる(弾性体33と止水板材10の壁面とが密着したままである)ので、隣設する止水板材10間の止水性を担保できる。
止水板1に掛かる水圧が大きくなると、止水板1は幅方向の中央側ほど大きく後方に押し込まれる。つまり、連結部材30が起点になって、上面視で、建物80の開口部81の幅方向での止水板材10の配設角が異になる。このため、隣設する止水板材10の壁面が部分的に強く当接することになり、止水板材10間の止水性、特に左側に位置する止水板材10と連結部材30の間、および連結部材30と右側に位置する止水板材10の間の止水性が向上する。
更に、弾性体33の所定の圧縮率に対する膨出率の割合が0.10~0.55の範囲内であることで、弾性体33の押圧による膨出性が適切になり、高い止水性を実現できる。また、弾性体33を押圧する手段として連結部材30自体の重量(自重)に依拠さたり、手作業で連結部材30と止水板材10を係合させたりすることを考えれば、連結部材30の自重を比較的軽量に抑えられたり、係合の際の手作業の負担を軽減できたりするので、連結部材30の持ち運び性が向上し、また係合の作業を容易にできる。
しかも、止水板材用弾性体14として連続気泡の発泡体を用いることで、連結部材30の下端面に備えられた独立気泡の弾性体33は適当な押圧力で適切に膨出するとともに、連続気泡の止水板材10の自重で十分に変形できるので、床面Sに凹凸が存在したとしても、止水板材用弾性体14が床面Sによく密接し、止水性を担保できる。さらに、連続気泡の発泡体は、押圧されてもほとんど左右方向(押圧方向に略直交する方向)に膨出しないため、止水板材10の設置後に連結部材30を挿着する際に、連結部材30の下端面にある弾性体33と干渉することがない。
<第1実施形態の変形例>
図6~図8を参照して、第1実施形態の変形例1~3を説明する。
第1実施形態とその変形例1~3との主な違いは、止水板材と連結部材との間の係合構造にある。したがって、以下、第1実施形態の変形例1~3を、止水板材と連結部材との間の係合構造を中心として説明する。
変形例1
図6を参照して変形例1に係る止水板の止水構造について説明する。この止水板は、複数の止水板材110と、連結部材130と、を含んで構成される。
止水板材110は板体をなす立設板111を含み、左右両側に沿って、連結部材130と係合するための係合機構112,113を有する。係合機構112,113は、第1実施形態における係合機構12,13と同様のものでよい。
止水板材110の前方側には、補強材150が設けられている。補強材150は、複数の止水板材110に亘って設けられており、これにより、水圧による止水板の変形(特に止水板材110同士の連結部位における変形)を効果的に抑制して、止水板材110間からの漏水を抑止することができる。
連結部材130は、隣設する止水板材110間に挿着される板体であり、上面から見たときに、コ字状ないしC字状をなす。連結部材130は、左右の両端から後方へ突出して止水板材110の係合機構112,113と係合する係合機構131,132を有している。係合機構131,132は、第1実施形態における係合機構31,32と同様のもので良い。連結部材130の下端面には、弾性体33と同様の特性を持つ弾性体(図示せず)が設けられている。
変形例2
図7を参照して、第1実施形態の変形例2に係る止水板の止水構造を説明する。この止水板は、複数の止水板材210と、連結部材230と、を含んで構成されている。
連結部材230は、隣設する止水板材210間に挿着される板体であり、前方からの水圧に抗するように所定の厚み(Y方向の長さ)を有する。
止水板材210は、板体をなす立設板211を含み、隣設する止水板材210に対向する面(側面)に、連結部材230と係合するための略T字状の係合機構214,215を有する。なお、係合機構214,215は、連結部材230と係合する限り、略T字状の窪みに限られない。また、止水板材210の1つの側面に複数の係合機構214(又は係合機構215)が設けられていてもよい。なお、止水板材210は補強材を更に含んでもよい。
連結部材230は、上面から見たときに、略H字状をなす板体である。連結部材230は、左右の両端から前後方向へ突出する係合機構231,232を有している。なお、連結部材230は、係合機構214,215と係合する限り、略H字状の形状に限られない。連結部材230の下端面には、弾性体33と同様の特性を持つ弾性体(図示せず)が設けられている。
変形例3
図8を参照して、第1実施形態の変形例3に係る止水板の止水構造を説明する。この止水板は、複数の止水板材310と、止水板材310同士を連結する連結部材330と、を含む。
止水板材310は板体をなす立設板311を含む。止水板材310は、隣り合いながらも所定の距離を隔てて配設され、隣り合う止水板材310(又は連結部材330)に対向する面から突出し、連結部材330と係合する膨出形状の係合機構314,315を有する。止水板材310の前方側及び後方側には、補強材350が設けられている。前後に配置される補強材350により、水圧による止水板の変形(止水板材310の後方への移動)を効果的に抑制し、これによって止水板材310間からの漏水を抑止することができる。
連結部材330は、止水板材310の間に介在して止水板材310同士を連結する板体である。連結部材330は、止水板材310と対向する面(側面)に、湾入する係合機構331,332を有している。連結部材330は、止水板材310の間に上方から下方に向けて挿着されてもよいし、一部や全部の係合機構331,332を中空状にするなど、係合機構331,332が弾性的に変形可能に形成されている場合は、係合機構331(332)を止水板材310の係合機構313(312)に左右方向から押し付けて、無理入れ嵌合させることで止水板材310に係合されてもよい。連結部材330の下端面には、弾性体33と同様の特性を持つ弾性体(図示せず)が設けられている。
なお、変形例1~3は適宜組み合わされてもよい。
<第2実施形態>
図9~図11を参照して、第2実施形態に係る止水板501の止水構造を説明する。
図9に示すように、止水板501は、複数の止水板材510と、連結部材530と、を含む。連結部材530は、第1実施形態における連結部材30と同様の構成を有するため、詳細な説明を省略する。
止水板材510は、使用時には、図10に示すように箱状に展開され、保管時又は移送時には、図11に示すように折り畳まれる。かかる止水板材510は、立設板511と、係合機構512,513と、立設板511の左右方向(X方向)の両側から前方(Y1方向)に延出する側板515,516と、を備えている。止水板材510は更に、止水板材用弾性体514、下板517、上板518及び枠519を含んでいてもよい。
立設板511は、止水板材510の主体となる板体である。立設板511は、立設板511に剛性を付与するために、立設板511の内面にリブを有していてもよい(図10参照)。
立設板511の左右方向の両側には、連結部材530の係合機構(図10には図示せず)と係合する係合機構512,513が設けられている。本実施形態では、係合機構512,513は、窪み部ないし凹部として構成されているが、連結機能を有する限りどのような形状でも構わない。
立設板511の下端面には、止水板材用弾性体514が設けられてもよい。止水板材用弾性体514は、第1実施形態における止水板材用弾性体14と同じ特性を有していてよい。
止水板材510は、立設板511の両側から前方に向けて延出する側板515,516を具備している。側板515は、ヒンジ機構515Aを介して枠519に取り付けられており、立設板511と略平行になるように内側(即ち図10に示す矢印の方向)に回動可能である。同様に、側板516は、図示しないヒンジ機構を介して枠519に取り付けられており、立設板511と略平行になるように内側に回動可能である。それゆえ、止水板材510を折り畳むと、側板515,516は図11に示すように立設板511と略平行になる。
止水板材510は、図10に示すように、立設板511の上側及び下側から前方に向けてそれぞれ延出する上板518及び下板517を有している。
上板518は、板片518A,518Bと、これら板片を連結するヒンジ機構518Cと、を有している。板片518Aは、図示しないヒンジ機構を介して立設板511と連結され、板片518Bは図示しないヒンジ機構を介して枠519と連結されている。したがって、上板518は、ヒンジ機構518Cが回動するとともに、ヒンジ機構518Cが内側(下側)に移動して、板片518A,518Bの外面が互いに対向するように折り畳み可能である。上板518は、折り畳まれると、立設板511に略平行となる。
また、下板517は、板片517A,517Bと、これら板片を連結するヒンジ機構(図示せず)と、を有している。板片517Aは、図示しないヒンジ機構を介して立設板511と連結され、板片517Bは図示しないヒンジ機構を介して枠519と連結されている。したがって、下板517は、板片517A,517Bの外面が互いに対向するように折り畳み可能である。下板517は、折り畳まれると、立設板511に略平行となる。
なお、側板515,516には、下板517及び上板518を展開した状態に保持するための保持機構を有していることが好ましい。かかる保持機構としては、例えば、下板517及び上板518の突起ないし***部と係合するための溝部ないし切欠きでよい(図10参照)。
次いで、止水板501の使用方法について説明する。
止水板材510は、使用時には図9及び図10に示すように組みあがって又は展開されており、収納時や移送時には図11に示すように折り畳まれている。
止水板材510を折り畳むには、まず、側板515,516を、内側(図10の矢印で示す方向)に回動させて、立設板511と略平行にする。次いで、下板517の板片517A,517Bを、図示しないヒンジ機構を押し上げることで2つに折り畳み、立設板511と略平行にする。併せて、上板518の板片518A,518Bを、ヒンジ機構を下方に押し下げることで2つに折り畳み、立設板511と略平行にする。
かかる作業に伴って枠519が立設板511に近付き、これにより止水板材510を折り畳むことができる。
折り畳まれた止水板材510は、上板518及び下板517、次いで側板515,516を回動させて拡げることにより、組み上げられ又は展開される。組み上げられた止水板材510を開口部81に並べ、隣設する止水板材510の係合機構512,513同士を係合させると、図9に例示する止水構造の止水材501を得ることができる。
このとき、連結部材530の弾性体533が、連結部材530の自重及び錘等の追加的に付加した荷重により圧縮されるとともに、押圧方向と直交する方向に膨張する。膨張した弾性体533は、止水板材510の下端ないしその付近(又は止水板材用弾性体514)に接触し、これにより止水性が向上する。
また、止水板501では、水圧がかかったとしても、隣接する止水板材510同士が側板515,516において接触して干渉し合い、止水板材510のいずれかに偏った力が不等に加わったとしても、止水板材510のいずれかが後方や前方に斜め移動することがない。したがって、建物80の開口部81の下端や止水板材510間からの水浸入を効果的に抑止できる。
以上、本発明の代表的な実施形態について説明したが、本発明はこれらのみに限定されるものではなく、種々の設計変更が可能であり、かかる設計変更後の態様(変形例)も本発明の技術的範囲に含まれることは言うまでもない。
例えば、第1実施形態の変形例(変形例の組合せを含む)は、特段の妨げがない限り、第2実施形態にも適用可能である。
実験例
次に、図4及び図5を参照しながら、本実施に好ましい弾性体33(533)の説明をする。以下の表1に示す材質、厚み、発泡倍率、硬度(アスカーF型硬度計で測定した値)及び発泡態様を持つ弾性体A~Hを作成した。
弾性体A~Hを下記の割合で圧縮したときの膨出率「b/a」を計測し、計測結果を以下の表2に示す。ここで、変数bは、特定の圧縮率のときの左右方向の膨出量(mm)であり、変数aは、該当する弾性体の(押圧しない状態での)厚み(mm)である。
また、弾性体A~Hを下記の割合で圧縮したときの各弾性体の圧縮応力の計測値を以下の表3に示す。
上記のような特性を持つ弾性体A~Hを連結部材の下端面に取り付け、その連結部材を止水板材間に挿着することで、止水板を構成した。
そして、各弾性体を下記の割合で圧縮(押圧)したときの、止水板材と各弾性体との間からの浸入水量を計測した。計測結果を以下の表4に示す。
比較例として、建物の開口部の間に土嚢を積んだときの、土嚢の隙間1か所当たりの浸入水量は、概ね10[L/min]であった。
表4の測定結果に照らすと、土嚢と比較すれば、いずれの弾性体も優れた止水性を発揮したと言える。更に言えば、止水板材10と各弾性体との間からの浸入水量が概ね1.00[L/min]以下になるほどの止水性がより好ましいと評価する場合には、独立気泡で発泡され、かつ、圧縮率20~50%における膨出率が0.10~0.55となる弾性体が好適であることが分かる。このような弾性体を用いれば、弾性体の弾性限界の範囲でより効果的に水の浸入が防止でき、また弾性体への押圧力を適当な範囲に納めることができ、押圧力の確保のために連結部材の自重を重くしたり、連結部材上への錘の付加の必要性が抑制でき、あるいは連結部材を止水板材に係止する人手による作業を容易にできる。
1,501 止水板
10,110,210,310,510 止水板材
11,111,211,311,511 立設板
30,130,230,330,530 連結部材
33,533 弾性体

Claims (4)

  1. 建物開口部の前方からの水を後方に侵入するのを防止する止水板の止水構造であって、
    該建物開口の幅方向に止水板材が複数配設され、隣設する止水板材が連結部材によって連結され、
    前記連結部材の下端に変形可能な弾性体を備え
    前記止水板材の下端に止水板材用弾性体を備え、
    前記連結部材の自重又は上からの加圧によって、前記弾性体が上下方向に略直交する方向に膨出して、隣設する止水板材の壁面又は止水板材用弾性体に接触すること、
    を特徴とする止水板の止水構造。
  2. 前記連結部材が、左右に隣設する前記止水板材の間に略鉛直方向に挿着され、かつ前記止水板材と左右方向に係合する状態で連結されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の止水板の止水構造。
  3. 前記弾性体の上下方向に圧縮したときの圧縮率20~50%における下記式X:
    X=b/a(式中、bは、特定の圧縮率のときの左右方向の膨出量(mm)であり、aは、前記弾性体の(押圧しない状態での)厚み(mm)とする。)
    で示される膨出率が、0.10~0.55であること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の止水板の止水構造。
  4. 前記弾性体が独立気泡の発泡体で構成され、
    前記止水板材用弾性体が連続気泡の発泡体で構成されていること、
    を特徴とする請求項1~3のうちのいずれかに記載の止水板の止水構造。

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