JP7457515B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェットプリンタに関する。
従来から、記録媒体を支持する支持台と、光硬化性のインクを支持台上の記録媒体に吐出する記録ヘッドと、支持台に光を照射する光照射装置とを備えたインクジェットプリンタが知られている。そのようなインクジェットプリンタの中には、光照射装置からの光の支持台による反射光が記録ヘッドに照射されることを抑制する部材を備えたものが存在する。例えば、特許文献1には、記録ヘッドと、記録ヘッドと並んで設けられた紫外線照射装置と、記録ヘッドおよび紫外線照射装置の下方に配置され記録媒体を支持するテーブルと、記録ヘッドと紫外線照射装置との間に設けられた紫外線吸収遮光板と、を備えたインクジェットプリンタが開示されている。特許文献1によれば、記録ヘッドと紫外線照射装置との間に設けられた紫外線吸収遮光板によって、紫外線照射装置から照射されテーブルで反射された紫外線が記録ヘッドに到達することが抑制される、とされている。
特開2017-124639号公報
特許文献1では、支持台による反射光が記録ヘッドに照射されるのを防止することが課題とされている。しかし、光照射装置からの光は光照射装置から見て記録ヘッドの側とは逆側にも照射され、支持台によって反射される。このような反射光は、例えばインクジェットプリンタの内部空間に拡散する。かかる反射光により、インクを扱う他の部材、例えば、記録ヘッドの保護キャップ等に付着したインクの硬化を促進させてしまうおそれがある。それ以外にも照射により部品が劣化するおそれなどもあるため、かかる反射光が拡散することは望ましくない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、光照射装置を備えたインクジェットプリンタであって、光照射装置が照射した光の反射光が拡散することを抑制できるインクジェットプリンタを提供することである。
ここに開示するインクジェットプリンタは、キャリッジと、光硬化性のインクを第1方向に吐出するノズルを備え前記キャリッジに設けられた記録ヘッドと、前記キャリッジよりも前記第1方向に直交する第2方向に設けられ前記キャリッジに固定された支持部材と、前記支持部材よりも前記第2方向に設けられ前記支持部材によって支持された光照射装置と、前記支持部材または前記光照射装置によって支持された遮光部材と、前記キャリッジ、前記記録ヘッド、前記支持部材、前記光照射装置、および前記遮光部材よりも前記第1方向に設けられ記録媒体を支持する支持台と、を備える。前記光照射装置は、前記第1方向を向いた底面を有するとともに前記支持部材によって支持されたケースと、前記ケースに収容され前記インクを硬化させる光を生成する光源と、前記底面に設けられ前記光源によって生成された光を通過させるように構成された照射口と、を備えている。前記遮光部材は、前記ケースの前記底面よりも前記第2方向に設けられた第1遮光部を備えている。
上記インクジェットプリンタによれば、光照射装置のケース底面よりも第2方向、すなわち光照射装置から見て記録ヘッドの側とは逆側に第1遮光部が存在する。よって、支持台によって記録ヘッドとは逆側に反射された光の一部は第1遮光部によって遮られ、拡散されない。そのため、光照射装置が照射した光の反射光の拡散を抑制することができる。
一実施形態に係るプリンタを示す斜視図である。 フロントカバーを開けた状態のプリンタを示す正面図である。 キャリッジを下方から見た一部破断平面図である。 キャリッジの正面図である。 キャリッジの右側面図である。 第2実施形態に係るキャリッジの正面図である。 待機位置に位置付けられた状態のキャリッジを示す正面図である。 第3実施形態に係るキャリッジの斜視図である。 遮光部材の遮光効果を示す模式的な平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
(第1実施形態)
図1は、一実施形態に係るインクジェットプリンタ(以下、プリンタと呼ぶ。)10を示す斜視図である。以下の説明では、特に断らない限り、プリンタ10を正面から見たときに、プリンタ10から遠ざかる方を前方、プリンタ10に近づく方を後方とする。左、右、上、下とは、プリンタ10を正面から見たときの左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。また、図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を意味するものとする。上記方向のうち、下方は第1方向の一例である。右方は第2方向の一例である。第3方向は、ここでは、前方または後方である。ただし、上記方向は説明の便宜上定めた方向に過ぎず、プリンタ10の設置態様を何ら限定するものではなく、本発明を何ら限定するものでもない。
図面中の符号Yは主走査方向を示している。主走査方向Yは左右方向である。符号Xは、副走査方向を示している。副走査方向Xは前後方向である。副走査方向Xは、主走査方向Yに直交している。符号Zは、上下方向を示している。上下方向Zは、主走査方向Yおよび副走査方向Xに直交している。
本実施形態では、プリンタ10は、インクジェット方式のプリンタである。本実施形態において、「インクジェット方式」とは、二値偏向方式または連続偏向方式などの各種の連続方式、および、サーマル方式または圧電素子方式などの各種のオンデマンド方式を含む従来公知の各種の手法によるインクジェット式のことをいう。
図1に示すように、プリンタ10は、箱状に形成されている。本実施形態では、プリンタ10は、筐体20と、フロントカバー25とを備えている。図2は、フロントカバー25を開けた状態のプリンタ10を示す正面図である。図2に示すように、筐体20は、フラットベッド30と、ベッド移動装置35と、キャリッジ40と、キャリッジ移動装置45と、記録ヘッド50と、第1光照射装置60Rと、第2光照射装置60Lと、遮光部材70とを収容している。
筐体20の前部には、開口が形成されている。フロントカバー25は、筐体20の開口を開閉自在に設けられている。ここでは、フロントカバー25は、後端を軸に回転可能なように、筐体20に支持されている。フロントカバー25には、窓部26が設けられている。フロントカバー25が閉じられた状態において、窓部26は、フラットベッド30、記録ヘッド50、第1光照射装置60R、第2光照射装置60L、遮光部材70等よりも前方に配置される。窓部26は、例えば、透明のアクリル板によって形成されている。窓部26は、筐体20の外部から内部を視認可能に構成されている。ただし、窓部26は、特定の波長の光は遮断するように構成されている。
フラットベッド30は、記録媒体5を支持する支持台である。本実施形態に係るプリンタ10は、いわゆる、フラットベッドタイプのプリンタである。フラットベッド30は、キャリッジ40、記録ヘッド50、第1光照射装置60R、第2光照射装置60L、および遮光部材70よりも下方に設けられている。フラットベッド30は、平板状に構成されている。フラットベッド30は、主走査方向Yおよび副走査方向Xに延びている。フラットベッド30は、上下方向Zを向いている。フラットベッド30の上面は、記録媒体5が載置される載置面30aを構成している。記録媒体5の形状は特に限定されず、平板状の他、様々な立体形状を有していてもよい。また、記録媒体5の材質も特に限定されず、記録媒体5は、例えば、木、金属、ガラス、紙、布などであってもよい。フラットベッド30は、筐体20の内部空間において、主走査方向Yのほぼ中央に配置されている。
フラットベッド30の下方には、ベッド移動装置35が配置されている。ベッド移動装置35は、フラットベッド30を副走査方向Xおよび上下方向Zに移動させる。フラットベッド30は、ベッド移動装置35によって下方から支持されている。ベッド移動装置35は、副走査方向移動機構35Xと、上下方向移動機構35Zとを備えている。上下方向移動機構35Zは、フラットベッド30を支持して上下方向Zに移動させる。上下方向移動機構35Zは、副走査方向移動機構35Xによって下方から支持されている。副走査方向移動機構35Xは、上下方向移動機構35Zを支持して副走査方向Xに移動させる。ただし、ベッド移動装置35の構成は限定されない。例えば、副走査方向移動機構35Xと上下方向移動機構35Zとは、上下の位置関係が逆でもよい。
キャリッジ40は、記録ヘッド50を保持している。また、キャリッジ40は、それぞれ第1ステー41Rおよび第2ステー41Lを介して第1光照射装置60Rおよび第2光照射装置60Lを保持している。キャリッジ40は、フラットベッド30よりも上方に配置されている。キャリッジ40は、キャリッジ移動装置45によって主走査方向Yに移動される。キャリッジ移動装置45は、ガイドレール46と、ベルト47と、図示しない左右のプーリと、キャリッジモータ48とを備えている。
図2に示すように、ガイドレール46は主走査方向Yに延びている。キャリッジ40は、主走査方向Yに移動可能にガイドレール46に係合している。キャリッジ40には無端状のベルト47が固定されている。ベルト47は、ガイドレール46の右側および左側に設けられたプーリ(図示省略)に巻き掛けられている。一方のプーリにはキャリッジモータ48が取り付けられている。キャリッジモータ48が駆動するとプーリが回転し、ベルト47が走行する。それにより、キャリッジ40がガイドレール46に沿って主走査方向Yに移動する。
記録ヘッド50は、キャリッジ40に設けられている。記録ヘッド50は、第1インクヘッド51~第4インクヘッド54を備えている。第1インクヘッド51~第4インクヘッド54は、キャリッジ40の下面に設けられている。図3は、キャリッジ40を下方から見た一部破断平面図である。図4は、キャリッジ40の正面図である。図5は、キャリッジ40の右側面図である。図3に示すように、第1インクヘッド51~第4インクヘッド54は、いずれも副走査方向Xに延びている。なお、記録ヘッド50が備えるインクヘッドの数はここでは4個であるが、インクヘッドの数は限定されない。
第1インクヘッド51~第4インクヘッド54は、それぞれ、複数のノズルが形成されたノズル面を備えている。例えば、第1インクヘッド51は、図3に示すように、複数のノズル51aが形成されたノズル面51bを備えている。ノズル面51bは、下方を向いている。ノズル面51bは、副走査方向Xに延びている。複数のノズル51aは、副走査方向Xに並んでノズル列を形成している。ノズル51aは、インクが吐出される微細な穴である。ノズル51aは、それぞれ、インクが貯留される圧力室に連通している。インクは、例えば圧電素子等の駆動によって圧力室が膨張/収縮されることによってノズル51aから吐出される。複数のノズル51aは、下方に向かってインクを吐出するように構成されている。なお、図3では、1つのノズル列のノズル51aの数は10個に図示されているが、実際にはもっと多数(例えば300個)形成されている。1つのノズル列に形成されるノズル51aの数は限定されない。第2インクヘッド52~第4インクヘッド54も、第1インクヘッド51と同様の構成を備えている。
インクヘッド51~54には、それぞれ、図示しないインクチューブによって図示しないインクカートリッジが接続されている。インクヘッド51~54のノズル列には、それぞれ異なるインクカートリッジが接続されている。複数のインクカートリッジには、それぞれ異なる色のインクが収容されている。ただし、複数のインクカートリッジの一部または全部には、同じ色のインクが収容されていてもよい。
本実施形態では、記録ヘッド50から吐出されるインクは、光硬化性インクである。光硬化性インクは、ここでは、紫外線を照射されると硬化する紫外線硬化型のインクである。光硬化性インクの成分、特性等は特に限定されない。また、吐出されるインクの色も限定されない。
キャリッジ40の右側面には、第1ステー41Rが固定されている。第1ステー41Rは、キャリッジ40よりも右方に設けられている。第1ステー41Rは、第1光照射装置60Rを支持する支持部材の一例である。なお、ここでは、第1ステー41Rの左右方向に関する長さは、後述する第1遮光部80の左右方向に関する長さよりも短く構成されている。図2に示すように、キャリッジ40の左側面には、第2ステー41Lが固定されている。第2ステー41Lは、キャリッジ40よりも左方に設けられている。第2ステー41Lは、第2光照射装置60Lを支持している。
第1光照射装置60Rは、第1ステー41Rに支持されている。第1光照射装置60Rは、フラットベッド30よりも上方に設けられている。本実施形態では、第1光照射装置60Rは、記録ヘッド50および第1ステー41Rよりも右方に配置されている。図3に示すように、第1光照射装置60Rは、ケース61と、光源62と、照射口63とを備えている。
ケース61は、第1ステー41Rによって支持されている。ケース61は、箱状に構成されている。ケース61は、前側面61a、左側面61b、右側面61c、および後側面61dからなる角筒状の側面と、天面61eと、底面61fとを有している。前側面61aは前方を向いている。前側面61aは左右方向および上下方向に延びている。左側面61bは前側面61aの左端に接続され、左方を向いている。右側面61cは前側面61aの右端に接続され、右方を向いている。左側面61bおよび右側面61cは前後方向および上下方向に延びている。後側面61dは左側面61bの後端および右側面61cの後端に接続され、後方を向いている。後側面61dは左右方向および上下方向に延びている。
天面61eは、前側面61a、左側面61b、右側面61c、および後側面61dの上端に接続され、上方を向いている。天面61eは左右方向および前後方向に延びている。底面61fは、前側面61a、左側面61b、右側面61c、および後側面61dの下端に接続され、下方を向いている。下方は、ノズルからインクが吐出される方向である。底面61fは左右方向および前後方向に延びている。底面61fは、フラットベッド30の載置面30aと略並行である。
本実施形態では、ケース61は扁平な略直方体に構成されている。ケース61の前後方向の長さは、左右方向の長さよりも長い。ただし、ケース61の形状は扁平な略直方体でなくともよく、特に限定されない。ケース61は、照射口63を除いて閉鎖されている。ケース61は、記録ヘッド50よりも右方に設けられている。
ケース61には、光源62が収容されている。図3に示すように、光源62は、ここでは、副走査方向Xに並んだ複数の紫外線照射LEDを備えている。ただし、光源62はインクを硬化させる光を生成するように構成されていればよく、紫外線照射LEDに限定されるわけではない。光源62がケース61に収容されることにより、光源62が生成する光は、照射口63以外の箇所からはケース61の外部に漏れないようになっている。
照射口63は、ケース61の底面61fに設けられている。照射口63は、光源62によって生成された光を通過させるように構成されている。照射口63は、ここでは、光を通過させるカバーが設けられた開口部である。ただし、照射口63は、カバー等に覆われない単なる開口部でもよい。照射口63は、副走査方向Xに延びている。副走査方向Xに関する照射口63の長さは、副走査方向Xに関する記録ヘッド50の長さよりも長い。
第2光照射装置60Lの構成は、第1光照射装置60Rと同様である。そのため、第2光照射装置60Lについての詳しい説明は省略する。
遮光部材70は、左側面61bを除くケース61の側面から水平方向に延びている。左側面61bは、ケース61の記録ヘッド50側の側面である。遮光部材70は、ここでは、第1光照射装置60Rによって支持されている。ただし、遮光部材70は、例えば、第1ステー41Rによって支持されていてもよい。遮光部材70は、第1遮光部80と、前方側第2遮光部90と、後方側第2遮光部100とを備えている。第1遮光部80は、ケース61の底面61fよりも右方、すなわち記録ヘッド50の側とは逆側に設けられている。図3に示すように、第1遮光部80は、ケース61の右側面61cから右方に延びている。前方側第2遮光部90は、ケース61の底面61fよりも前方、すなわちフロントカバー25の窓部26の側に設けられている。図3に示すように、前方側第2遮光部90は、ケース61の前側面61aから前方に延びている。後方側第2遮光部100は、ケース61の底面61fよりも後方に設けられている。図3に示すように、後方側第2遮光部100は、ケース61の後側面61dから後方に延びている。
前方側第2遮光部90と後方側第2遮光部100とは、前後対称に構成されている。第1遮光部80は、前方側第2遮光部90とは取り付け向きが90度異なり、前方側第2遮光部90よりも長さが長いことを除き、前方側第2遮光部90と同様に構成されている。そこで、以下では前方側第2遮光部90の構成について説明し、第1遮光部80および後方側第2遮光部100についての説明は省略する。
図5に示すように、前方側第2遮光部90は、下方が開口した箱状に構成されている。以下、遮光部材70のこの箱状の構成を減光トラップTrとも呼ぶ。減光トラップTrに照射された光の多くは、減光トラップTrの内部で複数回反射され、減光トラップTrの外部に出るときには強さが弱まる。減光トラップTrは、照射された光の強さを弱めるための機構である。第1遮光部80および後方側第2遮光部100も減光トラップTrである。
前方側第2遮光部90は、内部空間90aと、下方、すなわちフラットベッド30の方に向かって開口した開口部90bとを有している。前方側第2遮光部90は、内部空間90aの左方の境界を区画する左方側面91と、右方の境界を区画する右方側面92と、前方の境界(言い換えれば、第1光照射装置60R側の境界とは逆側の境界)を区画する外方側面93と、上方の境界を区画する天面94とを有している。内部空間90aの後方の境界は、第1光照射装置60Rのケース61の前側面61aの一部によって構成されている。ただし、内部空間90aの後方の境界は、減光トラップTrの側面によって構成されていてもよい。内部空間90aの下方の境界は、開口部90bとなっている。
図5に示すように、外方側面93は、第1光照射装置60Rの側に向かって傾斜して延びている。外方側面93は、フラットベッド30から離れる(ここでは、上方に向かう)に従って第1光照射装置60Rの側(ここでは後方)に向かうように傾斜している。図4に示すように、左方側面91および右方側面92は、略鉛直に延びている。
前方側第2遮光部90の左方側面91、右方側面92、外方側面93、および天面94の内部空間90aに面する側の面には、多孔質のシート(例えば、スポンジシート)が貼付されている。多孔質のシートを貼付することにより、これらの面の光の反射率は低下している。遮光部材70の下方を向いた面の光の反射率は、少なくとも、第1光照射装置60Rのケース61の底面61fの光の反射率よりも小さいことが好ましい。遮光部材70の下方を向いた面の光の反射率は、ここでは、10%以下である。ただし、この反射率は好適な一例に過ぎない。また、遮光部材70の下方を向いた面の光の反射率を小さくする方法は限定されない。遮光部材70の下方を向いた面の光の反射率は、例えば塗装によって小さくされてもよい。なお、「遮光部材70の下方を向いた面」とは水平面に限定されず、例えば、外方側面93のような水平面から傾いた面も含む。
本実施形態では、第1遮光部80の副走査方向Xに関する長さは、第1光照射装置60Rの底面61fと同じである。前方側第2遮光部90および後方側第2遮光部100の主走査方向Yに関する長さは、第1光照射装置60Rの底面61fと同じである。しかし、第1遮光部80、前方側第2遮光部90、および後方側第2遮光部100の長さはこれには限定されない。ただし、第1遮光部80の副走査方向Xに関する長さは、好適には、第1光照射装置60Rの照射口63よりも長いとよい。前方側第2遮光部90および後方側第2遮光部100の主走査方向Yに関する長さは、好適には、照射口63よりも長いとよい。
また、第1遮光部80、前方側第2遮光部90、および後方側第2遮光部100の幅(第1遮光部80の場合は左右方向の幅、前方側第2遮光部90および後方側第2遮光部100の場合は、前後方向の幅)は、同じであってもよく、同じでなくてもよい。例えば、フラットベッド30により左右方向に向かって反射される光の方が前後方向に反射される光よりも多い場合、または、左右方向に向かって反射される一次反射光の方が前後方向に反射される一次反射光よりも広がる場合には、第1遮光部80の幅は、前方側第2遮光部90および後方側第2遮光部100の幅よりも広く構成されてもよい。フラットベッド30により前後方向に向かって反射される光の方が左右方向に反射される光よりも多い場合、または、前後方向に向かって反射される一次反射光の方が左右方向に反射される一次反射光よりも広がる場合には、前方側第2遮光部90および後方側第2遮光部100の幅は、第1遮光部80の幅よりも広く構成されてもよい。
なお、本実施形態では、第1遮光部80と前方側第2遮光部90と後方側第2遮光部100とは分離しているが、結合されていてもよい。第1遮光部80と前方側第2遮光部90と後方側第2遮光部100とは、例えば、図3の2点鎖線Aや2点鎖線Bで示したような外形を有して連結されていてもよい。
なお、本実施形態では、遮光部材70は、記録ヘッド50と第1光照射装置60Rとの間には設けられていない。また、遮光部材は、第2光照射装置60Lには取り付けられていない。
図2に示すように、キャリッジ40の可動範囲の右端には、キャリッジ40の待機位置HPが設定されている。待機位置HPは、非印刷時にキャリッジ40が待機する位置である。待機位置HPは、フラットベッド30よりも右方に設定されている。キャリッジ移動装置45は、キャリッジ40を右方および左方(主走査方向Y)に移動させ、キャリッジ40を少なくとも、フラットベッド30に対向する位置と待機位置HPとに位置付けるように構成されている。図示は省略するが、待機位置HPに位置付けられたキャリッジ40の下方には、記録ヘッド50を覆うキャップが設けられている。キャップは、図示しないキャップ移動装置によって移動され、記録ヘッド50に装着され、または離反される。また、図示は省略するが、フラットベッド30と待機位置HPとの間には、記録ヘッド50のノズル面を拭うワイパーが設けられている。
図1に示すように、プリンタ10は、制御装置150を備えている。制御装置150は、副走査方向移動機構35Xと、上下方向移動機構35Zと、キャリッジモータ48と、第1インクヘッド51~第4インクヘッド54と、第1光照射装置60Rの光源62と、第2光照射装置60Lの光源(図示せず)とに接続され、それらの動作を制御している。制御装置150は、例えば、プリンタ10に接続されたコンピュータであり、中央演算処理装置(以下、CPUという。)と、CPUが実行するプログラムなどが格納されたROMと、RAMなどを備えていてもよい。制御装置150の各部は、ソフトウェアによって構成されていてもよいし、ハードウェアによって構成されていてもよい。また、各部は、プロセッサであってもよいし、回路であってもよい。制御装置150の構成は特に限定されない。図1に示すように、制御装置150は、キャリッジ移動制御部151と、ベッド移動制御部152と、吐出制御部153と、照射制御部154とを備えている。制御装置150は、他の制御部を備えていてもよいが、ここでは、説明および図示を省略する。
キャリッジ移動制御部151は、キャリッジモータ48の動作を制御することにより、キャリッジ40の主走査方向Yの動きを制御する。キャリッジ移動制御部151は、キャリッジ移動装置45を制御して、キャリッジ40を待機位置HPとフラットベッド30上との間で移動させる。
ベッド移動制御部152は、副走査方向移動機構35Xと上下方向移動機構35Zとを制御して、フラットベッド30を副走査方向Xおよび上下方向Zに移動させる。
吐出制御部153は、記録ヘッド50を制御してインクを吐出させる。吐出制御部153の制御によって指定されたタイミングでインクが吐出され、キャリッジ移動制御部151およびベッド移動制御部152の制御によって記録ヘッド50と記録媒体5との相対位置が変化することにより、記録媒体5に画像が形成される。
照射制御部154は、第1光照射装置60Rおよび第2光照射装置60Lの動作を制御する。照射制御部154は、光源62を制御することによって、第1光照射装置60Rによる光の照射を開始または停止する。ここでは、照射制御部154は、キャリッジ40がフラットベッド30上に位置付けられ印刷が行われているときには、第1光照射装置60Rに光を照射させる。より詳しくは、照射制御部154は、キャリッジ40が左方に向かって走行しながら印刷が行われているときに第1光照射装置60Rに光を照射させる。これにより、記録媒体5上に吐出されたインクが硬化する。照射制御部154は、キャリッジ40が待機位置HPに位置付けられているときを含む非印刷時には、第1光照射装置60Rを制御して光の照射を停止させる。ただし、光は印刷中を通して照射されていなくてもよく、必要時にのみ照射されてもよい。第2光照射装置60Lの制御についても同様である。ただし、照射制御部154は、キャリッジ40が右方に向かって走行しながら印刷が行われているときに第2光照射装置60Lに光を照射させる。
以下では、第1光照射装置60Rから照射された光の挙動について説明する。図5の矢印UVは、第1光照射装置60Rから照射される光の一例である。図5に示すように、光UVは、第1光照射装置60Rの照射口63から前斜め下方に照射され、フラットベッド30の載置面30aで反射される。フラットベッド30の載置面30aで反射された光UVは、前方側第2遮光部90の減光トラップTrの内部空間90aに照射される。
図5に示すように、光UVは、外方側面93の内側面によって反射される。外方側面93には第1光照射装置60Rの側に向かう傾斜がつけられている。そのため、前方側第2遮光部90の面のうち外方側面93に最初に照射される光の量が、外方側面93が鉛直に延びている場合に比べて増加する。外方側面93で反射される光は第1光照射装置60Rの側に向かって反射される。そのため、かかる外方側面93の傾斜により、前方側第2遮光部90の内部空間90aで複数回反射される光の量が増加する。その結果、減光トラップTrによって光が減衰する率が向上する。同様にして、第1光照射装置60Rの照射口63から右斜め下方に照射された光は、第1遮光部80によって減衰される。第1光照射装置60Rの照射口63から後ろ斜め下方に照射された光は、後方側第2遮光部100によって減衰される。
なお、減光トラップTrの内側の面は光の反射率が10%以下とされている。そのため、減光トラップTrの内部空間で複数回反射された光は、ほとんど消滅する。言い換えれば、減光トラップTrの内部空間に照射された光は、ほぼ全て減光トラップTrに吸収される。
このように、本実施形態に係るプリンタ10の遮光部材70は、第1光照射装置60Rのケース61の底面61fよりも右方に設けられた第1遮光部80を備えている。第1遮光部80により、フラットベッド30によって記録ヘッド50とは逆側に反射された光の拡散を抑制することができる。
フラットベッド30による反射光が拡散すると、例えば、記録ヘッド50を不使用時に覆うキャップや、記録ヘッド50を拭うワイパー(いずれも図示せず)などに光が照射されるおそれがある。その結果、キャップやワイパーに付着したインクが硬化し、キャップやワイパーの機能を損なうおそれがある。また、筐体20の内部空間に光が拡散することにより、例えば、樹脂製の部品などの劣化が促進されるおそれもある。遮光部材70は、上記のような問題を発生させる可能性のある拡散光を抑制している。
かかる拡散光の抑制は、例えば、第1光照射装置60Rの底面61fを大きくすることによっても可能であるが、第1光照射装置60Rの底面61fを大きくすると、第1光照射装置60Rの重量が大きく増加する可能性が高い。第1光照射装置60Rの重量が大きく増加すると、キャリッジ移動装置45のガイドレール46により高い剛性が求められたり、キャリッジモータ48により大きいトルクが求められたりする結果、コストアップに繋がる懸念がある。本実施形態に係るプリンタ10では、遮光部材70は第1光照射装置60Rの底面61fの外方に張り出した機構であるため、第1光照射装置60Rの重量を大きく増加させない。
第1光照射装置60Rから照射された光のうち記録ヘッド50の側に反射された光はほとんど拡散しないため、遮光部材70は、記録ヘッド50と第1光照射装置60Rとの間には設けられていない。また、第2光照射装置60Lは照射光の拡散方向が待機位置HPとは反対方向であり、かつ、待機位置HPから遠いため、反射光が拡散しても、キャップやワイパー等に対する影響が小さい。そのため、遮光部材は、第2光照射装置60Lには設けられていない。ただし、遮光部材は、第2光照射装置60Lにも設けられていてもよい。
なお、本実施形態では遮光部材70は第1光照射装置60Rのケース61とは別体であるが、第1光照射装置60Rのケース61の一部が底面61fよりも外方に張り出したものであってもよい。また、キャリッジ40には、記録ヘッド50にフラットベッド30による反射光が照射されることを抑制する機構が設けられていてもよい。上記機構は、遮光部材の一部であってもよい。
第1遮光部80は、記録ヘッド50から見た第1光照射装置60Rの方向、ここでは右方に延びている。第1遮光部80は、例えばケース61の右側面61cから下方に向かって延びていてもよいが、記録ヘッド50から見た第1光照射装置60Rの方向に延びることにより、より確実にフラットベッド30による反射光の右方への拡散を抑制している。
本実施形態では、第1ステー41Rの左右方向に関する長さは、第1遮光部80の左右方向に関する長さよりも短く構成されている。かかる構成によれば、キャリッジ40から第1遮光部80の先端(右端)までの距離が短くなる。よって、搭載物も含めたキャリッジ40の左右方向の大きさをコンパクトにできる。
本実施形態では、遮光部材70は、第1光照射装置60Rのケース61の底面61fよりも前方に設けられた前方側第2遮光部90、および、底面61fよりも後方に設けられた後方側第2遮光部100を備えている。これにより、フラットベッド30による反射光が前後方向に拡散することが抑制される。さらに、前方側第2遮光部90は前方に、後方側第2遮光部100は後方に、それぞれ延びている。前方側第2遮光部90および後方側第2遮光部100は、例えばケース61から下方に向かって延びていてもよいが、それぞれ前方および後方に延びることにより、フラットベッド30による反射光が前後方向に拡散することをより確実に抑制している。なお、前方側第2遮光部90は、上記に加えて、窓部26を通して作業者に拡散光が照射されることを抑制する機能も果たしている。
本実施形態では、遮光部材70の下方を向いた面の光の反射率は、第1光照射装置60Rのケース61の底面61fの光の反射率よりも小さい。そのため、効果的にフラットベッド30による反射光を減衰させることができる。
本実施形態では、遮光部材70は、下方に開口部を有し箱状に構成された減光トラップTrを備えている。かかる減光トラップTrによれば、その内部空間に照射された光の多くが内部空間で複数回反射される。そのため、効果的にフラットベッド30による反射光を減衰させることができる。
さらに本実施形態では、減光トラップTrの外方側面(例えば、前方側第2遮光部90の外方側面93)は、第1光照射装置60Rの側に向かって傾斜して延びている。前述したように、かかる構成によれば、減光トラップTrの面のうち外方側面に最初に照射される光の量が増加し、外方側面によって反射される光は第1光照射装置60Rの方に向かうため、より効果的にフラットベッド30による反射光を減衰させることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1遮光部の構成が第1実施形態と異なる。また、第1遮光部の構成が異なるのに伴って追加された部材が存在する。第2実施形態に係るインクジェットプリンタの他の構成は、第1実施形態と共通である。そこで、以下の第2実施形態の説明では、第1実施形態と共通の機能を奏する部材には共通の符号を付すものとする。また、第2実施形態と重複する説明は、省略または簡潔化する。第3実施形態についても同様である。
図6は、第2実施形態に係るキャリッジ40の正面図である。図6に示すように、本実施形態では、第1遮光部80は、平板状の遮光板81と回動軸82とを備えている。図示は省略するが、遮光板81は前後方向に延びている。遮光板81の前後方向の長さは、第1光照射装置60Rの照射口63よりも長い。
遮光板81は、遮光面81aと、当接面81bと、検出突起81cとを備えている。詳しくは後述するが、遮光板81は回動軸82周りに回動するように構成されている。図6に示す状態では、遮光面81aは、左斜め下方を向いている。遮光面81aは、図6に示した状態における遮光板81の下面である。以下、図6に示した遮光板81の回動位置を第1回動位置P1と呼ぶ。第1回動位置P1において、遮光面81aは、第1光照射装置60Rのケース61の底面61fから離れるに従って下方に向かうように傾斜している。遮光板81が第1回動位置P1に位置しているとき、遮光面81aの一部は、記録ヘッド50よりも下方に位置している。
遮光板81の先端部は、遮光面81aに対して屈折している。第1回動位置P1では、先端部は、遮光面81aから上方に屈折している。上記屈折した先端部の第1回動位置P1における下面は、当接面81bを構成している。遮光板81が第1回動位置P1にあるとき、当接面81bは、右斜め下方を向いている。言い換えると、当接面81bは、キャリッジ40が待機位置HP(図2参照)に向かうときの進行方向(ここでは右方)およびフラットベッド30の方(ここでは下方)を向いている。
前後方向に関する図示は省略するが、検出突起81cは、遮光板81の前縁から前方に延びている。検出突起81cは、後述するセンサ111によって検出される突起である。
回動軸82は、遮光板81の後端を支持している。遮光板81の後端は、ここでは遮光板81の左端である。回動軸82は、第1光照射装置60Rのケース61の右側面61cに隣接している。ただし、回動軸82は、第1光照射装置60Rのケース61の右側面61cよりも右方に、右側面61cとは離れて配置されていてもよい。回動軸82は、キャリッジ40の移動方向(主走査方向Y)と直交する方向(ここでは、副走査方向X)に延びている。遮光板81は、回動軸82周りに、図6のD1方向およびD2方向に回転するように構成されている。D1方向は、正面視における反時計回りである。D2方向は、正面視における時計回りである。
図7は、待機位置HPに位置付けられた状態のキャリッジ40を示す正面図である。図7に示すように、待機位置HPでは、遮光板81は第1回動位置P1からD1方向に移動している。待機位置HPでは、遮光板81は、その移動範囲中で最も左方に位置している。以下、図7に示す遮光板81の回動位置を第2回動位置P2と呼ぶ。遮光板81は、回動軸82周りに回動するように構成され、回動軸82周りに回動することによって第1回動位置P1と第2回動位置P2とに移動する。図6に示すように、第1回動位置P1は、遮光板81が回動軸82よりも右方に位置するような回動位置である。第2回動位置P2は、遮光板81が第1回動位置P1よりも左方に位置するような回動位置である。左方は、キャリッジ40が待機位置HPに向かうときの進行方向である右方の逆方向である。
図6に示すように、本実施形態に係るプリンタ10は、遮光板81が第1回動位置P1に位置しているかどうかを検出する検出装置110を備えている。検出装置110は、センサ111を備えている。センサ111は、ここでは、フォトインタラプタである。センサ111は、検出光を照射する投光器111aと、検出光を受ける受光器111bとを備えている。投光器111aおよび受光器111bは、キャリッジ40に固定されている。ただし、投光器111aおよび受光器111bは、第1ステー41Rまたは第1光照射装置60Rに固定されていてもよい。投光器111aおよび受光器111bは、キャリッジ40が主走査方向Yに移動すると、キャリッジ40とともに主走査方向Yに移動する。そこで、投光器111aおよび受光器111bは、キャリッジ40の移動に伴い、遮光板81とともに主走査方向Yに移動する。なお、投光器111aおよび受光器111bを保持する部材の図示は省略している。
図6に示すように、遮光板81が第1回動位置P1に位置しているとき、投光器111aと受光器111bとの間には検出突起81cが位置している。このとき、投光器111aから照射される検出光は検出突起81cによって遮られ、受光器111bには到達しない。検出装置110は、受光器111bが投光器111aからの検出光を受光しないことにより、遮光板81が第1回動位置P1にあることを検出する。例えば図7に示すように、遮光板81が第1回動位置P1から移動すると、検出突起81cは、投光器111aと受光器111bとの間から移動する。検出装置110は、受光器111bが投光器111aからの検出光を受光することにより、遮光板81が第1回動位置P1以外の回動位置にあることを検出する。
図6に示すように、検出装置110は、制御装置150に接続されている。本実施形態に係る制御装置150は、遮光確認部155と、警告部156とを備えている。遮光確認部155は、検出装置110の検出に基づいて、遮光板81が第1回動位置P1に位置しているか、第1回動位置P1以外の回動位置に位置しているかを判断する。警告部156は、印刷中に、遮光確認部155によって遮光板81が第1回動位置P1に位置していないと判断された場合に警告を発するように設定されている。警告によるプリンタ10の動作は特に限定されないが、ここでは、プリンタ10は印刷を中止する。詳しくは、プリンタ10は、キャリッジ40およびフラットベッド30を停止させるとともに、インクの吐出を停止させる。
図7に示すように、本実施形態に係るプリンタ10は、キャリッジ40が待機位置HPに位置しているときに遮光板81が第2回動位置P2に保持されるように遮光板81を支持する保持部材120を備えている。保持部材120は、キャリッジ移動装置45によって遮光板81が右方に移動する移動経路に設けられている。保持部材120は、遮光板81が右方に移動することによって遮光板81に当接して遮光板81を左方、すなわち遮光板81の進行方向の逆方向に押す。これにより、遮光板81は第1回動位置P1から第2回動位置P2に向かってD1方向に回動する。保持部材120は、キャリッジ40が待機位置HPに位置しているときには遮光板81が第2回動位置P2に保持されるように遮光板81を支持する。
図7に示すように、保持部材120は、右方(待機位置HPに向かうときのキャリッジ40の進行方向)に向かうにつれて上方に向かうような傾斜を有する支持面121を備えている。支持面121は、ここでは、保持部材120の左端を構成している。遮光板81が第1回動位置P1に位置した状態でキャリッジ40が右方に移動すると、遮光板81は、移動経路上に設けられた支持面121に当接する。詳しくは、遮光板81の先端に設けられた当接面81bが支持面121に当接する。当接面81bおよび支持面121は、いずれも右方に向かうにつれて上方に向かう傾斜を有している。そのため、遮光板81は、支持面121の傾斜に沿って上方に向かう力を受ける。その結果、遮光板81はD1方向に回動する。
キャリッジ40が待機位置HPからフラットベッド30の側に移動するときには、遮光板81は自重によってD2方向に回動する。キャリッジ40の移動により遮光板81が保持部材120から離間すると、遮光板81は第1回動位置P1に位置する。
遮光板81は、キャリッジ40の右方にある障害物を検知する機能も有している。例えば記録媒体5に皺が発生すると、皺が立ち上がって障害物となる場合がある。障害物の高さが記録ヘッド50のノズル面よりも高いと、障害物と記録ヘッド50とが接触し、記録ヘッド50が損傷するおそれがある。本実施形態では、遮光板81が第1回動位置P1に位置しているとき、当接面81bは、記録ヘッド50よりも下方に位置する。また、本実施形態に係るプリンタ10は、遮光板81が第1回動位置P1に位置しているかどうかを検出する検出装置110を備えている。そのため、遮光板81の移動経路上に記録ヘッド50の高さよりも高い障害物が存在していた場合には、記録ヘッド50よりも低い位置に位置する当接面81bが障害物に接触する。これにより遮光板81は第1回動位置P1以外の回動位置に移動する。プリンタ10は、検出装置110からの信号によりそれを検知する。プリンタ10は、障害物により記録ヘッド50が損傷することを避けるため、キャリッジ40を停止させる。
図6の矢印UVは、第1光照射装置60Rから照射される光の一例である。図6に示すように、光UVは、第1光照射装置60Rの照射口63から右斜め下方に照射され、フラットベッド30の載置面30aで反射される。フラットベッド30の載置面30aで反射された光UVは、遮光板81の遮光面81aに照射される。図6に示すように、遮光板81が第1回動位置P1に位置付けられているとき、遮光面81aは、第1光照射装置60Rのケース61から離れるに従って下方に向かうように傾斜している。そのため、遮光面81aによって反射された光UVの多くは、第1光照射装置60Rの側に向かって進行する。これにより、反射光の拡散が抑制される。
このように、本実施形態では、遮光板81は、回動軸82周りに回動し、回動軸82よりも待機位置HPに向かうときのキャリッジ40の進行方向に位置する第1回動位置P1と、第1回動位置P1よりも進行方向後方に位置する第2回動位置P2とに移動するように構成されている。かかる構成によれば、遮光板81を第1回動位置P1に位置付けることにより遮光機能を発揮させることができるとともに、遮光板81を第2回動位置P2に位置付けることにより主走査方向Yに関する第1遮光部80の長さを短くすることができる。これにより、第1遮光部80によってプリンタ10の主走査方向Yに関する長さが長くなることを抑制できる。
プリンタ10は、キャリッジ40が待機位置HPに位置しているときに遮光板81が第2回動位置P2に保持されるように遮光板81を支持する保持部材120を備えている。保持部材120によって、キャリッジ40が待機位置HPに位置しているとき、遮光板81は第2回動位置P2に保持される。プリンタ10の主走査方向Yに関する長さを抑制するためには、キャリッジ40が待機位置HPに位置しているときに遮光板81が第2回動位置P2に位置していればよいため、保持部材120により上記目的が達成できる。
保持部材120は、遮光板81が待機位置HPに向かって移動する移動経路に設けられており、遮光板81が移動することによって遮光板81に当接して遮光板81を進行方向の逆方向に押す。かかる構成によれば、遮光板81を回動させるための新たなアクチュエータを追加することなく遮光板81を回動させることができる。
さらに、本実施形態に係るプリンタ10は、遮光板81が第1回動位置P1に位置しているかどうかを検出する検出装置110を備えている。検出装置110により、遮光板81が第1回動位置P1に位置すべきときに第1回動位置P1に位置しているかどうかを確認することができる。
加えて、本実施形態では、遮光板81の少なくとも一部は、遮光板81が第1回動位置P1に位置しているとき、記録ヘッド50よりも下方に位置している。これにより、記録ヘッド50の高さよりも高い障害物がキャリッジ40の進行方向に存在した場合に、障害物を検知できる。これにより、キャリッジ40を停止させる等の対応が可能となる。
本実施形態では、遮光部材70の第1遮光部80は、第1光照射装置60Rのケース61の底面61fから離れるに従って下方に向かうように傾斜した遮光面81aを有している。かかる遮光面81aによれば、遮光面81aに照射される光の多くは第1光照射装置60Rの方に反射される。そのため、反射光の拡散がより効果的に抑制される。
(第3実施形態)
第3実施形態では、第1遮光部80、前方側第2遮光部90、および後方側第2遮光部100は一体に形成されている。図8は、第3実施形態に係るキャリッジ40の斜視図である。図8に示すように、本実施形態では、遮光部材70は、水平方向に延びる鍔状の部材である。遮光部材70は、平板状に構成されている。本実施形態では、遮光部材70は、第1光照射装置60Rのケース61の前方、後方、および右方に延びたコの字状の形状を有している。図8に示すように、遮光部材70は、フラットベッド30の載置面30aと略平行である。遮光部材70の上下方向の位置は、記録ヘッド50より上方であってもよく、下方であってもよい。
図8に示すように、本実施形態では、第1遮光部80は、右方および前後方向に延びている。前方側第2遮光部90は、前方および左右方向に延びている。後方側第2遮光部100は、後方および左右方向に延びている。さらに、第1遮光部80と前方側第2遮光部90とは接続されており、第1遮光部80と後方側第2遮光部100も接続されている。本実施形態では、第1遮光部80、前方側第2遮光部90、および後方側第2遮光部100は1つの金属板から形成されている。ただし、第1遮光部80と前方側第2遮光部90、および、第1遮光部80と後方側第2遮光部100は最終的に接続されていればよく、1つの材料から作られていなくてもよい。また、遮光部材70の材料も特に限定されない。
図8に示すように、遮光部材70は、第1遮光部80と後方側第2遮光部100との接続部(ここでは、遮光部材70の右後方の隅付近を言う)に左右方向および前後方向に延びる切欠き70aを有している。平面視において、切欠き70aは四角形に構成されている。
第1遮光部80の第1光照射装置60Rとは逆側の縁(ここでは右縁)は、上方に向かって折り返され、第1折り返し部80Wを構成している。同様に、前方側第2遮光部90の第1光照射装置60Rとは逆側の縁(ここでは前縁)は、上方に向かって折り返され、第2折り返し部90Wを構成している。切欠き70aの右縁(後方側第2遮光部100の右縁と言ってもよい)は、上方に向かって折り返され、第3折り返し部100Wを構成している。
また、本実施形態に係る第1ステー41Rは、記録ヘッド50よりも下方に突出した突出部41aを備えている。突出部41aは、第1光照射装置60Rと記録ヘッド50との間に設けられている。本実施形態では、突出部41aは、前後方向および上下方向に延びる平板状の形状を有している。図示は省略するが、突出部41aの副走査方向Xに関する長さは、照射口63の副走査方向Xに関する長さよりも長い。ただし、突出部41aの副走査方向Xに関する長さは、照射口63の副走査方向Xに関する長さより長くなくてもよい。
遮光部材70は、本実施形態のようなシンプルな態様であっても効果を発揮できる。本実施形態では、遮光部材70は平板状に形成されている。そのため、遮光部材70の重量は軽い。かつ、本実施形態では、第1遮光部80と前方側第2遮光部90とが接続され、第1遮光部80と後方側第2遮光部100とが接続されている。そのため、遮光部材70の強度が向上している。また、第1遮光部80と前方側第2遮光部90との接続部(遮光部材70の右前方の隅付近)においても反射光が遮られ、遮光効果が向上する。同様に、第1遮光部80と後方側第2遮光部100との接続部においても反射光が遮られ、遮光効果が向上する。
図9は、遮光部材70の遮光効果を示す模式的な平面図である。図9の領域A1は、第1光照射装置60Rの直接光に対するフラットベッド30による反射光の強さが所定の第1割合以下の領域を表している。第1割合は、例えば1%である。領域A2は、第1光照射装置60Rの直接光に対するフラットベッド30による反射光の強さが第1割合より大きい所定の第2割合以下の領域を表している。第2割合は、例えば5%である。遮光部材70を図9に示すような大きさに構成すれば、ほぼ全方向に関して、拡散する反射光の強さを第1割合以下とすることができる。
本実施形態では、第1遮光部80と後方側第2遮光部100との接続部に切欠き70aが形成されている。切欠き70aは、遮光部材70をさらに軽量化するための構成である。切欠き70aにより、遮光部材70の重量が低下している。しかし、切欠き70aが存在することにより、平面視において切欠き70aに重なる一部の領域では、拡散する反射光の強さは第1割合以下となっていない。ただし、図9に示すように、当該部分においても拡散する反射光の強さは第2割合以下となっている。言い換えれば、切欠き70aが存在しても、全方向に関して、拡散する反射光を第2割合以下とすることができる。遮光部材70の大きさ、および、切欠き70aの大きさは、遮光部材70の重量および強度と、許容可能な反射光の強さとを勘案して設定されるとよい。遮光部材70の幅は許容可能な反射光の強さに応じて調整すればよいため、切欠きを作りやすく、かつ、遮光効果を阻害しにくい場所は、第1遮光部80と後方側第2遮光部100または後方側第2遮光部100との接続部であると考えられる。さらには、窓部26を通してユーザーに反射光が照射されるおそれが小さいため、第1遮光部80と後方側第2遮光部100との接続部には、より窓部26側に配置された第1遮光部80と前方側第2遮光部90との接続部よりも切欠きを作りやすい。
なお、上記した理由により、第1遮光部80と前方側第2遮光部90との接続部には切欠きを設けていないが、切欠きを設けてもよい。あるいは、第1遮光部80と後方側第2遮光部100との接続部にも切欠きを設けなくてもよい。切欠きの形状は四角形でなくてもよく、例えば、三角形などでもよい。
さらに、本実施形態では、遮光部材70に第1折り返し部80W、第2折り返し部90W、および第3折り返し部100Wを形成することにより、遮光部材70の強度をより向上させている。また、第1折り返し部80Wおよび第3折り返し部100Wは、主走査方向Yの一方側である右方を向いている。よって、キャリッジ40が右方に向かって走行しているときの前方に障害物が存在した場合には、障害物は、面である第1折り返し部80Wまたは第3折り返し部100Wに衝突する。そのため、遮光部材70と衝突した障害物を破損させにくい。なお、遮光部材70に第1折り返し部80W、第2折り返し部90W、および第3折り返し部100Wの一部または全部は設けられなくてもよい。また、他の縁部に折り返し部が設けられていてもよい。
本実施形態では、第1ステー41Rは、記録ヘッド50よりも下方に突出した突出部41aを備えている。これにより、第1光照射装置60Rから照射された光の反射光が記録ヘッド50に照射されることが抑制される。突出部41aは、ここでは、前後方向および上下方向に延びる平板状の形状を有している。そのため、第1ステー41Rの左右方向の長さが長くなることを抑制できる。
以上、いくつかの好適な実施形態について説明した。しかし、本発明のインクジェットプリンタは、上記した実施形態に限定されない。
上記した実施形態では、遮光部材70は、第1光照射装置60Rのケース61の底面61fよりも右方に設けられた第1遮光部80と、底面61fよりも前方に設けられた前方側第2遮光部90と、底面61fよりも後方に設けられた後方側第2遮光部100とを備えていた。しかし、遮光部材は、光照射装置のケースの底面を基準として、記録ヘッドの側とは逆側に設けられた第1の遮光部、光照射装置から見た記録ヘッドの方向と直交する方向のうちの一方に設けられた第2の遮光部、および、上記直交方向のうちの他方に設けられた第3の遮光部のうちの少なくとも1つを備えていればよい。これらの遮光部は一体に形成されていてもよく、別体として形成されていてもよい。これにより、少なくとも1方向についてフラットベッドによる反射光が拡散することを抑制できる。
上記した実施形態では、遮光部材70は水平方向に長さを有していたが、そうでなくてもよい。遮光部材は、例えば、上下方向に延び、水平方向には延びていなくてもよい。
上記した実施形態では、プリンタ10はフラットベッドタイプのプリンタであったが、プリンタの構成は特に限定されない。例えば、ここに開示される技術は、記録媒体がロールから供給されるタイプのプリンタに対して適用されてもよい。記録媒体を支持する支持台は、ロールから供給される記録媒体が載置されるプラテンであってもよい。
その他、特に言及がない限り、上記した実施形態は本発明を限定しない。
5 記録媒体
10 プリンタ
20 筐体
26 窓部
30 フラットベッド(支持台)
40 キャリッジ
41R 第1ステー(支持部材)
41a 突出部
45 キャリッジ移動装置
50 記録ヘッド
60 第1光照射装置(光照射装置)
61 ケース
61f 底面
62 光源
63 照射口
70 遮光部材
70a 切欠き
80 第1遮光部
81 遮光板
81a 遮光面
82 回動軸
90 第2遮光部
90a 内部空間
90b 開口部
93 外方側面
100 第3遮光部
110 検出装置
120 保持部材
Tr 減光トラップ
HP 待機位置
P1 第1回動位置
P2 第2回動位置

Claims (11)

  1. キャリッジと、
    光硬化性のインクを第1方向に吐出するノズルを備え、前記キャリッジに設けられた記録ヘッドと、
    前記キャリッジよりも前記第1方向に直交する第2方向に設けられ、前記キャリッジに固定された支持部材と、
    前記支持部材よりも前記第2方向に設けられ、前記支持部材によって支持された光照射装置と、
    前記支持部材または前記光照射装置によって支持された遮光部材と、
    前記キャリッジ、前記記録ヘッド、前記支持部材、前記光照射装置、および前記遮光部材よりも前記第1方向に設けられ、記録媒体を支持する支持台と、を備え、
    前記光照射装置は、
    前記第1方向を向いた底面を有するとともに前記支持部材によって支持されたケースと、
    前記ケースに収容され前記インクを硬化させる光を生成する光源と、
    前記底面に設けられ前記光源によって生成された光を通過させるように構成された照射口と、を備え、
    前記遮光部材は、前記ケースの前記底面よりも前記第2方向に設けられた第1遮光部を備え
    前記支持部材は、前記記録ヘッドよりも前記第1方向に突出した突出部を備えている、
    インクジェットプリンタ。
  2. 前記第1遮光部は、前記第2方向に延びている、
    請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. キャリッジと、
    光硬化性のインクを第1方向に吐出するノズルを備え、前記キャリッジに設けられた記録ヘッドと、
    前記キャリッジよりも前記第1方向に直交する第2方向に設けられ、前記キャリッジに固定された支持部材と、
    前記支持部材よりも前記第2方向に設けられ、前記支持部材によって支持された光照射装置と、
    前記支持部材または前記光照射装置によって支持された遮光部材と、
    前記キャリッジ、前記記録ヘッド、前記支持部材、前記光照射装置、および前記遮光部材よりも前記第1方向に設けられ、記録媒体を支持する支持台と、を備え、
    前記光照射装置は、
    前記第1方向を向いた底面を有するとともに前記支持部材によって支持されたケースと、
    前記ケースに収容され前記インクを硬化させる光を生成する光源と、
    前記底面に設けられ前記光源によって生成された光を通過させるように構成された照射口と、を備え、
    前記遮光部材は、
    前記ケースの前記底面よりも前記第2方向に設けられた第1遮光部と、
    前記ケースの前記底面よりも前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向に設けられた第2遮光部と、を備えており、
    前記第1遮光部は、前記第2方向および前記第3方向に延びており、
    前記第2遮光部は、前記第3方向および前記第2方向に延びており、
    前記第1遮光部と前記第2遮光部とは、接続されている
    インクジェットプリンタ。
  4. 前記遮光部材は、前記第1遮光部と前記第2遮光部との接続部に前記第2方向および前記第3方向に延びる切欠きを有している、
    請求項に記載のインクジェットプリンタ。
  5. キャリッジと、
    光硬化性のインクを第1方向に吐出するノズルを備え、前記キャリッジに設けられた記録ヘッドと、
    前記キャリッジよりも前記第1方向に直交する第2方向に設けられ、前記キャリッジに固定された支持部材と、
    前記支持部材よりも前記第2方向に設けられ、前記支持部材によって支持された光照射装置と、
    前記支持部材または前記光照射装置によって支持された遮光部材と、
    前記キャリッジ、前記記録ヘッド、前記支持部材、前記光照射装置、および前記遮光部材よりも前記第1方向に設けられ、記録媒体を支持する支持台と、
    前記キャリッジを前記第2方向および前記第2方向の逆方向に移動させ、前記キャリッジを少なくとも前記支持台に対向する位置と前記支持台よりも前記第2方向に設定された待機位置とに位置付けるキャリッジ移動装置と、を備え、
    前記光照射装置は、
    前記第1方向を向いた底面を有するとともに前記支持部材によって支持されたケースと、
    前記ケースに収容され前記インクを硬化させる光を生成する光源と、
    前記底面に設けられ前記光源によって生成された光を通過させるように構成された照射口と、を備え、
    前記遮光部材は、前記ケースの前記底面よりも前記第2方向に設けられた第1遮光部を備え、
    前記第1遮光部は、
    前記第2方向と直交する方向に延びる回動軸と、
    前記回動軸周りに回動するように構成され、前記回動軸周りに回動することによって、前記回動軸よりも前記第2方向に位置する第1回動位置と、前記第1回動位置よりも前記第2方向の逆方向に位置する第2回動位置とに移動する遮光板と、
    を備え、
    前記キャリッジが前記待機位置に位置しているときに前記遮光板が前記第2回動位置に保持されるように前記遮光板を支持する保持部材をさらに備え、
    前記保持部材は、前記キャリッジ移動装置によって前記遮光板が前記第2方向に移動する移動経路に設けられており、前記遮光板が前記第2方向に移動することによって前記遮光板に当接して前記遮光板を前記第2方向の逆方向に押すとともに、前記キャリッジが前記待機位置に位置しているときには前記遮光板が前記第2回動位置に保持されるように前記遮光板を支持する
    インクジェットプリンタ。
  6. 前記遮光板が前記第1回動位置に位置しているかどうかを検出する検出装置を備えている、
    請求項に記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記遮光板の少なくとも一部は、前記遮光板が前記第1回動位置に位置しているとき、前記記録ヘッドよりも前記第1方向に位置している、
    請求項に記載のインクジェットプリンタ。
  8. 前記遮光部材は、前記ケースの前記底面から離れるに従って前記第1方向に向かうように傾斜した遮光面を有している、
    請求項1~のいずれか一つに記載のインクジェットプリンタ。
  9. キャリッジと、
    光硬化性のインクを第1方向に吐出するノズルを備え、前記キャリッジに設けられた記録ヘッドと、
    前記キャリッジよりも前記第1方向に直交する第2方向に設けられ、前記キャリッジに固定された支持部材と、
    前記支持部材よりも前記第2方向に設けられ、前記支持部材によって支持された光照射装置と、
    前記支持部材または前記光照射装置によって支持された遮光部材と、
    前記キャリッジ、前記記録ヘッド、前記支持部材、前記光照射装置、および前記遮光部材よりも前記第1方向に設けられ、記録媒体を支持する支持台と、を備え、
    前記光照射装置は、
    前記第1方向を向いた底面を有するとともに前記支持部材によって支持されたケースと、
    前記ケースに収容され前記インクを硬化させる光を生成する光源と、
    前記底面に設けられ前記光源によって生成された光を通過させるように構成された照射口と、を備え、
    前記遮光部材は、前記ケースの前記底面よりも前記第2方向に設けられた第1遮光部を備え、
    前記第1遮光部は、内部空間と、前記第1方向に向かって開口した開口部と、を有し、箱状に構成された減光トラップを備え、
    前記減光トラップは、前記内部空間の前記光照射装置の側の境界とは逆側の境界を区画する外方側面を有し、
    前記外方側面は、前記光照射装置の側に向かって傾斜して延びている
    インクジェットプリンタ。
  10. 前記支持部材の前記第2方向に関する長さは、前記第1遮光部の前記第2方向に関する長さよりも短い、
    請求項1~9のいずれか一つに記載のインクジェットプリンタ。
  11. 前記遮光部材の前記第1方向を向いた面の光の反射率は、前記ケースの前記底面の光の反射率よりも小さい、
    請求項1~10のいずれか一つに記載のインクジェットプリンタ。
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