JP7453928B2 - 溶接部の超音波検査装置 - Google Patents

溶接部の超音波検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7453928B2
JP7453928B2 JP2021022467A JP2021022467A JP7453928B2 JP 7453928 B2 JP7453928 B2 JP 7453928B2 JP 2021022467 A JP2021022467 A JP 2021022467A JP 2021022467 A JP2021022467 A JP 2021022467A JP 7453928 B2 JP7453928 B2 JP 7453928B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
flaw detection
ultrasonic probe
welded part
inspected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021022467A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022124690A (ja
Inventor
博之 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2021022467A priority Critical patent/JP7453928B2/ja
Publication of JP2022124690A publication Critical patent/JP2022124690A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7453928B2 publication Critical patent/JP7453928B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Description

本発明は、超音波を用いて溶接部の検査を行う溶接部の超音波検査装置に関する。
一般に、被検査体の内部欠陥を検出する非破壊検査法の一つとして、超音波探傷法が様々な産業分野で用いられている。超音波探傷による欠陥検出は、超音波が欠陥箇所で反射する現象を利用して行われる。超音波探傷法では、超音波を送信・受信する超音波探触子を被検査体の表面に配置し、超音波探触子から超音波パルスを送信し、その反射エコーを超音波探触子で受信し、受信した反射エコーを信号処理することで、被検査体内部の欠陥の有無を判定する。
ここで、溶接には、母材の板厚方向を完全に溶け込ます完全溶け込みと、途中まで溶け込ます施工がある。後者の場合、母材に未溶着部が残る。溶接部に応力が加わる構造体の場合、母材に対する未溶着長さで静強度、疲労強度が変わってくるため、溶接施工後の未溶着長さを確認したいというニーズがある。超音波を用いて未溶着長さを検知する方法としては、例えば、特許文献1乃至3が知られている。
特許文献1に記載の従来技術は、溶接部における溶け込み残り部分としてのスリット部へ超音波を導入して、スリット部からの反射エコーにより溶接状態の良否を判定する手段として、予め実製品と共通した人工欠陥試験体によるデータを作成して、このデータに基づいて最適な探触子の探傷位置を測定し、検査結果を得るようにしたものである。特許文献1では、予め、異なる高さのスリット部を付与した複数個の人工欠陥試験体を製作して、これら各試験体について、探触子を特定位置からスリット部に対して接近・分離移動させた時の複数のエコー高さを測定し、これらの各試験体における複数位置でのエコー高さの測定結果をデータ化している。これらのデータのうち、溶接部の良否判定基準となる高さのスリット部を有する試験体の基準データを元に、他の試験体によるデータの値と前記基準データの値との差が明確に表れている部分での探触子の測定位置を決定して、この測定位置における各試験体のエコー高さを抽出したマスターデータを作成する。そして、検査対象である実製品の溶接部に対して、前記探触子測定位置でのスリット部のエコー高さを測定し、この実製品におけるエコー高さの測定値を前記マスターデータと照合して溶接状態の良否を判定するようにしている。
また、特許文献2に記載の従来技術は、校正用試験体を用いて感度校正レベルAcを設定し、超音波を送信して 面状欠陥の欠陥エコーを検出した後、校正用試験体の反射面積と、感度校正レベルと、検出位置におけるビーム径とを係数にもつ算出式を用いて面状欠陥の欠陥高さを推定するものである。
さらに、特許文献3に記載の従来技術は、クラッド鋼板溶接部の超音波探傷において、非溶け込み部からの反射エコ-高さを基準として感度設定を行い、溶接部の欠陥発生の有無を判定するものである。
特開2004-333387号公報 特開2010―43989号公報 特開2000-146927号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術では、あらかじめ試験体を用意しデータを取得する必要がある。また、溶接状態の良否を判定の記載はあるが、未溶着長さを算出具体的な方法については考慮されてない。
また、特許文献2に記載の従来技術では、面状欠陥の高さを算定するために、予め校正試験体を用いた準備が必要である。
さらに特許文献3に記載の従来技術では、非溶け込み部の長手方向垂直な面からの検査については記載されているが、その他の方向からの検査、換言すると、様々な方向に発生する非溶接部に対する検査方法については言及されていない。
本発明の目的は、溶接部における未溶着部分の長さの測定精度を向上させることのできる溶接部の超音波検査装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、2つの母材が溶接で接合された溶接部を有する被検査体に対して超音波探傷を行う超音波探触子を備えた溶接部の超音波検査装置であって、前記2つの母材の何れかの被検査体の探傷面に設置された前記超音波探触子とは別体で設けると共に、前記溶接部の表面に装着する探傷補助具を備え、前記探傷補助具は、前記超音波探触子からの超音波を反射する反射材を備え、前記反射材と前記溶接部の間にカップリング材を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、溶接部における未溶着部分の長さの測定精度を向上させることのできる溶接部の超音波検査装置を提供することができる。
本発明の実施例1に係る超音波検査装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係る超音波検査装置を用いて被検査体606の未溶着部(ノッチ)の長さを測定する手順を示すフローチャートである。 図2のステップS100における、超音波探傷の条件を設定する作業者の手順の例を示すフローチャートである。 表示部500が表示する、超音波検査装置に超音波探傷の条件を設定する画面の例を示す図である。 表示部500が表示する、超音波検査装置に超音波探傷の条件を設定する画面の例を示す図である。 構造体Aと構造体Bを接合した状態を示す図である。 構造体Aと構造体Bを接合した状態を示す図である。 超音波探触子200が設置された被検査体606(構造材A1,構造材B2)の一例を示す図である。 フェーズドアレイ方式による超音波探触子200を示す図である。 超音波探触子200が設置された被検査体606(構造材A1,構造材B2)の一例を示す図である。 本発明の実施例1に係る超音波探触子200及び探傷補助具300が設置された被検査体606(構造材A1,構造材B2)を示す図である。 本発明の実施例1に係る超音波探触子200及び探傷補助具300が設置された被検査体606(構造材A1,構造材B2)を示す図である。 探傷補助具300の構成を示す図である。 探傷補助具300の構成を示す図である。 本発明の実施例1におけるコーナーエコーの表示例を示す図である。 本発明の実施例1における反射材エコーの表示例を示す図である。 本発明の実施例1における未溶着長さの測定結果の表示例を示す図である。 本発明の実施例1におけるフェーズドアレイ型超音波探触子と斜角セクタスキャンの様子を示す図である。 本発明の実施例1におけるセクタスキャンにより、構造物のコーナを抽出する際の超音波経路を示す図である。 探傷補助具300と超音波探触子200の代案を示す図である。 本発明の実施例2における未溶着長さが設計許容範囲を超えた状態の超音波経路を示す図である。 本発明の実施例2におけるフェーズドアレイ型の超音波探触子とシューと斜角リニアスキャンの様子を示す図である。 本発明の実施例2における探傷補助具一体型の超音波探触子を示す図である。 超音波探触子を溶接金属部と対向する位置に設置した状態(超音波探触子なし)を示す図である。 本発明の実施例3に係る超音波探触子を溶接金属部と対向する位置に設置した状態(超音波探触子あり)を示す図である。
以下、本発明の実施例について添付の図面を参照しつつ説明する。同様の構成要素には同様の符号を付し、同様の説明は繰り返さない。
本発明の各種の構成要素は必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、一の構成要素が複数の部材から成ること、複数の構成要素が一の部材から成ること、或る構成要素が別の構成要素の一部であること、或る構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複すること、などを許容する。
本発明の実施例1について、図1から図20を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1に係る超音波検査装置の全体構成を示すブロック図である。本実施例1による超音波検査装置は、被検査体606に超音波を入射する超音波探触子200と、送受信部600と、表示部500を備え、被検査体606の溶接部を検査する。
被検査体606は、2つの母材が溶接で接合された溶接部を備え、母材の間の未溶着部であるノッチを有する。溶接部には、開先が設けられている。
超音波探触子200は、超音波を発生するとともに、被検査体606から戻ってきた超音波を受信する複数の超音波素子(圧電振動素子)を備える。すなわち、超音波探触子200は、複数の超音波素子を備えるフェーズドアレイ型の超音波センサであり、被検査体606に対して電子走査により超音波探傷を行うことができる。
超音波探触子200は、被検査体606の探傷面に設置された後、送受信部600から供給される駆動信号により超音波を発生し、発生した超音波を被検査体606に伝播させる。また、超音波探触子200は、被検査体606に伝播させた超音波により現れる反射波を検知して、この反射波の受信信号を送受信部600に出力する。
送受信部600は、パルサー603、レシーバー604、遅延時間制御部602、制御部601、及びデータ収集部605を備え、超音波探触子200により超音波の送信と受信を行う。
パルサー603は、駆動信号を超音波探触子200に供給する。レシーバー604は、超音波探触子200が送受信部600に出力した受信信号を入力する。遅延時間制御部602は、駆動信号を超音波探触子200の各超音波素子に供給するタイミングを制御し、複数の超音波素子が超音波を発生する時間差(遅延時間)を制御する。
制御部601は、超音波検査装置が被検査体606に超音波探傷を行えるように、パルサー603、レシーバー604、遅延時間制御部602、及びデータ収集部605を制御する。例えば、制御部601は、遅延時間制御部602とパルサー603が駆動信号を出力するタイミングと、レシーバー604が受信信号を入力するタイミングの双方を制御し、これによりフェーズドアレイ方式による超音波探触子200の動作が得られるようにする。
フェーズドアレイ方式による超音波探触子200の動作とは、超音波の焦点深さと入射角度を制御して超音波を送信し受信する動作のことである。この動作により、レシーバー604からデータ収集部605に受信信号が供給される。
データ収集部605は、レシーバー604から供給された受信信号を収集して処理し、制御部601に収集データとして出力する。
制御部601は、各超音波素子が得た受信信号の波形を遅延時間に応じて合成処理し、超音波の入射角度ごとの波形を画像処理して、表示部500に出力する。
表示部500は、受信信号と探傷画像を表示する。また、表示部500は、後述するように、超音波探傷の条件を設定する画面などの作業者が超音波検査装置に情報を入力するための画面や、超音波検査装置が作業者に必要な情報を出力するための画面などを表示する。
さらに、超音波検査装置は、マウスなどの、作業者が超音波検査装置に情報を入力するための入力装置を備えてもよい。
図2は、本発明の実施例1に係る超音波検査装置を用いて被検査体606の未溶着部(ノッチ)の長さを測定する手順を示すフローチャートである。
ステップS100で、作業者は、超音波検査装置に超音波探傷の条件を設定する。作業者は、使用する超音波探触子の周波数、素子サイズ、素子ピッチ、素子数、さらに、屈折角(探傷範囲)、焦点距離、同時励振数、座標算出に必要な音速は、設計情報などを用い事前に決めておく。そして、作業者は、超音波探傷の条件を超音波検査装置に入力する。
図3は、図2のステップS100における、超音波探傷の条件を設定する作業者の手順の例を示すフローチャートである。
ステップS701では、超音波探傷に使用する超音波探触子200を選択する。使用する超音波探触子200は、例えば、超音波探触子200の番号で選択する。
ステップS702では、被検査体606の材料定数(母材中での音速)を設定する。
ステップS703では、超音波探触子200で同時に励振する超音波素子の数(同時励振数)を設定する。
ステップS704では、探傷範囲、すなわち屈折角度、もしくはリニア走査範囲の最大値と最小値を設定する。また、探傷の細かさ(ピッチ)を設定する。
ステップS705では、超音波の焦点深さ(探傷距離)を設定する。
ステップS706では、超音波の取り込み路程を設定する。
ステップS707では、超音波の強さに関係するパルス電圧を設定する。
ステップS708では、超音波の周波数に関係するパルス幅を設定する。
ステップS709では、超音波を何回発生させるかに関係するバースト回数を設定する。
ステップS710では、超音波の感度(ゲイン)のうち、ベースゲイン、プリアンプゲイン、デジタルゲインを設定する。
以上の超音波探傷の条件は、図4と図5に示すような設定画面にて設定される。
図4及び図5は、表示部500が表示する、超音波検査装置に超音波探傷の条件を設定する画面の例を示す図である。作業者は、表示部500に表示された「条件設定1」の画面(図4)と「条件設定2」の画面(図5)により、超音波探傷の条件を超音波検査装置に入力する。
作業者は、超音波探傷の条件として、例えば、使用する超音波探触子200について、周波数、超音波素子のサイズとピッチと数、屈折角度(探傷範囲)の最大値と最小値とピッチ、電子走査範囲の最小値、焦点距離、同時励振数、母材中での音速、及び超音波の取り込み路程などを設定する(図4)。音速は、ノッチの始端や終端の座標の算出に必要である。さらに、作業者は、超音波探傷の条件として、ベースゲイン、プリアンプゲイン、及びデジタルゲインというゲインについての項目(ゲイン1)を設定する(図5)。超音波探傷の条件には、パルス電圧と、パルス幅と、バースト回数と、探傷結果の表示方法(表示モード)なども含まれ、作業者は、これらの条件も設定することができる(図5)。
図6及び図7は、構造体Aと構造体Bを接合した状態を示す図である。図6及び図7では、2つの母材である構造材A1と構造材B2にレ型開先が設けられている。レ型開先には溶接金属が溶け込み、構造材A1と構造材B2が接合されている。この時、未溶着部10と呼ばれる溶接金属が溶け込んでいない部位が発生する。未溶着部10には設計許容値が設定されている。例えば、実施例1では構造体Bにおける板厚の1/2程度の未溶着部10を設計許容としている。
図6に示す例では、未溶着部10が構造体Bの板厚の1/2程度となっており、設計許容値を満たしている。すなわち、溶接金属端部4が構造体Bにおける板厚の1/2以上となっている。
これに対し、図7に示す例では、未溶着部10が構造体Bの板厚の1/2を超えており、設計許容値を満たしていない。すなわち、溶接金属端部5が構造体Bの板厚の1/2に達していない。
以下、未溶着部10の長さを検出する方法について説明する。図8は超音波探触子200が設置された被検査体606(構造材A1,構造材B2)の一例を示す図、図9はフェーズドアレイ方式による超音波探触子200を示す図、図10は超音波探触子200が設置された被検査体606(構造材A1,構造材B2)の一例を示す図である。
図2のステップS101において、作業者は、ステップS100で設定した超音波探傷の条件と、開先についての情報(例えば、開先の位置や形状についての情報)と、溶接金属部3の形状を考慮し、図8に示すように、未溶着の端部が存在する領域が含まれるように探傷するために必要十分な位置を予め想定しておき、その場所に超音波探触子200を被検査体606(構造材B2)に設置する。図8では、未溶着部10が設計許容の状態にある。
ステップS102において、超音波検査装置は、リニアスキャンで被検査体606に超音波探傷を行う。超音波探触子200は、ステップS100で設定した複数の感度で超音波探傷を行う。超音波検査装置の制御部601は、それぞれの感度での超音波探傷波形を収集する。
ステップS103において、超音波検査装置の制御部601は、リニアスキャンで取得した各感度での超音波波形に基づき探傷画像化する。このとき、超音波探触子200から発射された超音波は、図8の超音波経路100a,100b,100cで示すように構造材B2の内部を通り、構造材B2の端部で反射する。また、超音波探触子200から発射された超音波は、構造材A1と構造材B2の未溶着部10においては反射し、構造材A1と構造材B2の溶接金属部3においては透過する。よって、超音波検査装置の制御部601は、超音波が戻る部位と、戻らない部位の境界を抽出することにより未溶着部10の長さを測定することができる。ここで、リニアスキャンは、図9で示すようなフェーズドアレイ方式による超音波探触子200を用いて行う。フェーズドアレイ方式による超音波探触子200では、複数の超音波素子201が備えられており、被検査体606を透過する複数の超音波経路100a,100b,100cを形成する。
一方、図10に示すように、未溶着部11が設計許容範囲を超えた(設計非許容)状態においては、未溶着部11で反射した超音波は、溶接金属部3の表面に到達する。この際、溶接金属部3の表面の形状は平ら(平面)ではなく、凹凸があるため、超音波の反射方向が変わり、超音波が超音波探触子200に戻ってこない場合がある。すなわち、超音波検査装置の制御部601は、設計許容範囲を超えた未溶着部11においても溶接金属が溶け込んでいると誤認識する場合がある。
これを解決するための手段について以下説明する。図11及び図12は、本発明の実施例1に係る超音波探触子200及び探傷補助具300が設置された被検査体606(構造材A1,構造材B2)を示す図であり、図11は設計許容である未溶着部10のみが存在する場合を示しており、図12は非設計許容である未溶着部11が存在する場合を示している。また、図13及び図14は、探傷補助具300の構成を示す図である。
図11及び図12に示すように、溶接金属部3(溶接部)の表面には、探傷補助具300を設置する。未溶着部が設計許容範囲(未溶着部10)にある場合、図11に示すように、探傷補助具300を設置しない場合と超音波経路は変わらない。
一方、図12に示すように未溶着部が設計許範囲を超えている場合、未溶着部11で反射した超音波(超音波経路101a)は、探傷補助具300内を通過して探傷補助具300の端部で反射する。
図13に示すように探傷補助具300は、接触媒質としてのカップリング材301と、超音波を伝播する遅延材302と、超音波探触子200からの超音波を反射する反射材303から構成されている。遅延材302はカップリング材301と反射材303との間に配置される。一例としてカップリング材301はグリセリン等が用いられ、遅延材302はアクリル樹脂、ポリエチレン樹脂等の樹脂が用いられ、反射材はアルミニウム等の金属が用いられる。図13の左図に示すように、探傷補助具300の遅延材302には予めカップリング材301が備えられており、この探傷補助具300のカップリング材301を溶接金属部3に接触させ、探傷補助具300を溶接金属部3の表面に装着する。溶接金属部3の表面には凹凸が形成されているが、この凹凸にカップリング材301が入り込んで隙間を埋め、溶接金属部3と探傷補助具300とが密着する。
カップリング材301は溶接金属部3側に設けるようにしても良い。図14に示す探傷補助具300aは、遅延材302と、反射材303から構成されている。遅延材302は反射材303の溶接金属部側に配置され、反射材303とカップリング材301の間に位置している。図14の左図に示すように、溶接金属部3には予めカップリング材301aが備えられており、この探傷補助具300aの遅延材302側をカップリング材301aが備えられた溶接金属部3に接触させる。すなわち、遅延材302と溶接金属部3との間にはカップリング材が備えられる。溶接金属部3の表面には凹凸が形成されているが、この凹凸にカップリング材301が入り込んで隙間を埋め、さらにカップリング材301aは探傷補助具300aの遅延材302と接触し、溶接金属部3と探傷補助具300とが密着する。
図13及び図14のように溶接金属部3の表面にカップリング材301を接触させることにより、溶接金属部3の表面の凹凸が埋められ、溶接金属部3の表面での反射はなくなり(弱まり)超音波は遅延材302へと導かれる。遅延材302を通過することにより超音波の伝播に遅れが生じ波形弁別が容易になる。その後、超音波は反射材303で反射される。反射材303は平坦面であるので、反射材303で反射した超音波は、図12に示すように、超音波探触子200の超音波出射点に確実に戻るようになり、未溶着部の長さの測定が確実に行えるようになる。なお、図13及び図14の構成において、探傷補助具300は反射材303のみ、或いは反射材303とカップリング材301を組み合わせて構成してもよい。その場合であっても、カップリング材301は反射材303と溶接金属部3の間に備えるようにする。
その後、図2のステップS104において、制御部601は反射材からのエコーを抽出する。反射材からのエコー抽出方法について図15及び図16を用いて説明する。
図15は本発明の実施例1におけるコーナーエコーの表示例を示す図、図16は本発明の実施例1における反射材エコーの表示例を示す図である。図15は未溶着部が設計許容の範囲にある場合、図16は未溶着部が設計許容の範囲を超えている場合を示している。
表示部500には構造材A1、構造材B2、超音波探触子200、探傷補助具300が表示されている。構造材B2’は、構造材B2を線L1で折り返した画像であり、探傷補助具300及び溶接金属部3は線L1で折り返した後、さらに線L2で折り返した位置に表示している。
図15及び図16において、反射材303の位置は超音波探触子200から直線的な位置に仮想配置される。反射材の位置は設計情報から概ね把握できるので、概略位置を求めておき、探傷画像から波形のピーク値を抽出し、正確な位置を自動で処理しても良く、またマウスクリックなど手動で指定しても良い。
次に、図2のステップS105において、制御部601は位置を特定した反射材303からのエコーの経路表示を行う。図17は本発明の実施例1における未溶着長さの測定結果の表示例を示す図である。図17において、制御部601は、溶接金属部端部近傍を通る反射材からのエコー経路700(直線)を表示部500に表示する。また、設計上の未溶着部が生じる位置を示すガイド線701(直線)を表示する。
図2のステップS106において、設計上の未溶着部が生じる位置を示すガイド線701(直線))と、溶接金属部端部近傍を通る反射材からのエコー経路700(直線)との交点を抽出する。この交点が未溶着部の端部となることから、制御部601は抽出した未溶着部端部の座標を算出する(図2のステップS107)。
次に、図2のステップS108において、セクタスキャンで超音波探傷を行う。図18は本発明の実施例1におけるフェーズドアレイ型超音波探触子と斜角セクタスキャンの様子を示す図である。図19本発明の実施例1におけるセクタスキャンにより、構造物のコーナを抽出する際の超音波経路を示す図である。
セクタスキャンは、図16で示すようなフェーズドアレイ型の超音波探触子200を用いて行う。超音波探触子200は、複数の超音波素子201を備えており、超音波経路103に示すように超音波を斜めに傾け、扇状に振ってスキャンを行う。
次に、ステップS109において、制御部601は、セクタスキャンで取得した波形に基づき探傷画像化する。このとき、図19に示すように、構造材B2のコーナ部では、超音波は反射し、超音波探触子200に戻ってくる特徴がある。そこで、図2のステップS110において、制御部601は、上記特徴を利用し、コーナーエコーを抽出する。図19に示すようにコーナの位置は設計情報から概ね把握できるので、概略位置を求めておき、探傷画像から波形のピーク値を抽出し、正確な位置を自動で処理する。或いは、コーナの位置はマウスクリックなどを使用して手動で指定しても良い。
次に、ステップS111において、制御部601は、構造材B2のコーナ部の座標を算出する。
最後に、ステップ112において、制御部601は、ステップS107で抽出した未溶着部端部の座標と、ステップS111で抽出したコーナー部の座標を用い、未溶着長さを算出する。座標の算出結果や未溶着長さは、図17で示すように表示部500に表示する。この際、合格、もしくは、不合格の判定結果を併せて表示するようにしても良い。
実施例1によれば、溶接金属部3に反射材303を備えた探傷補助具300を接するようにしているので、表面に凹凸がある溶接金属部3においても超音波探触子200から出力された超音波をレシーバー604に戻すことができ、溶接金属部3における未溶着部分の長さの測定精度を向上させることができる。
上記した説明では、探傷補助具300は超音波探触子200と別体に設けるようにしたが、例えば、図20に示すように探傷補助具300と超音波探触子200を一体に設けるようにしても良い。図20は、探傷補助具300と超音波探触子200の代案を示す図である。超音波探触子200には、固定治具304が取り付けられており、この固定治具304に探傷補助具300を固定する。探傷補助具300は、溶接金属部3の位置に合わせ、固定治具304に傾斜して固定されている。
代案によれば、探傷補助具300と超音波探触子200を一体的に固定する固定治具304を用いているので、超音波探触子200及び探傷補助具300の被検査体606への装着作業工程を短縮でき、作業性を向上することができる。
本発明の実施例2について、図21から図23を用いて説明する。図21は本発明の実施例2における未溶着長さが設計許容範囲を超えた状態の超音波経路を示す図、図22は本発明の実施例2におけるフェーズドアレイ型の超音波探触子とシューと斜角リニアスキャンの様子を示す図、図23は本発明の実施例2における探傷補助具一体型の超音波探触子を示す図である。
実施例2において、実施例1と異なるところは、超音波探触子にシューを取付けたことにある。実施例1と共通の構成については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図21及び図22において、被検査体606である構造材B2には超音波探触子202からの超音波の入射角を変更するシュー203が接している。シュー203は図21に示す紙面上において台形に形成されている。シュー203の一部には被検査体606に対して傾斜する傾斜面203aが形成されており、この傾斜面203aに超音波探触子202が接するよう配置している。
実施例1では、超音波探触子200から出力した超音波を超音波探触子200の出力面から傾けて構造材B2に入射させていたが、実施例2では超音波探触子202から出力した超音波を超音波探触子200の出力面から傾けることなく構造材B2に入射させている。
実施例2によれば、実施例1の効果に加え、上記のように構成することにより、超音波探触子202から出力する超音波を振る範囲を広げることができ、探傷範囲を拡大することができる。
上記した説明では、探傷補助具300は超音波探触子202と別体に設けるようにしたが、例えば、図23に示すように探傷補助具300と超音波探触子200を一体に設けるようにしても良い。図23では、探傷補助具300と超音波探触子202の代案を示している。超音波探触子202には、シュー一体固定治具305が取り付けられており、このシュー一体固定治具305に探傷補助具300を固定する。シュー一体固定治具305に探傷補助具300は、探傷補助具300と超音波探触子202とを一体的に固定し、この状態で被検査体606に接するよう配置する。シュー一体固定治具305は被検査体606に対して傾斜する傾斜面を備え、この傾斜面に超音波探触子202を配置している。
代案によれば、探傷補助具300と超音波探触子202を一体的に固定するシュー一体固定治具305を用いているので、超音波探触子202及び探傷補助具300の被検査体606への装着作業工程を短縮でき、作業性を向上することができる。
本発明の実施例3について、図24及び図25を用いて説明する。図24は超音波探触子を溶接金属部と対向する位置に設置した状態(超音波探触子なし)を示す図、図25は本発明の実施例3に係る超音波探触子を溶接金属部と対向する位置に設置した状態(超音波探触子あり)を示す図である。
図24において、超音波探触子202は溶接金属部3とは対向する位置、すなわち反対の面に設置されている。この時、図24に示すように、未溶着部分では超音波は反射し、溶け込み部分では超音波は透過する。この際、溶接金属部3の表面の形状が平ら(平面)ではなく、凹凸があるため、超音波の反射方向が変わり、超音波探触子に戻ってこない場合がある。すなわち、溶け込んでいると誤認識する場合がある。
そこで、実施例3では、実施例1と同様に、図25に示すように、溶接金属部3の表面に探傷補助具300を装着する。溶接金属部3を挟んで探傷補助具300と対向する位置には、構造材A1(被検査体606)に接するシュー203を備えている。シュー203は探傷補助具300と対向する傾斜面を備えており、この傾斜面に超音波探触子202を配置している。未溶着部が設計許容範囲の場合、実施例1と同様に、探傷補助具300を設置しない場合と超音波経路は変わらない。一方、図25に示すように未溶着部が設計許範囲を超えている場合、未溶着部11で反射した超音波は、探傷補助具300内を通過して反射材で反射し、超音波探触子202の超音波出射点に確実に戻るようになるため、実施例1と同様に未溶着長さを安定に算出することが可能となる。それ以外は、実施例1と同じであるので、説明は省略する。
実施例3によれば、溶接金属部3に反射材を備えた探傷補助具300を接するようにしているので、表面に凹凸がある溶接金属部3においても超音波探触子202から出力された超音波をレシーバー604に戻すことができ、溶接金属部3における未溶着部分の長さの測定精度を向上させることができる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定するものではなく、様々な変形例が含まれる。上述した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定するものではない。
1…構造材A、2…構造材B、3…溶接金属部、4…溶接金属端部(設計許容)、5…溶接金属端部(設計非許容)、10…未溶着部(設計許容)、11…未溶着部(設計非許容)、200,202…超音波探触子、203…シュー、300…探傷補助具、301…カップリング材、302…遅延材、303…反射材、305…シュー一体固定治具、500…表示部、600…送受信部、601…制御部、602…遅延時間制御部、603…パルサー、604…レシーバー、605…データ収集部、606…被検査体

Claims (9)

  1. 2つの母材が溶接で接合された溶接部を有する被検査体に対して超音波探傷を行う超音波探触子を備えた溶接部の超音波検査装置であって、
    前記2つの母材の何れかの被検査体の探傷面に設置された前記超音波探触子とは別体で設けると共に、前記溶接部の表面に装着する探傷補助具を備え、
    前記探傷補助具は、前記超音波探触子からの超音波を反射する反射材を備え、
    前記反射材と前記溶接部の間にカップリング材を備えたことを特徴とする溶接部の超音波検査装置。
  2. 請求項1において、
    前記探傷補助具は、前記超音波探触子からの超音波を伝播する遅延材を備え、
    前記遅延材は前記カップリング材と前記反射材の間に備えたことを特徴とする溶接部の超音波検査装置。
  3. 請求項2において、
    前記カップリング材は、前記探傷補助具に備えたこと特徴とする溶接部の超音波検査装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項において、
    前記カップリング材はグリセリンであることを特徴とする溶接部の超音波検査装置。
  5. 請求項2又は3において、
    前記遅延材は樹脂であることを特徴とする溶接部の超音波検査装置。
  6. 請求項1乃至3の何れか1項において、
    前記反射材は金属であることを特徴とする溶接部の超音波検査装置。
  7. 請求項1乃至3の何れか1項において、
    前記超音波探触子は前記溶接部側に配置したことを特徴とする溶接部の超音波検査装置。
  8. 請求項1乃至3の何れか1項において、
    前記被検査体に接するシューを備え、
    前記シューは前記被検査体に対して傾斜する傾斜面を備え、
    前記傾斜面に前記超音波探触子を配置したことを特徴とする溶接部の超音波検査装置。
  9. 請求項1乃至3の何れか1項において、
    前記溶接部を挟んで前記探傷補助具と対向する位置に、前記被検査体に接するシューを備え、
    前記シューには前記探傷補助具と対向する傾斜面を備え、
    前記傾斜面に前記超音波探触子を配置したことを特徴とする溶接部の超音波検査装置。
JP2021022467A 2021-02-16 2021-02-16 溶接部の超音波検査装置 Active JP7453928B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021022467A JP7453928B2 (ja) 2021-02-16 2021-02-16 溶接部の超音波検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021022467A JP7453928B2 (ja) 2021-02-16 2021-02-16 溶接部の超音波検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022124690A JP2022124690A (ja) 2022-08-26
JP7453928B2 true JP7453928B2 (ja) 2024-03-21

Family

ID=82942083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021022467A Active JP7453928B2 (ja) 2021-02-16 2021-02-16 溶接部の超音波検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7453928B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040037742A1 (en) 2002-06-14 2004-02-26 Cheng-Kuei Jen Ultrasonic apparatus and methods for the monitoring of melting, mixing and chemical reaction processes
JP2019045317A (ja) 2017-09-01 2019-03-22 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 超音波探触子、超音波探傷装置及び方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS511993B1 (ja) * 1967-03-28 1976-01-22
JPS5773669A (en) * 1980-10-27 1982-05-08 Nippon Kokan Kk <Nkk> Probe shoe for oblique ultrasonic flaw detection
JPS6056267U (ja) * 1983-09-27 1985-04-19 株式会社トキメック 超音波斜角探触子装置
JPS6182159A (ja) * 1984-09-29 1986-04-25 Nippon Kokan Kk <Nkk> 超音波反射体
JPH0440360A (ja) * 1990-06-05 1992-02-10 Fuji Heavy Ind Ltd 複合材の超音波探傷方法
JPH04366761A (ja) * 1991-06-13 1992-12-18 Hitachi Ltd 超音波検査方法
JPH08201356A (ja) * 1995-01-24 1996-08-09 Hitachi Ltd 固体材料の音速測定方法および超音波探触子

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040037742A1 (en) 2002-06-14 2004-02-26 Cheng-Kuei Jen Ultrasonic apparatus and methods for the monitoring of melting, mixing and chemical reaction processes
JP2019045317A (ja) 2017-09-01 2019-03-22 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 超音波探触子、超音波探傷装置及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022124690A (ja) 2022-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9759691B2 (en) Gating methods for use in weld inspection systems
EP2124045B1 (en) Tubular object ultrasonic test device and ultrasonic test method
US8266964B2 (en) Calibration of an ultrasonic flaw detector and quality control and production methods for a tubular body
EP2053392A1 (en) Ultrasonic scanning device and method
KR101163549B1 (ko) 위상배열 초음파 탐상용 기본 보정시험편
US10761066B2 (en) Micro-resolution ultrasonic nondestructive imaging method
KR101163554B1 (ko) 위상배열 초음파 탐상용 검증용 시험편
JP2008122209A (ja) 超音波探傷装置及び方法
JP2007046913A (ja) 溶接構造体探傷試験方法、及び鋼溶接構造体探傷装置
JP2009540311A (ja) アレイ探触子を備える超音波試験装置
JP2006234701A (ja) 超音波探傷装置及び超音波探傷装置方法
JP5574731B2 (ja) 超音波探傷試験方法
JP5738684B2 (ja) 超音波探傷試験体の表面形状同定処理を組み込んだ超音波探傷試験方法、超音波探傷試験装置及び超音波探傷試験プログラム
JP3535417B2 (ja) 超音波による欠陥高さ測定装置及び欠陥高さ測定方法
JP2001021542A (ja) 溶接線横割れ欠陥長さ測定方法
KR101163551B1 (ko) 위상배열 초음파 탐상용 감도보정 대비시험편
JP7453928B2 (ja) 溶接部の超音波検査装置
JP2007178186A (ja) 超音波探傷方法及び装置
CN110687205A (zh) 一种超声波纵波反射法与衍射时差法联合检测方法及其中所应用的tofd探头
JP3497984B2 (ja) 超音波探傷装置
JP2006138672A (ja) 超音波検査方法及び装置
JP3761883B2 (ja) 超音波探傷方法
JP4614219B2 (ja) レーザ溶接継手の検査方法及び検査装置
JP7349390B2 (ja) 溶接部の超音波検査装置
RU2397489C1 (ru) Устройство ультразвуковой дефектоскопии и способ ультразвуковой дефектоскопии

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240308

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7453928

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150