JP7446826B2 - 検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、検出装置に関する。
特許文献1の液晶表示装置は、複数の光センサを備える。光センサは、フォトダイオードを有しており、このフォトダイオードにより照射される光が信号(電荷)に変換される。光センサは、一般にマトリックス状に配列している。そして、マトリックス状に配列する複数の光センサは、例えば指紋センサや静脈センサ等、生体情報を検出する生体センサとして、検出装置に用いられている。
特開2010-277378号公報
フォトダイオードには、寄生容量が存在する。また、フォトダイオードは、隣接するフォトダイオードから寄生容量の影響を受ける。マトリックス状に配列する複数の光センサにおいて、中央部に位置するフォトダイオードは、周囲に多くのフォトダイオードが配置され、多くの寄生容量の影響を受ける。一方で、マトリックス状に配列する複数の光センサのうち、端部に位置するフォトダイオードは、周囲に配置されるフォトダイオードは少ない。よって、中央部に位置するフォトダイオードと端部に位置するフォトダイオードとでは、影響を受ける寄生容量が異なる。
本発明は、各フォトダイオードが影響を受ける寄生容量を均等にすることができる検出装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の検出装置は、センサ領域を有する基板と、前記センサ領域内で、第1方向と、前記第1方向と直交する第2方向と、に配列する複数の光センサと、を備え、前記基板は、前記センサ領域内で前記第1方向に延在し、読出制御信号を送信する複数の読出制御走査線と、前記センサ領域内で前記第2方向に延在する複数の出力信号線と、を有し、複数の前記光センサは、第1フォトダイオードを有し、前記センサ領域の外枠に沿って配置された複数のダミー素子と、第2フォトダイオードを有し、複数の前記ダミー素子が配置される環状のダミー領域の内側に配置された複数の検出素子と、を有し、前記ダミー素子は、前記読出制御走査線及び前記出力信号線と未接続であり、前記検出素子は、前記読出制御走査線及び前記出力信号線に接続し、かつ読出制御信号を受信した場合、前記第1フォトダイオードにより生成された信号を前記出力信号線に出力する。
図1Aは、実施形態に係る検出装置を有する照明装置付き検出機器の概略断面構成を示す断面図である。 図1Bは、変形例1に係る検出装置を有する照明装置付き検出機器の概略断面構成を示す断面図である。 図1Cは、変形例2に係る検出装置を有する照明装置付き検出機器の概略断面構成を示す断面図である。 図1Dは、変形例3に係る検出装置を有する照明装置付き検出機器の概略断面構成を示す断面図である。 図2は、実施形態に係る検出装置を示す平面図である。 図3は、実施形態の基板の一部を拡大した平面図である。 図4は、実施形態に係る検出装置の構成例を示すブロック図である。 図5は、検出素子を示す回路図である。 図6は、ダミー素子を示す回路図である。 図7は、検出素子を示す平面図である。 図8は、ダミー素子を示す平面図である。 図9は、検出素子の断面図であって、詳細には図7のIX-IX’断面図である。 図10は、ダミー素子の断面図であって、詳細には図8のX-X’断面図である。
発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
本明細書及び特許請求の範囲において、ある構造体の上に他の構造体を配置する態様を表現するにあたり、単に「上に」と表記する場合、特に断りの無い限りは、ある構造体に接するように、直上に他の構造体を配置する場合と、ある構造体の上方に、さらに別の構造体を介して他の構造体を配置する場合との両方を含むものとする。
(実施形態)
図1Aは、実施形態に係る検出装置を有する照明装置付き検出機器の概略断面構成を示す断面図である。図1Bは、変形例1に係る検出装置を有する照明装置付き検出機器の概略断面構成を示す断面図である。図1Cは、変形例2に係る検出装置を有する照明装置付き検出機器の概略断面構成を示す断面図である。図1Dは、変形例3に係る検出装置を有する照明装置付き検出機器の概略断面構成を示す断面図である。
図1Aに示すように、照明装置付き検出機器120は、検出装置1と、照明装置121と、を有する。検出装置1は、センサ基板5と、接着層125と、カバー部材122と、を有する。つまり、センサ基板5の表面に垂直な方向において、センサ基板5、接着層125、カバー部材122の順に積層されている。なお、後述するように検出装置1のカバー部材122を照明装置121に置き換えることもできる。
図1Aに示すように、照明装置121は、例えば、カバー部材122を検出装置1のセンサ領域AAに対応する位置に設けられた導光板として用い、カバー部材122の一方端又は両端に並ぶ複数の光源123を有する、いわゆるサイドライト型のフロントライトであってもよい。つまり、カバー部材122は、光を照射する光照射面121aを有し、照明装置121の一構成要素となっている。この照明装置121によれば、カバー部材122の光照射面121aから検出対象である指Fgに向けて光L1を照射する。光源として、例えば、所定の色の光を発する発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)が用いられる。
また、図1Bに示すように、照明装置121は、検出装置1の検出領域AAの直下に設けられた光源(例えば、LED)を有するものであってもよく、光源を備えた照明装置121はカバー部材122としても機能する。
また、照明装置121は、図1Bの例に限らず、図1Cに示すように、カバー部材122の側方や上方に設けられていてもよく、指Fgの側方や上方から指Fgに光L1を照射してもよい。
さらには、図1Dに示すように、照明装置121は、検出装置1の検出領域に設けられた光源(例えば、LED)を有する、いわゆる直下型のバックライトであってもよい。
照明装置121から照射された光L1は、検出対象である指Fgにより光L2として反射される。検出装置1は、指Fgで反射された光L2を検出することで、指Fgの表面の凹凸(例えば、指紋)を検出する。さらに、検出装置1は、指紋の検出に加え、指Fgの内部で反射した光L2を検出することで、生体に関する情報を検出してもよい。生体に関する情報は、例えば、静脈等の血管像や脈拍、脈波等である。照明装置121からの光L1の色は、検出対象に応じて異ならせてもよい。
カバー部材122は、センサ基板5を保護するための部材であり、センサ基板5を覆っている。上述のように、照明装置121がカバー部材122を兼ねる構造でもよい。図1C及び図1Dに示すカバー部材122が照明装置121と分離されている構造においては、カバー部材122は、例えばガラス基板である。なお、カバー部材122はガラス基板に限定されず、樹脂基板等であってもよい。また、カバー部材122が設けられていなくてもよい。この場合、センサ基板5の表面に絶縁膜等の保護層が設けられ、指Fgは検出装置1の保護層に接する。
照明装置付き検出機器120は、図1Bに示すように、照明装置121に換えて表示パネルが設けられていてもよい。表示パネルは、例えば、有機ELディスプレイパネル(OLED:Organic Light Emitting Diode)や無機ELディスプレイ(マイクロLED、ミニLED)であってもよい。或いは、表示パネルは、表示素子として液晶素子を用いた液晶表示パネル(LCD:Liquid Crystal Display)や、表示素子として電気泳動素子を用いた電気泳動型表示パネル(EPD:Electrophoretic Display)であってもよい。この場合であっても、表示パネルから照射された表示光(光L1)が指Fgで反射された光L2に基づいて、指Fgの指紋や生体に関する情報を検出することができる。
図2は、実施形態に係る検出装置を示す平面図である。なお、図2以下で示す、第1方向Dxは、基板21(センサ領域AA)と平行な面内の一方向である。第2方向Dyは、基板21(センサ領域AA)と平行な面内の一方向であり、第1方向Dxと直交する方向である。第3方向Dzは、第1方向Dx及び第2方向Dyと直交する方向であり、基板21の法線方向である。
図2に示すように、検出装置1は、アレイ基板2(基板21)と、センサ部10、走査線駆動回路15と、信号線選択回路16と、検出回路48と、制御回路102と、電源回路103と、を有する。
基板21には、配線基板110を介して制御基板101が電気的に接続される。配線基板110は、例えば、フレキシブルプリント基板やリジット基板である。配線基板110には、検出回路48が設けられている。制御基板101には、制御回路102及び電源回路103が設けられている。制御回路102は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)である。制御回路102は、センサ部10と、走査線駆動回路15及び信号線選択回路16に制御信号を供給し、センサ部10との動作を制御する。電源回路103は、電源電位VDDや基準電位VCOM(図5参照)等の電圧信号をセンサ部10、走査線駆動回路15及び信号線選択回路16に供給する。なお、本実施形態においては、検出回路48が配線基板110に配置される場合を例示したがこれに限られない。検出回路48は、基板21の上に配置されてもよい。
基板21は、センサ領域AAと、周辺領域GAとを有する。センサ領域AA及び周辺領域GAは、基板21と平行な面方向に延在している。センサ領域AA内には、センサ部10の各素子(検出素子3Aとダミー素子3B)が設けられている。周辺領域GAは、センサ領域AAの外側の領域であり、各素子(検出素子3Aとダミー素子3B)が設けられない領域である。すなわち、周辺領域GAは、センサ領域AAの外周と基板21の外縁部との間の領域である。周辺領域GA内には、走査線駆動回路15及び信号線選択回路16が設けられる。走査線駆動回路15は、周辺領域GAのうち第2方向Dyに沿って延在する領域に設けられる。信号線選択回路16は、周辺領域GAのうち第1方向Dxに沿って延在する領域に設けられ、センサ部10と検出回路48との間に設けられる。
センサ領域AAは、センサ領域AAの中央部を位置する検出領域AA1と、センサ領域AAの枠に沿って延在する環状のダミー領域AA2と、を有する。検出領域AA1は、矩形状を成している。ダミー領域AA2は、矩形枠状を成し、検出領域AA1を囲んでいる。検出領域AA1には、指紋や生体に関する情報などを検出する検出素子3Aが設けられる。ダミー領域AA2には、指紋等を検出しないダミー素子3Bが設けられる。
図3は、実施形態の基板の一部を拡大した平面図である。図3に示すように、基板21は、2つの走査線(読出制御走査線GLrd、リセット制御走査線GLrst)と、3つの信号線(出力信号線SL、電源信号線SLsf及びリセット信号線SLrst)と、を有する。読出制御走査線GLrd及びリセット制御走査線GLrstは、走査線駆動回路15からセンサ領域AA内に引き出された信号線である。読出制御走査線GLrd及びリセット制御走査線GLrstは、センサ領域AA内でそれぞれ第1方向Dxに延在し、第2方向Dyに並んで配置される。出力信号線SL、電源信号線SLsf及びリセット信号線SLrstは、信号線選択回路16からセンサ領域AA内に引き出された信号線である。出力信号線SL、電源信号線SLsf及びリセット信号線SLrstは、センサ領域AA内でそれぞれ第2方向Dyに延在し、第1方向Dxに並んで配置される。
2つの走査線と、2つの信号線とで囲まれた領域が1ピッチとなっている。本実施形態では、第1方向Dxに離隔して配置される2つの出力信号線SLと、第2方向Dyに離隔して配置される2つのリセット制御走査線GLrstと、で囲まれた領域が1ピッチとなっている。この1ピッチ内には、センサ部10の検出素子3Aやダミー素子3Bが1つずつ配置される。つまり、1ピッチにおける第1方向Dxの配置ピッチPxは、出力信号線SLの配置ピッチで規定される。1ピッチにおける第2方向Dyの配置ピッチPyは、リセット制御走査線GLrstの配置ピッチで規定される。また、本実施形態のダミー領域AA2は、センサ領域AAの外枠から1ピッチ分となっている。
センサ部10は、複数の検出素子3Aと、複数のダミー素子3Bと、を有する。複数のダミー素子3Bは、ダミー領域AA2に設けられる。言い換えると、複数のダミー素子3Bは、センサ領域AAの枠に沿って配置されている。一方で、複数の検出素子3Aは、検出領域AA1に設けられる。つまり、複数の検出素子3Aは、環状のダミー領域AA2の内側に配置されている。
検出素子3A及びダミー素子3Bは、ともに光電変換素子30を有している。光電変換素子30は、フォトダイオードであり、それぞれに照射される光に応じた電気信号を出力する。より具体的には、光電変換素子30は、PIN(Positive Intrinsic Negative)フォトダイオードである。以下、検出素子3Aの光電変換素子30を光電変換素子30Aといい、ダミー素子3Bの光電変換素子30Bという。なお、複数の検出素子3Aと複数のダミー素子3Bとを併せて、複数の光センサという場合がある。ダミー素子3Bの光電変換素子30Bを第1フォトダイオードという場合がある。検出素子3Aの光電変換素子30Aを第2フォトダイオードという場合がある。
検出素子3Aの光電変換素子30Aは、走査線駆動回路15から供給されるゲート駆動信号(リセット制御信号RST、読出制御信号RD)に従って動作する。光電変換素子30Aは、それぞれに照射される光に応じた電気信号を、検出信号Vdetとして信号線選択回路16に出力する。検出装置1は、複数の光電変換素子30からの検出信号Vdetに基づいて生体に関する情報を検出する。一方で、ダミー素子3Bの光電変換素子30Bは、走査線駆動回路15から供給されるゲート駆動信号(リセット制御信号RST)に従って動作する。光電変換素子30Bは、照射される光に応じた電気信号を生成するものの、信号線選択回路16と接続しておらず、信号線選択回路16に電気信号を出力しない。
図4は、実施形態に係る検出装置の構成例を示すブロック図である。図4に示すように、検出装置1は、さらに検出制御回路11と検出部40と、を有する。検出制御回路11の機能の一部又は全部は、制御回路102に含まれる。また、検出部40のうち、検出回路48以外の機能の一部又は全部は、制御回路102に含まれる。
検出制御回路11は、走査線駆動回路15、信号線選択回路16及び検出部40にそれぞれ制御信号を供給し、これらの動作を制御する回路である。検出制御回路11は、スタート信号STV、クロック信号CK等の各種制御信号を走査線駆動回路15に供給する。また、検出制御回路11は、選択信号ASW等の各種制御信号を信号線選択回路16に供給する。
走査線駆動回路15は、各種制御信号に基づいて複数の走査線(読出制御走査線GLrd、リセット制御走査線GLrst(図3参照))を駆動する回路である。走査線駆動回路15は、複数の走査線を順次又は同時に選択し、選択された走査線にゲート駆動信号(例えば、リセット制御信号RST、読出制御信号RD)を供給する。これにより、走査線駆動回路15は、走査線に接続された複数の光電変換素子30を選択する。
信号線選択回路16は、複数の出力信号線SL(図3参照)を順次又は同時に選択するスイッチ回路である。信号線選択回路16は、例えばマルチプレクサである。信号線選択回路16は、検出制御回路11から供給される選択信号ASWに基づいて、選択された出力信号線SLと検出回路48とを接続する。これにより、信号線選択回路16は、光電変換素子30の検出信号Vdetを検出部40に出力する。
検出部40は、検出回路48と、信号処理回路44と、座標抽出回路45と、記憶回路46と、検出タイミング制御回路47と、を備える。検出タイミング制御回路47は、検出制御回路11から供給される制御信号に基づいて、検出回路48と、信号処理回路44と、座標抽出回路45と、が同期して動作するように制御する。
検出回路48は、例えばアナログフロントエンド回路(AFE:Analog Front End)である。検出回路48は、少なくとも検出信号増幅回路42及びA/D変換回路43の機能を有する信号処理回路である。検出信号増幅回路42は、検出信号Vdetを増幅する回路であり、例えば、積分回路である。A/D変換回路43は、検出信号増幅回路42から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
信号処理回路44は、検出回路48の出力信号に基づいて、センサ部10に入力された所定の物理量を検出する論理回路である。信号処理回路44は、指Fgが検出面に接触又は近接した場合に、検出回路48からの信号に基づいて指Fgや掌の表面の凹凸を検出できる。また、信号処理回路44は、検出回路48からの信号に基づいて生体に関する情報を検出してもよい。生体に関する情報は、例えば、指Fgや掌の血管像、脈波、脈拍、血中酸素飽和度等である。
記憶回路46は、信号処理回路44で演算された信号を一時的に保存する。記憶回路46は、例えばRAM(Random Access Memory)、レジスタ回路等であってもよい。
座標抽出回路45は、信号処理回路44において指Fgの接触又は近接が検出されたときに、指Fg等の表面の凹凸の検出座標を求める論理回路である。また、座標抽出回路45は、指Fgや掌の血管の検出座標を求める論理回路である。座標抽出回路45は、センサ部10の各検出素子3から出力される検出信号Vdetを組み合わせて、指Fg等の表面の凹凸の形状を示す二次元情報を生成する。なお、座標抽出回路45は、検出座標を算出せずにセンサ出力Voとして検出信号Vdetを出力してもよい。
次に、検出装置1の回路構成例について説明する。図5は、検出素子を示す回路図である。図5に示すように、検出素子3Aは、光電変換素子30A、リセットトランジスタMrst、読出トランジスタMrd及びソースフォロワトランジスタMsfを有する。リセットトランジスタMrst、読出トランジスタMrd及びソースフォロワトランジスタMsfは、それぞれn型TFT(Thin Film Transistor)で構成される。ただし、これに限定されず、各トランジスタは、それぞれp型TFTで構成されてもよい。
光電変換素子30Aのアノードには、基準電位VCOMが印加される。光電変換素子30Aのカソードは、ノードN1に接続される。ノードN1は、容量素子Cs、リセットトランジスタMrstのソース又はドレインの一方及びソースフォロワトランジスタMsfのゲートに接続される。さらにノードN1には、寄生容量Cpが存在する。光電変換素子30Aに光が入射した場合、光電変換素子30Aから出力された信号(電荷)は、容量素子Csに蓄積される。
リセットトランジスタMrstのゲートは、リセット制御走査線GLrstに接続される。リセットトランジスタMrstのソース又はドレインの他方には、リセット信号線SLrstが接続され、リセット電位Vrstが供給される。リセットトランジスタMrstがリセット制御信号RSTに応答してオン(導通状態)になると、ノードN1の電位がリセット電位Vrstにリセットされる。基準電位VCOMは、リセット電位Vrstよりも低い電位を有しており、光電変換素子30Aは、逆バイアス駆動される。
ソースフォロワトランジスタMsfは、電源電位VDDが供給される端子と読出トランジスタMrd(ノードN2)との間に接続される。ソースフォロワトランジスタMsfのゲートは、ノードN1に接続される。ソースフォロワトランジスタMsfのゲートには、光電変換素子30Aで発生した信号(電荷)が供給される。これにより、ソースフォロワトランジスタMsfは、光電変換素子30Aで発生した信号(電荷)に応じた信号電圧を読出トランジスタMrdに出力する。
読出トランジスタMrdは、ソースフォロワトランジスタMsfのソース(ノードN2)と出力信号線SL(ノードN3)との間に接続される。読出トランジスタMrdのゲートは、読出制御走査線GLrdに接続される。読出トランジスタMrdが読出制御信号RDに応答してオンになると、ソースフォロワトランジスタMsfから出力される信号、すなわち、光電変換素子30Aで発生した信号(電荷)に応じた信号電圧が、検出信号Vdetとして出力信号線SLに出力される。
図6は、ダミー素子を示す回路図である。図6に示すように、ダミー素子3Bは、光電変換素子30Bと、リセットトランジスタMrstと、を有する。光電変換素子30Bのアノードには、基準電位VCOMが印加される。光電変換素子30のカソードは、ノードN1に接続される。ノードN1は、容量素子Cs、リセットトランジスタMrstのソース又はドレインに接続される。さらにノードN1には、寄生容量Cpが存在する。光電変換素子30に光が照射された場合、光電変換素子30から出力された信号(電荷)は、容量素子Csに蓄積される。
リセットトランジスタMrstのゲートは、リセット制御走査線GLrstに接続される。リセットトランジスタMrstのソース又はドレインの他方には、リセット信号線SLrstが接続され、リセット電位Vrstが供給される。リセットトランジスタMrstがリセット制御信号RSTに応答してオン(導通状態)になると、ノードN1の電位がリセット電位Vrstにリセットされる。基準電位VCOMは、リセット電位Vrstよりも低い電位を有しており、光電変換素子30は、逆バイアス駆動される。
また、ダミー素子3Bは、読出トランジスタMrd及びソースフォロワトランジスタMsfを有していない。よって、ダミー素子3Bは、読出トランジスタMrdに接続される読出制御走査線GLrdと、ソースフォロワトランジスタMsfに接続される出力信号線SLと、に接続していない。よって、光電変換素子30Bで発生した信号(電荷)は、検出信号Vdetとして出力信号線SLに出力されない。
なお、図5に示すリセットトランジスタMrst及び読出トランジスタMrdと、図6に示すリセットトランジスタMrstは、それぞれ、2つのトランジスタが直列に接続されて構成されたいわゆるダブルゲート構造である。ただし、これに限定されず、リセットトランジスタMrst及び読出トランジスタMrdは、シングルゲート構造でもよく、3つ以上のトランジスタが直列に接続されてもよい。
次に、検出素子3A及びダミー素子3Bの平面構成について説明する。図7は、検出素子を示す平面図である。図8は、ダミー素子を示す平面図である。なお、検出素子3Aとダミー素子3Bは、共通する構成として、光電変換素子30A、30Bと、リセットトランジスタMrstと、を有する。よって、共通する部分(光電変換素子30A、30Bと、リセットトランジスタMrst)については、図7、図8を参照しながら、まとめて説明する。
図7、図8に示すように、検出素子3Aの光電変換素子30Aと、ダミー素子3Bの光電変換素子30Bは、第2方向Dyに隣接する2つのリセット制御走査線GLrstと、第1方向Dxに隣接する2つの出力信号線SLとで囲まれた領域内に設けられる。よって、複数の光センサ(複数の光電変換素子30Aと複数の光電変換素子30A)は、第1方向Dxと第2方向Dyとに規則的に配列している。
図7、図8に示すように、検出素子3A及びダミー素子3BのリセットトランジスタMrstは、半導体層61A、61Bと、ソース電極62A、62Bと、ドレイン電極63A、63Bと、ゲート電極64A、64Bと、を有する。半導体層61A、61Bの一端は、リセット信号線SLrstに接続される。半導体層61A、61Bの他端は、接続配線SLcnに接続される。リセット信号線SLrstの、半導体層61A、61Bと接続される部分がソース電極62A、62Bとして機能し、接続配線SLcnの、半導体層61A、61Bと接続される部分がドレイン電極63A、63Bとして機能する。リセット制御走査線GLrstには、第2方向Dyに分岐された2つの分岐部が設けられ、半導体層61A、61Bは、リセット制御走査線GLrstの2つの分岐部と交差する。半導体層61A、61Bの、リセット制御走査線GLrstの2つの分岐部と重なる部分にチャネル領域が形成され、リセット制御走査線GLrstの2つの分岐部の、半導体層61A、61Bと重なる部分が、ゲート電極64A、64Bとして機能する。
図7に示すように、検出素子3AのソースフォロワトランジスタMsfは、半導体層65と、ソース電極67と、ゲート電極68とを有する。半導体層65の一端は、接続部SLsfaを介して電源信号線SLsfに接続される。半導体層65の他端は、読出トランジスタMrdに接続される。接続部SLsfaの、半導体層65と接続される部分がソース電極67として機能する。
検出素子3Aのゲート電極68の一端は、コンタクトホールを介して接続配線SLcnに接続される。半導体層65は、ゲート電極68と交差する。つまり、リセットトランジスタMrstは、接続配線SLcnを介して、ソースフォロワトランジスタMsfのゲートに電気的に接続される。
検出素子3Aの光電変換素子30Aのカソード(n型半導体層33A)は、コンタクトホールH2を介して、接続配線SLcnに接続される。これにより、光電変換素子30Aのカソード(n型半導体層33)は、接続配線SLcnを介して、リセットトランジスタMrst及びソースフォロワトランジスタMsfと電気的に接続される。
読出トランジスタMrdは、半導体層71と、ドレイン電極72と、ゲート電極74とを有する。半導体層71の一端は、ソースフォロワトランジスタMsfの半導体層65に接続される。本実施形態では、半導体層65及び半導体層71は、共通の半導体層で形成される。半導体層71の他端は、接続部SLaを介して出力信号線SLに接続される。言い換えると、接続部SLaの、半導体層71と接続される部分がドレイン電極72として機能する。読出制御走査線GLrdには、第2方向Dyに隣り合い、第1方向Dxに延在する分岐部が接続される。半導体層71は、読出制御走査線GLrd及び分岐部と交差する。読出制御走査線GLrd及び分岐部の半導体層71と重なる部分が、ゲート電極74として機能する。このような構成で、ソースフォロワトランジスタMsf及び読出トランジスタMrdは、出力信号線SLに接続される。
なお、図7、図8に示す光電変換素子30A、30B及び各トランジスタの平面構成は、あくまで一例であり、適宜変更することができる。例えば、複数のトランジスタが第2方向Dyに並んで配置される構成に限定されず、一部のトランジスタが他のトランジスタと第1方向Dxに隣り合って配置される等、異なる位置に設けられていてもよい。また、各トランジスタの配置に応じて、各信号線及び各走査線の配置も適切に変更してもよい。
次に、検出素子3A及びダミー素子3Bの断面構成について説明する。図9は、検出素子の断面図であって、詳細には図7のIX-IX’断面図である。図10は、ダミー素子の断面図であって、詳細には図8のX-X’断面図である。検出素子3Aとダミー素子3Bは、同一の基板21上に形成されており、断面構成がほぼ共通する。よって、図9、図10を参照しながら、まとめて説明する。なお、図9では、検出素子3Aが有する3つのトランジスタのうち、リセットトランジスタMrstの断面構成を示しているが、ソースフォロワトランジスタMsf及び読出トランジスタMrdの断面構成もリセットトランジスタMrstと同様である。
図9、図10に示すように、基板21は絶縁基板である。基板21は、例えば、石英、無アルカリガラス等のガラス基板が用いられる。基板21は、第1主面S1と、第1主面S1と反対側の第2主面S2とを有する。基板21の第1主面S1に、リセットトランジスタMrstを含む各種トランジスタ、各種配線(走査線及び信号線)及び絶縁膜が設けられてアレイ基板2が形成される。光電変換素子30A、30Bは、アレイ基板2の上、すなわち、基板21の第1主面S1側に配列される。
アンダーコート膜22は、基板21の第1主面S1上に設けられる。アンダーコート膜22、絶縁膜23、24、25及び絶縁膜27、28は、無機絶縁膜であり、例えば、酸化シリコン(SiO)や窒化シリコン(SiN)等である。
半導体層61A、61Bは、アンダーコート膜22の上に設けられる。半導体層61A、61Bは、例えば、ポリシリコンが用いられる。ただし、半導体層61A、61Bは、これに限定されず、微結晶酸化物半導体、アモルファス酸化物半導体、低温ポリシリコン(LTPS:Low Temperature Polycrystalline Silicone)等であってもよい。
絶縁膜23は、半導体層61A、61Bを覆ってアンダーコート膜22の上に設けられる。ゲート電極64は、絶縁膜23の上に設けられる。なお、ソースフォロワトランジスタMsfのゲート電極68も、ゲート電極64A、64Bと同層に、絶縁膜23の上に設けられる。また、リセット制御走査線GLrst及び読出制御走査線GLrdもゲート電極64A、64Bと同層に設けられる。絶縁膜24は、ゲート電極64A、64Bを覆って絶縁膜23の上に設けられる。また、検出領域AA1内において、図9に示すように、絶縁膜24は、ソースフォロワトランジスタMsfを覆っている。
図9、図10に示すように、リセットトランジスタMrstは、ゲート電極64A、64Bが半導体層61A、61Bの上側に設けられたトップゲート構造である。しかしながら、本開示の検出装置1において、ゲート電極64A、64Bが半導体層61A、61Bの下側に設けられたボトムゲート構造でもよく、ゲート電極64A、64Bが半導体層61A、61Bの上側及び下側に設けられたデュアルゲート構造でもよい。
絶縁膜24及び絶縁膜25は、ゲート電極64A、64Bを覆って絶縁膜23の上に設けられる。ソース電極62A、62B及びドレイン電極63A、63Bは、絶縁膜25の上に設けられる。ソース電極62A、62B及びドレイン電極63A、63Bは、それぞれ、絶縁膜23、24、25を貫通するコンタクトホールを介して半導体層61と接続される。ソース電極62A、62B及びドレイン電極63A、63Bは、例えば、チタンとアルミニウムとの積層構造であるTiAlTi又はTiAlの積層膜で構成されている。
また、各種信号線(出力信号線SL、電源信号線SLsf及びリセット信号線SLrst)及び接続配線SLcnは、ソース電極62A、62B及びドレイン電極63A、63Bと同層に設けられる。図9に示すように、検出素子3Aの接続配線SLcnは、絶縁膜24、25を貫通するコンタクトホールを介してソースフォロワトランジスタMsfのゲート電極68に接続される。
図9、図10に示すように、絶縁膜26は、リセットトランジスタMrst等の各種トランジスタを覆って絶縁膜25の上に設けられる。絶縁膜26は、感光性アクリル等の有機材料からなる。絶縁膜26は、絶縁膜25よりも厚い。絶縁膜26は、無機絶縁材料に比べ、段差のカバレッジ性が良好であり、各種トランジスタ及び各種配線で形成される段差を平坦化することができる。
次に、光電変換素子30A、30Bの断面構成について説明する。光電変換素子30A、30Bは、絶縁膜26の上に設けられる。具体的には、下部導電層35A、35Bは、絶縁膜26の上に設けられ、コンタクトホールH2を介して接続配線SLcnに電気的に接続される。光電変換素子30A、30Bは、下部導電層35A、35Bに接続される。平面視で、下部導電層35A、35Bは、光電変換素子30A、30Bよりも大きい面積を有する。下部導電層35A、35Bは、例えば、チタン(Ti)及び窒化チタン(TiN)の積層構造を採用することができる。下部導電層35A、35Bは、基板21と、光電変換素子30A、30Bとの間に設けられので、下部導電層35A、35Bは、遮光層として機能し、光電変換素子30A、30Bへの基板21の第2主面S2側からの光の侵入を抑制できる。
光電変換素子30A、30Bは、光起電力効果を有する半導体層を含み構成される。具体的には、光電変換素子30A、30Bの半導体層は、i型半導体層31A、31B、p型半導体層32A、32B及びn型半導体層33A、33Bを含む。i型半導体層31A、31B、p型半導体層32A、32B及びn型半導体層33A、33Bは、例えば、アモルファスシリコン(a-Si)である。なお、半導体層の材料は、これに限定されず、ポリシリコン、微結晶シリコン等であってもよい。
p型半導体層32A、32Bは、a-Siに不純物がドープされてp+領域を形成する。n型半導体層33A、33Bは、a-Siに不純物がドープされてn+領域を形成する。i型半導体層31A、31Bは、例えば、ノンドープの真性半導体であり、p型半導体層32A、32B及びn型半導体層33A、33Bよりも低い導電性を有する。
基板21の表面に垂直な方向(第3方向Dz)において、i型半導体層31A、31Bは、n型半導体層33A、33Bとp型半導体層32A、32Bとの間に設けられる。本実施形態では、下部導電層35A、35Bの上に、n型半導体層33A、33B、i型半導体層31A、31B及びp型半導体層32A、32Bの順に積層されている。
これにより、検出素子3Aの光電変換素子30Aのn型半導体層33Aは、下部導電層35A及び接続配線SLcnを介してリセットトランジスタMrst及びソースフォロワトランジスタMsfに電気的に接続される。一方で、ダミー素子3Bの光電変換素子30Bのn型半導体層33Bは、下部導電層35B及び接続配線SLcnを介してリセットトランジスタMrstに電気的に接続される。
上部電極34A、34Bは、p型半導体層32A、32Bの上に設けられる。上部電極34A、34Bは、例えばITO(Indium Tin Oxide)等の透光性を有する導電材料である。絶縁膜27は、光電変換素子30A、30B及び上部電極34A、34Bを覆って絶縁膜26の上に設けられる。絶縁膜27には上部電極34A、34Bと重なる領域にコンタクトホールH1が設けられる。
接続配線36A、36Bは、絶縁膜27の上に設けられ、コンタクトホールH1を介して上部電極34A、34Bと電気的に接続される。p型半導体層32A、32Bには、接続配線36A、36Bを介して基準電位VCOM(図5、図6参照)が供給される。
絶縁膜28は、上部電極34A、34B及び接続配線36A、36Bを覆って絶縁膜27の上に設けられる。絶縁膜28は、光電変換素子30A、30Bへの水分の侵入を抑制する保護層として設けられる。さらに、絶縁膜29は、絶縁膜28の上に設けられる。絶縁膜29は、有機材料で形成されたハードコート膜である。絶縁膜29は、光電変換素子30A、30Bや接続配線36A、36Bで形成された絶縁膜28の表面の段差を平坦化する。
カバー部材122は、絶縁膜29と対向して設けられる。つまり、カバー部材122は、各種トランジスタ及び光電変換素子30A、30Bを覆って設けられる。接着層125は、絶縁膜29と、カバー部材122とを接着する。接着層125は、例えば、透光性の光学粘着シート(OCA:Optical Clear Adhesive)である。
つぎに実施形態の照明装置付き検出機器120の作用効果について説明する。図1Aに示すように、指紋の検出時、照明装置121から照射された光L1が指Fgに当たる(図1A参照)。指Fgに当たって反射した光L2は、センサ領域AA内に入射する。光L2は、検出領域AA1内に設けられた検出素子3Aの光電変換素子30Aと、ダミー領域AA2内に設けられたダミー素子3Bの光電変換素子30Bとに入射する。光電変換素子30A及び光電変換素子30Bは、入射した光に基づいた信号(電荷)を生成する。これにより、光電変換素子30A及び光電変換素子30Bには寄生容量が発生する。
ここで、検出領域AA1内であり、かつ検出領域AA1の外枠から1ピッチ分内側に離れて配置された光電変換素子30Aは、自己の第1方向Dxと第2方向Dyとには、他の光電変換素子30Aが隣接している。よって、その光電変換素子30Aは、第1方向Dxと第2方向Dyとに隣接する4つの光電変換素子30Aで生じた寄生容量の影響を受ける。
一方で、図3に示すように、検出領域AA1内であり、検出領域AA1の枠に沿いに配置された光電変換素子30Aは、自己の第1方向Dxと第2方向Dyとには、光電変換素子30Aと光電変換素子30Bとが隣接している。よって、その光電変換素子30Aは、第1方向Dxと第2方向Dyに隣接する光電変換素子30Aと光電変換素子30Bで生じた寄生容量の影響を受ける。
以上から、検出領域AA1内に配置された各光電変換素子30Aは、周囲から影響を受ける寄生容量に差異がなくなり、均等となる。この結果、各光電変換素子30Aで変換される信号(電荷)に入力されるノイズも等しくなる。
また、指紋検出後において、走査線駆動回路15は、読出制御走査線GLrdを順次選択する。選択された読出制御走査線GLrdと接続する各検出素子3Aは、各出力信号線SLを介して検出部40に検出信号Vdetを送る。その後、各検出素子3Aと各ダミー素子3Bには、リセット制御走査線GLrstを介してリセット制御信号が送られる。これにより、光電変換素子30A及び光電変換素子30Bは、逆バイアス駆動してリセットされた状態となる。よって、光電変換素子30A及び光電変換素子30Bの寄生容量もリセットされる。
つぎ、検出装置1の設計について説明する。ダミー素子3Bは、検出領域AA1の検出素子3Aを囲み、検出領域AA1の枠沿いに配置された光電変換素子30Aに寄生容量の影響を与えるためのものである。よって、ダミー素子3Bは、検出素子3Aと同じ大きさでなくてもよい。言い換えると、ダミー素子3Bは、検出素子3Aよりも大きく又は小さく設計してもよい。よって、決められたセンサ領域AAに対し、所定の大きさの検出素子3Aを配列して検出領域AA1を決定し、余った領域をダミー領域AA2とすることができる。以上から、センサ領域AAのうち検出領域AA1以外のスペースを有効に活用することができる。また、これによれば、センサ領域AAの全てを検出素子3Aで埋めるようになっていないため、生産性が良い。
なお、本実施形態のダミー領域AA2において、ダミー素子3Bが配置される範囲が1ピッチとなっているが、本開示の検出装置は、これに限定されず、複数ピッチとしてもよい。仮にダミー領域AA2にダミー素子3Bを2つずつ並べて環状を成すように配列した場合、検出領域AA1内であって検出領域AA1の枠沿いに配置された光電変換素子30Aには、外側に配置される2つ分の光電変換素子30Bの寄生容量が影響する。よって、検出領域AA1内の中央部に配置された光電変換素子30Aが影響を受ける寄生容量に、より近づけることができる。
以上、実施形態の検出装置1によれば、各光電変換素子(フォトダイオード)30Aで変換される信号(電荷)に入力されるノイズも等しくすることができ、検出される指紋の精度が向上する。また、ダミー素子3Bは、センサ領域AAの余ったスペースを使用するものであり、検出装置1の大型化が回避されている。さらに、指紋の検出した後、光電変換素子30A及び光電変換素子30Bの寄生容量がリセットされ、検出装置1の各部品に与える影響も低減する。
以上、本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明はこのような実施の形態に限定されるものではない。実施の形態で開示された内容はあくまで一例にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で行われた適宜の変更についても、当然に本発明の技術的範囲に属する。
1 検出装置
2 アレイ基板
3A 検出素子(光センサ)
3B ダミー素子(光センサ)
5 センサ基板、
10 センサ部
15 走査線駆動回路
16 信号線選択回路
30 光電変換素子
30A 光電変換素子(第2フォトダイオード)
30B 光電変換素子(第1フォトダイオード)
AA センサ領域
AA1 検出領域
AA2 ダミー領域
GA 周辺領域
GLrst リセット制御走査線
GLrd 読出制御走査線
SL 出力信号線
SLsf 電源信号線
SLrst リセット信号線
Vrst リセット電位
RST リセット制御信号
Mrst リセットトランジスタ
Mrd 読出トランジスタ
Msf ソースフォロワトランジスタ
VDD 電源電位
VCOM 基準電位

Claims (4)

  1. センサ領域を有する基板と、
    前記センサ領域内で、第1方向と、前記第1方向と直交する第2方向と、に配列する複数の光センサと、
    を備え、
    前記基板は、
    前記センサ領域内で前記第1方向に延在し、読出制御信号を送信する複数の読出制御走査線と、
    前記センサ領域内で前記第2方向に延在する複数の出力信号線と、
    リセット制御信号を送るリセット制御走査線と、
    リセット電位を供給するリセット信号線と、
    電源信号線と、
    を有し、
    複数の前記光センサは、
    第1フォトダイオードを有し、前記センサ領域の枠に沿って配置された複数のダミー素子と、
    第2フォトダイオードを有し、複数の前記ダミー素子が配置される環状のダミー領域の内側に配置された複数の検出素子と、
    を有し、
    前記検出素子は、リセットトランジスタと、読出トランジスタと、ソースフォロワトランジスタと、を備え、
    前記リセット信号線は、前記リセットトランジスタのソースに接続され、
    前記リセット制御走査線は、前記リセットトランジスタのゲートに接続され、
    前記リセットトランジスタのドレインは、前記ソースフォロワトランジスタのゲートに接続され、
    前記第2フォトダイオードのカソードは、前記ソースフォロワトランジスタのゲートに接続され、
    前記ソースフォロワトランジスタのドレインは、前記読出トランジスタのソースに接続され、
    前記読出制御走査線は、前記読出トランジスタのゲートに接続され、
    前記出力信号線は、前記読出トランジスタのドレインに接続され、
    前記電源信号線は、前記検出素子の前記ソースフォロワトランジスタのソースに接続され、
    前記ダミー素子は、前記読出制御走査線及び前記出力信号線と接続しておらず、かつ前記電源信号線に接続されず、
    前記検出素子は、前記読出制御走査線及び前記出力信号線に接続し、かつ前記読出制御信号を受信した場合、前記第フォトダイオードにより生成された信号を前記出力信号線に出力する
    検出装置。
  2. 記検出素子及び前記ダミー素子は、前記リセット制御走査線及び前記リセット信号線に接続し、かつ前記リセット制御信号を受信した場合、前記リセット電位により前記第1フォトダイオード又は前記第2フォトダイオードを逆バイアス駆動させる
    請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記基板において、前記第1フォトダイオードのアノード及び前記第2フォトダイオードのアノードは、基準電位に接続される
    請求項2に記載の検出装置。
  4. 前記ダミー素子は、リセットトランジスタを有し、
    前記ダミー素子のリセットトランジスタのゲートは、前記リセット制御走査線に接続され、
    前記ダミー素子のリセットトランジスタのソースは、前記リセット信号線に接続され、
    前記ダミー素子のリセットトランジスタのドレインは、前記第1フォトダイオードのカソードに接続される
    請求項に記載の検出装置。
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