JP7446195B2 - ピボットヒンジ - Google Patents

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Description

本発明は、扉枠に取り付けられる扉を回動自在に支持するピボットヒンジに関するものである。
従来から、扉枠等の開口部を塞ぐ扉の開閉を可能とするピボットヒンジが公知である。このようなピボットヒンジにおいては、扉枠に対する扉の位置を容易に調整できることが求められる。
例えば、下記特許文献1に開示されるような従来のピボットヒンジでは、ピボット軸又はピボット軸嵌合孔を有するピボット金具の扉又は扉枠への取付用のネジが挿通する孔を長孔とすることで、ピボット金具の扉又は扉枠への取付位置を調整できるようになっている。これにより、扉枠に対する扉の位置を容易に調整することができる。
上記長孔による取付位置の調整においては、締め付けられているネジを一旦緩め、扉枠に対する扉の位置が好適になるようにピボット金具の取付位置を長孔によって調整した上で、ネジを締め付けることになる。
実開昭53-41568号公報
ところが、ネジを一旦緩めるときに必要以上にネジを回転させると、ネジが外れてしまうことがある。ネジが外れるとピボット金具が扉又は扉枠から分離してしまい、位置調整に手間取ることになる。
本発明は、上述した課題の存在に鑑みてなされたものであって、その目的は、扉枠に対する扉の位置調整作業の際にピボット金具が分離して手間取ることを防止できると共に、扉又は扉枠への設置作業における作業効率の低下を抑制できるピボットヒンジを提供することである。
本発明に係るピボットヒンジは、扉又は扉枠に固定される固定金具と、ピボット軸又はピボット軸嵌合孔を有し、前記固定金具に取り付けられるピボット金具と、を備え、前記固定金具と前記ピボット金具の少なくとも一方には長孔が形成され、該長孔と、該長孔を挿通するネジによって、前記ピボット金具が前記固定金具に対して位置調整されて取り付けられるピボットヒンジであって、前記ピボット金具が前記長孔と前記ネジによって規定される位置調整範囲に位置するときは、前記ピボット金具の前記固定金具からの分離を防止し、前記ピボット金具が前記位置調整範囲を超えた所定位置に位置するときは、前記ピボット金具の前記固定金具からの分離を許容する分離防止手段を備えることを特徴とする。
本発明に係るピボットヒンジにおいては、前記分離防止手段は、前記固定金具と前記ピボット金具のうちの一方に形成される前記長孔と同方向に長い規制孔と、該規制孔を挿通して前記固定金具と前記ピボット金具のうちの他方に設置される規制ピンと、を有し、該規制ピンは、拡径した頭部を有し、前記規制孔は、前記頭部が通過できない第1形状部と、前記頭部が通過できる第2形状部とが連設されており、前記頭部は、前記ピボット金具が前記位置調整範囲に位置するときは前記第1形状部の範囲に位置し、前記ピボット金具が前記所定位置に位置するときは前記第2形状部の範囲に位置する構成とすることができる。
本発明によれば、扉枠に対する扉の位置調整作業の際にピボット金具が分離して手間取ることを防止できると共に、扉又は扉枠への設置作業における作業効率の低下を抑制できるピボットヒンジを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るピボットヒンジの使用状態を扉の外側から見た図である。 上記使用状態を扉の内側から見た図の要部拡大図である。 図2の右側面図である。 図2のA-A断面図である。 図2の横断面図であって、(a)はB-B断面図、(b)がC-C断面図である。 図5(a)のD-D断面図である。 スペーサを説明する3面図である。 上記実施形態に係るピボットヒンジにおいて、固定金具とピボット金具の分離を説明する図である。
以下、本発明の実施するために好適な実施形態について、図1~図8を参酌して説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
なお、以下の説明においては、特に断りのない限り、図2おける紙面左右方向を左右方向、紙面上下方向を上下方向、紙面奥行方向を前後方向として説明する。
まず、図1を参酌して、本実施形態に係るピボットヒンジ10の使用状態例を説明する。
本実施形態に係るピボットヒンジ10は、点検口の開閉扉に用いるものである。図1に例示する使用状態例の場合、略矩形形状をした開口部からなる点検口を構成する扉枠100と、この扉枠100に設置された扉101とが示されている。扉101には、上方に本実施形態に係るピボットヒンジ10が設置されており、下方に軸穴102が形成されている。本実施形態に係るピボットヒンジ10は、軸端が上方に向けて突出し、また、下方に向けて没入するピボット軸21を有している。一方、扉枠100には、上方にピボット軸21を嵌入可能な軸穴100aが形成されており、下方に扉101の軸穴102に嵌入可能な固定軸100bが設置されている。したがって、本実施形態に係るピボットヒンジ10を操作してピボット軸21を下方に向けて没入させたり、ピボット軸21を上方に向けて突出させたりすることで、扉101を扉枠100に取り付けて扉101が開閉動作自在な状態としたり、扉101を扉枠100から取り外したりすることが可能となっている。
次に、扉101の取付作業について詳しく説明する。
扉101の取付作業においては、まず、扉101を扉枠100へ仮設置する。この仮設置は、扉101が扉枠100から取り外された状態から、ピボットヒンジ10を操作してピボット軸21を下方に向けて没入させ、さらに、扉101の下方に設置された軸穴102に扉枠100の下方に固定設置された固定軸100bを嵌入させて、扉枠100に対して扉101を取り付け位置に配置する。この状態から、ピボット軸21を上方に向けて突出させて当該ピボット軸21を扉枠100の上方の軸穴100aに嵌入させると、扉枠100に対する扉101の仮設置が完了する。なお、扉101の取り外しは、仮設置の逆の手順で行うことになる。
仮設置が完了すると、扉枠100に対する扉101の位置が好適になるように、扉101の位置調整を行う。扉101の位置調整では、ピボットヒンジ10が有するピボット軸21の位置調整作業を行うことになる。そこで、本実施形態に係るピボットヒンジ10におけるピボット軸21の位置調整作業ついて、図2~図7を参酌図に加えて説明する。まず、構成について説明する。
本実施形態に係るピボットヒンジ10は、扉101に固定される固定金具11と、固定金具11に取り付けられるピボット金具31を備えて構成されている。固定金具11は、溶接によって扉101に固定されている。固定金具11は、扉101に接する矩形板状のベース部12と、ベース部12の反ピボット軸21側の上下方向中央部においてベース部12から曲げ起こされた曲げ起こし部13を有している。曲げ起こし部13には反ベース部12側に開口するU字溝14が形成されている。U字溝14には、後述する位置調整補助ボルト24がその開口から離脱可能に係合している。ベース部12の左右方向中央部には、2つのメネジ15が上下に離間して形成されている。2つのメネジ15の上下方向中心位置を通る水平線上にU字溝14が位置している。また、上側のメネジ15の上方と下側のメネジ15の下方の両方には、後述する規制孔36を挿通する規制ピン16と案内ピン17が左右方向に並んでベース部12に立設固定されている。図5(b)に示されるように、規制ピン16は、軸部16bと、軸部16bの基端側に位置するオネジ16cと、軸部16bの先端側に位置する頭部16aを有している。規制ピン16は、オネジ16cをベース部12に嫌気性接着剤を用いて螺着することで、ベース部12に立設固定されている。規制ピン16の頭部16aは、軸部16bに対して拡径しており、後述する規制孔36から突出している。案内ピン17は、平行ピンであり、基端部をベース部12に圧入することで、ベース部12に立設固定されている。案内ピン17は、規制ピン16の右側(反吊元側)に位置している。
ピボット金具31は、2つのメネジ15にそれぞれ螺合する2つのネジ41によって固定金具11に取り付けられている。ネジ41の頭部とピボット金具31の間には、平座金42とバネ座金43が介装されている。ピボット金具31は、ベース部12に対峙する板状の板状部32と、板状部32の左側(吊元側)に形成されるピボット部33と、板状部32の反ピボット部33側の上下方向中央部において板状部32から立設された立設部34を有している。
板状部32には左右方向に長い長孔35が各メネジ15に対応する位置にそれぞれ形成されている。これらの長孔35を挿通するネジ41をメネジ15に螺合させることで、ベース部12に板状部32が対峙した状態でピボット金具31を固定金具11に取り付けることができる。また、ピボット金具31は、メネジ15に螺合したネジ41と長孔35とで規定される左右方向の位置調整範囲において、固定金具11に対する取付位置を調整して取り付けることができる。
板状部32には、固定金具11に立設固定された規制ピン16及び案内ピン17が挿通する左右方向に長い規制孔36が2つ形成されている。規制孔36は、規制ピン16の頭部16aの外径より狭い幅を有して左右方向に延びる第1形状部36aと、頭部16aの外径より大きな直径を有する第2形状部36bとが連接されている。規制孔36は、所謂ダルマ孔である。規制ピン16の頭部16aは、第1形状部36aを通過することはできない。一方、規制ピン16の頭部16aは、第2形状部36bを通過することができる。第1形状部36aは、ピボット金具31がメネジ15に螺合したネジ41と長孔35とで規定される左右方向の位置調整範囲にあるときに、規制ピン16の頭部16aが位置する範囲に形成されている。第2形状部36bは、ピボット金具31がメネジ15に螺合したネジ41と長孔35とで規定される左右方向の位置調整範囲を超えた所定位置のときに、規制ピン16の頭部16aが位置する範囲に形成されている(図8参照)。第2形状部36bは、第1形状部36aの左側(吊元側)に位置している。規制ピン16と規制孔36が本発明の分離防止手段に相当する。
さらに板状部32には、固定金具11のベース部12を押接可能な押接ネジ44が2つ螺合している。押接ネジ44は、六角穴付き止めネジである。押接ネジ44は、ピボット軸21の前後方向位置を調整するためのスペーサ45を、固定金具11のベース部12とピボット金具31の板状部32との間に差し込むときに操作するものである。詳細については後述する。
ピボット部33は、上方へ開口する有底の軸穴37と、軸穴37に対して側方から貫通する側方長孔38を有している。側方長孔38は、軸穴37に沿って上下に延びて形成されている。軸穴37には、ピボット軸21が開口から出退可能に嵌入している。ピボット軸21には側方長孔38を挿通する位置規制ネジ22が螺入している。位置規制ネジ22の先端部22aは、ピボット軸21を貫通して突出しており、ピボット軸21から突出した先端部22aが、軸穴37の上部において側方長孔38の反対側に形成された孔39に進入することで、ピボット軸21の軸穴37からの突出状態が維持される。すなわち、ピボット軸21が軸穴37へ没入することを防止できる。ピボット軸21を軸穴37へ没入させるときは、位置規制ネジ22を螺出操作して先端部22aの孔39への進入を解除させた上で、ピボット軸21を下方へ移動させることになる。軸穴37の底側にはピボット軸21を上方へ付勢するコイルバネ23が設置されている。したがって、ピボット軸21を軸穴37へ没入させるときは、コイルバネ23の付勢力に抗してピボット軸21を下方へ移動させることになる。なお、有底の軸穴37については、無底の貫通孔として形成し、その下部の位置にコイルバネ23の下端を支持するスプリングピンを左右方向に貫通して設置するように構成することもできる。
軸穴37に嵌入しているピボット軸21の先端が、軸穴37の上端開口から所定量突出しているか否かは、側方長孔38を通してピボット軸21の下端位置やコイルバネ23の上端位置を視認することで容易に確認することができる。すなわち、側方長孔38は、ピボット軸21の突出状態確認用のぞき窓としての機能も有する。また、位置規制ネジ22は、側方長孔38を挿通してピボット軸21に螺入することで、ピボット軸21の連れ回りを防止する。すなわち、扉101の開閉に伴ってピボット軸21が軸穴37に対して回転することを防止する。これにより、軸穴37が摺接によって破損することを防止できる。
ピボット金具31の立設部34には位置調整補助ボルト24が螺合する位置調整用メネジ34aが形成されている。位置調整補助ボルト24は、六角ボルト25と、緩み止めナット26とを備えており、六角ボルト25のネジ部25aの先端側が位置調整用メネジ34aに螺入している。六角ボルト25のネジ部25aの基端側には、頭部25bから所定距離離間した位置に緩み止めナット26が設置されており、頭部25bと緩み止めナット26の間に固定金具11の曲げ起こし部13が挿し込まれてU字溝14に嵌っている。なお、本実施形態においては、頭部25bと曲げ起こし部13の間、および緩み止めナット26と曲げ起こし部13の間には平座金を介在させている。
また、本実施形態に係るピボットヒンジ10は、ピボット軸21の前後方向位置を調整するためのスペーサ45を設置可能に構成されている。スペーサ45は、図7に示されるように、側面視でL字状の薄板であって、長辺側が固定金具11のベース部12とピボット金具31の板状部32との間に差し込まれるスペーサ片45aであり、短辺側が差し込まれるときに作業者が操作する操作片45bである。スペーサ45は、ネジ41の位置の2箇所において右側からベース部12と板状部32の間に差し込まれる。スペーサ片45aにはネジ41を受け入れるためのUカット45cが形成されている。スペーサ45は、前後方向の調整量に応じて複数枚を重ねて差し込むことができる。なお、本実施形態においては、スペーサ45を1枚差し込んだ状態を図示している。
次に、仮設置後のピボット軸21の位置調整作業ついて説明する。まず左右方向の位置調整作業について説明する。
本実施形態に係るピボットヒンジ10を用いたピボット軸21の左右位置調整作業においては、まず、締め付けられているネジ41を一旦緩めて固定金具11に対するピボット金具31の固定を解除する。この状態において、位置調整補助ボルト24を回転操作して立設部34の位置調整用メネジ34aに対して螺出入させることで、固定金具11に対するピボット金具31の左右方向位置を調整する。この調整により扉枠100に対する扉101の左右方向位置が好適となった位置でネジ41を締め付けることで、ピボット軸21の左右位置調整作業が完了する。
ところで、締め付けられているネジ41を一旦緩めて固定金具11に対するピボット金具31の固定を解除する際に、誤ってネジ41のメネジ15への螺合が解除された場合、従来のピボットヒンジでは、ピボット金具31が固定金具11から前後方向において分離する場合がある。すなわち、ベース部12に対峙していた板状部32がベース部12から離れる場合があるが、本実施形態に係るピボットヒンジ10では、ネジ41のメネジ15への螺合が解除されたときは、規制ピン16の頭部16aが規制孔36の第1形状部36aに位置しており、頭部16aは第1形状部36aを通過できないことから、ピボット金具31が固定金具11から直ちに分離することを防止できる。したがって、ピボット金具31の固定金具11からの分離によって左右位置調整作業に手間取ることを防止できる。
また、上述したように、誤ってネジ41のメネジ15への螺合が解除された場合、従来のピボットヒンジでは、扉100が自重により大きく傾くことがあるが、本実施形態に係るピボットヒンジ10では、上下に離間した2箇所において左右に並んだ規制ピン16と案内ピン17とが規制孔36の第1形状部36aに位置していることから、固定金具11に対してピボット金具31が大きく傾くことが規制されるので、扉101が大きく傾くことを抑制できる。したがって、左右位置調整作業に手間取ることを防止できる。また、大きく傾くことによる位置調整補助ボルト24の破損を防止することができる。
次に、ピボット軸21の前後方向の位置調整作業について説明する。特に、前後方向の位置調整のためにスペーサ45を設置する作業について説明する。
本実施形態に係るピボットヒンジ10を用いたピボット軸21の前後位置調整作業においては、まず、締め付けられているネジ41を所定量緩めて固定金具11に対するピボット金具31の固定を解除する。次に、押接ネジ44を操作してその先端部を板状部32からベース部12に向かって突出させてベース部12を押接することで、ベース部12と板状部32との間にスペーサ45のスペーサ片45aを差し込むための隙間を確保する。そして、確保された隙間に必要枚数のスペーサ45を差し込む。その後、押接ネジ44を操作してその先端部を板状部32から突出しないようにした上で、ネジ41を締め付けることで、ピボット軸21の前後位置調整作業が完了する。本実施形態に係るピボットヒンジ10は、押接ネジ44を備えていることで、スペーサ45を容易に差し込むことができるので、ピボット軸21の前後位置調整作業を手際良く行うことができる。なお、規制ピン16の頭部16aとピボット金具31の板状部32との間には、スペーサ45の差し込みを考慮した隙間が設定されている。
ところで、上述したように、締め付けられているネジ41を所定量緩めて固定金具11に対するピボット金具31の固定を解除する際に、誤ってネジ41のメネジ15への螺合が解除された場合、従来のピボットヒンジでは、ピボット金具31が固定金具11から前後方向において分離する場合があるが、すなわち、ベース部12に対峙していた板状部32がベース部12から離れる場合があるが、本実施形態に係るピボットヒンジ10では、ネジ41のメネジ15への螺合が解除されたときは、規制ピン16の頭部16aが規制孔36の第1形状部36aに位置しており、頭部16aは第1形状部36aを通過できないことから、ピボット金具31が固定金具11から直ちに分離することを防止できる。したがって、ピボット金具31の固定金具11からの分離によって前後位置調整作業に手間取ることを防止できる。
次に、本実施形態に係るピボットヒンジ10の扉101への設置作業について、図8を参酌図に加えて説明する。
本実施形態に係るピボットヒンジ10の扉101への設置作業の概要は、まず、固定金具11からピボット金具31を分離し、次に、ピボット金具31が分離された固定金具11を扉101に溶接固定し、最後に、扉101に溶接固定された固定金具11にピボット金具31を結合することになる。具体的には次の要領で実行される。
まず、長孔35を挿通してメネジ15に螺合している2つのネジ41を取り去る。次に、位置調整補助ボルト24を回転操作し、メネジ15に螺合するネジ41と長孔35で規定されるピボット金具31の左右方向の調整範囲を超えてピボット金具31を右側へ移動させ、規制孔36の第2形状部36bを規制ピン16の頭部16aの位置に合わせる。この状態で固定金具11からピボット金具31を分離することができる。
次に、扉101の所定位置に、ピボット金具31が分離された固定金具11を溶接固定する。詳細には、固定金具11のベース部12の左右方向で対向する2辺の位置にスミ肉溶接を各2箇所実施する。なお、固定金具11は、2つの規制ピン16と2つの案内ピン17が事前に設置されている。
最後に、上記分離されたピボット金具31を、扉101に溶接固定された固定金具11に重ねてセットする。すなわち、規制孔36の第2形状部36bに規制ピン16の頭部16aを通過させると共に、位置調整補助ボルト24を曲げ起こし部13のU字溝14に嵌める。そして、位置調整補助ボルト24を回転操作して、長孔35がメネジ15に重なる位置までピボット金具31を移動させる。これにより、規制ピン16の頭部16aが規制孔36の第1形状部36aに位置するので、ピボット金具31の固定金具11からの分離が防止される。そして、長孔35を挿通するネジ14をメネジ15に螺合させることで、ピボットヒンジ10の扉101への設置作業が完了する。なお、ピボット金具31を扉101に溶接固定された固定金具11に重ねてセットする際には、ピボット軸21を軸穴37へ没入させることになる。
なお、ピボット金具31には、ピボット軸21、位置規制ネジ22、コイルバネ23、位置調整補助ボルト24、及び2つの押接ネジ41が予め設置されている。
このように、本実施形態に係るピボットヒンジ10では、扉101に設置する際に固定金具11とピボット金具31を簡単に分離、結合できるので、扉101への設置作業における作業効率の低下を抑制できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲に限定さない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
たとえば、上述の実施形態においては、扉101に対してピボットヒンジ10を設置する構成であったが、扉枠100に対してピボットヒンジを設置する構成とすることもできる。
また、たとえば、上述の実施形態においては、固定金具11に対するピボット金具31の左右方向位置の調整を容易にするために位置調整補助ボルト24を備えていたが、無くてもよい。
また、たとえば、上述の実施形態においては、固定金具11に規制ピン16を設け、ピボット金具31に規制孔36を設ける構成であったが、固定金具11に規制孔を設け、ピボット金具31に規制ピンを設ける構成とすることもできる。
また、たとえば、上述の実施形態においては、固定金具11は、溶接によって扉101に固定される構成であったが、これに限定されない。例えば、ネジによって扉101に固定される構成であってもよい。
10 :ピボットヒンジ
11 :固定金具
12 :ベース部
13 :曲げ起こし部
14 :U字溝
15 :メネジ
16 :規制ピン
16a :頭部
16b :軸部
16c :オネジ
17 :案内ピン
21 :ピボット軸
22 :位置規制ネジ
22a :先端部
23 :コイルバネ
24 :位置調整補助ボルト
25 :六角ボルト
25a :ネジ部
25b :頭部
26 :緩み止めナット
31 :ピボット金具
32 :板状部
33 :ピボット部
34 :立設部
34a :位置調整用メネジ
35 :長孔
36 :規制孔
36a :第1形状部
36b :第2形状部
37 :軸穴
38 :側方長孔
39 :孔
41 :ネジ
42 :平座金
43 :バネ座金
44 :押接ネジ
45 :スペーサ
45a :スペーサ片
45b :操作片
45c :Uカット
100 :扉枠
100a:軸穴
100b:固定軸
101 :扉
102 :軸穴

Claims (1)

  1. 扉又は扉枠に固定される固定金具と、
    ピボット軸又はピボット軸嵌合孔を有し、前記固定金具に取り付けられるピボット金具と、を備え、
    前記固定金具と前記ピボット金具の少なくとも一方には長孔が形成され、該長孔と、該長孔を挿通するネジによって、前記ピボット金具が前記固定金具に対して位置調整されて取り付けられるピボットヒンジであって、
    前記ピボット金具が前記長孔と前記ネジによって規定される位置調整範囲に位置するときは、前記ピボット金具の前記固定金具からの分離を防止し、
    前記ピボット金具が前記位置調整範囲を超えた所定位置に位置するときは、前記ピボット金具の前記固定金具からの分離を許容する分離防止手段を備えており、
    前記分離防止手段は、前記固定金具と前記ピボット金具のうちの一方に形成される前記長孔と同方向に長い規制孔と、該規制孔を挿通して前記固定金具と前記ピボット金具のうちの他方に設置される規制ピンと、を有し、
    該規制ピンは、拡径した頭部を有し、
    前記規制孔は、前記頭部が通過できない第1形状部と、前記頭部が通過できる第2形状部とが連設されており、
    前記頭部は、前記ピボット金具が前記位置調整範囲に位置するときは前記第1形状部の範囲に位置し、前記ピボット金具が前記所定位置に位置するときは前記第2形状部の範囲に位置することを特徴とするピボットヒンジ。
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