JP7443070B2 - 画像認識水栓 - Google Patents

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Description

本発明は、画像認識水栓に関する。
近年では、公衆トイレの手洗い用の水栓等において、レバー操作を行うことなく自動的に吐水と止水が行なわれる自動水栓が多く利用されている。また一般家庭のシンク等にも、自動水栓が利用されている場合がある。
例えば特許文献1には、水栓の下方を撮像する撮像部を有し、撮像画像を動作解析部にて解析し、手の有/無にて給水/止水を行い、手の動作量(移動量)にてストレート状/シャワー状の切り替えを行い、手指のジェスチャー(親指を上方に向ける/下方に向ける)にて給水/止水または昇温/降温、を行う、自動水栓が開示されている。
また例えば特許文献2には、水洗器の左右位置に設けた一対のセンサからの出力画像を用い、それぞれのセンサからの出力画像を二値化し、二値化したそれぞれの認識対象画像を比較して、使用者の動きを示す画素の変化数が所定の範囲内にあるときに吐水する、水洗器における自動給水方法が開示されている。
特開平11-36396号公報 特許第4167802号
特許文献1では、例えば水栓の動作を、吐水/止水、昇温/降温、流量増加/流量減少、の6通りとする場合、6通りの異なるジェスチャーを認識させなければならない。つまり、動作の種類と同数のジェスチャーを設定して認識させなければならないので、動作の種類が多くなると、動作に対応するジェスチャーを使用者が覚えきれない可能性があり、使い勝手がよくない。また、撮像部が1個であるので使用者までの距離を検出できず、水栓に届かない遠くの使用者であっても撮像してしまう場合がある。従って、水栓の下方を撮像するように撮像部を設定して、遠くの使用者が撮像されないように設定する必要があり、撮像部の設置場所や撮像領域の設定の制約が多く、あまり好ましくない。
特許文献2では、左右の撮像用のセンサの光軸を使用者に向けて、水洗器の左右のセンサからの出力画像の画素の変化数を検出しており、使用者が水洗器から離れた位置から手前まで移動してきたことを検出できる程度である。従って、吐水/止水程度の制御しか行うことができず、昇温/降温、流量増加/流量減少等、種々の動作の制御には不向きである。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、画像認識を用いてより少ない人体サインの認識種類にて、水栓ユニットのより多くの動作種類を制御可能、あるいは、画像認識を用いて使用者までの距離を検出して誤検出を抑制可能、とすることで、より使い勝手のよい画像認識水栓を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の発明は、吐水と止水、吐出する水の流量の調整、吐出する水の温度の調整、の少なくとも1つの動作をする水栓ユニットと、使用者に向けて配置されて使用者を撮像する撮像ユニットと、撮像ユニットから入力される画像情報に基づいて水栓ユニットの動作を制御する制御装置と、を有する画像認識水栓である。制御装置は、記憶装置を有しており、記憶装置には、人体の一部にて表現される人体サインであってそれぞれ異なる複数の人体サインの画像である複数の人体サイン画像が登録されている登録サイン情報が記憶されている。撮像ユニットは、1個の撮像装置を有しており、撮像装置は、使用者が人体の一部を用いて表現した人体サインを所定タイミング毎に撮像して得られた画像情報を次々と制御装置に出力する。制御装置は、予め設定された複数の動作パターンの中から選定した動作パターンを用いて水栓ユニットの動作を制御する。複数の動作パターンにおける少なくとも一部の動作パターンには、連続した異なる人体サインの順列であるサイン順列パターンが対応付けられている。そして制御装置は、撮像装置から次々と入力される画像情報と、記憶装置に記憶されている登録サイン情報に登録されている複数の人体サイン画像と、を照合して使用者が表現した人体サインを認識する画像認識部と、使用者が異なる人体サインを連続して表現した場合にはサイン順列パターンを認識し、認識したサイン順列パターンに対応付けられている動作パターンを用いて水栓ユニットの動作を制御する水栓ユニット制御部と、を有する。
次に、本発明の第2の発明は、吐水と止水、吐出する水の流量の調整、吐出する水の温度の調整、の少なくとも1つの動作をする水栓ユニットと、使用者に向けて配置されて使用者を撮像する撮像ユニットと、撮像ユニットから入力される画像情報に基づいて水栓ユニットの動作を制御する制御装置と、を有する画像認識水栓である。制御装置は、記憶装置を有しており、記憶装置には、人体の一部にて表現される人体サインであってそれぞれ異なる複数の人体サインの画像である複数の人体サイン画像が登録されている登録サイン情報が記憶されている。撮像ユニットは、所定間隔をあけて配置された2個の撮像装置を有しており、それぞれの撮像装置は、使用者が人体の一部を用いて表現した人体サインを所定タイミング毎に撮像して得られた画像情報を次々と制御装置に出力する。制御装置は、予め設定された複数の動作パターンの中から選定した動作パターンを用いて水栓ユニットの動作を制御する。複数の動作パターンのそれぞれには、それぞれの異なる人体サインが対応付けられている。制御装置は、それぞれの撮像装置から次々と入力される画像情報と、記憶装置に記憶されている登録サイン情報に登録されている複数の人体サイン画像と、を照合して使用者が表現した人体サインを認識する画像認識部と、認識した人体サインに対応付けられている動作パターンを用いて水栓ユニットの動作を制御する水栓ユニット制御部と、を有する。そして制御装置は、一方の撮像装置からの画像情報に撮像されている撮像対象物と、他方の撮像装置からの画像情報に撮像されている撮像対象物とを比較し、撮像されている撮像対象物の偏差に基づいて、それぞれの撮像装置の位置に対する撮像対象物の位置を求める対象物位置算出部を有し、求めた撮像対象物の位置が、それぞれの撮像装置の位置に対して予め設定された認識空間内でない場合には、人体サインに対応付けられている動作パターンを用いた水栓ユニットの制御を行わず、求めた撮像対象物の位置が、認識空間内である場合には、水栓ユニット制御部による水栓ユニットの制御を実行する。
次に、本発明の第3の発明は、吐水と止水、吐出する水の流量の調整、吐出する水の温度の調整、の少なくとも1つの動作をする水栓ユニットと、使用者に向けて配置されて使用者を撮像する撮像ユニットと、撮像ユニットから入力される画像情報に基づいて水栓ユニットの動作を制御する制御装置と、を有する画像認識水栓である。制御装置は、記憶装置を有しており、記憶装置には、人体の一部にて表現される人体サインであってそれぞれ異なる複数の人体サインの画像である複数の人体サイン画像が登録されている登録サイン情報が記憶されている。撮像ユニットは、所定間隔をあけて配置された2個の撮像装置を有しており、それぞれの撮像装置は、使用者が人体の一部を用いて表現した人体サインを所定タイミング毎に撮像して得られた画像情報を次々と制御装置に出力する。制御装置は、予め設定された複数の動作パターンの中から選定した動作パターンを用いて水栓ユニットの動作を制御する。複数の動作パターンにおける少なくとも一部の動作パターンには、連続した異なる人体サインの順列であるサイン順列パターンが対応付けられている。制御装置は、それぞれの撮像装置から次々と入力される画像情報と、記憶装置に記憶されている登録サイン情報に登録されている複数の人体サイン画像と、を照合して使用者が表現した人体サインを認識する画像認識部と、使用者が異なる人体サインを連続して表現した場合には、サイン順列パターンを認識し、認識したサイン順列パターンに対応付けられている動作パターンを用いて水栓ユニットの動作を制御する水栓ユニット制御部と、を有する。そして制御装置は、一方の撮像装置からの画像情報に撮像されている撮像対象物と、他方の撮像装置からの画像情報に撮像されている撮像対象物とを比較し、撮像されている撮像対象物の偏差に基づいて、それぞれの撮像装置の位置に対する撮像対象物の位置を求める対象物位置算出部を有し、求めた撮像対象物の位置が、それぞれの撮像装置の位置に対して予め設定された認識空間内でない場合には、前記サイン順列パターンに対応付けられている前記動作パターンを用いた前記水栓ユニットの制御を行わず、求めた撮像対象物の位置が、認識空間内である場合には、水栓ユニット制御部による水栓ユニットの制御を実行する。
次に、本発明の第4の発明は、上記第1の発明~第3の発明のいずれか1つに係る画像認識水栓であって、撮像装置は、RGBカメラである。そして制御装置は、画像認識部にて人体サインを認識する際、画像情報に撮像されている撮像対象物の、色の種類である色相、色の鮮やかさである彩度、色の明るさである明度、の少なくとも1つと、画像情報に撮像されている撮像対象物の輪郭形状と、に基づいて認識する。
第1の発明によれば、水栓ユニットの少なくとも一部の動作パターンには、連続した異なる人体サインの順列であるサイン順列パターンが対応付けられている。従って、人体サインの種類が少なくても、サイン順列パターンにて多数のサインを創生することができる。これにより、より少ない人体サインの認識種類にて、水栓ユニットのより多くの動作種類を制御可能となり、より使い勝手のよい画像認識水栓を提供できる。
第2の発明によれば、所定間隔をあけて配置された2個の撮像装置からのそれぞれの画像情報に撮像されている撮像対象物の偏差に基づいて、撮像装置に対する撮像対象物の位置を求めている。そして認識空間内で表現された人体サイン(撮像対象物)のみを受け付けて水栓ユニットを制御する。つまり、画像認識を用いて使用者までの距離を検出して誤検出を抑制可能であり、より使い勝手のよい画像認識水栓を提供できる。
第3の発明によれば、水栓ユニットの少なくとも一部の動作パターンには、連続した異なる人体サインの順列であるサイン順列パターンが対応付けられている。従って、人体サインの種類が少なくても、サイン順列パターンにて多数のサインを創生することができる。また、所定間隔をあけて配置された2個の撮像装置からのそれぞれの画像情報に撮像されている撮像対象物の偏差に基づいて、撮像装置に対する撮像対象物の位置を求めている。そして認識空間内で表現された人体サイン(撮像対象物)のみを受け付けて水栓ユニットを制御する。従って、画像認識を用いてより少ない人体サインの認識種類にて、水栓ユニットのより多くの動作種類を制御可能であるとともに、画像認識を用いて使用者までの距離を検出して誤検出を抑制可能である。これにより、より使い勝手のよい画像認識水栓を提供できる。
第4の発明によれば、RGBカメラからの画像情報に撮像されている撮像対象物を適切に認識することができる。
家庭のキッチンのシンクの水栓に、本発明の画像認識水栓を適用した例を説明する斜視図である。 図1に示す画像認識水栓をII方向から見た正面図である。 図1に示す画像認識水栓をIII方向から見た右側面図である。 図1に示す画像認識水栓をIV方向から見た平面図である。 第1の実施の形態(2個の撮像装置で認識空間あり、サイン順列パターンあり)の画像認識水栓の構成を説明するブロック図である。 第1の実施の形態において、記憶装置に記憶されている登録サイン情報の例を説明する図である。 第1の実施の形態において、人体サインの例と、人体サインに対応付けられた人体サイン関連情報の例を説明する図である。 第1の実施の形態において、人体サイン、または、サイン順列パターンと、水栓ユニットの動作モードとの対応付けの例を説明する図である。 第1の実施の形態において、図8をまとめた表であり、人体サイン関連情報(サイン順列パターン)に対応付けられた動作モード及び動作パターンの例を示す図である。 第1の実施の形態において、制御装置の処理(全体処理)の処理手順の例を説明するフローチャートである。 第1の実施の形態において、図10に示すフローチャートにおける処理SS100(初期化処理)の詳細を説明するフローチャートである。 第1の実施の形態において、図10に示すフローチャートにおける処理SB200(入力信号処理)の詳細を説明するフローチャートである。 第1の実施の形態において、図10に示すフローチャートにおける処理SB300(人体サインの画像認識処理)の詳細を説明するフローチャートである。 第1の実施の形態において、図10に示すフローチャートにおける処理SB400(認識した人体サインに応じた制御信号の出力処理)の詳細を説明するフローチャートである。 第2の実施の形態(1個の撮像装置で認識空間なし、サイン順列パターンあり)の画像認識水栓の構成を説明するブロック図である。 第2の実施の形態の画像認識水栓における、人体サイン関連情報(サイン順列パターン)に対応付けられた動作モード及び動作パターンの例を示す図である。 第2の実施の形態において、制御装置の処理(全体処理)の処理手順の例を説明するフローチャートである。 第2の実施の形態において、図17に示すフローチャートにおける処理SC200(入力信号処理)の詳細を説明するフローチャートである。 第3の実施の形態(2個の撮像装置で認識空間あり、サイン順列パターンなし)の画像認識水栓の構成を説明するブロック図である。 第3の実施の形態において、人体サインの例と、人体サインに対応付けられた人体サイン関連情報の例を説明する図である。 第3の実施の形態において、人体サイン関連情報に対応付けられた動作モード及び動作パターンの例を示す図である。 第3の実施の形態において、制御装置の処理(全体処理)の処理手順の例を説明するフローチャートである。 第3の実施の形態において、図22に示すフローチャートにおける処理ST100(初期化処理)の詳細を説明するフローチャートである。 第3の実施の形態において、図22に示すフローチャートにおける処理SD300(人体サインの画像認識処理)の詳細を説明するフローチャートである。 第3の実施の形態において、図22に示すフローチャートにおける処理SD400(認識した人体サインに応じた制御信号の出力処理)の詳細を説明するフローチャートである。
●[画像認識水栓1の全体構成と配置(図1~図4)]
以下に本発明を実施するための形態を図面を用いて説明する。まず図1を用いて、本発明の画像認識水栓1の全体構成と配置について説明する。図1は、家庭の流し台90に画像認識水栓1を取り付けた状態の例を説明する斜視図である。画像認識水栓1は、撮像ユニット10と、制御ユニット30と、水栓ユニット50等を有している。また流し台90は、排水口91Bを有するシンク91と、蛇口92Aを有する水栓92と、を有している。なお以降の説明における「水栓ユニット50の動作パターン」は、「水栓動作パターン」に相当している。

撮像ユニット10は、図2に示すように、所定間隔Lをあけて配置された2個の撮像装置11L、11Rを有している(なお、後述する第2の実施の形態では、撮像装置は1個である)。そして撮像ユニット10は、図1~図4に示すように、水栓92の近傍に配置されている。撮像装置11Lの光軸11LJと、撮像装置11Rの光軸11RJは、平行に設定され、水栓92を利用する使用者Uが差し出す手を撮像するように、使用者Uに向けられており、図3に示すように、水平方向あるいは水平方向に対してやや上方に向けられている。また、撮像装置11L、11Rは、例えばRGBカメラである。また撮像ユニット10は、使用者Uへ動作状態を知らせるためのLED11Dを有している。本実施の形態の説明では、撮像装置11L、11Rが左右に配置された例で説明するが、上下に配置されていてもよい。
水栓ユニット50は、図1~図4に示すように、水栓92の下方、かつ、流し台90内に配置されている。水栓ユニット50は、制御ユニット30から制御されて、流入される水(水道水)と湯(給湯器からの湯)を所定割合で混合し、混合した湯水を水栓92に吐出する。本実施の形態にて説明する水栓ユニット50は、吐水と止水、吐出する湯水の流量の調整、吐出する湯水の温度の調整、が可能である。
制御ユニット30は、図1~図4に示すように、撮像ユニット10及び水栓ユニット50の周囲、かつ、流し台90内に配置されている。制御ユニット30は、撮像ユニット10から入力される画像情報に基づいて画像認識を行い、予め設定された(仮想)認識空間V1(図1、図3、図4参照)内の人体サインを認識して水栓ユニット50の動作を制御する(なお、後述する第2の実施の形態では、認識空間V1を有していない)。
なお、認識空間V1は、図1、図3、図4に示すように、撮像装置11Lの撮像エリアALと撮像装置11Rの撮像エリアARの双方の範囲内にある。認識空間V1は、それぞれの撮像装置11L、11Rの位置に対して予め設定された領域(空間)であり、本実施の形態の例では、水栓92を使用する使用者Uから見て、前後方向については、水栓92からシンク91よりも使用者Uの側にやや突出した位置程度とされている。また、認識空間V1は、使用者Uから見て左右方向については、シンク91の左右方向に収まる程度とされている。また、認識空間V1は、使用者Uから見て上下方向については、シンク91の上端近傍から使用者Uの胸の位置程度とされている。認識空間V1のサイズや位置は、適宜設定されている。
●[第1の実施の形態(図5~図14)]
以下、図5~図14を用いて、第1の実施の形態の画像認識水栓1について説明する。第1の実施の形態の画像認識水栓1は、2個の撮像装置11L、11Rを有して認識空間V1を有し、連続した人体サインのサイン順列パターンを用いた制御を行う。
●[画像認識水栓1の構成(図5)]
第1の実施の形態の画像認識水栓1の構成を図5に示す。画像認識水栓1は、撮像ユニット10と、制御ユニット30と、水栓ユニット50と、を有している。
撮像ユニット10は、図5に示すように、(左)撮像装置11Lと、(右)撮像装置11Rと、LED11Dと、を有している。撮像装置11L、11Rのそれぞれは、使用者Uの人体の一部を用いて表現した人体サイン(例えば、右手または左手で表現される指の状態)を、所定タイミング毎に撮像して得られた画像情報を、次々と制御ユニット30(制御装置31)に出力する。またLED11Dは、制御ユニット30(制御装置31)からの制御信号に基づいた色彩(赤色、緑色、橙色など)や点灯/点滅などの光の出力を行う。
水栓ユニット50は、混合弁51、温度用モータ51M、開閉弁52、流量調整弁53、流量用モータ53M、温度センサ54、流量センサ55等を有している。
混合弁51には、水(水道水)の配管と湯(給湯器からの湯)の配管が接続され、当該水と湯を所定割合で混合した湯水を開閉弁52に向けて吐出する。混合弁51の所定割合(混合割合)は、制御ユニット30(制御装置31)からの制御信号にて制御される温度用モータ51Mにて調整される。
開閉弁52は、制御ユニット30(制御装置31)からの制御信号にて開状態(全開)または閉状態(全閉)に制御される。開閉弁52が開状態に制御された場合、混合弁51から流入された湯水は、流量調整弁53に向けて流出する。
流量調整弁53は、開閉弁52から流入してきた湯水の流量を調整して水栓92(図1~図4参照)の蛇口に向けて流出させる。流量調整弁53による流量は、制御ユニット30(制御装置31)からの制御信号にて制御される流量用モータ53Mにて調整される。
温度センサ54は、混合弁51から吐出された湯水の温度に応じた検出信号を制御ユニット30(制御装置31)に出力する。流量センサ55は、開閉弁52から吐出された湯水の流量に応じた検出信号を制御ユニット30(制御装置31)に出力する。
制御ユニット30は、制御装置31を有しており、制御装置31は、CPU32、FlashROM等の記憶装置33、RAM34、タイマ35等を有している。またCPU32は、画像認識部32A、対象物位置算出部32B、水栓ユニット制御部32C等を有しているが、これらの詳細については後述する。制御装置31(CPU32)は、温度センサ54からの検出信号に基づいて、混合弁51から吐出された湯水の温度を検出し、流量センサ55からの検出信号に基づいて、開閉弁52から吐出された湯水の流量を検出する。また制御装置31(CPU32)は、撮像装置11L、11Rからの画像情報に基づいて、LED11Dの出力を制御する制御信号を出力し、温度用モータ51M、開閉弁52、流量用モータ53Mを制御する制御信号を出力する。
●[登録サイン情報(図6)と、人体サイン関連情報(サイン順列パターン)に対応付けた動作パターンの例(図7~図9)]
記憶装置33(図5参照)には、使用者Uの人体の一部(この場合、右手または左手)にて表現される人体サインであって、それぞれ異なる複数の人体サインの画像である人体サイン画像33Bが登録されている登録サイン情報33A(図6参照)が記憶されている。また、それぞれの人体サイン画像33Bには、人体サイン関連情報33C(この場合、01~05(図7参照))が対応付けられている。また図7は、各人体サインと、各人体サインに対応付けられた人体サイン関連情報の例を示している。
また図9は、水栓ユニット50の動作モード(吐水、止水、流量増加、流量減少など)及び動作パターン(流量用モータ、温度用モータ、開閉弁の制御状態)と、人体サイン関連情報(サイン順列パターンを含む)との対応付けを表している。この図9に示す人体サイン関連情報(サイン順列パターンを含む)と、動作モードと、の対応付けを示した図が図8である。
以下に説明するように、制御装置31(CPU32)は、予め設定された複数の動作パターンの中から選定した動作パターンを用いて水栓ユニット50の動作を制御する。また、複数の動作パターンにおける少なくとも一部の動作パターンには、連続した異なる人体サインの順列であるサイン順列パターン(図9の「人体サイン関連情報」に示す「02-01-**」、「04-02-01」など)が対応付けられている。
●[制御装置31の処理手順における全体処理(図10)]
次に図10に示すフローチャートを用いて、CPU32(制御装置31)の全体処理の処理手順の例について説明する。CPU32は、起動されるとステップS010へと処理を進める。
ステップS010にてCPU32は、処理SS100(初期化処理)を実行してステップS020へ処理を進める。なお、処理SS100(初期化処理)の詳細については後述する。
ステップS020にてCPU32は、処理タイミングであるか否かを判定し、処理タイミングである場合(Yes)はステップS025へ処理を進め、処理タイミングでない場合(No)はステップS020へ処理を戻す。なお、処理タイミングは、例えば所定時間間隔(数100[ms]間隔等)であり、適宜設定されている。
ステップS025にてCPU32は、処理SB200(入力信号処理)を実行してステップS030へ処理を進める。なお、処理SB200(入力信号処理)の詳細については後述する。
ステップS030にてCPU32は、認識空間V1内に対象物(使用者、使用者の差し出した手等)があるか否かを判定する。CPU32は、認識空間V1内に対象物がある場合(Yes)はステップS035へ処理を進め、認識空間V1内に対象物がない場合(No)はステップS080へ処理を進める。CPU32は、求めた撮像対象物(使用者Uや使用者Uの手)の位置(処理SB200にて算出)が、それぞれの撮像装置11L、11Rに対して予め設定された認識空間V1内でない場合には、ステップS080へ処理を進め、人体サイン(人体サイン関連情報)やサイン順列パターンに対応付けられている動作パターン(図9参照)を用いた水栓ユニット50の制御を行わない。またCPU32は、求めた撮像対象物の位置が、認識空間V1内である場合には、ステップS035、S040へ処理を進め、水栓ユニット制御部32C(図5参照)による水栓ユニット50の制御(ステップS040による制御)を実行する。
ステップS035にてCPU32は、処理SB300(人体サインの画像認識処理)を実行してステップS040へ処理を進める。なお、処理SB300(人体サインの画像認識処理)の詳細については後述する。
ステップS040にてCPU32は、処理SB400(認識した人体サインに応じた制御信号の出力処理)を実行してステップS020へ処理を戻す。なお、処理SB400(認識した人体サインに応じた制御信号の出力処理)の詳細については後述する。
ステップS080にてCPU32は、止水処理として、流量用モータ53Mの動作位置を維持し(何もしない)、温度用モータ51Mの動作位置を維持し(何もしない)、開閉弁52を閉状態へと駆動する。また、CPU32は、LED11Dから止水用の出力(例えば、緑色にて点灯)を行う。またCPU32は、認識パターンを「00-00-00」に初期化する。なお、認識パターンは、CPU32が認識した人体サイン関連情報が記憶されるRAMである。
●[処理SS100(初期化処理)の詳細(図11)]
次に図11を用いて、処理SS100(初期化処理)の詳細について説明する。CPU32は、図10に示すフローチャートのステップS010に処理を進めた場合、図11に示す処理SS100のステップSS110へ処理を進める。
ステップSS110にてCPU32は、流量用モータ53Mを、予め設定された流量基準回転位置へと駆動し、温度用モータ51Mを、予め設定された温度基準回転位置へと駆動する。またCPU32は、開閉弁52を閉状態へと駆動し、LED11Dから止水用の出力(例えば、緑色の点灯)を行う。またCPU32は、認識パターンを「00-00-00」に初期化し、図10に示すステップS020へ処理を戻す。なお、流量基準回転位置や温度基準回転位置は適宜設定されている。
●[処理SB200(入力信号処理)の詳細(図12)]
次に図12を用いて、処理SB200(入力信号処理)の詳細について説明する。CPU32は、図10に示すフローチャートのステップS025に処理を進めた場合、図12に示す処理SB200のステップSB210へ処理を進める。
ステップSB210にてCPU32は、流量センサ55からの検出信号に基づいて流量調整弁53に流入する湯水の流量を求めて記憶し、温度センサ54からの検出信号に基づいて混合弁51から吐出された湯水の温度を求めて記憶する。なお、開閉弁52が閉状態である場合、流量については0(ゼロ)が検出され、温度については温度センサ54の周囲に溜まっている湯水の温度が検出される。またCPU32は、(左)撮像装置11Lから(左)画像情報を取得して記憶し、(右)撮像装置11Rから(右)画像情報を取得して記憶し、ステップSB215へ処理を進める。
ステップSB215にてCPU32は、(左)画像情報に撮像されている撮像対象物と、(右)画像情報に撮像されている撮像対象物と、を抽出して比較する。そしてCPU32は、撮像されている撮像対象物の偏差と、2つの撮像装置11L、11Rの所定間隔L(図2参照)に基づいて、それぞれの撮像装置11L、11Rの位置に対する撮像対象物の位置を求め(深度情報を求め)、図10に示すステップS030へ処理を戻す。なお、(左)画像情報の撮像対象物と(右)画像情報の撮像対象物との偏差に基づいて位置を求める(深度情報を求める)方法は、既存の方法でもよく、詳細については説明を省略する。
ステップSB215の処理を実行しているCPU32は、一方の撮像装置(11L)からの画像情報に撮像されている撮像対象物と、他方の撮像装置(11R)からの画像情報に撮像されている撮像対象物とを比較し、撮像されている撮像対象物の偏差に基づいて、それぞれの撮像装置の位置に対する撮像対象物の位置を求める対象物位置算出部32B(図5参照)に相当している。
●[処理SB300(人体サインの画像認識処理)の詳細(図13)]
次に図13を用いて、処理SB300(人体サインの画像認識処理)の詳細について説明する。CPU32は、図10に示すフローチャートのステップS035に処理を進めた場合、図13に示す処理SB300のステップSB305へ処理を進める。
ステップSB305にてCPU32は、画像情報に撮像されている撮像対象物と、記憶装置33に記憶されている登録サイン情報33Aの各人体サイン画像33B(「01」~「05」)(図6参照)とを照合(比較)して比較結果(「01」~「05」または「一致なし」)を記憶してステップSB310へ処理を進める。
ステップSB310にてCPU32は、認識パターンが「00-00-00」であるか否かを判定する。CPU32は、認識パターンが「00-00-00」である場合(Yes)はステップSB313へ処理を進め、認識パターンが「00-00-00」でない場合(No)はステップSB320へ処理を進める。
ステップSB313にてCPU32は、比較結果が「01」~「05」のいずれかであるか否かを判定する。CPU32は、比較結果が「01」~「05」のいずれかである場合(Yes)はステップSB315へ処理を進め、比較結果が「01」~「05」のいずれかでない場合(No)は処理を終了して図10に示すステップS040へ処理を戻す。
ステップSB315にてCPU32は、認識パターンに「aa-00-00」(「aa」は比較結果の値)を記憶してタイマを起動し、処理を終了して図10に示すステップS040へ処理を戻す。
ステップSB320にてCPU32は、認識パターンが「02-00-00」であるか否かを判定する。CPU32は、認識パターンが「02-00-00」である場合(Yes)はステップSB323に処理を進め、認識パターンが「02-00-00」でない場合(No)はステップSB330へ処理を進める。
ステップSB323にてCPU32は、比較結果が「01」、「03」、「04」、「05」のいずれかであるか否かを判定する。CPU32は、比較結果が「01」、「03」、「04」、「05」のいずれかである場合(Yes)はステップSB325へ処理を進め、比較結果が「01」、「03」、「04」、「05」のいずれかでない場合(No)は処理を終了して図10に示すステップS040へ処理を戻す。
ステップSB325にてCPU32は、認識パターンに「02-bb-00」(「bb」は比較結果の値)を記憶してタイマを起動し、処理を終了して図10に示すステップS040へ処理を戻す。
ステップSB330にてCPU32は、認識パターンが「03-00-00」であるか否かを判定する。CPU32は、認識パターンが「03-00-00」である場合(Yes)はステップSB333に処理を進め、認識パターンが「03-00-00」でない場合(No)はステップSB340へ処理を進める。
ステップSB333にてCPU32は、比較結果が「01」、「02」、「04」、「05」のいずれかであるか否かを判定する。CPU32は、比較結果が「01」、「02」、「04」、「05」のいずれかである場合(Yes)はステップSB335へ処理を進め、比較結果が「01」、「02」、「04」、「05」のいずれかでない場合(No)は処理を終了して図10に示すステップS040へ処理を戻す。
ステップSB335にてCPU32は、認識パターンに「03-cc-00」(「cc」は比較結果の値)を記憶してタイマを起動し、処理を終了して図10に示すステップS040へ処理を戻す。
ステップSB340にてCPU32は、認識パターンが「04-00-00」であるか否かを判定する。CPU32は、認識パターンが「04-00-00」である場合(Yes)はステップSB343に処理を進め、認識パターンが「04-00-00」でない場合(No)はステップSB350へ処理を進める。
ステップSB343にてCPU32は、比較結果が「01」、「02」、「03」、「05」のいずれかであるか否かを判定する。CPU32は、比較結果が「01」、「02」、「03」、「05」のいずれかである場合(Yes)はステップSB345へ処理を進め、比較結果が「01」、「02」、「03」、「05」のいずれかでない場合(No)は処理を終了して図10に示すステップS040へ処理を戻す。
ステップSB345にてCPU32は、認識パターンに「04-dd-00」(「dd」は比較結果の値)を記憶してタイマを起動し、処理を終了して図10に示すステップS040へ処理を戻す。
ステップSB350にてCPU32は、認識パターンが「04-02-00」であるか否かを判定する。CPU32は、認識パターンが「04-02-00」である場合(Yes)はステップSB353に処理を進め、認識パターンが「04-02-00」でない場合(No)はステップSB360へ処理を進める。
ステップSB353にてCPU32は、比較結果が「01」、「03」、「04」、「05」のいずれかであるか否かを判定する。CPU32は、比較結果が「01」、「03」、「04」、「05」のいずれかである場合(Yes)はステップSB355へ処理を進め、比較結果が「01」、「03」、「04」、「05」のいずれかでない場合(No)は処理を終了して図10に示すステップS040へ処理を戻す。
ステップSB355にてCPU32は、認識パターンに「04-02-ee」(「ee」は比較結果の値)を記憶してタイマを起動し、処理を終了して図10に示すステップS040へ処理を戻す。
ステップSB360にてCPU32は、認識パターンが「04-03-00」であるか否かを判定する。CPU32は、認識パターンが「04-03-00」である場合(Yes)はステップSB363に処理を進め、認識パターンが「04-03-00」でない場合(No)はステップSB370へ処理を進める。
ステップSB363にてCPU32は、比較結果が「01」、「02」、「04」、「05」のいずれかであるか否かを判定する。CPU32は、比較結果が「01」、「02」、「04」、「05」のいずれかである場合(Yes)はステップSB365へ処理を進め、比較結果が「01」、「02」、「04」、「05」のいずれかでない場合(No)は処理を終了して図10に示すステップS040へ処理を戻す。
ステップSB365にてCPU32は、認識パターンに「04-03-ff」(「ff」は比較結果の値)を記憶してタイマを起動し、処理を終了して図10に示すステップS040へ処理を戻す。
ステップSB370にてCPU32は、タイマが起動されてから所定時間以上経過しているか否かを判定する。所定時間以上経過している場合(Yes)はタイムアウトと判定してステップSB375へ処理を進め、所定時間以上経過していない場合(No)は処理を終了して図10に示すステップS040へ処理を戻す。なお、所定時間は、例えば数[sec]程度である。
ステップSB375にてCPU32は、認識パターンを「00-00-00」に初期化して処理を終了して図10に示すステップS040へ処理を戻す。
処理SB300のステップSB305~SB375の処理を実行しているCPU32は、それぞれの撮像装置11L、11Rから次々と入力される画像情報と、記憶装置33に記憶されている登録サイン情報33A(図6参照)に登録されている複数の人体サイン画像33B(図6参照)と、を照合して使用者が表現した人体サインを認識する、画像認識部32A(図5参照)に相当している。
また撮像装置11L、11RがRGBカメラである場合、CPU32は、人体サインを認識する際、画像情報に撮像されている撮像対象物の、色の種類である色相、色の鮮やかさである彩度、色の明るさである明度、の少なくとも1つと、画像情報に撮像されている撮像対象物の輪郭形状と、に基づいて認識する。
●[処理SB400(認識した人体サインに応じた制御信号の出力処理)の詳細(図14)]
次に図14を用いて、処理SB400(認識した人体サインに応じた制御信号の出力処理)の詳細について説明する。CPU32は、図10に示すフローチャートのステップS040に処理を進めた場合、図14に示す処理SB400のステップSB403へ処理を進める。
ステップSB403にてCPU32は、認識パターンが「05-**-**」であるか否かを判定する。なお「**」は、どのような値であっても良い(以降も同様である)。CPU32は、認識パターンが「05-**-**」である場合(Yes)はステップSB405に処理を進め、認識パターンが「05-**-**」でない場合(No)はステップSB413に処理を進める。
ステップSB405にてCPU32は、図9に示す「吐水」を認識し、流量用モータ53Mの動作位置を維持し(何もしない)、温度用モータ51Mの動作位置を維持し(何もしない)、開閉弁52を開状態へと駆動する。またCPU32は、LEDから吐水用の出力(例えば、赤色にて吐水用周期で点滅)を行い、処理を終了して図10に示すステップS020へ処理を戻す。
ステップSB413にてCPU32は、認識パターンが「01-**-**」であるか否かを判定する。CPU32は、認識パターンが「01-**-**」である場合(Yes)はステップSB415に処理を進め、認識パターンが「01-**-**」でない場合(No)はステップSB423に処理を進める。
ステップSB415にてCPU32は、図9に示す「止水」を認識し、流量用モータ53Mの動作位置を維持し(何もしない)、温度用モータ51Mの動作位置を維持し(何もしない)、開閉弁52を閉状態へと駆動する。またCPU32は、LEDから止水用の出力(例えば、緑色にて点灯)を行い、処理を終了して図10に示すステップS020へ処理を戻す。
ステップSB423にてCPU32は、認識パターンが「02-01-**」であるか否かを判定する。CPU32は、認識パターンが「02-01-**」である場合(Yes)はステップSB425に処理を進め、認識パターンが「02-01-**」でない場合(No)はステップSB433に処理を進める。
ステップSB425にてCPU32は、図9に示す「流量増加」を認識し、流量用モータ53Mを増加側へ所定量駆動し、温度用モータ51Mの動作位置を維持し(何もしない)、開閉弁52を維持(何もしない)する。またCPU32は、LEDから流量増加用の出力(例えば、橙色にて流量増加用周期で点滅)を行い、処理を終了して図10に示すステップS020へ処理を戻す。
ステップSB433にてCPU32は、認識パターンが「02-05-**」であるか否かを判定する。CPU32は、認識パターンが「02-05-**」である場合(Yes)はステップSB435に処理を進め、認識パターンが「02-05-**」でない場合(No)はステップSB443に処理を進める。
ステップSB435にてCPU32は、図9に示す「流量減少」を認識し、流量用モータ53Mを減少側へ所定量駆動し、温度用モータ51Mの動作位置を維持し(何もしない)、開閉弁52を維持(何もしない)する。またCPU32は、LEDから流量減少用の出力(例えば、橙色にて流量減少用周期で点滅)を行い、処理を終了して図10に示すステップS020へ処理を戻す。
ステップSB443にてCPU32は、認識パターンが「03-01-**」であるか否かを判定する。CPU32は、認識パターンが「03-01-**」である場合(Yes)はステップSB445に処理を進め、認識パターンが「03-01-**」でない場合(No)はステップSB453に処理を進める。
ステップSB445にてCPU32は、図9に示す「昇温」を認識し、流量用モータ53Mの動作位置を維持し(何もしない)、温度用モータ51Mを昇温側へ所定量駆動し、開閉弁52を維持(何もしない)する。またCPU32は、LEDから昇温用の出力(例えば、橙色にて昇温用周期で点滅)を行い、処理を終了して図10に示すステップS020へ処理を戻す。
ステップSB453にてCPU32は、認識パターンが「03-05-**」であるか否かを判定する。CPU32は、認識パターンが「03-05-**」である場合(Yes)はステップSB455に処理を進め、認識パターンが「03-05-**」でない場合(No)はステップSB463に処理を進める。
ステップSB455にてCPU32は、図9に示す「降温」を認識し、流量用モータ53Mの動作位置を維持し(何もしない)、温度用モータ51Mを降温側へ所定量駆動し、開閉弁52を維持(何もしない)する。またCPU32は、LEDから降温用の出力(例えば、橙色にて降温用周期で点滅)を行い、処理を終了して図10に示すステップS020へ処理を戻す。
ステップSB463にてCPU32は、認識パターンが「04-02-01」であるか否かを判定する。CPU32は、認識パターンが「04-02-01」である場合(Yes)はステップSB465に処理を進め、認識パターンが「04-02-01」でない場合(No)はステップSB473に処理を進める。
ステップSB465にてCPU32は、図9に示す「認識空間拡大」を認識し、流量用モータ53Mの動作位置を維持し(何もしない)、温度用モータ51Mの動作位置を維持し(何もしない)、開閉弁52を維持(何もしない)する。またCPU32は、設定されている認識空間のサイズを所定量拡大する。またCPU32は、LEDから認識空間拡大用の出力(例えば、橙色にて認識空間拡大用周期で点滅)を行い、処理を終了して図10に示すステップS020へ処理を戻す。
ステップSB473にてCPU32は、認識パターンが「04-02-05」であるか否かを判定する。CPU32は、認識パターンが「04-02-05」である場合(Yes)はステップSB475に処理を進め、認識パターンが「04-02-05」でない場合(No)はステップSB483に処理を進める。
ステップSB475にてCPU32は、図9に示す「認識空間縮小」を認識し、流量用モータ53Mの動作位置を維持し(何もしない)、温度用モータ51Mの動作位置を維持し(何もしない)、開閉弁52を維持(何もしない)する。またCPU32は、設定されている認識空間のサイズを所定量縮小する。またCPU32は、LEDから認識空間縮小用の出力(例えば、橙色にて認識空間縮小用周期で点滅)を行い、処理を終了して図10に示すステップS020へ処理を戻す。
ステップSB483にてCPU32は、認識パターンが「04-03-01」であるか否かを判定する。CPU32は、認識パターンが「04-03-01」である場合(Yes)はステップSB485に処理を進め、認識パターンが「04-03-01」でない場合(No)はステップSB493に処理を進める。
ステップSB485にてCPU32は、図9に示す「認識空間上移動」を認識し、流量用モータ53Mの動作位置を維持し(何もしない)、温度用モータ51Mの動作位置を維持し(何もしない)、開閉弁52を維持(何もしない)する。またCPU32は、設定されている認識空間の位置を所定量上へ移動させる。またCPU32は、LEDから認識空間上移動用の出力(例えば、橙色にて認識空間上移動用周期で点滅)を行い、処理を終了して図10に示すステップS020へ処理を戻す。
ステップSB493にてCPU32は、認識パターンが「04-03-05」であるか否かを判定する。CPU32は、認識パターンが「04-03-05」である場合(Yes)はステップSB495に処理を進め、認識パターンが「04-03-05」でない場合(No)は処理を終了して図10に示すステップS020へ処理を戻す。
ステップSB495にてCPU32は、図9に示す「認識空間下移動」を認識し、流量用モータ53Mの動作位置を維持し(何もしない)、温度用モータ51Mの動作位置を維持し(何もしない)、開閉弁52を維持(何もしない)する。またCPU32は、設定されている認識空間の位置を所定量下へ移動させる。またCPU32は、LEDから認識空間下移動用の出力(例えば、橙色にて認識空間下移動用周期で点滅)を行い、処理を終了して図10に示すステップS020へ処理を戻す。
処理SB400のステップSB403~SB495の処理を実行しているCPU32は、使用者が異なる人体サインを連続して表現した場合には、サイン順列パターン(認識パターン=「04-02-01」など)を認識し、認識したサイン順列パターンに対応付けられている動作パターンを用いて水栓ユニット50の動作を制御する、水栓ユニット制御部32C(図5参照)に相当している。
以上に説明した第1の実施の形態では、より少ない人体サインの認識種類にて、水栓ユニット50のより多くの動作種類を制御可能である。図9に示すように、5通りの人体サイン(01~05)にて、10通りの動作を制御可能である。また使用者までの距離を検出して認識空間V1を有することで、誤検出を抑制可能である。
●[第2の実施の形態(図15~図18)]
以下、図15~図18を用いて、第2の実施の形態の画像認識水栓1Bについて説明する。第2の実施の形態の画像認識水栓1Bは、図15に示すように、図5に示す第1の実施の形態の画像認識水栓1に対して、撮像装置11Lと対象物位置算出部32Bが省略され、認識空間V1を有していないが、サイン順列パターンを用いた制御を行う。
●[人体サイン関連情報(サイン順列パターン)に対応付けた動作パターンの例(図16)]
図16に示すように、人体サイン関連情報(サイン順列パターン)に対応付けた(水栓ユニットの)動作パターンは、図9に示す第1の実施の形態から、「認識空間拡大」、「認識空間縮小」、「認識空間上移動」、「認識空間下移動」が省略されている。
●[制御装置31の処理手順における全体処理(図17)]
次に図17に示すフローチャートを用いて、CPU32(制御装置31)の全体処理の処理手順の例について説明する。なお、説明は、図10に示す第1の実施形態からの相違点について主に説明する。
図17に示す第2の実施の形態の全体処理は、図10に示す第1の実施の形態の全体処理に対して、ステップS025の処理が、処理SB200(図12参照)から処理SC200(図18参照)に変更され、ステップS030の判定内容が変更されている点が異なる。
ステップS025にてCPU32は、処理SC200(入力信号処理)を実行してステップS030へ処理を進める。なお、処理SC200(入力信号処理)の詳細については後述する。
ステップS030にてCPU32は、画像情報に撮像されている撮像対象物として「人」が撮像されているか否かを判定する。CPU32は、「人」が撮像されていると判定した場合(Yes)はステップS035へ処理を進め、「人」が撮像されていない場合(No)はステップS080へ処理を進める。
なお、ステップS035にて実行される処理SB300は、図13に示す処理SB300から、ステップSB340~SB365(認識パターンが「04-00-00」、「04-02-00」、「04-03-00」の場合の処理)が省略される。
また、ステップS040にて実行される処理SB400は、図14に示す処理SB400から、ステップSB463~SB495(認識パターンが「04-02-01」、「04-02-05」、「04-03-01」、「04-03-05」の場合の処理)が省略される。
●[処理SC200(入力信号処理)の詳細(図18)]
次に図18を用いて、処理SC200(入力信号処理)の詳細について説明する。CPU32は、図17に示すフローチャートのステップS025に処理を進めた場合、図18に示す処理SC200のステップSC210へ処理を進める。
ステップSC210にてCPU32は、流量センサ55からの検出信号に基づいて流量調整弁53に流入する湯水の流量を求めて記憶し、温度センサ54からの検出信号に基づいて混合弁51から吐出された湯水の温度を求めて記憶する。なお、開閉弁52が閉状態である場合、流量については0(ゼロ)が検出され、温度については温度センサ54の周囲に溜まっている湯水の温度が検出される。またCPU32は、撮像装置11Rから画像情報を取得して記憶し、ステップSC215へ処理を進める。
ステップSC215にてCPU32は、画像情報に撮像されている撮像対象物を抽出し、抽出した撮像対象物が「人」であるか否かを認識し、図17に示すステップS030へ処理を戻す。なおCPU32は、撮像対象物の大きさから、撮像対象物までの概略距離を推定し、推定した概略距離が所定距離以上である場合は、「人」が撮像されていない、と判定するようにしてもよい。
以上に説明した第2の実施の形態では、より少ない人体サインの認識種類にて、水栓ユニット50のより多くの動作種類を制御可能である。図16に示すように、5通りの人体サイン(01~05)にて、6通りの動作を制御可能である。
●[第3の実施の形態(図19~図25)]
以下、図19~図25を用いて、第3の実施の形態の画像認識水栓1Cについて説明する。第3の実施の形態の画像認識水栓1Cは、図19に示すように、図5に示す第1の実施の形態の画像認識水栓1と同様であり、2個の撮像装置11L、11Rを有して認識空間V1を有している。ただし第3の実施の形態では、サイン順列パターンを用いることなく各人体サインに応じた制御を行い、図19中の画像認識部32AAと、水栓ユニット制御部32CCの処理内容が、第1の実施の形態とは異なる。
●[人体サイン関連情報(各人体サイン)の例(図20)と、人体サイン関連情報(各人体サイン)に対応付けた動作パターンの例(図21)]
人体サインと人体サイン関連情報の対応付けは、例えば図20に示すとおりである。そして人体サイン関連情報(各人体サイン)に対応付けた(水栓ユニットの)動作モード及び動作パターンは、例えば図21に示すとおりである。図21に示す動作モード及び動作パターンは図9に示す第1の実施の形態と同じであるが、対応付けられている人体サイン関連情報が異なる。図9に示す第1の実施の形態では、5通りの人体サイン(01~05)にて10通りの動作モード及び動作パターンが対応付けられているが、図21に示す第3の実施の形態では、10通りの人体サイン(01~10)にて10通りの動作モード及び動作パターンが対応付けられている。
●[制御装置31の処理手順における全体処理(図22)]
次に図22に示すフローチャートを用いて、CPU32(制御装置31)の全体処理の処理手順の例について説明する。なお、説明は、図10に示す第1の実施形態からの相違点について主に説明する。
図22に示す第3の実施の形態の全体処理は、図10に示す第1の実施の形態の全体処理に対して、ステップS010の処理が、処理SS100(図11参照)から処理ST100(図23参照)に変更されている点が異なる。また、ステップS035の処理が、処理SB300(図13参照)から処理SD300(図24参照)に変更され、ステップS040の処理が、処理SB400(図14参照)から処理SD400(図25参照)に変更され、ステップS080の処理の一部が変更されている点が異なる。
ステップS010にてCPU32は、処理ST100(初期化処理)を実行してステップS020へ処理を進める。なお、処理ST100(初期化処理)の詳細については後述する。
ステップS030にてCPU32は、認識空間V1内に対象物(使用者、使用者の差し出した手等)があるか否かを判定する。CPU32は、認識空間V1内に対象物がある場合(Yes)はステップS035へ処理を進め、認識空間V1内に対象物がない場合(No)はステップS080へ処理を進める。CPU32は、求めた撮像対象物(使用者Uや使用者Uの手)の位置(処理SB200にて算出)が、それぞれの撮像装置11L、11Rに対して予め設定された認識空間V1内でない場合には、ステップS080へ処理を進め、人体サイン(人体サイン関連情報)に対応付けられている動作パターン(図21参照)を用いた水栓ユニット50の制御を行わない。またCPU32は、求めた撮像対象物の位置が、認識空間V1内である場合には、ステップS035、S040へ処理を進め、水栓ユニット制御部32CC(図19参照)による水栓ユニット50の制御(ステップS040による制御)を実行する。
ステップS035にてCPU32は、処理SD300(人体サインの画像認識処理)を実行してステップS040へ処理を進める。なお、処理SD300(人体サインの画像認識処理)の詳細については後述する。
ステップS040にてCPU32は、処理SD400(認識した人体サインに応じた制御信号の出力処理)を実行してステップS020へ処理を戻す。なお、処理SD400(認識した人体サインに応じた制御信号の出力処理)の詳細については後述する。
ステップS080にてCPU32は、止水処理として、流量用モータ53Mの動作位置を維持し(何もしない)、温度用モータ51Mの動作位置を維持し(何もしない)、開閉弁52を閉状態へと駆動する。また、CPU32は、LED11Dから止水用の出力(例えば、緑色にて点灯)を行う。またCPU32は、認識パターンを「00」に初期化する。なお、認識パターンは、CPU32が認識した人体サイン関連情報が記憶されるRAMである。第3の実施の形態では、サイン順列パターンを用いないので、認識パターンを「00」に初期化する。
●[処理ST100(初期化処理)の詳細(図23)]
次に図23を用いて、処理ST100(初期化処理)の詳細について説明する。CPU32は、図22に示すフローチャートのステップS010に処理を進めた場合、図23に示す処理ST100のステップST110へ処理を進める。
ステップST110にてCPU32は、流量用モータ53Mを、予め設定された流量基準回転位置へと駆動し、温度用モータ51Mを、予め設定された温度基準回転位置へと駆動する。またCPU32は、開閉弁52を閉状態へと駆動し、LED11Dから止水用の出力(例えば、緑色の点灯)を行う。またCPU32は、認識パターンを「00」に初期化し、図22に示すステップS020へ処理を戻す。なお、流量基準回転位置や温度基準回転位置は適宜設定されている。
●[処理SD300(人体サインの画像認識処理)の詳細(図24)]
次に図24を用いて、処理SD300(人体サインの画像認識処理)の詳細について説明する。CPU32は、図22に示すフローチャートのステップS035に処理を進めた場合、図24に示す処理SD300のステップSD305へ処理を進める。
ステップSD305にてCPU32は、画像情報に撮像されている撮像対象物と、記憶装置33に記憶されている登録サイン情報33Aの各人体サイン画像33B(「01」~「10」)とを照合(比較)して比較結果(「01」~「10」または「一致なし」)を記憶してステップSD310へ処理を進める。
ステップSD310にてCPU32は、認識パターンが「00」であるか否かを判定する。CPU32は、認識パターンが「00」である場合(Yes)はステップSD313へ処理を進め、認識パターンが「00」でない場合(No)はステップSD370へ処理を進める。
ステップSD313にてCPU32は、比較結果が「01」~「10」のいずれかであるか否かを判定する。CPU32は、比較結果が「01」~「10」のいずれかである場合(Yes)はステップSD315へ処理を進め、比較結果が「01」~「10」のいずれかでない場合(No)は処理を終了して図22に示すステップS040へ処理を戻す。
ステップSD315にてCPU32は、認識パターンに「gg」(「gg」は比較結果の値)を記憶してタイマを起動し、処理を終了して図22に示すステップS040へ処理を戻す。
ステップSD370にてCPU32は、タイマが起動されてから所定時間以上経過しているか否かを判定する。所定時間以上経過している場合(Yes)はタイムアウトと判定してステップSD375へ処理を進め、所定時間以上経過していない場合(No)は処理を終了して図22に示すステップS040へ処理を戻す。なお、所定時間は、例えば数[sec]程度である。
ステップSD375にてCPU32は、認識パターンを「00」に初期化して処理を終了して図22に示すステップS040へ処理を戻す。
処理SD300のステップSD305~SD375の処理を実行しているCPU32は、それぞれの撮像装置11L、11Rから次々と入力される画像情報と、記憶装置33に記憶されている登録サイン情報33A(図6参照)に登録されている複数の人体サイン画像33B(図6参照)と、を照合して使用者が表現した人体サインを認識する、画像認識部32AA(図19参照)に相当している。
また撮像装置11L、11RがRGBカメラである場合、CPU32は、人体サインを認識する際、画像情報に撮像されている撮像対象物の、色の種類である色相、色の鮮やかさである彩度、色の明るさである明度、の少なくとも1つと、画像情報に撮像されている撮像対象物の輪郭形状と、に基づいて認識する。
●[処理SD400(認識した人体サインに応じた制御信号の出力処理)の詳細(図25)]
次に図25を用いて、処理SD400(認識した人体サインに応じた制御信号の出力処理)の詳細について説明する。CPU32は、図22に示すフローチャートのステップS040に処理を進めた場合、図25に示す処理SD400のステップSD403へ処理を進める。なお、図25に示す処理SD400のステップSD403~SD495は、図14に示す処理SB400のステップSB403~SB495に対して、ステップSD4*3にて判定する認識パターンの値が異なるのみであるので(図9、図21参照)、説明を省略する。
以上に説明した第3の実施の形態では、使用者までの距離を検出して認識空間V1を有することで、誤検出を抑制可能である。
赤外線センサを用いた従来の自動水栓では、赤外線発光部から出射した赤外線の反射光の反射輝度を用いて深度情報を得ていたが、人体以外の反射率の高い物体(例えばステンレス食器)に対しては、誤作動が多く実用的ではなかった。しかし、第1、第3の実施の形態の画像認識水栓では、2つの撮像装置からの画像情報の撮像対象物の偏差に基づいて深度情報を得るので、誤作動なく、より正確な深度情報を得ることができる。また、赤外線センサを用いた従来の自動水栓では、人体以外の反射率の高い物体と人体との区別が困難な場合があり、適切に人体サインを認識できない場合があった。しかし第1~第3の実施の形態の画像認識水栓では、撮像装置からの画像情報の撮像対象物にて、人体を適切に検出し、誤作動を抑制することができる。特に、RGBカメラを用いた場合、可視光領域映像を色相(色の種類)と彩度(色の鮮やかさ)と明度(色の明るさ)に分け、さらに身体の輪郭形成を行うことで、適切な人体検出が可能となる。従って、人体以外の撮像対象物(例えばステンレスの食器)には反応しないので、誤作動が抑制される。
本発明の画像認識水栓1、1B、1Cは、本実施の形態で説明した構成、構造、形状、外観、処理手順等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば本実施の形態の説明では、水栓ユニット50は、吐水と止水、吐出する水の流量の調整、吐出する水の温度の調整、が可能な例を説明したが、吐水と止水、吐出する水の流量の調整、吐出する水の温度の調整、の少なくとも1つの動作を行うことができればよい。
本実施の形態の説明では、吐水と止水、流量増加と流量減少、昇温と降温、(及び認識空間のサイズや位置)を人体サインを表現することで制御可能とする例を説明したが、吐水と止水、流量増加と流量減少、昇温と降温、(及び認識空間のサイズや位置)の少なくとも1つを制御するように構成してもよい。
本実施の形態の説明では、撮像装置としてRGBカメラを用いた例を説明したが、色彩を検出することなく輝度を検出する、いわゆる白黒カメラを用いてもよい。
また、人体サイン、人体サイン関連情報、サイン順列パターン、及び、これらに対応付ける動作モード及び動作パターンは、本実施の形態にて説明したものに限定されるものではない。また処理手順は、本実施の形態にて説明したものに限定されるものではない。また本実施の形態にて説明した画像認識水栓は、家庭のキッチンの水栓に限定されず、公共施設の水栓等、種々の水栓に適用することができる。
1、1B、1C 画像認識水栓
10 撮像ユニット
11D LED
11L 撮像装置
11R 撮像装置
11LJ、11RJ 光軸
30 制御ユニット
31 制御装置
32 CPU
32A、32AA 画像認識部
32B 対象物位置算出部
32C、32CC 水栓ユニット制御部
33 記憶装置(ROM)
33A 登録サイン情報
33B 人体サイン画像
33C 人体サイン関連情報
34 RAM
35 タイマ
50 水栓ユニット
51 混合弁
51M 温度用モータ
52 開閉弁
53 流量調整弁
53M 流量用モータ
54 温度センサ
55 流量センサ
90 流し台
91 シンク
91B 排水口
92 水栓
92A 蛇口
AL、AR 撮像エリア
L 所定間隔
U 使用者
V1 認識空間

Claims (3)

  1. 吐水と止水、吐出する水の流量の調整、吐出する水の温度の調整、の少なくとも1つの動作をする水栓ユニットと、
    使用者に向けて配置されて前記使用者を撮像する撮像ユニットと、
    前記撮像ユニットから入力される画像情報に基づいて前記水栓ユニットの動作を制御する制御装置と、
    を有する画像認識水栓であって、
    前記制御装置は、記憶装置を有しており、
    前記記憶装置には、人体の一部にて表現される人体サインであってそれぞれ異なる複数の前記人体サインの画像である複数の人体サイン画像が登録されている登録サイン情報が記憶されているとともに、前記水栓ユニットの動作パターンである水栓動作パターンの種類よりも少ない種類の前記人体サイン画像が記憶されており、
    前記撮像ユニットは、1個の撮像装置を有しており、
    前記撮像装置は、
    前記使用者が人体の一部を用いて表現した前記人体サインを所定タイミング毎に撮像して得られた前記画像情報を次々と前記制御装置に出力し、
    前記制御装置は、予め設定された複数の前記水栓動作パターンの中から選定した前記水栓動作パターンを用いて前記水栓ユニットの動作を制御し、
    複数の前記水栓動作パターンにおける少なくとも一部の前記水栓動作パターンには、連続した異なる前記人体サインの順列であるサイン順列パターンが対応付けられており、
    前記制御装置は、
    前記撮像装置から次々と入力される前記画像情報と、前記記憶装置に記憶されている前記登録サイン情報に登録されている複数の前記人体サイン画像と、を照合して前記使用者が表現した前記人体サインを認識する、画像認識部と、
    前記使用者が異なる前記人体サインを連続して表現した場合には、前記サイン順列パターンを認識し、認識した前記サイン順列パターンに対応付けられている前記水栓動作パターンを用いて前記水栓ユニットの動作を制御する、水栓ユニット制御部と、
    を有し、
    前記人体サイン及び前記人体サイン画像は、静止状態のサイン及び画像であり、
    前記制御装置は、
    前記人体サインの動作を認識することなく静止状態の前記人体サインを認識するとともに、前記記憶装置に記憶されている複数の前記人体サイン画像の種類が前記水栓動作パターンの種類よりも少ないにもかかわらず、前記サイン順列パターンにて、前記人体サイン画像の種類よりも多い前記水栓動作パターンの種類の動作が可能とされている、
    画像認識水栓。
  2. 吐水と止水、吐出する水の流量の調整、吐出する水の温度の調整、の少なくとも1つの動作をする水栓ユニットと、
    使用者に向けて配置されて前記使用者を撮像する撮像ユニットと、
    前記撮像ユニットから入力される画像情報に基づいて前記水栓ユニットの動作を制御する制御装置と、
    を有する画像認識水栓であって、
    前記制御装置は、記憶装置を有しており、
    前記記憶装置には、人体の一部にて表現される人体サインであってそれぞれ異なる複数の前記人体サインの画像である複数の人体サイン画像が登録されている登録サイン情報が記憶されているとともに、前記水栓ユニットの動作パターンである水栓動作パターンの種類よりも少ない種類の前記人体サイン画像が記憶されており、
    前記撮像ユニットは、所定間隔をあけて配置された2個の撮像装置を有しており、
    それぞれの前記撮像装置は、
    前記使用者が人体の一部を用いて表現した前記人体サインを所定タイミング毎に撮像して得られた前記画像情報を次々と前記制御装置に出力し、
    前記制御装置は、予め設定された複数の前記水栓動作パターンの中から選定した前記水栓動作パターンを用いて前記水栓ユニットの動作を制御し、
    複数の前記水栓動作パターンにおける少なくとも一部の前記水栓動作パターンには、連続した異なる前記人体サインの順列であるサイン順列パターンが対応付けられており、
    前記制御装置は、
    それぞれの前記撮像装置から次々と入力される前記画像情報と、前記記憶装置に記憶されている前記登録サイン情報に登録されている複数の前記人体サイン画像と、を照合して前記使用者が表現した前記人体サインを認識する、画像認識部と、
    前記使用者が異なる前記人体サインを連続して表現した場合には、前記サイン順列パターンを認識し、認識した前記サイン順列パターンに対応付けられている前記水栓動作パターンを用いて前記水栓ユニットの動作を制御する、水栓ユニット制御部と、
    を有し、
    前記制御装置は、
    一方の前記撮像装置からの前記画像情報に撮像されている撮像対象物と、他方の前記撮像装置からの前記画像情報に撮像されている前記撮像対象物とを比較し、撮像されている前記撮像対象物の偏差に基づいて、それぞれの前記撮像装置の位置に対する前記撮像対象物の位置を求める対象物位置算出部を有し、
    求めた前記撮像対象物の位置が、それぞれの前記撮像装置の位置に対して予め設定された認識空間内でない場合には、前記サイン順列パターンに対応付けられている前記水栓動作パターンを用いた前記水栓ユニットの制御を行わず、
    求めた前記撮像対象物の位置が、前記認識空間内である場合には、前記水栓ユニット制御部による前記水栓ユニットの制御を実行し、
    前記人体サイン及び前記人体サイン画像は、静止状態のサイン及び画像であり、
    前記制御装置は、
    前記人体サインの動作を認識することなく静止状態の前記人体サインを認識するとともに、前記記憶装置に記憶されている複数の前記人体サイン画像の種類が前記水栓動作パターンの種類よりも少ないにもかかわらず、前記サイン順列パターンにて、前記人体サイン画像の種類よりも多い前記水栓動作パターンの種類の動作が可能とされている、
    画像認識水栓。
  3. 請求項1または2に記載の画像認識水栓であって、
    前記撮像装置は、RGBカメラであり、
    前記制御装置は、
    前記画像認識部にて、前記人体サインを認識する際、
    前記画像情報に撮像されている撮像対象物の、色の種類である色相、色の鮮やかさである彩度、色の明るさである明度、の少なくとも1つと、
    前記画像情報に撮像されている前記撮像対象物の輪郭形状と、
    に基づいて認識する、
    画像認識水栓。

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