JP7440935B2 - 化粧料容器 - Google Patents

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Description

本開示は、内部に収容した化粧料を塗布する化粧料容器に関する。
本出願は、2019年9月6日の日本出願第2019-162733号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
従来から、化粧料を塗布する化粧料容器としては種々のものが知られている。特開2004-129953号公報には、化粧料塗布体を構成する棒状のチップと、チップを保持する有底円筒状のホルダと、ホルダに対して螺合により装着される有底円筒状のキャップ体とを備えた化粧料容器が記載されている。ホルダの外周面には雄ネジが形成されており、キャップ体の内周面には雌ネジが形成されている。ホルダの雄ネジにキャップ体の雌ネジが螺合することによってホルダにキャップ体を装着可能とされている。
キャップ体は、上記の雌ネジが形成された筒状体と、筒状体の一端を塞ぐエンドキャップとを備える。筒状体の内部には化粧料が充填された中皿が設けられる。中皿はキャップ体の軸線方向の中央付近に設けられており、この中皿に充填された化粧料にはホルダに保持されたチップが挿入される。中皿とエンドキャップとの間には、中皿をチップ側に付勢するコイルスプリングが設けられている。化粧料が充填された中皿をコイルスプリングがチップ側に付勢することにより、ホルダへのキャップ体の装着時にチップに化粧料が当接される。その結果、チップへの化粧料の付着をキャップ体の装着時に確実に行うことが可能となる。
特開2004-129953号公報
ところで、前述した化粧料容器では、中皿等の充填部材の内部に充填する化粧料の量を増やすことが求められている。そこで、充填部材の軸線方向への長さを増大させる場合には、充填部材を深くすることができるので、内部に充填する化粧料の量を増やすことが可能となる。しかしながら、充填部材の軸線方向への長さを増大させる場合には、化粧料容器全体としての軸線方向への長さが長くなるので、持ち運びが不便となり携帯性が良くないという問題が生じうる。
充填部材の径方向への長さを増大させる場合には、充填部材の径を拡大できるので、内部に充填する化粧料の量を増やすことが可能となる。しかしながら、充填部材の径を大きくする場合には、チップ等の塗布体の径よりも充填部材の径が大きくなるので、充填部材の径方向に増大した部分に化粧料が残りやすいという問題が生じうる。よって、充填部材の径が拡大された部分に塗布材が行き届きにくく、当該部分の化粧料が塗布体に付着しにくくなる。その結果、充填部材に充填された化粧料を使い切ることが難しくなるため、充填部材に残存する化粧料が多くなるという問題が発生しうる。
本開示は、充填された化粧料の残量を低減させることができる化粧料容器を提供することを目的とする。
本開示に係る化粧料容器は、化粧料を保持可能且つ塗布可能な塗布体と、塗布体を保持する容器本体と、容器本体に着脱可能に装着される蓋体と、蓋体の内部に設けられており、化粧料が充填された有底筒状の充填部材と、化粧料を掻き取る筒状の掻取部材と、を備える。充填部材は、塗布体が充填部材の軸線方向に沿って対向する底部を有する。底部には、塗布体の最大径よりも大きい直径を有する拡径部が設けられる。掻取部材の少なくとも一部は、充填部材の内部に設けられる。掻取部材の内側には、塗布体が化粧料に向かって軸線方向に挿通される筒孔が形成されている。
この化粧料容器では、筒状の掻取部材が充填部材に充填された化粧料を掻き取り、塗布体には掻取部材によって掻き取られた化粧料が付着する。充填部材は塗布体が軸線方向に沿って対向する底部を有し、底部には塗布体の最大径よりも大きい直径を有する拡径部が設けられる。よって、充填部材が塗布体の最大径よりも大きい拡径部を有することにより、充填される化粧料の量を増やすことができる。充填部材の軸線方向の長さを増大させなくても化粧料の量を増やすことができるので、持ち運びに便利であり携帯性が良い化粧料容器とすることができる。掻取部材の少なくとも一部は、充填部材の内部に設けられている。掻取部材は、塗布体が化粧料に向かって挿通される筒孔を有する。従って、掻取部材は充填部材の内部において化粧料を掻き取るので、掻取部材によって掻き取られた化粧料を掻取部材の筒孔に挿通された塗布体に誘導しやすくすることができる。よって、塗布体への化粧料の付着をより十分に行うことができるので、充填された化粧料の残量を低減させることができる。
掻取部材の内側には、充填部材の底部から離れるに従って掻取部材の径方向の内側に傾斜する傾斜面が形成されていてもよい。この場合、筒状の掻取部材の内側には、充填部材の底部から離れるに従って径方向内側に傾斜する傾斜面が形成されている。傾斜面は、掻取部材において径方向外側の端部から筒孔に挿通された塗布体に向かって傾斜しているので、塗布体を化粧料及び掻取部材から抜いて使用するときに、化粧料が当該傾斜面に沿って塗布体に向かって誘導される。従って、掻取部材によって充填された化粧料を掻き取りつつ、掻き取った化粧料を傾斜面に沿って塗布体に誘導することができるので、塗布体への化粧料の付着を十分に行うことができる。よって、充填部材に充填された化粧料を十分に塗布材に付着させることができるので、充填された化粧料の残量をより低減させることができる。
掻取部材は、充填部材に対し、軸線方向に移動可能、且つ充填部材の周方向に回転可能とされていてもよい。この場合、掻取部材が充填部材に対して軸線方向に移動すると共に周方向に回転することにより、充填された化粧料を抉ることができるので、化粧料を効率よく掻き取ることができる。従って、塗布体への化粧料の付着を十分に行うことにより、充填された化粧料の残量を低減させることができる。
容器本体は、塗布体を保持すると共に塗布体から軸線方向に延在する軸部を有し、軸部は、第1のラチェット歯を有してもよい。掻取部材は、第1のラチェット歯が噛合する第2のラチェット歯を有してもよい。第1のラチェット歯及び第2のラチェット歯は、軸部と掻取部材との一方向への相対回転を許容し、一方向の反対方向である他方向への相対回転を規制するラチェット機構を構成してもよい。掻取部材は、ラチェット機構によって軸部に対する相対回転が規制されて軸部と同期回転することにより、化粧料を掻き取ってもよい。この場合、塗布体を保持する軸部に設けられた第1のラチェット歯と、掻取部材に設けられた第2のラチェット歯によって、軸部と掻取部材の一方向への相対回転を許容するラチェット機構が構成される。ラチェット機構は、軸部と掻取部材の一方向への相対回転を許容すると共に、軸部と掻取部材の他方向への相対回転を規制するので、他方向には軸部と掻取部材とが同期回転する。この同期回転によって掻取部材が化粧料を抉ることにより、軸部の回転と共に化粧料を掻き取ることができるので、塗布体への化粧料の付着をより十分に行うことができる。
掻取部材の第2のラチェット歯は、軸線方向に沿って延びる線状部を有してもよい。
線状部の軸線方向の長さは、線状部における掻取部材の周方向の長さよりも長くてもよい。
掻取部材は、充填部材の内面に接触する弾性部を備えてもよい。ところで、化粧料の種類によっては、掻取部材と充填部材の内面との間に形成された隙間から化粧料が漏れ出すことが懸念される。これに対し、前述したように掻取部材が充填部材の内面に接触する弾性部を備える場合には、掻取部材と充填部材の内面との間に形成された隙間を弾性部によって塞ぐことができるので、化粧料の漏れを確実に抑制することができる。
前述した化粧料容器は、蓋体の内部において充填部材を容器本体に向けて付勢する付勢手段を備えてもよい。ところで、塗布体を保持する容器本体が塗布体を充填部材側に付勢する付勢手段を備えた化粧料容器が知られている。しかしながら、この化粧料容器では、塗布体が付勢手段によって付勢されていることにより、塗布を行うときに塗布体が動いて安定せず塗布を上手く行うことが困難となる場合がある。これに対し、上記のように、蓋体の内部に充填部材を付勢する付勢手段が設けられる場合、塗布体に付勢手段を設ける必要がないので、塗布体を容器本体に固定させることができる。従って、塗布体を安定させることができるので塗布を上手く行うことが可能となる。
充填部材の底部は、塗布体の外形に沿った形状を有すると共に容器本体から離れる方向に突出する突出部を有してもよい。この場合、充填部材の底部に設けられた突出部は、塗布体の外形に沿った形状とされている。従って、突出部の内側の部分に塗布体を挿入することにより、充填部材の内部の化粧料を塗布体に十分に付着させることができると共に、突出部の内側に塗布体を挿入することによって塗布体の変形を抑制することができる。
本開示によれば、充填された化粧料の残量を低減させることができる。
本開示の実施形態に係る化粧料容器を示す側面図である。 図1の化粧料容器の蓋体から容器本体を外した状態を示す側面図である。 (a)は、図1の化粧料容器のIII-III線断面図である。(b)は、(a)の化粧料容器の化粧料が少なくなっている状態を示す断面図である。 図2の化粧料容器のIV-IV線断面図である。 図2の蓋体を示す断面図である。 図1の化粧料容器の充填部材を示す断面図である。 図6の充填部材を示す斜視図である。 図1の化粧料容器の掻取部材を示す断面図である。 図8の掻取部材を容器本体側から見たときの側面図である。 図2の容器本体の軸部を示す断面図である。 図10の軸部を示す斜視図である。 図11の軸部のラチェット歯を拡大した斜視図である。 変形例に係る化粧料容器を示す断面図である。 別の変形例に係る化粧料容器を示す断面図である。 更に別の変形例に係る化粧料容器を示す断面図である。 (a)は、図1とは異なる実施形態に係る化粧料容器を示す断面図である。(b)は、(a)の化粧料容器の化粧料が少なくなっている状態を示す断面図である。 図16の化粧料容器の掻取部材を示す断面図である。 (a)は、図17の掻取部材を容器本体側から見た側面図である。(b)は、図17の掻取部材をキャップ側から見た側面図である。 (a)は、図16の化粧料容器の軸部を示す斜視図である。(b)は、(a)の軸部をキャップ側から見た側面図である。 (a)及び(b)は、更なる変形例に係る掻取部材を示す断面図である。
以下では、本開示に係る化粧料容器の実施形態について図面を参照しながら説明する。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
図1は、本実施形態に係る化粧料容器の側面図である。図2は、図1の化粧料容器からキャップを外した状態を示す側面図である。図1及び図2に示されるように、本実施形態に係る化粧料容器100は、化粧料M(図3等参照)を収容し使用者が塗布体1によって化粧料Mを塗布する。塗布体1は、例えば、ニトリルゴム(NBR)又はポリアミド樹脂(PA)によって構成されている。
塗布体1は、化粧料Mを保持可能且つ塗布可能とされている。化粧料容器100において化粧料Mは蓋体2の内部に収容される。化粧料容器100は、キャップ12を有する容器本体10が塗布体1を保持している。化粧料容器100は、容器本体10の塗布体1を蓋体2から取り外した状態で直ちに塗布体1によって塗布できるものである。
化粧料Mは、例えば、アイライナー、アイブロウ、リップグロス、コンシーラー、美容スティック、又はネイルペンである。化粧料Mとしては、柔らかいもの(半固形状、軟質状又はゲル状等)を用いることが可能である。
化粧料容器100は、例えば、軸線Lが延びる軸線方向D1に延在する丸棒状を呈する。本開示において、「軸線」とは、化粧料容器において化粧料容器の長手方向に沿って延びる中心線を示している。「軸線方向」とは、化粧料容器の軸線に沿った方向(例えば化粧料容器100の長手方向)を示している。化粧料容器100において容器本体10から見て蓋体2が設けられる方向を「前」、その反対方向を「後」として説明することがある。しかしながら、これらの方向は、説明の便宜のためのものであり、部品又は部分の位置及び向き等を限定するものではない。
図3の(a)は、図1の化粧料容器100のIII-III線に沿った線断面図である。図3の(b)は、図3の(a)の化粧料容器100の化粧料Mが少なくなっている状態を示す断面図である。図4は、図2の化粧料容器100のIV-IV線に沿った線断面図である。図3及び図4に示されるように、化粧料容器100は、軸線方向D1に延びる丸棒状を成している。化粧料容器100は、蓋体2と、塗布体1を保持する容器本体10とを外観構成として具備する。
蓋体2は、例えば、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS樹脂)によって構成されている。なお、蓋体2の材料は、ABS樹脂に限られず、例えば、ポリプロピレン樹脂(PP樹脂)であってもよい。蓋体2は、容器本体10に着脱可能に装着される筒状の部材である。蓋体2の軸線方向D1の一端にはOリング3を介して尾栓4が嵌め込まれている。蓋体2の軸線方向D1の一端は尾栓4によって塞がれている。Oリング3の材料は、例えば、NBRである。
蓋体2の内部には、充填部材5と、スプリング6(付勢手段)と、筒状の掻取部材7と、ストッパ8と、が設けられる。充填部材5は、化粧料Mが充填された中皿として機能する。スプリング6は、充填部材5を容器本体10(塗布体1)に向けて付勢する。掻取部材7は、充填部材5の内部において化粧料Mを掻き取る。ストッパ8は、充填部材5からの掻取部材7の抜け止めとして機能する。蓋体2の内部において、尾栓4、スプリング6、充填部材5及びストッパ8は、この順で前方から後方に向けて配置されている。掻取部材7は、充填部材5の内部において軸線方向D1に移動可能とされている。
図5は、蓋体2を拡大した断面図である。図5に示されるように、蓋体2は、段付き円筒状を呈する。蓋体2は、軸線方向D1の一端に位置する筒状の縮径部2bと、縮径部2bから軸線方向D1に沿って延びる筒状部2cとを備える。縮径部2bは、容器本体10に挿入される挿入部とされている。縮径部2bは、容器本体10に螺合する雄螺子部2dと、容器本体10に入り込む段部2jとを外周に備える。
縮径部2bの内周面には、筒状部2cに向かって縮径する傾斜面2fと、傾斜面2fから筒状部2cに向かって突出する筒状の環状突出部2gとが形成されている。環状突出部2gの内側には塗布体1が軸線方向D1に沿って挿通される。環状突出部2gは、例えば、塗布体1が軸線方向D1に沿って引き抜かれるときに塗布体1に過剰に付着した化粧料Mを扱く扱き部である。
縮径部2bの環状突出部2gの前方には、筒状部2cの内周面2hが設けられている。筒状部2cの内周面2hには、軸線方向D1に沿って延びる凹部2kと、蓋体2の前側に位置する環状凹凸部2mと、環状凹凸部2mから見て塗布体1との反対側に位置する環状凹部2pとが形成されている。「環状凹凸部」とは、凹部及び凸部が軸線方向に沿って並ぶ部分を示している。
図3及び図5に示されるように、凹部2kは、充填部材5が回転方向に係合する部位であって、蓋体2に対する充填部材5の回り止めとして機能する。環状凹部2pにOリング3が当接すると共に環状凹凸部2mには尾栓4が軸線方向D1に係合する。蓋体2は、段部2jが容器本体10に入り込むと共に縮径部2bの雄螺子部2dが容器本体10に螺合することによって、容器本体10に装着される。
尾栓4は、例えば、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂によって構成されている。なお、尾栓4の材料は、ABS樹脂に限られず、例えば、PP(Poly Propylene)樹脂であってもよい。尾栓4は、化粧料容器100の軸線方向D1の端部を構成する鍔部4bと、鍔部4bから軸線方向D1に突出する有底円筒状の筒状部4cとを備える。筒状部4cは蓋体2に挿入される挿入部とされている。筒状部4cの外周面には環状凸部4dと環状凹部4fとが形成されている。環状凹部4fは環状凸部4dよりも鍔部4b寄りの位置に配置されている。
尾栓4は、環状凹部4fにOリング3が入り込んでOリング3が蓋体2の環状凹部2pに当接すると共に、環状凸部4dが蓋体2の環状凹凸部2mに軸線方向D1に係合することによって蓋体2に装着される。尾栓4の筒状部4cの底面4gと充填部材5との間には軸線方向D1に充填部材5を付勢するスプリング6が介在している。スプリング6の材料は、例えば、NBR(Nitrile Butadiene Rubber)である。
図6は、充填部材5を拡大した断面図である。図7は、充填部材5の斜視図である。図6及び図7に示されるように、充填部材5は有底筒状とされており、充填部材5には化粧料Mが充填される。充填部材5は、軸線方向D1に沿って並ぶ筒状部5b及び大径部5cを備えた段付き円筒状とされている。筒状部5bは、充填部材5の径方向D2及び充填部材5の周方向に沿って延在する段差5dを介して大径部5cに接続されている。
充填部材5は、例えば、PP樹脂によって構成されている。筒状部5bは、円筒状とされている。筒状部5bの内側には大径部5cから軸線方向D1に沿って突出する筒状の突出部5fが形成されている。突出部5fは大径部5cから離れるに従って縮径する截頭円錐状とされている。突出部5fの内側は塗布体1が挿入される被挿入部5gとされている。突出部5fは、塗布体1の外形に沿った形状を有すると共に容器本体10から離れる方向に突出する。
被挿入部5g、及び大径部5cの内部の被挿入部5g側の部分は、化粧料Mが充填される充填領域5hとされている。大径部5cは有底円筒状とされており、大径部5cの底部5jは塗布体1が充填部材5の軸線方向D1に沿って対向する。底部5jには塗布体1の最大径R1(図4参照)よりも大きい直径R2を有する拡径部5kが設けられ、拡径部5kの径方向D2の内側に被挿入部5gが設けられる。拡径部5kは、底部5jにおける塗布体1の最大径R1よりも拡径された部位を示している。
大径部5cの外周面には、段差5dから軸線方向D1に延在する凸部5mが形成されている。大径部5cの一端5sには環状凹部5pが形成されている。環状凹部5pには、充填部材5の内外を貫通する貫通孔5qと、充填部材5の径方向D2の内側に突出する凸部5rとが形成されている。充填部材5は、例えば、2つの貫通孔5q及び2つの凸部5rを有する。2つの貫通孔5q及び2つの凸部5rのそれぞれは充填部材5の径方向D2に沿って互いに対向している。
図3、図6及び図7に示されるように、充填部材5は、段差5dと筒状部4cの底面4gとの間にスプリング6が介在した状態で筒状部5bが筒状部4cに挿入され、凸部5mが蓋体2の凹部2kに入り込むことによって、尾栓4に装着されると共に蓋体2に回転方向に係合する。充填部材5は、大径部5cの一端5sの環状凹部5pにストッパ8が挿入されると共に、ストッパ8の一部が貫通孔5qに入り込むことにより、ストッパ8が係合する。
ストッパ8は、例えば、PP樹脂によって構成されている。図4に示されるように、ストッパ8は、軸線方向D1の一端に位置する第1鍔部8bと、軸線方向D1の他端に位置する第2鍔部8cと、第1鍔部8bから第2鍔部8cに向かって縮径する傾斜部8dとを有する筒状とされている。
ストッパ8は、第1鍔部8bが充填部材5の一端5sに当接すると共に第2鍔部8cが充填部材5の貫通孔5qに入り込み、第1鍔部8b及び第2鍔部8cの間の傾斜部8dの外側に充填部材5の凸部5rが嵌まることによって充填部材5に移動不能に係合する。ストッパ8は、充填部材5の内部に掻取部材7が収容された状態で充填部材5に係合することにより、掻取部材7の抜け止めとして機能する。
掻取部材7は、充填部材5の内部において軸線方向D1に移動可能且つ化粧料容器100の軸線L回りに回転可能とされた筒状のスライダ7bと、スライダ7bと充填部材5の内面との間に介在する弾性部7cとを含んでいる。弾性部7cは、スライダ7bの外面、及び充填部材5の内面に密着しており、充填部材5に充填された化粧料Mの漏れ止めとして機能する。
図8は、スライダ7bを示す断面図である。図9は、スライダ7bを軸線方向D1の一方側から見た側面図である。図8及び図9に示されるように、スライダ7bは、軸線方向D1の一方側に向かって徐々に拡径する第1拡径部7dと、軸線方向D1の他方側に向かって徐々に拡径する第2拡径部7fと、第1拡径部7d及び第2拡径部7fを互いに接続する接続筒部7gとを備える。
スライダ7bは、例えば、ステンレス鋼(SUS)によって構成されている。スライダ7bの第1拡径部7dの軸線方向D1の一端には、掻取部材7の径方向D2の外側に突出する突出部7hが設けられている。突出部7hは充填部材5の内面に摺動する部位である。接続筒部7gの内面は、塗布体1が軸線方向D1に沿って挿通される掻取部材7の筒孔7vとされている。
第1拡径部7dの内面7kには、容器本体10の後述する軸部11が係合するラチェット歯7j(第2のラチェット歯)が形成されている。掻取部材7は複数のラチェット歯7jを備える。各ラチェット歯7jは、内面7kから斜めに突出する傾斜面7mと、傾斜面7mの頂部7pから内面7kに対して略垂直に延びる当接面7qとを有する。掻取部材7は、例えば、8個のラチェット歯7jを備える。例えば、8個のラチェット歯7jは掻取部材7の周方向に沿って等間隔となるように配置されている。
第2拡径部7fは、接続筒部7gから拡径する傾斜部7rと、傾斜部7rの接続筒部7gとの反対側に位置する筒状部7sとを有する。筒状部7sの外面は充填部材5の内面に摺動する部位である。傾斜部7rの内面は筒状部7sから接続筒部7gに向かうに従って縮径する傾斜面7tとされている。
図4に示されるように、弾性部7cは、スライダ7bの外面と充填部材5の内面とに密着して充填部材5の外部への化粧料Mの漏れを抑制する筒状の漏れ止め部材である。弾性部7cは、スライダ7bとは別体とされている。弾性部7cは、例えば、NBRによって構成されている。弾性部7cは、スライダ7bの第1拡径部7dの突出部7hと筒状部7sとの間に介在している。弾性部7cの外面は、充填部材5の内面に摺動する。
充填部材5の内部に掻取部材7が収容されている状態において、掻取部材7の傾斜面7tは、充填部材5の底部5jから離れるに従って掻取部材7の径方向D2の内側に傾斜している。筒孔7vは、傾斜面7tの底部5jとの反対側に位置しており、容器本体10に保持されている塗布体1が化粧料Mに向かって軸線方向D1に挿通される。
容器本体10は、塗布体1を保持すると共に軸線方向D1に沿って延在する軸部11と、軸部11を保持すると共に蓋体2に装着される有底筒状のキャップ12と、軸部11の外面11bとキャップ12の内面12bとの間に介在するパッキン13とを備える。パッキン13は、軸部11の外面11bとキャップ12の内面12bとに密着してキャップ12の内部への化粧料Mの進入を抑制する。パッキン13は、例えば、NBRによって構成されている。
キャップ12は、例えば、PP樹脂によって構成されている。キャップ12は、軸線方向D1の一端12cから他端12dに向かうに従って徐々に縮径している。キャップ12の内面12bの一端12c側には、径方向D2の外側に窪む段差部12fと、段差部12fから一端12cに向かって延びる拡径孔部12gとが設けられる。拡径孔部12gには、軸部11が軸線方向D1に係合する環状凹凸部12hと、キャップ12の一端12cに位置する凹部12j及び雌螺子部12kとが形成されている。
キャップ12には、環状凹凸部12hに軸部11が軸線方向D1に係合することによって軸部11が装着される。キャップ12は、凹部12jに蓋体2の段部2jが軸線方向D1に入り込むと共に雌螺子部12kに蓋体2の雄螺子部2dが螺合することによって蓋体2に装着される。
図10は、軸部11を拡大した断面図である。図11は、軸部11を示す斜視図である。図10及び図11に示されるように、軸部11は、軸線方向D1の一方側に縮径部11cを有すると共に、軸線方向D1の他方側に拡径部11dを有する段付き円筒状とされている。軸部11は、例えば、ABS樹脂によって構成されている。
拡径部11dは、有底円筒状とされている。拡径部11dの外面は、環状凸部11f及び突条11gが形成されている。拡径部11dは複数の突条11gを有する。各突条11gは環状凸部11fから軸部11の端部11hに向かって軸線方向D1に延びている。拡径部11dは、例えば、4個の突条11gを有する。4個の突条11gは軸部11の周方向に沿って等間隔に配置されている。
縮径部11cと拡径部11dとの間には、縮径部11cから拡径部11dに向かって突出する段差部11jが形成されている。縮径部11cは有底円筒状とされている。縮径部11cの内側には軸線方向D1に延びる穴部11kが形成されている。穴部11kは、軸部11の一端11mから離れるに従って縮径する縮径部11pを有する。
縮径部11cの外面には、環状凸部11qと、軸部11の一端11mに位置するラチェット歯11r(第1のラチェット歯)が形成されている。ラチェット歯11rは、前述した掻取部材7のラチェット歯7jとラチェット機構Rを構成する。軸部11の一端11mには、縮径部11cよりも更に小径とされた小径部11sが形成されている。小径部11sにラチェット歯11rが形成されている。小径部11sと縮径部11cとの間には軸線方向D1を向く段差面11vが設けられる。
図12は、軸部11のラチェット歯11rの周辺を拡大した斜視図である。図12に示されるように、軸部11は複数のラチェット歯11rを小径部11sの外面11t及び段差面11vに備える。各ラチェット歯11rは、段差面11vから斜めに突出する傾斜面11wと、傾斜面11wの頂部11xから段差面11vに向かって略垂直に延びる当接面11yとを有する。複数のラチェット歯11rは、例えば、軸部11の周方向に沿って等間隔となるように配置されている。
図4に示されるように、軸部11は、突条11gがキャップ12の内面12bに形成された凹部12mに入り込むことによってキャップ12に回転方向に係合し、環状凸部11fがキャップ12の環状凹凸部12hに軸線方向D1に係合することによって、キャップ12に装着される。
軸部11の段差部11jと環状凸部11qとの間にはパッキン13が介在し、この状態でパッキン13はキャップ12の内面12bに密着する。軸部11には、縮径部11cの穴部11kに塗布体1が軸線方向D1に押し込まれることによって、塗布体1が装着される。
以上のように構成される塗布体1の使用方法について説明する。まず、図3の(a)に示される初期状態において、容器本体10に保持された塗布体1は充填部材5に充填された化粧料Mに挿入されている。化粧料Mには、例えば、塗布体挿入穴M1が形成されており、塗布体挿入穴M1の内面の形状は塗布体1の外面に倣った形状とされている。塗布体挿入穴M1に塗布体1が挿入されている状態でキャップ12を蓋体2に対して一方向(例えば反時計回り)に相対回転し、雌螺子部12kに対する雄螺子部2dの螺合を解除することによって蓋体2からキャップ12を外す。
キャップ12を蓋体2に対して上記一方向に相対回転すると、キャップ12、パッキン13及び軸部11が一体となって一方向に回転する。そして、ラチェット機構Rを構成する軸部11のラチェット歯11rが掻取部材7のラチェット歯7jへの係合及び係合解除(噛合及び噛合解除)を繰り返す。本開示において、「噛合」とは、2つの歯が噛み合っている状態だけでなく、第1の部品の突出した部分が第2の部品の突出した部分に当接している状態も含む。
すなわち、ラチェット歯11rとラチェット歯7jとが回転方向に係合した状態で上記一方向への相対回転が行われると、ラチェット歯11rの傾斜面11wがラチェット歯7jの傾斜面7mに当接し、この状態で傾斜面11wが傾斜面7mを駆け上がるように摺動する。そして、傾斜面11wが傾斜面7mを乗り越えた後には、再びラチェット歯11rとラチェット歯7jとが回転方向に係合する。このようにラチェット歯11rとラチェット歯7jとが係合及び係合解除を繰り返すときに、使用者にクリック感が付与されると共に、掻取部材7が振動して化粧料Mが削られる。
以上のように蓋体2からキャップ12を外して化粧料Mから塗布体1を抜くときに、一部の化粧料Mが塗布体1と共に掻取部材7の内面を移動する。このとき、塗布体1と共に移動する化粧料Mは、掻取部材7の傾斜面7tを通って径方向D2の内側に誘導され、塗布体1側に引き寄せられて塗布体1に付着する。すなわち、塗布体1よりも径方向D2の外側に位置する化粧料Mが傾斜面7tによって径方向D2の内側に誘導されて塗布体1の外面に付着する。
図3及び図4に示されるように、化粧料Mが付着した塗布体1は、掻取部材7から抜かれると、ストッパ8の内面を通って蓋体2の環状突出部2gに達し、塗布体1に過剰に付着した化粧料Mが環状突出部2gにおいて扱かれる。その後、化粧料Mが適度に付着した塗布体1は、蓋体2から引き抜かれて、使用者によって塗布に供される。
塗布体1の塗布が完了した後には、蓋体2に塗布体1が挿入される。このとき、塗布体1は、蓋体2の内面、ストッパ8の内面、及び掻取部材7の筒孔7vを通り、充填部材5に充填された化粧料Mに達して塗布体1が塗布体挿入穴M1に挿入される。そして、キャップ12の雌螺子部12kが蓋体2の雄螺子部2dに達する。この状態でキャップ12を蓋体2に対して前述した一方向の反対方向である他方向(例えば時計回り)に相対回転すると、雄螺子部2dに雌螺子部12kが螺合して蓋体2にキャップ12が装着される。
キャップ12を蓋体2に対して上記他方向に相対回転すると、キャップ12、パッキン13及び軸部11が一体となって他方向に回転する。そして、ラチェット機構Rを構成する軸部11のラチェット歯11rと掻取部材7のラチェット歯7jとが回転方向に係合して掻取部材7が他方向に同期回転する。
すなわち、上記他方向への相対回転が行われると、ラチェット歯11rの当接面11yがラチェット歯7jの当接面7qに回転方向に当接し、軸部11に対する掻取部材7の相対回転が規制されて掻取部材7が軸部11と同期回転する。従って、キャップ12を蓋体2に対して他方向に相対回転すると、キャップ12及び軸部11と共に掻取部材7が充填部材5に対して他方向に相対回転する。掻取部材7が充填部材5に対して相対回転するときに、掻取部材7は充填部材5の内部の化粧料Mを押し込むと共に化粧料Mを抉りながら掻き取る。
具体的には、掻取部材7の筒状部7sの一端7wが化粧料Mを押し込みながら回転し、塗布体1の径方向D2の外側に位置する化粧料Mを抉って化粧料Mを掻き取る。掻き取られた化粧料Mは、次回化粧料Mから塗布体1が引き抜かれるときに掻取部材7の傾斜面7tに誘導されて塗布体1に付着する。
従って、塗布体1の径方向D2の外側に位置する化粧料Mが抉られて塗布体1に誘導されることにより、拡径部5kに位置する化粧料Mも確実に塗布体1に付着して使用に供される。なお、充填部材5に充填された化粧料Mの量が低減すると、スプリング6の付勢力によって充填部材5が尾栓4から離れる方向に押し出され、ストッパ8が蓋体2の環状突出部2gに近接する。
以上、本実施形態に係る化粧料容器100では、筒状の掻取部材7が充填部材5に充填された化粧料Mを掻き取り、塗布体1には掻取部材7によって掻き取られた化粧料Mが付着する。充填部材5は塗布体1が軸線方向D1に沿って対向する底部5jを有し、底部5jには塗布体1の最大径R1よりも大きい直径R2(図6参照)を有する拡径部5kが設けられる。よって、充填部材5は、塗布体1の最大径R1よりも大きい拡径部5kを有することにより、充填される化粧料Mの量を増やすことができる。
充填部材5の軸線方向D1の長さを増大させなくても化粧料Mの量を増やすことができるので、持ち運びに便利であり携帯性が良い化粧料容器100とすることができる。掻取部材7は充填部材5の内部に設けられている。掻取部材7は、塗布体1が化粧料Mに向かって挿通される筒孔7vを有する。従って、掻取部材7は充填部材5の内部において化粧料Mを掻き取るので、掻取部材7によって掻き取られた化粧料Mを掻取部材7の筒孔7vに挿通された塗布体1に誘導しやすくすることができる。よって、塗布体1への化粧料Mの付着をより十分に行うことができるので、充填された化粧料Mの残量を低減させることができる。
筒状の掻取部材7の内側には、充填部材5の底部5jから離れるに従って径方向D2の内側に傾斜する傾斜面7tが形成されている。傾斜面7tは、掻取部材7において径方向D2の外側の端部から筒孔7vに挿通された塗布体1に向かって傾斜している。よって、塗布体1を化粧料M及び掻取部材7から抜いて使用するときに、化粧料Mが傾斜面7tに沿って塗布体1に向かって誘導される。従って、掻取部材7によって充填された化粧料Mを掻き取りつつ、掻き取った化粧料Mを傾斜面7tに沿って塗布体1に誘導することができるので、塗布体1への化粧料Mの付着を十分に行うことができる。よって、充填部材5に充填された化粧料Mを十分に塗布体1に付着させることができるので、充填された化粧料Mの残量をより低減させることができる。
掻取部材7は、充填部材5に対し、軸線方向D1に移動可能、且つ充填部材5の周方向に回転可能とされている。掻取部材7が充填部材5に対して軸線方向D1に移動すると共に周方向に回転することにより、充填された化粧料Mを抉ることができるので、化粧料Mを効率よく掻き取ることができる。従って、塗布体1への化粧料Mの付着を十分に行うことにより、充填された化粧料Mの残量を低減させることができる。
容器本体10は、塗布体1を保持すると共に塗布体1から軸線方向D1に延在する軸部11を有し、軸部11は、ラチェット歯11rを有する。掻取部材7は、ラチェット歯11rが噛合するラチェット歯7jを有する。ラチェット歯11r及びラチェット歯7jは、軸部11と掻取部材7との一方向への相対回転を許容し、一方向の反対方向である他方向への相対回転を規制するラチェット機構Rを構成する。掻取部材7は、ラチェット機構Rによって、軸部11に対する相対回転が規制されて軸部11と同期回転することにより、化粧料Mを掻き取る。
従って、塗布体1を保持する軸部11に設けられたラチェット歯11rと、掻取部材7に設けられたラチェット歯7jによって、軸部11と掻取部材7の一方向への相対回転を許容するラチェット機構Rが構成される。ラチェット機構Rは、軸部11と掻取部材7との一方向への相対回転を許容すると共に、軸部11と掻取部材7との他方向への相対回転を規制するので、他方向には軸部11と掻取部材7とが同期回転する。この同期回転によって掻取部材7が化粧料Mを抉ることにより、軸部11の回転と共に化粧料Mを掻き取ることができるので、塗布体1への化粧料Mの付着をより十分に行うことができる。
掻取部材7は、充填部材5の内面に接触する弾性部7cを備える。掻取部材7が充填部材5の内面に接触する弾性部7cを備えることにより、掻取部材7と充填部材5の内面との間に形成された隙間を弾性部7cによって塞ぐことができるので、化粧料Mの漏れを確実に抑制することができる。
化粧料容器100は、蓋体2の内部において充填部材5を容器本体10に向けて付勢するスプリング6を備える。ところで、塗布体1を保持する容器本体10が塗布体1を充填部材5側に付勢する付勢手段を備えた化粧料容器が知られている。しかしながら、この化粧料容器では、塗布体1が付勢手段によって付勢されていることにより、塗布を行うときに塗布体1が動いて安定せず塗布を上手く行うことが困難となる場合がある。これに対し、本実施形態のように、蓋体2の内部に充填部材5を付勢するスプリング6が設けられる場合、塗布体1に付勢手段を設ける必要がないので、塗布体1を容器本体10に固定させることができる。従って、塗布体1を安定させることができるので塗布を上手く行うことが可能となる。
充填部材5の底部5jは、塗布体1の外形に沿った形状を有すると共に容器本体10から離れる方向に突出する突出部5fを有する。よって、充填部材5の底部5jに設けられた突出部5fは、塗布体1の外形に沿った形状とされている。従って、突出部5fの内側の部分に塗布体1を挿入することにより、充填部材5の内部の化粧料Mを塗布体1に十分に付着させることができると共に、突出部5fの内部に塗布体1を挿入することによって塗布体1の変形を抑制することができる。
次に、変形例に係る化粧料容器について説明する。図13は、変形例に係る化粧料容器100Aを示す断面図であり、図3の(a)と同様、化粧料容器100AのIII-III線に沿った線断面図である。以降の変形例に係る化粧料容器の一部は、前述した化粧料容器100の一部と同一の構成を有する。よって、以降の説明では、前述した実施形態と重複する説明を適宜省略する。
図13に示されるように、化粧料容器100Aは、前述したストッパ8を有しない。また、化粧料容器100Aの容器本体10は、パッキン13を有しない。化粧料容器100Aは、充填部材5に代えて、環状凹部5p及び貫通孔5qを有しない充填部材25を備える。化粧料容器100Aは、前述した掻取部材7とは異なる掻取部材27を備えており、掻取部材27は、前述した弾性部7cを有しない。
掻取部材27は、充填部材25に対して軸線方向D1に移動可能なスライダとして機能する。掻取部材27は、充填部材25に対して充填部材25の周方向に回転可能とされている。掻取部材27は、塗布体1が挿通される筒孔27vを有する筒状とされており、掻取部材27の外周面は充填部材25の内面に摺動する。筒孔27vは、塗布体1の外面に倣った形状とされている。筒孔27vの内径は、化粧料Mから離れるに従って拡径している。掻取部材27は、化粧料Mに接触する端面27wを有する。端面27wは、例えば、軸線方向D1に直交する平面に沿って延在している。
以上、変形例に係る化粧料容器100Aにおいて、掻取部材27は、塗布体1が化粧料Mに向かって挿通される筒孔27vを有し、掻取部材27は充填部材25の内部において化粧料Mを掻き取る。従って、前述した実施形態と同様、掻取部材27によって掻き取られた化粧料Mを掻取部材27の筒孔27vに挿通された塗布体1に誘導しやすくすることができるので、充填された化粧料Mの残量を低減させることができる。更に、化粧料容器100Aでは、スプリング6の付勢力により、充填部材25と共に化粧料Mが掻取部材27を押圧する。これにより、塗布体1への化粧料Mの付着をより効率よく行うことができる。
図14は、図13とは異なる変形例に係る化粧料容器100Bを示す断面図であり、化粧料容器100BのIII-III線(図1参照)に沿った線断面図である。図14に示されるように、化粧料容器100Bは、化粧料容器100Aの充填部材25及び掻取部材27のそれぞれとは異なる充填部材35及び掻取部材37を備える。充填部材35の底部には、塗布体1の最大径よりも大きい直径を有する拡径部35kが形成されている。拡径部35kは径方向D2の外側に向かうに従って塗布体1から離れる方向(尾栓4側)に傾斜している。換言すれば、拡径部35kは、尾栓4から離れるに従って充填部材35の径方向D2の内側に傾斜している。
掻取部材37は、塗布体1が挿通される筒孔37vを有する筒状とされており、化粧料Mに接触する傾斜面37tを有する。傾斜面37tは、充填部材35の底部から離れるに従って掻取部材37の径方向D2の内側に傾斜している。傾斜面37tは、例えば、充填部材35の拡径部35kに沿って延びており、拡径部35kに対して平行に延びていてもよい。この場合、スプリング6の付勢力で充填部材35と共に化粧料Mが掻取部材37を押圧することにより、塗布体1への化粧料Mの付着の効率を高められるので、化粧料Mをより確実に使い切ることができる。
以上、化粧料容器100Bでは、筒状の掻取部材37に傾斜面37tが形成されている。傾斜面37tは、筒孔37vに挿通された塗布体1に向かって傾斜しているので、塗布体1を化粧料M及び掻取部材37から抜いて使用するときに、化粧料Mを傾斜面37tに沿って誘導させることができる。従って、前述した実施形態と同様、化粧料Mを十分に塗布体1に付着させることができるので、充填部材35の化粧料Mの残量をより確実に低減させることができる。
図15は、図13又は図14とは異なる変形例に係る化粧料容器100Cを示す断面図であり、化粧料容器100CのIII-III線に沿った線断面図である。図15に示されるように、化粧料容器100Cは、化粧料容器100Bの充填部材35及び掻取部材37のそれぞれとは更に異なる充填部材45及び掻取部材47を備える。充填部材45の底部には拡径部45kが形成されている。拡径部45kは、径方向D2の外側に向かうに従って塗布体1に近づく方向(容器本体10側)に傾斜している。拡径部45kは、径方向D2の外側に向かうに従って厚くなっている。
掻取部材47は、筒状とされており、塗布体1が挿通される筒孔47vを有する。掻取部材47は化粧料Mに接触する傾斜面47tを有し、傾斜面47tは充填部材35の底部から離れるに従って掻取部材47の径方向D2の外側に傾斜している。傾斜面47tは、例えば、充填部材45の拡径部45kに沿って延びており、拡径部45kに対して平行に延びていてもよい。
以上、化粧料容器100Cにおいて、掻取部材47は、塗布体1が挿通される筒孔47vを有する。従って、掻取部材47によって掻き取られた化粧料Mを掻取部材47の筒孔47vに挿通された塗布体1に誘導しやすくすることができるので、前述した実施形態と同様、充填された化粧料Mの残量を低減させることができる。
図16の(a)及び(b)は、前述した化粧料容器とは異なる実施形態に係る化粧料容器200を示す縦断面図である。化粧料容器200の一部の構成は、前述した化粧料容器100の一部の構成と重複するため、重複する要素には化粧料容器100の要素と同一の符号を付して化粧料容器100の説明と重複する説明を適宜省略する。化粧料容器200は、キャップ12を有する容器本体10が塗布体1を保持しており、容器本体10の塗布体1を蓋体2から取り外した状態で塗布体1によって塗布できるものである。
蓋体2の軸線方向D1の一端には尾栓4が嵌め込まれている。蓋体2の内部には、化粧料Mが充填された充填部材5Aと、充填部材5Aを容器本体10(塗布体1)に向けて付勢するスプリング6と、充填部材5Aの内部において化粧料Mを掻き取る筒状の掻取部材7Aと、が設けられる。掻取部材7Aは、充填部材5Aの内部において軸線方向D1に移動可能且つ化粧料容器200の軸線L回りに回転可能とされている。掻取部材7Aは、前述した掻取部材7が備える弾性部7cを有しない点において掻取部材7とは異なっている。例えば、掻取部材7Aは、前述した掻取部材7のスライダ7bに相当する構成のみを有する。
図17は、掻取部材7Aを示す断面図である。図18の(a)は、掻取部材7Aを軸線方向D1の一方側から見た側面図である。図18の(b)は、掻取部材7Aを軸線方向D1の他方側から見た側面図である。図17及び図18に示されるように、掻取部材7Aは、軸線方向D1の一方側に充填部材5Aの内面に沿って摺動する突出部17bを有する。突出部17bは、例えば、軸線方向D1の一方側に位置する開口17sにおける径方向D2の外側に形成されている。
突出部17bは、径方向D2に突出する第1突出部17cと、第1突出部17cの径方向D2の外側から掻取部材7Aの軸線方向D1の一端側に突出する第2突出部17dとを有する。第2突出部17dの軸線方向D1の一端側には、径方向D2の外側に斜めに延びる傾斜面17fと、傾斜面17fの径方向D2の外側の端部において軸線方向D1に延びる頂面17gとを有する摺動部17hが形成されている。
掻取部材7Aは、突出部17bから見て掻取部材7Aの軸線方向D1の中央側に、掻取部材7Aの周方向D3に沿って延在する環状凹部17jを有する。環状凹部17jには、Oリングを嵌合可能とされている。環状凹部17jにOリングを嵌め込むことによって充填部材5Aの内面からの化粧料Mの漏れをより確実に抑制できる。しかしながら、環状凹部17jにOリングが嵌め込まれていなくてもよい。
掻取部材7Aは、軸線方向D1の一方側に位置する第1内面17kと、軸線方向D1の他方側に位置する第2内面17mと、第1内面17k及び第2内面17mを互いに接続する傾斜面17pとを有する。例えば、第1内面17kの内径は第2内面17mの内径よりも大きく、傾斜面17pの内径は第1内面17kから第2内面17mに向かうに従って小さくなっている。
第2内面17mには、径方向D2の内側に突出する突起17qが形成されている。突起17qは、掻取部材7Aの移動及び回転に伴って掻取部材7Aの内部の化粧料Mを崩すために設けられる。突起17qは、軸線方向D1に延びる線状とされており、一例として、軸線方向D1に沿って直線状に延びている。突起17qの軸線方向D1の長さは、突起17qの幅(周方向D3の長さ)よりも長い。掻取部材7Aは、例えば、複数の突起17qを備え、複数の突起17qが周方向D3に沿って配列されている。一例として、4個の突起17qが周方向D3に沿って等間隔に並んでいる。
第1内面17kには、容器本体10の後述する軸部11Aが係合するラチェット歯17r(第2のラチェット歯)が形成されている。掻取部材7Aは、例えば、3個のラチェット歯17rを備える。しかしながら、ラチェット歯17rの数は、例えば、6個であってもよく、特に限定されない。一例として、3個のラチェット歯17rが掻取部材7Aの周方向D3に沿って等間隔となるように配置されている。
ラチェット歯17rは、例えば、軸線方向D1に沿うように第1内面17kから傾斜面17pまで延びている。すなわち、ラチェット歯17rの一部は傾斜面17pまで達している。ラチェット歯17rは、開口17s側に位置する傾斜部17vと、傾斜部17vから開口17sの反対側に軸線方向D1に沿って延びる線状部17wとを備える。傾斜部17vは、例えば、前述した掻取部材7のラチェット歯7jと同様の形状とされていてもよい。一例として、傾斜部17vは、ラチェット歯17rの開口17s側の先端17xから軸線方向D1に直線状に延びる第1の辺17v1と、先端17xからラチェット歯17rの幅(周方向D3の長さ)が広がるように軸線方向D1に対して傾斜する傾斜辺17v2とを有する。
線状部17wは、例えば、軸線方向D1に沿って直線状に延びるストレート部である。一例として、線状部17wは、第1の辺17v1から延長して延びる第2の辺17w1と、傾斜辺17v2の先端17xとの反対側の端部から軸線方向D1に延びる第3の辺17w2と、第2の辺17w1及び第3の辺17w2を互いに接続する第4の辺17w3とを有する。第4の辺17w3は、第2の辺17w1の先端17xとの反対側の端部、及び第3の辺17w2の先端17xとの反対側の端部を互いに接続する。第2の辺17w1、第3の辺17w2及び第4の辺17w3は、例えば、矩形状を呈する。この場合、第2の辺17w1及び第3の辺17w2が互いに平行に延在し、第4の辺17w3が周方向D3に沿って延在する。
掻取部材7Aは、例えば、複数のラチェット歯17rを有し、複数のラチェット歯17rは、周方向D3に沿って並んでいる。ラチェット歯17rは径方向D2の内側に突出する凸状とされている。例えば、周方向D3に沿って並ぶ一対のラチェット歯17rの間に、ラチェット歯17rに対して窪む溝17yが形成されている。
例えば、線状部17wの軸線方向D1の長さL1は、線状部17wの周方向D3の長さL2よりも長い。ラチェット歯17r(線状部17w)の周方向D3の長さL2は、例えば、溝17yの周方向D3の長さL3よりも短い。すなわち、掻取部材7Aでは、周方向D3に沿った領域のうち、溝17yの占める領域の面積がラチェット歯17rの占める領域の面積よりも広い。
本実施形態において、容器本体10は、前述した軸部11とは異なる軸部11Aを備える。図19の(a)は、軸部11Aを示す斜視図である。図19の(a)に示されるように、軸部11Aは、軸線方向D1の一方側に縮径部11cを有すると共に、軸線方向D1の他方側に拡径部11dを有する段付き円筒状とされている。拡径部11dの外面には、環状凸部11f及び突条11gが形成されている。軸部11Aにおける環状凸部11f及び突条11gの配置態様は、前述した軸部11における環状凸部11f及び突条11gの配置態様と同様であってもよい。
縮径部11cの外面には、軸部11Aの一端11mに位置するラチェット歯11z(第1のラチェット歯)が形成されている。例えば、軸部11Aの一端11mには、縮径部11cよりも更に小径とされた小径部11sが形成されており、小径部11sにラチェット歯11zが形成されている。ラチェット歯11zの形状は、例えば、前述した軸部11のラチェット歯11rの形状と同一である。一例として、ラチェット歯11zの数がラチェット歯11rの数と異なっている。例えば、ラチェット歯11zの数は、3であるが、6であってもよく適宜変更可能である。
以上、図16、図17及び図18に示されるように、化粧料容器200では、掻取部材7Aのラチェット歯17rは、軸線方向D1に沿って延びる線状部17wを有する。
線状部17wの軸線方向D1の長さL1は、線状部17wにおける掻取部材7Aの周方向D3の長さL2よりも長い。
以上、本開示に係る化粧料容器の種々の実施形態及び変形例について説明した。しかしながら、本開示に係る化粧料容器は、前述の実施形態又は変形例に限られるものではなく、各請求項に記載された要旨を変更しない範囲において更に変形してもよい。すなわち、化粧料容器を構成する各部品の形状、大きさ、数、材料及び配置態様は、上記の要旨を変更しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、前述の実施形態では、スライダ7b及び弾性部7cが別体とされた掻取部材7について説明した。しかしながら、化粧料容器は、掻取部材7に代えて、スライダと弾性部とが一体とされた掻取部材を備えていてもよい。また、一部が弾性部となった掻取部材を備えていてもよいし、全体が弾性部となった掻取部材を備えていてもよい。更に、化粧料Mの漏れの懸念がない場合等には、弾性部を省略することも可能である。
前述の実施形態では、キャップ12を開けるときに軸部11に対して相対回転すると共に、キャップ12を閉めるときに軸部11と同期回転する掻取部材7について説明した。しかしながら、掻取部材は、キャップを開けるときに軸部と同期回転するものであってもよいし、キャップを閉めるときに軸部に対して相対回転するものであってもよい。このように、掻取部材が回転するタイミングは適宜変更可能である。更に、掻取部材は、充填部材に対して回転しないもの、又は軸線方向に移動しないものであってもよい。
前述の実施形態では、スプリング6が充填部材5を軸線方向D1に付勢する化粧料容器100について説明した。しかしながら、充填部材5を軸線方向D1に付勢するスプリング6を省略して、塗布体1を軸線方向D1に付勢する付勢手段が容器本体10に設けられていてもよい。このように、付勢手段及び容器本体の構成は適宜変更可能である。
前述の実施形態では、突出部5fが形成された底部5jを備える充填部材5について説明した。しかしながら、化粧料容器は、例えば、底部に突出部5fを有しない充填部材を備えていてもよく、充填部材の底部の形状及び大きさは上記の要旨を変更しない範囲において適宜変更可能である。充填部材の形状等についても適宜変更可能である。
前述の実施形態では、充填部材5の内部に設けられる掻取部材7について説明した。しかしながら、化粧料容器は、一部が充填部材の外部に設けられる掻取部材を備えていてもよく、掻取部材の配置態様は適宜変更可能である。このように、充填部材及び掻取部材の構成及び配置態様は適宜変更可能である。
前述の実施形態では、傾斜部17v及び線状部17wを有するラチェット歯17rを備えた掻取部材7Aについて例示した。しかしながら、掻取部材のラチェット歯の形状は、前述した例に限定されない。例えば、図20の(a)に示されるように、傾斜部17vを有しない長方形状のラチェット歯27rを有する掻取部材7Bを備えていてもよい。ラチェット歯27rの軸線方向D1の長さは、ラチェット歯27rの周方向D3の長さよりも長く、ラチェット歯27rは軸線方向D1に直線状に延在している。図20の(b)に示されるように、軸線方向D1の一端に軸線方向D1に突出する湾曲部37sが形成されたラチェット歯37rを有する掻取部材7Cを備えていてもよい。例えば、湾曲部37sは、掻取部材7Cの開口17s側に形成されており、一例として、円弧状を呈する。このようにラチェット歯の形状及び大きさは適宜変更可能である。
1…塗布体、2…蓋体、2b…縮径部、2c…筒状部、2d…雄螺子部、2f…傾斜面、2g…環状突出部、2h…内周面、2j…段部、2k…凹部、2m…環状凹凸部、2p…環状凹部、3…Oリング、4…尾栓、4b…鍔部、4c…筒状部、4d…環状凸部、4f…環状凹部、4g…底面、5,5A,25,35,45…充填部材、5b…筒状部、5c…大径部、5d…段差、5f…突出部、5g…被挿入部、5h…充填領域、5j…底部、5k,35k,45k…拡径部、5m…凸部、5p…環状凹部、5q…貫通孔、5r…凸部、5s…一端、6…スプリング(付勢手段)、7,7A,7B,7C,27,37,47…掻取部材、7b…スライダ、7c…弾性部、7d…第1拡径部、7f…第2拡径部、7g…接続筒部、7h…突出部、7j…ラチェット歯(第2のラチェット歯)、7k…内面、7m…傾斜面、7p…頂部、7q…当接面、7r…傾斜部、7s…筒状部、7t,37t,47t…傾斜面、7v,27v,37v,47v…筒孔、7w…一端、8…ストッパ、8b…第1鍔部、8c…第2鍔部、8d…傾斜部、10…容器本体、11…軸部、11b…外面、11c…縮径部、11d…拡径部、11f…環状凸部、11g…突条、11h…端部、11j…段差部、11k…穴部、11m…一端、11p…縮径部、11q…環状凸部、11r…ラチェット歯(第1のラチェット歯)、11s…小径部、11t…外面、11v…段差面、11w…傾斜面、11x…頂部、11y…当接面、12…キャップ、12b…内面、12c…一端、12d…他端、12f…段差部、12g…拡径孔部、12h…環状凹凸部、12j…凹部、12k…雌螺子部、12m…凹部、13…パッキン、17b…突出部、17c…第1突出部、17d…第2突出部、17f…傾斜面、17g…頂面、17h…摺動部、17j…環状凹部、17k…第1内面、17m…第2内面、17p…傾斜面、17q…突起、17r,27r,37r…ラチェット歯(第2のラチェット歯)、17s…開口、17v…傾斜部、17v1…第1の辺、17v2…傾斜辺、17w…線状部、17w1…第2の辺、17w2…第3の辺、17w3…第4の辺、17x…先端、17y…溝、27v…筒孔、27w…端面、37s…湾曲部、37t…傾斜面、37v…筒孔、100,100A,100B,100C,200…化粧料容器、D1…軸線方向、D2…径方向、D3…周方向、L1,L2…長さ、M…化粧料、M1…塗布体挿入穴、R…ラチェット機構、R1…最大径、R2…直径。

Claims (9)

  1. 化粧料を保持可能且つ塗布可能な塗布体と、
    前記塗布体を保持する容器本体と、
    前記容器本体に着脱可能に装着される蓋体と、
    前記蓋体の内部に設けられており、前記化粧料が充填された有底筒状の充填部材と、
    前記化粧料を掻き取る筒状の掻取部材と、
    を備え、
    前記充填部材は、前記塗布体が前記充填部材の軸線方向に沿って対向する底部を有し、
    前記底部には、前記塗布体の最大径よりも大きい直径を有する拡径部が設けられ、
    前記掻取部材の少なくとも一部は、前記充填部材の内部に設けられ、
    前記掻取部材の内側には、前記塗布体が前記化粧料に向かって前記軸線方向に挿通される筒孔が形成されている、
    化粧料容器。
  2. 前記掻取部材の内側には、前記充填部材の前記底部から離れるに従って前記掻取部材の径方向の内側に傾斜する傾斜面が形成されている、
    請求項1に記載の化粧料容器。
  3. 前記掻取部材は、前記充填部材に対し、前記軸線方向に移動可能、且つ前記充填部材の周方向に回転可能とされている、
    請求項1又は2に記載の化粧料容器。
  4. 前記容器本体は、前記塗布体を保持すると共に前記塗布体から前記軸線方向に延在する軸部を有し、
    前記軸部は、第1のラチェット歯を有し、
    前記掻取部材は、前記第1のラチェット歯が噛合する第2のラチェット歯を有し、
    前記第1のラチェット歯及び前記第2のラチェット歯は、前記軸部と前記掻取部材との一方向への相対回転を許容し、前記一方向の反対方向である他方向への相対回転を規制するラチェット機構を構成し、
    前記掻取部材は、前記ラチェット機構によって前記軸部に対する相対回転が規制されて前記軸部と同期回転することにより、前記化粧料を掻き取る、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の化粧料容器。
  5. 前記掻取部材の前記第2のラチェット歯は、前記軸線方向に沿って延びる線状部を有する、
    請求項4に記載の化粧料容器。
  6. 前記線状部の前記軸線方向の長さは、前記線状部における前記掻取部材の周方向の長さよりも長い、
    請求項5に記載の化粧料容器。
  7. 前記掻取部材は、前記充填部材の内面に接触する弾性部を備える、
    請求項1~6のいずれか一項に記載の化粧料容器。
  8. 前記蓋体の内部において前記充填部材を前記容器本体に向けて付勢する付勢手段を備える、
    請求項1~7のいずれか一項に記載の化粧料容器。
  9. 前記充填部材の前記底部は、前記塗布体の外形に沿った形状を有すると共に前記容器本体から離れる方向に突出する突出部を有する、
    請求項1~8のいずれか一項に記載の化粧料容器。
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