JP7440717B2 - 高炉冷却装置および高炉冷却方法 - Google Patents

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本発明は高炉冷却装置および高炉冷却方法に関する。
高炉は、外殻である鉄皮の内側に耐火物層が張られるとともに、耐火物層と鉄皮との間にステーブが設置される。
ステーブは、銅または鋳鉄などで形成されたパネル状の部材とされ、鉄皮の内側に沿って配列される。ステーブには、内部に冷却水路が形成され、各ステーブの冷却通路にはそれぞれ鉄皮の外側から冷却水が循環され、所期の冷却能力を確保している。
ステーブの冷却水路は、ステーブの下部に給水管を有し、上部に排水管を有する。これらの給水管および排水管は、それぞれ鉄皮の外側へ引き出され、上下に隣接するものどうしが連結管で連結される。複数段のステーブのうち最下段に設置されたステーブの給水管、および最上段に設置されたステーブの排水管には、冷却水の循環装置が接続される。
循環装置は、貯水用のタンク、放熱用の熱交換器、および圧送用のポンプを有し、タンク内の冷却水を、熱交換器で冷却したのち、ポンプで最下段のステーブに圧送する。供給された冷却水は、各段のステーブを通過しながら吸熱し、最上段のステーブからタンクへ戻される。これらのステーブおよび循環装置により、高炉冷却装置が構成される。
前述のようなステーブは、高炉の稼働に伴って損耗し、冷却水路からの冷却水漏れを生じることがある。このような炉内漏水があると、高炉の運転状態が乱れる原因になるほか、冷却性能の低下に伴って鉄皮にまで損傷が生じる可能性もある。
従って、ステーブからの漏水を回避することは重要であり、そのために冷却水路の破損を事前に検知する方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開平6-347361号公報
前述した特許文献1のように、冷却水路における冷却水の圧力を炉内圧力よりも下げた場合、冷却水路が破損しても炉内ガスで押し戻され、漏水しにくい。ただし、冷却水の圧力を低くすると、ステーブへの冷却水の供給が十分でなくなり、冷却能力が低下し、ステーブないし鉄皮の破損に至る可能性がある。
一方、十分な圧力で冷却水を供給する場合、ステーブの一部、特に下段のステーブにおいて、冷却水路の圧力が炉内圧力より高くなり、炉内への漏水の可能性がある。
このように、従来のステーブおよび循環装置では、冷却水の圧力を抑制しつつ冷却能力を十分にすることが難しく、その改善が求められていた。
本発明の目的は、冷却水の圧力を抑制しつつ十分な冷却能力が得られる高炉冷却装置および高炉冷却方法を提供することにある。
本発明の高炉冷却装置は、高炉の内側に張られた複数のステーブと、前記ステーブに冷却水を循環させる循環装置を有する高炉冷却装置であって、前記ステーブは高さ別に複数段のステーブ群に区分され、前記循環装置は前記ステーブ群に対応した複数系統が設置されていることを特徴とする。
このような本発明では、複数段のステーブ群は、それぞれ所定の高さ範囲の複数のステーブで構成され、各々には対応する循環装置から冷却水が循環される。各系統の循環装置は、それぞれ対応するステーブ群に属するステーブに対して十分な圧力で送水できればよく、各ステーブ群において冷却水の圧力を抑制しつつ十分な冷却能力が得られる。その結果、高炉冷却装置全体として、冷却水の圧力を抑制しつつ十分な冷却能力を得ることができる。
本発明の高炉冷却装置において、複数段の前記ステーブ群は、前記ステーブ群に属する前記ステーブの冷却水路どうしが連結管で連結され、前記ステーブ群の最上段の前記ステーブの排水管と、前記ステーブ群の最下段の前記ステーブの給水管との間に、対応する前記循環装置が接続されている構成とすることができる。
このような本発明では、各々のステーブ群にそれぞれ循環装置が接続され、各ステーブ群に属するステーブに各々の循環装置からの冷却水を循環できる。
本発明の高炉冷却装置において、複数系統の前記循環装置は、それぞれ貯水用のタンク、放熱用の熱交換器、および圧送用のポンプを有し、前記タンクは対応する前記ステーブ群の最上段の前記ステーブの前記排水管の高さ以上に配置されることが好ましい。
このような本発明では、タンクにより冷却水を貯水しておき、熱交換器により冷却水の放熱を行い、ポンプにより冷却水を対応するステーブ群に圧送することができる。ステーブ群から戻る冷却水はタンクに貯水される。
この際、タンクの高さがステーブ群の最上段のステーブの排水管の高さ以上に配置されていることで、タンクにおいて対応するステーブ群を含む循環系統内のガス抜き機能も兼ねることができる。
本発明の高炉冷却装置において、複数系統の前記循環装置の前記ポンプおよび前記熱交換器が同じ高さ領域に配置される構成としてもよい。
このような本発明では、複数系統の循環装置のポンプおよび熱交換器を同じ高さ範囲に集合設置することができ、設置スペースを確保しやすいとともに、保守点検も容易にできる。
本発明の高炉冷却方法は、高炉の内側に張られた複数のステーブを、高さ方向に複数段のステーブ群に区画し、前記ステーブ群ごとに冷却水を循環させることを特徴とする。
このような本発明では、前述した本発明の高炉冷却装置で説明した通りの効果を得ることができる。
本発明によれば、冷却水の圧力を抑制しつつ十分な冷却能力が得られる高炉冷却装置および高炉冷却方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態の高炉冷却装置を示すブロック図。 第1実施形態における設備高さと圧力の関係を示すグラフ。 従来の高炉冷却装置を示すブロック図。 従来の高炉冷却装置における設備高さと圧力の関係を示すグラフ。 本発明の第2実施形態の高炉冷却装置を示すブロック図。 第2実施形態における設備高さと圧力の関係を示すグラフ。
〔第1実施形態〕
図1には、本発明の第1実施形態の高炉冷却装置1が示されている。
図1において、高炉2は鉄皮3を有し、鉄皮3の内側には複数のステーブ4が張られている。ステーブ4の一部の内側には、さらに耐火レンガなどの耐火材5が張られている。
複数のステーブ4は、それぞれ銅または鋳鉄の板材であり、内部には冷却水路が形成されている。各ステーブ4において、冷却水路の一端はステーブ4の下部から引き出されて給水管とされ、他端はステーブ4の上部から引き出されて排水管とされている。
複数のステーブ4は、それぞれ高さ別に区分され、高さHt1から高さHb1までの範囲にあるものが第1のステーブ群41とされ、高さHt2から高さHb2までの範囲にあるものが第2のステーブ群42とされている。第1のステーブ群41の最下段の給水管の高さは高さHb1、最上段の排水管の高さは高さHt1とする。第2のステーブ群42の最下段の給水管の高さは高さHb2、最上段の排水管の高さは高さHt2である。
各ステーブ群41,42においては、それぞれステーブ4の冷却水路どうしが連結管11,21で連結され、最下段のステーブ4の給水管から最上段のステーブ4の排水管までが一連の水路とされている。
高炉冷却装置1は、前述したステーブ群41,42を含むとともに、第1のステーブ群41に対応する第1の循環装置10と、第2のステーブ群42に対応する第2の循環装置20と、の2系統を備えている。
第1の循環装置10は、第1のステーブ群41の最下段の給水管に接続される給水配管12と、第1のステーブ群41の最上段の排水管に接続される排水配管13とを有する。給水配管12と排水配管13との間には、貯水用のタンク14、放熱用の熱交換器15、および圧送用のポンプ16が設置されている。タンク14は、対応する第1のステーブ群41の最上段の排水管の高さに配置されている。
第2の循環装置20は、第2のステーブ群42の最下段の給水管に接続される給水配管22と、第2のステーブ群42の最上段の排水管に接続される排水配管23とを有する。給水配管22と排水配管23との間には、貯水用のタンク24、放熱用の熱交換器25、および圧送用のポンプ26が設置されている。タンク24は、対応する第2のステーブ群42の最上段の排水管の高さに配置されている。
第2の循環装置20の熱交換器25およびポンプ26は、対応するステーブ群42の最下段の給水管の高さHb2に配置されている。一方、第1の循環装置10の熱交換器15およびポンプ16は、第2の循環装置20の熱交換器25およびポンプ26と略同じ高さHp1に配置されている。
そのために、タンク14から熱交換器15に至る配管は、高さHb1より更に下方へ延長されており、ポンプ16からの給水配管12には、高さHp1から高さHb1まで上向きに延びる区間が形成されている。
本実施形態においては、高さが異なる2段のステーブ群41,42と、各々に対応する循環装置10,20とにより、高炉2の冷却が行われる。
高炉2のうち、高さHt1~Hb1の範囲については、ステーブ群41および対応する循環装置10により、冷却が行われる。
すなわち、タンク14から送出された冷却水は、熱交換器15で冷却されたうえ、ポンプ16で圧送されて給水配管12から第1のステーブ群41に入り、連結管11で連結された各ステーブ4を通る間に、高さHt1から高さHb1の区間の炉内を冷却し、排水配管13からタンク14へと戻される。
高炉2のうち、高さHt2~Hb2の範囲については、ステーブ群42および対応する循環装置20により、冷却が行われる。
すなわち、タンク24から送出された冷却水は、熱交換器25で冷却されたうえ、ポンプ26で圧送されて給水配管22から第2のステーブ群42に入り、連結管21で連結された各ステーブ4を通る間に、高さHt2から高さHb2の区間の炉内を冷却し、排水配管23からタンク24へと戻される。
このように、高さが異なる2段のステーブ群41,42と、各々に対応する循環装置10,20とにより、高炉2の冷却部分を2つの高さ区画に分割して個々に冷却することで、各区画における冷却水の圧力が抑制される。
図2には、本実施形態のステーブ群41,42および循環装置10,20における冷却水および炉内の圧力分布が示されている。
ステーブ群41は、高炉2の高さHt1~Hb1の範囲に配置されており、ステーブ群41を通る冷却水の水圧P1は、最下段の高さHb1で例えば2.0kg/cmであり、最上段の高さHt1で0kg/cmとなる。水圧P1において、最下段の高さHb1での水圧はポンプ16による冷却水の送水圧に相当し、最上段の高さHt1での水圧は冷却水がタンク14に戻る圧力である。
ステーブ群41の内部の冷却水路にかかる圧力は、実際には水圧P1から圧損分を減じた水圧P1aとなり、水圧P1の最大値である2.0kg/cmを超えることはない。
同様に、ステーブ群42は、高炉2の高さHt2~Hb2の範囲に配置されており、ステーブ群42を通る冷却水の水圧P2は、最下段の高さHb2で2.0kg/cm、最上段の高さHt1で0kg/cmとなる。水圧P2において、最下段の高さHbでの水圧は、ポンプ26による冷却水の送水圧に相当し、最上段の高さHt2での水圧は冷却水がタンク24に戻る圧力である。
ステーブ群42の内部の冷却水路にかかる圧力は、実際には水圧P2から圧損分を減じた水圧P2aとなり、水圧P2の最大値である2.0kg/cmを超えることはない。
これらのステーブ群41,42における水圧P1,P2に対し、従来の高炉冷却装置におけるステーブ内の水圧は次のようになる。
図3において、高炉冷却装置9では、ステーブ4は、最上段の高さHt1から最下段の高さHb2までの間の各々が、連結管51で相互に連結されているが、複数段に区画されてはいない。そして、高さHt1から最下段の高さHb2までの各ステーブ4には、一系統の循環装置50だけが設置されている。なお、循環装置50を構成する給水配管52、排水配管53、ポンプ54、熱交換器55、ポンプ56は、それぞれ循環装置10,20と同様である。
図4には、図3に示す従来の高炉冷却装置9におけるステーブ4および循環装置50の冷却水の圧力分布が示されている。
ステーブ4は、高炉2の高さHt1~Hb2の範囲に配置されており、ステーブ4を通る冷却水の水圧P0は、最下段の高さHb2で例えば4.5kg/cmであり、最上段の高さHt1で0kg/cmとなる。
ステーブ4の内部の冷却水路にかかる圧力は、実際には水圧P0から圧損分を減じた水圧P0aであるが、流速などに応じて水圧P0に近づく。水圧P0は、最下段の高さHb2の近傍で、高炉2の炉内圧力Pfを超えており、ステーブ4の冷却水路の水圧P0が、炉内圧力Pfを超えた状態では、冷却水の炉内への漏水の可能性がある。
図2に戻って、本実施形態では、2段のステーブ群41,42に分割することで、冷却水路の最大圧力が大幅に低減されており,図4のような炉内圧力Pfを超える状況を確実に防止することができる。
なお、循環装置10においては、熱交換器15およびポンプ16を高さHp1まで下げているため、該当部分での配管内圧力Ppが炉内圧力Pfを超える状況もありうる。しかし、配管内圧力Ppは循環装置10における配管の圧力であって、ステーブ群41の内部での圧力ではないため、冷却水の炉内への漏水の原因にはならない。
このような本実施形態によれば、以下のような効果が得られる。
本実施形態では、所定の高さHt1~Hb1の範囲,Ht2~Hb2にある複数のステーブ4により2段のステーブ群41,42が構成され、各々には対応する循環装置10,20から冷却水が循環される。各系統の循環装置10,20は、それぞれ対応するステーブ群41,42に属するステーブ4に対して十分な圧力で送水できればよく、各ステーブ群41,42において冷却水の圧力を抑制しつつ十分な冷却能力が得られる。その結果、高炉冷却装置1全体として、冷却水の圧力を抑制しつつ十分な冷却能力が得られる。
本実施形態では、2段のステーブ群41,42において、各々に属するステーブ4の冷却水路どうしが連結管11,21で連結され、ステーブ群41,42の最上段のステーブ4の排水管と、ステーブ群41,42の最下段のステーブ4の給水管との間に、対応する循環装置10,20が接続されるようにした。このため、各々のステーブ群41,42にそれぞれ循環装置10,20を接続することができ、各ステーブ群41,42に属するステーブ4に各々の循環装置10,20からの冷却水を循環できる。
本実施形態では、2系統の循環装置10,20は、それぞれ貯水用のタンク14,24、放熱用の熱交換器15,25、および圧送用のポンプ16,26を有する構成としたので、タンク14,24により冷却水を貯水しておき、熱交換器15,25により冷却水の放熱を行い、ポンプ16,26により冷却水を対応するステーブ群41,42に圧送することができる。
とくに、タンク14,24は、対応するステーブ群41,42の最上段のステーブ4の排水管の高さHt1,Ht2に配置したので、タンク14,24において、対応するステーブ群41,42を含む循環装置10,20内のガス抜き機能も兼ねることができる。
本実施形態の循環装置20では、ポンプ26が、対応するステーブ群42の最下段のステーブ4の給水管の高さHb2に配置されるようにしたので、対応するステーブ群42と対応する循環装置20とが、互いに同じ高さHt2~Hb2の範囲に設置され、循環装置20の系統内配管水圧および対応するステーブ群42の水圧をともに所定範囲内に収めることができ、漏水の可能性を低減できるとともに、送水時の損失も低減できる。
本実施形態では、2系統の循環装置10,20のポンプ16,26および熱交換器15,25が同じ高さHb2の近傍領域に集合配置されるようにしたので、設置スペースを確保しやすいとともに、保守点検も容易にできる。
〔第2実施形態〕
図5には、本発明の第2実施形態の高炉冷却装置1Aが示されている。
高炉冷却装置1Aは、基本的に前述した第1実施形態と同様な構成を備え、高炉2の内側のステーブ4は、2段のステーブ群41,42に区分されている。このうち、下段のステーブ群42に対応する循環装置20は、前述した第1実施形態と同一であるが、上段のステーブ群41に対応する循環装置10Aは、熱交換器15およびポンプ16の設置高さが異なる。
前述した第1実施形態では、循環装置10の熱交換器15およびポンプ16は高さHp1に設置され、高さHb1にある循環装置20の熱交換器25およびポンプ26と集合設置されていた。
これに対し、本実施形態では、循環装置10Aの熱交換器15およびポンプ16は、高さHb1つまり対応するステーブ群41の最下段の給水管の高さに設置されている。
その結果、本実施形態では、循環装置10A,20のいずれにおいても、熱交換器15,25およびポンプ16,26が、対応するステーブ群41,42の最下段の給水管の高さHb1,Hb2に設置され、それ以上の水圧となる箇所が解消されている。
図6に示すように、循環装置10A,20に対応するステーブ群41,42では、各々の冷却水路の水圧P1,P2が、それぞれ炉内圧力Pfを超えることがない。
従って、循環装置10A,20のいずれにおいても、漏水の可能性を低減できるとともに、送水時の損失も低減できる。
さらに、循環装置10Aの熱交換器15およびポンプ16は、対応するステーブ群41の最下段の給水管に最寄りの配置にでき、前述した第1実施形態よりも配管を短縮し、簡素化することができる。
〔他の実施形態〕
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形などは本発明に含まれる。
前記実施形態では、ステーブ4を2段に区分してステーブ群41,42としたが、3段以上に区分してもよい。
前記実施形態では、各ステーブ群41,42に属するステーブ4の数を6枚および5枚として近い数としたが、例えば4枚と7枚のように差をつけてもよい。この場合でも、各ステーブ群における最大水圧を抑制することが好ましいため、各ステーブ群に区画される高さ範囲をなるべく均等に揃えること、つまり高さが他より大きいステーブ群がないほうが望ましい。
前記実施形態では、循環装置10,10A,20として、同様なタンク14,24、熱交換器15,25、およびポンプ16,26を設置したが、各々は異なる機器を用いてもよい。ポンプ16,26がタンク14,24より下流側つまり給水配管12,22の側とすることは必須であるが、熱交換器15,25の設置位置は適宜変更してもよい。例えば、ポンプ16,26よりも下流側、あるいはタンク14,24よりも上流側つまり排水配管13,23に続く位置としてもよい。
循環装置10,10A,20のタンク14,24は、対応するステーブ群41,42のうち最上段のステーブの排水管の高さHt1,Ht2に限らず、それぞれ同高さHt1,Ht2より上方に設置してもよい。このような配置により、タンク14,24において対応する循環装置10,20内のガス抜き機能も兼ねることができる。
循環装置10,10A,20のポンプ16,26は、その両方をステーブ群41,42の最下段のステーブの給水管の高さHb1,Hb2より下方に設置してもよい。ただし、漏水の可能性を低減できるとともに、送水時の損失も低減できるように、系統内の圧力を配慮した高さとすることが好ましい。
前記実施形態では、循環装置10,10A,20を構成するタンク14,24、熱交換器15,25、およびポンプ16,26を独立させたが、一部の要素を循環装置10,10A,20で共用してもよい。例えば、循環装置10,10A,20でタンク24および熱交換器25を共用し、個別のポンプ16,26で各ステーブ群41,42に圧送してもよい。あるいは、ポンプ26を共用し、上段のステーブ群41には直接供給し、下段のステーブ群42には減圧弁を介して供給するようにしてもよい。
本発明は高炉冷却装置および高炉冷却方法に利用できる。
1,1A…高炉冷却装置、2…高炉、3…鉄皮、4…ステーブ、5…耐火材、10,10A,20…循環装置、11,21…連結管、12,22…給水配管、13,23…排水配管、14,24…タンク、15,25…熱交換器、16,26…ポンプ、41,42…ステーブ群。

Claims (5)

  1. 高炉の内側に張られた複数のステーブと、前記ステーブに冷却水を循環させる循環装置を有する高炉冷却装置であって、前記ステーブは高さ別に複数段のステーブ群に区分され、前記循環装置は前記ステーブ群に対応した複数系統が設置され、前記複数段のステーブ群のうち最下段の前記ステーブ群の冷却水圧が、前記ステーブ群に対応する高さにおける前記高炉の炉内圧力よりも低いことを特徴とする高炉冷却装置。
  2. 請求項1に記載した高炉冷却装置において、複数段の前記ステーブ群は、前記ステーブ群に属する前記ステーブの冷却水路どうしが連結管で連結され、前記ステーブ群の最上段の前記ステーブの排水管と、前記ステーブ群の最下段の前記ステーブの給水管との間に、対応する前記循環装置が接続されている構成とすることを特徴とする高炉冷却装置。
  3. 請求項2に記載した高炉冷却装置において、複数系統の前記循環装置は、それぞれ貯水用のタンク、放熱用の熱交換器、および圧送用のポンプを有し、前記タンクは対応する前記ステーブ群の最上段の前記ステーブの前記排水管の高さ以上に配置されることを特徴とする高炉冷却装置。
  4. 請求項3に記載した高炉冷却装置において、複数系統の前記循環装置の前記ポンプおよび前記熱交換器が同じ高さ領域に配置されることを特徴とする高炉冷却装置。
  5. 高炉の内側に張られた複数のステーブを、高さ方向に複数段のステーブ群に区画し、前記ステーブ群ごとに冷却水を循環させ、前記複数段のステーブ群のうち最下段の前記ステーブ群の冷却水圧を、前記ステーブ群に対応する高さにおける前記高炉の炉内圧力よりも低くすることを特徴とする高炉冷却方法。
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