JP7440538B2 - 端末及び測定報告送信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、サービングセル及び近隣セルを含むセルに関する受信品質を含む測定報告を無線アクセスネットワークに送信する端末及び測定報告送信方法に関する。
3rd Generation Partnership Project(3GPP)は、Long Term Evolution(LTE)を仕様化し、LTEのさらなる高速化を目的としてLTE-Advanced(以下、LTE-Advancedを含めてLTEという)、さらに、5th generation mobile communication system(以下、5G、New Radio(NR)又はNext Generation(NG)とも呼ばれる)の仕様化も進められている。さらに、5G以降の移動通信方式の仕様化も進められている(6Gやbeyond 5Gなどと呼称される場合もあるが、これらの呼称に限られない)。
NRでは、端末(UE)が、サービングセル(無線リソース制御(RRC)レイヤにおける接続状態(RRC Connected)のセル)及びサービングセルの近隣に形成される近隣セルに関する受信品質(RSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)、SINR(Signal-to-Interference plus Noise Ratio)など)の測定結果を含むMeasurement reportを無線アクセスネットワーク(NG RAN)に送信することができる(非特許文献1参照)。
3GPP TS38.331 V15.7.0 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Radio Resource Control (RRC); Protocol specification (Release 15)、3GPP、2019年9月
上述した技術では、エンタリング条件が満たされた場合に、測定報告を送信する手順(Measurement reporting)が開始される。エンタリング条件は、セル単位の受信品質について定められる条件を含む。
ところで、近年では、各セルから1以上の指向性の強いビームを放射する技術が提案されている(beam formingなど)。しかしながら、セル単位の受信品質について定められるエンタリング条件は、このような技術を想定していない。このような状況下において、発明者等は、鋭意検討の結果、上述した状況に鑑み、測定報告の送信の頻発に伴ってアップリンクの干渉が増大する可能性があることを見出した。
本開示の一態様は、端末であって、サービングセル及び近隣セルを含むセルに関する受信品質を含む測定報告を無線アクセスネットワークに送信する送信部と、前記測定報告を送信する手順を実行するか否かの判定に用いるエンタリング条件が満たされているか否かを判定する制御部と、を備え、前記エンタリング条件は、少なくとも、前記セルからの個別のビームに関する条件を含む。
本開示の一態様は、測定報告送信方法であって、端末から無線アクセスネットワークに対して、サービングセル及び近隣セルを含むセルに関する受信品質を含む測定報告を送信するステップと、前記端末が、前記測定報告を送信する手順を実行するか否かの判定に用いるエンタリング条件が満たされているか否かを判定するステップと、を備え、前記エンタリング条件は、少なくとも、前記セルからの個別のビームに関する条件を含む。
図1は、無線通信システム10の全体概略構成図である。 図2は、実施形態に係る適用シーンについて説明するための図である。 図3は、実施形態に係るUE200を示す図である。 図4は、実施形態に係るMeasConfigの一例を示す図である。 図5は、実施形態に係るMeasResultsの一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る測定報告送信方法を示すシーケンス図である。 図7は、実施形態に係るUE200の動作を示すフロー図である。 図8は、実施形態に係るUE200のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。なお、同一の機能や構成には、同一又は類似の符号を付して、その説明を適宜省略する。
[実施形態]
(1)無線通信システムの全体概略構成
図1は、実施形態に係る無線通信システム100の全体概略構成図である。無線通信システム100は、Long Term Evolution(LTE)及び5G New Radio(NR)に従った無線通信システムである。なお、LTEは4Gと呼ばれてもよいし、NRは、5Gと呼ばれてもよい。LTE及びNRは、無線アクセス技術(RAT)と解釈されてもよく、実施形態では、LTEは、第1無線アクセス技術と呼ばれ、NRは、第2無線アクセス技術と呼ばれてもよい。NRは、5G以降の無線アクセス技術も含まれると考えてもよい。
無線通信システム100は、Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network 110(以下、E-UTRAN110)、及びNext Generation-Radio Access Network 120(以下、NG RAN120)を含む。また、無線通信システム100は、端末200を含む。
E-UTRAN110は、LTEに従った無線基地局であるeNB111を含む。eNB111は、1以上のセル(ここでは、セルC11、C12、C13)を有する。eNB111が有するセルは1つであってもよい。
NG RAN120は、5G(NR)に従った無線基地局であるgNB121を含む。gNB121は、1以上のセル(ここでは、セルC21、C22、C23)を有する。gNB121が有するセルは1つであってもよい。
「セル」という用語は、eNB111又はgNB121が有する機能、すなわち、端末200と通信を行う機能の意味で用いられてもよい。「セル」という用語は、eNB111又はgNB121のカバレッジエリアの意味で用いられてもよい。各セルは、各セルで使用する周波数によって区別されてもよい。E-UTRAN110及びNG RAN120(eNB111又はgNB121でもよい)は、単に無線アクセスネットワークと呼ばれてもよく、ネットワークと呼ばれてもよい。
eNB1111、gNB121及び端末200は、複数のコンポーネントキャリア(CC)を用いるキャリアアグリゲーション(CA)に対応していてもよく、複数のNG-RAN Nodeと端末200との間においてコンポーネントキャリアを同時送信するデュアルコネクティビティ(DC)に対応してもよい。
eNB111、gNB121及び端末200は、無線ベアラを介して無線通信を実行する。無線ベアラは、SRB Signaling Radio Bearer(SRB)及びDRB Data Radio Bearer(DRB)を含んでもよい。
端末200は、特に限定されるものではないが、「移動局(Mobile Station:MS)」、「ユーザ端末(User Equipment:UE)」と呼ばれてもよい。以下においては、端末200についてUE200と称する。UE200は、無人航空機(Unmanned Aerial Vehicles (UAV))であってもよい。サービングセルは、PCell(Primary Cell)と呼ばれてもよく、PSCell(Primary Secondary Cell)と呼ばれてもよい。
(2)適用シーン
図2は、実施形態に係る適用シーンについて説明するための図である。ここでは、UE200のサービングセルがセルP40であるケースについて例示する。例えば、サービングセルの近隣に形成される近隣セルは、セルN50(ここでは、セルN51、N52)、セルN60(ここでは、セルN61、N62、N63)を含んでもよい。
セルP40は、E-UTRAN110に属するセルであってもよく、NG RAN120に属するセルであってもよい。例えば、セルN50は、E-UTRAN110に属するセルであり、セルN60は、NG RAN120に属するセルであってもよい。以下においては、E-UTRAN110に属するセルについてEUTRAセルと称することがあり、NG RAN120に属するセルについてNRセルと称することがある。
ここで、NG RAN120に属するセル(例えば、セルN61、N62、N63)は、指向性が強い1以上のビーム(図2では、3本のビーム)を出力するように構成されてもよい。指向性が強いビームは、多数(例えば、最大で128)のアンテナによって実現される。このような技術は、Massive MIMO(Multi Input Multi Output)技術と呼ばれてもよい。
このような背景下において、UE200は、サービングセル(ここでは、セルP40)及び近隣セル(ここでは、セルN51、N52、N61、N62、N63)を含むセルに関する受信品質を含む測定報告(以下、Measurement report)を無線アクセスネットワーク(ここでは、セルP40)に送信する。UE200がMeasurement reportを送信する手順は、Measurement reporting)と呼ばれてもよい。セルに関する受信品質は、セルからのビームの受信品質を含んでもよく、セルからのビームに基づいたセルの受信品質を含んでもよい。
UE200は、定期的にMeasurement reportingを実行してもよい。UE200は、イベント毎にMeasurement reportingを実行してもよい。Measurement reportingを開始するエンタリング条件及びMeasurement reportingを終了するリービング条件がイベント毎に定められてもよい。既存のイベントは、以下に示すイベントを含んでもよい(3GPP TS38.331 V15.7.0の5.5.4.2~5.5.4.7章“Event A1”~“Event A6”を参照)。
(i)Event A1
Event A1は、サービングセルの受信品質が閾値よりも良くなるイベントである。例えば、エンタリング条件は、Ms - Hys > Threshであり、リービング条件は、Ms + Hys < Threshである。
ここで、Msは、サービングセルの受信品質であり、Hysは、ヒステリシスパラメータであり、Threshは、閾値である。
(ii)Event A2
Event A2は、サービングセルの受信品質が閾値よりも悪くなるイベントである。例えば、エンタリング条件は、Ms + Hys < Threshであり、リービング条件は、Ms - Hys > Threshである。
ここで、Msは、サービングセルの受信品質であり、Hysは、ヒステリシスパラメータであり、Threshは、閾値である。
(iii)Event A3
Event A3は、近隣セルの受信品質がサービングの受信品質よりもオフセットだけ良くなるイベントである。例えば、エンタリング条件は、Mn + Ofn+ Ocn - Hys > Mp + Ofp + Ocp + Offであり、リービング条件は、Mn + Ofn + Ocn + Hys < Mp + Ofp + Ocp + Offである。
ここで、Mnは、近隣セルの受信品質であり、Ofnは、測定対象に固有のオフセットであり、Ocnは、セルに固有のオフセットである。Mpは、サービングセルの受信品質であり、Ofpは、測定対象に固有のオフセットであり、Ocpは、セルに固有のオフセットである。Hysは、ヒステリシスパラメータであり、Offは、Event A3で用いるパラメータである。
(iv)Event A4
Event A4は、近隣セルの受信品質が閾値よりも良くなるイベントである。例えば、エンタリング条件は、Mn + Ofn + Ocn - Hys > Threshであり、リービング条件は、Mn + Ofn + Ocn + Hys < Threshである。
ここで、Mnは、近隣セルの受信品質であり、Ofnは、測定対象に固有のオフセットであり、Ocnは、セルに固有のオフセットである。Hysは、ヒステリシスパラメータであり、Threshは、閾値である。
(v)Event A5
Event A5は、サービングセルの受信品質が閾値よりも悪くなり、かつ、近隣セルの受信品質が閾値よりも良くなるイベントである。例えば、エンタリング条件は、Mp + Hys < Thresh1、かつ、Mn + Ofn + Ocn - Hys > Thresh2であり、リービング条件は、Mp - Hys > Thresh1、かつ、Mn + Ofn + Ocn + Hys < Thresh2である。
ここで、Msは、サービングセルの受信品質であり、Hysは、ヒステリシスパラメータであり、Thresh1は、閾値である。Mnは、近隣セルの受信品質であり、Ofnは、測定対象に固有のオフセットであり、Ocnは、セルに固有のオフセットである。Hysは、ヒステリシスパラメータであり、Thresh2は、閾値である。
(vi)Event A6
Event A6は、近隣セルの受信品質がSCell(Secondary Cell)の受信品質よりもオフセットだけ良くなるイベントである。例えば、エンタリング条件は、Mn + Ocn - Hys > Ms + Ocs + Offであり、リービング条件は、Mn + Ocn + Hys < Ms + Ocs + Offである。
ここで、Mnは、近隣セルの受信品質であり、Ocnは、セルに固有のオフセットである。Msは、SCellの受信品質であり、Ocsは、セルに固有のオフセットである。Hysは、ヒステリシスパラメータであり、Offは、Event A6で用いるパラメータである。
上述したように、既存のイベントでは、エンタリング条件及びリービング条件は、セル単位の受信品質について定められるに過ぎない。これに対して、実施形態では、Measurement reportingを実行するか否かの判定に用いるトリガ条件は、少なくとも、近隣セルからの個別のビームに関する条件を含んでもよい。具体的には、Measurement reportingを開始するか否かの判定に用いるトリガ条件(個別のビームに関する条件)は、近隣セルからのビームとして観測されるビームの総数が閾値を超える条件を含んでもよい。ビームの総数と比較される閾値は、numOfTriggerBeamと呼ばれてもよい。ビームの数としてSS/PBCH Block(Synchronization Signal/Physical Broadcast Channel Block)の数をカウントする場合には、上述した閾値は、numOfTriggerSSBと呼ばれてもよい。ビームの数としてCSI(Channel State Information)-RS(Reference Signal)の数をカウントする場合には、上述した閾値は、numOfTriggerCSI-RSと呼ばれてもよい。
閾値(例えば、numOfTriggerBeam)は、近隣セルの全体を対象に設定されてもよい。例えば、図2に示すように、近隣セルとしてセルN61、N62、N63が設けられるケースにおいて、閾値として“9”が構成される場合において、UE200は、セルN61、N62、N63からの全てのビーム(9つのビーム)が観測される場合に、Measurement reportingを開始してもよい。或いは、近隣セルとしてセルN61、N62、N63が設けられるケースにおいて、閾値として“6”が構成される場合において、UE200は、セルN61、N62、N63からのビームとして観測されるビームの総数が“6”以上である場合に、Measurement reportingを開始してもよい。
閾値(例えば、numOfTriggerBeam)は、1つの近隣セルを対象に設定されてもよい。例えば、図2に示すように、近隣セルとしてセルN61が対象とされるケースにおいて、閾値として“3”が構成される場合において、UE200は、セルN61からの全てのビーム(3つのビーム)が観測される場合に、Measurement reportingを開始してもよい。或いは、近隣セルとしてセルN61が対象とされるケースにおいて、閾値として“2”が構成される場合において、UE200は、セルN61からのビームとして観測されるビームの総数が“2”以上である場合に、Measurement reportingを開始してもよい。
ビームの総数と閾値とを比較する処理は、上述したイベント(例えば、Event A3、A4、A5、A6)でトリガされた近隣セルを対象として実行されてもよい。
トリガ条件は、UE200によって観測される近隣セルの数が閾値を超える条件を含んでもよい。近隣セルの数と比較される閾値は、numOfTriggerCellと呼ばれてもよい。UE200は、UE200によって観測される近隣セルの数が閾値(例えば、numOfTriggerCell)を超える場合に、Measurement reportingを開始してもよい。numOfTriggerCellは、numOfTriggerBeamと併用されてもよい。
トリガ条件は、Measurement reportを送信してから一定時間が経過するという条件を含んでもよい。Measurement reportの送信によって起動するタイマが満了するまで、Measurement reportの送信が禁止されてもよい。このようなタイマは、ULInterferenceProhibitTimerと呼ばれてもよい。ULInterferenceProhibitTimerは、numOfTriggerBeamと併用されてもよい。
(3)端末の機能ブロック構成
図3は、実施形態に係るUE200の機能ブロック構成を示す図である。図3に示すように、UE200は、受信部210と、測定部220と、送信部230と、制御部240と、を備える。
受信部210は、ネットワーク(例えば、eNB111又はgNB121)から各種情報を受信する。実施形態では、受信部210は、Measurement reportingの実行に用いる構成情報要素(以下、MeasConfig)をネットワーク(例えば、サービングセル)から受信する。
ネットワークは、SS/PBCH Block毎の測定結果(以下、Measurement results)をUEに報告させるMeasurement reportingを構成することができる。ネットワークは、SS/PBCH Block(s)毎のMeasurement resultsをUEに報告させるMeasurement reportingを構成してもよく、SS/PBCH Block(s)に基づいたセル毎のMeasurement resultsをUEに報告させるMeasurement reportingを構成してもよい。ネットワークは、CSI-RSリソース毎のMeasurement resultsをUEに報告させるMeasurement reportingを構成してもよく、CSI-RSリソースに基づいたセル毎のMeasurement resultsをUEに報告させるMeasurement reportingを構成してもよい。
例えば、MeasConfig(構成情報要素)は、図4に示すように、measObjectToRemoveList、measObjectToAddModList、reportConfigToRemoveList、reportConfigToAddModList、measIdToRemoveList、measIdToAddModList、s-MeasureConfig、quantityConfig、measGapConfig、measGapSharingConfigなどを含む(3GPP TS38.331 V15.7.0の6.3.2章“Radio resource control information elements”の“MeasConfig”欄を参照)。
measObjectToRemoveListは、削除すべきmeasObjectのリストであり、measObjectToAddModListは、追加又は修正すべきmeasObjectのリストである。measObjectは、UE200が測定を実行すべき対象のリストである。measObjectは、周波数によって指定されてもよい。
reportConfigToRemoveListは、削除すべきreportConfigのリストであり、reportConfigToAddModListは、追加又は修正すべきreportConfigのリストである。reportConfigは、measObject毎の報告構成である。報告構成は、Measurement reportを送信する条件、UE200が用いるRS(Reference Signal)のタイプ、報告フォーマットなどを含んでもよい。Measurement reportを送信する条件は、上述したイベントの種別、上述したイベント毎に定められた条件を定義するパラメータ(閾値、ヒステリシス、オフセットなど)を含んでもよい。RSのタイプは、SS/PBCH Block又はCSI-RSを指定する情報要素であってもよい。
実施形態では、ビームの数と比較される閾値(例えば、numOfTriggerBeam)は、reportConfigに含まれてもよい。近隣セルの数と比較される閾値(例えば、numOfTriggerCell)は、reportConfigに含まれてもよい。Measurement reportの送信によって起動されるタイマ(例えば、ULInterferenceProhibitTimer)にセットされる値は、reportConfigに含まれてもよい。
measIdToRemoveListは、削除すべきmeasIdのリストであり、measIdToAddModListは、追加又は修正すべきmeasIdのリストである。measIdは、measObjectとreportConfigとをリンクさせる識別子である。
s-MeasureConfigは、非サービングセル( intra-frequency, inter-frequency and inter-RAT neighbouring cells)の測定をUE200が行うか否かを制御するためのサービングセル(PCell/PSCell)の閾値である。quantityConfigは、測定をフィルタリングすべき構成を定義する情報要素である。measGapConfig及びmeasGapSharingConfigは、測定を実行するためにUE200が用いる情報要素である。
測定部220は、サービングセル及び近隣セルを含むセルに関する受信品質を測定する。例えば、測定部220は、EUTRAセルから受信するRS(Reference Signal)の受信品質を測定する。測定部220は、NRセルからのビームとして観測されるビームの受信品質を測定する。受信品質は、RSRPであってもよく、RSRQであってもよく、SINRであってもよい。NRセルの受信品質は、観測されるビームの受信品質の平均値であってもよい。
送信部230は、ネットワーク(eNB111又はgNB121)に各種情報を送信する。実施形態では、送信部230は、Measurement reportをネットワーク(例えば、サービングセル)に送信する。
例えば、Measurement reportは、図5に示すmeasResults(測定結果)を含む。具体的には、MeasResultsは、measId、measResultServingMOList、measResultNeighCells、measResultServFreqListEUTRA-SCG、measResultServFreqListNR-SCG、measResultSFTD-EUTRA、measResultSFTD-NR、measResultCellListSFTD-NRを含む(TS38.331 V15.7.0の6.3.2章“Radio resource control information elements”の“measResults”欄を参照)。
measIdは、報告が行われた報告の識別子である。measResultServingMOListは、measObjectに含まれるSpCell、SCell、best neighbouring cellの測定結果を含む。measResultNeighCellsは、EUTRAセルの測定結果、NRセルの測定結果を含む。measResultServFreqListEUTRA-SCGは、EUTRAのSCG(Secondary Cell Group)のサービング周波数の測定結果を含む。measResultServFreqListNR-SCGは、NRのSCGのサービング周波数の測定結果を含む。
measResultSFTD-EUTRAは、NR-E-UTRA Dual Connectivityにおいて、NRのPCellとEUTRAセルとの間のSFTD測定(SFN and Frame timing difference measurement)の結果を含む。
measResultSFTD-NRは、NR-NR Dual Connectivityにおいて、NRのPCellとNRのPSCellとの間のSFTD測定の結果を含む。
measResultCellListSFTD-NRは、NRのPCellとNRの近隣セルとの間のSFTD測定の結果を含む。
制御部240は、UE200の動作を制御する。例えば、制御部240は、定期的にMeasurement reportingを実行してもよい。制御部240は、イベント毎にMeasurement reportingを実行してもよい。Measurement reportingを開始するエンタリング条件及びMeasurement reportingを終了するリービング条件がイベント毎に定められてもよい。
具体的には、制御部240は、Measurement reportingを開始するか否かの判定に用いるトリガ条件が満たされた場合に、Measurement reportingを開始する。上述したイベント毎のエンタリング条件は、トリガ条件の一部であると考えてもよい。制御部240は、Measurement reportingを終了するか否かの判定に用いるトリガ条件が満たされた場合に、Measurement reportingを終了する。上述したイベント毎のリービング条件は、トリガ条件の一部であると考えてもよい。
ここで、トリガ条件は、少なくとも、近隣セルからの個別のビームに関する条件を含んでもよい。具体的には、個別のビームに関する条件は、近隣セルからのビームとして観測されるビームの総数が閾値(例えば、numOfTriggerBeam)を超える条件を含んでもよい。
トリガ条件は、UE200によって観測される近隣セルの数が閾値(例えば、numOfTriggerCell)を超える条件を含んでもよい。numOfTriggerBeam及びnumOfTriggerCellは併用されてもよい。
トリガ条件は、Measurement reportの送信によって起動するタイマ(ULInterferenceProhibitTimer)が満了するという条件を含んでもよい。言い換えると、タイマが満了するまで、Measurement reportの送信が禁止されてもよい。
(4)測定報告送信方法
第1に、UE200とネットワークとの関係に基づいて、測定報告送信方法について説明する。図6は、実施形態に係る測定報告送信方法を示すシーケンス図である。
図6に示すように、ステップS10において、UE200は、RRC Connection Reconfigurationをネットワーク(ここでは、セルP40)から受信する。セルP40は、サービングセルである。RRC Connection Reconfigurationは、RRC接続を再構成する際に送信されるメッセージである。上述したように、RRC Connection Reconfigurationは、図4に示すMeasConfig(情報要素)を含む。
ステップS11において、UE200は、MeasConfigに基づいて測定を実行する。具体的には、UE200は、サービングセル及び近隣セルを含むセルに関する受信品質を測定する。近隣セルは、EUTRAセルを含んでもよく、NRセルを含んでもよい。受信品質は、RSRPであってもよく、RSRQであってもよく、SINRであってもよい。NRセルの受信品質は、観測されるビームの受信品質の平均値であってもよい。
ステップS12において、UE200は、Measurement reportを送信する。Measurement reportは、図5に示すMeasResultsを含む。MeasResultsは、SS/PBCH Block(s)のMeasurement resultsを含んでもよく、SS/PBCH Block(s)に基づいたセル毎のMeasurement resultsを含んでもよい。MeasResultsは、CSI-RSリソース毎のMeasurement resultsを含んでもよく、CSI-RSリソースに基づいたセル毎のMeasurement resultsを含んでもよい。
第2に、UE200の動作に基づいて、測定報告送信方法について説明する。図7は、実施形態に係る測定報告送信方法を示すフロー図である。
図7に示すように、ステップS20において、UE200は、MeasConfigを受信する。例えば、MeasConfigは、RRC Connection Reconfigurationに含まれる。
ステップS21において、UE200は、MeasConfigに基づいて測定を実行する。ステップS21の動作はステップS11と同様であるため、その説明については省略する。
ステップS22において、UE200は、numOfTriggerBeamがMeasConfigに含まれるか否かを判定する。判定結果がYESである場合には、UE200はステップS23の処理を行う。判定結果がNOである場合には、UE200はステップS24の処理を行う。
ステップS23において、UE200は、Measurement reportingを開始するトリガ条件が満たされているか否かを判定する。ステップS23では、トリガ条件は、UE200によって観測される近隣セルの数が閾値(例えば、numOfTriggerCell)を超える条件を含む。トリガ条件は、上述したイベント毎のエンタリング条件を含んでもよい。
ここでは、ステップS23においてトリガ条件が満たされているものとして説明を続ける。トリガ条件が満たされていない場合には、サービングセル及び近隣セルに関する受信品質の測定を継続する。ステップS23の判定は新たなセルの検出に応じて行われてもよい。ステップS23の判定は定期的に行われてもよい。リービング条件が満たされた場合には、UE200はMeasurement reportingを終了する。
ステップS24において、UE200は、Measurement reportを開始するトリガ条件が満たされているか否かを判定する。ステップS23では、トリガ条件は、UE200によって観測される近隣セルの数が閾値(例えば、numOfTriggerCell)を超える条件を含まない。トリガ条件は、上述したイベント毎のエンタリング条件を含んでもよい。
ここでは、ステップS24においてトリガ条件が満たされているものとして説明を続ける。トリガ条件が満たされていない場合には、サービングセル及び近隣セルに関する受信品質の測定を継続する。ステップS24の判定は新たなセルの検出に応じて行われてもよい。ステップS24の判定は定期的に行われてもよい。リービング条件が満たされた場合には、UE200はMeasurement reportingを終了する。
ステップS25において、UE200は、Measurement reportを送信する。ステップS25の動作はステップS12と同様であるため、その説明については省略する。
ステップS26において、UE200は、タイマ(例えば、ULInterferenceProhibitTimer)を起動する。
ステップS27において、UE200は、タイマが満了したか否かを判定する。判定結果がYESである場合に、UE200は、ステップS21の処理に戻る。判定結果がYESである場合に、UE200は、タイマが満了するまで待機する。
(5)作用及び効果
実施形態では、Measurement reportingを実行するか否かの判定に用いるトリガ条件は、少なくとも、近隣セルからの個別のビームに関する条件を含んでもよい。個別のビームに関する条件は、近隣セルからのビームとして観測されるビームの総数が閾値(例えば、numOfTriggerBeam)を超える条件を含んでもよい。このような構成によれば、近隣セル(NRセル)からの一部のビームが観測されただけでMeasurement reportingが開始する可能性が軽減され、NRセルに関するMeasurement reportの送信が頻発してしまう事態が抑制される。
ここで、UE200が無人航空機(UAV)であるケースにおいては、伝搬環境の見通しが良好であり、NRセルからのビームが観測されやすい。従って、実施形態は、UE200が無人航空機(UAV)であるケースにおいて有用である。但し、UE200が無人航空機(UAV)でないケースであっても、UE200が高層階に存在するケースなどにおいて同様の状況が生じ得ることから、UE200が無人航空機(UAV)に限定されるものではない。
[変更例1]
以下において、実施形態の変更例1について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について説明する。
実施形態では、イベント毎のエントリー条件とは別に、近隣セルからの個別のビームに関する条件が構成されるケースについて説明した。これに対して、変更例1では、イベント毎のエントリー条件が、近隣セルからの個別のビームに関する条件を含むケースについて例示する。具体的には、以下に示す新たなEventが導入されてもよい。
(i)Event X1
例えば、Event X1のエンタリング条件は、the number of neighour beams whose qualities become offset better than PCell/PSCell exceeds the number X1と定義されてもよい。
すなわち、Event X1のエンタリング条件は、近隣セルからのビームとして観測されるビームについて、サービングセル(PCell又はPSCell)の受信品質よりもオフセットだけ良好な受信品質を有するビームの数(the number of neighour beams)が閾値(the number X1)を超えるという条件を含む。
ここで、エンタリング条件を定義するパラメータ(オフセット、閾値)については、上述したreportConfigに含まれてもよい。
(ii)Event Y1
例えば、Event Y1のエンタリング条件は、the number of neighbour beams whose qualities become better than absolute threshold exceeds the number Y1と定義されてもよい。
すなわち、Event Y1のエンタリング条件は、近隣セルからのビームとして観測されるビームについて、絶対閾値(absolute threshold)よりも良好な受信品質を有するビームの数(the number of neighour beams)が閾値(the number Y1)を超えるという条件を含む。
ここで、エンタリング条件を定義するパラメータ(絶対閾値、閾値)については、上述したreportConfigに含まれてもよい。
(iii)Event Z1
例えば、Event Z1のエンタリング条件は、the PCell/PSCell becomes worse than absolute threshold1 AND the number of neighbour beams whose qualities become better than another absolute threshold2 exceeds the number Z1と定義されてもよい。
すなわち、Event Z1のエンタリング条件は、サービングセル(PCell/PSCell)の受信品質が絶対閾値(threshold1)よりも悪化し、かつ、近隣セルからのビームとして観測されるビームについて、絶対閾値(another absolute threshold2)よりも良好な受信品質を有するビームの数(the number of neighour beams)が閾値(the number Z1)を超えるという条件を含む。
上述したように、Event Z1においては、トリガ条件は、近隣セルからのビームとして観測されるビームに関する条件に加えて、サービングセルの受信品質が絶対閾値よりも悪化する条件を含む。
ここで、エンタリング条件を定義するパラメータ(絶対閾値、閾値)については、上述したreportConfigに含まれてもよい。
このような構成によれば、実施形態と同様に、NRセルに関するMeasurement reportの送信が頻発してしまう事態が抑制される。
[変更例2]
以下において、実施形態の変更例2について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について説明する。
実施形態では、イベント毎のエントリー条件とは別に、近隣セルからの個別のビームに関する条件が構成されるケースについて説明した。これに対して、変更例2では、イベント毎のエントリー条件が、近隣セルからの個別のビームに関する条件を含むケースについて例示する。具体的には、上述したEvent A3~Event A5に個別のビームに関する条件が以下される。個別のビームに関する条件は、ビームの受信品質が絶対閾値よりも良好であるという条件を含んでもよい。さらに、トリガ条件(エンタリング条件)は、サービングセル及び近隣セルの少なくともいずれか1つの受信品質について定められる条件を含む。
(i)Event A3*
Event A3*のエンタリング条件は、Neighbour becomes amount of offset better than PCell/PSCell, and each beam of Neighbour is better than absolute thresholdX2と定義されてもよい。
すなわち、上述したEvent A3のエンタリング条件に対して、近隣セルからのビームとして観測されるビームのそれぞれ(each beam of Neighbour)が絶対閾値(absolute thresholdX2)よりも良好であるという条件が追加される。
ここで、エンタリング条件を定義するパラメータ(絶対閾値)については、上述したreportConfigに含まれてもよい。
(ii)Event A4*
Event A4*のエンタリング条件は、Neighbour becomes better than absolute threshold, and each beam of Neighbour is better than another absolute thresholdY2と定義されてもよい。
すなわち、上述したEvent A4のエンタリング条件に対して、近隣セルからのビームとして観測されるビームのそれぞれ(each beam of Neighbour)が絶対閾値(another absolute thresholdY2)よりも良好であるという条件が追加される。
ここで、エンタリング条件を定義するパラメータ(絶対閾値)については、上述したreportConfigに含まれてもよい。
(iii)Event A5*
Event A5*のエンタリング条件は、PCell/ PSCell becomes worse than absolute threshold1 AND Neighbour becomes better than another absolute threshold2, AND each beam of Neighbour is better than another absolute thresholdZ2.と定義されてもよい。
すなわち、上述したEvent A5のエンタリング条件に対して、近隣セルからのビームとして観測されるビームのそれぞれ(each beam of Neighbour)が絶対閾値(another absolute thresholdZ2)よりも良好であるという条件が追加される。
ここで、エンタリング条件を定義するパラメータ(絶対閾値)については、上述したreportConfigに含まれてもよい。
このような構成によれば、実施形態と同様に、NRセルに関するMeasurement reportの送信が頻発してしまう事態が抑制される。
さらに、変更例2においては、ビームの受信品質が絶対閾値よりも良好であるという条件を含む。このような構成によれば、良好な受信品質を有するビーム及び劣悪な受信品質を有するビームが混在する場合において、これらのビームを送出する不安定なNRセルに関するmeasResultsを含むMeasurement reportが送信され、ハンドオーバのターゲットセルとして不安定なNRセルが選択される可能性を軽減することができ、Mobilityの成功率が向上する。
ここで、UE200が無人航空機(UAV)であるケースにおいては、伝搬環境の見通しが良好であり、良好な受信品質を有するビーム及び劣悪な受信品質を有するビームが混在する可能性が高まる。従って、実施形態は、UE200が無人航空機(UAV)であるケースにおいて有用である。但し、UE200が無人航空機(UAV)でないケースであっても、UE200が高層階に存在するケースなどにおいて同様の状況が生じることから、UE200が無人航空機(UAV)に限定されるものではない。
[変更例3]
以下において、実施形態の変更例2について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について説明する。
実施形態では、NRセルの受信品質は、観測されるビームの受信品質の平均値であってもよい。これに対して、変更例3では、NRセルの受信品質は、観測されるビームの受信品質の中央値であってもよい。NRセルは、サービングセルであってもよく、隣接セルであってもよい。例えば、NRセルが隣接セルである場合には、上述したEvent A3~Event A5、上述したEvent A3*~Event A5*は以下のように書き換えられてもよい。
(i)Event A3**
Event A3**のエンタリング条件は、Event A3を書き換えることによって、Neighbour becomes amount of offset better than PCell/PSCell, the neighbour is calculated by median value of beams’ qualities of the cellと定義されてもよい。すなわち、Event A3でサービングセル(PCell/PSCell)と比較される近隣セルの受信品質は、ビームの中央値によって算出される。
或いは、Event A3**のエンタリング条件は、Event A3*のエンタリング条件を書き換えることによって、Neighbour becomes amount of offset better than Pcell/PSCell and median value of beams’ qualities of neighbour is better than absolute thresholdX2と定義されてもよい。すなわち、Event A3*で絶対閾値(absolute thresholdX2)と比較される近隣セルの受信品質は、ビームの中央値によって算出される。
(ii)Event A4**
Event A4**のエンタリング条件は、Event A4を書き換えることによって、Neighbour becomes better than absolute threshold, the neighbour is calculated by median value of beams’ qualities of the cellと定義されてもよい。すなわち、Event A4で絶対閾値(absolute threshold)と比較される近隣セルの受信品質は、ビームの中央値によって算出される。
或いは、Event A4**のエンタリング条件は、Event A4*のエンタリング条件を書き換えることによって、Neighbour becomes better than absolute threshold and median value of beams’ qualities of neighbour is better than absolute thresholdY2と定義されてもよい。すなわち、Event A4*で絶対閾値(absolute thresholdY2)と比較される近隣セルの受信品質は、ビームの中央値によって算出される。
(iii)Event A5**
Event A5**のエンタリング条件は、Event A5を書き換えることによって、PCell/ PSCell becomes worse than absolute threshold1 AND Neighbour becomes better than another absolute threshold2, the neighbour is calculated by median value of beams’ qualities of the cellと定義されてもよい。Event A5で絶対閾値(another absolute threshold2)と比較される近隣セルの受信品質は、ビームの中央値によって算出される。
或いは、Event A5**のエンタリング条件は、Event A5*のエンタリング条件を書き換えることによって、PCell/ PSCell becomes worse than absolute threshold1 AND Neighbour becomes better than another absolute threshold2, and median value of beams’ qualities of neighbour is better than absolute thresholdZ2と定義されてもよい。すなわち、Event A5*で絶対閾値(absolute thresholdZ2)と比較される近隣セルの受信品質は、ビームの中央値によって算出される。
このような構成によれば、実施形態と同様に、NRセルに関するMeasurement reportの送信が頻発してしまう事態が抑制される。さらに、変更例2と同様に、ハンドオーバのターゲットセルとして不安定なNRセルが選択される可能性を軽減することができる。
[その他の実施形態]
以上、実施形態に沿って本発明の内容を説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
実施形態及び変更例では、Measurement reportingを実行するか否かの判定に用いるトリガ条件が、Measurement reportingを開始する条件(例えば、エンタリング条件)であるケースについて主として説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。トリガ条件は、Measurement reportingを終了する条件(例えば、リービング条件)であってもよい。このようなケースにおいて、トリガ条件は、近隣セルからのビームとして観測されるビームの総数が閾値を下回るという条件を含んでもよい。
変更例3では、近隣セルの受信品質がビームの中央値によって算出されるケースについて主として説明した。しかしながら、変更例3はこれに限定されるものではない。サービングセルの受信品質がビームの中央値によって算出されてもよい。
上述した実施形態の説明に用いたブロック構成図(図3)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。例えば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼ばれる。何れも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
さらに、上述したeNB111, gNB121及びUE200(当該装置)は、本開示の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図8は、当該装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図8に示すように、当該装置は、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006及びバス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。当該装置のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
当該装置の各機能ブロック(図3参照)は、当該コンピュータ装置の何れかのハードウェア要素、又は当該ハードウェア要素の組み合わせによって実現される。
また、当該装置における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインタフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU)によって構成されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。さらに、上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行されてもよいし、2つ以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、Read Only Memory(ROM)、Erasable Programmable ROM(EPROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、Random Access Memory(RAM)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施形態に係る方法を実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、Compact Disc ROM(CD-ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記録媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
通信装置1004は、例えば周波数分割複信(Frequency Division Duplex:FDD)及び時分割複信(Time Division Duplex:TDD)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001及びメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
さらに、当該装置は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor: DSP)、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)、Programmable Logic Device(PLD)、Field Programmable Gate Array(FPGA)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
また、情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、Downlink Control Information(DCI)、Uplink Control Information(UCI)、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング、Medium Access Control(MAC)シグナリング、報知情報(Master Information Block(MIB)、System Information Block(SIB))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は、Long Term Evolution(LTE)、LTE-Advanced(LTE-A)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4th generation mobile communication system(4G)、5th generation mobile communication system(5G)、Future Radio Access(FRA)、New Radio(NR)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、Ultra-WideBand(UWB)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせなど)適用されてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本開示において基地局によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局及び基地局以外の他のネットワークノード(例えば、MME又はS-GWなどが考えられるが、これらに限られない)の少なくとも1つによって行われ得ることは明らかである。上記において基地局以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MME及びS-GW)であってもよい。
情報、信号(情報等)は、上位レイヤ(又は下位レイヤ)から下位レイヤ(又は上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報は、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報は削除されてもよい。入力された情報は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(Digital Subscriber Line:DSL)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術の何れかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(Component Carrier:CC)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるため、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
本開示においては、「基地局(Base Station:BS)」、「無線基地局」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「gNodeB(gNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(transmission point)」、「受信ポイント(reception point)、「送受信ポイント(transmission/reception point)」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセル(セクタとも呼ばれる)を収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(Remote Radio Head:RRH)によって通信サービスを提供することもできる。
「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局、及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
本開示においては、「移動局(Mobile Station:MS)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(User Equipment:UE)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型又は無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのInternet of Things(IoT)機器であってもよい。
また、本開示における基地局は、移動局(ユーザ端末、以下同)として読み替えてもよい。例えば、基地局及び移動局間の通信を、複数の移動局間の通信(例えば、Device-to-Device(D2D)、Vehicle-to-Everything(V2X)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、基地局が有する機能を移動局が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。
同様に、本開示における移動局は、基地局として読み替えてもよい。この場合、移動局が有する機能を基地局が有する構成としてもよい。
無線フレームは時間領域において1つ又は複数のフレームによって構成されてもよい。時間領域において1つ又は複数の各フレームはサブフレームと呼ばれてもよい。
サブフレームはさらに時間領域において1つ又は複数のスロットによって構成されてもよい。サブフレームは、ニューメロロジー(numerology)に依存しない固定の時間長(例えば、1ms)であってもよい。
ニューメロロジーは、ある信号又はチャネルの送信及び受信の少なくとも一方に適用される通信パラメータであってもよい。ニューメロロジーは、例えば、サブキャリア間隔(SubCarrier Spacing:SCS)、帯域幅、シンボル長、サイクリックプレフィックス長、送信時間間隔(Transmission Time Interval:TTI)、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、送受信機が周波数領域において行う特定のフィルタリング処理、送受信機が時間領域において行う特定のウィンドウイング処理などの少なくとも1つを示してもよい。
スロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボル(Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM))シンボル、Single Carrier Frequency Division Multiple Access(SC-FDMA)シンボルなど)で構成されてもよい。スロットは、ニューメロロジーに基づく時間単位であってもよい。
スロットは、複数のミニスロットを含んでもよい。各ミニスロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボルによって構成されてもよい。また、ミニスロットは、サブスロットと呼ばれてもよい。ミニスロットは、スロットよりも少ない数のシンボルによって構成されてもよい。ミニスロットより大きい時間単位で送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(又はPUSCH)マッピングタイプAと呼ばれてもよい。ミニスロットを用いて送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(又はPUSCH)マッピングタイプBと呼ばれてもよい。
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、何れも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよい。
例えば、1サブフレームは送信時間間隔(TTI)と呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレーム及びTTIの少なくとも一方は、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1-13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。なお、TTIを表す単位は、サブフレームではなくスロット、ミニスロットなどと呼ばれてもよい。
ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、基地局が各ユーザ端末に対して、無線リソース(各ユーザ端末において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。

TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)、コードブロック、コードワードなどの送信時間単位であってもよいし、スケジューリング、リンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。なお、TTIが与えられたとき、実際にトランスポートブロック、コードブロック、コードワードなどがマッピングされる時間区間(例えば、シンボル数)は、当該TTIよりも短くてもよい。
なお、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれる場合、1以上のTTI(すなわち、1以上のスロット又は1以上のミニスロット)が、スケジューリングの最小時間単位となってもよい。また、当該スケジューリングの最小時間単位を構成するスロット数(ミニスロット数)は制御されてもよい。
1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(LTE Rel.8-12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、ロングサブフレーム、スロットなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、部分TTI(partial又はfractional TTI)、短縮サブフレーム、ショートサブフレーム、ミニスロット、サブスロット、スロットなどと呼ばれてもよい。
なお、ロングTTI(例えば、通常TTI、サブフレームなど)は、1msを超える時間長を有するTTIで読み替えてもよいし、ショートTTI(例えば、短縮TTIなど)は、ロングTTIのTTI長未満かつ1ms以上のTTI長を有するTTIで読み替えてもよい。
リソースブロック(RB)は、時間領域及び周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域において、1つ又は複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含んでもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに関わらず同じであってもよく、例えば12であってもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに基づいて決定されてもよい。
また、RBの時間領域は、1つ又は複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム、又は1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームなどは、それぞれ1つ又は複数のリソースブロックで構成されてもよい。
なお、1つ又は複数のRBは、物理リソースブロック(Physical RB:PRB)、サブキャリアグループ(Sub-Carrier Group:SCG)、リソースエレメントグループ(Resource Element Group:REG)、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
また、リソースブロックは、1つ又は複数のリソースエレメント(Resource Element:RE)によって構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボルの無線リソース領域であってもよい。
帯域幅部分(Bandwidth Part:BWP)(部分帯域幅などと呼ばれてもよい)は、あるキャリアにおいて、あるニューメロロジー用の連続する共通RB(common resource blocks)のサブセットのことを表してもよい。ここで、共通RBは、当該キャリアの共通参照ポイントを基準としたRBのインデックスによって特定されてもよい。PRBは、あるBWPで定義され、当該BWP内で番号付けされてもよい。
BWPには、UL用のBWP(UL BWP)と、DL用のBWP(DL BWP)とが含まれてもよい。UEに対して、1キャリア内に1つ又は複数のBWPが設定されてもよい。
設定されたBWPの少なくとも1つがアクティブであってもよく、UEは、アクティブなBWPの外で所定の信号/チャネルを送受信することを想定しなくてもよい。なお、本開示における「セル」、「キャリア」などは、「BWP」で読み替えられてもよい。
上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレーム又は無線フレームあたりのスロットの数、スロット内に含まれるミニスロットの数、スロット又はミニスロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(Cyclic Prefix:CP)長などの構成は、様々に変更することができる。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。

参照信号は、Reference Signal(RS)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)と呼ばれてもよい。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
本開示において使用する「第1」、「第2」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
100…無線通信システム、110…E-UTRAN、111…eNB、120…NG RAN、121…gNB121、200…UE、210…受信部、220…測定部、230…送信部、240…制御部、1001…プロセッサ、1002…メモリ、1003…ストレージ、1004…通信装置、1005…入力装置、1006…出力装置、1007…バス、C11~C13…セル、C21~C23…セル、P40…サービングセル、N50(N51,N52)…近隣セル、N60(N61~N63)…近隣セル

Claims (5)

  1. サービングセル及び近隣セルを含むセルに関する受信品質を含む測定報告を無線アクセスネットワークに送信する送信部と、
    前記測定報告を送信する手順を実行するか否かの判定に用いるトリガ条件が満たされているか否かを判定する制御部と、を備え、
    前記トリガ条件は、少なくとも、前記セルからの個別のビームの数に関する条件を含み、
    前記制御部は、前記ビームの数としてSS/PBCH Blockの数、またはCSI-RSの数をカウントする、端末。
  2. 前記トリガ条件は、前記近隣セルからのビームとして観測されるビームの総数が閾値を超える条件を含む、請求項1に記載の端末。
  3. 前記トリガ条件は、前記近隣セルからのビームとして観測されるビームについて、前記サービングセルの受信品質又は絶対閾値よりも良好な受信品質を有するビームの総数が閾値を超える条件を含む、請求項1又は請求項2に記載の端末。
  4. 前記トリガ条件は、前記近隣セルからのビームとして観測されるビームの受信品質が前記サービングセルの受信品質又は絶対閾値よりも良好であるという条件を含む、請求項1に記載の端末。
  5. 端末から無線アクセスネットワークに対して、サービングセル及び近隣セルを含むセルに関する受信品質を含む測定報告を送信するステップと、
    前記端末が、前記測定報告を送信する手順を実行するか否かの判定に用いるトリガ条件が満たされているか否かを判定する判定ステップと、を備え、
    前記トリガ条件は、少なくとも、前記セルからの個別のビームの数に関する条件を含み、
    前記判定ステップは、前記ビームの数としてSS/PBCH Blockの数、またはCSI-RSの数をカウントする、測定報告送信方法。
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