JP7440272B2 - 飛行体、3次元位置・姿勢計測装置、及び3次元位置・姿勢計測方法 - Google Patents

飛行体、3次元位置・姿勢計測装置、及び3次元位置・姿勢計測方法 Download PDF

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Description

本発明は、飛行体、3次元位置・姿勢計測装置、及び3次元位置・姿勢計測方法に関する。
従来から、飛行体に撮像装置を取り付けて当該撮像装置によって建物の外壁等を撮影し、生成された画像を合成して当該建物の全体像を把握することが行われている。画像の合成処理においては、撮像時の飛行体の3次元位置及び姿勢の情報が必要となる。そのために、飛行体の3次元位置及び姿勢を測定する技術が考案されている。
例えば、GPS信号受信機や測距センサ等を飛行体に搭載することにより、飛行体の3次元位置及び姿勢を測定する技術が提案されている。また、例えば、飛行体に複数の光源を取り付けておき、固定された2次元イメージセンサによって当該飛行体を撮影して生成された画像に含まれる光源の位置に基づいて飛行体の3次元的な位置及び姿勢を計測する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2003-254716号公報
しかしながら、例えばボイラー炉の内部等の空間においては、GPS信号の受信が困難な場合や、センサの搭載により大型化した飛行体が進入することが困難な場合がある。また、飛行体に取り付けられた光源の位置のみに基づいて当該飛行体の3次元位置・姿勢を計測する場合、多数の光源が必要になる。
そこで、本発明は、GPS信号の受信が困難な環境や、大型の装置が進入することの困難な狭い環境においても、少ない数の光源によって3次元位置・姿勢を把握することの可能な飛行体と、当該飛行体の3次元的位置・姿勢を計測する3次元位置・姿勢計測装置及び3次元位置・姿勢計測方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る3次元位置・姿勢計測装置は、少なくとも1つの光源を有する飛行体の空間的な位置及び姿勢を算出する3次元位置・姿勢計測装置であって、飛行体を含むシーンを撮像することにより画像を生成する撮像部と、撮像部により生成された画像から、少なくとも1つの光源の発光態様を抽出する抽出部と、少なくとも1つの光源の画像における2次元座標と、抽出部により抽出された発光態様に基づいて、飛行体の3次元位置及び姿勢を算出する算出部と、を備える。
この態様によれば、GPS信号の受信が困難な環境や、大型の装置が進入することの困難な狭い環境においても、少ない数の光源によって飛行体の3次元位置・姿勢を把握することが可能となる。そして、飛行体の3次元位置・姿勢の把握が可能となることにより、飛行体に設けられた撮像装置によって生成された画像が、観察対象である大型設備等のうちのどの部分をどの向きで撮像した画像であるのかを把握可能となり、以て大型設備等の観察が可能となる。
本発明によれば、少ない数の光源によって3次元位置・姿勢を把握することの可能な飛行体と、当該飛行体の3次元的位置・姿勢を計測する3次元位置・姿勢計測装置及び3次元位置・姿勢計測方法を提供することができる。そして、飛行体の3次元位置・姿勢の把握が可能となることにより、飛行体の飛行制御や、飛行体に設けられた撮像装置により大型設備等の画像診断等が可能となる。
第1実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム1の構成の一例を示す概略図である。 第1実施形態に係る飛行体10aの構成の一例を示すブロック図である。 第1実施形態に係る3次元位置・姿勢計測装置20の構成の一例を示すブロック図である。 参照情報の一例について説明するための模式的な図である。 第1実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム1による飛行体10aの3次元位置・姿勢計測方法の動作フローの一例を示す図である。 カメラ21a及び光源13の位置関係の一例を模式的に示す図である。 第2実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム2の構成の一例を示す概略図である。 第2実施形態に係る飛行体10aの構成の一例を示すブロック図である。 第2実施形態に係る3次元位置・姿勢計測装置20の構成の一例を示すブロック図である。 第2実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム2による飛行体10aの3次元位置・姿勢計測方法の動作フローの一例を示す図である。 カメラ21a及び光源13A、13Bの位置関係の一例を模式的に示す図である。 第3実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム3の構成の一例を示す概略図である。 第3実施形態に係る飛行体10aの構成の一例を示すブロック図である。 第3実施形態に係る3次元位置・姿勢計測装置20の構成の一例を示すブロック図である。 第3実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム2による飛行体10aの3次元位置・姿勢計測方法の動作フローの一例を示す図である。 カメラ21a及び光源13A、13B、13Cの位置関係の一例を模式的に示す図である。
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。(なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。)
[第1実施形態]
以下では、第1実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム1について説明する。第1実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム1においては、飛行体10aは、飛行体10aの姿勢に応じた発光態様で発光する1つの光源を備える。第1実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム1では、カメラ21aが飛行体10aを撮像して得られた画像における光源13の2次元座標及び輝度に基づいて、飛行体10aの3次元位置が算出される。また、当該画像に対して時系列的に前後する複数の画像に基づいて光源13の発光態様が抽出された上で、当該発光態様に基づいて飛行体10aの3次元姿勢が算出される。
(1)構成
(1-1)3次元位置・姿勢計測システム1
図1は、第1実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム1の構成の一例を示す概略図である。3次元位置・姿勢計測システム1は、例えば、飛行体10aと、操縦装置10bと、3次元位置・姿勢計測装置20とを、備える。
飛行体10aには1つの光源13が設けられている。飛行体10aは、操縦装置10bから受信した操縦信号や撮像信号に応じた動作を行う。操縦装置10bは、遠隔的に飛行体10aを操縦するための情報処理装置であり、例えば、メモリ、通信回路、及びプロセッサ等を含んで構成される。操縦装置10bは、操作者による操作を受け付けると、当該操作に応じた操縦信号や撮像信号を例えば無線通信により飛行体10aに送信する。
3次元位置・姿勢計測装置20は、飛行体10aの3次元位置及び姿勢を測定する装置であり、例えば、カメラ21aと、制御ユニット21bとを備える。カメラ21aは、飛行体10aを含むシーンを撮像することにより画像を生成し、当該画像を制御ユニット21bに供給する。制御ユニット21bは、カメラ21aから供給された画像を解析して、当該画像における光源13の2次元座標や発光態様に基づいて、飛行体10aの3次元位置及び姿勢を算出する。
(1-2)飛行体10a
図2は、第1実施形態に係る飛行体10aの構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、飛行体10aは、4つのモータ11、カメラ12、光源13、制御ユニット14等を備える。制御ユニット14は、制御部140、メモリ141、モータコントローラ142、通信部143、姿勢センサ144、及びバッテリ145等を含む。
4つのモータ11は、それぞれの出力軸に取り付けた回転翼を個別に回転駆動するモータである。各モータ11はプロペラに接続されており、モータ11が回転することによりプロペラが浮力を生じさせ、これにより飛行体10aが飛行可能となる。
カメラ12は、CCD(Charge-Coupled Device)やCMOS(Complementary MOS)などのイメージセンサを備え、カメラ制御部140bからの制御データに基づいてイメージセンサにより対象物(例えば、大型設備の外壁等)を撮像し、撮像により得た画像を制御部140に出力する。
光源13は、PWM(Pulse Width Modulation)信号により駆動するLED(Light Emitting Diode)発光部を有する。なお、光源13は、LEDの他に、キセノンランプなどの他の発光部を用いてもよい。光源13は、照明の明るさを設定する設定レジスタを有し、設定レジスタに設定された明るさにPWM信号のパルス幅を調節してLED発光部を駆動する。設定レジスタに対する明るさの設定は、制御部140が行うものとし、パルス幅を調節する制御データを設定する。また、発光部の明るさの可変方式は、PWM信号の他に、例えば発光部に流れる電流値を可変させるなど、適宜変形してもよい。
制御部140は、CPU(Central Processing Unit)等により構成されるマイクロコンピュータを有する。制御部140は、メモリ141に記憶されている制御プログラムを実行することにより、飛行体10aの各部に制御データを出力して、飛行体10a全体を統括的に制御する。制御部140は、例えば、モータ制御部140aと、カメラ制御部140bと、光源制御部140cとを備える。
モータ制御部140aは、通信部143が受信した操縦装置10bからの操縦信号に対応する制御データをモータコントローラ142へ出力して各モータ11を制御する。これにより、モータ制御部140aは、飛行体10aの飛行に関する制御を行う。
カメラ制御部140bは、通信部143が受信した操縦装置10bからの撮像信号に対応する制御データをカメラ12へ出力して、カメラ12の撮像に関する制御を行う。
カメラ制御部140bは、カメラ12から出力された画像を所定形式に変換してメモリ141に保存する。
光源制御部140cは、飛行体10aの3次元姿勢を示す姿勢センサ144の出力をモニタし、それらの出力値に対応した発光態様で発光するように光源13に制御データを出力して、光源13の発光に関する制御を行う。
具体的には、光源制御部140cは、メモリ141に記憶された参照情報を参照して、姿勢センサ144の出力に基づき、飛行体10aの3次元姿勢であるX軸周りの回転角度α、Y軸周りの回転角度β、及びZ軸周りの回転角度γに対応する色情報や点滅周波数等の発光態様で、光源13を発光させる。例えば、光源制御部140cは、回転角度αに対応する色情報C1、回転角度βに対応する色情報C2、及び回転角度γに対応する色情報C3で、光源13を所定期間ずつ順次に発光させてもよい。また、光源制御部140cは、回転角度αに対応する点滅周波数f1、回転角度βに対応する点滅周波数f2、及び回転角度γに対応する点滅周波数f3で、光源13を所定期間ずつ順次に発光させてもよい。
メモリ141は、ROMやRAM等により構成され、ドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、及びアプリケーションプログラム等の各種のプログラムや、各種のデータを記憶する。メモリ141は、例えば、制御部140がモータ制御部140a、光源制御部140c、及びカメラ制御部140b等を実現するためのプログラムを記憶する。また、メモリ141は、例えば、カメラ制御部140bから出力された画像を記憶する。また、メモリ141は、例えば、光源制御部140cが光源13の発光を制御する際に参照する参照情報を記憶する。参照情報については後述する。メモリ141が記憶する各種のプログラムは、例えばCD-ROM、DVD-ROM等のコンピュータ読取可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いてメモリ141にインストールされてもよい。
モータコントローラ142は、制御部140のモータ制御部140aからの制御データに基づいて4つのモータ11の回転数を個別に制御する。
通信部143は、WiFiやBluetooth(登録商標)などの通信方式により無線通信を行う無線通信機である。例えば、通信部143は、電波を受信し、受信電波から受信データを復調して受信データ内の操縦信号や撮像信号に関するデータを制御部140に出力する。
姿勢センサ144は、例えば、3軸ジャイロセンサ等の角速度センサによって構成され、飛行体10aの3次元姿勢を検知し、検知結果を制御部140に出力する。ここで、姿勢センサ144が検知する飛行体10aの3次元姿勢は、例えば、X軸周りに回転角度αだけ回転させ、次にY軸周りに回転角度βだけ回転させ、次にZ軸周りに回転角度γだけ回転させた場合の3次元姿勢として規定される。
バッテリ146は、リチウムイオン電池などであり、飛行体10aの各部に駆動電力を供給する。
(1-3)3次元位置・姿勢計測装置20
図3は、第1実施形態に係る3次元位置・姿勢計測装置20の構成の一例を示すブロック図である。
3次元位置・姿勢計測装置20は、例えば、カメラ21aと、制御ユニット21b内に設けられた通信部22と、メモリ23と、制御部24とを備える。
カメラ21aは、CCD(Charge-Coupled Device)やCMOS(Complementary MOS)などのイメージセンサを備える。カメラ21aは、カメラ制御部25から供給される制御データに基づいて、当該イメージセンサにより所定のフレームレートによって飛行体10aを撮像して画像を生成し、メモリ23に出力する。カメラ21aの画像生成におけるフレームレートは、光源13の点滅周波数が把握可能ように十分大きいものであってよい。
通信部22は、WiFiやBluetooth(登録商標)などの通信方式により無線通信を行う無線通信機である。通信部22は、飛行体10aを含む他の装置等との間で情報を送受信する。
メモリ23は、ROMやRAM等により構成され、ドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、及びアプリケーションプログラム等の各種のプログラムや、各種のデータを記憶する。また、メモリ23は、例えば、カメラ21aが生成した画像を時系列的に記憶する。また、例えば、メモリ23は、画像に基づいて飛行体10aの3次元位置や姿勢を算出するための各種の参照情報を記憶する。当該参照情報は、例えば、3次元姿勢算出部273が、解析対象の動画像から抽出された光源13の発光態様に基づいて、飛行体10aの姿勢を算出する際に参照される。参照情報については後述する。
制御部24は、CPU(Central Processing Unit)等により構成されるマイクロコンピュータを有する。制御部24は、メモリ23に記憶されている制御プログラムを実行することにより、3次元位置・姿勢計測装置20の各部に制御データを出力して、3次元位置・姿勢計測装置20全体を統括的に制御する。
カメラ制御部25は、制御データをカメラ21aへ出力して、カメラ21aの撮像に関する制御を行う。カメラ制御部25は、カメラ21aから出力された画像にタイムスタンプを付加し、所定形式に変換してメモリ23に保存する。
画像処理部26は、メモリ23に保存された画像から所定の画像を抽出し、当該画像を処理することにより、3次元位置・姿勢計測のための種々のパラメータを算出・抽出する。画像処理部26は、例えば、光源特定部261、及び発光態様抽出部262を含む。
光源特定部261は、解析対象の画像から光源13を特定する。光源特定部261が光源13を特定する方法は特に限定されないが、例えば以下のように光源13を特定してもよい。すなわち、光源特定部261は、画像に含まれる各画素の輝度及び/又は色情報(色差等)を参照して、輝度及び/又は色情報(色差等)が所定の閾値以上である画素を、光源13に対応する画素であると特定してもよい。また、光源特定部261は、画像中の任意の領域(略円状、略矩形等の形状を有する領域であってよい)に含まれる複数の画素のうちの所定の割合以上について、輝度及び/又は色情報(色差等)が所定の閾値以上である場合に、当該領域を光源13に対応する画素(領域)であると特定してもよい。そして、特定された画素(領域)の位置に応じて、光源13の2次元座標を決定する。
発光態様抽出部262は、メモリ23から解析対象の画像を含む所定期間(飛行体10aが移動していないと見なせる程度に十分に短い期間であってよい)内に撮像された複数の画像を抽出し、当該複数の画像から光源13の発光態様を抽出する。ここで、発光態様は、光源の色情報や点滅周波数等によって規定される。例えば、発光態様は、光源13の色情報が、色情報C1、色情報C2、及び色情報C3と順次に変化することであってもよい。また、例えば、発光態様は、光源13による点滅の周波数が、所定期間ずつ、周波数f1、周波数f2、及び周波数f3と順次に変化することであってもよい。
3次元位置・姿勢算出部27は、画像処理部26により算出・抽出された各種のパラメータを用いて、飛行体10aの3次元位置及び3次元姿勢を算出する。3次元位置・姿勢算出部27は、例えば、3次元方向算出部271、3次元位置算出部272、及び3次元姿勢算出部273を含む。
3次元方向算出部271は、解析対象の画像における光源13の2次元座標によって、光源13の3次元方向を算出する。ここで、「3次元方向」は、光学的原点Oに対する方向である。当該算出方法については後述する。
3次元位置算出部272は、3次元方向算出部271により算出された光源13の3次元方向と、解析対象の画像に含まれる光源13の輝度とに基づいて、光源13の3次元位置を算出する。当該算出方法については後述する。
3次元姿勢算出部273は、発光態様抽出部273により抽出された光源13の発光態様に基づいて、飛行体10aの姿勢を算出する。当該算出方法については後述する。
ここで、図4を参照して、参照情報について説明する。図4は、参照情報の一例について説明するための模式的な図である。上述したとおり、参照情報は、例えば、飛行体10aのメモリ141に記憶され、飛行体10aの光源制御部140cが光源13の発光を制御する際に参照される。また、上述したとおり、参照情報は、例えば、3次元位置・姿勢計測装置20の3次元姿勢算出部273が、解析対象となる動画像から抽出された光源13の発光態様に基づいて、飛行体10aの3次元姿勢を算出する際に参照される。
図4は、光源13の色情報C又は点滅周波数fと、軸周りの回転角度θとの関係式が規定されたグラフが示されている。参照情報は、色情報C又は点滅周波数fによって回転角度θが一意的に定まるような関係式であれば特に限定されず、図4に示したような比例関係の他、比例関係ではない単調増加又は単調減少(一対一の写像関係)の関係式であればよい。図4には、一例として、色情報C又は点滅周波数fに対して回転角度θが単調増加するグラフが示されている。当該グラフを用いることにより、光源13の発光態様に含まれる色情報Cや点滅周波数fによって、飛行体10aの3次元姿勢に含まれる回転角度θを表すことが可能となる。そして、飛行体10aは当該参照情報を用いて順次に光源13を発光させることにより、姿勢センサ144が検知した飛行体10aの3次元姿勢を、光源13の発光態様で表現できるようになる。また、3次元位置・姿勢計測装置20は、飛行体10aを撮像することにより得られる画像から抽出された光源13の発光態様に基づいて、飛行体10aの3次元姿勢を算出することが可能となる。
(2)3次元位置・姿勢計測方法
図5及び図6を参照して、第1実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム1による飛行体10aの3次元位置・姿勢計測方法の動作フローについて説明する。
なお、以下では、図6に示すとおり、カメラ21aの光学的原点をOとし、3次元座標の軸を互いに直交するX軸、Y軸、及びZ軸とし、カメラ21aにより生成された解析対象の画像をPとし、カメラ21aの焦点距離をFとする。また、画像P内の2次元座標原点をOPとし、画像P内の2次元座標の軸をX軸に平行なx軸、及びY軸に平行なy軸とし、2次元座標原点OPの3次元位置座標を(0,0,F)とする。また、飛行体10aが備える光源13の3次元位置を点Aとし、点Aの3次元座標を(XA,YA,ZA)とする。点Aの画像Pにおける位置を点aとし、点aの画像Pにおける2次元座標を(xa,ya)とし、点aの輝度をIaとする。
(S11:光源を特定する)
まず、光源特定部261は、メモリ23から取得された解析対象の画像Pから光源13を特定する。光源特定部261は、例えば、画像に含まれる各画素の輝度を参照して、輝度が所定の閾値以上である画素を、光源に対応する画素であると特定する。そして、特定された画素に基づいて、光源13の2次元座標を特定する。これにより、光源13の2次元座標及び輝度が特定される。
(S12:発光態様を抽出する)
次に、発光態様抽出部262は、解析対象の画像Pを含む所定期間内に撮像された複数の画像をメモリ23から抽出し、当該複数の画像から光源13の発光態様を抽出する。発光態様は、光源13の色情報や点滅周波数等によって規定される。例えば、発光態様は、光源13の色情報が、色情報C1、色情報C2、及び色情報C3と順次に変化することであってもよい。なお、この場合、発光態様抽出部262は例えば、画像に含まれる画素の色度情報に基づいて色情報を算出してよい。また、例えば、発光態様は、光源13による点滅の周波数が、周波数f1、周波数f2、及び周波数f3と順次に変化することであってもよい。
(S13:光源の3次元方向を算出する)
次に、3次元方向算出部271は、解析対象の画像Pに基づいて点Aの3次元方向を算出する。すなわち、点AのX軸方向及びZ軸方向の3次元座標XA及びZA、点aのx軸方向の2次元座標xa、及びカメラ12の焦点距離Fについて式(1)が成り立つ。
式(1)をXAについて解くと、次の式(2)を得る。
同様にして、点AのY軸方向及びZ軸方向の3次元座標YA及びZA、点aのy軸方向の2次元座標ya、及びカメラ12の焦点距離Fに基づいて、次の式(3)を得る。
式(2)及び式(3)より、点Aの3次元座標(XA,YA,ZA)は、次の式(4)のように表される。
すなわち、点Aの3次元方向は、次の式(5)に示すベクトルlの方向に一致する。
(S14:光源の3次元位置を算出する)
次に、3次元位置算出部272は、光源13の3次元位置を算出する。まず、光源13の解析対象の画像Pにおける輝度Iaと、光源13の光学的原点Oからの距離Rとは、定数をCとすると、次の式(6)を満たす。
式(6)に式(4)を代入すると、次の式(7)が成り立つ。
式(7)をZAについて解いて、次の式(8)を得る。
以上より、光源13の3次元位置は、次の式(9)のように表される。
(S15:光源の3次元姿勢を算出する)
次に、3次元姿勢算出部273は、S12で抽出された光源13の発光態様に基づいて、飛行体10aの3次元姿勢を算出する。
例えば、発光態様が光源13の色情報C1、C2、及びC3で規定される場合に、メモリ23に記憶された参照情報において、色情報C1は角度θ1に、色情報C2は角度θ2に、色情報C3は角度θ3にそれぞれ対応するものとする。この場合、3次元姿勢算出部263は、飛行体10aの姿勢を、X軸周りにθ1だけ回転し、Y軸周りにθ2だけ回転し、Z軸周りにθ3だけ回転した姿勢であると算出する。
また、例えば、発光態様が光源13の点滅周波数f1、f2、及びf3で規定される場合に、メモリ23に記憶された参照情報において、点滅周波数f1は角度θ1に、点滅周波数f2は角度θ2に、点滅周波数f3は角度θ3度にそれぞれ対応するものとする。この場合、3次元姿勢算出部263は、飛行体10aの姿勢を、X軸周りにθ1だけ回転し、Y軸周りにθ2だけ回転し、Z軸周りにθ3だけ回転した姿勢であると算出する。以上で、飛行体10aの3次元位置及び姿勢が算出される。
(3)3次元位置・姿勢計測システム1の用途
第1実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム1は、例えば、以下のように利用され得る。まず、飛行体10aは、操縦装置10bから供給される操縦信号や撮像信号に基づいて、大型設備の外壁等の対象物をカメラ12により撮像しながら飛行する。このとき、3次元位置・姿勢計測装置20のカメラ21aは、飛行中の飛行体10aを所定のフレームレートによって継続的に撮像する。
そして、飛行体10aのカメラ12による対象物の撮像と、3次元位置・姿勢計測装置20のカメラ21aによる飛行体10aの撮像とが終了した後で、3次元位置・姿勢計測20は、上述したように、カメラ21aにより生成された画像に基づいて、当該画像が撮像された時点における飛行体10aの3次元位置及び姿勢を算出する。更に、このようにして算出された3次元位置及び姿勢の情報は、飛行体10aのカメラ12により生成された対象物(大型設備の外壁等)の画像を合成する際に用いられる。
例えば、飛行体10aの3次元姿勢が、X軸周りに回転角度αだけ回転し、Y軸周りに回転角度βだけ回転し、Z軸周りに回転角度γだけ回転したものとすると、当該3次元姿勢に対応する回転行列は、次の式(R)のように表される。
したがって、飛行体10aのカメラ12が生成した画像に対して、当該3次元姿勢に対応する回転行列の逆行列を掛けることで、飛行体10aの3次元姿勢の分が補正された補正画像を得ることができる。そして、飛行体10aの各3次元位置について、このように補正画像を生成した上で、生成された補正画像同士を合成することにより、大型設備の外壁等の対象物についての画像が生成される。
[第2実施形態]
以下では、第2実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム2について説明する。
(1)構成
図7は、第2実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム2の構成の一例を示す概略図である。図8は、第2実施形態に係る飛行体10aの構成の一例を示すブロック図である。図9は、第2実施形態に係る3次元位置・姿勢計測装置20の構成の一例を示すブロック図である。
図7及び図8に示すとおり、第2実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム2においては、飛行体10aは、飛行体10aの姿勢に応じた発光態様で発光する2つの光源13A及び13Bを備える。光源13A及び13Bそれぞれの3次元位置が算出されれば、当該2つの3次元位置に基づいて、2つの光源13A及び13Bを通るベクトルが算出可能である。そして、当該ベクトルが算出されれば、飛行体10aの3次元姿勢については、当該ベクトル周りの回転角度という1つのパラメータのみが未知のパラメータとして残る。そこで、第2実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム2における飛行体10aは、2つの光源13A及び13Bを通るベクトル周りの飛行体10aの回転角度に基づいた発光態様(色情報や点滅周波数等)で発光する。これにより、3次元位置・姿勢計測装置20は、光源13A及び/又は13Bの発光態様を用いて当該1つのパラメータのみを特定すればよいため、光源13A及び/又は13Bの発光の制御が簡素になる。
このため、図8に示すとおり、第2実施形態に係る飛行体10aでは、制御部140が含む光源制御部140cは、例えば、ベクトル算出部140c1と、回転角度算出部140c2とを含む。ここで、ベクトル算出部140c1は、飛行体10aの3次元姿勢を示す姿勢センサ144の出力に基づいて、2つの光源13A及び13Bを通るベクトルの方向を算出する。また、回転角度算出部140c2は、飛行体10aの3次元姿勢を示す姿勢センサ144の出力、及びベクトル算出部140c1が算出したベクトル(2つの光源13A及び13Bを通るベクトル)の方向に基づいて、当該ベクトル周りの飛行体10aの回転角度を算出する。そして、光源制御部140cは、回転角度算出部140c2によって算出された回転角度に応じた発光態様(色情報や点滅周波数)で光源13A及び/又は光源13Bを発光させる。
図9に示すとおり、第2実施形態に係る3次元位置・姿勢計測装置20の3次元姿勢算出部273は、例えば、ベクトル算出部273aと、回転角度算出部273bとを含む。ベクトル算出部273aは、2つの光源13A及び13Bそれぞれの3次元位置に基づいて、2つの光源13A及び13Bを通るベクトルの方向を算出する。回転角度算出部273bは、発光態様抽出部262により抽出された発光態様に基づいて、2つの光源13A及び13Bを通るベクトルの周りの飛行体10aの回転角度を算出する。
(2)3次元位置・姿勢計測方法
図10及び図11を参照して、第2実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム2による飛行体10aの3次元位置・姿勢計測方法の動作フローについて説明する。
なお、以下では、図11に示すとおり、飛行体10aが備える光源13Aの3次元位置を点Aとし、点Aの3次元座標を(XA,YA,ZA)とし、点Aの画像Pにおける位置を点aとし、点aの画像Pにおける2次元座標を(xa,ya)とし、点aの輝度をIaとする。また、飛行体10aが備える光源13Bの3次元位置を点Bとし、点Bの3次元座標を(XB,YB,ZB)とし、点Bの画像Pにおける位置を点Bとし、点Bの画像Pにおける2次元座標を(xB,yB)とし、点Bの輝度をIBとする。
(S21:光源を特定する)
まず、光源特定部261は、メモリ23から取得された解析対象の画像Pから光源13A及び13Bそれぞれを特定する。光源特定部261は、例えば、画像に含まれる各画素の輝度を参照して、輝度が所定の閾値以上である画素を、光源に対応する画素であると特定する。そして、特定された画素に基づいて、光源13A及び13Bそれぞれの2次元座標を特定する。これにより、光源13A及び13Bそれぞれの2次元座標及び輝度が特定される。
(S22:発光態様を抽出する)
次に、発光態様抽出部262は、光源13Aの発光態様及び/又は光源13Bの発光態様を抽出する。例えば、発光態様抽出部262は、解析対象の画像Pから、光源13Aの色情報及び/又は光源13Bの色情報を抽出してもよい。或いは、発光態様抽出部262は、解析対象の画像Pを含む所定期間内に撮像された複数の画像をメモリ23から抽出し、当該複数の画像から光源13Aの点滅周波数及び/又は光源13Bの点滅周波数を抽出してもよい。
(S23:光源の3次元方向を算出する)
次に、3次元方向算出部271は、解析対象の画像Pに基づいて点A及び点Bそれぞれの3次元方向を算出する。すなわち、点AのX軸方向及びZ軸方向の3次元座標XA及びZA、点aのx軸方向の2次元座標xa、及びカメラ12の焦点距離Fに基づいて、点Aの3次元方向は、次の式(10-1)に示すベクトルl1の方向に一致する。
また、点BのX軸方向及びZ軸方向の3次元座標XB及びZB、点bのx軸方向の2次元座標xb、及びカメラ12の焦点距離Fに基づいて、点Bの3次元方向は、次の式(10-2)に示すベクトルl2の方向に一致する。
(S24:光源の3次元位置を算出する)
次に、3次元位置算出部272は、光源13A及び13Bそれぞれの3次元位置を算出する。まず、光源13及び13Bそれぞれの解析対象の画像Pにおける輝度Ia及びIb、光源13及び13Bそれぞれの光学的原点Oからの距離RA及びRBとは、定数をCとすると、次の式(11)を満たす。
式(10-1)、式(10-2)、及び式(11)に基づいて、光源13A及び13Bそれぞれの3次元位置は、次の式(12)及び式(13)のように表される。
(S25:2つの光源を通るベクトルの方向を算出する)
次に、3次元姿勢算出部273のベクトル算出部273aは、飛行体10aが備える光源13Aと光源13Bとを通るベクトルを、次の式(14)のように求める。
(S26:ベクトル周りの回転角度を算出する)
次に、3次元姿勢算出部273の回転角度算出部273bは、メモリ23に記憶された参照情報を参照して、S22で抽出された光源13Aの発光態様及び/又は光源13Bの発光態様に基づいて、飛行体10aのベクトルAB周りの回転角度を算出する。例えば、光源13Aの色情報及び/又は光源13Bの色情報がC4であり、参照情報において色情報C4が回転角度θ4に対応する場合、3次元姿勢算出部273は、飛行体10aの姿勢を、ベクトルAB周りにθ4だけ回転した姿勢であると算出する。或いは、光源13Aの点滅周波数及び/又は光源13Bの点滅周波数がf4であり、参照情報において点滅周波数f4が回転角度θ4に対応する場合、3次元姿勢算出部273は、飛行体10aの姿勢を、ベクトルAB周りにθ4だけ回転した姿勢であると算出する。以上で、飛行体10aの3次元位置及び姿勢が算出される。
[第3実施形態]
以下では、第3実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム3について説明する。
(1)構成
図12は、第3実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム3の構成の一例を示す概略図である。図13は、第3実施形態に係る飛行体10aの構成の一例を示すブロック図である。図14は、第3実施形態に係る3次元位置・姿勢計測装置20の構成の一例を示すブロック図である。
図12及び図13に示すとおり、第3実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム3においては、飛行体10aは3つの光源13A、13B、及び13Cを備える。飛行体10aの光源制御部140cは、光源13A、13B、及び13Cを、飛行体10aの3次元姿勢に基づいた発光態様で発光させる制御は実行しない。光源制御部140cによる光源13A、13B、及び13Cの発光の制御は、飛行体10aの3次元姿勢に基づいた発光態様で発光させる制御でなければ、特にその内容は限定されないが、例えば、所定の色情報や強度等で光源13A、13B、及び13Cそれぞれを発光させてもよい。
第3実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム3においては、飛行体10aは、姿勢センサ144を備えなくてもよい。また、第3実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム3においては、飛行体10aのメモリ141は、光源13A、13B、及び13Cを飛行体10aの3次元姿勢に応じた発光態様で発光制御する際に参照する参照情報は記憶しなくてもよい。
図14に示すとおり、第3実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム3においては、3次元位置・姿勢計測装置20の画像処理部26は、発光態様抽出部262を含まなくてもよい。また、第3実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム3においては、3次元方向算出部271は、解析対象となる画像における光源13A、13B、及び13Cそれぞれの2次元座標に基づいて、光源13A、13B、及び13Cそれぞれの3次元方向を算出する。また、第3実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム3においては、3次元位置算出部272は、光源13A、13B、及び13Cそれぞれの3次元方向と、解析対象となる画像における光源13A、13B、及び13Cそれぞれの輝度から算出される各光源13までの距離とに基づいて、各光源13の3次元位置を算出する。また、第3実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム3においては、3次元姿勢算出部273は、光源13A、13B、及び13Cそれぞれの3次元位置に基づいて、飛行体10aの3次元姿勢を算出する。
(2)3次元位置・姿勢計測方法
図15及び図16を参照して、第3実施形態に係る3次元位置・姿勢計測システム3による飛行体10aの3次元位置・姿勢計測方法の動作フローについて説明する。
なお、以下では、図16に示すとおり、飛行体10aが備える光源13Aの3次元位置を点Aとし、点Aの3次元座標を(XA,YA,ZA)とし、点Aの画像Pにおける位置を点aとし、点aの画像Pにおける2次元座標を(xa,ya)とし、点aの輝度をIaとする。また、飛行体10aが備える光源13Bの3次元位置を点Bとし、点Bの3次元座標を(XB,YB,ZB)とし、点Bの画像Pにおける位置を点Bとし、点Bの画像Pにおける2次元座標を(xB,yB)とし、点Bの輝度をIBとする。また、飛行体10aが備える光源13Cの3次元位置を点Cとし、点Cの3次元座標を(XC,YC,ZC)とし、点Cの画像Pにおける位置を点Cとし、点Cの画像Pにおける2次元座標を(xC,yC)とし、点Cの輝度をICとする。
(S31:光源を特定する)
まず、光源特定部261は、メモリ23から取得された解析対象の画像Pから光源13A、13B、及び13Cそれぞれを特定する。光源特定部261は、例えば、画像に含まれる各画素の輝度を参照して、輝度が所定の閾値以上である画素を、光源に対応する画素であると特定する。そして、特定された画素に基づいて、光源13A、13B、及び13Cそれぞれの2次元座標を特定する。これにより、光源13A、13B、及び13Cそれぞれの2次元座標及び輝度が特定される。
(S32:光源の3次元方向を算出する)
次に、3次元方向算出部271は、解析対象の画像Pに基づいて点A、点B、及び点Cそれぞれの3次元方向を算出する。すなわち、点AのX軸方向及びZ軸方向の3次元座標XA及びZA、点aのx軸方向の2次元座標xa、及びカメラ12の焦点距離Fに基づいて、点Aの3次元方向は、次の式(15-1)に示すベクトルl1の方向に一致する。
また、点BのX軸方向及びZ軸方向の3次元座標XB及びZB、点bのx軸方向の2次元座標xb、及びカメラ12の焦点距離Fに基づいて、点Bの3次元方向は、次の式(15-2)に示すベクトルl2の方向に一致する。
また、点CのX軸方向及びZ軸方向の3次元座標XC及びZC、点cのx軸方向の2次元座標xc、及びカメラ12の焦点距離Fに基づいて、点Cの3次元方向は、次の式(15-3)に示すベクトルl3の方向に一致する。
(S33:光源の3次元位置を算出する)
次に、3次元位置算出部272は、光源13A、13B、及び13Cそれぞれの3次元位置を算出する。まず、光源13A、13B、及び13Cそれぞれの解析対象の画像Pにおける輝度Ia、Ib、及びIc、光源13A、13B、及び13Cそれぞれの光学的原点Oからの距離RA、RB、RCは、定数をCとすると、次の式(16)を満たす。
式(15-1)、式(15-2)、式(15-3)、及び式(16)に基づいて、光源13A、13B、及び13Cそれぞれの3次元位置は、次の式(17)、式(18)、及び式(19)のように表される。
(S34:光源の3次元姿勢を算出する)
次に、3次元姿勢算出部273は、光源13A、13B、及び13Cそれぞれの3次元位置に基づいて、飛行体10aの3次元位置及び姿勢を求める。飛行体10aの3次元位置は、光源13A、13B、及び13Cそれぞれの3次元位置に基づいて規定されれば、その表記方法は特に限定されないが、例えば、光源13A、13B、及び13Cの重心等であってよい。また、飛行体10aの3次元姿勢は、例えば、光源13A、13B、及び13Cそれぞれの3次元位置に基づいて規定されれば、その表記方法は特に限定されないが、例えば、次の式(20)のように、光源13B及び光源13Cの中点から光源13Aへ向くベクトルとして表されてもよい。
以上、様々な実施形態について説明した。上述した各実施形態に係る飛行体、3次元位置・姿勢計測装置、及び3次元位置・姿勢計測方法によれば、GPS信号の受信が困難な環境や、大型の装置が進入することの困難な狭い環境においても、少ない数の光源によって飛行体の3次元位置・姿勢を把握することが可能となる。
以上説明した各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
1、2、3…3次元位置・姿勢計測システム、10a…飛行体、10b…操縦装置、11…モータ、12…カメラ、13、13A、13B、13C…光源、140…制御部、140a…モータ制御部、140b…カメラ制御部、140c…光源制御部、140c1…ベクトル算出部、140c2…回転角度算出部、141…メモリ、142…モータコントローラ、143…通信部、144…姿勢センサ、145…バッテリ、20…3次元位置・姿勢計測装置、21a…カメラ、21b…制御ユニット、22…通信部、23…メモリ、24…制御部、25…カメラ制御部、26…画像処理部、261…光源特定部、27…3次元位置・姿勢算出部、271…3次元方向算出部、272…3次元位置算出部、273…3次元姿勢算出部、273a…ベクトル算出部、273b…回転角度算出部

Claims (9)

  1. 飛行体であって、
    前記飛行体の姿勢を検出する姿勢検出部と、
    少なくとも1つの光源と、
    前記少なくとも1つの光源を、前記姿勢検出部が検出する姿勢に基づいた発光態様で発光させる光源制御部と、を備え、
    前記姿勢検出部は、前記飛行体の姿勢として、直交する3つの座標軸の各々を回転軸とする3つの回転角度を検出し、
    前記光源制御部は、前記少なくとも1つの光源を、前記姿勢検出部が検出する前記3つの回転角度の各々に応じた色情報及び/又は点滅周波数で発光させることを特徴とする、飛行体。
  2. 前記光源制御部は、前記少なくとも1つの光源を、前記3つの回転角度の各々に応じた色情報で、順次に発光させる、請求項に記載の飛行体。
  3. 前記光源制御部は、前記少なくとも1つの光源を、前記3つの回転角度の各々に応じた点滅周波数で、順次に発光させる、請求項に記載の飛行体。
  4. 前記姿勢検出部は、角速度センサである、請求項1~のいずれか一項に記載の飛行体。
  5. 前記少なくとも1つの光源は、LEDである、請求項1~のいずれか一項に記載の飛行体。
  6. 前記少なくとも1つの光源の数は、1つ又は2つである、請求項1~のいずれか一項に記載の飛行体。
  7. 請求項1~のいずれか一項に記載の飛行体の空間的な位置及び姿勢を算出する3次元位置・姿勢計測装置であって、
    前記飛行体を含むシーンを撮像することにより画像を生成する撮像部と、
    前記撮像部により生成された画像から、前記少なくとも1つの光源の発光態様を抽出する抽出部と、
    前記少なくとも1つの光源の前記画像における2次元座標と、前記抽出部により抽出された前記発光態様に基づいて、前記飛行体の3次元位置及び姿勢を算出する算出部と、を備える、3次元位置・姿勢計測装置。
  8. 請求項1~7のいずれか一項に記載の飛行体を含むシーンを撮像することにより画像を生成することと、
    生成された前記画像から、前記少なくとも1つの光源の発光態様を抽出することと、
    前記少なくとも1つの光源の前記画像における2次元座標と、抽出された前記発光態様に基づいて、前記飛行体の3次元位置及び姿勢を算出することと、を含む、3次元位置・姿勢計測方法。
  9. 少なくとも3つの光源を備える飛行体の空間的な位置及び姿勢を算出する3次元位置・姿勢計測装置であって、
    前記飛行体を含むシーンを撮像することにより画像を生成する撮像部と、
    前記少なくとも3つの光源の各々の前記画像における2次元座標及び輝度に基づいて、前記少なくとも3つの光源の各々の3次元位置を算出することにより、前記飛行体の位置及び姿勢を算出する算出部と、を備え、
    前記飛行体の姿勢は前記少なくとも3つの光源の各々の前記3次元位置に基づいて規定されることを特徴とする、3次元位置・姿勢計測装置。
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