JP7439589B2 - 変圧器 - Google Patents

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Description

本発明は、変圧器に関する。
複数の電磁鋼板が積層されることにより構成された鉄心と、当該鉄心を包囲するコイルとを具備する変圧器が従来から提案されている。例えば、特許文献1には、鉄心の上部に上コア締めが設けられ、鉄心の下部に下コア締めが設けられる。そして、上コア締めと下コア締めとの間が、連結部材により連結されることで、鉄心の揺れが抑えられる変圧器が開示されている。
特開2015-32592号公報
一般的に、上述したような変圧器においては、変圧器を構成する部品点数が多いことによって、当該変圧器を製造する上での製造コストが増大してしまう場合がある。
以上のような事情に鑑み、本発明は、部品点数が削減された変圧器を提供することを目的とする。
本発明のひとつの態様に係る変圧器は、第1方向に沿う第1ヨーク部と、前記第1方向に直交する第2方向に前記第1ヨーク部から突出する脚部と、を有する鉄心と、前記鉄心を包囲するコイル部と、前記第1ヨーク部に設けられ、前記コイル部の第1端面を押圧する第1フレーム部であって、前記第2方向に沿う部分に開口部を有する第1フレーム部と、前記コイル部の内側において、前記脚部に設けられた連結部材であって、前記第2方向において、前記開口部の内周面に間隔をあけて対向する挿入部を有する連結部材と、前記間隔が変化するように、前記連結部材に対する前記第1フレーム部の相対位置を調整可能である調整部材と、前記コイル部と前記第1フレーム部との間に介在する第1スペーサと、を具備し、前記調整部材は、前記連結部材に設けられ、前記第2方向に長尺な締付部材であって、前記第1フレーム部を貫通する締付部材と、前記締付部材に係合し、前記第1フレーム部および前記第1スペーサを介して前記コイル部を押圧するナットと、を有する。
本発明によれば、部品点数が削減される。
第1実施形態に係る変圧器の構成例を示す正面図である。 上記変圧器の構成例を示す上面図である。 上記変圧器の構成例を示す側面図である。 コイルとスペーサ―が省略された変圧器の構成例を示す正面図である。 上記変圧器のうち調整部材の周辺を拡大して模式的に示す断面図である。 第2実施形態に係る変圧器の構成例を示す正面図である。 上記変圧器の構成例を示す側面図である。 第2実施形態に係る連結部材の端部の周辺を拡大して示す斜視図である。 図8のA-A線の断面を模式的に示す断面図である。
本発明の好適な形態について図面を参照しながら以下に説明する。なお、各図面における各要素の寸法および縮尺は実際の製品とは適宜に相違する。以下の説明では、相互に直交するX軸、Y軸およびZ軸を想定する。X軸、Y軸およびZ軸は、以降の説明で例示される全図において共通である。図1に例示される通り、任意の地点からみてX軸に沿う一方向をX1方向と表記し、X1方向と反対の方向をX2方向と表記する。X軸方向は、X1方向およびX2方向の両方向を含む方向であり、「第1方向」に相当する。同様に、任意の地点からY軸に沿って相互に反対の方向をY1方向およびY2方向と表記する。Y軸方向は、Y1方向およびY2方向の両方向を含む方向である。また、任意の地点からZ軸に沿って相互に反対の方向をZ1方向およびZ2方向と表記する。Z軸方向は、Z1方向およびZ2方向の両方向を含む方向であり、「第2方向」に相当する。さらに、X軸とY軸とを含むX-Y平面は水平面に相当する。Z軸は鉛直方向に沿う軸線である。
A:第1実施形態
図1~図3は、第1実施形態の変圧器100の構成例を示す図である。図1は変圧器100の正面図であり、図2は変圧器100の上面図である。また、図3は、変圧器100の側面図である。変圧器100は、例えば、風力発電所や工場などの各種の施設において利用される変圧器である。
変圧器100は、図1に示すように、鉄心10と、コイル部20と、第1フレーム部30と、第2フレーム部40と、連結部材50と、調整部材60と、第1スペーサ70と、第2スペーサ80とを有する。第1フレーム部30、第2フレーム部40および調整部材60は、図3に示すように、ZX平面に平行な対称面S2を中心として互いに面対称な関係にある2つの要素からなる。従って、以降の第1フレーム部30、第2フレーム部40および調整部材60に関する説明では、前述した2つの要素のうち一方の要素についてのみ述べる。
図4は、コイル部20、第1スペーサ70および第2スペーサ80が省略された変圧器100の構成例を示す正面図である。鉄心10は、複数の電磁鋼板がY軸方向に積層されることにより構成された積層鉄心である。鉄心10は、図4に示すように、第1ヨーク部11と、第2ヨーク部12と、複数の脚部13とを有する。
第1ヨーク部11は、X軸方向に沿って延在する柱状体である。第1ヨーク部11は、脚部13のうちZ2方向に位置する端部に設けられる。具体的には、第1ヨーク部11を構成する複数の電磁鋼板の各々が、脚部13を構成する複数の電磁鋼板の各々の間に介在することによって脚部13のうちZ2方向に位置する端部に連結される。
第2ヨーク部12は、X軸方向に沿って延在する柱状体である。第2ヨーク部12は、脚部13のうちZ1方向に位置する端部に設けられる。第2ヨーク部12は、Z軸方向において、第1ヨーク部11に対向する。第1ヨーク部11と同様に、第2ヨーク部12を構成する複数の電磁鋼板の各々が、脚部13を構成する複数の電磁鋼板の各々に介在することによって脚部13のうちZ1方向に位置する端部に連結される。
脚部13は、第1ヨーク部11からZ軸方向に突出する柱状体である。脚部13は、図4に示すように、第1ヨーク部11と第2ヨーク部とを連結する柱状体である。脚部13には、図4に示すように、絶縁フィルムFが巻かれる。絶縁フィルムFは、例えば、ポリエチレンテレフタレートからなる有機絶縁フィルムである。
第1フレーム部30は、X軸方向に延在する構造体である。第1フレーム部30は、図3に示すように、支持部31と、張出部32aと、張出部32bとを有する。支持部31は、X軸方向およびZ軸方向(ZX平面)に平行であり、且つ、Z軸方向に沿う平板である。支持部31は、X軸方向に延在する。支持部31は、「第1部分」の一例である。
支持部31は、図1に示すように、複数のボルト孔H1を有する。複数のボルト孔H1の各々は、同図に示すように、X軸方向に所定の間隔をあけて支持部31に設けられる。ボルト孔H1に挿通されるボルトV1が第1ヨーク部11のうちY1方向に位置する側面に螺合することによって、第1フレーム部30が当該側面に取り付けられる。なお、図2では、第1ヨーク部11およびボルトV1の図示を省略する。
また、支持部31は、図1に示すように、複数の開口部30hを有する。複数の開口部30hの各々は、同図に示すように、X軸方向に所定の間隔をあけて支持部31に設けられる。開口部30hは、支持部31をY軸方向に貫通する貫通孔である。変圧器100をY軸方向に見た正面視において、開口部30hの形状は典型的にはZ軸方向に長尺な長円形状であるがこれに限られず、例えば矩形状などの他の形状が採用されてもよい。
張出部32aは、支持部31の下縁からY1方向に張り出す部分であり、X軸方向に延在する。張出部32aは、Z軸方向において、コイル部20の第1端面Ef1に対向する。張出部32aは、第1スペーサ70を介してコイル部20の第1端面Ef1を押圧する。張出部32aは、「第2部分」の一例である。張出部32bは、支持部31の上縁からY1方向に張り出す部分であり、X軸方向に延在する。
張出部32aは、図2に示すように、複数の切欠き33を有する。複数の切欠き33の各々は、X軸方向に所定の間隔をあけて張出部32aに設けられる。なお、図2では、2つの第1フレーム部30のうちY2方向に位置する第1フレーム部30に設けられた切欠き33については、図示を省略する。
第2フレーム部40は、X軸方向に延在する構造体である。第2フレーム部40は、図3に示すように、支持部43と、張出部44aと、張出部44bとを有する。支持部43は、X軸方向およびZ軸方向(ZX平面)に平行な平板であり、X軸方向に延在する。
支持部43は、図1に示すように、複数のボルト孔H2を有する。複数のボルト孔H2の各々は、同図に示すように、X軸方向に所定の間隔をあけて支持部43に設けられる。ボルト孔H2に挿通されるボルトV2が第2ヨーク部12のY1方向に位置する側面に螺合することによって、第2フレーム部40が当該側面に取り付けられる。
また、支持部43は、図1に示すように、複数の貫通孔40hを有する。複数の貫通孔40hの各々は、図1に示すように、X軸方向に所定の間隔をあけて支持部43に設けられる。貫通孔40hは、連結部材50のうちZ1方向に位置する端部とY軸方向に対向する。正面視において、貫通孔40hの形状は典型的には円形であるがこれに限られず、例えば矩形状などの他の形状が採用されてもよい。
張出部44aは、支持部43の上縁からY1方向に張り出す部分であり、X軸方向に延在する。張出部44aは、Z軸方向において、コイル部20の第2端面Ef2に対向する。張出部44aは、第2スペーサ80を介してコイル部20の第2端面Ef2を押圧する。張出部44bは、支持部43の下縁からY1方向に張り出す部分であり、X軸方向に延在する。
張出部44bは、図1に示すように、台座部BのうちZ2方向に位置する上面に当接する。ここで、張出部44bおよび台座部Bを貫通するボルトV3はナットN1に挿通される。そして、ナットN1を締めることによって、張出部44bが台座部Bに締結される。これにより、変圧器100が台座部Bに固定される。台座部Bは、図1に示すように、地面Lと変圧器100との間に介在する土台であり、Y軸方向に延在する構造体である。
連結部材50は、図4に示すように、第1ヨーク部11から第2ヨーク部12にかけてZ軸方向に延在する平板であり、脚部13に設けられる。具体的には、連結部材50は、脚部13のうちY1方向に位置する表面に配置される。
連結部材50は、図1に示すように、挿入部51と挿入部52とを有する。挿入部51は、連結部材50のうちZ2方向に位置する端部に設けられ、Y1方向に突出する。挿入部51は、典型的には円柱状の構造体であるがこれに限られず、例えば、矩形柱または三角柱など、他の任意の形状が採用されてもよい。挿入部51は、第1フレーム部30に設けられた開口部30hに挿通される。挿入部52は、連結部材50のうちZ1方向に位置する端部に設けられ、Y1方向に突出する。挿入部52は、典型的には円柱状の構造体であるがこれに限られず、例えば、矩形柱または三角柱など、他の任意の形状が採用されてもよい。また、挿入部52は、挿入部51と同じ構造であってもよく、異なる構造であってもよい。挿入部52は、第2フレーム部40に設けられた貫通孔40hに挿通される。
コイル部20は、図2に示すように、複数の脚部13の各々を包囲する円筒状の構造体である。コイル部20は、同図に示すように、第1モールド巻線221と、第2モールド巻線222とを有する。第1モールド巻線221と第2モールド巻線222の各々は、導電材料で筒状に形成されたコイルと当該コイルを内包する絶縁性の樹脂モールドとを含む。
第2モールド巻線222は、第1モールド巻線221を包囲する。第1モールド巻線221の外周面と第2モールド巻線222の内周面とは所定の間隔をあけて対向する。即ち、第1モールド巻線221と第2モールド巻線222との間には、図2に示すように、管状の間隔が形成される。当該間隔は、図2に示すように、Z軸方向において、切欠き33に対向する。これにより、第1モールド巻線221と第2モールド巻線222との間隔において温められた空気が、切欠き33を通ってZ2方向に抜けやすくなる。従って、変圧器100の放熱性が向上する。第1モールド巻線221のコイルには、第2モールド巻線222のコイルよりも低い電圧が印加される。
上述の説明から理解されるとおり、連結部材50は、コイル部20と脚部13との間に設けられる。即ち、連結部材50は、コイル部20の内側に配置される。前述の通り、第1モールド巻線221のコイルには第2モールド巻線222のコイルよりも低い電圧が印加される。
第1スペーサ70は、図2に示すように、複数のスペーサ71と、複数のスペーサ72とを有する。スペーサ71およびスペーサ72は、例えば、ゴムなどの弾性体である。スペーサ71およびスペーサ72は、典型的には矩形柱であるがこれに限られず、例えば円柱、三角柱または多角形柱などその形状は問わない。
スペーサ71は、第1モールド巻線221のうちZ2方向に位置する端面と第1フレーム部30との間に介在する。スペーサ71は、当該端面と第1フレーム部30とからZ軸方向に挟持される。また、スペーサ71は、図2に示すように、Z2方向に突出する凸部T1を有する。凸部T1は、第1フレーム部30の張出部32aを貫通する。
スペーサ72は、第2モールド巻線222のZ2方向に位置する端面と第1フレーム部30との間に介在する。スペーサ72は、当該端面と第1フレーム部30とからZ軸方向に挟持される。また、スペーサ72は、図2に示すように、Z2方向に突出する凸部T2を有する。凸部T2は、第1フレーム部30の張出部32aを貫通する。
上述の説明から理解されるとおり、スペーサ71に設けられた凸部T1と、スペーサ72に設けられた凸部T2は、第1フレーム部30の張出部32aを貫通する。これにより、第1フレーム部30のZX平面上の移動が規制される。つまり、第1フレーム部30が第1スペーサ70に対して位置決めされる。なお、第1スペーサ70と第2スペーサ80の各々は、XY平面に平行な対称面S1(図1参照)を中心として面対称な関係にある。従って、第2スペーサ80は、第1スペーサ70と同様の構成であるので、その詳細な説明を省略する。
図5は、変圧器100のうち調整部材60の周辺を拡大して模式的に示す断面図である。調整部材60は、ベース部61と締付部材62とナット63とを有する。ベース部61は、ZX平面に平行、且つ、Z軸方向を長手方向とする平板であり、金属製である。ベース部61は、支持部31のうちY1方向に位置する側面に当接し、貫通孔61hを有する。挿入部51は、開口部30hのY軸回りの内周面に対向するように、開口部30hに挿入される。さらに、開口部30hに挿入される挿入部51は、図5に示すように、貫通孔61hにも挿入される。貫通孔61hの口径D1は、挿入部51の径D2より若干大きい。
締付部材62は、ベース部61に設けられ、ベース部61と一体的に構成される。具体的には、締付部材62は、ベース部61に溶接される。締付部材62は、Z軸方向に長尺な柱状体であり、張出部32bを貫通する。締付部材62の外周面には、Z軸回りに図示を省略したボルト溝(ねじ溝)が形成されている。張出部32bを貫通する締付部材62は、ナット63に挿通される。ナット63は、締付部材62のボルト溝に係合する。
本実施形態の挿入部51は、上述したように、ベース部61に設けられた貫通孔61hに挿通される。これにより、連結部材50に対する調整部材60のZ軸方向の位置が確定する。この状態で、ナット63を締めると、第1フレーム部30が調整部材60(ナット63)にZ1方向に押圧される。ここで、第1フレーム部30の開口部30hは図1および図5に示すようにZ軸方向に沿う縦長の孔であり、開口部30hの内周面が挿入部51の外周面に対して間隔G1をあけて対向している。従って、ナット63からの押圧により、第1フレーム部30は、連結部材50に対して間隔G1の範囲内において、Z軸方向に移動可能となる。
張出部32aは、図5に示すように、第1スペーサ70に当接している。従って、ナット63の締結により、第1フレーム部30は、第1スペーサ70を押圧しながら、連結部材50に対してZ1方向に相対移動する。この際、第1フレーム部30のZ1方向の相対移動に連動して間隔G1が変化する。そして、第1フレーム部30がZ1方向に相対移動すると、第1フレーム部30が第1スペーサ70を押圧する押圧力が変化する。当該押圧力が変化すると、当然、第1スペーサ70がZ1方向にコイル部20を押圧する押圧力が変化する。
つまり、開口部30hの内周面と挿入部51の外周面との間に間隔G1が存在することによって、第1フレーム部30のZ軸方向の相対移動が許容され、延いては、第1フレーム部30がコイル部20をZ1方向に押圧する押圧力を変化させることが可能となる。
また、本実施形態では、図5から理解されるとおり、ナット63を締めるまたは緩めることによって、第1フレーム部30が第1スペーサ70を介してコイル部20をZ1方向に押圧する押圧力が変化する。従って、ナット63の締付けを微調整することで、第1フレーム部30がコイル部20を押圧する押圧力の微調整が可能となる。
さらに、本実施形態の変圧器100では、図1に示すように、第1スペーサ70および第2スペーサ80を介してコイル部20が第1フレーム部30と第2フレーム部40とで挟持されている。ここで、上述したように、第1フレーム部30がコイル部20を押圧する押圧力が調整されることで、第1フレーム部30と第2フレーム部40とがコイル部20をZ軸方向に締め付ける力が調整される。
B:第2実施形態
図6および図7は、第2実施形態に係る変圧器200の構成例を示す図である。図6は変圧器200の正面図であり、図7は変圧器200の側面図である。なお、第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、その説明を省略または簡略化する。
第2実施形態の第2フレーム部40の支持部43には、図6に示すように、略H状の開口部45が設けられる。開口部45は、X軸方向に所定の間隔をあけて支持部43に設けられる。開口部45は、Y軸方向に支持部43を貫通し、Z2方向に開口する。即ち、開口部45の表面と支持部43の表面とが同一面内に位置する。換言すると、開口部45と支持部43とは、所謂面一(つらいち)な関係にある。
第2実施形態の連結部材50は、図6に示すように、Z1方向に位置する端部の形状が、開口部45の形状と略一致するように構成されている。具体的には、当該端部は、X1方向に開口する凹部と、X2方向に開口する凹部とを有し、この二つの凹部がX軸方向に互いに隣り合う。つまり、連結部材50のうちZ1方向に位置する端部は、開口部45に掛止可能に構成される。当該端部と開口部45の内周面との間には、図6に示すように、間隔Gが形成される。
連結部材50のうちZ1方向に位置する端部は、開口部45に掛止している状態において、Y2方向に付勢される。これにより、連結部材50のZ軸方向の移動が規制される。
図8は、第2実施形態において、連結部材50のうちZ2方向に位置する端部の周辺を拡大して示す斜視図である。図9は、図8のA-A線の断面を模式的に示す断面図である。なお、図8では、第1スペーサ70およびコイル部20の図示は省略する。
第2実施形態に係る第1フレーム部30の支持部31は、図8および図9に示すように、開口部34を有する。開口部34は、支持部31をY軸方向に貫通し、Z1方向に開口する。即ち、開口部34の表面と支持部31の表面とが同一面内に位置する。換言すると、開口部34と支持部31とは、所謂面一(つらいち)な関係にある。開口部34は、Z軸に沿う縦長の貫通孔であり、切欠き35に連通する。切欠き35は、第1フレーム部30の張出部32aに設けられる。切欠き35は、X軸方向に所定の間隔をあけて張出部32aに複数設けられ、Z軸方向において、後述する締付部材611と同一直線上に位置する。切欠き35は、図9に示すように、張出部32aのうち鉄心10側の周縁に形成される。これにより、切欠き35は、締付部材611をZ軸方向に通過させる隙間として機能するので、締付部材611が設けられた連結部材50がZ2方向に沿って開口部34に挿入されることが可能となる。これにより、変圧器200の組み立て性が向上する。
調整部材610は、締付部材611と、ナット612とを有する。締付部材611は、図8に示すように、連結部材50のうちZ2方向に位置する端部に設けられ、当該端部と一体的に構成される。具体的には、締付部材611は、連結部材50のうちZ2方向に位置する端部の表面に溶接される。締付部材611は、Z軸方向に長尺な柱状体であり、張出部32bを貫通する。締付部材611の外周面には、Z軸回りに図示を省略したボルト溝(ねじ溝)が形成されている。張出部32bを貫通する締付部材611は、ナット612に挿通される。ナット612は、締付部材611のボルト溝に係合する。
第2実施形態において、連結部材50のうちZ2方向に位置する端部は、図8および図9に示すように、支持部31に設けられた開口部34に対し、Z2方向に沿って挿入される。この際、連結部材50のうちZ2方向に位置する端部の表面は、図9に示すように、開口部34の表面と同一面内に位置する。即ち、当該端部と開口部34とは、所謂面一(つらいち)な関係にある。この状態で、ナット612を締めると、第1フレーム部30が調整部材610(ナット612)にZ1方向に押圧される。ここで、第1フレーム部30の開口部34は、図9に示すようにZ軸方向に沿う縦長であり、開口部34のうちZ1方向に位置する内面34Sが、連結部材50のうちZ2方向に位置する端面50Sに対して間隔G2をあけて対向している。従って、ナット612からの押圧により、第1フレーム部30は、連結部材50に対して間隔G2の範囲内でZ軸方向に移動可能となる。なお、第2実施形態では、開口部34に挿入される連結部材50の端部が「挿入部」に相当する。
張出部32aは、図9に示すように、第1スペーサ70に当接している。従って、ナット612の締結により、第1フレーム部30は、第1スペーサ70を押圧しながら、連結部材50に対してZ1方向に相対移動する。この際、第1フレーム部30のZ1方向の相対移動に連動して間隔G2が変化する。そして、第1フレーム部30がZ1方向に相対移動すると、第1フレーム部30が第1スペーサ70を押圧する押圧力が変化する。当該押圧力が変化すると、当然、第1スペーサ70がZ1方向にコイル部20を押圧する押圧力が変化する。
つまり、開口部34のうちZ1方向に位置する内面34Sと、連結部材50のうちZ2方向に位置する端面50Sとの間に間隔G2が存在することによって、第1フレーム部30のZ軸方向の相対移動が許容され、延いては、第1フレーム部30がコイル部20をZ1方向に押圧する押圧力を変化させることが可能となる。
また、第2実施形態では、上述したように、締付部材611が連結部材50と一体的に構成される。これに対し、第1実施形態では、連結部材50とは別体で構成されたベース部61に締付部材62が設けられる。即ち、第2実施形態の調整部材610は、第1実施形態の調整部材60と比較して、ベース部61が省略される。これにより、第2実施形態の変圧器200は、第1実施形態の変圧器100と比較して部品点数が削減され、製造コストが抑えられる。
C:変形例
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述の態様に限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。
前述の態様の鉄心10は積層鉄心であるがこれに限られず、帯状の鉄心材料が巻回されて積層された巻鉄心であってもよい。また、鉄心10は典型的には複数の電磁鋼板から構成されるがこれに限られず、例えば複数のアモルファス合金薄帯からなる積層鉄心であってもよい。
D:補足
本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本発明は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10…鉄心、11…第1ヨーク部、12…第2ヨーク部、13…脚部、20…コイル部、30…第1フレーム部、40…第2フレーム部、50…連結部材、60,610…調整部材、30h,34,45…開口部、51,52…挿入部。

Claims (3)

  1. 第1方向に沿う第1ヨーク部と、前記第1方向に直交する第2方向に前記第1ヨーク部から突出する脚部と、を有する鉄心と、
    前記鉄心を包囲するコイル部と、
    前記第1ヨーク部に設けられ、前記コイル部の第1端面を押圧する第1フレーム部であって、前記第2方向に沿う部分に開口部を有する第1フレーム部と、
    前記コイル部の内側において、前記脚部に設けられた連結部材であって、前記第2方向において、前記開口部の内周面に間隔をあけて対向する挿入部を有する連結部材と、
    前記間隔が変化するように、前記連結部材に対する前記第1フレーム部の相対位置を調整可能である調整部材と、
    前記コイル部と前記第1フレーム部との間に介在する第1スペーサと、を具備し、
    前記コイル部は、前記鉄心を包囲する第1モールド巻線と、前記第1モールド巻線に対して所定の間隔をあけて前記第1モールド巻線を包囲する第2モールド巻線とを有し、
    前記連結部材は、前記第1モールド巻線と前記脚部との間に設けられ、
    前記調整部材は、
    前記連結部材に設けられ、前記第2方向に長尺な締付部材であって、前記第1フレーム部を貫通する締付部材と、
    前記締付部材に係合し、前記第1フレーム部および前記第1スペーサを介して前記コイル部を押圧するナットと、を有し、
    前記第1フレーム部は、
    前記第1方向および前記第2方向に平行な第1部分と、
    前記第1部分から前記鉄心とは反対方向に張り出して前記第1方向に延在し、前記コイル部の前記第1端面に対向する第2部分と、を有し、
    前記第2部分のうち前記鉄心とは反対側において前記第1方向に延在する周縁に、前記第2方向において前記第1モールド巻線と前記第2モールド巻線との間隔に対向する切欠きが形成されている
    ことを特徴とする変圧器。
  2. 第1方向に沿う第1ヨーク部と、前記第1方向に直交する第2方向に前記第1ヨーク部から突出する脚部と、を有する鉄心と、
    前記鉄心を包囲するコイル部と、
    前記第1ヨーク部に設けられ、前記コイル部の第1端面を押圧する第1フレーム部であって、前記第2方向に沿う部分に開口部を有する第1フレーム部と、
    前記コイル部の内側において、前記脚部に設けられた連結部材であって、前記第2方向において、前記開口部の内周面に間隔をあけて対向する挿入部を有する連結部材と、
    前記間隔が変化するように、前記連結部材に対する前記第1フレーム部の相対位置を調整可能である調整部材と、
    前記コイル部と前記第1フレーム部との間に介在する第1スペーサと、を具備し、
    前記調整部材は、
    前記連結部材に設けられ、前記第2方向に長尺な締付部材であって、前記第1フレーム部を貫通する締付部材と、
    前記締付部材に係合し、前記第1フレーム部および前記第1スペーサを介して前記コイル部を押圧するナットと、を有し、
    前記第1フレーム部は、
    前記第1方向および前記第2方向に平行な第1部分と、
    前記コイル部の第1端面に対向し、前記第1部分から前記鉄心とは反対方向に張り出す第2部分と、を有し、
    前記開口部は前記第1部分に形成され、前記第2部分のうち前記鉄心側の周縁に形成された切欠きに連通する
    ことを特徴とする変圧器。
  3. 前記鉄心は、前記第1方向に沿う第2ヨーク部と、
    前記第2ヨーク部に設けられ、前記コイル部の第2端面を押圧する第2フレーム部と、
    前記コイル部と前記第2フレーム部との間に介在する第2スペーサと
    をさらに具備する請求項1または請求項2に記載の変圧器。
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