JP7439018B2 - 置換アリールエーテル系化合物、その調製方法、医薬組成物およびその応用 - Google Patents

置換アリールエーテル系化合物、その調製方法、医薬組成物およびその応用 Download PDF

Info

Publication number
JP7439018B2
JP7439018B2 JP2021092931A JP2021092931A JP7439018B2 JP 7439018 B2 JP7439018 B2 JP 7439018B2 JP 2021092931 A JP2021092931 A JP 2021092931A JP 2021092931 A JP2021092931 A JP 2021092931A JP 7439018 B2 JP7439018 B2 JP 7439018B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
optionally substituted
fluorine
alkoxy
hydroxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021092931A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021165270A (ja
Inventor
▲とん▼賢明
張▲てぃん▼
康巧鳳
楊燕茹
孫細歓
楊再友
李小陽
張▲ちん▼芳
鐘家吉
▲とん▼舟
董超
劉双
李莉
徐慶妍
胡志▲ゆ▼
Original Assignee
厦▲門▼大学
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 厦▲門▼大学 filed Critical 厦▲門▼大学
Publication of JP2021165270A publication Critical patent/JP2021165270A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7439018B2 publication Critical patent/JP7439018B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D473/00Heterocyclic compounds containing purine ring systems
    • C07D473/26Heterocyclic compounds containing purine ring systems with an oxygen, sulphur, or nitrogen atom directly attached in position 2 or 6, but not in both
    • C07D473/28Oxygen atom
    • C07D473/30Oxygen atom attached in position 6, e.g. hypoxanthine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • A61P35/04Antineoplastic agents specific for metastasis
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/04Ortho-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D473/00Heterocyclic compounds containing purine ring systems
    • C07D473/02Heterocyclic compounds containing purine ring systems with oxygen, sulphur, or nitrogen atoms directly attached in positions 2 and 6
    • C07D473/18Heterocyclic compounds containing purine ring systems with oxygen, sulphur, or nitrogen atoms directly attached in positions 2 and 6 one oxygen and one nitrogen atom, e.g. guanine
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D495/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D495/02Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D495/04Ortho-condensed systems

Description

本発明は、医薬化学分野のものであり、具体的に、RETキナーゼ選択的な阻害活性を有する化合物、その調製方法、該化合物を含む医薬組成物、およびこれらの化合物の生体内RETキナーゼ関連疾患の予防および/または治療に用いられる薬剤の調製における使用、および血管新生またはがん転移関連疾患の予防および/または治療に用いられる薬剤の調製における使用、特に腫瘍増殖と転移の予防および/または治療に用いられる薬剤の調製における使用に関する。
現在、肺癌は人の健康を脅かし、命を奪う最大の死因といえる。今までは、標的薬による肺癌の治療が大きな進歩を遂げた。例えばImatinib、Gefitinib、Ceritinib、Sunitinibなど、キナーゼを目標とする一連の低分子医薬品が、臨床上の応用に成功した。なお、もっと多種類のキナーゼ阻害剤が開発中または臨床試験中である。
分子マーカー(biomarker)に基づく個性化治療は、既に実験室から臨床に導入され、進行性非小細胞肺癌患者に対する治療上において大きな臨床上の進展が得られた。これは、NSCLCに対しては、従来の病理組織学の分類に加えて、特定の患者の異なる分子マーカーの異なる発現レベルによって分子表現型の分類も可能となることを意味する。NSCLC患者は、治療を受ける前に関連の分子マーカーの測定を行う。臨床上で医師は、その腫瘍分子表現型の特徴に基づいて標的治療を行うことで、治療効果を向上できる。このような背景下で、腫瘍発生、発展と密接に関連しているドライバー遺伝子又はそれがコードするタンパク質をターゲットとして新薬を開発することは、抗腫瘍薬研究の焦点となっている。
RETキナーゼとはRETがん原遺伝子により発現される受容体型チロシンキナーゼ。タンパク質構造は、N末端からC末端まで順次に細胞外受容体ドメイン、膜貫通ドメインおよび細胞内チロシンキナーゼドメインを有する。該タンパク質は、1114個のアミノ酸からなり、その中で724から1016番目までがキナーゼドメインである。
従来では、肺腺がん(LADC)の治療において、他のタンパク質と融合したRETキナーゼタンパクを潜在的な標的とすることができるとの研究があった。現在既知のRETキナーゼと融合可能なタンパク質は、kinesin family member 5B(KIF5B)、coiled-coli domain containing 6(CCDC6)、tripartite motif-containing 33(TRIM33)およびnuclear receptor coactivator 4(NOCA4)がある。その中で、KIF5B-RET融合タンパク質が全てのRET融合タンパク質の90%を占める。なお、RET融合タンパク質と他のがんドライバー遺伝子、例えばEGFR、HER、BRAFまたはELM4-ALKとが相互に独立する。また、NIH3T3細胞において外来のKIF5B-RETタンパク質を発現させると細胞の態様変化と非依存的増殖を引き起こすことができるとの証拠がある。これらの研究成果はいずれも、RET融合タンパク質が潜在的な肺腺がんの治療標的であると証明する。したがって、RET融合タンパク質のキナーゼ活性を阻害可能な低分子のキナーゼ阻害剤に対する開発は、研究者らに注目される重要な分野となっている。
今現在、RETキナーゼに対する選択的な阻害剤に関する報道は未だなかったが、例えばDanusertib(汎Auroraキナーゼ阻害剤。CarpinelliP,etal.Mol.CancerTher.,2007,3158-3168.)、Bayer会社製のRegorafenib(VEGFR阻害剤)、AstraZeneca会社製のGefitinib(EGFR阻害。PedersenMW,etal.Br.J.Cancer.2005,915-923.)、およびPfizer会社製のSunitinib(VEGFRおよびPDGFR阻害剤。SunL,etal.J.Med.Chem.,2003,1116-1119.)はともにRETに強い阻害作用を持っている。しかし、様々な原因で、これら上記の低分子阻害剤は、RET融合タンパク質を含む肺腺癌の患者の治療に適用されていなかった。このため、このような患者の治療臨床実践で適用可能なRETに対する選択的な低分子阻害剤が極めて期待されている。
Figure 0007439018000001
本発明者らは、新たなRET阻害剤をはかるために、鋭意の研究を重ね、新規構造で、安全性が高く、RETに対し高い活性を有する一連の置換アリールエーテル誘導体を設計、合成したうえに、この種の新型の誘導体の抗腫瘍活性も検討した。
本発明は下記一般式の化合物を提供する。
Figure 0007439018000002
式中における置換基及び記号の定義は詳しく後述される。
本発明の目的は、RET選択的な阻害活性を有する化合物およびその立体異性体、そのプロドラッグ、その薬学的に許容される塩又はその薬学的に許容される溶媒和物を提供することにある。
本発明の別の目的は、上記化合物の調製方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、上記化合物を含む医薬組成物を提供することにある。
本発明の別の目的は、上記化合物の生体内RETキナーゼに関する細胞の異常な増殖、形態変化及び運動機能亢進等を伴う疾患の予防又は治療に用いられる医薬品の調製における使用、及び血管新生又はがん転移に関する疾患の予防又は治療に用いられる医薬品調製における使用、特に、腫瘍増殖と転移の予防又は治療に用いられる医薬品の調製における使用を提供することにある。
この文書は、本発明を理解するための例示的な実施形態および定義を含む、様々な具体的な実施形態および実施例を記載する。下記詳細な説明は具体的な好ましい実施形態を提供するが、当業者であれば、これらの実施形態は単なる例示にすぎず、本発明は他の方法で実施され得ることを理解できる。特許侵害を判定する目的で、本発明の範囲は、添付の請求の範囲の任意の1つ以上に係り、その等価物、および前記のそれらに同等した要素または制限を包含する。
本発明は、以下の技術構成により実現されるものである。
本発明は、一般式(I)で表される化合物、その立体異性体、そのプロドラッグ、その薬学的に許容される塩又はその薬学的に許容される溶媒和物を提供する。
Figure 0007439018000003
その中で、Rは下記から選択され:
1)水素、C1-C6アミド、置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル(その置換基はハロゲン原子、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、C3-C7シクロアルキル、ニトロ、シアノ、アミノ、ヒドロキシから選択される);
2)アミノまたは1つ或いは2つの窒素で置換されていてもよいアミノ(その置換基はC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、C3-C7シクロアルキルから選択される)、または2-N,N-ジメチルアミノエチルアミノ、2-ヒドロキシエチルアミノ、2-モルホリンエチルアミノ、2-チオモルホリニルエチルアミノ、2-(4-N-メチルピペラジニル)エチルアミノ、3-N,N-ジメチルアミノプロピルアミノ、3-N,N-ジエチルアミノプロピルアミノ、3-N,N-ジイソプロピルアミノプロピルアミノ、3-ヒドロキシプロピルアミノ、3-モルホリンプロピルアミノ、3-チオモルホリニルプロピルアミノ、3-(4-N-メチルピペラジニル)プロピルアミノ、N-メチルピペリジニル-4-アミノ、N-エチルピペリジニル-4-アミノ、N-イソプロピルピペリジニル-4-アミノ、N-アセチルピペリジニル-4-アミノ;
3)アリールアミノまたはヘテロアリールアミノ(その中のアリールまたはヘテロアリールはC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C3フッ素含有アルキル、C3-C6シクロアルキル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、置換されていてもよいヘテロサイクリル、C1-C6アルコキシカルボニル、C1-C6アシルによって置換されていてもよい);
4)N、OおよびSから選択された1つまたは複数のヘテロ原子を含む5-または6-員ヘテロサイクリル(前記5-または6-員ヘテロサイクリルはC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、C1-C6アルコキシカルボニル、C1-C6アシル、シアノ、置換されていてもよいヘテロサイクリルにより置換されていてもよい);
前記5-または6-員ヘテロサイクリルは、
モルホリン、3,5-ジメチルモルホリン、チオモルホリニル、テトラヒドロピロリル、3-N,N-ジメチルテトラヒドロピロリル、3-N,N-ジエチルテトラヒドロピロリル;
ピペリジニル、4-N,N-ジメチルアミノピペリジニル、4-N,N-ジエチルアミノピペリジニル、4-N,N-ジイソプロピルアミノピペリジニル、4-ヒドロキシピペリジニル、4-(N-メチルピペラジニル)ピペリジニル、4-(N-エチルピペラジニル)ピペリジニル、4-(N-イソプロピルピペラジニル)ピペリジニル、4-(N-アセチルピペラジニル)ピペリジニル、4-(N-tert-ブトキシホルミルピペラジニル)ピペリジニル、4-(N-メチルスルホニルピペラジニル)ピペリジニル、4-(N-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジニル)ピペリジニル、4-(N-(2-シアノエチル)ピペラジニル)ピペリジニル、4-(N-(3-ヒドロキシプロピル)ピペラジニル)ピペリジニル、4-(N-(2-N,N-ジメチルエチル)ピペラジニル)ピペリジニル、4-(N-(2-N,N-ジエチルエチル)ピペラジニル)ピペリジニル、4-(N-(3-N,N-ジメチルプロピル)ピペラジニル)ピペリジニル、4-(N-(3-N,N-ジエチルプロピル)ピペラジニル)ピペリジニル、4-(テトラヒドロピロリル)ピペリジニル、4-(3-N,N-ジメチルテトラヒドロピロリル)ピペリジニル;
N-メチルピペラジニル、N-エチルピペラジニル、N-イソプロピルピペラジニル、N-アセチルピペラジニル、N-tert-ブトキシホルミルピペラジニル、N-メチルスルホニルピペラジニル、N-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジニル、N-(2-シアノエチル)ピペラジニル、N-(3-ヒドロキシプロピル)ピペラジニル、N-(2-N,N-ジメチルエチル)ピペラジニル、N-(2-N,N-ジエチルエチル)ピペラジニル、N-(3-N,N-ジメチルプロピル)ピペラジニル、N-(3-N,N-ジエチルプロピル)ピペラジニル、2-オキソ-ピペラジニル-4-イル、N-(N-メチル-4-ピペリジニル)ピペラジニル、N-(N-エチル-4-ピペリジニル)ピペラジニル、N-(N-アセチル-4-ピペリジニル)ピペラジニルを含むがそれらに限定されず、
好ましくはRは、下記から選択され:
1)水素、C1-C6アミド、置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6フッ素含有アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル(その置換基はハロゲン原子、アミノ、ヒドロキシ、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6フッ素含有アルキルから選択される);
2)アミノまたは1つ或いは2つの窒素で置換されていてもよいアミノ(その置換基はC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6フッ素含有アルキル、C3-C7シクロアルキルから選択される);
3)アリールアミノまたはヘテロアリールアミノ(その中のアリールまたはヘテロアリールはC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C3フッ素含有アルキル、C3-C6シクロアルキル、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、置換されていてもよいヘテロサイクリルによって置換されていてもよい);
は、水素、ハロゲン原子、C1-C6アルキルアミノ、ジ-C1-C6アルキルアミノ、置換されていてもよいC1-C6アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル[その置換基はハロゲン原子、アミノ、ヒドロキシ、置換されていてもよいC6-C10アリールまたは置換されていてもよいヘテロアリール(その置換基はハロゲン原子、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6フッ素含有アルキルから選択される)から選択される]から選択され、
好ましくはRは、水素、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1-C6アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、置換されていてもよいC6-C10アリールまたは置換されていてもよいヘテロアリールから選択され、
は、置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル、置換されていてもよいC1-C6アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル(その置換基はハロゲン原子、置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、ヒドロキシから選択される)から選択され、
好ましくはRは、置換されていてもよいC6-C10アリールまたは置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいC1-C6アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、置換されていてもよいヘテロサイクリル(その置換基は置換されていてもよいヘテロサイクリル、ヒドロキシ、C1-C6フッ素含有アルキル、置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリールから選択される)から選択され、
Aが、-NR-CH=N-、-NR-N=CH-、-CH=CH-NR-、=N-NR-CH=、-NR-CH=CH-、-CH=CH-S-、-S-CH=CH-(点線は、Aが-NR-CH=N-、-NR-N=CH-、-CH=CH-NR-、-NR-CH=CH-、-CH=CH-S-、-S-CH=CH-である場合はその位置が二重結合であることを示す)から選択され、
Xは、NまたはCHであり、好ましくはNであり、
Lは、-NHCO-、-CONH-、-CO-、-NHSO-、-SONH-、-NHCONH-、-NHCSNH-、-COO-、-OCO-から選択され、好ましくは-NHCO-、-CONH-、-CO-から選択され、
前記薬学的に許容される塩は、好ましくは無機酸塩または有機酸塩であり、その中で、前記無機酸塩は塩酸塩、臭化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩またはリン酸塩であり、前記有機酸塩はギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、安息香酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、アルキルスルホン酸塩またはアリールスルホン酸塩であり、好ましくは前記アルキルスルホン酸塩はメチルスルホン酸塩またはエチルスルホン酸塩であり、前記アリールスルホン酸塩はベンゼンスルホン酸塩またはp-トルエンスルホン酸塩である。
本発明の目的は以下の技術態様によりさらに実現される。上記一般式I-VIIの化合物およびその立体異性体、そのプロドラッグ、その薬学的に許容される塩またはその薬学的に許容される溶媒和物であって、その特徴は前記化合物が下記の構成一般式を有することにある。
Figure 0007439018000004
第1の態様では、本発明の具体的技術構成によれば、前記の化合物、その立体異性体、そのプロドラッグ、またはその薬学的に許容される塩または薬学的に許容される溶剤合物は下記の構成を有する。
Figure 0007439018000005
式中、Rは、水素、置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、ニトロ、シアノ、アミノ、ヒドロキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル(その置換基は、ハロゲン原子、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、C3-C7シクロアルキル、ニトロ、シアノ、アミノ、ヒドロキシから選択される)から選択され、
好ましくはRは水素、置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6フッ素含有アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、ヒドロキシ、アミノ、置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル(その置換基はハロゲン原子、アミノ、ヒドロキシ、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6フッ素含有アルキルから選択される)から選択され、
より好ましくはRは水素、C1-C6アルコキシ、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、ヒドロキシ、アミノ、置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル(その置換基はフルオロ、クロロ、ブロモ、アミノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチルから選択される)から選択され、
最も好ましくはR
Figure 0007439018000006
から選択され、
は、水素、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1-C6アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル(その置換基はハロゲン原子から選択される)から選択され、
好ましくはRは、水素、ハロゲン原子、C1-C6アルキル、C1-C6フッ素含有アルキルから選択され、
より好ましくはRは、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、トリフルオロメチルから選択され、
最も好ましくはRはH、4-Cl、4-CH、6-CHから選択され、
は置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル、置換されていてもよいC1-C6アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル(その置換基はハロゲン原子、置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル、置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、ヒドロキシから選択される)から選択され、
好ましくはRは、一置換または二置換または非置換のC6-C10アリールまたはヘテロアリール(その置換基は置換されていてもよいC1-C6アルキルであり、前記C1-C6アルキルにおける置換基はC1-C6アルキルによって置換されるヘテロサイクリルである)、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6アルキルによって置換されるヘテロサイクリルから選択され、
より好ましくはR
Figure 0007439018000007
であり、
式中、Z~Z中の1つはCF-であり、その他は水素であり;
またはZ、Z、Z中の2つは個別にCF-、
Figure 0007439018000008
から選択され、その他の1つおよびZ、Zは水素であり、
最も好ましくはR
Figure 0007439018000009
であり、そのZはCF-であり、その他は水素であり;またはZはCF-であり、Z、Z中の1つは
Figure 0007439018000010
であり、その他の1つおよびZ、Zは水素であり;
は水素、C1-C6アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、トリ(C1-C6アルキル)シリルC1-C6アルコキシC1-C6アルキルから選択され、
好ましくはRは水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、トリフルオロメチル、トリ(C1-C6アルキル)シリルC1-C6アルコキシC1-C6アルキルから選択され、
最も好ましくはRは水素、メチル、イソプロピル、トリメチルシリルエトキシメチル(-SEM)から選択され、
Lは-NHCO-、-CONH-、-NHSO-、-SONH-、-NHCONH-、-NHCSNH-、-COO-、-OCO-から選択され、好ましくはLは-NHCO-、-CONH-から選択される。
第2の態様では、本発明の具体的技術構成によれば、前記の化合物、その立体異性体、そのプロドラッグ、またはその薬学的に許容される塩または薬学的に許容される溶剤合物は下記の構成を有する。
Figure 0007439018000011
式中、Rは下記から選択され:
1)水素、置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ;
2)置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル(その置換基は下記からハロゲン原子、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、C3-C7シクロアルキル、ニトロ、シアノ、アミノ、ヒドロキシから選択される);
3)アミノまたは1つ或いは2つの窒素で置換されていてもよいアミノ(その置換基はC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、C3-C7シクロアルキルから選択される);
4)アリールアミノまたはヘテロアリールアミノ(その中のアリールまたはヘテロアリールは、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C3フッ素含有アルキル、C3-C6シクロアルキル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、置換されていてもよいヘテロサイクリル、C1-C6アルコキシカルボニル、C1-C6アシルによって置換されていてもよい);
好ましくはRは下記から選択され:
1)水素、置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6フッ素含有アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、ヒドロキシ;
2)置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル(その置換基はハロゲン原子、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、アミノ、ヒドロキシから選択される);
3)アミノまたは1つ或いは2つの窒素で置換されていてもよいアミノ(その置換基はC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6フッ素含有アルキル、C3-C7シクロアルキルから選択される);
4)アリールアミノまたはヘテロアリールアミノ(その中のアリールまたはヘテロアリールはC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C3フッ素含有アルキル、C3-C6シクロアルキル、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、置換されていてもよいヘテロサイクリルによって置換されていてもよい);
より好ましくはRは下記から選択され:
1)水素、ヒドロキシ;
2)置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル(その置換基はフルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、アミノ、ヒドロキシから選択される);
3)アミノまたは1つ或いは2つの窒素で置換されていてもよいアミノ(その置換基はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルから選択される);
4)アリールアミノまたはヘテロアリールアミノ(その中のアリールまたはヘテロアリールはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチルシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヒドロキシ、置換されていてもよいヘテロサイクリルによって置換されていてもよい);
最も好ましくはRは-H、
Figure 0007439018000012
から選択され、
は水素、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1-C6アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル(その置換基はハロゲン原子から選択される)から選択され、
好ましくはRは水素、ハロゲン原子、C1-6アルキル、C1-C6フッ素含有アルキルから選択され、
より好ましくはRは水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、トリフルオロメチルから選択され、
最も好ましくはRはH、4-Cl、4-CH、6-CHから選択され、
は、置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル、置換されていてもよいC1-C6アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル(その置換基はハロゲン原子、置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル、置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、ヒドロキシから選択される)から選択され、
好ましくはRは置換されていてもよいC6-C10アリールまたは置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいC1-C6アルキル(その置換基は置換されていてもよいC1-C6アルキル、置換されていてもよいヘテロサイクリル、ヒドロキシ、C1-C6フッ素含有アルキル、置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリールから選択される)から選択され、
より好ましくはRは、任意で置換または非置換のC1-C6アルキル(その置換基は置換されていてもよいヘテロサイクリル、ヒドロキシから選択される)、一置換または二置換または非置換のC6-C10アリール(その置換基は置換されていてもよいC1-C6アルキルから選択され、前記C1-C6アルキルにおける置換基はC1-C6アルキルによって置換されるヘテロサイクリルである)、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6アミド、C1-C6アミドC1-C6アルキルまたはC1-C6アルキル中の1つによって置換されるヘテロサイクリル、C1-C6アルキルによって置換されるヘテロアリールから選択され、
最も好ましくはRは下記から選択され:
1)
Figure 0007439018000013
2)
Figure 0007439018000014
式中、Z、Z、Z、Z、Zはいずれも水素であり;
またはZはCF-であり、その他は水素であり;
またはZはCF-であり、Z、Z中の1つはCF-、
Figure 0007439018000015
から選択され、その他の1つおよびZ、Zは水素であり;
または、Lは-CO-とすると、R
Figure 0007439018000016
であり;
は水素、C1-6アルキル、C1-C6フッ素含有アルキルから選択され、
好ましくはRは水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、トリフルオロメチルから選択され、
最も好ましくはRは水素、メチル、エチル、イソプロピルであり;
Lは-NHCO-、-CONH-、-CO-、-NHSO-、-SONH-、-NHCONH-、-NHCSNH-、-COO-、-OCO-から選択され、Lは好ましくは-NHCO-、-CONH-、-CO-から選択される。
第3の態様では、本発明の具体的技術構成によれば、前記化合物、その立体異性体、そのプロドラッグ、またはその薬学的に許容される塩または薬学的に許容される溶剤合物は下記の構成を有する。
Figure 0007439018000017
式中、Rは下記から選択され:
1)水素、置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ;
2)置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル(その置換基はハロゲン原子、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、C3-C7シクロアルキル、ニトロ、シアノ、アミノ、ヒドロキシから選択される);
3)アミノまたは1つ或いは2つの窒素で置換されていてもよいアミノ(その置換基はC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、C3-C7シクロアルキルから選択される);
4)アリールアミノまたはヘテロアリールアミノ(その中のアリールまたはヘテロアリールはC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C3フッ素含有アルキル、C3-C6シクロアルキル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、置換されていてもよいヘテロサイクリル、C1-C6アルコキシカルボニル、C1-C6アシルによって置換されていてもよい);
好ましくはRは下記から選択され:
1)水素、ヒドロキシ、置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、 置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル;
2)置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル(その置換基はハロゲン原子、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、アミノ、ヒドロキシから選択される);
3)アミノまたは1つ或いは2つの窒素で置換されていてもよいアミノ(その置換基はC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6フッ素含有アルキル、C3-C7シクロアルキルから選択される);
4)アリールアミノまたはヘテロアリールアミノ(その中のアリールまたはヘテロアリールはC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C3フッ素含有アルキル、C3-C6シクロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、置換されていてもよいヘテロサイクリルによって置換されていてもよい);
より好ましくはRは下記から選択され:
1)水素、ヒドロキシ;
2)置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル(その置換基はフルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、アミノ、ヒドロキシから選択される);
3)アミノまたは1つ或いは2つの窒素で置換されていてもよいアミノ(その置換基はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルから選択される);
最も好ましくはRは-H、-OH、
Figure 0007439018000018
から選択され、
は水素、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1-C6アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、置換されていてもよいC6-C10アリールまたは置換されていてもよいヘテロアリール(その置換基はハロゲン原子、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6フッ素含有アルキルから選択される)から選択され、
好ましくはRは水素、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、置換されていてもよいC6-C10アリールまたは置換されていてもよいヘテロアリールから選択され、
より好ましくはRは水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、トリフルオロメチル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアオキサゾール、ピロリル、フリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、チエニル、インダゾリル、キノリル、イソキノリルから選択され、
最も好ましくはRはH、4位の
Figure 0007439018000019
、4-Cl、4-CH、6-CHから選択され、
は置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル、置換されていてもよいC1-C6アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル(その置換基はハロゲン原子、置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル、置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、ヒドロキシから選択される)から選択され、
好ましくはRは一置換または二置換または非置換のC6-C10アリールまたはヘテロアリール(その置換基は置換されていてもよいC1-C6アルキルであり、前記C1-C6アルキルにおける置換基はC1-C6アルキルによって置換されるヘテロサイクリルである)、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6アミド、C1-C6アミドC1-C6アルキルまたはC1-C6アルキル中の1つによって置換されるヘテロサイクリル、C1-C6アルキルによって置換されるヘテロアリールから選択され、
より好ましくはR
Figure 0007439018000020
であり、
そのZ~Z中の1つはCF-であり、その他は水素であり;
またはZ、Z、Z中の2つは個別にCF-、
Figure 0007439018000021
から選択され、その他の1つおよびZ、Zは水素であり;
最も好ましくはR
Figure 0007439018000022
であり、
そのZはCF-であり、その他は水素であり;
またはZはCF-であり、Z、Z中の1つは
Figure 0007439018000023
であり、その他の1つおよびZ、Zは水素であり;
は水素、C1-6アルキル、C1-C6フッ素含有アルキルから選択され、
好ましくはRは水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、トリフルオロメチルから選択され、
は最も好ましくは水素、メチルであり、
Lは-NHCO-、-CONH-、-NHSO-、-SONH-、-NHCONH-、-NHCSNH-、-COO-、-OCO-から選択され、Lは好ましくは-NHCO-、-CONH-から選択される。
第4の態様では、本発明の具体的技術構成によれば、前記の化合物、その立体異性体、そのプロドラッグ、またはその薬学的に許容される塩または薬学的に許容される溶剤合物は下記の構成を有する。
Figure 0007439018000024
式中、Rは水素、置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、ニトロ、シアノ、アミノ、ヒドロキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル(その置換基はハロゲン原子、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、C3-C7シクロアルキル、ニトロ、シアノ、アミノ、ヒドロキシから選択される)から選択され、
好ましくはRは水素、置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6フッ素含有アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、ヒドロキシ、アミノ、置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル(その置換基はハロゲン原子、アミノ、ヒドロキシ、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6フッ素含有アルキルから選択される)から選択され、
より好ましくはRは水素、C1-C6アルコキシ、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、ヒドロキシ、アミノ、置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル(その置換基はフルオロ、クロロ、ブロモ、アミノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチルから選択される)から選択され、
最も好ましくはRは-H、
Figure 0007439018000025
から選択され、
は水素、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1-C6アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル(その置換基はハロゲン原子から選択される)から選択され、
好ましくはRは水素、ハロゲン原子、C1-6アルキル、C1-C6フッ素含有アルキルから選択され、
より好ましくはRは水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、トリフルオロメチルから選択され、
は最も好ましくはH、4-Cl、4-CH、6-CHから選択され、
は置換されていてもよいC1-C6アルキル(その置換基はハロゲン原子、置換されていてもよいヘテロサイクリル、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、ヒドロキシである)、置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル、置換されていてもよいC1-C6アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル(その置換基はハロゲン原子、置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル、置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、ヒドロキシから選択される)から選択され、
好ましくはRは一置換または二置換または非置換のC6-C10アリールまたはヘテロアリール(その置換基は置換されていてもよいC1-C6アルキルであり、前記C1-C6アルキルにおける置換基はC1-C6アルキルによって置換されるヘテロサイクリルである)、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C1-C6アルキルによって置換されるヘテロサイクリル、C1-C6アルキルによって置換されるヘテロアリールから選択され、
より好ましくはR
Figure 0007439018000026
であり、
そのZ~Z中の1つはCF-またはCFO-であり、その他は水素であり;
またはZ、Z、Z中の2つは個別にCF-、
Figure 0007439018000027
から選択され、その他の1つおよびZ、Zは水素であり、
は最も好ましくは
Figure 0007439018000028
であり、
そのZはCF-またはCFO-であり、その他は水素であり;
またはZはCF-であり、Z、Z中の1つは
Figure 0007439018000029
であり、その他の1つおよびZ、Zは水素であり、
はC1-C6アルキル、C1-C6フッ素含有アルキルから選択され、
好ましくはRはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、トリフルオロメチルから選択され、
最も好ましくはRはメチルから選択され、
Lは-NHCO-、-CONH-、-NHSO-、-SONH-、-NHCONH-、-NHCSNH-、-COO-、-OCO-から選択され、Lは好ましくは-NHCO-、-CONH-から選択される。
第5の態様では、本発明の具体的技術構成によれば、前記の化合物、その立体異性体、そのプロドラッグ、またはその薬学的に許容される塩または薬学的に許容される溶剤合物は下記の構成を有する。
Figure 0007439018000030
式中、Rは下記から選択され:水素、C1-C6アミド、置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、ニトロ、シアノ、アミノ、ヒドロキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル(その置換基はハロゲン原子、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、C3-C7シクロアルキル、ニトロ、シアノ、アミノ、ヒドロキシから選択される)から選択され、
好ましくはRは水素、C1-C6アミド、置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、ヒドロキシ、アミノ、置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル(その置換基はハロゲン原子、アミノ、ヒドロキシ、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6フッ素含有アルキルから選択される)から選択され、
より好ましくはRは水素、C1-C6アミド、C1-C6アルコキシ、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、ヒドロキシ、アミノ、置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル(その置換基は下記から選択され:フルオロ、クロロ、ブロモ、アミノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチルから選択される)から選択され、
最も好ましくはR
Figure 0007439018000031
から選択され、
は水素、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1-C6アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル(その置換基はハロゲン原子から選択される)から選択され、
好ましくはRは水素、ハロゲン原子、C1-6アルキル、C1-C6フッ素含有アルキルから選択され、
より好ましくはRは水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、トリフルオロメチルから選択され、
は最も好ましくはH、4-CH、6-CHから選択され、
は置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル、置換されていてもよいC1-C6アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル(その置換基はハロゲン原子、置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル、置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、ヒドロキシから選択される)から選択され、
好ましくはRは一置換または二置換または非置換のC6-C10アリールまたはヘテロアリール(その置換基は置換されていてもよいC1-C6アルキルであり、前記C1-C6アルキルにおける置換基はC1-C6アルキルによって置換されるヘテロサイクリルである)、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6アルキルに置換されるヘテロサイクリルから選択され、
より好ましくはR
Figure 0007439018000032
であり、
そのZ~Z中の1つはCF-であり、その他は水素であり;
またはZ、Z、Z中の2つは個別にCF-、
Figure 0007439018000033
から選択され、その他の1つおよびZ、Zは水素であり、
は最も好ましくは
Figure 0007439018000034
であり、
そのZはCF-であり、その他は水素であり;
またはZはCF-であり、Z、Z中の1つは
Figure 0007439018000035
であり、その他の1つおよびZ、Zは水素であり、
は水素、C1-C6アルキル、C1-C6フッ素含有アルキルから選択され、
好ましくはRは水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、トリフルオロメチルから選択され、
最も好ましくはRは水素、メチルから選択され、
Lは-NHCO-、-CONH-、-NHSO-、-SONH-、-NHCONH-、-NHCSNH-、-COO-、-OCO-から選択され、Lは好ましくは-NHCO-、-CONH-から選択される。
第6の態様では、本発明の具体的技術構成によれば、前記の化合物、その立体異性体、そのプロドラッグ、またはその薬学的に許容される塩または薬学的に許容される溶剤合物は下記の構成を有する。
Figure 0007439018000036
式中、Rは水素、C1-C6アミド、置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、ニトロ、シアノ、アミノ、ヒドロキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル(その置換基はハロゲン原子、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、C3-C7シクロアルキル、ニトロ、シアノ、アミノ、ヒドロキシから選択される)から選択され、
好ましくはRは水素、C1-C6アミド、置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、ヒドロキシ、アミノ、置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル(その置換基はハロゲン原子、アミノ、ヒドロキシ、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6フッ素含有アルキルから選択される)から選択され、
より好ましくはRは水素、C1-C6アルコキシ、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、ヒドロキシ、アミノ、置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル(その置換基はフルオロ、クロロ、ブロモ、アミノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチルから選択される)から選択され、
最も好ましくはR
Figure 0007439018000037
から選択され、
は水素、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1-C6アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル(その置換基はハロゲン原子から選択される)から選択され、
好ましくはRは水素、ハロゲン原子、C1-6アルキル、C1-C6フッ素含有アルキルから選択され、
より好ましくはRは水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、トリフルオロメチルから選択され、
は最も好ましくはH、4-Cl、4-CH、6-CHから選択され、
は置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル、置換されていてもよいC1-C6アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル(その置換基はハロゲン原子、置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル、置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、ヒドロキシから選択される)から選択され、
好ましくはRは一置換または二置換または非置換のC6-C10アリールまたはヘテロアリール(その置換基は置換されていてもよいC1-C6アルキルであり、前記C1-C6アルキルにおける置換基はC1-C6アルキルによって置換されるヘテロサイクリルである)、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6アルキルによって置換されるヘテロサイクリルから選択され、
より好ましくはR
Figure 0007439018000038
であり、
そのZ、Z、Z中の2つは個別にCF-、
Figure 0007439018000039
から選択され、その他の1つおよびZ、Zは水素であり、
は最も好ましくは
Figure 0007439018000040
であり、
そのZはCF-であり、Z、Z中の1つは
Figure 0007439018000041
であり、その他の1つおよびZ、Zは水素であり、
Lは-NHCO-、-CONH-、-NHSO-、-SONH-、-NHCONH-、-NHCSNH-、-COO-、-OCO-から選択され、Lは好ましくは-NHCO-、-CONH-から選択される。
第7の態様では、本発明の具体的技術構成によれば、前記の化合物、その立体異性体、そのプロドラッグ、またはその薬学的に許容される塩または薬学的に許容される溶剤合物は下記の構成を有する。
Figure 0007439018000042
式中、Rは水素、C1-C6アミド、置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、ニトロ、シアノ、アミノ、ヒドロキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル(その置換基はハロゲン原子、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、C3-C7シクロアルキル、ニトロ、シアノ、アミノ、ヒドロキシから選択される)から選択され、
好ましくはRは水素、C1-C6アミド、置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、ヒドロキシ、アミノ、置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル(その置換基はフルオロ、クロロ、ブロモ、アミノ、ヒドロキシ、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6フッ素含有アルキルから選択される)から選択され、
より好ましくはRは水素、C1-C6アルコキシ、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、ヒドロキシ、アミノ、置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル(その置換基はフルオロ、クロロ、ブロモ、アミノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチルから選択される)から選択され、
最も好ましくはR
Figure 0007439018000043
から選択され、
は水素、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1-C6アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル(その置換基はハロゲン原子から選択される)から選択され、
好ましくはRは水素、ハロゲン原子、C1-C6アルキル、C1-C6フッ素含有アルキルから選択され、
より好ましくはRは水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、トリフルオロメチルから選択され、
最も好ましくはRはH、4-Cl、4-CH、6-CHから選択され、
は置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル、置換されていてもよいC1-C6アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル(その置換基はハロゲン原子、置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル、置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、ヒドロキシから選択される)から選択され、
好ましくはRは一置換または二置換または非置換のC6-C10アリールまたはヘテロアリール(その置換基は置換されていてもよいC1-C6アルキルであり、前記C1-C6アルキルにおける置換基はC1-C6アルキルによって置換されるヘテロサイクリルである)、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6アルキルによって置換されるヘテロサイクリル、C1-C6アルキルによって置換されるヘテロサイクリルから選択され、
より好ましくはR
Figure 0007439018000044
であり、
そのZ、Z、Z中の2つは個別にCF-、
Figure 0007439018000045
から選択され、その他の1つおよびZ、Zは水素であり、
は最も好ましくは
Figure 0007439018000046
であり、
そのZはCF-であり、Z、Z中の1つは
Figure 0007439018000047
であり、その他の1つおよびZ、Zは水素であり、
Lは-NHCO-、-CONH-、-NHSO-、-SONH-、-NHCONH-、-NHCSNH-、-COO-、-OCO-から選択され、Lは好ましくは-NHCO-、-CONH-から選択される。
本発明の目的は下記の技術態様によりさらに実現される。上記一般式I-VIIの化合物と一定の量の酸(例えば等量)より薬学的に許容される塩を形成する。ここで、薬学的に許容される塩は無機酸塩または有機酸塩である。その中、前記無機酸塩は塩酸塩、臭化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩またはリン酸塩であり、前記有機酸塩はギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、安息香酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、アルキルスルホン酸塩またはアリールスルホン酸塩であり、好ましくは、前記アルキルスルホン酸塩はメチルスルホン酸塩またはエチルスルホン酸塩であり、前記アリールスルホン酸塩はベンゼンスルホン酸塩またはp-トルエンスルホン酸塩である。
本発明の目的は下記の技術態様によりさらに実現される。上記一般式I-VIIの化合物より医薬組成物を形成する。その医薬組成物は、薬学的に許容される溶剤合物と薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤を含む。
本発明の目的は下記の技術態様によりさらに実現される。本発明は一般式I-VIIの化合物および塩の調整方法を提供することである。その特徴は以下のステップを含むことである。
a)塩基性条件のもとで一般式1の化合物と一般式2の化合物を反応させて、一般式3の化合物を得ること。
Figure 0007439018000048
b)Suzuki共役反応またはBuchwald共役反応または塩基性条件のもとで一般式3の化合物を反応させて、一般式I-VIIの化合物を得ること。
Figure 0007439018000049
ここで、R、R、R、A、X、Lは前記と同義である。Rは反応基であり、水素、ホウ酸基またはホウ酸エステル基等から選択される。
本発明の目的は下記の技術態様によりさらに実現される。本発明は一般式I-VIIの化合物および塩の調製方法を提供することである。その特徴は以下の通りである。
a)化合物3の調製で使用される塩基は有機塩基(例えばn-ブチルリチウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert-ブトキシド等)または無機塩基(例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等)から選択され、好ましくは炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムである。
b)化合物I-VIIの調製では、反応がSuzuki共役反応である場合、使用される金属触媒は遷移金属触媒(例えばPd(dppf)Cl・CHCl、Pd(OAc)、Pd(PPh34、Ni(cod)、Ni(dppf)Clなど)であり、好ましくはPd(dppf)Cl・CHClである。使用される溶剤はトルエン、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、水または混合溶剤であるがそれらに限定されず、好ましくはテトラヒドロフラン-水の混合溶剤である。使用される塩基は炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、リン酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化バリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウム、ナトリウムtert-ブトキシドであるがそれらに限定されず、好ましくは炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムである。
c)化合物I-VIIの調製では、反応がBuchwald共役反応である場合、使用される金属触媒は遷移金属触媒(例えばPd(dba)3、Pd(OAc)、Pd(dppf)Cl・CHCl等)であり、好ましくはPd(dba)3である。使用されるリン配位子はであるがそれらに限定されない。使用される溶剤はトルエン、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、第三級ブタノールであるがそれらに限定されず、好ましくは第三級ブタノールである。使用される塩基は炭酸カリウム、炭酸セシウム、ナトリウムtert-ブトキシド、リチウムヘキサメチルジシラジド(LHMDS)であるがそれらに限定されず、好ましくは炭酸カリウムまたは炭酸セシウムである。
d)化合物I-VIIの調製では、反応が塩基性条件である場合、使用される塩基は有機塩基(例えばトリエチルアミン、ピリジル、4-ジメチルアミノピリジル、ジイソプロピルエチルアミン等)または無機塩基(例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等)から選択され、好ましくはトリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンである。使用される溶剤はトルエン、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、または第三級ブタノールであるがそれらに限定されず、好ましくはテトラヒドロフランである。
別記されない限り、上記基および置換基は医薬品化学の分野における一般的な意味を有する。用語「C1-C6アルキル」は、1-6の炭素原子を含む任意の直鎖状または分枝鎖状の基、例えばメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、sec-ブチル、n-ペンチル、tert-ペンチル、n-ヘキシル等を意味する。
用語「C2-C6アルケニル」は、2-6の炭素原子を含み、且つ少なくとも1つのアルケニルを含む任意の直鎖状または分枝鎖状の基、例えばビニル、アリル、1-プロペニル、イソプロペニル、1-ブテニル、2-ブテニル、3-ブテニル、2-ペンテニル、1-ヘキセニル等を意味する。
用語「C2-C6アルキニル」は、2-6の炭素原子を含み、且つ少なくとも1つのアルキニルを含む任意の直鎖状または分枝鎖状の基、例えばエチニル、2-プロピニル、4-ペンチン等を意味する。
用語「C1-C6アミド」は、アミド(CONH2)を含み且つ1-6の炭素原子を含む任意の直鎖状または分枝鎖状の基、例えばホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、ヘキシル、ヘキサノイル等を意味する。
用語「C3-C7シクロアルキル」は、3-から7-員全炭素単環を示し、これは、一つまたは複数の二重結合を含んでもよいが、完全共役π-電子系を有さない。シクロアルキルの例は、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロペンテン、シクロヘキサン、シクロヘキセン、シクロヘキサジエン、シクロヘプタンであるがそれらに限定されない。
用語「シリル」は、シリサイル(silicyl)、rlr2r3r4-Siとも言われ、SiH4におけるHが1から4つの本発明に言及された有機基、例えば「C1-C6アルキル」、「C1-C3アルキル」、 「C2-C6アルケニル」、 「C2-C6アルキニル」、 「C3-C7シクロアルキル」、 「C1-C6アミド」、「C1-C6アミドC1-C6アルキル」 、「ハロゲン原子」、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ等によって置換されるものを意味する。用語「フッ素含有アルキル」または「ポリフッ化アルキル」は、アルキル骨格が一つまたは複数のフッ素に置換される基、例えば、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル等を意味する。
用語「C1-C6アシル」は、-C(=O)-Hおよび-C(=O)-C1-C5アルキル、例えばホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル等を意味する。
なお、C1-C6酸素含有アルキルはC1-C6アルキル骨格が1つまたは複数のC1-C6アルコキシによって置換される基、例えば、メトキシエチル、メトキシエトキシメチル等を意味する。
用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素原子を意味する。
用語「シアノ」は-CN基を意味する。
用語「ニトロ」は、-NO2基を意味する。
用語「アリール」または「C6-C10アリール」は、C6-10のモノ-、バイ-、またはポリ炭素環炭化水素を意味する。任意でさらに一重結合により互いに縮合または連結される1~2個の環構造を有する。ここで、前記炭素環の内の少なくとも1つは、「芳香族」であり、ここで「芳香族」という用語は、完全に共役したπ-電子結合系を指す。アリール環は任意でさらに芳香族や非芳香族的な炭素環とヘテロサイクリルの環に縮合または連結されていてもよい。前記アリールの非限定的な例は、フェニル、α-またはβ-ナフチルがあげられる。
用語「ヘテロアリール」は、芳香族ヘテロサイクリルを指し、典型的には、N、OまたはSから選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~8員のヘテロサイクリルである。ヘテロアリール環は、任意で芳香族および非芳香族の炭素環ならびにヘテロサイクリルにさらに縮合または連結されていてもよい。前記ヘテロアリールの非限定的な例は、たとえば、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアオキサゾール、ピロリル、フェニル-ピロリル、フリル、フェニル-フリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、チエニル、ベンゾチエニル、イソインドリン、ベンゾイミダゾリル、インダゾリル、キノリル、イソキノリル、1,2,3-トリアゾリル、1-フェニル-1,2,3-トリアゾリル、2,3-ジヒドロベンゾフラニル、2,3-ジヒドロベンゾチオフェニル;ベンゾピラニル、2,3-ジヒドロベンゾキサジニル、2,3-ジヒドロキノキサリニル等があげられる。
用語「ヘテロサイクリル」(「ヘテロシクロアルキル」とも称される)は、3から7員の、飽和または部分的に不飽和の炭素環式環を指し、1つ以上の炭素原子は、窒素、酸素および硫黄などのヘテロ原子によって置換されている。ヘテロサイクリルの非限定的な例は、例えばピラニル、ピロリジン、ピロリン、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピラゾリン、チアゾリン、チアゾリジン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、1,3-ジオキソラン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、モルフォリン、テトラヒドロピロリル、チオモルホリン基等があげられる。
用語「置換されていてもよいヘテロサイクリル」は、上記「ヘテロサイクリル」が1つまたは複数の「C1-C6アルキル」、「C1-C3アルキル」、「C3-C6シクロアルキル」、 「C1-C6アミド」、「C1-C6アミドC1-C6アルキル」 、「ハロゲン原子」、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ等によって置換され、或いは置換されていない。
用語「置換されていてもよいXX基」は、上記「XX基」が1つまたは複数の「C1-C6アルキル」、「置換されていてもよいC1-C6アルキル」、「C1-C3アルキル」、「C3-C6シクロアルキル」、 「C1-C6アミド」、「C1-C6アミドC1-C6アルキル」 、「ヘテロサイクリル」、「ハロゲン原子」、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ等によって置換され、或いは置換されていない。
本発明によれば、そして別途規定する場合を除き、、任意の上記基が「置換されていてもよい」は、さらに任意でその任意自由位置に1つまたは複数の基によって置換されることを意味する。例えば1-6個の基によって置換される。該基は個別にハロゲン原子、ニトロ、オキソ(=O)、シアノ、C1-C6 アルキル、ポリフッ化アルキル、ポリフッ化アルコキシ、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、ヒドロキシヘテロサイクリル、アリール、アリール-アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール-アルキル、ヘテロサイクリル、ヘテロサイクリル-アルキル、C3-C7シクロアルキル、シクロアルキル-アルキル、アルキル-アリール、アルキル-ヘテロアリール、アルキル-ヘテロサイクリル、アルキル-シクロアルキル、アルキル-アリール-アルキル、アルキル-ヘテロアリール-アルキル、アルキル-ヘテロサイクリル-アルキル、アルキル-シクロアルキル-アルキル、アルキル-ヘテロサイクリル-ヘテロサイクリル、ヘテロサイクリル-ヘテロサイクリル、ヘテロサイクリル-アルキル-ヘテロサイクリル、ヘテロサイクリル-アルキルアミノ、アルキル-ヘテロサイクリル-アルキル-アミノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロサイクリルキシ、アルキル-ヘテロサイクリルキシ、メチレンジオキシフェニル、アルキルカルボニルキシ、アリールカルボニルキシ、シクロアルケニルキシ、ヘテロサイクリルカルボニルキシ、アルキレンアミノキシ、カルボキシル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、シクロアルキルキシカルボニル、ヘテロサイクリルキシカルボニル、アミノ、ウレイド、アルキルアミノ、アミノ-アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ジアルキルアミノ-ヘテロサイクリル、ジアルキルアミノ-アルキルアミノ、アリールアミノ、アリールアルキルアミノ、二アリールアミノ、ヘテロサイクリルアミノ、アルキル-ヘテロサイクリルアミノ、アルキル-ヘテロサイクリルカルボニル、ホルミルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、ヘテロサイクリルカルボニルアミノ、アルキル-ヘテロサイクリルカルボニルアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロサイクリルアミノカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ-アルキルアミノ、アルコキシカルボニルヘテロサイクリル-アルキルアミノ、アルコキシ-アリール-アルキル、ヒドロキシアミノ-カルボニル、アルコキシイミノ、アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、ヘテロサイクリルスルホニルアミノ、ホルミル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、シクロアルキルカルボニル、ヘテロサイクリルカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アミノスルホニル、アルキルアミノスルホニル、ジアルキルアミノスルホニル、アリールアミノスルホニル、ヘテロサイクリルアミノスルホニル、アリールチオ、アルキルチオ、ホスホネート基、およびアルキルホスホネート基からなる群より選ばれる。
さらに、場合によっては、上記置換基はそれぞれさらに1つまたは複数の上記挙げられた基によって置換されていてもよい。
「アルコキシ」、「シクリルオキシ」、「アリールオキシ」、「ヘテロシクリルオキシ」、「トリ(C1-C6アルキル)シリルC1-C6アルコキシC1-C6アルキル」という用語及びその誘導体は上記C1-C6アルキル、C3-C7シクロアルキル、アリール又はヘテロシクリル基のいずれかが酸素原子(-O-)を介して分子のほかの部分に連結したものを意味する。以上から当業者にとって明らかなのは、例えば「アリールアミノ」のような名前が複合名称である任意の基はその誘導された部分、例えば、アリールで置換されたアミノ基から通常に構築されるものだと理解すべきであり、、ここでアリールは前文で定義された通りである。
同様に例えばアルキルチオ、アルキルアミノ、ヘテロアリールアミノ、ジアルキルアミノ、フッ素含有アルコキシ、ポリフッ化アルキル、ポリフッ化アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、ヘテロサイクリルカルボニル、ヘテロサイクリルカルボニルアミノ、シクロアルキルキシカルボニル等の用語はいずれも、基を含み、ここで、アルキル、アルコキシ、アリール、C3-C7シクロアルキル及びヘテロシクリル部分が前文で定義された通りである。
本明細書では、別記されない限り、用語「プロドラッグ」は、生物学的条件下(インビトロまたはインビボ)で加水分解され、酸化され、またはほかの反応により、本発明の化合物を提供することができる誘導体を指す。生物学的条件下での反応後にのみ、プロドラッグは活性化合物となり、またはそれらはそれらの非反応の形態で活性を有する。プロドラッグを調製するために、よく知られた方法、例えば、Burger’s Medicinal Chemistry and Drug Discovery (1995) 172-178,949-982 (Manfred E. Wolff編,第5版)に記載される方法が一般に使用され得る。
薬学的に許容される塩は、当技術分野で知られている標準手順、例えば、十分な量の塩基性化合物と薬学的に許容されるアニオンを提供可能な好適な酸を反応させることにより得られる。
本明細書では、用語「治療」は一般に、所望の薬理学的および/または生理的効果を得ることをいう。当該効果は、疾患またはその症状を完全にまたは部分的に予防することによって予防的であってもよく、および/または疾患および/または疾患により生成される副作用の部分的または完全安定化または治癒によって治療的であってもよい。本明細書では、「治療」は、下記を含む、患者における疾患の全ての治療を包含する:(a)疾患または症状を罹患しやすいが、その疾患または症状がまだ診断されていない患者に罹患した疾患または症状を予防すること;(b)疾患症状を阻止する、すなわち、その発症を抑止すること;あるいは(c)疾患の症状を軽減する、即ち、疾患または症状の減退を引き起こすこと。
本発明の1つの特定の態様によれば、前記化合物、その立体異性体、プロドラッグ、または薬学的に許容される塩もしくは薬学的に許容される溶媒和物であり、前記化合物は下記実施例に記載された化合物の1つである。
別の態様では、本発明は、任意の前記態様による化合物、その立体異性体、プロドラッグ、または薬学的に許容される塩もしくは薬学的に許容される溶媒和物、および薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤を含む医薬組成物を提供している。
ある一定量の様々な活性成分を有する医薬組成物を調製する方法が知られており、または、本発明の開示の内容により当業者に明白である。例えば、REMINGTON’S PHARMACEUTICAL SCIENCES,Martin,EW. 編,Mack Publishing Company,第19版 (1995)に記載されたように、前記医薬組成物の調製方法に、好適な医薬賦形剤、担体、希釈剤などの添加を含む。
本発明の医薬製剤を調製する公知の方法は、混合、溶解または凍結乾燥の通常の方法を含む。本発明の化合物は医薬組成物に製剤化されてもよく、選択された投与方法に好適な様々な投与経路、例えば、経口または非経口(静脈内、筋肉内、局所または皮下経路)により患者に投与されることができる。
そのため、本発明の化合物は、許容される担体(例えば、不活性希釈剤または、同化可能な可食担体)と組み合わせて全身に、例えば、経口的に投与され得る。それらはハードまたはソフトシェルゼラチンカプセルに封入されてもよく、加圧されて錠剤にされてもよい。経口治療の投与では、活性化合物は1つ以上の賦形剤と組み合わされ、飲み込み可能な錠剤、バッカル錠、トローチ、カプセル剤、エリキシル剤、懸濁剤、シロップ、ウエハースなどの形で使用され得る。そのような組成物および製剤は少なくとも0.1%の活性化合物を含まなければならない。そのような組成物および製剤の割合は、当然、変更可能であり、所定の単位剤形の約1重量%~約99%を含んでもよい。そのような治療的に有用な組成物では、活性化合物の量は、有効投与量レベルが得られるようなものである。
錠剤、トローチ、丸薬、カプセル剤などはまたバインダ、例えばトラガントガム、アラビアゴム、コーンスターチまたはゼラチン;賦形剤、例えばリン酸二カルシウム;崩壊剤、例えばコーンスターチ、ジャガイモデンプン、アルギン酸など;滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム;および甘味剤、例えばスクロース、フルクトース、ラクトースまたはアスパルテーム;あるいは香味料、例えばペパーミント、ウィンターグリーン油、またはサクランボ香味料を含んでもよい。投与単位形態がカプセルである場合、上記の種類の材料に加えて、それは液体担体、例えば植物油またはポリエチレングリコールを含んでもよい。様々な他の材料がコーティングとして存在してもよく、または他の方法で固体単位剤形の物理的形態を変更してもよい。例えば、錠剤、丸薬、またはカプセルは、ゼラチン、ワックス、シェラックまたは糖でコートされてもよい。シロップまたはエリキシル剤は、活性化合物、甘味剤としてのスクロースまたはフルクトース、保存剤としてのメチルパラベンまたはプロピルパラベン、染料および香味料(サクランボまたはオレンジ香味などの香味料)を含んでもよい。もちろん、任意単位剤形を調製する際に使用される任意の材料は薬学的に許容され、適用量で実質的に無毒性でなければならない。加えて、活性化合物は徐放製剤および徐放装置に組み込まれてもよい。
活性化合物はまた、静脈内または腹腔内に輸液または注射により投与することができる。これは、活性化合物またはその塩の水溶液が調製されてもよく、必要に応じて無毒性界面活性剤と混合されてもよい。また、グリセロール、液体ポリエチレングリコール、トリアセチン、およびそれらの混合物ならびに油中の分散剤を調製することができる。通常の貯蔵および使用の条件下で、これらの製剤は微生物の増殖を防止するために保存剤を含む。
注射または輸液に好適な剤形は、無菌注射または輸液可能な溶液または分散剤の即時製剤に好適な活性材料成分(任意でリポソームに被包される)を含む無菌水溶液もしくは分散物または無菌粉末を含んでも良い。全ての場合において、調製および貯蔵の条件下での最終剤形は無菌で、液体で、安定でなければならない。液体担体は、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコール、など)、植物油、無毒性グリセリルエステル、およびその好適な混合物を含む溶媒または液体分散媒体とすることができる。適正な流動性は、例えば、リポソームの形成により、分散物の場合、要求される粒子サイズの維持により、または界面活性剤の使用により維持することができる。それは、様々な抗菌剤および抗真菌薬(例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサール、など)により、微生物防止の役割を果たしてもよい。多くの場合、等張剤、例えば糖、バッファーまたは塩化ナトリウムを含むことが好ましい。吸収を遅延させる作用物質(例えば、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチン)の組成物を使用することにより、注射用組成物の長期吸収が得られ得る。
上記様々な活性化合物を、要求される好適な溶媒中で、要求される量で、上記で挙げられた他の材料成分と組み合わせて、その後、濾過により滅菌し、無菌注射用溶液を調製する。無菌注射用溶液の調製のための無菌粉末の場合、好ましい調製方法は、真空乾燥および凍結乾燥技術であり、それらにより、活性成分とその前の無菌ろ過溶液中に存在する成分の中の必要な成分との粉末が生成する。
有用な固体担体としては、破砕された固体(例えばタルク、粘土、微結晶セルロース、シリカ、アルミナ、など)を含む。有用な液体担体としては、水、エタノールまたはエチレングリコールまたは水・エタノール・グリコール混合物を含む。本発明の化合物は、必要に応じて無毒性の界面活性剤の存在下で、有効な含有量にて、その中で溶解または分散させることができる。所定の用途に応じた特性を最適化するために、アジュバント(例えば、香味料)およびほかの抗菌剤を添加してもよい。
粘着付与剤(例えば、合成されたポリマー、脂肪酸、脂肪酸塩およびエステル、脂肪アルコール、変性セルロースまたは変性無機材料)は、液体担体とともに、塗布可能なペースト、ゲル、軟膏剤およびセッケンを形成させるために供して、使用者の皮膚上に直接使用されてもよい。
化合物またはその活性塩または誘導体の治療に要求される量は、選択された特定の塩だけでなく、投与方法、治療される疾患の性質ならびに患者の年齢および状態に依存し、最終的には現場にいる医師または臨床医の決断に依存する。
上記製剤は、単位剤形で提供され得、この単位剤形は、ヒトおよび他の哺乳類の体への投与に好適な、単位用量を含む物理分散ユニットである。単位剤形は一カプセルまたは錠剤、または一ロットのカプセルまたは錠剤とすることができる。関連する具体的治療によれば、単位用量中の活性成分の量は、約0.1~約1000ミリグラムの間またはそれ以上で変動し、または調整され得る。
さらに、乳リポソーム、ミクロスフェアおよびナノスフェアなどの各種類の新規薬剤剤形における適用もまた含まれ、例えば、ポリマーミセル(polymericmicelles)、ナノエマルジョン(nanoemulsion)、サブミクロンエマルジョン(submicroemuls)、マイクロカプセル(microcapsule)、ミクロスフェア(microsphere)、リポソーム(liposomes)および脂質小胞(niosomes)(非イオン性界面活性剤小胞ともいう)などを含む微粒子分散システムの使用により製造された薬剤を含む。
実験部分
下記にかかる実施例は、本明細書で記載される方法または当技術分野で知られている他の方法を用いて本発明の化合物を合成した。
一般的精製および分析方法
プレコートシリカゲルプレートGF254(青島海洋化工場)上での薄層クロマトグラフィーを行った。シリカゲル(300-400メッシュ、烟台芝黄務シリカゲル開発試剤工場)で、中圧にて、カラムクロマトグラフィーを実施し、またはISCO Combiflash Rf200迅速精製システムにおけるプレパックシリカゲルプレカートリッジ(ISCOまたはWelch)を用いることによりカラムクロマトグラフィーを行った。成分はUV光(λ:254nm)およびヨウ素蒸気により現像した。必要とあれば、化合物を分取HPLCにより調製しWaters Symmetry C18(19×50mm、5μm)カラムまたはWaters X Terra RP 18(30×150mm、5μm)カラムにより精製し、996 Waters PDA検出器付きWaters分取HPLC 600およびMicromass mod.ZMDシングル四重極型質量分析計(エレクトロスプレーイオン化、陽イオンモード)を用いる。方法1:相A:0.1% TFA/MeOH (95/5);相B:MeOH/H2O(95/5)。勾配:8分間で10ー90%B、2分間で90%Bを保持する。流速:20mL/min。方法2:相A:0.05% NHOH/MeOH(95/5);相B:MeOH/HO(95/5)。勾配:8分間で10~100%B、2分間で100%Bを保持する。流速:20mL/min。
DMSO-dまたはCDClにおいて、600MHzで動作するBruker Avance 600分光計により(H用)、H-NMRスペクトルを記録した。残留溶媒シグナルを参照として使用(δ=2.50または7.27ppm)した。化学シフト(δ)をパーツ・パー・ミリオン(ppm)で、カップリング定数(J)をHzで報告した。下記略語をピークの分割について使用する:s=シングレット;br.s.=ブロードシグナル;d=ダブル;t=トリ;m=マルチプル;dd=ダブルダブレット。
エレクトロスプレーイオン化(ESI)マススペクトルをFinnigan LCQイオントラップにより取得した。
別記されない限り、最終化合物は全て、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により決定されるように、均一であった(純度95%以上)。化合物の純度を評価するために使用するためのHPLC-UV-MS分析は、イオントラップMS装置とHPLCシステムSSP4000(Thermo Separation Products)の組み合わせにより実施し、前記HPLCシステムはオートサンプラーLC Pal(CTC Analytics)およびダイオードアレイUV6000LP検出器(215-400nmでUV検出)を備える。Xcalibur1.2ソフトウェア(Finnigan)を用いて装置の制御、データ取得および処理を行う。HPLCクロマトグラフィーを室温で1mL/minの流速で、Waters X Terra RP18 カラム(4.6×50mm;3.5μm)を用いて実施した。移動相Aは酢酸アンモニウム5mMバッファー溶液(酢酸を用いてpH5.5に調整した):アセトニトリル90:10とし、移動相Bは5mM酢酸アンモニウムバッファー溶液(酢酸を用いてpH5.5に調整した):アセトニトリル10:90とし;0~100%Bの勾配を7分間、その後、リバランスまで、100%Bを2分間保持した。
試薬の精製は、Purification of Laboratory Chemicals(Perrin,DD,Armarego,WLF および Perrins Eds,DR; Pergamon Press: Oxford,1980)を参照にして行う。石油エーテルは60-90℃の留分であり、酢酸エチル、メタノール、塩化メチレンはすべて分析グレードである。
以下、具体的な実施例をもって本発明の実施態様を詳細に説明する。しかし、それらは本発明を制限するものと解釈してはならない。
Figure 0007439018000050
上記一般式の化合物は、複数種類の合成経路に分けて調製した。
Figure 0007439018000051
化合物Iの一般式:
Figure 0007439018000052
Figure 0007439018000053
その中で、
化合物I-aの合成スキーム:
Figure 0007439018000054
化合物3aの調製
化合物2(281.2mg、1mmol)をジメチルスルホキシドに溶解し、室温でKCO( )を添加して半時間攪拌し、さらに化合物1a(223.3mg、1.1mmol)を添加し、室温で反応させ、一夜静置した。水/酢酸エチルにより(3x15mL)抽出し、飽和塩化ナトリウム溶液により有機相を洗浄し、無水硫酸ナトリウムにより乾燥させた。濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール)を実施し、化合物3a(白色固体、441.5mg、93.3%)を得た。MS(ESI) m/z 448[M+H]+となった。
化合物I-aの調製
方法A:
化合物3(0.1mmol)、アリールホウ酸(0.15mmol)、PdCl(dppf)・CHCl(20%m%)、NaCO3(0.4mmol)を1 mLの1,4-ジオキサンと0.33mLのHOの中に添加し、システムを窒素ガスで置換し、そして100℃まで予熱したオイルバス中に置いて加熱して攪拌し、一夜静置した。固体を濾過除去し、濃縮させた。シリカゲルカラムクロマトグラフィーを実施して化合物I-aを得た。
方法B:
化合物3(0.1mmol)、アリールホウ酸(0.15mmol)、PdCl(dppf)・CHCl(20%m%)、NaCO3(0.4mmol)を1mLの1,4-ジオキサンと0.33mLのHOに添加し、システムを窒素ガスで置換し、100℃まで予熱したオイルバス中に置いて加熱して攪拌し、一夜静置した。濾過し、濃縮させた。分取薄層クロマトグラフィーを実施して化合物I-aを得た。
方法C:
化合物3(0.1mmol)、アリールホウ酸(0.15mmol)、PdCl(dppf)・CHCl(20%m%)、NaCO3(0.4mmol)を1mLの1,4-ジオキサンと0.33mLのHOに添加して、システムを窒素ガスで置換し、100℃まで予熱したオイルバス中に置いて加熱して攪拌し、一夜静置した。濾過し、濃縮させた。分取逆相高速液体クロマトグラフィー(0.35%の三フッ素酢酸を含む水溶液とメタノールを流動相とする)を実施して純化して、真空濃縮を実施して化合物I-aを得た。
方法D:
化合物3(0.1mmol)を1mLのt-BuOH中に溶解し、化合物5a-5c(0.2mmol)を添加する。室温で反応させ、化合物3の反応が終了したまでTLC板(薄層クロマトグラフィー)により追跡した。濃縮させた後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン-アミノメタノール)を実施して化合物I-aを得た。
方法E:
化合物3(0.1mmol)、アリールホウ酸(0.15mmol)、PdCl(dppf)・CHCl(20%m%)、NaCO3(0.4mmol)を1mLの1,4-ジオキサンと0.33mLのHOの中に添加し、システムを窒素ガスで置換し、100℃まで予熱したオイルバス中に置いて加熱して攪拌し、一夜静置した。固体を濾過除去し、濃縮させ。シリカゲルカラムクロマトグラフィーを実施して生成物を得た。得られた化合物を1 mLのジクロロメタン中に溶解して、三フッ素酢酸(10eq)を添加した。室温で反応させ、一夜静置した。反応システムを濃縮させ乾燥させた後、1mLのメタノール、0.5mLの7.0 N NHのメタノール溶液に添加して、反応させ、一夜静置した。濃縮させた後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン-アミノメタノール)を実施して化合物I-aを得た。
化合物II、III、IV、V、VI、VIIはすべて、類似した方法により合成され得る。
具体な合成にかかる一部の原料及び中間体は以下の通りである。
1.
Figure 0007439018000055
CAS:5451-40-1、Bidepharm、上海。
2.
Figure 0007439018000056
前記1と沃素メタン(CAS:74-88-4、Xiaya Reagent、中国山東)の反応で得られた。
3.
Figure 0007439018000057
2,4,6-トリクロロ-5-ピリミジンカルバルデヒド(CAS:50270-27-4、Bidepharm、上海)とヒドラジン水和物(CAS:7803-57-8、Energy、上海)の反応で得られた。
4.
Figure 0007439018000058
2,4,6-トリクロロ-5-ピリミジンカルバルデヒドとメチルヒドラジン(CAS:60-34-4、Xiaya Reagent、山東)の反応で得られた。
5.
Figure 0007439018000059
CAS:63200-54-4、南京薬石、中国江蘇。
6.
Figure 0007439018000060
前記5と硫酸ジメチル(CAS:77-78-1、Xiaya Reagent、山東)の反応で得られた。
7.
Figure 0007439018000061
CAS:959432-77-0、Sundia、上海。
8.
Figure 0007439018000062
CAS:5912-18-5、一飛、上海。
9.
Figure 0007439018000063
前記8と沃素メタン(CAS:74-88-4、Xiaya Reagent、山東)の反応で得られた。
10.
Figure 0007439018000064
CAS:16234-14-3、南京石薬、江蘇南京薬石、中国江蘇。
11.
Figure 0007439018000065
CAS:18740-39-1、康満林、江蘇。
12.
Figure 0007439018000066
3-トリフルオロメチル安息香酸(CAS:454-92-2、Energy、上海)と3-アミノフェノール(CAS:591-27-5、Energy、上海)の縮合で得られた。
13
Figure 0007439018000067
メタ-ヒドロキシ安息香酸(CAS:99-06-9、一飛、上海)のフェノール性水酸基をアセチルにより保護し、そしてジクロロスルホキシド(CAS:7719-09-7、aladdinaladdin、上海)と反応させて
Figure 0007439018000068
を得、そしてm-アミノトリフルオロトルエン(CAS:98-16-8、Energy、上海)と反応させ、アセチルを脱去させて中間体13を得た。
14.
Figure 0007439018000069
Figure 0007439018000070
(CAS:859213-39-1、百霊威、北京)と
Figure 0007439018000071
(CAS:2835-95-2、Bidepharm、上海)が縮合して
Figure 0007439018000072
を生成し、そしてN-メチルピペラジン(CAS:109-01-3、Energy、上海)と反応させて中間体14を得た。
15.
Figure 0007439018000073
3-ヒドロキシ-4-メチル安息香酸(CAS:586-30-1、Accela、上海)のフェノール性水酸基をアセチルにより保護し、そしてジクロロスルホキシドと反応させて
Figure 0007439018000074
を得、そして
Figure 0007439018000075
(CAS:694499-26-8、書亜、上海)と反応させ、アセチルを脱去させて、中間体15を得た。
16.
Figure 0007439018000076
2-クロロ-5-ヒドロキシ安息香酸(CAS:56961-30-9、書亜、上海)を出発原料として、前記15と同じような合成方法により中間体16を得た。
17.
Figure 0007439018000077
CAS:1692-25-7、Energy、上海。
18.
Figure 0007439018000078
CAS:1692-15-5、Energy、上海。
19.
Figure 0007439018000079
CAS:98-80-6、Adamas、スイス。
20.
Figure 0007439018000080
CAS:87199-18-6、Energy、上海。
21.
Figure 0007439018000081
CAS:71597-85-8、Bidepharm、上海。
22.
Figure 0007439018000082
CAS:1679-18-1、Energy、上海。
23.
Figure 0007439018000083
CAS:63503-60-6、Energy、上海。
24.
Figure 0007439018000084
CAS:5720-05-8、Energy、上海。
25.
Figure 0007439018000085
CAS:55552-70-0、Energy、上海。
26.
Figure 0007439018000086
CAS:6165-69-1、Energy、上海。
27.
Figure 0007439018000087
CAS:62-53-3、Adamas、スイス。
28.
Figure 0007439018000088
CAS:106-49-0、Adamas、スイス。
29.
Figure 0007439018000089
CAS:462-08-8、Energy、上海。
30.
Figure 0007439018000090
CAS:765-30-0、Energy、上海。
31.
Figure 0007439018000091
CAS:141-91-3、Energy、上海。
32.
Figure 0007439018000092
CAS:110-91-8、aladdin、上海。
33.
Figure 0007439018000093
CAS:124-40-3、MERYER、上海。
具体的に、下記表に化合物及びその構造鑑定データが記載される。
Figure 0007439018000094
Figure 0007439018000095
Figure 0007439018000096
Figure 0007439018000097
Figure 0007439018000098
Figure 0007439018000099
Figure 0007439018000100
Figure 0007439018000101
Figure 0007439018000102
Figure 0007439018000103
Figure 0007439018000104
Figure 0007439018000105
Figure 0007439018000106
Figure 0007439018000107
Figure 0007439018000108
Figure 0007439018000109
Figure 0007439018000110
Figure 0007439018000111
Figure 0007439018000112
Figure 0007439018000113
Figure 0007439018000114
Figure 0007439018000115
Figure 0007439018000116
Figure 0007439018000117
Figure 0007439018000118
Figure 0007439018000119
Figure 0007439018000120
Figure 0007439018000121
Figure 0007439018000122
Figure 0007439018000123
Figure 0007439018000124
Figure 0007439018000125
Figure 0007439018000126
Figure 0007439018000127
Figure 0007439018000128
Figure 0007439018000129
Figure 0007439018000130
Figure 0007439018000131
Figure 0007439018000132
Figure 0007439018000133
Figure 0007439018000134
Figure 0007439018000135
Figure 0007439018000136
Figure 0007439018000137
Figure 0007439018000138
Figure 0007439018000139
Figure 0007439018000140
Figure 0007439018000141
Figure 0007439018000142
Figure 0007439018000143
Figure 0007439018000144
Figure 0007439018000145
Figure 0007439018000146
Figure 0007439018000147
Figure 0007439018000148
Figure 0007439018000149
Figure 0007439018000150
Figure 0007439018000151
Figure 0007439018000152
Figure 0007439018000153
Figure 0007439018000154
Figure 0007439018000155
Figure 0007439018000156
Figure 0007439018000157
Figure 0007439018000158
Figure 0007439018000159
Figure 0007439018000160
Figure 0007439018000161
Figure 0007439018000162
Figure 0007439018000163
Figure 0007439018000164
試験例
生物活性テスト
化合物のキナーゼの安定にトランスフェクトした細胞系に対する増殖阻害活性
化合物のキナーゼRETに対する活性は、当該化合物がキナーゼの安定にトランスフェクトした細胞系であるCCDC6-RET-BaF3、KIF5B-RET-BaF3、および野生型のBaF3の増殖を阻害することによって評価(Proc.Natl.Acad.Sci.USA.,2006,103,3153-8.)される。キナーゼの安定にトランスフェクトした細胞系であるCCDC6-RET-BaF3、KIF5B-RET-BaF3の増殖は、そのキナーゼ活性に依存するため、化合物はキナーゼRET自体の活性又はRETシグナル経路の活性を阻害できれば、その安定にトランスフェクトしたBaF3細胞の増殖を阻害できる。野生型BaF3の細胞増殖は、RET及びRETシグナル経路の活性に依存しないため、化合物の野生型BaF3細胞増殖に対する影響により、その広域スペクトルの毒性を評価できる。よって、化合物の野生型BaF3とキナーゼの安定にトランスフェクトしたCCDC6-RET-BaF3、KIF5B-RET-BaF3間のIC50に対する化合物の比率は、大きければ大きいほど、より一層のターゲット性があることを示す。
具体的な試験方法は以下の通りである:
1)培地:DMEM(Dulbecco’s modified eagle medium)またはRPMI1640(10%のウシ胎児血清、100μg/mLのアンピシリン、100μg/mLのストレプトマイシンを含有)。
2)試薬:MTS反応液
(2mg/mLのMTS[3-(4、5-ジメチルチアゾール-2-イル)-5-(3-カルボキシルメトキシフェニル)-2-(4-スルホフェニル)-2H-テトラゾール、内塩](3-(4,5-dimethylthiazol-2-yl)-5-(3-carboxymethoxyphenyl)-2-(4- sulfophenyl)-2H-tetrazolium,inner salt)、および100μg/mLのPES(フェナジンメチルスルファート)(phenazine methosulfate)を含有)。
3)化合物の試験:
キナーゼの安定にトランスフェクトした細胞(CCDC6-RET-BaF3、KIF5B-RET-BaF3)または野生型のBaF3細胞(2×10個/ウェル)を96ウェルプレートに播種し、細胞液の体積は90μLであり、次に各濃度勾配の化合物10μL(最高濃度が10μMで、順次に1/3ずつ希釈し、計8個の濃度点を設け、系統内に0.1%のDMSO(ジメチルスルホキシド))を含む。化合物を均一に混合した細胞プレートをインキュベーター内(37℃、5%CO)に入れて48時間培養してからMTS反応液20μLを加え、均一に混合した後インキュベーター中(37℃、5%CO)に入れて1~4時間培養した;マイクロプレートリーダー(VARIOSKAN FLASH,Thermo)で490nm波長下のOD値を測定する。各群の実験は、3つの並行比較を設け、終濃度が0.1%のDMSOを陰性対照とし、細胞及び化合物を含まない培地をブランク対照とする。細胞増殖阻害率は、下式で計算する。
細胞阻害率%=1-(OD実験群-ODブランク群)/(OD陰性群-ODブランク群)*100%
4)IC50値の計算:測定した細胞阻害率に基づき、GradPad Prism5ソフトウェアで化合物の細胞に作用する半数阻害濃度を計算する。
Figure 0007439018000165
Figure 0007439018000166
Figure 0007439018000167
Figure 0007439018000168
Figure 0007439018000169
Figure 0007439018000170
Figure 0007439018000171
Figure 0007439018000172
化合物のキナーゼRET陽性の非小細胞肺癌細胞LC-2/ADに対する増殖阻害活性
具体的な試験方法は以下の通りである。
1)培地:DMEM (Dulbecco’s modified eagle medium)またはRPMI1640(10%のウシ胎児血清、100μg/mLのアンピシリン、100 μg/mLストレプトマイシンを含有)。
2)試薬:MTS反応液
(2mg/mLのMTS[3-(4、5-ジメチルチアゾール-2-イル)-5-(3-カルボキシルメトキシフェニル)-2-(4-スルホフェニル)-2H-テトラゾール、内塩](3-(4,5-dimethylthiazol-2-yl)-5-(3-carboxymethoxyphenyl)-2-(4- sulfophenyl)-2H-tetrazolium,inner salt)、および100μg/mLのPES(フェナジンメチルスルファート)(phenazine methosulfate)を含有)。
3)化合物の試験:
LC-2/AD細胞(2×10個/ウェル)を96ウェルプレートに撒き、細胞液の体積は90μLであり、次に各濃度勾配の化合物10μL(最高濃度が10μMで、順次に1/3ずつ希釈し、計8個の濃度点を設け、系統内に0.1%のDMSO(ジメチルスルホキシド))を含む。化合物を均一に混合した細胞プレートをインキュベーター内(37℃、5%CO)に入れて48時間培養してからMTS反応液20μLを加え、均一に混合した後インキュベーター中(37℃、5%CO)に入れて1~4時間培養した;マイクロプレートリーダー(VARIOSKAN FLASH,Thermo)で490nm波長下のOD値を測定する。各群の実験は、3つの並行比較を設け、終濃度が0.1%のDMSOを陰性対照とし、細胞及び化合物を含まない培地をブランク対照とする。細胞増殖阻害率は、下式で計算する。
細胞阻害率%=1-(OD実験群-ODブランク群)/(OD陰性群-ODブランク群)*100%
4)IC50値の計算:測定した細胞阻害率に基づき、GradPad Prism5ソフトウェアで化合物の細胞に作用する半数阻害濃度を計算する。
Figure 0007439018000173
以上は単に本発明のいくつの実施形態である。当業者にとっては、本発明の思想を超えない範囲内で、若干の変形や改良が可能である。そのすべてが本発明の保護範囲内に属する。

Claims (10)

  1. 下記一般式:
    Figure 0007439018000174
    [式中、
    は:
    1)置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、置換されていてもよいアリール、(該置換の基はハロゲン原子、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、アミノ、ヒドロキシから選択される);
    2)アミノまたは、1つまたは2つの窒素で置換されていてもよいアミノ(該置換の基はC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、C3-C7シクロアルキルから選択される)、2-ヒドロキシエチルアミノ、または3-ヒドロキシプロピルアミノ;
    3)アリールアミノまたはヘテロアリールアミノ(その中のアリールまたはヘテロアリールは任意でC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C3フッ素含有アルキル、ハロゲン、ヒドロキシによって置換される);
    4)N、OとSから選択された1つまたは複数のヘテロ原子を含む5-または6-員ヘテロサイクリル(前記5-または6-員ヘテロサイクリルはC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、ヒドロキシ、アミノにより置換されていてもよい);
    から選択され;
    は水素、ハロゲン原子、C1-C6アルキルアミノ、ジ(C1-C6アルキル)アミノ、置換されていてもよいC1-C6アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル{該置換の基はハロゲン原子、アミノ、ヒドロキシ、置換されていてもよいC6-C10アリールまたは置換されていてもよいヘテロアリール、(該置換の基はハロゲン原子、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6フッ素含有アルキルから選択される)}から選択され;
    は置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル、ヘテロサイクリル又はヒドロキシにより置換されC1-C6アルキル、(該置換の基はハロゲン原子、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、ヒドロキシ、N-メチル-ピペラジニルメチル、4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル、
    Figure 0007439018000175

    Figure 0007439018000176

    Figure 0007439018000177

    Figure 0007439018000178
    、及び
    Figure 0007439018000179
    から選択される)から選択され;
    は水素、C1-C6アルキル、C1-C6フッ素含有アルキルから選択され;
    はC1-6アルキル、C1-C6フッ素含有アルキルから選択され;
    Lは-NHCO-、-CONH-、-CO-、-NHSO-、-SONH-、-NHCONH-、-NHCSNH-、-COO-、-OCO-から選択される]
    を有する置換アリールエーテル系化合物またはその立体異性体、その薬学的に許容される塩またはその薬学的に許容される溶媒和物であって、
    ただし、
    Figure 0007439018000180
    ではない化合物またはその立体異性体、その薬学的に許容される塩またはその薬学的に許容される溶媒和物。
  2. 下記の構造:
    Figure 0007439018000181
    [式中、
    は:
    )置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、ヒドロキシ;
    2)置換されていてもよいアリール、(該置換の基はハロゲン原子、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、アミノ、ヒドロキシから選択される);
    3)アミノまたは、1つまたは2つの窒素で置換されていてもよいアミノ、(該置換の基はC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、C3-C7シクロアルキルから選択される);
    4)アリールアミノまたはヘテロアリールアミノ(その中のアリールまたはヘテロアリールは任意でC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C3フッ素含有アルキル、ハロゲン、ヒドロキシによって置換される);
    から選択され:
    は水素、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1-C6アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル(その置換基はハロゲン原子から選択される)から選択され;
    は置換されていてもよいC6-C10アリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル、ヘテロサイクリル又はヒドロキシにより置換されC1-C6アルキル、(該置換の基はハロゲン原子、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、ヒドロキシ、N-メチル-ピペラジニルメチル、4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル、
    Figure 0007439018000182

    Figure 0007439018000183

    Figure 0007439018000184

    Figure 0007439018000185
    、及び
    Figure 0007439018000186
    から選択される)から選択され;
    は水素、C1-C6アルキル、C1-C6フッ素含有アルキルから選択され;
    Lは-NHCO-、-CONH-、-CO-、-NHSO-、-SONH-、-NHCONH-、-NHCSNH-、-COO-、-OCO-から選択される]
    を有することを特徴とする、請求項1に記載の化合物またはその立体異性体、その薬学的に許容される塩またはその薬学的に許容される溶媒和物。
  3. 下記の構造:
    Figure 0007439018000187
    [式中、
    置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、アミノ、ヒドロキシ、置換されていてもよいアリール、(該置換の基はハロゲン原子、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、アミノ、ヒドロキシから選択される)から選択され;
    は水素、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1-C6アルキル、置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル、(該置換の基はハロゲン原子から選択される)から選択され;
    は、置換されていてもよいC6-C10アリール、(該置換の基はハロゲン原子、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6酸素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルキル、C1-C6フッ素含有アルコキシ、ヒドロキシ、N-メチル-ピペラジニルメチルから選択される)から選択され;
    はC1-6アルキル、C1-C6フッ素含有アルキルから選択され;
    Lは-NHCO-、-CONH-、-NHSO-、-SONH-、-NHCONH-、-NHCSNH-、-COO-、-OCO-から選択される]
    を有することを特徴とする、請求項1に記載の化合物またはその立体異性体、その薬学的に許容される塩またはその薬学的に許容される溶媒和物。
  4. Figure 0007439018000188
    Figure 0007439018000189
    Figure 0007439018000190
    Figure 0007439018000191
    Figure 0007439018000192
    から選択される、化合物またはその立体異性体、その薬学的に許容される塩またはその薬学的に許容される溶媒和物。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物またはその立体異性体、その薬学的に許容される塩またはその薬学的に許容される溶媒和物、並びに薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤を含む、医薬組成物。
  6. a)塩基性条件のもとで一般式1の化合物と一般式2の化合物を反応させ、一般式3の化合物を得るステップと;
    Figure 0007439018000193
    b)Suzuki共役反応またはBuchwald共役反応または塩基性条件のもとで一般式3の化合物を反応させ、一般式IIまたはIVの化合物を得るステップであって、
    Figure 0007439018000194
    [式中、R、R、R、Lは前記と同義であり、Aは-NR-N=CH-、=N-NR-CH=(点線は、Aが-NR-N=CH-である場合は、その位置は二重結合であることを示す)から選択され、XはNであり、Rは、反応基を指し、かつ水素、ホウ酸またはホウ酸エステル等から選択される]
    のステップとを含むことを特徴とする、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物の調製方法。
  7. a)式3の化合物の調製で使用される塩基は有機塩基または無機塩基から選択され;
    b)式IIまたはIVの化合物の調製では、反応がSuzuki共役反応である場合、使用される金属触媒は遷移金属触媒であり;
    c)式IIまたはIVの化合物の調製では、反応がBuchwald共役反応である場合、使用される金属触媒は遷移金属触媒であり;
    d)式IIまたはIVの化合物の調製では、反応が塩基性条件である場合、使用される塩基は有機塩基または無機塩基であること、
    を特徴とする、請求項6に記載の調製方法。
  8. 請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物またはその立体異性体、その薬学的に許容される塩またはその薬学的に許容される溶媒和物、または請求項5に記載の医薬組成物を含む、RETキナーゼに関連する細胞の異常な増殖、形態変化または運動機能亢進を伴う疾患の予防又は治療のための医薬。
  9. 請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物またはその立体異性体、その薬学的に許容される塩またはその薬学的に許容される溶媒和物、または請求項5に記載の医薬組成物を含む、腫瘍増殖または転移の予防または治療のための医薬。
  10. 前記腫瘍が肺腺癌、結腸癌、多発性内分泌腫瘍症2型、甲状腺髄様癌、乳頭状甲状腺癌、膀胱褐色細胞腫、傍神経節腫の中の何れか1つである、請求項9に記載の医薬。
JP2021092931A 2017-06-30 2021-06-02 置換アリールエーテル系化合物、その調製方法、医薬組成物およびその応用 Active JP7439018B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201710523136.4 2017-06-30
CN201710523136.4A CN109180677A (zh) 2017-06-30 2017-06-30 取代芳基醚类化合物、其制备方法、药用组合物及其应用
JP2019566623A JP2020525409A (ja) 2017-06-30 2018-06-29 置換アリールエーテル系化合物、その調製方法、医薬組成物およびその応用

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019566623A Division JP2020525409A (ja) 2017-06-30 2018-06-29 置換アリールエーテル系化合物、その調製方法、医薬組成物およびその応用

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021165270A JP2021165270A (ja) 2021-10-14
JP7439018B2 true JP7439018B2 (ja) 2024-02-27

Family

ID=64741137

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019566623A Pending JP2020525409A (ja) 2017-06-30 2018-06-29 置換アリールエーテル系化合物、その調製方法、医薬組成物およびその応用
JP2021092931A Active JP7439018B2 (ja) 2017-06-30 2021-06-02 置換アリールエーテル系化合物、その調製方法、医薬組成物およびその応用

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019566623A Pending JP2020525409A (ja) 2017-06-30 2018-06-29 置換アリールエーテル系化合物、その調製方法、医薬組成物およびその応用

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11319322B2 (ja)
EP (1) EP3647313A4 (ja)
JP (2) JP2020525409A (ja)
CN (2) CN109180677A (ja)
WO (1) WO2019001556A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI787018B (zh) 2015-11-02 2022-12-11 美商纜圖藥品公司 轉染過程重排之抑制劑
CN109384782A (zh) * 2017-08-04 2019-02-26 厦门大学 取代五元并六元杂环类化合物、其制备方法、药物组合及其用途
LT3773589T (lt) 2018-04-03 2024-02-12 Blueprint Medicines Corporation Ret inhibitorius, skirtas naudoti vėžiui gydyti, esant ret pakitimui
CN112703014A (zh) 2018-08-10 2021-04-23 缆图药品公司 Egfr突变型癌症的治疗
CN111961034A (zh) * 2019-05-20 2020-11-20 浙江同源康医药股份有限公司 用作ret激酶抑制剂的化合物及其应用

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015522627A (ja) 2012-07-27 2015-08-06 グワンシ ウジョウ ファーマシューティカルズ(グループ)カンパニー,リミティド 4位置換されたピラゾロピリミジン誘導体及び医薬の製造におけるその使用

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW200740820A (en) * 2005-07-05 2007-11-01 Takeda Pharmaceuticals Co Fused heterocyclic derivatives and use thereof
EP2519517B1 (en) * 2009-12-29 2015-03-25 Dana-Farber Cancer Institute, Inc. Type ii raf kinase inhibitors
AU2014361798B2 (en) * 2013-12-13 2020-06-11 Dana-Farber Cancer Institute, Inc. Methods to treat lymphoplasmacytic lymphoma
EP3778605A3 (en) 2015-02-13 2021-03-10 Dana Farber Cancer Institute, Inc. Lrrk2 inhibitors and methods of making and using the same

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015522627A (ja) 2012-07-27 2015-08-06 グワンシ ウジョウ ファーマシューティカルズ(グループ)カンパニー,リミティド 4位置換されたピラゾロピリミジン誘導体及び医薬の製造におけるその使用

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Journal of Medicinal Chemistry,2013年,vol.56,pp1641-1655
Journal of Medicinal Chemistry,2015年,Vol.58,pp183-196
REGISTRY[online],検索日2022年8月3日,CAS登録番号1333782-02-7, 1090667-06-3, 950135-07-6, 949743-16-2, 949724-33-8

Also Published As

Publication number Publication date
CN109180677A (zh) 2019-01-11
US11319322B2 (en) 2022-05-03
CN110770234B (zh) 2022-11-29
JP2021165270A (ja) 2021-10-14
JP2020525409A (ja) 2020-08-27
US20200123162A1 (en) 2020-04-23
CN110770234A (zh) 2020-02-07
EP3647313A1 (en) 2020-05-06
EP3647313A4 (en) 2021-02-17
WO2019001556A1 (zh) 2019-01-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7439018B2 (ja) 置換アリールエーテル系化合物、その調製方法、医薬組成物およびその応用
CA3153529A1 (en) Brd9 bifunctional degraders and their methods of use
CN110997669B (zh) 取代五元并六元杂环类化合物、其制备方法、药物组合及其用途
US20220041576A1 (en) Isoindoline compound, preparation method, pharmaceutical composition and use thereof
CN107151250B (zh) 嘧啶类七元环化合物、其制备方法、药用组合物及其应用
WO2016210289A1 (en) Chemical modulators of signaling pathways and therapeutic use
CN113717156B (zh) Egfr抑制剂、其制备方法及用途
JP6501773B2 (ja) 結晶形態のダサチニブの塩
US20190070154A1 (en) New methods of use for an anti-diarrhea agent
WO2017049992A1 (zh) Egfr激酶抑制剂及其制备方法和应用
AU2013297476B2 (en) Compound and pharmaceutical composition for neuropsychological disorder or malignant tumor
JP2022533740A (ja) メチル基及びトリフルオロメチル基を含む二置換スルファミド系選択的bcl-2阻害剤
TWI780077B (zh) 噻吩並嘧啶類化合物、其製備方法、藥用組合物及其應用
CN108137589A (zh) 作为布罗莫区结构域抑制剂的咔啉衍生物
JP2004513126A (ja) 窒素性複素環式化合物、ならびに窒素性複素環式化合物およびその中間体を作製するための方法
CN112745298A (zh) 多取代异吲哚啉类化合物、其制备方法、药物组合物及用途
KR100902145B1 (ko) 3,4-디히드로퀴나졸린 유도체 및 그를 포함하는 항암제조성물
WO2019085978A1 (zh) 杂芳基酰胺类化合物、其制备方法、药用组合物及其应用
CN114929675B (zh) 作为粘着斑激酶抑制剂的新型金刚烷衍生物
KR20230022976A (ko) 알케닐 피리미딘 화합물, 그의 제조방법 및 그의 적용
KR20210080378A (ko) 비만의 치료
WO2021254464A1 (zh) 取代喹唑啉类化合物、其制备方法、药物组合及应用
RU2527561C2 (ru) Ингибиторы протеинфосфатазы-1 и их применение
CN114105977A (zh) ***受体调节剂化合物及其用途
WO2017124934A1 (zh) 作为布罗莫区结构域抑制剂的含膦咔啉衍生物

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210702

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210702

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220823

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20221124

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230123

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230516

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230816

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7439018

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150