JP7438889B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
使い捨ておむつ、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)、失禁パッド等の吸収性物品を着用すると、蒸れ等によって皮膚にかぶれが生じることがある。そのため、スキンケア効果を付与してかぶれの発生を抑制するべく、吸収性物品にスキンケア剤を含有させた吸収性物品が提案されている。
例えば特許文献1には、着用者の肌に接する表面シートにスキンケア剤が用いられた吸収性物品が記載されている。
特開2015-171649号公報
一般に、親水性スキンケア剤を吸収性物品の表面シートに用いる場合、表面シートで吸収された着用者の***物の液が肌側に戻りやすい傾向にある。また、疎水性スキンケア剤を表面シートに用いる場合、***物の液が表面シートに吸収されにくい傾向にある。
このように、表面シートにスキンケア剤を適用する場合、表面シート本来の液透過性や液戻り性に影響を及ぼすことがあり、改良の余地があった。
本発明は、表面シートの液透過性を良好に維持しつつ、液戻りの少ない、スキンケア剤を有する吸収性物品に関する。
本発明の一形態に係る吸収性物品は、表面シート及び吸収体を備える。
上記表面シートは着用者の肌側に配される。
上記吸収体は、上記表面シートの非肌側に配される。
上記表面シートは、着用者の肌側に向かって突出した複数の凸部が各々離間して配置された構造を有する不織布層を備える。
上記不織布層はスキンケア剤を含有する。
上記凸部は頂部とショルダー部を有し、上記頂部は前記ショルダー部よりも生理食塩水との接触角が大きく、通液前後の上記頂部での上記接触角は、通液前よりも通液後の方が大きく、通液前後の上記ショルダー部での上記接触角は、通液前よりも通液後の方が小さい。
本発明の吸収性物品によれば、表面シートの液透過性を良好に維持しつつ、液戻りが少ない。
本発明の吸収性物品の一実施形態としての使い捨ておむつの一例を示す図であり、各部の弾性部材を伸張させて平面状に広げた状態を示す肌側(表面シート側)の模式平面図である。 図1のII-II線で切断した模式断面図である。 上記使い捨ておむつにおける表面シートの一部を拡大して示す模式斜視図である。 表面シートの凸部の構成を説明するための表面シートの模式部分拡大断面図である。 吸収性物品を着用した着用者の肌と表面シートの表面部分を示す模式部分拡大図である。 吸収性物品の表面シート、中間シート及び吸収体付近を示す模式部分拡大図であり、着用者からの液の動向を説明する図である。 実施例1及び2の不織布層の物性を示す図である。 比較例1及び2の不織布層の物性を示す図である。
以下、本発明の吸収性物品について、一実施形態である使い捨ておむつを例にあげ、図面を参照しながら説明する。
<使い捨ておむつの全体構成>
本実施形態の使い捨ておむつ1は、図1に示すように、いわゆる展開型の使い捨ておむつである。使い捨ておむつ1は、着用者の前後方向に対応する縦方向Xと、着用者の左右方向に対応し縦方向Xに直交する横方向Yとを有する。さらに、使い捨ておむつ1は、縦方向X及び横方向Yの双方に直交する厚み方向Zを有する。本明細書において、各構成を厚み方向Zの方向からみる場合、平面視という。なお、本明細書では、各構成における肌側とは、使い捨ておむつ着用時の着用者の肌側に位置する側を示す。各構成における非肌側とは、使い捨ておむつ着用時の着用者の肌側とは反対側に位置する側を示す。また、厚み方向Zに関しては、着用時に着用者の肌に近い側を上、着衣に近い側を下ということがある。使い捨ておむつ1は、以下、おむつ1と称する。
おむつ1は、縦方向X腹側に位置する腹側領域Aと、縦方向X背側に位置する背側領域Bと、腹側領域Aと背側領域Bとの間に位置する股下領域Cと、に区分される。
背側領域Bは、股下領域Cから左右の横方向Y外方に突出した側部を含む。当該側部の横方向Yにおける側縁部には、ファスニングテープ6が設けられている。同様に、腹側領域Aは、股下領域Cから左右の横方向Y外方に突出した側部を含む。腹側領域Aの非肌側面には、ファスニングテープ6を接着させるためのランディングテープ(図示せず)が設けられている。背側領域B及び腹側領域Aは、着用時に、ファスニングテープ6によって相互に接着され、一体となって着用者の腰周り及びウエスト周りに配置される。
股下領域Cは、腹側領域A及び背側領域Bよりも幅狭となるように、横方向Y内方に括れた脚繰りが形成され、着用時に着用者の排尿部及び肛門等を含む股間部に配置される。
なお、ここでいう「着用時」は、通常想定される適正な着用位置が維持された状態をいう。
図1及び2に示すように、おむつ1は、表面シート2と、裏面シート3と、吸収体4と、サイドシート5と、一対のファスニングテープ6と、中間シート7と、防漏シート8と、を有する。おむつ1は、裏面シート3、防漏シート8、吸収体4、中間シート7及び表面シート2が厚み方向Zに積層された構成を有する。これらの構成は、例えば、ホットメルト接着剤等の公知の接合手段により互いに接合されている。
吸収体4は、縦方向Xに沿って延び、表面シート2と裏面シート3との間に配置される。すなわち、吸収体4は、表面シート2の非肌側に配される。吸収体4は、着用者の尿等の液状***物(以下、単に「液」ということがある。)を表面シート2側の面から吸収し、内部で拡散させて当該液を保持する。
吸収体4は、吸収性コア40と、コアラップシート41と、を有する。
吸収性コア40は、液を保持することが可能な吸収性材料を主体として構成される。具体的に、吸収性コア40は、親水性繊維の積繊体、当該積繊体に吸収性ポリマーを担持させた構成、又は吸水性ポリマーのみからなる構成等を有する。
コアラップシート41は、吸収性コア40を被覆し、例えば吸収性コア40の形状を保持する機能等を有する。コアラップシート41は、例えばティッシュペーパー状の薄く柔らかい紙や液透過性の不織布等で形成される。
表面シート2は着用者の肌側に配される。表面シート2は、吸収体4の肌側(厚み方向Z上方)に配置され、例えば、おむつ1の肌側面の横方向Y中央部を構成する。表面シート2は、液透過性のシート材として構成され、合成繊維又は天然繊維からなる不織布等で形成される。表面シート2の詳細については後述する。
中間シート7は、表面シート2と吸収体4との間に配置される。中間シート7には、各種製法によって得られる不織布を用いることができる。中間シート7は、表面シート2から吸収体4への液の透過性の向上、吸収体4に吸収された液の表面シート2への液戻りの防止等の観点から配置される。中間シート7の詳細については後述する。
裏面シート3は、吸収体4の非肌側(厚み方向Z下方)に配置され、例えば、おむつ1の非肌側面のほぼ全体を構成し、着用時のおむつ1の外装を構成する。裏面シート3は、防漏性を有していることが好ましく、例えば、液難透過性、水蒸気透過性及び撥水性等の機能を有するシート材で形成される。
一対のサイドシート5は、表面シート2の横方向Y側部に配置され、例えば、おむつ1の肌側面の横方向Y側部を構成する。サイドシート5は、防漏性を備えていることが望ましく、例えば、液難透過性、水蒸気透過性及び撥水性等の機能を有するシート材で形成される。一対のサイドシート5では、横方向Y中央部側が表面シート2に重なって配置され、横方向Y側部が表面シート2の外側まで延出し、裏面シート3と接合される。
おむつ1では、サイドシート5は、立体ギャザー形成用シートを構成している。サイドシート5の横方向Y中央部側の側端部は、少なくとも股下領域Cにおいて、表面シート2等に接合されない自由端部となっており、弾性部材51が配されている。弾性部材51は、股下領域Cにおいて縦方向Xに延び、例えば腹側領域A及び背側領域Bの一部まで延びていてもよい。弾性部材51を設けることにより、立体ギャザーが構成される。
サイドシート5の横方向Y外方側の側端部近傍に、例えば縦方向Xに伸縮する弾性部材52が配置されることで、着用時に着用者の脚周りにフィットするレッグギャザーが構成される。
弾性部材51及び52は、縦方向Xに伸縮可能な糸状又は帯状の弾性部材である。
一対のファスニングテープ6は、機械的面ファスナーの雄部材からなる止着部61を有する。おむつ1の腹側領域Aの非肌側面には、機械的面ファスナーの雌部材からなるランディングテープが設けられている。当該ランディングテープには、ファスニングテープ6の止着部61が着脱自在に止着可能である。
防漏シート8は、液不透過性又は液難透過性の樹脂フィルムからなり、裏面シート3の肌側面を被覆する。
<表面シート>
[表面シートの構造]
図2~4に示すように、表面シート2は、下層22と、下層22上に形成された上層21とが積層されて構成される。上層21は、複数の凸部23が各々離間して配置された構造を有する立体不織布層(以下、単に「不織布層」という。)から構成される。凸部23は、着用者の肌側に向かってドーム状に突出する。上層21と下層22とは多数の接合部24において部分的に熱融着により接合固定されている。接合部24は、互いに離間した複数の凸部を有する表面シート2の基部をなす。なお、接合部24がエンボス加工によって形成される場合には、基部の一部に窪み(凹部)が形成され、凸部23と凹部の境界部分が凸部23の基部となる。上層21の接合部24以外の非接合部分は、凸部23を形成している。凸部23の内部は空洞となっている。上層21は、おむつ1の着用時に着用者の肌側に位置する肌側面21aと、肌側面21aと反対側の非肌側面21bを有する。
凸部23及び凹部をなす接合部24は、交互に且つ一方向(図3中、縦方向X)に列をなすように配置されており、そのような列が、上記一方向に直交する方向(図3中、横方向Y)に、多列に形成されている。
図4に示すように、凸部23は、頂部26とショルダー部27を有する。明細書において、凸部23の頂部26とは、表面シート2の厚み方向Zにおける凸部23の全体の高さの1/2より上方を指す。凸部23のショルダー部27とは、厚み方向Zにおける凸部23の全体の高さの1/2以下の下方を指す。おむつ1においては、凸部23の全体の高さとは、厚み方向Zにおいて、接合部24の上面から凸部23の最頂部までの高さを指す。
上層21及び下層22はそれぞれ繊維材料のシート状物からなる。このシート状物は実質的に非伸縮性である。シート状物としては、例えばカード法により製造された不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布及びニードルパンチ不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布及びニードルパンチ不織布等の種々の不織布を用いることができる。
上層21と下層22が部分的に接合部24で熱融着により接合し、複数の凸部23を有する積層構造の表面シート2は、例えば特開2004-174234号公報に記載される製造方法を用いて製造することができる。
すなわち、相互に噛み合う2つの、周面に凹凸形状を有するギアロール間に、上層21となる不織布のシート状物を噛みこませることによって、当該シート状物が間欠的に延伸され、凹凸賦形加工がなされる。このように凹凸加工されたシート状物において、延伸された部分は凸部23を構成する。一方、延伸されない部分が、表面シート2としたときに、接合部24を構成する。このように複数の凸部23が形成された上層21となるシート状物を、下層22となるシート状物に重ね合わせ、その重ね合わせたものを、少なくとも一方が所定温度に加熱された2つのロール間で狭圧し、部分的に接合する。これにより、上層21と下層22とは、接合部24で熱融着によって部分的に接合され、表面シート2が製造される。表面シート2における上層21側の面は凹凸を有する。一方、表面シート2の下層22側の面はほぼ平坦である。
このように製造された上層21の凸部23は、延伸加工により、繊維密度が頂部26よりショルダー部27の方が大きい構成となっている。図5に示すように、おむつ1の着用時、着用者の肌9には主に凸部23の頂部26が接する。凸部23において、頂部26の繊維密度が相対的に小さいことにより、表面シート2における着用者の肌との接触面を柔らかくすることができる。これにより、肌触りをよくすることができ、また、表面シート2との摩擦等によっておむつ1により覆われる肌9に赤みが生じるといった肌のトラブルの発生が抑制される。また、接合部24は、凸部23と比較して、繊維密度が高く、液を引き込みやすく、液吸収性が高くなっている。
[表面シートの物性]
以下に説明する、表面シート2を構成する上層21及び下層22の親疎水性に係る物性は、繊維処理剤の種類及び含ませるスキンケア剤の種類や量、スキンケア剤の塗工方法等によって調整することができる。
スキンケア剤は、スキンケア効果を発現するものである。「スキンケア効果」とは、皮膚のかぶれ防止、消炎、傷つき防止、抗菌等の皮膚の状態を正常にする効能全般を意味する。本実施形態では、スキンケア剤は、スキンケア効果を着用者に提供するとともに、表面シート2の上層21を構成する複数の凸部23を有する不織布層及び下層22の親疎水性に係る物性を調整するのに用いられる。
表面シート2の凸部23における生理食塩水(0.9%NaCl水溶液)との接触角は、ショルダー部27よりも頂部26の方が大きい。なお、本明細書では「生理食塩水との接触角」を単純に接触角と言い、水(イオン交換水)との接触角は、そのまま「水との接触角」という。すなわち、凸部23は、頂部26に対して相対的に親水性が高い(接触角が小さい)ショルダー部27と、ショルダー部27に対して相対的に親水性が低い(接触角が大きい)頂部26を有する。換言すると、頂部26はショルダー部27よりも高い疎水性を示し、ショルダー部27は頂部26よりも高い親水性を示す。
これにより、着用者からの液は、相対的に親水性が高いショルダー部27に優先的に付着し、ショルダー部27から凸部23内へと移行しやすく、表面シート2の液透過性を良好なものとすることができる。そのうえ、頂部26の疎水性が相対的に高いため、液戻りが抑制される。すなわち、表面シート2に吸収された液は、例えば座位等の体勢による着用者からの圧によって表面シート2内に吸収された液が肌側へ戻る、いわゆる液戻りが生じる。しかし、本実施形態の表面シート2は着用者の肌に主に接する頂部26の疎水性が高いため、当該頂部26によって表面シート2に吸収された液の肌側への液戻りが抑制され、液戻り量を少なくすることができる。液戻りが抑制されることにより、肌の水和が抑制され、おむつ1内の肌が赤くなるといった肌トラブルの発生が抑制される。
上述した効果を一層奏する観点から、凸部23の、頂部26とショルダー部27の接触角の差は、通液前において、前者-後者として、好ましくは2°以上、特に好ましくは5°以上であって、また、好ましくは70°以下、より好ましくは30°以下である。
更に、本実施形態の表面シート2において、上層21の凸部23の頂部26の接触角は、通液前後で接触角が変化し、通液前よりも通液後の方が大きい。一方、凸部23のショルダー部27の接触角は、通液前後で接触角が変化し、通液前よりも通液後の方が小さい。
このような構成では、排尿等の通液によって、凸部23の頂部26は疎水性がより高くなり、ショルダー部27は親水性がより高くなるように経時変化する。
通液によってショルダー部27の親水性がより高くなることにより、長時間のおむつ1の使用においても、着用者からの液はショルダー部27から表面シート2内へと安定して効率よく吸収されて表面シート2の液透過性を維持することができる。更に、通液によって頂部26の疎水性がより高くなることにより、長時間のおむつ1の使用においても、液戻り抑制効果を維持することができる。
従って、上述のような物性を有する不織布層(上層)を有する表面シート2を備えるおむつ1は、長時間の使用においても、表面シート2の液透過性を良好に維持しつつ、かつ液戻りが少ないものとすることができる。液戻りが抑制されることにより、肌の水和が抑制され、おむつ1内の肌が赤くなるといった肌トラブルの発生が抑制される。
ここで、「通液」とは、着用者の尿等の***物の液が表面シート2に供給されることをいう。
上述した効果を一層奏する観点から、凸部23の頂部26の、通液後における接触角は通液前の接触角に対して、好ましくは2°以上大きく、より好ましくは8°以上大きく、また、40°以下大きく、より好ましくは20°以下大きい。
同様の観点から、凸部23のショルダー部27の、通液後における接触角は、通液前の接触角に対して、好ましくは1°以上小さく、より好ましくは5°以上小さく、また、好ましくは30°以下小さく、より好ましくは20°以下小さい。
積層構造の表面シート2において、上層21におけるスキンケア剤の存在密度は、下層22よりも大きいことが好ましい。このように、より着用者の肌に近い位置にある上層21におけるスキンケア剤の存在密度を大きくすることにより、スキンケア剤の肌移行率を高くすることができ、スキンケア剤の使用効率がよい。
積層構造の表面シート2において、下層22の接触角は、上層21の凸部23のショルダー部27よりも小さいことが好ましい。言い換えると、上層21の凸部23のショルダー部27の接触角は、下層22よりも大きく、頂部26よりも小さい。これにより、着用者からの液は、上層21よりも下層22に、より吸収されやすく、吸収体4への液の移行がより速やかなものとなる。従って、表面シート2の液透過特性がより良好なものとなり、液戻り抑制効果がより向上する。
上述した効果を一層奏する観点から、下層21の接触角は、凸部23のショルダー部27に対して、2°以上小さいことが好ましく、5°以上小さいことがより好ましく、また、上限値は70°以下であることが好ましく、50°以下であることがより好ましい。
ショルダー部27の接触角が頂部26よりも小さく、頂部26及びショルダー部27それぞれの通液前後での接触角が上記のように変化する物性を有する、複数の凸部23を有する上層21は、用いる繊維処理剤の種類及び含ませるスキンケア剤の種類や量、スキンケア剤の塗工方法等を調整して製造することができる。
また、上層21の凸部23のショルダー部27の接触角が、下層22よりも大きく、頂部26よりも小さくなる物性を有する下層22は、繊維処理剤の種類及び含ませるスキンケア剤の種類や量等を調整して製造することができる。
表面シート2の製造方法例については後述する。
[接触角、繊維密度、スキンケア剤の存在密度]
以下、接触角、繊維密度の具体的な数値をあげるが、これらは一例であり、これらに限定されない。
通液前における、頂部26の接触角θ1は、好ましくは130°以上、より好ましくは135°以上、そして、好ましくは170°以下、より好ましくは165°以下、より具体的には、130°以上170°以下であることが好ましく、140°以上165°以下であることが更に好ましい。
通液前における、ショルダー部27の接触角θ2は、好ましくは90°以上、より好ましくは90°超、更に好ましくは95°以上、そして、好ましくは130°以下、より好ましくは125°以下、より具体的には、90°以上130°以下であることが好ましく、90°超130°以下であることがより好ましく、95°以上125°以下であることが更に好ましい。
通液後の頂部26での接触角θ1'は、通液前の接触角θ1よりも大きいことを前提として、好ましくは140°以上、より好ましくは145°以上、そして、好ましくは170°以下、より好ましくは165°以下、より具体的には、140°以上170°以下であることが好ましく、145°以上165°以下であることが更に好ましい。
通液後のショルダー部27での接触角θ2'は、通液前の接触角θ2よりも小さいことを前提として、このような90°以上、より好ましくは95°以上、そして、好ましくは140°以下、より好ましくは135°以下、より具体的には、90°以上140°以下であることが好ましく、95°以上135°以下であることが更に好ましい。
通液前における、下層の接触角θ3は、好ましくは50°以上、より好ましくは55°以上、そして、好ましくは85°以下、より好ましくは80°以下、より具体的には、50°以上85°以下であることが好ましく、55°以上80°以下であることが更に好ましい。
接触角の測定方法については後述する。
上層21の凸部23の頂部26の繊維密度の値は、30本/mm以上130本/mm以下、好ましくは50本/mm以上120本/mm以下である。
ショルダー部27の繊維密度の値は、80本/mm以上250本/mm以下、好ましくは90本/mm以上240本/mm以下である。
接合部24である凹部の繊維密度の値は、250本/mm以上500本/mm以下、好ましくは270本/mm以上480本/mm以下である。
繊維密度の測定方法については後述する。
上層におけるスキンケア剤の存在密度は、3μg/cm以上500μg/cm以下、好ましくは4μg/cm以上300μg/cm以下である。
下層におけるスキンケア剤の存在密度の値は、3μg/cm以上500μg/cm以下、好ましくは4μg/cm以上300μg/cm以下である。
スキンケア剤の存在密度の測定方法については後述する。
<スキンケア剤>
スキンケア剤としては、疎水性スキンケア剤、親水性スキンケア剤等を用いることができる。
疎水性スキンケア剤とは、水溶性及び水分散性を有さないか、また極めて溶解性が低い疎水性成分のことであり、且つ着用者の肌に対して保護、治癒等の効能を有する組成物又は化合物のことである。より具体的には、疎水性成分とは、成分の剤10gをイオン交換水1L中で混合した後に24時間静置したときの溶解量が1g未満のものを言い、好ましくは、0.1g以下の溶解量のものであり、特に好ましくは完全に溶解しないものである。
疎水性スキンケア剤としては、炭素鎖長12~28の脂肪酸又は該脂肪酸とグリセリンのエステル化合物や、ワックス、ワセリン等が挙げられ、特に、炭素鎖長12~28の不飽和脂肪酸又は該不飽和脂肪酸のグリセリンエステル化合物を含むことが好ましい。当該グリセリンエステルは、グリセリンと前述の不飽和脂肪酸のモノエステル、ジエステル又はトリエステルであるが、特に、トリエステルであることが好ましい。脂肪酸又は脂肪酸化合物を含む剤としては、アルガンオイル、シアバター等の天然物抽出成分が好ましく使用できる。特に、不飽和脂肪酸を含む疎水性の植物油であるアルガンオイルは、肌の水分と油分のバランスを保ち乾燥を防ぎ、スキンケア剤として機能する。また、アルガンオイルは、オレイン酸、リノール酸といった不飽和脂肪酸を多くふくみ、活性酸素除去力が強く、例えば日焼けによる肌のダメージを軽減させることができる。
一方、親水性スキンケア剤とは、水溶性又は水分散性を有する親水性成分のことであり、かぶれや炎症の発生を抑制し、かぶれや炎症が生じた場合には、当該かぶれや炎症の進行を抑制するか、又は当該かぶれや炎症を緩和させることができるものであることが好ましい。より具体的には、親水性成分とは、成分の剤10gをイオン交換水1L中で混合した後に24時間静置したときの溶解量又は分散量が1g以上のものを言い、好ましくは、5g以上の溶解量又は分散量のものであり、より好ましくは、1g以上溶解するもの、一層好ましくは5g以上溶解するもので、最も好ましいのは、完全に溶解するものである。
親水性スキンケア剤としては、桃の葉エキス、ハマメリスエキス等の天然物抽出成分や炭素数が2~4の多価アルコール、ポリエチレングリコール、スキンケア等の機能を有する親水性化合物等を用いることができる。
これらの中でも、植物抽出エキスである桃の葉エキス(親水性エキス)は、抗菌作用、抗炎症作用を有することから好ましい。表面シート2に供給された液に親水性成分である桃の葉エキスがとけ、肌に移行することによりスキンケア効果が生じる。
炭素数が2~4の多価アルコールは、親水性成分であり、典型的には、1,3-ブチレングリコールである。1,3-ブチレングリコールを用いることにより、保湿効果と潤滑性が向上する。潤滑性が向上することにより、肌と不織布との摩擦を低減することができ、肌へのダメージが抑制される。1,3-ブチレングリコールは、保湿性のある液状の水溶性基剤成分で、さらっとした使用感でべたつきが少なく、肌の潤いを保つ。1,3-ブチレングリコールは、保湿剤として用いられる他、溶剤としても用いられる。例えば、桃の葉エキスをスキンケア剤として用いる場合、桃の葉エキスの溶剤として1,3-ブチレングリコールを用いることができる。尚、ここでは、1,3-ブチレングリコールを例にあげたが、炭素数が2~4の多価アルコールであれば同様の効果を示し、例えばプロピレングリコールを用いてもよい。プロピレングリコールも桃の葉エキス(親水性エキス)の抽出溶媒として用いることができる。
上記各種のスキンケア剤は、一種を単独で使用してもよいし、複数組み合わせて使用してもよい。例えば親疎水性度合いの異なる少なくとも2種類のスキンケア剤成分が用いられてもよい。これにより、排尿前の乾燥状態、排尿や発汗等による湿状態の度合いの変化等に応じてスキンケア効果が発揮されるタイミングをずらすことができ、長時間にわたってスキンケア効果を持続させることができる。
親疎水性度合いの異なる少なくとも2種類のスキンケア剤成分を用いる場合、親水性スキンケア剤(親水性成分)と疎水性スキンケア剤(疎水性成分)を含むことがより好ましい。これにより、排尿前の乾燥状態では疎水性スキンケア剤が肌に移行しやすく、排尿後の湿状態では液戻り時に液に溶出した親水性スキンケア剤が肌に移行しやすい。従って、おむつ1の着用開始から長時間、スキンケア効果の発現を持続させることができ、肌のトラブルの発生を更に抑制することができる。
スキンケア剤には、天然物抽出成分を用いることが好ましい。例えば、おむつ1を着用する乳幼児の肌は、成人と比較して薄く、バリア機能も劣るため、天然物抽出成分を用いることによりアレルギー反応等の発生が抑制される。また、天然物抽出成分を用いることにより、おむつ内の肌が赤みを生じるといった肌トラブルが発生しにくい。
なお、不織布層に配されたスキンケア剤の好ましい単位面積当たりの含有量としては、以下の通りである。親水性スキンケア剤は、繊維質量に対して、0.1質量%以上150質量%以下が本発明の効果をより高める観点から好ましく、使用感とのバランスからは0.2質量%以上50質量%以下が好ましい。また、疎水性スキンケア剤は、繊維質量に対して、1×10-4質量%以上0.5質量%以下、特に2×10-4質量%以上0.1質量%以下であると、本発明の効果と使用感とのバランスがとり易く好ましい。
後述する製造方法に記載される親水性油剤(繊維処理剤)は、36℃で固体脂質状の活性剤の塊である。これに対し、アルガンオイル等の疎水性スキンケア剤、桃の葉エキスや1,3-ブチレングリコール等の親水性スキンケア剤は36℃で液体である。親水性油剤を用いることにより、液体の疎水性スキンケア剤、親水性スキンケア剤を繊維に対して安定的に付着させることができる。
<中間シート>
図6に示すように、中間シート7は、着用者の肌側に位置する第1の面71と、第1の面71と反対側の第2の面72を有する。
親水性の不織布からなる中間シート7の繊維密度は、厚み方向Zに分布しており、第2の面72側よりも第1の面71側の方が小さくなっている。繊維密度が密(繊維密度が大きい)である方が毛管による液の引き込み力が大きいので、中間シート7を、その繊維密度が第2の面72側よりも第1の面71側の方が低くなるように構成することにより、表面シート2から中間シート7に移行した着用者からの液は、第2の面72に向かって引き込まれ、中間シート7の第1の面71側に液が残り難くなる。これにより、排尿後の液残りによる表面シート2から中間シート7へのスキンケア剤の溶出が抑制され、肌へ移行するスキンケア剤を確保することができ、スキンケア効果を持続させることができる。
また、中間シート7と表面シート2とは、第1の面71に配されたホットメルト接着剤等からなる第1の接着剤11により接合固定されている。中間シート7と吸収体4とは、第2の面72に配されたホットメルト接着剤等からなる第2の接着剤12により接合固定されている。
第1の接着剤11は、表面シート2から中間シート7への液の円滑な移行を妨げないように、接着剤の非塗工領域が生じるように、間欠して配される。第2の接着剤12は、中間シート7から吸収体4への液の円滑な移行を妨げないように、接着剤の非塗工領域が生じるように、間欠して配置される。第1の接着剤11及び第2の接着剤12それぞれは、例えば、横方向Yに間欠的に且つ縦方向Xに沿った帯状に複数配される。
第1の接着剤11の塗工面積率は、第2の接着剤12の塗工面積率よりも低くなっている。具体的には、第1の接着剤11の塗工面積率は、5%以上50%以下であることが好ましく、7%以上30%以下であることが更に好ましい。第2の接着剤12の塗工面積率は、10%以上65%以下であることが好ましく、13%以上50%以下であることが更に好ましい。塗工面積率の測定方法については後述する。
また、第2の接着剤12は、凸部23のショルダー部27の少なくとも一部と平面視で重なっている。
第1の接着剤11の塗工面積率が、第2の接着剤12の塗工面積率よりも低くなっていることにより、中間シート7から吸収体4への液の移行は、表面シート2から中間シート7への液の移行と比較して緩慢となり、液は、吸収体4に吸収される前に、中間シート7で一度蓄えられる。更に、本実施形態では、着用者からの液が吸収されやすい表面シート2のショルダー部27と第2の接着剤12が平面視で重なっていることにより、図6に示す矢印のように、ショルダー部27から吸収された液は、直下にある第2の接着剤12により吸収体4への移行が阻害されて、図面上横方向に拡がり、吸収体4に吸収される前に、中間シート7に蓄えられやすい形態となっている。これにより、中間シート7に一度蓄えられた液が液戻りする際、親水性スキンケア剤が液に溶出し、スキンケア剤が肌へと移行するので、スキンケア剤を効率よく用いることができ、スキンケア効果を持続させることができる。
[表面シートの製造方法]
上述の物性を有する表面シートの具体的な製造方法について説明する。本実施形態の表面シート2は、後述する第1例~第6例の製造方法により製造された上層21と、後述する製造方法により製造された下層22を重ね合わせ、上述した方法により両者を部分的に接合することにより製造することができる。後述する第1例~第6例の製造方法により、ショルダー部27の接触角が頂部26よりも小さく、頂部26及びショルダー部27それぞれの通液前後での接触角が上記のように変化する物性を有する、複数の凸部23を有する不織布層(上層)を製造することができる。尚、製造方法はこれらに限定されない。
上層21及び下層22の原料繊維として、芯鞘繊維、サイド・バイ・サイド繊維等が好ましく使用でき、特に芯鞘繊維が好ましい。繊維として代表的なものは、芯成分がPET(ポリエチレンテレフタレート)、鞘成分がPE(ポリエチレン)からなり、芯鞘比が質量比で20/80~80/20のものが好ましい。繊維の繊度は、1.5dtex以上5.0dtex以下のものが好ましい。なお、芯鞘比は芯と鞘各々を構成する樹脂の質量比(芯/鞘)を示す。
(第1例)
親水性油剤(繊維処理剤)と親水性スキンケア剤(親水性成分)と疎水性スキンケア剤(疎水性成分)を含む混合物からなる処理剤が塗工された繊維を不織布化したシート状物に、上述した凹凸加工を施すことによって、複数の凸部を有する不織布層を製造する方法が挙げられる。凹凸加工時、ギアロールに噛み合わされた際にロールの凸部で押圧され、これに対応した凸部が形成される部位は、シート状物が相対的に強く引き伸ばされ、更に、凸部において、頂部はショルダー部よりも相対的に強く引き伸ばされる。これにより、製造される複数の凸部を有する不織布層の凸部において、頂部はショルダー部よりも相対的な繊維密度が小さく、また、スキンケア剤の存在密度も小さい。
このように製造された不織布層の凸部23において、親水性スキンケア剤の存在密度は、ショルダー部27よりも頂部26の方が小さくなり、頂部26はショルダー部27よりも接触角が大きくなる。
また、このように製造された不織布層を、おむつ1の表面シート2の上層21に用いることにより、おむつ1の着用時、上層21に対して液が供給されると、頂部26に存在する親水性スキンケア剤(親水性成分)は頂部26に供給された液に溶けだし、液とともにショルダー部27へと流れる。これにより、頂部26はより疎水性が高まって、頂部26の接触角は、通液前よりも通液後の方が大きくなる。一方、ショルダー部27はより親水性が高まって、ショルダー部27の接触角は、通液前よりも通液後の方が小さくなる。
また、このように製造された不織布層は、親水性スキンケア剤の存在密度が、頂部26よりもショルダー部27の方が大きい。これにより、表面シート2において、ショルダー部からの液の吸収がより速やかに行われ、液透過性を良好なものとすることができる。
尚、「親水性油剤」とは、繊維表面を親水化させる繊維処理剤であり、親水性成分であり、公知のものを用いることができる。また、親水性スキンケア剤として桃の葉エキスを用いる場合、桃の葉エキスの溶剤として1,3-ブチレングリコールを用いることができ、スキンケア成分を含む処理剤には1,3-ブチレングリコールが含まれる。
ここでは、スキンケア成分を含む処理剤が塗工された繊維を不織布化する例をあげたが、例えば親水性油剤が塗工された繊維を不織布化し、凹凸加工した後、親水性スキンケア剤と疎水性スキンケア剤を含む処理剤を全体に塗工して不織布層を製造してもよい。この場合、処理剤の塗工後、所定時間(例えば、室温で5時間等)放置することで、不織布内に親水性スキンケア剤と疎水性スキンケア剤をいきわたらせる。これにより、親水性油剤と親水性スキンケア剤と疎水性スキンケア剤を含む混合物からなる処理剤が塗工された繊維を不織布化したものとほぼ同等のものを製造することができる。後述する実施例1、実施例2及び比較例1はこの製造方法により製造している。上記の親水性油剤が塗工された繊維を不織布化したものは親水性不織布である。
(第2例)
親水性油剤を均一塗工した繊維で製造した不織布を、上述した方法によって凹凸加工した後、疎水性スキンケア剤をスプレー塗工する方法が挙げられる。凹凸加工した不織布に疎水性スキンケア剤をスプレー塗工することにより、凸部において、疎水性スキンケア剤が頂部26に集中して塗工される。尚、親水性油剤に親水性スキンケア剤を混合してもよい。
このように製造された不織布層の凸部23は、疎水性スキンケア剤の存在密度が、ショルダー部27よりも頂部26の方が大きくなり、頂部26はショルダー部27よりも接触角が大きくなる。
また、このように製造された不織布層を、おむつ1の表面シート2の上層21に用いることにより、おむつ1の着用時、上層21に対して液が供給されると、頂部26に存在する親水性スキンケア剤(親水性成分)は頂部26に供給された液に溶けだし、液とともにショルダー部27へと流れる。これにより、頂部26はより疎水性が高まって、頂部26の接触角は、通液前よりも通液後の方が大きくなる。一方、ショルダー部27はより親水性が高まって、ショルダー部27の接触角は、通液前よりも通液後の方が小さくなる。
(第3例)
親水性油剤を均一塗工した繊維で製造した不織布を、上述した方法によって凹凸加工した後、疎水性スキンケア剤をコータ塗工する方法が挙げられる。凹凸加工した不織布に疎水性スキンケア剤をコータ塗工することにより、凸部において、疎水性スキンケア剤が頂部26に集中して塗工される。尚、親水性油剤に親水性スキンケア剤を混合してもよい。
このように製造された不織布層の凸部23は、疎水性スキンケア剤の存在密度が、ショルダー部27よりも頂部26の方が大きくなり、頂部26はショルダー部27よりも接触角が大きくなる。
また、このように製造された不織布層を、おむつ1の表面シート2の上層21に用いることにより、おむつ1の着用時、上層21に対して液が供給されると、頂部26に存在する親水性スキンケア剤(親水性成分)は頂部26に供給された液に溶けだし、液とともにショルダー部27へと流れる。これにより、頂部26はより疎水性が高まって、頂部26の接触角は、通液前よりも通液後の方が大きくなる。一方、ショルダー部27はより親水性が高まって、ショルダー部27の接触角は、通液前よりも通液後の方が小さくなる。
(第4例)
疎水性不織布に、親水性スキンケア剤を転写したギアロールを用いて凹凸加工して凹部を形成し、親水性スキンケア剤をショルダー部に集中させる方法が挙げられる。このように製造される不織布は、凸部23において、頂部26の接触角がショルダー部27よりも大きい。更に、この不織布の頂部26に疎水性スキンケア剤を塗工して不織布層を得る。尚、疎水性不織布は、疎水性油剤を均一塗工した繊維で製造した不織布である。
このように製造された不織布層を、おむつ1の表面シート2の上層21に用いることにより、おむつ1の着用時、上層21に対して液が供給されると、頂部26に存在する親水性スキンケア剤(親水性成分)は頂部26に供給された液に溶けだし、液とともにショルダー部27へと流れる。これにより、頂部26はより疎水性が高まって、頂部26の接触角は、通液前よりも通液後の方が大きくなる。一方、ショルダー部27はより親水性が高まって、ショルダー部27の接触角は、通液前よりも通液後の方が小さくなる。
また、このように製造された不織布層は、親水性スキンケア剤の存在密度が、頂部26よりもショルダー部27の方が大きい。これにより、表面シート2において、ショルダー部からの液の吸収がより速やかに行われ、液透過性をより良好なものとすることができる。
また、このように製造された不織布層は、肌側面側からスキンケア剤を塗工することにより、疎水性スキンケア剤の存在密度は、非肌側面より肌側面の方が大きくなる。これにより、おむつ1の着用時、疎水性スキンケア剤の肌への移行が速やかに行われる。
(第5例)
親水性油剤を均一塗工した繊維で製造した不織布を、上述した方法によって凹凸加工した後、疎水性スキンケア剤と親水性スキンケア剤の混合物を凸部の頂部に塗工する方法が挙げられる。塗工方法としては、スプレー塗工やコータ塗工等を用いることができ、これらの塗工方法により、疎水性スキンケア剤と親水性スキンケア剤の混合物を、凸部23において、頂部26に集中して塗工することができる。
このように製造された不織布層の凸部23は、疎水性スキンケア剤と親水性スキンケア剤の混合物の存在密度が、ショルダー部27よりも頂部26の方が大きくなる。従って、凸部23において、頂部26はショルダー部27よりも疎水性スキンケア剤(疎水性成分)が多く存在することになり、頂部26はショルダー部27よりも接触角が大きくなる。
また、このように製造された不織布層を、おむつ1の表面シート2の上層21に用いることにより、おむつ1の着用時、上層21に対して液が供給されると、頂部26に存在する親水性スキンケア剤(親水性成分)は頂部26に供給された液に溶けだし、液とともにショルダー部27へと流れる。これにより、頂部26はより疎水性が高まって、頂部26の接触角は、通液前よりも通液後の方が大きくなる。一方、ショルダー部27はより親水性が高まって、ショルダー部27の接触角は、通液前よりも通液後の方が小さくなる。
また、このように製造された不織布層は、肌側面側からスキンケア剤を塗工することにより、疎水性スキンケア剤の存在密度は、非肌側面より肌側面の方が大きい。これにより、おむつ1の着用時、疎水性スキンケア剤の肌への移行が速やかに行われる。
(第6例)
親水性スキンケア剤及び親水性油剤を含む親水性ウェブと、疎水性スキンケア剤を含む疎水性ウェブを重ね合わせて製造された不織布からなるシート状物に対し、上述した凹凸加工を施すことによって複数の凸部を有する不織布層を製造する方法が挙げられる。凹凸加工時、ギアロールに噛み合わされた際にロールの凸部で押圧され、これに対応した凸部が形成される部位は、シート状物が相対的に強く引き伸ばされ、更に、凸部において、頂部はショルダー部よりも相対的に強く引き伸ばされる。これにより、製造される複数の凸部を有する不織布層の凸部において、頂部はショルダー部よりも相対的な繊維密度が小さく、また、スキンケア剤の存在密度も小さい。親水性ウェブは、繊維を不織布化した後、親水性スキンケア剤及び親水性油剤を塗工して製造してもよいし、親水性スキンケア剤及び親水性油剤が塗工された繊維を不織布化して製造してもよい。疎水性不織布は、繊維を不織布化した後、疎水性スキンケア剤を塗工して製造してもよいし、疎水性スキンケア剤が塗工された繊維を不織布化して製造してもよい。尚、疎水性ウェブには、疎水性スキンケア剤の他、親水性油剤(繊維処理剤)が含まれてもよい。
このように製造された不織布層を表面シート2の上層21として用いる場合、おむつ1において、親水性ウェブ側が上層21の肌側面21aを、疎水性ウェブ側が上層21の非肌側面21bを構成するように上層21を配置する。
このように凹凸加工され、おむつ1の上層21に用いられる不織布層の凸部23において、最表層に存在する親水性スキンケア剤の存在密度は、ショルダー部27よりも頂部26の方が小さくなり、頂部26はショルダー部27よりも接触角が大きくなる。
また、このように製造された不織布層を、おむつ1の表面シート2の上層21に用いることにより、おむつ1の着用時、上層21に対して液が供給されると、頂部26に存在する親水性スキンケア剤(親水性成分)は頂部26に供給された液に溶けだし、液とともにショルダー部27へと流れる。これにより、頂部26はより疎水性が高まって、頂部26の接触角は、通液前よりも通液後の方が大きくなる。一方、ショルダー部27はより親水性が高まって、ショルダー部27の接触角は、通液前よりも通液後の方が小さくなる。
また、親水性ウェブ側が上層21の肌側面21aを、疎水性ウェブ側が上層21の非肌側面21bを構成するので、表面シート2の上層21において、肌側面21aは親水性を示し、非肌側面21bは疎水性を示す。従って、非肌側面21bの接触角は肌側面21aよりも小さくなる。これにより、着用者からの液によって頂部26に存在する親水性スキンケア剤(親水性成分)が溶けだして肌に移行しやすく、効率がよい。また、ショルダー部27から表面シート2へと吸収された液は、疎水性の非肌側面21bによって、肌側へと戻ることが抑制され、液戻り抑制効果が効率よく発現され得る。
また、ここでは、親水性ウェブと疎水性ウェブを重ね合わせ、凹凸加工して不織布層を製造する例をあげた。この他、不織布からなるシート状物を凹凸加工した後、凸部の頂部の肌側面側に親水性スキンケア剤を塗工し、頂部の非肌側面側に疎水性スキンケア剤を塗工して、複数の凸部を有する不織布層を製造してもよい。
(下層の製造例)
親水性油剤と親水性スキンケア剤とが塗工された繊維を不織布化したシート状物を用いて、下層を構成した。
<補足説明>
[接触角の測定方法]
表面シートの凸部の頂部及びショルダー部の接触角の測定は次のように行うことができる。
キーエンス製マイクロスコープVH-8000に中倍率ズームレンズ(照明リング付)を90°に倒した状態で使用し、500倍の条件に設定して計測を行った。測定用サンプルは、表面シートを、縦方向150mm×横方向70mmの大きさにカットしたものを用いた。測定環境は、20℃/50%RHであり、測定用サンプルは、測定面(ここでは、複数の凸部を有する面)を上向きにした状態として、ウエブ(不織布)のCD方向から観察できるように測定ステージにセットした。次いで、セットされた測定用サンプルの凸部の頂部またはショルダー部に、マイクロピペットにて2μlの生理食塩水を付着させ、付着5秒以内(なるべく2~3秒)に画像を取り込む。付着後短時間で画像取り込みが必要な理由は、付着した水滴がマイクロスコープの測定部から出る光によって蒸発してしまうことと、油剤による接触角変化をおこさないようにするためである。水滴の両端もしくは片端の焦点が鮮明な観察結果10点の接触角を計測し、それらの平均値を「接触角」とした。接触角は、画像または印刷した写真に対して、水滴の繊維との接線を引き、画像解析または分度器等によって、計測を行う。
また、上記測定は、生理食塩水で行ったが、「水との接触角」を測定する場合には、生理食塩水をイオン交換水に変更して同様の測定を行えばよい。
上層(不織布層)の肌側面と非肌側面の接触角の測定では、積層構造の表面シートを上層と下層とに分離し、この分離した上層を測定対象として、肌側面及び非肌側面それぞれを測定面として上記測定と同様の測定を行う。
下層の接触角の測定では、表面シート2から分離した下層の肌側面を測定面として、上記測定と同様の測定を行う。
生理食塩水又は水との接触角は、繊維や中間シート等の構成物の疎水性、親水性の程度を示す指標となる。生理食塩水又は水との接触角の値が小さいほど繊維や構成物の親水性が高いと判断できる。一般に、親水性に分類される繊維や構成物の水との接触角θは90°未満(本発明では、15°以上85°未満、特に50°以上83°以下が好ましい)、疎水性に分類される繊維や構成物の水との接触角θは90°超(本発明では、90°以上170°以下、特に92°以上165°以下が好ましい)である。
中間シートの親水性は、中間シートの肌側面を測定面として、生理食塩水をイオン交換水に変更して上記測定と同様の測定を行って得られる接触角から判断することができる。
通液前後それぞれの接触角の測定は、測定対象部位に対して、通液前後それぞれで上記測定方法により行う。通液条件は、吸収体の上に測定対象の不織布を載置した状態下に、無加圧条件下で90gの生理食塩水を5.0g/秒の速度で不織布に通液させることとする。不織布への生理食塩水の供給は、シリコンチューブで液の吐出口を吸収体の上に載せた不織布の10mm上側まで導き、液注入ポンプ(ISMATEC社製、MCP-J)を用いて行う。吸収体は、2020年製の花王株式会社製のメリーズ(登録商標)テープタイプSサイズから表面シートを取り除き、その吸収体を使用した。90gという供給量は、乳幼児の平均***量を想定したものである。また5.0g/秒という供給速度は、乳幼児の***時の尿の***スピードを想定したものである。
不織布層の肌側面と非肌側面それぞれの接触角の測定では、層全体が複数の凸部を有する不織布層(本実施形態においては上層)の凸部を構成する不織布部分の肌側面と非肌側面それぞれを測定対象部位とし、それぞれの最表層に位置する繊維を取り出して測定する。
[スキンケア剤の存在密度の測定方法]
表面シートに含まれるスキンケア剤の密度の測定方法について説明する。
表面シート2から、層全体が複数の凸部を有する不織布層からなる上層21を所定の大きさにサンプルを切り出し、走査型電子顕微鏡(例えば日本電子(株)社製のJCM-5100(商品名))により拡大観察し(例えば、倍率150~500倍)、サンプルの面積と厚みから、頂部及びショルダー部の体積を算出した。
測定対象部位である頂部及びショルダー部それぞれの繊維2gを収集し、下部に小さな開孔がある所定の容器にいれる。その後、蓋で繊維を抑え、繊維を容器の下部に押し込み、蓋を取り除く。そこへ疎水性スキンケア剤用抽出溶媒としての10ccのエーテル、又は、親水性スキンケア剤用の抽出溶媒としての10ccのエタノール/メタノール(1:1)混合の溶液を投入し、6時間静置する。その後、再び蓋をのせて、溶液を含む繊維を強く押し付けることで、繊維に含まれている液である、エーテルまたはエタノール/メタノール成分を絞り、絞りとった液を秤量皿にいれる。そして、秤量皿を熱することで溶媒を除去した後、この秤量皿の重量を測定し、液をいれる前の元の秤量皿の重量との差から、スキンケア剤の量を測定した。3つのサンプルにおけるスキンケア剤の量を測定し、その平均をスキンケア剤付着量とした。
上述の算出した体積とスキンケア剤付着量とから、スキンケア剤の密度を算出した。
なお、エタノール/メタノールの抽出溶媒に疎水性スキンケア剤が抽出されることがあるので、各繊維に含まれる全てのスキンケア剤がエタノール/メタノールの抽出溶媒で抽出された場合には、エーテルでの抽出は行わなくて良い。
[繊維密度の測定方法]
表面シート2を構成する繊維の密度の測定方法について説明する。
表面シート2の切断面を、走査型電子顕微鏡(例えば日本電子(株)社製のJCM-5100(商品名))を用いて拡大観察(例えば150~500倍)し、頂部及びショルダー部それぞれにおける一定面積当たり(0.5mm程度)の上記切断面によって切断されている繊維の断面数を数える。次に、1mm当たりの繊維の断面数に換算し、これを繊維密度とする。測定は3箇所行い、平均してそのサンプルの繊維密度とする。
凸部23における頂部26とショルダー部27それぞれの繊維密度の測定において、凸部23内の繊維が存在しない中空部は含めない。
[塗工面積率の測定方法]
第1の接着剤11及び第2の接着剤12の塗工面積率の測定方法について説明する。
中間シートの表面(肌側面)、裏面(非肌側面)それぞれの全面にトナーを散布して接着剤を色付けした後、所定のサイズに切り取り色づけられた面積を測定する。測定した面積を切り取った寸法で除することで、塗工面積率を得る。測定箇所は、3点以上とし、それらの平均値を求め、塗工面積率を算出する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、以上の実施形態では、吸収性物品として使い捨ておむつの例を示したが、これに限定されない。本発明の吸収性物品は、例えば、尿取りパットやおりものシート、生理用ナプキン等であってもよい。吸収性物品は、一般に、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収体を有して構成される。
また、以上の実施形態では、表面シートが、複数の凸部を有する不織布層からなる上層と、下層とが重ね合わさった積層構造である例をあげたが、複数の凸部を有する不織布層の1層からなる単層構造であってもよい。
また、上述の表面シート2において、複数の凸部間23に位置する上層21と下層22とが接合する接合部24に、開孔が設けられてもよい。開孔は表面シート2を厚み方向Zに沿って貫通する孔である。開孔は、平面視した接合部24の輪郭よりも内側に形成される。開孔を設けることにより、液の引き込み性等を更に向上させることができる。開孔は、例えば、上層21と下層22とをエンボスロールを用いて接合する際に、熱エンボス、超音波エンボスの温度や圧力を調整することで形成することができる。
<1>
着用者の肌側に配される表面シート、及び該表面シートの非肌側に配される吸収体を備える吸収性物品であって、前記表面シートは、着用者の肌側に向かって突出した複数の凸部が各々離間して配置された構造を有する不織布層を備えており、前記不織布層はスキンケア剤を含有し、前記凸部は頂部とショルダー部を有し、前記頂部は前記ショルダー部よりも生理食塩水との接触角が大きく、通液前後の前記頂部での前記接触角は、通液前よりも通液後の方が大きく、通液前後の前記ショルダー部での前記接触角は、通液前よりも通液後の方が小さい、吸収性物品。
<2>
前記不織布層は、肌側面と、前記肌側面と反対側の非肌側面を有し、前記接触角が、前記非肌側面の方が前記肌側面よりも小さい、<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記不織布層は親水性スキンケア剤を含み、前記親水性スキンケア剤の存在密度は、前記頂部よりも前記ショルダー部の方が大きい、<1>又は<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記不織布層は、肌側面と、前記肌側面と反対側の非肌側面を有し、前記不織布層は疎水性スキンケア剤を含み、前記疎水性スキンケア剤の存在密度は、前記非肌側面よりも前記肌側面の方が大きい、<1>から<3>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<5>
前記表面シートは、前記不織布層からなる上層と、前記上層に重ね合わされた不織布からなる下層とを備える、<1>から<4>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<6>
前記上層と前記下層とは部分的に固定され、前記凸部は、前記上層が前記下層に固定されない部分により形成される、<5>に記載の吸収性物品。
<7>
前記上層及び前記下層はスキンケア剤を含み、前記上層における前記スキンケア剤の存在密度は、前記下層よりも大きい、<5>又は<6>に記載の吸収性物品。
<8>
前記接触角が、前記ショルダー部は、前記下層よりも大きく、前記頂部よりも小さい、<5>から<7>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<9>
前記頂部は前記ショルダー部よりも繊維密度が小さい、<1>から<8>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<10>
前記スキンケア剤は、少なくとも2種類の親疎水性度合いの異なる成分を含む、<1>から<9>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<11>
前記スキンケア剤に含まれる成分の少なくとも1種類は親水性である、<10>に記載の吸収性物品。
<12>
前記スキンケア剤は天然物抽出成分である、<1>から<11>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<13>
前記表面シートは、複数の前記凸部間に開孔を有する、<1>から<12>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<14>
前記表面シートの非肌側に配される親水性の不織布からなる中間シートを更に具備し、前記中間シートは、肌側に位置する第1の面と、前記第1の面と反対側の第2の面を有し、前記中間シートの繊維密度は、前記第2の面側よりも前記第1の面側の方が低い、<1>から<13>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<15>
前記中間シートの前記第1の面に配された第1の接着剤の塗工面積率は、前記中間シートの前記第2の面に配された第2の接着剤の塗工面積率よりも小さく、前記第2の接着剤は、前記第2の面に間欠的に複数配され、前記第2の接着剤は、前記凸部の前記ショルダー部の少なくとも一部と平面視で重なっている、<14>に記載の吸収性物品。
<16>
前記凸部の、前記頂部と前記ショルダー部の前記接触角の差は、通液前において、前者-後者として、2°以上、好ましくは5°以上である、<1>から<15>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<17>
前記凸部の、前記頂部と前記ショルダー部の前記接触角の差は、通液前において、前者-後者として、2°以上70°以下、好ましくは5°以上30°以下である、<16>に記載の吸収性物品。
<18>
前記凸部の前記頂部の、通液後における前記接触角は通液前の前記接触角に対して、2°以上大きく、好ましくは8°以上大きい、<1>から<17>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<19>
前記凸部の前記頂部の、通液後における前記接触角は通液前の前記接触角に対して、2°以上40°以下大きく、好ましくは8°以上20°以下大きい、<18>に記載の吸収性物品。
<20>
前記凸部における前記ショルダー部の、通液後における前記接触角は、通液前の前記接触角に対して、1°以上小さく、より好ましくは5°以上小さい、<1>から<19>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<21>
前記凸部における前記ショルダー部の、通液後における前記接触角は、通液前の前記接触角に対して、1°以上30°以下小さく、好ましくは5°以上20°以下小さい、<20>に記載の吸収性物品。
<22>
前記下層の前記接触角は、前記凸部の前記ショルダー部に対して、2°以上小さく、好ましくは5°以上小さい、<5>から<8>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<23>
前記下層の前記接触角は、前記凸部の前記ショルダー部に対して、2°以上70°以下小さく、好ましくは5°以上50°以下小さい、<22>に記載の吸収性物品。
<24>
通液前の前記頂部での前記接触角は、130°以上160°以下、好ましくは140°以上155°以下である、<1>から<23>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<25>
通液後の前記頂部での前記接触角は、通液前の前記頂部での前記接触角より大きいことを前提として、140°以上170°以下、好ましくは145°以上165°以下である、<1>から<24>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<26>
通液前の前記ショルダー部での前記接触角は、120°以上150°以下、好ましくは125°以上145°以下である、<1>から<25>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<27>
通液後の前記ショルダー部での前記接触角は、通液前の前記ショルダー部での前記接触角より小さいことを前提として、90°以上140°以下、好ましくは95°以上135°以下である、<1>から<26>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<28>
前記下層の前記接触角θは、50°以上85°以下、好ましくは55°以上80°以下である、<5>から<8>、<22>、<23>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<実施例>
以下、実施例により本発明を更に説明する。しかしながら、本発明の範囲はかかる実施例に制限されるものではない。以下では、親水性スキンケア剤として桃の葉エキスを、疎水性スキンケア剤としてアルガンオイルを用いている。原料繊維として、芯成分がPET(ポリエチレンテレフタレート)、鞘成分がPE(ポリエチレン)からなり、芯鞘比が50質量%:50質量%、繊度が2.3dtexの芯鞘構造繊維を用いている。
[実施例1]
公知の親水性油剤(繊維処理剤)が塗工された繊維を不織布化した後、凹凸加工を施して不織布を得た。当該不織布は、親水性油剤が0.35質量%付着したものである。10cm×10cmに切り出した当該不織布に0.25gの処理液を噴霧し、不織布に処理液をいきわたらせ、その後5時間放置して乾燥して、実施例1の不織布を得た。
実施例1の不織布に用いた処理液は、エタノールにアルガンオイルを10質量%濃度で溶解したアルガンオイル-エタノール溶液と、桃の葉エキスを、質量比1:1で混合したものである。
実施例1の不織布には、スキンケア剤として、親水性スキンケア剤である桃の葉エキスと、疎水性スキンケア剤であるアルガンオイルが含まれる。
実施例1の不織布の凸部の頂部とショルダー部それぞれにおける、通液前後の接触角を、上記測定方法により測定した。図7(A)に測定結果を示す。図7(A)、後述する図7(B)、図8(A)及び図8(B)において、縦軸の接触角θ/2の値は、接触角θの1/2の値に対応する。接触角θは、上述のθ1、θ1'、θ2、又は、θ2'である。各図の棒グラフにおいて、白抜きの棒グラフは通液前の接触角θ/2を示し、内部にハッチングが施された棒グラフは通液後の接触角θ/2を示す。
[実施例2]
実施例1と同様の親水性油剤が0.35質量%付着した凹凸を有する10cm×10cmに切り出した不織布に1.5gの桃の葉エキスを噴霧し、不織布に桃の葉エキスをいきわたらせ、その後5時間放置して乾燥して、実施例2の不織布を得た。
実施例2の不織布には、スキンケア剤として、親水性スキンケア剤である桃の葉エキスが含まれる。
実施例2の不織布の凸部における頂部とショルダー部それぞれにおける、通液前後の接触角を、上記測定方法により測定した。図7(B)に測定結果を示す。
[比較例1]
実施例1と同様の親水性油剤が0.35質量%付着した凹凸を有する10cm×10cmに切り出した不織布に、0.25gの10質量%濃度アルガンオイル-エタノール溶液を噴霧し、不織布にアルガンオイル-エタノール溶液をいきわたらせ、その後5時間放置して乾燥して、比較例1の不織布を得た。
比較例1の不織布には、スキンケア剤として、疎水性スキンケア剤であるアルガンオイルが含まれる。
比較例1の不織布の凸部における頂部とショルダー部それぞれにおける、通液前後の接触角を、上記測定方法により測定した。図8(A)に測定結果を示す。
[比較例2]
実施例1と同様の親水性油剤が0.35質量%付着した凹凸を有する10cm×10cmに切り出した不織布を比較例2の不織布として用意した。
比較例2の不織布には、スキンケア剤は含まれていない。
比較例2の不織布の凸部における頂部とショルダー部それぞれにおける、通液前後の接触角を、上記測定方法により測定した。図8(B)に測定結果を示す。
[評価]
図7に示すように、実施例1及び2の不織布は、ショルダー部における接触角は頂部よりも小さく、頂部の接触角は通液前よりも通液後の方が大きく、ショルダー部の接触角は通液前よりも通液後の方が小さかった。
一方、図8に示すように、比較例1及び2の不織布は、ショルダー部における接触角は頂部よりも小さいが、頂部及びショルダー部ともに、通液前後で接触角の変化がほとんどない。
このように、実施例1及び2の不織布は、通液によって、頂部はより疎水性が高くなり、ショルダー部はより親水性が高くなり、不織布を吸収性物品の表面シートとして用いる場合、長時間の使用においても、液透過性を良好に維持しつつ、液戻りが少ない表面シートとすることができることが確認された。また、図7に示すように、実施例1の不織布は、実施例2の不織布と比較して、全体的に接触角が大きく、液戻り抑制効果がより高いことが確認された。
1…使い捨ておむつ(吸収性物品)
2…表面シート
3…裏面シート
4…吸収体
21…上層(不織布層)
23…凸部
26…頂部
27…ショルダー部

Claims (7)

  1. 着用者の肌側に配される表面シート、及び該表面シートの非肌側に配される吸収体を備える吸収性物品であって、
    前記表面シートの非肌側に配される親水性の不織布からなる中間シートを備え、
    前記表面シートは、着用者の肌側に向かって突出した複数の凸部が各々離間して配置された構造を有する不織布層を備えており、
    前記不織布層は、親水性スキンケア剤及び疎水性スキンケア剤を含有し、
    前記不織布層は、肌側面と、前記肌側面と反対側の非肌側面を有し、
    前記凸部はショルダー部と前記ショルダー部よりも繊維密度が小さい頂部を有し、前記頂部は前記ショルダー部よりも生理食塩水との接触角が大きく、通液前後の前記頂部での前記接触角は、通液前よりも通液後の方が大きく、通液前後の前記ショルダー部での前記接触角は、通液前よりも通液後の方が小さく、
    前記親水性スキンケア剤の存在密度は、前記頂部よりも前記ショルダー部の方が大きく、
    前記疎水性スキンケア剤の存在密度は、前記非肌側面よりも前記肌側面の方が大き
    前記中間シートは、肌側に位置する第1の面と、前記第1の面と反対側の第2の面を有し、
    前記中間シートの繊維密度は、前記第2の面側よりも前記第1の面側の方が低く、
    前記中間シートの前記第1の面に配された第1の接着剤の塗工面積率は、前記中間シートの前記第2の面に配された第2の接着剤の塗工面積率よりも小さく、
    前記第2の接着剤は、前記第2の面に間欠的に複数配され、前記第2の接着剤は、前記凸部の前記ショルダー部の少なくとも一部と平面視で重なっている
    吸収性物品。
  2. 前記接触角が、前記非肌側面の方が前記肌側面よりも小さい
    請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記表面シートは、前記不織布層からなる上層と、前記上層に重ね合わされた不織布からなる下層とを備える
    請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記上層及び前記下層はスキンケア剤を含み、
    前記上層における前記スキンケア剤の存在密度は、前記下層よりも大きい
    請求項3に記載の吸収性物品。
  5. 前記ショルダー部の前記接触角は、前記下層の前記接触角よりも大きく、前記頂部の前記接触角よりも小さい
    請求項3又は4に記載の吸収性物品。
  6. 前記表面シートは、複数の前記凸部間に開孔を有する
    請求項1から5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  7. 着用者の肌側に配される表面シート、及び該表面シートの非肌側に配される吸収体を備える吸収性物品であって、
    前記表面シートの非肌側に配される親水性の不織布からなる中間シートを備え、
    前記表面シートは、着用者の肌側に向かって突出した複数の凸部が各々離間して配置された構造を有する不織布層を備えており、
    前記不織布層は親水性のスキンケア剤を含有し、
    前記凸部は頂部とショルダー部を有し、前記頂部は前記ショルダー部よりも生理食塩水との接触角が大きく、通液前後の前記頂部での前記接触角は、通液前よりも通液後の方が大きく、通液前後の前記ショルダー部での前記接触角は、通液前よりも通液後の方が小さく、
    前記中間シートは、肌側に位置する第1の面と、前記第1の面と反対側の第2の面を有し、
    前記中間シートの前記第1の面に配された第1の接着剤の塗工面積率は、前記中間シートの前記第2の面に配された第2の接着剤の塗工面積率よりも小さく、
    前記第2の接着剤は、前記第2の面に間欠的に複数配され、前記第2の接着剤は、前記凸部の前記ショルダー部の少なくとも一部と平面視で重なっている
    吸収性物品。
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