JP7437221B2 - 移載装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トレイに収容された対象物を取り出して箱詰めする移載装置に関する。
例えば、特開2014-5037号公報には、袋状容器を一旦集積し、搬送用の箱に箱詰めする袋状容器の移載装置が開示されている。この袋状容器の移載装置では複数の袋状容器をそれぞれ、独立して2枚のプレートで挟んで保持する。そして、袋状容器を立てた状態で保持した2枚のプレートが複数個集積される。そして、各袋状容器の上部をそれぞれチャックで同時に掴み、箱詰めする。
特開2014-5037号公報
特開2014-5037号公報に記載の袋状容器の移載装置では、搬送される袋状容器を1つずつプレートで挟んで搬送する搬送作業が必要になり、作業工数が多くなる。また、袋状容器を立てる工程があり、袋状容器が立たない場合、正確な数の袋状容器を箱詰めできなくなる虞がある。
そこで、本発明は、少ない工数で対象物を確実に移載することができる移載装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る移載装置は、収容トレイに並べられた袋状容器を搬送用箱に移載する移載装置であって、前記収容トレイを搬送するトレイ搬送部と、前記収容トレイに並べられた前記袋状容器を1つずつ前記トレイ搬送部のトレイ搬送方向と直交する方向の一方側に配置された前記搬送用箱に移載する移載機構と、前記収容トレイに並べられた前記袋状容器の少なくとも一部を撮像して撮像データを生成する撮像部と、制御部と、を有する。前記撮像部は、前記移載機構が前記袋状容器を移載する毎に撮像を行い、前記制御部は、前記撮像データにおいて全体を認識可能な袋状容器を判別し、前記全体を認識可能な袋状容器を取り出し対象の袋状容器とし、前記移載機構は、前記制御部の指示に基づいて前記取り出し対象の袋状容器を前記収容トレイから前記搬送用箱に移載する。
このように構成することで、袋状容器を移載するごとに撮像部で収容トレイ内の袋状容器を撮像し、取り出し対象の袋状容器を決定するため、移載機構が精度よく袋状容器を取り出すことができる。これにより、袋状容器を立てるといった作業が不要になるため、工数を減らすことが可能である。
上記構成において、前記移載機構は、3個のリンク部が周方向に等間隔に配列されるとともに、3個の前記リンク部の先端が1つの作業部に連結されたパラレルリンクロボットを有する。前記撮像部は、前記移載機構に取り付けられるとともに中心軸を中心とする周方向において2個のリンク部の間に配置される撮像素子を有する。この構成によると、撮像素子が、移載機構の近傍に配置されるため、袋状容器と移載機構との位置をより正確に取得することができる。これにより、移載機構が取り出し対象の袋状容器を正確に取り出すことができる。
上記構成において、前記移載機構を複数個有するとともに、前記撮像部は、前記移載機構毎に取り付けられ、複数個の前記移載機構は、前記トレイ搬送部に沿って並んで配置され、複数の前記袋状容器は、前記収容トレイ内に前記トレイ搬送方向および前記トレイ搬送方向と交差する方向に2次元配列されており、複数の前記移載機構の個数は、前記収容トレイにおける前記袋状容器の前記トレイ搬送方向と交差する方向の配列数よりも少なくてもよい。このような構成によれば、移載機構の数を減らすことで、移載装置の構成を簡略化でき、もって装置の小型化、低コスト化を実現できる。
上記構成において、前記全体を認識可能な袋状容器が複数個あるとき、前記制御部は、前記全体を認識可能な袋状容器のうち最もトレイ搬送方向下流側にあるものを優先し、さらにその中でも、最も前記一方側の袋状容器を優先して前記取り出し対象の袋状容器とする。このように、優先順位をつけて袋状容器を取り出すことで、トレイ搬送方向に並べられたいずれの移載機構も搬送方向に並んだ1列の袋状容器を取り出すとともに、一部他の列の袋状容器を取り出すように動作させることができる。これにより、袋状容器を取り出すときの移載機構の動作のばらつきが発生しにくく、効率よく袋状容器を移載することができる。
上記構成において、平面視において、すべての前記撮像部の撮像範囲の当該撮像部が取り付けられた前記移載機構に対する位置は同じであり、前記制御部は、前記撮像範囲の一部を認識範囲として前記撮像データにおける前記認識範囲の画像処理に基づいて前記取り出し対象の袋状容器を決定し、前記制御部は、トレイ搬送方向下流側の前記撮像部の前記認識範囲を、トレイ搬送方向上流側の前記撮像部の前記認識範囲よりもトレイ搬送方向と交差する方向の他方側を含んで設定してもよい。このように構成することで、すべての移載機構に対応する撮像部を同じ形状、移載機構に対して同じ位置に取り付けることが可能である。これにより、移載装置の構成を簡略化することができる。また、下流側の撮像部になるときに、新しい列を加えるように調整する。これにより、袋状容器の取り出し開始時に、取り出し可能な袋状容器が発見できない不具合を抑制できる。
上記構成において、平面視において、トレイ搬送方向の下流側の前記撮像部の撮像範囲の当該撮像部が取り付けられた前記移載機構に対する位置は、トレイ搬送方向の上流側の前記撮像部の撮像範囲の当該撮像部が取り付けられた前記移載機構に対する位置よりも前記トレイ搬送方向と交差する方向の他方側を含んで設定されていてもよい。
上記構成の移載装置は、複数の前記収容トレイを収容し、各前記収容トレイに並べられた複数の前記袋状容器の収納物を加熱して滅菌する滅菌処理装置から搬出された前記収容トレイに並べられた複数の前記袋状容器を前記搬送用箱に移載してもよい。
本発明にかかる移載装置によれば、少ない工数で対象物を確実に移載することができる。
本発明にかかる移載装置の正面図である。 移載装置の平面配置を示す概略図である。 移載装置の機能ブロック図である 袋状容器が並べられた収容トレイの平面図である。 図4に示す収容トレイの断面図である。 袋状容器が詰められた搬送用箱の一例を示す図である。 移載機構の正面図である。 移載機構の側面図である。 移載機構の平面図である。 収容トレイから搬送用箱に袋状容器を箱詰めするときの作業部および吸着ユニットの位置を示す図である。 変形例の移載装置の平面配置を示す概略図である。 まちのない袋状容器を並べた収容トレイの平面図である。
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明にかかる移載装置100の正面図である。図2は、移載装置100の平面配置を示す概略図である。図3は、移載装置100の機能ブロック図である。図1、図2に示すとおり、本実施形態の移載装置100では、トレイ搬送部1にて搬送される収容トレイ300の搬送方向であるトレイ搬送方向Tr1は、右から左である。なお、トレイ搬送方向Tr1において、右側を上流側、左側を下流側として説明する。また、図2に示すとおり、本実施形態の移載装置100では、箱搬送部2にて搬送される搬送用箱400の搬送方向である箱搬送方向Tr2は、右から左である。なお、箱搬送方向Tr2において、右側を上流側、左側を下流側として説明する。
本発明にかかる移載装置100は、スタンディングパウチと呼ばれる袋状容器200を収容トレイ300から搬送用箱400に移載する移載装置である。袋状容器200は、縦方向の下部にまちを有し、縦方向の下部に収納物が溜まって膨らむ。これにより、袋状容器200はそれ自体が起立して配置可能である。
<移載装置100>
図1~図3に示すように、移載装置100は、トレイ搬送部1と、箱搬送部2(図2参照)と、移載機構3と、撮像部4と、移載用搬送部5(図2参照)と、制御部6(図3参照)と、を有する。移載装置100は、トレイ搬送部1にて搬送される収容トレイ300に並べて収容された袋状容器200を1つずつ取り出して、搬送用箱400(図2参照)に収容する。
移載装置100は、躯体部101と、保持体部102(後述する図7~図9参照)とを有する。躯体部101は、例えば、鋼材等の剛性が高い材料で形成された柱、梁、筋交等を組み合わせた構造を有する。移載装置100において、躯体部101は、トレイ搬送方向Tr1に沿って配置され躯体部101の内部にトレイ搬送部1が配置される。
図2に示すように、移載装置100では、トレイ搬送方向Tr1に沿って、トレイ搬送部1の一方側、ここでは、搬送方向の下流側に向かって右側に箱搬送部2が配置される。箱搬送部2は、トレイ搬送方向Tr1と同じ向きに搬送用箱400を搬送する。移載装置100では、トレイ搬送方向Tr1に沿って配置された4か所の移載部P1~P4が設けられる。移載部P1~移載部P4それぞれには、移載用搬送部5が設けられるとともに、躯体部101の上部に配置された保持体部102を介して移載機構3が取り付けられる。また、移載部P1~移載部P4それぞれには、移載機構3および保持体部102に固定される撮像部4も配置される。移載機構3および撮像部4の詳細については後述する。
袋状容器200は、例えば、液状、ゲル状の流動性を有する食品、医薬品、衛生用品等の収納物が収納されて、密閉される。袋状容器200に物品を充填、密封する装置では、袋状容器200に雑菌、ウィルス等が侵入しないように処理が行われる。しかしながら、雑菌、ウィルスの侵入を完全に阻止することは難しい。そのため、移載装置100を含む袋状容器200の製造装置(不図示)では、物品が充填されて密封された複数の袋状容器200が並べられた複数の収容トレイ300を滅菌処理装置Hd(図1参照)に収容し、加熱により滅菌を行う。なお、収容トレイ300は、加熱によって変形しにくい樹脂材料や金属材料で形成されていることが好ましい。
収容トレイ300は、袋状容器200を滅菌処理装置Hdで滅菌処理するのに適した形状であり、搬送に適していない場合がある。また、収容トレイ300は、加熱による滅菌処理のための構成である。このことからも、搬送に適していない場合もある。そこで、本実施形態にかかる移載装置100では、収容トレイ300に並べられた袋状容器200を移載機構3で取り出し、搬送に適した搬送用箱400に移載する、つまり、袋状容器200を搬送用箱400に箱詰めする。ここで、収容トレイ300および搬送用箱400における袋状容器200の状態を説明する。
<収容トレイ300および搬送用箱400>
図4は、袋状容器200が並べられた収容トレイ300の平面図である。図5は、図4に示す収容トレイ300の断面図である。図4において、トレイ搬送方向Tr1は右から左であり、上方が袋状容器200を移載する搬送用箱400が配置される側である。すなわち、図4において、袋状容器200は、上方に移載される。
図4、図5に示すように、収容トレイ300は、上部が開口した、いわゆる、番重と呼ばれる箱体である。収容トレイ300は、平面視において長方形状である。収容トレイ300は、長手方向Nxがトレイ搬送方向Tr1となるようにトレイ搬送部1に配置されて、トレイ搬送方向Tr1に搬送される。
図4に示す収容トレイ300において、トレイ搬送方向Tr1の上流側且つ箱搬送部2と反対側の角部を原点N0とし、収容トレイ300の原点N0に対する対角を基準点N1とする。袋状容器200は、収容トレイ300に並べられた状態で滅菌処理装置Hd(図1参照)に収容され、加熱により殺菌される。滅菌処理装置Hdにおいて、収容トレイ300内の全ての袋状容器200の収納物を過不足なく加熱する必要がある。袋状容器200の収納物が上下に重なっていると、重なっている部分に熱が伝わりにくく、加熱がばらつく場合がある。そのため、収容トレイ300に袋状容器200を収容する場合、なるべく、袋状容器200の収納物同士が重ならないように配置することが好ましい。
スタンディングパウチである袋状容器200は縦方向下部に収納物が溜まる。一方で縦方向上部には収納物が溜まりにくい。そのため、収容トレイ300に袋状容器200を並べるとき、袋状容器200の縦方向の下部と縦方向の上部とを上下に重ねて並べても、収納物の厚みが厚くなりにくい。そのため、収納物を過不足なく加熱できる。つまり、収容トレイ300に、袋状容器200を袋状容器200の縦方向に並べるときに、縦方向の約半分が重なるように並べることが可能である。
図5に示すように、収容トレイ300では、袋状容器200の縦方向が収容トレイ300の長手方向Nxと一致させた状態で並べられる。具体的には、トレイ搬送方向Tr1の下流側、つまり、原点N0側からトレイ搬送方向Tr1に下流側に、すでに並べられている袋状容器200の縦方向における上半分の上に、次の袋状容器200の縦方向における下半分を重ねる。
そして、7個の袋状容器200を並べた後、8個目の袋状容器200は、縦方向における下部がトレイ搬送方向Tr1の下流側となるように配置する。図4、図5に示す通り、8個目の袋状容器200の縦方向の上半部と7個目の袋状容器200の縦方向の上半分とが重なる。トレイ搬送方向Tr1の最も下流側の袋状容器200の縦方向における上下を逆に向けることで、袋状容器200の縦方向の上部が収容トレイ300の外部にはみ出しにくい。そのため、滅菌処理装置Hd内で収容トレイ300を重ねたとき、袋状容器200が収容トレイ300に挟まれることを抑制できる。
以下の説明において、収容トレイ300の長手方向に並べられた8個の袋状容器200を袋状容器の列として説明する。図4に示すとおり、収容トレイ300では、5列の袋状容器の列が形成される。各袋状容器の列の区別が必要な場合、袋状容器200を移載する搬送用箱400が配置される側から第1列301、第2列302、第3列303、第4列304、第5列305とする。すなわち、収容トレイ300では、長手方向Nxに沿って8個、短手方向Nyに沿って5個、合計40個の袋状容器200が並べられている。
一方で、袋状容器200の内部は、前後に並べたシートの外縁部を固着したシール部で密閉されている。収容トレイ300にならべたとき、短手方向Nyに隣り合う袋状容器200のシール部が重なっても内部の収納物の加熱のばらつきは抑制される。そして、袋状容器200のシール部は、柔軟性を有している。そのため、袋状容器200のシール部が重なっている状態で、重なった下部の袋状容器200を上方に移動した場合でも、上部に重なった袋状容器200は移動しにくいまたは移動しない。そのため、シール部のみが重なる場合は、袋状容器200の重なり状態から外すものとする。
なお、収容トレイ300における袋状容器200の配列は、上述に限定されるものではない。加熱による滅菌処理を行うときに、加熱状態にばらつきが少なく、開口側から見て各袋状容器200を確認できる配列方法を広く採用することができる。また、袋状容器200をまったく重ならないように配置してもよい。
図6は、袋状容器200が詰められた搬送用箱400の一例を示す図である。搬送用箱400に詰められた袋状容器200は、中央で縦方向の上端の薄い部分が重なるように、図6における左右方向に交互に2個ずつ合計4個、配置する。搬送用箱400では図6に示す配列が紙面奥行き方向に2段配置されている。図6に示す状態において、搬送用箱400は、配置方向の中央に凹んだ部分が形成される。この凹んだ部分に、厚み方向に縦方向の上下が互い違いになるように2個の袋状容器200を配置する。以上のような配置とすることで、搬送用箱400に10個の袋状容器200を詰めて収容することが可能である。
搬送用箱400に袋状容器200を図6に示すように詰めることで、袋状容器200と搬送用箱400および袋状容器200同士の間に形成される隙間を抑制できる。そのため、搬送用箱400を搬送するとき、搬送用箱400内部で袋状容器200が移動しにくく、袋状容器200および袋状容器200の内部に収納された収納物が傷みにくい。また、袋状容器200の内部での移動を抑制することで、搬送用箱400の重心が変化しにくいため、搬送が容易である。
<トレイ搬送部1>
本実施形態の移載装置100において、収容トレイ300は、トレイ搬送部1にてトレイ搬送方向Tr1に搬送される。ここで、トレイ搬送部1について説明する。トレイ搬送部1は、トレイ搬送方向Tr1に沿って延びる。トレイ搬送部1は、例えば、チェーンコンベヤであり、チェーン11と、駆動スプロケット12と、従動スプロケット13と、モーター14と、を有する(図1参照)。
駆動スプロケット12は、トレイ搬送方向Tr1の下流側の端部に配置される。従動スプロケット13は、トレイ搬送方向Tr1の上流側の端部に配置される。駆動スプロケット12の回転軸および従動スプロケット13の回転軸は、いずれもトレイ搬送方向と直交する方向に延び、平行に配置される。そして、チェーン11は、駆動スプロケット12と従動スプロケット13のそれぞれと噛み合うとともに、無端状に連結される。また、チェーン11には、所定の周期で収容トレイ300の後方を押すように配置された押圧部材(不図示)が取り付けられる。
駆動スプロケット12は、モーター14と接続される。モーター14は、制御部6と接続している。モーター14は、制御部6にて制御される。制御部6によるモーター14の制御としては、回転開始、回転停止、速度増減、緊急停止、正転逆転切替等を挙げることができるが、これ以外の制御が行われてもよい。
駆動スプロケット12は、モーター14から伝達される駆動力にて回転される。そして、駆動スプロケット12が回転することで、チェーン11が回転される。チェーン11の上部は、トレイ搬送方向Tr1に沿って移動し、チェーン11に取り付けられた押圧部材(不図示)にて押され、収容トレイ300はトレイ搬送方向Tr1に移動する。
なお、収容トレイ300の下面は、トレイ搬送方向Tr1に沿って延びる図示を省略したガイド部材にて、ガイドされている。これにより、収容トレイ300は、一定の向きを維持した状態で、トレイ搬送方向Tr1に移動することができる。
従動スプロケット13は、チェーン11の回転を支持する。従動スプロケット13には、チェーン11の弛みをとるためのテンショナー(不図示)が備えられていてもよい。
トレイ搬送部1では、収容トレイ300を載せ替えるタイミングで、1秒から数秒の間停止する。トレイ搬送部1における収容トレイ300の配置ピッチは、複数の収容トレイ300のトレイ搬送方向Tr1の下流側の一部が、各移載部P1~P4の撮像部4の後述する撮像素子41の撮像範囲Taに同時に入った状態で停止するように設定されている。移載部P1~P4のトレイ搬送方向Tr1の間隔は、収容トレイ300のトレイ搬送方向Tr1の間隔の整数倍である。
そして、収容トレイ300の載せ替えのためにトレイ搬送部1を停止するとき、収容トレイ300は、各移載部P1~P4のそれぞれで停止する。このとき、各移載部P1~P4では、袋状容器200の収容トレイ300から搬送用箱400への移載作業を開始する。移載作業の詳細については、後述する。
<箱搬送部2>
箱搬送部2は、例えば、配送業者の配送に適した形状の搬送用箱400を搬送する。なお、搬送用箱400は、配送業者の配送に限定されず、別途、設けられた搬送装置による搬送に適した形状の箱であってもよい。本実施形態の移載装置100において、搬送用箱400としては、例えば、段ボール等の紙で形成された蓋つきの箱を用いる。
図2に示すように、箱搬送部2は、搬入搬送部21と、搬出搬送部22とを有する。搬入搬送部21および搬出搬送部22は、搬送用箱400を円滑に移動させるベルトコンベヤである。しかしながら、これに限定されるものではなく、搬送用箱400を円滑に移動させることができる構成を広く採用することができる。
搬入搬送部21は、箱搬送方向Tr2に搬送用箱400を搬送し、搬送用箱400を各移載部P1~P4に供給する。搬入搬送部21は、トレイ搬送部1に沿うとともに、移載部P1~P4に近接して配置される。搬入搬送部21にて搬送される搬送用箱400は、移載部P1~P4に到達したときに、箱搬送方向Tr2と直交する方向に移動されて、移載用搬送部5に載置される。搬入搬送部21は、制御部6に制御される搬入用モーター211(図3参照)にて駆動される。
搬出搬送部22は、箱搬送方向Tr2に搬送用箱400を搬送し、各移載部P1~P4で袋状容器200が箱詰めされた搬送用箱400を搬出する。搬出搬送部22は、搬入搬送部21よりもトレイ搬送部1から遠い位置に配置されるがこれに限定されない。搬送用箱400は、移載部P1~P4において移載用搬送部5の後述する第2中間搬送部52にて箱搬送方向Tr2と直交する方向に移動されて、搬出搬送部22に配置される。搬出搬送部22は、制御部6に制御される搬出用モーター221(図3参照)にて駆動される。
<移載用搬送部5>
箱搬送部2は、各移載部P1~P4のそれぞれに搬送用箱400を供給する。そのため、箱搬送部2に配置された状態の搬送用箱400に直接、袋状容器200を箱詰めすると、箱搬送方向Tr2の下流側で、空箱と箱詰めされた箱とが混在し、箱詰めが混乱しやすい。そこで、本実施形態にかかる移載装置100では、移載部P1~P4のそれぞれに、箱搬送部2から搬送用箱400を受け取り、箱詰めを行うための移載用搬送部5を備えている(図2参照)。
移載用搬送部5は、第1中間搬送部51と、第2中間搬送部52とを有する。第1中間搬送部51は、箱搬送部2の搬入搬送部21とトレイ搬送部1との間に配置される。第1中間搬送部51は、ベルトコンベヤであり、制御部6にて制御される第1モーター511(図3参照)からの駆動力によって駆動される。第1中間搬送部51は、上部に載置された搬送用箱400を箱搬送方向に移動させる。第1中間搬送部51の搬送速度は、箱搬送部2の搬入搬送部21および搬出搬送部22よりも低速である。
移載用搬送部5には、搬入搬送部21にて搬入されている搬送用箱400を第1中間搬送部51に向けて移動させる移動部材(不図示)を有する。移動部材は、例えば、搬送用箱400を第1中間搬送部51に向けて押すものであってもよいし、斜めに配置されたガイドで第1中間搬送部51に向けて移動させるものであってもよい。
第1中間搬送部51は、上部に載置した搬送用箱400が、移載機構3の後述する作業部33の作業範囲Waを横切るように配置されている。第1中間搬送部51に載置された搬送用箱400が作業範囲Waにある間に、移載機構3によって、袋状容器200が搬送用箱400に箱詰めされる。
第2中間搬送部52は、第1中間搬送部51の箱搬送方向Tr2の下流側に配置される。第1中間搬送部51に載置されて搬送された搬送用箱400は、第1中間搬送部51の下流部で第2中間搬送部52に載せ替えられる。第2中間搬送部52は、箱搬送方向Tr2と交差する方向、ここでは、直交する方向に延びる。第2中間搬送部52は、ベルトコンベヤであり、制御部6により駆動される第2モーター521(図3参照)からの駆動力によって駆動される。
第2中間搬送部52は、内部に袋状容器200が箱詰めされた搬送用箱400を搬出搬送部22に搬送する。つまり、搬送用箱400は、第2中間搬送部52の搬送方向の下流側の端部で、搬出搬送部22に乗り換える。なお、第2中間搬送部52と搬入搬送部21とは、交差する。移載用搬送部5では、第2中間搬送部52を傾斜させることで搬入搬送部21と、立体交差させてもよい。しかしながら、これに限定されず、第1中間搬送部51の搬送方向下流端で、搬入搬送部21にて搬送される搬送用箱400をよけるができる高さで搬送用箱400を第2中間搬送部52に載せ替えてもよい。第2中間搬送部52と搬入搬送部21とが交錯しない構成を広く採用できる。
搬送用箱400は、袋状容器200を箱詰めするとき、上部の蓋が開いた状態である。搬送用箱400の上部の蓋を、移載用搬送部5で閉じるようにしてもよいし、搬出搬送部22で搬送する途中で閉じるようにしてもよい。
<移載機構3および撮像部4>
移載部P1~P4それぞれに配置されて、袋状容器200の箱詰めに用いられる移載機構3および撮像部4について、図面を参照して説明する。図7は、移載機構3の正面図である。図8は、移載機構3の側面図である。図9は、移載機構3の平面図である。なお、図7~図9には、躯体部101および保持体部102の一部を表示している。図7では、吸着ユニット37を作業部33から離した状態を示している。また、移載部P1~P4に配置される移載機構3および撮像部4は、実質上同じ構成であるそのため、移載機構3および撮像部4は、それぞれを代表した構成を示している。
移載機構3は、トレイ搬送部1にて搬送される収容トレイ300に並べられた袋状容器200を取り出すとともに、移載用搬送部5にて搬送される搬送用箱400に箱詰めする。移載機構3は、複数のリンク部32(ここでは、3個)を有する、いわゆる、パラレルリンクロボットを有する。
図7~図9に示すように、移載機構3は、本体部31と、リンク部32と、作業部33と、アクチュエータ34と、上ヒンジ部35と、下ヒンジ部36と、吸着ユニット37と、吸引配管38と、を有する。
図9に示すように、本体部31は、平面視において、円形である。本体部31の径方向外縁部には、径方向外側に突出した固定部311が3個備えられている。固定部311は、中心軸Cxを中心に周方向に等間隔で配置される。固定部311は、躯体部101の上部に取り付けられた保持体部102の上面と接触し、保持体部102に固定される。なお、固定部311の保持体部102への固定方法は、例えば、ねじ止め、溶接等を挙げることができるがこれらに限定されない。固定部311を保持体部102に強固に固定できる固定方法を広く採用することができる。
移載機構3は、3個のリンク部32を有する。3個のリンク部32は、平面視において中心軸Cxを中心とする周方向に等間隔で配置される。リンク部32は、周方向において隣合う固定部311の中央に配置される。
リンク部32は、上リンク部321と、下リンク部322とを有する。上リンク部321は、アーム部材であり、本体部31の下面に設けられたアクチュエータ34から径方向外側に突出する。下リンク部322は、2本のバーで形成されており、上リンク部321の径方向端部に上ヒンジ部35を介して回転可能に取り付けられる。3個の下リンク部322の下端部は、作業部33に取り付けられる。
作業部33は、3個の下ヒンジ部36が周方向に等間隔で配列される。3個の下リンク部322は、3個の下ヒンジ部36それぞれを介して、作業部33に回転可能に取り付けられる。作業部33には、3個の下リンク部322が回転可能に取り付けられる。
図9に示すように、3個のリンク部32のうちの一つは、平面視において、トレイ搬送部1の搬送方向と直交する方向で、トレイ搬送部1から離れる方向に延びる。上リンク部321は、アクチュエータ34によって、径方向内側の端部を中心に径方向外側の端部が上下に回動される。アクチュエータ34は、制御部6からの指示に基づいて、上リンク部321を動作させる。
アクチュエータ34の動作によって、上リンク部321が移動されることで、下リンク部322が上リンク部321に連動して移動する。作業部33は、3個のアクチュエータ34を適切に移動させることで、3個のリンク部32によって、所定の範囲で移動される。なお、作業部33が移動可能な範囲が作業範囲Wa(図2等参照)である。移載機構3において作業部33は、同じ姿勢を維持した状態で、平面視、円形の作業範囲Wa内を移動可能である。同じ姿勢を維持した状態とは、例えば、作業部33の中心軸が本体部31の中心軸Cxと略平行な状態を維持した状態である。本実施形態の移載機構3では、取り上げた袋状容器200の水平面に対する角度が変化しないように、搬送用箱400に移載可能な状態であればよい。
吸着ユニット37は、作業部33の下部に配置される。吸着ユニット37は、内部に上下に延びる筒状であり、吸引配管38が連通されている。吸着ユニット37の下端部は、一定の範囲で伸縮可能な蛇腹部371を有する。蛇腹部371の下端部は、柔軟な部材で形成されており、袋状容器200の外面と接触したとき、密着可能な構成となっている。
吸引配管38は、移載機構3の外部に配置された、不図示の真空ポンプに接続されている。吸引配管38は、1つのリンク部32に沿って取り付けられており、先端が吸着ユニット37に接続される。吸引配管38は、先端から空気を吸引する。例えば、吸着ユニット37の蛇腹部371の先端が袋状容器200の外面に接触している状態で、吸引配管38で空気を吸引することで、吸着ユニット37の内部の空気が減少する。これにより、吸着ユニット37が袋状容器200を吸着する。吸引配管38から空気を吸引する力を強くすることで、吸着ユニット37は、袋状容器200を持ち上げることが可能となる。
本実施形態では、3個のリンクを備えるパラレルリンクロボットを有する移載機構3を用いるが、これに限定されない。例えば、4個のリンクを備えるパラレルリンクロボットを用いてもよいし、多関節ロボットを用いてもよい。これら以外にも、収容トレイ300から搬送用箱400に袋状容器200を迅速に安定して移載可能な機構を広く採用することができる。本発明にかかる移載装置100では、軽量で、高速であるとともに、可動範囲が広いパラレルリンクロボットを用いた移載機構3が好ましい。
図7~図9に示すように、撮像部4は、撮像素子41と、照明部42と、保持体43とを有する。撮像素子41は、ここでは、デジタルカメラである。撮像素子41は、トレイ搬送部1によって搬送される収容トレイ300に並べられた袋状容器200を撮像する。撮像素子41は、図4に一点鎖線で示す撮像範囲Taの撮像を行う。
また、各移載部P1~P4のそれぞれに配置される撮像部4の撮像素子41の撮像範囲Taの移載機構3に対する位置は、同じである。つまり、収容トレイ300を撮像したときに、撮像範囲Taは、全ての袋状容器の列301~305の少なくとも一部が撮影できるように設定される。また、トレイ搬送方向Tr1の幅は、袋状容器の列の一部が入るように設定される。
図2、図4に示すように、撮像範囲Taの一部が、制御部6の後述する処理回路61で画像処理を行う認識範囲Ss1~Ss4である。認識範囲Ss1~Ss4は、移載部P1~P4によって異なる。認識範囲Ss1は、第1列301~第3列303の袋状容器のトレイ搬送方向Tr1と直交する方向の幅が全部入るように設定される。認識範囲Ss2は、第1列301~第3列303の袋状容器のトレイ搬送方向Tr1と直交する方向の幅が全部入るように設定される。認識範囲Ss3は、第1列301~第4列304の袋状容器のトレイ搬送方向Tr1と直交する方向の幅が全部入るように設定される。そして、認識範囲Ss4は、すべての列301~305の袋状容器の全てのトレイ搬送方向Tr1と直交する方向の幅が全部入るように設定される。
このようにトレイ搬送方向Tr1の下流側の認識範囲を袋状容器200を移載する搬送用箱400と反対側に広げるように設定することで、トレイ搬送方向Tr1の上流側で取り逃した袋状容器200を発見することが容易になる。これにより、袋状容器200の取り逃しを抑制できる。
撮像素子41によって撮像された撮像データは、停止画であってもよいし、動画であってもよい。照明部42は、撮像素子41によって撮像される領域、すなわち、撮像範囲Taに光を当てる。照明部42は、撮像素子41よりも下方に配置されている。照明部42は、複数のLEDを配列して形成されており、撮像素子41の画角から外れた位置で、撮像範囲Taに光を照射可能な位置に配置される。なお、照明の光源は、LEDに限定されない。
保持体43は、撮像素子41および照明部42を保持する。保持体43は、第1保持部431と、第2保持部432と、第3保持部433と、を有する。第1保持部431は、本体部31の下方に配置される。第1保持部431は、板状の部材である。第1保持部431には、撮像素子41および照明部42が取り付けられる。
第1保持部431は、第2保持部432を介して本体部31の下面に固定される。また、第1保持部431の第2保持部432と連結する側と反対側の端部は、第3保持部433を介して保持体部102に固定される。撮像素子41および照明部42は、保持体43に保持される。そして、保持体43の第1保持部431、第2保持部432および第3保持部433は、例えば、鋼材等の弾性係数が高い材料で形成される。
これにより、撮像素子41および照明部42の移載機構3の動作に伴う振動が抑制される。なお、第1保持部431、第2保持部432および第3保持部433は、変形しにくい、振動が伝達しにくい断面形状を採用することも可能である。変形しにくい形状の場合、アルミニウム合金等、鋼材よりも弾性係数が低い材料で形成されてもよい。これにより、軽量化が可能である。
図9に示すように、平面視において、撮像素子41は、移載機構3の3本のリンク部32のうち、2つのリンク部32に周方向に挟まれる部分に配置される。そして、撮像素子41の画角は、移載機構3が待機状態のとき、撮像素子41を挟む2つのリンク部32が入らないように設定される。これにより、撮像部4は、平面視において移載機構3の作業範囲Waの内部に撮像範囲Taを設定している。
<制御部6>
制御部6は、移載装置100の各部の動作を制御する。図3に示すように、制御部6は、トレイ搬送部1のモーター14と、箱搬送部2の搬入用モーター211および搬出用モーター221と、接続する。また、各移載部P1~P4に配置された移載機構3の3個のアクチュエータ34と、撮像部4の撮像素子41および照明部42と、移載用搬送部5の第1モーター511および第2モーター521も、それぞれ、独立して制御部6と接続する。
制御部6は、例えば、処理回路61と、記憶回路62とを有する。処理回路61は、各種情報を処理する回路であり、CPU、MPU等の演算回路を有する。また、処理回路61は、処理結果に基づいて、上述の各部の駆動を制御する。処理回路61が行う処理の一つは、撮像素子41から送られる撮像データの画像処理である。
記憶回路62は、ROM、RAM等の半導体メモリー、フラッシュメモリー等の可搬性を有するメモリーおよびハードディスク等の記憶媒体を含むまたは接続される回路である。記憶回路62で、制御プログラムまたは処理プログラム等の各種プログラムを記憶しておき、必要に応じて処理に対応したプログラムを呼び出すとともに処理回路61でプログラムを動作させて、処理を行うようにしてもよい。制御部6において、撮像素子41からの撮像データを一旦、記憶回路62に記憶し、記憶回路62から処理回路61に送るようにしてもよい。
処理回路61は、各移載部P1~P4に配置された撮像素子41から撮像データを取得する。処理回路61は、移載部P1~P4から送られた撮像データの画像処理を行う認識範囲Ss1~Ss4(図4等参照)を変更している。
<移載装置100の動作>
以下に本実施形態にかかる移載装置100の動作について図面を参照して説明する。図10は、収容トレイ300から搬送用箱400に袋状容器200を箱詰めするときの作業部33および吸着ユニット37の位置を示す図である。図10では、図示を容易にするために、移載機構3の作業部33および吸着ユニット37の周囲の矩形に囲まれた部分のみを図示している。実際の移載機構3では、3個のリンク部32の上リンク部321および下リンク部322の角度を調整することで、作業部33および吸着ユニット37を、作業範囲Wa内の任意の位置に移動させている。
図10では、収容トレイ300の断面を示しており、紙面厚さ方向が、トレイ搬送方向Tr1である。図10において、収容トレイ300は、紙面手前側から紙面奥側に搬送される。
図10には、作業部33および吸着ユニット37を囲んだ長方形を4個示している。各長方形に困れた作業部33および吸着ユニット37は、袋状容器200を収容トレイ300から搬送用箱400に移載するときの代表的な位置を示している。すなわち、作業部33および吸着ユニット37は、位置Np1~位置Np4に移動する。
図10に示す位置Np1は、ニュートラル位置である。つまり、移載機構3は、例えば、電源ONされて予備動作が終了した後、作業部33および吸着ユニット37を位置Np1に移動させて待機する。位置Np1は、例えば、図8等に示すような、作業部33および吸着ユニット37が本体部31の中心軸上で本体部31の直下に配置される状態である。換言すると、位置Np1は、平面視において、作業部33および吸着ユニット37が作業範囲Waの中心に配置される位置である。
本実施形態にかかる移載機構3において、作業部33および吸着ユニット37は、袋状容器200を収容トレイ300から搬送用箱400に移載するごとに、位置Np1に戻る。また、移載機構3は、作業部33および吸着ユニット37を位置Np1に戻した後、電源OFFされるようにしてもよい。
そして、位置Np2は、収容トレイ300に並べられた袋状容器200を収容トレイ300から取り出すときの作業部33および吸着ユニット37の位置である。位置Np2は、搬送用箱400から最も遠い第5列305の袋状容器を取り出し対象の袋状容器201として吸着している状態を示している。つまり、移載機構3を用いることで、作業部33および吸着ユニット37は、位置Np1から位置Np2までの間に配置される、換言すると、第1列301から第5列305に含まれる袋状容器200を吸着し、取り出し可能である。
そして、位置Np2で取り出し対象の袋状容器201を吸着した後、作業部33および吸着ユニット37は、位置Np1よりも上方の位置Np3に移動する。作業部33および吸着ユニット37が位置Np3にあるとき、吸着ユニット37の蛇腹部371の下端部に吸着された袋状容器200は、搬送用箱400の収容トレイ300側の壁部の上端を越える。
搬送用箱400の壁部の上端が収容トレイ300の上端よりも高いため、位置Np3は、位置Np1よりも高い位置になっている。例えば、搬送用箱400の上端が、図10に示す状態よりも低く設定されている場合、位置Np3は、図10に示す位置よりも低くてもよい。位置Np3は、移載時における、取り出し対象の袋状容器201の収容トレイ300および搬送用箱400と接触を抑制できる位置であればよい。つまり、位置Np3は、図10に示す位置Np3に限定されない。
位置Np3としては、収容トレイ300、搬送用箱400またはその他の部材のうち最も上部にあるものの上端と蛇腹部371に吸着された袋状容器200の下端との間に一定以上の間隔が形成される位置を広く採用できる。
そして、作業部33および吸着ユニット37は、位置Np4に移動して、取り出し対象の袋状容器201を搬送用箱400の内部に収容する。なお、位置Np4は、搬送用箱400の内部の袋状容器200の箱詰め状態に応じ、予め決められた位置に取り出し対象の袋状容器201を配置するように適宜調整される。
移載装置100において、移載機構3は、以上のような動作で収容トレイ300に並べられた袋状容器200を搬送用箱400の内部に移載する。図10を参照した説明では、移載機構3の作業部33および吸着ユニット37のトレイ搬送方向Tr1と直交する方向および鉛直方向の動作を説明した。実際の移載装置100では、収容トレイ300はトレイ搬送方向Tr1に移動しており、搬送用箱400は箱搬送方向Tr2に移動している(図2参照)。そのため、移載機構3では、トレイ搬送方向Tr1、つまり、箱搬送方向Tr2にも移動する。
各移載部P1~P4では、撮像部4の撮像素子41で収容トレイ300に収容されている袋状容器200を撮像する。そして、撮像された撮像データに対して制御部6の処理回路61で画像処理を行った後、取り出し対象の袋状容器201を決定する。制御部6は、アクチュエータ34を駆動させて、作業部33および吸着ユニット37を取り出し対象の袋状容器201の上方(図10の位置Np2の上方)に移動させる。そして、作業部33および吸着ユニット37の蛇腹部371で取り出し対象の袋状容器201を吸着して収容トレイ300から取り出し、搬送用箱400に詰める。
収容トレイ300がトレイ搬送方向Tr1に移動しているため、移載機構3で袋状容器200を収容トレイ300から袋状容器200を取り出し、搬送用箱400に移載した後、次の袋状容器200の取り出しを開始するまでに、収容トレイ300は搬送される。つまり、移載機構3で取り出し対象の袋状容器201を収容トレイ300から取り出す毎に、移載機構3に対する収容トレイ300の位置、つまり、収容トレイ300に並べられた袋状容器200の位置が変化する。
そのため、各移載部P1~P4において、撮像素子41は、袋状容器200を収容トレイ300から搬送用箱400に移載するごとに、撮像を行う。ここで、撮像素子41による撮像のタイミングについて説明する。図7等に示すように、撮像部4は、移載機構3の本体部31の下方に配置されている。特に、撮像素子41は、本体部31の直下に配置される。そのため、作業部33および吸着ユニット37が収容トレイ300に袋状容器200を吸着する位置Np2にあるとき、撮像素子41と中心軸Cxを挟んで反対側に配置されるリンク部32が撮像素子41の画角内に入ってしまい、撮像を邪魔することがあり得る。
各移載部P1~P4において、搬送された収容トレイ300から最初の取り出し対象の袋状容器201を取り出す前、作業部33および吸着ユニット37は、位置Np1(図10参照)、すなわち、ニュートラル位置にある。撮像素子41は、作業部33および吸着ユニット37が位置Np1にあるときに収容トレイ300の最初の撮像を行う。上述するとおり、作業部33および吸着ユニット37が位置Np1にあるときには、リンク部32は、撮像素子41の画角から外れる。同様に作業部33および吸着ユニット37が位置Np3および位置Np4にあるとき、撮像素子41と中心軸Cxを挟んで反対側に配置されるリンク部32は、外側に移動している。そのため、いずれのリンク部32も撮像素子41の画角に入らない。
以上のことから、制御部6は、作業部33および吸着ユニット37が位置Np1よりも搬送用箱400側にあるときに、撮像素子41に指示を送り、収容トレイ300に並べられた袋状容器200を撮像する。撮像素子41によって撮像可能な期間としては、作業部33および吸着ユニット37が位置Np1を越えて位置Np4に到達し、位置Np4から位置Np1に戻るまでの間である。なお、作業部33および吸着ユニット37が位置Np1に戻ったタイミングで撮像するようにしてもよい。
制御部6は、画像処理にて取り出し対象の袋状容器201(図10参照)を決定した後、現在の作業部33の位置と、収容トレイ300のトレイ搬送方向Tr1の速度から、吸着ユニット37で袋状容器200を吸着する位置を決定する。そして、その位置に対して最短の距離で作業部33および吸着ユニット37が移動するように、アクチュエータ34を制御する。
<収容トレイ300内における袋状容器200の取り出しの優先順位について>
図4に示すように、収容トレイ300では、トレイ搬送方向Tr1に8個並べた袋状容器の列がトレイ搬送方向Tr1と直交する方向に5列並んで配列される。一方、移載装置100の移載部P1~P4は4か所である。そのため、各移載部P1~P4の移載機構3を、それぞれトレイ搬送方向Tr1に沿って並んだ袋状容器200の列のいずれか1列の袋状容器200だけを取り出すように動作させた場合、収容トレイ300内のすべての袋状容器200を取り出すことはできない。
本実施形態の移載装置100では、予め決められた規則に従って決定される取り出し対象の袋状容器を取り出すことで、移載部P1~P4の移載機構3で収容トレイ300内の全ての袋状容器200を取り出している。以下に、収容トレイ300内に並べられた複数の袋状容器200から取り出し対象の袋状容器201を決める方法の概略について説明する。
図4に示すように、収容トレイ300において、複数の袋状容器200は一部が重なった状態で並べられる。例えば、重なりが下の袋状容器200を取り出す場合、上に重なった袋状容器200が、取り出される袋状容器200によって持ち上げられて移動してしまう。
持ち上げられて移動した袋状容器200が収容トレイ300内で散乱する場合がある。袋状容器200が散乱すると、作業部33および吸着ユニット37の動線が複雑になり、取り残しが発生する虞がある。また、収容トレイ300から外部に漏れる虞もあり、外部に漏れてしまうと搬送用箱400に箱詰めができなくなる。
そのため、本実施形態の移載装置100では、各移載部P1~P4に搬送された収容トレイ300に収容された袋状容器200を取り出すとき、上に重ねられた袋状容器200を下の袋状容器200よりも優先する。
より具体的には以下のとおりである。収容トレイ300において、複数の袋状容器200は、順に重ねられて配置される。最も上の袋状容器200には、その上に配置される袋状容器200が存在しない。そのため、収容トレイ300において、重なりが最も上の袋状容器を取り出し対象の袋状容器とする。
移載装置100において、処理回路61は、撮像素子41で撮像された画像データに対して画像処理を行った後、取り出し対象の袋状容器201を決定する。撮像素子41は、収容トレイ300の上方から収容トレイ300を撮像している。そのため、最も上の袋状容器200は、平面視において、袋状容器の外縁部分の全周を認識可能、換言すると、袋状容器200の全体を認識可能である。以下の説明において、全体を認識可能な袋状容器と称する場合、とくに、断りのない限り、平面視における状態で全体を認識可能であるものとする。移載機構3による収容トレイ300内の袋状容器200を取り出す場合、全体を認識可能な袋状容器を、取り出し対象の袋状容器とする。
収容トレイ300に収容されている袋状容器200の配置状態によっては、全体を認識可能な袋状容器が複数存在する場合がある。全体を認識可能な袋状容器が複数存在する場合、全体を認識可能な袋状容器のうち、トレイ搬送方向Tr1の最も下流側にあるものを取り出し対象の袋状容器とする。さらに、トレイ搬送方向Tr1の位置が同じまたは略同じ全体を認識可能な袋状容器が複数ある場合、袋状容器200を移載する搬送用箱400に最も近いものを取り出し対象の袋状容器とする。
以上をまとめると次のとおりである。全体を認識可能な袋状容器を探す。全体を認識可能な袋状容器が1つの場合、その袋状容器を取り出し対象の袋状容器とする。全体を認識可能な袋状容器が複数ある場合、トレイ搬送方向Tr1の最も下流側にあるものを取り出し対象の袋状容器とする。さらに、トレイ搬送方向Tr1における同じ位置または略同じ位置に、トレイ搬送方向Tr1の最も下流側にある全体を認識可能な袋状容器が複数個ある場合、これらの全体を認識可能な袋状容器のうち、搬送用箱400に最も近い側を取り出し対象の袋状容器とする。
例えば、図4に示す収容トレイ300の場合、各列301~305のトレイ搬送方向Tr1の最も下流側に、1つずつ全体を認識可能な袋状容器202が配置される。つまり、図4に示す収容トレイ300では、全体を認識可能な袋状容器202が5個、すなわち、複数存在する。そのため、5個の全体を認識可能な袋状容器202のうち、最も搬送用箱400に近い側、つまり、第1列301のトレイ搬送方向Tr1の最も下流側の袋状容器を取り出し対象の袋状容器201とする。
本実施形態の移載装置100では、処理回路61は、認識範囲Ss1~Ss4内の袋状容器において、上述したような規則に従って、各移載部P1~P4における取り出し対象の袋状容器201を決定する。
処理回路61は、上述のとおり、移載部P1に移動した収容トレイ300において、第1列301のトレイ搬送方向Tr1の下流端の袋状容器を最初の取り出し対象の袋状容器201と決定する。移載部P1では、収容トレイ300の第1列301の全ての袋状容器200と、第2列302の2個の袋状容器200が、搬送用箱400に箱詰めされる。
移載部P2では、移載部P1と同様、第1列301から第3列303が認識範囲Ss2である。詳細は省略するが、処理回路61は、移載部P2に移動した収容トレイ300において、第3列303のトレイ搬送方向Tr1の下流側の端部の袋状容器を最初の取り出し対象の袋状容器201と決定する。移載部P2では、第2列302および第3列303から10個の袋状容器200が搬送用箱400に箱詰めされる。
移載部P3では、第1列301から第4列304が認識範囲Ss3である。なお、通常、移載部P1および移載部P2で、第1列301および第2列302の袋状容器200は、すべて取り出される。しかしながら、振動や衝撃等の外乱によって、袋状容器200が、第1列301、第2列302側に移動する場合もある。このような場合に備えて、認識範囲Ss3は、第1列301~第4列304としている。
詳細は省略するが、処理回路61は、移載部P3に移動した収容トレイ300において、第4列304のトレイ搬送方向Tr1の下流端の袋状容器を最初の取り出し対象の袋状容器201と決定する。上述のような外乱が発生しない場合(以下通常の場合とする)移載部P3では、第3列303および第4列304から10個の袋状容器200が搬送用箱400に箱詰めされる。
移載部P4では、すべての列301から305を認識範囲Ss4とする。通常、移載部P1~移載部P3で、第1列301~第3列303の袋状容器200は、すべて取り出される。しかしながら、上述のような外乱で袋状容器200が第1列301~第3列303側に移動している場合、または、移載部P1~移載部P3までの間で取りこぼしている場合がある。このような場合に備えて、移載部P4では、認識範囲Ss4を第1列301~第5列305としている。
詳細は省略するが、処理回路61は、移載部P2に移動した収容トレイ300において、第5列305のトレイ搬送方向Tr1の下流端の袋状容器を最初の取り出し対象の袋状容器201と決定する。通常の場合、移載部P4では、第4列304および第5列305から10個の袋状容器200が搬送用箱400に箱詰めされる。
収容トレイ300が各移載部P1~P4に到達したときに、各移載部P1~P4における認識範囲Ss1~Ss4でトレイ搬送方向Tr1の最も下流側に袋状容器が配置される。このようにすることで、移載部P1~P4のいずれにおいても、各列の搬送方向最も下流側に配置された袋状容器を取り出し対象の袋状容器とすることができる。そのため、収容トレイ300が各移載部P1~P4における移載可能位置に移動した直後に、取り出し対象の袋状容器200を判別することが可能である。
これにより、各移載部P1~P4において、収容トレイ300が移載可能な範囲に移動すると同時に移載機構3で袋状容器200を取り出すことができる。そのため、収容トレイ300の搬送速度を高めても、搬送用箱400に決められた数の袋状容器200を箱詰めできる。これにより、収容トレイ300から搬送用箱400への袋状容器200の箱詰めのタクトタイムを短くできる。
本実施形態の移載装置100では、各撮像のタイミングにおいて、得られた撮像データの認識範囲に画像処理を行った後に、取り出し対象の袋状容器を決定する。つまり、移載機構3で袋状容器200を取り出す毎に、撮像を行い、取り出し対象の袋状容器を決定する。例えば、振動、衝撃等の外乱によって、収容トレイ300内の袋状容器200の並びが崩れた場合でも、移載機構3は、取り出しに適切な袋状容器を取り出すことが可能である。これにより、それ以上並びが崩れることを抑制でき、移載しきれない袋状容器200が収容トレイ300に残ることを抑制できる。
また、各移載部P1~P4において、移載機構3は各移載部P1~P4毎に決められた列の袋状容器200を中心に移載を行う。そして、収容トレイ300がトレイ搬送方向Tr1に移動しているため、取り出し対象の袋状容器201を取り出す位置(例えば、図10に示す位置Np2)の位置Np1に対する位置を一定の範囲内に収めることができる。これにより、各移載部P1~P4における、移載機構3の動線を単純化でき、各移載部P1~P4において、安定して且つ短時間で移載処理を完了できる。
<第1変形例>
変形例の移載装置100aについて図面を参照して説明する。図11は、変形例の移載装置100aの平面配置を示す概略図である。変形例の移載装置100aでは、撮像部4aの位置が移載部P1~P4毎に異なる点で、移載装置100と異なる。移載装置100aのこれ以外の構成は、移載装置100と実質上同じ構成である。移載装置100aの移載装置100と実質上同じ部分には、同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明を省略する。
移載装置100aにおいて、制御部6の処理回路61は、撮像部4aからの撮像データの全体を認識範囲として、画像処理を行う。そのため、移載部P1では、収容トレイ300の第1列301、第2列302および第3列303が撮像範囲Ta1に入るように撮像素子41aを配置する。そして、移載部P2でも移載部P1の撮像範囲Ta1と同じの撮像範囲Ta2となるように撮像素子41aを配置する。
そして、移載部P3では、第2列302から第4列304が撮像範囲Ta3に入るように撮像素子41aを配置する。移載部P4では、すべての列301~305が撮像範囲Ta4に入るように撮像素子41aを配置する。このように、撮像範囲Ta1~Ta4を設定することでも上述の移載装置100と同様の効果を得ることができる。
なお、撮像範囲Ta4は、撮像範囲Ta1~Ta3よりも広い。撮像範囲Ta4は、1つの撮像素子41aで撮像するようにしているが、これに限定されない。例えば、複数の撮像素子41aを設けて、複数の撮像素子41aで同時に撮像した撮像データに対して画像処理を施して、撮像範囲Ta4とするようにしてもよい。
<第2変形例>
図12は、まちのない袋状容器500を並べた収容トレイ600の平面図である。袋状容器500は、いわゆる、平型パウチであり、収納物は、平面視において略均一に配置される。袋状容器500では、全体的に略均一の厚みになっているため、一部を重ねて配置しても、収納物の厚さを小さく抑えることが可能である。そのため、収容トレイ600では、袋状容器500は、一部が重なるように配置されている。なお、収容トレイ600は、収容トレイ300と同様の構成であり、長手方向Nxがトレイ搬送方向Tr1に沿う方向であり、短手方向Nyが長手方向Nxと直交する。
袋状容器500および収容トレイ600における袋状容器500の配置について説明する。袋状容器500は、平面視横長の長方形状である。袋状容器500は、袋状容器200に比べて正方形に近い形状であり、平面視の大きさが袋状容器200よりも大きい。そのため、収容トレイ600には、収容トレイ600の短手方向Nyに5個並べられた袋状容器が、長手方向に6段配置される。以下の説明において、収容トレイ600の長手方向Nxに並べられた袋状容器500を袋状容器の列とし、袋状容器200を移載する搬送用箱400に近い側から第1列601、第2列602、第3列603、第4列604および第5列605とする。各列は、収容トレイ600の長手方向Nxに並べられた袋状容器500を有する。
各袋状容器500、袋状容器200を移載する搬送用箱400が配置される側に配置される袋状容器200の縦方向の下部を、配置されている袋状容器500の縦方向の上部の上方に重ねて並べられる。そのため、収容トレイ600において、袋状容器200を移載する搬送用箱400が配置される側に配される袋状容器の列は、袋状容器200を移載する搬送用箱400と反対側に配される袋状容器の列の上に配置される。
収容トレイ600のように、短手方向に重ねて袋状容器500を並べた場合であっても、各移載部P1~P4における移載機構3は、トレイ搬送方向Tr1に並べられた袋状容器の列を中心に移載を行う。取り出し対象の袋状容器を決定する規則は、収容トレイ300並べられた袋状容器200から取り出し対象の袋状容器を決定する規則と同じで会う。
そのため、移載部P1では第1列601および第2列602の袋状容器500から、移載部P2では第2列602および第3列603の袋状容器500から、移載部P3では第3列603および第4列604の袋状容器500から、移載部P4では第4列604および第5列605の袋状容器500から、それぞれ、取り出し対象の袋状容器を決定する。
各移載部P1~P4において、移載機構3は各移載部P1~P4毎に決められた列の袋状容器500を中心に移載を行う。そして、収容トレイ600がトレイ搬送方向Tr1に移動しているため、取り出し対象の袋状容器を取り出す位置(例えば、図10に示す位置Np2)の位置Np1に対する位置を一定の範囲内に収めることができる。これにより、各移載部P1~P4における、移載機構3の動線を単純化でき、各移載部P1~P4において、安定して且つ短時間で移載処理を完了できる。
上述した移載装置100では、トレイ搬送方向Tr1の上流側にある移載部の移載機構3が、下流側にある移載部の移載機構3に比べて、収容トレイ300または600の搬送用箱400から近い列の袋状容器200または500から取り出している。しかしながら、これに限定されず、上流側が下流側に比べて、搬送用箱400から遠い列の袋状容器200または500を取り出すようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではない。また本発明の実施形態は、発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の改変を加えることが可能である。
本発明の移載装置は、例えば、平積みのトレイから重ねて収容する箱への対象物の詰め替えを行う装置として利用可能である。
100 移載装置
100a 移載装置
101 躯体部
102 保持体部
200 袋状容器
201 取り出し対象の袋状容器
202 全体を認識可能な袋法容器
300 収容トレイ
301 第1列
302 第2列
303 第3列
304 第4列
305 第5列
400 搬送用箱
500 袋状容器
600 収容トレイ
601 第1列
602 第2列
603 第3列
604 第4列
605 第5列
1 トレイ搬送部
11 チェーン
12 駆動スプロケット
13 従動スプロケット
14 モーター
2 箱搬送部
21 搬入搬送部
211 搬入用モーター
22 搬出搬送部
221 搬出用モーター
3 移載機構
31 本体部
311 固定部
32 リンク部
321 上リンク部
322 下リンク部
33 作業部
34 アクチュエータ
35 上ヒンジ部
36 下ヒンジ部
37 吸着ユニット
371 蛇腹部
38 吸引配管
4 撮像部
41 撮像素子
42 照明部
43 保持体
431 第1保持部
432 第2保持部
433 第3保持部
4a 撮像部
41a 撮像素子
5 移載用搬送部
51 第1中間搬送部
511 第1モーター
52 第2中間搬送部
521 第2モーター
6 制御部
61 処理回路
62 記憶回路
P1 移載部
P2 移載部
P3 移載部
P4 移載部

Claims (5)

  1. 収容トレイに並べられた袋状容器を搬送用箱に移載する移載装置であって、
    前記収容トレイを搬送するトレイ搬送部と、
    前記収容トレイに並べられた前記袋状容器を1つずつ前記トレイ搬送部のトレイ搬送方向と直交する方向の一方側に配置された前記搬送用箱に移載する移載機構と、
    前記収容トレイに並べられた前記袋状容器の少なくとも一部を撮像して撮像データを生成する撮像部と、
    制御部と、を有し、
    前記撮像部は、前記移載機構が前記袋状容器を移載する毎に撮像を行い、
    前記制御部は、前記撮像データにおいて全体を認識可能な袋状容器を判別し、前記全体を認識可能な袋状容器を取り出し対象の袋状容器とし、
    前記移載機構は、前記制御部の指示に基づいて前記取り出し対象の袋状容器を前記収容トレイから前記搬送用箱に移載し
    前記移載機構を複数個有するとともに、前記撮像部は、前記移載機構毎に取り付けられ、
    複数個の前記移載機構は、前記トレイ搬送部に沿って並んで配置され、
    複数の前記袋状容器は、前記収容トレイ内に前記トレイ搬送方向および前記トレイ搬送方向と交差する方向に2次元配列されており、
    複数の前記移載機構の個数は、前記収容トレイにおける前記袋状容器の前記トレイ搬送方向と交差する方向の配列数よりも少なく、
    平面視において、すべての前記撮像部の撮像範囲の当該撮像部が取り付けられた前記移載機構に対する位置は同じであり、
    前記制御部は、前記撮像範囲の一部を認識範囲として前記撮像データにおける前記認識範囲の画像処理に基づいて前記取り出し対象の袋状容器を決定し、
    前記制御部は、トレイ搬送方向下流側の前記撮像部の前記認識範囲を、トレイ搬送方向上流側の前記撮像部の前記認識範囲よりもトレイ搬送方向と交差する方向の他方側を含んで設定する移載装置。
  2. 収容トレイに並べられた袋状容器を搬送用箱に移載する移載装置であって、
    前記収容トレイを搬送するトレイ搬送部と、
    前記収容トレイに並べられた前記袋状容器を1つずつ前記トレイ搬送部のトレイ搬送方向と直交する方向の一方側に配置された前記搬送用箱に移載する移載機構と、
    前記収容トレイに並べられた前記袋状容器の少なくとも一部を撮像して撮像データを生成する撮像部と、
    制御部と、を有し、
    前記撮像部は、前記移載機構が前記袋状容器を移載する毎に撮像を行い、
    前記制御部は、前記撮像データにおいて全体を認識可能な袋状容器を判別し、前記全体を認識可能な袋状容器を取り出し対象の袋状容器とし、
    前記移載機構は、前記制御部の指示に基づいて前記取り出し対象の袋状容器を前記収容トレイから前記搬送用箱に移載し
    前記移載機構を複数個有するとともに、前記撮像部は、前記移載機構毎に取り付けられ、
    複数個の前記移載機構は、前記トレイ搬送部に沿って並んで配置され、
    複数の前記袋状容器は、前記収容トレイ内に前記トレイ搬送方向および前記トレイ搬送方向と交差する方向に2次元配列されており、
    複数の前記移載機構の個数は、前記収容トレイにおける前記袋状容器の前記トレイ搬送方向と交差する方向の配列数よりも少なく、
    平面視において、トレイ搬送方向の下流側の前記撮像部の撮像範囲の当該撮像部が取り付けられた前記移載機構に対する位置は、トレイ搬送方向の上流側の前記撮像部の撮像範囲の当該撮像部が取り付けられた前記移載機構に対する位置よりも前記トレイ搬送方向と交差する方向の他方側を含んで設定されている移載装置。
  3. 前記移載機構は、
    3個のリンク部が周方向に等間隔に配列されるとともに、3個の前記リンク部の先端が1つの作業部に連結されたパラレルリンクロボットを有し、
    前記撮像部は、前記移載機構に取り付けられるとともに中心軸を中心とする周方向において2個のリンク部の間に配置される撮像素子を有する請求項1又は請求項2に記載の移載装置。
  4. 前記全体を認識可能な袋状容器が複数個あるとき、前記制御部は、前記全体を認識可能な袋状容器のうち最もトレイ搬送方向下流側にあるものを優先し、さらにその中でも、トレイ搬送方向と直交する方向の一方側の端部または他方側の端部の袋状容器を優先して前記取り出し対象の袋状容器とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の移載装置。
  5. 請求項1から請求項のいずれかに記載の移載装置であって、
    複数の前記収容トレイを収容し、各前記収容トレイに並べられた複数の前記袋状容器の収納物を加熱して滅菌する滅菌処理装置から搬出された前記収容トレイに並べられた複数の前記袋状容器を前記搬送用箱に移載する移載装置。
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