JP7432332B2 - 複数部材の接続構造および盤面取付機器 - Google Patents

複数部材の接続構造および盤面取付機器 Download PDF

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Description

本発明は、第1および第2の部材を含む複数部材の接続構造に関する。
様々な技術分野において、外部接続用のコネクタが取り付けられた回路基板を備えた電子装置が用いられている。特開2007-234429号公報の段落[0026]~[0028]および図1に記載の電子装置100は、オスコネクタ300が表面実装された回路基板200を筐体400の内部に有し、オスコネクタ300が筐体400に固定されており、オスコネクタ300に外部からメスコネクタが接続可能になっている。
このような電子装置100において、オスコネクタ300に対して外部からメスコネクタを抜き差しする際には、オスコネクタ300を介して回路基板200および筐体400に大きな力(押付力および引張力)が作用する。このとき、筐体400の内部に他の回路基板が配置されていて、他の回路基板が回路基板200に接続されるとともに筐体400に固定されている場合には、筐体400に作用した力がそのまま他の回路基板にも作用し、その結果、他の回路基板上で接続部材の基板接続個所が損傷したり、パッド剥がれを起こしたりするおそれがある。
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、複数部材の接続構造において接続個所の損傷を防止できる構造を提供することにある。
本発明は、第1および第2の部材を含む複数部材の接続構造において、第1および第2の部材は、筐体に収容されており、接続部材を介して接続されている。第1または第2の部材のいずれか一方の部材と筐体との間には、一方の部材が筐体に対して動き得るクリアランスが形成されており、第1または第2の部材のいずれか他方の部材は、筐体に対する動きを規制されている。筐体は、外部からのケーブルが抜き差し可能なメスコネクタを有し、メスコネクタの端部が他方の部材に接続されている。
本発明においては、外部からのケーブルの抜き差しにより、メスコネクタを介して第1、第2の部材のいずれか他方の部材に外力が作用したとき、他方の部材は筐体に対する動きを規制されているので、メスコネクタに作用した外力で他方の部材が動くのを防止できる。これにより、他方の部材が筐体に対して動くことで接続部材を介して第1、第2の部材のいずれか一方の部材に外力の作用が及ぶのを防止できる。その結果、接続部材の一方の部材への接続個所が損傷するのを確実に防止できる。また、メスコネクタを介して筐体に外力が作用したとき、一方の部材は筐体に対して動き得るクリアランスを筐体との間に有しているので、筐体に作用した外力がそのまま一方の部材に作用したり、接続部材を介して他方の部材に作用したりするのを防止でき、これにより、接続部材の第1、第2の部材への接続個所が損傷するのを確実に防止できる。
本発明では、接続部材がフレキシブルケーブルである。
本発明では、第1および第2の部材の双方が基板であって、接続部材がこれらの基板間を電気的に接続している。
本発明では、接続部材の少なくともいずれか一方の端部がこれに対応する基板に対して表面実装されている。また、本発明では、一方の部材に、別のメスコネクタの端部が接続されている
本発明に係る盤面取付機器は、前記接続構造を備え、筐体が盤面に取付可能になっている。
以上のように本発明によれば、第1および第2の部材を含む複数部材の接続構造において、接続部材の第1、第2の部材への接続個所が損傷するのを確実に防止できる。
本発明の一実施例による接続構造を備えたRFIDユニットの全体斜視図である。 前記RFIDユニット(図1)の右側面図であって、図1のII矢視図である。 前記RFIDユニット(図1)の左側面図であって、図1のIII矢視図である。 前記RFIDユニット(図1)の平面図であって、図1のIV矢視図である。 前記RFIDユニット(図1)の底面図であって、図1のV矢視図である。 図4のVI-VI線断面図である。 図2のVII-VII線断面図である。 図2のVIII-VIII線断面図である。 図4のIX-IX線断面図である。 図2のX-X線断面図である。 (a)、(b)は図10の一部拡大図である。 図10のXI-XI線断面図である。 図2のXII-XII線断面図である。 前記RFIDユニット(図1)を構成するRFIDアンテナユニットの全体斜視図であって、図1中のRFIDアンテナユニットに対応する図である。 前記RFIDアンテナユニット(図13)の右側面図であって、図2中のRFIDアンテナユニットに対応する図である。 前記RFIDアンテナユニット(図13)の平面図であって、図4中のRFIDアンテナユニットに対応する図である。 図14のXVI矢視図である。 前記RFIDユニット(図1)を構成するRFIDリーダーユニットの全体斜視図であって、図1中のRFIDリーダーユニットに対応する図である。 図17のXVIII矢視図である。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図18は、本発明の一実施例による接続構造を備えたRFIDユニットを説明するための図である。これらの図において、図1ないし図5はRFIDユニットの外観図、図6ないし図12はその断面図、図13ないし図16はRFIDユニットを構成するRFIDアンテナユニットの外観図、図17および図18はRFIDユニットを構成するRFIDリーダーユニットの外観図である。なお、説明の便宜上、以下の説明文において、「上下方向」、「上方」、「下方」とは、図1、図6、図9の上下方向、上方、下方を指し、「前後方向」、「軸方向」とは、図6ないし図9の左右方向を指し、「左右方向」とは、図7、図8の上下方向を指すものとする。
図1は、本実施例を採用したRFID(Radio Frequency Identification)ユニットの全体斜視図である。同図に示すように、RFIDユニット1は、RFIDアンテナユニット(以下、単に「アンテナユニット」という)2と、アンテナユニット2に連結されるRFIDリーダーユニット(以下、単に「リーダーユニット」という)3とを備えている。アンテナユニット2は、図示しないRFタグに書き込まれたデータを無線で受信するためのものであり、リーダーユニット3は、アンテナユニット2で受信されたデータを読み取るためのものである。アンテナユニット2は筐体20を有し、リーダーユニット3は筐体30を有しており、アンテナユニット2にリーダーユニット3を連結したとき、筐体20、30は一体化して全体として一つの筐体を構成している。筐体20、30は、たとえば樹脂製である。
図1のII矢視図である図2に示すように、RFIDユニット1は、ロックナット4により、たとえば制御盤やパネル等の盤面Paに取り付け可能になっている。アンテナユニット2の筐体20は、ねじ部20sを有しており、ロックナット4はねじ部20sに螺合している(図3ないし図5参照)。リーダーユニット3の筐体30には、たとえばイーサーネット等の有線LAN用のメスコネクタ(メスジャック)5が設けられている(図1、図2参照)。メスコネクタ5は、筐体30に形成された貫通孔の開口部30aに嵌合しており、開口部30aによりその周囲を保持されている。
図4(図1のIV矢視図)のVI-VI線断面図である図6、および図2のVII-VII線断面図である図7に示すように、筐体20は基板S3を収容している。基板S3の実装面(図示右側面)S3aには、アンテナユニット2を機能させるための電子部品やデバイスが表面実装されている。筐体20は、筐体20の一端側に配置され、基板S3を収容するための凹部空間を有する筐体20と、筐体20の他端側に配置され、筐体20にねじ止め固定される筐体20とから構成されている。
筐体20の内部には、たとえば発泡材等の軟質弾性部材からなるパッキン21が配置されている。パッキン21は、基板S3の実装面S3a上の外周寄りの位置において外周に沿って配設される枠状の部材である。筐体20の筐体20への取付時には、パッキン21は、筐体20と基板S3の間で圧縮変形していてパッキン21からの弾性反発力が基板S3に作用しており、これにより、基板S3は、パッキン21と筐体20の底面20aとの間で挟持されている。すなわち、基板S3は、筐体20に対してねじ止めや接着等で固着されておらず、パッキン21からの押付力に起因した摩擦力により、筐体20の底面20a上に保持されている。
筐体20は、筐体20の他端側から軸方向に延びる筒状部20cを有しており、筒状部20cの外周面の一部にねじ部20sが形成されている。筒状部20cの内部空間には、軸方向に延びる複数(ここでは8本)のピンPが配設されている。各ピンPの基端側にはオスコネクタCmが取り付けられており、オスコネクタCmは基板S3に表面実装されている。各ピンPの先端側には、各ピンPを所定のピン間隔を維持した状態で固定する樹脂製の固定部Phが取り付けられている。オスコネクタCmおよび固定部Phは、この例では、いずれも箱形状(直方体形状)を有している。固定部Phの外周面は、全周にわたって(つまり箱形状の各側面において)筒状部20cの内周面(保持部)20caで保持されている。また、この例では、オスコネクタCmの外周面と筒状部20cの内周面20caとの間には間隙が形成されており、オスコネクタCmの外周面は筒状部20cの内周面20caで保持されていない。
図2のX-X線断面図である図10に示すように、筐体20の内部において、基板S3の外周端面S3cと筐体20の内周壁面20cとの間には、遊びであるクリアランスeが形成されている。クリアランスeは、たとえばコンマ数ミリ~数ミリ程度の大きさである。この例では、四隅に切欠きが形成された概略矩形状の基板S3の四辺すべての端面S3cと筐体20の内周壁面20cとの間にクリアランスeが形成されている。また、基板S3には、板厚方向(同図紙面垂直方向)に貫通する2つの貫通孔S3t、S3t’が形成されている。この例では、各貫通孔S3t、S3t’はいずれも円形状であって、貫通孔S3tは貫通孔S3t’よりも大径になっている。また、貫通孔S3t、S3t’は、概略矩形状の基板S3の対角線上に配置されるとともに、それぞれ基板S3の角部寄りの位置に配置されている。
図10のXI-XI線断面である図11に示すように、筐体20の筒状部20cにおいて、筐体20と対向する側の一端には、筐体20に向かって突出する2つのピン状突起22、22’が設けられている。各ピン状突起22、22’は、この例では、いずれも円柱状の突起であって、円形状の横断面を有している。各ピン状突起22、22’は、基板S3の各貫通孔S3t、S3t’にそれぞれ対応する位置に配置されており、筐体20を筐体20に取り付けたとき、各ピン状突起22、22’が基板S3側の対応する各貫通孔S3t、S3t’に挿入されるようになっている。
各ピン状突起22、22’の各貫通孔S3t、S3t’への挿入時には、ピン状突起と貫通孔との間に、遊びであるクリアランスが形成されるように、貫通孔S3tの内径は対応するピン状突起22の外径よりも大きく、貫通孔S3t’の内径は対応するピン状突起22’の外径よりも大きくなっている。すなわち、図10の一部拡大図である図10A(a)、(b)に示すように、貫通孔S3tの内径とピン状突起22の外径との間には、遊びであるクリアランスeが形成されており、貫通孔S3t’の内径とピン状突起22’の外径との間には、遊びであるクリアランスe’が形成されている。これにより、基板S3は、筐体20の内部において、筐体20に対して動き得る状態におかれている。なお、図11中には、筐体20を筐体20に取り付けるための複数のねじnが示されており、図10中には、これらのねじnが螺合する複数のねじ穴nhが示されている。
ここで、RFIDユニット1(図1)からリーダーユニット3を取り外して、アンテナユニット2単体を取り出したものを図13ないし図16に示す。図13、図14、図15はそれぞれ図1、図2、図4に対応しており、図16は図14のXVI矢視図である。
図14ないし図16に示すように、アンテナユニット2のピンPは、この例では、上下2本のピンPが左右方向に4列設けられており、上述したように8本のピンPから構成されている。各ピンPの先端は、この例では、筐体20の筒状部20cの端面から突出して延びている。筐体20の筒状部20cのねじ部20sは、筒状部20cの基端側外周面に形成されている。
図6、図13、図15および図16に示すように、筐体20の筒状部20cの軸方向中央部から先端部にかけての領域において筒状部20cの外周面上には、軸方向に延びる上下一対の切欠き20cb、20cb’が形成されている。切欠き20cbは、切欠き20cb’よりも左右方向に長くなっており幅広に形成されている。各切欠き20cb、20cb’は、筒状部20cの端面に近い領域では、軸方向に平行に延びかつ所定の深さを有する平坦面となっており、筒状部20cの端面から離れた領域では、平坦面と連続しつつ徐々に深さが浅くなる平坦状の傾斜面20ccとなっている。筒状部20cの外周面上において、傾斜面20ccから若干離れた軸方向奥側(つまり筒状部20ccの基端側)には、筒状部20cを半径方向に貫通する上下一対の貫通孔(または凹部)20cdが形成されている(図6、図15参照)。貫通孔20cdは、筒状部20cの半径方向に延びる立壁面を有している。
図13ないし図16に示すように、筐体20の筒状部20cの軸方向中央部から先端部にかけての領域において筒状部20cの外周面上には、軸方向に延びる左右一対の凸条部23、23’が形成されている。凸条部23、23’はそれぞれ2つの凸条部から構成されている。図16に示すように、凸条部23を構成する2つの凸条部の間隔は、凸条部23’を構成する2つの凸条部の間隔よりも小さくなっている。
リーダーユニット3の筐体30は、図6、図7、図2のVIII-VII線断面図である図8、および図4のIX-IX線断面図である図9に示すように、基板S1(第1の部材)および基板S2(第2の部材)を収容している。各基板S1、S2は、図9に示すように、筐体30の内周壁面に形成された基板収容溝30b、30bにそれぞれ挿入されている。なお、図9には、筐体30の上下側面の各内周壁面に形成された各基板収容溝30b、30bが示されているが、同様の基板収容溝は筐体30の左右側面の各内周壁面にも形成されている。
基板S1は基板S3と接近する側に配置されており、基板S2は基板S3から離隔した側に配置されている。各基板S1、S2は筐体30の内部で所定間隔を隔てて対向配置されている。各基板S1、S2の実装面(図示左側面)には、リーダーユニット3を機能させるための電子部品やデバイスが表面実装されている。基板S2の裏面(図示右側面)には、メスコネクタ5が配置されている。メスコネクタ5は、この例では、基板S2に対してスルーホールを介してディスクリート部品として取り付けられているが、基板S2に表面実装するようにしてもよい。
また、各基板S1、S2はフレキシブルケーブルFC(図8)を介して接続されている。フレキシブルケーブルFCの一端は、基板S1の裏面(図示右側面)に表面実装されており、他端は基板S2の実装面に表面実装されている。基板S1の実装面には、メスコネクタCfが表面実装されている。リーダーユニット3をアンテナユニット2に連結したとき、リーダーユニット3側のメスコネクタCfがアンテナユニット2側の筒状部20cの内周面20caに嵌合するようになっており、これにより、各ユニット2、3の連結時には、メスコネクタCfの外周面がアンテナユニット2側の筒状部20cの内周面20caで保持されるようになっている。
各ユニット2、3の連結時には、図11に示すように、アンテナユニット2の筒状部20cの内部に延びる複数のピンPの先端部が、メスコネクタCfのそれぞれ対応する接続孔Cfa内に挿入されて、各接続孔Cfa内で接点に弾性係合するようになっている。このように、各ユニット2、3の連結時には、各基板S1、S3は、これらの間に延びるコネクタC(オスコネクタCm、ピンP、固定部PhおよびメスコネクタCfから構成)を介して接続されている。
図9、および図2のXII-XII線断面図である図12に示すように、筐体30の基板収容溝30bにおいて、基板S1の外周端面S1cと基板収容溝30bの底壁面30bcとの間には、遊びであるクリアランスeが形成されている。クリアランスeは、たとえばコンマ数ミリ~数ミリ程度の大きさである。この例では、概略矩形状の基板S1の四辺すべての端面S1cと基板収容溝30bの底壁面30bcとの間にクリアランスeが形成されている。一方、基板S2の外周端面と筐体30の基板収容溝30bの底壁面との間には、図9に示すように、遊びとなるクリアランスは形成されていない。基板S2の周囲は基板収容溝30bの底壁面により保持されており、基板S2は、筐体30に対する動きを基板収容溝30bの底壁面によって規制されている。
ここで、RFIDユニット1(図1)からアンテナユニット2を取り外して、リーダーユニット3単体を取り出したものを図17および図18に示す。図17は図1に対応しており、図18は図17のXVIII矢視図である。
図17、図18、図1ないし図6、図8、図9に示すように、リーダーユニット3の筐体30において、アンテナユニット2の筐体20と対向する側の側面には、筐体20の側に向かって前後方向に張り出しかつ左右方向に延びる上下一対の弾性板部31、31’が設けられている。図17、図18中、上側の弾性板部31は上方に湾曲しつつ形成(つまり上凸状に湾曲形成)されており、下側の弾性板部31’は下方に湾曲しつつ形成(つまり下凸状に湾曲形成)されている。各弾性板部31、31’は、左右方向の中央部31a、31’aに向かうほど徐々に前後方向幅狭になっており、中央部31a、31’aにおいて前後方向幅が最小になっている。各弾性板部31、31’は上下方向に弾性変形可能になっている。各弾性板部31、31’の左右両側部には、これらを上下に連結する左右一対の側板部32が配設されている。各弾性板部31、31’および各側板部32は、図17および図18に示すように、互いに連結されて枠形状に一体に形成されている。
図17および図18に示すように、弾性板部31の中央部31aには、下方に突出する係合爪部31bが一体に設けられており、同様に、弾性板部31’の中央部には、上方に突出する係合爪部31’bが一体に設けられている。係合爪部31bは係合爪部31’bよりも左右方向に長くなっていて幅広に形成されており、係合爪部31bは、筐体20の筒状部20cの切欠き20cb(図16)に係合し得る幅寸法を有しており、係合爪部31’bは、筒状部20cの切欠き20cb’(同図)に係合し得る幅寸法を有している。また、アンテナユニット2をリーダーユニット3に連結したとき、図6に示すように、係合爪部31bは、筒状部20cの上側の貫通孔20cdに係合しており、係合爪部31’bは、筒状部20cの下側の貫通孔20cdに係合している。各係合爪部31b、31’bは、それぞれ対応する貫通孔20cdの立壁面と係合している。
図17、図18に示すように、各弾性板部31、31’および各側板部32から構成される枠体の内部には、各々円弧状に延びる左右一対の円弧状板部33が設けられている。各円弧状板部33の円弧状面33aは、筐体20の筒状部20cの外周面が係合し得る曲率を有している。各円弧状板部33の円弧状面33aには、軸方向に延びる左右一対の係合溝34、34’が設けられている。各係合溝34、34’はそれぞれ2つの係合溝から構成されている。係合溝34’の間隔は係合溝34の間隔よりも広くなっている。各係合溝34、34’は、アンテナユニット2の筒状部20cの各凸条部23、23’が係合し得る大きさを有している。
上述のように構成されるRFIDユニット1において、アンテナユニット2をリーダーユニット3に組み付ける際には、各ユニット2、3の向きを揃えた状態で対向配置させる。このとき、リーダーユニット3の筐体30の係合爪部31b、31’bが、アンテナユニット2の筐体20の切欠き20cb、20cb’にそれぞれ対向し、アンテナユニット2の筐体20の凸条部23、23’がリーダーユニット3の筐体30の係合溝34、34’に対向している(図16、図18参照)。
アンテナユニット2をリーダーユニット3に組み付けるためには、各ユニット2、3の向きは上述した向きに限定されており、上述した向き以外では、アンテナユニット2をリーダーユニット3に組み付けることができないようになっている。これにより、アンテナユニット2側の各ピンPが、リーダーユニット3側のメスコネクタCfのそれぞれ対応する接続孔Cfaに挿入されるようになっている。
各ユニット2、3を対向配置させた状態から、アンテナユニット2をリーダーユニット3に接近させ、アンテナユニット2の筐体20の筒状部20cの先端部をリーダーユニット3の筐体30の円弧状板部33の各円弧状面33aに沿って摺動させつつ、アンテナユニット2をリーダーユニット3の内部に向かって進入させる。
このとき、リーダーユニット3の筐体30の係合爪部31b、31’bがアンテナユニット2の筐体20の切欠き20cb、20cb’と係合しつつ、筐体20の筒状部20cが筐体30の内部に進入する。また、このとき、アンテナユニット2の筐体20の筒状部20cの各凸条部23、23’がリーダーユニット3の筐体30の各係合溝34、34’と係合しつつ、筐体20の筒状部20cが筐体30の内部に進入する。
係合爪部31b、31’bが切欠き20cb、20cb’に沿って進む際には、係合爪部31bが切欠き20cbの傾斜面20cc(図6)に沿って移動するが、このとき、弾性板部31は、傾斜面20ccにより徐々に持ち上げられて、上方に弾性変形する。同様に、係合爪部31’bが切欠き20cb’の傾斜面20ccに沿って移動するとき、弾性板部31’は、傾斜面20ccにより徐々に押し下げられて、下方に弾性変形する。そして、筐体20の筒状部20cが筐体30の内部にさらに進入すると、弾性板部31、31’が元の状態に戻ろうとする力により、筐体30の各係合爪部31b、31’bが筐体20の各貫通孔20cd(図6)に挿入されて、各貫通孔20cdの各立壁面に係合する。また、このとき、筐体20の筒状部20c内の各ピンPは、筐体30のメスコネクタCfの各接続孔Cfaに挿入されて、各接続孔Cfa内で接点に弾性係合する。
このようにして、RFIDユニット1が組み立てられる。組立後は、リーダーユニット3のメスコネクタ5にLANケーブルを接続し、電源配線を行う。
なお、RFIDユニット1を盤面Pa(図2)に取り付ける場合には、ロックナット4を外した状態でアンテナユニット2を盤面Paに形成した取付孔に挿入し、裏面側からロックナット4を締め付けることでアンテナユニット2を盤面Paに締付固定した後、アンテナユニット2にリーダーユニット3を連結させるようにすればよい。
次に、リーダーユニット3をアンテナユニット2から取り外す際には、図18中に矢印で示すように、リーダーユニット3の筐体30の各側板部32に左右から押付力Fを作用させる。この操作は、たとえば作業者が各側板部32を左右から指で挟み込むことにより可能である。押付力Fが作用すると、図18中の一点鎖線で示すように、弾性板部31が上方に向かって湾曲変形するとともに、弾性板部31’が下方に向かって湾曲変形する。このような湾曲変形は、各弾性板部31、31’の中央部31a、31’aが幅狭になっていることで、曲げ剛性が小さく曲がりやすくなっているので、容易に行われる。各弾性板部31、31’が互いに離れる側に向かって上下に移動することで、弾性板部31の中央部31aの係合爪部31bが筐体20の筒状部20cの貫通孔20cdから離れ、同様に、弾性板部31’の中央部31’aの係合爪部31’bが筐体20の筒状部20cの貫通孔20cdから離れる。この状態から、アンテナユニット2およびリーダーユニット3を互いに離反させる方向に移動させることにより、リーダーユニット3がアンテナユニット2から取り外される。
次に、本実施例の作用効果について説明する。
組立後のRFIDユニット1において、リーダーユニット3のメスコネクタ5に対してLANケーブルを抜き差しする際には、メスコネクタ5を介して基板S2および筐体30に外力が作用する。このとき、基板S2の外周端面と筐体30の基板収容溝30bの底壁面との間に遊びとなるクリアランスは形成されておらず(図9参照)、基板S2の周囲は基板収容溝30bの底壁面により保持されており、基板S2は、筐体30に対する動きを基板収容溝30bの底壁面によって規制されている。これにより、メスコネクタから作用した外力で基板S2が動くのを防止でき、その結果、基板S2が筐体30に対して動くことに起因して基板S1に外力の作用が及ぶのを防止できる。
また、基板S1は、筐体30に対して動き得るクリアランスeを筐体30の基板収容溝30bの底壁面30bcとの間に有しているので(図9、図12参照)、筐体30に作用した外力がそのまま基板S1に作用するのを防止できる。
このようにして、LANケーブルを抜き差しする際には、フレキシブルケーブルFCの基板S1、S2に対する接続個所、およびメスコネクタCfの基板S1に対する接続個所が損傷するのを防止でき、パッドの剥がれ等を防止できる。また、基板S1、S2間が、可撓性を有するフレキシブルケーブルFCで接続されていることで、基板S1、S2間の変位のずれをフレキシブルケーブルFCで吸収でき、これにより、フレキシブルケーブルFCの基板S1、S2に対する接続個所が損傷するのを確実に防止できる。
一方、RFIDユニット1の組立前において、アンテナユニット2をリーダーユニット3に取り付ける際には、アンテナユニット2側のピンPの先端からリーダーユニット3側のメスコネクタCfに外力が作用する。このとき、筐体30の内部において、基板S1の外周端面S1cと筐体30の基板収容溝30bの底壁面30bcとの間に遊びとなるクリアランスeが形成されているので、基板S1が筐体30に対して動くことができ、これにより、メスコネクタCfに作用する外力を基板S1の筐体30に対する動きで吸収することができる。その結果、基板S1の実装面に大きな力が作用するのを防止して、メスコネクタCfの基板S1への接続個所の損傷やパッド剥がれの発生を防止できる。
また、ピンPの先端側で各ピンPを固定する固定部Phがアンテナユニット2の筐体20の筒状部20cの内周面で保持されているので(図6、図7参照)、アンテナユニット2をリーダーユニット3に取り付ける際にアンテナユニット2側のピンPの先端に外力が作用したとき、ピンPの先端が変形するのを防止でき、これにより、ピンPおよびオスコネクタCmの基板S3への接続個所が損傷したり、パッド剥がれを起こしたりするのを防止できる。
さらに、筐体20側のピン状突起22、22’が基板S1の貫通孔S1t、S1t’に対して遊びとなるクリアランスe、e’を介して挿入されているので(図10、図10Aおよび図11参照)、ピンPを介して基板S3に力が作用した際に、基板S3が筐体20に対して動くことができ、これにより、基板S3に作用する力を吸収して、基板S3の実装面に大きな力が作用するのを防止し、その結果、ピンPおよびオスコネクタCmの基板S3への接続個所が損傷したり、パッド剥がれを起こしたりするのを確実に防止できる。
なお、前記実施例では、フレキシブルケーブルFCにより2つの基板S1、S2が接続される接続構造について説明したが、本発明は、3つ以上の基板が接続される接続構造にも適用できる。
前記実施例では、ピンPの先端側に配置された固定部Phの外周面の全周にわたって、筒状部20cの内周面20caで保持された例を示したが、固定部Phは、外周面の一部において(すなわち、箱形状の4つの側面のうちの一部の側面において)筒状部20cの内周面20caで保持されるようにしてもよい。
前記実施例では、ピンPの基端側のオスコネクタCmが筒状部20cの内周面20caで保持されていない例を示したが、ピンPの基端側のオスコネクタCmの外周面についても、筒状部20cの内周面20caで保持されるようにしてもよい。
前記実施例では、ピンPの長手方向の一部が筒状部20cの内周面20caで保持されるようにした例を示したが、オスコネクタCmおよび固定部Phを長手方向に延長して連結し一体化することにより、すなわち、各ピンPに沿って長手方向に延びる長尺のオスコネクタを設け、オスコネクタを筒状部20cの内周面20caで保持するようにしてもよい。この場合、内周面20caによる保持領域は、オスコネクタの長手方向の全長でも一部でもよく、また周方向の全周でも一部でもよい。
前記実施例では、ピンPのオスコネクタCmが基板S3に表面実装されるとともに、メスコネクタCfが基板S1に表面実装された例を示したが、オスコネクタCmまたはメスコネクタCfのいずれか一方(つまり、コネクタCのいずれか一方の端部)は、対応する各基板S3、S1に対して表面実装されずに、スルーホールを介して接続されるディスクリート型の接続構造を採用してもよい。
前記実施例では、基板S3にオスコネクタCmを配置し、基板S1にメスコネクタCfを配置した例を示したが、これらのコネクタCm、Cfの少なくともいずれか一方は省略してもよい。その場合、コネクタが省略された側の基板では、ピンの基端または先端が直接基板に取り付けられることになる。
前記実施例では、各ピン状突起22、22’が筐体20の側に設けられた例を示したが、各ピン状突起22、22’は筐体20の側に設けられていてもよい。この場合には、たとえば、筐体20の底面20aから軸方向に突出するように形成した突起から各ピン状突起22、22’が構成される。
前記実施例では、接続部材として、基板S1、S2間を電気的に接続するフレキシブルケーブルFCを例にとって説明したが、接続対象は基板に限定されるものではなく、本発明は、2つの部材を機械的に連結する接続部材全般に適用可能である。
〔その他の変形例〕
上述した実施例および各変形例はあらゆる点で本発明の単なる例示としてのみみなされるべきものであって、限定的なものではない。本発明が関連する分野の当業者は、本明細書中に明示の記載はなくても、上述の教示内容を考慮するとき、本発明の精神および本質的な特徴部分から外れることなく、本発明の原理を採用する種々の変形例やその他の実施例を構築し得る。
〔他の適用例〕
本発明の適用は、上述したRFIDユニットの接続構造には限定されない。本発明は、たとえば生体認証(例:指紋認証、顔認証、虹彩認証、網膜認証、静脈認証等)のための生体データや外部情報を取得するセンサと、センサで取得されたデータや情報を処理する処理ユニットとの間の接続構造にも同様に適用可能であり、データ量や情報量が多く、信号線が多い、すなわち、ピン数やコネクタ数等の極数が多い接続構造に好適である。これは、極数が増えるほど、ピンやコネクタの抜き差し時に基板に対して大きな力が作用することになるからである。
本発明は、複数部材の接続構造に有用である。
1: RFIDユニット(盤面取付機器)

2: RFIDアンテナユニット
20: 筐体

3: RFIDリーダーユニット
30: 筐体

S1: 基板(第1の部材)
S2: 基板(第2の部材)

FC: フレキシブルケーブル(接続部材)

Pa: 盤面

: クリアランス
特開2007-234429号公報(段落[0026]~[0028]および図1参照)

Claims (6)

  1. 第1および第2の部材を含む複数部材の接続構造において
    前記第1および第2の部材が筐体に収容されかつ接続部材を介して接続されており、
    前記第1または第2の部材のいずれか一方の部材と前記筐体との間には、前記一方の部材が前記筐体に対して動き得るクリアランスが形成されており、前記第1または第2の部材のいずれか他方の部材は、前記筐体に対する動きを規制されているとともに
    前記筐体が、外部からのケーブルが抜き差し可能なメスコネクタを有し、前記メスコネクタの端部が前記他方の部材に接続されている、
    ことを特徴とする複数部材の接続構造。
  2. 請求項1において、
    前記接続部材がフレキシブルケーブルである、
    ことを特徴とする複数部材の接続構造。
  3. 請求項1または2において、
    前記第1および第2の部材の双方が基板であって、前記接続部材がこれらの基板間を電気的に接続している、
    ことを特徴とする複数部材の接続構造。
  4. 請求項3において、
    前記接続部材の少なくともいずれか一方の端部がこれに対応する前記基板に対して表面実装されている、
    ことを特徴とする複数部材の接続構造。
  5. 請求項1において、
    前記一方の部材には、別のメスコネクタの端部が接続されている、
    ことを特徴とする複数部材の接続構造。
  6. 請求項1に記載の前記接続構造を備え、前記筐体が盤面に取付可能になっている盤面取付機器。
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