JP7429399B1 - Rfタグ読取装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、特許文献2には、リーダアンテナの電波の指向性を増すために透過領域を狭めた場合に、狭めすぎるとその透過領域を通過した後に回折波が発生することになり、かえって指向性が制御できない場合がでてきたと記載されている。
パッシブ型のRFタグが取り付けられた物品を出し入れ可能な開口を上部に有する収容部を備え、当該開口が開いた状態で当該収容部の内部に収容されている物品に取り付けられたRFタグから情報を読み取るRFタグ読取装置であって、
底面部と、
前記RFタグと交信するためのアンテナが設置されていない正面部と、
一端が前記正面部の一端に固着されている第1の側面部であって、前記RFタグと交信するためのアンテナが設置されていない当該第1の側面部と、
前記正面部に対向しており、一端が前記第1の側面部の他端に固着されている背面部であって、電波吸収層を含み、前記RFタグと交信するためのアンテナが設置されておらず、前記正面部の上端より上端が高い当該背面部と、
前記第1の側面部に対向しており、一端と他端がそれぞれ前記背面部の他端と前記正面部の他端に固着されている第2の側面部であって、電波吸収層を含み、前記RFタグと交信するためのアンテナが設置されておらず、前記正面部の上端より上端が高い当該第2の側面部と、
前記正面部と前記背面部との間に位置する第1の収容制限部であって、前記物品が収容されない第1の減衰空間である前記正面部と当該第1の収容制限部の間の空間と、前記物品を収容可能な収容空間である当該第1の収容制限部と前記背面部の間の空間とに前記収容部の内部を分ける当該第1の収容制限部と、
前記底面部の上面において、前記収容空間に向けて強度の大きな電波を放射し、かつ当該収容空間に向けて放射される電波よりも強度が小さい電波を前記第1の減衰空間に向けて放射する位置に設置された底面アンテナと、
を備える。
前記第1の側面部が、電波吸収層を含み、
前記第1の側面部の上端が、前記正面部の上端より高く、
前記底面アンテナから放射された電波が前記第1の減衰空間を伝搬する間に減衰すること、および前記第1の側面部の上端と前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端が前記正面部の上端より高く、前記底面アンテナから放射された電波が前記第1の側面部の上端と前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端に到達したときに減衰していることにより、前記底面アンテナから放射されて前記開口から前記収容部の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、前記収容空間の内部にあるRFタグから情報を取得することが可能となる。
前記第1の側面部と前記第2の側面部との間に位置する第2の収容制限部であって、前記物品が収容されない第2の減衰空間である前記第1の側面部と当該第2の収容制限部の間の空間と、前記収容空間である当該第2の収容制限部と前記第2の側面部の間の空間とに前記収容部の内部を分ける当該第2の収容制限部を備え、
前記底面アンテナが、前記収容空間に向けて放射される電波よりも強度が小さい電波を前記第2の減衰空間に向けて放射する位置に設置されており、
前記底面アンテナから放射された電波が前記第1の減衰空間および前記第2の減衰空間を伝搬する間に減衰すること、および前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端が前記正面部の上端より高く、前記底面アンテナから放射された電波が前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端に到達したときに減衰していることにより、前記底面アンテナから放射されて前記開口から前記収容部の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、前記収容空間の内部にあるRFタグから情報を取得することが可能となる。
前記底面部の上方に位置する第3の収容制限部であって、前記物品が収容されず、前記底面アンテナから放射された電波が広がりながら伝搬する前記底面部と当該第3の収容制限部の間の空間と、前記収容空間である当該第3の収容制限部の上の空間とに前記収容部の内部を分ける当該第3の収容制限部を備える。
パッシブ型のRFタグが取り付けられた物品を出し入れ可能な開口を上部に有する収容部を備え、当該開口が開いた状態で当該収容部の内部に収容されている物品に取り付けられたRFタグから情報を読み取るRFタグ読取装置であって、
電波吸収層および/または電波反射層を含む底面部と、
前記RFタグと交信するためのアンテナが設置されていない正面部と、
一端が前記正面部の一端に固着されている第1の側面部と、
前記正面部に対向しており、一端が前記第1の側面部の他端に固着されている背面部であって、電波吸収層を含み、前記RFタグと交信するためのアンテナが設置されておらず、前記正面部の上端より上端が高い当該背面部と、
前記第1の側面部に対向しており、一端が前記背面部の他端に固着されている第2の側面部であって、電波吸収層を含み、前記RFタグと交信するためのアンテナが設置されておらず、前記正面部の上端より上端が高い当該第2の側面部と、
前記正面部と前記背面部との間に位置する第1の収容制限部であって、前記物品が収容されない第1の減衰空間である前記正面部と当該第1の収容制限部の間の空間と、前記物品を収容可能な収容空間である当該第1の収容制限部と前記背面部の間の空間とに前記収容部の内部を分ける当該第1の収容制限部と、
前記第1の側面部と前記第2の側面部との間に位置する第2の収容制限部であって、前記物品が収容されない第2の減衰空間である前記第1の側面部と当該第2の収容制限部の間の空間と、前記収容空間である当該第2の収容制限部と前記第2の側面部の間の空間とに前記収容部の内部を分ける当該第2の収容制限部と、
前記底面部の上面において、前記収容空間に向けて強度の大きな電波を放射し、かつ当該収容空間に向けて放射される電波よりも強度が小さい電波を前記第1の減衰空間に向けて放射する位置に設置された底面アンテナと、
前記第1の側面部の内面において、前記収容空間に向けて強度の大きな電波を放射し、かつ当該収容空間に向けて放射される電波よりも強度の小さな電波を前記第1の減衰空間に向けて放射する位置に設置された側面アンテナと、
を備える。
前記第1の側面部が下部と中部と上部から成り、当該下部が前記底面部の縁から立設しており、当該下部に前記側面アンテナが設置されており、当該下部と当該中部が電波吸収層および/または電波反射層を含み、当該上部が前記第2の収容制限部の上端から立設しており、当該上部が電波吸収層を含み、当該上部の上端が前記正面部の上端より高く、
前記底面アンテナから放射された電波が前記第1の減衰空間を伝搬する間に減衰すること、および前記上部の上端と前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端が前記正面部の上端より高く、前記底面アンテナから放射された電波が前記上部の上端と前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端に到達したときに減衰していることにより、前記底面アンテナから放射されて前記開口から前記収容部の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、前記収容空間の内部にあるRFタグから情報を取得することが可能となる。
前記第1の側面部が少なくとも下部を有しており、当該下部が前記底面部の縁から立設しており、当該下部に前記側面アンテナが設置されており、前記第1の側面部における前記第2の収容制限部側の端部と前記第2の収容制限部との間に所定の隙間があり、
前記底面アンテナが、前記収容空間に向けて放射される電波よりも強度が小さい電波を前記第2の減衰空間に向けて放射する位置に設置されており、
前記底面アンテナから放射された電波が前記第1の減衰空間および前記第2の減衰空間に含まれる前記端部と第2の収容制限部との間の空間を伝搬する間に減衰すること、および前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端が前記正面部の上端より高く、前記底面アンテナから放射された電波が前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端に到達したときに減衰していることにより、前記底面アンテナから放射されて前記開口から前記収容部の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、前記収容空間の内部にあるRFタグから情報を取得することが可能となる。
前記第2の側面部の他端が前記正面部の他端に固着されており、
前記側面アンテナから放射された電波が前記第1の減衰空間を伝搬する間に減衰すること、および前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端が前記側面アンテナの上縁より高く、前記側面アンテナから放射された電波が前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端に到達したときに減衰していることにより、前記側面アンテナから放射されて前記開口から前記収容部の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、前記収容空間の内部にあるRFタグから情報を取得することが可能となる。
前記第2の側面部の他端が前記正面部よりも正面側に所定の長さ張り出しており、前記第2の側面部の他端と一端との間に前記正面部の他端が固着されており、
前記側面アンテナから放射された電波が前記第1の減衰空間を伝搬する間に減衰すること、前記第2の側面部の他端が前記正面部よりも正面側に所定の長さ張り出していること、および前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端が前記側面アンテナの上縁より高く、前記側面アンテナから放射された電波が前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端に到達したときに減衰していることにより、前記側面アンテナから放射されて前記開口から前記収容部の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、前記収容空間の内部にあるRFタグから情報を取得することが可能となる。
前記底面部の上方に位置する第3の収容制限部であって、前記物品が収容されず、前記底面アンテナから放射された電波が広がりながら伝搬する前記底面部と当該第3の収容制限部の間の空間と、前記収容空間である当該第3の収容制限部の上の空間とに前記収容部の内部を分ける当該第3の収容制限部を備える。
パッシブ型のRFタグが取り付けられた物品を出し入れ可能な開口を上部に有する収容部を備え、当該開口が開いた状態で当該収容部の内部に収容されている物品に取り付けられたRFタグから情報を読み取るRFタグ読取装置であって、
電波吸収層および/または電波反射層を含む底面部と、
正面部と、
一端が前記正面部の一端に固着されている第1の側面部と、
前記正面部に対向しており、一端が前記第1の側面部の他端に固着されている背面部であって、電波吸収層を含み、前記RFタグと交信するためのアンテナが設置されておらず、前記正面部の上端より上端が高い当該背面部と、
前記第1の側面部に対向しており、一端が前記背面部の他端に固着されている第2の側面部であって、電波吸収層を含み、前記RFタグと交信するためのアンテナが設置されておらず、前記正面部の上端より上端が高い当該第2の側面部と、
前記正面部と前記背面部との間に位置する第1の収容制限部であって、前記物品が収容されない第1の減衰空間である前記正面部と当該第1の収容制限部の間の空間と、前記物品を収容可能な収容空間である当該第1の収容制限部と前記背面部の間の空間とに前記収容部の内部を分ける当該第1の収容制限部と、
前記第1の側面部と前記第2の側面部との間に位置する第2の収容制限部であって、前記物品が収容されない第2の減衰空間である前記第1の側面部と当該第2の収容制限部の間の空間と、前記収容空間である当該第2の収容制限部と前記第2の側面部の間の空間とに前記収容部の内部を分ける当該第2の収容制限部と、
前記底面部の上面において、前記収容空間に向けて強度の大きな電波を放射し、かつ当該収容空間に向けて放射される電波よりも強度が小さい電波を前記第1の減衰空間に向けて放射する位置に設置された底面アンテナと、
前記第1の側面部の内面において、前記収容空間に向けて強度の大きな電波を放射し、かつ当該収容空間に向けて放射される電波よりも強度の小さな電波を前記第1の減衰空間に向けて放射する位置に設置された側面アンテナと、
前記正面部の内面に設置された正面アンテナと、
を備える。
前記第1の側面部が下部と中部と上部から成り、当該下部が前記底面部の縁から立設しており、当該下部に前記側面アンテナが設置されており、当該下部と当該中部が電波吸収層および/または電波反射層を含み、当該上部が前記第2の収容制限部の上端から立設しており、当該上部が電波吸収層を含み、当該上部の上端が前記正面部の上端より高く、
前記底面アンテナから放射された電波が前記第1の減衰空間を伝搬する間に減衰すること、および前記上部の上端と前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端が前記正面部の上端より高く、前記底面アンテナから放射された電波が前記上部の上端と前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端に到達したときに減衰していることにより、前記底面アンテナから放射されて前記開口から前記収容部の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、前記収容空間の内部にあるRFタグから情報を取得することが可能となり、
前記上部の上端と前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端とが前記正面アンテナの上縁より高く、前記正面アンテナから放射された電波が前記上部の上端と前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端に到達したときに減衰していることにより、前記正面アンテナから放射されて前記開口から前記収容部の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、前記収容空間の内部にあるRFタグから情報を取得することが可能となる。
前記第1の側面部が少なくとも下部を有しており、当該下部が前記底面部の縁から立設しており、当該下部に前記側面アンテナが設置されており、前記第1の側面部における前記第2の収容制限部側の端部と前記第2の収容制限部との間に所定の隙間があり、
前記底面アンテナが、前記収容空間に向けて放射される電波よりも強度が小さい電波を前記第2の減衰空間に向けて放射する位置に設置されており、
前記底面アンテナから放射された電波が前記第1の減衰空間および前記第2の減衰空間に含まれる前記端部と第2の収容制限部との間の空間を伝搬する間に減衰すること、および前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端が前記正面部の上端より高く、前記底面アンテナから放射された電波が前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端に到達したときに減衰していることにより、前記底面アンテナから放射されて前記開口から前記収容部の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、前記収容空間の内部にあるRFタグから情報を取得することが可能となり、
前記正面アンテナが、前記収容空間に向けて強度の大きな電波を放射し、かつ当該収容空間に向けて放射される電波よりも強度が小さい電波を前記第2の減衰空間に向けて放射する位置に設置されており、
前記正面アンテナから放射された電波が前記第2の減衰空間に含まれる前記端部と第2の収容制限部との間の空間を伝搬する間に減衰すること、および前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端が前記正面アンテナの上縁より高く、前記正面アンテナから放射された電波が前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端に到達したときに減衰していることにより、前記正面アンテナから放射されて前記開口から前記収容部の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、前記収容空間の内部にあるRFタグから情報を取得することが可能となる。
前記第2の側面部の他端が前記正面部の他端に固着されており、
前記側面アンテナから放射された電波が前記第1の減衰空間を伝搬する間に減衰すること、および前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端が前記側面アンテナの上縁より高く、前記側面アンテナから放射された電波が前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端に到達したときに減衰していることにより、前記側面アンテナから放射されて前記開口から前記収容部の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、前記収容空間の内部にあるRFタグから情報を取得することが可能となる。
前記第2の側面部の他端が前記正面部よりも正面側に所定の長さ張り出しており、前記第2の側面部の他端と一端との間に前記正面部の他端が固着されており、
前記側面アンテナから放射された電波が前記第1の減衰空間を伝搬する間に減衰すること、前記第2の側面部の他端が前記正面部よりも正面側に所定の長さ張り出していること、および前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端が前記側面アンテナの上縁より高く、前記側面アンテナから放射された電波が前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端に到達したときに減衰していることにより、前記側面アンテナから放射されて前記開口から前記収容部の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、前記収容空間の内部にあるRFタグから情報を取得することが可能となる。
前記底面部の上方に位置する第3の収容制限部であって、前記物品が収容されず、前記底面アンテナから放射された電波が広がりながら伝搬する前記底面部と当該第3の収容制限部の間の空間と、前記収容空間である当該第3の収容制限部の上の空間とに前記収容部の内部を分ける当該第3の収容制限部を備える。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るRFタグ読取装置1の一例の斜視図である。図2は、図1のA-A線断面図である。図3は、図1のB-B線断面図である。図4は、図1のRFタグ読取装置1における収容部100の一例の平面図である。
RFタグ読取装置1は、収容部100と、制御部200とを有する。収容部100の上部には開口110がある。
例えば、RFタグ読取装置1がセルフレジに組み込まれて店舗において使用される場合、RFタグ301が取り付けられた物品300は、店舗内の棚やテーブルに陳列されている。顧客は気に入った物品300を選択して買物カゴ400に入れる。そして、顧客は、買物カゴ400の一部または全部を開口110から収容空間に入れる。
RFタグ301は、例えば、生産、中間物流、販売を含むサプライチェーン全体において複数の物品300を一括管理するために使用される。RFタグ301は、例えば、工場における商品の在庫管理(検品や棚卸)、中間物流における商品の検品や棚卸、店舗におけるセルフレジ等で使用される。
底面部120は、収容部100の底部を構成する。底面部120は、例えば方形の平板である。底面部120は、平板130と電波遮蔽層140とを含む。電波遮蔽層140は、例えば、平板130の上面を覆っている。底面部120は、必ずしも電波遮蔽層140を含んでいなくてもよいが、例えば外部から収容部100の内部に侵入する電波を抑制するために、底面部120は電波遮蔽層140を含んでいることが望ましい。
なお、電波遮蔽層は、電波吸収層または電波反射層である。電波遮蔽層は、電波吸収層と電波反射層の両方を含んでいても良い。電波吸収層は、電波を吸収する。電波吸収層は、例えば、電波吸収シートで構成される。電波吸収シートは、例えばゴム材に磁性金属粉が混合された素材から成るシートである。また、電波反射層は電波を反射する。電波反射層は、例えば、金属で構成される。
なお、本発明では、収容部100の内面側(または上面側)に電波吸収層、外面側(または下面側)に電波反射層が重ねられた構造も電波吸収層の一種とみなす。
正面部121は、例えば方形である。正面部121は、底面部120の正面側の縁から底面部120に対して垂直に立設する。正面部121は、平板131と電波遮蔽層141とを含む。電波遮蔽層141は、例えば、平板131の内面を覆っている。正面部121は、必ずしも電波遮蔽層141を含んでいなくてもよいが、例えば外部から収容部100の内部に侵入する電波を抑制するために、正面部121は電波遮蔽層141を含んでいることが望ましい。正面部121の上端は、左側面部122の上端と背面部123の上端と右側面部124の上端よりも低い。
底面部120と正面部121と左側面部122と背面部123と右側面部124とによって、上向きに開口した収容部100が形成される。この開口が上述した開口110である。
左側面部122に含まれる電波吸収層142は、平板132の内面を覆うのではなく、平板134の外面を覆っていてもよいし、2つの平板に挟まれていてもよい。ただし、この場合、電波吸収層142の内面側にある平板は電波を透過させる材質でなければならない。背面部123と右側面部124も、左側面部122と同様である。
底面部120に含まれる電波遮蔽層140も、平板130の上面を覆うのではなく、平板130の下面を覆っていてもよいし、2つの平板に挟まれていてもよい。
左側面部122は本発明の第1の側面部の例であり、右側面部124は本発明の第2の側面部の例である。
なお、応答電波は、RFタグ301が底面アンテナ160の電波を受信したときに、RFタグ301が情報を載せて送信する電波である。後述する側面アンテナ161と正面アンテナ162についても同様である。
なお、正面部121と左側面部122と背面部123と右側面部124には、RFタグ301と交信するための電波を放射するアンテナは設置されていない。
正面収容制限板151は、例えば方形の平板である。正面収容制限板151は、正面部121から所定の間隔だけ離れて、正面部121と背面部123との間に、載置板150の上面から垂直に立設している。正面収容制限板151は、電波を透過させる。
正面ガイド部153は、例えば平板である。正面ガイド部153の下端は正面収容制限板151の上端に固着されている。正面ガイド部153は斜め上方に向かって延び、その上端は正面部121の上端に固着されている。正面ガイド部153の一端と他端は、それぞれ左側面部122の内面と右側面部124の内面に固着されている。正面ガイド部153は、電波を透過させる。
なお、正面ガイド部153は、正面収容制限板151の上端から斜め上方に向かって延びるのではなく、載置板150と平行であってもよい。また、正面ガイド部153は無くてもよい。
載置板150は、底面部120と載置板150の間の空間と、載置板150の上の空間とに収容部100の内部を分ける。ここで、底面部120と載置板150の間の空間には物品300や買物カゴ400は収容されない。この空間は、底面アンテナ160から放射された電波が広がりながら伝搬する空間である。載置板150の上の空間は、物品300や買物カゴ400を収容可能な収容空間である。
正面収容制限板151は、正面部121と正面収容制限板151の間の空間と、正面収容制限板151と背面部123の間の空間とに収容部100の内部を分ける。ここで、正面部121と正面収容制限板151の間の空間には物品300や買物カゴ400は収容されない。この空間は、底面アンテナ160から放射された電波が減衰しながら伝搬する第1の減衰空間である。正面収容制限板151と背面部123の間の空間は、収容空間である。
底面アンテナ160は、底面部120の上面において、収容空間に向けて強度の大きな電波を放射し、かつ収容空間に向けて放射される電波よりも強度が小さい電波を第1の減衰空間に向けて放射する位置に設置されている。
なお、正面収容制限板151は本発明の第1の収容制限部の例であり、載置板150は本発明の第3の収容制限部の例である。
送受信部211は、底面アンテナ160に円偏波された電波を放射させるか、または直線偏波を用いる場合には水平偏波と垂直偏波を高速に切り替えながら電波を放射させる。
また、送受信部211は、底面アンテナ160が応答電波を受信したときにその応答電波からタグIDを含む情報を取得する。
RFタグ読取装置1における正面部121の上端は低い。しかし、底面アンテナ160から放射された電波は正面部121と正面収容制限板151の間の第1の減衰空間を伝搬する間に減衰する。減衰した電波は正面部121の上端(すなわち、開口110の周縁)で回折し、正面部121の上端を越えて開口110から収容部100の外部に漏れる。送受信部211は、第1の減衰空間に向けて、正面部121の上端で回折して開口110から収容部100の外部に漏れる電波によって収容部100の外部にあるRFタグ301が動作しない強度の電波を、底面アンテナ160に放射させる。正面部121の上端で回折した回折波は、強度が小さいため、収容部100の外部にあるRFタグ301は動作しない。
底面アンテナ160から放射された電波は正面部121と正面収容制限板151の間の第1の減衰空間を伝搬する間に減衰する。送受信部211は、第1の減衰空間に向けて、正面部121に到達したときにRFタグ301を動作させない強度に低下する電波を、底面アンテナ160に放射させる。従って、正面部121の側から収容部100の外部に漏れる電波によって収容部100の外部にあるRFタグ301は動作しない。この場合、正面部121は電波遮蔽層141を含まなくてもよい。
RFタグ301が動作しなければ、応答電波を送信することもないため、RFタグ読取装置1が収容部100の外部にあるRFタグ301から情報を取得することはない。このため、RFタグ読取装置1は、底面アンテナ160がRFタグ301からの応答電波を受信したとき、収容部100の内部にあるRFタグ301から読み取られた情報のみを取得することが可能となる。すなわち、RFタグ読取装置1は、底面アンテナ160から放射されて開口110から収容部100の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、収容空間の内部にあるRFタグ301から情報を取得することが可能となる。
I/F213は、取得部212によって取得された各RFタグ301の情報を外部の装置(会計装置等)に送信したり、外部の装置からRFタグ読取装置1に対する操作の指示を受信したりする。
図7は、背面部123Aが電波反射層143Aを含む、図1のRFタグ読取装置1の比較例であるRFタグ読取装置2を示す。
図7のRFタグ読取装置2は、背面部123Aが、電波吸収層ではなく、電波反射層143Aを含む点が図1のRFタグ読取装置1と異なる。その他の点では、RFタグ読取装置2の構成はRFタグ読取装置1の構成と同一である。
RFタグ読取装置2における収容部101の側部は、正面部121と、左側面部122と、背面部123Aと、右側面部124とで構成されている、背面部123Aは、平板133と電波反射層143Aとを含む。電波反射層143Aは、例えば、平板133の内面を覆っている。
底面アンテナ160から放射された電波は、電波反射層143Aで反射する。この反射波の強度は大きい場合が有り得る。この反射波が正面部121の上端を超えて開口110から外部に漏れたとき、正面部121側で収容部101の近くの外部にあるRFタグ301がこの反射波により動作する場合がある。この場合、この外部のRFタグ301から送信される応答電波も電波反射層143Aで反射されて底面アンテナ160に届く。このため、取得部212は、RFタグ301が収容部101の外部にあるにも関わらず、RFタグ301の情報を取得する場合があり得る。
ただし、RFタグ読取装置1の正面部121は、電波吸収層ではなく、電波反射層を含んでいてもよい。底面アンテナ160から放射された電波が正面部121で反射されたとしても、その電波は背面側に向かう。その電波が正面部121の上端を越えて開口110から外部に漏れることは起こり得ないからである。
ただし、正面部121が電波反射層を含んでいる場合には、底面アンテナ160によって放射された電波(直接波)が正面部121で反射し、直接波と反射波によってマルチパスが生じる可能性がある。マルチパスが生じると、底面アンテナ160から放射された直接波と反射波が干渉し、収容部の内部に電波の強度が小さくなる領域が生じるおそれがある。そして、この領域にRFタグ301があると、RFタグ301が動作せず、取得部212はそのRFタグ301から情報を取得できない場合が有り得る。このため正面部121は、電波吸収層を含むことが望ましい。
図8は、本発明の第2の実施形態に係るRFタグ読取装置3の一例の縦断面図である。図1のA-A線断面図に相当する。
RFタグ読取装置3は、収容部100と、制御部201とを有する。
第2の実施形態に係るRFタグ読取装置3の収容部100の構成は、第1の実施形態に係るRFタグ読取装置1の収容部100の構成と同一である。
第2の実施形態に係るRFタグ読取装置3における底面アンテナ160の電波出力は、第1の実施形態に係るRFタグ読取装置1のものに比べて大きい。第2の実施形態に係るRFタグ読取装置3では、開口110から外部に漏れる電波により、収容部100の外部にあるRFタグ301が動作する場合がある。
RFタグ301がRSSI(Received Signal Strength Indicator,受信電波強度インジケーター)を送信する機能を持つ場合、送受信部214は、底面アンテナ160が応答電波を受信したときにその応答電波からRSSIとタグIDを含む情報とを取得する。この場合、RSSIは、底面アンテナ160から放射されてRFタグ301が受信した電波の強度を示す。
または、送受信部214は、底面アンテナ160が応答電波を受信したときにその応答電波から応答電波の強度とタグIDを含む情報とを取得する。
図5は、正面部121が電波遮蔽層141を含む場合の例である。図5に示すように、RFタグ読取装置3における正面部121の上端は低い。しかし、底面アンテナ160から放射された電波は正面部121と正面収容制限板151の間の第1の減衰空間を伝搬する間に減衰する。減衰した電波は正面部121の上端(すなわち、開口110の周縁)で回折し、正面部121の上端を越えて開口110から収容部100の外部に漏れる。送受信部211は、第1の減衰空間に向けて、正面部121の上端で回折して開口110から収容部100の外部に漏れる電波によって動作したRFタグ301から放射される応答電波に基づいてそのRFタグ301が収容部100の外部にあると判別できる強度の電波を、底面アンテナ160に放射させる。
正面部121の上端で回折した回折波は強度が小さいため、それを受信したRFタグ301から送信される応答電波に含まれるRSSIは小さい。また、それを受信したRFタグ301から送信される応答電波は正面部121の上端で回折して底面アンテナ160に届くが、その応答電波の強度も小さい。このため、判別部215は、底面アンテナ160が受信した応答電波から取得されたRSSIまたは応答電波の強度に基づいて、そのRFタグ301が収容部100の外部にあると判別することができる。
正面部121の側から収容部100の外部に漏れる電波の強度は小さいため、それを受信したRFタグ301から送信される応答電波に含まれるRSSIは小さい。また、それを受信したRFタグ301から送信される応答電波の強度も小さい。このため、判別部215は、底面アンテナ160が受信した応答電波から取得されたRSSIまたは応答電波の強度に基づいて、そのRFタグ301が収容部100の外部にあると判別することができる。
I/F217は、取得部216によって取得された情報を外部の装置(会計装置等)に送信したり、外部の装置から操作の指示を受信したりする。
図9は、本発明の第3の実施形態に係るRFタグ読取装置1Aの一例の斜視図である。
図10は、図9のC-C線断面図である。図11は、図9のD-D線断面図である。図12は、図9のRFタグ読取装置1Aにおける収容部100Aの一例の平面図である。
RFタグ読取装置1Aは、収容部100Aと、制御部200とを有する。
第3の実施形態に係るRFタグ読取装置1Aの制御部200の構成は、第1の実施形態に係るRFタグ読取装置1の制御部200の構成と同一である。
制御部200の送受信部211は、収容部100Aの外部にあるRFタグ301が動作しない強度の電波を底面アンテナ160に放射させる。
第1の実施形態に係る収容部100の左側面部122と異なり、第3の実施形態に係る収容部100Aにおける左側面部122Cの上端は正面部121の上端と同一の高さである。また、収容部100Aは側面収容制限板152と側面ガイド部154を有する点が第1の実施形態に係る収容部100と異なる。その他の点では、収容部100Aの構成は収容部100の構成と同一である。
以下、収容部100Aと収容部100の異なる点について説明する。
左側面部122Cは、方形の平板である。左側面部122Cは、底面部120の左側の縁から底面部120に対して垂直に立設する。左側面部122Cの上端は、例えば正面部121の上端と同一の高さである。
左側面部122Cは、平板132Aと電波遮蔽層142Aを含む。電波遮蔽層142Aは、例えば、平板132Aの内面を覆っている。左側面部122Cは、必ずしも電波遮蔽層142Aを含んでいなくてもよいが、例えば外部から収容部100Aの内部に侵入する電波を抑制するために、左側面部122Cは電波遮蔽層142Aを含んでいることが望ましい。
側面ガイド部154は、例えば平板である。側面ガイド部154の下端は側面収容制限板152の上端に固着されている。側面ガイド部154は斜め上方に向かって延び、その上端は左側面部122Cの上端に固着されている。側面ガイド部154の一端と他端は、それぞれ正面ガイド部153の一端と背面部123の内面に固着されている。正面ガイド部153の他端は右側面部124の内面に固着されている。側面ガイド部154は、電波を透過させる。
なお、側面ガイド部154は、側面収容制限板152の上端から斜め上方に向かって延びるのではなく、載置板150と平行であってもよい。また、側面ガイド部154は無くてもよい。
側面収容制限板152は、左側面部122Cと側面収容制限板152の間の空間と、側面収容制限板152と右側面部124の間の空間とに収容部100Aの内部を分ける。ここで、側面部122Cと側面収容制限板152の間の空間には物品300や買物カゴ400は収容されない。この空間は、底面アンテナ160から放射された電波が減衰しながら伝搬する第2の減衰空間である。側面収容制限板152と右側面部124の間の空間は、収容空間である。
底面アンテナ160は、収容空間に向けて強度の大きな電波を放射し、かつ収容空間に向けて放射される電波よりも強度が小さい電波を第2の減衰空間に向けて放射する位置に設置されている。
なお、側面収容制限板152は本発明の第2の収容制限部の例である。
まず、左側面部122Cが電波遮蔽層142Aを含む場合について説明する。RFタグ読取装置1Aにおける左側面部122Cの上端は低い。しかし、底面アンテナ160から放射された電波は左側面部122Cと側面収容制限板152の間の第2の減衰空間を伝搬する間に減衰する。減衰した電波は左側面部122Cの上端(すなわち、開口110の周縁)で回折し、左側面部122Cの上端を越えて開口110から収容部100Aの外部に漏れる。送受信部211は、第2の減衰空間に向けて、左側面部122Cの上端で回折して開口110から収容部100Aの外部に漏れる電波によって収容部100Aの外部にあるRFタグ301が動作しない強度の電波を、底面アンテナ160に放射させる。左側面部122Cの上端で回折した回折波は、強度が小さいため、収容部100Aの外部にあるRFタグ301は動作しない。
図示しないが、第4の実施形態に係るRFタグ読取装置は、収容部100Aと、制御部201とを有する。
収容部100Aの構成は、第3の実施形態に係るRFタグ読取装置1Aの収容部100Aの構成と同一である。また、制御部201の構成は、第2の実施形態に係るRFタグ読取装置3の制御部201の構成と同一である。
第3の実施形態に係るRFタグ読取装置1Aでは、底面アンテナ160から放射されて開口110から収容部100Aの外部に漏れる電波によって収容部100Aの外部にあるRFタグ301は動作しない。
これに対し、第4の実施形態に係るRFタグ読取装置における底面アンテナ160の電波出力は、第3の実施形態に係るRFタグ読取装置1Aのものに比べて大きい。第4の実施形態に係るRFタグ読取装置では、底面アンテナ160から放射されて開口110から収容部100Aの外部に漏れる電波により、収容部100Aの外部にあるRFタグ301が動作する場合がある。判別部215は、RFタグ301の応答電波を受信したときに、その応答電波に含まれるRSSIまたは応答電波の強度に基づいて、そのRFタグ301が収容部100Aの内部にあるか、または外部にあるかを判別する。
図13は、本発明の第5の実施形態に係るRFタグ読取装置4の一例の斜視図である。図14は、図13のE-E線断面図である。図15は、図13のF-F線断面図である。図16は、図13のRFタグ読取装置4における収容部102の一例の平面図である。
RFタグ読取装置4は、収容部102と、制御部200Aとを有する。
第5の実施形態に係る収容部102は、側面収容制限板152と側面アンテナ161を有する点が第1の実施形態に係る収容部100と異なる。これに伴い、収容部102の左側面部122Aと背面部123Bの構成が収容部100の左側面部122と背面部123の構成と異なる。その他の点では、第5の実施形態に係る収容部102の構成は第1の実施形態に係る収容部100の構成と同一である。以下、収容部102と収容部100の異なる点について説明する。
左側面部122Aは、下部1221と中部1222と上部1223とから成る。下部1221は、底面部120の左側の縁から底面部120に対して垂直に立設する。中部1222は、下部1221の上端から底面部120と平行に右側面部124の方向に延びる。上部1223は、中部1222の右側の縁から中部1222(および底面部120)に対して垂直に立設している。
下部1221と中部1222と上部1223は、それぞれ方形の平板1321と方形の平板1322と方形の平板1323とを含む。電波遮蔽層142Aが平板1321と平板1322の内面を覆っている。電波吸収層142が平板1323の内面を覆っている。すなわち、下部1221と中部1222は電波遮蔽層142Aを含み、上部1223は電波吸収層142を含む。
中部1222は正面部121の上端と同じ高さである。上部1223の上端は、一定の高さであって、背面部123Bの上端と同じ高さである。従って、左側面部122Aの上端(すなわち、上部1223の上端)は、正面部121の上端より高い。
背面部123Bは、底面部120の背面側の縁から底面部120に対して垂直に立設する。図17に示すように、背面部123Bの一端側は左側面部122Aの他端(すなわち、背面側)の形状に合った形状である。このため、背面部123BはL字状である。すなわち、背面部123Bは他端寄りの高い部分と一端寄りの低い部分で構成される。一端寄りの低い部分の上端は、左側面部122Aの中部1222と同じ高さである。他端寄りの高い部分の上端は、左側面部122Aの上部1223の上端と同じ高さである。背面部123Bの上端は、一定の高さであって、正面部121の上端より高い。ここで、背面部123Bの上端とは、低くなっている背面部123Bの一端寄りの部分を除く他端寄りの部分をいう。
背面部123Bは、L字状の平板133Aと電波吸収層143とを含む。電波吸収層143は、例えば、L字状の平板133Aの内面を覆っている。
左側面部122Aは本発明の第1の側面部の例であり、右側面部124は本発明の第2の側面部の例である。
背面部123Bの上端と右側面部124の上端は、側面アンテナ161の上縁よりも高い。ここで、側面アンテナ161の上縁とは、側面アンテナ161において電波を放射する部分の最も高い位置をいう。
側面アンテナ161から放射された電波が底面部120から収容部102の外部に漏れることを防ぐために、底面部120は電波遮蔽層140を含むことが望ましい。
なお、正面部121と背面部123Bと右側面部124には、RFタグ301と交信するための電波を放射するアンテナは設置されていない。
側面アンテナ161は、左側面部122Aにおける下部1221の内面において、収容空間に向けて強度の大きな電波を放射し、かつ収容空間に向けて放射される電波よりも強度が小さい電波を、正面部121と正面収容制限板151の間の第1の減衰空間に向けて放射する位置に設置されている。
なお、側面収容制限板152は本発明の第2の収容制限部の例である。
制御部200Aは、送受信部211Aと、取得部212Aと、I/F(インタフェース)213Aとを有する。
送受信部211Aは、底面アンテナ160に加えて、側面アンテナ161を制御する。送受信部211Aは、底面アンテナ160と側面アンテナ161に、それぞれ、例えば、円偏波された電波を放射させるか、または直線偏波を用いる場合には水平偏波と垂直偏波を高速に切り替えながら電波を放射させる。
また、送受信部211Aは、底面アンテナ160と側面アンテナ161とが応答電波を受信したときにその応答電波からタグIDを含む情報を取得する。
送受信部211Aは、底面アンテナ160と側面アンテナ161にそれぞれ別々のタイミングで電波を放射させてもよいし、底面アンテナ160と側面アンテナ161から放射される電波の相互干渉を無視できる場合には底面アンテナ160と側面アンテナ161から同時に電波を放射させてもよい。
第1の実施形態に係るRFタグ読取装置1と同様に、RFタグ読取装置4でも、底面アンテナ160から放射された電波は正面部121と正面収容制限部151の間の空間を伝搬する間に減衰する。RFタグ読取装置4でも、送受信部211Aは、正面部121の上端から収容部102の外部に漏れる電波によって収容部102の外部にあるRFタグ301が動作しない強度の電波を、底面アンテナ160に放射させる。
また、RFタグ読取装置4でも、左側面部122Aの上端(上部1223の上端)と背面部123Bの上端と右側面部124の上端は、正面部121の上端よりも高い。底面アンテナ160から放射された電波は、上部1223の上端と背面部123Bの上端と右側面部124の上端に到達したときには減衰している。送受信部211Aは、これらの上端で回折して収容部102の外部に漏れる電波によって収容部102の外部にあるRFタグ301が動作しない強度の電波を、底面アンテナ160に放射させる。
側面アンテナ161から放射された電波は背面部123Bの上端と右側面部124の上端(すなわち、開口110の周縁)を越えて開口110から収容部102の外部に漏れる。しかし、背面部123Bの上端と右側面部124の上端は、側面アンテナ161の上縁より高い。側面アンテナ161から放射された電波は、背面部123Bの上端と右側面部124の上端に到達したときには減衰している。送受信部211Aは、これらの上端を越えて開口110から収容部102の外部に漏れる電波によって収容部102の外部にあるRFタグ301が動作しない強度の電波を、側面アンテナ161に放射させる。
側面アンテナ161から放射された電波は、正面部121と正面収容制限部151の間の第1の減衰空間を伝搬する。この電波は、正面部121の上端(すなわち、開口110の周縁)で回折し、正面部121の上端を越えて開口110から収容部102の外部に漏れる。また、この電波は、右側面部124の他端から(すなわち、開口110から)収容部102の外部に漏れる。しかし、側面アンテナ161から放射された電波は、正面部121と正面収容制限部151の間の第1の減衰空間を伝搬する間に減衰する。送受信部211Aは、正面部121の上端と右側面部124の他端から収容部102の外部に漏れる電波によって収容部102の外部にあるRFタグ301が動作しない強度の電波を、側面アンテナ161に放射させる。
I/F213Aは、取得部212Aによって識別された各RFタグ301の情報を外部の装置(会計装置等)に送信したり、外部の装置からRFタグ読取装置4に対する操作の指示を受信したりする。
図20は、本発明の第6の実施形態に係るRFタグ読取装置5の一例の縦断面図である。図20は、図13のE-E線断面図に相当する。
RFタグ読取装置5は、収容部102と、制御部201Aとを有する。
第6の実施形態に係るRFタグ読取装置5の収容部102の構成は、第5の実施形態に係るRFタグ読取装置4の収容部102の構成と同一である。
第6の実施形態に係るRFタグ読取装置5における底面アンテナ160と側面アンテナ161の電波出力は、第5の実施形態に係るRFタグ読取装置4のものに比べて大きい。第6の実施形態に係るRFタグ読取装置5では、開口110から外部に漏れる電波により、収容部102の外部にあるRFタグ301が動作する場合がある。
制御部201Aは、送受信部214Aと、判別部215Aと、取得部216Aと、I/F(インタフェース)217Aとを有する。
送受信部214Aは、底面アンテナ160に加えて、側面アンテナ161を制御する。送受信部214Aは、底面アンテナ160と側面アンテナ161に、それぞれ、例えば、円偏波された電波を放射させるか、または直線偏波を用いる場合には水平偏波と垂直偏波を高速に切り替えながら電波を放射させる。
また、送受信部214Aは、底面アンテナ160と側面アンテナ161とが応答電波を受信したときにその応答電波からタグIDを含む情報を取得する。
送受信部214Aは、底面アンテナ160と側面アンテナ161にそれぞれ別々のタイミングで電波を放射させてもよいし、底面アンテナ160と側面アンテナ161から放射される電波の相互干渉を無視できる場合には底面アンテナ160と側面アンテナ161から同時に電波を放射させてもよい。
また、RFタグ読取装置5でも、左側面部122Aの上端と背面部123Bの上端と右側面部124の上端は、正面部121の上端よりも高い。底面アンテナ160から放射された電波は、左側面部122Aの上端と背面部123Bの上端と右側面部124の上端に到達したときには減衰している。RFタグ読取装置5でも、これらの上端を越えて開口110から収容部102の外部に漏れる電波によってRFタグ301が動作したとしても、そのRFタグ301が収容部102の外部にあると判別部215Aは判別することができる。
図18に示す右上がりで斜めの破線の範囲の電波を受信したRFタグ301から送信された応答電波を側面アンテナ161が受信したときに、判別部215AはRSSIまたは応答電波の強度に基づいてそのRFタグ301が収容部102の内部にあると判別する。
側面アンテナ161から放射された電波は背面部123Bの上端と右側面部124の上端(すなわち、開口110の周縁)を越えて開口110から収容部102の外部に漏れる。しかし、背面部123Bの上端と右側面部124の上端は、側面アンテナ161の上縁より高い。側面アンテナ161から放射された電波は、背面部123Bの上端と右側面部124の上端に到達したときには減衰している。RFタグ読取装置5では、背面部123Bの上端と右側面部124の上端で回折して開口110から収容部102の外部に漏れる電波によってRFタグ301が動作したとしても、そのRFタグ301から受信した応答電波に含まれるRSSIまたは応答電波の強度に基づいて、そのRFタグ301が収容部102の外部にあると判別部215Aは判別することができる。
側面アンテナ161から放射された電波は、正面部121と正面収容制限部151の間の第1の減衰空間を伝搬する。この電波は、正面部121の上端(すなわち、開口110の周縁)で回折し、正面部121の上端を越えて開口110から収容部100の外部に漏れる。また、右側面部124の他端(すなわち、開口110)から収容部102の外部に漏れる。しかし、側面アンテナ161から放射された電波は、正面部121と正面収容制限部151の間の第1の減衰空間を伝搬する間に減衰するため、収容部102の外部に漏れる電波の強度は小さい。RFタグ読取装置5では、正面部121の上端や右側面部124の他端から収容部102の外部に漏れる電波によってRFタグ301が動作したとしても、そのRFタグ301から受信した応答電波に含まれるRSSIまたは応答電波の強度に基づいて、そのRFタグ301が収容部102の外部にあると判別部215Aは判別することができる。
取得部216Aは、例えば、RFタグ301が収容部102の内部にあると判別部215Aが判別したときに、そのRFタグ301から読み取られた情報を取得する。これにより、RFタグ読取装置5は収容部102の内部にあるRFタグ301の情報を取得することが可能となる。
I/F217Aは、取得部216Aによって取得された情報を外部の装置(会計装置等)に送信したり、外部の装置から操作の指示を受信したりする。
図21は、本発明の第7の実施形態に係るRFタグ読取装置6の一例の斜視図である。図22は、図21のG-G線断面図である。図23は、図21のH-H線断面図である。図24は、図21のRFタグ読取装置6における収容部103の一例の平面図である。
RFタグ読取装置6は、収容部103と、制御部200Aとを有する。
第7の実施形態に係るRFタグ読取装置6の制御部200Aの構成は、第5の実施形態に係るRFタグ読取装置4の制御部200Aの構成と同一である。
制御部200Aの送受信部211Aは、収容部103の外部にあるRFタグ301が動作しない強度の電波を底面アンテナ160と側面アンテナ161に放射させる。
第7の実施形態に係る収容部103は、左側面部122Bと右側面部124Aの構造が第5の実施形態に係る収容部102の左側面部122Aと右側面部124の構造と異なる。左側面部122Bと左側面部122Aの構造が異なるのに伴い、背面部123Cの構造が収容部102の背面部123Bの構造と異なると共に、収容部103に側面ガイド部154が付加される。その他の点では、第7の実施形態に係る収容部103の構成は第5の実施形態に係る収容部102の構成と同一である。以下、収容部103と収容部102の異なる点について説明する。
左側面部122Bは、下部1221と、中部1222Aとから成る。左側面部122Bは、上部1223が無い点、および中部1222Aの幅が収容部102の中部1222より狭い点が収容部102の左側面部122Aと異なる。
下部1221は、底面部120の左側の縁から底面部120に対して垂直に立設する。中部1222Aは、下部1221の上端から底面部120と平行に右側面部124Aの方向に延びる。
左側面部122Bにおける下部1221の内面には、側面アンテナ161が設置されている。
下部1221と中部1222Aは、それぞれ平板1321と平板1322Aを含む。電波遮蔽層142Aが、例えば、平板1321の内面と平板1322Aの下面を覆っている。下部1221と中部1222Aは、必ずしも電波遮蔽層142Aを含んでいなくてもよいが、例えば外部から収容部102の内部に侵入する電波を抑制するために、下部1221と中部1222Aは電波遮蔽層142Aを含んでいることが望ましい。
図17に示した背面部123Bと同様に、背面部123CはL字状であって、他端寄りの高い部分と一端寄りの低い部分から成る。ただし、一端寄りの低い部分の長さは、中部1222Aの幅と同一である。すなわち、背面部123Cにおける一端寄りの低い部分の長さは、背面部123Bにおける一端寄りの低い部分より短い。
背面部123Cは、L字状の平板133Bと電波吸収層143とを含む。電波吸収層143は、例えば、L字状の平板133Bの内面を覆っている。
右側面部124Aは、平板134Aと電波吸収層144とを含む。電波吸収層144は、例えば、平板134Aの内面を覆っている。
右側面部124Aの上端はその一端から他端まで一定の高さであり、その高さは背面部123Cにおける他端側の上端の高さと同じである。従って、右側面部124Aの上端は正面部121の上端より高い。
図26は、RFタグ読取装置6において、底面アンテナ160から放射される電波の一例を示す。ただし、図26は、下部1221と中部1222Aが電波遮蔽層142Aを含んでおらず、それぞれ平板1321と平板1322Aのみで構成されている例である。
底面アンテナ160から上方に放射される電波は、左側面部122Bと側面収容制限板152の間の第2の減衰空間を広がりながら伝搬する。中部1222Aの右端と側面収容制限板152との間の空間は、第2の減衰空間に含まれる。底面アンテナ160から上方に放射される電波は、中部1222Aの右端と側面収容制限板152との間の空間を伝搬する間に減衰する。RFタグ読取装置6では、送受信部211Aは、例えば、中部1222Aの右端に到達した電波によって収容部103の外部にあるRFタグ301が動作しない強度の電波を、底面アンテナ160に放射させる。
なお、図26の例と異なり、下部1221と中部1222Aが電波遮蔽層142Aを含んでいる場合、送受信部211Aは、中部1222Aの右端と側面収容制限板152との間の空間を伝搬し、中部1222Aの右端で回折して収容部103の左側に漏れる電波によって、収容部103の外部にあるRFタグ301が動作しない強度の電波を、底面アンテナ160に放射させる。
従って、RFタグ読取装置6では、側面アンテナ161から放射された電波が正面部121と正面収容制限部151の間の第1の減衰空間を伝搬する間に減衰すること、右側面部124Aの他端が正面部121よりも正面側に所定の長さ張り出していること、および背面部123Cの上端と右側面部124Aの上端が側面アンテナ161の上縁より高く、側面アンテナ161から放射された電波が背面部123Cの上端と右側面部124Aの上端に到達したときに減衰していることにより、側面アンテナ161から放射されて開口110から収容部103の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、収容部103の内部にあるRFタグ301の情報を取得することが可能となる。
ただし、本実施形態に係る左側面部122Bは下部1221と中部1222Aに加えて上部1223を有していてもよい。この場合、上部1223の内面(これは、中部1222Aの右端でもある。)が本発明の第1の側面部における第2の収容制限部側の端部であり、本発明における第2の収容制限部側の端部と第2の収容制限部との間の所定の隙間は、上部1223の内面と側面収容制限板152との間の隙間である。
また、左側面部122Bは中部1222Aを有していなくてもよい。すなわち、左側面部122Bは下部1221のみで構成されていてもよい。この場合、下部1221の内面が本発明の第1の側面部における第2の収容制限部側の端部であり、本発明における第2の収容制限部側の端部と第2の収容制限部との間の所定の隙間は、下部1221の内面と側面収容制限板152との間の隙間である。
図示しないが、第8の実施形態に係るRFタグ読取装置は、収容部103と、制御部201Aとを有する。
第8の実施形態に係るRFタグ読取装置の収容部103の構成は、第7の実施形態に係るRFタグ読取装置6の収容部103の構成と同一である。また、第8の実施形態に係るRFタグ読取装置の制御部201Aの構成は、第6の実施形態に係るRFタグ読取装置5の制御部201Aの構成と同一である。
第7の実施形態に係るRFタグ読取装置6では、底面アンテナ160と側面アンテナ161から放射されて開口110から収容部103の外部に漏れる電波によって収容部103の外部にあるRFタグ301は動作しない。
これに対し、第8の実施形態に係るRFタグ読取装置における底面アンテナ160と側面アンテナ161の電波出力は、第7の実施形態に係るRFタグ読取装置6のものに比べて大きい。第8の実施形態に係るRFタグ読取装置では、底面アンテナ160と側面アンテナ161から放射されて開口110から収容部103の外部に漏れる電波により、収容部103の外部にあるRFタグ301が動作する場合がある。判別部215Aは、RFタグ301の応答電波を受信したときに、その応答電波に含まれるRSSIまたは応答電波の強度に基づいて、そのRFタグ301が収容部103の内部にあるか、または外部にあるかを判別する。
また、第7の実施形態に係るRFタグ読取装置6と第8の実施形態に係るRFタグ読取装置の収容部103では、右側面部124Aの他端が正面部121よりも正面側に所定の長さ張り出しており、右側面部124Aの他端と一端との間に正面部121の他端が固着されていた。これに対し、第5の実施形態に係るRFタグ読取装置4と第6の実施形態に係るRFタグ読取装置5の収容部102と同様に、収容部103も、右側面部124Aの他端が正面部121の他端に固着されている構成とすることもできる。
図28は、本発明の第9の実施形態に係るRFタグ読取装置7の一例の斜視図である。図29は、図28のI-I線断面図である。図30は、図28のJ-J線断面図である。図31は、図28のRFタグ読取装置7における収容部104の一例の平面図である。
第9の実施形態に係るRFタグ読取装置7は、第5の実施形態に係るRFタグ読取装置4に正面アンテナ162を追加したものである。
RFタグ読取装置7は、収容部104と、制御部200Bとを有する。
第9の実施形態に係るRFタグ読取装置7の収容部104は、正面アンテナ162を有する点が第5の実施形態に係るRFタグ読取装置4の収容部102と異なる。その他の点では、第9の実施形態に係る収容部104の構成は第5の実施形態に係る収容部102の構成と同一である。以下、収容部104と収容部102の異なる点について説明する。
なお、背面部123Bと右側面部124には、RFタグ301と交信するための電波を放射するアンテナは設置されていない。
制御部200Bは、送受信部211Bと、取得部212Bと、I/F(インタフェース)213Bとを有する。
送受信部211Bは、底面アンテナ160と側面アンテナ161に加えて、正面アンテナ162を制御する。送受信部211Bは、底面アンテナ160と側面アンテナ161と正面アンテナ162に、それぞれ、例えば、円偏波された電波を放射させるか、または直線偏波を用いる場合には水平偏波と垂直偏波を高速に切り替えながら電波を放射させる。
また、送受信部211Bは、底面アンテナ160と側面アンテナ161と正面アンテナ162が応答電波を受信したときにその応答電波からタグIDを含む情報を取得する。
送受信部211Bは、底面アンテナ160と側面アンテナ161と正面アンテナ162にそれぞれ別々のタイミングで電波を放射させてもよいし、底面アンテナ160と側面アンテナ161と正面アンテナ162から放射される電波の相互干渉を無視できる場合には底面アンテナ160と側面アンテナ161と正面アンテナ162から同時に電波を放射させてもよい。
正面アンテナ162から放射された電波は左側面部122Aの上端(すなわち、上部1223の上端)と背面部123Bの上端と右側面部124の上端(すなわち、開口110の周縁)を越えて開口110から収容部104の外部に漏れる。しかし、左側面部122Aの上端と背面部123Bの上端と右側面部124の上端は、正面アンテナ162の上縁より高い。正面アンテナ162から放射された電波は、左側面部122Aの上端と背面部123Bの上端と右側面部124の上端に到達したときには減衰している。従って、正面アンテナ162から放射されて開口110から収容部104の外部に漏れる電波の強度は低下している。送受信部211Bは、これらの上端を越えて開口110から収容部104の外部に漏れる電波によって収容部104の外部にあるRFタグ301が動作しない強度の電波を、正面アンテナ162に放射させる。これにより、RFタグ読取装置7では、収容部104(すなわち、収容空間)の内部にあるRFタグ301の情報を取得することが可能となる。
図32の例では、収容部104の内部に6個のRFタグ301が存在する。各RFタグ301は底面アンテナ160と平行であって上下に重なっており、かつ、それらの長手方向は正面アンテナ162に向いている。
この場合、上側に位置する各RFタグ301ほど底面アンテナ160から放射される電波を受信しにくくなる。そして、各RFタグ301はその長手方向が正面アンテナ162に向いているため、正面アンテナ162から放射される電波も受信しにくい。
しかし、各RFタグ301は側面アンテナ161から放射される電波を受信し、側面アンテナ161に応答電波を送信する。このため、取得部212Bは、側面アンテナ161によって受信された応答電波から6個のRFタグ301の情報を取得することができる。
複数のRFタグ301が底面アンテナ160と平行であって上下に重なっており、かつ、それらの長手方向が側面アンテナ161または正面アンテナ162に向いているという状況は、例えば、衣類や封筒のように薄い物品300にRFタグ301が取り付けられている場合に起こる可能性がある。第9の実施形態に係るRFタグ読取装置7によれば、互いに垂直な3方向からアンテナの電波を収容部104の中のRFタグ301に放射する。このため、RFタグ読取装置7は、収容部104の中にあるRFタグ301の情報を読み落とす可能性が低い。
図33は、本発明の第10の実施形態に係るRFタグ読取装置8の一例の縦断面図である。図33は、図28のJ-J線断面図に相当する。
第10の実施形態に係るRFタグ読取装置8は、第6の実施形態に係るRFタグ読取装置5に正面アンテナ162を追加したものである。
RFタグ読取装置8は、収容部104と、制御部201Bとを有する。
第10の実施形態に係るRFタグ読取装置8の収容部104の構成は、第9の実施形態に係るRFタグ読取装置7の収容部104の構成と同一である。
第10の実施形態に係るRFタグ読取装置8における底面アンテナ160と側面アンテナ161と正面アンテナ162の電波出力は、第9の実施形態に係るRFタグ読取装置7のものに比べて大きい。第10の実施形態に係るRFタグ読取装置8では、開口110から外部に漏れる電波により、収容部104の外部にあるRFタグ301が動作する場合がある。
制御部201Bは、送受信部214Bと、判別部215Bと、取得部216Bと、I/F(インタフェース)217Bとを有する。
送受信部214Bは、底面アンテナ160と側面アンテナ161に加えて、正面アンテナ162を制御する。送受信部214Bは、底面アンテナ160と側面アンテナ161と正面アンテナ162に、それぞれ、例えば、円偏波された電波を放射させるか、または直線偏波を用いる場合には水平偏波と垂直偏波を高速に切り替えながら電波を放射させる。
また、送受信部214Bは、底面アンテナ160と側面アンテナ161と正面アンテナ162とが応答電波を受信したときにその応答電波からタグIDを含む情報を取得する。
送受信部214Bは、底面アンテナ160と側面アンテナ161と正面アンテナ162にそれぞれ別々のタイミングで電波を放射させてもよいし、底面アンテナ160と側面アンテナ161と正面アンテナ162から放射される電波の相互干渉を無視できる場合には底面アンテナ160と側面アンテナ161と正面アンテナ162から同時に電波を放射させてもよい。
取得部216Bは、例えば、RFタグ301が収容部104の内部(すなわち、収容空間の内部)にあると判別部215Bが判別したときに、そのRFタグ301から読み取られた情報を取得する。これにより、RFタグ読取装置8は収容空間の内部にあるRFタグ301の情報を取得することが可能となる。
I/F217Bは、取得部216Bによって取得された情報を外部の装置(会計装置等)に送信したり、外部の装置から操作の指示を受信したりする。
図34は、本発明の第11の実施形態に係るRFタグ読取装置9の一例の斜視図である。図35は、図34のK-K線断面図である。図36は、図34のL-L線断面図である。図37は、図34のRFタグ読取装置9における収容部105の一例の平面図である。
第11の実施形態に係るRFタグ読取装置9は、第7の実施形態に係るRFタグ読取装置6に正面アンテナ162を追加したものである。
RFタグ読取装置9は、収容部105と、制御部200Bとを有する。
第11の実施形態に係るRFタグ読取装置9の制御部200Bの構成は、第9の実施形態に係るRFタグ読取装置7の制御部200Bの構成と同一である。制御部200Bの送受信部211Bは、収容部105の外部にあるRFタグ301が動作しない強度の電波を底面アンテナ160と側面アンテナ161と正面アンテナ162に放射させる。
第11の実施形態に係るRFタグ読取装置9の収容部105は、正面アンテナ162を有する点が第7の実施形態に係るRFタグ読取装置6の収容部103と異なる。その他の点では、第11の実施形態に係る収容部105の構成は第7の実施形態に係る収容部103の構成と同一である。以下、収容部105と収容部103の異なる点について説明する。
なお、背面部123Cと右側面部124Aには、RFタグ301と交信するための電波を放射するアンテナは設置されていない。
また、第11の実施形態に係るRFタグ読取装置9の制御部200Bの構成と第9の実施形態に係るRFタグ読取装置7の制御部200Bの構成は同一であるが、収容部105の構成と収容部104の構成の違いによって、正面アンテナ162から放射される電波の伝搬に違いが生じる。以下では、この違いについて説明する。
一方、下部1221と中部1222Aが電波遮蔽層142Aを含んでいない場合、ずなわち、下部1221と中部1222Aがそれぞれ平板1321と平板1322Aのみで構成されている場合、送受信部211Bは、例えば、正面アンテナ162から放射されて中部1222Aの右端に到達した電波によって収容部105の外部にあるRFタグ301が動作しない強度の電波を、正面アンテナ162に放射させる。
図示しないが、第12の実施形態に係るRFタグ読取装置は、収容部105と、制御部201Bとを有する。
収容部105の構成は、第11の実施形態に係るRFタグ読取装置9の収容部105の構成と同一である。また、制御部201Bの構成は、第10の実施形態に係るRFタグ読取装置8の制御部201Bの構成と同一である。
第11の実施形態に係るRFタグ読取装置9では、底面アンテナ160と側面アンテナ161と正面アンテナ162から放射されて開口110から収容部105の外部に漏れる電波によって収容部105の外部にあるRFタグ301は動作しない。
これに対し、第12の実施形態に係るRFタグ読取装置における底面アンテナ160と側面アンテナ161と正面アンテナ162の電波出力は、第11の実施形態に係るRFタグ読取装置9のものに比べて大きい。第12の実施形態に係るRFタグ読取装置では、底面アンテナ160と側面アンテナ161と正面アンテナ162から放射されて開口110から収容部105の外部に漏れる電波により、収容部105の外部にあるRFタグ301が動作する場合がある。判別部215Bは、RFタグ301の応答電波を受信したときに、その応答電波に含まれるRSSIまたは応答電波の強度に基づいて、そのRFタグ301が収容部105の内部にあるか、または外部にあるかを判別する。
また、第11の実施形態に係るRFタグ読取装置9と第12の実施形態に係るRFタグ読取装置の収容部105では、右側面部124Aの他端が正面部121よりも正面側に所定の長さ張り出しており、右側面部124Aの他端と一端との間に正面部121の他端が固着されていた。これに対し、第9の実施形態に係るRFタグ読取装置7と第10の実施形態に係るRFタグ読取装置8の収容部104と同様に、収容部105も、右側面部124Aの他端が正面部121の他端に固着されている構成とすることもできる。
例えば、底面アンテナ160から放射される電波に対して収容部の外部にあるRFタグ301が動作せず、応答電波を送信しない構成とし、正面アンテナ162と側面アンテナ161から放射される電波に対して収容部の外部にあるRFタグ301が動作して応答電波を送信するが、判別部がそのRFタグ301は外部にあると判別する構成とすることができる。
Claims (16)
- パッシブ型のRFタグが取り付けられた物品を出し入れ可能な開口を上部に有する収容部を備え、当該開口が開いた状態で当該収容部の内部に収容されている物品に取り付けられたRFタグから情報を読み取るRFタグ読取装置であって、
底面部と、
前記RFタグと交信するためのアンテナが設置されていない正面部と、
一端が前記正面部の一端に固着されている第1の側面部であって、前記RFタグと交信するためのアンテナが設置されていない当該第1の側面部と、
前記正面部に対向しており、一端が前記第1の側面部の他端に固着されている背面部であって、電波吸収層を含み、前記RFタグと交信するためのアンテナが設置されておらず、前記正面部の上端より上端が高い当該背面部と、
前記第1の側面部に対向しており、一端と他端がそれぞれ前記背面部の他端と前記正面部の他端に固着されている第2の側面部であって、電波吸収層を含み、前記RFタグと交信するためのアンテナが設置されておらず、前記正面部の上端より上端が高い当該第2の側面部と、
前記正面部と前記背面部との間に位置する第1の収容制限部であって、前記物品が収容されない第1の減衰空間である前記正面部と当該第1の収容制限部の間の空間と、前記物品を収容可能な収容空間である当該第1の収容制限部と前記背面部の間の空間とに前記収容部の内部を分ける当該第1の収容制限部と、
前記底面部の上面において、前記収容空間に向けて強度の大きな電波を放射し、かつ当該収容空間に向けて放射される電波よりも強度が小さい電波を前記第1の減衰空間に向けて放射する位置に設置された底面アンテナと、
を備えるRFタグ読取装置。 - 前記第1の側面部が、電波吸収層を含み、
前記第1の側面部の上端が、前記正面部の上端より高く、
前記底面アンテナから放射された電波が前記第1の減衰空間を伝搬する間に減衰すること、および前記第1の側面部の上端と前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端が前記正面部の上端より高く、前記底面アンテナから放射された電波が前記第1の側面部の上端と前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端に到達したときに減衰していることにより、前記底面アンテナから放射されて前記開口から前記収容部の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、前記収容空間の内部にあるRFタグから情報を取得することが可能となる、
請求項1に記載のRFタグ読取装置。 - 前記第1の側面部と前記第2の側面部との間に位置する第2の収容制限部であって、前記物品が収容されない第2の減衰空間である前記第1の側面部と当該第2の収容制限部の間の空間と、前記収容空間である当該第2の収容制限部と前記第2の側面部の間の空間とに前記収容部の内部を分ける当該第2の収容制限部を備え、
前記底面アンテナが、前記収容空間に向けて放射される電波よりも強度が小さい電波を前記第2の減衰空間に向けて放射する位置に設置されており、
前記底面アンテナから放射された電波が前記第1の減衰空間および前記第2の減衰空間を伝搬する間に減衰すること、および前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端が前記正面部の上端より高く、前記底面アンテナから放射された電波が前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端に到達したときに減衰していることにより、前記底面アンテナから放射されて前記開口から前記収容部の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、前記収容空間の内部にあるRFタグから情報を取得することが可能となる、
請求項1に記載のRFタグ読取装置。 - 前記底面部の上方に位置する第3の収容制限部であって、前記物品が収容されず、前記底面アンテナから放射された電波が広がりながら伝搬する前記底面部と当該第3の収容制限部の間の空間と、前記収容空間である当該第3の収容制限部の上の空間とに前記収容部の内部を分ける当該第3の収容制限部を備える請求項1に記載のRFタグ読取装置。
- パッシブ型のRFタグが取り付けられた物品を出し入れ可能な開口を上部に有する収容部を備え、当該開口が開いた状態で当該収容部の内部に収容されている物品に取り付けられたRFタグから情報を読み取るRFタグ読取装置であって、
電波吸収層および/または電波反射層を含む底面部と、
前記RFタグと交信するためのアンテナが設置されていない正面部と、
一端が前記正面部の一端に固着されている第1の側面部と、
前記正面部に対向しており、一端が前記第1の側面部の他端に固着されている背面部であって、電波吸収層を含み、前記RFタグと交信するためのアンテナが設置されておらず、前記正面部の上端より上端が高い当該背面部と、
前記第1の側面部に対向しており、一端が前記背面部の他端に固着されている第2の側面部であって、電波吸収層を含み、前記RFタグと交信するためのアンテナが設置されておらず、前記正面部の上端より上端が高い当該第2の側面部と、
前記正面部と前記背面部との間に位置する第1の収容制限部であって、前記物品が収容されない第1の減衰空間である前記正面部と当該第1の収容制限部の間の空間と、前記物品を収容可能な収容空間である当該第1の収容制限部と前記背面部の間の空間とに前記収容部の内部を分ける当該第1の収容制限部と、
前記第1の側面部と前記第2の側面部との間に位置する第2の収容制限部であって、前記物品が収容されない第2の減衰空間である前記第1の側面部と当該第2の収容制限部の間の空間と、前記収容空間である当該第2の収容制限部と前記第2の側面部の間の空間とに前記収容部の内部を分ける当該第2の収容制限部と、
前記底面部の上面において、前記収容空間に向けて強度の大きな電波を放射し、かつ当該収容空間に向けて放射される電波よりも強度が小さい電波を前記第1の減衰空間に向けて放射する位置に設置された底面アンテナと、
前記第1の側面部の内面において、前記収容空間に向けて強度の大きな電波を放射し、かつ当該収容空間に向けて放射される電波よりも強度の小さな電波を前記第1の減衰空間に向けて放射する位置に設置された側面アンテナと、
を備えるRFタグ読取装置。 - 前記第1の側面部が下部と中部と上部から成り、当該下部が前記底面部の縁から立設しており、当該下部に前記側面アンテナが設置されており、当該下部と当該中部が電波吸収層および/または電波反射層を含み、当該上部が前記第2の収容制限部の上端から立設しており、当該上部が電波吸収層を含み、当該上部の上端が前記正面部の上端より高く、
前記底面アンテナから放射された電波が前記第1の減衰空間を伝搬する間に減衰すること、および前記上部の上端と前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端が前記正面部の上端より高く、前記底面アンテナから放射された電波が前記上部の上端と前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端に到達したときに減衰していることにより、前記底面アンテナから放射されて前記開口から前記収容部の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、前記収容空間の内部にあるRFタグから情報を取得することが可能となる、
請求項5に記載のRFタグ読取装置。 - 前記第1の側面部が少なくとも下部を有しており、当該下部が前記底面部の縁から立設しており、当該下部に前記側面アンテナが設置されており、前記第1の側面部における前記第2の収容制限部側の端部と前記第2の収容制限部との間に所定の隙間があり、
前記底面アンテナが、前記収容空間に向けて放射される電波よりも強度が小さい電波を前記第2の減衰空間に向けて放射する位置に設置されており、
前記底面アンテナから放射された電波が前記第1の減衰空間および前記第2の減衰空間に含まれる前記端部と第2の収容制限部との間の空間を伝搬する間に減衰すること、および前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端が前記正面部の上端より高く、前記底面アンテナから放射された電波が前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端に到達したときに減衰していることにより、前記底面アンテナから放射されて前記開口から前記収容部の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、前記収容空間の内部にあるRFタグから情報を取得することが可能となる、
請求項5に記載のRFタグ読取装置。 - 前記第2の側面部の他端が前記正面部の他端に固着されており、
前記側面アンテナから放射された電波が前記第1の減衰空間を伝搬する間に減衰すること、および前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端が前記側面アンテナの上縁より高く、前記側面アンテナから放射された電波が前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端に到達したときに減衰していることにより、前記側面アンテナから放射されて前記開口から前記収容部の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、前記収容空間の内部にあるRFタグから情報を取得することが可能となる、
請求項6または7に記載のRFタグ読取装置。 - 前記第2の側面部の他端が前記正面部よりも正面側に所定の長さ張り出しており、前記第2の側面部の他端と一端との間に前記正面部の他端が固着されており、
前記側面アンテナから放射された電波が前記第1の減衰空間を伝搬する間に減衰すること、前記第2の側面部の他端が前記正面部よりも正面側に所定の長さ張り出していること、および前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端が前記側面アンテナの上縁より高く、前記側面アンテナから放射された電波が前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端に到達したときに減衰していることにより、前記側面アンテナから放射されて前記開口から前記収容部の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、前記収容空間の内部にあるRFタグから情報を取得することが可能となる、
請求項6または7に記載のRFタグ読取装置。 - 前記底面部の上方に位置する第3の収容制限部であって、前記物品が収容されず、前記底面アンテナから放射された電波が広がりながら伝搬する前記底面部と当該第3の収容制限部の間の空間と、前記収容空間である当該第3の収容制限部の上の空間とに前記収容部の内部を分ける当該第3の収容制限部を備える請求項5に記載のRFタグ読取装置。
- パッシブ型のRFタグが取り付けられた物品を出し入れ可能な開口を上部に有する収容部を備え、当該開口が開いた状態で当該収容部の内部に収容されている物品に取り付けられたRFタグから情報を読み取るRFタグ読取装置であって、
電波吸収層および/または電波反射層を含む底面部と、
正面部と、
一端が前記正面部の一端に固着されている第1の側面部と、
前記正面部に対向しており、一端が前記第1の側面部の他端に固着されている背面部であって、電波吸収層を含み、前記RFタグと交信するためのアンテナが設置されておらず、前記正面部の上端より上端が高い当該背面部と、
前記第1の側面部に対向しており、一端が前記背面部の他端に固着されている第2の側面部であって、電波吸収層を含み、前記RFタグと交信するためのアンテナが設置されておらず、前記正面部の上端より上端が高い当該第2の側面部と、
前記正面部と前記背面部との間に位置する第1の収容制限部であって、前記物品が収容されない第1の減衰空間である前記正面部と当該第1の収容制限部の間の空間と、前記物品を収容可能な収容空間である当該第1の収容制限部と前記背面部の間の空間とに前記収容部の内部を分ける当該第1の収容制限部と、
前記第1の側面部と前記第2の側面部との間に位置する第2の収容制限部であって、前記物品が収容されない第2の減衰空間である前記第1の側面部と当該第2の収容制限部の間の空間と、前記収容空間である当該第2の収容制限部と前記第2の側面部の間の空間とに前記収容部の内部を分ける当該第2の収容制限部と、
前記底面部の上面において、前記収容空間に向けて強度の大きな電波を放射し、かつ当該収容空間に向けて放射される電波よりも強度が小さい電波を前記第1の減衰空間に向けて放射する位置に設置された底面アンテナと、
前記第1の側面部の内面において、前記収容空間に向けて強度の大きな電波を放射し、かつ当該収容空間に向けて放射される電波よりも強度の小さな電波を前記第1の減衰空間に向けて放射する位置に設置された側面アンテナと、
前記正面部の内面に設置された正面アンテナと、
を備えるRFタグ読取装置。 - 前記第1の側面部が下部と中部と上部から成り、当該下部が前記底面部の縁から立設しており、当該下部に前記側面アンテナが設置されており、当該下部と当該中部が電波吸収層および/または電波反射層を含み、当該上部が前記第2の収容制限部の上端から立設しており、当該上部が電波吸収層を含み、当該上部の上端が前記正面部の上端より高く、
前記底面アンテナから放射された電波が前記第1の減衰空間を伝搬する間に減衰すること、および前記上部の上端と前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端が前記正面部の上端より高く、前記底面アンテナから放射された電波が前記上部の上端と前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端に到達したときに減衰していることにより、前記底面アンテナから放射されて前記開口から前記収容部の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、前記収容空間の内部にあるRFタグから情報を取得することが可能となり、
前記上部の上端と前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端とが前記正面アンテナの上縁より高く、前記正面アンテナから放射された電波が前記上部の上端と前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端に到達したときに減衰していることにより、前記正面アンテナから放射されて前記開口から前記収容部の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、前記収容空間の内部にあるRFタグから情報を取得することが可能となる、
請求項11に記載のRFタグ読取装置。 - 前記第1の側面部が少なくとも下部を有しており、当該下部が前記底面部の縁から立設しており、当該下部に前記側面アンテナが設置されており、前記第1の側面部における前記第2の収容制限部側の端部と前記第2の収容制限部との間に所定の隙間があり、
前記底面アンテナが、前記収容空間に向けて放射される電波よりも強度が小さい電波を前記第2の減衰空間に向けて放射する位置に設置されており、
前記底面アンテナから放射された電波が前記第1の減衰空間および前記第2の減衰空間に含まれる前記端部と第2の収容制限部との間の空間を伝搬する間に減衰すること、および前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端が前記正面部の上端より高く、前記底面アンテナから放射された電波が前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端に到達したときに減衰していることにより、前記底面アンテナから放射されて前記開口から前記収容部の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、前記収容空間の内部にあるRFタグから情報を取得することが可能となり、
前記正面アンテナが、前記収容空間に向けて強度の大きな電波を放射し、かつ当該収容空間に向けて放射される電波よりも強度が小さい電波を前記第2の減衰空間に向けて放射する位置に設置されており、
前記正面アンテナから放射された電波が前記第2の減衰空間に含まれる前記端部と第2の収容制限部との間の空間を伝搬する間に減衰すること、および前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端が前記正面アンテナの上縁より高く、前記正面アンテナから放射された電波が前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端に到達したときに減衰していることにより、前記正面アンテナから放射されて前記開口から前記収容部の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、前記収容空間の内部にあるRFタグから情報を取得することが可能となる、
請求項11に記載のRFタグ読取装置。 - 前記第2の側面部の他端が前記正面部の他端に固着されており、
前記側面アンテナから放射された電波が前記第1の減衰空間を伝搬する間に減衰すること、および前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端が前記側面アンテナの上縁より高く、前記側面アンテナから放射された電波が前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端に到達したときに減衰していることにより、前記側面アンテナから放射されて前記開口から前記収容部の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、前記収容空間の内部にあるRFタグから情報を取得することが可能となる、
請求項12または13に記載のRFタグ読取装置。 - 前記第2の側面部の他端が前記正面部よりも正面側に所定の長さ張り出しており、前記第2の側面部の他端と一端との間に前記正面部の他端が固着されており、
前記側面アンテナから放射された電波が前記第1の減衰空間を伝搬する間に減衰すること、前記第2の側面部の他端が前記正面部よりも正面側に所定の長さ張り出していること、および前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端が前記側面アンテナの上縁より高く、前記側面アンテナから放射された電波が前記背面部の上端と前記第2の側面部の上端に到達したときに減衰していることにより、前記側面アンテナから放射されて前記開口から前記収容部の外部に漏れる電波の強度が低下することによって、前記収容空間の内部にあるRFタグから情報を取得することが可能となる、
請求項12または13に記載のRFタグ読取装置。 - 前記底面部の上方に位置する第3の収容制限部であって、前記物品が収容されず、前記底面アンテナから放射された電波が広がりながら伝搬する前記底面部と当該第3の収容制限部の間の空間と、前記収容空間である当該第3の収容制限部の上の空間とに前記収容部の内部を分ける当該第3の収容制限部を備える請求項11に記載のRFタグ読取装置。
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