JP7426342B2 - クリーマー - Google Patents

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Description

本発明は、極性脂質乳化剤を含むクリーマーに関する。本発明はまた、クリーマーの酸及び/又はミネラル(カルシウム)安定性を増強するための極性脂質乳化剤の使用にも関する。
クリーマーは、白色付与剤として、並びに温飲料及び冷飲料、例えば、コーヒー、ココア、茶などのテクスチャー/口当たり調整剤として、広く使用されている。クリーマーは、乳及び/又は乳クリームの代わりに一般的に使用される。クリーマーは、様々な風味をもたらし、白色付与効果、口当たり、こく(body)、及びより滑らかなテクスチャーを提供することができ、液体又は粉末の形態とすることができ得る。
クリーマーは、水を用いて作られた食品及び飲料に添加されたとき、物理的に安定である必要がある。ほとんどの乳製品、非乳製品及び植物性のクリーマーは、低pH飲料及び高ミネラル含有飲料ではリン酸塩及び乳化剤などの緩衝剤が存在しないと物理的分離を起こす。物理的分離は、軟凝集、凝乳、ダマ形成、凝集、又は沈降と呼ばれることが多い。クリーマーが飲料中で良好に機能するためには、飲料に加えられたときに及び飲料が完全に消費されるまでクリーマーが安定しており、凝集体又は塊を含まないことが必要とされる。
コーヒーに添加したときのコーヒークリーマーの凝集に対する既存の解決策としては、低分子量乳化剤(例えば、モノ及びジグリセリド並びにそのエステル)を合成緩衝剤(例えば、リン酸Na及びトリポリリン酸Na)と組み合わせて使用するものがある。この解決策は良好な技術的性能をもたらすが、消費者が否定的な認識を有する合成剤を使用する。食品製品において合成物又は人工物として認知され得る添加剤を懸念する消費者はますます増えている。
リン脂質に富むレシチンは、合成乳化剤と置き換えることができる可能性がある。しかしながら、このようなレシチンは天然のものであるものの、コーヒークリーマーにおける技術的性能がやや低い。
したがって、合成添加剤を含まない市販のクリーマーに対する需要がある。
[発明の概要]
本発明者らは、驚くべきことに、オート麦油などの極性油を使用することで、コーヒー及び茶などの水ベースの飲料に添加したときに驚くほど安定なクリーマーを作製できることを見出した。油中に存在する極性脂質は、合成乳化剤及び合成緩衝剤を必要としない高度に安定なエマルションを生成する。
本発明者らはまた、低温高真空蒸留を使用してオート麦油を処理することにより、臭気又は暗色を実質的に有さず、かつ驚くべきことに、緩衝剤、タンパク質乳化剤、又は合成乳化剤を添加することなくクリーマーエマルションを安定化できる、オート麦ベースの油ブレンドが得られることも発見した。この発見は、黒色色素/ガムを生成して、油ブレンドの変質並びに魅力のない焦げ/キャラメルの芳香及び味の生成をもたらす、高温で油を漂白及び脱臭する既存方法と比べて、大きな利益を有する。
本発明者らはまた、驚くべきことに、糖脂質とリン脂質との組み合わせを使用して作製されたエマルションは、脂肪消化を阻害又は遅延しないことから、栄養学的にマイナスの結果を生じない天然のエマルションベースのクリーマーの作製を可能にすることを見出した。
本発明の第1の態様によると、クリーマー組成物であって、該組成物中の脂質の0.1~15重量%が極性脂質であり、極性脂質が糖脂質を含む、クリーマー組成物が提供される。
一実施形態では、クリーマー組成物の全脂質含量は、1%~60%(重量/重量)の範囲、例えば5~55%、10~50%、20~30%の範囲である。本発明による脂質は、油であってもよい。
一実施形態では、該組成物中の脂質の0.4~14重量%、0.5~13重量%、0.6~12重量%、0.7~11重量%、又は0.7~10重量%は極性脂質であり得る。
好ましくは、極性脂質の少なくとも5、10、15、20、30又は40重量%は、糖脂質である。
好ましくは、極性脂質の少なくとも5、10、15、20、30又は40重量%は、ガラクト脂質である。
好ましくは、極性脂質の少なくとも5、10、15、20、30又は40重量%は、ジガラクトシルジアシルグリセリドである。
一実施形態では、クリーマー組成物は、0.05~2%(重量/重量)の糖脂質、例えば、0.05~2%(重量/重量)のオート麦由来の糖脂質を含む。例えば、クリーマー組成物は、0.1~1%(重量/重量)の糖脂質、例えば、0.1~1%(重量/重量)のオート麦由来の糖脂質を含んでもよい。
一実施形態では、クリーマー組成物は、0.05~1%(重量/重量)のジガラクトシルジアシルグリセリドを含み、例えば、0.05~1%(重量/重量)のオート麦由来のジガラクトシルジアシルグリセリドを含む。例えば、クリーマー組成物は、0.09~0.9%(重量/重量)のジガラクトシルジアシルグリセリド、例えば、0.09~0.9%(重量/重量)のオート麦由来のジガラクトシルジアシルグリセリドを含んでもよい。
極性脂質はまた、リン脂質も含んでもよい。
一実施形態では、極性脂質の85、80、60、40、20、15、10、8、6、4又は2重量%未満はリン脂質であってもよい。
好ましくは、極性脂質は、少なくとも15重量%のリン脂質を含む。一実施形態では、極性脂質は、少なくとも16、17、18、19又は20重量%のリン脂質を含む。
例えば、極性脂質は、15~85重量%のリン脂質又は20~80重量%のリン脂質を含んでもよい。
一実施形態では、脂質は、糖脂質及びリン脂質を、少なくとも1:5、例えば、少なくとも1:4、少なくとも1:3、少なくとも1:2、又は少なくとも1:1.5の糖脂質対リン脂質の重量比で含んでもよい。脂質は、糖脂質及びリン脂質を1:5~3:1、例えば、約1:4~2:1又は1:3~1:1の重量比で含んでもよい。
糖脂質及びリン脂質の量は、例えば、内部標準を用い、定量的31P-NMR(リン脂質)及び定量的1H-NMR(糖脂質)によって求めることができる。
極性脂質は、食用植物由来であってもよい。極性脂質は、オート麦;マメ科植物(例えば、一般的な豆、エンドウ豆);葉菜(例えば、ケール、リーキ、パセリ、エゴマ、及びホウレンソウ);茎菜(例えば、アスパラガス、ブロッコリー、芽キャベツ);及び果菜(例えば、トウガラシ、ピーマン、カボチャ)からなる群から選択される植物から得てもよい。極性脂質は、例えば、分留油、例えば、分留されたオート麦、マメ科植物;葉菜、茎菜、又は果菜の油であってもよい。
極性脂質は、例えば、オート麦、ホウレンソウ(例えば、ホウレンソウ葉)又はサツマイモ(例えば、サツマイモ葉)由来であってもよい。好ましくは、極性脂質は、オート麦由来のものである。極性脂質は、オート麦油由来、例えば分留オート麦油であってもよい。
一実施形態では、クリーマー組成物中の脂質の1~35重量%はオート麦由来のものであり、オート麦由来の脂質の少なくとも4重量%、少なくとも15重量%、少なくとも35重量%、又は少なくとも40重量%は極性脂質である。
一実施形態では、クリーマー組成物中の脂質の1~35重量%はオート麦由来のものであり、組成物中の脂質の65~99重量%は、パーム油、パーム核油、水添パーム核油、ココナッツ油、藻油、キャノーラ油、大豆油(例えば高オレイン酸大豆油)、ひまわり油(例えば高オレイン酸ひまわり油)、ベニバナ油、綿実油、乳脂肪、又はコーン油である。
一実施形態では、クリーマー組成物中の脂質の5~25重量%はオート麦由来のものであり、組成物中の脂質の75~95重量%は、パーム油、パーム核油、水添パーム核油、ココナッツ油、藻油、キャノーラ油、大豆油(例えば高オレイン酸大豆油)、ひまわり油(例えば高オレイン酸ひまわり油)、ベニバナ油、綿実油、乳脂肪、又はコーン油である。
好ましい実施形態では、オート麦、ホウレンソウ又はサツマイモ由来の油は、低温高真空蒸留によって調製される。
クリーマー組成物は、カゼインナトリウム、カゼインカルシウム、カゼインミセル、スキムミルク粉末、全乳粉末、エンドウ豆タンパク質分離物、大豆タンパク質分離物又はジャガイモタンパク質分離物などのタンパク質乳化剤を含んでもよい。
クリーマー組成物は、カゼインナトリウムなどのカゼイン塩を含んでもよい。一実施形態では、クリーマーは、カゼインナトリウムなどのカゼイン塩を含まない。
一実施形態では、クリーマー組成物は、追加の乳化剤を含まず、すなわち本明細書に記載の極性脂質以外の乳化剤を含まない。
一実施形態では、クリーマー組成物は、乳タンパク質を実質的に含まない。
一実施形態では、クリーマー組成物は、添加されたリン酸塩を実質的に含まない。
一実施形態では、組成物は、コーヒークリーマー又は茶クリーマーなどの飲料クリーマーである。
クリーマーは、例えば、乾燥重量基準で5~60重量%の油と5~95重量%の炭水化物とを含んでよく、更なる例では、乾燥重量基準で5~50重量%の油と5~95重量%の炭水化物とを含んでもよい。
クリーマーは、粉末クリーマーの形態であってもよい。
クリーマーは、液体クリーマーの形態であってもよい。
本発明の別の態様によれば、本発明のクリーマー組成物と、コーヒー成分、好ましくは乾燥コーヒー成分と、を含むコーヒー飲料組成物が提供される。
本発明の別の態様によれば、本発明のクリーマーを含む、レディ・トゥ・ドリンク又はすぐに使用できる(ready to use)飲料が提供される。
本発明の別の態様によると、本明細書に定義される極性脂質の、クリーマー組成物中の乳化剤としての使用が提供される。
本発明の使用によると、極性脂質は、好ましくはオート麦油、ホウレンソウ油若しくはサツマイモ油、又は本明細書に定義されものである。
したがって、本明細書に定義される、オート麦油、ホウレンソウ油又はサツマイモ油の、クリーマー組成物中の乳化剤としての使用が提供される。
好ましくは、オート油、ホウレンソウ油、又はサツマイモ油は、低温高真空蒸留を使用して調製される。
本発明の使用によると、極性脂質は、好ましくは、クリーマー組成物の酸及び/又はミネラル(カルシウム)不安定性を低減するために使用される。
したがって、クリーマー組成物の酸及び/又はミネラル(カルシウム)不安定性を低減するための、本明細書に定義される極性脂質の使用が提供される。
一実施形態では、クリーマー組成物の酸及び/又はミネラル(カルシウム)不安定性を低減するための、オート麦油、ホウレンソウ油又はサツマイモ油の使用も提供される。
本発明の別の態様によれば、飲料ディスペンサで使用されるカプセルの調製のための、本明細書に定義されるクリーマーの使用が提供される。
本発明の別の態様によれば、本発明のクリーマー組成物を製造する方法であって、
(i)水相を用意する工程と、
(ii)本明細書に定義される極性脂質の供給源を、油、例えば、パーム油、パーム核油又はパーム核オレイン、水添パーム核油又は水添パーム核オレイン、ココナッツ油、藻油、キャノーラ油、大豆油、ひまわり油、ベニバナ油、綿実油、乳脂肪及びコーン油からなる群から選択される油と混合することによって油相を用意する工程と、
(iii)水相と油相とを組み合わせてプレエマルションを形成する工程と、
(iv)プレエマルションを均質化してエマルション濃縮物を形成する工程と、
(v)任意選択的に、エマルション濃縮物を乾燥して、乾燥クリーマー組成物を形成する工程と、
を含む、方法が提供される。
実施例1及び2の再水和させた粉末クリーマーの粒度分布である。 実施例3及び4の液体クリーマーの粒度分布である。 Vittel水(天然の重炭酸緩衝液+310ppmカルシウム)で作製したコーヒーに直接添加されたクリーマーのエマルション安定性である。i)参照クリーマー、ii)0.9重量%のカゼインNa、iii)0.5重量%のオート麦油(PL40)、又はiv)0.45重量%のカゼインNaと0.2重量%のオート麦油(PL40)とで作製したコーヒークリーマー実施例のエマルションの光学写真及び光学顕微鏡写真。 逆浸透水+350ppmカルシウムで作製したコーヒーに直接添加されたクリーマーのエマルション安定性である。i)参照クリーマー、ii)0.9重量%のカゼインNa、iii)0.5重量%のオート麦油(PL40)、又はiv)0.45重量%のカゼインNaと0.2重量%のオート麦油(PL40)とで作製したコーヒークリーマー実施例のエマルションの光学写真及び光学顕微鏡写真。 RO水+650ppmカルシウムで作製したコーヒーに直接添加されたクリーマーのエマルション安定性である。i)参照クリーマー、ii)0.9重量%のカゼインNa、iii)0.5重量%のオート麦油(PL40)、又はiv)0.45重量%のカゼインNaと0.2重量%のオート麦油(PL40)とで作製したコーヒークリーマー実施例のエマルションの光学写真及び光学顕微鏡写真。
クリーマー組成物とは、色(例えば、白色付与効果)、増粘、風味、テクスチャー、及び/又は他の所望の特性などの特定の特性を付与するために、コーヒー、茶又はスープなどの食品組成物に添加されることが意図される組成物を意味する。本発明のクリーマー組成物は、粉末又は液体形態であってもよい。
極性脂質乳化剤
乳化剤とは、水中油型エマルションの2つの相間の界面を安定化し、相分離の速度を低減する化合物を意味する。
本発明で使用される極性脂質は、乳化剤として作用する。
好ましくは、本発明のクリーマー組成物中の脂質の0.1~15重量%は、極性脂質である。
例えば、該組成物中の脂質の0.4~14重量%、0.5~13重量%、0.6~12重量%、0.7~11重量%、又は0.7~10重量%は極性脂質であり得る。
好ましくは、極性脂質の少なくとも15、20、25、30、35、40、45又は50重量%は、糖脂質である。
好ましくは、極性脂質の少なくとも5、10、15、20又は25重量%は、ガラクト脂質である。
好ましくは、極性脂質の少なくとも5、10、15、20又は25重量%は、ジガラクトシルジアシルグリセリドである。
極性脂質はまた、リン脂質も含んでもよい。
一実施形態では、極性脂質の85、80、60、40、20、15、10、8、6、4又は2重量%未満はリン脂質であってもよい。
好ましくは、極性脂質は、少なくとも15重量%のリン脂質を含む。一実施形態では、極性脂質は、少なくとも15、16、17、18、19又は20重量%のリン脂質を含む。
例えば、極性脂質は、15~85重量%のリン脂質又は20~80重量%のリン脂質を含んでもよい。
一実施形態では、脂質は、糖脂質及びリン脂質を、少なくとも1:5、例えば、少なくとも1:4、少なくとも1:3、少なくとも1:2、又は少なくとも1:1.5の糖脂質対リン脂質の重量比で含んでもよい。脂質は、糖脂質及びリン脂質を1:5~3:1、例えば、約1:4~2:1又は1:3~1:1の重量比で含んでもよい。
極性脂質はまた、モノガラクトシルモノグリセリド、モノガラクトシルジグリセリド、ジガラクトシルモノグリセリド、又はステアリルグルコシドのうちの1つ以上を含んでもよい。
極性脂質は、オート麦、ホウレンソウ、又はサツマイモ由来であってもよい。好ましくは、極性脂質は、オート麦由来のものである。本発明で使用できる極性脂質の例は、以下のオート麦油である:SWEOAT Oil PL4、SWEOAT Oil PL15又はSWEOAT Oil PL40。
SWEOAT Oil PL4は、100グラム当たりに以下のものを含む:脂肪99g(4gの極性脂質及び95gの中性脂質を含む);飽和脂肪酸17g;一価飽和脂肪酸37g、多価不飽和脂肪酸45g。
SWEOAT Oil PL15は、100グラム当たりに以下のものを含む:脂肪97g(15gの極性脂質及び82gの中性脂質を含む);飽和脂肪酸17g;一価不飽和脂肪酸37g;多価不飽和脂肪酸45g。
SWEOAT Oil PL40は、100グラム当たりに以下のものを含む:脂肪98g(40gの極性脂質及び58gの中性脂質を含む)。
一実施形態では、オート麦油は、100グラム当たりに以下のものを含み得る:脂肪97~99g(4~40gの極性脂質(例えば、2~20gの糖脂質)及び58~95gの中性脂質を含む)。
脂肪は脂質である。本発明の文脈において、油は脂質である。本発明の文脈において、脂肪及び油という用語は、互換可能に使用される。
低温高真空蒸留
一実施形態では、極性脂質は、低温高真空蒸留を使用して処理されたオート麦油、ホウレンソウ油又はサツマイモ油である。一実施形態では、極性脂質は、低温高真空蒸留を使用して処理されたオート麦油である。例えば、本発明による極性脂質は、0.001~0.03mbarの圧力及び30~75℃、例えば60~70℃の温度において低温高真空蒸留を使用して調製されてもよい。
一実施形態では、該組成物中の脂質の0.5~30重量%、1~20重量%、又は2~15重量%はオート麦油由来のものであり、オート麦油脂質の少なくとも4%、少なくとも15%、少なくとも35%、又は少なくとも40重量%は極性脂質であり、極性脂質は1つ以上の糖脂質を含む。
オート麦油抽出物を用いて作製された油ブレンドは、i)強い悪臭、ii)濃暗色、及びiii)異味を有することが知られている。これらは、オート麦ベースの油ブレンドを使用して調製した製品を消費者に魅力的でないものにする、望ましくない特性である。したがって、オート麦油を使用前に精製して、外見及び性能に悪影響を及ぼす夾雑物を除去することが好ましい。
食用油及び脂肪の漂白は、原油及び脂肪の精製プロセスの一部であり、概して脱ガム及び中和プロセスが先に行われる。漂白は、上記のプロセスでは効率的に除去されない特定の有害夾雑物を、油の脱臭を進める前に除去するのに必要である。
脱ガム、漂白、脱臭及び分留を行うためのプロセスは、当該技術分野において周知である。
脱臭は、所定量のストリッピング剤(通常は蒸気)を、低圧にて高温油に所定の時間通過させるストリッピング工程である。したがって、脱臭は、様々な揮発性成分が除去される、主に物理的なプロセスである。
油を脱臭/脱色するための既存の解決策は、高温(例えば、230~260℃)での標準的な漂白及び脱臭からなる。しかしながら、本発明者らは、これらの温度が、油ブレンドの腐敗をもたらす黒色色素/ガムの生成につながることを見出した。この色素はまた、魅力のない焦げ/カラメル芳香/味の生成にもつながる。
本発明者らは、驚くべきことに、脱臭/脱色に低温高真空蒸留を使用することにより、臭気、暗色、又は異味のないオート麦ベースの油ブレンドが得られることを見出した。
低温高真空蒸留は、減圧下で実施される蒸留方法である。減圧は、化合物の沸点を低下させることにより、使用する温度を低減できる。これは、所望の化合物が熱的に不安定であり、高温では分解する場合に有利である。本発明者らは、驚くべきことに、オート麦油ブレンドには、標準的な漂白及び脱臭を高温で実施したときに熱的に不安定で黒色色素/ガムを形成する化合物が含有されていることを明らかにした。しかしながら、本発明者らは、低温高真空蒸留を使用することによって、これを回避できることを明らかにした。
したがって、低温高真空蒸留を使用することで、臭気、暗色、又は異味を有さない油ブレンドを効率的に製造できる。
一実施形態では、極性脂質は、低温高真空蒸留を使用して加工されたオート麦油、ホウレンソウ油又はサツマイモ油である。一実施形態では、極性脂質は、低温高真空蒸留を使用して加工されたオート麦油である。
好ましくは、低温高真空蒸留は、低温高真空薄膜蒸留である。
一実施形態では、圧力は0.001~0.03mbarであり、温度は30~75℃、例えば60~70℃である。
油成分
クリーマーの油成分は、様々な供給源から選択されてもよい。一実施形態では、油成分は、パーム油、パーム核油若しくはパーム核オレイン、水添パーム核油若しくは水添パーム核オレイン、ココナッツ油、藻油、キャノーラ油、大豆油、ひまわり油、ベニバナ油、綿実油、乳脂肪、又はコーン油から選択される。
一実施形態では、油は、最終クリーマー組成物中に、最大で約60%(重量/重量)、例えば最大で50%(重量/重量)の量で存在する。クリーマー組成物中の油の量は、例えば、約1%~60%(重量/重量)、例えば、1~50%、5~45%、10~40%、14~35%の範囲内であってもよい。
本文脈において、特に明記しない限り、本明細書で言及される重量/重量パーセントは、乾燥固体を基準とする。油が重量/重量百分率で含まれる場合、%は水以外の部分に関するが、但し油は含む(固体含有量+油)。
追加の作用剤
クリーマーは緩衝剤を含んでもよい。緩衝剤は、コーヒーなどの高温環境、酸性環境及び/又は高ミネラル環境に添加したときのクリーマーの望ましくないクリーミング又は沈殿を防止することができる。緩衝剤は、例えば、一リン酸塩、二リン酸塩、炭酸ナトリウム及び重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム及び重炭酸カリウム、又はこれらの組み合わせであってよい。好ましい緩衝剤は、リン酸カリウム、二カリウムなどの塩である。緩衝剤は、例えば、クリーマーの約0.1重量%~約3重量%の量で存在してもよい。
一実施形態では、クリーマーは、添加された緩衝剤を含まない。一実施形態では、クリーマーは、添加されたリン酸塩を含まない。添加されたリン酸塩とは、例えば緩衝効果を得るために、及び/又はクリーマー組成物を安定化させる目的で、実質的に純粋な化合物として添加されるリン酸塩を意味する。用語「添加されたリン酸塩」は、クリーマー組成物の他の原材料に元々含まれている成分として少量存在するリン酸塩を含むことを意味するものではない。
一実施形態では、クリーマー組成物は、乳タンパク質を実質的に含まない。乳タンパク質を実質的に含まないとは、乳タンパク質が組成物にそのものとして添加されないことを意味し、存在する何らかの乳タンパク質は、他の原材料中に存在する微量成分又は不純物、例えば、乳糖調製物又は植物性タンパク質の調製物中に存在する微量の乳タンパク質に由来することを意味する。一実施形態では、粉末クリーマー組成物は、0.1重量%未満の乳タンパク質、例えば、0.01重量%未満の乳タンパク質を含む。
一実施形態では、クリーマー組成物は、非乳製品クリーマーである。典型的な非乳製品クリーマーは、飲料中の乳に関係する視覚的及び味覚的認識を与える成分である。非乳製品クリーマーは、植物油、炭水化物、カゼインナトリウム又は他のタンパク質、及び緩衝剤を含んでもよい。非乳製品クリーマーは、乳タンパク質及び炭水化物(例えば、乳タンパク質アレルギー及びラクトース不耐性)に関連する食物過敏/アレルゲンの問題をある程度回避することから、場合により好ましいものであり得る。カゼインナトリウムは、原材料が広範な加工を受けていることにより、乳物質とは見なされない。例えば、米国では、FDA規制21 CFR101.4(d)は、非乳製品においてカゼイン塩を許可している。
クリーマー組成物は、香味料、炭水化物、甘味料、着色剤、酸化防止剤、口当たり増進剤、テクスチャライザー(例えば、親水コロイド)又はこれらの組み合わせなどの1つ以上の追加の原材料を更に含んでもよい。
甘味料は、例えばショ糖、果糖(fructose)、ブドウ糖、麦芽糖、デキストリン、果糖(levulose)、タガトース、ガラクトース、固形コーンシロップ並びに他の天然若しくは人工甘味料を含み得る。一実施形態では、クリーマーは、ラクトーフリーである。シュガーレス甘味料は、限定されるものではないが、マルチトール、キシリトール、ソルビトール、エリトリトール、マンニトール、イソマルト、ラクチトールなどの糖アルコール、及び加水分解水添デンプンなどを単独で又は組み合わせて含み得る。香味料、甘味料、及び着色剤の使用量は非常に様々であり、甘味料の効力、製品に所望される甘味、使用される香味料のレベル及び種類、並びにコストの考慮などの因子によって決まる。糖及び/又は無糖甘味料の組み合わせが使用される場合がある。一実施形態では、甘味料は、全組成物の約5~90重量%の範囲、例えば5~80%、20~90%、又は20~70%の範囲の濃度で本発明のクリーマー組成物中に存在する。別の実施形態では、甘味料濃度は、全組成物の約40重量%~約60重量%の範囲である。
一実施形態では、クリーマーは親水コロイドを含む。別の実施形態では、クリーマーは親水コロイドを含まない。
用語「親水コロイド」は、組成物の物理的粘度を増加させるのに役立つ化合物に関する。好適な親水コロイドは、カッパカラギーナン、イオタカラギーナン、及び/又はラムダカラギーナンなどのカラギーナン;デンプン、例えば、加工デンプン;セルロース、例えば、微結晶セルロース、メチルセルロース、又はカルボキシメチルセルロース;寒天;ゼラチン;ジェラン(例えば、高アシル、低アシル);グアーガム;アラビアガム;コウジ;ローカストビーンガム;ペクチン;アルギン酸ナトリウム;マルトデキストリン;トラガカント;キサンタン;又はこれらの組み合わせを含む。
一実施形態では、クリーマー組成物はカゼインナトリウムを含む。カゼインナトリウムは、例えば、0.1~1.5重量%又は0.2~1.2重量%の量で存在し得る。
別の実施形態では、クリーマー組成物はカゼインナトリウムなどのカゼイン塩を含まない。
一実施形態では、クリーマー組成物中に存在する乳化剤は、本明細書で言及される極性脂質成分のみである。一実施形態では、クリーマー組成物中に存在する乳化剤は、本明細書で言及される極性脂質成分、及びカゼインナトリウムのみである。例えば、クリーマー組成物中に存在する界面活性乳化剤は、本明細書で言及される極性脂質成分のみであってもよい。更なる例では、クリーマー組成物中に存在する界面活性乳化剤は、本明細書で言及される極性脂質成分と、カゼインナトリウムのみである。
好ましくは、クリーマー組成物は、低分子量乳化剤などの任意の追加の乳化剤を含まない。低分子量乳化剤とは、1500g/mol未満の分子量を有する乳化剤を意味する。例えば、クリーマー組成物は、モノグリセリド、ジグリセリド、アセチル化モノグリセリド、ソルビタントリオレエート、グリセロールジオレエート、ソルビタントリステアレート、プロピレングリコールモノステアレート、グリセロールモノオレエート及びモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、プロピレングリコールモノラウレート、ソルビタンモノステアレート、ナトリウムステアロイルラクチレート、カルシウムステアロイルラクチレート、グリセロールソルビタンモノパルミテート、モノグリセリドのジアセチル化酒石酸エステル、モノ-及び/又はジグリセリドのコハク酸エステル、モノ-及び/又はジグリセリドの乳酸エステル、脂肪酸のスクロースエステル、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される乳化剤を含まなくてもよい。
一実施形態では、クリーマー組成物はカゼインナトリウムを含み、追加の乳化剤はカゼインナトリウム以外の乳化剤を指す。
クリーマー及びカプセル
本発明のクリーマー組成物は、発泡クリーマー、すなわち、液体に溶解されたときに泡を生成するクリーマーであってもよい。発泡クリーマー及びそれらを製造するための方法は、当該技術分野において周知である。発泡クリーマーは、例えば、粉末クリーマー組成物であってもよく、当該クリーマーの粉末粒子は多孔質であり、溶解時にこの細孔から気体が放出されて、発泡体を生成する。
本発明は更に、可溶性コーヒー又は茶と、本発明による粉末クリーマー組成物とを含む粉末コーヒー又は茶飲料組成物に関する。粉末コーヒー又は茶飲料組成物とは、液体、好ましくは水に溶解することによって、コーヒー又は茶飲料を提供するのに好適な、インスタントコーヒー又はインスタント茶などの粉末組成物を意味する。粉末クリーマーと組み合わせた可溶性コーヒー又は茶を含む粉末コーヒー又は茶飲料組成物は、当該技術分野において周知である。粉末コーヒー又は茶飲料は、甘味料、例えば、砂糖、及び香味料を更に含んでもよい。好ましい実施形態では、本発明は、可溶性コーヒーと本発明による粉末クリーマー組成物とを含む粉末コーヒー飲料に関する。別の好ましい実施形態では、本発明は、可溶性茶と本発明による粉末クリーマー組成物とを含む粉末茶飲料に関する。
更なる態様では、本発明は、飲料調製装置用の飲料カプセルに関し、飲料カプセルは、本発明の粉末クリーマー組成物を含む。飲料カプセルは当該技術分野において周知であり、任意の好適なカプセル構造が使用され得る。本発明の範囲では、カプセルという用語は、小さい可撓性及び/又は剛性の容器、例えばパウチを含む。好適なカプセルは、例えば、国際公開第03059778号及び欧州特許第0512468号に開示されている。カプセルの構造は、使用が意図される具体的な飲料マシン(複数可)によって異なる。カプセルから飲料を調製するよう構成されたこのような飲料マシンがいくつか存在しており、当該技術分野において周知である。飲料カプセルは、本発明の粉末クリーマー組成物が存在するチャンバを含む。チャンバは気密封止されてもよく、又は周囲に対して部分的に開放されてもよい。飲料カプセルは、飲料調製装置においてカプセルから飲料を調製するときに、本発明の粉末クリーマー組成物が存在しているチャンバに、水、若しくは別の好適な液体を注入して、当該粉末クリーマー組成物を溶解できるように構成される。溶解したクリーマーを含む液体は、カプセルからカップ又は他の好適な容器へと誘導される。
方法
本発明は、クリーマー組成物を提供する方法であって、
(i)水相を用意する工程と、
(ii)本明細書に定義される極性油成分を、油、例えば、パーム油、パーム核油又はパーム核オレイン、水添パーム核油又は水添パーム核オレイン、ココナッツ油、藻油、キャノーラ油、大豆油、ひまわり油、ベニバナ油、綿実油、乳脂肪及びコーン油からなる群から選択される油と混合することによって油相を用意する工程と、
(iii)水相と油相とを組み合わせてプレエマルションを形成する工程と、
(iv)プレエマルションを均質化してエマルション濃縮物を形成する工程と、
(v)任意選択的に、エマルション濃縮物を乾燥して、乾燥クリーマー組成物を形成する工程と、
を含む、方法を提供する。
上記方法の工程i)において、水溶液が調製される。水溶性原材料、例えば、炭水化物、タンパク質、例えば(カゼイン)、重炭酸ナトリウム、クエン酸、及び/又は追加の水溶性乳化剤(必要に応じて)を、この段階で水溶液に添加してもよい。
工程(iii)において、油相は、例えば5分間、高撹拌下で水混合物に組み込まれてもよい。次いで、この混合物を、例えば80℃に5分間加熱してもよい。
工程(iv)において、プレエマルションは均質化される。「均質化する」又は「均質化された」又は「均質化」という用語は、液-液分散体中の液滴のサイズを縮小することを目的とするホモジナイザーと呼ばれる部類の処理装置を使用する単位操作である。ホモジナイザーの例としては、高速ブレンダー、高圧ホモジナイザー、コロイドミル、高剪断分散機、超音波破砕機、膜ホモジナイザーを挙げることができる。
均質化は、例えば、250/50barで行われてもよい。
本方法の工程v)において、エマルションを乾燥させて、粉末クリーマー組成物を提供する。乾燥は、任意の好適な方法、例えば、噴霧乾燥、ローラー乾燥、又は凍結乾燥などによって実施することができる。
本発明の一実施形態では、方法は、噴霧乾燥の直前に気体を液体エマルションに混合して、多孔質クリーマー粉末を製造する工程を含む。例えば、窒素又は二酸化炭素などの任意の好適な気体を使用してもよい。
低温殺菌、滅菌及び乾燥
本発明のクリーマー組成物の製造方法は、水中油型エマルションを低温殺菌又は商業的滅菌する工程を含んでもよい。
低温殺菌工程は、81℃の最低温度で少なくとも5秒間実行されてもよい。低温殺菌工程後に得られた組成物を、レディ・トゥ・ドリンク飲料の製造に使用することができる。
プロセスは、直接プロセス又は間接プロセスのいずれかを使用した、HTST(高温短時間殺菌)又はUHT(超高温殺菌処理)の工程、及びクリーン充填、超クリーン充填(ESL)又は無菌充填で充填する工程、を更に含んでもよい。
このプロセスは、乾燥工程も含んでもよい。乾燥工程は、噴霧乾燥、真空バンド乾燥、ローラー乾燥、又は凍結乾燥によって実施してもよい。乾燥工程後に得られる粉末クリーマーは、飲料業界で例えばコーヒー及び茶飲料用ミルク添加物として、又はクリーミースープ及びクリーミーソースなどの料理用途に使用するための粉末クリーマーを製造するために使用できる。このような粉末クリーマーはまた、飲料ディスペンサで使用されるカプセルの調製にも使用され得る。
当業者は、開示された本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の本発明の全ての特徴を自由に組み合わせることができることを、当業者であれば理解するであろう。
次に、本発明の様々な好ましい特徴及び実施形態を、非限定的な実施例の方法によって記載する。
実施例1-オート麦油由来の粉末クリーマー
2つの液体濃縮物(油相及び水相)を混合して、135kgの濃縮物を作製することによって、粉末クリーマーを調製した。
水相は、62.4kgのグルコースシロップ(全固形分79%)と41.7kgの水とを60℃で混合することによって調製した。
油相は、3.4kgのオート麦油(SWEOAT OIL PL40)を27.6kgの水添植物油と60℃で混合することによって調製した。
次いで、油相を、上記水混合物に高撹拌下で5分間組み込んだ。次いで、この混合物を80℃に5分間加熱し、250/50barで均質化し、噴霧乾燥して粉末を得た。粉末の組成を以下の表1.1に示す。
実施例2-オート麦油とタンパク質との混合物由来の粉末クリーマー
2つの液体濃縮物(油相及び水相)を混合して、115kgの濃縮物を作製することによって、粉末クリーマーを調製した。
水相は、53.1kgのグルコースシロップ(全固形分79%)を35kgの水と混合することによって調製した。当該水相には、予め1.7kgのカゼインNa及び1.1kgの緩衝塩を60℃で溶解させた。
油相は、0.6kgのオート麦油(SWEOAT OIL PL40)を23.5kgの植物油と60℃で混合することによって調製した。
次いで、油相を、上記水混合物に高撹拌下で5分間組み込んだ。次いで、この混合物を80℃に5分間加熱し、250/50barで均質化し、噴霧乾燥して粉末を得た。粉末の組成を以下の表1.2に示す。
実施例3-オート麦油由来の液体クリーマー
2つの液体濃縮物(油相及び水相)を混合して、100kgのバッチを作製することによって、液体クリーマーを調製した。
水相は、61.8kgの水、29kgのスクロース、0.2kgの親水コロイド安定剤、及び0.4kgの香味料を60℃で混合することによって調製した。油相は、8.2kgの植物油と0.5kgのオート麦油とを60℃で混合することによって調製した。
次いで、油相を、上記水混合物に高撹拌下で5分間組み込んだ。次いで、この混合物を80℃に5分間加熱し、250/50barで均質化し、ボトルに無菌充填した。
実施例4-油とタンパク質との混合物由来の液体クリーマー
2つの液体濃縮物(油相及び水相)を混合して、100kgのバッチを作製することによって、液体クリーマーを調製した。
水相は、60.5kgの水、29kgのスクロース、8.2kgの植物油、0.9kgのカゼインナトリウム、0.4kgの緩衝塩、0.2kgの親水コロイド安定剤、及び0.4kgの香味料を60℃で混合することによって調製した。油相は、8.2kgの植物油と0.5kgのオート麦油とを60℃で混合することによって調製した。
次いで、油相を、上記水混合物に高撹拌下で5分間組み込んだ。次いで、この混合物を80℃に5分間加熱し、250/50barで均質化し、ボトルに無菌充填した。粉末の組成を以下の表1.4に示す。
実施例5-クリーマーの粒度分布
実施例1及び2の再水和させた粉末クリーマーの粒度分布を図1に示す。
実施例3及び4の再水和させた粉末クリーマーの粒度分布を図2に示す。
粒度分布は、オート麦油由来の極性脂質をクリーマー組成物における有効な乳化剤として上手く使用できることを示す。
実施例6-クリーマーの安定性
図3~5は、i)合成乳化剤と緩衝剤とを用いて作製した参照コーヒークリーマー、ii)カゼインNaのみで作製したコーヒークリーマー、iii)オート麦油のみを用いたコーヒークリーマー、及びiv)カゼインNaとオート麦油を用いて作製したコーヒークリーマーの安定性を比較する。これらのクリーマーの組成を以下の表2に提供する。
驚くべきことに、オート麦油ベースのコーヒークリーマーは、カゼインNaのみを含有するコーヒークリーマーよりも優れた安定性を有する。更に驚くべきことに、オート麦油ベースのコーヒークリーマーは、参照コーヒークリーマー(650ppmカルシウム、図5)と比較しても、高カルシウム濃度にて優れた安定性を有する。オート麦油ベースのコーヒークリーマーは、参照コーヒークリーマーよりも原材料が5種少なく、合成乳化剤又は緩衝剤を含まない。
したがって、発明者らは、複数の乳化剤を必要とせずに、合成乳化剤を必要とせずに、かつ緩衝剤を必要とせずに、高酸及び高カルシウム含有量に対して安定なエマルションベースのコーヒークリーマーを作製することができた。
実施例7-オート麦油の消化率
Chuら(Langmuir(2009),25(16),9352-9360)は、オート麦油ベースのエマルション中の脂質が、脂肪消化を阻害又は遅延させる働きをすることを開示している。脂肪消化の阻害/遅延は、ビタミン摂取を阻害し、脂肪の吸収不良を引き起こすなど、有害な栄養効果を有することが示されている。
本発明者らは、驚くべきことに、糖脂質とリン脂質との組み合わせを使用して作製されたエマルションは、脂肪消化を阻害又は遅延しないことから、栄養学的にマイナスの結果を生じないエマルションベースのクリーマーの作製を可能にすることを見出した。
実施例8-脱臭オート麦油
極性脂質を40%含むオート麦油を、低温高真空薄膜蒸留により脱臭し、揮発性の異臭を除去した。
標準的な化学的又は物理的な精製プロセスにおける植物油の適切な脱臭には、少量のリン(5~10ppm)(例えばリン脂質によるもの)が必要条件であり、そうでなければ油の色及び味の劣化を誘発する。極性脂質を40%含むオート麦油は、20%よりわずかに少ないリン脂質を含有する。したがって、標準的な脱臭を使用することができない。
適切な脱臭を達成し、揮発性の異臭を除去するために、短行程蒸留装置(UIC KDL-5-UIC GmbH,Alzenau-Horstein,Germany)を以下の条件で使用した:圧力=0.001~0.03mbar及び温度60~70℃。条件は、必要な粘度を達成し、オート麦油への化学的な悪影響を回避するように選択した。
代替プロセスでは、極性脂質を40%含むオート麦油を、最初に精製植物油で1:1の比で希釈した。使用した植物油は、高オレイン酸ひまわり油又はパーム核油のいずれかであった。短行程蒸留を1~3回の連続処理で適用して、必要な品質を達成した。
コーヒークリーマーの官能特性に対するこのような蒸留の効果を、官能性識別試験(3AFC-強制3択)方法を用いて評価した。オート麦油(脱臭及び非脱臭)とカゼインNaとの混合物(表2のカゼイン/オート麦混合例による)を用いて調製したコーヒークリーマーをコーヒーに添加し、表2の参照クリーマーを含むコーヒーと比較した。
この官能性識別試験は、脱臭されたオート麦油が、未処理オート麦油に付随する強い悪臭を有さないことを示す。
本発明の様々な好ましい特徴及び実施形態を、以下の番号付けしたパラグラフ(段落)を参照して説明する。
1.クリーマー組成物であって、該組成物中の脂質の0.1~15重量%が極性脂質であり、極性脂質が糖脂質を含み、例えば、クリーマー組成物の全脂質含有量が1%~60%(重量/重量)の範囲であり、更なる例では1%~50%(重量/重量)の範囲である、クリーマー組成物。
2.該組成物中の脂質の0.4~14重量%、0.6~12重量%、又は0.7~10重量%が極性脂質である、段落1に記載のクリーマー組成物。
3.極性脂質の少なくとも20重量%がガラクト脂質であり、好ましくは、極性脂質の少なくとも20重量%がジガラクトシルジアシルグリセリドである、段落1又は2に記載のクリーマー組成物。
4.極性脂質がリン脂質も含む、段落1~3のいずれかに記載のクリーマー組成物。
5.極性脂質が、オート麦、ホウレンソウ又はサツマイモ由来のものである、段落1~4のいずれかに記載のクリーマー組成物。
6.該組成物中の脂質の0.5~35重量%がオート麦由来のものであり、オート麦由来の脂質の少なくとも4重量%、少なくとも15重量%、少なくとも35重量%、又は少なくとも40重量%が極性脂質である、段落1~5のいずれかに記載のクリーマー組成物。
7.該組成物中の脂質の0.5~35重量%がオート麦由来のものであり、該組成物中の脂質の65~99.5重量%が、パーム油、パーム核油若しくはパーム核オレイン、水添パーム核油若しくは水添パーム核オレイン、ココナッツ油、藻油、キャノーラ油、大豆油、ひまわり油、ベニバナ油、綿実油、乳脂肪、又はコーン油である、段落6に記載のクリーマー組成物。
8.該組成物中の脂質の5~25重量%がオート麦由来のものであり、該組成物中の脂質の75~95重量%が、パーム油、パーム核油若しくはパーム核オレイン、水添パーム核油若しくは水添パーム核オレイン、ココナッツ油、藻油、キャノーラ油、大豆油、ひまわり油、ベニバナ油、綿実油、乳脂肪、又はコーン油である、段落6又は7に記載のクリーマー組成物。
9.オート麦由来の油が、低温高真空蒸留、例えば、圧力が0.001~0.03mbarであり、温度が30~75℃、例えば60~70℃である蒸留によって調製されている、段落5~8のいずれか1つに記載のクリーマー組成物。
10.クリーマー組成物がカゼインナトリウムを含む、段落1~9のいずれかに記載のクリーマー組成物。
11.クリーマー組成物が追加の乳化剤を含まない、段落1~10のいずれかに記載のクリーマー組成物。
12.クリーマー組成物が乳タンパク質を実質的に含まない、段落1~9又は11のいずれか1つに記載のクリーマー組成物。
13.クリーマー組成物が、添加されたリン酸塩を実質的に含まない、段落1~12のいずれかに記載のクリーマー組成物。
14.上記組成物が、飲料クリーマー、好ましくはコーヒークリーマーである、段落1~13のいずれかに記載のクリーマー組成物。
15.乾燥重量基準で、10~60重量%の油(例えば、10~50重量%の油)と、5~80重量%の炭水化物とを含む、段落1~14のいずれかに記載のクリーマー組成物。
16.上記組成物が粉末クリーマーの形態である、段落1~15のいずれかに記載のクリーマー組成物。
17.上記組成物が液体クリーマーの形態である、段落1~16のいずれかに記載のクリーマー組成物。
18.段落1~17のいずれか1つに記載のクリーマー組成物と、コーヒー成分と、好ましくは乾燥コーヒー成分と、を含む、コーヒー飲料組成物。
19.段落1~15のいずれか1つに記載のクリーマーを含む、レディ・トゥ・ドリンク飲料又はすぐに使用できる飲料。
20.糖脂質を含む極性脂質をクリーマー組成物中の乳化剤としての使用であって、好ましくは、極性脂質がジガラクトシルジアシルグリセリドを含む、使用。
21.オート麦油、ホウレンソウ油又はサツマイモ油の、クリーマー組成物中の乳化剤としての使用であって、好ましくは、油は、低温高真空蒸留、例えば、圧力が0.001~0.03mbarであり、温度が30~75℃、例えば60~70℃である蒸留を使用して調製される、使用。
22.極性脂質、又はオート麦油、ホウレンソウ油若しくはサツマイモ油がクリーマー組成物の酸不安定性を低減するために使用される、段落20又は21に記載の使用。
23.(i)水相を用意する工程と、
(ii)オート麦油を、パーム油、パーム核油又はパーム核オレイン、水添パーム核油又は水添パーム核オレイン、ココナッツ油、藻油、キャノーラ油、大豆油、ひまわり油、ベニバナ油、綿実油、乳脂肪及びコーン油からなる群から選択される油と混合することによって油相を用意する工程と、
(iii)水相と油相とを組み合わせてプレエマルションを形成する工程と、
(iv)プレエマルションを均質化してエマルション濃縮物を形成する工程と、
(v)任意選択的に、エマルション濃縮物を乾燥して、乾燥クリーマー組成物を形成する工程と、
を含む、段落1~17のいずれか1つに記載のクリーマー組成物を製造する方法。
24.オート麦油が、低温高真空蒸留、例えば、圧力が0.001~0.03mbarであり、温度が30~75℃、例えば60~70℃である蒸留に供される、段落23に記載の方法。

Claims (19)

  1. クリーマー組成物であって、前記組成物中の脂質の0.1~15重量%が極性脂質であり、前記極性脂質が糖脂質を含み、
    前記極性脂質がオート麦由来のものを含み、
    前記極性脂質がリン脂質を含み、
    前記糖脂質の重量が前記リン脂質の重量に対して3分の1以上である、クリーマー組成物。
  2. 前記組成物中の脂質の0.4~14重量%が極性脂質である、請求項1に記載のクリーマー組成物。
  3. 前記極性脂質の少なくとも20重量%がガラクト脂質である、請求項1又は2に記載のクリーマー組成物。
  4. 前記極性脂質の少なくとも20重量%がジガラクトシルジアシルグリセリドである、請求項1~3のいずれか一項に記載のクリーマー組成物。
  5. 前記極性脂質が、ホウレンソウ又はサツマイモ由来のものを更に含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のクリーマー組成物。
  6. 前記組成物中の脂質の0.5~35重量%がオート麦由来のものであり、オート麦由来の脂質の少なくとも4重量%が極性脂質である、請求項1~5のいずれか一項に記載のクリーマー組成物。
  7. 前記組成物中の脂質の0.5~35重量%がオート麦由来のものであり、前記組成物中の脂質の65~99.5重量%が、パーム油、パーム核油若しくはパーム核オレイン、水添パーム核油若しくは水添パーム核オレイン、ココナッツ油、藻油、キャノーラ油、大豆油、ひまわり油、ベニバナ油、綿実油、乳脂肪、又はコーン油である、請求項6に記載のクリーマー組成物。
  8. 前記クリーマー組成物が追加の乳化剤を含まず、及び/又は追加のリン酸塩を含まない、請求項1~7のいずれか一項に記載のクリーマー組成物。
  9. 前記組成物が、飲料クリーマーである、請求項1~8のいずれか一項に記載のクリーマー組成物。
  10. 前記組成物が、コーヒークリーマーである、請求項1~9のいずれか一項に記載のクリーマー組成物。
  11. 乾燥重量基準で、10~60重量%の油と、5~80重量%の炭水化物とを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載のクリーマー組成物。
  12. 前記組成物が、粉末クリーマー又は液体クリーマーの形態である、請求項1~11のいずれか一項に記載のクリーマー組成物。
  13. 請求項1~11のいずれか一項に記載のクリーマー組成物を含む、レディ・トゥ・ドリンク又はすぐに使用できる飲料。
  14. 糖脂質を含む極性脂質の、クリーマー組成物中の乳化剤としての使用であって、
    前記極性脂質がオート麦由来のものを含み、
    前記極性脂質がリン脂質を含み、
    前記糖脂質の重量が前記リン脂質の重量に対して3分の1以上である、使用。
  15. 前記極性脂質がクリーマーの酸及び/又はミネラル不安定性を低減するために使用される、請求項14に記載の使用。
  16. 前記極性脂質がジガラクトシルジアシルグリセリドを含む、請求項14又は15に記載の使用。
  17. (i)水相を用意する工程と、
    (ii)オート麦油を、パーム油、パーム核油若しくはパーム核オレイン、水添パーム核油若しくは水添パーム核オレイン、ココナッツ油、藻油、キャノーラ油、大豆油、ひまわり油、ベニバナ油、綿実油、乳脂肪及びコーン油からなる群から選択される油と混合することによって油相を用意する工程と、
    (iii)前記水相と前記油相とを組み合わせてプレエマルションを形成する工程と、
    (iv)前記プレエマルションを均質化してエマルション濃縮物を形成する工程と、
    を含む、請求項1~12のいずれか一項に記載のクリーマー組成物を製造する方法。
  18. (v)前記エマルション濃縮物を乾燥して、乾燥クリーマー組成物を形成する工程を更に含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記オート麦油が、低温高真空蒸留によって調製されている、請求項17又は18に記載の方法。
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