JP7424465B2 - 制御装置、制御方法及びプログラム - Google Patents

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Description

特許法第30条第2項適用 2020年3月3日に電子情報通信学会 2020年総合大会講演論文集にて発表
本発明は、制御装置、制御方法及びプログラムに関する。
映像配信サービスの高品質化・Webセッションの増加等の影響により、ネットワークを流れるトラヒック量が急激に増加している。現在のネットワークでは、有限の帯域を多くのユーザが共有しているため、こうしたトラヒック量の増加は、スループットの低下、パケットロス率の増加など、ネットワーク品質(QoS:Quality of Service)の低下を引き起こす。さらに、このようなQoSの低下は、ユーザ体感品質(QoE:Quality of Experience)の低下をもたらす可能性がある。
また、現在のネットワークでは、ボトルネック機器とそのインタフェースが一箇所に特定されるケースが多い。各インタフェースでは、各セッションに帯域を割り当てることで品質の制御を行っている。したがって、各セッションに対して適切な割当帯域を決定し、それに基づいて帯域の割当を実施することが重要である。
多くのユーザがネットワークを介したサービスを快適に利用するためには、QoEの低いユーザ数(セッション数)を減少させたり、全ユーザ(セッション)のQoEの平均値を増加させるなど、QoEを考慮することが重要である。既存の帯域制御方式として、Round Robinがある(非特許文献1)。この制御方式、は実ネットワークでも利用されており、QoSの観点で帯域を公平に割り当てる制御を実施する。また、QoEに基づいて割当帯域を制御する既存の帯域制御方式として、非特許文献2がある。
Remzi H. Arpaci-Dusseeau and Andrea C. Arpaci-Dusseau, "Operating Systems: Three Easy Pieces", Arpaci-Dusseau Books, 2018. T. Hori and T. Ohtsuki, "QoE and Throughput Aware Radio Resource Allocation Algorithm in LTE Network with Users using Different Applications", in Proc 27th Annual International Symposium on Personal, Indoor, Mobile Radio Communications (PIMRC), pp.1-6, Sep. 2016.
QoEの観点で制御を行うためには、MOS(Mean Opinion Score)などの定量的なQoE指標に基づいた帯域制御を行う必要がある。また、ネットワークを利用するユーザ数は時々刻々と変化するため、こうしたネットワークの変化に対しても、動的に割当帯域を変更することで十分に帯域を活用する必要がある。
図1は、アプリケーションごとに異なるQoSとQoEの関係性の一例を示す図である。図1では、QoSとしてスループットを利用し、アプリケーションとして動画とWebを対象にした場合の、各アプリケーションに対するQoS(スループット)とQoEの関係性がグラフによって示されている。
図1に示されるように、アプリケーションによってQoS(スループット)とQoEの関係性が異なるため、同じQoSであっても、アプリケーションによってQoEが異なる。そのため、複数のアプリケーションそれぞれに対して適切に割当帯域の設定を行う必要がある。
しかし、既存の帯域制御方式には、これら全ての条件を満たすものはない。例えば、非特許文献1の帯域制御方式では、QoSが公平になるよう動的に割当帯域を変更することでネットワークの変化に対しても十分に帯域を活用できるが、定量的なQoEには基づいておらず、かつ、アプリケーションごとに割当帯域を設定できない。
また、実ネットワークで利用されることがある5タプル(宛先IPアドレス、宛先ポート番号、送信元IPアドレス、送信元ポート番号、L4プロトコル)を用いた帯域制御方式は、5タプルからユーザ(セッション)ごとのアプリケーションを識別することで、アプリケーションごとに割当帯域を設定し、ネットワーク変化に対しても十分に帯域を活用できるが、定量的なQoE指標に基づいていない。
さらに、非特許文献2の帯域制御方式は、定量的なQoE指標に基づき、かつアプリケーションごとに割当帯域を設定することができるが、動的に割当帯域を変更することができないため、ネットワークの変化に対して十分に帯域を活用できない。
仮に、これら3つの既存方式を組み合わせた場合においても、定量的なQoE指標に基づき、かつ、アプリケーションごとに割当帯域を設定することはできるが、動的に割当帯域を変更することができず、ネットワークの変化に対して十分に帯域を活用できないため、上記の条件を全て満たすことはできない。これは、既存方式の組み合わせはアプリケーション状態を保持しておらず、通信途中のユーザ(セッション)に対するQoEを適切に計算できないためである。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、時間的に変化するネットワーク環境において複数種類のアプリケーションを制御対象とした場合におけるQoEの低いセッションを削減可能とすることを目的とする。
そこで上記課題を解決するため、制御装置は、ネットワークにおいて通信中である、複数の種別のアプリケーションに係る複数のセッションのそれぞれについて、当該セッションに係るアプリケーションの種別に応じて異なるQoE予測値の計算方法において必要となる、前記種別に応じたアプリケーション情報を複数のタイミングで取得する取得部と、前記アプリケーションごとに当該アプリケーションの種別に応じた前記計算方法及び前記アプリケーション情報に基づいて計算することで得られる前記各セッションのQoE予測値と、前記ネットワークの帯域に対する条件とに基づいて、前記複数のセッションのそれぞれの割当帯域を前記複数のタイミングで探索する探索部と、前記探索部により探索された割当帯域に基づいて、前記各セッションに対する帯域の割当を前記複数のタイミングで制御する制御部と、を有する。
時間的に変化するネットワーク環境において複数種類のアプリケーションを制御対象とした場合におけるQoEの低いセッション数を削減可能とすることができる。
アプリケーションごとに異なるQoSとQoEの関係性の一例を示す図である。 第1の実施の形態における制御装置10のハードウェア構成例を示す図である。 第1の実施の形態における制御装置10の機能構成例を示す図である。 第1の実施の形態の制御装置10が実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。 アプリケーション情報記憶部14の構成例を示す図である。 第1の実施の形態における最適割当帯域の探索処理の処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。 第2の実施の形態における最適割当帯域の探索処理の処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。 第3の実施の形態における最適割当帯域の探索処理の処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。 第4の実施の形態における最適割当帯域の探索処理の処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。 第5の実施の形態における最適割当帯域の探索処理の処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図2は、第1の実施の形態における制御装置10のハードウェア構成例を示す図である。図2の制御装置10は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置100、補助記憶装置102、メモリ装置103、CPU104、及びインタフェース装置105等を有する。
制御装置10での処理を実現するプログラムは、CD-ROM等の記録媒体101によって提供される。プログラムを記憶した記録媒体101がドライブ装置100にセットされると、プログラムが記録媒体101からドライブ装置100を介して補助記憶装置102にインストールされる。但し、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体101より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置102は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
メモリ装置103は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムを読み出して格納する。CPU104は、メモリ装置103に格納されたプログラムに従って制御装置10に係る機能を実行する。インタフェース装置105は、ネットワークに接続するためのインタフェースとして用いられる。
図3は、第1の実施の形態における制御装置10の機能構成例を示す図である。制御装置10は、通信に利用されている各セッションの情報を入力として、各セッションに対する最適な割当帯域を探索し、制御する。セッション情報は、5タプルで表される、セッションの識別情報である。5タプルは、宛先IPアドレス、宛先ポート番号、送信元IPアドレス、送信元ポート番号、L4プロトコルで表される組のことをいう。
図3において、制御装置10は、アプリケーション情報取得部11、最適割当帯域探索部12及び最適割当帯域制御部13等を有する。これら各部は、制御装置10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU104に実行させる処理により実現される。制御装置10は、また、アプリケーション情報記憶部14を利用する。これらアプリケーション情報記憶部14は、例えば、補助記憶装置102、又は制御装置10にネットワークを介して接続可能な記憶装置等を用いて実現可能である。
以下、制御装置10が実行する処理手順について説明する。図4は、第1の実施の形態の制御装置10が実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。図4の処理手順は、複数のタイミングで(例えば、定期的(例えば、2秒周期等)に)繰り返し実行される。
ステップS10において、アプリケーション情報取得部11は、入力された1以上のセッション情報に係る各セッション(以下、当該各セッションのそれぞれを「対象セッション」という。)に対応するアプリケーション情報をアプリケーション情報記憶部14から取得する。なお、アプリケーション情報取得部11には、現在通信中の各セッションのセッション情報が入力される。例えば、ネットワークを流れるパケットのヘッダ情報を取得することでこのようなセッション情報が取得されてもよい。
図5は、アプリケーション情報記憶部14の構成例を示す図である。図5に示されるように、アプリケーション情報記憶部14には、現在通信中の各セッションのセッション情報に対応付けてアプリケーション情報が記憶されている。ここで、アプリケーション情報は通信中に時々刻々と更新されるものと仮定する。したがって、アプリケーション情報記憶部14に記憶されている情報は、ユーザ等によって入力されてもよいし、ネットワークを監視する装置など、外部装置によって自動的に入力されてもよい。又はアプリケーション情報取得部11が、ネットワークを流れるパケット情報を取得し、パケット情報からアプリケーション情報を推定することで、アプリケーション情報記憶部14を更新してもよい。
図5に示されるように、アプリケーション情報は、アプリケーション種別、バッファ長、再生停止情報、ビットレート系列及び通信時間等のパラメータを含む。図5の例では、Webのセッション(アプリケーション種別が「Web」であるセッション)が1つ有り、動画のセッション(アプリケーション種別が「動画」であるセッション)が2つ有る例が示されている。
アプリケーション情報を構成するパラメータのうち、Webのセッション(以下、「Webセッション」という。)のアプリケーション情報は、アプリケーション種別及び通信時間から構成される。アプリケーション種別とは、セッションに対応するアプリケーションの種別である。本実施の形態では、アプリケーションの種別は「Web」又は「動画」に分類される。通信時間とは、セッションが通信を開始してからほぼ現時点までの経過時間を表す。
一方、動画のセッション(以下、「動画セッション」という。)のアプリケーション情報は、アプリケーション種別、バッファ長、再生停止情報及びビットレート系列を含む。バッファ長とは、動画セッションのクライアント(例えば、PC(Personal Computer)、スマートフォン又はタブレット端末等の視聴端末)において、現在バッファリングされており、さらに未再生の動画データの時間長である。ここで、バッファリングとは、端末で受信した動画データを再生する前に端末のメモリ上に蓄積しておくことを意味する。再生停止情報とは、再生停止の発生時刻及び終了時刻の組の配列である。例えば、[(0,2)]は、再生停止が一回発生しており、通信開始から2秒後まで再生が停止していたことを表す。ビットレート系列とは、任意のメディア時間ごとの平均ビットレートの配列である。例えば、[700,1000]は、メディア時間で0秒から10秒までの平均ビットレートが700kbpsであり、10秒から20秒までの平均ビットレートが1000kbpsであることを表す。但し、これらは一例であり、QoE予測時に必要となる変数に応じて保持されるパラメータは異なってよい。QoE予測時に必要となる変数の例として、上記以外にはフレームレートや解像度等が挙げられる。
続いて、最適割当帯域探索部12は、各対象セッションに対するQoE予測値のうち、最小となるQoE予測値が増加するような、各対象セッションへの割当帯域(最適割当帯域)を探索する(S20)。
QoE予測値とは、各セッションに対して或る帯域を割り当てた後の少し先の時点において得られるQoEの推定値をいう。少し先の時点とは、例えば、動画においては帯域割当時に受信中のチャンクを含めずに1チャンク先のチャンクを受信完了した時点等であり、Webにおいては、コンテンツに含まれる推定データ量(500KBなど)を受信完了した時点等である。但し、動画においては帯域割当時に受信中のチャンクを含めずにhチャンク先のチャンクを受信完了した時点におけるQoEの推定値がQoE予測値とされてもよい。Webにおいては、各セッションの通信開始から予め設定した時間分経過した時点におけるQoEの推定値がQoE予測値とされてもよい。
続いて、最適割当帯域制御部13は、最適割当帯域探索部12によって探索された最適割当帯域に基づいて各セッションに対する割当帯域の制御を実施する(S30)。例えば、ルータで制御を実施する場合、最適割当帯域制御部13は、各セッションが単位時間当たりに送出することのできるデータ量を、最適割当帯域に基づく重み付けなどによって制御を実施する。例えば、全帯域が10Mbpsの帯域に3つのセッションがあり、(2Mbps,2Mbps,6Mbps)と割当を実施する場合、各セッションに対する重みとして(0.2,0.2,0.6)を設定することで、最適割当帯域に基づく重み付けを行うことができる。
続いて、ステップS20の詳細について説明する。図6は、第1の実施の形態における最適割当帯域の探索処理の処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。
ステップS400において、最適割当帯域探索部12は、targetQoE、bw及びbw'の各変数に初期値を設定する。ここで、targetQoE∈[1,5]は、対象となる全てのセッションi(i=1,2,…,N)が最低限満たすべきQoE予測値を表し、bw={bw}∈Rは割当帯域候補ベクトル(但し、Rは実数の集合(以降についても同様))を表し、bw'={bw'}∈Rは、最適割当を表し、割当帯域のN次元ベクトルで表される。
具体的には、最適割当帯域探索部12は、targetQoEに対して、初期値としてQoEinitを設定する。また、最適割当帯域探索部12は、bw={bw}∈Rにおける各要素bw(i=1,2,…,N)に対して、初期値としてbwinitを設定する。また、最適割当帯域探索部12は、bw'に対して、初期値としてbwを設定(代入)する。QoEinitには、例えば、1が設定され,bwinitには、例えば、100kbpsを設定されてもよい。
続くステップS410~S490において、最適割当帯域探索部12は、帯域条件(閾値)が満たされなくなるまで、各対象セッションについて、品質条件を満たす割当帯域を探索する。品質条件は、各対象セッションのQoE予測値が満たすべき条件(閾値)を表しており、本実施の形態では、各対象セッションのQoE予測値がtargetQoE以上となることである。また、帯域条件は、割当帯域候補ベクトルbwの各要素bwの総和Σi=1 bwが利用可能帯域bwtotal以下となることである。
ステップS410において、最適割当帯域探索部12は、変数iに1を代入する。変数iは、対象セッションのそれぞれを識別するための変数である。以下、i番目の対象セッションを「セッションi」という。
ステップS420において、最適割当帯域探索部12は、セッションiのQoE予測値であるQoE(i=1、2、…、N)をセッションiのアプリケーション情報とbwとに基づいて計算する。QoEは、セッションiに対してbwを割り当てたときの少し先の時点におけるQoEを表す。QoEの予測は、bwからアプリケーション情報の予測値を計算するステップ、アプリケーション情報からQoEを計算するステップの2つに分かれる。
各ステップはセッションが動画かWebかによって異なるので、まずは動画に関して説明を行う。セッションiに対応するアプリケーション種別が動画の場合、最適割当帯域探索部12は、セッションiにbwを割り当てた場合の再生停止情報及びビットレート系列のそれぞれの予測値を計算する。再生停止情報およびビットレート系列は、チャンク長およびビットレート選択アルゴリズムを用いて推定する。
そこで、まずはチャンク長とビットレート選択アルゴリズムについて説明する。チャンク長は、1つの動画コンテンツを複数の塊に分割した際の、1つの塊がもつ動画の長さを意味する。また、この1つの塊をチャンクという。例えば、60秒の動画を30個のチャンクに分割した場合、チャンク長は2秒となる。チャンク長は、動画配信サービス事業者の設定ごとに異なるため、各動画配信サービス事業者の動画をダウンロードする際に端末で測定してもよいし、一般的に利用されているチャンク長を代表値として利用してもよい。また、それぞれのチャンクは、複数のビットレートで再エンコードされて配信サーバに保存されている。動画プレイヤは、ビットレート選択アルゴリズムを用いて現在のネットワーク状況・バッファ状況に適したビットレートを選択し、そのビットレートでエンコードされたチャンクを要求する。動画プレイヤは、チャンクを受信しながら随時再生を行っていく。ビットレート選択アルゴリズムの例として、直近のチャンクを受信した際の平均スループットを超えない最大のビットレートを選択するアルゴリズムがある。ビットレート選択アルゴリズムもチャンク長と同様に、動画配信事業者の動画をダウンロードする際にアルゴリズムの挙動を測定して推定してもよいし、特定のアルゴリズムが使われているものと仮定してもよい。
これらを用いて再生停止情報およびビットレート系列の推定値が計算される。まず、ビットレート系列は、ビットレート選択アルゴリズムに従って推定することができる。例えば、現在のビットレート系列を[700,1000]、選択アルゴリズムに従って選択されたビットレートを500kbpsとすると、ビットレート系列は[700,1000,500]のように計算される。再生停止情報は、バッファ長の推移を推定することにより推定することができる。例えば、バッファ長が実時間で2秒から4秒まで0であった場合、再生停止が1回発生し、再生停止時間が2秒であったと判断できる。バッファ長の推移は、ビットレート選択アルゴリズムとチャンク長およびbwを用いて推定できる。例として、チャンク長を2秒、現在のバッファ長を1秒、bwを250kbps、現在の再生停止情報を[(0,2)]、現在の時刻を4、次に要求するチャンクのビットレートを500kbpsとした場合を考える。ここで、500kbpsはビットレート選択アルゴリズムに従って決定したものとする。要求したチャンクを受信するためには500kbps×2秒=1000kbitsのデータを受信する必要があるため、250kbpsの帯域で受信すると、受信に4秒かかる。現在のバッファ長は1秒であるため、1秒後にバッファ長は0となり、再生停止状態が3秒経過した後にチャンクの受信が完了しバッファ長が2秒になると計算することができる。このとき、再生停止情報は[(0,2),(5,8)]と推定することができる。
一方、セッションiに対応するアプリケーション種別がWebの場合、最適割当帯域探索部12は、セッションiにbwを割り当てた場合の少し先の時点における通信時間の推定値を計算する。通信時間は、Webコンテンツサイズを用いて推定する。例えば、Webコンテンツサイズを500kB、bwを1000kbpsとした場合、通信時間は500×8/1000=4秒と計算することができる。ここで、バイトとビットの単位を変換するため、Webコンテンツサイズを8倍した。Webコンテンツサイズは、事前に代表的なWebサイトのコンテンツサイズを実際にダウンロードすることで取得し、それらの平均値を用いてもよい。次に、最適割当帯域探索部12は、推定されたアプリケーション情報を公知のQoE推定モデルに入力することで、QoEを計算する。例えば、セッションiに対応するアプリケーション種別が動画の場合、再生停止情報及びビットレート系列のそれぞれの推定値が、公知のQoE推定モデル(例えば、「K. Yamagishi, and T. Hayashi, "Parametric Quality-Estimation Model for Adaptive-Bitrate-Streaming Services", IEEE Transactions on Multimedia, vol. 19, no. 7, pp. 1545-1557, Jul. 2017」参照)に入力されることで計算されてもよい。一方、セッションiに対応するアプリケーション種別がWebの場合、通信時間の推定値が、公知のQoE推定モデル(例えば、「T. Tominaga, et al., "Web-Browsing QoE Estimation Model", IEICE Transactions on Communications, vol. E100-B, no. 10, pp. 1837-1845, Oct. 2017」参照)に入力されることで計算されてもよい。
なお、bwをセッションiに割り当てた場合の少し先の時点における再生停止情報及びビットレート系列のそれぞれの推定値や、bwをセッションiに割り当てた場合の少し先の時点における通信時間の推定値については、例えば、或るセッションに関して、割当帯域ごとに実験によって得られた値が予め補助記憶装置102等に記憶されており、当該値が推定値として利用されてもよい。
続いて、最適割当帯域探索部12は、QoEがtargetQoE以上であるか否かを判定する(S430)。すなわち、QoEが品質条件を満たすか否かが判定される。
QoEがtargetQoE未満である場合(S440でNo)、最適割当帯域探索部12は、bwをαだけ増加してステップS420に戻る。したがって、QoEがtargetQoE以上になるまでQoEの計算が繰り返される。なお、αは予め設定されるパラメータである。但し、QoE≧targetQoEとなった場合、セッションiの割当帯域はその時点におけるbwとしてステップS450以降に進む。
一方、QoEがtargetQoE以上である場合(S440でYes)、最適割当帯域探索部12は、変数iに1を加算して(S450)、変数iの値とN(対象セッションの総数)とを比較する(S460)。変数iの値がN以下である場合(S450でNo)、最適割当帯域探索部12は、セッションiについてステップS420以降を実行する。変数iの値がNより大きい場合(S460でYes)、ステップS470へ進む。したがって、ステップS470へ進む時点において、全ての対象セッションについて、品質条件を満たすbwが特定される。
ステップS470において、最適割当帯域探索部12は、bwが帯域条件を満たしているか否かを判定する。すなわち、割当帯域候補ベクトルbwの各要素bwの総和Σi=1 bwが利用可能帯域bwtotal以下であるか否かが判定される。
bwが帯域条件を満たしている場合(S470でYes)、最適割当帯域探索部12は、bw'をbwに更新し(S480)、targetQoEをβだけ増加させて(S490)、ステップS410以降を繰り返す。一方、bwが帯域条件を満たしていない場合(S470でNo)、最適割当帯域探索部12は、bw'を最適割当帯域として最適割当帯域制御部13に出力する(S500)。
以下、具体例に基づいて、最適割当帯域の探索処理の処理手順を説明する。当該具体例において、QoEinit=1.0、bwinit=250、α=250、β=1.0、bwtotal=1500、N=3とし、セッション1をWebセッション、セッション2をバッファ長5秒の動画セッション、セッション3をバッファ長3秒の動画セッションとする。
ステップS400において、各変数の初期値は以下のように設定される。
targetQoE=1.0、bw'=bw=(250,250,250)
ステップS410以降(1回目)において、各セッションについて、例えば、品質条件を満たす割当帯域bwが次のように探索される。
bw=250の時、QoE=1.0≧targetQoE=1.0
bw=250の時、QoE=3.5≧targetQoE=1.0
bw=250の時、QoE=2.5≧targetQoE=1.0
この場合、全てのbwが初期値の状態で品質条件を満たすためαによって更新することなくステップS470へ進む。
ステップS470(1回目)において、対象セッション全体について、帯域条件を満たすか否かが以下のように判定される。
bw+bw+bw=250+250+250=750≦bwtotal=1500
この場合、帯域条件を満たすため、targetQoE及びbw'のそれぞれが次のように更新されてステップS410に戻る。
targetQoE=targetQoE+β=1.0+1.0=2.0
bw'=bw=(250,250,250)
ステップS410以降(2回目)において、bw=250の時、QoE=1.0<targetQoE=2.0のため、bwが以下のように更新される。
bw=bw+α=250+250=500
その後、例えば、各セッションについて、品質条件を満たす割当帯域bwが次のように探索される。
bw=500の時、QoE=2.0≧targetQoE=2.0
bw=250の時、QoE=3.5≧targetQoE=2.0
bw=250の時、QoE=2.5≧targetQoE=2.0
この状態で全てのbwが品質条件を満たすためステップS470へ進む。
ステップS470(2回目)において、対象セッション全体について、帯域条件を満たすか否かが以下のように判定される。
bw+bw+bw=500+250+250=1000≦bwtotal=1500
この場合、帯域条件を満たすため、targetQoE及びbw'のそれぞれが次のように更新されてステップS410に戻る。
targetQoE=targetQoE+β=2.0+1.0=3.0
bw'=bw=(500,250,250)
ステップS410以降(3回目)において、bw=500の時、QoE=2.0<targetQoE=3.0のため、bwが以下のように更新される。
bw=bw+α=500+250=750
その後、各セッションについて、例えば、品質条件を満たす割当帯域bw及びbwが次のように探索される。
bw=750の時、QoE=3.0≧targetQoE=3.0
bw=250の時、QoE=3.5≧targetQoE=3.0
一方、bw=250の時、QoE=2.5<targetQoE=3.0のため、bwが以下のように更新される。
bw=bw+α=250+250=500
その結果、品質条件を満たす割当帯域bwが次のように探索される。
bw=500の時、QoE=3.0≧targetQoE=3.0
この状態で全てのbwが品質条件を満たすためステップS470へ進む。
ステップS470(3回目)において、対象セッション全体について、帯域条件を満たすか否かが以下のように判定される。
bw+bw+bw=750+250+500=1500≦bwtotal=1500
この場合、帯域条件を満たすため、targetQoE及びbw'のそれぞれが次のように更新されてステップS410に戻る。
targetQoE=targetQoE+β=3.0+1.0=4.0
bw'=bw=(750,250,500)
ステップS410以降(4回目)において、bw=750の時、QoE=3.0<targetQoE=4.0のため、bwが以下のように更新される。
bw=bw+α=750+250=1000
bw=1000の時、QoE=4.0≧targetQoE=4.0
bw=250の時、QoE=3.5<targetQoE=4.0のため、bwが以下のように更新される。
bw=bw+α=250+250=500
その結果、品質条件を満たす割当帯域bwが次のように探索される。
bw=500の時、QoE=4.0≧targetQoE=4.0、
bw=500の時、QoE=3.0<targetQoE=4.0のため、bwが以下のように更新される。
bw=bw+α=500+250=750
また、bw=750の時、QoE=3.5<targetQoE=4.0のため、bwが以下のように更新される。
bw=bw+α=750+250=1000
その結果、品質条件を満たす割当帯域bwが次のように探索される。
bw=1000の時、QoE=4.0≧targetQoE=4.0、
この状態で全てのbwが品質条件を満たすためステップS470へ進む。
ステップS470(4回目)。において、対象セッション全体について、帯域条件を満たすか否かが以下のように判定される。
bw+bw+bw=1000+500+1000=2500>bwtotal=1500
この場合、帯域条件が満たされないため、現時点のbw'=(750,250,500)が出力され、探索が終了する。
上述したように、第1の実施の形態によれば、複数のタイミングにおいて、複数の種別のアプリケーションに対応する複数のセッションのそれぞれQoE予測値に基づいて、各セッションの割当帯域が探索される。
したがって、時間的に変化するネットワーク環境において複数種類のアプリケーションを制御対象とした場合におけるQoEの低いセッション数を削減可能とすることができる。その結果、既存のネットワーク設備を効率的に利用しつつQoEの低いセッション数をより削減することが可能となる。更に、将来の設備投資やユーザ解約リスクの低減が可能となる。
次に,第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では第1の実施の形態と異なる点について説明する。第2の実施の形態において特に言及されない点については,第1の実施の形態と同様でもよい。
第2の実施の形態では、図4のステップS20の処理手順が第1の実施の形態と異なる。第1の実施の形態において、動画セッションの割当帯域は、バッファ長予測値が考慮されずに決定される。バッファ長予測値を考慮しない場合、再生停止の発生リスクが増加し、最終的なQoEの低下を引き起こす可能性が高まる。そこで、第2の実施の形態のステップS20では、第1の実施の形態における品質条件に加え、動画セッションのバッファ長予測値が満たすべき条件が設定される。このような品質条件下で最適な割当帯域を探索するためには、割当帯域とQoE予測値の関係に加え、割当帯域とバッファ長予測値の関係が必要となる。後者の関係は、例えば、「池上大介, 本多泰理, 山本浩司, 野尻秀樹, 高橋玲, "プログレッシブダウンロード系サービスの停止時間推定法", 信学技報, vol. 111, no. 278, CQ2011-59, pp. 91-96, 2011年11月」に記載された技術を利用すれば予測可能である。
図7は、第2の実施の形態における最適割当帯域の探索処理の処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。図7中、図6と同一ステップには同一ステップ番号を付し、その説明は適宜省略する。
図7では、ステップS420がS420aに置換されている。また、ステップS440とS450との間に、ステップS441及びS442が追加されている。
ステップS420aにおいて、最適割当帯域探索部12は、QoE予測値に加え、セッションiのバッファ長予測値bufferを計算する。
ステップS441及びS442は、品質条件に対して、QoEがtargetQoE以上であることに加え、動画セッションiのバッファ長予測値bufferがバッファ長閾値bufferth以上であるという条件が追加されることを実現するためのステップである。
すなわち、ステップS441において、最適割当帯域探索部12は、セッションiのアプリケーション種別が「動画」であるか否かを判定する。セッションiのアプリケーション種別が「動画」である場合(S441でYes)、最適割当帯域探索部12は、セッションiのバッファ長予測値bufferがバッファ長閾値bufferth以上であるか否かを判定する(S442)。バッファ長予測値bufferがバッファ長閾値bufferth未満である場合(S442でNo)、ステップS430に進む。バッファ長予測値bufferがバッファ長閾値bufferth以上である場合(S442でYes)、ステップS450へ進む。
次に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態では第1の実施の形態と異なる点について説明する。第3の実施の形態において特に言及されない点については、第1の実施の形態と同様でもよい。
第3の実施の形態では、図4のステップS20の処理手順が第1の実施の形態と異なる。第3の実施の形態のステップS20では、QoE予測値があらかじめ与えられた閾値targetQoE以上となるセッション数が増加するように割当帯域が探索される。
図8は、第3の実施の形態における最適割当帯域の探索処理の処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。図8中、図6と同一ステップには同一ステップ番号を付し、その説明は適宜省略する。
図8では、ステップS400がS400aに置換されている。また、ステップS410~S460の代わりにステップS510及びS520が実行される。更に、ステップS490の代わりにステップS530が実行される。
ステップS400aにおいて、最適割当帯域探索部12は、更に、変数Uを初期化(U={1,2,…N})する。U={1,2,…N}は、セッション番号の集合を示す変数である。
ステップS510において、最適割当帯域探索部12は、集合Uに係るセッションの中で、QoE予測値QoEがtargetQoE以上となるために必要な割当帯域が最も少ないセッションi'を計算(特定)する。なお、ステップS510において、f(bw)は、割当帯域bwを入力としてQoE予測値QoEを出力する関数を表す。
続くステップS520において、最適割当帯域探索部12は、bwi'をQoEi'がtargetQoE以上となる最小の割当帯域とする。
また、ステップS530において、最適割当帯域探索部12は、集合Uからi'を除いた差集合を集合Uに代入する。
最適割当帯域探索部12は、上記の処理を帯域条件が満たされなくなるまで繰り返す(S470)。なお、第3の実施形態は、第2の実施の形態に記載した動画セッションのバッファ長に関する条件と組み合わせてもよい。この場合、ステップS510及びS520における条件の部分を「f(bw)≧ targetQoE && buffer ≧ bufferth」とすればよい。但し、アプリケーション種別が動画であるセッションにのみ「buffer ≧ bufferth」の条件が適用されるようにする。
次に,第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態では第1の実施の形態と異なる点について説明する。第4の実施の形態において特に言及されない点については,第1の実施の形態と同様でもよい。
第4の実施の形態では、図4のステップS20の処理手順が第1の実施の形態と異なる。第4の実施の形態のステップS20では、QoE予測値の平均が増加するように割当帯域が探索される。
図9は、第4の実施の形態における最適割当帯域の探索処理の処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。図9中、図6と同一ステップには同一ステップ番号を付し、その説明は適宜省略する。
図9では、ステップS400がS400bに置換されている。また、ステップS410~S460の代わりにステップS610及びS620が実行され、ステップS490は実行されない。
ステップS410bでは、targetQoEの初期化は行われない。図9の処理手順では、targetQoEは使用されないからである。
ステップS610において、最適割当帯域探索部12は、割当帯域をαだけ増加させた場合のQoE予測値の増加量が最大となるセッションi'を計算(特定)する。なお、ステップS610において、f(bw)は、割当帯域bwを入力としてQoE予測値QoEを出力する関数を表す。
続くステップS620において、最適割当帯域探索部12は、bwi'をαだけ増加させる。
最適割当帯域探索部12は、上記の処理を帯域条件が満たされなくなるまで繰り返す。なお、第4の実施形態は、第2の実施の形態に記載した動画セッションのバッファ長に関する条件と組み合わせてもよい。この場合、ステップS610において、アプリケーション種別が動画であるセッションについては、「buffer ≧ bufferth」を満たすセッションのみが、セッションi'の候補とされるようにすればよい。
次に、第5の実施の形態について説明する。第5の実施の形態では第1の実施の形態と異なる点について説明する。第5の実施の形態において特に言及されない点については、第1の実施の形態と同様でもよい。
第5の実施の形態では、図4のステップS20の処理手順が第1の実施の形態と異なる。第5の実施の形態のステップS20では、QoE予測値の最小値が増加するように割当帯域が探索される。
図10は、第5の実施の形態における最適割当帯域の探索処理の処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。図10中、図9と同一ステップには同一ステップ番号を付し、その説明は適宜省略する。
図10では、ステップS610の代わりにステップS610aが実行される。ステップS610aにおいて、最適割当帯域探索部12は、現在の割当帯域bwにおけるQoE予測値が最小となるセッションi'を計算(特定)する。なお、ステップS610aにおいて、f(bw)は、割当帯域bwを入力としてQoE予測値QoEを出力する関数を表す。
なお、第5の実施形態は、第2の実施の形態に記載した動画セッションのバッファ長に関する条件と組み合わせてもよい。この場合、ステップS610aにおいて、セッションi'のアプリケーション種別が動画であった場合、ステップS620において、セッションi'のバッファ予測値が「bufferi' ≧ bufferth」を満たすまで、bwi'にαを加え続けるようにすればよい。
なお、上記各実施の形態において、アプリケーション情報取得部11は、取得部の一例である。最適割当帯域探索部12は、探索部の一例である。最適割当帯域制御部13は、制御部の一例である。
以上,本発明の実施の形態について詳述したが,本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく,請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において,種々の変形・変更が可能である。
本出願は、2020年2月21日に出願された国際特許出願第PCT/JP2020/007227号に基づきその優先権を主張するものであり、同国際特許出願の全内容を参照することにより本願に援用する。
10 制御装置
11 アプリケーション情報取得部
12 最適割当帯域探索部
13 最適割当帯域制御部
14 アプリケーション情報記憶部
100 ドライブ装置
101 記録媒体
102 補助記憶装置
103 メモリ装置
104 CPU
105 インタフェース装置
B バス

Claims (8)

  1. ネットワークにおいて通信中である、複数の種別のアプリケーションに係る複数のセッションのそれぞれについて、当該セッションに係るアプリケーションの種別に応じて異なるQoE予測値の計算方法において必要となる、前記種別に応じたアプリケーション情報を複数のタイミングで取得する取得部と、
    前記アプリケーションごとに当該アプリケーションの種別に応じた前記計算方法及び前記アプリケーション情報に基づいて計算することで得られる前記各セッションのQoE予測値と、前記ネットワークの帯域に対する条件とに基づいて、前記複数のセッションのそれぞれの割当帯域を前記複数のタイミングで探索する探索部と、
    前記探索部により探索された割当帯域に基づいて、前記各セッションに対する帯域の割当を前記複数のタイミングで制御する制御部と、
    を有することを特徴とする制御装置。
  2. 前記探索部は,前記QoE予測値が最小であるセッションのQoE予測値が増加するように、前記割当帯域を探索する、
    ことを特徴とする請求項1記載の制御装置。
  3. 前記探索部は,前記各セッションのQoE予測値が閾値以上となるセッション数が増加するように、前記割当帯域を探索する、
    ことを特徴とする請求項1記載の制御装置。
  4. 前記探索部は,前記各セッションのQoE予測値の平均が増加するように、前記割当帯域を探索する、
    ことを特徴とする請求項1記載の制御装置。
  5. 前記探索部は,動画のセッションに関する端末におけるバッファ長予測値が閾値以上となるように、前記割当帯域を探索する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4いずれか一項記載の制御装置。
  6. 前記探索部は、前記QoE予測値の最小値が増加するように、前記割当帯域を探索する、
    ことを特徴とする請求項1記載の制御装置。
  7. ネットワークにおいて通信中である、複数の種別のアプリケーションに係る複数のセッションのそれぞれについて、当該セッションに係るアプリケーションの種別に応じて異なるQoE予測値の計算方法において必要となる、前記種別に応じたアプリケーション情報を複数のタイミングで取得する取得手順と、
    前記アプリケーションごとに当該アプリケーションの種別に応じた前記計算方法及び前記アプリケーション情報に基づいて計算することで得られる前記各セッションのQoE予測値と、前記ネットワークの帯域に対する条件とに基づいて、前記複数のセッションのそれぞれの割当帯域を前記複数のタイミングで探索する探索手順と、
    前記探索手順において探索された割当帯域に基づいて、前記各セッションに対する帯域の割当を前記複数のタイミングで制御する制御手順と、
    をコンピュータが実行することを特徴とする制御方法。
  8. ネットワークにおいて通信中である、複数の種別のアプリケーションに係る複数のセッションのそれぞれについて、当該セッションに係るアプリケーションの種別に応じて異なるQoE予測値の計算方法において必要となる、前記種別に応じたアプリケーション情報を複数のタイミングで取得する取得手順と、
    前記アプリケーションごとに当該アプリケーションの種別に応じた前記計算方法及び前記アプリケーション情報に基づいて計算することで得られる前記各セッションのQoE予測値と、前記ネットワークの帯域に対する条件とに基づいて、前記複数のセッションのそれぞれの割当帯域を前記複数のタイミングで探索する探索手順と、
    前記探索手順において探索された割当帯域に基づいて、前記各セッションに対する帯域の割当を前記複数のタイミングで制御する制御手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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