JP7422018B2 - 車両制御システム、及び車両制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両制御システム、及び車両制御方法に関する。
車内の乗員がドアを開けようとする挙動が検出された場合に、後方車両や二輪車等の対象物の接近を通知する車載警報装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1では、乗員がドアノブに手を伸ばそうとしていることを検出すると、車内ドアノブの近傍に設置された光源(LED素子等)及びスピーカによって点灯・発音を行っている。
特開2015-209154号公報
しかし、従来の構成は、乗員が降車するつもりがなく、たまたまドアノブに手を伸ばした場合も、ドアノブ近傍の光源及びスピーカで対象物の接近を通知するので、乗員にとって煩わしい通知となるおそれがある。また、乗員がドア側を向いていない場合、乗員はドアノブ近傍の光源の点灯には気づかない。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、乗員の状態に合わせた適切な通知をし易くすることを目的とする。
上記目的を達成するための第1態様として、車両に対する通知対象物の接近を検出する接近検出部と、前記車両内の乗員の視線又は顔の向きを特定可能な第1部位の向きを検出する向き検出部と、前記乗員の第1部位と異なる第2部位の動作に基づき前記乗員の降車に関する所定動作を検出する動作検出部と、可聴音により前記乗員に対して通知する第1通知部と、可視光により前記乗員に対して通知する第2通知部と、前記接近検出部によって前記通知対象物の接近が検出される場合、前記向き検出部と前記動作検出部の検出結果の組合せに基づいて、前記第1通知部及び前記第2通知部のうちの利用対象の通知部の特定を含む通知態様と、利用対象の通知部による通知タイミングとを決定する通知関連決定部と、前記通知関連決定部の決定結果に基づいて、前記第1通知部及び前記第2通知部のうちの利用対象の通知部により、前記通知タイミングで前記通知対象物の接近を通知する通知制御部と、を備える車両制御システムが挙げられる
上記車両制御システムにおいて、前記通知関連決定部は、前記通知対象物の接近が検出されるときに、前記動作検出部によって、前記所定動作として、前記乗員が前記車両のドアを開けようとする動作が検出され、且つ、前記向き検出部によって前記乗員の第1部位が前記ドアを向いていることが検出された場合、前記通知態様として、前記第1通知部及び前記第2通知部の両方を利用対象に決定すると共に、前記通知タイミングとして、前記第1通知部及び前記第2通知部での同時通知を決定してもよい。
上記車両制御システムにおいて、前記通知関連決定部は、前記接近検出部によって前記通知対象物の接近が検出されるときに、前記動作検出部によって、前記所定動作として、前記乗員が前記車両のドアを開けようとする動作が検出され、且つ、前記向き検出部によって前記乗員の前記第1部位が前記ドアを向いていないことが検出された場合、前記通知態様として、前記第1通知部及び前記第2通知部の両方を利用対象に決定すると共に、前記通知タイミングとして、前記第1通知部で通知した後に前記第2通知部で通知するタイミングを決定してもよい。
上記車両制御システムにおいて、前記通知制御部は、前記第1通知部で通知した後に、前記向き検出部によって前記乗員の第1部材が前記ドアに向いていることが検出された場合に、前記第2通知部で通知してもよい。
上記車両制御システムにおいて、前記車両のドアの開閉状態を検出するドア開閉検出部と、前記ドアを制御するドア制御部と、を備え、前記通知関連決定部は、前記通知対象物の接近が検出されるときに、前記ドア開閉検出部によって前記ドアが開状態と検出され、且つ、前記向き検出部によって前記乗員の第1部位が前記ドアを向いていることが検出された場合、前記通知態様として、前記第1通知部及び前記第2通知部の両方を利用対象にすると共に前記ドアを閉状態に制御することを決定し、前記通知制御部は、前記通知関連決定部の決定結果に基づいて、前記第1通知部及び前記第2通知部の両方で前記通知対象物の接近を通知すると共に、前記ドア制御部によって前記ドアを閉状態に制御してもよい。
上記車両制御システムにおいて、前記通知関連決定部16は、通知対象物の接近が検出されるときに、前記動作検出部によって前記乗員の所定動作が検出されず、且つ、前記向き検出部によって前記乗員の第1部位がドアを向いていることが検出された場合、通知態様として、前記第2通知部を利用対象に決定し、通知タイミングとして、前記乗員の第1部位がドアを向いている期間を決定してもよい。
上記車両制御システムにおいて、前記車両のドアの開閉状態を検出するドア開閉検出部と、前記ドアを制御するドア制御部と、を備え、前記通知関連決定部は、前記通知対象物の接近が検出されるときに、前記ドア開閉検出部によって前記ドアが開状態と検出され、且つ、前記向き検出部によって前記乗員の第1部位が前記ドアを向いていることが検出された場合、前記通知態様として、前記第1通知部及び前記第2通知部の両方を利用対象にすると共に前記ドアを閉状態に制御することを決定し、前記通知制御部は、前記通知関連決定部の決定結果に基づいて、前記第1通知部及び前記第2通知部の両方で前記通知対象物の接近を通知すると共に、前記ドア制御部によって前記ドアを閉状態に制御してもよい。
上記目的を達成するための第2態様として、通知対象物の接近を検出する接近検出部と、可聴音により乗員に対して通知する第1通知部と、可視光により前記乗員に対して通知する第2通知部と、を備える車両の作動を制御するために、コンピュータにより実行される車両制御方法であって、前記接近検出部によって前記通知対象物の接近が検出されるときに、前記乗員の視線又は顔の向きを特定可能な第1部位の向きを検出する向き検出部と、前記乗員の第1部材と異なる第2部位の動作に基づき前記乗員の降車に関する所定動作を検出する動作検出部との検出結果の組合せに基づいて、前記第1通知部及び前記第2通知部のうちの利用対象の通知部の特定を含む通知態様と、利用対象の通知部による通知タイミングとを決定する通知関連決定ステップと、前記通知関連決定ステップの決定結果に基づいて、前記第1通知部及び前記第2通知部のうちの利用対象の通知部により、前記通知タイミングで前記通知対象物の接近を通知する通知制御ステップと、を含む車両制御方法が挙げられる。
本発明によれば、乗員の状態に合わせた適切な通知がし易くなる。
図1は、車両制御システムが搭載された車両の構成図である。 図2は、車体右側のドアを車室側から見た図である。 図3は、車両制御装置の構成図である。 図4は、通知決定テーブルの一例を示す図である。 図5は、ドア閉状態での通知処理を示すフローチャートである。 図6は、図5の通知処理の説明に供する図である。 図7は、図5の通知処理の説明に供する図である。 図8は、図5の通知処理の説明に供する図である。 図10は、図5の通知処理の説明に供する図である。 図5は、ドア開状態での通知処理を示すフローチャートである。 図11は、図10の通知処理の説明に供する図である。 図12は、図10の通知処理の説明に供する図である。 図13は、図10の通知処理の説明に供する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両制御システムが搭載された車両の構成を示す図である。この車両制御システム100は、車両1に設けられた車両制御装置10と、車両1に設けられ、車両制御装置20と電気的に接続された後述するセンサ類や制御対象部品等で構成されている。
[1.車両の構成]
図1を参照して、本実施形態の車両制御装置10が搭載された車両1の構成について説明する。図1に示すように、車両1は、乗車定員5名の乗用車であり、運転席7a、助手席7b、2列目右席7c、2列目中央席7d、及び2列目左席7eを備えている。各席7a~7eには、図示しないシートベルトの装着の有無を検知するシートベルトスイッチ74a~74eが設けられている。
車両1は、右パワーヒンジドア2、左パワーヒンジドア3、右パワースライドドア4、左パワースライドドア5、及びパワーテールゲート6を備えている。右パワーヒンジドア2、左パワーヒンジドア3、右パワースライドドア4、左パワースライドドア5、及びパワーテールゲート6は、本発明のドアに相当する。右パワーヒンジドア2のドアノブには、ドアタッチセンサ101が設けられており、車両1の携帯鍵200を所持したユーザU1は、ドアタッチセンサ101に触れることによって、車両1のドア2~6を解錠することができる。
図1には、車両1の助手席7bにユーザU2が乗車し、2列目左席7fにユーザU3が乗車した場合を例示している。
右パワーヒンジドア2は、電動アクチュエータ(図示しない)により右パワーヒンジドア2を開閉駆動する右PHD(Power Hing Door)駆動部41を備え、左パワーヒンジドア3は、電動アクチュエータにより左パワーヒンジドア3を開閉駆動する左PHD駆動部51を備えている。右パワースライドドア4は、電動アクチュエータにより右パワースライドドア4を開閉駆動する右PSD(Power Slide Door)駆動部42を備え、左パワースライドドア5は、電動アクチュエータにより左パワースライドドア5を開閉駆動する左PSD駆動部52を備えている。パワーテールゲート6は、電動アクチュエータによりパワーテールゲート6を開閉駆動するPTG(Power Tail Gate)駆動部61を備えている。
車両1の前部には車両1の前方を撮影するフロントカメラ30が設けられ、車両1の後部には車両1の後方を撮影するリアカメラ60が設けられている。車両1の右側部には車両1の右側方を撮影する右サイドカメラ40が設けられ、車両1の左側部には車両1の左側方を撮影する左サイドカメラ50が設けられている。これらカメラ30~60によって車両1の周囲の人物の画像を取得可能である。なお、車両1のユーザは、車両1を利用する者を広く含み、例えば、車両1の所有者に限定されず、所有者の家族及び知り合い等を含む。以下の説明において、車両1のユーザが車内か車外かに応じて区別して表記する必要がある場合、車内のユーザを「車内ユーザ」と表記する。
車室のダッシュボードには、運転席7a及び助手席7bに着座する車内ユーザを撮影可能な前席カメラ70、及び表示器31が設けられている。表示器31は液晶ディスプレイ等の公知の表示デバイスを広く適用可能である。車室の天井には、2列目右席7c、2列目中央席7d、及び2列目左席7eに着座する車内ユーザを撮影可能な後席カメラ71が設けられている。
各ドア2~5にはドアの開閉を検知するドアスイッチ75a~75dが設けられている。パワーテールゲート6にはパワーテールゲート6の開閉を検知するドアスイッチ75eが設けられている。さらに、運転席7aの付近には、バッテリ150のオン及びオフを指示するための電源スイッチ72と、シフトレバー73のシフト位置を検知するシフトスイッチ73aが備えられている。バッテリ150がオンであるときは、バッテリ150から車両駆動系等に電力が供給され、バッテリ150がオフであるときには、バッテリ150から車両駆動系等への電力供給が遮断される。
さらに、右パワーヒンジドア2を含む運転席外側領域には、フロント右スピーカ32a及びフロント右ライト33aが設けられ、左パワーヒンジドア3を含む助手席外側領域には、フロント左スピーカ32b及びフロント左ライト33bが設けられている。また、右パワースライドドア4を含む右後席外側領域には、リア右スピーカ32c及びリア右ライト33cが設けられ、左パワースライドドア5には、リア左スピーカ32d及びリア左ライト33dが設けられている。スピーカ32a~32dは、各ドア2~5に車内に向けて配置され、各ドア2~5から車内に向けて可聴音を出力する可聴音ユニットとして機能する。なお、各ドア2~5から車内に向けて可聴音を出力可能な範囲で、各スピーカ32a~32dの位置や数は適宜に変更可能である。
フロント右スピーカ32aは前席右側に位置するので、仮にこのスピーカ32aだけで車内ユーザに音声で警告を行うと、車内ユーザに右パワーヒンジドア2側に注意を向かせたり、最も近くに位置する運転席7aの車内ユーザに警告を行ったりし易くなる。フロント左スピーカ32bは前席左側に位置するので、このスピーカ32bだけで車内ユーザに音声で警告を行うと、車内ユーザに左パワーヒンジドア3側に注意を向かせたり、助手席7bの車内ユーザに警告を行ったりし易くなる。
リア右スピーカ32cは後席右側に位置するので、このスピーカ32cだけで車内ユーザに音声で警告を行うと、車内ユーザに後席右側に注意を向かせたり、後席右側(2列目右席7c)の車内ユーザに警告を行ったりし易くなる。リア左スピーカ32dは後席左側に位置するので、このスピーカ32dだけで車内ユーザに音声で警告を行うと、車内ユーザに後席左側に注意を向かせたり、後席左側(2列目左席7e)の車内ユーザに警告を行ったりし易くなる。
各ライト33a~33dは、各ドア2~5に視線又は顔を向けた乗員が視認可能な位置に配置され、各ドア2~5から車内に向けて可視光を出力する可視光ユニットとして機能する。
より具体的には、フロント右ライト33aは前席右側に位置するので、車内ユーザが前席右側の右パワーヒンジドア2側に視線又は顔を向けた場合に、車内ユーザがフロント右ライト33aの点灯に気づくことができる。フロント左ライト33bは前席左側に位置するので、車内ユーザが前席左側の左パワーヒンジドア3側に視線又は顔を向けた場合に、車内ユーザがフロント左ライト33bの点灯に気づくことができる。
同様に、車内ユーザが後席右側の右パワースライドドア4側に視線又は顔を向けた場合に、車内ユーザがリア右ライト33cの点灯に気づくことができる。M、また、車内ユーザが後席左側の左パワースライドドア5側に視線又は顔を向けた場合に、車内ユーザがリア左ライト33dの点灯に気づくことができる。
なお、各ドア2~5から車内に向けて可視光を出力可能な範囲で、各ライト33a~32dの位置、数及び構造は適宜に変更可能である。
なお、各ライト33a~32dを特に区別して表記する必要がない場合、説明の便宜上、ドア側ライト33a~32dと表記する。
図2は、車体右側のドア(右パワーヒンジドア2、右パワースライドドア4)を車室側から見た図である。図2中、符号104はフロントピラーであり、符号106はセンタピラーである。
各ドア2及び4の車室側には、内装材であるドアトリム111、121が装着されている、ドアトリム111、121は樹脂成型部品であり、上方から順にドアトリムアッパー112、122、ドアトリムロア113、123、及びアームレスト114、124が設けられている。
右パワーヒンジドア2のドアトリムアッパー112には、ドア開閉時に操作するドアインナーハンドル115、ドアガラスを開閉するためのスイッチ部116、及びフロント右ライト33aが設けられる。フロント右ライト33aは、複数の光源(例えばLED)を前後に並べて前後方向にライン状に延び、点灯時に点灯領域を前後方向に移動させることが可能なシーケンシャルランプに形成されている。
ドアトリムロア113の前部にはフロント右スピーカ32aが設けられ、フロント右スピーカ32aの後方にはドアポケット118が設けられている。
右パワースライドドア4のドアトリムアッパー122には、ドア開閉時に操作するドアインナーハンドル125、及びドアガラスを開閉するためのスイッチ部126が設けられている。右パワースライドドア4の上方のボディ部分には、リア右ライト33cが設けられる。リア右ライト33cについても、フロント右ライト33aと同様に、複数の光源(例えばLED)を前後に並べて前後方向にライン状に延び、点灯時に点灯領域を前後方向に移動させることが可能なシーケンシャルランプに形成されている。リア右ライト33cは、ボディ部分に設けられるので、右パワースライドドア4と共に移動することがない。なお、後席のドアがヒンジドアの場合、図2に二点鎖線で示すように、ドアトリムアッパー121にリア右ライト33cを設けるようにしてもよい。
ドアトリムロア123の前部にはフロント右スピーカ32aが設けられ、フロント右スピーカ32aの後方には不図示のドアポケットが設けられている。
なお、車体左側のドア(左パワーヒンジドア3、左パワースライドドア5)、及びその周辺構造は、車体右側のドア(右パワーヒンジドア2、右パワースライドドア4)、及び、その周辺構造と左右対称である。
図1に示すように、車両1は、さらに、各ドア2~5及びパワーテールゲート6を施錠するドアロック機構100a~100dと、車両1の走行速度を検出する速度センサ110と、携帯鍵200及びユーザU1の携帯端末210等と通信が可能な通信ユニット120と、ナビゲーション装置130とを備えている。ナビゲーション装置130は、図示しないGPS(Global Positioning System)センサと地図データを有し、GPSセンサにより検出される車両1の位置と地図データとに基づいて目的地までのルート案内等を実行する。
[2.車両制御装置の構成]
図3を参照して、車両制御装置10の構成について説明する。車両制御装置10は、図示しないCPU(Central Processing Unit、本発明のコンピュータに相当する)、メモリ80、及び図示しないインターフェース回路等により構成されて車両1の作動を制御するECU(Electronic Control Unit)である。
車両制御装置10には、フロントカメラ30、右サイドカメラ40、左サイドカメラ50、リアカメラ60に撮影された車両1の周囲の画像が入力される。また、車両制御装置10には、前席カメラ70、及び後席カメラ71により撮影された車室内の画像が入力される。
さらに、車両制御装置10には、電源スイッチ72、シフトスイッチ73a、シートベルトスイッチ74a~74e、及びドアスイッチ75a~75dの検出信号、ドアロック機構100a~100dに備えられたドアロックセンサ(図示しない)による各ドア2~5及びパワーテールゲート6のロック検出信号が入力される。
また、車両制御装置10には、ドアタッチセンサ101によるタッチ検出信号、速度センサ110の速度検出信号、ナビゲーション装置130により検出される車両1の現在位置の情報が入力される。
車両制御装置10から出力される制御信号により、右PHD駆動部41、右PSD駆動部42、左PHD駆動部51、左PSD駆動部52、PTG駆動部61、ドアロック機構100a~100d、及びバッテリ150の作動が制御される。また、車両制御装置10から出力される制御信号により、表示器31の画面表示、及び各スピーカ32a~32dから出力される音(音声ガイダンス、チャイム音、及び警報音等の通知音)が制御される。車両制御装置10は、通信ユニット120を介して、ユーザU1が所持している携帯鍵200、及び携帯端末210との間で通信を行う。
CPUは、メモリ80に保存された車両制御装置10の制御プログラム81を読み込んで実行することにより、鍵認証部11、車両内状況認識部12、車両周囲状況認識部13、ドア開閉検出部14、通知部15、通知関連決定部16、ドア制御部17、及び通知制御部18として機能する。制御プログラム81は、本発明の車両制御用プログラムを含んでいる。メモリ80は、携帯鍵200の認証に使用する認証用IDコード82、通知処理に使用する通知決定テーブル83及び通知情報84等を記憶している。
認証用IDコード82は、この車両1に紐付けされた携帯鍵200を特定するコードである。通知決定テーブル83は、通知対象物の通知に関する決定を行うためのテーブルデータである。通知情報84は、通知内容に各スピーカ32a~32dの音量及び音声内容、通知処理毎のドア側ライト33a~32dの光量、点灯パターン及び色等を規定するデータを含んでいる。通知決定テーブル83、及び通知情報84に対応するデータは、制御プログラム81内に記述してもよいし、通信ネットワークを介して外部装置から取得するようにしてもよい。
鍵認証部11は、図1に示したように、携帯鍵200を所持したユーザU1が車両1に近づいたときに、通信ユニット120を介して携帯鍵200との間で通信を行って、携帯鍵200からIDコードを受信する。そして、鍵認証部11は、受信したIDコードとメモリ80に保存された認証用IDコード82とが一致したときに、ユーザU1による車両1の使用を許可する。
図1に示したように、携帯鍵200には、車両1の施錠と解錠を指示するための施解錠ボタン201、右パワーヒンジドア2の開閉を指示するための右パワーヒンジドアボタン202、左パワーヒンジドア3の開閉を指示するための左パワーヒンジドアボタン203、右パワースライドドア4の開閉を指示するための右パワースライドドアボタン204、左パワースライドドア5の開閉を指示するための左パワースライドドアボタン205、及びパワーテールゲート6の開閉を指示するためのパワーテールゲートボタン206が備えられている。以下では、右パワーヒンジドア2、左パワーヒンジドア3、右パワースライドドア4、左パワースライドドア5、及びパワーテールゲート6を、まとめて電動ドアとも称する。
ユーザU1は、携帯鍵200の施解錠ボタン201を操作して車両1の各ドア2~6を解錠し、車両1に乗車することができる。また、ユーザU1は、携帯鍵200のボタン202~206の操作により、車両1に対して電動ドアの開及び閉指示を行うことができる。携帯鍵200を所持して車両1に乗車したユーザU1は、電源スイッチ72をオン操作して車両1を起動し、車両1の使用を開始する。
車両内状況認識部12は、前席カメラ70及び後席カメラ71からなる車内撮影カメラの撮像画像等に基づいて、車両1内の状況を認識する。この車両内状況認識部12は、向き検出部12A、動作検出部12B、及び施錠状態検出部12Cを備えている。
向き検出部12Aは、車内のカメラ70、71の撮影画像から車内ユーザの予め定めた第1部位の向きを検出する。第1部位には、車内ユーザの視線又は顔の向きを特定可能な部位が適用され、例えば目、顔、又は頭部の中の適当な部位が適用される。向き検出部12Aは、全ての車内ユーザの第1部位の向きを検出することによって、いずれかの車内ユーザの視線又は顔が、その車内ユーザが降車する際に利用するドア(例えばドアインナーハンドル)を向いたか否かを検出する。
より具体的には、向き検出部12Aは、運転席7aに着座する車内ユーザに対し、視線又は顔が右パワーヒンジドア2を向いたか否かを検出し、助手席7bに着座する車内ユーザに対し、視線又は顔が左パワーヒンジドア3を向いたか否かを検出する。また、向き検出部12Aは、2列目の各席2列目7c~7eに着座する車内ユーザに対し、視線又は顔がドア4、5のいずれかを向いたか否かを検出する。なお、2列目右席7cに着座する車内ユーザに対しては、視線又は顔が右パワースライドドア4を向いたか否かだけを検出し、2列目左席7eに着座する車内ユーザに対しては、視線又は顔が左パワースライドドア5を向いたか否かだけを検出するようにしてもよい。
動作検出部12Bは、車内のカメラ70、71の撮影画像から、車内ユーザの第1部位と異なる予め定めた第2部位の動作を検出することによって、車内ユーザの降車に関する所定動作を行ったか否かを検出する。この所定動作は、降車開始と見なせる動作であり、本実施形態では、ドアを開けようとする動作である。このドアを開けようとする動作を検出すべく、第2部位には、手、腕、上半身の他の部位又は上半身全体を採用すればよく、以下、手の動き(腕の動きを含めてもよい)を採用する場合を例に説明する。なお、所定動作は、ドアを開けようとする動作以外を採用してもよく、要するに、第1部位以外の任意の部位の動作を検出することによって降車開始とみなせる動作を広く適用可能である。
動作検出部12Bは、全ての車内ユーザの第2部位の動作を検出し、いずれかの車内ユーザがドアを開けようとする動作をしたか否かを検出可能である。
より具体的には、動作検出部12Bは、運転席7aに着座する車内ユーザに対し、手が右パワーヒンジドア2に移動したか否かを検出し、助手席7bに着座する車内ユーザに対し、手が左パワーヒンジドア3に移動したか否かを検出する。また、動作検出部12Bは、2列目の各席2列目7c~7eに着座する車内ユーザに対し、手がドア4、5のいずれかに向けて移動したか否かを検出する。
体の中でも動く範囲が広く、かつ、車内カメラ70、71で撮影し易い手の動作によってドアを開けようとする動作を検出するので、ドアを開けようとする動作の検出精度を十分に維持し易くなる。
これら向き検出部12A及び動作検出部12Bによる検出には、公知の画像認識技術を適用すればよい。なお、画像認識技術を適用する場合に限定されず、車内ユーザの第1部位又は第2部位の動きを検出可能な他の技術を適用してもよい。
施錠状態検出部12Cは、ドアロック機構100a~100eの作動状態を取得することによって、各ドア2~5等が施錠状態か否かを検出する。
車両周囲状況認識部13は、フロントカメラ30、右サイドカメラ40、左サイドカメラ50、及びリアカメラ60からなる車外撮影カメラの撮影画像等に基づいて、車両1の周囲状況を認識する。この車両周囲状況認識部13は、撮影画像に基づいて通知対象物が接近しているか否かを検出する接近検出部13Aを有している。通知対象物は、車内ユーザが降車する際に妨げとなる可能性のある移動体と静止体である。移動体は、例えば、当該車両1に近づく四輪車両、二輪車、及び歩行者等であり、静止体は、車両1のドア2~5の開閉範囲に存在するポール、壁、及び、隣に駐車した車両等である。
この接近検出部13Aによる検出についても公知の画像認識技術を適用すればよい。なお、画像認識技術を適用する場合に限定されず、ミリ波レーダやソナー等の公知の他のデバイスを用いて通知対象物を検出してもよい。
ドア開閉検出部14は、ドアスイッチ75a~75dの作動状態に基づいて、ドア2~6の開閉状態を検出する。ドア制御部17は、右PHD駆動部41、右PSD駆動部42、左PHD駆動部51、左PSD駆動部52、PTG駆動部61、及びドアロック機構100a~100eのそれぞれを制御することにより、ドア2~6に関わる作動部品を制御する。
通知部15は、可聴音により車内ユーザに対して通知を行う第1通知部15Aと、可視光により車内ユーザに対して通知を行う第2通知部15Bとを有している。第1通知部15Aは、各スピーカ32a~32dを利用することによって、可聴音からなる様々な音声を車内に放音する。また、第2通知部15Bは、ドア側ライト33a~32dを利用することによって、可視光からなる光を車内に向けて発光する。なお、第2通知部15Bは、更に表示器31を利用して可視光からなる画像光を発光させてもよい。
通知関連決定部16は、接近検出部13Aによって検出される通知対象物の接近を通知する際に、その通知に関わる事項を決定する処理を行うものであり、通知態様決定部16Aと、タイミング決定部16Bとを有している。通知態様決定部16Aは、通知対象物の接近を通知する際の通知態様を決定する。通知態様としては、通知タイミング以外に関する事項を決定し、本実施形態では、第1通知部15A及び第2通知部15Bのうちのいずれの通知部を利用するか否かと、通知強度の大小を示す通知レベルと、ドア制御の有無とを決定する。なお、通知レベルが高いほど通知強度(警告の度合いに相当)が高くなる。
タイミング決定部16Bは、通知対象物の接近を車内ユーザに通知する通知タイミングを決定する処理を行い、例えば、第1通知部15A及び第2通知部15Bを利用する場合に、各通知部15A、15Bのそれぞれの通知タイミングを決定する。
図4は、通知決定テーブル83の一例を示している。
図4に示すように、通知決定テーブル83には、向き検出部12Aによって検出される第1部位(例えば目)の向きと、動作検出部12Bによって検出される第2部位(例えば手)の動作と、通知態様と、通知タイミングとが対応づけて記述されている。これによって、第1部位の向きと第2部位の動作との組み合わせに応じて、通知態様と通知タイミングとが特定される。
この通知決定テーブル83では、ドアが閉状態の場合と、ドアが開状態の場合とのそれぞれについて、第1部位の向きと、第2部位の動作と、通知態様と、通知タイミングとを対応づけて記述している。つまり、第1部位の向きと第2部位の動作との組み合わせが同じであっても、ドアが開状態か閉状態かで、異なる通知態様と通知タイミングとが決定される。
ドアが開状態の場合、ドアが閉状態の場合よりも車内ユーザが車外に飛び出しやすい状況であることから、図4の通知決定テーブル83では、ドアが閉状態の場合の通知レベルをLEVEL1~3に設定しているのに対し、ドアが開状態の場合の通知レベルをLEVEL4~6に設定している。
第1通知部15Aでは、通知レベルに応じて可聴音の音量又は音声内容等を変更したり、可聴音を出力するスピーカの数を増減したりすることで、通知レベルに合致する通知を行う。また、第2通知部15Bでは、通知レベルに応じて可視光の点灯パターン、光量、又は光の色等を変更することによって、通知レベルに合致する通知を行う。通知レベルに応じた可聴音又は可視光については適宜に設定すればよい。また、ドアが開状態の場合、所定の通知レベルの時にドア制御有りが設定される。図4では、通知レベルがLEVEL6の場合に、ドア制御として、ドアを閉制御することが記述される。
ドア制御部17は、右PHD駆動部41、右PSD駆動部42、左PHD駆動部51、左PSD駆動部52、PTG駆動部61、及びドアロック機構100a~100eのそれぞれを制御することにより、ドア2~6に関わる作動部品を制御する。通知制御部18は、表示器31、スピーカ32、及び通信ユニット1202等を制御することによって車内ユーザ等に各種の情報を通知する通知処理を行う。
通知制御部18が行う通知処理は、車内ユーザの近くのドアが閉状態の場合に、通知対象物の接近をその車内ユーザに通知する「ドア閉状態での通知処理」と、車内ユーザの近くのドアが開状態の場合に、通知対象物の接近をその車内ユーザに通知する「ドア開状態での通知処理」とがある。これらの通知処理は、車両1が駐車状態(例えば、シフトポジションがパーキング位置)になると自動的に実行される。
[3.ドア閉状態での通知処理]
図5は、ドア閉状態での通知処理を示すフローチャートである。図6~図9はこの通知処理の説明に供する図である。
まず、通知制御部18は、車両周囲状況認識部13によって通知対象物が接近しているか否かを判定し(ステップS1A:検出ステップ)、通知対象物が接近していないと判定すると(ステップS1A;NO)、当該通知処理を一端終了する。なお、通知処理を終了しても、車内ユーザの近くのドアが閉状態で、かつ、車両1が駐車状態の場合、所定の周期で通知処理が繰り返し実行される。
通知対象物が接近していると判定すると(ステップS1A;YES)、通知制御部18は、向き検出部12Aによって車内ユーザの第1部位がドアを向き、動作検出部12Bによって第2部位がドアに移動していない第1状況か否かを判定する(ステップS2A:第1状況検出ステップ)。
図6には、通知対象物である移動体M1が車両1の左後方から接近している状況で、運転席7a、助手席7b及び2列目左席7eのそれぞれに車内ユーザU1~U3が乗車し、車内ユーザU2が近くのドア3に顔を向けた場合を示している。図6には、車内ユーザU1~U3の顔の向きを矢印で示している。この場合、ステップS2Aの判定が肯定結果となり(ステップS2A;YES)、通知制御部18は、通知関連決定部16により通知決定テーブル83(図4参照)に基づいて通知態様及び通知タイミングを決定し、図5に示すように、第1通知部15Aによる音を利用してLEVEL1の通知処理を行う(ステップS3A)。なお、図4に示すように、通知タイミングとしてデフォルトのタイミングが決定される。デフォルトのタイミングは、車内ユーザの第1部位がドアを向いている期間に設定される。
これにより、図6に示すように、LEVEL1の通知処理として、車内ユーザU2が顔を向けたドア3側に設けられたスピーカ32b、及び、移動体M1が接近する側である車両左側の他のスピーカ32dから、通知対象物である移動体M1の接近を通知する通知音を出力し、他のスピーカ32a、32cからは通知音を出力しない処理が実行される。スピーカ32bから通知音を出力するので、ドア3を開けて降車する可能性のある車内ユーザU2に対し、移動対象物の接近を効果的に通知できる。また、移動体M1が接近する側の他のスピーカ33dからも通知音を出力するので、車内ユーザU2と同じ左側に位置する他のユーザU3にも移動対象物の接近を効果的に通知できる。
また、通知タイミングは、車内ユーザの第1部位がドアを向いている期間に設定されるので、車内ユーザU2の第1部位がドア3を向かなくなると、LEVEL1の通知処理は停止される。
図7には、通知対象物である静止体T1がドア3の開閉範囲に位置する状況で、ドア3の近くに着座する車内ユーザU2がドア3に顔を向けた場合を示している。この場合、LEVEL1の通知処理として、車内ユーザU2が顔を向けたドア3側に設けられたスピーカ32bから通知対象物の接近を通知する通知音を出力し、他のスピーカ33a、33c、33dからは通知音を出力しない。これにより、静止体T1がドアの開閉等に影響する車内ユーザU2だけに静止体T1の存在を通知である。なお、LEVEL1の通知処理の内容は適宜に変更してもよい。
図5に戻り、第1状況でない場合(ステップS2A;NO)、通知制御部18は、向き検出部12Aによって車内ユーザの第1部位がドアを向いておらず、動作検出部12Bによって第2部位がドアに移動する第2状況か否かを判定する(ステップS4A)。
図8の符号Aには、通知対象物である移動体M1が車両1の左後方から接近している状況で、運転席7a、助手席7b及び2列目左席7eに乗車する車内ユーザU1~U3のいずれも顔を前方に向け、車内ユーザU2の手がドア3に近づいた場合を示している。この場合、ステップS4Aの判定が肯定結果となり(ステップS4A;YES)、通知制御部18は、通知関連決定部16により通知決定テーブル83(図4参照)に基づいて通知態様及び通知タイミングを決定し、図8の符号A、Bに示すように、第1通知部15A及び第2通知部15Bによる音及び光を利用してLEVEL2の通知処理を行う(ステップS5A)。なお、図4に示すように、通知タイミングとして、第1通知部15Aで通知した後に第2通知部15Bで通知することが決定される。
これにより、図8の符号Aに示すように、LEVEL2の通知処理として、まず、ドア3側に設けられたスピーカ32b及び移動体M1が接近するドア5側の他のスピーカ33dから通知対象物である移動体M1の接近を通知する通知音を出力し、他のスピーカ32a、32cからは通知音を出力しない処理が実行される。その後、図8の符号Bに示すように、LEVEL2の通知処理として、ドア3側に設けられたフロント左ライト33b及び移動体M1が接近するドア5側のリア左ライト33dから移動体M1の接近を通知する光を出力する処理が実行される。
ここで、第2通知部15Bで通知するタイミングは、向き検出部12Aによって車内ユーザの第1部位がドアを向いていることが検出されたタイミングでもよいし、第1通知部15Aで通知してから予め定めた所定時間が経過したタイミングでもよい。
したがって、ドア3に手を近づけた車内ユーザU2に対し、スピーカ32bからの音声によってドア3に顔を向けるように誘導した後に、フロント左ライト33bの光によっても移動体M1の接近を通知し、車内ユーザU2が音声及び光の双方によって移動体M1の接近に気づかせ易くなる。また、移動体M1が接近する側の他の車内ユーザU3にもスピーカ33dからの音声によってドア5に顔を向けるように誘導した後に、リア左ライト33dによっても移動体M1の接近を通知するので、移動体M1の接近に気づきやすくなる。
図8の符号Aにおいて、通知対象物が移動体M1ではなく、図7に示す静止体T1であった場合、助手席7bの車内ユーザU2だけに静止体T1を通知すればよいので、LEVEL2の通知処理として、ドア3側に設けられたスピーカ32bで通知した後に、ドア3側に設けられたフロント左ライト33bで通知する処理が実行される。なお、ドア側ライト33a~32dを利用して通知対象物の接近を通知する場合、通知対象物がどちらから接近するかを示すように点灯制御することが好ましい。例えば、通知対象物が前方から近づく場合は点灯領域を前方から後方に移動させ、通知対象物が後方から近づく場合は点灯領域を後方から前方へ移動させるようにしてもよい。
また、LEVEL2の通知処理の場合、LEVEL1の通知処理と比べ、ドア側ライト33a~32dを利用することに加え、車内ユーザがより気づきやすくなるように音量又は音声内容の少なくともいずれかを変更することが好ましい。
図5に戻り、第2状況でない場合(ステップS4A;NO)、通知制御部18は、向き検出部12Aによって車内ユーザの第1部位がドアを向き、動作検出部12Bによって第2部位がドアに移動する第3状況か否かを判定する(ステップS6A)。
図9には、通知対象物である移動体M1が車両1の左後方から接近している状況で、助手席7bの車内ユーザU2が近くのドア3に顔を向け、かつ、車内ユーザU2の手がドア3に近づいた場合を示している。この場合、ステップS6Aの判定が肯定結果となり(ステップS6A;YES)、通知制御部18は、通知関連決定部16により通知決定テーブル83(図4参照)に基づいて通知態様及び通知タイミングを決定し、図9に示すように、第1通知部15A及び第2通知部15Bによる音及び光を利用してLEVEL3の通知処理を行う(ステップS7A)。なお、図4に示すように、通知タイミングとして、第1通知部15A及び第2通知部15Bで同時通知することが決定される。
これにより、図9に示すように、LEVEL3の通知処理として、ドア3側に設けられたスピーカ32b及び移動体M1が接近するドア5側の他のスピーカ33dから移動体M1の接近を通知する通知音を出力すると共に、ドア3側に設けられたフロント左ライト33b及び移動体M1が接近するドア5側のリア左ライト33dから移動体M1の接近を通知する通知音を出力する処理が実行される。
車内ユーザの第1部位がドアを向き、動作検出部12Bによって第2部位がドアに移動する第3状況とは、車内ユーザがドアを開けて車外に移動する可能性がきわめて高い状況と想定される。この場合、スピーカ32a~32dのうち、車内ユーザが見ているドア側のスピーカから通知がされ、かつ、ドア側ライト33a~32dのうち車内ユーザが見ているドア側のライトから通知が同時にされるので、車内ユーザが通知対象物の接近により気づきやすくなる。
図9において、通知対象物が移動体M1ではなく、図7に示す静止体T1であった場合、助手席7bの車内ユーザU2だけに静止体T1を通知すればよいので、LEVEL3の通知処理として、ドア3側に設けられたスピーカ32bで通知すると共に、ドア3側に設けられたフロント左ライト33bで同時に通知する処理が実行される。
LEVEL3の通知処理の場合、LEVEL2の通知処理と比べ、車内ユーザがより気づきやすくなるように音量、音声内容、光量、点灯パターン又は色の少なくともいずれかを変更することが好ましい。ただし、点灯パターンについては、通知対象物がどちらから接近するかを示すように点灯制御することが好ましいので、その点灯制御を行いつつ、例えば、点灯領域を前後方向へ移動させる速度を増大される等の変更を行えばよい。
上記ステップS3A、S5A及びS7A中の通知態様及び通知タイミングを決定する処理は、本発明の通知関連決定ステップに相当し、ステップS3A、S5A及びS7A中の通知処理は、本発明の通知制御ステップに相当する。
[4.ドア開状態での通知処理]
図10は、ドア開状態での通知処理を示すフローチャートである。なお、図5に示した通知処理と同様のステップは同一の番号を付して示し、重複説明は省略する。図11~図13はこの通知処理の説明に供する図である。
通知制御部18は、車両周囲状況認識部13によって通知対象物が接近していると判定し(ステップS1A;YES)、向き検出部12Aによって車内ユーザの第1部位がドアを向き、動作検出部12Bによって第2部位がドアに移動していない第1状況か否かを判定する(ステップS2A;YES)。
図11には、ドア3が開状態の場合に、通知対象物である移動体M1が車両1の左後方から接近し、車内ユーザU2が近くのドア3に顔を向けた場合を示している。この場合、ステップS2Aの判定が肯定結果となり(ステップS2A;YES)、通知制御部18は、通知関連決定部16により通知決定テーブル83(図4参照)に基づいて通知態様及び通知タイミングを決定し、第1通知部15Aによる音を利用してLEVEL4の通知処理を行う(ステップS3B)。なお、図4に示すように、通知タイミングとしてデフォルトのタイミングが決定される。
この場合、LEVEL1等の通知処理よりも車内ユーザ2が気づきやすいように通知処理が実行される。本実施形態では、図11に示すように、LEVEL4の通知処理として、車内ユーザU2が顔を向けたドア3側に設けられたスピーカ32bを含む全てのスピーカ32a~32dから通知対象物である移動体M1の接近を通知する通知音を出力する処理が実行される(ステップS3B)。また、通知音の音量、及び音声内容についても、車内ユーザ2がより気づきやすいものにすることが好ましい。
これにより、開状態のドア3に車内ユーザが顔を向けた場合、閉状態のドア3に車内ユーザが顔を向けた場合と比べてより車内ユーザに通知対象物を気づきやすくすることができる。
なお、図11の場合、全てのスピーカ32a~32dから移動体M1の接近を通知する場合を例示したが、要は、LEVEL1の通知処理よりも車内ユーザ2が気づき易くなり、又は警戒度合いが上昇するような通知処理であればよい。例えば、移動体M1が近づく側のスピーカ32a、32dだけから大音量の通知音で通知するようにしてもよい。
図11において、通知対象物が移動体M1ではなく、図7に示す静止体T1であった場合、助手席7bの車内ユーザU2だけに静止体T1を通知すればよい。この場合も、LEVEL1等の通知処理よりも車内ユーザ2が気づき易くなり、又は警戒度合いが上昇するような通知処理を広く適用可能である。
図10に戻り、第1状況でない場合(ステップS2A;NO)、通知制御部18は、向き検出部12Aによって車内ユーザの第1部位がドアを向いておらず、動作検出部12Bによって第2部位がドアに移動する第2状況か否かを判定する(ステップS4A)。
図12の符号Aには、ドア3が開状態の場合に、通知対象物である移動体M1が車両1の左後方から接近し、車内ユーザU1~U3のいずれも顔を前方に向け、車内ユーザU2の手がドア3に近づいた場合を示している。この場合、ステップS4Aの判定が肯定結果となり(ステップS4A;YES)、通知制御部18は、通知関連決定部16により通知決定テーブル83(図4参照)に基づいて通知態様及び通知タイミングを決定し、図12の符号A、Bに示すように、第1通知部15A及び第2通知部15Bによる音及び光を利用してLEVEL5の通知処理を行う(ステップS5B)。なお、図4に示すように、通知タイミングとして、第1通知部15Aで通知した後に第2通知部15Bで通知することが決定される。
この場合、LEVEL2等の通知処理よりも車内ユーザ2が気づきやすいように通知処理が実行される。本実施形態では、図12の符号Aに示すように、LEVEL5の通知処理として、まず、ドア3側に設けられたスピーカ32b及び移動体M1が接近するドア5側の他のスピーカ33dを含む全てのスピーカ32a~32dから通知対象物である移動体M1の接近を通知する通知音を出力する処理が実行される。その後、図12の符号Bに示すように、LEVEL5の通知処理として、ドア3側に設けられたフロント左ライト33b及び移動体M1が接近するドア5側のリア左ライト33dを含む全てのドア側ライト33a~33dから移動体M1の接近を通知する光を出力する処理が実行される。
なお、第2通知部15Bで通知するタイミングは、向き検出部12Aによって車内ユーザの第1部位がドアを向いていることが検出されたタイミングでもよいし、第1通知部15Aで通知してから予め定めた所定時間が経過したタイミングでもよい。
したがって、開状態のドア3に手を近づけた車内ユーザU2に対し、スピーカ32bからの音声によってドア3に顔を向けるように誘導した後に、顔を向けた側のフロント左ライト33bの光によっても移動体M1の接近を通知し、車内ユーザが音声及び光の双方によって移動体M1の接近に気づかせ易くなる。また、移動体M1が接近する側の他の車内ユーザU3にもスピーカ33dからの音声によってドア5に顔を向けるように誘導した後に、リア左ライト33dによっても移動体M1の接近を通知するので、移動体M1の接近に気づかせ易くなる。
なお、図12の場合、全てのスピーカ32a~32d、及びドア側ライト33a~33dを利用して移動体M1の接近を通知する場合を例示したが、要は、LEVEL2等の通知処理よりも車内ユーザU2が気気づき易くなり、又は警戒度合いが上昇するような通知処理であればよい。例えば、移動体M1が近づく側のスピーカ32a、32d、及びドア側ライト33a、33dだけで大音量の通知音で通知するようにしてもよい。
また、図12において、通知対象物が移動体M1ではなく、図7に示す静止体T1であった場合、助手席7bの車内ユーザU2だけに静止体T1を通知すればよい。この場合も、LEVEL2等の通知処理よりも車内ユーザ2が気づき易くなり、又は警戒度合いが上昇するような通知処理を広く適用可能である。
図10に戻り、第2状況でない場合(ステップS4A;NO)、通知制御部18は、向き検出部12Aによって車内ユーザの第1部位がドアを向き、動作検出部12Bによって第2部位がドアに移動する第3状況か否かを判定する(ステップS6A)。
図13には、ドア3が開状態の場合に、通知対象物である移動体M1が車両1の左後方から接近し、助手席7bの車内ユーザU2が近くのドア3に顔を向け、かつ、車内ユーザU2の手がドア3に近づいた場合を示している。この場合、ステップS6Aの判定が肯定結果となり(ステップS6A;YES)、通知制御部18は、通知関連決定部16により通知決定テーブル83(図4参照)に基づいて通知態様及び通知タイミングを決定し、第1通知部15A及び第2通知部15Bによる音及び光を利用してLEVEL6の通知処理を行う(ステップS7B)。なお、図4に示すように、通知タイミングとして、第1通知部15A及び第2通知部15Bで同時通知することが決定される。
さらに、通知制御部18は、通知関連決定部16により通知決定テーブル83(図4参照)に基づいてドア制御有りを決定し、ドア制御部17により開いているドア(図13中のドア3)を閉状態にするドア閉処理を行う(ステップS8B:ドア閉ステップ)。
これにより、図13に示すように、LEVEL6の通知処理として、ドア3側に設けられたスピーカ32b及び移動体M1が接近するドア5側の他のスピーカ33dを含む全てのスピーカ32a~32dから移動体M1の接近を通知する通知音を出力すると共に、ドア3側に設けられたフロント左ライト33b及び移動体M1が接近するドア5側のリア左ライト33dを含む全てのドア側ライト33a~33dから移動体M1の接近を通知する通知音を出力する処理が実行される。
開状態のドアに顔を向け、かつ、そのドアに手を近づけた状況は、車内ユーザが開いたドアから車外に飛び出す可能性が高い状況であるので、LEVEL6の通知処理を行うことにより、車内ユーザが通知対象物の接近に最も気づきやすくなる。また、開いているドアを閉じるので、通知対象物が接近している状態で、車内ユーザが降車する事態を積極的に回避できる。このステップS8Bのドア閉処理では、開いているドアを閉状態にした後にドア(少なくとも通知対象物が接近するドア3、5)を施錠状態に制御してもよいし、更に、通知対象物の接近が検出されなくなると、施錠したドアを解錠したり、閉状態にしたドアを開状態に制御したりしてもよい。
なお、図13の場合、全てのスピーカ32a~32d、及びドア側ライト33a~33dを利用して移動体M1の接近を通知する場合を例示したが、要は、車内ユーザが最も気づきやすくなる通知処理を広く適用可能である。例えば、移動体M1が近づく側のスピーカ32a、32d、及びドア側ライト33a、33dだけで最大音量の通知音で通知するようにしてもよい。
また、図13において、通知対象物が移動体M1ではなく、図7に示す静止体T1であった場合、助手席7bの車内ユーザU2だけに静止体T1を通知すればよい。この場合も、車内ユーザが最も気づき易く、かつ、最も警戒し易くなる通知処理を広く適用可能である。
上記ステップS3B、S5B及びS7B中の通知態様及び通知タイミングを決定する処理は、本発明の通知関連決定ステップに相当し、ステップSS3B、S5B及びS7B中の通知処理は、本発明の通知制御ステップに相当する。
以上説明したように、車両制御システム100は、接近検出部13Aによって通知対象物の接近が検出されるときに、車内ユーザの第1部位の向きを検出する向き検出部12Aと、車内ユーザの第2部位の動作に基づき車内ユーザの降車に関する所定動作を検出する動作検出部12Bとの検出結果の組み合わせに基づいて、通知関連決定部16によって、通知対象物の接近を通知する際の通知態様と通知タイミングとを決定する。次に、車両制御システム100は、通知制御部18によって、決定した通知態様によって特定される第1通知部15A及び第2通知部15Bのいずれかにより、決定した通知タイミングで通知対象物の接近を通知する。
これにより、車内ユーザの第1部位の向きと、降車に関する所定動作との組み合わせに応じて、通知態様と通知タイミングとを異ならせることができ、乗員の状態に合わせた適切な通知がし易くなる。
通知関連決定部16は、通知対象物の接近が検出されるときに、動作検出部12Bによって車内ユーザが車両1のドアを開けようとする所定動作が検出され、且つ、向き検出部12Aによって車内ユーザの第1部位がドアを向いていることが検出された場合、通知態様として、第1通知部15A及び第2通知部15Bの両方を利用対象に決定すると共に、通知タイミングとして、第1通知部15A及び第2通知部15Bでの同時通知を決定する。
これにより、車内ユーザがドアを向いてドアを開けようとする、といった直ちに降車する可能性が高い動作を行った場合、可聴音と可視光の同時通知によって通知対象物の接近を認識させ易くなる。
また、通知関連決定部16は、通知対象物の接近が検出されるときに、動作検出部12Bによって車内ユーザが車両1のドアを開けようとする動作が検出され、且つ、向き検出部12Aによって車内ユーザの第1部位がドアを向いていないことが検出された場合、通知態様として、第1通知部15A及び第2通知部15Bの両方を利用対象に決定すると共に、通知タイミングとして、第1通知部15Aで通知した後に第2通知部15Bで通知するタイミングを決定する。
これにより、車内ユーザがドアを向かずにドアを開けようとした場合には、可聴音による通知によって車内ユーザがドア側(車外を含む)を向いた後に、その車内ユーザが見ることが可能な可視光による通知が可能になる。したがって、通知対象物の接近を認識させ易くなる。また、車内ユーザが見ない可能性のある可視光による通知を避けることができる、といったメリットも得られる。
また、通知制御部18は、第1通知部15Aで通知した後に、向き検出部12Aによって車内ユーザの第1部材がドアに向いていることが検出された場合に、第2通知部15Bで通知する。これにより、可視光による通知を適切なタイミングにコントロールできる。
また、通知関連決定部16は、通知対象物の接近が検出されるときに、動作検出部12Bによって所定動作が検出されず、且つ、向き検出部12Aによって車内ユーザの第1部位がドアを向いていることが検出された場合、通知態様として、第2通知部15Bを利用対象に決定し、通知タイミングとして、車内ユーザの第1部位がドアを向いている期間を決定する。これにより、車内ユーザがドア側(車外を含む)を向いているが、車両1のドアを開けようとする動作をしていない場合、車内ユーザがドア側を向かなくなると直ちに可視光による通知を停止でき、無駄な通知を避け易くなる。
また、通知関連決定部16は、通知対象物の接近が検出されるときに、ドア開閉検出部14によってドアが開状態と検出され、かつ、向き検出部12Aによって車内ユーザの第1部位がドアを向いていることが検出された場合、通知態様として、第1通知部15A及び第2通知部15Bの両方を利用対象に決定すると共に、ドアを閉状態に制御することを決定する。そして、通知制御部18は、通知関連決定部16の決定結果に基づいて、第1通知部15A及び第2通知部15Bの両方で通知対象物の接近を通知すると共に、ドア制御部17によってドアを閉状態に制御する。これによって、乗員が開いたドアから飛び出し可能な状況では、乗員の状態に合わせた適切な通知とドアの閉制御が可能になる。
本発明は上記実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
例えば、上記実施形態の各通知処理を行う際、車両1に設けられた車外への通知が可能な構成を用いて車外への通知も行うようにしてもよい。車外への通知が可能な構成は、可視光により車外に通知可能なハザードランプ等のランプ類、及び、可聴音により車外に通知可能なクラクション等の放音ユニットを挙げることができる。例えば、通知対象物の接近が検出され、かつ、動作検出部12Bによって車内ユーザが車両1のドアを開けようとする所定動作が検出された場合に、可視光、及び可聴音を適宜に用いて車外に通知を行うようにすればよい。
また、上記実施形態では、図1等に示す車両制御システム100、及び車両制御方法に本発明を適用する場合を説明したが、これに限定されない。例えば、車両制御システム100内に単一の車両制御装置10を配置する場合を例示したが、この車両制御装置10を複数の制御装置に分散化してもよいし、車両制御装置10外に配置された構成の一部(例えば車内撮影用のカメラ70、71)を、車両制御装置10に内蔵させてよい。
また、図3に示す各部の構成は、ハードウェアで実現してもよいし、ハードウェアとソフトウェアの協働により実現される構成としてもよい。また、各フローチャートの処理単位の分割の仕方や処理順序は図示した例に限定されない。
また、上記した各通知処理のLEVEL1~6はあくまで一例であり、各通知処理のLEVELの値は適宜に変更してもよい。
また、制御プログラム81は、外部の装置やデバイスに記憶され、通信ユニット120等を介して取得されてもよい。また、制御プログラム81をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体に記録しておくことも可能である。記録媒体としては、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、各種の光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、記録媒体は、画像表示装置が備える内部記憶装置であるRAM、ROM、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。
1…車両、2…右パワーヒンジドア、3…左パワーヒンジドア、4…右パワースライドドア、5…左パワースライドドア、6…パワーテールゲート、10…車両制御装置、11…鍵認証部、12…車両内状況認識部、12A…向き検出部、12B…動作検出部、12C…施錠状態検出部、13…車両周囲状況認識部、13A…接近検出部、14…ドア開閉検出部、15…通知部、15A…第1通知部、15B…第2通知部、16…通知関連決定部、16A…通知態様決定部、16B…タイミング決定部、17…ドア制御部、18…通知制御部、30…フロントカメラ(車外撮影カメラ)、31…表示器、32a~32d…スピーカ、33a~33d…ドア側ライト、40…右サイドカメラ(車外撮影カメラ)、50…左サイドカメラ(車外撮影カメラ)、60…リアカメラ(車外撮影カメラ)、70…前席カメラ(車内撮影カメラ)、71…後席カメラ(車内撮影カメラ)、80…メモリ、81…制御用プログラム、83…通知決定テーブル、84…通知情報、100…車両制御システム、120…通信ユニット、130…ナビゲーション装置、150…バッテリ、U1、U2、U3…ユーザ(乗員)、M1…移動体(通知対象物)、T1…静止体(通知対象物)。

Claims (7)

  1. 車両に対する通知対象物の接近を検出する接近検出部と、
    前記車両内の乗員の視線又は顔の向きを特定可能な第1部位の向きを検出する向き検出部と、
    前記乗員の第1部位と異なる第2部位の動作に基づき前記乗員の降車に関する所定動作を検出する動作検出部と、
    可聴音により前記乗員に対して通知する第1通知部と、
    可視光により前記乗員に対して通知する第2通知部と、
    前記接近検出部によって前記通知対象物の接近が検出される場合、前記向き検出部と前記動作検出部の検出結果の組合せに基づいて、前記第1通知部及び前記第2通知部のうちの利用対象の通知部の特定を含む通知態様と、利用対象の通知部による通知タイミングとを決定する通知関連決定部と、
    前記通知関連決定部の決定結果に基づいて、前記第1通知部及び前記第2通知部のうちの利用対象の通知部により、前記通知タイミングで前記通知対象物の接近を通知する通知制御部と、
    を備える車両制御システム。
  2. 前記通知関連決定部は、前記通知対象物の接近が検出されるときに、前記動作検出部によって、前記所定動作として、前記乗員が前記車両のドアを開けようとする動作が検出され、且つ、前記向き検出部によって前記乗員の第1部位が前記ドアを向いていることが検出された場合、前記通知態様として、前記第1通知部及び前記第2通知部の両方を利用対象に決定すると共に、前記通知タイミングとして、前記第1通知部及び前記第2通知部での同時通知を決定する、
    請求項1に記載の車両制御システム。
  3. 前記通知関連決定部は、前記接近検出部によって前記通知対象物の接近が検出されるときに、前記動作検出部によって、前記所定動作として、前記乗員が前記車両のドアを開けようとする動作が検出され、且つ、前記向き検出部によって前記乗員の第1部位が前記ドアを向いていないことが検出された場合、前記通知態様として、前記第1通知部及び前記第2通知部の両方を利用対象に決定すると共に、前記通知タイミングとして、前記第1通知部で通知した後に前記第2通知部で通知するタイミングを決定する、
    請求項1又は2に記載の車両制御システム。
  4. 前記通知制御部は、前記第1通知部で通知した後に、前記向き検出部によって前記乗員の第1部位が前記ドアに向いていることが検出された場合に、前記第2通知部で通知する、
    請求項3に記載の車両制御システム。
  5. 前記通知関連決定部は、通知対象物の接近が検出されるときに、前記動作検出部によって前記乗員の所定動作が検出されず、且つ、前記向き検出部によって前記乗員の第1部位がドアを向いていることが検出された場合、通知態様として、前記第2通知部を利用対象に決定し、通知タイミングとして、前記乗員の第1部位がドアを向いている期間を決定する、
    請求項1から4のいずれかに記載の車両制御システム。
  6. 前記車両のドアの開閉状態を検出するドア開閉検出部と、
    前記ドアを制御するドア制御部と、を備え、
    前記通知関連決定部は、前記通知対象物の接近が検出されるときに、前記ドア開閉検出部によって前記ドアが開状態と検出され、且つ、前記向き検出部によって前記乗員の第1部位が前記ドアを向いていることが検出された場合、前記通知態様として、前記第1通知部及び前記第2通知部の両方を利用対象にすると共に前記ドアを閉状態に制御することを決定し、
    前記通知制御部は、前記通知関連決定部の決定結果に基づいて、前記第1通知部及び前記第2通知部の両方で前記通知対象物の接近を通知すると共に、前記ドア制御部によって前記ドアを閉状態に制御する、
    請求項1から5のいずれかに記載の車両制御システム。
  7. 通知対象物の接近を検出する接近検出部と、
    可聴音により乗員に対して通知する第1通知部と、
    可視光により前記乗員に対して通知する第2通知部と、を備える車両の作動を制御するために、コンピュータにより実行される車両制御方法であって、
    前記接近検出部によって前記通知対象物の接近が検出されるときに、前記乗員の視線又は顔の向きを特定可能な第1部位の向きを検出する向き検出部と、前記乗員の第1部位と異なる第2部位の動作に基づき前記乗員の降車に関する所定動作を検出する動作検出部との検出結果の組合せに基づいて、前記第1通知部及び前記第2通知部のうちの利用対象の通知部の特定を含む通知態様と、利用対象の通知部による通知タイミングとを決定する通知関連決定ステップと、
    前記通知関連決定ステップの決定結果に基づいて、前記第1通知部及び前記第2通知部のうちの利用対象の通知部により、前記通知タイミングで前記通知対象物の接近を通知する通知制御ステップと、
    を含む車両制御方法。
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