JP7421428B2 - 射出成形品 - Google Patents

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本発明は、例えばジェッティング等の成形不良の影響を抑えた射出成型品に関する。
引用文献1には、射出成型品の一例として、高粘度の内容物を吐出するためのエアレスポンプとしてのHVD(High Viscosity Pump-Dispenser、以下同様)タイプのポンプ機構が装着される吐出容器が記載されている。この吐出容器では、射出成形された円筒形の容器本体(収容容器3)の内部には、中皿が組み込まれており、ポンプ機構を用いて内容物を吐出すると容器本体内が減圧され、中皿が移動できるように構成されている。容器本体の内周面と中皿の外周端部との接触部分は、嵌め合いがゆるいと液漏れを発生し、きついと中皿が動かない現象が起きる虞があることから、特に容器本体の内周面については凹凸のない滑らかな曲面で形成する必要がある。
特開2014-148329号公報
ところで、射出成形においては、溶融樹脂がゲート部から金型内の大きな空間に射出される際に、例えばジェッティング等の成形不良が発生する虞があった。
本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく、合成樹脂製の射出成形品において、成型時におけるジェッティング等の成形不良の影響を抑制されており、成形性及び寸法安定性に優れた射出成形品を創出することを課題とする。
上記課題を解決するための手段のうち、本発明の主たる手段は、
ート部が成型品の端面に当接することで形成されたゲート痕と、該ゲート痕の真下の位置に、前記成型品の外周面から内周面に向かって陥没設された凹部とを有する射出成型品であって、
前記ゲート痕が、容器本体の口筒部の上面に形成され、前記凹部が前記口筒部の外周面上で且つ前記ゲート痕と高さ方向において対向する位置に形成されていることを特徴とする、と云うものである。
本発明の主たる手段では、射出成型品がゲート痕真下の近傍の位置に凹部を有するものであることから、成形時に、溶融樹脂がゲート部から射出した溶融樹脂は凹部を形成する金型側の凸部において乱流を起こしながらキャビティ内に充填されて成形されたものである。このため、ジェッティング等の成形不良の影響が抑えられて、成形性及び寸法安定性に優れた射出成型品である。
このため成形性及び寸法安定性に優れ、特に内周面が成形不良による凹凸のない滑らかな曲面で形成された容器本体となる。
また本発明の他の手段は、上記いずれかの手段に、シール部材が接するシール面を成形表面に有する、との手段を加えたものである。
上記手段では、例えばキャップのインナーシール部が接する口筒部の内周面、若しくは中皿又はピストンなどが配置されるような容器本体の内周面を、成形不良による凹凸のない滑らかな曲面で形成された射出成型品とすることがきる。
また本発明は、上記いずれかの手段に、口筒部の上面に環状段差部が形成されている、との手段を加えたものである。
上記手段では、口筒部の上面にゲート痕が形成されている場合であっても、シール部材を環状段差部上に配置することができるため、ゲート痕の影響を受けることなく、シール性を向上させることができる。
本発明では、例えばゲート部の径サイズを大きくするなどの対応をとることなく、成型時におけるジェッティング等の成形不良の影響を抑制し、成形性及び寸法安定性に優れた射出成形品とすることができる。
本発明の射出成形品の実施例を示す容器本体の正面図である。 容器本体の製造装置の一部を示す断面図である。 容器本体の平面図である。 口筒部の拡大正面図である。 図4のV-V線における断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、射出成型品の概略形状について説明する。
図1に示す射出成型品は、例えば、乳液等の比較的粘度の高い内容液が収容される合成樹脂製の容器本体10であり、口筒部2にHVDタイプのポンプ機構(図示せず)が装着され、ポンプ機構に与えた押圧操作によって内容液が外部に向けて吐出される吐出容器として使用されるものである。
容器本体10は、円筒状の胴部4の上に肩部3を介して細円筒状から成る口筒部1が起立設されている。口筒部1先端の外周面1Aには雄ネジ1aが刻設され、口筒部1の上面1b上の内側の位置には更に上方に向かって突出し平坦な成形表面(シール面)を有する環状段差部1cが形成され、この環状段差部1cの内側に吐出口6が開口形成されている。
次に、射出成型品である容器本体10の製造装置について説明する。
図2に示すように、容器本体10の製造装置は、左右に移動可能に設けられた一対の割金型21と、一対の割金型21の内側に配置されたコア金型23と、一対の割金型21の上方の位置に上下動可能に設けられた上金型24とを有して構成されている。
一対の割金型21を閉じると共に上金型24を下方に移動させて型閉状態に設定すると、一対の割金型21及び上金型24とコア金型23とが対向する部分に容器本体10を成型するキャビティ33が形成される。
上金型24には縦方向に延びるランナー31が設けられ、その下端の位置には下方に向かって縮形状に形成されて成るゲート部32が形成されており、ランナー31はゲート部32を介してキャビティ33に連通している。
一対の割金型21の上部側の内周面21Aには、雄ネジ1aを刻設する螺子刻設部21aが形成されている。また一方(図2では右側)の割金型21には、ゲート部32の真下で且つゲート部32から少し下がった近傍の位置に、内周面21Aからキャビティ33内に向かって突出する凸部21bが形成されている。
熱可塑性樹脂は、例えばスクリュー式の押出機から溶融樹脂として供給され、ランナー31を経てゲート部32に達し、このゲート部32の下端からキャビティ33内に射出される。そして、溶融樹脂はキャビティ33によって容器本体10に成形される。
溶融樹脂がキャビティ33内に射出される際、ゲート部32の真下の位置に設けられている凸部21bによって溶融樹脂に乱流が起きる。そして、この乱流は、ゲート部32から射出された溶融樹脂がキャビティ33内で起こすジェッティング等の成形不良を抑制する。よって、容器本体10の成形性及び寸法安定性を高めることができ、特に表面の一部である内周面を、成形不良による凹凸のない滑らかな曲面で形成することが可能となる。
尚、容器本体10の内周面と中皿の外周縁部との接触部分は、必要な密封度を有して液漏れを防止する必要があることから、成形不良による凹凸のない滑らかな曲面で形成された容器本体10の内周面(成形表面)はシール面としての機能を備える。
上記容器本体の製造装置を使用して成形された容器本体10の全体的な構成は、上述のとおりのものであるが、図3に示すように、口筒部1の上面1b上の周方向の1箇所の位置には、ゲート部32下端が容器本体10の端面である上面1bに当接した痕跡であるゲート痕7が形成されている。ただし、ゲート部32の径サイズを大きくすることなくジェッティング等の成形不良の発生を抑制することが可能であるため、上面1b上に形成されるゲート痕7の大きさを小さくすることができる。特にジェッティング等の成形不良を抑制する方法としてゲート部の径サイズを大きくする対応は周知であり、この方法ではゲート部が当接する部分に大きなゲート痕が形成され、あるいはひげ状のゲート残りが形成される等の成形不良が発生する虞があるが、本発明ではこのような不具合が起きない点でも効果的である。
また図2、図3又は図4に示すように、ゲート痕7の真下の位置には、凸部21bによって成形され、口筒部1の外周面1Aから内周面に向かって陥没する凹部8が、高さ方向においてゲート痕7に対向して形成されている。図2及び図3に示すように、本実施例のおける凹部8は、雄ネジ1aにかかっており、その一部を欠いた形状を有して形成されているが、このような態様に限られるものではない。
尚、本実施例では、ゲート痕7を、口筒部1の上面1b上の周方向の1箇所のみに形成した場合を示して説明しているが、ゲート痕7は上面1b上の複数箇所に形成されていてもよい。この場合、凹部8は複数のゲート痕7に対応して夫々形成される構成とすればよい。
容器本体10は、開口形成された底部5に底蓋(図示せず)を装着した後、例えば乳液等の比較的粘度の高い内容液が充填され、図示しないパッキンなどからなる環状のシール部材が環状段差部1cの成形表面であるシール面上に載置され、その上からHVDタイプのポンプ機構を口筒部1に装着してシール部材を圧接することにより吐出口6が閉塞される。この構成では、シール部材を、ゲート痕7が形成された口筒部1の上面1b上ではなく、上面1bよりも上方に少し突出し且つ平坦な成形表面(シール面)を有して形成される環状段差部1c上に配置することができため、必要とする密封度(シール性の向上)を確保することができ、結果としてエアーがHVDタイプのポンプ機構(エアレスポンプ)内に入り込むことによる操作不良を防止することが可能となる。そして、容器本体10の内側に移動可能な中皿(図示せず)がセットされて吐出容器として使用される。
このような吐出容器では、使用者がポンプ機構を構成する押下ヘッド(図示せず)を押し下げる操作を行うことにより、押下ヘッドに設けられたノズル(図示せず)から内容液を吐出することができるようになっている。この際、その内容液の減少に合わせて中皿が容器本体10内を上昇することから、内容液が減ったとしても、内容液をノズルに向けて圧送することが可能となっている。
ここで、上述のとおり、容器本体10の内周面は、ジェッティング等の成形不良の影響を受けることなく、凹凸のない滑らかな曲面で形成されている。このため、容器本体10の内周面と中皿の外周縁部との接触部分を、適度な嵌め合いに設定することができ、結果として、必要な密封度を有して液漏れしにくく、しかも移動しやすい状態とすることが可能となっている。
以上、実施例に沿って本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、上記実施例では、射出成形品として円筒形状から成る容器本体10を示して説明したが、本発明は上記実施例に限られるものではなく、例えばコンパクト容器の天板など、円筒形状以外のその他の形状から成る成形品であってもよい。射出成型品がコンパクト容器の場合には、天板が成形不良による凹凸のない滑らかな面となり、見た目の美しい外観を有することになる。
また上記実施例では、ゲート部32を口筒部1の上面1bに形成した場合を示して説明したが、ゲート部32を形成する位置は、上記実施例に限られるものではなく、底部5の下端面に形成されていても良い。
またゲート痕7が複数箇所に形成される構成の場合には、そのうちの少なくとも1箇所以上のゲート痕7に対応して凹部8が形成される構成としても良い。
本発明は、例えばジェッティング等の成形不良の影響を受けて成形される射出成型品の分野における用途展開を更に広い領域で図ることができる。
1 : 口筒部
1A : 外周面
1a : 雄ネジ
1b : 上面
1c : 環状段差部
3 : 肩部
4 : 胴部
5 : 底部
6 : 吐出口
7 : ゲート痕
8 : 凹部
10 : 容器本体(射出成形品)
21 : 割金型
21A: 割金型の内周面
21a: 螺子刻設部
21b: 凸部
23 : コア金型
24 : 上金型
31 : ランナー
32 : ゲート部
33 : キャビティ
O1 : 容器軸

Claims (3)

  1. ート部(32)が成型品の端面に当接することで形成されたゲート痕(7)と、該ゲート痕(7)の真下の位置に、前記成型品の外周面から内周面に向かって陥没設された凹部(8)とを有する射出成型品であって、
    前記ゲート痕(7)が、容器本体(10)の口筒部(1)の上面(1b)に形成され、前記凹部(8)が前記口筒部(1)の外周面上で且つ前記ゲート痕(7)と高さ方向において対向する位置に形成されていることを特徴とする射出成型品。
  2. シール部材が接するシール面を成形表面に有する請求項記載の射出成型品。
  3. 口筒部(1)の上面(1b)に、環状段差部(1c)が形成されている請求項1又は2記載の射出成型品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012116038A (ja) 2010-11-30 2012-06-21 Yoshino Kogyosho Co Ltd 合成樹脂成形品とその射出成形方法

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