JP7414828B2 - 物理量検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物理量検出装置に関する。
特許文献1には、オフセット電圧補正装置に関し、「オフセット電圧補正装置は、所定の温度範囲を所定の間隔で分割した補正対象温度ごとに対応する補正データを記憶するEEPROMと、加速度センサの温度を検出する温度センサと、検出された検出温度に対して互いに隣接するとともに、検出温度よりも低い第1の補正対象温度に対応する第1の補正データと、検出温度よりも高い第2の補正対象温度に対応する第2の補正データとをEEPROMから読み出すROM・I/Fと、読み出された第1の補正データと第2の補正データとの差分を、温度センサからの出力値の全ビットから補正データに使用されるビットを減算した残りのビット数で除算した値を検出温度の補正データとして算出する補正演算回路とを備える」ことが記載されている。
特開2004-294110号公報
内燃機関に吸入される吸入空気の流量を検出する物理量検出装置(例えば、エアフローセンサなど)では、吸入空気の流量が少ないと、かかる流量を示す入力値をAD変換した16ビット相当のデジタル値の変化量が非常に小さくなり、分解能不足による出力特性のばらつきが生じてしまう。そのため、物理量検出装置のLSI(Large Scale Integrated Circuit)におけるDSP(Digital Signal Processor)の演算分解能を向上させることにより、出力特性のばらつきを低減させる方法が考えられる。
演算分解能を従来の16ビットから20ビットに上げた場合、通常、演算に用いる定数などを格納しているLSI内部のメモリについても20ビットのものを用いる。その場合、従来のメモリ(16ビット)に比べて16倍もの容量を有するメモリを用いることになるため、要求されるスペックに対して高機能なメモリを備えることになり、コスト高になってしまう。そのため、メモリのスペックを抑えつつ、演算分解能を向上させることが求められている。
特許文献1に記載のオフセット電圧補正装置では、補正マップ入力値を温度値と補完演算値に分割し、補正マップの格子点間の差分を補完演算値で除算して補完値を算出することでメモリ(EEPROM)に格納する補正マップのデータ点数(容量)を削減している。しかしながら、メモリおよび補正演算回路は、いずれも同じ分解能(16ビット)であるため、同文献ではメモリのスペックを抑えつつ、演算分解能を向上させることについて考慮されていない。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、メモリ容量の増加を抑制しつつ、演算分解能を向上させることができる物理量検出装置を提供することである。
上記課題を解決する本発明の物理量検出装置は、被計測気体の物理量を検出する物理量検出センサと、該物理量検出センサの検出値に応じた補正量を記録した格納部と、前記検出値と前記補正量とを用いて、前記検出値の出力調整を行う演算部と、を備え、前記格納部の分解能は、前記演算部の演算分解能よりも低いことを特徴とする。
本発明によれば、メモリ容量の増加を抑制しつつ、演算分解能を向上させることができる。本発明に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、上記した以外の、課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
第一実施形態の物理量検出装置(エアフローセンサ)における内部構成の一例を示した図。 演算部の内部構成の一例を示した図。 20ビットのデータ幅における入力値の割り当て状況の一例を示した図。 エアフローセンサのセンサ特性の一例を示した図。 図4における補正量(補正マップの出力値)ΔXと吸入した空気流量との関係の一例を示した図。 第二実施形態のエアフローセンサにおける演算部の内部構成概要の一例を示した図。 20ビットのデータ幅における入力値の割り当て状況の一例を示した図。 ゲイン項の切り替えによる補正量特性の一例を示した図。 吸入した空気流量に関する検知誤差の改善の一例を示した図。 エアフローセンサにおける演算部の内部構成の一例を示した図。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
<第一実施形態>
図1は、本実施形態に係る物理量検出装置における内部構成の一例を示した図である。
本実施形態の物理量検出装置は、例えば内燃機関に吸入される吸入空気の流量を検出するエアフローセンサ100を想定する。エアフローセンサ100は、吸入空気(被計測気体)の物理量を検出し、検出信号を出力する物理量検出センサと、LSIとを備えている。
エアフローセンサ100は、物理量検出センサにより検出された空気流量の出力値(検出値)を補正するために、LSI内部の演算部110により補正演算を行う。具体的には、エアフローセンサ100は、物理量検出センサから出力された空気流量を示す検出信号(例えば、空気流量を示す電圧値を含んだ信号)をLSI内のA/D変換器でデジタル値に変換し、演算部110による補正演算の後、信号変換してセンサ出力する。
LSIは、図示するように、演算部110(例えば、CPU:Central Processing Unit)と、メモリ120(例えば、EEPROM)とを備え、メモリ120は16ビット演算領域に属し、演算部110は20ビット演算領域に属している。また、16ビット演算領域内のメモリ120には、検出した空気流量の検出値に応じた補正量であって、検出値を補正するための補正演算に用いられる定数が格納(記録)されている。すなわち、情報の格納部として機能するメモリ120の補正量分解能は16ビットであり、これは演算部110の演算分解能(20ビット)に比べて低分解能に設定されている。
演算部110は、検出した空気流量の検出値を補正する補正演算を行うことで出力調整を行う。演算部110は、補正演算を行う前に、メモリ120内の補正量ΔXをテーブル変換により参照し、16ビットのメモリ120と、20ビットの演算部110との分解能差(4ビット)を低減するための演算処理を行い、分解能差を低減した補正量を算出する。また、演算部110は、算出した補正量の値を用いて検出値の補正演算を行う。演算部110は、高分解能(20ビット)で検出値の演算処理を行い、演算結果の値Yを信号変換して最終出力値としてセンサ出力する際に出力分解能(16ビット)にスケーリング変換を行う。
図2は、演算部110の内部構成の一例を示した図である。図示するように、演算部110は、A/D変換された空気流量の検出値Xに対してスケーリング変換を行い、変換後の値X1を算出する。また、演算部110は、16ビット演算領域内のメモリ120を参照し、空気流量の検出値X(あるいはX1)に応じた補正量ΔXを補正マップ150に格納する。また、演算部110は、補正量ΔXにオフセット項K1(160)を加算した値ΔX1に対してゲイン項G1(170)を乗算することにより、メモリ120と演算部110との分解能差を低減した補正量ΔXn(図2ではΔX4)を算出する。なお、オフセット項K1(160)の加算に関する説明は、後述の図5を用いて行う。
図3は、20ビットのデータ幅における入力値の割り当て状況の一例を示した図である。図示するように、20ビットのデータ幅において、ビット番号19に近い側が上位ビットであり、ビット番号0に近い側が下位ビットである。20ビットの演算分解能で補正演算を行う場合、上位ビット側に高流量域を表現する入力値が割り当てられ、下位ビット側に低流量域を表現する入力値が割り当てられる。なお、「*」は、対応するビット番号に対応する流量域を表すための値が入力されていることを示している。
図3の行Pは、補正量ΔXが、ビット番号0~15に入力値を有する16ビットの情報であり、高流量域を表現する上位4ビット分の情報が含まれていないことを示している。
なお、補正量ΔXが上位4ビット分の情報を有しないのは、補正量ΔXが16ビット演算領域にあるメモリ120内に格納されていた16ビットの情報であり、20ビット演算領域内の演算部110との分解能差に起因するものである。
ここで、図2および図3を用いて、メモリ120と演算部110との分解能差を低減するための演算処理について説明する。
演算部110は、メモリ120から参照した補正マップ150を用いて補正量ΔXを算出し、その算出した補正量ΔXに対し、オフセット項K1(160)を加算してΔX1を求める。そして、ΔX1にゲイン項G1(170)=16を乗算した場合、図3の行Qに示すように、入力値を有するビット番号は、ΔX1と比較して左側に4ビット分シフトする。すなわち、ゲイン項G1(170)の乗算により、下位側4ビット(ビット番号0~3)分の情報が失われ、1刻みではなく16(4bit)刻みのEEPROM定数設定となるが、上位側4ビット(ビット番号16~19)分の情報が得られる。
また、ΔX1にゲイン項G1(170)=8を乗算した場合、図3の行Rに示すように、入力値を有するビット番号は、ΔX1と比較して左側に3ビット分シフトする。すなわち、ゲイン項G1(170)の乗算により、下位側3ビット(ビット番号0~2)分の情報が失われるが、上位側3ビット(ビット番号16~18)分の情報が得られる。
なお、ΔX1に所定値のゲイン項G1(170)を乗算した場合、図3の行Sに示すように、入力値を有するビット位置は、ΔX1と比較して左側に2ビット分シフトする。すなわち、ゲイン項G1(170)の乗算により、入力値を有していないビット位置を上位側と下位側とに各々2ビット分ずつ配置することができる。
演算部110は、補正量ΔX1にゲイン項G1(170)を乗算することにより、入力値を有しないビット位置を適宜調整することができる。
そして、補正量ΔX1に対してゲイン項G1(170)を含む演算式により、低分解能であるメモリ120と高分解能の演算部110との分解能差を低減させた補正量を算出することができる。
なお、演算部110は、オフセット項K1(160)およびゲイン項G1(170)を含む演算(演算式:ΔX4=ΔX+K1×G1)の実施後、かかる補正量ΔX4とX1とを用いて補正演算を行い、値Yを求める。
このようなエアフローセンサ100によれば、メモリ容量の増加を抑制しつつ、演算分解能を向上させることができる。特に、エアフローセンサは、所定の演算式を用いて、低分解能のメモリと高分解能の演算部との分解能差を低減させた補正量を用いて補正演算を行う。これにより、エアフローセンサは、メモリ容量の増加を抑制しつつ、演算分解能の向上を実現することができる。
図4は、エアフローセンサ100のセンサ特性の一例を示した図である。図示するように、横軸は吸入した空気流量の大きさQair[Kg/h]を示し、縦軸はエアフローセンサの出力値AFS[digit]を示している。また、破線で示した曲線はスケーリング変換前における空気流量(生データ)の検出値Xを示し、実線で示した曲線はスケーリング変換後の検出値X1を示している。また、一点鎖線で示した直線は、補正演算後の値Yの目標特性を示している。
図5は、図4における補正量(補正マップ150の出力値)ΔXと吸入した空気流量との関係の一例を示した図である。図示するように、横軸は空気流量の大きさQair[Kg/h]を示し、縦軸は補正量[digit]を示している。また、破線で示した曲線は検出値Xに対してスケーリング変換を行っていない補正量ΔXを示し、実線で示した曲線は、検出値Xに対してスケーリング変換を行った場合の補正量ΔXを示している。
ここで、図4および図5を用いて、図2に示すスケーリング変換(二点調整)の処理について説明する。図4に示すように、破線で示す検出値Xと実線で示す値Yの目標特性との間には比較的広い間隔が空いており、補正量ΔXが大きいことが分かる。そのため、図5に示すように、スケーリング変換を行わない場合、補正量ΔXの範囲Aが広く、補正量ΔXを表現するのに20ビットのデータ範囲を用いることが必要となっている。
これに対し、検出値Xに対してスケーリング変換を行った場合、図4における破線Xは実線X1に変換される。実線X1は、スケーリング変換を行わない破線Xと比べて、値Yの目標特性までの間隔が小さくなる。これは、補正量ΔXの値が小さく設定できることを示しており、そのため、図5に示すように、補正量ΔXのデータ範囲を範囲Aから範囲Bに縮小することができ、補正量ΔXを19ビットのデータ範囲内に収めることができるようになる。
すなわち、検出値Xに対してスケーリング変換を行うことで、補正マップ150への入力時点の出力特性X1と、補正演算後の値Yの目標特性との差分を小さくし、その結果、補正量ΔXを表現するために用いるデータ範囲を縮小することができる。そのため、演算分解能のデータ範囲(20ビット)を全て用いることなく補正量ΔXを表現することができるようになる。その結果、エアフローセンサ100は、メモリ容量の増加を抑制しつつ、演算分解能を向上させることができる。
なお、スケーリング変換は、検出値Xに対してn次式(nは整数)を用いた演算を行うことで実現される。例えば、図4に示す実線X1は、一次式(y=ax+b、a,bは定数)を用いたスケーリング変換により破線Xを変換したものである。一次式では、定数a、bのみを用いたシンプルな演算式のため、扱い易いというメリットがある。また、一次式のスケーリング変換は、用いる定数の数が少ないため、メモリ容量の増加を抑制し、演算部の処理負担を軽減できるメリットがある。
また、スケーリング変換に二次式(例えば、y=ax+bx+c)あるいはm次式(mは3以上の整数)を用いた場合、スケーリング変換後の曲線の形状を細かく調整することができる。そのため、直線で示す値Yの目標特性との間の間隔をより細かく狭めることができ、補正量ΔXのデータ幅(データ範囲)をより小さくできるメリットがある。なお、一次式では、x=流量の検出値Xを用いたが、m次式の場合、例えばx1=流量の検出値α、x2=温度β、x3=湿度γなど所定の要素に対応する値が用いられれば良い。
ここで、図2に示すオフセット項K1(160)を用いた演算について説明する。図5に示すように、スケーリング変換後の補正量ΔXを示す曲線は、19ビットのデータ範囲の中でも下側半分に位置している。ここで、所定値のオフセット項K1(160)を補正量ΔXに加算すると、補正量ΔXの曲線の位置を上下方向に平行にシフト(移動)させることができる。具体的には、所定値であるオフセット項K1(160)を補正量ΔXに加算することにより、補正量ΔXの曲線位置を上方向にシフトさせ、18ビットのデータ範囲内に収まるように調整することができる。
このように、補正量ΔXにオフセット項K1(160)を加算することで、補正量ΔXの用いるデータ範囲をより狭めることができる。すなわち、オフセット項K1(160)による演算を行うことにより、演算部との分解能差を小さくすることができるため、その結果として、エアフローセンサ100は、メモリ容量の増加を抑制しつつ、演算分解能を向上させることができる。
<第二実施形態>
図6は、第二実施形態のエアフローセンサ100における演算部110の内部構成の一例を示した図である。図示するように、本実施形態に係る演算部110は、補正マップ150から出力された補正量ΔXの大きさに応じて、演算に用いるゲイン項G1(180)およびゲイン項G2(190)を切り替えて選択する、という特徴を有している。なお、図示するK1は、第一実施形態で説明したオフセット項による演算処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
具体的には、演算部110は、補正マップ150から出力された補正量ΔXと所定の閾値(例えば、メモリ120内に格納されているものとする)とを比較する。そして、補正量ΔXが閾値以上の場合、演算部110は、ゲイン項G2(190)を乗算し、入力値を有しないビット位置を上位ビット側にシフトさせる。一方で、補正量ΔXが閾値未満の場合、演算部110は、ゲイン項G1(180)を乗算し、入力値を有しないビット位置を下位ビット側にシフトさせる。なお、ゲイン項G1(180)またはG2(190)を用いた演算後の補正量を各々、補正量ΔX1またはΔX2とし、図示するΔX3は、ΔX1またはΔX2のいずれか一方の補正量を示すものである。
図7は、20ビットのデータ幅における入力値の割り当て状況の一例を示した図である。同図の行Q1に示すように、補正量ΔXにゲイン項G1(180)を乗算することにより、入力値を有するビット位置を高流量域側にシフトさせることができる。すなわち、ゲイン項G1(180)を用いた演算により、演算部110は、ビット番号16~18といった上位ビット側に入力値を割り当てることができる。このような演算により、高流量域側をより重点的に補正可能な補正量ΔX1を算出することができる。
また、同図の行R1に示すように、補正量ΔXにゲイン項G2(190)を乗算することにより、入力値を有するビット位置を低流量域側にシフトさせることができる。すなわち、ゲイン項G2(190)を用いた演算により、演算部110は、ビット番号0~2といった下位ビット側に入力値を割り当てることができる。このような演算により、低流量域側をより重点的に補正可能な補正量ΔX2を算出することができる。
演算部110は、補正量ΔXの値に応じて、異なるゲイン項を含む複数の演算式を適宜切り替えて選択する。補正量ΔXが閾値以上の場合、補正量ΔXにゲイン項G2(190)を乗算する演算式が選択され、その演算結果である補正量ΔX2が補正量ΔX3とされる。そして、補正量ΔXが閾値未満の場合、補正量ΔXにゲイン項G1(180)を乗算する演算式が選択され、その演算結果である補正量ΔX1が補正量ΔX3とされる。これにより、演算部110は、高演算精度が求められる閾値以上の補正量領域において、上位ビットを用いないようにスケーリング変換が行われ、重点的に演算分解能を向上させることができる。
図8は、ゲイン項の切り替えによる補正量特性の一例を示した図である。図示するように、横軸は、吸入した空気流量の大きさQair[Kg/h]を示し、縦軸は補正量[digit]を示している。基準線L1は、ゲイン項を切り替えるための閾値(基準値)を示している。実線302は、補正量ΔX3を示している。破線301は、補正量ΔX*G1を示している。低流量域の補正量ΔX2は、高分解能化(G1/G2)されている。一点鎖線303は、補正量ΔX4を示している。補正量ΔX4の曲線は、補正量ΔX3にオフセット項K2を加算したものであり、補正量ΔX3の曲線をオフセット項K2の分だけ下位方向に平行シフトしたものである。
図示するように、補正量ΔXが閾値(基準値L1)以上の領域では、補正量ΔXは低流量域にある。低流量域は、下位側の16ビットのデータ範囲で表現できる。したがって、演算部110は、入力値を有するビット位置を下位ビット側に重点的に割り当てるために、低流量域用のゲイン項G2(190)を使用して補正量ΔX2(=ΔX*G2)を算出する。これにより、閾値以上の領域における補正量ΔX3は、実線302で示すように、16ビットのデータ範囲に収まる。
また、補正量ΔXが閾値(基準値L1)未満の領域では、補正量ΔXは比較的高流量域にある。この場合、演算部110は、入力値を有するビット位置を上位ビット側に重点的に割り当てるために、乗算に用いる対象をゲイン項G1(180)に切り替える。つまり、高流量域用のゲイン項G1(180)を使用して補正量ΔX1(=ΔX*G1)を算出する演算式が選択される。
演算部110は、補正量ΔXにゲイン項G1(180)を乗算して算出された補正量ΔX1を補正量ΔX3とする。図8に示すように、閾値未満の領域における補正量ΔX3は、実線302で示す曲線で表すことができる。
図9は、吸入した空気流量に関する検知誤差の改善の一例を示した図である。図示するように、横軸は、吸入した空気流量の大きさQair[Kg/h]を示し、縦軸は空気流量の検知誤差の大きさdQ/Q[%]を示している。また、破線で示す曲線311は16ビット演算精度を示し、一点鎖線で示す曲線312は、オフセット項K1(160)を加算した演算による20ビット相当の演算精度を示している。また、実線で示す曲線313は、低流量域におけるゲイン項G2(190)を用いた演算による20ビット相当の演算精度を示している。なお、一点鎖線の曲線312と実線の曲線313とが合流する段差314は、ゲイン項の切り替え点を示している。
図9において曲線311で示すように、16ビットの演算精度では、低流量域における分解精度が足りないため、演算誤差が大きいことが分かる。一方で、オフセット項K1(160)による演算処理を行った場合、曲線312で示すように、低流量域における演算誤差が約半分程度に改善されていることが分かる。
さらに、所定の閾値(基準値)に対する補正量ΔXの大きさに応じてゲイン項の大小(G2、G1)を切り替えることにより、適宜、表現したい流量域に対応するビット位置に入力値を割り当てることができる。そのため、曲線313で示すように、検知流量の演算誤差を著しく低減させることができる。
このように、本実施形態に係るエアフローセンサによれば、閾値に対する補正量の大小に応じて適宜、ゲイン項を切り替えることにより、表現したい流量域のビット位置に対して適宜、入力値を割り当てることができる。これにより、演算部は、高演算精度が求められる補正量領域において、重点的に演算分解能を向上させることができる。
なお、演算部110は、空気流量の検出値X(生データ)に対して閾値を持たせ、閾値以上の検出値すなわち高流量の場合と、閾値未満の検出値すなわち低流量の場合とで、演算に用いるゲイン項を切り替えるようにしても良い。
このようなエアフローセンサによっても、補正量ΔXに対して閾値を持たせた場合と同様に、演算部は、高演算精度が求められる補正量領域において、重点的に演算分解能を向上させることができる。また、スケーリング変換後の検出値X1に対して閾値を持たせても良い。
図10は、検出値X1に対して閾値を持たせた場合のエアフローセンサ100における演算部110の内部構成の一例を示した図である。図示するように、演算部110は、スケーリング変換後の検出値X1が閾値以上の場合(すなわち、高流量の場合)と、閾値未満の場合(すなわち、低流量の場合)とで、演算に用いるゲイン項を切り替える。このようなエアフローセンサによっても、高演算精度が求められる補正量領域において、重点的に演算分解能を向上させることができる。
なお、前述の実施形態では、低流量域および高流量域について重点的に演算分解能を向上させることについて説明したが、本発明では、例えば中流領域について重点的に演算分解能を向上させることも可能である。具体的には、前述のスケーリング変換において、m次式(mは3以上の整数)を用いることでスケーリング変換後の曲線形状を所望の形状となるよう調整し、さらに補正量ΔXに対する閾値を設けることにより、中流量域において重点的に演算分解能を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記の実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態や変形例の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
100・・・エアフローセンサ(物理量検出装置)、110・・・演算部、120・・・メモリ、150・・・補正マップ、160・・・オフセット項、170、180、190・・・ゲイン項

Claims (5)

  1. 被計測気体の物理量を検出する物理量検出センサと、
    該物理量検出センサの検出値に応じた補正量を記録した格納部と、
    前記検出値と前記補正量とを用いて、前記検出値の出力調整を行う演算部と、
    を備え、
    前記格納部の分解能は、前記演算部の演算分解能よりも低く、
    前記演算部は、
    前記物理量検出センサの検出値を用いて、前記補正量のデータ範囲を縮小させるスケーリング変換を行い、
    前記演算部は、
    前記格納部から参照した前記補正量に対して前記格納部の分解能と前記演算部の演算分解能との分解能差を低減する演算を行い、
    前記スケーリング変換による算出値と、該算出値に対する所定の閾値との関係に応じて、前記演算に用いる所定の演算式を切り替える
    ことを特徴とする物理量検出装置。
  2. 前記演算部は、
    一次式を用いて前記スケーリング変換を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の物理量検出装置。
  3. 被計測気体の物理量を検出する物理量検出センサと、
    該物理量検出センサの検出値に応じた補正量を記録した格納部と、
    前記検出値と前記補正量とを用いて、前記検出値の出力調整を行う演算部と、
    を備え、
    前記格納部の分解能は、前記演算部の演算分解能よりも低く、
    前記演算部は、
    前記格納部から参照した前記補正量に対して前記格納部の分解能と前記演算部の演算分解能との分解能差を低減する演算を行い、
    前記演算部は、
    前記補正量と、該補正量に対する所定の閾値との関係に応じて前記演算に用いる所定の演算式を切り替える
    ことを特徴とする物理量検出装置。
  4. 被計測気体の物理量を検出する物理量検出センサと、
    該物理量検出センサの検出値に応じた補正量を記録した格納部と、
    前記検出値と前記補正量とを用いて、前記検出値の出力調整を行う演算部と、
    を備え、
    前記格納部の分解能は、前記演算部の演算分解能よりも低く、
    前記演算部は、
    前記格納部から参照した前記補正量に対して前記格納部の分解能と前記演算部の演算分解能との分解能差を低減する演算を行い、
    前記演算部は、
    前記物理量検出センサの検出値と、該検出値に対する所定の閾値との関係に応じて、前記演算に用いる所定の演算式を切り替える
    ことを特徴とする物理量検出装置。
  5. 前記演算部は、
    前記検出値が前記閾値以上の場合、演算分解能のデータ範囲の上位ビット側に情報を割り当てるための前記演算式を選択し、
    前記検出値が前記閾値未満の場合、演算分解能のデータ範囲の下位ビット側に情報を割り当てるための前記演算式を選択する
    ことを特徴とする請求項4に記載の物理量検出装置。
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