JP7412288B2 - 収穫機 - Google Patents
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Description
本発明は、収穫した作物の全稈を脱穀処理する収穫機において、搬送装置の出口から脱穀装置の入口への作物の投入状態を、各種の作業条件に適応できるように構成することを目的としている。
搬送装置の出口の位置を上下に変更することにより、作物が搬送装置の出口から脱穀装置の扱室に向かう状態を、例えば水平方向に近い状態や、斜め上向きに向かう状態等のように変更することができる。
これにより、作物の種類や圃場条件、天候等の各種の作業条件に基づいて、搬送装置の出口の位置を上下に変更することによって、作物が搬送装置から脱穀装置に円滑に流れる状態を得ることが容易になるのであり、収穫機の収穫性能を向上させることができる。
図1に示すように、右及び左のクローラ型式の走行装置2により、機体1が支持されている。作業者が搭乗する運転部3が、機体1の前部の右部に設けられている。脱穀装置4が機体1の後部の左部に設けられ、グレンタンク5が機体1の後部の右部に設けられている。
図1に示すように、搬送装置7に、搬送ケース12と、搬送機構13と、回転部材としての送り部材14とが設けられている。
図2,3,4,9に示すように、伝動軸23が、脱穀装置4の前部に左右方向に沿って支持されており、機体1に搭載されたエンジン22(図1参照)の動力が、伝動軸23の左部に連結されたプーリー23aに伝達されている。
後述の(脱穀装置の構成)及び図4,9に示すように、脱穀装置4に扱胴44が設けられ、扱胴44の駆動軸50に連結されたベベルギヤ50aと、伝動軸23に連結されたベベルギヤ23cとが咬合しており、伝動軸23の動力により扱胴44が回転駆動される。
搬送装置7の後部で作物の詰まり等が発生していない状態において、天板部材33を取り外すことにより、送り部材14や搬送機構13のスプロケット16等の交換作業、メンテナンス作業を行うことができる。
図9に示すように、脱穀装置4の前部の右部及び左部に、支持フレーム35が上下方向に沿って設けられており、右及び左の支持部36が支持フレーム35に連結されている。駆動軸20(前述の(搬送装置の構成)(搬送装置の駆動構成)及び図4参照)の右部及び左部が、支持部36により支持されている。
図2及び図3に示すように、脱穀装置4に、扱室43、扱胴44、受網45、選別部46及び唐箕47等が設けられている。
選別部46が、受網45の下方に設けられ、選別部46に、グレンパン51、チャフシーブ52、ストローラック53、グレンシーブ54、1番物回収部55及び2番物回収部56が設けられている。
図2,3,9に示すように、右及び左の支持フレーム35の間において、脱穀装置4の入口57が、正面視で横長の矩形状(長方形状)に形成されている。
図13及び図14に示すように、案内部58の右の角部である左右中央部58aと右横部58bとの接続部分に、案内部58の左右中央部58aに向けて膨出して形成された誘導部59が設けられている。案内部58の右の角部は、扱胴44(掻き込み部48)の回転方向の下手側に位置する。
図2及び図3に示すように、唐箕47(前述の(脱穀装置の構成)を参照)が、選別部46の前方に設けられ、案内部58の下方に設けられている。案内部58と、唐箕47を収容する唐箕ケース60とが、上下方向で隣り合っている。
図9に示すように、脱穀装置4の入口57に接続される搬送装置7の出口7aの横幅W3が、扱胴44の横幅W4よりも大きなものに設定されている。
掻き込み部48の螺旋羽根48bの回転軌跡の下端部が、側面視で、脱穀装置4の入口57の上端部57bよりも低い位置に配置されている。
前述の(搬送装置の駆動構成)及び図2,3,4に示すように、収穫部6により収穫された作物は、搬送装置7において、搬送機構13により、搬送ケース12の前端部から後部に亘って、搬送ケース12の底部に沿って略直線的に後方に搬送され、送り部材14により、搬送装置7の出口7a(搬送ケース12の後端部)から脱穀装置4の入口57に投入されるのであり、脱穀装置4の入口57から扱室43に向けて斜め上方の後方に投入される。
前述の(搬送装置における脱穀装置への取り付けの構成)に記載の右及び左の支持部36の下方において、図9,11,12に示すように、右及び左の昇降機構42が設けられている。
図9~図12に示すように、4本のボルト38を取り外し、4本のボルト37を少し緩めることにより、支持部36が支持フレーム35から離れない状態を維持しながら、支持フレーム35に沿って上方に移動可能な状態とする。
前述の(昇降機構の構成)に記載のように、搬送装置7の脱穀装置4への取付高さが高位置に設定された場合、断面チャンネル状の下辺部材61を、脱穀装置4の入口57の下辺部57aに取り付けることによって、下辺部材61を脱穀装置4の入口57の下辺部57aとすればよい。これにより、下辺部材61の着脱によって、脱穀装置4の入口57の下辺部57aの高さが変更可能となる。
図16に示すように、搬送装置7において、送り部材14(図2及び図3参照)が駆動軸20から取り外され、搬送機構13のスプロケット16が駆動軸20に取り付けられてもよい。これにより、搬送装置7において、送り部材14が取り外されて、搬送機構13の後端部が駆動軸20に取り付けられる状態に切換可能となる。
この構成において、搬送機構13のスプロケット16及び搬送体18が、搬送装置7の後部に設けられた回転部材となる。
扱胴44において、掻き込み部48の基台部48aが、円錐状の円筒状ではなく、前後方向で同一の半径を有する円筒状に構成されてもよい。
扱胴44において、掻き込み部48と扱き処理部49との境界部分が、図2及び図3に示すように、側面視で受網45の前端部よりも後側(扱室43の内方)に位置するのではなく、掻き込み部48と扱き処理部49との境界部分が、側面視で受網45の前端部と同じ位置に配置されてもよい。
搬送装置7の脱穀装置4への取付高さが、低位置及び高位置の2位置ではなく、昇降機構42により3位置以上に変更可能に構成されてもよく、昇降機構42により上下方向に沿って無段階に変更可能に構成されてもよい。
下辺部材61の着脱構造を廃止することにより、脱穀装置4の入口57の下辺部57aの位置が上下方向に沿ってスライド可能に構成されて、脱穀装置4の入口57の下辺部57aの高さが変更可能となるようにしてもよい。
案内部58の交換構造を廃止して、搬送装置7の脱穀装置4への取付高さが変更されると、これに追従して案内部58の姿勢が変更されて、案内部58の前端部の高さが自動的に変更されるように構成してもよい。
4 脱穀装置
6 収穫部
7 搬送装置
7a 出口
12 搬送ケース
13 搬送機構
42 昇降機構
43 扱室
57 入口
57a 下辺部
58 案内部
Claims (5)
- 機体の前部に設けられ、圃場の作物を収穫する収穫部と、
搬送ケースと、前記搬送ケースの内部に設けられた搬送機構とを有し、前記収穫部により収穫された作物を後方に搬送する搬送装置と、
前記搬送装置により搬送された作物の全稈を扱室に受け入れて脱穀処理する脱穀装置とが備えられ、
前記脱穀装置の作物の入口に対して、前記搬送装置の作物の出口の位置が上下方向に沿って変更されるように、前記搬送ケースの前記脱穀装置への取付高さを変更可能な昇降機構が備えられている収穫機。 - 前記脱穀装置の入口の下辺部の高さが変更可能である請求項1に記載の収穫機。
- 前記昇降機構による前記取付高さの変更に追従して、前記脱穀装置の入口の下辺部の高さが変更される請求項2に記載の収穫機。
- 前記脱穀装置の入口の下辺部から前記扱室に亘って設けられ、前記脱穀装置の入口から投入される作物を前記扱室に案内する案内部が備えられ、
前記案内部の前端部の高さが変更可能である請求項2又は3に記載の収穫機。 - 前記脱穀装置の入口の下辺部の高さの変更に追従して、前記案内部の前端部の高さが変更される請求項4に記載の収穫機。
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