JP7412288B2 - 収穫機 - Google Patents

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Description

本発明は、収穫した作物の全稈を脱穀処理する収穫機に関する。
収穫した作物の全稈を脱穀処理する収穫機としては、特許文献1に開示されているように、圃場の作物が、収穫部により収穫され搬送装置により後方に搬送されて、作物の全稈が、搬送装置の出口から脱穀装置の入口に投入され、脱穀装置の扱室に投入されるように構成されたものがある。
特開2015-146802号公報
作物の種類や圃場条件、天候等の各種の作業条件により、搬送装置の出口から脱穀装置の入口への作物の投入状態を変更したいという要望が出てきている。
本発明は、収穫した作物の全稈を脱穀処理する収穫機において、搬送装置の出口から脱穀装置の入口への作物の投入状態を、各種の作業条件に適応できるように構成することを目的としている。
本発明の収穫機は、機体の前部に設けられ、圃場の作物を収穫する収穫部と、搬送ケースと、前記搬送ケースの内部に設けられた搬送機構とを有し、前記収穫部により収穫された作物を後方に搬送する搬送装置と、前記搬送装置により搬送された作物の全稈を扱室に受け入れて脱穀処理する脱穀装置とが備えられ、前記脱穀装置の作物の入口に対して、前記搬送装置の作物の出口の位置が上下方向に沿って変更されるように、前記搬送ケースの前記脱穀装置への取付高さを変更可能な昇降機構が備えられている。
本発明によると、昇降機構により、搬送ケースの脱穀装置への取付高さを変更することによって、搬送装置の出口の位置を、脱穀装置の入口に対して上下方向に沿って変更することができる。
搬送装置の出口の位置を上下に変更することにより、作物が搬送装置の出口から脱穀装置の扱室に向かう状態を、例えば水平方向に近い状態や、斜め上向きに向かう状態等のように変更することができる。
これにより、作物の種類や圃場条件、天候等の各種の作業条件に基づいて、搬送装置の出口の位置を上下に変更することによって、作物が搬送装置から脱穀装置に円滑に流れる状態を得ることが容易になるのであり、収穫機の収穫性能を向上させることができる。
本発明において、前記脱穀装置の入口の下辺部の高さが変更可能であると好適である。
本発明によると、搬送装置の出口の位置を上下に変更した場合、脱穀装置の入口の下辺部の高さを変更して、搬送装置の出口の位置と脱穀装置の入口の下辺部の位置との高さ関係を、適切な高さ関係に維持することができる。
本発明において、前記昇降機構による前記取付高さの変更に追従して、前記脱穀装置の入口の下辺部の高さが変更されると好適である。
本発明によると、搬送装置の出口の位置を上下に変更した場合、これに追従して脱穀装置の入口の下辺部の高さが変更されるので、搬送装置の出口の位置の変更操作と、脱穀装置の入口の下辺部の高さの変更操作とを別々に行う必要が無くなり、操作性が良いものとなる。
本発明において、前記脱穀装置の入口の下辺部から前記扱室に亘って設けられ、前記脱穀装置の入口から投入される作物を前記扱室に案内する案内部が備えられ、前記案内部の前端部の高さが変更可能であると好適である。
収穫機では、案内部が脱穀装置の入口の下辺部から扱室に亘って設けられ、脱穀装置の入口から投入される作物が、案内部に沿って扱室に案内されるように構成されることがある。
本発明によると、搬送装置の出口の位置を上下に変更した場合、案内部の前端部の高さを変更して、搬送装置の出口の位置と案内部の前端部の位置との高さ関係を、適切な高さ関係に維持することができる。
本発明において、前記脱穀装置の入口の下辺部の高さの変更に追従して、前記案内部の前端部の高さが変更されると好適である。
本発明によると、搬送装置の出口の位置を上下に変更した場合、これに追従して案内部の前端部の高さが変更されるので、搬送装置の出口の位置の変更操作と、案内部の前端部の高さの変更操作とを別々に行う必要が無くなり、操作性が良いものとなる。
コンバインの側面図である。 脱穀装置及び搬送装置の後部の縦断側面図である。 脱穀装置の前部及び搬送装置の後部の縦断側面図である。 搬送装置の伝動系を示す概略平面図である。 送り部材の斜視図である。 送り部材の縦断正面図である。 送り部材の縦断側面図である。 搬送装置の搬送ケースの縦断正面図である。 脱穀装置の入口付近の正面図である。 脱穀装置の前部の右部及び左部に配置された支持フレームの正面図である。 支持部の縦断側面図である。 支持部の縦断側面図である。 案内部の付近の正面図である。 案内部の斜視図である。 搬送装置の脱穀装置への取付高さが高位置に設定された状態において、脱穀装置の前部及び搬送装置の後部の縦断側面図である。 発明の実施の第1別形態において、脱穀装置の前部及び搬送装置の後部の縦断側面図である。
図1~図16に、収穫機の一例である普通型のコンバインが示されており、図1~図16において、Fは前方向を示し、Bは後方向を示し、Uは上方向を示し、Dは下方向を示し、Rは右方向を示し、Lは左方向を示している。
(コンバインの全体構成)
図1に示すように、右及び左のクローラ型式の走行装置2により、機体1が支持されている。作業者が搭乗する運転部3が、機体1の前部の右部に設けられている。脱穀装置4が機体1の後部の左部に設けられ、グレンタンク5が機体1の後部の右部に設けられている。
収穫部6が機体1の前部に設けられ、搬送装置7が収穫部6の後部に連結されて斜め後方上方に延出されており、搬送装置7の後部が、左右方向に沿った左右軸芯である軸芯P1周りに昇降可能に、脱穀装置4の前部に取り付けられている。昇降シリンダ8が、機体1と搬送装置7とに亘って接続されており、昇降シリンダ8により、収穫部6及び搬送装置7が軸芯P1周りに昇降操作可能に支持されている。
収穫部6に、掻き込みリール9、バリカン状の切断装置10及び横送りスクリュー11が設けられている。機体1の前進に伴って、圃場の作物が掻き込みリール9により掻き込まれて、切断装置10により作物の株元が切断されて刈り取られ、刈り取られた作物が横送りスクリュー11により収穫部6の左右中央側に集められて搬送装置7に供給される。
収穫部6から搬送装置7に供給された作物は、搬送装置7により後方に搬送され、搬送装置7により搬送された作物の全稈が、脱穀装置4に投入される。脱穀装置4において作物の脱穀処理が行われるのであり、脱穀装置4で回収された穀粒が、グレンタンク5に貯留される。
(搬送装置の構成)
図1に示すように、搬送装置7に、搬送ケース12と、搬送機構13と、回転部材としての送り部材14とが設けられている。
図2,3,4に示すように、搬送ケース12は、板材により角筒状に構成されており、収穫部6と脱穀装置4の入口57(後述の(案内部の構成)を参照)とに亘って設けられている。
図8に示すように、搬送ケース12の後部の上面部(後述する送り部材14及びスプロケット16の上方の上面部)に、搬送ケース12の右部12a及び左部12bに亘る開口部12cが開口されている。
ボルト34によって搬送ケース12の上面部に着脱可能な天板部材33が設けられている。天板部材33に開口部33aが開口されており、開口部33aを閉じる蓋部材33bが、ナット64により天板部材33に着脱可能である。
天板部材33が、搬送ケース12の右部12a及び左部12bに亘って、ボルト34により取り付けられることにより、搬送ケース12の開口部12cが天板部材33により閉じられる。天板部材33が取り外されることにより、搬送ケース12の開口部12cが開放される(搬送ケース12の右部12a及び左部12bに亘って、搬送ケース12の上面部が開放される)。
図1~図4に示すように、搬送機構13は、前部の右及び左のスプロケット15、後部の右及び左のスプロケット16、スプロケット15,16に亘って前後方向に沿って取り付けられた右及び左の搬送チェーン17、右及び左の搬送チェーン17に亘って左右方向に沿って取り付けられた多数の搬送体18が設けられており、搬送ケース12の内部において、搬送ケース12の前端部と後部とに亘って設けられている。
送り部材14は、搬送ケース12の内部において、搬送機構13の後端部(スプロケット16)よりも後側に設けられている。図5,6,7に示すように、平板状の3枚(複数)の羽根部材19が設けられて、羽根部材19の外辺部9aが少し曲げられている。左右方向に沿った断面三角形状の空間14aが送り部材14の中心に形成されるように、羽根部材19が組み合わされており、送り部材14の空間14aから半径方向に沿って外側に延出されるように、羽根部材19が組み合わされている。
図4,6,7に示すように、断面六角形状の駆動軸20が、軸芯P1(図1参照)と同芯状に回転可能に支持されている。送り部材14において、六角形状の開口部を有するボス部材21が設けられており、ボス部材21が送り部材14の空間14aにボルト62により取り付けられている。
図3,4,9に示すように、搬送ケース12の右部12a及び左部12bの内面に、リング状の右及び左のカバー部材63が取り付けられている。送り部材14の右端部及び左端部がカバー部材63の内側に入り込んでおり、駆動軸20において搬送ケース12の右部12a(左部12b)と送り部材14との間の部分に、作物が巻き付くような状態が防止されている。
駆動軸20がボス部材21の開口部に挿入されることによって、駆動軸20が送り部材14の空間14aに通された状態で、駆動軸20と羽根部材19とが一体で回転するように、駆動軸20の外面と羽根部材19とに亘って、ボス部材21が取り付けられる状態となる。これにより、送り部材14が駆動軸20に取り付けられた状態となるのであり、駆動軸20と羽根部材19(送り部材14)とが一体で回転可能な状態となる。
(搬送装置の駆動構成)
図2,3,4,9に示すように、伝動軸23が、脱穀装置4の前部に左右方向に沿って支持されており、機体1に搭載されたエンジン22(図1参照)の動力が、伝動軸23の左部に連結されたプーリー23aに伝達されている。
図4及び図9に示すように、伝動軸23の左部にプーリー23bが連結され、駆動軸20の左部にプーリー20aが連結されて、伝動軸23のプーリー23bと駆動軸20のプーリー20aとに亘って、伝動ベルト24が取り付けられている。伝動ベルト24に対して押圧及び離間操作可能なテンションプーリー25が設けられており、伝動ベルト24及びテンションプーリー25を有する刈取クラッチ26が設けられている。
駆動軸20の右部にスプロケット20bが連結され、搬送機構13におけるスプロケット16を支持する駆動軸27に、スプロケット27aが連結されており、駆動軸20のスプロケット20bと駆動軸27のスプロケット27aとに亘って、伝動機構としての伝動チェーン28が取り付けられている。
以上の構成により、エンジン22の動力が、伝動軸23及び刈取クラッチ26を介して駆動軸20に伝達されて、駆動軸20が図1,2,3の反時計方向に回転駆動されるのであり、駆動軸20により送り部材14が軸芯P1周りに、図1,2,3の反時計方向に回転駆動される。
駆動軸20の動力が、伝動チェーン28を介して駆動軸27に伝達されて、搬送機構13に伝達されるのであり、搬送機構13(スプロケット15,16、搬送チェーン17及び搬送体18)が、搬送ケース12の前後方向に沿って図1,2,3の反時計方向に回転駆動される。
駆動軸27にスプロケット27bが連結されており、駆動軸27の動力が駆動軸27のスプロケット27bから収穫部6(掻き込みリール9、切断装置10及び横送りスクリュー11)に伝達される。刈取クラッチ26が遮断状態に操作されると、搬送装置7(搬送機構13及び送り部材14)と、収穫部6(掻き込みリール9、切断装置10及び横送りスクリュー11)とが停止する。
この場合、駆動軸20のスプロケット20bよりも、駆動軸27のスプロケット27aが大径に構成されており、駆動軸20の動力が伝動チェーン28により減速されて駆動軸27(搬送機構13)に伝達される。これにより、搬送機構13が送り部材14よりも低速で回転駆動される。このことについて言い換えると、送り部材14が搬送機構13よりも高速で回転駆動される。
前述の(コンバインの全体構成)及び図1,2,3に示すように、収穫部6により収穫され搬送装置7に供給された作物は、搬送機構13が回転駆動されることによって、搬送ケース12の前端部から後部に亘って、搬送ケース12の底部に沿って略直線的に後方に搬送される。
作物が搬送機構13の後端部(スプロケット16)に達すると、作物は、搬送ケース12の底部に沿って搬送機構13から送り部材14に受け渡され、送り部材14により搬送装置7の出口7a(搬送ケース12の後端部)から、脱穀装置4の入口57(後述の(案内部の構成)を参照)に投入される。
(逆転機構の構成)
後述の(脱穀装置の構成)及び図4,9に示すように、脱穀装置4に扱胴44が設けられ、扱胴44の駆動軸50に連結されたベベルギヤ50aと、伝動軸23に連結されたベベルギヤ23cとが咬合しており、伝動軸23の動力により扱胴44が回転駆動される。
伝動軸29が伝動軸23と同芯状に支持されて、伝動軸29に連結されたベベルギヤ29aが、駆動軸50のベベルギヤ50aと咬合しており、伝動軸23の動力が、駆動軸50のベベルギヤ50aを介して逆転の動力として伝動軸29に伝達されている。
伝動軸29の右部にプーリー29bが連結されて、駆動軸20の右部にプーリー20cが連結されており、伝動軸29のプーリー29bと駆動軸20のプーリー20cとに亘って、伝動ベルト30が取り付けられている。伝動ベルト30に対して押圧及び離間操作可能なテンションプーリー31が設けられており、伝動ベルト30及びテンションプーリー31を有する逆転機構としての逆転クラッチ32が設けられている。
逆転クラッチ32は、通常は遮断状態に操作されている。収穫部6や搬送装置7に作物の詰まり等が発生した場合、刈取クラッチ26を遮断状態に操作し、逆転クラッチ32を一時的に伝動状態に操作する。
逆転クラッチ32が伝動状態に操作されると、伝動軸29の逆転の動力が、逆転クラッチ32を介して駆動軸20に伝達されて、搬送装置7の搬送機構13及び送り部材14が逆方向に回転駆動されるのであり、収穫部6の掻き込みリール9及び横送りスクリュー11が逆方向に回転駆動される。これにより、収穫部6や搬送装置7の作物の詰まり等が解消される。
搬送装置7の後部で作物の詰まり等が発生した場合、作業者は、前述の(搬送装置の構成)及び図8に示す天板部材33を取り外すことによって、搬送ケース12の開口部12cから、詰まった作物を取り出すことができる。
搬送装置7の後部で作物の詰まり等が発生していない状態において、天板部材33を取り外すことにより、送り部材14や搬送機構13のスプロケット16等の交換作業、メンテナンス作業を行うことができる。
(搬送装置における脱穀装置への取り付けの構成)
図9に示すように、脱穀装置4の前部の右部及び左部に、支持フレーム35が上下方向に沿って設けられており、右及び左の支持部36が支持フレーム35に連結されている。駆動軸20(前述の(搬送装置の構成)(搬送装置の駆動構成)及び図4参照)の右部及び左部が、支持部36により支持されている。
図9,11,12に示すように、支持部36に、ボス部36a、連結部36b、補強リブ36c、受け部36d及び開口部36e等が設けられている。支持部36において、平板状の連結部36bの上下中間部にボス部36aが連結されている。補強リブ36cが、ボス部36aと連結部36bの上部及び下部とに亘って連結されており、受け部36dが連結部36b及び補強リブ36cの下端部に連結されている。上下方向に沿った4個の開口部36eが、連結部36bの上部及び下部に開口されている。
図10,11,12に示すように、支持フレーム35に、4個の開口部35aと4個の開口部35bとが、上下方向に沿って並ぶように開口されており、開口部35a,35bの両側に4個の開口部35cが開口されている。4本のボルト37が、支持フレーム35の開口部35cに取り付けられて、ボルト37が支持部36の開口部36eに挿入されている。
図9~図12に示す状態は、ボルト37が支持部36の開口部36eの上端部に位置した状態で、ボルト37が締め付けられ、4本のボルト38が、支持部36の連結部36b及び支持フレーム35の開口部35aに挿入されて締め付けられた状態である。
図2,3,9に示す状態において、搬送装置7の脱穀装置4への取付高さが低位置に設定されており、8本のボルト37,38により支持部36が支持フレーム35に連結されている。
駆動軸20の右部(左部)がボス部36aに回転可能に支持されており、支持部36によって、駆動軸20が軸芯P1と同芯状に支持され、収穫部6及び搬送装置7が、軸芯P1(駆動軸20)周りに昇降操作可能に支持される。
(脱穀装置の構成)
図2及び図3に示すように、脱穀装置4に、扱室43、扱胴44、受網45、選別部46及び唐箕47等が設けられている。
扱胴44が、前後方向に沿った前後軸芯である軸芯P2周りに回転可能に、扱室43に支持されており、扱胴44の前部に掻き込み部48が設けられ、扱胴44の後部に扱き処理部49が設けられている。図4に示すように、扱胴44の前部に駆動軸50が連結されて、駆動軸50のベベルギヤ50aが伝動軸23のベベルギヤ23cと咬合しており、伝動軸23の動力により、扱胴44が図9の時計方向に回転駆動される。
図2及び図3に示すように、扱胴44の掻き込み部48において、軸芯P2を中心とする円錐状の円筒状の基台部48aが設けられ、螺旋羽根48bが基台部48aの外周部に設けられている。
扱胴44の扱き処理部49において、複数の丸パイプ状の棒部材49aが、軸芯P2を中心として円周方向に沿って配置され、前後方向に沿って延出されており、丸棒状の多数の扱歯49bが、棒部材49aに取り付けられて、半径方向の外側に延出されている。
以上の構成により、搬送装置7により搬送された作物の全稈が、扱胴44の回転に伴って、掻き込み部48の螺旋羽根48bにより掻き込まれて、扱室43に投入されるのであり、作物は扱胴44の扱き処理部49により脱穀処理される。
受網45は、細長い板材及び棒材により格子状に構成され、全体が半円筒状に構成されて、扱胴44の下部の周囲に設けられている。
選別部46が、受網45の下方に設けられ、選別部46に、グレンパン51、チャフシーブ52、ストローラック53、グレンシーブ54、1番物回収部55及び2番物回収部56が設けられている。
選別部46の前方に、唐箕47が設けられており、唐箕47から選別部46に選別風が供給される。選別部46において、受網45からの処理物が選別処理され、1番物回収部55に回収された穀粒がグレンタンク5に搬送されて貯留されるのであり、2番物回収部56で回収された処理物が扱室43に戻される。
(案内部の構成)
図2,3,9に示すように、右及び左の支持フレーム35の間において、脱穀装置4の入口57が、正面視で横長の矩形状(長方形状)に形成されている。
案内部58が、側面視で、扱胴44の掻き込み部48の下方に設けられており、案内部58が、側面視で、搬送装置7(搬送ケース12)の底部の後端部(搬送装置7の出口7aの下辺部)(脱穀装置4の入口57の下辺部57a)と受網45の前端部とに亘って設けられている。
図13及び図14に示すように、案内部58に、平面視及び正面視で三角形状の左右中央部58aと、正面視及び側面視で三角形状の右横部58b及び左横部58cとが設けられており、左右中央部58aが側面視で斜め上方の後方に延出されている。右横部58bの上辺部及び左横部58cの上辺部が、正面視で、掻き込み部48の螺旋羽根48bの回転軌跡に沿うように、円弧状に形成されている。
(誘導部の構成)
図13及び図14に示すように、案内部58の右の角部である左右中央部58aと右横部58bとの接続部分に、案内部58の左右中央部58aに向けて膨出して形成された誘導部59が設けられている。案内部58の右の角部は、扱胴44(掻き込み部48)の回転方向の下手側に位置する。
誘導部59の上端部59aが、正面視で、掻き込み部48の螺旋羽根48bの回転軌跡及び案内部58の右横部58bの上辺部に沿うように、傾斜した形状に形成されており、誘導部59の上端部59aが、掻き込み部48の螺旋羽根48bの回転軌跡及び案内部58の右横部58bの上辺部に接近して配置されている。
誘導部59における案内部58の左右中央部58aに向く部分に、搬送装置7から投入される作物が案内部58の左右中央部58aに向けて案内されるように、平面視で扱胴44(掻き込み部48)の軸芯P2に対して傾斜した案内面59bが設けられている。誘導部59の上面部59cが、側面視で、扱室43に近くなる後方ほど高くなる傾斜状態に形成されている。
(脱穀装置の入口付近の構成)
図2及び図3に示すように、唐箕47(前述の(脱穀装置の構成)を参照)が、選別部46の前方に設けられ、案内部58の下方に設けられている。案内部58と、唐箕47を収容する唐箕ケース60とが、上下方向で隣り合っている。
図9に示すように、脱穀装置4の入口57に接続される搬送装置7の出口7aの横幅W3が、扱胴44の横幅W4よりも大きなものに設定されている。
図2及び図3に示すように、受網45の下端部と案内部58の後端部とは、側面視で同じ高さに位置している。この場合、側面視で受網45の下端部(案内部58の後端部)から水平方向に沿って前方に延出された仮想線A1を想定する。
搬送装置7の送り部材14の軸芯P1が、側面視で、仮想線A1よりも低い位置に配置されており、搬送装置7の送り部材14の軸芯P1が、側面視で、受網45よりも低い位置に配置されている。搬送装置7の送り部材14の軸芯P1が、側面視で、掻き込み部48の螺旋羽根48bの回転軌跡及よりも低い位置に配置されている。
側面視で、仮想線A1と案内部58の前端部との間の第1上下間隔W1が、仮想線A1と掻き込み部48の基台部48aの前端部の下端部との間の第2上下間隔W2よりも、大きなものに設定されている。
掻き込み部48の螺旋羽根48bの回転軌跡の下端部が、側面視で、脱穀装置4の入口57の上端部57bよりも低い位置に配置されている。
(搬送装置から脱穀装置への作物の流れ)
前述の(搬送装置の駆動構成)及び図2,3,4に示すように、収穫部6により収穫された作物は、搬送装置7において、搬送機構13により、搬送ケース12の前端部から後部に亘って、搬送ケース12の底部に沿って略直線的に後方に搬送され、送り部材14により、搬送装置7の出口7a(搬送ケース12の後端部)から脱穀装置4の入口57に投入されるのであり、脱穀装置4の入口57から扱室43に向けて斜め上方の後方に投入される。
脱穀装置4の入口57に投入された作物は、案内部58に沿って、側面視で、掻き込み部48の下方から、扱胴44の軸芯P2と直交する方向に近い方向に沿って、掻き込み部48の下面に向けて投入されるような状態となる。
前述のように作物が投入されると、作物は、掻き込み部48の隣接する螺旋羽根48bと螺旋羽根48bとの間に入り込み易くなるのであり、作物は、案内部58により扱室43に向けて案内されながら、扱胴44の回転に伴って、掻き込み部48の螺旋羽根48bの後面で後方に押されるように扱室43に掻き込まれる。
この場合に、図13及び図14に示すように、扱胴44(掻き込み部48)の回転により、作物は、掻き込み部48の回転方向の下手側に流れ易く、案内部58の右の角部に滞留し易いと考えられる。案内部58の右の角部は、掻き込み部48の螺旋羽根48bから遠いので、掻き込み部48の螺旋羽根48bが届き難いと考えられる。
誘導部59が案内部58の右の角部に設けられているので、誘導部59が存在する分だけ、掻き込み部48の螺旋羽根48bが届き難い部分が少なくなり、掻き込み部48の螺旋羽根48bが作物に届き易くなる。
作物が掻き込み部48の螺旋羽根48bにより扱室43に掻き込まれる際、作物が誘導部59の案内面59bにより、案内部58の左右中央部58aに向けて案内される点、並びに、作物が誘導部59の上面部59cに沿って扱室43に向かって流れる点により、作物は掻き込み部48の螺旋羽根48bにより扱室43に円滑に掻き込まれる。
(昇降機構の構成)
前述の(搬送装置における脱穀装置への取り付けの構成)に記載の右及び左の支持部36の下方において、図9,11,12に示すように、右及び左の昇降機構42が設けられている。
支持フレーム35における支持部36の下方の部分に、支持板39が連結されて、ナット40が支持板39に取り付けられており、ボルト41がナット40に挿入されている。このように、昇降機構42は、支持板39、ナット40及びボルト41等を有している。
以下の説明のように、搬送装置7の脱穀装置4への取付高さを、低位置から高位置に変更することができる。
図9~図12に示すように、4本のボルト38を取り外し、4本のボルト37を少し緩めることにより、支持部36が支持フレーム35から離れない状態を維持しながら、支持フレーム35に沿って上方に移動可能な状態とする。
前述の状態において、ボルト41を回転操作して、ボルト41の上端部により支持部36の受け部36dを上方に押し上げる。支持部36が押し上げられて、ボルト37が支持部36の開口部36eの下端部に達すると、ボルト37を締め付けて、取り外されていた4本のボルト38を、支持部36の連結部36b及び支持フレーム35の開口部35bに挿入して締め付ける。
これにより、搬送装置7の脱穀装置4への取付高さが高位置に設定される。搬送装置7の脱穀装置4への取付高さを高位置から低位置に変更する場合、前述と同様な操作を行えばよく、ボルト41を逆方向に回転操作して、支持部36を下降させればよい。
以上のように、脱穀装置4の作物の入口57に対して、搬送装置7の作物の出口7aの位置が上下方向に沿って変更されるように、搬送装置7の脱穀装置4への取付高さを変更可能な昇降機構42が設けられている。
(搬送装置の脱穀装置への取付高さが高位置に設定された場合の脱穀装置の入口付近の状態)
前述の(昇降機構の構成)に記載のように、搬送装置7の脱穀装置4への取付高さが高位置に設定された場合、断面チャンネル状の下辺部材61を、脱穀装置4の入口57の下辺部57aに取り付けることによって、下辺部材61を脱穀装置4の入口57の下辺部57aとすればよい。これにより、下辺部材61の着脱によって、脱穀装置4の入口57の下辺部57aの高さが変更可能となる。
搬送装置7の脱穀装置4への取付高さが高位置に設定された場合、同様に、案内部58を別の案内部58に交換すればよいのであり、案内部58の前端部の高さが変更可能となる。
図15に示すように、搬送装置7の脱穀装置4への取付高さが高位置に設定された場合に、下辺部材61の取り付け及び案内部58の交換により、搬送装置7(搬送ケース12)の底部の後端部(搬送装置7の出口7aの下辺部)と、脱穀装置4の入口57の下辺部57a(下辺部材61)と、案内部58の前端部とが、段差少なく連続してつながるように構成することができる。
搬送装置7の脱穀装置4への取付高さが高位置に設定された状態でも、搬送装置7の送り部材14の軸芯P1が、側面視で、仮想線A1(図3参照)よりも低い位置に配置されており、搬送装置7の送り部材14の軸芯P1が、側面視で、受網45よりも低い位置に配置されている。搬送装置7の送り部材14の軸芯P1が、側面視で、掻き込み部48の螺旋羽根48bの回転軌跡よりも低い位置に配置されている。
(発明の実施の第1別形態)
図16に示すように、搬送装置7において、送り部材14(図2及び図3参照)が駆動軸20から取り外され、搬送機構13のスプロケット16が駆動軸20に取り付けられてもよい。これにより、搬送装置7において、送り部材14が取り外されて、搬送機構13の後端部が駆動軸20に取り付けられる状態に切換可能となる。
この構成において、搬送機構13のスプロケット16及び搬送体18が、搬送装置7の後部に設けられた回転部材となる。
(発明の実施の第2別形態)
扱胴44において、掻き込み部48の基台部48aが、円錐状の円筒状ではなく、前後方向で同一の半径を有する円筒状に構成されてもよい。
扱胴44において、掻き込み部48と扱き処理部49との境界部分が、図2及び図3に示すように、側面視で受網45の前端部よりも後側(扱室43の内方)に位置するのではなく、掻き込み部48と扱き処理部49との境界部分が、側面視で受網45の前端部と同じ位置に配置されてもよい。
(発明の実施の第3別形態)
搬送装置7の脱穀装置4への取付高さが、低位置及び高位置の2位置ではなく、昇降機構42により3位置以上に変更可能に構成されてもよく、昇降機構42により上下方向に沿って無段階に変更可能に構成されてもよい。
(発明の実施の第4別形態)
下辺部材61の着脱構造を廃止することにより、脱穀装置4の入口57の下辺部57aの位置が上下方向に沿ってスライド可能に構成されて、脱穀装置4の入口57の下辺部57aの高さが変更可能となるようにしてもよい。
この構成において、搬送装置7の脱穀装置4への取付高さが変更されると、これに追従して脱穀装置4の入口57の下辺部57aの高さが自動的に変更されるように構成してもよい。
(発明の実施の第5別形態)
案内部58の交換構造を廃止して、搬送装置7の脱穀装置4への取付高さが変更されると、これに追従して案内部58の姿勢が変更されて、案内部58の前端部の高さが自動的に変更されるように構成してもよい。
本発明は、収穫された作物の全稈を脱穀装置に投入する収穫機に適用できる。
1 機体
4 脱穀装置
6 収穫部
7 搬送装置
7a 出口
12 搬送ケース
13 搬送機構
42 昇降機構
43 扱室
57 入口
57a 下辺部
58 案内部

Claims (5)

  1. 機体の前部に設けられ、圃場の作物を収穫する収穫部と、
    搬送ケースと、前記搬送ケースの内部に設けられた搬送機構とを有し、前記収穫部により収穫された作物を後方に搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置により搬送された作物の全稈を扱室に受け入れて脱穀処理する脱穀装置とが備えられ、
    前記脱穀装置の作物の入口に対して、前記搬送装置の作物の出口の位置が上下方向に沿って変更されるように、前記搬送ケースの前記脱穀装置への取付高さを変更可能な昇降機構が備えられている収穫機。
  2. 前記脱穀装置の入口の下辺部の高さが変更可能である請求項1に記載の収穫機。
  3. 前記昇降機構による前記取付高さの変更に追従して、前記脱穀装置の入口の下辺部の高さが変更される請求項2に記載の収穫機。
  4. 前記脱穀装置の入口の下辺部から前記扱室に亘って設けられ、前記脱穀装置の入口から投入される作物を前記扱室に案内する案内部が備えられ、
    前記案内部の前端部の高さが変更可能である請求項2又は3に記載の収穫機。
  5. 前記脱穀装置の入口の下辺部の高さの変更に追従して、前記案内部の前端部の高さが変更される請求項4に記載の収穫機。
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