JP7411445B2 - 光学ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、光学ユニットに関する。
従来から、光学モジュールを備える可動体と、可動体を変位可能に保持する固定体と、可動体と接続されるフレキシブル配線基板と、を備える様々な光学ユニットが使用されている。例えば、特許文献1には、光学素子を保持した可動モジュールと、可動モジュールを変位可能に保持する固定体と、光軸方向において可動モジュールとオーバーラップする位置において折りたたまれた状態で一端が可動モジュールと接続されるフレキシブル配線基板と、を備える光学ユニットが開示されている。
特開2011-232708号公報
可動体と固定体とフレキシブル配線基板とを備える従来の光学ユニットにおいては、可動体の変位に伴ってフレキシブル配線基板が変位するので、フレキシブル配線基板の変位に伴ってフレキシブル配線基板に負荷がかかり、フレキシブル配線基板が損傷する虞がある。特許文献1の光学ユニットは、フレキシブル配線基板が折りたたまれた状態で配置されているので、フレキシブル配線基板を長くすることができ、フレキシブル配線基板にかかる負荷を低減することが可能である。しかしながら、上記のようにフレキシブル配線基板が折りたたまれた状態で配置されている構成では、フレキシブル配線基板の折り曲げ工法が難しい場合があるとともに、折り曲げ形状が経時変化する場合もある。また、折り曲げ形状のばらつきがフレキシブル配線基板にかかる負荷の低減効果のばらつきになる。そこで、本発明は、簡単な構成でフレキシブル配線基板にかかる負荷を低減することを目的とする。
本発明の光学ユニットは、光学モジュールを備える可動体と、固定体と、光軸方向と交差する1または複数の方向を回転軸の方向として前記可動体を前記固定体に対して回転可能に支持する支持機構と、前記可動体に設けられた接続部に一端が接続され、前記光軸方向に面する平面領域を有するとともに、前記平面領域が前記可動体に対して前記光軸方向と交差する第1交差方向側に配置されたフレキシブル配線基板と、を備え、前記平面領域は、前記光軸方向においてオーバーラップすることなく湾曲する湾曲部を有し、前記光軸方向において前記回転軸の位置と少なくとも一部がオーバーラップする構成となっていることが好ましい。
本態様によれば、湾曲部を有する平面領域を有するフレキシブル配線基板を備えている。このような構成により、フレキシブル配線基板を長くすることができ、フレキシブル配線基板にかかる負荷を低減することができる。また、平面領域は光軸方向において回転軸の位置と少なくとも一部がオーバーラップする構成となっている。このような構成により、フレキシブル配線基板は可動体の回転を効率よく許容することができる。さらに、湾曲部は、光軸方向においてオーバーラップすることなく湾曲する構成なので、フレキシブル配線基板の折り曲げ工法が難しいことで光学ユニットの製造が難化することも抑制できる。したがって、簡単な構成でフレキシブル配線基板にかかる負荷を低減することができる。
本発明の光学ユニットにおいては、前記フレキシブル配線基板は、前記接続部に接続される前記一端側から他端側に向けて、第1曲げ部で前記光軸方向において前記回転軸の位置に近づくように曲げられ、前記第1曲げ部よりも前記他端側の第2曲げ部で曲げられることで前記他端側が前記平面領域を構成することができる。このような構成とすることで、光軸方向において平面領域と回転軸とがオーバーラップする構成を簡単に形成できる。
また、本発明の光学ユニットは、光学モジュールを備える可動体と、固定体と、光軸方向と交差する1または複数の方向を回転軸の方向として前記可動体を前記固定体に対して回転可能に支持する支持機構と、前記可動体に設けられた接続部に一端が接続され、前記光軸方向に面する平面領域を有するとともに、前記平面領域が前記可動体に対して前記光軸方向と交差する第1交差方向側に配置されたフレキシブル配線基板と、を備え、前記平面領域は、前記光軸方向においてオーバーラップすることなく湾曲する湾曲部を有し、前記フレキシブル配線基板は、曲げ部を有し、前記平面領域が前記接続部に対して前記光軸方向において前記回転軸の位置に近づくように前記曲げ部において曲げられていることが好ましい。
本態様によれば、湾曲部を有する平面領域を有するフレキシブル配線基板を備えている。このような構成により、フレキシブル配線基板を長くすることができ、フレキシブル配線基板にかかる負荷を低減することができる。また、フレキシブル配線基板は、曲げ部を有し、平面領域が接続部に対して光軸方向において回転軸の位置に近づくように曲げ部において曲げられている。このような構成により、平面領域の光軸方向における回転軸に対する位置を近づけさせることができ、フレキシブル配線基板は可動体の回転を効率よく許容することができる。さらに、湾曲部は、光軸方向においてオーバーラップすることなく湾曲する構成なので、フレキシブル配線基板の折り曲げ工法が難しいことで光学ユニットの製造が難化することも抑制できる。したがって、簡単な構成でフレキシブル配線基板にかかる負荷を低減することができる。
本発明の光学ユニットにおいては、前記フレキシブル配線基板の曲げられる状態の維持を補助する曲げ補助部材を備えることが好ましい。曲げ補助部材を備えることで、平面領域の光軸方向における位置を維持しやすくなるためである。
本発明の光学ユニットにおいては、前記曲げ補助部材は、前記フレキシブル配線基板を90度以下の折り曲げ角度で2回折り曲げた状態で維持させる構成であることが好ましい。90度以下の折り曲げ角度で2回折り曲げる構成とすることでフレキシブル配線基板に負荷をかけすぎることなく、平面領域を光軸方向に近づけられるためである。
本発明の光学ユニットにおいては、前記曲げ補助部材は、前記フレキシブル配線基板の2回の折り曲げ角度が互いに同じであり、且つ、折り曲げ方向が互いに反対側であることが好ましい。フレキシブル配線基板の折り曲げ構成を簡単にできるためである。
本発明の光学ユニットにおいては、前記曲げ補助部材は、前記フレキシブル配線基板の2か所の折り曲げ部分の間の挟持領域において前記フレキシブル配線基板を挟持する構成であることが好ましい。曲げ補助部材でフレキシブル配線基板を確りと保持できるためである。
本発明の光学ユニットにおいては、前記曲げ補助部材は、前記挟持領域から外れた位置に、前記フレキシブル配線基板に対して折り曲げ方向における外側から接触して前記2か所の折り曲げ部分における前記フレキシブル配線基板の折り曲げ角度を決める板部が設けられていることが好ましい。該板部により折り曲げ角度が所定の角度からずれることを簡単に抑制できるためである。
本発明の光学ユニットにおいては、前記曲げ補助部材は、前記挟持領域に開口部を有し、前記フレキシブル配線基板に前記挟持領域を前記開口部側から嵌め込むことで前記フレキシブル配線基板を挟持可能な構成となっており、前記開口部は、先端側が広がっていることが好ましい。曲げ補助部材をフレキシブル配線基板に簡単に取り付けることができるためである。
本発明の光学ユニットにおいては、前記フレキシブル配線基板は、多層構造であることが好ましい。効率的に信号を送受信可能なフレキシブル配線基板を簡単に形成できるためである。
本発明の光学ユニットにおいては、前記フレキシブル配線基板は、前記多層構造の領域において各々の層が接着されていない非接着領域を有することが好ましい。非接着領域は特にフレキシブルであり、フレキシブル配線基板にかかる負荷を効率的に低減することができるためである。
本発明の光学ユニットにおいては、前記回転軸として前記第1交差方向に沿うヨーイング回転軸を有し、前記平面領域は、前記湾曲部を複数有し、前記湾曲部は、前記平面領域において前記ヨーイング回転軸を基準として線対称または前記光軸方向から見て点対称に配置されていることが好ましい。湾曲部が平面領域においてヨーイング回転軸を基準として線対称または前記光軸方向から見て点対称に配置されていることで、可動体のヨーイングの際の応力差や電流差などを低減することができるためである。
本発明の光学ユニットにおいては、前記平面領域は、前記湾曲部において前記フレキシブル配線基板が前記可動体に近づく方向または前記可動体から離れる方向に湾曲することが好ましい。このような構成とすることで、フレキシブル配線基板の長さを長くしやすくなり、簡単にフレキシブル配線基板にかかる負荷を効率的に低減できるためである。
また、フレキシブル配線基板を第1曲げ部及び第2曲げ部において折り曲げられた状態で維持させる曲げ補助部材であって、前記第1曲げ部及び前記第2曲げ部の間の挟持領域において前記フレキシブル配線基板を挟持し、前記フレキシブル配線基板を前記第1曲げ部及び前記第2曲げ部において共に90度以下の同じ折り曲げ角度で、且つ、折り曲げ方向が互いに反対側となるように折り曲げた状態で維持させ、前記挟持領域から外れた位置に、前記フレキシブル配線基板に対して折り曲げ方向における外側から接触して前記第1曲げ部及び前記第2曲げ部における前記フレキシブル配線基板の折り曲げ角度を決める板部が設けられている曲げ補助部材を好ましく使用できる。
このうち、特に、前記挟持領域に開口部を有し、前記フレキシブル配線基板に前記挟持領域を前記開口部側から嵌め込むことで前記フレキシブル配線基板を挟持可能な構成となっており、前記開口部は、先端側が広がっている曲げ補助部材を好ましく使用できる。
本発明の光学ユニットは、簡単な構成でフレキシブル配線基板にかかる負荷を低減することができる。
本発明の実施例1に係る光学ユニットの平面図である。 本発明の実施例1に係る光学ユニットの斜視図である。 本発明の実施例1に係る光学ユニットの分解斜視図である。 本発明の実施例1に係る光学ユニットの固定体を透明化して表した斜視図である。 本発明の実施例1に係る光学ユニットにおけるフレキシブル配線基板の配置を表す側面図である。 本発明の実施例1に係る光学ユニットにおけるフレキシブル配線基板の平面図である。 本発明の実施例1に係る光学ユニットにおけるフレキシブル配線基板の拡大側面断面図である。 本発明の実施例2に係る光学ユニットにおけるフレキシブル配線基板の配置を表す側面図である。 本発明の実施例3に係る光学ユニットにおけるフレキシブル配線基板の配置を表す側面図である。 本発明の実施例4に係る光学ユニットにおけるフレキシブル配線基板の平面図である。 本発明の実施例5に係る光学ユニットにおける曲げ補助部材の周辺部分を表す斜視図である。 図11とは別の角度から見た、本発明の実施例5に係る光学ユニットにおける曲げ補助部材の周辺部分を表す斜視図である。 本発明の実施例5に係る光学ユニットにおいて、曲げ補助部材を取り外した状態を表す斜視図である。 本発明の実施例5に係る光学ユニットにおける曲げ補助部材を表す斜視図である。 図14とは別の角度から見た、本発明の実施例5に係る光学ユニットにおける曲げ補助部材を表す斜視図である。 本発明の実施例5に係る光学ユニットにおける曲げ補助部材の周辺部分を表す概略断面図である。 本発明の実施例6に係る光学ユニットにおける曲げ補助部材の周辺部分を表す概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施例において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施例においてのみ説明し、以後の実施例においてはその構成の説明を省略する。
[実施例1]
最初に、本発明の実施例1に係る光学ユニットについて図1から図7を用いて説明する。なお、図2及び図3において、符号Lが付された一点鎖線は光軸を示し、符号L1が付された一点鎖線は光軸と交差する第1軸線を示し、符号L2が付された一点鎖線は光軸L及び第1軸線L1と交差する第2軸線L2を示している。そして、R方向は光軸周り方向である。また、各図において、Z軸方向は光軸方向であり、X軸方向は光軸と交差する方向、言い換えるとヨーイングの軸方向であり、Y軸方向は光軸と交差する方向、言い換えるとピッチングの軸方向である。
<光学ユニットの全体構成の概略>
図1から図4を用いて、本実施例に係る光学ユニット10の構成についての概略を説明する。光学ユニット10は、光学モジュール12を備える可動体14と、Y軸方向を回転軸とする方向(ピッチング方向)及びX軸方向を回転軸とする方向(ヨーイング方向)に変位可能な状態で保持する固定体16と、を備えている。また、可動体14をピッチング方向及びヨーイング方向に駆動する回転駆動機構18と、固定体16に対して可動体14をピッチング方向及びヨーイング方向に回転可能に支持する支持機構20とを備えている。さらに、光学ユニット10は、第1軸線L1周りに回動可能に可動体14を支持する第1支持部19aを第1支持部用延設部27aに備えると共に、第2軸線L2周りに固定体16側の部材に回動可能に支持される第2支持部19bを第2支持部用延設部27bに備えるジンバル機構21を備えている(図3参照)。
<光学モジュールについて>
本実施例において、光学モジュール12は略矩形筐体状に形成されており、例えばカメラ付携帯電話機やタブレット型PC等に搭載される薄型カメラ等として用いられる。光学モジュール12は、被写体側にレンズ12aを備え、矩形筐体状のハウジング12bの内部に撮像を行うための光学機器等が内蔵されている。本実施例における光学モジュール12は、一例として、光学モジュール12に生じたピッチングの振れ(Y軸方向を回転軸とする回動方向の振れ)及びヨーイングの振れ(X軸方向を回転軸とする回動方向の振れ)の補正を行うアクチュエーターを内蔵し、ピッチングの振れの補正及びヨーイングの振れの補正が可能な構成となっている。
なお、本実施例において、光学モジュール12は、ピッチングの振れ及びヨーイングの振れの補正が可能な構成としたが、この構成に限定はされず、例えば、ピッチングの振れ及びヨーイングの振れのいずれか一方のみの補正が可能な構成でもよい。
<可動体について>
図1から図4において、可動体14は、光学モジュール12と、ホルダ枠22と、磁石24A及び24Bとを備えている。ホルダ枠22は、光学モジュール12のレンズ12aが設けられる前面(被写体側の面)と、反対側の後面を除く、残りの4面を取り囲むように設けられる矩形枠状の部材として構成されている。本実施例のホルダ枠22は、一例として光学モジュール12を着脱可能に構成されている。ホルダ枠22において固定体16と対向する2面を利用して、ピッチング及びヨーイングの補正用の磁石24A及び24Bがこれらの外面に取り付けられている。
<固定体について>
図1から図4において、固定体16は、固定枠28と、コイル32A及び32Bと、を備えている。本実施例において、固定枠28は、光軸周り方向(R方向)において可動体14のホルダ枠22の少なくとも3面を取り囲むように設けられる矩形枠状の部材128と、X軸方向に沿って外側に延設される壁部228a、壁部228b、壁部228c及び壁部228dを有する延設部228と、から構成されている。ここで、壁部228aは前面(被写体側の面)を覆う壁部であり、壁部228b及び壁部228cはY軸方向を覆う壁部であり、壁部228dはX軸方向における可動体14が配置される側とは反対側を覆う壁部である。なお、図1から図4では省略されているが、Z軸方向において壁部228aと対向する側にも壁部が設けられる。
なお、本実施例の固定体16は、後述するフレキシブル配線基板51を壁部228a、壁部228b、壁部228c、壁部228d及び壁部228aと対向する側の不図示の壁部でカバー可能な構成になっており、該フレキシブル配線基板51のY軸方向及びZ軸方向における位置を位置決めする位置決め部52(図4参照)が設けられている。本実施例の光学ユニット10のように、フレキシブル配線基板51の少なくとも一部を覆うカバーを備えることで、フレキシブル配線基板51が他の構成部材などと接触して損傷することを抑制できる。
図2などに示すように、コイル取付け部28aには、コイル32A及び32Bがそれぞれ取り付けられている。本実施例において、コイル32A及びコイル32Bは一例として巻線コイルとして構成されているが、コイルをパターンとして基板配線内に取り込んだパターン基板(コイル基板)としてもよい。
本実施例において可動体14が固定体16内に配置された状態において、磁石24Aとコイル32A、磁石24Bとコイル32B、は対向状態となる。また、本実施例において、磁石24Aとコイル32Aとの対、磁石24Bとコイル32Bとの対は、回転駆動機構18を構成している。回転駆動機構18により、可動体14のピッチング及びヨーイングの補正が行われる。
また、ピッチング及びヨーイングの補正は以下のように行われる。光学ユニット10にピッチング方向とヨーイング方向の両方向又はいずれか一方向の振れが発生すると、不図示の磁気センサー(ホール素子)によって振れを検出し、その結果に基づいて回転駆動機構18を駆動させる。或いは、振れ検出センサ(ジャイロスコープ)などを用いて、光学ユニット10の振れを検出してもよい。振れの検出結果に基づいて、回転駆動機構18がその振れを補正するように作用する。即ち、光学ユニット10の振れを打ち消す方向に可動体14を動かすように各コイル32A及び32Bに電流が流され、これにより振れが補正される。
このように、本実施例の光学ユニット10においては、可動体14を固定体16に対して、ピッチングの軸方向及びヨーイングの軸方向を回転軸として、回転させる回転駆動機構18を備えている。ここで、回転駆動機構18は、可動体14に対してX軸方向のうちのフレキシブル配線基板51が配置されている側(光軸方向と交差する第1交差方向側)以外の位置に配置されていることが好ましい。回転駆動機構18をフレキシブル配線基板51が形成されていない側に配置できるので、回転駆動機構18とフレキシブル配線基板51との接触を抑制するために光学ユニット10を大きくする必要が無くなり、光学ユニット10を小型化できるためである。なお、本明細書における「回転」とは、360°回転することを要せず、回転方向に揺動する場合を含む意味である。
なお、振れを補正する動作のための駆動源としては、回転駆動機構18のようなコイル32A及び32Bと、磁石24A及び24Bと、の各対により構成されるボイスコイルモーターに限定されない。他の駆動源としてステッピングモーターやピエゾ素子等を利用したものを使用することも可能である。
<支持機構について>
支持機構20は、光学ユニット10の外側に向けて半球状の凸曲面を形成する板金20aと、光学ユニット10の内側に向けて半球状の凸曲面を形成する板金20bと、を有している。そして、板金20aは固定体16の矩形枠状の部材128の4隅のうちの対向する2か所に配置され、板金20bは矩形枠状の可動体14の4隅にうちの対向する2か所に配置される。なお、矩形枠状の部材128と矩形枠状の可動体14とは4隅の位置が揃うように配置され、板金20a及び板金20bは該4隅に1つずつ配置される。
本実施例の支持機構20は、外側を向いた板金20aの半球状の凸曲面の内側に、ジンバル機構21の第1支持部用延設部27aに設けられた第1支持部19aが配置される。支持機構20は、このような構成で固定体16に対してジンバル機構21を支持している。また、内側を向いた板金20bの半球状の凸曲面の内側に、ジンバル機構21の第2支持部用延設部27bに設けられた第2支持部19bが配置される。支持機構20は、このような構成で可動体14に対してジンバル機構21を支持している。すなわち、本実施例の支持機構20は、光軸方向(Z軸方向)と交差する1または複数の方向(X軸方向及びY軸方向の少なくとも1方向)を回転軸方向として可動体14を固定体16に対して回転可能に支持可能な構成となっている。なお、本実施例の支持機構20は、ピッチングの軸方向を回転軸とする可動体14の回転及びヨーイングの軸方向を回転軸とする可動体14の回転を許容する構成になっているが、可動体14のローリング方向の回転も許容する構成としてもよい。
<ジンバル機構>
ジンバル機構21は、金属製平板材料を折り曲げることによって形成されるバネ性を兼ね備えた機構である。具体的には、ジンバル機構21は、一例として被写体側に設けられるジンバルフレーム部25と、ジンバルフレーム部25の四方のコーナー部から光軸方向に90°折り曲げられて形成される第1支持部用延設部27aと、第2支持部用延設部27bと、を備えることによって構成されている。なお、第1支持部用延設部27aと第2支持部用延設部27bについては、必ずしもその全部が板状でなくてもよく、その一部のみを板状に形成してバネ性を発揮させるようにしてもよい。また、第1支持部用延設部27aと第2支持部用延設部27bの一方を板状以外の他の形状(例えばロッド形状等)にすることも可能である。
<撮像素子>
図3及び図4に示すように、光学モジュール12は、被写体側とは反対側に撮像素子50を備えている。そして、図4で表されるように、撮像素子50の接続部50aには、フレキシブル配線基板51が接続されている。ここで、本実施例の撮像素子50の接続部50aは、延設部228側に形成されており、延設部228の壁部228a、壁部228b及び壁部228cで被写体側とは反対側以外の方向においてフレキシブル配線基板51をカバーする構成になっている。なお、フレキシブル配線基板51の接続部50aは、撮像素子50に設けられていなくてもよく、可動体14の撮像素子50以外の部分に設けられていてもよい。
<フレキシブル配線基板>
図4に示すように、フレキシブル配線基板51は、可動体14に設けられた接続部50aに一端が接続されている。そして、上記のように、フレキシブル配線基板51は、可動体14に対して第1交差方向側に配置されている。また、フレキシブル配線基板51の他端は、可動体14に対して第1交差方向側に配置される位置決め部52により、光軸方向(Z軸方向)における位置が位置決めされている。なお、位置決め部52は、フレキシブル配線基板51を通すため、Y軸方向における一方側に壁部228aに対して隙間が形成され、Y軸方向における他方側において壁部228aに対して不図示の固定部で固定された板状の部材である。位置決め部52が延設部228の所定の位置に固定されることで、フレキシブル配線基板51は、Y軸方向及びZ軸方向における位置が位置決めされる。
以下に、図1から図4に加えて、図5から図7を用いて、フレキシブル配線基板51のさらに詳細な構成について説明する。図5及び図6などで表されるように、本実施例のフレキシブル配線基板51は、光軸方向に面する平面領域51aを有している。また、図5などで表されるように、平面領域51aは、可動体14に対して第1交差方向側に配置されている。そして、図6で表されるように、平面領域51aは、光軸方向においてオーバーラップすることなく湾曲する湾曲部Bを有している。ここで、図5で表されるように、平面領域51aは、ヨーイングの軸方向の回転軸Ryと不図示のピッチングの軸方向の回転軸との交点である回転中心C1の位置と光軸方向においてオーバーラップする構成となっている。なお、本明細書における「平面」とは厳密な意味での平面であることを要しない。すなわち、概ね平面であれば、多少の撓みや凹凸などは許容する意味である。
本実施例のフレキシブル配線基板51のように、湾曲部Bを有する平面領域51aを有する構成とすることで、フレキシブル配線基板51を長くすることができ、可動体14が固定体16に対して稼働した際においてフレキシブル配線基板51にかかる負荷を低減することができる。また、本実施例のフレキシブル配線基板51のように、平面領域51aが光軸方向において回転軸の位置(回転中心C1)と少なくとも一部がオーバーラップする構成となっていることで、フレキシブル配線基板51は可動体14の回転を効率よく許容することができる。フレキシブル配線基板51は、平面領域51aが光軸方向において回転軸の位置に近いほど効率よく可動体14の回転を許容できるためである。さらに、本実施例のフレキシブル配線基板51のように、湾曲部Bが光軸方向においてオーバーラップすることなく湾曲する構成となっているで、フレキシブル配線基板51の折り曲げ工法が難しいことで光学ユニット10の製造が難化することも抑制できる。したがって、本実施例のフレキシブル配線基板51は、簡単な構成でフレキシブル配線基板51にかかる負荷を低減している。
なお、本明細書における「オーバーラップする」とは、厳密な意味においてオーバーラップする構成のほか、略オーバーラップする状態(例えばプラスマイナス1mm程度の誤差がある状態)も含む意味である。平面領域51aは重力などの影響により撓む場合もあるが、平面領域51aが撓んだ状態であってもその一部が略オーバーラップする状態にあれば、本明細書における「オーバーラップする」構成に該当するものとする。
図5などで表されるように、フレキシブル配線基板51は、接続部50aに接続される一端側から他端側に向けて、第1曲げ部51bで光軸方向において回転軸(ヨーイングの軸方向の回転軸Ry及びピッチングの軸方向の回転軸)の位置に近づくように曲げられ、第1曲げ部51bよりも他端側の第2曲げ部51cで曲げられることで他端側が平面領域51aを構成する構成となっている。このような構成とすることで、光軸方向において平面領域51aと回転軸とがオーバーラップする構成を簡単に形成できる。
また、上記について別の表現をすると、本実施例の光学ユニット10においては、平面領域51aが接続部50aに対して光軸方向において回転軸の位置に近づくように曲げ部(第1曲げ部51b及び第2曲げ部51c)において曲げられている。このような構成により、本実施例の光学ユニット10は、平面領域51aの光軸方向における回転軸に対する位置を近づけさせることができ、フレキシブル配線基板51は可動体14の回転を効率よく許容することができる。
上記のように、本実施例の光学ユニット10は、回転軸として第1交差方向(X軸方向)に沿うヨーイング回転軸(ヨーイングの軸方向の回転軸Ry)を有している。そして、図6で表されるように、平面領域51aは、湾曲部Bを第1湾曲部B1及び第2湾曲部B2と複数有し、湾曲部Bは、平面領域51aにおいてヨーイング回転軸の延長線上である基準点C2を基準として光軸方向から見て点対称に配置されている。本実施例の光学ユニット10のように湾曲部Bが平面領域51aにおいて光軸方向から見て点対称に配置されていることで、可動体14のヨーイングの際の応力差や電流差などを低減することができる。或いは、湾曲部Bがヨーイング回転軸を基準として線対称に配置されていてもよく、このような構成であっても、可動体14のヨーイングの際の応力差や電流差などを低減することができる。なお、本実施例の光学ユニット10は、湾曲部Bを平面領域51aに2つ有する構成であるが、湾曲部Bの形成数に特に限定はなく、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
また、図7で表されるように、本実施例の光学ユニット10においては、フレキシブル配線基板51は、第1層511、第2層512及び第3層513と、3層の多層構造となっている。フレキシブル配線基板51が多層構造となっていることで、効率的に信号を送受信可能なフレキシブル配線基板を簡単に形成できる。なお、「多層構造」とは、片面側のみに配線などを有するものが積層される構成、両面に配線などを有するものが積層される構成、3層以上積層される構成など、複数の層が積層されるすべてを含む意味である。
ここで、本実施例の光学ユニット10においては、フレキシブル配線基板51は、第1層511と第2層512との間G1、並びに、第2層512と第3層513との間G2に、接着層が設けられていない。別の表現をすると、フレキシブル配線基板51の多層構造の領域において各々の層が接着されていない非接着領域を有している。非接着領域は特にフレキシブルであるため、非接着領域を有していることで、フレキシブル配線基板51にかかる負荷を効率的に低減することができる。ただし、このような構成に限定されず、フレキシブル配線基板51は、非接着領域を有していない多層構造であってもよい。
[実施例2]
次に、実施例2の光学ユニット10について説明する。図8は、実施例2の光学ユニット10の概略図であり、実施例1の光学ユニット10における図5に対応する図である。なお、上記実施例1と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。なお、本実施例の光学ユニット10は、曲げ補助部材80a及び80bを備えること以外は、実施例1の光学ユニット10と同様の構成である。
本実施例の光学ユニット10は、図8で表されるように、第1曲げ部51bにおいてフレキシブル配線基板51の曲げられる状態の維持を補助する曲げ補助部材80aと、第2曲げ部51cにおいてフレキシブル配線基板51の曲げられる状態の維持を補助する曲げ補助部材80bと、を備えている。このように、曲げ補助部材を備えることで、平面領域51aの光軸方向における位置を維持しやすくなる。
なお、本実施例においては、曲げ補助部材80a及び80bは、ともに、樹脂製のブロック状部材で構成されている。ただし、このような構成に限定はなく、例えば、板金部材などを使用してもよい。また、曲げ補助部材の形成数に特に限定はなく、曲げ部の一部にのみ曲げ補助部材を設ける構成としてもよい。
[実施例3]
次に、実施例3の光学ユニット10について説明する。図9は、実施例3の光学ユニット10の概略図であり、実施例1の光学ユニット10における図5に対応する図である。なお、上記実施例1及び実施例2と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。なお、本実施例の光学ユニット10は、第1曲げ部51b及び第2曲げ部51cの配置以外は、実施例1の光学ユニット10と同様の構成である。
本実施例の光学ユニット10は、図9で表されるように、第1曲げ部51bが接続部50aの近傍に設けられており、フレキシブル配線基板51における第1曲げ部51bと第2曲げ部51cとの間の領域51dが可動体14と接触している。このように、第1曲げ部51b及び第2曲げ部51cの配置に特に限定はない。
[実施例4]
次に、実施例4の光学ユニット10について説明する。図10は、実施例4の光学ユニット10の概略図であり、実施例1の光学ユニット10における図6に対応する図である。なお、上記実施例1から実施例3と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。なお、本実施例の光学ユニット10は、平面領域51aの形状以外は、実施例1の光学ユニット10と同様の構成である。
図6で表されるように、実施例1の光学ユニット10においては、平面領域51aは、第1湾曲部B1においてフレキシブル配線基板51がX軸方向に沿って可動体14に近づく方向に湾曲し、第2湾曲部B2においてフレキシブル配線基板51がX軸方向に沿って可動体14から離れる方向に湾曲していた。このように、平面領域51aが湾曲部Bにおいてフレキシブル配線基板51が可動体14に近づく方向または可動体14から離れる方向に湾曲する構成とすることで、フレキシブル配線基板51の長さを長くしやすくなり、簡単にフレキシブル配線基板51にかかる負荷を効率的に低減できる。
一方、図10で表されるように、本実施例の光学ユニット10においては、平面領域51aは、可動体14に近づく方向及び可動体14から離れる方向と交差するY軸方向に沿って平面領域51aが湾曲部Bにおいて湾曲している。このように、平面領域51aにおける湾曲部Bでの湾曲方向に特に限定はない。
[実施例5]
次に、実施例5の光学ユニット10について図11から図16を用いて説明する。なお、上記実施例1から実施例4と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。なお、本実施例の光学ユニット10は、曲げ補助部材の形状以外は、実施例3の光学ユニット10と同様の構成である。
本実施例の光学ユニット10における曲げ補助部材80cは、図11から図16で表されるように、フレキシブル配線基板51を90度の折り曲げ角度で2回折り曲げた状態で維持させる構成となっている。詳細には、フレキシブル配線基板51の2回の折り曲げ角度Θ1及びΘ2(図16参照)が互いに90度で同じであり、且つ、折り曲げ方向が互いに反対側である。このような構成とすることで、フレキシブル配線基板51の折り曲げ構成を簡単にできる。なお、「折り曲げ方向が互いに反対側」とは、山折りとなる折り目及び谷折りとなる折り目が、2回の折り曲げ位置において、互いにフレキシブル配線基板51における逆の面となるように折られた状態を意味する。
ここで、曲げ補助部材80cの詳細な構成について説明する。曲げ補助部材80cは、フレキシブル配線基板51における撮像素子50の接続部50a側を支持する板部801を備えている。また、曲げ補助部材80cは、板部801に対して垂直な角度で対向して設けられる2枚の平板部802eを有し、フレキシブル配線基板51における第1曲げ部51bと第2曲げ部51cとの間の領域51dを2枚の平板部802eの間の位置で挟持して保持する挟持領域802を備えている。また、曲げ補助部材80cは、平板部802eに対して垂直な角度で設けられ、フレキシブル配線基板51における平面領域51aを支持する板部803を備えている。
本実施例の曲げ補助部材80cのように、フレキシブル配線基板51の2か所の折り曲げ部分の間の挟持領域802においてフレキシブル配線基板51を挟持する構成であることが好ましい。曲げ補助部材でフレキシブル配線基板51を確りと保持できるためである。
また、本実施例の曲げ補助部材80cのように、挟持領域802の両外側にフレキシブル配線基板51と接触して該フレキシブル配線基板51を支持する板部801及び板部803を備える構成であることが好ましい。別の表現をすると、曲げ補助部材は、挟持領域802から外れた位置に、フレキシブル配線基板51に対して折り曲げ方向における外側から接触して2か所の折り曲げ部分(第1曲げ部51b及び第2曲げ部51c)におけるフレキシブル配線基板51の折り曲げ角度を決める板部801及び803が設けられていることが好ましい。該板部801及び803により折り曲げ角度が所定の角度からずれることを簡単に抑制できるためである。
曲げ補助部材80cをフレキシブル配線基板51に対して取り付ける際は、図13で表されるように曲げ補助部材80cをフレキシブル配線基板51に対して配置し、曲げ補助部材80cをフレキシブル配線基板51に対して挿入方向Iに移動させることで取り付けることができる。ここで、曲げ補助部材80cは、図14及び図15で表されるように挟持領域802aに開口部Oを有している。そして、フレキシブル配線基板51に挟持領域802を開口部O側から嵌め込むことでフレキシブル配線基板51を挟持可能な構成となっている。図14及び図15で表されるように、平板部802eの開口部O側の先端には、先端側に向かうにつれて開口幅が広くなる挿入ガイド部802aが設けられている。このように、開口部Oは、先端側が広がっていることが好ましい。曲げ補助部材をフレキシブル配線基板51に簡単に取り付けることができるためである。
なお、図11から図16で表されるように、平板部802eには、フレキシブル配線基板51に挟持領域802を開口部O側から嵌め込む際に、フレキシブル配線基板51に対して挟持領域802を挿入方向Iに移動させすぎて抜けてしまわないように、抜け止め802bが形成されている。また、平板部802eには、板部801と対向する位置に、フレキシブル配線基板51を折り曲げ方向における内側から押さえることが可能な内側押さえ部802cが設けられている。さらに、平板部802eには、板部803と対向する位置に、フレキシブル配線基板51を折り曲げ方向における内側から押さえることが可能な内側押さえ部802dが設けられている。内側押さえ部802c及び内側押さえ部802dは、フレキシブル配線基板51が接触した際にフレキシブル配線基板51を損傷しづらくするため、折り曲げ方向における外側に向けて曲面状に曲げられている。
また、図11から図16で表されるように、曲げ補助部材80cをフレキシブル配線基板51に対して取り付ける際に、板部801とフレキシブル配線基板51とが干渉してフレキシブル配線基板51が損傷しないように、板部801にはフレキシブル配線基板51の指示面とは反対側に反る板状の挿入ガイド部801aが形成されている。同様に、曲げ補助部材80cをフレキシブル配線基板51に対して取り付ける際に、板部803とフレキシブル配線基板51とが干渉してフレキシブル配線基板51が損傷しないように、板部803にはフレキシブル配線基板51の指示面とは反対側に反る板状の挿入ガイド部803aが形成されている。
なお、図14などで表されるように、板部801は略台形をしており、板部803は略長方形をしている。これは、板部801で支持する領域のフレキシブル配線基板51の形状、並びに、板部803で支持する領域のフレキシブル配線基板51の形状になるべく合うようにしているためである。このような形状とすることで、フレキシブル配線基板51を効果的に支持することができる。
[実施例6]
次に、実施例6の光学ユニット10について図17を用いて説明する。図17は、実施例5の光学ユニット10における図16に対応する図である。なお、上記実施例1から実施例5と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。なお、本実施例の光学ユニット10は、曲げ補助部材の形状以外は、実施例5の光学ユニット10と同様の構成である。
上述のように、実施例5の光学ユニット10においては、フレキシブル配線基板51は第1曲げ部51b及び第2曲げ部51cにおいて90度に折り曲げられており、曲げ補助部材80cはフレキシブル配線基板51を第1曲げ部51b及び第2曲げ部51cにおいて90度の折り曲げ角度で折り曲げた状態で維持させる構成となっていた。一方、本実施例の光学ユニット10においては、図17で表されるように、フレキシブル配線基板51は第1曲げ部51b及び第2曲げ部51cにおいて約60度に折り曲げられており、曲げ補助部材80dはフレキシブル配線基板51を第1曲げ部51b及び第2曲げ部51cにおいて約60度の折り曲げ角度で折り曲げた状態で維持させる構成となっている。
実施例5の曲げ補助部材80c及び本実施例の曲げ補助部材80dのように、曲げ補助部材は、フレキシブル配線基板51を90度以下の折り曲げ角度で2回折り曲げた状態で維持させる構成であることが好ましい。90度以下の折り曲げ角度で2回折り曲げる構成とすることでフレキシブル配線基板51に負荷をかけすぎることなく、平面領域51aを光軸方向に近づけられるためである。
本発明は、上述の実施例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…光学ユニット、12…光学モジュール、14…可動体、16…固定体、
18…回転駆動機構、19a…第1支持部、19b…第2支持部、
20…支持機構、20a…板金、20b…板金、21…ジンバル機構、
22…ホルダ枠、24A…磁石、24B…磁石、25…ジンバルフレーム部、
27a…第1支持部用延設部、27b…第2支持部用延設部、28…固定枠、
28a…コイル取付け部、32A…コイル、32B…コイル、50…撮像素子、
50a…接続部、51…フレキシブル配線基板、51a…平面領域、
51b…第1曲げ部(曲げ部)、51c…第2曲げ部(曲げ部)、51d…領域、
52…位置決め部、80a…曲げ補助部材、80b…曲げ補助部材、
228…延設部、228a…壁部、228b…壁部、228c…壁部、
228d…壁部、511…第1層、512…第2層、513…第3層、B…湾曲部、
B1…第1湾曲部、B2…第2湾曲部、C1…回転中心(回転軸の位置)、
C2…基準点、G1…第1層511と第2層512との間、
G2…第2層512と第3層513との間、L…光軸、Ry…回転軸

Claims (13)

  1. 光学モジュールを備える可動体と、
    固定体と、
    光軸方向と交差する1または複数の方向を回転軸の方向として前記可動体を前記固定体に対して回転可能に支持する支持機構と、
    前記可動体に設けられた接続部に一端が接続され、前記光軸方向に面する平面領域を有するとともに、前記平面領域が前記可動体に対して前記光軸方向と交差する第1交差方向側に配置されたフレキシブル配線基板と、を備え、
    前記平面領域は、前記光軸方向においてオーバーラップすることなく湾曲する湾曲部を有し、前記光軸方向における前記平面領域の位置が前記光軸方向における前記回転軸の位置に対して少なくとも一部がオーバーラップする構成となっていることを特徴とする光学ユニット。
  2. 請求項1に記載の光学ユニットにおいて、
    前記フレキシブル配線基板は、前記接続部に接続される前記一端側から他端側に向けて、第1曲げ部で前記光軸方向において前記回転軸の位置に近づくように曲げられ、前記第1曲げ部よりも前記他端側の第2曲げ部で曲げられることで前記他端側が前記平面領域を構成することを特徴とする光学ユニット。
  3. 光学モジュールを備える可動体と、
    固定体と、
    光軸方向と交差する1または複数の方向を回転軸の方向として前記可動体を前記固定体に対して回転可能に支持する支持機構と、
    前記可動体に設けられた接続部に一端が接続され、前記光軸方向に面する平面領域を有するとともに、前記平面領域が前記可動体に対して前記光軸方向と交差する第1交差方向側に配置されたフレキシブル配線基板と、を備え、
    前記平面領域は、前記光軸方向においてオーバーラップすることなく湾曲する湾曲部を有し、
    前記フレキシブル配線基板は、曲げ部を有し、前記平面領域が前記接続部に対して前記光軸方向において前記回転軸の位置に近づくように前記曲げ部において曲げられていることを特徴とする光学ユニット。
  4. 請求項2または3に記載の光学ユニットにおいて、
    前記フレキシブル配線基板の曲げられる状態の維持を補助する曲げ補助部材を備えることを特徴とする光学ユニット。
  5. 請求項4に記載の光学ユニットにおいて、
    前記曲げ補助部材は、前記フレキシブル配線基板を90度以下の折り曲げ角度で2回折り曲げた状態で維持させる構成であることを特徴とする光学ユニット。
  6. 請求項5に記載の光学ユニットにおいて、
    前記曲げ補助部材は、前記フレキシブル配線基板の2回の折り曲げ角度が互いに同じであり、且つ、折り曲げ方向が互いに反対側であることを特徴とする光学ユニット。
  7. 請求項5または6に記載の光学ユニットにおいて、
    前記曲げ補助部材は、前記フレキシブル配線基板の2か所の折り曲げ部分の間の挟持領域において前記フレキシブル配線基板を挟持する構成であることを特徴とする光学ユニット。
  8. 請求項7に記載の光学ユニットにおいて、
    前記曲げ補助部材は、前記挟持領域から外れた位置に、前記フレキシブル配線基板に対して折り曲げ方向における外側から接触して前記2か所の折り曲げ部分における前記フレキシブル配線基板の折り曲げ角度を決める板部が設けられていることを特徴とする光学ユニット。
  9. 請求項7または8に記載の光学ユニットにおいて、
    前記曲げ補助部材は、前記挟持領域に開口部を有し、前記フレキシブル配線基板に前記挟持領域を前記開口部側から嵌め込むことで前記フレキシブル配線基板を挟持可能な構成となっており、
    前記開口部は、先端側が広がっていることを特徴とする光学ユニット。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の光学ユニットにおいて、
    前記フレキシブル配線基板は、多層構造であることを特徴とする光学ユニット。
  11. 請求項10に記載の光学ユニットにおいて、
    前記フレキシブル配線基板は、前記多層構造の領域において各々の層が接着されていない非接着領域を有することを特徴とする光学ユニット。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の光学ユニットにおいて、
    前記回転軸として前記第1交差方向に沿うヨーイング回転軸を有し、
    前記平面領域は、前記湾曲部を複数有し、
    前記湾曲部は、前記平面領域において前記ヨーイング回転軸を基準として線対称または前記光軸方向から見て点対称に配置されていることを特徴とする光学ユニット。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の光学ユニットにおいて、
    前記平面領域は、前記湾曲部において前記フレキシブル配線基板が前記可動体に近づく方向または前記可動体から離れる方向に湾曲することを特徴とする光学ユニット。
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