JP7411375B2 - 口栓付紙容器 - Google Patents

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Description

本発明は、特に果実片等の固形物や粒状物が混合された液体内容物の収容に適したフラットトップ型頂部を有する口栓付紙容器に関する。
従来から、牛乳やジュース等の液体飲料、液体洗剤、ゼリーやクリームなどの粘稠物、又は果実片等の固形物や粒状物が混合された液体等の液体内容物を収容する容器として、上下に開口する四角筒形状の筒状胴部と該筒状胴部の上方開口を密封する平坦な頂部と前記筒状胴部の下方開口を密封する底部とからなる容器本体と、前記頂部に設けられた口栓とからなる口栓付紙容器が広く使用されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007-076674号公報
上記したような四角筒形状の筒状胴部を有し、フラットトップ型の頂部を有する口栓付紙容器にあって、内部に収容している液状内容物を注出する場合、一般に、容器本体を傾けて口栓から液状内容物を注出している。このとき、注出時における容器本体の持ち易さや安定性といった面から、容器本体の下側に胴部本体の胴部角部が位置するように容器本体を傾けて液状内容物を注出するといったことがよく行われている。
このとき、容器本体内を口栓に向かって流れる液体内容物の流速にあっては、傾斜した容器本体の口栓の下方にある頂面と胴部とで形成される角部が液体内容物の流れの抵抗となり、液体内容物の上方部分の流速が速く、下方部分の流れが遅くなり、更には、容器本体の胴部が四角筒状であるため、傾斜した下側にある略直角を呈する胴部角部に接する液体内容物の流れに対する抵抗が大きくなり、そのため、液体内容物の上方部分の流速が速く、下方部分の流れが遅くなる。
その結果、液体内容物の注出にスムーズさを欠き、液状内容物に比重の大きい、例えば、果実片等の固形物や粒状物(以下、単に固形物という。)が混合されているような場合、固形物が下方に沈み胴部角部内に滞留し注出が困難になり、液体の取り出しが完了しても固形物が容器本体内に残留してしまう場合があるといった問題があった。
本発明の目的は、収容した液体内容物が、液体よりも比重の大きい固形物が混合されているような場合であっても、固形物が容器内に滞留することを抑え液体内容物の注出をスムーズに行えるようにした口栓付紙容器を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、正面パネル・右側面パネル・背面パネル・左側面パネルからなる四角筒状の胴部と、胴部の下方開口を密封する底部と、胴部の上方開口を密封する平坦な頂部とで構成される容器本体と、前記頂部に設けられた口栓とからなり、前記口栓は、前記頂部における4つの頂部角部の内の、正面パネルの頂辺と左右いずれか一方の側面パネルの頂辺とにより形成される第1の頂部角部に近接した位置に設けられており、前記胴部は、前記正面パネル・前記右側面パネル・前記背面パネル・前記左側面パネル間に形成された4つの胴部角部の内、前記口栓が設けられた第1の頂部角部を形成する前記正面パネルと前記左右いずれか一方の側面パネルとの間の第1の胴部角部に、前記第1の頂部角部又は前記第1の頂部角部と前記正面パネルの底辺と前記左右いずれか一方の側面パネルの底辺とにより形成される第1の底部角部とを結ぶ仮想線上の前記第1の頂部角部から僅かに離れた位置を起点とし、該起点から前記正面パネルと前記左右いずれか一方の側面パネルとに分岐して底部方向に向かって延在し、前記第1の底部角部に至るまでの間の前記仮想線上の位置で繋がり終点とする2本の凹部形成用折線部に囲まれた凹部が形成され、前記凹部を形成する前記2本の凹部形成用折線部は、それぞれ第1の屈曲部が形成され、前記第1の屈曲部は、前記2本の凹部形成用折線部の内の一方の凹部形成用折線部では前記起点寄りに配置され、前記2本の凹部形成用折線部の内の他方の凹部形成用折線部では前記終点寄りに配置されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記口栓は、前記頂部における4つの頂部角部の内の、正面パネルの頂辺と左右いずれか一方の側面パネルの頂辺とにより形成される第1の頂部角部に近接した位置に設けられているので、内部に収容している液体内容物の注出にあたって、前記容器本体を前記口栓が近接する前記第1の頂部角部が下方となるように傾けて行うことにより、容器本体の口栓の下方にある頂面と胴部とで形成される角部による液体内容物の流れの抵抗が小さくなり、液状内容物を注出する際の液状内容物の下方部分の流速の低下を抑えることができる。
更に、前記胴部は、前記口栓が近設された第1の頂部角部を形成する前記正面パネルと前記左右いずれか一方の側面パネルとの間の第1の胴部角部に、前記第1の頂部角部又は前記第1の頂部角部と前記正面パネルの底辺と前記左右いずれか一方の側面パネルの底辺とにより形成される第1の底部角部とを結ぶ仮想線上の前記第1の頂部角部から僅かに離れた位置を起点とし、該起点から前記正面パネルと前記左右いずれか一方の側面パネルとに分岐して底部方向に向かって延在し、前記第1の底部角部に至るまでの間の前記仮想線上の位置で繋がり終点とする2本の凹部形成用折線部に囲まれた凹部が形成されているので、前記第1の胴部角部を内面側から見たとき、前記凹部によって前記第1の胴部角部に穏やかな盛り上がりが形成される。
この盛り上がりにより、前記第1の胴部角部は略直角を呈する胴部角部に比較し、液体内容物の流れに対する抵抗が遙かに小さくなり、更には前記凹部の前記第1の頂部角部側の先端部分が前記口栓方向に向かって傾斜面となるので、この傾斜面により液体内容物の下方部分の流速を上げることになる。
この結果、液体内容物の注出の際の、液体内容物の流れに対する抵抗が小さくなり、更には液状内容物の下方部分の流速を上げる効果により、液状内容物の下方部分の流速を低下を抑えることができるので、収容した液体内容物が、液体よりも比重の大きい固形物が混合されているような場合であっても、固形物が下方に沈み容器内に滞留することを抑え、液体内容物の注出をスムーズに行うことができる。
更に、前記凹部を形成する前記2本の凹部形成用折線部は、それぞれ第1の屈曲部が形成され、前記第1の屈曲部は、前記2本の凹部形成用折線部の内の一方の凹部形成用折線部では前記起点寄りに配置され、前記2本の凹部形成用折線部の内の他方の凹部形成用折線部では前記終点寄りに配置されているので、前記凹部は前記仮想線を軸に略S字状に捻れた形状となる。この前記凹部の捻れにより液体内容物の攪拌効果と流路延長による流速向上効果が生じ、これにより液体内容物に含まれた固形物の容器内における沈下滞留が抑えられ、液体内容物の注出をスムーズに行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の、前記一方の凹部形成用折線部の前記第1の屈曲部の屈曲角度と前記他方の凹部形成用折線部の前記第1の屈曲部の屈曲角度が等しいことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記一方の凹部形成用折線部の前記第1の屈曲部の屈曲角度と前記他方の凹部形成用折線部の前記第1の屈曲部の屈曲角度が等しいので、前記凹部のねじれを前記仮想線を中心として対称とすることができる。これにより、液体内容物を攪拌しつつ、口栓に向かって流れさせることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の、前記2本の凹部形成用折線部はそれぞれ前記第1の屈曲部の屈曲方向とは反対側へ前記仮想線を越えない範囲で屈曲する第2の屈曲部が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記2本の凹部形成用折線部はそれぞれ前記第1の屈曲部の屈曲方向とは反対側へ前記仮想線を越えない範囲で屈曲する第2の屈曲部が形成されているので、前記凹部の捻れを強くすることができ、効率的に液体内容物を攪拌することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の、前記第2の屈曲部は、前記一方の凹部形成用折線部においては前記第1の屈曲部と前記終点との間に形成されており、前記他方の凹部形成用折線部においては前記第1の屈曲部と前記起点との間に形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記第2の屈曲部は、前記一方の凹部形成用折線部においては前記第1の屈曲部と前記終点との間に形成されており、前記他方の凹部形成用折線部においては前記第1の屈曲部と前記起点との間に形成されているので、前記2本の凹部形成用折線部における第1の屈曲部と第2の屈曲部までの間の距離を十分に空けることができ、凹部の捻れをより強くすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の、前記一方の凹部形成用折線部の前記第2の屈曲部の屈曲角度と前記他方の凹部形成用折線部の前記第2の屈曲部の屈曲角度が等しいことを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記一方の凹部形成用折線部の前記第2の屈曲部の屈曲角度と前記他方の凹部形成用折線部の前記第2の屈曲部の屈曲角度が等しいので、前記第2の屈曲部を有する前記凹部の捻れを前記仮想線を中心として対称とすることができる。これにより、液体内容物を攪拌しつつ、口栓に向かって確実に流すことができる。
以上のように、本発明に係る口栓付紙容器によれば、収容した液体内容物が、液体よりも比重の大きい固形物が混合されているような場合であっても、固形物が容器内に滞留することを抑え液体内容物の注出をスムーズに行うことができる。
本発明に係る口栓付紙容器の実施の形態の第1例を示す斜視図である。 図1に示す口栓付紙容器の正面図である。 図1に示す口栓付紙容器の左側面図である。 図1に示す口栓付紙容器の右側面図である。 第1例の口栓付紙容器の凹部の他例を示す説明図である。 凹部の説明図である。 液体内容物の注出状態を示す断面説明図である。 凹部を流れる液体内容物の流れ方向を示す説明図である。 第1例の口栓付紙容器を形成するカートンブランクスシートを示す平面図である。 本発明に係る口栓付紙容器の実施の形態の第2例を示す斜視図である。 図10に示す口栓付紙容器の正面図である。 図10に示す口栓付紙容器の左側面図である。 図10に示す口栓付紙容器の右側面図である。 凹部の説明図である。 第2例の口栓付紙容器を形成するカートンブランクスシートを示す平面図である。
以下、本発明に係る口栓付紙容器の実施の形態の一例を、図面を参照して詳細に説明する。
図1乃至図12は本発明に係る口栓付紙容器の実施の形態の第1例を示すものであり、図1は第1例の口栓付紙容器を示す斜視図、図2は図1に示す口栓付紙容器の正面図、図3は図1に示す口栓付紙容器の左側面図、図4は図1に示す口栓付紙容器の右側面図、図5は第1例の口栓付紙容器の凹部の他例を示す説明図、図6は凹部の説明図、図7は液体内容物の注出状態を示す断面説明図、図8は凹部を流れる液体内容物の流れ方向を示す説明図、図9は第1例の口栓付紙容器を形成するカートンブランクスシートを示す平面図である。
本例の口栓付紙容器1は、正面パネル2、右側面パネル3、背面パネル4、左側面パネル5からなる四角筒状の胴部6と、胴部6の下方開口部を密封する底部7と、胴部6の上方開口部を密封する平坦な頂部8とで構成される容器本体9と、頂部8に設けられた口栓10とからなり、本例では、容器本体9は、後述する一枚のブランクシートにより成形されている。
ここでいう平坦な頂部8とは、例えばゲーブルトップ型のように頂部8が凸形状となっていないことを意味し、正面側と背面側の高さが異なり、傾斜面となっている頂部は平坦な頂部8に含まれる。
頂部8に設けられた口栓10は、頂部8における4つの頂部角部11の内の、正面パネル2の頂辺2aと右側面パネル3、左側面パネル5のいずれかの頂辺3a,5aとにより形成される第1の頂部角部11(A)に近接した位置に設けられている。本例では、正面パネル2の頂辺2aと左側面パネル5の頂辺5aとにより形成されている。ここでいう近接した位置とは、頂部8の中心位置から第1の頂部角部11(A)側に寄った位置であり、近接した位置としては第1の頂部角部11(A)に近いほど好ましい。
胴部6は、正面パネル2、右側面パネル3、背面パネル4、左側面パネル5間に形成された4つの胴部角部12の内、口栓10が設けられた第1の頂部角部11(A)を形成する正面パネル2と左側面パネル5との間の第1の胴部角部12(A)に、第1の頂部角部11(A)、又は第1の頂部角部11(A)と正面パネル2の底辺2bと左側面パネル5の底辺5bとにより形成される第1の底部角部13(A)とを結ぶ仮想線X上の第1の頂部角部11(A)から僅かに離れた位置を起点Sとし、起点Sから正面パネル2と左側面パネル5とに分岐して底部7方向に向かって延在し、第1の底部角部13(A)に至るまでの間の仮想線X上の位置で繋がり終点Eとする2本の凹部形成用折線部14,15に囲まれた凹部16が形成されている。
凹部16を形成する2本の凹部形成用折線部14,15は、本例では、その起点Sを第1の頂部角部11(A)としているが、第1の頂部角部11(A)から僅かに離れた位置を起点Sとして設定してもよい(図5参照。)。起点Sを、第1の頂部角部11(A)から僅かに離れた位置に設定する場合、起点Sは第1の頂部角部11(A)から35mm以内の位置に設定することが好ましい。この範囲に基点Sを設定することにより、固形物が混合している液体内容物をスムーズに注出することができる。
また、2本の凹部形成用折線部14,15の終点Eを第1の底部角部13(A)としているが、第1の底部角部13(A)に至るまでの間の位置に終点Eを設定してもよい。この場合、起点Sから終点Eまでの長さLが胴部6における正面パネル2の高さHの10%以上であれば、第1の胴部角部12(A)における固形物の流動を促すことができるので好ましい。また、図6に示すように、起点Sから終点Eまでの長さLが高さHの50%以上であれば、第1の胴部角部12(A)における固形物の流動をより効果的に促すことができ、固形物が混合している液体内容物をスムーズに注出することができるのでより好ましい。また、起点Sから終点Eまでの長さLが高さHの50%以上とすると、容器のアイキャッチ性が高めることができ、意匠性の高い容器とすることができる。
また、凹部16は、その水平方向の最広部位の幅W1が、胴部6における正面パネル2の幅W2の10%以上30%未満であることが好ましい。幅W1が幅W2の10%以上とすることにより、固形物が角部に滞留することを防ぐことができ、固形物が混合している液体内容物をスムーズに注出することができる。
また、凹部16を形成する2本の凹部形成用折線部14,15は、それぞれ第1の屈曲部17,18が形成されている。2本の凹部形成用折線部14,15の内の一方の凹部形成用折線部14では第1の屈曲部17は起点S寄りに配置され、他方の凹部形成用折線部15では第1の屈曲部18は終点E寄りに配置されている。
第1例では、一方の凹部形成用折線部14の第1の屈曲部17の屈曲角度と他方の凹部形成用折線部15の第1の屈曲部18の屈曲角度が等しくなるように形成されている。
このように構成された口栓付紙容器1では、口栓10は、頂部8における4つの頂部角部11の内の、正面パネル2の頂辺2aと左側面パネル5の頂辺5aとにより形成される第1の頂部角部11(A)に近接した位置に設けられているので、液体内容物の注出にあたって、容器本体9を第1の頂部角部11(A)が下方となるように傾けて行うことにより、容器本体9の口栓10の下方にある頂面8と胴部9とで形成される角部による液体内容物の流れの抵抗が小さくなり、液状内容物を注出する際の液状内容物の下方部分の流速の低下を抑えることができる。
更に、胴部9は、口栓10が近設された第1の頂部角部11(A)を形成する正面パネル2と左側面パネル5との間の第1の胴部角部12(A)に、第1の頂部角部11(A)、又は第1の頂部角部11(A)と正面パネル2の底辺2bと左側面パネル5の底辺5bとにより形成される第1の底部角部13(A)とを結ぶ仮想線X上の第1の頂部角部11(A)から僅かに離れた位置を起点Sとし、起点Sから正面パネル2と左側面パネル5とに分岐して底部7方向に向かって延在し、第1の底部角部13(A)に至るまでの間の仮想線X上の位置で繋がり終点Eとする2本の凹部形成用折線部14,15に囲まれた凹部16が形成されているので、第1の胴部角部12(A)を内面側から見たとき、凹部16によって第1の胴部角部12(A)に穏やかな盛り上がり19が形成される。
この盛り上がり19により、第1の胴部角部12(A)は略直角を呈する胴部角部に比較し、液体内容物の流れに対する抵抗が遙かに小さくなり、更には凹部16の第1の頂部角部11(A)側の先端部分が口栓10方向に向かって傾斜面20となるので、この傾斜面20により液体内容物の下方部分の流速を上げることになる(図7参照。)。
この結果、液体内容物の注出の際の、液体内容物の流れに対する抵抗が小さくなり、更には液状内容物の下方部分の流速を上げる効果により、液状内容物の下方部分の流速を低下を抑えることができることになる。
また、第1例では、凹部16を形成する2本の凹部形成用折線部14,15は、それぞれ第1の屈曲部17,18が形成されており、一方の凹部形成用折線部14では第1の屈曲部17は起点S寄りに配置され、他方の凹部形成用折線部15では第1の屈曲部18は終点E寄りに配置されているので、凹部16は仮想線Xを軸に略S字状に捻れた形状となり、この凹部16の捻れによって、凹部16を流れる液体内容物の流れ方向Fは略S字状に蛇行し、これにより液体内容物の攪拌効果と流路延長による流速向上効果が生じ、この結果、液体内容物に含まれた固形物の容器内における沈下滞留が抑えられ、液体内容物の注出をスムーズに行うことができる(図8参照。)。
第1例では、一方の凹部形成用折線部14の第1の屈曲部17の屈曲角度と他方の凹部形成用折線部15の第1の屈曲部18の屈曲角度が等しくなるように形成されているので、凹部の捻れを、仮想線Xを中心として対称とすることができ、これにより、液体内容物を攪拌しつつ、口栓に向かって確実に流すことができる。
図9は、第1例の口栓付紙容器1を成形するブランクシート30の一例を示す。
本例のブランクシート30は、板紙基材の少なくとも裏面側にシーラントを積層した紙容器材料からなり、胴部縦折線31,32,33を介して胴部6を形成するところの正面パネル2、右側面パネル3、背面パネル4,左側面パネル5が連接している。
正面パネル2、背面パネル4の上端には、頂部横折線34,35を介して頂部8を形成するところの、互いに対向する一対の頂面パネル36,37が連接し、右側面パネル3、左側面パネル5の上端には頂部横折線38,39を介して頂部8を形成するところの、互いに対向する一対の折面パネル40,41が連接している。折面パネル40,41には、頂部斜折線42,43が付与されている。また、頂面パネル36,37と折面パネル40,41の上端には、封止部横折線44,45,46,47を介して封止パネル48,49,50,51が連接している。
正面パネル2,背面パネル4の下端には、底部横折線52,53を介して底部7を形成するところの、互いに対向する一対の底面パネル54,55が連接し、右側面パネル3、左側面パネル5の下端には、底部横折線56,57を介して底部7を形成するところの、互いに対向する一対の内面パネル58,59が連接している。さらに、ブランクシート30の一側開放端縁には、サイドシール縦折線60を介してブランクシート30の他側開放端縁にシールされるサイドシールパネル61が連接している。
このように構成された、ブランクシート30の正面パネル2の上端に連接している頂面パネル36には、第1頂部角部11(A)となる、正面パネル2の頂部横折線34と、頂面パネル36と折面パネル40との間に有する頂部縦折線62との交点63に近接した位置に口栓取付用開口部64が形成されている。
また、第1胴部角部12(A)を形成するところの、交点63に繋がる正面パネル2と左側面パネル5との間の胴部縦折線32は、交点63又は交点63から僅かに離れた位置を起点Sとし、起点Sから正面パネル2と左側面パネル5に分岐して、正面パネル2の底部横折線52と左側面パネル5の底部横折線57に向かって延在し、正面パネル2の底部横折線52と左側面パネル5の底部横折線57との交点65に至るまでの間の位置で繋がり終点Eとする凹部16を形成するところの2本の凹部形成用折線部14,15を有している。凹部形成用折線部14,15には、それぞれ第1の屈曲部17,18が形成されている。
本例では、凹部16を形成するところの、2本の凹部形成用折線部14,15の起点Sにあっては、正面パネル2の頂部横折線34と、頂面パネル36と折面パネル41との間に有する頂部縦折線62との交点63を起点Sとしているが、交点63から僅かに離れた位置を起点Sとしてもよい。
また、2本の凹部形成用折線部14,15の終点Eにあっては、正面パネル2の底部横折線52と左側面パネル5の底部横折線57との交点65を終点Eとしているが、正面パネル2の底部横折線52と左側面パネル5の底部横折線57との交点65に至るまでの間の位置であればよい。
図10乃至図15は本発明に係る口栓付紙容器の実施の形態の第2例を示すものであり、図10は第2例の口栓付紙容器を示す斜視図、図11は図10に示す口栓付紙容器の正面図、図12は図10に示す口栓付紙容器の左側面図、図13は図10に示す口栓付紙容器の右側面図、図14は凹部の説明図、図15は第2例の口栓付紙容器を形成するカートンブランクスシートを示す平面図である。
第2例の口栓付紙容器1は、第1例の口栓付紙容器1と基本構成において変わるところはなく、第1例と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略し、第1例と異なる構成についてのみ説明する。
第2例の口栓付紙容器1と第1例の口栓付紙容器1との主な違いは、胴部6における第1の胴部角部12(A)に凹部16を形成する2本の凹部形成用折線部14,15の構成にある。
第2例では、第1例の第1の屈曲部17,18が形成されている凹部形成用折線部14,15に、それぞれ第1の屈曲部の屈曲方向17,18とは反対側へ仮想線Xを越えない範囲で屈曲する第2の屈曲部21,22が形成されている(図13参照。)。第2の屈曲部21,22は、一方の凹部形成用折線部14においては第1の屈曲部17と終点Eとの間に形成されており、他方の凹部形成用折線部15においては第1の屈曲部18と起点Sとの間に形成されている。また、凹部形成用折線部14に形成された第2の屈曲部21の屈曲角度と凹部形成用折線部15に形成された記第2の屈曲部22の屈曲角度が等しくなるように形成されている。
このように構成された第2例の口栓付紙容器1では、第1例の第1の屈曲部17,18が形成されている凹部形成用折線部14,15に、それぞれ第1の屈曲部の屈曲方向17,18とは反対側へ仮想線Xを越えない範囲で屈曲する第2の屈曲部21,22が形成されているので、凹部形成用折線部14,15で形成される凹部16の捻れを強くすることができ、効率的に液体内容物を攪拌することができる。
また、第2の屈曲部21,22は、一方の凹部形成用折線部14においては第1の屈曲部17と終点Eとの間に形成されており、他方の凹部形成用折線部15においては第1の屈曲部18と起点Sとの間に形成されているので、凹部形成用折線部14,15における第1の屈曲部17,18と第2の屈曲部21,22までの間の距離を十分に空けることができ、凹部16の捻れをより強くすることができる。
また、凹部形成用折線部14に形成された第2の屈曲部21の屈曲角度と凹部形成用折線部15に形成された記第2の屈曲部22の屈曲角度が等しくなるように形成されているので、第2の屈曲部21,22を有する凹部16の捻れを仮想線Xを中心として対称とすることができ、これにより、液体内容物を攪拌しつつ、口栓10に向かって確実に流すことができる。
その他の構成及び効果は第1例と同様のため、第1例の説明を援用する。
図15は第2例の口栓付紙容器1を形成するカートンブランクスシートの一例を示す。
本例のブランクシート30は、第1例の口栓付紙容器1を形成するカートンブランクスシート30と基本構成において変わるところはなく、第1例の口栓付紙容器1を形成するカートンブランクスシート30と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
第2例の口栓付紙容器1を形成するカートンブランクスシート30と第1例の口栓付紙容器1を形成するカートンブランクスシート30との主な違いは、胴部6における第1の胴部角部12(A)に凹部16を形成する2本の凹部形成用折線部14,15の構成にある。
第2例の口栓付紙容器1を形成するカートンブランクスシート30では、凹部形成用折線部14,15に、第1の屈曲部17,18の他に第2の屈曲部21,22が形成されている。
その他の構成は、第1例の口栓付紙容器1を形成するカートンブランクスシート30と同様のため、第1例の口栓付紙容器1を形成するカートンブランクスシート30の説明を援用する。
1 口栓付紙容器
2 正面パネル
2a 頂辺
2b 底辺
3 右側面パネル
3a 頂辺
4 背面パネル
5 左側面パネル
5a 頂辺
5b 底辺
6 胴部
7 底部
8 頂部
9 容器本体
10 口栓
11 頂部角部
11(A) 第1の頂部角部
12 胴部角部
12(A) 第1の胴部角部
13(A) 第1の底部角部
14,15 凹部形成用折線部
16 凹部
17,18 第1の屈曲部
19 盛り上がり部
20 傾斜面
21,22 第2の屈曲線
30 ブランクシート
31,32,33 胴部縦折線
34,35 頂部横折線
36,37 頂面パネル
38,39 頂部横折線
40,41 折面パネル
42,43 頂部斜折線
44,45,46,47 封止部横折線
48,49,50,51 封止パネル
52,53 底部横折線
54,55 底面パネル
56,57 底部横折線
58,59 内面パネル
60 サイドシール縦折線
61 サイドシールパネル
62 頂部縦折線
63 交点
64 口栓取付用開口部
65 交点
S 起点
E 終点
X 仮想線
F 液体内容物の流れ方向

Claims (5)

  1. 正面パネル・右側面パネル・背面パネル・左側面パネルからなる四角筒状の胴部と、胴部の下方開口を密封する底部と、胴部の上方開口を密封する平坦な頂部とで構成される容器本体と、前記頂部に設けられた口栓とからなり、
    前記口栓は、前記頂部における4つの頂部角部の内の、正面パネルの頂辺と左右いずれか一方の側面パネルの頂辺とにより形成される第1の頂部角部に近接した位置に設けられており、
    前記胴部は、前記正面パネル・前記右側面パネル・前記背面パネル・前記左側面パネル間に形成された4つの胴部角部の内、前記口栓が設けられた第1の頂部角部を形成する前記正面パネルと前記左右いずれか一方の側面パネルとの間の第1の胴部角部に、前記第1の頂部角部又は前記第1の頂部角部と前記正面パネルの底辺と前記左右いずれか一方の側面パネルの底辺とにより形成される第1の底部角部とを結ぶ仮想線上の前記第1の頂部角部から僅かに離れた位置を起点とし、該起点から前記正面パネルと前記左右いずれか一方の側面パネルとに分岐して底部方向に向かって延在し、前記第1の底部角部に至るまでの間の前記仮想線上の位置で繋がり終点とする2本の凹部形成用折線部に囲まれた凹部が形成され、前記凹部を形成する前記2本の凹部形成用折線部は、それぞれ第1の屈曲部が形成され、
    前記第1の屈曲部は、前記2本の凹部形成用折線部の内の一方の凹部形成用折線部では前記起点寄りに配置され、前記2本の凹部形成用折線部の内の他方の凹部形成用折線部では前記終点寄りに配置されていることを特徴とする口栓付紙容器。
  2. 前記一方の凹部形成用折線部の前記第1の屈曲部の屈曲角度と前記他方の凹部形成用折線部の前記第1の屈曲部の屈曲角度が等しいことを特徴とする請求項1に記載の口栓付紙容器。
  3. 前記2本の凹部形成用折線部はそれぞれ前記第1の屈曲部の屈曲方向とは反対側へ前記仮想線を越えない範囲で屈曲する第2の屈曲部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の口栓付紙容器。
  4. 前記第2の屈曲部は、前記一方の凹部形成用折線部においては前記第1の屈曲部と前記終点との間に形成されており、前記他方の凹部形成用折線部においては前記第1の屈曲部と前記起点との間に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の口栓付紙容器。
  5. 前記一方の凹部形成用折線部の前記第2の屈曲部の屈曲角度と前記他方の凹部形成用折線部の前記第2の屈曲部の屈曲角度が等しいことを特徴とする請求項3又は4に記載の口栓付紙容器。
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