JP7409951B2 - 水中探知装置および水中探知装置の較正方法 - Google Patents

水中探知装置および水中探知装置の較正方法 Download PDF

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Description

本発明は、水中に音波を送波し、その反射波に基づいて、水中の状態を探知する水中探知装置、および、較正用の基準体からの反射波に基づいて水中探知装置の較正を行う方法に関する。
従来、水中に音波を送波し、その反射波に基づいて、水中の状態を探知する水中探知装置が知られている。この種の装置では、探知の信頼性を維持するため、たとえば、海洋調査の開始前など、所定のタイミングにおいて、装置の較正が行われる。
特許文献1には、水中探知装置の一例である魚群探知機において、較正球を用いて装置の較正を行うことが記載されている。
この魚群探知機では、船底に設けられた送受波器の真下の所定の深さの位置に、較正球が釣糸で吊り下げられる。送受波器からは真下に向けて音波が送波され、較正球で反射した反射波が送受波器により受波される。そして、反射波の受波レベルに基づいて魚群探知機の較正が行われる。
送受波器からは、音波による送信ビームが、たとえば、円錐状に広がるように送波され、送波された送信ビームの領域が、魚群等の物標の探知領域となる。探知領域には、送信ビームの中心軸方向の他、送信ビームの広がり角の範囲内のあらゆる方向が含まれる。
上記の魚群探知機では、魚群探知の際、送信ビームの中心軸方向で行った較正による較正値が、探知領域に含まれる他の方向から受波された反射波の受波レベルに一律に適用されることになる。
しかしながら、送受波器等、魚群探知機の各種部品の構成によっては、探知領域に含まれる方向ごとに、部品に経年劣化等が生じたときの受波レベルの変動に違いが生じ得る。このような場合、上記のような較正値の一律な適用では、探知精度を十分に確保しにくい。そこで、送信ビームの領域内で較正球の位置を順次移動させることにより、探知領域に含まれる方向ごとに較正を行う方法を採ることができる。較正球の移動は、手動や専用の機械により行われる。
特開平9-54151号公報
上記のように、探知領域に含まれる方向ごとに較正を行う際に、手動により較正球の移動が行われる場合は、釣糸等を調整して較正球を目的とする位置(方向)へ的確に移動するために熟練した技術が必要となる。また、全ての位置へ較正球を移動させるために長い時間がかかり得る。
一方、機械により較正球の移動が行われる場合は、高価な機械の導入が必要となる。また、手動ほどではないものの、全ての位置へ較正球を移動させるために長い時間がかかり得る。
かかる課題に鑑み、本発明は、較正用の基準体を用いた精度の高い較正を容易かつ短時間に行え得る水中探知装置および水中探知装置の較正方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、水中探知装置に関する。この態様に係る水中探知装置は、送受波器から較正用の基準体に向けて送波され、較正が行われる複数の区画に領域が分けられた送信ビームの方向を順次変更する方向制御を行う方向制御部と、前記基準体からの反射波を受波したときに前記送受波器から出力される受信信号に基づいて較正を行う較正処理部と、を備える。
本態様に係る水中探知装置によれば、較正が行われる複数の区画に領域が分けられた送信ビームの方向が順次変更されることにより、送信ビームに対する基準体の相対的な方向(位置)が順次移動する。各方向での基準体からの反射波に対応する送受波器の受信信号に基づいて較正が行われる。これにより、基準体を移動させることなく方向ごとの較正を行うことが可能となる。これにより、較正に要する時間を短縮することが可能となる。
本態様に係る水中探知装置において、前記方向制御部は、前記方向制御を行うことにより、前記送信ビームを全ての前記区画に前記基準体が含まれるように順次移動させるような構成とされ得る。
この構成によれば、基準体を移動させることなく区画ごとの較正を行うことが可能となり、全ての区画に対する較正に要する時間を短縮することが可能となる。
らに、前記較正処理部は、前記基準体が含まれる前記区画が前記送信ビームの方向から想定される前記区画であるか否かにかかわりなく前記較正を行うような構成とされ得る。
この構成によれば、基準体が含まれる区画が想定される区画でないときに、その基準体が含まれる区画に対する較正を先に済ませることができるので、較正に要する時間を一層短縮することが可能となる。
らに、前記方向制御部は、全ての前記区画に前記基準体が含まれるように前記送信ビームを順次移動させる前記方向制御を行った後、前記較正が完了していない前記区画が存在する場合、前記較正が未完了の前記区画に前記基準体が含まれるように前記送信ビームを移動させる前記方向制御を行うような構成とされ得る。
この構成によれば、較正が未完了の区画に対する較正を完了させることができるので、全ての区画に対する較正を漏れなく行うことが可能となる。
記方向制御部は、前記送信ビームの方向から想定される前記区画と実際に前記基準体が含まれるように前記送信ビームが移動した前記区画とのずれ具合に応じて前記送信ビームの方向を補正するような構成とされ得る。
この構成によれば、潮流等の影響により基準体の位置がずれたときに、それに応じて送信ビームの方向が調整されるので、較正に要する時間を一層短縮することが可能となる。
本発明の第2の態様は、水中探知装置の較正方法に関する。この態様に係る水中探知装置の較正方法は、送受波器から較正用の基準体に向けて放射され、較正が行われる複数の区画に領域が分けられた送信ビームの方向を順次変更しつつ、前記基準体からの反射波を受波したときに前記送受波器から出力される受信信号に基づいて較正を行う。
本態様に係る水中探知装置の較正方法によれば、上記第1の態様と同様の効果が奏され得る。
以上のとおり、本発明によれば、較正用の基準体を用いた精度の高い較正を容易かつ短時間に行え得る水中探知装置および水中探知装置の較正方法を提供できる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1は、実施形態に係る、水中探知装置の使用形態を示す図である。 図2は、実施形態に係る、水中探知装置の構成を示すブロック図である。 図3は、実施形態に係る、水中探知装置の較正を行うために、船から較正球が吊り下げられた状態を示す図である。 図4(a)ないし図4(c)は、実施形態に係る、方向制御部による送信ビームの方向制御について説明するための図である。 図5は、実施形態に係る、較正処理を示すフローチャートである。 図6(a)ないし図6(d)は、実施形態に係る、較正処理の進行状況を示す進行表示画像の一例を示す図である。 図7は、変更例1に係る、較正処理を示すフローチャートである。 図8(a)および図8(b)は、変更例1に係る、送信ビームの方向の補正の一例について説明するための図である。 図9は、変更例2に係る、較正処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の実施形態には、漁船等の船体に設置される水中探知装置に本発明を適用した例が示されている。但し、以下の実施形態は、本発明の一実施形態あって、本発明は、以下の実施形態に何ら制限されるものではない。
本実施形態の水中探知装置は、たとえば、魚群探知機として用いられる。
図1は、水中探知装置の使用形態を示す図である。
図1に示すように、本実施形態では、水中探知装置を構成する送受波器11が船1の船底に設置され、送受波器11から水中に超音波の送信ビーム2がパルス状に送波される。送波された超音波のエコーを、送受波器11で受波することにより、魚3が探知される。この際、魚3の方向(方位)と距離、即ち位置、魚3の体長等が算出される。これら算出結果に基づいて、魚群の位置や規模が示された画像や、魚群に含まれる魚3の体長の分布状況が示された画像が、船1の操舵室等に設置された表示器に表示される。
本実施形態では、送受波器11からの送信ビーム2は、ほぼ円錐の形状に広がる。円錐形状の送信ビーム2の領域が、当該送信ビーム2による3次元の探知領域となる。送信ビーム2は、船1が進行しているときには、船1の進行とともに、水平方向に移動する。
本実施形態では、船1の操舵室等に設置された制御ユニットに対する操作により、図1に破線のように、送受波器11から同時(1回の送受信時)に複数方向に送信ビーム2を送波でき、一度に広範囲の探知が可能である。また、送受波器11からの送信ビーム2の方向を、船1の周囲に360°の範囲、送受波器11の中心軸方向(船1の真下方向)から所定角度(たとえば、20°)の範囲において変更できる。
図2は、水中探知装置10の構成を示すブロック図である。なお、便宜上、図2に示す送受波器11では、チャンネルCH1の超音波振動子11aのみが図示されている。
水中探知装置10は、送受波器11と、送信部12と、4つの受信部13a~13dと、4つの送受信切替部14a~14dと、信号処理部15と、入力部16と、表示部17とを備える。
送受波器11は、船1の船底において、鉛直方向(船1の真下方向)に向けられる。送受波器11は、前後左右の4つのチャンネルCH1~CH4に分割される。4つのチャンネルCH1~CH4には、それぞれ、複数の超音波振動子11aがアレイ状に配置される。たとえは、船1を正面から見て、チャンネルCH1~CH4は、それぞれ、送受波器11の左前、右前、左後および右後に位置する。
各超音波振動子11aには、正弦波状の送信信号が印加される。これにより、各超音波振動子11aから超音波が送波される。また、各超音波振動子11aによって、送波された超音波の反射波が受波され、各超音波振動子11aから、反射波の強度に応じた大きさの受信信号が出力される。
送信部12は、4つの送受信切替部14a~14dを介して、送受波器11の4つのチャンネルCH1~CH4に接続される。送信部12は、信号処理部15からの制御により、送受波器11の全チャンネルCH1~CH4の各超音波振動子11aに送信信号を出力する。この際、送信部12は、各超音波振動子11aに出力する送信信号の位相を制御することにより、送信ビーム2を任意の方向に向けることができる。
4つの受信部13a~13dは、それぞれが、対応する送受信切替部14a~14dを介して、送受波器11の対応するチャンネルCH1~CH4に接続される。各受信部13a~13dには、対応するチャンネルCH1~CH4の各超音波振動子11aから受信信号が入力される。各受信部13a~13dは、各超音波振動子11aからの受信信号に、位相制御により受波の指向性を制御するビームフォーミングの処理を適用して、送信ビーム2の全での領域(全ての探知範囲)をカバーする受信ビームを形成する。これにより、音響中心の位置が異なる、送受波器11のチャンネルCH1~CH4ごとの4つの受信ビームが形成される。各受信部13a~13dは、各受信ビームの受信信号を信号処理部15へ出力する。
4つの送受信切替部14a~14dは、送受波器11から超音波(送信ビーム2)を送波する際、送信部12を送受波器11へ接続し、送受波器11が反射波を受波する際、4つの受信部13a~13dを送受波器11へ接続する。
信号処理部15は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理回路と、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)や、ハードディスク等の記憶媒体とを備える。信号処理部15は、記憶媒体に予め保持したプログラムに従って各部を制御することにより、魚群の探知を行う魚群探知処理を実行する。信号処理部15が、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路で構成されてもよい。
なお、信号処理部15は、必ずしも、1つの集積回路で構成されなくてもよく、複数の集積回路や演算処理回路が組み合わされて構成されてもよい。たとえば、信号処理部15は、送信部12、送受信切替部14a~14d等を制御するための演算処理回路と、受信部13a~13dから入力される受信信号を処理して所定の画像を生成するための演算処理回路とを、個別に備えていてもよい。
入力部16は、使用者からの入力を受け付けるユーザインタフェースである。入力部16は、マウスやキーボード等の入力手段を備える。入力部16が、表示部17に一体化されたタッチパネルを備えていてもよい。表示部17は、信号処理部15によって生成された画像を表示する。表示部17はモニタや液晶パネル等の表示器を備える。
魚群探知処理において、信号処理部15は、送信部12に送信信号を送信させて、送受波器11から送信ビーム2を送波し、物標である魚3からの反射波に応じた受信ビームの受信信号を4つの受信部13a~13dから取得する。信号処理部15は、取得した受信信号にスプリットビーム方式の処理を適用することにより、送信ビーム2の領域、即ち探知範囲に存在する魚3の方向、距離および体長を算出する。信号処理部15は、魚3の方向、距離および体長の算出結果に基づいて、探知された魚3で構成される魚群の位置や規模を示す画像、魚群における魚3の体長の分布状況を示す画像など、探知結果の画像を生成し、表示部17に表示させる。
なお、魚3の体長は、受信信号から取得した魚3の反射強度(targetstrength)に基づき算出されるが、この際、魚3の方向に応じた送受波器11の受信感度のずれが小さくなるよう補正が行われる。これにより、魚3の体長の測定精度が良くなる。
本実施形態の水中探知装置10では、較正球を用いて水中探知装置10の較正を行う較正処理を実行できる。較正処理は、所定のタイミング、たとえば、海洋調査の開始前などに行われる。これにより、送受波器11の各超音波振動子11a、送信部12や受信部13a~13dの構成部品等の性能に経年劣化等が生じても、較正により取得した較正値を、魚群探知処理での反射強度に適用することにより、魚3の体長の測定精度を維持できるなど、魚群探知の信頼性を維持できる。
図3は、水中探知装置10の較正を行うために、船1から較正球4が吊り下げられた状態を示す図である。
図3に示すように、較正処理が行われる際には、タングステンカーバイド、銅等の金属材料で形成された較正球4が、複数方向から竿5と釣糸6とで吊り下げられることにより、送受波器11の鉛直方向(真下方向)に配置される。較正球4の位置を安定させるため、較正球4の下には錘7が設けられる。船1から較正球4までの距離、即ち較正球4の水深は、探索される海洋領域の深さなどに応じて決められる。船1は、停止した状態とされる。
送受波器11から較正球4に向けて超音波の送信ビーム2が送波され、較正球4で反射した反射波が送受波器11により受波される。そして、送受波器11からの受信信号、具体的には、受信信号から取得される較正球4の反射強度に基づいて較正が行われる。
送受波器11の鉛直方向(真下方向)に送信ビーム2を送波することにより、円錐状の送信ビーム2の領域に含まれるあらゆる方向のうち、中心軸方向における較正を行うことができる。たとえば、この較正により取得された較正値を、魚群探知処理において、あらゆる方向から受波された反射波の反射強度に一律に適用することができる。
しかしながら、水中探知装置10の各種部品の構成によっては、探知領域に含まれる方向ごとに、部品に経年劣化等が生じたときの受信信号、即ち反射強度の変動に違いが生じ得る。たとえば、水中探知装置10は、送受波器11が複数の超音波振動子11aで構成されており、また、複数の受信部13a~13dを備えている。よって、一部の超音波振動子11aや一部の受信部13a~13dで性能の変化が生じたとき、その影響が各方向に一律には及びにくい。このような場合、上記のような較正値の一律な適用では、探知精度を十分に確保しにくい。
そこで、本実施形態の較正処理では、送信ビーム2の領域、即ち探知領域に含まれる全方向が、複数の区画に細分化され、方向の範囲(区画)ごとに較正球4による較正が行われる。この際、本実施形態では、較正球4を各区画に移動させるため、較正球4自身を動かすのではなく、送信ビーム2の方向を変更することにより、送信ビーム2に対して相対的に較正球4を動かす。以下、本実施形態の較正処理について、詳細に説明する。
信号処理部15に保持されるプログラムには、較正処理を実行するためのプログラムが含まれる。図2に示すように、信号処理部15は、較正処理のプログラムにより付与される機能部として、方向制御部15aと、較正処理部15bと、を備える。
方向制御部15aは、送受波器11から較正球4に向けて送波される送信ビーム2の方向を順次変更する方向制御を行う。
図4(a)ないし図4(c)は、方向制御部15aによる送信ビーム2の方向制御について説明するための図である。図4(a)ないし図4(c)は、較正球4に向けて送波された送信ビーム2を送受波器11側から見た図である。なお、図4(a)および図4(b)には、送受波器11が一点鎖線で示されている。
送信ビーム2の領域は、送信ビーム2の方向と交差(直交)する方向において、複数の区画2aに分けられる。各区画2aの範囲は、信号処理部15により検出される方向の分解能の範囲と同じであってもよいし、それより大きくてもよい。また、各区画2aの形状、大きさ、個数等は、適宜、決めることができる。
方向制御部15aは、方向制御を行うことにより、所定の順序に従って、較正球4を全ての区画2aに順次移動させる。即ち、まず、方向制御部15aは、送信部12を制御することにより、送受波器11から送信ビーム2を真下方向に送波する。上述のように、較正球4は、送受波器11の真下方向に配置されている。このため、図4(a)に示すように、較正球4は送信ビーム2内の中心の区画2aに位置する。
次に、方向制御部15aは、送信ビーム2の方向を変更し、図4(b)に示すように、較正球4を次の区画2aへ移動させる。このとき、送信ビーム2の方向は、図4(b)の矢印のように、較正球4を移動させる方向と、送信ビーム2の中心軸に対して対称の方向にシフトされる。
その後、方向制御部15aは、送信ビーム2の方向を順次変更し、図4(c)の一点鎖線矢印のように、較正球4を、内周側から外周側へ渦を巻くように各区画2aに順次させる。こうして、方向制御部15aの方向制御により、較正球4が全ての区画2aを移動する。
図2に示すように、信号処理部15の記憶媒体には、対応テーブル15cが備えられている。対応テーブル15cには、各区画2aに対応して、その区画2aに較正球4を移動させるための送信ビーム2の方向に係る方向データが記憶されている。方向制御部15aは、送信ビーム2の方向を決定すると、決定した方向に対応する方向データを対応テーブル15cから読み出して、送信部12へ送信する。送信部12では、方向データに基づいて送信信号が生成され、生成された送信信号が送受波器11の各超音波振動子11aへ出力される。
較正処理部15bは、較正球4からの反射波を受波したときに送受波器11から出力される受信信号に基づいて較正を行う。即ち、較正処理部15bは、較正球4が、送信ビーム2内の区画2aごとに、その区画2aに位置する較正球4からの反射波に対応する受信信号に基づいて較正を行い、その区画2a、即ち方向範囲での較正値を求める。
図5は、較正処理を示すフローチャートである。
入力部16に対して較正処理のため操作入力が行われると、処理が開始される。
図5を参照して、信号処理部15は、送信ビーム2の方向を決定する(S1)。最初の送信ビーム2の方向は、送受波器11の真下方向となる。次に、信号処理部15は、決定した方向に対応する区画(以下、「対応区画」と称する)2aへの較正が既に完了しているか否かを判定する(S2)。たとえば、送信ビーム2の方向が送受波器11の真下方向である場合、送信ビーム2の中心の区画2aが対応区画2aとなる(図4(a)参照)。
なお、上述の通り、較正球4は、較正処理が開始される前に、送受波器11の真下方向に配置される。よって、較正球4が送受波器11の真下位置にある場合は、決定した方向に送信ビーム2が送波されたとき、較正球4は対応区画2aへ移動する。しかしながら、実際は、潮の流れの変化などにより、較正処理中に較正球4の物理的な位置が送受波器11の真下位置からずれてしまう場合がある。このため、決定した方向に送信ビーム2が送波されても、必ずしも較正球4が対応区画2aに移動するとは限らない。よって、対応区画2aは、送信ビーム2の方向から較正球4が移動すると想定される区画2aということができる。
対応区画2aへの較正が未だ完了していない場合(S2:NO)、信号処理部15は、決定した方向の方向データを対応テーブル15cから読み出し、当該方向データを送波の指令とともに送信部12へ出力することにより、決定した方向へ送受波器11から送信ビーム2を送波する(S3)。ステップS1ないしS3の処理は、図2に示した方向制御部15aの機能により行われる。
信号処理部15は、較正球4からの反射波に対応する受信信号を4つの受信部13a~13dから取得し(S4)、水中探知装置10の較正(S5、S6)を行う。
即ち、信号処理部15は、受信した4つの受信信号から反射強度を算出する(S5)。この際、信号処理部15は、較正球4の方向も算出する。
信号処理部15は、記憶媒体に、較正球4の反射強度の基準値を保持している。信号処理部15は、反射強度の算出値と基準値との差分に基づいて較正値を算出する(S6)。較正値は、魚群探知処理において、受信信号から算出した魚3(物標)の反射強度の値を補正するときの増減率である。
ステップS4ないしS6の処理は、図2に示した較正処理部15bの機能により行われる。
なお、反射強度の基準値は、送信ビーム2が送受波器11の真下方向へ送波され、送信ビーム2の中心軸上に較正球4が位置するときの理論上の値である。よって、送信ビーム2の方向が真下方向以外である場合には、較正球4の位置が送信ビーム2の中心軸上からずれるため、正常な場合にも、指向特性等による送受波器11の受信感度の低下分だけ反射強度が基準値より小さく算出され得る。よって、S5で反射強度が算出されるときには、送信ビーム2の方向に応じた補正が行われる。なお、送信ビーム2の方向に応じた補正が、算出値でなく基準値に対して行われてもよい。さらには、較正球4の水深が変われば、反射強度の算出値が変わる。よって、較正球4の水深に応じて反射強度の算出値が補正される。算出値の補正に変えて、水深ごとに異なる基準値が設定されてもよい。
また、上述の通り、較正球4が対応区画2aに移動せず、他の区画2aに移動する場合もある。よって、本実施形態では、信号処理部15(較正処理部15b)は、較正球4が移動した区画2aが対応区画(想定される区画)2aであるか否かにかかわりなく較正(S5、S6)を行う。
次に、信号処理部15は、S5で算出された較正球4の方向に基づいて、較正が行われた区画2aを特定し(S7)、その区画2aの較正回数を1つ増加させる(S8)。較正球4が対応区画2aに移動していれば、対応区画2aの較正回数が1つ増加し、較正球4が他の区画2aに移動していれば、他の区画2aの較正回数が1つ増加する。信号処理部15は、区画2aごとにカウンタを備え、これらカウンタにより較正回数をカウントする。較正回数が予め定められた規定回数(たとえば、5回)に達したときに、その区画2aの較正が完了する。即ち、一つの区画2aについて複数回の較正値が算出され、これらの平均値が魚群探知処理で適用される較正値となる。較正値は、信号処理部15の記憶媒体に記憶される。
信号処理部15は、同じ送信ビーム2の方向で所定回数の較正が終了したか否かを判定する(S9)。所定回数は、たとえば、上記規定回数と同じ回数とされる。所定回数は、上記規定回数より多くされてもよい。信号処理部15は、所定回数の較正が終了するまで(S9:NO)、S2~S8の処理を繰り返す。
なお、所定回数の較正の間、区画2aが変わってしまうほど送信ビーム2に対する較正球4の相対的な方向が変化しなければ、所定回数の較正が終了した時点で、較正球4が位置していた対応区画2aあるいは他の区画2aにおいて、較正回数が規定回数に達し、その区画2aの較正が完了する。一方、所定回数の較正の間に、区画2aが変わってしまうほどの較正球4の方向の変化がある場合には、対応区画2aと他の区画2aの何れも較正回数が規定回数に達せず、その区画2aの較正が完了しない。
所定回数の較正が終了すると(S9:YES)、信号処理部15は、全ての区画2aに一通り較正球4を移動させる方向制御(以下、「全区画2aに対する方向制御」と称する)が終了したか否かを判定し(S10)、終了していなければ(S10:NO)、S1に戻って、次の送信ビーム2の方向を決定する。そして、信号処理部15は、決定した送信ビーム2の方向において、所定回数の較正が終了しない限り(S9:NO)、S2~S8の処理を繰り返す。さらに、信号処理部15は、順次、送信ビーム2の方向を変更し、全区画2aに対する方向制御が終了しない限り(S10:NO)、S1~S9の処理を繰り返す。
この間、決定した方向の送信ビーム2により一度も較正が行われることがなく、あるいは、その方向での送信ビーム2による所定回数の較正が終了する前に、S2において、その方向に対応する対応区画2aでの較正が既に完了していると判定される場合がある(S2:YES)。過去に他の方向での送信ビーム2の送波が行われた際に、較正球4の位置ずれなどにより、その対応区画2aに対して規定回数あるいはそれ未満の較正が行われていた場合に、上記の判定がなされ得る。このような場合、信号処理部15は、S1に戻り、次の送信ビーム2の方向を決定する。
全区画2aに対する方向制御が終了すると(S10:YES)、信号処理部15は、較正が完了していない区画2aが残っているか否かを判定する(S11)。そして、較正が未完了の区画2aが残っている場合(S11:YES)、信号処理部15は、S1に戻り、送信ビーム2の方向を決定して、再び、最初から全ての区画2aに対する較正を開始する(S1~S10)。ただし、S2の処理において、対応区画2aでの較正の完了の有無が判定されるため、信号処理部15(方向制御部15a)は、較正が未完了の区画2aにのみ較正球4を移動させる方向制御を行うことになる(S1~S3)。そして、信号処理部15(較正処理部15b)は、較正が未完了の区画2aに対してのみ較正を行うことになる(S4~S6)。
こうして、全区画2aに対する方向制御が終了したときに、較正が未完了の区画2aがなくなっていると(S10:YES→S11:NO)、即ち全ての区画2aに対する較正が完了していると、信号処理部15は、較正処理を終了する。
図6(a)ないし図6(d)は、較正処理の進行状況を示す進行表示画像Dの一例を示す図である。
較正処理が開始されると、表示部17には、図6(a)に示すような、較正処理の進行状況を示す進行表示画像Dが表示される。進行表示画像Dは、たとえば、送信ビーム2の円形断面に全ての区画2aの表示がなされた画像である。図6(b)に示すように、較正処理が進行するに伴い、較正が完了した区画2aの色が完了を示す色に変えられる。図6(c)に示すように、全区画2aに対する方向制御が終了したとき、較正が未完了の区画2aがあれば、それら区画2aは、色が変えられないままとなる。図6(d)に示すように、数回の全区画2aに対する方向制御が終了し、全ての区画2aに対する較正が完了すると、全ての区画2aの色が完了を示す色に変わる。
使用者は、表示部17に表示された進行表示画像Dを見ることにより、較正処理の進行状況を容易に把握することができる。
なお、較正が未完了の区画2aの色が、較正回数に応じた色に変えられてもよい。このようにされれば、使用者は、より詳細な進行状況の把握が可能となる。
<実施形態の効果>
上記実施形態によれば、以下の効果が奏され得る。
送信ビーム2による探知領域に含まれる全方向を、複数の区画2aに細分化し、方向の範囲(区画2a)ごとに較正球4による較正を行うようにしているので、較正の精度を向上でき、十分な探知精度の確保が可能となる。
しかも、送信ビーム2の方向を変更することにより、送信ビーム2に対して相対的に較正球4を動かし、較正球4を各区画2aに移動させるようにしているので、較正球4を物理的に移動させることなく、区画2aごとの較正が可能となる。これにより、全ての区画2aに対する較正に要する時間の短縮が可能となる。
また、較正球4が移動した区画2aが送信ビーム2の方向から想定される区画(対応区画)2aであるか否かにかかわりなく較正が行われる。これにより、潮流等の影響により較正球4の位置がふらつき、実際の較正球4の移動先が想定される区画2aでなくなっても、移動先の区画2aに対する較正を先に済ませることができるので、較正に要する時間を一層短縮することが可能となる。
さらに、全ての区画2aに較正球4を順次移動させる方向制御が行われた後、較正が完了していない区画2aが存在する場合、較正が未完了の区画2aに較正球4を移動させる方向制御が行われる。これにより、較正が未完了の区画2aに対する較正を完了させることができるので、全ての区画2a(方向)に対する較正を漏れなく行うことが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に制限されるものではない。また、本発明の実施形態は、上記構成の他に種々の変更が可能である。
<変更例1>
図7は、変更例1に係る、較正処理を示すフローチャートである。図8(a)および図8(b)は、変更例1に係る、送信ビーム2の方向の補正の一例について説明するための図である。
図7に示すように、変更例1では、信号処理部15は、全区画2aに対する方向制御が終了したときに、較正が未完了の区画2aが残っている場合(S10:YES→S11:YES)、送信ビーム2の方向から想定される区画(対応区画)2aと実際に較正球4が移動した区画2aとのずれ具合(方向、量等)に応じて送信ビーム2の方向を補正する(S12)。S12の処理は、方向制御部15aの機能により行われる。
たとえば、信号処理部15は、対応テーブル15cから読み出された方向データを補正するための補正値を決定する。たとえば、全区画2aに対する方向制御が終了したときに、図8(a)の進行表示画像Dに現れているように、較正が完了した区画2aの領域が、ある方向に全体的にずれる傾向を示した場合、図8(b)のように、送受波器11の真下方向に配置した較正球4が、その後、潮流等の影響により上記ある方向へ動いた可能性が高い。よって、この場合、信号処理部15は、S1で決定した方向をさらに較正球4が動いた方向へシフトさせるような補正値を決定する。
これにより、次回の全区画2aに対する方向制御では、S3の処理において、信号処理部15(方向制御部15a)が、対応テーブル15cから読み出した方向データを補正値により補正し、送信部12へ出力する。
このように、変更例1によれば、較正球4が較正処理の開始前に配置された位置から動いたときに、それに応じて送信ビーム2の方向が調整されるので、較正に要する時間を一層短縮することが可能となる。
<変更例2>
図9は、変更例2に係る、較正処理を示すフローチャートである。
上記変更例1では、全区画2aに対する方向制御が終了する都度、必要な場合(較正が未完了の区画2aが存在する場合)に、送信ビーム2の方向の補正が行われた。これに対し、変更例2では、区画2aに対する所定回数の較正が終了する都度、必要な場合に送信ビーム2の方向の補正が行われる。
図9に示すように、変更例2では、信号処理部15は、S10で全区画2aに対する方向制御が終了していないと判定すると(S10:NO)、今回の送信ビーム2の方向により較正球4が対応区画(想定される区画)2aへ移動したか否かを判定する(S13)。たとえば、信号処理部15は、所定回数のうち全ての送信ビーム2の送波において較正球4が対応区画2aに移動した場合に、S13において肯定(YES)の判定を行う。あるいは、信号処理部15は、所定回数のうち半数を超える送信ビーム2の送波において、即ち概ね較正球4が対応区画2aに移動した場合、S13において肯定の判定を行うようにしてもよい。
信号処理部15は、較正球4が対応区画2aへ移動していないと判定した場合(S13:NO)、対応区画2aと実際に較正球4が移動した区画2aとのずれ具合に応じて、次の送信ビーム2の方向を補正する(S14)。たとえば、信号処理部15は、対応区画2aと実際の区画2aとのすれの方向および量に応じて次の送信ビーム2の方向に係る方向データを補正するための補正値を決定する。S13およびS14の処理は、方向制御部15aの機能により行われる。
次のS3の処理において、信号処理部15(方向制御部15a)は、対応テーブル15cから読み出した方向データを補正値により補正し、送信部12へ出力する。
変更例2によれば、上記変更例1と同様、較正球4の位置のずれに応じて送信ビーム2の方向が調整されるので、較正に要する時間を一層短縮することが可能となる。
なお、変更例2に代えて、区画2aに対する較正が1回終了する度に(S9:NO)、S13とS14の処理が行われるような構成とし、現在の送信ビーム2の方向により較正球4が対応区画2aに移動しない場合に、現在の送信ビーム2の方向を補正するようにしてもよい。即ち、対応区画2aと実際に較正球4が移動した区画2aとのずれ具合に応じて送信ビーム2の方向が補正されれば、具体的な補正の方法やタイミングは、適宜、変更されてよい。
<その他の変更例>
上記実施形態では、図4(c)に示す順序で、送信ビーム2の方向制御により較正球4が各区画2aを移動した。しかしながら、較正球4の移動順序は、図4(c)に示すものに限られず、如何なるものであってもよい。
また、上記実施形態において、較正球4の大きさや材質に応じて、反射強度の算出値が補正されたり、反射強度の基準値が設定されたりしてもよい。
さらに、上記実施形態では、較正処理に1つの較正球4が用いられた。しかしながら較正処理に、複数、たとえば2つの較正球4が用いられてもよい。この場合、複数の較正球4は、鉛直方向に並べられてもよいし、水平方向に並べられてもよい。このように、複数の較正球4が用いられた場合、較正の時間短縮が可能となり得る。
さらに、上記実施形態では、較正処理に較正球4が用いられた。しかしながら、較正処理に、較正球4以外の較正用の基準体、たとえば、球以外の形状を有する基準体が用いられてもよい。
さらに、上記実施形態では、較正処理は、1つの区画2aに対して複数回の較正が行われたときに較正が完了するものであった。しかしながら、較正処理は、1つの区画2aに対して1回の較正が行われたときに較正が完了するものであってもよい。
さらに、上記実施形態では、較正処理は、較正球4が対応区画(想定される区画)2aに移動したか否かにかかわらず、較正球4が移動した区画2aに対して較正が行われた。しかしながら、較正処理は、較正球4が対応区画2aに移動したときにのみ、その区画2aに対する較正が行われるものであってもよい。
さらに、上記実施形態では、送受波器11が、送波と受波とを行う複数の超音波振動子11aにより構成された。しかしながら、送受波器11は、送波用の複数の超音波振動子と受波用の複数の超音波振動子とにより構成されてもよい。
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に記載の範囲で適宜種々の変更可能である。
2 送信ビーム
2a 区画
4 較正球(較正用の基準体)
10 水中探知装置
11 送受波器
15 信号処理部
15a 方向制御部
15b 較正処理部

Claims (6)

  1. 送受波器から較正用の基準体に向けて送波され、較正が行われる複数の区画に領域が分けられた送信ビームの方向を順次変更する方向制御を行う方向制御部と、
    前記基準体からの反射波を受波したときに前記送受波器から出力される受信信号に基づいて較正を行う較正処理部と、を備える、
    ことを特徴とする水中探知装置。
  2. 請求項1に記載の水中探知装置において、
    記方向制御部は、前記方向制御を行うことにより、前記送信ビームを全ての前記区画に前記基準体が含まれるように順次移動させる、
    ことを特徴とする水中探知装置。
  3. 請求項2に記載の水中探知装置において、
    前記較正処理部は、前記基準体が含まれる前記区画が前記送信ビームの方向から想定される前記区画であるか否かにかかわりなく前記較正を行う、
    ことを特徴とする水中探知装置。
  4. 請求項2または3に記載の水中探知装置において、
    前記方向制御部は、全ての前記区画に前記基準体が含まれるように前記送信ビームを順次移動させる前記方向制御を行った後、前記較正が完了していない前記区画が存在する場合、前記較正が未完了の前記区画に前記基準体が含まれるように前記送信ビームを移動させる前記方向制御を行う、
    ことを特徴とする水中探知装置。
  5. 請求項2ないし4の何れか一項に記載の水中探知装置において、
    前記方向制御部は、前記送信ビームの方向から想定される前記区画と実際に前記基準体が含まれるように前記送信ビームが移動した前記区画とのずれ具合に応じて前記送信ビームの方向を補正する、
    ことを特徴とする水中探知装置。
  6. 送受波器から較正用の基準体に向けて放射され、較正が行われる複数の区画に領域が分けられた送信ビームの方向を順次変更しつつ、前記基準体からの反射波を受波したときに前記送受波器から出力される受信信号に基づいて較正を行う、
    ことを特徴とする水中探知装置の較正方法。
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