JP7409303B2 - 無線装置、端末、方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

無線装置、端末、方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本開示は、無線装置、端末、方法およびコンピュータプログラムに関する。
近年の多様な無線システムが混在する無線環境、及び無線を介したコンテンツ量の増加と多様化により、無線システムに割り当て可能な電波資源(周波数)が枯渇するという問題が表面化している。しかしながら、どの電波帯域もすでに既存の無線システムが利用しているため、新規の電波資源割り当てが困難であることが分かっている。そこで、必要な電波資源を捻出するために、コグニティブ無線技術の活用による、既存無線システムの時間的・空間的な空き電波(White Space)の利用・活用(動的周波数共用(DSA:Dynamic Spectrum Access))が求められ始めた。近年米国においては,世界的には3GPP band 42,43とされている周波数帯とオーバーラップするFederal use band(3.55~3.70GHz)の一般国民への開放を目指し、周波数共用技術を活用するCBRS(Citizens Broadband Radio Service)の法制化・標準化が加速している。
また、コグニティブ無線技術は、動的周波数共用のみならず、無線システムによる周波数利用効率の向上にも寄与する。例えば、ETSI EN 303 387やIEEE 802.19.1-2014においては、White Spaceを利用する無線システム間の共存技術が規定されている。また、WinnForum(Wireless Innovation Forum)では、非特許文献1に示されている、SAS-SAS ProtocolというCBRSにおける周波数管理データベースであるSASについて、複数SAS間の情報交換に関する規格を策定している。
"Signaling Protocols and Procedures for Citizens Broadband Radio Service (CBRS):Spectrum Access System (SAS)-SAS Interface Technical Specification", WINNF-TS-0096、インターネット〈URL:https://workspace.winnforum.org/higherlogic/ws/public/document?document_id=4813〉
干渉制御においては、複数の通信装置からの干渉の累積が保護対象のシステムの許容値を越えないようにすることが重要である。
そこで、本開示では、適切にかつ効果的に干渉マージンを配分し、保護対象のシステムに対する干渉を回避することが可能な、新規かつ改良された無線装置、端末、方法およびコンピュータプログラムを提案する。
本開示によれば、第1の無線システムに割り当てられた周波数の一部または全部を共用する第2の無線システムに対する干渉マージンの配分量を、1以上の前記第2の無線システムを管理する装置から取得する取得部と、前記干渉マージンの中から、自装置と前記第2の無線システムで無線通信を行う端末に対する干渉マージンの配分量を決定する制御部と、を備える、無線装置が提供される。
また本開示によれば、第1の無線システムに割り当てられた周波数の一部または全部を共用する第2の無線システムに関する情報を、自装置と前記第2の無線システムで無線通信を行う無線装置から取得する取得部と、前記取得部が取得した前記情報を用いて、前記無線装置に対する前記第2の無線システムでの無線通信の際の送信電力を決定する制御部と、を備える、端末が提供される。
また本開示によれば、プロセッサが、第1の無線システムに割り当てられた周波数の一部または全部を共用する第2の無線システムに対する干渉マージンの配分量を、1以上の前記第2の無線システムを管理する装置から取得することと、前記干渉マージンの中から、自装置と前記第2の無線システムで無線通信を行う端末に対する干渉マージンの配分量を決定することと、を実行することを含む、方法が提供される。
また本開示によれば、プロセッサが、第1の無線システムに割り当てられた周波数の一部または全部を共用する第2の無線システムに関する情報を、自装置と前記第2の無線システムで無線通信を行う無線装置から取得することと、取得された前記情報を用いて、前記無線装置に対する前記第2の無線システムでの無線通信の際の送信電力を決定することと、を実行することとを含む、方法が提供される。
本開示によれば、コンピュータに、第1の無線システムに割り当てられた周波数の一部または全部を共用する第2の無線システムに対する干渉マージンの配分量を、1以上の前記第2の無線システムを管理する装置から取得することと、前記干渉マージンの中から、自装置と前記第2の無線システムで無線通信を行う端末に対する干渉マージンの配分量を決定することと、を実行させる、コンピュータプログラムが提供される。
本開示によれば、コンピュータに、第1の無線システムに割り当てられた周波数の一部または全部を共用する第2の無線システムに関する情報を、自装置と前記第2の無線システムで無線通信を行う無線装置から取得することと、取得された前記情報を用いて、前記無線装置に対する前記第2の無線システムでの無線通信の際の送信電力を決定することと、を実行させる、コンピュータプログラムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、適切にかつ効果的に干渉マージンを配分し、保護対象のシステムに対する干渉を回避することが可能な、新規かつ改良された無線装置、端末、方法およびコンピュータプログラムを提供することが出来る。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
セカンダリシステムへの干渉マージンの割り当て例を示す説明図である。 本開示の実施の形態に係る無線システムの構成例を示す説明図である。 CBRS利用の階層構造を示す説明図である。 CBRSの帯域を示す説明図である。 本実施形態で想定する干渉モデルの例を示す説明図である。 通信制御装置による干渉マージンの配分例を示す説明図である。 通信制御装置による干渉マージンの配分例を示す説明図である。 通信制御装置による干渉マージンの配分例を示す説明図である。 本開示の実施の形態に係る無線システムの動作例を示す流れ図である。 干渉マージンの配分対象となる無線装置の選定例を示す説明図である。 干渉マージンの配分対象となる無線装置及び端末の選定例を示す説明図である。 FDDに適用されるフレームの構成例を示す説明図である。 TDDに適用されるフレームの構成例を示す説明図である。 無線装置用マージン及び端末用マージンの設定例である。 無線装置のカバレッジの分割及びマージンの配分例を示す説明図である。 本開示の実施の形態に係る無線装置100の機能構成例を示す説明図である。 本開示の実施の形態に係る端末200の機能構成例を示す説明図である。 本開示の実施の形態に係る通信制御装置300の機能構成例を示す説明図である。 無線システムについての使用可能空間の例を説明するための説明図である。 無線システムについての使用可能空間の例を説明するための説明図である。 無線システムについての使用可能空間の例を説明するための説明図である。 無線システムについての使用可能空間の例を説明するための説明図である。 無線システムについての使用可能空間の例を説明するための説明図である。 無線システムについての使用可能空間の例を説明するための説明図である。 無線システムについての使用可能空間の例を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本開示の実施の形態
1.1.経緯
1.2.概要
1.3.干渉制御方法
1.4.構成例
2.まとめ
<1.本開示の実施の形態>
[1.1.経緯]
本開示の実施の形態について詳細に説明する前に、本開示の実施の形態に至った経緯について説明する。
周波数共用においては、プライマリシステムに対して致命的な干渉を与えないようにセカンダリシステムからの干渉を制御することが重要である。さらに具体的には、複数の通信装置からの干渉の累積(Interference Aggregation)がプライマリシステムの許容値を越えないように周波数管理データベースが通信装置を制御することが重要である。
例えばECC Report 186やCBRS Requirementsにおいては、プライマリシステムの干渉許容量を“干渉マージン”とし、干渉マージンを複数の通信装置に配分し、配分された干渉マージンを基に周波数二次利用が可能かどうかを判定することが開示されている。配分された干渉マージン(干渉許容量)を基準として、伝搬損失、アンテナゲイン等から、逆算することによって通信装置に許容される最大送信電力(最大許容送信電力)を算出し、通信装置に干渉マージンを適用することが可能である。
図1は、セカンダリシステムへの干渉マージンの割り当て例を示す説明図である。許容干渉量が与えられるときに,その量を複数のセカンダリシステムに配分し,配分された許容干渉量(すなわち1台あたりのマージン)に基づいて電波送信することでプライマリシステムに対する致命的な干渉を抑制できる。図1の例では、プライマリシステムの許容干渉量をIacceptとし、セカンダリシステムがプライマリシステムに与える干渉をそれぞれI、I、Iとすると、I、I、Iの和がIaccept以下となるように許容干渉量を割り当てる手法が考えられる。しかし、これは伝搬環境等によっては過度な抑制となる場合があるため、WinnForum Requirement(“Requirements for Commercial Operation in the U.S. 3550-3700 MHz Citizens Broadband Radio Service Band”, WINNF-TS-0112. https://workspace.winnforum.org/higherlogic/ws/public/document?document_id=4743)においてIAP(Iterative Allocation Process)という手法が必須となっている。
ただし、周波数管理データベースによって算出された最大許容送信電力を、通信装置が必ずしも適用するとは限らない。一例として、以下に示す理由で、最大許容送信電力を、通信装置が適用しないことが想定されうる。例えば、通信装置のハードウェア制約上、最大許容送信電力未満でのみ電波送信可能である場合、通信装置は最大許容送信電力を適用しない場合がありうる。また例えば、最大許容送信電力を通信装置のハードウェア制約上は適用可能であるものの、算出された最大許容送信電力適用時のスペクトラムマスク試験(公的機関実施)を通過していない場合、通信装置は最大許容送信電力を適用しない場合がありうる。また例えば、ネットワークプランニングの都合、最大許容送信電力未満の電力で運用しうる。また例えば、所望の最大許容送信電力値を得られなかったため、当該チャネルにおける運用を断念する場合がありうる。このような場合、当該通信装置に配分した干渉マージンが余ってしまう。この余ってしまった干渉マージンを、以降「剰余干渉マージン」とも称する。
また、先の例においては、干渉マージンから最大送信電力(最大許容送信電力)を算出し、通信装置に適用することを一例としたが、別のアプローチとして、通信装置が所望の最大送信電力を周波数管理データベースに通知し、当該所望最大送信電力によって発生しうる干渉の推定値が干渉マージンを満足するかどうかを判断することも可能である。そのような場合に、干渉推定値が干渉マージンを上回ると、周波数管理データベースは通信装置に対して所望最大送信電力を拒絶する、という動作が想定される。従って、この場合はその干渉マージンが剰余干渉マージンとなりうる。
干渉マージンの配分方法等についてはさまざまな文献で開示され、多くの議論がなされているものの、余ってしまった干渉マージンである剰余干渉マージンの取り扱いについては、これまで開示されていない。
CBRSにおいては、複数の周波数管理データベース(SAS:Spectrum Access System)が協調して電波管理を行うことが求められている。WinnForum SAS-SAS Protocol TSにおいてはFull Activity Dump Messageというメッセージ交換フォーマットが規定されており、干渉制御に必要な通信装置情報等をすべて定期的に交換することが定められている。そのような複数の周波数管理データベース間の協調が必要な場合に、状況に応じて剰余干渉マージンを融通しあうことができれば、周波数利用効率の向上に寄与すると考えられる。
そこで本件開示者は、上述した点に鑑み、状況に応じて適切に通信装置に配分した干渉マージンを融通しあうことが可能な技術について鋭意検討を行った。その結果、本件開示者は、以下で説明するように、状況に応じて適切に通信装置に配分した干渉マージンを融通しあうことが可能な技術を考案するに至った。
[1.2.概要]
まず、本開示の実施の形態における無線システムの構成例を説明する。図2は、本開示の実施の形態に係る無線システムの構成例を示す説明図である。図2には、無線装置100a~100dと、それぞれの無線装置と無線通信する端末200a~200dと、基地局の制御を行う通信制御装置300a、300bと、が示されている。
無線装置100a~100dは、典型的には、無線基地局やアクセスポイント、無線リレー局に相当する装置である。無線装置100a~100dは、固定されたものであってもよいし、自動車のように動くものに設置されていてもよい。無線装置100a~100dが使用する無線アクセス技術も特定のものに限定されるものでは無い。また無線装置100a~100dのカバレッジの大きさも、マクロセルのような大きなものであってもよく、ピコセルのような小さなものであってもよい。また、無線装置100a~100dがビームフォーミングの能力を有する場合、ビームごとにセルやサービスエリアが形成されてもよい。典型的には、1つの無線装置は1事業者または1個人が設置、運用を行うが、本開示においてはこの限りではない。無線装置100a~100dは、複数の事業者または複数の個人が利用する共用設備であってもよい。この場合、無線装置100a~100dの設置、運用は利用者とは異なる第三者によって実施されてもよい。
端末200a~200dは、典型的にはスマートフォン等の通信機器となる。必ずしも、人が利用するものである必要はなく、例えば、工場の機械、建物に設置されるセンサといった、機器がネットワーク接続してもよい。また、D2D(Device to Device)に代表されるように、端末200a~200dにリレー通信機能が具備されていてもよい。また端末200a~200dは、無線バックホール等で利用されるCPE(Customer Premises Equipment)と呼ばれる機器であってもよい。
通信制御装置300a、300bは、無線装置100a~100dの動作パラメータの決定、指示を行う装置である。例えば、ネットワーク内の無線装置を統合制御するネットワークマネージャや、ETSI EN 303 387やIEEE 802.19.1-2014に代表される、無線機器間の電波干渉制御を行うSpectrum Manager/Coexistence Managerといった制御装置であってもよい。周波数共用環境下では、さらに、GLDB(Geolocation database)やSAS(Spectrum Access System)といったデータベースサーバも通信制御装置300a、300bに含まれうる。通信制御装置は1つのシステムで1つだけであってもよいが、通信制御装置300a、300bが図3のように複数存在する場合、通信制御装置300a、300bは、互いに管理する無線装置の情報を交換し、必要な周波数割り当てや干渉制御の計算を行う。基本的には、通信制御装置300a、300bの制御対象は無線装置100a~100dとなるが、無線装置100a~100dが無線通信を行う端末200a~200dを制御してもよい。
本実施形態においては、周波数共用環境下を想定して説明をする。一例を示すと、米国FCC(Federal Communications Commission;連邦通信委員会)が法整備したCBRS(Citizens Broadband Radio Service)では、下図のように、プライマリシステムが、艦載レーダ、Grandfathered Wireless System、固定衛星業務(宇宙から地球への電波送信)となり、セカンダリシステムがCBSD(Citizens Broadband Radio Service Device)と呼ばれる無線システムとなる。セカンダリシステムにはさらに優先度が存在し、共用帯域を免許利用可能なPAL(Priority Access License)と免許不要と同等のGAA(General Authorized Access)が定められる。もちろん、本開示の実施に際しては、無線システムはこれらに限られない。他の無線システムをプライマリシステムとしてもよい。また、他の周波数帯における周波数共用環境であってもよい。また、本開示が適用されるのは周波数共用に限られない。同一周波数を利用する同一または異なる無線システム間のネットワーク共存(Network Coexistence)のシナリオに、本開示の技術が適用されてもよい。
図3は、CBRS利用の階層構造を示す説明図である。一般認可アクセス層の上位に優先アクセス層、優先アクセス層の上位に既存層が存在する。また図4は、CBRSの帯域を示す説明図である。本実施形態では、一般認可アクセス層、優先アクセス層、既存層の帯域が図4のように定められる場合を想定する。
次に、干渉モデルの例を示す。図5は、本実施形態で想定する干渉モデルの例を示す説明図である。図5に示したのは、無線装置100a、100bが、プライマリシステム400の保護エリア内のある保護点に与える干渉を示す説明図である。図5の例は、Grandfathered Wirelessのような、サービスエリアを持つシステムに対して適用される干渉モデルであり、保護エリア内に設定される複数の保護点における干渉量を考慮している。
[1.3.干渉制御方法]
次に、本開示の実施の形態に係る通信制御装置300による干渉制御方法を説明する。
(1.3.1.干渉マージン配分)
プライマリシステムの許容可能干渉閾値をIacceptとする。この閾値は、実際の閾値でもよいが、誤差や変動を考慮して実際の閾値からある程度のマージン(例えば保護比率(Protection Ratio))を見込んで設定された値でもよい。
干渉制御とは、この許容可能干渉閾値Iacceptを越えないように、無線装置の送信電力(EIRP、Conducted Power+Antenna gain等)を決定することを指す。このときに,無線装置が多数存在し、それぞれが許容可能干渉閾値を越えないようにすると、プライマリシステムにおいて受信される干渉電力が許容可能干渉閾値を越えてしまう恐れがある。そこで、通信制御装置に登録されている無線装置の数に基づき、許容可能干渉量を「配分」することが典型的に行われる。
例えば、図5に示した干渉モデルでは、無線装置の総数は2である。そのため、個々には、Iaccept/2の許容干渉量が配分される。図6は、通信制御装置300による干渉マージンの配分例を示す説明図である。無線装置は、この配分量を自身で認識することはできないので、通信制御装置300を通じて認識してもよく、また、この配分量に基づいて決定された送信電力を取得してもよい。
本実施形態では、さらに、プライマリシステムへの累積干渉に端末も寄与すると想定し、通信制御装置300は、無線装置だけではなく、端末に対しても干渉マージンを配分する。図7は、通信制御装置300による干渉マージンの配分例を示す説明図である。図7には、無線装置用の干渉マージンMAP、端末用の干渉マージンMTerminalをそれぞれ配分している例が示されている。なお、無線装置用の干渉マージンMAP、端末用の干渉マージンMTerminalの配分比率は係る例に限定されるものでは無い。
無線装置用干渉マージンとは、1以上の無線装置に配分される干渉マージンの総量である。端末用干渉マージンとは、1以上の端末に配分される干渉マージンの総量である。これらは許容可能干渉量と併せてセットで考えるものとする。従って、周波数チャネルごとにこれらが設定されてもよい。また干渉マージンは、保護比率(Protection Ratio)を考慮した設計を行ってもよい。図8は、通信制御装置300による干渉マージンの配分例を示す説明図である。図8に示したのは保護比率を考慮した干渉マージンの配分例を示したものである。
事前に保護比率が設定される場合、通信制御装置300は、許容干渉量と保護比率の値から、無線装置用干渉マージンと端末用干渉マージンとの総和を算出する。ここで通信制御装置300は、どのような割合で無線装置用マージンと端末用マージンを設けるかを決める必要がある。しかし、無線装置用マージンと端末用マージンとをどのような割合で設けるかは決められていない。
そこで以下において、無線装置用マージンと端末用マージンとの設定方法を説明する。まず干渉マージン配分の基本手順を説明し、その後、干渉マージン配分対象となる無線装置及び端末の選定基準の設定について説明し、続いて、無線装置用マージンと端末用マージンの割合の決定について説明する。なお以下の説明では、簡便のため、保護比率については無視して説明を行うこととする。
(1.3.2.干渉マージン配分の基本手順)
まず、本開示の実施の形態に係る無線システムにおける干渉マージン配分の基本手順について説明する。図9は、本開示の実施の形態に係る無線システムの動作例を示す流れ図である。図9に示したのは、本開示の実施の形態に係る無線システムにおける干渉マージン配分の基本手順である。図9には、端末200、無線装置100、および通信制御装置300の動作が示されている。以下、図9を用いて本開示の実施の形態に係る無線システムの動作例について説明する。
通信制御装置300は、無線装置用および端末用の干渉マージンの配分量を決定する(ステップS101)。干渉マージンの配分量を決定すると、通信制御装置300は、その干渉マージンの配分量を無線装置100に通知する(ステップS102)。
干渉マージンの配分量の通知を受けた無線装置100は、その配分量の情報に基づいて、端末200への干渉マージンの配分量を決定する(ステップS103)。そして無線装置100は、端末200への干渉マージンの配分量を決定すると、端末200へ、干渉マージンの通知、または干渉マージンの適用済みの送信電力の通知を行う(ステップS104)。
以下では、図9に示した動作におけるステップS101の処理について詳細に説明する。
(1.3.3.干渉マージン配分対象の選定基準)
一般に、端末200は、無線装置100よりも低い位置に位置し、さらに無線装置100よりも低い送信電力で通信を行う。したがって、無線装置100と端末200とでは、異なる基準で選定することが望ましいと考えられる。
図10は、干渉マージンの配分対象となる無線装置の選定例を示す説明図である。無線装置100については、典型的には、保護対象の無線システムの位置または保護エリアとの距離が基準として設けられる。図10では、保護対象のプライマリシステムの保護エリアからの距離が、最大離隔距離dmax以下にある無線装置100a、100cを干渉マージンの配分対象とし、最大離隔距離dmaxを超えている無線装置100bを干渉マージンの配分対象外とする。以下の説明では、保護対象のプライマリシステムの保護エリアを含まず、保護エリアからの距離が最大離隔距離dmax以下の範囲を近傍エリアと称する。
そして、無線装置と端末とで、それぞれ異なる近傍エリアを設定し、それぞれの近傍エリアに位置するものを干渉マージンの配分対象としてもよい。
図11は、干渉マージンの配分対象となる無線装置及び端末の選定例を示す説明図である。図11には、無線装置用の近傍エリア(無線装置近傍エリア)と、無線装置近傍エリアより範囲が狭い、端末用の近傍エリア(端末近傍エリア)と、が示されている。そして、図11の例では、3台の無線装置が無線装置近傍エリアに存在し、6台の端末が端末近傍エリアに存在している。従って、それらの無線装置及び端末が、干渉マージンの配分対象となる。
通信制御装置300は、端末200の位置情報に基づいて、端末200が端末近傍エリアの中に存在するかどうかを判定してもよい。また、端末200が位置情報を取得できない、または利用できない場合、通信制御装置300は、端末近傍エリア内に位置する無線装置100と無線通信を行う端末200を干渉マージンの配分対象として選定してもよい。端末近傍エリア内に位置する無線装置100と無線通信を行う端末200を干渉マージンの配分対象とする場合、図11の例では、無線装置100a、100dと無線通信を行う端末200が干渉マージンの配分対象として選定される。
端末近傍エリアの基準となる端末最大離隔距離dTerminal,maxの設定例を説明する。
典型的に、無線装置100の方が端末200よりも最大送信電力が大きい。従って、最大送信電力差を保証するように端末最大離隔距離dTerminal,maxが設定されうる。具体的には、無線装置最大送信電力をPAP, Tx, Max、端末最大送信電力をPTerminal, Tx, Max、距離dにおける伝搬損失をPL(d)と表現する場合、端末最大離隔距離dTerminal,maxは以下の数式(1)のように設定されても良い。
Figure 0007409303000001
上記数式(1)の導出過程を示す。無線装置100に設定される無線装置近傍エリアの端から無線装置100が電波を発射すると仮定する場合に得られる、保護エリア端の推定干渉電力と、端末200に設定すべき端末近傍エリアの端から端末200が電波を発射すると仮定する場合に得られる保護エリア端の推定干渉電力とが等しくなるようにする。これを式で表すと以下の通りとなる。
Figure 0007409303000002
数式(2)を移項すると数式(3)の通りとなる。
Figure 0007409303000003
従って、数式(3)から数式(1)を導出することができる。
このとき、端末最大送信電力は、法制にて定められる値(例:CBRSの場合、23[dBm/10MHz])を用いてもよい。または、端末200がアップリンク送信電力制御を行っている場合、端末最大送信電力は、無線装置100のセルエッジ付近に存在する端末200のアップリンク送信電力値を取得、または推定して用いてもよい。
また、一定の干渉量を与える端末の位置測定によって、端末近傍エリアを設定しても良い。この方法では、地形等を考慮することで、端末最大離隔距離dTerminal,maxが位置によって変わる。そこで、保護エリアのエッジ上に任意の数の点をとり、その点から少しずつ距離を変えて端末が与える干渉を計算していく。そして、任意の干渉量を下回る点をプロットし、それらを結ぶことで、端末近傍エリアが形成されることになる。
通信制御装置300による、干渉マージンの配分対象となる無線装置及び端末の選定例は、上述したものに限定されるものではない。その他にも、保護対象の無線システムの保護エリアを任意の大きさのグリッドに分割しておき、通信制御装置300は、そのグリッドに無線装置や端末からの電波が到達するかどうかによって、干渉マージンの配分対象となる無線装置を選定しても良い。
(1.3.4.干渉マージンの配分比率の設定)
続いて、干渉マージンを端末200と無線装置100とに配分する際の配分比率の設定方法について説明する。
通信制御装置300は、干渉マージンの配分対象の端末200と無線装置100との数に応じて、干渉マージンの配分比率を決定しても良い。干渉マージンの配分対象の無線装置100の数をNAP、端末200の数をNTerminalとすると、無線装置用の干渉マージンMAP、端末用の干渉マージンMTerminalは、それぞれ以下のように求められうる。
Figure 0007409303000004
しかしながら、実際には、無線装置100および端末200が通信に利用する無線方式等によって、干渉マージンの配分対象として選定された無線装置100及び端末200の全てが同時に電波を送信することは非常に稀であると考えられる。そこで、本実施形態においては、通信制御装置300は、無線装置100から無線方式情報を取得し、これを活用して、数のカウントを行い、配分量の決定を行ってもよい。
通信制御装置300は、無線装置100から、無線方式情報として、アクセス技術を示す情報、アクセス方式を示す情報を取得しても良い。アクセス技術を示す情報としては、LTE、Wi-Fi、5G NR(New Radio)等を示す識別子や、それらのリリース番号でもよい。アクセス方式を示す情報としては、TDD(Time Division Duplex)、Full Duplex、LBT(Listen Before Talk)であってもよい。アクセス方式を示す情報としてTDDを取得する場合、TDD Configuration情報、利用可能なTDD Configuration情報、基地局間の同期の基準となる時間の情報を取得しても良い。アクセス方式を示す情報としてLBTを取得する場合、Category情報(3GPPでは4つのCategoryが規定される)、利用可能なCategory情報等を取得しても良い。
なお、本実施形態では、FDD(Frequency Division Duplex)を無線装置100と端末200との間の通信で利用することは想定しない。ダウンリンク/アップリンクで周波数が異なるため、無線装置100と端末200が同時に電波を発射する可能性が極めて低いためである。しかしながら、FDDは必ずしも除外される必要はなく、特定の端末のFDDアップリンク周波数が特定の無線装置のFDDダウンリンク周波数と同じ、または隣接チャネル干渉を保護対象システムに与えうるような場合には、FDDも考慮してよい。
以降の説明では、アクセス方式情報のうち、TDDに着目する。もちろん他のアクセス方式であっても、同様の方法を適用することが可能である。
LTEにおいては、2種類のフレーム構成がサポートされている。さらにTDDにおいては、アップリンク/ダウンリンクの組み合わせについても規定がされており、いずれかの組み合わせに従って基地局は運用される。図12は、例えばFDDに適用されるフレームの構成例を示す説明図である。図12に示したように、1つのフレームは10ミリ秒の時間長を有し、1つのフレームは10個のサブフレームからなり、1つのサブフレームは2つのスロットからなる。また図13は、例えばTDDに適用されるフレームの構成例を示す説明図である。そして表1は、TDDにおけるアップリンク・ダウンリンクの割り当ての設定を示す説明図である。
Figure 0007409303000005
表1によれば、Subframe numberが0または5のときには、Configurationによらずダウンリンクが行われ、Subframe numberが2のときにはConfigurationによらずアップリンクが実施される。そのため、通信制御装置300は、干渉マージン配分対象の無線装置のTDD Configurationについてチェックする。全ての無線装置100が同じConfigurationを設定している場合、通信制御装置300は、無線装置用マージン、端末用マージンを同じにする。すなわち、無線装置用マージン、端末用マージンのそれぞれについて100%の割合で配分する。図14は、全ての無線装置100が同じConfigurationを設定している場合の無線装置用マージン及び端末用マージンの設定例である。
もし、無線装置間で異なるConfigurationが用いられている場合、通信制御装置300は、各Subframe numberのアップリンク/ダウンリンクの組み合わせに基づいて、保護対象の無線システムに与えうる干渉を推定する。通信制御装置300は、このとき、最も強い干渉推定値が得られるSubframeにおける干渉電力が、保護対象の無線システムの許容干渉量を下回るようにする。
例えば、図11に示したように3台の無線装置が無線装置近傍エリアに含まれており、うち2台の無線装置が端末近傍エリアに含まれているものとする。ここで、3台の無線装置が、以下の表のTDD Configurationをそれぞれ適用しているものとする。
Figure 0007409303000006
ここで、Subframe numberごとに(全てSpecial subframeとなるSubframeを除いて)、保護対象のプライマリシステムに対して与えうる干渉電力を推定する。各Subframe numberにおける干渉電力をそれぞれI0~I9とすると、I0~I9はそれぞれ以下の通りとなる。
I0=I5:(無線装置1による与干渉)+(無線装置4による与干渉)+(無線装置3による与干渉)
I2=I3=I7
=I8:(無線装置1配下の端末群による与干渉)+(無線装置4配下の端末群による与干渉)
I4:(無線装置1配下の端末群による与干渉)+(無線装置4による与干渉)
I9:(無線装置1配下の端末群による与干渉)+(無線装置4による与干渉)+(無線装置3による与干渉)
このときに、Subframe numberが9における干渉電力I9が最大であると仮定する。I9が干渉閾値IAcceptを下回る場合に、通信制御装置300は、I9を「無線装置1配下の端末群」、「無線装置4」、「無線装置3」に配分する干渉マージンの総量とする(それぞれ、MTerminals1, MAP4, MAP3とする)。なお、干渉電力I9が干渉閾値IAcceptを上回る場合は、干渉基準を満たさないので、干渉マージンを配分しない=周波数共用を認めない、といった判断がされうる。
そして通信制御装置300は、残りの干渉量(IAccept9)をその他のエンティティ(無線装置1、無線装置4配下の端末群)に配分する。その他の個々のエンティティ(無線装置1、無線装置4配下の端末群)へのさらなる配分量については、前述の方法を繰り返し行うことで算出可能である。
以上を一例として決められた無線装置用マージンと端末用マージンが干渉マージンの総量として、各無線装置100、端末200に配分される。無線装置用マージンの配分については、さまざまな文献にて開示されているため詳細は控えるが、一例として無線装置の数に基づいた配分が想定される。端末用マージンについては、通信制御装置300が端末200の数を知っている場合には、端末200の数に基づいて総量の配分を行い、各無線装置100に通知する。一方、通信制御装置300が端末200の数を知らない場合には、通信制御装置300は、無線装置用マージンの配分のみを行い、無線装置100が自身に配分された干渉マージンの一部を、配下の端末200に配分する干渉マージンの総量(すなわち端末用マージン)としてもよい。または、無線装置100は、通信制御装置300に対して、配下の端末200の数を通知して、通信制御装置300に利用してもらってもよい。端末200の数は、実際に存在する数であってもよいし、無線装置100が収容可能な端末200の最大数であってもよい。無線装置100による端末用マージンの決定については、ここまで説明してきた方法で実施可能である。
(1.3.5.無線装置における端末用マージンの配分方法)
無線装置100は通信制御装置300から端末用マージンを受け取る。無線装置100が通信制御装置300から受け取った端末用マージンを、配下の各端末200に配分する必要がある。端末200は、無線装置100と異なりモビリティを有するため、端末200の位置情報に基づいて、マージン配分を厳密に行うことは非常に困難である。
そこで本実施形態では、無線装置100のカバレッジを1以上のエリアに分割し、無線装置100は、その分割したエリア単位でマージンを配分してもよい。
図15は、無線装置100のカバレッジの分割及びマージンの配分例を示す説明図である。図15では、無線装置100のカバレッジを格子状に分割し、それぞれのエリアに対してマージンを配分している。
上述の例では、無線装置100のカバレッジを格子状に分割して生成していたが、本開示は係る例に限定されるものではない。例えば、高さ方向の概念を導入し、無線装置100のカバレッジを格子状ではなくキューブ状で表現することで、エリアを生成しても良い。
無線装置100は、カバレッジ全体にわたってマージンを等配分してもよい。また無線装置100は、保護対象の無線システムに近いエリアほど大きいマージンを、遠いエリアほど小さいマージンを配分してもよい。また無線装置100は、保護対象の無線システムに対して各エリアから端末200が与えうる干渉電力を推定し、推定された干渉電力が大きいほど、大きい干渉マージンを配分してもよい。
もちろん、上述の基準に限定される必要はなく、保護対象の無線システムを保護する、または許容干渉量を下回るようにする、という制約が満たされる範囲内であれば、無線装置100は、どのような基準でマージンを配分してもよい。
このように、エリア単位で割り振られたマージンが、そのエリア内に位置する端末に対して適用される。なお分割に際しては、分割後のエリアの大きさは、大きくないほうが望ましい。
端末200に適用される送信電力は、無線装置100または端末200自身によって実施されるアップリンク送信電力制御の計算結果を、適用されるマージンに基づいて算出される最大許容送信電力で制限を掛けた値となりうる。端末200がアップリンク送信電力制御を行う場合には、無線装置100は端末200に対して、そのマージンを通知する。このとき、カバレッジ内の1以上のエリアのマージン情報をリストとして端末200に通知してもよい。端末200は、自身の位置に応じてマージンを適用した送信電力を設定する。
本実施形態では、通信制御装置、無線システムといった表現を用いて説明してきたが、本開示の実施の際にはこれらに限られる必要はない。
例えば、周波数共用が行われる周波数帯域に限定される必要はなく、その場合、本実施形態の通信制御装置の機能をネットワークマネージャが具備してもよい。ネットワークマネージャは、Centralized RANと呼ばれるネットワーク構成のCentralized BBU(BASE BAND UNIT)またはこれを備える装置であってもよい。また、本実施形態のネットワークマネージャの機能を無線基地局やアクセスポイントが具備してもよい。その場合、本実施形態において示した無線システムを「端末」と置き換えて適用してもよい。
また、一般に周波数共用において、対象帯域を利用する既存システムをプライマリシステム、二次利用者をセカンダリシステムと呼ぶが、本開示の実施に際しては、別の用語に置き換えて実施してもよい。例えば、HetNet(ヘテロジニアスネットワーク)におけるマクロセルをプライマリシステム、スモールセルやリレー局をセカンダリシステムとしてもよい。また、基地局をプライマリシステム、そのカバレッジ内に存在するD2DやV2Xを実現するRelay UEやVehicle UEをセカンダリシステムとしてもよい。基地局は固定型に限らず、可搬型/移動型であってもよい。
また、本実施形態で用いている「周波数」という用語は他の用語に置き換えられてもよい。例えば、「周波数チャネル」、「リソースブロック」、「コンポーネントキャリア」といった周波数のブロックを示す用語で置き換えられて適用されてよい。
[1.4.構成例]
続いて、本開示の実施の形態に係る無線装置の機能構成例を説明する。図16は、本開示の実施の形態に係る無線装置100の機能構成例を示す説明図である。以下、図16を用いて本開示の実施の形態に係る無線装置100の機能構成例について説明する。
図16に示したように、本開示の実施の形態に係る無線装置100は、通信部110と、制御部120と、記憶部130と、を含んで構成される。
通信部110は、制御部120の制御に基づいて他の装置、例えば自装置を管理する通信制御装置300や、自装置と二次システムによって無線通信を行う端末200との間の通信を実行する。本実施形態では、通信部110は、例えば通信制御装置300から制御のための情報を受信したり、二次システムで自装置と無線通信を行う端末200に対して制御を行うための情報を送信したりする。
制御部120は、無線装置100の動作を制御する。具体的には、制御部120は、自装置が管理する情報や、通信部110が取得した情報に基づいて、上述した各種のマージンの計算や、剰余干渉マージンの融通処理を行う。制御部120は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサやROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の記憶デバイスにより構成されうる。
記憶部130は、無線装置100の動作のための情報やプログラムなどを記憶する。記憶部130は、例えばHDD(Hard Disk Drive)等の各種記録装置により構成されうる。
続いて、本開示の実施の形態に係る端末の機能構成例を説明する。図17は、本開示の実施の形態に係る端末200の機能構成例を示す説明図である。以下、図17を用いて本開示の実施の形態に係る端末200の機能構成例について説明する。
図17に示したように、本開示の実施の形態に係る端末200は、通信部210と、制御部220と、記憶部230と、を含んで構成される。
通信部210は、制御部220の制御に基づいて他の装置、例えば二次システムによって自装置と無線通信を行う無線装置100との間の通信を実行する。本実施形態では、通信部210は、二次システムで自装置と無線通信を行う端末200に対して制御を行うための情報を受信したりする。
制御部220は、端末200の動作を制御する。具体的には、制御部220は、自装置が管理する情報や、通信部210が取得した情報に基づいて、送信電力の設定処理を行う制御部220は、例えば、CPU等のプロセッサやROM、RAM等の記憶デバイスにより構成されうる。
記憶部230は、端末200の動作のための情報やプログラムなどを記憶する。記憶部130は、例えばHDDや各種RAM等の各種記録装置により構成されうる。
続いて、本開示の実施の形態に係る通信制御装置の機能構成例を説明する。図18は、本開示の実施の形態に係る通信制御装置300の機能構成例を示す説明図である。以下、図18を用いて本開示の実施の形態に係る通信制御装置300の機能構成例について説明する。
図18に示したように、本開示の実施の形態に係る通信制御装置300は、通信部310と、制御部320と、記憶部330と、を含んで構成される。
通信部310は、制御部320の制御に基づいて他の装置との間の通信を実行する。本実施形態では、通信部310は、自装置で管理する無線装置100に対して制御を行うための情報を送信したり、他の通信制御装置との間で、管理する無線装置に関する情報を送受信したりする。
制御部320は、通信制御装置300の動作を制御する。具体的には、制御部320は、自装置が管理する情報や、通信部310が取得した情報に基づいて、上述した各種のマージンの計算や、剰余干渉マージンの融通処理を行う。制御部320は、例えば、CPU等のプロセッサやROM、RAM等の記憶デバイスにより構成されうる。
記憶部330は、通信制御装置300の動作のための情報やプログラムなどを記憶する。記憶部330は、例えば、上述した周波数管理データベースを格納する。記憶部330に格納された周波数管理データベースは、制御部320によって更新がなされる。なお、記憶部330は、例えばHDD等の各種記録装置により構成されうる。なお、上述した周波数管理データベースは、通信制御装置300とは異なる別の装置に格納されても良い。この場合、通信制御装置300は、当該別の装置に格納された周波数管理データベースに対する更新および周波数管理データベースの参照を実行する。
上述した無線装置100、端末200、通信制御装置300の構成は、それぞれの装置の機能を実行するための構成を説明するためのものであり、それぞれの装置は、ここまで説明してきた動作を実行するために、上述した構成以外の構成を有しうる。
例えば、本開示の無線装置100における取得部は、通信部110であってもよく、通信部110と制御部120との間のインターフェースであってもよい。すなわち、通信部110は、プライマリシステム(第1の無線システム)に割り当てられた周波数の一部または全部を共用するセカンダリシステム(第2の無線システム)に対する干渉マージンの配分量を、1以上のセカンダリシステムを管理する通信制御装置300から取得する。そして制御部120は、干渉マージンの中から、自装置とセカンダリシステムで無線通信を行う端末に対する干渉マージンの配分量を決定する。
例えば、本開示の端末200における取得部は、通信部210であってもよく、通信部210と制御部220との間のインターフェースであってもよい。すなわち、通信部210は、プライマリシステム(第1の無線システム)に割り当てられた周波数の一部または全部を共用するセカンダリシステム(第2の無線システム)に関する情報を、自装置と前記セカンダリシステムで無線通信を行う無線装置100から取得する。そして制御部220は、通信部210が取得した情報を用いて、無線装置100に対するセカンダリシステムでの無線通信の際の送信電力を決定する。
また例えば、本開示における取得部及び制御部は、1つのSoC(System on a Chip)で実現されても良い。その場合、本開示における取得部及び制御部の機能を、例えば制御部120、220が備えうる。
通信制御装置300は、無線装置100に共用帯域の周波数を使用させる際に帯域使用条件を設定してもよい。これにより、例えば、共用帯域を使用する無線装置100は、上記共用帯域全体を使用できなくても、上記共用帯域のうちの一部である使用可能な帯域を使用することが可能になる。そのため、上記共用帯域の利用効率が向上し得る。
-使用可能空間
例えば、上記帯域使用条件は、無線装置100が上記共用帯域を使用可能な空間(以下、「使用可能空間」)を含む。
例えば、上記使用可能空間は、無線装置100が上記共用帯域を使用して送信する信号の受信電力が所定電力以上になってもよい空間である。換言すると、上記使用可能空間は、無線装置100が上記共用帯域を使用して送信する信号の受信電力が所定電力未満でなければならない空間以外のいずれかの空間である。
これにより、例えば、無線装置100は、全空間で上記共用帯域を使用できなくても、限られた空間で上記共用帯域を使用することが可能になる。例えば、無線装置100は、最大送信電力で上記共用帯域を使用できなくても、抑えられた送信電力で上記共用帯域を使用し得る。そのため、上記共用帯域の利用効率が向上し得る。
なお、上記使用可能空間は、無線装置100が上記共用帯域の全部を使用可能な空間に限られず、無線装置100が上記共用帯域の一部を使用可能な空間であってもよい。
また、上記使用可能空間は、上記共用帯域についての無線システムの排他空間(即ち、無線システム以外の他の無線システムの無線装置が上記共用帯域の一部又は全部を使用不能な空間)であってもよい。
使用可能空間の具体例を説明する。図19~図25は、無線システムについての使用可能空間の第1~第7の例を説明するための説明図である。
-第1の例
図19を参照すると、無線システムの無線装置20と、他の無線システムの無線装置30とが示されている。無線装置20は無線システムの基地局であり、無線装置30は受信装置である。この場合に、例えば、無線装置20が最大送信電力で信号を送信すると、無線装置30への干渉のレベルが、上記他の無線システムの許容レベルを超える。そのため、無線装置30への干渉のレベルを上記許容レベル以下にする送信電力候補が選択され、当該送信電力候補に対応する空間(例えば、当該送信電力候補で無線装置20が送信する信号の受信電力が所定電力以上になる空間)が、使用可能空間40として算出される。そして、使用可能空間40を含む使用条件下での無線装置20による共用帯域の使用が許可される。
なお、例えば、無線装置20が最大送信電力で信号を送信したとしても、無線装置30への干渉のレベルが、上記他の無線システムの許容レベル以下になる場合には、上記最大送信電力に対応する空間が、使用可能空間40として算出される。
-第2の例
図20を参照すると、図19と同様に、無線システムの無線装置20と、他の無線システムの無線装置30とが示されている。この例では、無線装置20(例えば、基地局)との無線通信を行う他の無線装置(例えば、端末装置)の存在を考慮して、無線装置30への干渉のレベルを上記許容レベル以下にする(無線装置20の)送信電力候補が選択される。即ち、図19に示される例よりも、より小さい送信電力候補が選択される。そして、例えば、当該送信電力候補で無線装置20が送信する信号の受信電力が所定電力以上になる空間41と、上記他の無線装置が送信する信号が上記所定電力以上になる空間43とを含む、使用可能空間40が算出される。
-第3の例
図21を参照すると、無線システムの3つの無線装置20と、他の無線システムの無線装置30と、が示されている。この例では、3つの無線装置20の各々についての使用可能空間40が算出される。そして、3つの使用可能空間40の合成空間が、上記3つの無線装置20についての使用可能空間45として最終的に算出される。
本開示の実施形態では、通信制御装置300は、無線装置20ごとの使用可能空間40を算出してもよく、複数の無線装置20についての使用可能空間45(即ち、複数の使用可能空間40の合成空間)を算出してもよい。
-第4の例
図22を参照すると、無線システムの3つの無線装置20と、他の無線システムの無線装置30とが示されている。この例では、無線装置20はビームフォーミングを行い、無線装置20がビームフォーミングを行う場合の、無線装置20についての使用可能空間40が算出される。また、3つの使用可能空間40の合成空間が、上記3つの無線装置20についての使用可能空間45として算出される。
-第5の例
図23を参照すると、無線システムの複数の無線装置20と、他の無線システムの複数の無線装置30とが示されている。この例では、上記他の無線システムの複数の無線装置30が共用帯域を使用可能な空間50と重ならない空間が、複数の無線装置30についての使用可能空間45として算出される。なお、複数の無線装置30の各々についての使用可能空間40が算出されてもよい。
-第6の例
図24を参照すると、無線システムの複数の無線装置20と、他の無線システムの複数の無線装置30とが示されている。この例では、上記他の無線システムの複数の無線装置30が共用帯域を使用可能な空間50以外の全ての空間が、複数の無線装置30についての使用可能空間として算出される。
-第7の例
図25を参照すると、無線システムの2つの無線装置20と、他の無線システムの無線装置30とが示されている。この例では、無線装置30が共用帯域を使用可能な空間50は、地下2階の空間である。この場合に、例えば、無線装置20Aについての使用可能空間40Aとして、ビルの3階及び4階の空間が選択され、無線装置20Bについての使用可能空間40Bとして、地下1階の空間が選択される。このように、使用可能空間として、フロアの空間が選択され得る。
なお、無線装置20は、上述したような使用可能空間40(例えば、ビルの3階及び4階の空間、又は地下1階の空間)のような形状で電波を放射することはできない。そのため、使用可能空間40外への漏洩電力が所定電力以下(又は所定電力未満)となるように、無線装置20の最大送信電力が算出されてもよい。また、フロア外への電波の漏洩を考慮して、フロア外のマージン空間を含む使用可能空間40が算出されてもよい。
<2.まとめ>
以上説明したように本開示の実施の形態によれば、状況に応じて適切に通信装置に配分した干渉マージンを融通しあうことが可能な通信制御装置を提供することが出来る。
本明細書の各装置が実行する処理における各ステップは、必ずしもシーケンス図またはフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、各装置が実行する処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、各装置に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した各装置の構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供されることが可能である。また、機能ブロック図で示したそれぞれの機能ブロックをハードウェアで構成することで、一連の処理をハードウェアで実現することもできる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
第1の無線システムに割り当てられた周波数の一部または全部を共用する第2の無線システムに対する干渉マージンの配分量を、1以上の前記第2の無線システムを管理する装置から取得する取得部と、
前記干渉マージンの中から、自装置と前記第2の無線システムで無線通信を行う端末に対する干渉マージンの配分量を決定する制御部と、
を備える、無線装置。
(2)
前記制御部は、前記干渉マージンに関する情報を、前記端末に対して通知する、上記(1)に記載の無線装置。
(3)
前記制御部は、前記干渉マージンに基づいて決定した前記端末の送信電力に関する情報を、前記端末に対して通知する、上記(1)に記載の無線装置。
(4)
前記制御部は、自装置のカバレッジを複数のエリアに分割し、該エリア単位で前記端末に対する干渉マージンの配分量を決定する、上記(1)~(3)のいずれかに記載の無線装置。
(5)
第1の無線システムに割り当てられた周波数の一部または全部を共用する第2の無線システムに関する情報を、自装置と前記第2の無線システムで無線通信を行う無線装置から取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記情報を用いて、前記無線装置に対する前記第2の無線システムでの無線通信の際の送信電力を決定する制御部と、
を備える、端末。
(6)
前記取得部は、前記情報として干渉マージンに関する情報を取得し、
前記制御部は、前記干渉マージンに関する情報を用いて前記送信電力を決定する、上記(5)に記載の端末。
(7)
前記取得部は、前記情報として干渉マージンに基づいて決定した送信電力に関する情報を取得し、
前記制御部は、前記送信電力に関する情報を用いて前記送信電力を決定する、上記(5)に記載の端末。
(8)
前記取得部は、前記情報として、前記無線装置のカバレッジを複数のエリアに分割し、該エリア単位で設定された干渉マージンの配分量を取得し、
前記制御部は、前記エリア単位での干渉マージンの配分量に基づいて前記送信電力を決定する、上記(5)~(7)のいずれかに記載の端末。
(9)
プロセッサが、
第1の無線システムに割り当てられた周波数の一部または全部を共用する第2の無線システムに対する干渉マージンの配分量を、1以上の前記第2の無線システムを管理する装置から取得することと、
前記干渉マージンの中から、自装置と前記第2の無線システムで無線通信を行う端末に対する干渉マージンの配分量を決定することと、
を実行することを含む、方法。
(10)
プロセッサが、
第1の無線システムに割り当てられた周波数の一部または全部を共用する第2の無線システムに関する情報を、自装置と前記第2の無線システムで無線通信を行う無線装置から取得することと、
取得された前記情報を用いて、前記無線装置に対する前記第2の無線システムでの無線通信の際の送信電力を決定すること、
を実行することを含む、方法。
(11)
コンピュータに、
第1の無線システムに割り当てられた周波数の一部または全部を共用する第2の無線システムに対する干渉マージンの配分量を、1以上の前記第2の無線システムを管理する装置から取得することと、
前記干渉マージンの中から、自装置と前記第2の無線システムで無線通信を行う端末に対する干渉マージンの配分量を決定することと、
を実行させる、コンピュータプログラム。
(12)
コンピュータに、
第1の無線システムに割り当てられた周波数の一部または全部を共用する第2の無線システムに関する情報を、自装置と前記第2の無線システムで無線通信を行う無線装置から取得することと、
取得された前記情報を用いて、前記無線装置に対する前記第2の無線システムでの無線通信の際の送信電力を決定すること、
を実行させる、コンピュータプログラム。
100a :無線装置
100b :無線装置
100c :無線装置
100d :無線装置
100e :無線装置
200a :端末
200b :端末
200c :端末
200d :端末
300a :通信制御装置
300b :通信制御装置

Claims (12)

  1. 第1の無線システムに割り当てられた周波数の一部または全部を二次利用する第2の無線システムに属する無線装置であって、
    前記第2の無線システムに対する干渉マージンの配分量を、1以上の前記第2の無線システムを管理する装置から取得する取得部と、
    前記干渉マージンの中から、前記無線装置と前記第2の無線システムで無線通信を行う端末装置に対する干渉マージンの配分量を決定する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、前記無線装置のカバレッジを複数のエリアに分割し、該エリア単位で前記端末装置に対する干渉マージンの配分量を決定する、
    無線装置。
  2. 前記制御部は、前記干渉マージンに関する情報を、前記端末装置に対して通知する、請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記制御部は、前記干渉マージンに基づいて決定した前記端末装置の送信電力に関する情報を、前記端末装置に対して通知する、請求項1に記載の無線装置。
  4. 前記制御部は、前記無線装置のカバレッジを格子状の複数のエリアに分割し、該格子状のエリア単位で前記端末装置に対する干渉マージンの配分量を決定する、請求項1~3のいずれか1項に記載の無線装置。
  5. 前記制御部は、前記無線装置のカバレッジをキューブ状の複数のエリアに分割し、該キューブ状のエリア単位で前記端末装置に対する干渉マージンの配分量を決定する、請求項1~3のいずれか1項に記載の無線装置。
  6. 前記制御部は、前記複数のエリアそれぞれへ干渉マージンを配分し、各エリアに配分した干渉マージンに基づいて、エリア内の前記端末装置に対する干渉マージンの配分量を決定する、請求項1~5のいずれか1項に記載の無線装置。
  7. 前記制御部は、前記複数のエリアそれぞれへ干渉マージンを等配分する、請求項6に記載の無線装置。
  8. 前記制御部は、前記第1の無線システムからの距離が近いエリアほど大きい干渉マージンを配分する、請求項6に記載の無線装置。
  9. 前記制御部は、各エリアから前記第1の無線システムに対して与えうる干渉電力を推定し、推定された干渉電力が大きいエリアほど大きい干渉マージンを配分する、請求項6に記載の無線装置。
  10. 前記制御部は、エリア単位で分配された干渉マージンの情報であって前記カバレッジ内の1以上のエリアの干渉マージンの情報を前記端末装置に通知する、請求項6~9のいずれか1項に記載の無線装置。
  11. 第1の無線システムに割り当てられた周波数の一部または全部を二次利用する第2の無線システムに属する無線装置が、
    前記第2の無線システムに対する干渉マージンの配分量を、1以上の前記第2の無線システムを管理する装置から取得する取得ステップと、
    前記干渉マージンの中から、前記無線装置と前記第2の無線システムで無線通信を行う端末装置に対する干渉マージンの配分量を決定する決定ステップと、を実行し、
    前記無線装置のカバレッジは、複数のエリアに分割され、
    前記決定ステップでは、前記無線装置のカバレッジを複数のエリアに分割し、該エリア単位で前記端末装置に対する干渉マージンの配分量を決定する、
    方法。
  12. 第1の無線システムに割り当てられた周波数の一部または全部を二次利用する第2の無線システムに属する無線装置を、
    前記第2の無線システムに対する干渉マージンの配分量を、1以上の前記第2の無線システムを管理する装置から取得する取得部
    前記干渉マージンの中から、前記無線装置と前記第2の無線システムで無線通信を行う端末装置に対する干渉マージンの配分量を決定する制御部として機能させ、
    前記制御部は、前記無線装置のカバレッジを複数のエリアに分割し、該エリア単位で前記端末装置に対する干渉マージンの配分量を決定する、
    コンピュータプログラム。
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