JP7409155B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
前記閾値テーブルにおける各閾値は、自装置が内蔵している複数の機構部、及び/又は、自装置と接続された後処理装置内の複数の機構部の何れかを単独で又は同時に駆動することにより生ずる動作音の音圧レベルを示し、前記判定手段による音声認識を遮るかどうかの判定は、閾値テーブルに記載された複数の閾値のうち、特定手段が特定した次に移行すべき状態に対応するものと、ユーザーが発した音声の音圧レベルとを比較することでなされてもよい。
(1-1)画像形成装置の外観
図1は、画像形成装置1000の外観を示す。図1に示す画像形成装置1000は、多機能複合機 (Multifunction Peripheral)であり、タッチパネルディスプレイ1001によりジョブの設定を受け付けた上、スキャナー1004により原稿画像を光学的に読み取り、給紙カセット1002a、b、c、dから繰り出された用紙に、上記設定に従った画像を形成する。
画像形成装置1000は、電子写真方式の画像形成を行うための複数の機構部として、図2に示すように感光体ドラム110Dを露光して静電潜像を得る露光器110、感光体ドラム110Dに得られた静電潜像を現像してトナー像を得る現像器111、給紙カセット1002a、b、c、dから用紙を繰り出して搬送する搬送部113、現像で得られたトナー像を中間転写ベルト112Nに転写して2次転写位置112Pに搬送し、2次転写位置112Pにおいて用紙に転写する転写器112、定着ローラー114Rを用いてトナー像を用紙に定着する定着器114を含む。
画像形成装置1000の制御系統の構成を図3に示す。画像形成装置1000の制御系統には、画像形成に関するものと、音声認識モードでの音響環境の保全に関するものとがある。まず、画像形成に関する制御系統について説明する。画像形成に関する制御系統は、図3に示すように、パネル制御部101、待ち行列メモリ102、ジョブデータ実行部103、メカコントローラー104、自然言語処理部105、通信制御部106を含み、露光器110、現像器111、転写器112、搬送部113、定着器114を制御する。
パネル制御部101は、ジョブの設定画面をタッチパネルディスプレイ1001に表示させる制御や設定画面に対するユーザー操作を検出する制御を行う入出力モジュールであり、スキャナー1004により原稿が読み取られ、タッチパネルディスプレイ1001に対してユーザーにより設定操作がなされると、スキャナー1004の読み取りにより得られた画像データと、当該設定操作の内容とを含むジョブデータを生成して待ち行列メモリ102に蓄積する。
待ち行列メモリ102は、先入先出し式のメモリ(FIFOメモリ)であり、実行すべきコピーの内容を示す複数のジョブデータを、実行順序に従い格納する。
ジョブデータ実行部103は、待ち行列メモリ102に蓄積された個々のジョブデータに含まれる設定データを解釈する設定データ解釈モジュールであり、待ち行列メモリ102に格納されたジョブデータを1つずつ取り出し、取り出されジョブデータの個々のページを、印刷出力用の画像データ(露光パターン)に変換して、変換後の画像データを画像メモリ103Mに書き込む。
メカコントローラー104は、ASIC、マイコンシステム等で構成され、パルス幅変調回路104Wを通じて駆動モーター110M、111M、113M、114Mの回転速度を調整して、露光器110、現像器111、転写器112、搬送部113、定着器114のローラー部材等の回転を制御する。具体的にいうと、メカコントローラー104は、図2に示す露光器110における感光体ドラム110Dの回転やポリゴンミラー110Pの回転、現像器111における攪拌スクリュー111S、111Tの回転や現像ローラー111Rの回転、中間転写ベルト112Nが張架された駆動ローラー112Rの回転や、ピックアップローラー121及び給紙ローラー122の回転、タイミングローラー123の回転開始、定着ローラー114Rの回転を制御する。こうした制御により、露光器110の露光走査や現像器111による静電潜像の現像、転写器112によるトナー像の一次転写や二次転写、搬送部113による用紙搬送、定着器114による熱定着を順次実行させる。
自然言語処理部105は、テキストベースの会話モジュールであり、後述する図6(a)に示すような会話シーケンスをスマートスピーカー1006に行わせる。会話シーケンスは、スマートスピーカー1006から発せられたテキスト文字列の意味内容の解析(1)、解析された意味内容がジョブの指示内容として成立するかどうかの成立性判定(2)、解析した意味内容を示すテキスト文字列をスマートスピーカー1006に引き渡してスマートスピーカー1006に発話を行わせ、解析された意味内容が正しいかどうかを確認するという応答(3)を含む。ユーザーに対する応答に対し、解析した意味内容の発話が、ユーザーによって肯定された場合、解析された指示内容と、スキャナー1004の読み取りで得られた画像データとを含むジョブデータを生成して待ち行列メモリ102に蓄積する。
通信制御部106は、階層的な通信手順を行う通信モジュールであり、無線、有線ネットワークを通じて図1に示したパーソナルコンピュータ型の端末1011が送信したジョブデータを受信して、待ち行列メモリ102に蓄積する。端末1011が送信するジョブデータは、パーソナルコンピュータ型の端末による印刷要求のジョブ(PCプリントと呼ぶ)である。スマートスピーカー1006の音声認識では、上記の会話シーケンスを行う必要があり、時間がかかるので、PCプリントによる割り込みが発生する。この割り込みにより、音声認識モードが起動されてから、自然言語処理部105が生成したジョブデータが待ち行列メモリ102に格納されるまでの間に、端末1011が送信したPCプリントのジョブデータが先に待ち行列メモリ102に格納されると、実行順序が入れ替わることになる。
以上は、画像形成のための構成要素である。続いて音声認識モードでの音響環境保全に関する構成要素を説明する。
状態制御部201は、現在状態レジスタ201Rの管理を行うのと共に、待ち行列メモリ102におけるジョブデータの有無やユーザー操作の有無に応じて、待ち行列メモリ102に蓄積されたジョブデータをジョブデータ実行部103に実行させるかどうかを決定する。現在状態レジスタ201Rは、画像形成装置1000の状態を表す環境変数レジスタの1つであり、現在状態レジスタ201Rを用いることで、現在の画像形成装置1000の状態は、ジョブ実行状態、実行待ち状態、スリープ状態、ウォームアップ状態の何れであるかを明らかにする。
次状態特定部202は、画像形成装置の状態遷移パターンに従い、現在状態レジスタ201Rに示される現在状態から次に移行すべき状態を特定する。現在状態レジスタ201Rがスリープ状態を示す場合、次の状態として、ウォームアップ状態を特定する。一方、現在状態レジスタ201Rがジョブの実行待ち状態を示し、待ち行列メモリ102にジョブデータが新たに蓄積された場合、次の状態は、ジョブの実行状態であるとして特定する。この場合、待ち行列メモリ102に蓄積されたジョブデータに基づき、次の状態でなされるジョブの内容まで特定する。
ウェークワードキャプチャ部203は、音声信号の入出力を制御する入力モジュールであり、スマートスピーカー1006にウェークワードが入力され、音声認識モードが起動した際、その時点に取り込まれたデジタル音声データを、ウェークワードの音声データとして音声波形メモリ203Mに取り込む。
音圧レベル算出部204は、音声信号を処理する信号処理モジュールであり、ウェークワードを取り込むことで得られた音声波形からデシベル単位の音圧レベルを得る。音圧レベルの計算手順は以下の通りである。ウェークワードの音声波形のうちユーザーが発した音声の基本周波数の整数倍となる範囲から、N個の電圧データV[n]を取り出して、電圧の平均値を算出することで、ウェークワードの実効電圧を計算する。ウェークワードの実効電圧をVe[v]、マイク感度をF[V/Pa] 、アンプ利得をAとすると、ウェークワードの音圧レベルLx[dB]は以下の数1の式(式1)により算出される。
閾値テーブル205は、行列構造でデータを格納するメモリ等で構成され、画像形成装置1000が、ウォームアップ状態、ジョブ実行状態の何れかに移行した際、これらの状態で、生ずる音圧レベルの閾値を示す。ここで、ウォームアップ状態の閾値は、画像形成装置1000がウォームアップ状態になった際、各機構部から生ずる音圧レベルを示す。その閾値テーブル205は、ウォームアップ状態の動作音の閾値の他、PCプリントの閾値、後処理付きのPCプリントの閾値、FAX受信の閾値を示す。これらの閾値はそれぞれ、PCプリント、後処理付きのPCプリント、FAX受信が実行される際、各機構部から生ずる音圧レベルを示す。
閾値比較部206は、閾値テーブル205をアクセスするメモリ読出回路、及び、当該アクセスで読みだされた閾値と、音圧レベル算出部204が算出した音圧レベルとを比較する比較器であり、次の状態として、ウォームアップ状態が特定された場合、ウォームアップ状態に対応する閾値を閾値テーブル205から読み出す。一方、ジョブ実行状態が特定され、尚且つ、実行されるジョブが特定された場合、ジョブ実行状態で実行されるジョブに対応する閾値を閾値テーブル205から読み出す。そうして読み出された閾値と、音声認識モードの起動時にユーザーが発したウェークワードの音圧レベルとを比較する。
維持制御部207は、メカコントローラー104に次状態への移行の指示信号を発する指示モジュールであり、スマートスピーカー1006及び自然言語処理部105の音声認識に応じた指示制御を実行する。その指示制御とは以下のものである。即ち、音圧レベル比較部206の比較により、ウェークワードの音声入力時の音圧レベルが閾値テーブル205から読み出された閾値を下回ると判定された場合、スマートスピーカー1006の会話シーケンスにより、ユーザーが命じた指示内容が特定されるまで、次状態への移行の指示信号を発しない。スマートスピーカー1006の会話シーケンスにより、ユーザーが命じた指示内容が明らかになると、次状態への移行の指示信号をメカコントローラー104に発する。これにより次状態への移行をメカコントローラー104に指示する。
以上のように構成された装置の動作を説明する。
閾値テーブル205には、動作毎の閾値が、画像形成装置1000のメーカーにより事前に設定されている。ある動作で駆動するn個の機構部のそれぞれが発する音圧レベルをL1、L2、L3~Lnとし、Po を基準音圧(20μpa)とした場合、L1、L2、L3~Lnは、以下の数2の式(式2)により算出される。
駆動される機構部は、動作毎に異なる。図4は、各動作において駆動される機構部を表形式に示す。ウォームアップ状態では、給紙カセット1002a、bをはじめとする複数の機構部が同時に動作するのに対し、後処理付きのPCプリントでは、画像形成装置1000により印刷がなされた複数の用紙をスィッチバックして図2に示す後処理用トレイ1005Fに格納して、スティプラー、パンチ等に供し、後処理装置1005の排出トレイ1005Tに排出する。そのため後処理付きのコピー、後処理付きのPCプリントの閾値は、スティプラー、パンチ等の後処理の動作音の音圧レベルを対象として算出される。
ウォームアップ状態において、図2に示した機構部を同時に駆動する理由を以下に示す。
ウォームアップ状態等における動作音が、音声認識にどのように影響するかを説明する。音声認識モードにおいてスマートスピーカー1006の認識部は、ユーザーが発した音声の音声信号に対しスペクトラム変調、フーリエ変換の信号処理を施し、発話を表す特徴量ベクトルを得る。入力される音声のS/N比が高いと、特徴量空間におけるユーザーによる1の音素の発話を表す特徴量ベクトルと、他の音素の発話を表す特徴量ベクトルとのベクトル間距離が大きくなる。この場合、ユーザーによる発話を表す特徴量ベクトルが、どういった音素を表すかが明らかになり、ユーザーが発した音声は正しい音素に変換される。しかし、入力される音声のS/N比が低いと、特徴量空間において、1の音素の発話を表す特徴量ベクトルと、他の音素の発話を表す特徴量ベクトルとの距離が短くなり、ユーザーが発した音声の特徴量ベクトルが、どういった音素を表すかの区別が曖昧になって認識精度が低下する。このようにユーザーが発する音声のS/N比は、音素の変換精度、音声の認識精度を大きく左右するので、ウォームアップ状態への移行やジョブの実行を開始するに先立ち、それらウォームアップ状態への移行、ジョブ実行で生ずる動作音が、ユーザーが発した音声の認識を阻害するかどうかを閾値テーブル205を用いて判定することにしている。
ウェークワードキャプチャ部203、音圧レベル算出部204、次動作特定部202、閾値比較部206、維持制御部207が行う一連の処理を、条件分岐やループ等のプログラム的記法を用いて表したのが図5のフローチャートである。また、自然言語処理部105によってなされる会話シーケンスを条件分岐やループ等のプログラム的記法を用いて表したのが図8のフローチャートである。これらのフローチャートを参照して、画像形成装置1000の動作を説明する。
自装置がスリープ状態であると、次状態はウォームアップ状態となる。そうして音声認識モードが起動された後にウォームアップ状態に移行すると、図6(b)の会話シーケンスに示すような発話の繰り返しが発生する。この発話の繰り返しとは、スマートスピーカー1006による「聞き取れません」とのレスポンスR11、R12、R13と、音声によるジョブ内容の再指示V13、V14、V15とを繰り返すものである。ユーザーの発話が充分な音圧レベルをもっていれば、そうした繰り返しは発生しない。しかし近くに人がいる場合、周囲で打合せがなされている場合や休憩中でオフィスが静寂を保っている場合、画像形成装置の前で大きな声を出させるのはユーザーに苦痛を与える。更に、精神状態や病気、障害等により、声を出せないユーザーが存在することも配慮せねばならない。
待ち行列メモリ102が空だったが、ウェークワードの入力後、端末1011が要求したジョブデータが割り込んできたケースについて説明する。具体的にいうと、上述した事業所において、ウェークワードが入力された後、ユーザーBにより要求されたジョブデータが割り込んできた場合、図5のステップS103がNo、ステップS104がYesになる。音圧レベル比較部206は、閾値テーブル205から読み出した、次に実行すべきジョブの動作音の閾値と、ウェークワードの音圧レベルとを比較する(ステップS115)。ウェークワードの音圧レベルが閾値以下であれば(ステップS115でYes)、自然言語処理部105の会話シーケンスにより指示内容が確定するまで(ステップS116)、現在の状態を維持する(ステップS117)。音声認識により指示内容が確定すれば(ステップS116でYes)、認識された指示内容と、画像データとを含むジョブデータを生成して待ち行列メモリ102に蓄積する(ステップS105)。ユーザーAがウェークワードV1を発話した後、ユーザーBがPCプリントの実行が要求されたケースの会話シーケンスを図7(b)に示す。この場合、ウェークワードが入力された後に、ユーザーBが要求したジョブのジョブデータが要求され(L1)、ジョブデータが待ち行列メモリ102に格納されたが、ユーザーAの音声によるジョブの指示V2がなされるまで、ユーザーBによるジョブの実行開始は猶予される(L2)。ユーザーAによる音声認識は、静寂な音響環境下でなされるので、ユーザーによる音声入力と、レスポンスとの繰り返しは発生しない。
ウェークワードが発せられる前に待ち行列メモリ102にジョブデータが蓄積され、既にジョブの実行が開始されている場合、図5のステップS103、ステップS104がNoになり、ウェークワードが発せられた際のユーザーの声の音圧レベルと、閾値との比較(ステップS107、S111)は行わない。音声認識モードが起動しているということは、ウェークワードの入力のため、ユーザーが発した声が相応の音圧レベルを有しているということであり、待ち行列メモリ102に蓄積されているジョブを停止することなく、そのまま実行を継続したとしても支障がないと考えられるからである。ユーザーの声が充分な音圧レベルでないとしても、ジョブが既に実行されている場合、ジョブを中止するようなことはせず、画像形成装置1000の作業効率を優先すべきと考えるためである。
図8は、自然言語処理部105、スマートスピーカー1006による会話シーケンスの手順を示すフローチャートである。本フローチャートは、ウェークワードが入力されて音声認識モードが起動された後に実行される。スマートスピーカー1006に対してユーザーによる発声がなされるのを待つ(ステップS120)。ユーザーによる発声がなされると(ステップS120でYes)、ユーザーの音声を音素に変換し(ステップS121)、音素を単語に変換する(ステップS122)。単語を隠れハフマンモデル等の学習モデルに適用して発話文を生成し(ステップS123)、当該発話文のテキスト文字列を自然言語処理部105に引き渡す。自然言語処理部105は、スマートスピーカー1006から受け取った発話文がジョブ設定として意味をなすかどうかを判定する(ステップS124)。受け取った発話文がジョブ設定として意味をなす場合(ステップS124でYes)、自然言語処理部105の解析で明らかになった意味内容を示すテキスト文字列をスマートスピーカー1006に引き渡して、意味内容をスマートスピーカー1006に発声させることでユーザーに対する応答を行う(ステップS127)。この応答に対して肯定的な発声がなされたかどうかを判定し(ステップS128)、肯定的な発声がなされると、本フローチャートを終了する。否定的な発声がなされると、ステップS120にまで戻ってユーザーによる発声を再び待つ。得られた発話文がジョブとして意味をなさない場合(ステップS124でNo)、「もっと大きな声で」又は「もっとマイクに近づいて」とのガイダンスを発して、音声の再入力をユーザーに促し(ステップS125)、ステップS120に戻ってユーザーによる発声を再び待つ。以上の過程を経て、音声による指示内容を特定する。
以上のように本実施形態によれば、ウォームアップ状態に移行する際、ジョブを実行する際の動作音が、音声認識のための音響環境を害するかどうかを次状態に移行する前、ジョブの実行を開始する前に判定して、音声認識のための音響環境を害する場合、各駆動装置のウォームアップ状態への移行やジョブの実行を行わせず、音声認識環境を良好なものとする。良好な音響環境を維持してウェークワードに続く音声信号が聞こえるようにするので、画像形成装置1000の動作音を原因とする認識率の低下を回避することができる。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが本発明は上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり以下の変形例が考えられる。
202 次状態特定部
203 ウェークワードキャプチャ部
204 音圧レベル算出部
204M 音声波形メモリ
205 閾値テーブル
206 閾値比較部
207 維持制御部
1000 画像形成装置
1001 タッチパネルディスプレイ
1003 排出トレイ
1006 スマートスピーカー
1011 端末
Claims (7)
- ユーザーによる発話に応じて、音声認識モードを起動し、音声による画像形成に関する指示を受け付ける画像形成装置であって、
音声認識モードが起動された後、次に移行すべき状態を現在の状態に基づき特定する特定手段と、
次の状態に移行する前に、その状態において生じる動作音が前記音声認識モードでの音声認識を遮るかどうかを、前記音声認識モードの起動時にユーザーが発した声の音圧レベルに基づき判定する判定手段と、
遮ると判定された場合、画像形成に関する指示の内容が、音声認識により確定するまでの間、前記現在の状態を維持し、指示内容が確定すると前記次の状態に移行する制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記特定手段は、現状態がスリープ状態である場合、次に移行すべき状態としてウォームアップ状態を特定し、
前記判定手段による音声認識を遮るかどうかの判定は、ウォームアップ状態で生ずる動作音の音圧レベルと、音声認識モードの起動時におけるユーザーの発話の音圧レベルとを比較することでなされる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記特定手段は、現状態が画像形成ジョブの実行待ち状態である場合、次に移行すべき状態として当該実行待ちジョブを実行する実行状態を特定し、
前記動作音が、前記判定手段による音声認識を遮るかどうかの判定は、実行待ちジョブを行う際の動作音の音圧レベルと、音声認識モードの起動時におけるユーザーの発話の音圧レベルとを比較することでなされる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 音圧レベルの複数の閾値を示す閾値テーブルを備え、
前記閾値テーブルにおける各閾値は、自装置が内蔵している複数の機構部、及び/又は、自装置と接続された後処理装置内の複数の機構部の何れかを単独で又は同時に駆動することにより生ずる動作音の音圧レベルを示し、
前記判定手段による音声認識を遮るかどうかの判定は、閾値テーブルに記載された複数の閾値のうち、特定手段が特定した次に移行すべき状態に対応するものと、ユーザーが発した音声の音圧レベルとを比較することでなされる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 自装置が内蔵している複数の機構部、及び、自装置と接続された複数の機構部の何れかを単独で又は同時に駆動することにより生ずる動作音を録音する録音手段を備え、
前記閾値テーブルに示される閾値は、録音手段により録音された動作音の音圧レベルに基づき定められる
ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 自装置が内蔵している機構部には、感光体を露光して静電潜像を得る露光器、感光体に得られた静電潜像を現像する現像器、シートを搬送する搬送部、現像で得られた像をシートに転写する転写部、シートに転写された像を定着する定着器、原稿を読み取る原稿読取部の少なくとも2つがある
請求項4又は5に記載の画像形成装置。 - 前記特定手段が特定した次の状態への移行を開始することなく、ユーザーからの音声入力を受け付け、音声認識を試みたが、発話内容を認識できない場合、操作パネルを用いることが適切である旨をユーザーに報知する報知手段を更に備える
ことを特徴とする請求項1~6の何れかに記載の画像形成装置。
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