JP7408034B1 - クロスベルトソーター - Google Patents

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Abstract

投入後のセル上の荷物の2個載りやセル外の場所の荷物載りのような荷物の異常積載状態を自動的にかつ安全に解消するクロスベルトソーターを提供する。荷物の投入後にセル上の荷物の状況を解析する荷物状況解析ゾーンと、荷物状況解析ゾーンで荷物の状況が異常と解析した場合に対応する異常対応ゾーンとを個別に有し、荷物状況解析ゾーンでは、主コンベヤ上の各セルの荷物の状態が上方からのカメラ撮影により及び/又はレーザーセンサーにより解析され、荷物状況解析ゾーンの解析により、一つのセル上に荷物が2個存在する異常が認められた場合、異常対応ゾーンにおいて、そのセル上の荷物のうち1個をロボットにより取り除き、荷物がセルから逸脱して存在する異常が認められた場合、異常対応ゾーンにおいて、セルから逸脱した荷物を取り除き、さらに取り除いた荷物をリジェクトシュート又は空セルなどに移動する。

Description

本発明は、投入後のセル上の荷物の2個載りやセル外の場所の荷物載りのような荷物の異常積載状態を簡単な方法で自動的に解析して安全に解消することができるクロスベルトソーターに関する。
従来のクロスベルトソーターの典型例を図1,図2に示す。図1は、クロスベルトソーターを含む仕分けシステムが現場に設置された例の全体平面図、図2は、クロスベルトソーターの各セルが連続して配置されている状態の一部平面図である。図1及び図2に示すように、クロスベルトソーターは、ループ状に進行する主コンベヤ1上にセル2が落下防止板12を挟んで連続して配置され、各セル2が主コンベヤ1の進行方向3に対して横断方向に動くベルトコンベヤ4からなり、各セル2のベルトコンベヤ4の独立した動作により、セル2上に投入された荷物を主コンベヤ1の側部のシュート5に自動的に仕分けるように構成されている。
実際のクロスベルトソーターを使用する仕分けシステムでは、図1に示すように、トラック、コンテナ、カゴ車などから降ろされた荷物は、荷卸しコンベヤ6からクロスベルトソーターへの投入部7まで搬送され、投入部7のコンベヤから荷物は、一つずつ各セル2のベルトコンベヤ4上に投入される。投入された荷物は、ループ状に進行する主コンベヤ1の動きに従って進行し、荷物に割り当てられた行き先のシュート5の側部に来るとセル2上の荷物がベルトコンベヤ4によってそのシュート5に自動的に払い出されるようになっている。行き先のシュート5は、荷物に付されたバーコードの仕分け情報をバーコードリーダー11によって読み取ることによって決定されるのが一般的である。仕分け情報がバーコードリーダー11で読み取りできなかった等の理由で行き先のシュート5に仕分けられなかった荷物は、エラー品を集めるリジェクトシュート8に送られる。
上述のような構成の従来のクロスベルトソーターを使用するシステムでは、以下に示す二つの問題が現場において頻繁に生じている。
第一の問題は、図3に示すように一つのセル2のベルトコンベヤ4上に2個の荷物9が載ってしまう問題が発生することである。これは、例えば、荷卸しコンベヤ6から投入部7までの荷物9の搬送時に2個の荷物9が並列に搬送された場合に2個の荷物9をそのまま一つのセル2に投入してしまうことによって発生する。
このようにセル2のベルトコンベヤ4上に2個の荷物9が載っていると、ベルトコンベヤ4の動作により2個の荷物9が同時に同じシュート5に仕分けられるため、2個の荷物9のいずれかは適切な行き先のシュート5に仕分けることができない。また、セル2のベルトコンベヤ4上で2個の荷物9が並列して載っていると、2個の荷物9の仕分け情報を記載したバーコード10をバーコードリーダー11によって完全に適切に読み取ることができない場合がある。
図4(i)のようにセル2上の2個の荷物9のバーコード10が読み取りやすい位置にあり、実際にバーコードリーダー11によって2つのバーコード10がともに読み取れた場合は一つのセル2上に荷物9が2個存在する異常があると判断し、セル2のベルトコンベヤ4によってこれらの荷物9をリジェクトシュート8に容易に送ることができる。
しかし、図4(ii)のようにセル2上の2個の荷物9のバーコード10のうち一つのバーコード10が2個の荷物9の間にあるなどの理由でバーコードリーダー11によって読み取れなかった場合はセル2上の2個の荷物9はともに、読み取られた1個の荷物9のバーコード10の行き先のシュート5に仕分けられ、その結果、バーコード10を読み取れなかった荷物9に関して誤仕分けが発生することになる。さらに図4(iii)のようにセル2上の2個の荷物9のバーコード10のいずれもが読み取れない位置にあり、実際にバーコードリーダー11によって2つともバーコード10が読み取れない場合は2個の荷物9の仕分け先が不明であると判断し、これらの荷物9をリジェクトシュート8に送ることになる。
第二の問題は、滑りやすい荷物9や転がりやすい荷物9がセル2に投入された場合、荷物9がセル2上にとどまらず、図5に示すように荷物9がセル2間の落下防止板12上に載ったり、セル2から荷物9が大きくはみ出すなどによってセル2から逸脱して荷物9が隣接するセル2との間に存在する問題が発生することがある。このような状態になると、セル2のベルトコンベヤ4を駆動してもセル2から逸脱して存在する荷物9を適切に動かすことができないため、主コンベヤ1を停止するか又は主コンベヤ1を作動させながら人手で問題の荷物9を取り除くことになる。セル2から逸脱して存在する荷物9は、主コンベヤ1のセル2の外で不安定な状態で載っているため、荷物9が落下して破損する危険があり、さらには落下した荷物9をセル2が巻き込んでクラッシュする可能性がある。
上記のような荷物9の異常な積載状態の問題が発生した場合、安全上の理由から主コンベヤ1を止めて手作業で荷物9を取り除く等の復旧作業を行なうべきであるが、現場では主コンベヤ1のループを稼働したまま人手で荷物9を取り除こうとする行為が横行しており、非常に危険な状態が継続している。従って、安全にかつ自動的にかかる問題を取り除き、荷物の異常な積載状態によって引き起こされるトラブルを未然に防ぐことによって設備を安定稼働することができるクロスベルトソーターが強く求められている。
特開2005-255330号公報 特開2017-48018号公報 特開2019-189455号公報 特開2021-84790号公報 特開2020-189721号公報
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み創案されたものであり、その目的は、投入後のセル上の荷物の2個載りやセル外の場所の荷物載りのような荷物の異常積載状態を効率的な方法で自動的にかつ安全に解消することができるクロスベルトソーターを提供することにある。
本発明者は、かかる目的を達成するために鋭意検討した結果、クロスベルトソーターへの荷物の投入後にセル上の荷物の状況をカメラ撮影により及び/又はレーザーセンサーにより解析する荷物状況解析ゾーンと、荷物の状況が異常と解析された場合に対応する異常対応ゾーンとを順に設け、荷物状況解析ゾーンで各セルの荷物の状態を解析し、その解析により荷物の異常積載状態が認められる場合には、異常対応ゾーンで問題となる荷物をロボットにより取り除くように対応することによって、人手によらず自動的にかつ効率良く荷物の異常積載状態を解消できることを見出し、本発明の完成に至った。
本発明は、かかる知見に基づいて完成したものであり、以下の(1)~(10)の構成を有するものである。
(1)ループ状に進行する主コンベヤ上に、主コンベヤの進行方向の横断方向に動くベルトコンベヤからなるセルが連続して配置され、各セルのベルトコンベヤの独立した動作により、セル上に投入された荷物を主コンベヤの側部の割り当てられた行き先のシュートに自動的に移動して荷物を仕分けるように構成されたクロスベルトソーターであって、クロスベルトソーターが、荷物の投入後にセル上の荷物の状況を解析する荷物状況解析ゾーンと、荷物状況解析ゾーンで荷物の状況が異常と解析した場合に対応する異常対応ゾーンとを個別に有し、荷物状況解析ゾーンでは、主コンベヤ上の各セルの荷物の状態が上方からのカメラ撮影により及び/又はレーザーセンサーにより解析され、荷物状況解析ゾーンの解析により、一つのセル上に荷物が2個存在する異常が認められた場合、異常対応ゾーンにおいて、そのセル上の荷物のうち1個をロボットにより取り除くように構成されることを特徴とするクロスベルトソーター。
(2)異常が認められた荷物を仕分けるように構成されたリジェクトシュートが異常対応ゾーンの主コンベヤの側部に設けられ、取り除かれた荷物が、ロボットにより、リジェクトシュートに移動されるように構成されることを特徴とする(1)に記載のクロスベルトソーター。
(3)取り除かれた荷物が、ロボットにより、荷物を載せていない空セルに移動されるように構成されることを特徴とする(1)に記載のクロスベルトソーター。
(4)ループ状に進行する主コンベヤ上に、主コンベヤの進行方向の横断方向に動くベルトコンベヤからなるセルが連続して配置され、各セルのベルトコンベヤの独立した動作により、セル上に投入された荷物を主コンベヤの側部の割り当てられた行き先のシュートに自動的に移動して荷物を仕分けるように構成されたクロスベルトソーターであって、クロスベルトソーターが、荷物の投入後にセル上の荷物の状況を解析する荷物状況解析ゾーンと、荷物状況解析ゾーンで荷物の状況が異常と解析した場合に対応する異常対応ゾーンとを個別に有し、荷物状況解析ゾーンでは、主コンベヤ上の各セルの荷物の状態が上方からのカメラ撮影により及び/又はレーザーセンサーにより解析され、荷物状況解析ゾーンの解析により、荷物がセルから逸脱して存在する異常が認められた場合、異常対応ゾーンにおいて、セルから逸脱した荷物をロボットにより取り除くように構成されることを特徴とするクロスベルトソーター。
(5)異常が認められた荷物を仕分けるように構成されたリジェクトシュートが異常対応ゾーンの主コンベヤの側部に設けられ、取り除かれた荷物が、ロボットにより、リジェクトシュートに移動されるように構成されることを特徴とする(4)に記載のクロスベルトソーター。
(6)取り除かれた荷物が、ロボットにより、その荷物を載せることを予定していたセルに戻されるように構成されることを特徴とする(4)に記載のクロスベルトソーター。
(7)取り除かれた荷物が、ロボットにより、荷物を載せていない空セルに移動されるように構成されることを特徴とする(4)に記載のクロスベルトソーター。
(8)ロボットが、荷物を吸引する吸盤を持ち、ロボットの吸盤により上方から荷物が吸着されて取り除かれるように構成されることを特徴とする(1)~(7)のいずれかに記載のクロスベルトソーター。
(9)ロボットが、荷物をクランプするハンド部を持ち、ロボットのハンド部により上方から荷物が把持されて取り除かれるように構成されることを特徴とする(1)~(7)のいずれかに記載のクロスベルトソーター。
(10)異常対応ゾーンにおいて、荷物を取り除くときにロボットが荷物の上方で主コンベヤの進行方向の速度に同期して主コンベヤの進行方向に移動されるように構成されることを特徴とする(1)~(7)のいずれかに記載のクロスベルトソーター。
本発明のクロスベルトソーターは、荷物が一つのセル上に2個載っている状況でも自動的にその状況を解析して適切に解消するように構成されているので、2個の荷物が同じシュートに送られる誤仕分けの問題が生じず、それによる回収作業やコストが生じない。また、本発明のクロスベルトソーターは、荷物がセルから逸脱して存在する状況でも自動的にその状況を解析して適切に解消するように構成されているので、主コンベヤの稼働中に荷物が不安定なまま運ばれて落下したり、破損したり、稼働中の機械に巻き込まれたりする危険がなく、それによる復旧作業やコストが生じない。
図1は、従来のクロスベルトソーターを含む仕分けシステムが現場に設置された例の全体平面図である。
図2は、従来のクロスベルトソーターの各セルが連続して配置されている状態の一例を示す一部平面図である。
図3は、クロスベルトソーターの一つのセル上に2個の荷物が載っている状態の一例を示す一部平面図である。
図4は、クロスベルトソーターの一つのセル上に2個の荷物が載っている場合のバーコードの様々な読み取り状況の例を(i)~(iii)で示す説明図である。
図5は、クロスベルトソーターのセルから荷物が逸脱して存在する状態の一例を示す一部平面図である。
図6は、本発明のクロスベルトソーターの一例を示す概略的な全体平面図である。
図7は、本発明のクロスベルトソーターの荷物状況解析ゾーンにおいてカメラ撮影を採用した構成の一例を示す側面図である。
図8は、本発明のクロスベルトソーターの荷物状況解析ゾーンにおいてレーザーセンサーを採用した構成の一例を示す側面図である。
図9は、本発明のクロスベルトソーターの異常対応ゾーンの構成の一例を示す平面図である。なお、ロボット関連部分は、主コンベヤ上に存在するが、構成の明瞭のため省略している。
図10は、本発明のクロスベルトソーターの異常対応ゾーンの構成の一例を示す側面図である。
図11は、本発明のクロスベルトソーターの異常対応ゾーンにおいてロボットにより荷物を側部のリジェクトシュートに移動する状況の例を(i)~(iii)で示す説明図である。
本発明のクロスベルトソーターの実施形態について図面を参照しながら以下に詳細に説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
本発明のクロスベルトソーターは、(i)一つのセル上に荷物が2個載っている状態、及び/又は(ii)荷物がセル上から逸脱してセル間の落下防止板のような場所に載っている状態のような異常状態を監視し、これらの異常状態が把握された場合に安全にかつ自動的に解消するように構成されていることを特徴とする。本発明のクロスベルトソーターは、荷物が投入された後に荷物状況解析ゾーンと異常対応ゾーンとを有する点を除いて基本的に従来のクロスベルトソーターと同じ構成を有するものであり、例えば前述の図1,2に示されるクロスベルトソーターを基本構成として採用することができる。
本発明のクロスベルトソーターの一例の概略的な全体平面図を図6に示す。図6,図1,図2に示すように、本発明のクロスベルトソーターは、ループ状に進行する主コンベヤ1の上に、主コンベヤ1の進行方向3の横断方向に動くベルトコンベヤ4からなるセル2が連続して配置され、各セル2の間には落下防止板12が配置されるものである。本発明のクロスベルトソーターは、従来のものと同様にトラックなどから降ろされた荷物が荷卸しコンベヤ6からクロスベルトソーターへの投入部7まで搬送されると、投入部7のコンベヤからセル2の上に荷物が投入され、セル2の上に投入された荷物は、セル2のベルトコンベヤ4の独立した動作により、主コンベヤ1の側部の割り当てられた行き先のシュート5に自動的に仕分けられる。このときの荷物のシュート5の行き先は、荷物に付された仕分け情報を記載したバーコードを例えば主コンベヤ1の側部にあるバーコードリーダー11で読み取ることによって決定される。
本発明のクロスベルトソーターは、図6に示すように荷物が投入された後にセル上の荷物の状況を解析する荷物状況解析ゾーン13と、荷物状況解析ゾーン13で荷物の状況が異常と解析した場合に対応する異常対応ゾーン14とを個別に順に設けており、これらのゾーンにおいてセル上の荷物の2個載りとセル上からの荷物の逸脱を監視し、これらの異常状態が把握された場合に自動的に解消するように対応することに特徴がある。
荷物状況解析ゾーン13では、主コンベヤ1上にある各セル2上に投入された荷物の状態を監視し、その状態が異常状態であるかどうかを解析する。ここで「セル上」とは、「セルのベルトコンベヤ上」の意味であり、荷物の状態とは、主コンベヤ1上にある各セル2上の荷物の存在、位置及び/又は形状などの状態である。本発明では、荷物の状態は、上方からのカメラ撮影により及び/又はレーザーセンサーにより監視され、把握される。上方からのカメラ撮影やレーザーセンサーによる荷物の状態の把握方法は、従来から当業者に知られており、それらの公知の方法を適宜採用することができる。
カメラ撮影による場合、例えば図7に示すように、主コンベヤ1の上方に単数又は複数のカメラ16を設置し、セル2上の荷物9の状態を監視するため、下方に向けて繰り返し撮影し、撮影した画像をコンピューターによって画像処理することによって荷物9の状態を三次元的に把握することができる。また、レーザーセンサーによる場合、例えば図8に示すように、主コンベヤ1の上方に単数又は複数のレーザーセンサー17を設置し、セル2上の荷物9の状態を監視するため、下方のセル2に向けてレーザーを繰り返し照射し、その反射光を検出して、検出光を電気信号に変換し、コンピューターによって電気信号から三次元画像を得ることによって荷物9の状態を把握することができる。
荷物状況解析ゾーン13では、カメラ撮影及び/又はレーザーセンサーによって得られた主コンベヤ1上にあるセル2上の荷物の状態が、異常状態、即ち図7に示すように一つのセル2上に荷物9が2個存在する異常状態にあるかどうか、及び/又は図8に示すように荷物9がセル2から逸脱して存在する(例えばセル2間の落下防止板12上にある)かどうかが解析される。セル2からの荷物9の逸脱については、セル2上の荷物9の底面積の半分以上が逸脱するかどうかなど様々な基準を設定することができる。いずれの場合も荷物状況解析ゾーン13では、カメラ撮影とレーザーセンサーは、それぞれどちらかのみを単独で採用してもよく、両者を併用してもよい。異常状態の解析では、カメラで把握されたセル2上の個々の荷物9の存在、位置及び/又は形状の情報に基づいて、これらの異常状態にあるかどうかを、例えばAIを搭載したコンピューターによって判断することができる。
荷物状況解析ゾーン13で異常がなければ、セル2上の荷物9は、そのまま進み、自動的に行き先のシュート5に仕分ければよいが、荷物9の状態が異常と判断されると、続いて図6,9に示すように、荷物状況解析ゾーン13とは別個に設けられた異常対応ゾーン14でその異常状態を解消するように対応する。
具体的には、荷物状況解析ゾーン13で図3で示すように一つのセル2上に荷物9が2個存在する異常が認められた場合、図6,9に示す異常対応ゾーン14において、そのセル2上の2個の荷物9のうち1個をロボットにより取り除いて対応する。異常対応ゾーン14の主コンベヤ1の側部には、図6,9に示すようにリジェクトシュート15が設けられており、荷物9の2個載りが発生した場合に取り除かれた荷物9は、さらにロボットにより、このリジェクトシュート15に移動されることができる。あるいは、取り除かれた荷物9は、ロボットにより荷物9を載せていない空セルに移動されることができる。空セルに移動された荷物9は、荷物9に付された仕分け情報を記載したバーコード10を読み取られることによって正しい行き先のシュート5に仕分けられる。
また、荷物9がセル2から逸脱して存在する異常が認められた場合、図6,9に示す異常対応ゾーン14において、セル2から逸脱した荷物9をロボットにより取り除いて対応する。荷物9がセル2から逸脱した場合に取り除かれた荷物9は、さらにロボットにより、リジェクトシュート15に移動されることができる。あるいは、取り除かれた荷物9は、ロボットにより、その荷物9が載る予定であったセル2上に戻されることができる。あるいは、取り除かれた荷物9は、ロボットにより、荷物9を載せていない空セルに移動されることができる。予定セル又は空セルに移動された荷物9は、荷物9に付された仕分け情報を記載したバーコード10を読み取られることによって正しい行き先のシュート5に仕分けられる。
異常対応ゾーン14に設置されるロボットとしては、上述のような荷物の取り除きと荷物の移動に好適に使用される限り、特に限定されず、従来公知のロボットを適宜採用することができる。ロボットは、例えば図10に示すように、異常対応ゾーン14のセル2の上方に設けられ、主コンベヤ1の進行方向3、それに直交する仕分け方向、上下方向のいずれにも移動可能であることが好ましい。そして、ロボット18は、例えば荷物9を吸着することができる吸盤19を持ち、ロボット18の吸盤19が上方から降りてきて吸盤19により荷物9を吸着し、吸着した荷物9を上方に移動させて取り除いたり、進行方向3やそれに直交する方向に移動させ、再び降下して吸着を解除して荷物9を移動できることが好ましい。あるいは、ロボットは、例えば荷物9をクランプすることができるハンド部(図示せず)を持ち、ロボット18のハンド部が上方から降りてきて荷物9を把持して同様に移動して荷物を取り除いたり、荷物を移動できることが好ましい。ロボット18は、ガントリー型のような複数の直交するスライド軸を組み合わせた構造のロボット以外に多関節ロボットも採用することができる。なお、異常対応ゾーン14において、荷物9を取り除くときは、ロボット18が荷物9の上方で主コンベヤ1の進行方向3の動きや速度に同期して主コンベヤ1の進行方向3に移動されながら行なわれることが好ましい。これにより、主コンベヤ1を止めずに荷物のスムーズかつ安全な取り除きができる。
荷物を吸着することができる吸盤を持つロボットによる荷物の取り除きと荷物の移動の様子の一例を図11に示す。例えば荷物状況解析ゾーン13の解析により一つのセル2上に荷物9が2個存在する異常が認められた場合、まず図11(a)に示すように、ロボット18の吸盤19が上方から、取り除く方の荷物9の上に降りて荷物9を吸着し、次いで図11(b)に示すように荷物9を吸着した状態で上方にロボット19が動くことによってセル2上から荷物9を取り除き、さらに図11(c)に示すように取り除いた荷物9を主コンベヤ1の側部にあるリジェクトシュート15に移動することができる。
図11は、ロボット18により、取り除いた荷物9をリジェクトシュート15に移動しているが、ロボット18は、取り除いた荷物9をリジェクトシュート15に移動する代わりに主コンベヤ1の進行方向3の前後に移動して又は全く移動せずに荷物9を載せていない空セルの上に移動させることができる。また、図11では、一つのセル2に2個の荷物9が存在する場合のロボット18の動きを示しているが、セル2から逸脱して例えばセル2間の落下防止板12の上に荷物9が存在する異常が認められた場合も同様にロボット18により荷物9を吸着又は把持して上方に取り除き、取り除いた荷物をリジェクトシュート15や荷物9を載せていない空セルに移動したり、荷物9を載せることを予定していたセル2に戻すことができる。
本発明のクロスベルトソーターの典型例を上記で説明したが、本発明の技術思想に基づいて、セル上の荷物の2個載り及び/又はセル外の荷物の逸脱の異常状態をカメラ撮影及び/又はレーザーセンサーによって解析して、判断できる荷物状況解析ゾーンと、その判断に基づいて異常状態をロボットにより解消する異常対応ゾーンとを個別に設けている限り、本発明のクロスベルトソーターは、特に限定されず、従来公知の技術の追加、変更、削除が可能である。カメラ撮影やレーザーセンサーによる異常状態の把握、ロボットによる荷物の取り除きや移動、クロスベルトソーターの基本構成は、従来公知のものを適宜採用したり、変更することができる。
本発明のクロスベルトソーターによれば、投入後のセル上の荷物の2個載りやセル外の場所の荷物載りのような荷物の異常積載状態を簡単な方法で自動的に解析して安全に解消することができるので、当業界において極めて有用である。
1 主コンベヤ
2 セル
3 進行方向
4 ベルトコンベヤ
5 シュート
6 荷卸しコンベヤ
7 投入部
8 リジェクトシュート
9 荷物
10 バーコード
11 バーコードリーダー
12 落下防止板
13 荷物状況解析ゾーン
14 異常対応ゾーン
15 リジェクトシュート
16 カメラ
17 レーザーセンサー
18 ロボット
19 吸盤

Claims (7)

  1. ループ状に進行する主コンベヤ上に、主コンベヤの進行方向の横断方向に動くベルトコンベヤからなるセルが連続して配置され、各セルのベルトコンベヤの独立した動作により、セル上に投入された荷物を主コンベヤの側部の割り当てられた行き先のシュートに自動的に移動して荷物を仕分けるように構成されたクロスベルトソーターであって、クロスベルトソーターが、荷物の投入後にセル上の荷物の状況を解析する荷物状況解析ゾーンと、荷物状況解析ゾーンで荷物の状況が異常と解析した場合に対応する異常対応ゾーンとを個別に有し、荷物状況解析ゾーンでは、主コンベヤ上の各セルの荷物の状態が上方からのカメラ撮影により及び/又はレーザーセンサーにより解析され、荷物状況解析ゾーンの解析により、一つのセル上に荷物が2個存在する異常が認められた場合、異常対応ゾーンにおいて、そのセル上の荷物のうち1個をロボットにより取り除くように構成されることを特徴とするクロスベルトソーター。
  2. 異常が認められた荷物を仕分けるように構成されたリジェクトシュートが異常対応ゾーンの主コンベヤの側部に設けられ、取り除かれた荷物が、ロボットにより、リジェクトシュートに移動されるように構成されることを特徴とする請求項1に記載のクロスベルトソーター。
  3. 取り除かれた荷物が、ロボットにより、荷物を載せていない空セルに移動されるように構成されることを特徴とする請求項1に記載のクロスベルトソーター。
  4. ループ状に進行する主コンベヤ上に、主コンベヤの進行方向の横断方向に動くベルトコンベヤからなるセルが連続して配置され、各セルのベルトコンベヤの独立した動作により、セル上に投入された荷物を主コンベヤの側部の割り当てられた行き先のシュートに自動的に移動して荷物を仕分けるように構成されたクロスベルトソーターであって、クロスベルトソーターが、荷物の投入後にセル上の荷物の状況を解析する荷物状況解析ゾーンと、荷物状況解析ゾーンで荷物の状況が異常と解析した場合に対応する異常対応ゾーンとを個別に有し、荷物状況解析ゾーンでは、主コンベヤ上の各セルの荷物の状態が上方からのカメラ撮影により及び/又はレーザーセンサーにより解析され、荷物状況解析ゾーンの解析により、荷物がセルから逸脱して存在する異常が認められた場合、異常対応ゾーンにおいて、セルから逸脱した荷物をロボットにより取り除き、取り除かれた荷物が、ロボットにより、その荷物を載せることを予定していたセルに戻されるか、又は取り除かれた荷物が、ロボットにより、荷物を載せていない空セルに移動されるように構成されることを特徴とするクロスベルトソーター。
  5. ロボットが、荷物を吸引する吸盤を持ち、ロボットの吸盤により上方から荷物が吸着されて取り除かれるように構成されることを特徴とする請求項1~のいずれかに記載のクロスベルトソーター。
  6. ロボットが、荷物をクランプするハンド部を持ち、ロボットのハンド部により上方から荷物が把持されて取り除かれるように構成されることを特徴とする請求項1~のいずれかに記載のクロスベルトソーター。
  7. 異常対応ゾーンにおいて、荷物を取り除くときにロボットが荷物の上方で主コンベヤの進行方向の速度に同期して主コンベヤの進行方向に移動されるように構成されることを特徴とする請求項1~のいずれかに記載のクロスベルトソーター。
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