JP7403151B2 - 巻線機 - Google Patents

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Description

本発明は、モータのコアの極に対し、線材の巻線を行うための巻線機であって、特に大型のコアに好適に用いられる巻線機に関する。
従来、外周を形成するヨーク部から半径方向内側に突出する複数の極を有するインナーローター型モータのコアの巻線を行うための巻線機として、ノズルをノズル保持具で保持し、ノズル保持具を駆動して巻線を行う巻線機(例えば、特許文献1)などが知られている。
特開2003-169455号公報
同様の巻線方法を図12に模式的に示す。図12では、インナーローター型モータのコアCの極aへ線材W(図示しない)の巻線を行うときの状態を示している。線材Wを案内するノズルNはノズル保持具Hに保持され、ノズル保持具HはコアCの側方に配置される駆動手段(図示しない)に接続されている。巻線を行うときには、ノズルNを極a間に形成されるスロットSLに挿入し、極aの周囲で周回運動させる。
駆動手段はコアの側方に配置されているため、外径が大きいコアに巻線するときには、ノズル保持具Hの長さLを長くする必要がある。しかし、ノズル保持具Hを長くすると、剛性が低下するので、ノズルNを安定して駆動することができず、線材Wを極aにきれいに巻線できないおそれがあった。また、ノズル保持具の剛性を高くするために、例えば、ノズル保持具を太くすると、重量が増大するため巻線の回転数を上げることができなくなり、生産性が低下するおそれがあった。上記は、ピン状の端子Pに線材Wを巻き付ける絡げなどによる端末線処理を行うときにも同様である。また、アウターローター型モータのコアやストレートコアに巻線するときにも、同様の問題が生じる。
そこで、本発明は、ノズルを保持するノズル保持具を小型化し、ノズル保持具の剛性を高めるとともに、軽量化することができる巻線機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、ヨーク部から突出する複数の極を有するコアの極に対し、線材の巻線を行うための巻線機であって、線材を案内するためのノズルと、前記ノズルを保持するノズル保持具と、前記ノズル保持具を移動させるとともに、線材の巻線を行うために駆動する移動手段と、を備え、前記移動手段は、前記ノズル保持具を、前記ノズルの長手方向に対して傾斜角θが40°≦θ≦50°で傾斜する回動軸線を中心に回動させる回動手段を備え、前記回動手段は、前記線材が内部を通じて前記ノズルに案内される中空部を備え、前記ノズル保持具は、先端に前記ノズルが取り付けられ、前記ノズルをスロットに挿入可能に構成された挿入部材と、前記挿入部材を前記回動手段に取り付ける取付部材と、を備え、前記回動手段により前記ノズル保持具を回動軸線周りに回動させる工程を含み、前記移動手段を駆動することにより、端末線処理部において線材の端末線処理を行う第1の姿勢と、前記ノズルの長手方向が前記スロットの長手方向に対して略垂直であって前記ノズルの先端が前記スロットの奥行き方向に向かうように前記ノズルを配置して極に対して巻線処理を行う第2の姿勢と、に切り替え可能である、という技術的手段を用いる。
請求項に記載の発明では、請求項1に記載の巻線機において、前記回動手段はロータリシリンダであって、前記中空部はロータリシリンダの回転軸であるシャフトの長手方向に貫通して形成されている、という技術的手段を用いる。
請求項に記載の発明では、請求項1または請求項に記載の巻線機において、前記ノズルの先端は前記回動軸線上に位置する、という技術的手段を用いる。
請求項に記載の発明では、請求項1ないし請求項のいずれか1つに記載の巻線機において、前記第1の姿勢と前記第2の姿勢との切り替えは、前記回動手段により前記ノズル保持具を回動軸線周りに180°回動させる工程を含む、という技術的手段を用いる。
請求項に記載の発明では、請求項1ないし請求項のいずれか1つに記載の巻線機において、前記コアは、外周を形成するヨーク部から半径方向内側に突出する複数の極を有するインナーローター型コアである、という技術的手段を用いる。
請求項に記載の発明では、請求項1ないし請求項のいずれか1つに記載の巻線機において、前記コアは、周状に形成されたヨーク部から半径方向外側に突出する複数の極を有するアウターローター型コアまたは帯状のヨーク部に複数の極が並列して配置されて形成されるストレートコアである、という技術的手段を用いる。
本発明の巻線機によれば、回動手段をコアの側方ではなく、上方(または下方)に配置することができるので、ノズルから回動手段までの距離を短くすることができる。これにより、ノズルを保持するノズル保持具を小型化することができ、ノズル保持具の剛性を高くするとともに、軽量化することができる。また、回動手段によりノズル保持具を回動軸線周りに回動させるという簡単な動作で、端末線処理を行う第1の姿勢と、巻線処理を行う第2の姿勢と、を切り替えることができる。回動手段は、線材が内部を通じてノズルに案内される中空部を備えているので、巻線処理でノズル保持具を駆動するときに、線材がコアに引っかかったりすることがない。また、線材がたるまないように張力を付与する図示しない張力付与装置からノズルまでの線材の経路を従来よりも短くできるので、よりきれいに巻線することができる。
インナーローター型モータのコアの構造を示す斜視図である。 本発明の巻線機の構造を示す斜視図である。 ノズル回動ユニット及びノズル保持具の構造を示す説明図である。ノズル回動ユニットは内部構造を示すために断面説明図、ノズル保持具は側面説明図、コアは断面説明図である。ノズル保持具は、絡げ用の端子に線材を絡げる端末線処理を行うときの第1の姿勢である。 ノズル回動ユニット及びノズル保持具の構造を示す説明図である。ノズル回動ユニットは内部構造を示すために断面説明図、ノズル保持具は側面説明図、コアは断面説明図である。ノズル保持具は、巻線処理を行うときの第2の姿勢である。 ロータリアクチュエータを用いたノズル回動ユニット及びノズル保持具の構造を示す説明図である。ノズル回動ユニットは内部構造を示すために断面説明図、ノズル保持具は側面説明図、コアは断面説明図である。 アウターローター型モータのコアの構造を示す斜視図である。 アウターローター型モータのコアにおいて端末線処理を行うときのノズル保持具の姿勢を示す説明図である。 アウターローター型モータのコアにおいて巻線処理を行うときのノズル保持具の姿勢を示す説明図である。 ストレートコアの構造を示す斜視図である。 ストレートコアにおいて端末線処理を行うときのノズル保持具の姿勢を示す説明図である。 ストレートコアにおいて巻線処理を行うときのノズル保持具の姿勢を示す説明図である。 従来の巻線機によるインナーローター型モータのコアの極への巻線方法を示す斜視図である。
本発明に係る巻線機について、インナーローター型モータのコアの極に対し巻線を行う巻線機を例に、図を参照して説明する。
図1にコアCの形状を示す。コアCは、インナーローター型コアであり、ヨークYから半径方向内側に向かって巻線を行うための極a1-a12が所定の間隔で設けられている。隣接する極の間にはスロットSLが形成されている。コアCの端面には、端末線処理として線材Wを巻き付ける絡げを行うための6本の端子、第1-6端子P1-P6が直線状に並んで垂直方向に立設されている。
図2-4に示すように、巻線機Mは、線材Wを巻線するためのノズル駆動装置1と、コアを保持し割出しを行うコア割出装置2と、図示しない制御装置と、を備えている。
ノズル駆動装置1は、線材Wを案内するためのノズル10、ノズルを保持するノズル保持具11、ノズル左右移動装置12、ノズル前後移動装置13、ノズル上下移動装置14、ノズル回動ユニット15(回動手段)を備えている。
ノズル左右移動装置12は、台座30に載置されており、ノズル左右移動用モータ12aと、ノズル左右移動用モータ12aにより駆動されるノズル左右移動用ボールねじ12bと、ノズル左右移動用ボールねじ12bに接続され前後に水平移動される左右リニアガイド12cと、を備えている。ここで、「左右方向」とは、図3中の手前・奥行き方向(Y方向)のことをいう。
ノズル前後移動装置13は、左右リニアガイド12cに取り付けられており、ノズル前後移動用モータ13aと、ノズル前後移動用モータ13aにより駆動されるノズル前後移動用ボールねじ13bと、ノズル前後移動用ボールねじ13bに接続され前後に水平移動される前後リニアガイド13cと、を備えている。ここで、「前後方向」とは、図中X方向のことをいう。
ノズル前後移動装置13は、ノズル左右移動装置12により左右に水平移動させることができる。
ノズル上下移動装置14は、前後リニアガイド13cに取り付けられており、ノズル上下移動用モータ14aと、ノズル上下移動用モータ14aにより駆動されるノズル上下移動用タイミングベルト14bと、を備えている。ここで、「上下方向」とは、図中Z方向のことをいう。
ノズル上下移動装置14は、ノズル前後移動装置13により前後に水平移動させることができる。
図3、4に示すように、ノズル回動ユニット15は、回動用ロータリシリンダ151と、スピンドル152と、を備えている。スピンドル152の152aは筐体であり、152bはスピンドル軸である。スピンドル軸152bには線材Wをノズル10に案内するための中空部152cが形成されている。回動用ロータリシリンダ151のシャフト151aに取り付けられているタイミングプーリ151bとスピンドル152のスピンドル軸152bに接続されたタイミングプーリ152dにはタイミングベルト153が張り渡されている。ここで、タイミングプーリ151bとタイミングベルト153とに替えて、ラックとピニオンとを採用することもできる。
図4に示すように、ノズル回動ユニット15は、ノズル10の長手方向N1がスロットSLの長手方向V1に対して略垂直であってノズル10の先端がスロットSLの奥行き方向V2に向かうようにノズル10を配置したとき(図中では水平方向)に、スピンドル軸152bがノズル10の長手方向N1に対して傾斜角θで傾斜するように構成されている。つまり、ノズル回動ユニット15の回動軸線Aは、ノズル10の長手方向N1に対して傾斜している。本実施形態では、傾斜角θは45°である。ここで、ノズル10の長手方向N1は水平方向でコアCの径方向、スロットSLの長手方向V1は垂直方向でコアCの中心軸方向、スロットSLの奥行き方向V2は水平方向でノズル10の長手方向N1と平行、となっている。
上記の構造により、スピンドル軸152bを傾斜角θで傾斜した回転軸線Aを中心に回動させることができる。スピンドル軸152bの先端にはノズル保持具11が取り付けられており、ノズル回動ユニット15によりノズル保持具11を回転軸線Aを中心に回動させて姿勢を変更することができる。ここで、「回動」とは、スピンドル軸152bの回転軸線Aを中心にノズル保持具11を図中R1方向に回転させることをいう。
ノズル回動ユニット15は、ノズル上下移動装置14のノズル上下リニアガイド14cに取り付けられており、ノズル上下移動用タイミングベルト14bを介してノズル上下移動装置14により上下方向に移動させることができる。
コア割出装置2は、ノズル駆動装置1に隣接して台座30に取り付けられて設けられており、コア受け治具21と、コア割出用モータ22と、を備えている。コア割出用モータ22は、コア受け治具21を鉛直方向の回転軸Bを中心に水平方向に回動、または回転往復運動(揺動)させることができる(R方向)。
ノズル左右移動装置12及びノズル前後移動装置13により、ノズル回動ユニット15を水平方向(Y方向及びX方向)に移動させることができる。ノズル上下移動装置14により、ノズル回動ユニット15を上下方向(Z方向)に移動させることができる。そして、ノズル回動ユニット15により、後述するノズル保持具11を介してノズル10を回動(R1方向)させることができる。更に、コア割出装置2により、コアCを、回転軸Bを中心に回動、または揺動(R方向)させることができる。このように、ノズル左右移動装置12、ノズル前後移動装置13、ノズル上下移動装置14、ノズル回動ユニット15及びコア割出装置2が、ノズル保持具11を移動させるとともに、線材Wの巻線を行うために駆動する「移動手段」に相当し、これらが協働することにより、ノズル10を、台座30に対して水平方向、上下方向、回転軸線Aに対する回転方向の3方向を組み合わせて移動させることができ、更に、コアCを回転軸Bを中心に回動、または揺動(R方向)させて、ノズル10との相対的な位置関係を変えることができる。
図3に示すように、ノズル保持具11は、先端にノズル10が取り付けられ、ノズル10をインナーローター型モータのコアCのスロットSL(図1)へ挿入し巻線可能に構成された挿入部材11aと、挿入部材11aをノズル回動ユニット15の152bに取り付ける取付部材11bと、を備えている。
挿入部材11aは、回転軸線Aを中心に回動可能なように一端が取付部材11bに接続され、他端がコアCに挿抜可能に形成されている。また、挿入部材11aには、線材Wをノズル10に案内するためのプーリ11cが設けられている。本実施形態では、図4に示すように、挿入部材11aは屈曲した柱状に形成されており、先端部は垂直下方に延設されている。ノズル10は巻線処理を行うときに、先端がコアCの半径方向の外方に向かって突出して水平方向を向くように配置されている。ここで、挿入部材11aは、ノズル10を上記状態に保持できれば屈曲した形状でなくてもよく、各種形状を採用することができる。
線材Wは、スピンドル152の中空部152c及びプーリ11cを介してノズル10に案内される。線材Wは、中空部152cを介して外部に露出せずに案内されるため、巻線工程でノズル保持具11を駆動するときに、線材WがコアCに引っかかったりすることがない。また、線材Wがたるまないように張力を付与する図示しない張力付与装置からノズルまでの線材Wの経路を従来よりも短くできるので、よりきれいに巻線することができる。
ノズル10の先端は、回転軸線A上に位置することが好ましい。これによれば、回転軸周りにノズル10が回動するときに、回動に伴いノズル10の先端の位置が移動することがない。
ノズル回動ユニットをロータリアクチュエータを用いて構成することもできる。図5に示すように、ノズル回動ユニット40は、ロータリアクチュエータ41を備えている。
ロータリアクチュエータ41の回転軸41aには線材Wをノズル10に案内するための中空部41bが形成されている。回転軸41aは軸受け41cにより回転自在に支持されている。2つの軸受け41cの間には、ラック41d及びピニオン41eが配置されており、ピニオン41eは回転軸41aと一体的に固定され、ラック41dは図中手前・奥行き方向に移動可能に支持されている。ラック41dを図示しないエアー等の駆動源により手前・奥行き方向に移動させることにより、回転軸41aを正転・逆転させることができる。ノズル回動ユニット40には回転軸41aの回動角を制限する角度調整用ストッパが備えられていて、第1の姿勢と第2の姿勢のそれぞれで角度の微調整ができる構造になっている。その他、ノズル回動ユニットを中空モータを用いて構成することもできる。
以下に、巻線機Mを用いてインナーローター型モータのコアCの各極aに線材Wを巻線する方法について説明する。なお、図3、4において、簡単のため、コア割出装置2は省略した。
(コアの準備)
まず、コアCをコア受け治具21に固定する。このとき、前工程の終了時にノズル10から引き出された終端部が図示しない線クランプ装置にクランプされている。このとき、図5に示すように、ノズル左右移動装置12、ノズル前後移動装置13及びノズル上下移動装置14により、ノズル10の先端が下方を向くように配置されている。
(端末線処理:絡げ)
続いて、図3に示すように、ノズル左右移動装置12、ノズル前後移動装置13、ノズル上下移動装置14により、ノズル10の先端がコアCの端面に立設された端末線処理(絡げ)を行う端子に隣接するように移動させる。このときのノズル保持具11の姿勢を「第1の姿勢」という。このとき、ノズル10は垂直方向下方を向いており、ノズル10の長手方向N1がコアCのスロットSLの長手方向V1となす角は0°、スロットSLの奥行き方向V2となす角は90°である。
第1の姿勢から、ノズル左右移動装置12、ノズル前後移動装置13、ノズル上下移動装置14によりノズル10を駆動し、ノズル10を端子の外周を回動させて、線材Wを端子に絡げる端末線処理を行う。ここで、線クランプ装置、第1-6端子P1-P6が「端末線処理部」に相当する。
続いて、線クランプ装置を図示しない移動手段によりコアCから離間させることにより、線材Wの始端部を切断する。
(巻線処理)
端末線処理が終了すると、極a1への巻線を行う。まず、ノズル左右移動装置12、ノズル前後移動装置13及びノズル上下移動装置14により、ノズル10がコアCに衝突しない位置、本実施形態ではコアCの上方、に退避させ、ノズル回動ユニット15によりノズル保持具11を、回転軸線Aを中心に180°回動させる。このとき、図4に示すように、ノズル10は先端がコアCの半径方向の外方に向かって突出するように水平方向(スロットSLの奥行き方向V2)を向いており、コアCのスロットSLの長手方向V1となす角は90°である。このように、ノズル回動ユニット15によりノズル10を回動させるだけで、端子の立設方向である垂直方向からノズル10の向きを巻線に適した所定の向き(ノズル10の長手方向N1がスロットSLの奥行き方向V2と平行)に切り替えることができる。このときのノズル保持具11の姿勢を「第2の姿勢」という。ここでは、ノズル10はコアCの下方に配置されているが、コアCの上方に配置してもよい。
続いて、ノズル10を駆動して、ノズル上下移動装置14によるスロットSL内の往復上下動(Z方向)と、コア割出装置2による回転軸Bを中心とした揺動(R方向)と、を組み合わせて、極a1に対して相対的に周回移動させる。そして、線材Wを極a1に1周巻き付ける毎にノズル前後移動装置13によりコアCの径方向にノズル10を所定ピッチ(例えば線材Wの径)で移動させる。これにより、極a1に線材Wを巻線する。極a1に対してノズル10の相対的な周回移動を行いながら前後方向への移動を繰り返すことにより、極a1に線材Wを複数層にわたって巻線することができる。
極a1に対する巻線が終了すると、ノズル10は第2姿勢で待機する。続いて、コア割出装置2によりコアCの割り出しを行い、次に巻線する極、本実施形態では第4極a4を選択する。
そして、極a1と同様に、第4極a4に巻線し、続いて第7極a7、第10極a10の順に巻線する。
(端末線処理:絡げ)
上記の巻線が終了した後、第1の姿勢に戻り、線材Wを第2端子P2に絡げる端末線処理を行う。これにより、U相の巻線が終了する。
(端末線処理:線クランプ)
U相の巻線が終了した後、ノズル10を線クランプ装置周りに周回させて、線材Wの終端部を線クランプ装置にクランプし、切断する。
(V相・W相の巻線)
上記のU相巻線が終了した後、第1の姿勢で線材Wを第3端子P3に絡げる端末線処理を行う。続いて第2の姿勢に戻り、第2極a2、第5極a5、第8極a8、第11極a11への巻線を行い、再び第1の姿勢に戻り第4端子P4に線材Wを絡げて端末線処理を行う。これにより、V相の巻線が終了する。V相の巻線が終了した後、ノズル10を線クランプ装置周りに周回させて、線材Wの終端部を線クランプ装置にクランプし、切断する。
上記のV相巻線が終了した後第1の姿勢で線材Wを第5端子P5に絡げる端末線処理を行う。続いて第2の姿勢に戻り、第3極a3、第6極a6、第9極a9、第12極a12への巻線を行い、再び第1の姿勢に戻り第6端子P6に線材Wを絡げて端末線処理を行う。これにより、W相の巻線が終了する。W相の巻線が終了した後、ノズル10を線クランプ装置周りに周回させて、線材Wの終端部を線クランプ装置にクランプし、切断する。
上記の工程により、インナーローター型モータのコアCの極aに対し、線材Wの巻線が完了する。
他の巻線パターンも可能であり、例えば、ステッピングモータのようなA相、B相の2相の巻線パターンを採用することもできる。
(変更例)
傾斜角θは、40°≦θ≦50°の範囲とすることが好ましい。これによれば、ピンの立設方向(垂直方向)に対して、ノズル10の傾斜を10°以内とすることができるので、端末線処理を良好な状態で行うことができる。
巻線処理において、コア割出装置2によるコアCの揺動を行わず、ノズル左右移動装置12、ノズル前後移動装置13及びノズル上下移動装置14を協働させてノズル10を駆動し、巻線を行うこともできる。このとき、ノズル左右移動装置12、ノズル前後移動装置13、ノズル上下移動装置14及びノズル回動ユニット15が「移動手段」に相当する。
(実施形態の効果)
本発明の巻線機Mによれば、回動手段をコアの側方ではなく、上方(または下方)に配置することができるので、ノズル10から回動手段までの距離を短くすることができる。これにより、ノズル10を保持するノズル保持具11を小型化することができ、ノズル保持具11の剛性を高くするとともに、軽量化することができる。また、回動手段によりノズル保持具11を回動軸線周りに回動させるという簡単な動作で、端末線処理を行う第1の姿勢と、巻線処理を行う第2の姿勢と、を切り替えることができる。回動手段は、線材が内部を通じてノズルに案内される中空部を備えているので、巻線処理でノズル保持具を駆動するときに、線材がコアに引っかかったりすることがない。また、線材Wがたるまないように張力を付与する図示しない張力付与装置からノズルまでの線材Wの経路を従来よりも短くできるので、よりきれいに巻線することができる。
(その他の実施形態)
本発明の巻線機は、アウターローター型コア、ストレートコア、積層コア等の巻線処理にも適用することができる。
図6にアウターローター型コアの形状を示す。コアCoは、周状に形成されたヨークYoと、ヨークYoから半径方向外側に向かって所定の間隔で設けられている巻線を行うための複数の極ao(ここでは、12個の極)と、を備えており、隣接する極の間にはスロットSLoが形成されている。コアCoの端面には、端末線処理として線材Wを巻き付ける絡げを行うため端子Poが周状に並んで立設されている。
図7は、端末線処理(絡げ)を行う端子Poに対応し、ノズル10の先端が端子に隣接するように移動させた第1の姿勢を示す。この第1の姿勢からノズル駆動装置1よりノズル10を駆動して端末線処理を行うことができる。
図8は、ノズル10を、巻線を行う極aoに隣接したスロットSLoの上方に近接させた第2の姿勢を示す。
この第2の姿勢からノズル10をスロットSLoに挿入し、ノズル駆動装置1及びコア割出装置2によりノズル10を駆動して極aoに対する巻線処理を行うことができる。
次に、ストレートコアの巻線処理に用いる巻線機について説明する。当該巻線機では、ノズル駆動装置の構成はインナーローター型コアの巻線処理に用いる巻線機と同様である。また、巻線機Mにおけるコア割出装置2は、コアを長手方向に水平移動させるコア移動装置に置き換えられる。
図9にストレートコアの形状を示す。コアCsは、帯状のヨークYsと、ヨークYsに並列して配置された複数の極asと、を備えており、隣接する極の間にはスロットSLsが形成されている。コアCsの端面には、端末線処理として線材W、を巻き付ける絡げを行うため端子Psが並んで立設されている。ストレートコアは、リニアモータに用いたり、巻線処理後に周状に成形してインナーローター型コアを形成したりすることができる。
図10は、端末線処理(絡げ)を行う端子Psに対応し、ノズル10の先端が端子に隣接するように移動させた第1の姿勢を示す。この第1の姿勢からノズル駆動装置1によりノズル10を駆動して端末線処理を行うことができる。
図11は、ノズル10を、巻線を行う極asに隣接したスロットSLsの上方に配置した第2の姿勢を示す。
この第2姿勢からノズル10をスロットSLsに挿入し、ノズル駆動装置1及びコア移動装置によりノズル10を駆動して極asに対する巻線処理を行うことができる。
本発明の巻線機によれば、アウターローター型コアやストレートコアに対する巻線処理においても、インナーローター型コアの巻線処理と同様の効果を奏することができる。
1…ノズル駆動装置
10…ノズル
11…ノズル保持具
11a…挿入部材
11b…取付部材
11c…プーリ
12…ノズル左右移動装置
12a…ノズル左右移動用モータ
12b…ノズル左右移動用ボールねじ
12c…左右リニアガイド
13…ノズル前後移動装置
13a…ノズル前後移動用モータ
13b…ノズル前後移動用ボールねじ
13c…前後リニアガイド
14…ノズル上下移動装置
14a…ノズル上下移動用モータ
14b…ノズル上下移動用タイミングベルト
14c…ノズル上下リニアガイド
15…ノズル回動ユニット
151…回動用ロータリシリンダ
151a…シャフト
151b…タイミングプーリ
152…スピンドル
152a…筐体
152b…スピンドル軸
152c…中空部
152d…タイミングプーリ
153…タイミングベルト
2…コア割出装置
21…コア保持治具
22…コア割出用モータ
30…台座
40…ノズル回動ユニット
41…ロータリアクチュエータ
41a…回転軸
41b…中空部
41c…軸受け
41d…ラック
41e…ピニオン
a(1-12)、ao、as…極
C、Co、Cs…コア
W…線材
P(1-6)、Po、Ps…端子
SL、SLo、SLs…スロット
Y、Yo、Ys…ヨーク
θ…傾斜角

Claims (6)

  1. ヨーク部から突出する複数の極を有するコアの極に対し、線材の巻線を行うための巻線機であって、
    線材を案内するためのノズルと、
    前記ノズルを保持するノズル保持具と、
    前記ノズル保持具を移動させるとともに、線材の巻線を行うために駆動する移動手段と、
    を備え、
    前記移動手段は、前記ノズル保持具を、前記ノズルの長手方向に対して傾斜角θが40°≦θ≦50°で傾斜する回動軸線を中心に回動させる回動手段を備え、
    前記回動手段は、前記線材が内部を通じて前記ノズルに案内される中空部を備え、
    前記ノズル保持具は、
    先端に前記ノズルが取り付けられ、前記ノズルをスロットに挿入可能に構成された挿入部材と、
    前記挿入部材を前記回動手段に取り付ける取付部材と、を備え、
    前記回動手段により前記ノズル保持具を回動軸線周りに回動させる工程を含み、前記移動手段を駆動することにより、端末線処理部において線材の端末線処理を行う第1の姿勢と、前記ノズルの長手方向が前記スロットの長手方向に対して略垂直であって前記ノズルの先端が前記スロットの奥行き方向に向かうように前記ノズルを配置して極に対して巻線処理を行う第2の姿勢と、に切り替え可能であることを特徴とする巻線機。
  2. 前記回動手段はロータリシリンダであって、前記中空部はロータリシリンダの回転軸であるシャフトの長手方向に貫通して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の巻線機。
  3. 前記ノズルの先端は前記回動軸線上に位置することを特徴とする請求項1または請求項に記載の巻線機。
  4. 前記第1の姿勢と前記第2の姿勢との切り替えは、前記回動手段により前記ノズル保持具を回動軸線周りに180°回動させる工程を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1つに記載の巻線機。
  5. 前記コアは、外周を形成するヨーク部から半径方向内側に突出する複数の極を有するインナーローター型コアであることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1つに記載の巻線機。
  6. 前記コアは、周状に形成されたヨーク部から半径方向外側に突出する複数の極を有するアウターローター型コアまたは帯状のヨーク部に複数の極が並列して配置されて形成されるストレートコアであることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1つに記載の巻線機。
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