JP7402067B2 - 散水車 - Google Patents

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Description

本発明は、水源から移動させた水を車体に搭載されたタンクに保持し、保持された水をタンクから吐出することで放水を行う散水車に関する。
散水車の一例として特許文献1に示されたものがある。この散水車が備える給水ポンプ装置は、ポンプを駆動した後に押しボタンスイッチが押されると、リレーの作動及びバルブのポート切り替えがなされ、水が水源からポンプに吸引されてタンクに積載される。給水ポンプ装置は満水センサを備えており、満水センサが検知するとポンプの駆動が停止し、タンクへの送水が完了する。
特許文献1に記載の給水ポンプ装置における満水センサは、ポンプの吸引に係る駆動を停止させるための水位検知を行うものである。このため、タンクが満水状態であった場合でも、押しボタンスイッチが押されると、前記一連の動作がなされた後に、満水センサの検知でポンプの駆動が停止する。
このように、押しボタンスイッチが押されると、必ず積載のための動作がなされることから、タンクが満水状態であったとしても、前記動作が完了するまでの間、散水車は水源の近くで停止状態を保たなければならず、時間の無駄が発生していた。
特開2008-7994号公報(0012~0014段落、図5)
そこで本発明は、タンクへの水の積載の際に、時間の無駄が生じることを抑制した散水車を提供することを課題とする。
本発明の散水車は、車体に搭載され、内部に水を保持するタンクと、前記タンクに接続されていて、開閉可能な吸水弁を有する吸水配管と、前記吸水配管に接続され、該吸水配管を通して前記タンクに水を送る吸水動作を行うポンプと、前記ポンプに前記吸水動作をさせる際に操作される吸水操作スイッチと、前記タンクの保持水量を検知する水量センサと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記吸水操作スイッチが操作された場合であって、かつ、前記水量センサが検知した前記保持水量が設定された吸水不要量以上である場合に、前記吸水動作を不実施とすることを特徴としている。
前記構成によれば、タンクの保持水量が吸水を要さない吸水不要量以上であるにもかかわらず、吸水に係る一連の動作がされてしまうことを抑制できるので、散水車の作業効率を向上できる。
また、前記制御部は、前記吸水動作を不実施とする際、前記ポンプの前記吸水動作をさせないことに加え、前記吸水弁を閉じることができる。
この構成によれば、吸水操作スイッチが操作された場合、ポンプの吸水動作がされることがないので、即時に吸水動作を不実施とできる。
また、前記タンク内の水とは別の水、又は、前記タンク内の水のうち一部を保持する呼水タンクと、前記呼水タンクが保持する水を前記吸水配管に移動させることを自動で行わせる際に操作される、自動呼水スイッチと、を更に備え、前記制御部は、前記自動呼水スイッチが操作された場合であって、かつ、前記水量センサが検知した前記保持水量が設定された吸水不要量未満である場合に、前記吸水配管に前記呼水タンクの水を送り、その後に前記ポンプを作動させて前記吸水動作を行うことができる。
この構成によれば、吸水配管に水がないことによるポンプの空転を防止できる。
本発明は、散水車の作業効率を向上できる。このため、タンクへの水の積載の際に、時間の無駄が生じることを抑制した散水車を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る散水車の全体側面図である。 前記散水車における、タンクへの配管図である。 前記散水車の制御構成を示すブロック図である。 前記散水車において、自動呼び水を行う時の動作状態を示す説明図である。 前記散水車において、自動呼び水を行う時の動作状態を示す説明図である。 前記散水車において、自動呼び水を行う時の動作状態を示す説明図である。 前記散水車において、自動呼び水を行う時の動作状態を示す説明図である。 前記散水車において、タンクに水を吸入する時の動作状態を示す説明図である。 前記散水車において、タンクに水を吸入する時の動作状態を示す説明図である。 前記散水車において、タンクに水を吸入する時の動作状態を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態に係る散水車1を、図1に基づいて説明する。散水車1は、走行用駆動源であるエンジン2が下部に搭載された運転室3と、フレーム4に搭載され、内部に水を保持することで、放水用の水を積載する前後方向に長いタンク5と、タンク5内の水を吐出する又はタンク5内に水を吸入するように流路を変更するための切替弁9(この実施形態では4方弁、図2参照)と、切替弁9に接続されて水を圧送するための渦巻式のポンプ6と、ポンプ6の駆動により水が配管を通して圧送されて放水するための前方放水ノズル7及び後方放水ノズル8と、を備えている。ポンプ6は、エンジン2の動力がPTO(動力取り出し機構)を介して伝達されて駆動される。
図2に示すように、タンク5は、呼び水を貯留しておくための、呼水タンクとしての呼び水室10を備えている。本実施形態の呼び水室10はタンク5の内部に設けられていて、呼び水室10の上部が開放されている。このため、呼び水室10はタンク内の水のうち一部を保持する。なお、呼び水室10はタンク5と別個に設けられることもできる。この場合、呼び水室10はタンク5内の水とは別の水を保持する。また、タンク5は、保持水量を検知する水量センサ11として、満水状態を検知する満水センサ11Aを備えている。満水センサ11Aはタンク5の例えば内部上方に設けられているが、他の部分に設けることもできる。呼び水室10は、タンク5の散水車における前方の底部に位置している。また、呼び水室10は、後述する第4の流路R4に接続され、タンク5に形成される後述する排出口5Aが、後述する第4の流路R4とは別の第5の流路R5に接続されているため、タンク5内の水を全て使い切った場合でも、呼び水室10内の水は排出されずに残った状態となる。また、呼び水室10の水を配管内に充填することで配管内の空気抜きを行う。これにより、水の流動を迅速に行えるようにしている。また、本実施形態のように呼び水室10が設けられたタンク5は、保持水量を検知する水量センサ11として、呼び水室10の水量(例えば呼び水室10の水量が、呼び水を吸水配管に供給できる量であること)を検知する呼び水センサ11Bを、満水センサ11Aとは別に備えている。つまり本実施形態では、検知対象の異なる水量センサ11が複数(2個)設けられている。呼び水センサ11Bは例えば呼び水室10の内部に設けられているが、他の部分に設けることもできる。前記第4の流路R4と前記第5の流路R5とで、タンク5内の液体を排出する、又はタンク5内へ液体を吸入する第1の流路R1を構成している。
また、タンク5の底部には、タンク5内の水をタンク5の前側の底部から下方へ排出するための排出口5Aが形成され、この排出口5Aに第1タンク配管12の一端が接続されている。また、タンク5に備える呼び水室10の底部に形成された呼び水口5Bに、呼び水配管13の一端が接続され、呼び水配管13の他端が前記第1タンク配管12の下流側で合流されるように接続されている。第1タンク配管12には、開閉可能なタンク弁14が設けられ、呼び水配管13には、開閉可能な呼び水弁15が設けられている。第1タンク配管12と呼び水配管13との合流部には合流配管16の一端が接続されて、合流配管16の他端(下流側端部)は、切替弁9の1つの口(ポート)9Aに接続されている。前記のように、第1タンク配管12の下端部(下流側端部)と呼び水配管13の下端部(下流側端部)とが一本の合流配管16によって合流されている。
また、タンク5内の水をタンク5の後側の底部から下方へ排出するための第2タンク配管17が接続されている。第2タンク配管17には、開閉可能な後方放水弁18が設けられている。また、第2タンク配管17の下流端には、分岐された2本の分岐配管19,20が接続され、それら分岐配管19,20のそれぞれには、手動操作弁21が設けられ、手動操作弁21,21の下流端に後方放水ノズル8,8が接続されている。
切替弁9は、4つの口9A,9B,9C,9Dを備えた弁本体(図示せず)と、弁本体の内部に回転可能に配置された弁体(図示せず)と、を備えた汎用の4方弁から構成されている。弁体に備える4個の口9A,9B,9C,9Dは、呼び水室10内の水を排出する又は呼び水室10内へ水を吸入することでタンク5内へ水の吸入を行う呼び水口5Bとタンク5内の水を排出する排出口5Aとが接続される第1の口9Aと、ポンプ6の吸引口へ配管6Aを介して接続される第2の口9Bと、ポンプ6から圧送される水を吐出する吐出口に配管6Bを介して接続される第3の口9Cと、タンク5からの水を吐出する吐出口と後述する貯水槽31からの水を供給する吸入口とが兼用された第4の口9Dである。ポンプ6から圧送される側の流路には、リリーフ弁22が設けられている。
第4の口9Dに接続される配管23が、下流端において二本の分岐配管24,25に分岐されている。一方の分岐配管24には、前方放水弁26が設けられ、一方の分岐配管24の下流端には、分岐された2本の分岐配管27,28が接続され、それら分岐配管27,28のそれぞれには、手動操作弁29が設けられ、手動操作弁29,29の下流端に前方放水ノズル7,7が接続されている。他方の分岐配管25には、吸水弁30が設けられ、他方の分岐配管25の下流端には、水源である貯水槽31の水Wの中に投入されるストレーナ32を備えている。水源は貯水槽31に限らず、池や川、またその他に水を貯留することができる容器やタンク等であってもよい。また、第4の口9Dに接続される配管23の途中には、放水配管33が分岐して接続されている。放水配管33には、手動操作により放水口34を開閉可能な放水弁35が設けられている。
第5の流路R5は、第1タンク配管12と合流配管16とでタンク5の底部と切替弁9の第1の口9Aと間に形成される流路である。また、第4の流路R4は、呼び水配管13と合流配管16とでタンク5の呼び水室10の底部と切替弁9の第1の口9Aと間に形成される流路である。また、配管(分岐配管24,25が合流する合流配管)23と一方の配管24とで、分岐配管27,28と切替弁9の第4の口9Dと間に第2の流路R2が形成される。また、配管23と他方の配管25とで、ストレーナ32と切替弁9の第4の口9Dと間に第3の流路R3が形成される。
タンク5には、水を入れるための吸水配管と水を出すための吐水配管とが接続されている。本実施形態では、吸水配管と吐水配管とが、タンク5から途中までの区間につき、1系統の配管で入出兼用されている。具体的には、流路が一連となっている、第1タンク配管12、呼び水配管13、合流配管16、配管(合流配管)23である。吸水配管の一部を構成する分岐配管25は、散水車1に固定的に設けられた固定配管251と、固定配管251の吸水時における上流側端部に接続される吸水ホース252から構成されている(図2参照)。吸水ホース252は、タンク5に水を送る吸水動作を行う際に散水車1から引き出され、先端部が貯水槽31等の水源に投入される。吸水ホース252は、散水車1の走行時等には散水車1の車体に例えば巻き付けられる。開閉可能な前記吸水弁30は、吸水配管に設けられている。ポンプ6は吸水配管(合流配管16及び配管23)に接続されていて、吸水配管(具体的には、第1タンク配管12、呼び水配管13、合流配管16、配管23、分岐配管25)を通して吸水動作を行い、吐出配管(具体的には、第1タンク配管12、合流配管16、配管23、分岐配管24、分岐配管27,28)を通して排出動作(前方放水ノズル7からの放水に係る排水動作)を行う。散水車1には、ポンプ6に前記吸水動作をさせる際に、作業者により操作される、吸水操作スイッチとしての吸入釦40が設けられている。吸入釦40は、本実施形態では、車体の側方に設けられた操作ボックス41内に設けられている。
また、散水車1は、散水車1が備える種々の装置を制御する制御部Sを備える。本実施形態の制御部Sは特に、吸水に関しての制御を行う。吸水操作スイッチに関し、制御部Sは、吸入釦40が操作された場合であって、かつ、水量センサ11が検知したタンク5の保持水量が設定された吸水不要量以上である場合に、吸水動作を不実施とする。前記吸水不要量は、満水に近い水量を任意に設定できる。吸水不要量に関して検知する水量センサ11は、タンク5の水量が吸水不要量以上であることを検知すると、検知信号を制御部Sに対して送信する。この水量センサ11は本実施形態では満水センサ11Aであって、タンク5の満水状態の水量が、検知に係る水量に設定されている。満水センサ11Aは、タンク5の満水状態を検知すると、満水信号を制御部Sに対して送信する。
前記制御により、タンク5の保持水量が吸水を要さない吸水不要量(本実施形態では満水状態の水量)以上であるにもかかわらず、吸水に係る一連の動作(一連の制御フローの実行)がされてしまうことを抑制できるので、その時間の無駄を省くことができ、散水車の作業効率を向上できる。
更に制御部Sは、前記吸水動作を不実施とする際、切替弁9により吸水配管を通してポンプ6がタンク5に水を送る吸水動作を実行できないようにし、かつ、吸水弁30を閉じるよう操作する。この制御により、吸入釦40が操作された場合、ポンプ6の吸水動作がされることがないので、即時に吸水動作を不実施とできる。
なお、PTOに対する接続及び切断を制御部Sが実行するようにしてもよい。この場合、吸入釦40が操作された時点では、通常、ポンプ6はエンジンと接続されていない(駆動していない)ことになるので、制御部SはPTOを接続する(ポンプ6を駆動させる)ことなく、不駆動の状態を維持する。このようにして、吸水に係る一連の動作がされてしまうことを抑制することにより時間の無駄を省くこともできる。
一方、散水車1には、呼び水室10が保持する水を前記吸水配管に移動させることを自動で行わせる(自動呼び水)際に、作業者により操作される、自動呼水スイッチとしての呼び水釦39が設けられている。呼び水釦39は、本実施形態では、車体の側方に設けられた操作ボックス41内に設けられている。
自動呼水スイッチ(呼び水釦39)に関し、制御部Sは、自動呼水スイッチが操作された場合であって、かつ、満水センサ11Aが検知した保持水量が設定された吸水不要量未満である場合に、吸水配管に呼び水室10の水を送る呼び水動作を自動的に行い、その後にポンプ6を駆動させて前記吸水動作を行う。この制御により、吸水配管に水がないこと(空気が入っていること)によるポンプ6の空転を防止できる。
次に、本実施形態の散水車1の動作につき、呼び水動作と吸水動作に関して説明する。なお、放水等の他の動作に関する説明は省略する。図3は、本発明の制御構成を示すブロック図である。呼び水釦39からのON-OFF信号、吸入釦40からのON-OFF信号、満水センサ11Aからの満水信号が入力される制御部Sを備え、制御部Sは、入力される信号に応じて、各開閉弁26,30,15,14,18を開閉する操作、ポンプ6の駆動及び停止操作、切替弁9の切替操作を行うようにしている。
呼び水釦39は、呼び水室10からの水を第4の流路R4から第3の流路R3へ流すための押し釦である。吸入釦40は、タンク5内への水の吸入を開始するための押し釦である。なお、本実施形態では各釦39,40を押し釦として説明したが、種々の構成を有するスイッチとすることもできる。
前述した押し釦(スイッチ)を作業者が操作することにより、制御部Sが各開閉弁26,30,15,14,18及び切替弁9を自動的に駆動制御することについて説明する。まず、運転席内のPTOスイッチ(図示せず)を操作してエンジンとポンプ6とを接続し、ポンプ6を始動する。
[呼び水動作]
呼び水釦39をONすると、満水センサ11Aからの信号(満水信号)を制御部Sが受信していないこと(つまり、満水センサ11Aが検知した保持水量が設定された吸水不要量未満である場合)、及び、呼び水室10の保持水量が所定量以上であって呼び水が供給できる場合に発信される、呼び水センサ11Bからの信号(呼び水可能信号)を制御部Sが受信していることを条件として、制御部Sは、タンク弁14、前方放水弁26、後方放水弁18の3つの弁を閉じてから(図4A参照)、閉じ状態の呼び水弁15及び閉じ状態の吸水弁30を開放するとともに、第4の流路R4と第3の流路R3が連通するように切替弁9を切り替える(図4B参照)。なお、呼び水センサ11Bからの呼び水可能信号を、制御部Sが当初は受信しており、途中で受信しなくなった場合(呼び水室10内の水が供給中に無くなった場合)には、その時点で、呼び水の自動制御は中断する。このように切り替えることによって、切替弁9の切り替え時に、全ての口9A~9Dが連通したとしても、前方放水ノズル7から水が漏れてしまうことを防止できる。なお、閉じ状態の呼び水弁15及び閉じ状態の吸水弁30を開放する前に、切替弁9を切り替えたほうがより好ましい。また、後方放水弁18を閉じているので、後方放水ノズル8から水が漏れてしまうことも防止できる。この状態になると、呼び水が呼び水室10から第4の流路R4に流れてから、切替弁9を通って第3の流路R3へ流れる(図4C参照)。これにより、呼び水室10の水を4つの配管13,16,23,25内に充填することで4つの配管13,16,23,25内の空気抜きを行うことで、水の流動を迅速に行えるようにしている。
制御部Sは、呼び水弁15及び吸水弁30の開放と切替弁9の切り替え完了から所定時間経過するまで待ってから、呼び水をポンプ6側へ引き寄せるように(第4の口9Dを第2の口9Bに、第3の口を第1の口9Aにそれぞれ連通するように)切替弁9を切り替える。ポンプ6の駆動により、前方側の配管13,16,6A,6B,23,25に水が充填されることになる(図4D参照)。ポンプ6の駆動を継続することにより、貯水槽31からの水が、第3の流路R3、切替弁9、ポンプ6、第4の流路R4を通って呼び水室10を介してタンク5内に水が吸入される(図5C参照)。タンク5に水を吸入することにより満水センサ11Aからの満水信号を制御部Sが受信すると、停止動作(後述)に移行する。
前記のように所定時間(例えば20秒間)経過することによって、制御部Sは、前記4つの配管13,16,23,25の内部に水が充填されたと判断している。一方、呼び水釦39をONした時に、満水センサ11Aからの満水信号を制御部Sが受信していた場合、上記の呼び水による吸水配管への水の充填制御及びタンク5への水の吸入制御はなされない。
[吸水動作]
次に、吸入釦40を押すと、タンク5内へ水を吸入する吸入指令信号が出力される。この吸入指令信号を制御部Sが受信した時に、満水センサ11Aからの信号(満水信号)を制御部Sが受信していないことを条件として、前述したように、タンク弁14、前方放水弁26、後方放水弁18を閉じてから(図5A参照)、閉じ状態の呼び水弁15及び閉じ状態の吸水弁30を開放するとともに、第4の流路R4と第3の流路R3とがポンプ6を介して連通するように(第4の口9Dを第2の口9Bに、第3の口9Cを第1の口9Aにそれぞれ連通するように)切替弁9を切り替える(図5B参照)。このように切り替えることによって、切替弁9の切り替え時に、全ての口9A~9Dが連通したとしても、前方放水ノズル7から水が漏れてしまうことを防止できる。なお、閉じ状態の呼び水弁15及び閉じ状態の吸水弁30を開放する前に、切替弁9を切り替えたほうがより好ましい。また、後方放水弁18を閉じているので、後方放水ノズル8から水が漏れてしまうことも防止できる。この切替弁9の切り替えが完了すると、ポンプ6の駆動により、貯水槽31からの水が、第3の流路R3、切替弁9、ポンプ6、第4の流路R4を通って呼び水室10を介してタンク5内に水が吸入される(図5C参照)。タンク5に水を吸入することにより満水センサ11Aからの満水信号を制御部Sが受信すると、停止動作に移行する。一方、吸入指令信号を制御部Sが受信した時に、満水センサ11Aからの満水信号を制御部Sが受信していた場合、上記の吸入制御はなされない。
[停止動作]
前記吸入が完了すると、前記制御部Sは停止動作に移行する。具体的には、全ての弁である、タンク弁14、呼び水弁15、前方放水弁26、吸水弁30、後方放水弁18を制御部Sが閉じ操作する。この後、切替弁9を停止位置に切り替えて、停止動作が完了する。この場合も、全ての弁(タンク弁14、呼び水弁15、前方放水弁26、吸水弁30、後方放水弁18)が閉じられているため、切替弁9の切り替え時に、全ての口9A~9Dが連通したとしても、切替中に意図していないところから水が流出してしまうことを防止することができる。
なお、停止釦を更に設け、吸入の準備から満水センサ11Aの検知前までの間に停止釦を操作した際に停止動作を実行するようにしてもよい。制御部Sは、呼び水釦39がON操作されてからまたは吸入指令信号を受信してから切替弁9を停止位置に切り替え完了するまでの間、前記前側用操作スイッチ37による前方放水弁26の開閉操作を無視する構成にしておけば、前方放水弁26が開放されてタンク5内へ吸入する液体が第2の流路R2(図2参照)で吐出部(前方放水ノズル7)へ案内され、外部に流出することを防止できる。
本発明の一実施形態に係る散水車1の説明は以上であるが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。その他、各部の具体的構成についても前記実施形態に限られるものではない。
例えば、呼び水釦39をONした際、制御部Sは、満水センサ11A及び呼び水センサ11Bからの二つの信号に基づき呼び水動作の開始と不開始または中断(制御途中での中断)とを判断したが、満水センサ11Aからの信号のみに基づき判断するようにしてもよい。この場合、例えば、呼び水釦39がONされると満水センサ11Aからの満水信号を制御部Sが受信していなければ、制御部Sが弁の切り替え(呼び水室10からの呼び水の送り出し及び水源の水Wの吸水)を実行し、満水センサ11Aからの満水信号を制御部Sが受信していれば動作をなさないようにする。また、呼び水釦39をONした際(呼び水動作に関し)と、吸入釦40をONした際(吸水動作に関し)と、のいずれの場合にも、制御部Sは、満水センサ11Aの信号に基づき動作開始と不開始または中断(制御途中での中断)とを判断したが、いずれかひとつの場合においてのみ、制御部Sが判断するようにしてもよい。また、呼び水センサ11B自体を設けないこともできる。
また、前記実施形態では、走行用駆動源であるエンジン2の出力でポンプ6を駆動したが、走行用駆動源であるエンジン2とは別のエンジンや電動モータでポンプ6を駆動してもよい。
また、上記実施形態では、タンク5内の液体を吐出する又はタンク5内へ液体を吸入するための機構として渦巻式のポンプ6を用いたが、ダイヤフラム式・ギヤ式・ベーン式などの各種のポンプであってもよい。
また、前記実施形態では、吸水のための配管と放水のための配管とを兼用しているが、吸水や放水専用の配管をそれぞれタンク5に設けてもよい。
また、前記実施形態では、切替弁9として4方弁を用いたが、3方弁や5方弁以上の切替弁を用いてもよい。
1…散水車、2…エンジン、3…運転室、4…フレーム、5…タンク、5A…排出口、5B…呼び水口、6…ポンプ、6A,6B…配管、7…前方放水ノズル、8…後方放水ノズル、9…切替弁(4方弁)、9A…第1の口、9B…第2の口、9C…第3の口、9D…第4の口、10…呼水タンク(呼び水室)、11…水量センサ、11A…満水センサ、11B…呼び水センサ、12…吸水配管(第1タンク配管)、13…吸水配管(呼び水配管)、14…タンク弁、15…呼び水弁、16…吸水配管(合流配管)、17…第2タンク配管、18…後方放水弁、19,20…分岐配管、21…手動操作弁、22…リリーフ弁、23…吸水配管(配管、合流配管)、24…分岐配管、25…吸水配管(分岐配管)、26…前方放水弁、27,28…分岐配管、29…手動操作弁、30…吸水弁、31…貯水槽、32…ストレーナ、33…放水配管、34…放水口、35…放水弁、36…放水釦、37…前側用操作スイッチ、38…後側用操作スイッチ、39…自動呼水スイッチ(呼び水釦)、40…吸水操作スイッチ(吸入釦)、41…操作ボックス、251…固定配管、252…吸水ホース、R1…第1の流路、R2…第2の流路、R3…第3の流路、R4…第4の流路、R5…第5の流路、S…制御部、W…貯水槽の水

Claims (3)

  1. 車体に搭載され、内部に水を保持するタンクと、
    前記タンクに接続されていて、開閉可能な吸水弁を有する吸水配管と、
    前記吸水配管に接続され、前記タンク内の水を前記吸水配管に供給したあと前記吸水配管を通して前記タンクに水を送る吸水動作を行うポンプと、
    前記ポンプに前記吸水動作をさせる際に操作されることで前記タンク内へ水を吸入する吸入指令信号が出力される吸水操作スイッチと、
    前記タンクの保持水量を検知する水量センサと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記吸水操作スイッチが操作されたことに伴う前記吸入指令信号を受信した場合であって、かつ、前記受信の時点で前記水量センサが検知した前記保持水量が設定された吸水不要量以上である場合に、前記吸水動作を不実施とすることを特徴とする散水車。
  2. 前記制御部は、前記吸水動作を不実施とする際、前記ポンプの前記吸水動作をさせないことに加え、前記吸水弁を閉じることを特徴とする請求項1に記載の散水車。
  3. 前記タンク内の水とは別の水、又は、前記タンク内の水のうち一部を保持する呼水タンクと、
    前記呼水タンクが保持する水を前記吸水配管に移動させることを自動で行わせる際に操作される、自動呼水スイッチと、を更に備え、
    前記制御部は、前記自動呼水スイッチが操作された場合であって、かつ、前記水量センサが検知した前記保持水量が設定された吸水不要量未満である場合に、前記吸水配管に前記呼水タンクの水を送り、その後に前記ポンプを駆動させて前記吸水動作を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の散水車。
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