JP7401063B2 - 形状維持具、シャツ包装物、及びシャツ包装物の製造方法 - Google Patents

形状維持具、シャツ包装物、及びシャツ包装物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ドレスシャツやカジュアルシャツ等のシャツの形状を維持する形状維持具及び当該形状維持具を使用したシャツ包装物及びシャツ包装物の製造方法に関するものである。
従来からシャツ製品は、プラスチック製の台紙等の形状維持具によって所定の姿勢に折り畳まれ、その状態で透明な包装袋に入れて包装されて販売や展示、運搬、保管されることが多い。
近年、環境への配慮から、できる限りプラスチックごみの発生を抑制する取り組みがなされており、シャツの包装にもこの取り組みが広がっている。
そこで、例えば特許文献1では、プラスチックの代わりに厚紙を形状維持具として使用することが提案されており、背当て部21と、背当て部21に対して折り返され裾固定部29を有する保持板部23と、背当て部21から突出した襟差し込み部25と、背当て部21に上端が接続され上端を基準に開く押さえ片28を有する形状維持具が開示されている。
特許文献1の形状維持具は、襟差し込み部25をシャツの襟に差し込み、シャツの後身頃の上部に背当て部21の中心位置を合わせ、シャツの左側部分を背当て部21の左縁に沿って幅方向に背当て部21の背面側に折り返し、背当て部21の背面側に位置した左袖をさらに背当て部21の右縁で折り畳む。同様に、シャツの右側部分を背当て部21の右縁に沿って幅方向に背当て部21の背面側に折り返し、背当て部21上で背面側に位置した右袖を折り畳む。そして、保持板部23を下方に折り曲げてシャツの背面側に位置させ、シャツの裾部を背当て部21の下縁に沿って折り返し、シャツの裾部を保持板部23に設けられた裾固定部29に挿入して折り畳む。こうすることで、材質に厚紙を使用した場合でも、シャツを所定の形状に維持している。
また、特許文献1の形状維持具は、裾固定部29に片持ち状に支持され開閉可能なフラップ231が設けられており、シャツの裾部を裾固定部29に挿入した状態でフラップ231が裾部の一部に覆い被さり、裾固定部29に差し込んだ裾部の一部が膨らむのを阻止できる。
特許第6245553号公報
しかしながら、特許文献1に記載の形状維持具は、フラップ231が裾部の一部に覆い被さって裾部の一部が膨らむことを防止するので、フラップ231の大きさによっては、フラップ231がシャツに対して下側に位置する姿勢にすると、フラップ231が裾部の一部から離れる方向に垂れ下がる可能性がある。このような場合、包装袋への収容時や包装物の移動時に、フラップ231が裾部の一部から離れ、裾保持部からシャツの裾部がずれて裾部が裾保持部から外れてしまう可能性が考えられる。
また、特許文献1に記載の形状維持具は、袖を押さえるための押さえ片28が形成されており、この押さえ片28は、袖の一部を引っ掛けて固定するために、背当て部21との接続部分に返し加工が施されて係止部27,27が形成されている。
通常、シャツの種類(例えば、シャツの製造会社等)によって肩や袖の位置が異なるので、特許文献1に記載の形状維持具を製造する場合、シャツの種類に合わせて、襟差し込み部25の切り起こしによる開口部分と押さえ片28及び係止部27,27の相対位置を決定することになる。そのため、シャツの種類によっては、係止部27,27の端部の位置が当該開口部分に極めて近接することがあり得る。
ここで、特許文献1に記載の形状維持具は、この係止部27,27が押さえ片28側から襟差し込み部25側に向かって延びている。そのため、特許文献1に記載の形状維持具は、係止部27,27を設けない場合に比べて、係止部27,27の端部が襟差し込み部25の切り起こしによる開口部分に近づく。
その結果、特許文献1に記載の形状維持具は、シャツの種類によって、包装袋への収容時や包装物の移動時に、袖の膨らみによって当該係止部27,27の端部と当該開口部分の間に局所的に荷重がかかりやすくなり、厚紙を使用しても係止部27,27の端部を起点に破れてしまう可能性が考えられる。
さらに、特許文献1に記載の形状維持具は、保持板部23と背当て部21を2つ折りにし、シャツを保持板部23と背当て部21との間に挟んで使用される。しかしながら、厚手のシャツなどの場合には、シャツの膨らみによっては、保持板部23が背当て部21に対して相対的に開いてしまい、シャツの裾部が保持板部23から外れてしまう可能性が考えられる。
このように、特許文献1に記載の形状維持具は、プラスチックを使用せず、厚紙を使用しているため、環境適合性に優れているものの、シャツの種類等によっては、上記した問題が生じる可能性が考えられ、よりシャツの形状を安定して維持するという観点から更なる改良の余地があった。
そこで、本発明は、上記した問題の一つを解消するものであり、従来に比べて、シャツの形状を安定して維持可能な形状維持具及びシャツ包装物を提供することを目的とする。また、本発明は、包装時にシャツの形状を安定し、包装が容易なシャツ包装物の製造方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、板紙状体を折り曲げて構成され、シャツを所定の形状に維持する形状維持具であって、本体部と、前記本体部から折り返された裾保持部と、前記本体部から張り出した衿差し込み部を有し、前記衿差し込み部は、前記シャツの台衿と衿羽根の間に挿入することで、前記シャツに対する前記本体部の位置を固定可能であり、前記裾保持部は、前記シャツの裾部を挿通可能な裾挿通孔と、前記裾挿通孔に前記裾の一部を挿通させた状態で前記シャツの前記裾部側の部分を挟持する2つの裾挟持部を備えており、前記2つの裾挟持部は、間隔を空けて並んでおり、前記2つの裾挟持部の間に前記裾部側の部分を配置し、前記2つの裾挟持部で前記裾部側の部分の縁を挟持可能であることを特徴とする形状維持具である。
すなわち、本発明は、板紙状体を折り曲げて構成され、シャツを所定の形状に維持する形状維持具であって、本体部と、前記本体部から折り返された裾保持部と、前記本体部から張り出した衿差し込み部を有し、前記衿差し込み部は、前記シャツの台衿と衿羽根の間に挿入することで、前記シャツに対する前記本体部の位置を固定可能であり、前記裾保持部は、前記シャツの裾部を挿通可能な裾挿通孔と、前記裾挿通孔に前記裾の一部を挿通させた状態で前記シャツの前記裾部側の部分を挟持する裾挟持部を備えている。
ここでいう「板紙状体」とは、板紙状の部材をいい、ある程度厚みがあって剛性を有するものである。「板紙状体」としては、例えば、ボール紙や厚紙(板紙)、生分解性プラスチック紙等であってもよい。
ここでいう「挟持」とは、挟んだ状態で支持されることをいう。
本発明の構成によれば、裾挿通孔に裾部を挿通させた状態で裾部側の部分を挟持する裾挟持部を備えているので、包装袋への収容時や包装物の移動時に、シャツの裾部側の部分が裾挿通孔から外れにくく、シャツを所定の形状に維持できる。そのため、シャツの形状を安定して維持可能である。
上記の発明は、前記裾保持部は、間隔を空けて並んだ2つの裾挟持部を有し、前記2つの裾挟持部の間に前記裾部側の部分を配置し、前記2つの裾挟持部で前記裾部側の部分の縁を挟持可能である。
本発明の構成によれば、シャツの裾部側の部分の縁を2つの裾挟持部によって挟持可能であるので、2つの裾挟持部の並ぶ方向にシャツの裾部側の部分を広げた状態で保持できる。そのため、シャツにしわができにくい。
請求項に記載の発明は、板紙状体を折り曲げて構成され、シャツを所定の形状に維持する形状維持具であって、本体部と、前記本体部から折り返された裾保持部と、前記本体部から張り出した衿差し込み部を有し、前記衿差し込み部は、前記シャツの台衿と衿羽根の間に挿入することで、前記シャツに対する前記本体部の位置を固定可能であり、前記裾保持部は、前記シャツの裾部を挿通可能な裾挿通孔と、前記裾挿通孔に前記裾の一部を挿通させた状態で前記シャツの前記裾部側の部分を挟持する裾挟持部を備えており、前記衿差し込み部は、前記本体部に対して切り起こされて形成されており、前記本体部は、前記衿差し込み部に隣接する開口部を有し、前記開口部は、少なくとも一部が前記衿差し込み部の切り起こしにより形成されており、前記裾保持部は、前記本体部からの相対的な移動を係止する係止部を備え、前記係止部は、前記裾挿通孔の内側に設けられ、第1係止片を有し、前記第1係止片は、前記本体部の前記開口部と係合可能であって、展開したときに前記本体部の中心軸上に前記衿差し込み部と並ぶことを特徴とする形状維持具である。
すなわち、本発明は、前記衿差し込み部は、前記本体部に対して切り起こされて形成されており、前記本体部は、前記衿差し込み部に隣接する開口部を有し、前記開口部は、少なくとも一部が前記衿差し込み部の切り起こしにより形成されており、前記裾保持部は、前記本体部からの相対的な移動を係止する係止部を備え、前記係止部は、前記裾挿通孔の内側に設けられ、第1係止片を有し、前記第1係止片は、前記本体部の前記開口部と係合可能であって、展開したときに前記本体部の中心軸上に前記衿差し込み部と並ぶ。
本発明の構成によれば、衿差し込み部の切り起こしによる開口部の縁を第1係止片の係合に使用しているので、本体部に第1係止片と係合させるための穴や係合片を別途設ける必要がない。そのため、コストを低減できる。
請求項に記載の発明は、前記第1係止片は、最大幅が前記衿差し込み部の基端部の幅よりも広い、請求項に記載の形状維持具である。
本発明の構成によれば、第1係止片の幅が衿差し込み部の基端部の幅よりも広いので、剛性が高くて第1係止片が破れにくく、より確実に係合できる。
請求項に記載の発明は、前記係止部は、第2係止片と、第3係止片を有し、前記第2係止片と前記第3係止片は、前記第1係止片を挟んで並んでおり、前記第2係止片と前記第3係止片は、それぞれの延長線が互いに交差する方向に延びている、請求項又はに記載の形状維持具である。
本発明の構成によれば、第2係止片と第3係止片が異なる2方向で係止するので、本体部に対して裾保持部がずれにくく、より外れにくい。
請求項に記載の発明は、袖押さえ部を有し、前記袖押さえ部は、正面視したときに前記衿差し込み部側に前記本体部との接続部を有し、前記本体部によって片持ち状に支持されており、前記袖押さえ部と前記本体部は、前記接続部とは異なる部分が切り目によって分けられており、前記切り目は、前記袖押さえ部の外周の大部分を囲むように延びており、前記切り目は、前記接続部より前記衿差し込み部側に位置する部分があることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の形状維持具である。
ここでいう「大部分」とは、基準に対して50%超過の範囲をいい、「外周の大部分」とは、外周の50%超過の範囲をいう。
本発明の構成によれば、切り目に衿差し込み部側に位置する部分があるので、当該部分がシャツの袖と引っ掛かりやすく、シャツがずれにくい。
請求項に記載の発明は、前記切り目は、両端部が互いに近接する方向を向いており、前記切り目は、両端部に丸孔が形成されていることを特徴とする請求項に記載の形状維持具である。
本発明の構成によれば、切り目の端部が丸孔加工されているため、応力が分散され、切り目から裂けにくい。
請求項に記載の発明は、前記衿差し込み部は、前記本体部に対して切り起こされて形成されており、前記本体部は、前記衿差し込み部に隣接する開口部を有し、前記開口部は、少なくとも一部が前記衿差し込み部の切り起こしにより形成されており、前記切り目は、切り目本体と、返し部を有し、前記切り目本体は、前記袖押さえ部の外周の大部分を囲むように延び、両端部が互いに近接する方向を向いており、前記返し部は、円弧状であって、前記切り目本体の端部から前記開口部とは反対側に延びていることを特徴とする請求項に記載の形状維持具である。
本発明の構成によれば、開口部と切り目の距離を大きく確保することができ、切り目から開口部に向かう亀裂や破れが発生しにくい。
請求項に記載の発明は、前記切り目は、前記接続部の延び方向に隣接する2つの角部を有し、前記2つの角部は、丸まっていることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の形状維持具である。
本発明の構成によれば、接続部側の角部が丸まっているため、角部が直角の場合に比べてシャツとの摩擦抵抗を大きくでき、シャツがずれにくい。
請求項に記載の発明は、板紙状体を折り曲げて構成され、シャツを所定の形状に維持する形状維持具であって、本体部と、前記本体部から折り返された裾保持部と、前記本体部から張り出した衿差し込み部を有し、前記衿差し込み部は、前記シャツの台衿と衿羽根の間に挿入することで、前記シャツに対する前記本体部の位置を固定可能であり、前記衿差し込み部は、前記本体部に対して切り起こされて形成されており、前記本体部は、前記衿差し込み部に隣接する開口部を有し、前記開口部は、少なくとも一部が前記衿差し込み部の切り起こしにより形成されており、前記裾保持部は、前記シャツの裾部を挿通可能な裾挿通孔と、前記本体部からの相対的な移動を係止する係止部を備え、前記係止部は、前記裾挿通孔の内側に設けられ、第1係止片を有し、前記第1係止片は、前記本体部の前記開口部と係合可能であって、展開したときに前記本体部の中心軸上に前記衿差し込み部と並ぶことを特徴とする形状維持具である。
本発明の構成によれば、衿差し込み部の切り起こしによる開口部の縁を第1係止片の係合に使用しているので、本体部に第1係止片と係合させるための穴や係合片を別途設ける必要がない。そのため、コストを低減できる。
上記した発明は、板紙状体を折り曲げて構成され、シャツを所定の形状に維持する形状維持具であって、本体部と、前記本体部から折り返された裾保持部と、前記本体部から張り出した衿差し込み部と、袖押さえ部を有し、前記衿差し込み部は、前記シャツの台衿と衿羽根の間に挿入することで、前記シャツに対する前記本体部の位置を固定可能であり、前記裾保持部は、前記シャツの裾部を挿通可能な裾挿通孔を備えており、前記袖押さえ部は、正面視したときに前記衿差し込み部側に前記本体部との接続部を有し、前記本体部によって片持ち状に支持されており、前記袖押さえ部と前記本体部は、前記接続部とは異なる部分が切り目によって分けられており、前記切り目は、前記袖押さえ部の外周の大部分を囲むように延びており、前記切り目は、前記接続部より前記衿差し込み部側に位置する部分があってもよい
の構成によれば、切り目に衿差し込み部側に位置する部分があるので、当該部分がシャツの袖と引っ掛かりやすく、シャツがずれにくい。
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至のいずれか1項に記載の形状維持具と、前記シャツと、包装袋を有し、前記包装袋内に前記形状維持具が取り付けられた前記シャツが配されていることを特徴とするシャツ包装物である。
本発明の構成によれば、包装後においてシャツの形状を安定して維持可能である。
請求項11に記載の発明は、請求項乃至のいずれか1項に記載の形状維持具を前記シャツに取り付け、包装袋で包装するシャツ包装物の製造方法であって、前記衿差し込み部を前記シャツの台衿と衿羽根の間に挿入する位置合わせ工程と、前記シャツの後身頃に前記本体部を重ね、前記本体部に沿って前記シャツの前身頃を前記シャツの袖ととともに前記本体部側に折り返す折り返し工程と、前記前身頃の折り返し部分の一部を前記袖押さえ部で覆う袖固定工程と、前記シャツの前記裾部を前記裾保持部の前記裾挿通孔に挿通させる裾固定工程を含み、前記裾固定工程において、前記シャツの前記裾部側の部分を前記裾挟持部に挟持させる工程を含むことを特徴とするシャツ包装物の製造方法である。
本発明の構成によれば、形状が安定し、包装が容易である。
本発明の形状維持具及びシャツ包装物によれば、シャツの形状を安定して維持可能である。
本発明のシャツ包装物の製造方法によれば、形状が安定し、シャツの包装が容易である。
本発明の第1実施形態に係る包装物を模式的に示した正面図である。 図1の包装物を背面側からみた分解斜視図である。 図2の包装物の要部の側面図である。 図2のシャツを展開したときの説明図であり、(a)は正面図を表し、(b)は背面図を表す。 図2の形状維持具の正面図である。 図2の形状維持具の背面図である。 図2の形状維持具を展開したときの正面図である。 図1の包装物の製造方法の説明図であり、(a)は位置合わせ工程後の背面図であり、(b)は第1折り返し工程前の背面図である。 図1の包装物の製造方法の説明図であり、(a)は第1折り返し工程後の背面図であり、(b)は第2折り返し工程前の背面図である。 図1の包装物の製造方法の説明図であり、(a)は袖固定工程後の背面図であり、(b)は裾固定工程前の背面図である。 図1の包装物の製造方法の説明図であり、(a)は裾固定工程時の背面図であり、(b)は裾保持部固定工程時の背面図である。 本発明の他の実施形態に係る裾保持部の説明図であり、(a)は裾挿通孔に凹凸を形成した場合の展開図であり、(b)は裾挿通孔に凹部を形成した場合の展開図である。 本発明の他の実施形態に係る形状維持具の正面図である。 本発明の他の実施形態に係る形状維持具の正面図である。 本発明の他の実施形態に係る形状維持具を展開したときの正面図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、各部位の位置関係については、図5を基準とする。すなわち、シャツ包装物1を正面視したときを基準とし、衿差し込み部31側を上、位置合わせ部57側を下とする。
本発明の第1実施形態のシャツ包装物1は、図1,図2のように、包装袋2内に、主にシャツ3と形状維持具5が収容されたものである。
包装袋2は、図2のように、内部に収容空間10を備えた透明な袋であり、外部から収容空間10内が視認可能となっている。
シャツ3は、図4のように、長袖のドレスシャツである。シャツ3は、従来のシャツと同様、主要構成部位として、前身頃20a,20bと、後身頃21と、肩ヨーク22と、袖部23a,23bと、衿部25を備え、これらの各部分が裁断した布状の生地を縫製することで形成されている。また、衿部25は、台衿27と衿羽根28を備えている。
形状維持具5は、一枚の板紙状体で構成され、所定の形状に加工された板紙状体を折り曲げて形成されたものである。
形状維持具5を構成する板紙状体としては、特に限定されるものではなく、例えば、厚紙やボール紙、生分解性プラスチック紙等が使用できる。
形状維持具5は、図5,図6のように、本体部30と、衿差し込み部31と、裾保持部32と、袖押さえ部33を備えている。
本体部30は、図7のように形状維持具5を展開したときに、接続部50と、厚み調整辺49a,49bと、傾斜辺51a,51bと、幅調整辺52a,52bと、裾調整辺53を備えた外郭形状をもち、中央側に衿差し込み部31の外形に沿って切り抜かれた開口部55を有している。
接続部50は、図7のように、衿差し込み部31や裾保持部32を接続する部分である。
厚み調整辺49a,49bは、接続部50と傾斜辺51a,51b間に厚み方向に距離を形成し、本体部30と裾保持部32との間にシャツ3を挟む空間を形成する部位である。
傾斜辺51a,51bは、接続部50の両端部から幅調整辺52a,52bに向かって傾斜した辺である。すなわち、本体部30は、傾斜辺51a,51bによって接続部50側から裾調整辺53側に向かうにつれて幅が広がっている。
傾斜辺51a,51bは、シャツ3の肩ヨーク22の縁に沿った形状となっている。
傾斜辺51a,51bの傾斜角度は、特に限定されるものではなく、シャツ3の肩ヨーク22の縁の形状によって適宜変更できる。
幅調整辺52a,52bは、図5のように、横方向Xに対向し、縦方向Yに互いに平行に延びた縦辺であり、縦方向Yの中間部であって上端部近傍に摩擦形成部56a,56bをそれぞれ備えている。
ここでいう「中間部」とは、端部間の部分であって、端部以外の部分である。
裾調整辺53は、本体部30の下側縁を構成し、横方向Xに延びた横辺であり、横方向Xの中央位置(中心軸C上)に位置合わせ部57を備えている。
摩擦形成部56a,56bは、シャツ3のずれを防止する鋸歯状の部位であり、図7のように、直角三角形状の複数の歯部58が形成されている。各歯部58は、一辺が接続され、斜辺が下側を向いており、他辺が一辺に対して直交している。すなわち、摩擦形成部56a,56bは、上方側へのシャツ3の移動を許容し、下方側へのシャツ3の移動を規制可能となっている。
開口部55は、図5,図7のように、衿差し込み部31の切り起こしにより一部又は全部が形成された開口である。
開口部55は、図7のように、下側(袖押さえ部33側)の開口縁に第1縁部65と、第2縁部66,67を有している。
第1縁部65は、第1係止片75と係合可能な部位であり、横方向Xに直線状に延びた開口縁である。
第2縁部66,67は、係止片76,77と係合可能な部位である。第2縁部66,67は、横方向Xにおいて第1縁部65を間に挟み、第1縁部65に対して開口部55の内側に突出した突出片である。
衿差し込み部31は、図5のように、台衿27と衿羽根28の間に挿入され、衿部25に固定する部位であり、本体部30から上方に向かって張り出している。衿差し込み部31は、基端部側(本体部30側)にくびれ(狭窄部)が形成されており、基端部側から先端部側に向けて幅が広がっている。
袖押さえ部33は、図7のように、正面視したときに略四角形状の部位であり、上部側(衿差し込み部31側)に接続部54を有する。袖押さえ部33は、接続部54が本体部30に接続され、回動可能に片持ち状に支持されている。
図5に示される袖押さえ部33の長さL1は、5cm以上10cm以下であることが好ましい。
この範囲であれば、袖部23a,23bを押さえるにあたって十分な自重を確保しつつ、包装作業の邪魔になりにくい。
袖押さえ部33は、図7のように、本体部30と接続部54とは異なる部分が切り目60によって分かれている。本実施形態では、袖押さえ部33は、接続部54にのみ接続され、残部が切り目60によって本体部30から分割されている。
切り目60は、袖押さえ部33の外周の大部分を囲むように延び、両端部が互いに近接する方向を向いている。
切り目60は、両端部が丸孔加工されており、丸孔部61a,61bが形成されている。
切り目60は、図7のように、横辺62a~62cと縦辺63a,63bを備え、各辺62a~62c,63a,63bによって4つの角部59a~59dが形成されており、各角部59a~59dが丸まっている。
接続部54の延び方向(横方向X)に隣接する上部側角部59a,59bは、下部側角部59c,59dに比べて丸みが緩やかであり、曲率が小さい。
切り目60は、図7のように、丸孔部61a,61bの開口により、丸孔部61a,61bの底部(下部)よりも衿差し込み部31側に位置する部分があり、一部が上に凸となっている。すなわち、切り目60の上端側の辺たる横辺62a,62bには、凸部68,68が形成されている。
裾保持部32は、図2,図3のように、シャツ3の着丈方向の裾部24を挿通可能な裾挿通孔70を備えている。
裾挿通孔70は、図5,図6のように、横方向Xに延びた溝であり、係止部71と、裾挟持部72a,72bを備えている。
係止部71は、図5のように、裾挿通孔70の上側辺に第1係止片75と、第2係止片76と、第3係止片77を備えている。
第1係止片75は、接続部50に沿った幅をもち、裾挿通孔70から突出した突出片である。
第2係止片76及び第3係止片77は、傾斜辺51a,51bに沿って幅をもち、裾挿通孔70から斜めに突出した突出片である。
第2係止片76及び第3係止片77は、横方向Xにおいて第1係止片75を挟んで対向しており、その延長線上が互いに交差している。
裾挟持部72a,72bは、シャツ3の裾部24の一部を挟持する部位であり、図7のように、裾挿通孔70の横方向Xの両端部に設けられている。すなわち、裾挟持部72a,72bは、横方向Xにおいて間隔を空けて並んでいる。
裾挟持部72a,72bは、スリット78a,78bによって縁が形成されている。
スリット78a,78bは、略円弧状に延びており、外側端部が丸孔加工され、丸孔部79a,79bが形成されている。
裾保持部32は、図6に示される裾挿通孔70の縁から先端部までの長さL2が5cm以上9cm以下であることが好ましい。
この範囲であれば、裾保持部32が邪魔になりにくく、裾保持部32の重さにより裾保持部32が捲れにくい。
ここで、形状維持具5を展開した状態の各部位の位置関係について説明する。
形状維持具5は、図7のように、展開したときに、各主要部位が本体部30の中心軸Cを基準に左右対称となっている。衿差し込み部31と裾保持部32と袖押さえ部33は、それぞれ本体部30の中心軸C上に並んでいる。
第1係止片75は、接続部50を挟んで衿差し込み部31と反対側に位置しており、縦方向Y(幅方向に対する直交方向)において、衿差し込み部31と直線状に並んでいる。
第1係止片75は、最大幅が衿差し込み部31の基端部の幅(接続部50側の幅)よりも広いことが好ましい。
開口部55は、衿差し込み部31が収まっている。開口部55は、第1縁部65が裾挿通孔70の第1係止片75と中心軸C上に並んでおり、第2縁部66,67が開口部55の横方向Xの外側に位置している。
続いて、本発明のシャツ包装物1の製造方法について、各部位の位置関係ともに説明する。
まず、あらかじめボタンを留めたシャツ3の台衿27と衿羽根28の間及び台衿27の内側に図示しない衿補強部材を入れて衿の形状を整える。続いて、図8(a)のように、台衿27と衿羽根28の形状を保持した状態で台衿27と衿羽根28の間に衿差し込み部31を挿入し、後身頃21の上部及び肩ヨーク22に本体部30を重ねる(位置合わせ工程)。そして、衿差し込み部31が挿入された状態で裾保持部32を折り返して延ばし、開口部55を開放させる。
このとき、位置合わせ工程では、シャツ3の正中線が中心軸C上に位置する位置合わせ部57と重なるように後身頃21の上部及び肩ヨーク22上に本体部30を載置する。
続いて、図8(b)のように、一方の袖部23aを後身頃21側に折り返して一部を本体部30の背面側と重ね、一方の袖部23aとは反対側の前身頃20bを本体部30の幅調整辺52bに沿って折り返し、後身頃21及び肩ヨーク22の一部を本体部30に重ねる(第1折り返し工程)。
続いて、図9(a)のように、切り目60の丸孔部61bに肩ヨーク22の端部を引っ掛けて袖押さえ部33を前身頃20bの折り返し部分に重ね、袖押さえ部33で袖部23b及び後身頃21を挟む。そして、袖部23bを裏側(本体部30とは反対側)に折り返す。
続いて、図9(b)のように、本体部30の幅調整辺52aに沿って前身頃20aごと折り返して、切り目60の丸孔部61aに肩ヨーク22の端部を引っ掛けて後身頃21及び肩ヨーク22の一部を本体部30に重ねる(第2折り返し工程)。そして、図10(a)のように、袖押さえ部33を前身頃20aの折り返し部分に重ね、袖押さえ部33により袖部23b及び後身頃21を挟んで固定する(袖固定工程)。
このとき、袖押さえ部33は、本体部30に片持ち状に支持されており、前身頃20a,20bと袖部23a,23bの厚みにより反っており、その復元力により、前身頃20a,20bと袖部23a,23bを本体部30側に押さえつけている。
続いて、裾保持部32を後身頃21側に折り返し、あらかじめシャツ3の裾部24を折り返して折り目を形成しておく。そして、図10(b)のように、本体部30の裾調整辺53に沿って折り返し、図3のように、さらにシャツ3の裾部24の部分を折り返して裾部24の一部を裾保持部32の裾挿通孔70に挿通させる(裾固定工程)。
このとき、図11(a)のように、裾挟持部72a,72bと裾挿通孔70の縁との間を通過させ、裾挟持部72a,72bによって裾部24の幅方向の両端部を挟持させる。
そして、図11(b)のように、開口部55に各係止片75~77を通過させて各係止片75~77を開口部55の縁部65~67に係合させ、裾保持部32の本体部30からの離反を防止する(裾保持部固定工程)。
シャツ3への形状維持具5の取り付けが完了すると、必要に応じて図示しない袖固定部材を取り付け、包装袋2の収容空間10にシャツ3及び形状維持具5を収容させ、シャツ3を密閉する。
第1実施形態のシャツ包装物1によれば、形状維持具5によってシャツ3が包装袋2内で姿勢が維持されるため、シャツ3を型崩れさせずに販売や展示、運搬、保管等ができる。
第1実施形態の形状維持具5によれば、裾保持部32にシャツ3の裾部24側の部分を挟持する裾挟持部72a,72bを有する。すなわち、裾挿通孔70に裾部24を挿通させて裾部24側の部分を裾挟持部72a,72bに挟持させることで、シャツ3の裾部24が緩むことなく、シャツ3の形状を維持できる。
第1実施形態の形状維持具5によれば、本体部30の衿差し込み部31が切り起こされた開口部55の縁を裾保持部32と本体部30の係合に使用する。そのため、本体部30と裾保持部32との係合部を別途設ける必要がなく、コストを低減できる。
第1実施形態の形状維持具5によれば、袖押さえ部33を構成する切り目60の両端部がともに近接方向を向いており、丸孔部61a,61bが形成されている。そのため、袖押さえ部33で前身頃20a,20b及び袖部23a,23bを挟んでも丸孔部61a,61bにより応力が分散され、切り目60の端部から本体部30が破れにくい。
また、第1実施形態の形状維持具5によれば、返し加工とは異なり、切り目60が蛇行せずに延びているため、袖押さえ部33の位置をより衿差し込み部31側に近接させることができる。言い換えると、袖部23a,23bの位置制約の中で開口部55の縁との距離を広げることができる。そのため、切り目60の端部から破れにくい。
第1実施形態の形状維持具5によれば、幅調整辺52a,52bに摩擦形成部56a,56bが形成されているため、包装時にシャツ3が上下にずれにくく、型崩れしにくい。
第1実施形態のシャツ包装物1の製造方法によれば、形状維持具5によってシャツ3が所定の形状に維持されるので、包装袋2の収容空間10に形状維持具5が取り付けられたシャツ3を入れる際に、シャツ3の型が崩れにくく、包装袋2に入れやすい。そのため、容易にシャツ包装物1を製造できる。
上記した実施形態では、裾挿通孔70に裾挟持部72a,72bを設け、裾挟持部72a,72bで裾部24側の部分を挟持させることで裾挿通孔70内でのシャツ3の裾部24の移動を防止したが、本発明はこれに限定されるものではない。図12(a)のように裾挿通孔70の開口縁に凹凸90を設けることで裾挿通孔70内での裾部24側の部分の移動を防止してもよい。
また、図12(b)のように裾挿通孔70の開口縁に凹部91を設けることで裾挿通孔70内での裾部24側の部分の移動を防止してもよい。
上記した実施形態では、傾斜辺51a,51bを直線状としていたが、本発明はこれに限定されるものではない。傾斜辺51a,51bの形状はシャツ3の肩ヨーク22の形状に伴って適宜変更できる。
上記した実施形態では、幅調整辺52a,52bは、直線状であったが、本発明はこれに限定されるものではない。図13のように幅調整辺52a,52bの一部分が曲線状となっていてもよい。
上記した実施形態では、袖押さえ部33は、略四角形状であったが、本発明はこれに限定されるものではない。図14のように、接続部54に対して上方に張り出した張り出し部95a,95bを設けてもよい。こうすることで、シャツ3と袖押さえ部33の接触面積を大きくでき、シャツ3をずれにくくできる。また、図14のように張り出し部95a,95bを縦辺63a,63bから横方向Xの外側に張り出させてもよい。
上記した実施形態では、摩擦形成部56a,56bを構成する歯部58は、斜辺が下側を向く直角三角形状であったが、本発明はこれに限定されるものではない。歯部58は、斜辺が上側を向く直角三角形状であってもよいし、歯部58は、他の三角形状、例えば、図15のように正三角形状であってもよい。
上記した実施形態では、切り目60の両端部に丸孔部61a,61bが形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。丸孔部61a,61bの代わりに図15のように開口部55から離反する方向に延びた返し加工がされていてもよい。
同様に、上記した実施形態では、裾挟持部72a,72bの縁を形成するスリット78a,78bは、外側端部に丸孔部79a,79bが形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。丸孔部79a,79bの代わりに図15のように裾保持部32の縁から離反する方向に延びた返し加工がされていてもよい。
図15に示される形状維持具105は、切り目60が切り目本体100と返し部101a,101bで構成されている。
切り目本体100は、袖押さえ部33の外周の大部分を囲むように延び、両端部が互いに近接する方向を向いている。
返し部101a,101bは、切り目本体100の延び方向の端部から「U」字状に切り返され、円弧状、具体的には半円状に延びている。
返し部101a,101bは、縦方向Yにおいて袖押さえ部33の中央側、すなわち、開口部55とは反対側に延びている。また、返し部101a,101bは、横方向Xにおいて、両端部が外側を向いている。
このように、切り目本体100の端部に返し加工を施すことで、切り目本体100の横辺62a,62bが切り目60の構成部位の中で最も開口部55に近くなり、開口部55と横辺62a,62bの間の距離を大きく確保することができる。その結果、返し部101a,101bを起点とする開口部55への亀裂や破れの発生を抑制できる。
また、切り目60は、返し部101a,101bにより、横辺62a,62bの位置が接続部54の位置よりも衿差し込み部31側に位置しており、凸部168,168が形成されている。そのため、シャツ3の袖部23a,23bと引っ掛かりやすく、シャツ3がずれにくい。
さらに、図15に示される形状維持具105は、スリット78a,78bがスリット本体120a,120bと返し部121a,121bで構成されている。
スリット本体120a,120bは、裾挟持部72a,72bの縁を構成し、略円弧状に延びた部位である。
返し部121a,121bは、スリット本体120a,120bの延び方向の端部から「U」字状に切り返され、円弧状、具体的には半円状に延びている。
返し部121a,121bは、横方向Xにおいて裾挟持部72a,72bの中央側に延びており、縦方向Yにおいて接続部50とは反対側に向かって延びている。
上記した実施形態では、シャツ3として長袖のドレスシャツの場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。シャツ3は、カジュアルシャツであってもよい。また、半袖のシャツであってもよい。
上記した実施形態は、本発明の技術的範囲に含まれる限り、各実施形態間で各構成部材を自由に置換や付加できる。
1 シャツ包装物
2 包装袋
3 シャツ
5,105 形状維持具
20a,20b 前身頃
23a,23b 袖部
24 裾部
25 衿部
27 台衿
28 衿羽根
30 本体部
31 衿差し込み部
32 裾保持部
33 袖押さえ部
50 接続部
54 接続部
55 開口部
60 切り目
61a,61b 丸孔部
70 裾挿通孔
71 係止部
72a,72b 裾挟持部
75 第1係止片
76 第2係止片
77 第3係止片
101a,101b 返し部

Claims (11)

  1. 板紙状体を折り曲げて構成され、シャツを所定の形状に維持する形状維持具であって、
    本体部と、前記本体部から折り返された裾保持部と、前記本体部から張り出した衿差し込み部を有し、
    前記衿差し込み部は、前記シャツの台衿と衿羽根の間に挿入することで、前記シャツに対する前記本体部の位置を固定可能であり、
    前記裾保持部は、前記シャツの裾部を挿通可能な裾挿通孔と、前記裾挿通孔に前記裾の一部を挿通させた状態で前記シャツの前記裾部側の部分を挟持する2つの裾挟持部を備えており、
    前記2つの裾挟持部は、間隔を空けて並んでおり、
    前記2つの裾挟持部の間に前記裾部側の部分を配置し、前記2つの裾挟持部で前記裾部側の部分の縁を挟持可能であることを特徴とする形状維持具。
  2. 板紙状体を折り曲げて構成され、シャツを所定の形状に維持する形状維持具であって、
    本体部と、前記本体部から折り返された裾保持部と、前記本体部から張り出した衿差し込み部を有し、
    前記衿差し込み部は、前記シャツの台衿と衿羽根の間に挿入することで、前記シャツに対する前記本体部の位置を固定可能であり、
    前記裾保持部は、前記シャツの裾部を挿通可能な裾挿通孔と、前記裾挿通孔に前記裾の一部を挿通させた状態で前記シャツの前記裾部側の部分を挟持する裾挟持部を備えており、
    前記衿差し込み部は、前記本体部に対して切り起こされて形成されており、
    前記本体部は、前記衿差し込み部に隣接する開口部を有し、
    前記開口部は、少なくとも一部が前記衿差し込み部の切り起こしにより形成されており、
    前記裾保持部は、前記本体部からの相対的な移動を係止する係止部を備え、
    前記係止部は、前記裾挿通孔の内側に設けられ、第1係止片を有し、
    前記第1係止片は、前記本体部の前記開口部と係合可能であって、展開したときに前記本体部の中心軸上に前記衿差し込み部と並ぶことを特徴とする形状維持具。
  3. 前記第1係止片は、最大幅が前記衿差し込み部の基端部の幅よりも広い、請求項に記載の形状維持具。
  4. 前記係止部は、第2係止片と、第3係止片を有し、
    前記第2係止片と前記第3係止片は、前記第1係止片を挟んで並んでおり、
    前記第2係止片と前記第3係止片は、それぞれの延長線が互いに交差する方向に延びている、請求項又はに記載の形状維持具。
  5. 袖押さえ部を有し、
    前記袖押さえ部は、正面視したときに前記衿差し込み部側に前記本体部との接続部を有し、前記本体部によって片持ち状に支持されており、
    前記袖押さえ部と前記本体部は、前記接続部とは異なる部分が切り目によって分けられており、
    前記切り目は、前記袖押さえ部の外周の大部分を囲むように延びており、
    前記切り目は、前記接続部より前記衿差し込み部側に位置する部分があることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の形状維持具。
  6. 前記切り目は、両端部が互いに近接する方向を向いており、
    前記切り目は、両端部に丸孔が形成されていることを特徴とする請求項に記載の形状維持具。
  7. 前記衿差し込み部は、前記本体部に対して切り起こされて形成されており、
    前記本体部は、前記衿差し込み部に隣接する開口部を有し、
    前記開口部は、少なくとも一部が前記衿差し込み部の切り起こしにより形成されており、
    前記切り目は、切り目本体と、返し部を有し、
    前記切り目本体は、前記袖押さえ部の外周の大部分を囲むように延び、両端部が互いに近接する方向を向いており、
    前記返し部は、円弧状であって、前記切り目本体の端部から前記開口部とは反対側に延びていることを特徴とする請求項に記載の形状維持具。
  8. 前記切り目は、前記接続部の延び方向に隣接する2つの角部を有し、
    前記2つの角部は、丸まっていることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の形状維持具。
  9. 板紙状体を折り曲げて構成され、シャツを所定の形状に維持する形状維持具であって、
    本体部と、前記本体部から折り返された裾保持部と、前記本体部から張り出した衿差し込み部を有し、
    前記衿差し込み部は、前記シャツの台衿と衿羽根の間に挿入することで、前記シャツに対する前記本体部の位置を固定可能であり、
    前記衿差し込み部は、前記本体部に対して切り起こされて形成されており、
    前記本体部は、前記衿差し込み部に隣接する開口部を有し、
    前記開口部は、少なくとも一部が前記衿差し込み部の切り起こしにより形成されており、
    前記裾保持部は、前記シャツの裾部を挿通可能な裾挿通孔と、前記本体部からの相対的な移動を係止する係止部を備え、
    前記係止部は、前記裾挿通孔の内側に設けられ、第1係止片を有し、
    前記第1係止片は、前記本体部の前記開口部と係合可能であって、展開したときに前記本体部の中心軸上に前記衿差し込み部と並ぶことを特徴とする形状維持具。
  10. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の形状維持具と、前記シャツと、包装袋を有し、
    前記包装袋内に前記形状維持具が取り付けられた前記シャツが配されていることを特徴とするシャツ包装物。
  11. 請求項乃至のいずれか1項に記載の形状維持具を前記シャツに取り付け、包装袋で包装するシャツ包装物の製造方法であって、
    前記衿差し込み部を前記シャツの台衿と衿羽根の間に挿入する位置合わせ工程と、
    前記シャツの後身頃に前記本体部を重ね、前記本体部に沿って前記シャツの前身頃を前記シャツの袖ととともに前記本体部側に折り返す折り返し工程と、
    前記前身頃の折り返し部分の一部を前記袖押さえ部で覆う袖固定工程と、
    前記シャツの前記裾部を前記裾保持部の前記裾挿通孔に挿通させる裾固定工程を含み、
    前記裾固定工程において、前記シャツの前記裾部側の部分を前記裾挟持部に挟持させる工程を含むことを特徴とするシャツ包装物の製造方法。
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