JP7397756B2 - カッティング装置及びカッティングプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、カッティング装置及びカッティングプログラムに係り、特に、ロール状のシート媒体に所定のカット処理を連続して行うカッティング装置及びカッティングプログラムに関する。
従来、シート媒体にカッターの先端を接触又は離反させた状態で、カッターを保持したキャリッジを移動させながら、キャリッジの移動方向と直行する搬送方向にシート媒体を搬送させることで、シート媒体に形成された画像のカット処理を行うカッティング装置が知られている。
当該カッティング装置には、ロール状のシート媒体を駆動ローラと加圧ローラとで挟持し、駆動ローラの回転動作によってシート媒体を搬送させることでカット処理を連続して行う「グリットローリングタイプ」と、ロール状のシート媒体を連続してカット処理することには向かないものの、高いカット圧を発揮し、比較的硬いシート媒体や比較的厚みのあるシート媒体を好適にカット処理可能な「フラットベッドタイプ」との2種類のタイプが存在する。
そうした中で、上記フラットベッドタイプの装置が比較的高価であり、広い設置場所を必要とする等の理由から、グリットローリングタイプの装置のカット条件を工夫することで、比較的硬いシート媒体であってもカット処理可能な技術が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1に記載の切断装置は、グリットローリングタイプのものであって、ロール状のシート媒体を切断する切断手段と、当該切断手段の切断速度を制御する制御手段と、シート媒体の種類を取得する手段とから主に構成されており、上記シート媒体の種類に応じて切断速度を変更することができる。
上記構成により、比較的硬いシート媒体であっても、切断不良の発生を抑制することができる。
また、特許文献2に記載の画像記録装置も同様であって、ロール状のシート媒体を搬送する搬送手段と、シート媒体の搬送方向とは交差する方向に移動し、シート媒体を切断する切断手段と、シート媒体を切断する際に発生する切断粉の量を測定する測定手段と、当該切断粉の量に応じて切断手段の移動速度を制御する制御手段とから主に構成されている。
上記構成により、異なる種類のシート媒体を用いた場合であっても、シート媒体の切断粉の発生を抑制することができる。
特開2007-326184号公報 特開2013-111702号公報
ところで、カット対象となる種々のシート媒体の中には、例えば「高輝度反射シート」のような硬度が高いだけでなく高い粘度を有するシート媒体が存在し、当該シート媒体を好適にカット処理する場合にはフラットベッドタイプの装置を用いることが強く推奨されていた。
主な理由として、上記フラットベッドタイプとの性能、目的の違いから、グリットローリングタイプでは、カット処理中に上記シート媒体の粘着剤がカッターに付着して次第に堆積してしまい、当該カッターが好適にカット処理できなくなるものと考えられていた。特に、シート媒体に形成するカットラインの距離が長くなると、カット残しが生じてしまう等の不都合が生じる虞があった。また、シート媒体の硬度が高くなると、カット処理後の画像の始終点が合致しなくなる等の不都合が生じる虞もあった。
しかしながら、上述した費用や設置スペースの観点から、例えば「高輝度反射シート」のような高硬度で高い粘度を有するシート媒体であっても、カット条件を工夫することで好適にカット処理可能なグリットローリングタイプのカッティング装置が求められていた。
また、グリットローリングタイプに限定されることなく、上記のようなシート媒体をより好適にカット処理することが可能なカッティング装置が求められていた。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、粘度を有するシート媒体を好適にカット処理することが可能なカッティング装置及びカッティングプロッタを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、比較的高い粘度を有するシート媒体を好適にカット処理可能なグリットローリングタイプのカッティング装置及びカッティングプロッタを提供することにある。
前記課題は、本発明のカッティング装置によれば、シート媒体にカッターを接触又は離反させた状態で、該カッターを保持したキャリッジを移動させながら、該キャリッジの移動方向と交差する搬送方向に前記シート媒体を搬送させることでカット処理を行うカッティング装置であって、カット処理の対象となる前記シート媒体の性質に関する属性情報を取得するシート属性情報取得部と、取得した前記シート媒体の属性情報が示す属性値が所定の閾値以上であるか否かを判定する属性閾値判定部と、前記判定結果に基づいてカット処理を実行するカット処理実行部と、を有し、該カット処理実行部は、カット処理の対象となる前記シート媒体の粘度に関する属性情報を取得し、前記シート媒体の粘度が所定の粘度閾値以上であると判定した場合には、前記シート媒体に形成するカットラインの距離が予め設定された設定距離を超える毎に、前記カッターを前記シート媒体から一旦離反させる方向に移動させた後、前記シート媒体に接触させる方向に移動させて戻すように前記カット処理を実行すること、により解決される。
上記構成により、粘度を有するシート媒体を好適にカット処理可能なカッティング装置を実現することができる。
詳しく述べると、カット処理実行部は、カット対象となるシート媒体が所定の粘度を有する場合に、当該シート媒体に形成するカットラインの距離が設定距離を超える毎に、カッターをシート媒体から一旦離反させる方向に移動させた後、シート媒体に接触させる方向に移動させて戻すようにカット処理を実行する。そのため、カット処理中にシート媒体の粘着剤がカッターに堆積することを抑制することができ、カッターが好適なカット処理を継続することができる。すなわち、カッターの上記動作に伴ってカッターに付着している粘着剤を除去することができる(例えば、カッターに付着した粘着剤をシート媒体の表面層(画像層)に接触させて(擦り付けて)取り除くことができる)。
このとき、前記カッティング装置は、ロール状の前記シート媒体を駆動ローラと加圧ローラとで挟持し、前記駆動ローラの回転動作によって前記シート媒体を搬送させることでカット処理を連続して行うカッティング装置であって、前記カット処理実行部は、カット処理の対象となる前記シート媒体の粘度に関する属性情報を取得し、前記シート媒体の粘度が、前記粘度閾値よりも大きい第2粘度閾値以上であると判定した場合には、前記カットラインの距離が、前記設定距離よりも短い第2設定距離を超える毎に、前記カッターを前記シート媒体から一旦離反させる方向に移動させた後、前記シート媒体に接触させる方向に移動させて戻すように前記カット処理を実行すると良い。
上記構成により、粘度を有するシート媒体を好適にカット処理可能なグリットローリングタイプのカッティング装置を実現できる。当該発明の効果は、カッティングプロッタの技術分野において格別な効果を奏するものである。
また、上記構成により、比較的高い粘度を有するシート媒体であっても、カットラインの距離に応じてカット条件を変更することで好適にカット処理することができる。
このとき、前記カット処理実行部は、カット処理の対象となる前記シート媒体の粘度に関する属性情報を取得し、前記シート媒体の粘度が、前記粘度閾値未満であると判定した場合には、前記カットラインの距離によらず、前記カット処理が完了するまで前記カッターを前記シート媒体から接触又は離反させる方向に移動させないように前記カット処理を実行すると良い。
上記構成により、粘度を有さない(ほぼ有さない)シート媒体をカット処理する場合には、カッターのカット動作を継続することで、カット処理時間をできる限り短くすることができる。すなわち、シート媒体の種類に応じて好適にカット処理することができる。
このとき、前記判定結果に基づいてカット処理条件に関するパラメータを設定するカット条件設定部をさらに有し、前記カット処理実行部は、カット処理の対象となる前記シート媒体の硬さに関する属性情報を取得し、前記シート媒体の硬さが所定の硬さ閾値以上であると判定した場合には、カット処理条件となる前記カッターの移動速度を、予め設定された速度よりも遅く設定して、前記カット処理を実行すると良い。
また、前記カット処理実行部は、カット処理の対象となる前記シート媒体の厚さに関する属性情報を取得し、前記シート媒体の厚さが所定の厚さ閾値以上であると判定した場合には、カット処理条件となる前記カッターの前記シート媒体に対する圧力を、予め設定された圧力よりも高く設定して、前記カット処理を実行すると良い。
上記構成により、例えば「高輝度反射シート」のように高硬度で厚みがあって高い粘度を有するシート媒体であっても、上記のようにカット条件を工夫することで好適にカット処理することができる。
このとき、前記カット処理実行部は、前記カットラインの距離が前記設定距離を超える毎に、前記カッターを前記シート媒体から離反させないようにして一旦離反させる方向に移動させた後、前記シート媒体に接触させる方向に移動させて戻すように前記カット処理を実行すると良い。
上記構成により、粘度を有するシート媒体をカット処理するにあたって、カット処理の仕上がりを良くしながらもカット処理時間をできる限り短くすることができる。すなわち、カッターのカット動作を極力継続させることができる。
また前記課題は、シート媒体にカッターを接触又は離反させた状態で、該カッターを保持したキャリッジを移動させながら、該キャリッジの移動方向と交差する搬送方向に前記シート媒体を搬送させることでカット処理を行うカッティング装置としてのコンピュータに、カット処理の対象となる前記シート媒体の性質に関する属性情報を取得するシート属性情報取得処理と、取得した前記シート媒体の属性情報が示す属性値が所定の閾値以上であるか否かを判定する属性閾値判定処理と、前記判定結果に基づいてカット処理を実行するカット処理実行処理と、を実行させ、該カット処理実行処理では、カット処理の対象となる前記シート媒体の粘度に関する属性情報を取得し、前記シート媒体の粘度が所定の粘度閾値以上であると判定した場合には、前記シート媒体に形成するカットラインの距離が予め設定された設定距離を超える毎に、前記カッターを前記シート媒体から一旦離反させる方向に移動させた後、前記シート媒体に接触させる方向に移動させて戻すように前記カット処理を実行させることを特徴とするカッティングプログラムによっても解決される。
本発明のカッティング装置及びカッティングプログラムによれば、粘度を有するシート媒体を好適にカット処理することができる。
また、グリットローリングタイプのカッティング装置であっても、比較的高い粘度を有するシート媒体を好適にカット処理することができる。例えば「高輝度反射シート」のように高硬度で厚みがあって高い粘度を有するシート媒体であっても好適にカット処理することができる。
本実施形態のカッティング装置を示す外観斜視図である。 カッティング装置のハード構成を示す側方図である。 シート搬送機構、キャリッジ移動機構、カッター移動機構を示す拡大図である。 カッティング装置のハード構成、ソフト構成を示すブロック図である。 シート媒体別カット条件データの一例を示す図である。 カッティングデータの一例を示す図である。 カット処理実行部による処理の一例を示す図である。 カッティングプログラムの処理の一例を示すフロー図である。
以下、本発明の実施形態について図1-図8を参照して説明する。
本実施形態は、シート媒体にカッターを接触又は離反させた状態で、カッターを保持したキャリッジを移動させながら、キャリッジの移動方向と交差する搬送方向にシート媒体を搬送させることでカット処理を行うカッティング装置であって、カット処理の対象となるシート媒体の性質に関する属性情報を取得するシート属性情報取得部と、取得したシート媒体の属性情報が示す属性値が所定の閾値以上であるか否かを判定する属性閾値判定部と、判定結果に基づいてカット処理を実行するカット処理実行部と、を有しており、当該カット処理実行部は、カット処理の対象となるシート媒体の粘度に関する属性情報を取得し、シート媒体の粘度が所定の粘度閾値以上であると判定した場合には、シート媒体に形成するカットラインの距離が予め設定された設定距離を超える毎に、カッターをシート媒体から一旦離反させる方向に移動させた後、シート媒体に接触させる方向に移動させて戻すようにカット処理を実行することを主な特徴とする発明に関するものである。
なお、カッターを保持したキャリッジから見たときに、搬送方向(シート搬送方向)の上流側とは、シート媒体においてカット処理前の画像が配置される側を意味し、搬送方向の下流側とは、カット処理後の画像が配置される側を意味している。
本実施形態のカッティング装置1は、図1-図3に示すように、ユーザー操作の入力を受け付けて、ロール状のシート媒体2に複数形成された画像2aのカット処理を連続して行うカッティングプロッタであって、シート媒体2を搬送台に載置した上で、当該シート媒体2に形成された画像2aの輪郭に沿って所定のカットラインを形成するものである。
シート媒体2は、図1に示すように、紙、合成紙、型紙、プラスチックフィルム等のシートからなり、予め画像2aが印刷されたロール状の用紙である。
詳しく述べると、シート媒体2は、その長尺方向に複数並ぶように形成される画像2aを有している。なお、シート媒体2が、画像2a毎に所定位置にコードマークやトンボマークを有していても良い。コードマークは、画像2aの画像情報を光学的に読み取るためのマークであって、トンボマークは、画像2aのカットラインの位置合わせを行うためのマークである。
シート媒体2は、シート媒体の力学的性質による違いから複数種類に分類されている。シート媒体2の種類について、詳細は後述する。
<カッティング装置1のハード構成>
カッティング装置1は、図1-図3に示すように、ユーザー操作の入力を受け付けるためのユーザー入力機構10と、各種設定事項の内容やメッセージを表示するための表示機構20と、シート媒体2を搬送方向Xに搬送するシート搬送機構30と、シート媒体2をカット処理するためのカッター41を保持するキャリッジ40と、キャリッジ40を搬送方向Xとは交差する方向に移動させるキャリッジ移動機構50と、カッティング装置1の内部に設けられ、各種演算・制御を実行するための制御コントローラ60と、から主に構成されている。
ユーザー入力機構10は、図1に示すように、ユーザーが各種の設定を行い、シート搬送機構30及びキャリッジ移動機構50等のマニュアル操作を行うための操作入力を受け付けるものであって、具体的には、カッティング装置1の上端に設けられた操作ボタンを操作することで、ユーザーによる入力が受け付けられる。
表示機構20は、カッティング装置1の上端に設けられた表示画面上に、ユーザーによる各種設定事項の内容や、異常発生時のエラーメッセージ等を表示するものである。
シート搬送機構30は、図1-図3に示すように、ロール状のシート媒体2を水平方向に搬送するための搬送台31と、搬送台31上に載置されたシート媒体2を搬送可能に駆動する駆動ローラ32と、駆動ローラ32と上下方向において対向する位置に取り付けられ、シート媒体2を駆動ローラ32とで挟持する加圧ローラ33と、搬送台31よりも搬送方向Xの上流側(最上流)に位置し、カット処理前のロール状のシート媒体2を設置するためのストックローラ34と、搬送台31よりも搬送方向Xの下流側(最下流)に位置し、カット処理されたシート媒体2を巻き取るための巻き取りローラ35と、から主に構成されている。
搬送台31は、シート媒体2を搬送する際、及びカット処理する際に当該シート媒体2を下方から支持するための板状部材である。
駆動ローラ32は、不図示の駆動モータの回転によって駆動し、搬送方向Xとは直交方向に延びる回転軸32aを中心として回転可能なローラであって、カッター41を保持したキャリッジ40よりも搬送方向Xの下流側に位置する搬送台31上に配置されている。
加圧ローラ33は、回転軸33aを中心として回転可能なローラであって、シート媒体2を駆動ローラ32とで挟持可能な構成となっており、キャリッジ40の移動方向Yに所定の間隔を空けて複数配置されており、少なくともシート媒体2のシート幅方向の両端部に相当する位置に配置されている。
なお、加圧ローラ33は、図2に示す圧縮バネ33bのバネ圧を調整することで、シート媒体2に対する接触圧を調整することができ、駆動ローラ32の回転動作に対応して回転することで、シート媒体2を搬送させることができる。
上記において、例えば、シート媒体2が図5に示す「媒体A」である場合には、シート媒体2を良好に挟持することができるように、加圧ローラ33を3セット又は5セット配置して、当該加圧ローラ33を比較的高い接触圧に調整すると好ましい。
また例えば、シート媒体2が「媒体A」である場合には、シート媒体2を良好に挟持することができるように、加圧ローラ33が、シート媒体2のシート幅方向の両端部から20mm程度又はそれ以上内側に配置されていると好ましい。
キャリッジ40は、図1-図3に示すように、カッター41を保持した状態でキャリッジ移動機構50によって搬送方向Xとは交差する方向に移動する移動体であって、搬送台31と上下方向において対向する位置に配置されており、また、駆動ローラ32及び加圧ローラ33よりも搬送方向Xの上流側に配置されている。
具体的には、キャリッジ40は、シート媒体2を切断可能なカッター41と、カッター41を保持した状態でキャリッジ本体に対し上下方向Zに移動可能なカッターホルダー42と、キャリッジ本体の内部に取り付けられ、カッターホルダー42を上下方向Zに昇降移動させるためのアクチュエータ43(カッター移動機構)と、から主に構成されている。
なお、キャリッジ40は、カッターホルダー42の下端部分に取り付けられ、シート媒体2において画像2a毎に所定位置に形成されたコードマーク及びトンボマークの位置を光学的に検出する検出センサと、コードマークに格納された画像情報を光学的に検出する読み取りセンサと、を備えていても良い。
カッター41は、図3に示すように、上下方向に長尺な棒状のカッティングペンであって、カッター41の先端が上下方向においてシート媒体2と接触可能に構成されている。
カッターホルダー42は、カッター41を上下方向に向かって着脱可能に保持する筒状のプランジャーからなり、詳しく述べると、カッター41を上下方向に延びる不図示の回転軸を中心として回転可能に保持する構成となっている。
なお、カッター41は、その刃先が回転軸から所定距離ずれた状態で保持される偏心カッティングペンである。シート媒体2に所定のカットラインを形成するときに、カッター41の刃先がシート媒体2に対して最も抵抗の小さい向き、すなわちカッティング方向の向きに追従するように回転する構成となっている。
上記構成において、カッターホルダー42は、アクチュエータ43と接続され、アクチュエータ43の駆動によってカッター41と共に上下方向Zに昇降移動することができ、搬送台31上に載置されたシート媒体2に対してカッター41を圧力をかけて接触又は離反させることができる。
言い換えれば、カッターホルダー42及びアクチュエータ43が、シート媒体2にカッター41を接触又は離反させる方向に移動させる「カッター移動機構」に相当する。
カッター41は、カッターホルダー42の一部を上下方向Zに移動させて、キャリッジ40を移動方向Yに移動させて、かつ、シート媒体2を搬送方向Xに搬送させることで、シート媒体2に対して3次元方向に移動することができる。
キャリッジ移動機構50は、図1-図3に示すように、キャリッジ40をカッティング装置1の幅方向に沿って移動させるための機構を有し、具体的には、カッティング装置1の幅方向に沿って延びているスライドレール51と、スライドレール51に対してスライド移動可能となるように取り付けられ、キャリッジ40を保持するスライダ52と、スライダ52をスライドレール51に沿って駆動させるための不図示の駆動モータと、から主に構成されている。
スライドレール51の長尺方向の両端部には、一対の加圧ローラ33が取り付けられており、スライダ52が一対の加圧ローラ33の間に挟まれて配置されている。そのため、キャリッジ40を保持したスライダ52が、一対の加圧ローラ33の間でスライド移動可能となるように構成されている。
制御コントローラ60は、データの演算・制御処理装置としてのCPUと、記憶装置としてのROM、RAM及びHDDと、ホームネットワーク又はインターネットを通じて情報データの送受信を行う通信用インタフェースとを主に備えたものである(HDDを搭載していなくても良い)。
なお、カッティング装置1は、USBメモリや外付けハードディスク等の外部記憶装置をさらに備えていても良い。
これらROM、HDD、及び外部記憶装置には、図4に示すように、コンピュータとして必要な機能を果たすメインプログラムに加えて、カッティングプログラムが記憶されており、これらプログラムがCPUによって実行されることにより、カッティング装置1の機能が発揮されることになる。
具体的には、制御コントローラ60は、ユーザー入力機構10及び各種センサから信号を受信して、シート搬送機構30、アクチュエータ43(カッター移動機構)及びキャリッジ移動機構50にそれぞれ制御信号を送信することで、シート媒体2に形成された画像のカット処理を行う構成となっている。また、表示機構20に制御信号を送信することで、表示画面上に各種設定事項の内容やエラーメッセージ等を表示する構成となっている。
上記構成によって、カッティング装置1では、シート搬送機構30がシート媒体2を搬送方向Xに移動させることで、またキャリッジ移動機構50がキャリッジ40を移動方向Yに移動させることで、カッター41がシート媒体2に対して搬送方向X及び移動方向Yに移動し、所定のカットラインを形成することができる。
<カッティング装置1のソフト構成>
カッティング装置1は、図4に示すように、機能面から説明すると、「シート別カット条件データ」、「カッティングデータ」のほか、各種プログラム及び各種データを記憶しておく記憶部61と、カット処理の対象となるシート媒体の種類についてユーザー選択を受け付けるシート選択受付部62と、当該シート媒体の性質に関する属性情報を取得するシート属性情報取得部63と、取得したシート媒体の属性情報が示す属性値が所定の閾値以上であるか否かを判定する属性閾値判定部64と、判定した判定結果に基づいてカット処理条件に関するパラメータを設定するカット条件設定部65と、設定されたカット処理条件に基づいて所定のカット処理を実行するカット処理実行部66と、を主な構成要素として備えている。
これらは、CPU、ROM、RAM、HDD、通信用インタフェース、及び各種プログラム等によって構成されている。
記憶部61に記憶される「シート別カット条件データ」は、図5に示すように、シート媒体の種類と、シート媒体の性質に関する属性情報(シート属性情報)及びカット処理条件との対応関係を示すテーブルデータであって、記憶部61に一元管理されている。
当該データを参照することで、シート媒体の種類(シート媒体の属性情報)に対応した好適なカット処理条件を設定する機能を利用することができる。
詳しく述べると、シート別カット条件データには、シート媒体の種類毎に「粘度」、「硬さ」及び「厚さ」のシート属性情報、「カッター上下動作」、「カット速度」、「カット圧」及び「カット加速度」のカット処理条件がそれぞれ割り当てられている。
以下、図5に基づいて詳しく説明する。
シート媒体の種類について、「媒体A」は、例えば高輝度反射シートであって、比較的「粘度」が高く、「硬さ」が硬く、「厚さ」が厚いシート媒体に相当する。
「媒体B」は、例えば薄手の高輝度反射シートやポリ塩化ビニルシートであって、比較的「粘度」が高く、「硬さ」が硬く、「厚さ」が薄いシート媒体に相当する。
そのほか、「媒体C」は、例えばサンドブラスト用又は塗装用に使用されるマスキングシートであって、「媒体D」は、例えばプリンターシールやタック紙(シールシート)であって、「媒体E」は、例えば塩ビ板(ポリ塩化ビニル製の板材)である。
シート属性情報について、「粘度なし」とは、シート媒体の粘度が、一般的なカッティング用シート(シールシート)の粘度よりも低く(粘度をほぼ有しておらず)、所定の粘度閾値未満であることを意味する。
「粘度が低い」とは、シート媒体の粘度が、一般的なカッティング用シートの粘度と同等であって、上記粘度閾値以上であって、かつ、当該粘度閾値よりも大きい所定の第2粘度閾値未満であることを意味する。
「粘度が高い」とは、シート媒体の粘度が、一般的なカッティング用シートの粘度よりも高く、上記第2粘度閾値以上であることを意味する。
「硬さが柔らかい」とは、シート媒体の硬さが、一般的なカッティング用シートの硬さと同等であって、所定の硬さ閾値未満であることを意味する。
「硬さが硬い」とは、シート媒体の硬さが、一般的なカッティング用シートの硬さよりも硬く、上記硬さ閾値以上であることを意味する。
「厚さが薄い」とは、シート媒体の厚さが、一般的なカッティング用シートの厚さと同等であって、所定の厚さ閾値未満であることを意味する。
「厚さが厚い」とは、シート媒体の厚さが、一般的なカッティング用シートの厚さよりも硬く、上記厚さ閾値以上であることを意味する。
カット処理条件について「カッター上下動作」とは、カッターを上下方向Zに動作させることを意味する。詳しく述べると、シート媒体に形成するカットラインの距離が予め設定された設定距離を超える毎に、カッターをシート媒体から一旦離反させる方向に移動させた後、シート媒体に接触させる方向に移動させて再び戻す動作を意味する。
例えば、「カッター上下動作が0.01mm/400mm」とは、カットラインの距離が設定距離400mmを超える毎に、カッターをシート媒体から一旦離反させる方向に0.01mm移動させた後、シート媒体に接触させる方向に0.01mm移動させて再び戻す動作を行うことを意味する。
「カッター上下動作が0.01mm/200mm」の場合には、カットラインの距離が設定距離よりも短い第2設定距離200mmを超える毎に、カッターを0.01mm上下方向に動作させることになる。
「カット速度」とは、カッターの移動速度を意味し、「カット圧」とは、カッターのシート媒体に対する圧力を意味し、「カット加速度」とは、カッターの移動加速度を意味する。
図5の本実施例を見ると、「媒体A」では、シート属性情報について「粘度」が高く、「硬さ」が硬く、「厚さ」が厚いシート媒体であって、カット処理条件について「カッター上下動作」が0.01mm/200mm、「カット速度」が15mm/s、「カット圧」が35gf、「カット加速度」が2mm/sと設定されている。
一方で、「媒体D」では、シート属性情報について「粘度」が低く、「硬さ」が柔らかく、「厚さ」が薄いシート媒体であって、カット処理条件について「カッター上下動作」が0.01mm/400mm、「カット速度」が45mm/s、「カット圧」が20gf、「カット加速度」が4mm/sと設定されている。
上記設定について説明すると、媒体Aは、媒体Dよりも「粘度」が高いため、「カッター上下動作」が0.01mm/200mmに設定されている。
つまり、媒体Aにカット処理を実行する際には、カットラインの距離が設定距離「400mm」よりも短い第2設定距離「200mm」を超える毎に、カッターを上下方向Zに0.01mm動作させることしている。
上記設定により、カット処理中にシート媒体の粘着剤がカッターに堆積することを抑制することができ、カッターが好適なカット処理を継続することができる。すなわち、カッターの上下動作に伴ってカッターに付着している粘着剤を除去することができる。
また、媒体Aは、媒体Dよりも「硬さ」が硬いため、媒体Dよりも「カット速度」及び「カット加速度」が遅く設定されている。つまり、媒体Dに設定された速度及び加速度よりも遅く設定されている。
さらに、媒体Aは、媒体Dよりも「厚さ」が厚いため、媒体Dよりも「カット圧」が高く設定されている。つまり、媒体Dに設定された圧力よりも高く設定されている。
上記設定により、例えば「媒体A(高輝度反射シート)」のように高硬度で厚みがあって高い粘度を有するシート媒体であっても、上記のようにカット処理条件を工夫することで好適にカット処理することができる。
そのほか、媒体Aと媒体Cを比較すると、媒体Aは、媒体Cよりも「硬さ」のみが硬く、その場合に媒体Cよりも「カット速度」及び「カット加速度」が遅く設定されており、かつ、「カット圧」が高く設定されていることが分かる。
また、媒体Aと媒体Bを比較すると、媒体Aは、媒体Bよりも「厚さ」のみが厚く、その場合に媒体Bよりも「カット速度」及び「カット加速度」が遅く設定されており、かつ、「カット圧」が高く設定されていることが分かる。
上記のようにカット処理条件を工夫することでより好適にカット処理することができる。
「カッティングデータ」は、図6に示すように、ユーザー操作に基づいて作成され、シート媒体に所定のカットラインを形成するためのデータであって、一連のコマンド列によって構成されたものであって、記憶部61に一元管理されている。
当該データを参照することで、シート媒体に形成された画像の輪郭に沿って所定のカットラインを形成する機能を利用することができる。
図6に示す「カッティングデータ」を見ると、シート媒体に図形ABCD(1000mm×500mm)及び図形EFGH(20mm×20mm)のカットラインを形成するためのデータであることが分かる。
当該データからカットラインを形成する場合には、まず、座標の原点(0,0)から、カッターをシート媒体から離反させた状態でカット開始位置である点A(10,10)上まで動作させる。点Aに到達した後に、当該カッターをシート媒体に圧接させて点Aから点B(10,1010)に向けて線分ABのカットラインを形成する。
点Bに到達した後に、カッターをシート媒体に圧接させた状態で点C(510,1010)に向かって動作させて、線分BCのカットラインを形成する。
同様にして線分CD、線分DAのカットラインを形成することで、図形ABCDのカットラインを形成することができる。
なお、上記カットラインのうち、線分AB、BC、CD、DAそれぞれのカットラインが「単位カットライン」となる。
「単位カットライン」とは、連続する複数のカットライン(図形ABCDのカットライン)のうち、個々のカットライン(線分AB、BC、CD、DA)を意味するものである。当該単位カットラインは、直線のほか曲線のカットラインであっても良い。
続いて、カッターをシート媒体から離反させた状態で第2のカット開始位置である点E(20,20)上まで移動させる。点Eに到達した後に、当該カッターをシート媒体に圧接させて点Eから点F(20,40)に向けて線分EFのカットラインを形成する。
同様にして、線分FG、線分GH、線分HEのカットラインを形成することで、図形EFGHのカットラインを形成することができる。
なお、上記カットラインのうち、線分EF、FG、GH、HEそれぞれのカットラインが「単位カットライン」となる。
シート選択受付部62は、カット処理の対象となるシート媒体の種類についてユーザー選択を受け付けるものである。
シート属性情報取得部63は、当該シート媒体の性質に関する属性情報を取得するものである。
詳しく述べると、シート属性情報取得部63は、図5に示す「シート別カット条件データ」を参照して、ユーザー操作に基づいて選択されたシート媒体の種類から、当該シート媒体の「粘度」、「硬さ」及び「厚さ」に関する属性情報を取得する。
具体的には、ユーザー操作に基づいて「媒体A」が選択されたときには、媒体Aの「粘度」、「硬さ」及び「厚さ」に関する属性情報を取得する。
属性閾値判定部64は、取得したシート媒体の属性情報が示す属性値が所定の閾値以上であるか否かを判定するものである。
詳しく述べると、属性閾値判定部64は、図5に示す「シート別カット条件データ」を参照して、取得したシート媒体の「粘度」が所定の粘度閾値(第2粘度閾値)以上であるか否かを判定し、またシート媒体の「硬さ」が所定の硬さ閾値以上であるか否かを判定し、さらにシート媒体の「厚さ」が所定の厚さ閾値以上であるか否かを判定する。
具体的には、「媒体A」の属性情報を取得したときには、「粘度」が上述した第2粘度閾値以上であって(粘度が高い)、「硬さ」が上述した硬さ閾値以上であって(硬さが硬い)、「厚さ」が上述した厚さ閾値以上である(厚さが厚い)、という判定結果を行う。
カット条件設定部65は、上記判定結果に基づいてカット処理条件に関するパラメータを設定するものである。
詳しく述べると、カット条件設定部65は、図5に示す「シート別カット条件データ」を参照して、カット処理条件となる「カッター上下動作」、「カット速度」、「カット圧」及び「カット加速度」を設定する。
具体的には、「粘度が高い」、「硬さが硬い」、「厚さが厚い」という判定結果がなされた場合には、「カッター上下動作」を0.01mm/200mm、「カット速度」を15mm/s、「カット圧」を35gf、「カット加速度」を2mm/sと設定する。
カット処理実行部66は、設定されたカット処理条件に基づいて所定のカット処理を実行するものである。
詳しく述べると、カット処理実行部66は、設定されたカット処理条件に従いながら、「カッティングデータ」を参照してシート媒体に所定のカットラインを形成する。
具体的に、ユーザー操作によって図5に示す「媒体A」が選択され、かつ、図6に示す「カッティングデータ」に基づくカットラインを形成する場合には以下の通りになる。
なお、粘度を有するシート媒体(媒体A)は、図7に示すように、所定の画像が形成されたシート表面層と、粘着剤からなるシート粘着層と、剥離紙からなるシート剥離層と、から主に構成されている。
カット処理実行部66は、シート媒体の「粘度」が第2粘度閾値以上である(粘度が高い)と判定した場合には、カットラインの距離が、第2設定距離200mmを超える毎に、カッターをシート媒体から一旦離反させる方向に0.01mm移動させた後、シート媒体に接触させる方向に移動させて再び戻すようにカット処理を実行する。
詳しく述べると、図7に示すように、上述した「単位カットライン」の距離が、第2設定距離200mmを超える毎に、カッターをシート媒体から離反させないようにして一旦離反させる方向に0.01mm移動させた後、シート媒体に接触させる方向に移動させて再び戻すようにカット処理を実行する。
図6のカッティングデータを見ると、「単位カットライン」に相当する線分AB、BC、CD、DAは、それぞれ第2設定距離200mmを超えるため、第2設定距離200mmを超える毎に、カッター上下動作を行いながらカット処理を実行する。
一方で、「単位カットライン」に相当する線分EF、FG、GH、HEは、それぞれ第2設定距離200mmを超えないため、カッター上下動作を行わずにカット処理を実行する。
図7のカット処理を見ると、カッターがカットラインを形成しているときには、シート媒体のうち、シート表面層及びシート粘着層をカット処理していることが分かる。
そして、カッターをシート媒体から一旦離反させる方向に0.01mm移動させたときには、カッターの先端がシート表面層に位置していることが分かる。
上記構成により、カット処理中にシート媒体の粘着剤がカッターに堆積することを抑制することができる。すなわち、カッターの上記動作に伴ってカッターに付着している粘着剤を除去することができる。具体的には、カッターに付着した粘着剤をシート媒体の表面層に接触させて(擦り付けて)取り除くことができる。
また、カット処理実行部66は、シート媒体の「硬さ」が所定の硬さ閾値以上である(硬さが硬い)と判定した場合には、カッターの移動速度を15mm/Sに設定して(カット速度を遅くして)、かつ、カッターの移動加速度を2mm/sに設定して(カット加速度を遅くして)、カット処理を実行する。
さらに、カット処理実行部66は、シート媒体の「厚さ」が所定の厚さ閾値以上である(厚さが厚い)と判定した場合には、カッターのシート媒体に対する圧力を35gfに設定して(カット圧を高くして)、カット処理を実行する。
なお、カット処理実行部66は、シート媒体の「粘度」が粘度閾値以上であって第2粘度閾値未満である(粘度が低い)と判定した場合には、カットラインの距離が、設定距離400mmを超える毎に、カッターをシート媒体から一旦離反させる方向に0.01mm移動させた後、シート媒体に接触させる方向に移動させて再び戻すようにカット処理を実行する。
また、カット処理実行部66は、シート媒体の「粘度」が粘度閾値未満である(粘度なし)と判定した場合には、カットラインの距離によらず、カット処理が完了するまでカッターをシート媒体に圧接させた状態でカット処理を実行する。
上記構成により、例えば「高輝度反射シート」のように高硬度で厚みがあって高い粘度を有するシート媒体であっても、上記のようにカット条件を工夫することで好適にカット処理することができる。
また、粘度を有さないシート媒体をカット処理する場合には、カッターのカット動作を継続することで、カット処理時間をできる限り短くすることができる。すなわち、シート媒体の種類に応じて好適にカット処理することができる。
<カッティングプログラム>
次に、カッティング装置1で実行されるカッティングプログラムの処理について、図8に基づいて説明する。
本実施形態に係る上記プログラムは、記憶部61を備えたカッティング装置1の機能的な構成要素として、上述したシート選択受付部62と、シート属性情報取得部63と、属性閾値判定部64と、カット条件設定部65と、カット処理実行部66と、を実現させるために各種プログラムを集約させたユーティリティプログラムであって、カッティング装置1のCPUがこのカッティングプログラムを実行する。
上記プログラムは、ユーザーからの操作指示を受け付けて実行されるものである。
図8に示すカッティングプロセスでは、まず、シート選択受付部62が、カット処理の対象となるシート媒体のユーザー選択を受け付けるステップS1から始まる。
具体的には、シート媒体が「高輝度反射シート」の場合には、「媒体A」のユーザー選択を受け付けることになる。
次に、ステップS2で、シート属性情報取得部63が、図5に示す「シート別カット条件データ」を参照して、ユーザー選択されたシート媒体の「粘度」、「硬さ」及び「厚さ」に関する属性情報を取得する。
具体的には、「媒体A」が選択されたときには、媒体Aの「粘度」、「硬さ」及び「厚さ」に関する属性情報を取得する。
次に、ステップS3で、属性閾値判定部64が、取得したシート媒体の属性情報が示す属性値が所定の閾値以上であるか否かを判定する。
詳しく述べると、取得したシート媒体の「粘度」が所定の粘度閾値以上であるか否かを判定する。
シート媒体の「粘度」が粘度閾値以上であるときには(ステップS3:Yes)、ステップS4に進む。一方で、シート媒体の「粘度」が粘度閾値未満であるときには(ステップS3:Nо)、ステップS7に進む。
次に、ステップS4で、属性閾値判定部64が、シート媒体の「粘度」が粘度閾値よりも大きい第2粘度閾値以上であるか否かをさらに判定する。
シート媒体の「粘度」が第2粘度閾値以上であるときには(ステップS4:Yes)、ステップS5に進む。一方で、シート媒体の「粘度」が第2粘度閾値未満であるときには(ステップS4:Nо)、ステップS6に進む。
なお、属性閾値判定部64は、シート媒体の「硬さ」及び「厚さ」についても所定の閾値以上であるか否かを判定する。
具体的には、図5の「媒体A」が選択されたときには、「粘度」が第2粘度閾値以上であって(粘度が高い)、「硬さ」が硬さ閾値以上であって(硬さが硬い)、「厚さ」が厚さ閾値以上である(厚さが厚い)、という判定結果を行う。すなわち、ステップS5に進む。
「媒体D」が選択されたときには、「粘度」が粘度閾値以上であって第2粘度閾値未満である(粘度が低い)、という判定結果を行い、ステップS6に進む。
「媒体E」が選択されたときには、「粘度」が粘度閾値未満である(粘度なし)、という判定結果を行い、ステップS7に進む。
次に、ステップS5で、カット条件設定部65が、上記判定結果に基づいて、カット処理条件に関するパラメータを設定し、ステップS8に進む。
具体的には、「カッター上下動作」を0.01mm/200mmに設定する。すなわち、カットライン(単位カットライン)の距離が第2設定距離200mmを超える毎に、カッターをシート媒体から一旦離反させる方向に0.01mm移動させた後、シート媒体に接触させる方向に移動させて再び戻すように設定する。
なお、カット条件設定部65は、「カット速度」、「カット圧」及び「カット加速度」についてもカット処理条件を設定する。
ステップS6では、カット条件設定部65が、上記判定結果に基づいて、「カッター上下動作」を0.01mm/400mmに設定し、ステップS8に進む。
また、ステップS7では、カット条件設定部65が、上記判定結果に基づいて、「カッター上下動作」をなしに設定し、ステップS8に進む。
次に、ステップS8で、カット処理実行部66が、「カッティングデータ」を取得して、それぞれ設定されたカット処理条件に従って、シート媒体に所定のカット処理を実行する。
具体的には、図5の「媒体A」が選択されたときには、ステップS5で設定されたカット処理条件に従ってカット処理を実行する。
そして、ステップS9で、カット処理実行部66が、カット処理が完了したか否かを判断する。カット処理が完了した場合には(ステップS9:Yes)、図8のプロセスを終了する。一方で、カット処理が完了しておらず、未処理のカットラインが残っている場合には、ステップS8に戻る。
上記のカッティングプログラムの処理フローにより、粘度を有するシート媒体を好適にカット処理することができる。
また、グリットローリングタイプのカッティング装置であっても、比較的高い粘度を有するシート媒体を好適にカット処理することができる。例えば「高輝度反射シート」のように高硬度で厚みがあって高い粘度を有するシート媒体であっても好適にカット処理することができる。
<その他の実施形態>
上記実施形態では、図1に示すように、カッティング装置1は、グリットローリングタイプのプロッタであるが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、カッティング装置1が、フラットベッドタイプのプロッタであっても良い。あるいは、これらに限定されることなく、シート媒体にカット処理可能なカッティング装置に対して広く適用させることが可能である。
上記実施形態では、図5に示すように、媒体Aの「カット上下動作」が0.01mm/200mmに設定されているが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、0.005~0.02mm/200~300mmの範囲で設定可能である。
具体的に0.02mm/200mmに設定すると、カット処理時間が幾分長くなるものの、カット処理中にシート媒体の粘着剤がカッターに堆積することを一層抑制できる。
0.005mm/300mmに設定すると、カット処理中にシート媒体の粘着剤がカッターに堆積し易くなるものの、カット処理時間を短くできる。
同様にして、媒体Dの「カット上下動作」が0.01mm/400mmに設定されているが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、0.005~0.02mm/400~800mmの範囲で設定可能である。あるいは、「カット上下動作」をなしに設定することも可能である。
上記実施形態では、図5に示すように、媒体Aの「カット速度」が15mm/sに設定されているが、15~20mm/sの範囲で設定可能である。
また、媒体Dの「カット速度」が45mm/sに設定されているが、45~60mm/sの範囲で設定可能である。
媒体B、C、Eの「カット速度」についても任意の範囲で設定可能である。
上記実施形態では、図5に示すように、媒体Aの「カット圧」が35gfに設定されているが、35~45gfの範囲で設定可能である。
また、媒体Dの「カット圧」が20gfに設定されているが、10~20gfの範囲で設定可能である。
媒体B、C、Eの「カット圧」についても任意の範囲で設定可能である。
上記実施形態では、図5に示すように、媒体Aの「カット加速度」が2mm/sに設定されているが、1~2mm/sの範囲で設定可能である。
また、媒体Dの「カット加速度」が4mm/sに設定されているが、4~6mm/sの範囲で設定可能である。
媒体B、C、Eの「カット速度」についても任意の範囲で設定可能である。
上記実施形態では、図7に示すように、カット処理実行部66が、カットラインの距離が設定距離を超える毎に、カッターをシート媒体から離反させないようにして一旦離反させる方向に移動させた後、シート媒体に接触させる方向に移動させて戻すようにカット処理を実行しているが、特に限定されることなく、カッターをシート媒体から離反させても良い。
例えば、カット処理実行部66が、カッターをシート媒体からやや離反させるようにして上下動作させても良い。そうすることで、カット処理時間が幾分長くなるものの、カット処理中にシート媒体の粘着剤がカッターに堆積することを一層抑制することができる。すなわち、カッターに付着している粘着剤をより除去し易くなる。
上記実施形態では、カッティング装置1が読み取り可能な記録媒体にカッティングプログラムが記憶されており、カッティング装置1が当該プログラムを読み出して実行することによって処理が実行される。ここで、カッティング装置1が読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。
また、このカッティングプログラムを通信回線によって不図示のユーザー端末に配信し、この配信を受けたユーザー端末自身が、映像処理装置として機能し、当該プログラムを実行するように構成しても良い。
本実施形態では、主として本発明に係るカッティング装置及びカッティングプログラムに関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
1 カッティング装置
2 シート媒体
2a 画像
10 ユーザー入力機構
20 表示機構
30 シート搬送機構
31 搬送台
32 駆動ローラ
32a 回転軸
33 加圧ローラ
33a 回転軸
33b 圧縮バネ
34 ストックローラ
35 巻き取りローラ
40 キャリッジ
41 カッター
42 カッターホルダー
43 アクチュエータ(カッター移動機構)
50 キャリッジ移動機構
51 スライドレール
52 スライダ
60 制御コントローラ
61 記憶部
62 シート選択受付部
63 シート属性情報取得部
64 属性閾値判定部
65 カット条件設定部
66 カット処理実行部
X 搬送機構
Y 移動方向
Z 上下方向

Claims (7)

  1. シート媒体にカッターを接触又は離反させた状態で、該カッターを保持したキャリッジを移動させながら、該キャリッジの移動方向と交差する搬送方向に前記シート媒体を搬送させることでカット処理を行うカッティング装置であって、
    カット処理の対象となる前記シート媒体の性質に関する属性情報を取得するシート属性情報取得部と、
    取得した前記シート媒体の属性情報が示す属性値が所定の閾値以上であるか否かを判定する属性閾値判定部と、
    前記判定結果に基づいてカット処理を実行するカット処理実行部と、を有し、
    該カット処理実行部は、
    カット処理の対象となる前記シート媒体の粘度に関する属性情報を取得し、前記シート媒体の粘度が所定の粘度閾値以上であると判定した場合には、
    前記シート媒体に形成するカットラインの距離が予め設定された設定距離を超える毎に、前記カッターを前記シート媒体から一旦離反させる方向に移動させた後、前記シート媒体に接触させる方向に移動させて戻すように前記カット処理を実行することを特徴とするカッティング装置。
  2. 前記カッティング装置は、ロール状の前記シート媒体を駆動ローラと加圧ローラとで挟持し、前記駆動ローラの回転動作によって前記シート媒体を搬送させることでカット処理を連続して行うカッティング装置であって、
    前記カット処理実行部は、
    カット処理の対象となる前記シート媒体の粘度に関する属性情報を取得し、前記シート媒体の粘度が、前記粘度閾値よりも大きい第2粘度閾値以上であると判定した場合には、
    前記カットラインの距離が、前記設定距離よりも短い第2設定距離を超える毎に、前記カッターを前記シート媒体から一旦離反させる方向に移動させた後、前記シート媒体に接触させる方向に移動させて戻すように前記カット処理を実行することを特徴とする請求項1に記載のカッティング装置。
  3. 前記カット処理実行部は、
    カット処理の対象となる前記シート媒体の粘度に関する属性情報を取得し、前記シート媒体の粘度が、前記粘度閾値未満であると判定した場合には、
    前記カットラインの距離によらず、前記カット処理が完了するまで前記カッターを前記シート媒体から接触又は離反させる方向に移動させないように前記カット処理を実行することを特徴とする請求項2に記載のカッティング装置。
  4. 前記判定結果に基づいてカット処理条件に関するパラメータを設定するカット条件設定部をさらに有し、
    前記カット処理実行部は、
    カット処理の対象となる前記シート媒体の硬さに関する属性情報を取得し、前記シート媒体の硬さが所定の硬さ閾値以上であると判定した場合には、
    カット処理条件となる前記カッターの移動速度を、予め設定された設定速度よりも遅く設定して、前記カット処理を実行することを特徴とする請求項2又は3に記載のカッティング装置。
  5. 前記カット処理実行部は、
    カット処理の対象となる前記シート媒体の厚さに関する属性情報を取得し、前記シート媒体の厚さが所定の厚さ閾値以上であると判定した場合には、
    カット処理条件となる前記カッターの前記シート媒体に対する圧力を、予め設定された設定圧力よりも高く設定して、前記カット処理を実行することを特徴とする請求項4に記載のカッティング装置。
  6. 前記カット処理実行部は、前記カットラインの距離が前記設定距離を超える毎に、前記カッターを前記シート媒体から離反させないようにして一旦離反させる方向に移動させた後、前記シート媒体に接触させる方向に移動させて戻すように前記カット処理を実行することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のカッティング装置。
  7. シート媒体にカッターを接触又は離反させた状態で、該カッターを保持したキャリッジを移動させながら、該キャリッジの移動方向と交差する搬送方向に前記シート媒体を搬送させることでカット処理を行うカッティング装置としてのコンピュータに、
    カット処理の対象となる前記シート媒体の性質に関する属性情報を取得するシート属性情報取得処理と、
    取得した前記シート媒体の属性情報が示す属性値が所定の閾値以上であるか否かを判定する属性閾値判定処理と、
    前記判定結果に基づいてカット処理を実行するカット処理実行処理と、を実行させ、
    該カット処理実行処理では、
    カット処理の対象となる前記シート媒体の粘度に関する属性情報を取得し、前記シート媒体の粘度が所定の粘度閾値以上であると判定した場合には、
    前記シート媒体に形成するカットラインの距離が予め設定された設定距離を超える毎に、前記カッターを前記シート媒体から一旦離反させる方向に移動させた後、前記シート媒体に接触させる方向に移動させて戻すように前記カット処理を実行させることを特徴とするカッティングプログラム。
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