JP7397221B2 - 通信制御方法、中継ノード及びプロセッサ - Google Patents

通信制御方法、中継ノード及びプロセッサ Download PDF

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Description

本開示は、セルラ通信システムに用いる通信制御方法に関する。
セルラ通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(Third Generation Partnership Project)において、IAB(Integrated Access and Backhaul)ノードと呼ばれる新たな中継ノードの導入が検討されている(例えば、「3GPP TS 38.300 V16.3.0(2020-09)」参照)。1又は複数の中継ノードが、基地局とユーザ装置との間の通信に介在し、この通信に対する中継を行う。
第1の態様に係る通信制御方法は、セルラ通信システムで用いる通信制御方法である。前記通信制御方法は、親ノードと子ノードとの間に介在する中継ノードが、前記親ノード又は前記子ノードから、フロー制御フィードバックメッセージを受信することを有する。また、前記通信制御方法は、前記中継ノードが、前記フロー制御フィードバックメッセージを受信後、一定期間経過したことに応じて、前記フロー制御フィードバックメッセージを送信した前記親ノード又は前記子ノードに対するパスとは異なる代替パスにデータパケットを転送するローカルリルーティングを実行することを有する。
第2の態様に係る通信制御方法は、セルラ通信システムで用いる通信制御方法である。前記通信制御方法は、親ノードと子ノードとの間に介在する中継ノードが、前記親ノード又は前記子ノードへ、データパケットの転送を試みることを有する。また、前記通信制御方法は、前記中継ノードが、一定期間、前記データパケットの転送ができなかった場合、前記親ノード又は前記子ノードに対するパスとは異なる代替パスにデータパケットを転送するローカルリルーティングを実行することを有する。
第3の態様に係る通信制御方法は、セルラ通信システムで用いる通信制御方法である。前記通信制御方法は、中継ノードが、フロー制御フィードバックメッセージを受信したこと、前記中継ノードと他の中継ノードとの間のバックホールリンク間の障害発生通知を受信したこと、及び一定期間、データパケットの転送ができなかったこと、の少なくとも1つの実行条件が満たされたことに応じて、前記他の中継ノードに対するパスとは異なる代替パスにデータパケットを転送するローカルリルーティングを実行することを有する。また、前記通信制御方法は、前記中継ノードが、前記ローカルリルーティングを実行後、停止条件が満たされたことに応じて、前記ローカルリルーティングを停止することを有する。
第4の態様に係る通信制御方法は、セルラ通信システムで用いる通信制御方法である。前記通信制御方法は、配下に第1の中継ノードを有するドナー基地局が、前記第1の中継ノードへ、ローカルリルーティングに関する第1のメッセージを送信することと、前記第1の中継ノードが、前記第1のメッセージの受信に応じて、ローカルリルーティングに関する動作を行うこととを有する。
図1は、一実施形態に係るセルラ通信システムの構成例を表す図である。 図2は、IABノードと親ノード(Parent nodes)と子ノード(Child nodes)との関係を表す図である。 図3は、一実施形態に係るgNB(基地局)の構成例を表す図である。 図4は、一実施形態に係るIABノード(中継ノード)の構成例を表す図である。 図5は、一実施形態に係るUE(ユーザ装置)の構成例を表す図である。 図6は、IAB-MTのRRC接続及びNAS接続に関するプロトコルスタックの例を表す図である。 図7は、F1-Uプロトコルに関するプロトコルスタックの例を表す図である。 図8は、F1-Cプロトコルに関するプロトコルスタックの例を表す図である。 図9は、第1実施形態におけるローカルリルーティングの例を表す図である。 図10は、第1実施形態におけるローカルリルーティングの例を表す図である。 図11は、第1実施形態の動作例を表す図である。 図12は、第2実施形態におけるローカルリルーティングの例を表す図である。 図13は、第2実施形態におけるローカルリルーティングの例を表す図である。 図14は、第2実施形態における動作例を表す図である。 図15は、第3実施形態におけるローカルリルーティングの例を表す図である。 図16は、第3実施形態におけるローカルリルーティングの例を表す図である。 図17は、第3実施形態における動作例を表す図である。 図18は、第4実施形態における停止指示の例を表す図である。 図19は、第4実施形態における停止指示の例を表す図である。 図20は、第4実施形態における動作例を表す図である。 図21は、第5実施形態におけるローカルリルーティングの例を図である。 図22は、第5実施形態の動作例を表す図である。 図23は、第6実施形態のIABノードによる通知の例を表す図である。 図24は、第6実施形態の動作例を表す図である。 図25は、第7実施形態の動作例を表す図である。 図26は、第7実施形態の他の動作例を表す図である。 図27は、第8実施形態の動作例を表す図である。 図28は、第9実施形態の動作例を表す図である。 図29は、第10実施形態における動作例を表す図である。 図30は、第11実施形態における動作例を表す図である。 図31は、第12実施形態の動作例を表す図である。 図32は、BH RLF通知のタイプを示す図である。 図33は、拡張されたBH RLFインジケーションの送信オプションを示す図である。 図34は、CHOの実行に関する図である。 図35は、子孫ノードへの再確立を回避するための特定されたソリューションを示す図である。 図36は、hop-by-hop RLCARQの場合のULデータのロスレス配信のメカニズムの比較を示す図である。 図37は、「C)ULステータス配信の導入」のオプションを示す図である。 図38は、ドナー間のIABノード移動で発生する可能性のあるRAN2シグナリングの問題を示す図である。
図面を参照しながら、実施形態に係るセルラ通信システムについて説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(セルラ通信システムの構成)
まず、一実施形態に係るセルラ通信システムの構成例について説明する。一実施形態に係るセルラ通信システム1は3GPPの5Gシステムである。具体的には、セルラ通信システム1における無線アクセス方式は、5Gの無線アクセス方式であるNR(New Radio)である。但し、セルラ通信システムには、LTE(Long Term Evolution)が少なくとも部分的に適用されてもよい。また、セルラ通信システム1は、6Gなど、将来のセルラ通信システムも適用されてよい。
図1は、一実施形態に係るセルラ通信システム1の構成例を表す図である。
図1に示すように、セルラ通信システム1は、5Gコアネットワーク(5GC)10と、ユーザ装置(UE:User Equipment)100、基地局装置(以下、「基地局」と称する場合がある。)200-1,200-2、及びIABノード300-1,300-2を有する。基地局200は、gNBと呼ばれる場合がある。
以下において、基地局200がNR基地局である一例について主として説明するが、基地局200がLTE基地局(すなわち、eNB)であってもよい。
なお、以下において、基地局200-1,200-2をgNB200(又は基地局200)、IABノード300-1,300-2をIABノード300とそれぞれ称する場合がある。
5GC10は、AMF(Access and Mobility Management Function)11及びUPF(User Plane Function)12を有する。AMF11は、UE100に対する各種モビリティ制御等を行う装置である。AMF11は、NAS(Non-Access Stratum)シグナリングを用いてUE100と通信することにより、UE100が在圏するエリアの情報を管理する。UPF12は、ユーザデータの転送制御等を行う装置である。
各gNB200は、固定の無線通信ノードであって、1又は複数のセルを管理する。セルは、無線通信エリアの最小単位を示す用語として用いられる。セルは、UE100との無線通信を行う機能又はリソースを示す用語として用いられることがある。1つのセルは1つのキャリア周波数に属する。
各gNB200は、NGインターフェイスと呼ばれるインターフェイスを介して5GC10と相互に接続される。図1において、5GC10に接続された2つのgNB200-1及びgNB200-2を例示している。
各gNB200は、集約ユニット(CU:Central Unit)と分散ユニット(DU:Distributed Unit)とに分割されていてもよい。CU及びDUは、F1インターフェイスと呼ばれるインターフェイスを介して相互に接続される。F1プロトコルは、CUとDUとの間の通信プロトコルであって、制御プレーンのプロトコルであるF1-CプロトコルとユーザプレーンのプロトコルであるF1-Uプロトコルとがある。
セルラ通信システム1は、バックホールにNRを用いてNRアクセスの無線中継を可能とするIABをサポートする。ドナーgNB200-1は、ネットワーク側のNRバックホールの終端ノードであり、IABをサポートする追加機能を備えたドナー基地局である。バックホールは、複数のホップ(すなわち、複数のIABノード300)を介するマルチホップが可能である。
図1において、IABノード300-1がドナーgNB200-1と無線で接続し、IABノード300-2がIABノード300-1と無線で接続し、F1プロトコルが2つのバックホールホップで伝送される一例を示している。
UE100は、セルとの無線通信を行う移動可能な無線通信装置である。UE100は、gNB200又はIABノード300との無線通信を行う装置であればどのような装置であってもよい。例えば、UE100は、携帯電話端末、タブレット端末、ノートPC、センサ若しくはセンサに設けられる装置、及び/又は車両若しくは車両に設けられる装置である。UE100は、アクセスリンクを介してIABノード300又はgNB200に無線で接続する。図1は、UE100がIABノード300-2と無線で接続される一例を示している。UE100は、IABノード300-2及びIABノード300-1を介してドナーgNB200-1と間接的に通信する。
図2は、IABノード300と親ノード(Parent nodes)と子ノード(Child nodes)との関係を表す図である。
図2に示すように、各IABノード300は、基地局機能部に相当するIAB-DUとユーザ装置機能部に相当するIAB-MT(Mobile Termination)とを有する。
IAB-MTのNR Uu無線インターフェイス上の隣接ノード(すなわち、上位ノード)は、親ノードと呼ばれる。親ノードは、親IABノード又はドナーgNB200のDUである。IAB-MTと親ノードとの間の無線リンクは、バックホールリンク(BHリンク)と呼ばれる。図2において、IABノード300の親ノードがIABノード300-P1及び300-P2である一例を示している。なお、親ノードへ向かう方向は、アップストリーム(upstream)と呼ばれる。UE100から見て、UE100の上位ノードは親ノードに該当し得る。
IAB-DUのNRアクセスインターフェイス上の隣接ノード(すなわち、下位ノード)は、子ノードと呼ばれる。IAB-DUは、gNB200と同様に、セルを管理する。IAB-DUは、UE100及び下位のIABノードへのNR Uu無線インターフェイスを終端する。IAB-DUは、ドナーgNB200-1のCUへのF1プロトコルをサポートする。図2において、IABノード300の子ノードがIABノード300-C1~300-C3である一例を示しているが、IABノード300の子ノードにUE100が含まれてもよい。なお、子ノードへ向かう方向は、ダウンストリーム(downstream)と呼ばれる。
(基地局の構成)
次に、実施形態に係る基地局であるgNB200の構成について説明する。図3は、gNB200の構成例を表す図である。図3に示すように、gNB200は、無線通信部210と、ネットワーク通信部220と、制御部230とを有する。
無線通信部210は、UE100との無線通信及びIABノード300との無線通信を行う。無線通信部210は、受信部211及び送信部212を有する。受信部211は、制御部230の制御下で各種の受信を行う。受信部211はアンテナを含み、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換(ダウンコンバート)して制御部230に出力する。送信部212は、制御部230の制御下で各種の送信を行う。送信部212はアンテナを含み、制御部230が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換(アップコンバート)してアンテナから送信する。
ネットワーク通信部220は、5GC10との有線通信(又は無線通信)及び隣接する他のgNB200との有線通信(又は無線通信)を行う。ネットワーク通信部220は、受信部221及び送信部222を有する。受信部221は、制御部230の制御下で各種の受信を行う。受信部221は、外部から信号を受信して受信信号を制御部230に出力する。送信部222は、制御部230の制御下で各種の送信を行う。送信部222は、制御部230が出力する送信信号を外部に送信する。
制御部230は、gNB200における各種の制御を行う。制御部230は、少なくとも1つのメモリと、メモリと電気的に接続された少なくとも1つのプロセッサとを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に用いられる情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンドプロセッサとCPU(Central Processing Unit)とを含んでもよい。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行う。CPUは、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行う。プロセッサは、後述する各レイヤの処理を行う。また、制御部230は、以下に示す各実施例において、gNB200おける各処理を行うようにしてもよい。
(中継ノードの構成)
次に、実施形態に係る中継ノード(又は中継ノード装置。以下、「中継ノード」と称する場合がある。)であるIABノード300の構成について説明する。図4は、IABノード300の構成例を表す図である。図4に示すように、IABノード300は、無線通信部310と、制御部320とを有する。IABノード300は、無線通信部310を複数有していてもよい。
無線通信部310は、gNB200との無線通信(BHリンク)及びUE100との無線通信(アクセスリンク)を行う。BHリンク通信用の無線通信部310とアクセスリンク通信用の無線通信部310とが別々に設けられていてもよい。
無線通信部310は、受信部311及び送信部312を有する。受信部311は、制御部320の制御下で各種の受信を行う。受信部311はアンテナを含み、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換(ダウンコンバート)して制御部320に出力する。送信部312は、制御部320の制御下で各種の送信を行う。送信部312はアンテナを含み、制御部320が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換(アップコンバート)してアンテナから送信する。
制御部320は、IABノード300における各種の制御を行う。制御部320は、少なくとも1つのメモリと、メモリと電気的に接続された少なくとも1つのプロセッサとを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に用いられる情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンドプロセッサ及びCPUを含んでもよい。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行う。CPUは、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行う。プロセッサは、後述する各レイヤの処理を行う。また、制御部320は、以下に示す各実施例において、IABノード300における各処理を行うようにしてもよい。
(ユーザ装置の構成)
次に、実施形態に係るユーザ装置であるUE100の構成について説明する。図5は、UE100の構成例を表す図である。図5に示すように、UE100は、無線通信部110と、制御部120とを有する。
無線通信部110は、アクセスリンクにおける無線通信、すなわち、gNB200との無線通信及びIABノード300との無線通信を行う。また、無線通信部110は、サイドリンクにおける無線通信、すなわち、他のUE100との無線通信を行ってもよい。無線通信部110は、受信部111及び送信部112を有する。受信部111は、制御部120の制御下で各種の受信を行う。受信部111はアンテナを含み、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換(ダウンコンバート)して制御部120に出力する。送信部112は、制御部120の制御下で各種の送信を行う。送信部112はアンテナを含み、制御部120が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換(アップコンバート)してアンテナから送信する。
制御部120は、UE100における各種の制御を行う。制御部120は、少なくとも1つのメモリと、メモリと電気的に接続された少なくとも1つのプロセッサとを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に用いられる情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンドプロセッサ及びCPUを含んでもよい。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行う。CPUは、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行う。プロセッサは、後述する各レイヤの処理を行う。また、制御部130は、以下に示す各実施例において、UE100における各処理を行うようにしてもよい。
(プロトコルスタックの構成)
次に、実施形態に係るプロトコルスタックの構成について説明する。図6は、IAB-MTのRRC接続及びNAS接続に関するプロトコルスタックの例を表す図である。
図6に示すように、IABノード300-2のIAB-MTは、物理(PHY)レイヤと、MAC(Medium Access Control)レイヤと、RLC(Radio Link Controll)レイヤと、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤと、RRC(Radio Resource Control)レイヤと、NAS(Non-Access Stratum)レイヤとを有する。
PHYレイヤは、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。IABノード300-2のIAB-MTのPHYレイヤとIABノード300-1のIAB-DUのPHYレイヤとの間では、物理チャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。
MACレイヤは、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ:Hybrid Automatic Repeat reQuest)による再送処理、及びランダムアクセスプロシージャ等を行う。IABノード300-2のIAB-MTのMACレイヤとIABノード300-1のIAB-DUのMACレイヤとの間では、トランスポートチャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。IAB-DUのMACレイヤはスケジューラを含む。スケジューラは、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS))及び割当リソースブロックを決定する。
RLCレイヤは、MACレイヤ及びPHYレイヤの機能を利用してデータを受信側のRLCレイヤに伝送する。IABノード300-2のIAB-MTのRLCレイヤとIABノード300-1のIAB-DUのRLCレイヤとの間では、論理チャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。
PDCPレイヤは、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。IABノード300-2のIAB-MTのPDCPレイヤとドナーgNB200のPDCPレイヤとの間では、無線ベアラを介してデータ及び制御情報が伝送される。
RRCレイヤは、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。IABノード300-2のIAB-MTのRRCレイヤとドナーgNB200のRRCレイヤとの間では、各種設定のためのRRCシグナリングが伝送される。ドナーgNB200とのRRC接続がある場合、IAB-MTはRRCコネクティッド状態である。ドナーgNB200とのRRC接続がない場合、IAB-MTはRRCアイドル状態である。
RRCレイヤの上位に位置するNASレイヤは、セッション管理及びモビリティ管理等を行う。IABノード300-2のIAB-MTのNASレイヤとAMF11との間では、NASシグナリングが伝送される。
図7は、F1-Uプロトコルに関するプロトコルスタックを表す図である。図8は、F1-Cプロトコルに関するプロトコルスタックを表す図である。ここでは、ドナーgNB200がCU及びDUに分割されている一例を示す。
図7に示すように、IABノード300-2のIAB-MT、IABノード300-1のIAB-DU、IABノード300-1のIAB-MT、及びドナーgNB200のDUの各々は、RLCレイヤの上位レイヤとしてBAP(Backhaul Adaptation Protocol)レイヤを有する。BAPレイヤは、ルーティング処理及びベアラマッピング・デマッピング処理を行うレイヤである。バックホールでは、IPレイヤがBAPレイヤを介して伝送されることにより、複数のホップでのルーティングが可能になる。
各バックホールリンクにおいて、BAPレイヤのPDU(Protocol Data Unit)は、バックホールRLCチャネル(BH NR RLCチャネル)によって伝送される。各BHリンクで複数のバックホールRLCチャネルを構成する。これにより、トラフィックの優先順位付け及びQoS(Quality of Service)制御が可能である。BAP PDUとバックホールRLCチャネルとの対応付けは、各IABノード300のBAPレイヤ及びドナーgNB200のBAPレイヤによって実行される。
図8に示すように、F1-Cプロトコルのプロトコルスタックは、図7に示すGTP-Uレイヤ及びUDPレイヤに代えて、F1APレイヤ及びSCTP(Stream Control Transmission Protocol)レイヤを有する。
なお、以下においては、IABのIAB-DUとIAB-MTで行われる処理又は動作について、単に「IAB」の処理又は動作として説明する場合がある。例えば、IABノード300-1のIAB-DUが、IABノード300-2のIAB-MTへBAPレイヤのメッセージを送信することを、IABノード300-1がIABノード300-2へ、当該メッセージを送信するものとして説明する。また、IABドナー200のDU又はCUの処理又は動作についても、単に「IABドナー」の処理又は動作として説明する場合がある。
また、アップストリーム方向とアップリンク(UL)方向とを区別しないで用いる場合がある。さらに、ダウンストリーム方向とダウンリンク(DL)方向とを区別しないで用いる場合がある。
さらに、以下において、ドナーgNB200を、IABドナー200と称する場合がある。
(第1実施形態)
セルラ通信システム1では、フロー制御が行われる場合がある。フロー制御により、IABノード300とIABドナー200においてパケットドロップに関連した輻輳(congestion)(又は混雑。以下、「混雑」という場合がある。)を回避することができる。
3GPPにおけるダウンストリーム方向のフロー制御は、BAPサブレイヤでサポートされる。IABノード300は、バッファサイズが一定量を超えた場合、又は、フロー制御ポーリングを受信した場合、各ingress(流入)BH RLCチャネルにおいて利用可能なバッファサイズに関するフィードバック情報を、親ノードへ送信する。フィードバック情報は、BAP Control PDUを用いて送信される。
アップストリーム方向のフロー制御は、3GPPでは、とくに規定されておらず、実装依存により、MACレイヤ上のULスケジューリングによって(又はUL grantによって)行われる、とされる。
他方、セルラ通信システム1では、ローカルリルーティングが行われる場合がある。3GPPにおいては、ローカルリルーティングは、バックホールリンクでの回線障害(BH RLF(Backhaul Radio Link Failure))が発生した場合に、代替パス(alternative path)を介してデータパケットが転送される、とされている。一般には、IABドナー200が、各IABノード300に対して、ルーティング設定を行う。そして、各IABノード300は、ルーティング設定に従って、複数の中継ノードからデータパケットを転送する中継ノードを選択する。ローカルリルーティングは、このようなルーティング設定を無視して、上記のように、代替パスを選択することにより行われてもよい。
上記で説明したフロー制御とローカルリルーティングとを組み合わせて、以下のような制御が行われる場合がある。すなわち、IABノード300は、親ノードから、アップリンクフロー制御フィードバック(UL Flow conrol feedback)メッセージを受信すると、ローカルリルーティング(local rerouting)を行う。言い換えると、IABノード300は、当該メッセージを親ノードから受信すると、代替パスを選択し、代替パス上の他の親ノードへ、データパケットを転送する。
しかし、IABノード300は、アップリンクフロー制御フィードバックメッセージを受信して、すぐに、ローカルリルーティングを行うと、当該メッセージを送信した親ノードの混雑状況が改善したにも関わらず、代替パスへのデータパケットが転送される場合がある。
そこで、本第1の実施の形態では、第1に、親ノードと子ノードとの間に介在する中継ノード(例えば、IABノード300)が、親ノード又は子ノードから、フロー制御フィードバックメッセージを受信する。第2に、中継ノードが、フロー制御フィードバックメッセージを受信後、一定期間経過したことに応じて、フロー制御フィードバックメッセージを送信した親ノード又は子ノードに対するパスとは異なる代替パスにデータパケットを転送するローカルリルーティングを実行する。
これにより、例えば、IABノード300は、フロー制御フィードバックメッセージを受信しても、一定期間、親ノード又は子ノードの混雑状況を見ることが可能となる。そのため、IABノード300は、混雑状況が改善すれば、一定期間経過前に、親ノードに対するパスを維持することも可能となる。
図9は、IABノード300-Tが、親ノードであるIABノード300-P1からフロー制御フィードバックメッセージを受信した場合のローカルリルーティングの例を表す図である。図9に示すように、IABノード300-Tは、IABノード300-P1から当該メッセージを受信し、一定期間経過後、代替パス上の他の親ノードであるIABノード300-P2へ、データパケットを転送する。なお、この場合のフロー制御フィードバックメッセージは、アップリンクフロー制御フィードバックメッセージとなる。
図10は、IABノード300-Tが、子ノードであるIABノード300-C1からフロー制御フィードバックメッセージを受信した場合のローカルリルーティングの例を表す図である。図10に示すように、IABノード300-Tは、IABノード300-C1から当該メッセージを受信し、一定期間経過後、代替パス上の他の子ノードであるIABノード300-C2へ、データパケットを転送する。なお、この場合のフロー制御フィードバックメッセージは、ダウンリンクフロー制御フィードバック(DL Flow conrol feedback)メッセージとなる。
なお、フロー制御フィードバックメッセージは、BAP Control PDUなど、BAPレイヤのメッセージとして伝送されてもよい。もしくは、フロー制御フィードバックメッセージには、MAC CE及び/又はRRCメッセージが用いられてもよい。
図11は、第1実施形態における動作例を表す図である。
IABノード300-Tは、ステップS10において、処理を開始すると、ステップS11において、親ノード300-P1又は子ノード300-C1から、フロー制御フィードバックメッセージを受信する。
ステップS12において、IABノード300-Tは、一定期間を測定する。一定期間は、IABノード300-Tが、フロー制御フィードバックメッセージを受信してからの期間である。IABノード300-Tは、例えば、当該メッセージを受信すると、タイマを起動させて、一定期間を測定する。また、当該一定期間は、IABドナー200又は親ノード300-P1により事前に設定されてもよいし、フロー制御フィードバックメッセージに含まれてもよい。IABノード300-Tは、例えば、タイマをカウントさせて、そのカウント値が一定期間となったとき、一定期間が満了し、一定期間が経過したと判断する。もしくは、IABノード300-Tは、一定期間の計測のために、フロー制御フィードバックメッセージを受信した回数を用いてもよい。すなわち、IABノード300-Tは、親ノード300-P1もしくは子ノード300-C1からフロー制御フィードバックメッセージを受信すると、カウンタをインクリメントする。IABノード300-Tは、当該カウンタ値が閾値に達した場合に一定期間が経過したと判断する。当該閾値は、IABドナー200又は親ノード300-P1により事前に設定されてもよいし、フロー制御フィードバックメッセージに含まれてもよい。又は、IABノード300-Tは、一定期間の計測のために、これらタイマによる判断とカウンタによる判断とを組み合わせてもよい。つまり、IABノード300-Tは、フロー制御フィードバックメッセージを最初に受信した場合にタイマを起動し、カウンタをインクリメントする。当該タイマが満了する前に、当該カウンタ値が閾値に達した場合に、IABノード300-Tは、一定期間が経過したと判断する。当該タイマが満了した場合、IABノード300-Tは、当該カウンタ値をリセット(つまり、ゼロに設定)する。
ステップS13において、IABノード300-Tは、一定期間経過したことに応じて、ローカルリルーティングを実行する。
すなわち、IABノード300-Tは、親ノード300-P1からフロー制御フィードバックメッセージを受信して、一定期間経過すると、親ノード300-P1に対するパスとは別の代替パスに、データパケットを転送する。当該代替パスは、データパケットの宛先が親ノード300-P1に対するパスの場合と同一の代替パスである。また、IABノード300-Tは、子ノード300-C1からフロー制御フィードバックメッセージを受信して、一定期間経過すると、子ノード300-C1に対するパスとは別の代替パスに、データパケットを転送する。当該代替パスは、データパケットの宛先が子ノード300-C1に対するパスの場合と同一の代替パスである。当該ローカルリルーティングは、代替パスの選択、及び/又は代替パスへのパケット送信、の処理を含んでもよい。
ステップS14において、IABノード300-Tは、一連の処理を終了する。
なお、第1実施形態において、IABノード300-Tは、ダウンリンクフロー制御フィードバックメッセージを、子ノード300-C1から受信すると、一定期間経過することなく、ローカルリルーティングを実行するようにしてもよい。
また、第1実施形態において、フロー制御フィードバックメッセージに代えて、BH RLFのType1 Indication、Type2 Indication、又はType1/2 Indicationが用いられてもよい。
Type1 Indicationは、BH RLFを検知したこと(RLF detected)を示す障害発生通知の一例である。また、Type2 Indicationは、BH RLFからの回復を試行中であること(Trying to recover)を示す障害発生通知の一例である。さらに、Type1/2 Indicationも、障害発生通知の一例であって、Type1 IndicationとType2 Indicationとを区別しないときに用いられる通知である。
なお、通知の種類として、Type3 Indication(RLF recovered)とType4 Indication(Recovery failure)とがある。Type3 Indicationは、IABノード300-TがBH RLFから回復したことを示す回復通知である。また、Type4 Indicationは、IABノード300-TがBH RLFからの回復に失敗したことを示す回復失敗通知の一例である。
さらに、第1実施形態において、一定期間が測定されることに代えて、親ノード300-P1もしくは子ノード300-C1からの希望に応じてローカルリルーティングの実行判断が行われてもよい。例えば、親ノード300-P1又は子ノード300-C1は、フロー制御フィーバックメッセージに、ローカルリルーティングを実施すべきか否かを示す識別子を含める。IABノード300-Tは、当該識別子により、ローカルリルーティングを実施するか否かを決定する。これにより、親ノード300-P1もしくは子ノード300-C1は、混雑状況に応じて、IABノード300-Tのローカルリルーティングを制御することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、IABノード300が、親ノード又は子ノードへ、例えば、一定期間、データパケットを転送することができなかった場合、ローカルリルーティングを実行する例である。
すなわち、第1に、親ノードと子ノードとの間に介在する中継ノード(例えば、IABノード300)が、親ノード又は子ノードへ、データパケットの転送を試みる。第2に、中継ノードが、一定期間、データパケットの転送ができなかった場合、親ノード又は子ノードに対するパスとは異なる代替パスにデータパケットを転送するローカルリルーティングを実行する。
これにより、例えば、IABノード300は、現在の親ノード又は子ノードに対して見切りをつけて、代替パスにデータパケットを送信することができるため、データパケット転送によるレイテンシを削減させることが可能となる。
図12は、IABノード300-Tに対してアップストリーム方向におけるローカルリルーティングの例を表す図である。IABノード300-Tは、一定期間、親ノードであるIABノード300-P1へ、データパケットを転送することができなかった場合、ローカルリルーティングを実行する。すなわち、IABノード300-Tは、IABノード300-P1に対するパスとは異なる代替パス上のIABノード300-P2へ、当該データパケットを転送する。
図13は、IABノード300-Tに対してダウンストリーム方向におけるローカルリルーティングの例を表す図である。IABノード300-Tは、一定期間、子ノードであるIABノード300-C1へ、データパケットを転送することができなかった場合、ローカルリルーティングを実行する。すなわち、IABノード300-Tは、IABノード300-C1に対するパスとは異なる代替パス上のIABノード300-C2へ、当該データパケットを転送する。
図14は、第2実施形態における動作例を表す図である。
IABノード300-Tは、ステップS20において、処理を開始すると、ステップS21において、親ノード300-P1又は子ノード300-C1へ、データパケットを転送する。
ステップS22において、IABノード300-Tは、一定期間、データパケットの転送ができなかった場合、ローカルリルーティングを実行する。
ここで、「一定期間、データパケットの転送ができなかった場合」とは、UL方向については、例えば、以下がある。
すなわち、
(A1)「一定期間、データパケットの転送ができなかった場合」とは、IABノード300-Tが、親ノード300-P1へ、スケジューリング要求(SR(Scheduling Request))を一定回数送信しても、親ノード300-P1から、UL grantを受信しなかった場合である。
(A2)又は、「一定期間、データパケットの転送ができなかった場合」とは、IABノード300-Tが、親ノード300-P1へ、SR又はバッファステータスレポート(BSR)を送信後、一定時間、UL grantを受信しなかった場合である。
(A3)又は、「一定期間、データパケットの転送ができなかった場合」とは、IABノード300-Tの親ノード300-P1に対するHARQ/RLCの再送回数が一定回数に達した場合である。ただし、この場合、HARQ/RLCの再送回数が一定回数に達した場合であっても、RLFとなる前が望ましい。
(A4)又は、「一定期間、データパケットの転送ができなかった場合」とは、IABノード300-Tと親ノード300-P1との間の無線状態(RSRP(Reference Signal Received Power)/RSRQ(Reference Signal Received Quality))が一定値を下回った場合である。ただし、当該無線状態が一定値を下回った場合でも、RLFとなる前が望ましい。
(A5)又は、「一定期間、データパケットの転送ができなかった場合」とは、IABノード300-Tが、子ノー300-C1からデータパケットを受信後、一定期間、当該データパケットを、親ノード300-P1へ転送できなかった(又は滞留した)場合である。
また、「一定期間、データパケットの転送ができなかった場合」とは、DL方向については、例えば、以下がある。
すなわち、
(B1)「一定期間、データパケットの転送ができなかった場合」とは、IABノード300-Tの子ノード300-C1に対するHARQ/RLCの再送回数が一定回数に達した場合である。
(B2)又は、「一定期間、データパケットの転送ができなかった場合」とは、IABノード300-Tと子ノード300-C1との間の無線状態が一定値を下回った場合である。この場合の無線状態は、子ノード300-C1からのmeasurement reportによりIABノード300-Tへ通知される。
(B3)又は、「一定期間、データパケットの転送ができなかった場合」とは、IABノード300-Tが、親ノード300-P1から受信したデータパケットを、一定時間、子ノード300-C1へ転送できない(滞留した)場合である。
なお、上記(A1)から(B3)における「一定回数」、「一定時間」、及び「一定値」は、親ノード300-P1又はIABドナー200により、設定されてもよい。また、IABノード300-Tは、「一定時間」を、内部のタイマを用いて計測してもよい。さらに、「一定回数」、「一定時間」、「一定値」、及びタイマは、BH RLCチャネル毎、LCG(Logical Channel Group)毎、送信元(source)及び/又は宛先(destination)毎、ルーティングID毎に、別々に存在又は計測されてもよい。タイマ値とBH RLCチャネル等が紐づけられていてもよい。
(第3実施形態)
第1実施形態では、IABノード300がフロー制御フィードバックメッセージを受信して一定期間経過後にローカルリルーティングを行う例について説明した。この場合、IABノード300は、フロー制御離脱(flow control leaving)フィードバックメッセージを受信した場合、ローカルリルーティングの実行を停止することができる。フロー制御離脱フィードバックメッセージは、当該メッセージを送信したIABノード300が混雑状態から、混雑していない通常の状態に戻ったことを通知するためのメッセージである。
他方、第2実施形態では、IABノードが自ら判断して、ローカルリルーティングを実行するようにした。
第3実施形態では、第2実施形態において、ローカルリルーティングがIABノード300で実行された場合、どのようにローカルリルーティングを停止させるか、についての実施形態である。
すなわち、中継ノード(例えばIABノード300)が、ローカルリルーティングを実行後、一定期間経過したことに応じて、ローカルリルーティングを停止する。これにより、例えば、IABノード300が自らの判断で実行を開始したローカルリルーティングを停止させることが可能となる。
図15は、アップストリーム方向でローカルリルーティングが実行されている場合の例を表す図である。図15に示すように、IABノード300-Tは、代替パス上のIABノード300-P2へ、データパケットを転送して、ローカルリルーティングを行っている。IABノード300-Tは、一定期間、ローカルリルーティングを実行すると、ローカルリルーティングを停止する。
図16は、ダウンストリーム方向でローカルリルーティングが実行されている場合の例を表す図である。この場合も、IABノード300-Tは、IABノード300-C2に対して、一定期間、ローカルリルーティングを実行すると、当該ローカルリルーティングを停止する。
図17は、第3実施形態における動作例を表す図である。
IABノード300-Tは、ステップS30において、処理を開始すると、ステップS31において、ローカルリルーティングの実行を判断した時からタイマによるカウントを開始する。言い換えると、タイマが作動している間は、ローカルリルーティングが実行されている。そして、IABノード300-Tのタイマは、カウント値が所定のタイマ値になるまで、カウント値をカウントする。所定のタイマ値は、例えば、親ノード300-P1(又は親ノード300-P2)、又はIABドナー200により、IABノード300-Tに対して設定されてもよい。また、所定のタイマ値は、代替パス毎に設定されてもよい。
ステップS32において、IABノード300-Tは、カウント値が所定のタイマ値になった時、すなわち、タイマが満了した時、ローカルリルーティングを停止する。具体的には、IABノード300-Tは、ルーティング設定に従ったパスへ、図15と図16の例では、親ノード300-P1又は子ノード300-C1へのパスへ、データパケットを転送することを試みる。
(第4実施形態)
IABドナー200は、配下のIABノード300によって構築されたIABトポロジを管理する。また、IABドナー200は、各IABノード300における混雑状態などを把握することが可能である。
また、上述したように、IABドナー200のIAB-CUは、各IABノード300のIAB-DUに対して、ルーティング設定を提供する。提供するルーティング設定には、ルーティングIDと次ホップのBAPアドレスとが含まれる。各IABノード300は、データパケットのBAPヘッダに格納されたルーティングIDに基づいて、ルーティングを行う。ルーティングIDは、(宛先)BAPアドレスとBAPパスIDとから構成される。各IABノード300は、(宛先)BAPアドレスが自BAPアドレスと一致するときは、データパケットが目的地に到達したと判定する。他方、各IABノード300は、(宛先)BAPアドレスが自BAPアドレスと一致しないときは、ルーティング設定に従って、次ホップのBAPアドレスのIABノード300へ、受信したデータパケットを転送する。なお、IABドナー200による、ルーティング設定は、例えば、F1-APのBAP MAPPING CONFIGURATIONメッセージにより行われる。
このように、ルーティング設定は、IABドナー200によって、集中管理されている。そして、このようなルーティング設定に従って、IABノード300において、データパケットの転送が可能な状態になった場合、IABドナー200が主導して、ローカルリルーティングを停止させる。これにより、IABドナー200による集中管理にも対応させることが可能となる。第4実施形態は、このように、IABドナー200が、IABノード300において実行中のローカルリルーティングを停止させる例である。
すなわち、第4実施形態は、第1に、ドナー基地局(例えば、IABドナー200)が、第1の中継ノード(例えば、IABノード300)へ、ローカルリルーティングの停止指示を示す第1のメッセージを送信する。第2に、第1の中継ノードが、第1のメッセージを受信したことに応じて、ローカルリルーティングを停止する。
図18は、IABノード300-Tがアップストリーム方向で、IABノード300-P2に対して、ローカルリルーティングを実行している例を表している。この場合、IABドナー200のIAB-CUが、停止指示を示すメッセージを、IABノード300-TのIAB-DUへ送信する。IABノード300-Tは、当該メッセージを受信すると、IABノード300-P2へのローカルリルーティングを停止する。
図19は、IABノード300-Tがダウンストリーム方向で、IABノード300-C2に対して、ローカルリルーティングを実行している例を表している。この場合も、IABノード300-Tは、IABドナー200から停止指示を示すメッセージを受信すると、IABノード300-C2に対するローカルリルーティングを停止する。
図20は、第4実施形態における動作例を表す図である。
IABノード300は、ステップS40において、処理を開始すると、ステップS41において、ローカルリルーティングを実行する。
ステップS42において、IABドナー200が、所定状態になったことを契機として、ローカルリルーティングの停止指示を示すメッセージを、IABノード300-Tへ送信する。「所定状態」は、IABドナー200がルート毎に負荷(又は混雑)状況をモニタし、負荷が一定値よりも低いパスを検出した場合である。例えば、各IABノード300は、負荷状況を、F1-APメッセージ又はRRCメッセージを利用して、IABドナー200に送信する。これにより、IABドナー200は、ルート毎の負荷状況をモニタすることが可能である。IABドナー200は、この負荷状況に基づいて、停止指示を示すメッセージを送信する。停止指示を示すメッセージは、F1-APメッセージ又はRRCメッセージにより、送信される。
当該停止指示を示すメッセージには、例えば、以下の情報を含んでもよい。すなわち、BH RLC Channel IDが当該メッセージに含まれてもよい。この場合、当該IDを有するBH RLC Channelが停止指示の対象となる。又は、BH LCG IDが当該メッセージに含まれてもよい。この場合も、当該IDを有するBH LCGが停止指示の対象となる。又は、宛先IDとパスIDとから構成されるルーティングIDが当該メッセージに含まれてもよい。この場合、当該ルーティングIDのルートが停止指示の対象となる。又は、代替パスIDが当該メッセージに含まれてもよい。この場合、代替パスIDの代替パスが停止指示の対象となる。当該停止指示を示すメッセージには、上記のようなID以外にも、停止指示の有効期間が含まれてもよい。この場合、有効期間は、タイマ値などで表されてもよい。
ステップS43において、IABノード300は、ローカルリルーティングの停止指示を示すメッセージを受信したことに応じて、ローカルリルーティングを停止する。ローカルリルーティングの停止は、代替パスへのデータ送信の停止、ルーティング設定に基づいたパス(つまりローカルリルーティング実施以前に使用していたメインパス)の(再)選択、及び当該(再)選択したパスへのデータ送信、のいずれかを含んでもよい。
ステップS44において、IABノード300は、一連の処理を終了する。
なお、第4実施形態における他の例として、IABドナー200は、停止中のローカルリルーティングの開始指示を示すメッセージを、IABノード300へ送信してもよい。この場合、当該メッセージには、開始指示の対象となるルーティングIDと代替パスのIDとが含まれてもよい。IABノード300は、当該情報によって、どのルーティングIDのどの代替パスでローカルリルーティングを開始するかを把握することが可能となる。
また、第4実施形態における他の例として、IABドナー200は、ローカルリルーティングの変更(又は更新)指示を示すメッセージを、IABノード300へ送信してもよい。当該メッセージには、変更対象となるルーティングIDと代替パスのIDとが含まれてもよい。又は、当該メッセージには、次の優先度(例えば、現在、第1優先度のパスが選択されている場合、第2優先度など)を示すパスへのローカルリルーティングを指示する情報、或いは、IABノード300で現在選択しているパスとは別のパスへのローカルリルーティングを指示する情報が含まれてもよい。
さらに、第4実施形態における他の例として、IABドナー200は、実行中又は停止中のローカルリルーティングの維持又は維持解除の指示を示すメッセージを、IABノード300へ送信してもよい。IABノード300は、実行中又は停止中のローカルリルーティングの維持を示すメッセージを受信した場合、ローカルリルーティングの実行の決定又は停止の決定をそのまま維持する。他方、IABノード300は、実行中又は停止中のローカルリルーティングの維持解除を示すメッセージを受信した場合、ローカルリルーティングの実行の決定又は停止の決定を解除する。さらに、当該維持の有効期間が設定されてもよい。つまり、IABノード300は、当該維持を示すメッセージを受信した場合にタイマを起動する。タイマが作動中は、IABノード300は、ローカルリルーティングの実行又は停止の決定(状態)を維持する。IABノード300は、タイマが満了した場合、ローカルリルーティングの実行又は停止の決定(状態)を維持しなくてもよい。言い換えると、IABノード300は、ローカルリルーティングの実施又は停止の決定を行うことができる。当該タイマ値は、IABドナー200又は親ノードにより事前に設定されていてもよく、当該維持を示すメッセージによって設定されてもよい。
以上、他の例として説明したメッセージは、例えば、F1-APメッセージ又はRRCメッセージとして送信される。
(第5実施形態)
第4実施形態では、IABドナー200が、IABノード300に対して、ローカルリルーティングの開始を明示的に指示する例について説明した。第5実施形態では、ローカルリルーティングを各IABノード300で行うことを決定する際のアシスト情報として、IABドナー200が、各IABノード300へ、各IABノード300のダウンストリーム方向でのBH RLFを通知する例である。
一般には、IABノード300のIAB-MTは、IABノードのアップストリーム方向におけるBHの無線リンク障害(BH RLF)を検出する。そのため、IABノード300では、ダウンストリーム方向のBH RLFを検出する手段が基本的にはない。
第5実施形態では、IABノード300は、IABドナー200から、自ノード300のダウンストリーム方向のBH RLFの発生の通知を受けることで、ローカルリルーティングを実行することが可能となる。このような通知が、IABノード300において、ダウンストリーム方向に対するローカルリルーティングの決定のアシストとなり得る。
すなわち、第5実施形態では、第1に、ドナー基地局(例えば、IABドナー200)が、第1の中継ノードへ、第1のメッセージを送信する。第1のメッセージは、第1の中継ノードから第1の中継ノード配下の第2の中継ノードへのダウンストリーム方向におけるバックホールリンクにおいて無線リンク障害が発生していることを示す。第2に、第1の中継ノードが、第1のメッセージを受信したことに応じて、ローカルリルーティングを実行する。
図21は、第5実施形態におけるローカルリルーティングの例を図である。IABドナー200は、IABノード300-Tのダウンストリーム方向におけるBH RLFを検出すると、当該IABノード300-Tに対して、DL BH RLFの発生を通知する。IABドナー200は、例えば、IABノード300-Tの子ノードであるIABノード300-Cからmeasurement reportを受信した場合に、IABノード300-TにおけるDL BH RLFを検出した、と判断してもよい。そして、IABドナー200は、IABノード300-Tへ、IABノード300-TにおけるDL BH RLF発生を通知する。IABノード300-Tは、DL BH RLFの発生の通知を受信すると、ローカルリルーティングを行い、代替パス上の他の子ノードへ、データパケットを転送する。
図22は、第5実施形態の動作例を表す図である。
IABドナー200は、ステップS50において、処理を開始すると、ステップS51において、IABノード300-TにおけるDL方向のRLFを検知する。例えば、IABドナー200のIAB-CUは、IABノード300-Tの子ノード300-CのIAB-MTから、measurement reportを受信することで、IABドナー200は、IABノード300-TにおけるDL BH RLFを検知してもよい。又は、例えば、子ノード300-Cにおいて、IABノード300-Tと他のIABノードとでDC(Dual Connectivity)が行われている場合、IABドナー200は、子ノード300-Cから、MCG(Master Cell Group) Failure Information及び/又はSCG(Secondary Cell Group) Failure Informationを受信する。これにより、IABドナー200は、IABノード300-TにおけるDL BH RLFを検知してもよい。
ステップS52において、IABドナー200は、当該IABノード300-Tへ、DL BH RLCが発生していることを通知する。例えば、IABドナー200のIAB-CUが、IABノード300のIAB-DUへ、RRCメッセージ又はF1-APメッセージを用いて、当該通知を送信してもよい。
ステップS53において、当該IABノード300-Tは、当該通知の受信に応じて、所定の動作を行う。所定の動作として、ローカルリルーティングがある。すなわち、IABノード300-Tは、当該DL BH RLFが発生しているリンク(又は子ノード300-C)に対して、ローカルリルーティングによって、代替パス上の他の子ノードへ、データパケットを転送する。また、所定の動作として、DL送信の停止がある。すなわち、IABノード300-Tは、子ノード300-Cに対するデータパケットの送信を停止する。
ステップS54において、IABノード300(とIABドナー200)は一連の動作を終了する。
なお、第5実施形態の他の例として、IABドナー200は、IABノード300-TにおけるDL BH RLFが回復したことを検知した場合、当該IABノード300-Tへ、DL BH RLFが回復した旨を通知してもよい。例えば、IABドナー200のIAB-CUは、IABノード300-TのIAB-DUへ、RRCメッセージ又はF1-APメッセージを利用して、DL BH RLFが回復した旨を通知するようにしてもよい。
(第6実施形態)
第6実施形態は、IABノード300がローカルリルーティングの実行開始又は実行停止を判断した場合、IABドナー200へ通知する例である。すなわち、第1に、第1の中継ノード(例えば、IABノード300)が、ローカルリルーティングの実行開始又は実行停止を判断したことを示す第2のメッセージをドナー基地局(例えば、IABドナー200)へ送信する。
これにより、例えば、IABドナー200は、IABノード300において、ローカルリルーティングが行われているのか否かを把握することができる。そして、IABドナー200は、第4実施形態で説明した、実行中のローカルリルーティングの停止又は開始を、IABノード300へ指示することが可能となる。
図23は、IABノード300-Tによる通知の例を表す図である。図23は、IABノード300-Tのダウンストリーム方向におけるローカルリルーティングの実行を判断した場合の例である。
図23に示すように、IABノード300-Tは、子ノード300-C1から子ノード300-C2へのローカルリルーティングの実行開始又は実行停止を判断すると、IABドナー200へ、その旨を示すメッセージを送信する。
この場合、IABドナー200は、必要に応じて、当該メッセージの受信に応じて、IABノード300-Tにおけるローカルリルーティングの実行開始又は実行停止の許可又は禁止を指示するメッセージを、当該IABノード300-Tへ送信してもよい。
当該IABノード300-Tは、許可又は禁止を指示するメッセージの受信に応じて、ローカルリルーティングの実行を開始又は停止する。具体的には、例えば、以下となる。
すなわち、当該IABノード300-Tは、実行開始を判断したことに対して、IABドナー200から実行開始の許可を示すメッセージを受信すると、当該メッセージの受信に応じて、ローカルリルーティングの実行を開始する。また、当該IABノード300-Tは、実行開始を判断したことに対して、IABドナー200から実行開始の禁止を示すメッセージを受信すると、当該メッセージの受信に応じて、ローカルリルーティングを実行しない。さらに、当該IABノード300-Tは、実行停止を判断したことに対して、IABドナー200から実行停止の許可を示すメッセージを受信すると、当該メッセージの受信に応じて、実行中のローカルリルーティングを停止する。さらに、当該IABノード300-Tは、実行停止を判断したことに対して、IABドナー200から実行停止の禁止を示すメッセージを受信すると、当該メッセージの受信に応じて、実行中のローカルリルーティングを停止することなく、実行を継続する。
なお、図23の例では、IABノード300-Tにおけるダウンストリーム方向のローカルリルーティングの実行開始の例を表しているが、IABノード300-Tにおけるアップストリーム方向のローカルリルーティングの実行開始の場合であってもよい。
図24は、第6実施形態の動作例を表す図である。
IABノード300-Tは、ステップS60において、処理を開始すると、ステップS61において、ローカルリルーティングの実行開始又は実行停止を判断した場合、IABドナー200へ、メッセージを送信する。
当該メッセージには、第1に、どのルートがローカルリルーティングの対象になったのかを示す情報が含まれてもよい。具体的には、当該情報は、BH RLC Channel IDであってもよい。又は、当該情報は、BH LCG IDであってもよい。又は、当該情報は、宛先IDとパスIDとからなるルーティングIDであってもよい。
また、当該メッセージには、第2に、どのルートへのローカルリルーティングが行われたのかを示す情報が含まれてもよい。具体的には、当該情報は、代替パスIDであってもよい。この場合、代替パスIDは、ルーティングID又はパスIDにより表されてもよい。
さらに、当該メッセージには、第3に、なぜ、ローカルリルーティングの実行を開始又は停止したのかを示す情報(理由情報)が含まれてもよい。具体的には、当該情報は、BH RLFのType1 Indication、Type2 Indication、Type1/2 Indication、Type3 Indication、又はType4 Indicationの受信によるものであってもよい。又は、当該情報は、フロー制御フィードバックメッセージ又はフロー制御離脱フィードバックメッセージの受信によるものであってもよい。又は、当該情報は、フロー制御フィードバックメッセージ又はフロー制御離脱フィードバックメッセージを受信して一定期間経過したことであってもよい。又は、当該情報は、データパケットの転送不能によるもの(又は第2実施形態における、一定期間、データパケットの転送ができなかった場合のよるもの)であってもよい。又は、当該情報は、親ノードからの指示によるものであってもよい。
当該メッセージは、RRCメッセージ又はF1-APメッセージとして送信されてもよい。
ステップS62において、IABドナー200は、当該IABノード300-Tに対して、許可又は禁止を示すメッセージを送信してもよい。この場合、IABドナー200は、ローカルリルーティングの実行開始の許可を示すメッセージを送信する場合、当該メッセージに、ローカルリルーティング先のルーティングID又はパスIDを指示してもよい。当該メッセージも、RRCメッセージ又はF1-APメッセージとして送信されてもよい。
当該IABノード300-Tは、上述したように、許可又は禁止を示すメッセージの受信に応じて、ローカルリルーティングの実行を開始したり、実行しなかったりすることができる。
なお、ステップS61においては、IABノード300は、ローカルリルーティングの実行を判断した場合、IABドナー200に対するメッセージの送信により、IABドナー200に対して、ローカルリルーティング実行のお伺いを立てることとしてもよい。IABドナー200は、ステップS62において、そのお伺いに対して、IABノード300に対して、許可又は禁止を指示することになる。
(第7実施形態)
第7実施形態は、IABノード300において、複数の実行条件を組み合わせて、ローカルリルーティングの実行又は停止の判断が行われる例である。
具体的には、第1に、中継ノード(例えば、IABノード300)が、フロー制御フィードバックメッセージを受信したこと、中継ノードと他の中継ノードとの間のバックホールリンク間の障害発生通知を受信したこと、及び一定期間、データパケットの転送ができなかったこと、の少なくとも1つの実行条件が満たされたことに応じて、他の中継ノードに対するパスとは異なる代替パスにデータパケットを転送するローカルリルーティングを実行する。第2に、中継ノードが、ローカルリルーティングを実行後、停止条件が満たされたことに応じて、ローカルリルーティングを停止する。
複数の実行条件を組み合わせて、ローカルリルーティングの実行又は停止が判断されることで、ネットワーク毎の実装(インプリメンテーション)や展開(デプロイメント)の柔軟性を高めることが可能となる。
図25は、第7実施形態の動作例を表す図である。
IABノード300は、ステップS70において、処理を開始すると、ステップS71において、1つ以上の実行条件に合致した場合、ローカルリルーティングを実行する。
実行条件としては、例えば、以下の3つがある。
(C1)フロー制御フィードバックメッセージを受信したこと、又は、フロー制御フィードバックメッセージを受信して一定期間経過したこと(第1実施形態)。
(C2)BH RLFのType1 Indication、Type2 Indication、又はType1/2 Indicationを受信したこと。
(C3)一定期間、データパケットの転送ができなかったこと(第2実施形態)。
IABノード300は、3つの実行条件のうち、少なくとも1つの実行条件に合致する状況となった場合に、ローカルリルーティングを実行する。
ステップS72において、IABノード300は、停止条件に合致した場合、ローカルリルーティングを停止する。
停止条件としては、例えば、BH RLFのTyep3 Indicationの受信である。IABノード300は、ステップS71でローカルリルーティングを開始しても、Type3 Indicationを受信したことに応じて、ローカルリルーティングを停止する。
ステップS73において、IABノード300は、一連の処理を終了する。
図26は、第7実施形態の他の動作例を表す図である。
IABノード300は、ステップS80において、処理を開始すると、ステップS81において、ある実行条件に合致した場合、ローカルリルーティングを実行する。実行条件は、上記の(C1)から(C3)の3つの実行条件のすくなくともいずれか1つである。
ステップS82において、IABノード300は、実行条件に対応する停止条件に合致した場合、ローカルリルーティングを停止する。実行条件に対応する停止条件とは、例えば、「フロー制御フィードバックメッセージを受信したこと」という実行条件に対して、「フロー制御離脱フィードバックメッセージを受信したこと」である。例えば、IABノード300は、ステップS81において、「フロー制御フィードバックメッセージを受信したこと」という実行条件により、ローカルリルーティングを開始したとする。このような場合、IABノード300は、「フロー制御離脱フィードバックメッセージを受信したこと」という停止条件に合致すればローカルリルーティングを停止する。この場合、実行条件に対応する停止条件は、実行条件とは反対の内容の条件であると言うこともできる。他方、IABノード300は、「フロー制御フィードバックメッセージを受信したこと」という実行条件により、ローカルリルーティングを開始したとする。このような場合、IABノード300は、Type3 Indicationを受信しても、実行条件に対応する停止条件に合致しないため、ローカルリルーティングを停止することなく、実行を継続する。これは、「Type3 Indicationを受信したこと」は、「フロー制御フィードバックメッセージを受信したこと」という実行条件に対応しない停止条件だからである。
ステップS83において、IABノード300は、一連の処理を終了する。
(第8実施形態)
第7実施形態では、ローカルリルーティングに関する複数の実行条件について説明した。第8実施形態は、IABドナー200が、IABノード300に対して、複数の実行条件の中から当該IABノード300が用いる実行条件を設定する例である。具体的には、中継ノード(例えば、IABノード300)を配下に有するドナー基地局(例えば、IABドナー200)が、複数の実行条件を中継ノードに設定する。
図27は、第8実施形態の動作例を表す図である。
IABドナー200は、ステップS90において、処理を開始すると、ステップS91において、IABノード300に対して、ローカルリルーティングの複数の実行条件の中から当該IABノード300が用いる実行条件を設定する。設定される実行条件は、
(D1)BH RLFのType4 Indicationを受信したこと。
(D2)BH RLFのType1/2 Indicationを受信したこと。
(D3)ダウンリンクフロー制御フィードバックメッセージ、又はアップリンクフロー制御フィードバックメッセージを受信したこと。
(D4)一定期間、データパケットを転送することができなかったこと(第2実施形態)。
(D5)上記(D1)から(D4)に関連する閾値、タイマ値、及び回数上限値、のうちの1つ又は複数である。また、IABドナー200は、第7実施形態で説明した停止条件を、IABノード300に設定してもよい。
設定は、例えば、IABドナー200が、1つ又は複数の実行条件(と停止条件)を含むRRCメッセージ又はF1-APメッセージをIABノード300へ送信することにより行われる。
ステップS92において、IABノード300は、設定された実行条件(又は停止条件)に合致する状況となった場合、ローカルリルーティングを開始(又は停止)する。IABノード300は、複数の実行条件(又は停止条件)が設定された場合、そのうちの1以上の実行条件に合致する状況になると、ローカルリルーティングを開始(又は停止)する。
ステップS93において、IABノード300は、一連の処理を終了する。
(第9実施形態)
第9実施形態は、IABドナー200において、ローカルリルーティングにおける代替パスの設定が行われる例である。
ローカルリルーティングについて、IABノード300による分散制御ではなく、IABドナー200による中央集権的な制御により行われるべきという議論がある。IABトポロジ全体を把握するのはIABドナー200であり、IABドナー200によりルーティング設定が最適化されている、という理由からである。そのため、ローカルリルーティングにおける代替パスについても、IABドナー200が、設定できるようにすべきという議論がある。具体的には、IABドナー200が、同一のルーティングID(宛先アドレス+パスID)に対して、別のパスをIABノード300に割り振る、という議論である。
第9実施形態は、IABドナー200による代替パスの設定、具体的は、IABドナー200がルーティング設定により設定したルーティングIDと、代替パスのルーティングIDとを紐づけて設定する例である。
すなわち、第1に、ドナー基地局(例えば、IABドナー200)が、第1の中継ノード(例えば、IABノード300)に対して、メインパスに関する情報と対応付けられた代替パスに関する情報を含む代替パスの設定を行う。第2に、第1の中継ノードが、代替パスの設定に基づいて、代替パスを選択する。
図28は、第9実施形態の動作例を表す図である。
IABドナー200は、ステップS100において、処理を開始すると、ステップS101において、IABノード300に対して、メインパスに加え、代替パス(alternative path(s))を設定する。
メインパスは、例えば、第4実施形態で説明した、IABドナー200によるルーティング設定により、IABノード300に設定されたパスである。IABドナー200は、予め、ルーティング設定により、各IABノード300に対するメインパスが設定されている。また、代替パスは、例えば、IABノード300においてローカルリルーティングが行われる際に選択されるパスである。図18及び図19の例では、メインパスは、IABノード300-TからIABノード300-P1又は300-C1へのパスとなり、代替パスは、IABノード300-TからIABノード300-P2又は300-C2へのパスとなる。
図28に戻り、ステップS101において、IABドナー200は、F1-APのBAP MAPPING CONFIGURATION(BAPマッピング設定)メッセージ、又はRRC Reconfiguration(RRC設定)メッセージに、代替パスに関する情報を含ませて、IABノード300へ送信する。これにより、IABドナー200は、IABノード300に対して代替パス設定を行う。
代替パスに関する情報は、複数の代替パスに対応して、複数の情報を含んでもよい。
代替パスに関する情報は、第1に、メインパスのルーティングIDと、代替パスのルーティングIDとの紐づけ情報を含む。例えば、代替パスに関する情報に、代替パスのルーティングIDがあり、そのルーティングIDに対応させてメインパスのルーティングIDが指定されることで、紐付け(又は対応付け)が行われてもよい。又は、紐づけ情報として、例えば、グルーピングIDが用いられてもよい。グルーピングIDは、メインパスのパスIDと代替パスのパスIDとをグルーピング化するために定義されたIDである。グルーピングIDにより、メインパスのルーティングIDと、代替パスのルーティングIDとが紐づけられる。
代替パスに関する情報は、第2に、代替パスの宛先IDを含む。代替パスの宛先IDは、メインパスの宛先IDと同じである。ただし、ドナーDU間リルーティング(inter-donor-DU rerouting)が行われる場合(第12実施形態)は、2つの宛先IDは異なってもよい。
代替パスに関する情報は、第3に、代替パスのパスIDを含む。代替パスのパスIDは、メインパスのパスIDと異なってもよいし、同じであってもよい。代替パスのパスIDとメインパスのパスIDとが同じ場合、ルーティングID毎に、次ホップBAPアドレス(Next Hop BAP Address)のリストが設定されてもよい。この場合、当該リストの先頭エントリが、メインパスの次ホップBAPアドレス、2番目以降が、代替パスの次ホップBAPアドレスと識別されてもよい。又は、当該リストのエントリの順番が、次ホップBAPアドレスの優先順位を表してもよい。
代替パスに関する情報は、第4に、代替パスのルーティングIDを含む。
代替パスに関する情報は、さらに、以下の情報を含んでもよい。すなわち、代替パスに対応して(又は紐づいて)、
(E1)次ホップBAPアドレス(Next Hop BAP Address)
(E2)IABドナーDU BAPアドレス(IAB-donor-DU BAP address)
(E3)セルID
(E4)流出BH RLCチャンネルID(Egress BH RLC CH ID)
(E5)流入BH RLCチャンネルID(Ingress BH RLC CH ID)
の全部又は一部が含まれてもよい。
また、代替パスに関する情報は、さらに、以下の情報を含んでもよい。すなわち、代替パスに対応して(又は紐づいて)、
(F1)優先度設定
(F2)選択確率設定
(F3)有効期間を示すタイマ値と禁止期間を示すタイマ値
の全部又は一部が含まれてもよい。
上記(F1)の優先度設定は、優先度が高い順に代替パスが選択されるようにする設定情報である。例えば、複数の代替パスの優先度「1」、「2」、…が設定情報に含まれる場合、IABノード300は、ローカルリルーティングを行う際は、優先度「1」の代替パスを選択し、パケット転送を試みる。その結果、パケットを転送できなかった場合、IABノード300は、優先度「2」の代替パスを選択する。又は、設定情報に以下の情報が含まれる場合、優先度設定がなくてもよい。
(G1)Intra-donor-DU(ドナーDU内)の代替パス(メインパスと代替パスとが同一のドナーDU内に存在する)
(G2)Intra-donor(ドナー内)の代替パス(メインパスと代替パスとが同一のドナー内に存在する)
(G3)Inter-donor(ドナー間)の代替パス(メインパスと代替パスとが異なるドナーに存在する)
この場合、IABノード300は、ドナーDU内の代替パス、ドナー内の代替パス、ドナー間の代替パスの順番で、代替パスを選択してもよい。
上記(F2)の選択確率設定は、代替パス毎にパーセント又は真数(0から1)で表示された選択確率である。例えば、IABノード300は、乱数を用いて、乱数値と選択確率とに基づいて、代替パスを選択する。例えば、代替パスが3つあり、各選択確率が{0.5,0.3,0.2}であるとする。この場合、IABノード300は、乱数値が0.4の場合、1つ目の選択確率を有する代替パスを選択し、乱数値が0.7の場合、2つ目の選択確率を有する代替パスを選択し、乱数値が0.9の場合、3つ目の選択確率を有する代替パスを選択する。なお、選択確率の合計値は、100%(又は1)となることが望ましい。
上記(F3)は、代替パス毎に設定された有効期間を示すタイマ値と、禁止期間を示すタイマ値とである。例えば、以下のようにタイマ値が用いられる。
すなわち、IABノード300は、ローカルリルーティングにより代替パスを選択した時、又は当該代替パスにパケット転送を開始した時、タイマによるカウントを開始する。そして、IABノード300は、当該タイマによるカウント値が、有効期間を示すタイマ値に達していないとき(ランニングの間)、選択した代替パスを使用することができる。他方、IABノード300は、当該タイマによるカウント値が、有効期間を示すタイマ値に達した時(タイマが満了した時)、当該代替パスの使用を停止(又は禁止)する。そして、IABノード300は、実行したローカルリルーティングの終了(又は停止或いは禁止)後、タイマによるカウントを開始する。そして、IABノード300は、当該カウント値が、禁止期間を示すタイマ値に達していないとき(ランニングの間)、終了した代替パスの使用を禁止する。当該代替パスは選択候補から外され、ローカルリルーティングが継続している間、他の代替パスが選択される。他方、当該カウント値が、禁止期間を示すタイマ値に達した時(タイマが満了した時)、IABノード300において、終了した代替パスの使用が可能となる。当該代替パスは、代替パスの選択候補となり得る。
ステップS102において、IABノード300は、ローカルリルーティングを行う際、IABドナー200により設定された代替パス設定に基づいて、代替パスを選択し、パケット転送を試みる。
ステップS103において、IABノード300は、一連の処理を終了する。
(第10実施形態)
IABノード300において、ローカルリルーティングが行われている場合、IABドナー200は、トポロジ全体のパフォーマンスが落ちている等の理由で、ルーティング設定を変更する場合がある。第10実施形態は、ルーティング設定が変更された場合、ローカルリルーティングの動作を停止(又はキャンセル)する例である。
具体的には、第1に、第1の中継ノード(例えば、IABノード300)が、ローカルリルーティングを開始する。第2に、ドナー基地局(例えば、IABドナー200)が、第1の中継ノードへ、第1の中継ノードに設定されたルーティング設定を更新することを示す第1のメッセージを送信する。第3に、第1の中継ノードが、第1のメッセージを受信したことに応じて、ローカルリルーティングを停止する。
図29は、第10実施形態における動作例を表す図である。
IABノード300は、ステップS110において、処理を開始すると、ステップS111において、ローカルリルーティングを開始する。
ステップS112において、IABドナー200は、トポロジ全体のパフォーマンス低下を検出した等の理由で、IABノードのルーティング設定を更新する。例えば、IABドナー200は、IABノード300から、IABノード300における負荷が上昇しているなどの負荷状況を示すメッセージを受信したことにより、トポロジ全体のパフォーマンス低下を検出してもよい。そして、IABドナー200は、設定更新を示すメッセージを、配下の全IABノード300へ送信する。当該メッセージは、F1-APメッセージ又はRRCメッセージであってもよい。
ステップS113において、IABノード300は、設定更新を示すメッセージの受信に応じて、ローカルリルーティングを停止する。例えば、BF RLFのType2 Indicationの受信によりローカルリルーティングが開始されたとする。このような場合、「停止」は、Type3 Indicationを待つことなく、「停止」するとともに、IABノード300におけるType3 Indicationの受信を予期しなくてもよい、という意味である。
ステップS114において、IABノード300は、一連の処理を終了する。
(第11実施形態)
IABノード300が、ローカルリルーティングにより代替パスを選択しても、選択した代替パスが、選択する前のパスよりも、混雑している場合もあり得る。これでは、データパケット転送の遅延が増加し、トポロジ全体のパフォーマンスが低下する場合がある。
第11実施形態は、IABドナー200が、IABノード300へ、各パスの負荷情報を送信する例である。具体的には、第1に、ドナー基地局(例えば、IABドナー200)が、第1の中継ノード(例えば、IABノード300)へ、第1の中継ノードと第2の中継ノードとの間のパスの負荷情報を含む第1のメッセージを送信する。第2に、第1の中継ノードが、負荷情報に基づいて、ローカルリルーティングを実行又は停止する。
IABドナー200が、IABノード300へ、各パスの負荷情報を送信することで、IABノード300では、ローカルリルーティングが行われる際に、負荷状況が良好な代替パスを選択することができる。これにより、データパケット転送遅延を防止し、トポロジ全体のパフォーマンス低下を防止させることが可能となる。
図30は、第11実施形態における動作例を表す図である。
IABドナー200は、ステップS120において、処理を開始すると、ステップS121において、各パスの負荷情報を含むメッセージを、IABノード300へ送信する。
IABドナー200が当該メッセージを送信する契機は、例えば、以下がある。すなわち、IABドナー200は、周期的(periodic)に当該メッセージを送信してもよい。又は、IABドナー200は、IABノード300から要求があったときに、当該メッセージを送信してもよい。この場合の「要求」は、例えば、IABノード300でローカルリルーティングに関する判断を行ったときに、当該判断に応じて、IABノード300から送信された要求のことである。又は、IABドナー200は、自身が必要と判断したときに、当該メッセージを送信する。「必要と判断したとき」とは、例えば、あるパスの負荷が顕著に上がったときである。IABドナー200は、パス上のIABノード300から負荷情報を取得できるため、この負荷情報に基づいて、あるパスの負荷が短時間で閾値以上に上がったときに、負荷が顕著に上がったと判断してもよい。
また、IABドナー200が送信する、「各パスの負荷情報」を含むメッセージに含まれる、「各パスの負荷情報」は、例えば、ルーティングID毎の負荷レベル、又は、パスID毎の負荷レベルである。この場合、負荷レベルは、例えば、0~100%の百分率で表示される。
なお、「負荷情報」に代えて、パスに対する優先度情報が通知されてもよい。IABドナー200は、負荷が低いパスの優先度を上げることが可能である。これにより、IABノード300では、負荷の低いパスを代替パスとして選択する可能性を高くすることが可能となる。なお、優先度情報を含むメッセージの送信により、例えば、IABノード300において設定された優先度情報を更新させることが可能となる。したがって、例えば、IABドナー200は、あるパスの負荷が高くなったことを検出すると、優先度情報の更新によって、IABノード300に設定された、当該パスの優先度を低く設定することも可能となる。これにより、IABドナー200によるルーティング設定により設定された各パスの優先度情報に対して、ステップS121によるメッセージの送信によって、その優先度情報を更新させることが可能となる。ステップS121におけるメッセージを用いた優先度情報の更新は、ルーティング設定による設定と比較して、高頻度に行うことが可能となる。
ステップS122において、IABノード300は、負荷情報を用いて、所定の動作を行う。
所定の動作として、第1に、ローカルリルーティングの実行又は停止の判断がある。例えば、IABノード300は、現在使用しているパスがメインパスであって、負荷情報により示されたメインパスの負荷が一定値を超えた場合、ローカルリルーティングを実行すると判断する。また、例えば、IABノード300は、現在使用しているパスが代替パスであって、負荷情報により示された代替パスの負荷が一定値を超えた場合、ローカルリルーティングを停止すると判断する。負荷情報に代えて優先度情報が用いられる場合は、IABノード300は、現在使用しているメインパスの優先度情報が、優先度閾値より低い場合、ローカルリルーティングを実行すると判断する。他方、IABノード300は、現在使用している代替パスの優先度情報が、優先度閾値より低い場合、ローカルリルーティングを停止する。当該一定値又は優先度閾値は、IABドナー200により設定されてもよい。
また、所定の動作として、第2に、代替パスの選択がある。例えば、IABノード300は、ローカルリルーティングを実行する際に、負荷情報を用いて、以下の基準で代替パスを選択する。すなわち、IABノード300は、負荷情報に示された負荷の中で、最も負荷が低いパスを、代替パスとして選択する。或いは、IABノード300は、負荷が一定以下のパスから任意に選択してもよい。負荷情報に代えて、優先度情報が用いられる場合は、IABノード300は、優先度情報に示された優先度の中で、最も優先度が高いパスを、代替パスとして選択する。或いは、IABノード300は、優先度が一定以上のパスから任意のパスを代替パスとして選択してもよい。
(第12実施形態)
第12実施形態は、IABドナー200により、IAB-donor-DU BAPアドレス(IAB-donor-DU BAP Aadress)をIABノード300に設定する例である。IABノード300は、代替パスとして、IABドナー200とは異なる他のIABドナーにおけるIAB-donor-DU BAPアドレスを選択することができる。これにより、ドナーDU間(Inter-donor-DU)リルーティングが可能となる。
具体的には、第1に、ドナー基地局(例えば、IABドナー200)が、第1の中継ノード(例えば、IABノード300)へ、ドナー基地局のBAPアドレスを設定する。第2に、ドナー基地局が、第1の中継ノードへ、ドナー基地局とは異なる他のドナー基地局のBAPアドレスを設定する。第3に、第1の中継ノードがローカルリルーティングの実行を決定する。第4に、第1の中継ノードが、ドナー基地局のBAPアドレス又は他のドナー基地局のBAPアドレスのいずれかのBAPアドレスへのパスを代替パスとして選択する。
なお、IAB-donor-DU BAPアドレスは、例えば、IABドナーにおけるIAB-DUのBAPアドレスである。
図31は、第12実施形態の動作例を表す図である。
IABドナー200は、ステップS130において、処理を開始すると、ステップS131において、IABノード300に対して、代替パスとして選択可能な別IABドナーのIAB-donor-DU BAPアドレスを設定する。別IABドナーとは、IABドナー200とは異なるIABドナーのことである。ここでは、IABドナー200とは異なる別ドナーに属するIAB-DUのBAPアドレスを設定している。なお、IABドナー200は、例えば、F1-APメッセージを利用して、別IABドナーのIAB-DUのBAPアドレスを設定する。また、IABドナー200自身のIAB-DUのBAPアドレスは、第4実施形態で説明したようにルーティング設定により、本処理が行われる前に、IABドナー200により設定される。なお、IABドナー200は、事前に当該別IABドナーとフォーワーディングパスが確立されてもよい。
ステップS132において、IABノード300は、ローカルリルーティングの実行を決定する。例えば、IABノード300は、BH RLFを検知したときに、ローカルリルーティングの実行を決定してもよい。又は、上述した(第1実施形態)、(第2実施形態)、(第4実施形態)、(第7実施形態)、又は(第8実施形態)で説明した契機により、ローカルリルーティングの実行が決定されてもよい。
ステップS134において、IABノード300は、代替パスを選択する。IABノード300は、ルーティング設定(ルーティングID=宛先BAPアドレス+パスID)の中から、宛先BAPアドレスと一致する、IABドナー200(自ドナー)のIAB-DUのBAPアドレス、又は、代替パスとして選択可能な別IABドナーのIAB-DUのBAPアドレスのパス(ルーティングID)を選択する。
ステップS134において、IABノード300は、選択した代替パスに対して、パケットを転送する。
ステップS135において、IABノード300は、一連の処理を終了する。
(その他の実施形態)
UE100、gNB200、又はIABノード300が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。
また、UE100、gNB200、又はIABノード300が行う各処理を実行する回路を集積化し、UE100、gNB200、又はIABノード300の少なくとも一部を半導体集積回路(チップセット、SoC)として構成してもよい。
以上、図面を参照して一実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。また、矛盾しない範囲で、各実施例の全部又は一部を組み合わせることも可能である。
本願は、米国仮出願第63/133,490号(2021年1月4日出願)の優先権を主張し、その内容の全てが本願明細書に組み込まれている。
(付記)
(導入)
NR eIAB(Enhancements to Integrated Access AND Backhaul)に関する改訂されたワークアイテムが承認された。いくつかの目的は次の通りである。
トポロジ適応の拡張
・シグナリング負荷を軽減するための機能拡張を含む、堅牢性及び負荷分散を強化するためのインタードナーIABノード移動のための手順の仕様。
・IABノード移動及びBH RLF回復によるサービス中断削減のための拡張機能の仕様。
・CP/UP分離のサポートを含む、トポロジの冗長性に対する拡張の仕様。
トポロジ、ルーティング、及びトランスポートの機能拡張
・トポロジ全体の公平性、マルチホップ遅延、及び輻輳緩和を改善するための拡張機能の仕様。
トポロジ適応の拡張に関して、次の合意に達した。
・(例えば、急速なシャドウイングのための)堅牢性、異なるIABノード間、IABドナーDUとIABドナーCUとの間のロードバランシング、及びシグナリング負荷の削減を改善させるトポロジ適応の拡張を検討。
・RAN2は、BH RLF後のサービス中断の削減に焦点を当てて、RLFインジケーション/ハンドリングの拡張について議論する。
・CHO及びCHOの潜在的なIAB固有の拡張機能は検討中である。
・DAPS及びDAPSの潜在的なIAB固有の拡張機能は、現時点では除外されていない(ただし、PDCPがないため、DAPSをサポートする方法が明確ではない)。
・メッセージのバンドリングについては、RAN2は、少なくとも、トポロジ適応手順についてRAN3でさらに進展が見られるのを待つ。
・RAN2は、セントラルルート決定に対する利点を含むローカルリルーティング、及びトポロジ全体の目標に対処する方法について議論する。
この付記では、Rel-17 eIABのトポロジ適応拡張のさまざまなトピックについて議論する。
(議論)
(BH RLFインジケーションの拡張)
Rel-16のEメールディスカッションでは、図32に示すような4種類のBH RLF通知が議論された。最後に、タイプ4の「回復失敗」のみがRel-16のBH RLFインジケーションとして規定され、これにより、子IAB-MTは親のBHリンク上のRLFを認識し、RLF回復手順を開始できる。
所見1:Rel-16では、タイプ4の「回復障害」のみがBH RLFインジケーションとして規定された。
RAN2は、「(例えば、急速なシャドウイングのための)堅牢性を改善させるトポロジ適応の拡張を検討」に合意した。これは、無線状態がより動的に変化すると想定されるため、BH RLFは、Rel-16の場合と比較してRel-17でより頻繁に発生することを意味する。
所見2:Rel-17では、急速なシャドウイングなど、無線状態がより動的に変更されるため、Rel-16の展開と比較して、BH RLFがより頻繁に発生する。
Rel-16における課題は、子IABノードが親のRLF回復中にアップストリームデータを転送できないこと、又はデータが転送されたとしても、親がBH RLFのためにデータを転送できないことである。そのため、どのような場合でもデータがIABドナーに到達できず、サービスが中断される。
所見3:Rel-16のBH RLFインジケーション(タイプ4)を使用すると、親のRLF回復の進行中に、IABノードでデータ転送が中断される。
したがって、遅延を削減するための適切なアクションを実行するために、子IABノードに親のBH RLFをできるだけ早く通知すべきである。これは、「RAN2は、BH RLF後のサービス中断の削減に焦点を当てて、RLFインジケーション/ハンドリングの拡張について議論する」というRAN2の合意に沿ったものある。したがって、RAN2は、タイプ2の「回復を試みている」というBH RLFインジケーションを導入すべきである。なお、タイプ1及びタイプ2は同じ意味である。
提案1:RAN2は、BH RLFインジケーションのタイプ2の「回復を試みている」が導入されていることに合意すべきである。BAP Control PDU、SIB1、又はその両方を介して送信されるかは更なる検討が必要である。
提案1のようにタイプ2のインジケーションを導入する場合、親のBH RLFが回復した場合に子IAB-MTにも通知すべきであるから、タイプ3の「BHリンクが回復」を導入することは非常に明快である。但し、RAN2は、「シグナリング負荷の削減を改善させるトポロジ適応の拡張を検討」に合意しているから、そのような明示的なインジケーションが本当に必要かどうかを検討すべきである。タイプ3のインジケーションがすべての子IABノードに(例えば、BAP Control PDUを介して)専用の方法で送信される場合、大きなオーバーヘッドが発生する可能性がある。
例えば、タイプ2のインジケーションがSIB1を介して送信される場合、図33のオプション2に示されているように、BHリンクがRLFの下にない(即ち、「回復される」)と、インジケーションはブロードキャストされなくなる。従って、ダウンストリームIABノード及びUEは、SIB1にタイプ2のインジケーションがないことに基づいてBHリンクが回復したかどうかを認識する。もちろん、タイプ3のインジケーションがBAP Control PDUを介して送信される場合、ダウンストリームIABノードがBHリンク回復をすばやく知ることができるという利点がある。しかしながら、UEはBAPレイヤを持たないため、その回復を知れないということが不利な点である。従って、RAN2は、タイプ3のインジケーションが本当に必要かを検討すべきである。
提案2:提案1に合意できる場合、RAN2は、BH RLFがなくなったときの明示的なBH RLFインジケーション、即ち、タイプ3の「BHリンク回復」が導入されるべきかについて検討すべきである。
提案1及び/又は提案2に合意できる場合、インジケーションを受信したIAB-MTの動作をBHリンクが回復している間について検討すべきである。IAB-MTは、タイプ2のインジケーションを受信するとSRを削減/停止し、タイプ3のインジケーションを受信する(即ち、親IABノードでBH RLFがなくなる)と動作を再開することが提案された。これは、親ノードがBHリンクを回復しようとするときに望ましいIAB-MTの動作の1つである。全てのRBを中断するなど、他のIAB-MTの動作も可能であると想定される。
提案3:RAN2は、IAB-MTがタイプ2のインジケーションを受信した後、スケジューリング要求を削減/停止し、親ノードでBH RLFがなくなった場合に、スケジューリング要求を再開することに合意すべきである。
「RAN2は、BH RLF後のサービス中断の削減に焦点を当てて、RLFインジケーション/ハンドリングの拡張について議論する」という合意を考慮すると、むしろ、IAB-MTがサービスの中断を削減するためにどのように動作するかについて議論すべきである。ローカルリルーティング及び条件付きハンドオーバ(CHO)の機能拡張は、BH RLFインジケーションと組み合わせると解決策の候補と見なされ得るが、これらはまだ検討中である。私たちの見解では、ローカルリルーティング及びCHOの共通の側面は、ある種のトリガ条件を必要とすることである。そのため、タイプ2インジケーションがそのような目的で機能する可能性がある。したがって、RAN2は、提案3に加えて、親がBH RLFから回復しようとしているときの他のIAB-MTの動作について議論すべきである。
提案4:RAN2は、タイプ2のBH RLFインジケーションを受信した場合の他のIAB-MTの動作について議論すべきである。更なる検討が必要であるが、例えば、ローカルリルーティング及び/条件付きハンドオーバをトリガするなど。
(条件付きハンドオーバの拡張)
条件付きハンドオーバ(CHO)は、モビリティの堅牢性を改善させるためにRel-16で導入される。私たちの理解では、CHOは指定されたRel-16 IABに使用できる。RAN2は、「CHO及びCHOの潜在的なIAB固有の拡張機能は検討中である」に合意した。したがって、Rel-16 CHOベースラインに加えて、eIABのCHO拡張機能を検討する価値がある。Rel-16 CHOでは、図34に示すように、対応するCHOイベント(A3/A5)が満たされたとき、又は選択されたセルがRRC再確立のためのセル選択の結果としてCHO候補であるときに実行される。
CHOイベントA3/A5は、IABノードがBHリンクでBH RLFを経験したときに満たすことができる。一方、これらのトリガ条件は、IAB固有のRLF、つまりBH RLFインジケーション(タイプ4)の受信によるRLFでは、IABノード自体のBHリンクの無線状態は良好であるため、満たすことができない。この場合、望ましい動作の1つは、IABノードがBH RLFインジケーションを受信したときにCHOを実行することである。
所見4:Rel-16 CHOは、親のBH RLF回復が進行中であり、失敗したとしても、IAB-MTと親との間のBHリンクがまだ良好であるため、IAB-MTでCHOイベントA3/A5によって自動的にトリガ/実行されない。
したがって、Rel-17 eIABのトポロジ適応を改善するために、CHOの追加のトリガ条件について議論する価値がある。少なくとも既存のBH RLFインジケーション(つまり、タイプ4)は、新しいトリガの有望な候補であると考えるが、導入された場合、タイプ2インジケーションの受信時にCHOも実行すべきかについてさらに議論され得る。
提案5:RAN2は、少なくともIABノードがBH RLFインジケーション(タイプ4)を受信した場合に、CHOの追加のトリガ条件が規定されているかどうかを議論すべきである。追加のトリガ条件が導入された場合、タイプ2に適用できるかどうかは更なる検討が必要である。
提案5が合意される場合、CHOイベントA3/A5に依存しないが、BH RLFインジケーションによる一種の「強制」トリガであるため、すべてのCHO候補(つまり、候補セル)が同時にCHOをトリガされ得るという問題が発生する可能性がある。
現在の仕様では、「条件付き再設定の実行で複数のNRセルがトリガされる場合、どれを選択するかはUEの実装次第である。例えば、UEは、ビーム及びビーム品質を考慮して、実行のためにトリガされたセルの1つを選択する。」とされている。これは主にUEを対象としている。
所見5:Rel-16 CHOでは、複数の候補セルがCHO実行をトリガする場合、どのセルを選択するかはUEの実装次第である。
トポロジ全体の目的がIABドナーによって適切に処理されるため、IAB-MTに関しては、IAB-MTがローカル無線品質などに応じて実装によってトリガされたセルの1つを選択する場合、常に最良とは限らない。したがって、RAN2は、提案5のような追加のトリガ条件のためにIABドナー制御のCHOの実行を確認する方法について議論すべきである。例えば、IABドナーは、CHO設定におけるCHO候補に関連付けられた優先度情報を設定してもよい。IAB-MTは、特定の無線品質(S-criterionなど)を満たすすべてのトリガされたCHO候補から最も優先度の高いセルを選択すべきである。
提案6:RAN2は、BH RLFインジケーションの受信により、すべての候補セルがCHOをトリガする場合に、追加の拡張機能としてIABドナー制御のCHO実行が必要かどうかを検討すべきである。
(ローカルリルーティングの拡張)
Rel-16では、以下の記載のように、ローカルリルーティングはBH RLFが発生した場合にのみ許可される。
NOTE:例えば、RLC-AMエンティティが確認応答を受信するまで、BAPエンティティの送信部分でのデータバッファリングは実装次第である。BH RLFの場合、BAPエンティティの送信部分は、BH RLFの前に下位レイヤによって受け入れられていないBAPデータPDUを代替パスにリルーティングしてもよい。
これは、BH RLFによる堅牢性及びサービスの中断を改善するためにローカルリルーティングが有益であることを示している。したがって、Rel-17は、RAN2が合意した、負荷分散、シグナリングの削減、堅牢性及び/又はサービスの中断を改善する他のケースにローカルリルーティングを適用することを目的とすべきである。(堅牢性/サービスの中断を改善するために)提案4のようにBH RLFインジケーションを受信することによって、及び/又は(負荷分散/輻輳緩和のために)フロー制御フィードバックを受信することによってなど、BH RLF以外のローカルリルーティングを開始/停止するための追加条件を検討する価値がある。つまり、一般的に、親及び/又は子は、条件によってはIABノードのローカルリルーティングをトリガできるべきである。
所見6:Rel-16では、ローカルリルーティングはBH RLFの場合にのみ許可される。これにより、堅牢性とサービスの中断が改善される。
提案7:RAN2は、ローカルリルーティングを開始/停止する追加の条件が導入されるかを議論すべきである。これにより、提案4のようにBH RLFインジケーションを受信することによって、及び/又はフロー制御フィードバックを受信することによってなど、他のIABノードがトリガできるようになる。
合意される場合、Rel-17における他の場合、すなわち、BH RLFに限らず、「RAN2は、セントラルルート決定に対する利点を含むローカルリルーティング、及びトポロジ全体の目標に対処する方法について議論する。」したがって、Rel-16の課題は、トポロジ全体の客観的な観点から検討すべきである。言うまでもなく、IABドナーは、IABトポロジ全般について完全な知識及び完全な制御を持っているため、トポロジ全体の目的を処理する。
Rel-16のローカルリルーティングでは、宛先が同じである限り、代替パスとしてパスが選択されるのはIABノードの実装次第である。これは、ローカルリルーティングがローカルの決定に基づいており、IABドナーの観点からは制御できないことを意味する。これは、特に、多くのローカルの決定が発生してIABトポロジに蓄積される場合、トポロジ全体の目的と一致しない可能性がある。
所見7:Rel-16のローカルリルーティングでは、代替パスとしてどのパスが選択されるかはIAB-MTの実装次第である。
したがって、ローカルリルーティングがBH RLFの場合を超えて拡張される場合、IABドナーの可制御性はより重要になるはずである。IABノードはローカルリルーティングを実行するときに代替パスを選択する必要があるから、IABドナーが代替パスを設定できることは明快である。代替パスのモデリングは、代替パスが同じルーティングIDを持っているかどうかなど、更なる検討が必要である。
提案8:RAN2は、IABドナーがRel-16のルーティング設定に加えて代替パスをIABノードに設定できるかどうかを検討すべきである。
IABドナーの可制御性の他の側面として、IABドナーはローカルリルーティングを認識すべきであって、ローカルリルーティングとトポロジ全体の目的の共存のために、IABノードでローカルリルーティングを開始/停止してもよいことを考慮すべきである。例えば、IABドナーは、どのIABノードが現在ローカルリルーティングを実行しているかの認識に基づいて、トポロジ全体の目的がまだ達成されているかどうかを検討してもよい。IABドナーがトポロジ全体の目的を達成できないことに気付いた場合、IABドナーはIABノードにローカルリルーティングを開始/停止するように指示するか、IABドナーがIABトポロジ全体のルーティング設定を変更してもよい。
ローカルリルーティングにより、トポロジ全体の目的をどのように処理するかは、完全にIABドナーの実装次第であるが、IABドナーは、IABノードのローカル決定の情報及び制御性を必要とするかもしれない。
提案9:RAN2は、ローカルリルーティングの開始/停止時にIABノードがIABドナーに通知する必要があるかどうかを議論すべきである。
提案10:RAN2は、IABドナーがIABノードにローカルリルーティングを開始/停止するように指示できるかどうかについて議論すべきである。
(BH RLF回復及びセル(再)選択の拡張)
RRC再確立手順では、IAB-MTは、適切なセルを見つけるために、最初にセル選択手順を実行する。このセル選択手順では、IAB-MTが子孫ノードを選択する可能性があるなど、潜在的な課題がRel-16で指摘された。従って、それはEメールディスカッションで議論された。
図35に示すように、考えられる5つの解決策について、ラポーターの見解とともに議論及び要約した。
結論は、「Rel-16ではこのトピックに関してこれ以上のアクションは取らない」であった。これは、RAN2が「オプション4:BH接続がない場合、RRC再確立は失敗するため、何も必要ない」に合意したことを意味する。オプション4は、失敗(T301の満了)を待ち、最終的にアイドルに移動する必要があるため、BH RLF回復にさらに時間が必要である場合でも、Rel-16の展開シナリオでは受け入れ可能であった。
所見8:Rel-16では、IABノードが子孫ノードに対してRRC再確立要求を試行した場合、IABノードはその失敗を待ち、最終的にアイドルに移動する必要がある。
Rel-17では、所見2の観点から、セル(再)選択及びRRC再確立がさらに頻繁に発生する可能性がある。従って、準最適な動作、即ち、所見8に従う動作は、IABトポロジの安定性及びサービス継続性の観点からパフォーマンスが大幅に低下を引き起こすであろう。従って、BH RLF回復中のIAB-MTの動作を最適化するために、上記のメールディスカッションのラポーターが述べているように、「このトピックについては、Rel-17で再度議論され得る」。
提案11:RAN2は、不適切なノード(例えば、子孫ノード)への再確立を回避するために、セル(再)選択の最適化が検討されることに合意すべきである。
上記のオプション4を除いて特定された解決策の中で、共通概念は、セル選択の目的で、IAB-MTは許可リストまたはブロックリストのいずれかの種類で提供されることであると見なされ得る。例えば、「インタードナーIABノードの移動」によって、トポロジ変更がRel-17で頻繁に発生する可能性があることを考えると、許可リストとブロックリストには、トポロジ及びIABノードの位置に応じて長所と短所とがある。
例えば、IABドナーの近くのIABノード、即ち、DAGトポロジの最上位の観点からは、候補ノードの数が少なく、場合によってはIABドナーDUのみであるため、許可リストを提供する方が合理的である。
しかしながら、IABドナーから遠く離れたIABノード、即ち、DAGトポロジの最下位からの観点である別の例では、許可リストに膨大な数の候補ノードを含める必要があるかもしれない。代わりに、ブロックリストは、例えば、懸念されるIABノードのダウンストリームIABノードのみを含み、場合によっては少数の子IABノードのみを含むため、オーバーヘッドを削減するため、より適切な場合がある。
許可リストの懸念事項の1つは、Rel-17の「インタードナーIABノードの移動」の性質上、異なる/隣接するIABトポロジに属する候補のIABノードを含める必要がある場合があり、リストのサイズが大きくなる可能性があることである。一方で、ダウンストリームIABノードは同じIABトポロジに属していることは言うまでもないため、ブロックリストにはそのような懸念はない。
所見9:許可リスト及びブロックリストには、IABノードのトポロジ及び位置に応じて長所と短所とがある。
従って、セル選択の目的で子IABノードに情報を提供する場合、IABドナー(又は親IABノード)が許可リスト又はブロックリストのどちらかを使用するかを選択できることが望ましい場合がある。なお、当該情報がセル再選択の目的で再利用することが有益であるかどうかも検討されるべきである。
提案12:RAN2は、子孫ノードへの再確立を回避するために、セル選択の目的でIAB-MTに許可リスト又はブロックリスト(即ち、選択構造)が提供されることに合意すべきである。これらのリストをセル再選択手順にも使用できるかは更なる検討が必要である。
提案12に合意できる場合、情報(即ち、許可リスト又はブロックリスト)がどのように提供されるかをさらに検討すべきである。オプション1は、CHO設定を想定しており、いくつかの拡張が必要になる可能性がある。オプション2は、追加のインジケーションを想定しており、例えば、タイプ2のBH RLFインジケーションなどである。オプション3は、既存設定にはないトポロジ全体の情報を提供することを想定している。オプション5は、OAMによる設定を想定しているが、ラポーターが指摘したように、これは疑わしい。
Rel-17の想定(即ち、所見2)、即ち、トポロジ変更が生じたら、親IABノード又はIABドナーが子IABノードにリストを提供すべきであることを再度考慮すると、許可リスト/ブロックリストは動的に提供される必要がある。従って、オプション5、即ち、OAMは除外すべきである。どの方法、即ち、オプション1、2、又は3のうちのどの方法を拡張のベースラインにするかは、更なる検討が必要である。
提案13:RAN2は、トポロジが変更されるたびに、許可リスト/ブロックリストが親IABノード又はIABドナーによって動的に提供されることに合意すべきである。詳細は更なる検討が必要である。
(ロスレス配信の拡張)
Rel-15の研究段階では、マルチホップRLC ARQの課題が、TRのセクション8.2.3で議論され、キャプチャされた。Rel-16では、プロトコルスタックは分離されていないRLC層を有するIABに対して定義された。つまり、Rel-16では、end-to-end ARQは除外され、hop-by-hop ARQが採用された。
hop-by-hop ARQに関しては、end-to-endの信頼性、即ち、ULパケットでのロスレス配信における課題が特定された。図36に示すように、3つの解決策が特定され、評価された。
Rel-16では、第1の解決策である「PDCPプロトコル/手順の変更」はRel-15 UEに影響を与えるため、採用されなかった。
第2の解決策である「中間IABノードでバッファリングされたPDCP PDUのリルーティング」は、BAPレイヤでの実装選択としてサポートされた。さらに、BAPレイヤは、「例えば、RLC-AMエンティティが確認応答を受信するまで、BAPエンティティの送信部分でのデータバッファリングすることは、実装依存」で実行してもよい。これらのBAP実装は、Rel-16展開シナリオの「ほとんど」の場合、即ち、固定IABノードを使用した場合、パケット損失を回避するために考慮されたが、例えば、図36のように完全ではなかった。
第3の解決策である「ULステータス配信の導入」は、図36に引用されている評価結果を考慮して、ULデータのロスレス配信を保証するための有望な解決策であった。アイデアは、UEへのRLC ARQを遅延させ、UEでのPDCPデータ回復が必要なときに開始されるようにすることであった。しかしながら、固定IABノードが想定されていたため、トポロジ変更によりULパケットがドロップされることはまれであると見なされていたため、Rel-16では規定されなかった。
Rel-17の想定を考えると、即ち、提案1の観点から、Rel-17で頻繁に発生するトポロジ変更中にULパケットを損失することがもはやまれではないため、第3の解決策をさらに検討すべきである。従って、RAN2は、TRでキャプチャされた結果に加えて、L2マルチホップネットワーク内でロスレス配信を保証するための拡張メカニズムについて議論すべきである。
提案14:RAN2は、TR38.874で特定される解決策、即ち、何らかの形式の「ULステータス配信」に基づいてトポロジ変更が頻繁に発生する可能性がある条件下で、ロスレス配信を保証するメカニズムを導入することに合意すべきである。
第3の解決策、即ち、「ULステータス配信の導入」の詳細については、図37に示すように、EメールディスカッションでC-1及びC-2の2つのオプションについて議論した。
上記のC-1に関して、マルチホップL2ネットワークを介したend-to-endのシグナリング転送のために、IABドナーからの「確認」をBAP又はRRCで規定する必要があると想定される。従って、このオプションを規定するためには、比較的高い標準的な取り組みが必要になるであろう。
上記のC-2に関して、IABトポロジで十分に機能する場合、OAMがこのオプションを使用して全てのIABノードを設定すると想定される必要があっても、RLC ACKをUE(又はダウンストリームIABノード)に送信する場合、最終的にIAB-DU実装に依存するため、Rel-16 IABノードに対しても実際に実装可能である。さらに、hop-by-hopフィードバックを想定し、追加のControl PDUを想定しないため、C-1よりも簡単である。従って、C-2は、ULパケットのロスレス配信のためのRel-17の拡張ベースラインであるべきである。
所見10:「ULステータス配信の導入」の解決策であるC-2は、Rel-17の拡張ベースラインとなる可能性があり、これは、Rel-16に対しても実装可能である。
但し、Rel-17は、ULパケット損失を引き起こす動的なトポロジ変更を想定すべきであるため、Rel-17の拡張はC-2を標準のサポート機能としてサポートするであろう。少なくともステージ2の仕様では、C-2に基づく全体的なメカニズムを説明すべきである。それ以外の場合、3GPP標準では、IABノードのハンドオーバ中にロスレス配信が保証されない。さらに、ステージ3ではRLC及び/又はBAPなどの小さな変更が予想されるが、IABノードの内部動作と見なされるため、詳細を規定しない可能性もある。
提案15:RAN2は、ステージ2でULパケットをロスレス配信するためのRLC ARQメカニズムを規定することに合意すべきである。これは、親IABノードからACKを受信する前に、子ノード/UEへのACKの送信を遅らせる(即ち、C-2)。ステージ3で規定するかどうか/どのように規定するかは更なる検討が必要である。
(ドナー間のIABノードの移動)
IABノード統合手順はRel-16に導入されており、これは、IABノードの初期統合に使用される。つまり、まだサービス外の段階にある。
Rel-17は、インタードナーIABノードの移動を指定することを目的としており、これは、堅牢な操作を提供し、モバイルIABノードに適用される予定である。Rel-16とは対照的に、Rel-17のインタードナーIABノードの移動は稼働中のフェーズで実行されるため、1つのIABノードのインタードナーIABノードの移動により、トポロジ全体に影響が生じ、サービスの中断を引き起こす。言い換えると、Rel-17のインタードナーIABノードの移動では、IABトポロジ内のすべてのIABノードが他のIABドナーに移動する方法、具体的には、同期を伴うRRC再設定(つまり、ハンドオーバコマンド)がこれらの影響を受けるIABノードにどのように提供されるか、を検討する必要がある。
図38に示すように、子ノード(IABノード♯2)が親ノード(IABノード♯1)を介してソースIABドナーに接続されていると仮定すると、一組のシグナリングの問題が考えられる。
・ケース1:親が最初に移動された場合、子とソースドナー間のRRCシグナリングパスが解放される。そのため、子ノードをどのように移動できるかは不明である。
・ケース2:子が最初に移動された場合、親ノードを介したターゲットドナーへのRRCシグナリングパスはまだ確立されていない。そのため、子ノードがターゲットドナーにどのようにアクセスするか(つまり、RRC再設定を完了してターゲットドナーに送信する方法)は不明である。
ケース1の場合、CHOは、子ノードのいくつかの拡張機能を使用して再利用されてもよい。つまり、親ノードが移動されるときに、子ノードでCHOが実行される。
ケース2の場合、子ノードのRRC再設定のターゲットドナーへの送信は、例えば、その親ノードによって遅延されてもよい。
どちらの場合も、子ノードが最初に解放され、Rel-16手順を使用して再統合されることが1つのオプションである可能性がある。ただし、重大なサービスの中断を考慮すると、Rel-17のために望ましい解決策ではない可能性がある。
インタードナーIABノードの移動の全体的な手順はRAN3で検討されているが、RAN2は、マルチホップネットワークで複数のIABノードを再設定する方法に対するRAN2の影響について検討する必要がある。
提案16:RAN2は、インタードナーIABノード移動のためにマルチホップIABノードを再設定する方法について検討する必要がある。

Claims (3)

  1. 制御方法であって、
    中継ノードが、バックホールリンクの障害を検知したことを示す通知を他の中継ノードから受信したことに応じて、前記他の中継ノードに対するパスとは異なる代替パスにデータパケットを転送するローカルリルーティングを実行することと、
    前記中継ノードが、前記ローカルリルーティングを実行後、前記他の中継ノードから、前記バックホールリンクの障害が回復したことを示す通知を受信することに応じて、前記他の中継ノードに対する前記パスにデータパケットを送信することと、
    前記中継ノードが、前記中継ノードの子ノードから、フロー制御フィードバックメッセージを受信することと、
    前記中継ノードが、前記フロー制御フィードバックメッセージに含まれる所定情報に基づいて、前記子ノードに対するパスとは異なる代替パスにデータパケットを転送するローカルリルーティングを実行するか否かを判断することと、
    を有する通信制御方法。
  2. 中継ノードであって、
    バックホールリンクの障害を検知したことを示す通知を他の中継ノードから受信したことに応じて、前記他の中継ノードに対するパスとは異なる代替パスにデータパケットを転送するローカルリルーティングを実行する制御部を備え、
    前記制御部は、前記ローカルリルーティングを実行後、前記他の中継ノードから、前記バックホールリンクの障害が回復したことを示す通知を受信することに応じて、前記他の中継ノードに対する前記パスにデータパケットを送信し、
    前記制御部は、
    前記中継ノードの子ノードから、フロー制御フィードバックメッセージを受信し、
    前記フロー制御フィードバックメッセージに含まれる所定情報に基づいて、前記子ノードに対するパスとは異なる代替パスにデータパケットを転送するローカルリルーティングを実行するか否かを判断する
    中継ノード。
  3. 中継ノードを制御するプロセッサであって、
    バックホールリンクの障害を検知したことを示す通知を他の中継ノードから受信したことに応じて、前記他の中継ノードに対するパスとは異なる代替パスにデータパケットを転送するローカルリルーティングを実行する処理と、
    前記ローカルリルーティングを実行後、前記他の中継ノードから、前記バックホールリンクの障害が回復したことを示す通知を受信することに応じて、前記他の中継ノードに対する前記パスにデータパケットを送信する処理と、
    前記中継ノードの子ノードから、フロー制御フィードバックメッセージを受信する処理と、
    前記フロー制御フィードバックメッセージに含まれる所定情報に基づいて、前記子ノードに対するパスとは異なる代替パスにデータパケットを転送するローカルリルーティングを実行するか否かを判断する処理と、を実行する
    プロセッサ。
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