JP7394275B2 - 測量端末装置、及び測量端末プログラム - Google Patents

測量端末装置、及び測量端末プログラム Download PDF

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Description

本発明は、測量端末装置、及び測量端末プログラムに係り、例えば、トータルステーションから現在位置情報を取得し、測定位置における設計データとの差を表示する技術に関する。
測量による地形情報は建築工事や土木工事等の各種建設工事において基礎となる情報である。
建設工事の各種現場において、用地測量や縦横断観測などにより地形情報を得る場合、トータルステーション等の観測機器が広く使用されている。例えば、設計データで指定される位置や任意点における出来形観測や、丁張り設置用の観測、逆打ち観測、横断観測などにおいて使用されている。
このようなトータルステーションを使用して測量を行う場合、三脚を使用して観測機器を既知点上に配置すると共に、測量点(計測点)上にミラー等のターゲットを配置する。そして、トータルステーションは、観測対象であるターゲットを自動追尾しながら、ターゲットに対して所定周期(例えば、20Hz)で光を照射し、その反射光に基づいてターゲットの位置を算出する機能や、算出した位置情報を、測量端末装置に送信する機能を備えている。
測量端末装置は、受信した測量点に対する観測結果を使用し、表示情報としてのターゲット位置を観測地点周辺の図面上に表示したり、出来形管理などに利用されている。
例えば、特許文献1記載の発明では、受信したターゲットの位置情報と設計情報とに基づいて、現在位置における設計情報に相当する補間値を算出し、位置情報と補間値との差を画面表示する技術について記載されている。
しかし、特許文献記載技術では、トータルステーションが所定周期20Hzでターゲット位置を観測して測量端末装置に送信し、測量端末装置では受信した位置情報に基づく補間値の算出と表示画面の更新を所定周期20Hzで行っている。
このため、例えば任意点における出来形管理を行う場合、ターゲット位置における横断面位置の計算と表示の更新を20Hzで繰り返す必要があり、無駄な処理と電力が消費されていた。
例えば、逆打ちを行う場合には、予め指定された設計値の地点まで誘導するため、表示画面に指定地点とターゲット位置とを表示すると共に、ターゲット位置から指定地点までの距離や方向がわかる物理量を画面表示するようにしている。
この場合、例えば指定地点から10mも離れた地点では、20Hzで現在位置表示を更新する必要性がきわめて低い。
逆に、頻繁に画像が更新されることにより表示されている数値が頻繁に変化するため、表示が更新されることで画面がちらついたり、数値の確認がしづらくなるという問題がある。
特開2017-37016号公報
本発明は、取得した現在位置に基づく、表示情報の表示の更新をより効率的に行うことを目的とする。
(1)請求項1に記載の発明では、現場計測の対象となる現場に対応し、設計値である構成点の座標を含む図面データを取得するデータ取得手段と、前記現場に対応する表示情報を表示する表示画面と、ターゲットの観測点Eの座標を取得する座標取得手段と、前記取得した観測点Eの座標に対応する表示情報を、前記図面データを用いて算出する算出手段と、前記算出した表示情報で、前記表示画面の表示を更新する更新手段と、前記表示情報を更新した際の観測点Eの座標を表示座標として記憶する表示座標記憶手段と、を備え、前記更新手段は、前記表示座標記憶手段に記憶した表示座標から、前記取得した観測点Eの座標までの距離mが所定の閾値Th以上である場合に、前記算出手段で算出した表示情報で前記表示画面の表示を更新する、ことを特徴とする測量端末装置を提供する。
(2)請求項2に記載の発明では、前記算出手段は、前記表示座標記憶手段に記憶した表示座標から、前記取得した観測点Eの座標までの距離が所定の閾値Th以上である場合に、当該観測点Eの座標に対応する表示情報を算出する、ことを特徴とする請求項1に記載の測量端末装置を提供する。
(3)請求項3に記載の発明では、前記所定の閾値Thは、作業者によって指定された対象点や設計地点等の目標点が無い場合、一定値TL0である、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の測量端末装置を提供する。
(4)請求項4に記載の発明では、前記所定の閾値Thは、作業者によって対象点や設計地点等の目標点が指定されている場合、当該目標点から観測点Eまでの離間距離Lに応じて、当該離間距離Lが大きいほど大きい閾値が使用される、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の測量端末装置を提供する。
(5)請求項5に記載の発明では、前記閾値Thは、
離間距離Lが1m以上である場合、閾値TL1=10cm、
離間距離Lが1m未満、10cm以上である場合、閾値TL2=1cm、
離間距離Lが10cm未満、1cm以上である場合、閾値TL3=1mm、
を使用する、ことを特徴とする請求項4に記載の測量端末装置を提供する。
(6)請求項6に記載の発明では、前記更新手段は、前記図面データにおける、座標軸x、座標軸y、座標軸z毎の移動距離(m=Δx、Δy、Δz)の少なくとも1つが前記閾値Th以上である場合に、前記算出手段で算出した表示に更新する、ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちの何れか1の請求項に記載の測量端末装置を提供する。
(7)請求項7に記載の発明では、前記更新手段は、前記表示座標記憶手段に記憶した表示座標と、前記取得した観測点Eの座標との距離mが所定の閾値Th以上である場合に、前記算出手段で算出した表示に更新する、ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちの何れか1の請求項に記載の測量端末装置を提供する。
(8)請求項8に記載の発明では、前記算出手段は、前記表示情報として、観測点Eにおける任意管理横断面線、任意管理横断面線の横断面、横断面上での観測点Eの位置、断面位置、任意管理横断面線と観測点Eの距離、のうちの少なくとも1つを算出する、ことを特徴とする請求項1から請求項7のうちの何れか1の請求項に記載の測量端末装置を提供する。
(9)請求項9に記載の発明では、前記対象となる現場計測は、出来形観測、丁張り設置用の観測、逆打ち用の観測、横断観測のうちの少なくとも1つを対象とする、ことを特徴とする請求項1から請求項8のうちの何れか1の請求項に記載の測量端末装置を提供する。
(10)請求項10に記載の発明では、現場計測の対象となる現場に対応し、設計値である構成点の座標を含む図面データを取得するデータ取得機能と、ターゲットの観測点Eの座標を取得する座標取得機能と、前記取得した観測点Eの座標に対応する表示情報を、前記図面データを用いて算出する算出機能と、前記算出した表示情報で、前記現場に対応する表示情報を表示する表示画面の表示を更新する更新機能と、前記表示情報を更新した際の観測点Eの座標を表示座標として記憶手段に記憶させる表示座標記憶機能と、をコンピュータに実現させる測量端末プログラムであって、前記更新機能は、前記記憶手段に記憶させた表示座標から、前記取得した観測点Eの座標までの距離mが所定の閾値Th以上である場合に、前記算出機能で算出した表示情報で前記表示画面の表示を更新する、ことを特徴とする測量端末プログラムを提供する。
本発明によれば、表示座標記憶手段に記憶した表示座標から観測点Eの座標までの距離mが所定の閾値Th以上である場合に、算出した表示情報で表示画面の表示を更新するので、表示情報の表示の更新をより効率的に行うことができる。
測量端末装置を使用した測量システムを説明するための図である。 測量端末装置の構成図である。 トータルステーションの構成図である。 路線データに基づく斜視図と、任意点での出来形管理の説明図である。 任意点での出来形管理、任意断面の出来形管理による画面表示例の説明図である。 測量端末処理の手順を説明するフローチャートである。 測量端末装置の表示画面を表す説明図である。
(1)実施形態の概要
本実施形態の測量端末装置1は、トータルステーション4から送信されるターゲット3の位置情報を使用して、建設施工現場における観測(計測)作業を効率的に行うための端末である。すなわち、測量端末装置1は、トータルステーション4から送信されるターゲット3の位置情報については所定周期毎に受信するが、受信した所定周期毎には、表示情報の算出や表示の更新を行わず、前回の表示更新を行った地点(表示位置)を基準として、表示位置から所定距離だけ移動した時点で表示情報の算出や算出した表示情報の更新を行う。
所定距離は、目標点が無い場合には、x軸、y軸、z軸方向の各々に対する共通の閾値Th=1cmが規定されている。
一方、目標点がある場合には、目標点からの離間距離Lが大きくなるほど大きな閾値Thが規定されている。
このように、本実施形態によれば、ターゲット3が現在の表示位置から閾値Thだけ移動した時点で表示情報の算出、表示の更新を行い、それ以前の僅かな移動に対しては算出、更新を行わないので、処理の効率化や表示画面のちらつきを回避することができる。
特に、目標点から離れた地点での閾値Thが大きく設定されることで、より効率的な処理とすることができる。
表示情報としては、例えば、設計データで指定される位置や任意点における出来形観測(出来形管理観測)や、丁張り設置用の観測、逆打ち観測、横断観測などにおいて画面表示対象となる情報である。具体的には、平面図や横断面に表示した設計点に対するターゲット3の表示位置や、指定された設計地点に対する距離情報や方向情報、基本設計データがある管理断面からの距離などの各種情報が対象である。
また表示位置(計測箇所)の横断面位置、中心線からの水平離れ、設計高さとの差、指定された対象点からの水平、高さの差等も表示対象として算出される。
(2)実施形態の詳細
図1は、本実施形態の測量端末装置1を利用した測量システムの構成を説明するための図である。
測量システムは、本実施形態の測量端末装置1と、作業者2によって測量点に配置されるターゲット3と、基準点や座標値が既知の地点(以下単に基準点という)上に三脚で設置されるトータルステーション4を用いて構成されている。
測量端末装置1は作業者2によって常時携帯可能であり、トータルステーション4は作業者2によって基準点上に設置され、ターゲット3は作業者2によって測量点上に配置および支持される。
なお、設置及び配置されたトータルステーション4とターゲット3について、次の値が既知である。即ち、トータルステーション4に対して、機器設置地点(基準点)の座標(X、Y)と高度(Z)、及び、トータルステーション4の高さHが既知であり、ターゲット3に対して、ターゲット3に配設されているミラー(反射プリズム)の高さ(h)が既知である。これら既知の値と、移動距離mに関する閾値Th(TL0~TL3)が基礎パラメータ130としてRAM13に保存される。
トータルステーション4は、1台の機械で角度(鉛直角、水平角)と斜距離とを同時に測定することができる電子式測距測角儀であり、ターゲット3の位置や地形や構造物の3次元情報を観測する。
トータルステーション4は、基準点に設置した三脚上に据えられ、基準点の鉛直上方に配置されるように位置調節がなされる。
トータルステーション4は、操作部(入力部)を備えており、この操作部の操作によって観測の実行が操作された場合、及び、測量端末装置1から送信される観測信号を受信した場合に、測量点上に配置され作業者2により支持されているターゲット3に対する観測を実行し、観測結果(水平角、鉛直角、斜距離)を測量端末装置1に送信する。
なお、トータルステーション4は、観測したターゲット3に対する角度と斜距離からターゲット3の座標値(x、y、z)を算出して測量端末装置1に送信するようにしてもよい。
ターゲット3は、測量点上に配置され、トータルステーション4による観測が行われる間、作業者2によって支持される。ターゲット3にはトータルステーション4からの光を反射するためのミラー(反射プリズム)が取り付けられている。
トータルステーション4はターゲット3のミラーを対象として観測しているが、本実施形態の測量端末装置1では、受信した観測値と基礎パラメータ130を使用して、ターゲット3における先端位置の観測点Eの座標(x、y、z)を算出している。
本明細書では、観測点Eの座標(x、y、z)のことを、ターゲット3の位置やターゲット3の座標値として説明する。
測量端末装置1は、バッテリで駆動する携帯型のコンピュータであって、例えば、建設現場等での使用に耐えられるように強靱に作られたタブレット端末やスマホ等によって構成されている。
測量端末装置1には、測量に必要な各種のコンピュータプログラムがインストールされており、各プログラムを実行することにより、無線回線を介してトータルステーション4と通信し、トータルステーション4に対して観測実行信号を送信すると共に、トータルステーション4から送信される観測情報を取得する。
測量端末装置1とトータルステーション4との無線回線としては、Bluetooth(登録商標)が使用され、測量現場にて、数メートルから数百メートルの距離(通常は100m~150m程度)の無線通信を媒介する。
なお、本実施の形態では、無線方式としてBluetoothを用いるが、これは一例
であって、Wi-Fi等の他の無線方式を用いてもよい。
図2は、測量端末装置1のハードウェア構成を説明するための図である。
測量端末装置1は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、入力部14、出力部15、通信制御部16、記憶部17などがバスラインで接続されて構成されている。
本実施形態では、タブレット端末等のコンピュータとしての機能を備えた汎用の端末装置に後述する現場計測プログラムを搭載および実行することで、汎用の端末装置を測量端末装置1として機能させているが、専用機として構成するようにしてもよい。
但し、汎用の端末装置を使用する場合、本実施形態で必要な、トータルステーション4との通信を行う通信制御部を備えていることが必要である。
CPU11は、各種記憶媒体に保存されたコンピュータプログラムに従って所定の情報処理を行う中央処理装置であって、バスラインを介してROM12~記憶部17と協働して各種処理を行う。
具体的には、CPU11は、後述する現場計測プログラム171に従って、トータルステーション4から送信される観測情報から特定したターゲット3の位置が所定距離だけ移動したことを条件に、出来形観測や丁張り、逆打ち等の各種現場作業に対応した各種表示情報の計算や表示画面の作成更新などを行う。
ROM12は、読み取り専用のメモリであって、CPU11が動作する上での基本的なプログラムやパラメータが記憶されている。
RAM13は、読み書きが可能なメモリであって、CPU11が情報処理をする際のワーキングメモリとして機能する。例えば、RAM13には、現場計測プログラム171で使用される情報として、基礎パラメータ130、受信位置131、表示位置132、図面データ133が一時保存される。
基礎パラメータ130には、トータルステーション4の機器設置地点座標(X、Y、Z)と高さH(図1参照)、ターゲット3に配設されたミラーの高さh、ターゲット3の移動距離mに対する閾値Thが保存される。
受信位置131は、トータルステーション4から所定周期で送信される観測情報から算出したターゲット3の観測点Eの座標(x、y、z)が更新保存される。
表示位置132は、表示情報の更新を行った際における、観測点Eの座標(x、y、z)が、表示位置の座標(xd、yd、zd)として保存される。具体的には、観測開始直後の場合、最初に算出した観測点Eの座標が保存され、それ以後は、ターゲット3の観測点Eにおける座標と、表示装置132に保存されている座標との差(各値x、y、z毎に判断)が閾値Th以上である場合に、当該観測点Eの座標で更新される。
図面データ133は、後述する基本設計データ172から作業者2によって選択された、当該現場に対応した図面データが保存される。
入力部14は、タッチパネル141及び、電源ボタン(図示しない)などの各種入力デバイスを備えており、作業者2からの入力操作を受け付ける。
タッチパネル141は、表示画面の上に形成されており、表示画面150に表示されたメニューボタンや文字ボタンなどを作業者2が触れるなどして選択すると、当該選択した表示に対応する入力がCPU11に対してなされるようになっている。
出力部15は、例えば、液晶パネルなどの表示デバイスを用いた表示画面150を備えている。
本実施形態の表示画面150には、各種操作メニューを表示するメイン画面、作業現場に対応する地図データを選択する地図選択画面、選択された地図(平面図、断面図)と共に、受信した観測情報と地図データとから作成した各種表示情報を表示する。
通信制御部16は、無線回線の電波を送受信するアンテナを備えており、これを駆動してトータルステーション4と無線通信を行う。
通信制御部16には、Bluetoothに加えて、Wi-Fi、無線LAN(Local Area Network)や携帯電話網などの他の無線回線を利用する機能を備えることも可能である。
記憶部17は、例えば、ハードディスクや半導体記憶装置によって構成された大容量の記憶装置(記憶媒体)を備えており、現場計測プログラム171等の各種プログラムや、基本設計データ172等の各種データが保存されている。
現場計測プログラム171は、本実施形態における現場計測処理において、トータルステーション4と通信して測量データ(観測結果)を記録するプログラムである。
基本設計データ172は、設計図書に規定されている工事目的物の形状、出来形管理対象項目、工事基準点情報及び利用する座標系情報などが保存される。この基本設計データ172は、設計成果の線形計算書、平面図、縦断面図及び横断面図から3次元データ化したもので、CAD等で作成された設計値の情報であり、通信や所定の記憶媒体を介して取得し、保存される。
基本設計データ172は、例えば、工事目的物の形状データとして、道路中心線形、法線、出来形横断面形状を表す管理横断面線等を定義する構成点(設計情報が決定している点)の座標情報等から構成されている。
図4に示した路線データによる斜視図の例では、法線p、q、r、t、u、道路中心線形sと、各管理横断面線D0~D2…(横断面No.0~No.2…)との交点を構成点として、各構成点の座標値(x、y、z)が定義されている。
すなわち、基本設計データ172には、法線p上の構成点P0~P2…、法線q上の構成点Q0~Q2…、法線r上の構成点R0~R2…、法線t上の構成点T0~T2…、法線u上の構成点U0~U2…、及び道路中心線形s上の構成点S0~S2…等が保存される。
なお、横断面No.0に対応する各法線と道路中心線形の構成点P0、Q0、R0、T0、U0、S0が各平面線形の起点である。
図3はトータルステーション4のハードウェア構成を説明するための図である。
トータルステーション4は、CPU41、ROM42、RAM43、入力部44、出力部45、通信制御部46、記憶部47、測量部48などがバスラインで接続されて構成されている。
CPU41~記憶部47の構成は、CPU11~記憶部17と同様である。
トータルステーション4は、測量端末装置1からの観測実行の指示信号を通信制御部46で受信すると、測量点に配設したターゲット3に対する観測を実行し、観測結果を測量端末装置1に送信するようになっており、そのための観測プログラムが記憶部47に保存されている。
測量部48は、例えば、レンズなどの光学装置やレーザ装置、これらを駆動する駆動装置、測量値の検出機構などを備え、測量対象を測量して測量値を検出する。
測量部48は、観測プログラムにより、例えば、通常の観測モード、目標を自動追尾する自動追尾モード等の各種モードで動作することができる。
本実施形態のトータルステーション4における測量部48は、ターゲット3を自動追尾しながら、ターゲット3に対して所定周期(例えば、20Hz)で光を照射し、その反射光に基づく観測結果(水平角、鉛直角、斜距離)を測量端末装置1に送信する。
以上のように構成された測量システムにおける、現場計測の処理について次に説明する。
最初に、出来形管理において、ターゲット3の位置に対応する、任意断面(横断面)の決定方法について図4を参照して説明する。
図4に示すように、作業者2のターゲット3が、出来形横断面形状を表す管理横断面線D1とD2の間にあり、ターゲット3の観測点Eの座標が(x、y、z)である場合について説明する。
なお、観測点Eは、ターゲット3が距離の閾値Th以上移動することで、表示情報の更新条件を満たした位置にあるものとする。
また、図4に表示された斜視図は、基本設計データ172に基づいて表示された、CAD等で作成された設計値に基づいて表示されている。一方、図4のターゲット3の観測点Eは、実際の現場位置(出来形上に設置された位置)を示している。
最初に、測量端末装置1は、観測点Eから道路中心線形sに直交する垂線aを求め、当該垂線aと道路中心線形sとの交点を求め、この交点を任意構成点S12とする。
次に、道路中心線形sを軸として断面間で比例的に変化するものとして増加、減少分を断面間距離で比例計算して配分して断面形状を求める。
具体的には、求めた任意構成点S12を挟む道路中心線形s上の2つの構成点S1と構成点S2を決定し、構成点S1から構成点S2までの距離S1S2と、構成点S1から任意構成点S12までの距離S1S12から、比(S1S12/S1S2)を求める。
次に、構成点S1と構成点S2を通る管理横断面線D1、D2と各法線p、q、r、t、uとの交点位置の構成点P1、P2、構成点Q1、Q2、構成点R1、R2、構成点T1、T2、構成点U1、U2を求め、各構成点間の距離P1P2、距離Q1Q2、距離R1R2、距離T1T2、距離U1U2を求める。
そして、構成点P1から、構成点P2方向に向かって、距離P1P2×(S1S12/S1S2)を加えた地点を法線p上の任意構成点P12に決定する。
同様に、法線q上の任意構成点Q12、法線r上の任意構成点R12、法線t上の任意構成点T12、法線u上の任意構成点U12を決定する。
最後に、求めた各任意構成点P12、Q12、R12、S12、T12、U12を結ぶ仮想線(図4では点線で示す)を任意管理横断面線D12とする。
なお、道路中心線形sが定義されている場合を例に説明したが、道路中心線形sが定義されていない場合には、観測点Eからの距離が最も短い法線を決定し、当該法線に直交する垂線aとの交点を最初に決定する任意構成点とするようにしてもよい。例えば、図4に示す道路中心線形sが仮に存在しないものとした場合、観測点Eからの距離が最も短い法線として法線tが選択され、任意構成点T12が最初に決定される。
図5は、観測点Eが示す任意点での出来形管理、任意断面の出来形管理により画面表示の対象となる表示情報を示したものである。
図5(a)(b)は、任意点での高さの差を確認する機能について、異なる断面に対して表している。
図5(a)に示すように、図4で説明した方法により求めた、断面形状が画面表示されるとともに、観測点Eの位置が画像表示されている。
断面位置152が「No.1+14.332」と表示されることにより、表示している断面が、横断面No.1の管理横断面線D1から管理横断面線D2の方向に14.332mだけ離れた断面であること、及び、当該表示断面が任意管理横断面線D12によることが解る。
また、設計箇所(観測点E)における、中心線(任意構成点S12を通る、道路中心線形s)からの水平離れΔWと、設計高さとの差ΔHが表示されている。
設計高さは、観測点Eから下ろした鉛直線と、求めた任意管理横断面線D12との交点までの高さである。
以上の通り、任意点での出来形管理では、断面形状、観測点Eの位置、断面位置152、水平離れΔW、設計高さとの差ΔHが、表示情報として算出され表示される。
なお、図5には示していないが、観測点Eから、最も近い面に下ろした垂線の交点までの距離を「垂直離れ」として表示することも可能である。観測点Eに最も近い面は、図5(a)の場合には左側の面が該当する。一方、図5(b)の場合には下側の面が該当し、この場合の垂直離れは、設計高さとの差ΔHと同じになる。
図5(b)の例では、(a)の場合に比べて、ターゲット3の位置が管理横断面線D1から離れた位置で、道路脇の斜面上から道路上の位置に移動した状態である。
すなわち、断面位置152が「No.1+15.312」と表示され、図5(a)の場合よりも管理横断面線D1から離れた位置に移動していることが解る。
また、観測点Eの表示位置も、斜面上から道路上に移動している。
なお、表示対象となる表示情報については(a)と同じである。
図5(c)の例では、(b)の画面において、観測点Eに対応する任意断面(任意管理横断面線D12による横断面)の出来形管理を行うために、作業者2が対象となる任意構成点T12を目標点として指定した場合を表している。
図5(c)では、任意構成点T12が指定された目標点であることを明示するために、二重丸で表示している。
そして、計測箇所の対象点(目標点)から、観測点Eまでの水平の差(離れ)ΔWと、高さの差ΔHが表示されている。これにより、目標点における実際の道路形状は、差ΔW、差ΔHだけズレていることを示す情報を収集することができる。
また、断面位置152としては、「No.1+15.312」と表示されている。
なお、出来形管理や丁張りにおいて指定された目標点は、法線(又は道路中心線形)と任意管理横断面線との交点である。従って、観測点Eが移動すると目標点も当該法線等上で移動する。
図4の例で説明すると、作業者2が管理横断面線D12上の任意構成点T12を目標点として指定した場合、任意構成点T12に対応する法線tも指定される。そして、ターゲット3の移動に伴い、画面表示される管理横断面線D12も形状を変えながら変化するため、指定された法線tと変化後の管理横断面線D12との交点が新たな任意構成点T12が目標点となる。
次に、測量端末装置1による、測量端末処理について説明する。
前提として、作業者2やその補助者によって、トータルステーション4が、基準点(基準点及び、座標が既知の点)に設置されているものとする。既知の点は、トータルステーション4を後方交会法を用いて任意の位置に設置した地点である。
図6は測量端末処理の手順を説明するフローチャートである。
測量端末装置1のCPU11は、最初に観測準備を行う(ステップ10)。即ちCPU11は、トータルステーション4の基準点座標(X、Y、Z)と高さH、ターゲット3のミラー高さh、移動距離mの閾値Th(TL0~TL3)を取得し、RAM13の基礎パラメータ130に保存する。
また、CPU11は、作業者2による画面操作によって選択された図面データを基本設計データ172から読込み、RAM13の図面データ133に保存する。
次に、CPU11は、作業者2の観測を開始ボタンの画面操作に基づいて、観測信号をトータルステーション4に送信する(ステップ12)。これにより、トータルステーション4からは、ターゲット3の位置が自動追尾され、所定周期で観測結果(水平角、鉛直角、斜距離)が測量端末装置1に送信される。
以後、CPU11は、所定周期で送信される観測結果を受信し、RAM13に更新保存する(ステップ14)。
次にCPU11は、RAM13に保存した観測結果と、基礎パラメータ130とから、観測されたターゲット3の観測点Eの座標(x、y、z)を算出し(ステップ16)、算出した座標(x、y、z)でRAM13の受信位置131を更新する(ステップ18)。
次いでCPU11は、ターゲット3の移動距離m(Δx、Δy、Δz)が閾値Th以上になったか否かを判断する(ステップ20)。
すなわち、CPU11は、RAM13から表示位置132の座標位置(xd、yd、zd)から受信位置131の座標(x、y、z)までの座標軸毎の移動距離m(x軸方向の移動距離Δx、y軸方向の移動距離Δy、z軸方向の移動距離Δz)を求め、各々を閾値Thと比較し、少なくとも1つが閾値Th以上であるか否かを判断する。
ここで、ターゲット3の移動距離mに対する閾値Thについて説明する。
移動距離mの閾値Thは、作業者2によって指定された対象点や設計地点等の目標点が無い場合には、閾値Thは、TL0=n(=1cm)が規定されている。
従って目標点が無い場合、ターゲット3が、各x軸、y軸、z軸方向の何れかの方向に1cm以上移動している場合に、後述する横断面図などの表示情報の更新が行われる。
一方、目標点が指定されている場合、当該目標点からの離間距離Lに応じて閾値Thが規定され、離間距離Lが大きい(離れている)ほど大きな値に規定されている。
すなわち、本実施形態では、次の通り規定されている。
離間距離LがL1(例えば、L1=1m)以上である場合には、閾値TL1(例えば、TL1=10cm)である。
離間距離LがL1未満で、L2(例えば、L2=10cm)以上の場合には、閾値TL2(例えば、TL2=1cm)である。
離間距離LがL3(例えば、L3=10cm)未満の場合には、閾値L3(例えば、TL3=1mm)である。
以上の各閾値Th=TL1、TL2、TL3についても、x軸、y軸、z軸方向毎に同じ閾値Thの値が規定される。
このように、本実施形態によれば、ターゲット3が現在の表示位置から閾値Thだけ移動した時点で表示情報の算出、表示の更新を行い、それ以前の僅かな移動に対しては算出、更新を行わないので、処理の効率化や表示画面のちらつき回避をすることができる。
特に、目標点がある場合、目標点に近いほどターゲット3の位置を微調整するために頻繁に画面確認を行う必要が高く、逆に目標点から離れる程大まかな距離と方向を確認できれば良いため画面確認の頻度は低くなる。
各座標軸の移動距離m(Δx、Δy、Δz)の全てが閾値Th以下である場合(ステップ20;N)、CPU11は、ターゲット3の作業者2に有効な情報を提供できる程度には移動していないと判断して、ステップ26に移行して観測終了の指示がだされているか判断し、処理の終了が指示されていなければ(ステップ26;N)、ステップ14の観測結果の受信処理に戻り、処理を繰返す。
一方、各座標軸の移動距離m(Δx、Δy、Δz)の少なくとも1つが閾値Th以上である場合(ステップ20;Y)、CPU11は、RAM13の表示位置132(xd、yd、zd)の値を、受信位置131(x、y、z)の値で更新する。
次に、CPU11は、表示位置132に対する表示更新処理を行う(ステップ24)。
すなわち、CPU11は、ステップ22で更新した、新しい表示位置(xd、yd、zd)132(=最新の観測点E=受信位置131)における、表示更新処理を行う。
具体的な表示更新処理としては次の通りである。
測量端末装置1の表示画面150において、現場計測として任意点での出来形管理が作業者2によって選択されている場合であれば、図4、図5で説明した、各種表示情報が算出され、画面表示される。すなわち、観測点E(xd、yd、zd)における任意管理横断面線(図4の場合のD12)と、その横断面、横断面上での観測点Eの位置、断面位置152、水平離れΔW、垂直離れ、設計高さとの差ΔHが、表示情報として算出され、表示画面150に表示される。
一方、表示画面150で丁張りが選択されている場合も、出来形管理と同様に観測点Eにおける横断面が丁張りの対象となる横断面が算出、表示されると共に、観測点Eの位置(表示位置132の座標位置)が画像表示される。
なお、丁張りの場合には、出来形管理における作業者2が指定した目標点と同様に、丁張りをする任意管理横断面線(図4の場合、D12)上の位置(丁張り位置)が決まっている。従って、CPU11は、当該丁張り位置に対する観測点Eの水平離れ、垂直離れ、鉛直離れ等も算出、表示される。
図7は、測量端末装置1の表示画面150の具体的表示状態として、出来形管理の画面を表したもので、(a)は観測点Eにおける横断面図を表示した状態、(b)は平面図を表した状態の接続である。
図7(a)に示すように、表示画面150の条件欄151には、現場計測の対象が出来形管理における「点検・検査」であることが表示される。
条件欄151には、現場計測の対象に応じて、他に「丁張り」、「逆打ち」等が表示される。
断面位置152には、図5で説明したように、表示対象となっている断面図の位置が表示されている。すなわち、図7(a)の例では、「No.0+0.243」と表示されている。これは、表示している横断面が、横断面No.0の管理横断面線D0から管理横断面線D1の方向に0.243mだけ離れた断面であることを表している。
表示選択欄153は、図面欄154に表示する図面を選択するための選択ボタンが表示されている。「横断」ボタンの選択により、観測点Eに対する横断面図が表示され(図7(a))、「平面」ボタンの選択により平面図が表示される(図7(b))。
図面欄154には、指定された横断面図、平面図が表示される。
図7(a)の横断面図では、図4、図5で説明したように、観測点Eに対応する横断面を表す任意管理横断面線D01が表示されると共に、各任意構成点P01、Q01、R01、…が表示される。なお、図7(a)の表示例では、任意構成点R01が、道路中心線形上に位置している。
また、観測点Eの位置も表示されている。
なお、図4、5では斜面の脇に道路を敷設する現場について表しているのに対し、図7の図面欄154には、河川脇の土手(堤)の現場について表している。
表示情報欄155には、観測点Eとの関係を示す情報を表示する、垂直離れ、CL離れ、上下方向、左右方向、設計、実測用の各欄が表示される。
「垂直離れ」には、観測点Eから、最も近い面(図7の例では、右側の斜面)におろした垂線の交点までの距離(図7(a)の例では0.052m)、上下の方向(同、下)が表示される。
なお、「垂直離れ」に代えて/加えて、図5(a)、(b)で説明した、計測箇所(観測点E)における設計高さとの差ΔHに対応する「鉛直離れ」を表示するようにしてもよい。
「CL離れ」は、図5(a)、(b)で説明した、中心線からの水平離れΔWに対応する距離(図7(a)の例では0.325m)、左右方向(同、右)が表示される。
「左右方向」と「上下方向」は、図5(c)で説明したように、目標点が選択された場合に、観測点Eから目標点までの距離と方向が表示される。図7の例では、目標点が選択されていないので、「左右方向」(上側の欄)と「上下方向」(下側の欄)には「?」と、距離欄には「-.-」が表示されている。
「左右方向」の距離と方向は、平面図で表されたxy座標上の距離と、左右方向を示す矢印が表示される。
「上下方向」の距離と方向は、観測点Eから目標点までの高さの差と、上下方向を示す矢印が表示される。
「設計」欄は、目標点が選択された場合に当該目標点の各座標値が表示される。図7の例では、目標点が選択されていないので、「-.-」が表示されている。
「実測」欄は、観測点Eの座標で、RAM13の表示位置132の座標値(xd、yd、zd)が表示される。
操作ボタン欄156には、「設定」、「接続」、「自動追尾」、…戻るボタン、メイン画面ボタン等の各操作ボタンが表示されている。
図6に戻り、表示情報の算出と表示画面150の更新処理(ステップ24)が終了した後、CPU11は、作業者2によって処理の終了が指示されたか否かを判断する(ステップ26)。
終了指示がされていなければ(ステップ26;N)、CPU11は、ステップ14の観測結果の受信処理に戻り、処理を繰返す。
一方、終了指示がされた場合(ステップ26;Y)、CPU11は測量端末処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、画面に表示している表示情報を算出する元になった現在位置(表示位置132の座標位置)と、新たに取得した現在位置(受信位置131の座標位置)との距離が所定の閾値Th以上になった場合に、新たに取得した現在位置に基づく表示情報の算出と表示の更新を行うので、表示情報の算出や表示の更新をより効率的に行うことができると共に、頻繁更新による画面のちらつきを抑制することができる。
以上、測量端末装置1の構成および動作について説明したが、あくまで実施形態の説明であり、本発明としては各種変形をすることが可能である。
例えば、説明した実施形態では、測量端末装置1において表示情報の算出と表示画面の更新については、共にトータルステーション4から観測結果を受信する所定周期とは別に、ターゲット3の移動距離mに基づいて行う場合について説明した。
これに対し、表示情報の算出についてはトータルステーション4から観測結果を所定周期で受信する毎に行い、ターゲット3の移動距離mが閾値Th以上である場合に、表示画面の更新を行うようにしてもよい。
また、トータルステーション4から受信した観測結果に基づいて、観測点Eの座標(x、y、z)を算出しているが、他の方法で観測点の座標(x、y、z)を取得するようにしてもよい。
例えば、高精度のGPS受信装置をターゲット3に搭載し、ターゲット3から座標(x、y、z)を取得するようにしてもよい。
また、測量端末装置1が構成度のGPS受信装置を搭載するようにしてもよい。
なお、GPS受信装置では、観測精度を上げるための補正手段等を備えることが好ましい。
更に、実施形態では、ターゲット3の移動距離mが閾値Th(TL0~TL3)以上移動したか否かの判断をする際に、座標軸x、座標軸y、座標軸z毎の移動距離m(Δx、Δy、Δz)の何れかが閾値Th以上であるか否かを判断する場合について説明した。
これに対して、表示位置(xd、yd、zd)と受信位置(x、y、z)との距離が閾値Th以上になったか否かを判断するようにしてもよい。
1 測量端末装置
2 作業者
3 ターゲット
E 観測点
4 トータルステーション
11 CPU
12 ROM
13 RAM
130 基礎パラメータ
131 受信位置
132 表示位置
133 図面データ
14 入力部
141 タッチパネル
15 出力部
150 表示画面
151 条件欄
152 断面位置
153 表示選択欄
154 図面欄
155 表示情報欄
156 操作ボタン欄
16 通信制御部
17 記憶部
171 現場計測プログラム
172 基本設計データ
p、q、r、t、u 法線
s 道路中心線形
P0…、Q0…、R0…、S0…、T0…、U0… 構成点
P12、Q12、R12、S12、T12、U12 任意構成点
D1、D2、… 管理横断面線
D12 任意管理横断面線

Claims (10)

  1. 現場計測の対象となる現場に対応し、設計値である構成点の座標を含む図面データを取得するデータ取得手段と、
    前記現場に対応する表示情報を表示する表示画面と、
    ターゲットの観測点Eの座標を取得する座標取得手段と、
    前記取得した観測点Eの座標に対応する表示情報を、前記図面データを用いて算出する算出手段と、
    前記算出した表示情報で、前記表示画面の表示を更新する更新手段と、
    前記表示情報を更新した際の観測点Eの座標を表示座標として記憶する表示座標記憶手段と、を備え、
    前記更新手段は、前記表示座標記憶手段に記憶した表示座標から、前記取得した観測点Eの座標までの距離mが所定の閾値Th以上である場合に、前記算出手段で算出した表示情報で前記表示画面の表示を更新する、
    ことを特徴とする測量端末装置。
  2. 前記算出手段は、前記表示座標記憶手段に記憶した表示座標から、前記取得した観測点Eの座標までの距離が所定の閾値Th以上である場合に、当該観測点Eの座標に対応する表示情報を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の測量端末装置。
  3. 前記所定の閾値Thは、作業者によって指定された対象点や設計地点等の目標点が無い場合、一定値TL0である、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の測量端末装置。
  4. 前記所定の閾値Thは、作業者によって対象点や設計地点等の目標点が指定されている場合、当該目標点から観測点Eまでの離間距離Lに応じて、当該離間距離Lが大きいほど大きい閾値が使用される、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の測量端末装置。
  5. 前記閾値Thは、
    離間距離Lが1m以上である場合、閾値TL1=10cm、
    離間距離Lが1m未満、10cm以上である場合、閾値TL2=1cm、
    離間距離Lが10cm未満、1cm以上である場合、閾値TL3=1mm、
    を使用する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の測量端末装置。
  6. 前記更新手段は、前記図面データにおける、座標軸x、座標軸y、座標軸z毎の移動距離(m=Δx、Δy、Δz)の少なくとも1つが前記閾値Th以上である場合に、前記算出手段で算出した表示に更新する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちの何れか1の請求項に記載の測量端末装置。
  7. 前記更新手段は、前記表示座標記憶手段に記憶した表示座標と、前記取得した観測点Eの座標との距離mが所定の閾値Th以上である場合に、前記算出手段で算出した表示に更新する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちの何れか1の請求項に記載の測量端末装置。
  8. 前記算出手段は、前記表示情報として、観測点Eにおける任意管理横断面線、任意管理横断面線の横断面、横断面上での観測点Eの位置、断面位置、任意管理横断面線と観測点Eの距離、のうちの少なくとも1つを算出する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のうちの何れか1の請求項に記載の測量端末装置。
  9. 前記対象となる現場計測は、出来形観測、丁張り設置用の観測、逆打ち用の観測、横断観測のうちの少なくとも1つを対象とする、
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のうちの何れか1の請求項に記載の測量端末装置。
  10. 現場計測の対象となる現場に対応し、設計値である構成点の座標を含む図面データを取得するデータ取得機能と、
    ターゲットの観測点Eの座標を取得する座標取得機能と、
    前記取得した観測点Eの座標に対応する表示情報を、前記図面データを用いて算出する算出機能と、
    前記算出した表示情報で、前記現場に対応する表示情報を表示する表示画面の表示を更新する更新機能と、
    前記表示情報を更新した際の観測点Eの座標を表示座標として記憶手段に記憶させる表示座標記憶機能と、をコンピュータに実現させる測量端末プログラムであって、
    前記更新機能は、前記記憶手段に記憶させた表示座標から、前記取得した観測点Eの座標までの距離mが所定の閾値Th以上である場合に、前記算出機能で算出した表示情報で前記表示画面の表示を更新する、
    ことを特徴とする測量端末プログラム。
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