JP7394177B2 - 指向性無線電力および無線データ通信 - Google Patents

指向性無線電力および無線データ通信 Download PDF

Info

Publication number
JP7394177B2
JP7394177B2 JP2022093734A JP2022093734A JP7394177B2 JP 7394177 B2 JP7394177 B2 JP 7394177B2 JP 2022093734 A JP2022093734 A JP 2022093734A JP 2022093734 A JP2022093734 A JP 2022093734A JP 7394177 B2 JP7394177 B2 JP 7394177B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wprc
wireless
antennas
phase component
wpts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022093734A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022123011A (ja
Inventor
アイ.ゼイン ハテム
ジョメッティ ロバート
Original Assignee
オッシア インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by オッシア インコーポレイテッド filed Critical オッシア インコーポレイテッド
Publication of JP2022123011A publication Critical patent/JP2022123011A/ja
Priority to JP2023199806A priority Critical patent/JP2024023403A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7394177B2 publication Critical patent/JP7394177B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/20Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using microwaves or radio frequency waves
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/26Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture
    • H01Q3/30Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture varying the relative phase between the radiating elements of an array
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/40Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using two or more transmitting or receiving devices
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W48/00Access restriction; Network selection; Access point selection
    • H04W48/08Access restriction or access information delivery, e.g. discovery data delivery
    • H04W48/12Access restriction or access information delivery, e.g. discovery data delivery using downlink control channel
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/80Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power involving the exchange of data, concerning supply or distribution of electric power, between transmitting devices and receiving devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Security & Cryptography (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Description

関連出願の相互参照
本出願は、本明細書で.参照することによってその内容が以下に組み込まれる、2018年4月25日に出願された米国特許出願第15/962,479号の利益を主張する。
本明細書で説明される実施形態は、無線データ通信と同時の無線電力配送の分野における改善である。
従来の無線電力配送は、短距離にわたって電子デバイスのバッテリを充電する。無線充電は、電子デバイスが無線充電器と接触し、または無線充電器に非常に近接した範囲内にあることを必要とする、磁気充電または誘導充電に基づく解決策に限定されてきた。
無線充電および無線充電に対して必要とされる短距離をサポートするために必要な回路に加え、従来の無線で充電される電子機器も、データ通信のための別個の回路を必要とする。Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)などの別個のデータ通信をサポートすることは、関連する通信チャネルを介して通信するために追加のハードウェアおよび電力を必要とする。それらの別個のデータ通信をサポートすることと関連付けられた電力およびコストは、不利益となる。したがって、より長い距離にわたって電子デバイスを安全かつ効果的に充電することが可能な無線電力回路を実装し、電子デバイスと無線電力充電器との間の双方向データ通信をもサポートするために同一の無線電力回路を利用する必要性が存在する。
本明細書で開示されるのは、統一された送信機および/または受信機を使用して無線電力および無線データを伝送および受信することが可能である無線電力伝送システム(WPTS)および無線電力受信機クライアント(WPRC)、ならびにそれによって実行される方法の実施形態である。例示的な実施形態では、WPTSは、アンテナのアレイ、およびアンテナのアレイに動作可能に結合された無線受信機を含んでもよい。無線受信機は、アンテナのアレイの少なくとも第1の部分を介して、第1の無線電力受信機クライアント(WPRC)から第1の無線ビーコンを受信し、アンテナのアレイの少なくとも第2の部分を介して、第2のWPRCから第2の無線ビーコンを受信する、ように構成されてもよい。WPTSはまた、無線受信機に動作可能に結合されたプロセッサを含んでもよい。プロセッサは、第1の無線ビーコンに基づいて、アンテナのアレイの少なくとも第1の部分についての位相設定の第1の構成を判定するように構成されてもよい。プロセッサは更に、第2の無線ビーコンに基づいて、アンテナのアレイの少なくとも第2の部分についての位相設定の第2の構成を判定するように構成されるように構成されてもよい。WPTSは更に、アンテナのアレイに動作可能に結合された無線送信機を含んでもよい。無線送信機は、アンテナのアレイの少なくとも第1の部分を介して、位相設定の第1の構成を使用して第1のWPRCに無線電力を伝送するのと同時に、アンテナのアレイの少なくとも第2の部分を介して、位相設定の第2の構成を使用して第2のWPRCに無線データを伝送するように構成されてもよい。
別の実施形態では、第1の無線ビーコンは、第1の位相内成分および第1の直交位相成分を含んでもよく、第2の無線ビーコンは、第2の位相内成分および第2の直交位相成分を含んでもよい。プロセッサは更に、第1の無線ビーコンの第1の複素共役を判定し、第2の無線ビーコンの第2の複素共役を判定するように構成されてもよい。第1のWPRCに指向的に伝送される無線電力は、第1の複素共役を使用して第1のWPRCの位置に集約され、第2のWPRCに指向的に伝送される無線データは、第2の複素共役を使用して第2のWPRCの位置に集約されてもよい。
別の実施形態では、第1の複素共役は、アンテナのアレイの少なくとも第1の部分の各々のアンテナに対して計算されてもよく、第2の複素共役は、アンテナのアレイの少なくとも第2の部分の各々のアンテナに対して計算されてもよい。
別の実施形態では、第1のWPRCの位置に集約された無線電力の電力レベルは、約+30dBmであってもよく、第2のWPRCの位置に集約されたデータの電力レベルは、約-14dBmであってもよい。
別の実施形態では、WPTSは、アンテナのアレイの少なくとも第1の部分の各々のアンテナについての第1の複素共役を計算してもよく、アンテナのアレイの少なくとも第2の部分の各々のアンテナについての第2の複素共役を計算してもよい。
別の実施形態では、WPTSは、一括伝送に基づいて、第1のWPRCへの無線電力および第2のWPRCへの無線データの両方を伝送してもよい。一括伝送は、合計位相内成分および合計直交位相成分を含んでもよく、合計位相内成分は、第1の複素共役の位相内成分および第2の複素共役の位相内成分の縮小バージョンの合計であってもよい。合計直交位相成分は、第1の複素共役の直交位相成分および第2の複素共役の直交位相成分の縮小バージョンの合計であってもよい。
別の実施形態では、第2の複素共役の位相内成分の縮小バージョンおよび第2の複素共役の直交位相成分の縮小バージョンは、選択された量、例えば、約34dBだけ縮小されてもよい。
別の実施形態では、アンテナのアレイの少なくとも第1の部分は、アンテナのアレイの少なくとも第2の部分と同一であってもよい。アンテナのアレイの少なくとも第1の部分およびアンテナのアレイの少なくとも第2の部分は、アンテナのアレイのアンテナの全てを構成してもよい。
別の実施形態では、WPTSは、少なくとも第3のWPRCの各々からそれぞれの無線ビーコンを受信してもよい。WPTSは、それぞれの無線ビーコンに基づいて、少なくとも第3のWPRCの各々についてのアンテナのアレイと関連付けられた位相設定のそれぞれの構成を判定してもよい。WPTSは、無線送信機は更に、第1のWPRCへの無線電力の指向性伝送と同時に、位相設定のそれぞれの構成を使用して、少なくとも第3のWPRCの各々にそれぞれの他の無線データを指向的に伝送してもよい。
別の実施形態では、少なくとも第3のWPRCの各々からの各々のそれぞれの無線ビーコンは、それぞれの位相内成分およびそれぞれの直交位相成分を含んでもよい。WPTSは、少なくとも第3の無線ビーコンの各々のそれぞれの複素共役を判定してもよく、少なくとも第3のWPRCの各々に指向的に伝送されるそれぞれの他の無線データは、少なくとも第3の無線ビーコンの各々のそれぞれの複素共役を使用して、少なくとも第3のWPRCの各々のそれぞれの位置に集約されてもよい。
別の実施形態では、WPTSは、アンテナのアレイ、およびアンテナのアレイに動作可能に結合された無線受信機を含んでもよい。無線受信機は、アンテナのアレイの少なくとも第1の部分を介して、第1のWPRCから第1の無線ビーコンを受信するように構成されてもよい。WPTSは更に、アンテナのアレイに動作可能に結合された無線送信機を含んでもよい。WPTSは更に、第1の無線ビーコンに基づいて、アンテナのアレイの少なくとも第1の部分についての位相設定の第1の構成を判定するように構成されてもよいプロセッサを含んでもよい。プロセッサは更に、存在するWPRCの数を判定するように構成されてもよい。
1つのWPRCが存在するとプロセッサが判定したことの第1の条件において、無線送信機は更に、多重化方式において、位相設定の第1の構成を使用して、アンテナのアレイの少なくとも第1の部分を介して、第1のWPRCに無線電力および無線データを伝送するように構成されてもよい。
第1のWPRCおよび第2のWPRCが存在するとプロセッサが判定したことの第2の条件において、無線受信機は更に、アンテナのアレイの少なくとも第2の部分を介して、第2のWPRCから第2の無線ビーコンを受信するように構成されてもよい。第2の条件において、プロセッサは更に、第2の無線ビーコンに基づいて、アンテナのアレイの少なくとも第2の部分についての位相設定の第2の構成を判定するように構成されてもよい。第2の条件において、無線送信機は更に、位相設定の第1の構成を使用して、アンテナのアレイの少なくとも第1の部分を介して、第1のWPRCに無線電力を指向的に伝送するのと同時に、位相設定の第2の構成を使用して、アンテナのアレイの少なくとも第2の部分を介して、第2のWPRCに無線データを指向的に伝送するように構成されてもよい。
別の実施形態では、WPTSは、第1の条件において、無線データとは異なる周波数上で、無線データとは異なる期間の間に、または無線データとは異なる周波数上でおよび無線データとは異なる期間の間の両方で無線電力を伝送するように構成されてもよい。
例示的な無線電力伝送環境を含むシステム図を表す。 無線電力伝送システム(WPTS)の例示的な実施形態の例示的な構成要素を示すブロック図である。 WPRCの例示的な実施形態を示すブロック図である。 無線信号配送環境の例示的な実施形態を示す図である。 無線電力受信機クライアント(WPRC)とWPTSとの間の信号交換の例示的な実施形態の信号図である。 複数のWPRCとWPTSとの間の信号交換の例示的な実施形態の信号図である。 WPTSによって実行される方法の例示的な実施形態を表す。 WPTSによって実行される方法の別の例示的な実施形態を表す。 WPTSによって実行される方法の別の例示的な実施形態を表す。 WPRCによってWPTSに伝送されるビーコン信号についての例示的なフォーマットを表す。 WPTSおよび2つのWPRCを含むシステムの例示的な実施形態を表す図である。 図11における第1のWPRCに対応するベクトルおよび図11における第2のWPRCに対応する別のベクトルの一連の図を表す。 WPTSから2つの異なるWPRCへの集約型(focused)指向性無線電力伝送の例を表す図である。 図11における第1のWPRCに対応するベクトルおよび図11における第2のWPRCに対応する別のベクトルの別の一連の図を表す。 WPTSから第1のWPRCへの集約型指向性無線電力伝送と同時の、WPTSから第2のWPRCへの集約型指向性無線データ伝送の例を表す図である。
図1は、無線電力伝送システム(WPTS)101などの1つまたは複数のWPTSからの無線電力配送を示す、例示的な無線電力伝送環境100を含むシステム図を表す。特に、図1は、1つまたは複数の無線電力受信機クライアント(WPRC)110a~110cへの電力伝送を示す。WPTS101は、WPRC110a~110cから符号化ビーコン111a~111cを受信し、WPRC110a~110cに無線電力112a~112cおよび無線データ113a~113cを伝送するように構成されてもよい。WPRC110a~110cは、WPTS101などの1つまたは複数のWPTSから無線電力112a~112cを受信および処理するように構成されてもよい。例示的なWPTS101の構成要素は、以下で、および図2においてより詳細に示され、および議論される。例示的なWPRC110a~110cの構成要素は、図3を参照してより詳細に示され、および議論される。
WPTS101は、WPRC110a~110cに無線電力112a~112cを配送することが可能であることができる、複数のアンテナ103a~103n、例えば、複数のアンテナを含むアンテナアレイを含んでもよい。いくつかの実施形態では、アンテナは、適応的位相(adaptively-phased)無線周波数(RF)アンテナである。WPTS101は、適切な位相を判定することが可能であることができ、その位相により、WPRC110a~110cにコヒーレント電力伝送信号を配送する。アンテナ103a~103nを含むアンテナアレイの各々のアンテナは、相互のアンテナに対して特定の位相において、信号、例えば、連続波またはパルス状電力伝送信号を放射し、その結果、アンテナの集合から伝送された信号のコヒーレント和(coherent sum)がそれぞれのWPRC110a~110cの位置に集約される(focused)。図1は、各々がWPTS101のアンテナ103a~103nの単一のアンテナによって伝送または受信される、符号化ビーコン信号111a~111c、無線電力伝送112a~112c、および無線データ113a~113cを含む無線信号を表しているが、これは、何ら限定するものと解釈されるべきではない。いずれかの数のアンテナが信号の受信および伝送に採用されてもよい。アンテナ103a~103nの全てを含むことができるアンテナ103a~103nの一部を含む複数のアンテナは、無線信号の伝送および/または受信に採用されてもよい。用語「アレイ」の使用は、アンテナアレイをいずれかの特定のアレイ構造に必ずしも限定しないことが認識されよう。すなわち、アンテナアレイは、特定の「アレイ」の形式または形状において構造化される必要がない。更に、本明細書で使用されるように、用語「アレイ」または「アレイシステム」は、無線機、デジタル回路、およびモデムなど、信号生成、受信、および伝送のための関連する回路および周辺回路を含むものとして使用されてもよい。
図1の実施例に示されるように、アンテナ103a~103nは、WPTS101に含まれてもよく、電力およびデータの両方を伝送し、データを受信するように構成されてもよい。アンテナ103a~103nは、データ伝送を提供するよう、無線電力伝送環境100内で無線周波数電力(wireless radio frequency power)の配送を提供し、符号化ビーコン信号111a~111cを含む、WPRC110a~110cによって伝送された無線データを受信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、データ伝送は、無線周波数電力伝送よりも低い電力シグナリングを通じてであってもよい。いくつかの実施形態では、アンテナ103a~103nのうちの1つまたは複数は代わりに、無線電力配送の代わりにデータ通信に対して構成されてもよい。いくつかの実施形態では、電力配送アンテナ103a~103nのうちの1つまたは複数は代わりにまたは加えて、無線電力配送に加えてまたはその代わりに、データ通信に対して構成されてもよい。1つまたは複数のデータ通信アンテナは、WPRC110a~110cにデータ通信を送信し、WPRC110a~110cからデータ通信を受信するように構成される。
WPRC110a~110cの各々は、WPTS101に信号を伝送し、WPTS101から信号を受信するための1つまたは複数のアンテナ(図示せず)を含んでもよい。同様に、WPTS101は、1つまたは複数のアンテナおよび/またはアンテナの組を有するアンテナアレイを含んでもよく、各々のアンテナまたはアンテナの組は、相互のアンテナまたはアンテナの組に対して特定の位相において、連続波または離散(パルス)信号を放射することが可能である。上記議論されたように、WPTS101は、アンテナ103a~103nにコヒーレント信号を配送するための適切な位相を判定することが可能である。例えば、いくつかの実施形態では、特定のWPRCにコヒーレント信号を配送することは、ビーコン信号を伝送した特定のWPRCに電力またはデータを配送することにおいて採用された他のアンテナからの信号に対して各々のアンテナの信号が、適切に位相がずらされるように(phased)、アレイの各々のアンテナまたはアレイの一部の各々のアンテナにおいて受信された符号化ビーコン信号の複素共役を計算することによって判定されてもよい。WPTS101は、相互に特定の位相において、複数の導波管を使用して複数のアンテナから信号(例えば、連続波またはパルス状伝送信号)を放射するように構成されてもよい。コヒーレント無線電力信号を配送するための他の技術、例えば、本明細書で参照することによって明確に組み込まれる、2017年12月22日に出願された「Anytime Beaconing In A WPTS」と題する米国特許出願第15/852,216号、および2017年1222日に出願された「Transmission Path Identification based on Propagation Channel Diversity」と題する米国特許出願第15/852,348号なども適用可能である。
示されないが、無線電力伝送環境100の各々の構成要素、例えば、WPRC110a~110c、WPTS101は、制御および同期機構、例えば、データ通信同期モジュールを含むことができる。WPTS101は、例えば、建物内で標準または主要な交流電流(AC)電力供給装置にWPTSを接続する電力アウトレット(power outlet)またはソースなどの電源に接続されてもよい。代わりにまたは加えて、WPTS101は、バッテリによって、または他の機構、例えば、太陽電池などを介して電力供給されてもよい。
図1の実施例に示されるように、WPRC110a~110cは、携帯電話デバイスおよび無線タブレットを含む。しかしながら、WPRC110a~110cは、電力を必要とし、1つまたは複数の統合されたWPRCを介して無線電力を受信することが可能ないずれかのデバイスまたはシステムであってもよい。3つのWPRC110a~110cが表されるが、いずれかの数のWPRCがサポートされてもよい。本明細書で議論されるように、WPRCは、1つまたは複数のWPTSから電力を受信および処理し、それらの動作のためにWPRC110a~110cまたはWPRC110a~110cの内蔵バッテリに電力を提供するように構成された1つまたは複数の統合された電力受信機を含んでもよい。
本明細書で説明されるように、WPRC110a~110cの各々は、例示的な無線電力伝送環境100内で別のデバイス、サーバ、および/または他のシステムとの接続を確立することができる、いずれかのシステムおよび/もしくはデバイス、ならびに/またはデバイス/システムのいずれかの組み合わせであってもよい。いくつかの実施形態では、WPRC110a~110cは各々、ディスプレイ、またはユーザにデータを提示もしくは伝送する他の出力機能性および/もしくはユーザからデータを受信する入力機能性を含んでもよい。例として、WPRC110aは、それらに限定されないが、ビデオゲームコントローラ、サーバデスクトップ、デスクトップコンピュータ、コンピュータクラスタ、ノートブックなどのモバイルコンピューティングデバイス、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、携帯電話、スマートフォン、PDA、Blackberryデバイス、Treo、および/またはiPhone(登録商標)などであってもよい。例としておよび限定せず、WPRC110aはまた、時計、ネックレス、指輪、または顧客にもしくは顧客の中に組み込まれた更なるデバイスなどのいずれかのウェアラブルデバイスであってもよい。WPRC110aの他の例は、それらに限定されないが、セーフティセンサ、例えば、火災センサまたは一酸化炭素センサ、電動歯ブラシ、自動ドアロック/ハンドル、電気照明スイッチコントローラ、電気シェーバ、電子棚札、(ESL:electronic shelf label)などを含む。
図1の実施例に示されないが、WPTS101およびWPRC110a~110cは各々、データチャネルを介して通信するためのデータ通信モジュールを含むことができる。代わりにまたは加えて、WPRC110a~110cは、既存のデータ通信モジュールを介してWPTS101と通信するための直接アンテナであってもよい。いくつかの実施形態では、WPTS101は、1つまたは複数のアンテナまたは送受信機を介してデータを通信するための組み込み型Wi-Fiハブを有することができる。いくつかの実施形態では、アンテナ103a~103nは、Bluetooth、Wi-Fi、ZigBeeなどを介して通信することができる。WPRC110a~110cはまた、WPTS101と通信するための組み込み型Bluetooth、Wi-Fi、ZigBeeなどの送受信機を含んでもよい。他のデータ通信プロトコルも可能である。いくつかの実施形態では、本明細書で主に連続波形と称されるビーコン信号は、代わりにまたは加えて、変調信号および/または離散/パルス状信号の形式を取ってもよい。
WPTS101はまた、制御回路102を含んでもよい。制御回路102は、WPTS101の構成要素に制御およびインテリジェンスをもたらすように構成されてもよい。制御回路102は、1つまたは複数のプロセッサ、メモリユニットなどを含んでもよく、様々なデータおよび電力通信を方向付けてもよく、および制御してもよい。制御回路102は、データ搬送周波数上でデータ通信を方向付けてもよく、データ搬送周波数は、無線電力が配送される周波数と同一または異なってもよい。同様に、制御回路102は、本明細書で議論されるように、WPRC110a~110cと通信するよう無線伝送システム100を指示してもよい。データ通信は、例としておよび非限定的に、Bluetooth、Wi-Fi、ZigBeeなどであってもよい。他の通信プロトコルが可能である。
用語「WPTS」の使用は、必ずしもWPTSをいずれかの特定の構造に限定しないことが認識されよう。すなわち、WPTSは、特定の形式または形状において構造化される必要はない。更に、本明細書で使用されるように、用語「伝送システム」または「WPTS」は、無線機、デジタル回路、およびモデムなど、信号生成、受信、および伝送のための関連する回路および周辺回路を含むために使用されてもよい。
図2は、本明細書で説明される実施形態に従った、WPTS200の例示的な構成要素を示すブロック図である。図2の実施例に示されるように、WPTS200は、制御回路201、外部電力インタフェース202、および電力システム203を含んでもよい。制御回路201は、プロセッサ204、例えば、ベースバンドプロセッサ、およびメモリ205を含んでもよい。加えて、1つのアンテナアレイボード208および1つの送信機206のみが図2に表されるが、WPTS200は、1つまたは複数のアンテナアレイボード208に結合された1つまたは複数の送信機206を含んでもよく、1つまたは複数のアンテナアレイボード208に信号を伝送してもよい。1つの受信機のみが図2に表されるが、1つまたは複数の受信機207は、1つまたは複数のアンテナアレイボード208に結合されてもよく、1つまたは複数のアンテナアレイボード208の1つまたは複数のアンテナ250a~250nから信号を受信してもよい。各々のアンテナアレイボード208は、スイッチ220a~220n、位相シフタ230a~230n、電力増幅器240a~240n、およびアンテナアレイ250a~250nを含む。各々のスイッチ、位相シフタ、電力増幅器、およびアンテナが1対1の関係において表されるが、これは、限定と解釈されるべきではない。加えてまたは代わりに、いずれかの数のスイッチ、位相シフタ、電力増幅器、およびアンテナが結合されてもよい。いくつかの実施形態では、WPTS200の構成要素のいくつかまたは全てが省略されてもよく、組み合わされてもよく、または細分割されてもよい。更に、スイッチ220a~220nおよび位相シフタ230a~230nの設定は、限定と解釈されるべきではない。スイッチ220a~220n、位相シフタ230a~230n、および/もしくは電力増幅器240a~240nのいずれか、またはそれらのいずれかの組み合わせは、個々に制御されてもよく、またはグループで制御されてもよい。1つまたは複数のアンテナアレイボード208によって伝送および受信される信号は、無線電力信号、無線データ信号、またはその両方であってもよい。
制御回路201は、スイッチ220a~220n、位相シフタ230a~230n、電力増幅器240a~240n、およびアンテナアレイ250a~250nを含むアレイ構成要素に制御およびインテリジェンスをもたらすように構成される。制御回路201は、様々なデータおよび電力通信を方向付けてもよく、および制御してもよい。送信機206は、搬送周波数上での電力またはデータ通信を含む信号を生成してもよい。信号は、Bluetooth、Wi-Fi、ZigBee、など、それらの組み合わせまたは変形を含む標準化フォーマットに準拠してもよい。加えてまたは代わりに、信号は、Wi-FiおよびZigBeeなどを使用せず、無線電力を伝送するために使用されるのと同一の、無線データを伝送するためのスイッチ220a~220n、位相シフタ230a~230n、電力増幅器240a~240n、およびアンテナアレイ250a~250nを利用する、プロプライエタリ(proprietary)フォーマットであってもよい。そのような構成は、上記言及した標準化フォーマットに準拠することによって課される制約とは独立して動作することによって、ハードウェアの複雑性を抑えることができ、電力を節約することができる。いくつかの実施形態では、制御回路201はまた、WPRC210から受信された符号化ビーコン信号に基づいて、スイッチ220a~220n、位相シフタ230a~230n、および増幅器240a~240nの制御を通じて指向性伝送を含む伝送構成を判定することができる。
外部電力インタフェース202は、外部電力を受信し、様々な構成要素に電力を提供するように構成される。いくつかの実施形態では、外部電力インタフェース202は、例えば、標準の外部24ボルトの電力供給を受信するように構成されてもよい。他の実施形態では、外部電力インタフェース202は、様々な構成要素に電力を提供する電源、例えば、12/24/48ボルトのDCであってもよい、組み込み型DC電力供給装置への120/240ボルトACメインであってもよい。代わりに、外部電力インタフェースは、電源、例えば、12/24/48ボルトDCであってもよい、DC電力供給装置であってもよい。他の電圧を含む代替的な構成も可能である。
スイッチ220a~220nは、スイッチ220a~220nの状態に基づいて、電力および/またはデータを伝送し、符号化ビーコン信号を受信するよう活性化されてもよい。1つの実施例では、スイッチ220a~220nは、例えば、電力伝送、データ伝送、および/または符号化ビーコン受信のために活性化されてもよく、例えば、閉鎖されてもよく、または非活性化されてもよく、例えば、開放してもよい。追加の構成要素も可能である。例えば、いくつかの実施形態では、位相シフタ230a~230nは、WPRC210に電力またはデータを伝送するときに、信号の位相を変更するために含まれてもよい。位相シフタ230a~230nは、WPRC210からの符号化ビーコン信号の複素共役の位相に基づいて、WPRC210に電力またはデータ信号を伝送してもよい。位相シフトはまた、WPRC210から受信された符号化ビーコン信号を処理し、WPRC210を識別することによって判定されてもよい。WPTS200は次いで、電力信号を伝送するよう、WPRC210と関連付けられた位相シフトを判定してもよい。例示的な実施形態では、WPTS200から伝送されたデータは、WPRC210とクロックを同期するために使用することができる通信ビーコンの形式にあってもよい。この同期は、ビーコン位相検出の信頼性を改善することができる。
動作中、WPTS200を制御することができる制御回路201は、外部電力インタフェース202を通じて電源から電力を受信してもよく、活性化されてもよい。制御回路201は、アンテナ250a~250nの少なくとも一部を介してWPRC210によって開始された符号化ビーコン信号を受信することによって、WPTS200の範囲内で利用可能なWPRC210を識別してもよい。WPRC210が符号化ビーコン信号に基づいて識別されるとき、WPTS上のアンテナ要素の組は、無線電力および/またはデータ伝送のためにパワーオンしてもよく、列挙してもよく(enumerate)、および校正してもよい。この点で、制御回路201は、アンテナ250a~250nの少なくとも一部を介して、他のWPRCから追加の符号化ビーコン信号を同時に受信することも可能であることができる。
伝送構成が生成され、命令が制御回路201から受信されると、送信機206は、1つもしくは複数の電力および/またはデータ信号波を生成してもよく、1つまたは複数のアンテナアレイボード208にそれらを転送してもよい。命令および生成された信号に基づいて、電力スイッチ220a~220nの少なくとも一部は、開放または閉鎖されてもよく、位相シフタ230a~230nの少なくとも一部は、伝送構成と関連付けられた適切な位相に設定されてもよい。電力および/またはデータ信号は次いで、電力増幅器240a~240nの少なくとも一部によって増幅されてもよく、WPRC210の位置に向かって方向付けられた角度において伝送されてもよい。本明細書で議論されるように、アンテナ250a~250nの少なくとも一部は、追加のWPRC210から符号化ビーコン信号を同時に受信していてもよい。
上記説明されたように、WPTS200は、1つまたは複数のアンテナアレイボード208を含んでもよい。1つの実施形態では、各々のアンテナアレイボード208は、複数のアンテナアレイボード208の異なるアンテナアレイボード208が複数のWPRC210の異なるWPRC210と通信するように、単一のWPRC210と通信するように構成されてもよい。そのような実装態様は、WPRC210と同期するための低速パーソナルエリアネットワーク(LR-WPAN:low-rate personal are network)、IEEE802.15.4、またはBluetooth低エネルギー(BLE)接続などの通信方法の依存度を取り除くことができる。WPTS200は、アンテナ250a~250nの異なるアンテナを介して、WPRC210から同一のメッセージを受信してもよい。WPTS200は、より信頼できる通信リンクを確立するために、異なるアンテナにわたる同一のメッセージの複製を使用してもよい。そのようなシナリオでは、複製された受信信号に起因して信頼性を改善することによって、より低い電力を補償することができるので、ビーコン電力を低下させることができる。いくつかの実施形態では、データ通信のために特定のアンテナまたはアンテナのグループを専念させ(dedicate)、電力配送のために他のアンテナまたはアンテナのグループを専念させることも可能であることができる。例えば、例示的なWPTS200は、データ通信よりも相対的に高い電力レベルでの電力配送に専念することができる、いくつかの数の残りのアンテナよりも低い電力レベルでのデータ通信に、アンテナ250a~250nのうちの8または16個のアンテナを専念させてもよい。
図3は、本明細書で説明される実施形態に従った、例示的なWPRC300を示すブロック図である。図3の実施例に示されるように、WPRC300は、制御回路301、バッテリ302、制御モジュール303、例えば、モノのインターネット(IoT)制御モジュール、通信ブロック306および関連する1つまたは複数のアンテナ320、電力メータ309、整流器310、コンバイナ311、ビーコン信号ジェネレータ307、ビーコン符号化ユニット308および関連する1つまたは複数のアンテナ321、ならびにコンバイナ311またはビーコン信号ジェネレータ307を1つまたは複数の関連するアンテナ322a~322nに接続するスイッチ312を含んでもよい。代わりに、バッテリ302は、キャパシタと置き換えられてもよい。示されないが、WPRC300は、バッテリを使用する代わりにまたは加えて、短期間のエネルギーの貯蔵のために、WPRC300がキャパシタにより動作することを可能にすることができるエネルギー取り入れ(harvesting)回路を含んでもよい。図3に表される構成要素のいくつかまたは全ては、いくつかの実施形態では、省略されてもよく、組み合わされてもよく、または細分割されてもよい。図3に表される構成要素のいくつかまたは全ては、単一の集積チップ(IC)に組み込まれてもよい。WPTS200は、全二重を使用してもよいが、WPRC300は加えてまたは代わりに、半二重を使用してもよいことを留意されるべきである。受信および/または伝送されたデータレートは、例えば、20Mbpsであってもよい。しかしながら、他の設計の目的を達成するよう、より高いまたは低いデータレートが実装されてもよい。WPRC300は、図2に表されたWPTS200などのWPTSに再度、確認応答(ACK)メッセージを伝送してもよい。示されないが、ローカルCPUがWPRC300に組み込まれてもよい。例えば、ローカルCPUは、制御回路301に含まれてもよい。
コンバイナ311は、1つまたは複数のアンテナ322a~322nを介して受信された受信電力および/またはデータ伝送信号を受信および組み合わせてもよい。コンバイナは、出力ポートの間の分離を達成すると共に、一致した条件を維持するように構成されたいずれかのコンバイナまたは分周回路(divider circuit)であってもよい。例えば、コンバイナ311は、Wilkinson電力分周回路であってもよい。コンバイナ311は、2つ以上のRF信号を組み合わせると共に特性インピーダンス(characteristic impedance)、例えば、50ohmsを維持するために使用されてもよい。コンバイナ311は、レジスタを使用する抵抗性タイプのコンバイナ、または変圧器を使用するハイブリッドタイプのコンバイナであってもよい。整流器310は、存在する場合、コンバイナ311から組み合わされた電力伝送信号を受信してもよく、電力伝送信号は、充電のために電力メータ309を通じてバッテリ302に供給されてもおい。他の実施形態では、各々のアンテナの電力経路は、それ自体の整流器310を有することができ、整流器からのDC電力は、電力メータ309に供給する前に組み合わされる。電力メータ309は、受信された電力信号強度を測定してもよく、制御回路301にこの測定値を提供してもよい。
バッテリ302は、保護回路および/または監視機能を含んでもよい。加えて、バッテリ302は、それらに限定されないが、電流制限、温度保護、過剰/不足電圧警告および保護、ならびにバッテリ容量監視、例えば、クーロン監視を含む、1つまたは複数の特徴を含んでもよい。制御回路301は、バッテリ302自体からバッテリ電力レベルを受信してもよい。上記示されたように、図示しないが、キャパシタは、バッテリ302と置き換えられてもよく、またはバッテリ302に加えて実装されてもよい。制御回路301はまた、通信ブロック306を介して、データ搬送周波数上でクロック同期のためのベース信号クロックなどのデータ信号を伝送/受信してもよい。ビーコン信号ジェネレータ307は、ビーコン信号または校正信号を生成してもよく、1つまたは複数のアンテナ321を使用して、ビーコン信号または校正信号を伝送してもよい。
バッテリ302がWPRC300によって充電され、WPRC300に電力を提供するとして示されるが、受信機も、整流器310から直接その電力を受信してもよいことに留意されよう。これは、バッテリ302に電流を提供する整流器310に加えて、または充電することを代わりであってもよい。また、複数のアンテナ320、321、および322a~322nの使用は実装態様の1つの実施例であるが、構造が1つの共有アンテナに削減されてもよいことに留意されよう。
いくつかの実施形態では、制御回路301および/または制御モジュール303は、WPRC300と通信してもよく、および/またはWPRC300からデバイス情報を導出してもよい。デバイス情報は、それらに限定されないが、WPRC300の容量に関する情報、WPRC300の使用情報、WPRC300のバッテリもしくはバッテリ(複数可)302の電力レベル、および/またはWPRC300によって取得もしくは推定される情報を含んでもよい。いくつかの実施形態では、クライアント識別子(ID)モジュール305は、無線電力配送環境内でWPRC300を一意に識別することができるクライアントIDを記憶する。例えば、IDは、符号化ビーコン信号において1つまたは複数のWPTSに伝送されてもよい。いくつかの実施形態では、WPRCはまた、クライアントIDに基づいて、無線電力配送環境内で他のWPRCを受信および識別することが可能であることができる。
動きセンサ304は、動きを検出してもよく、それに従って動作するよう制御回路301にシグナリングしてもよい。例えば、電力を受信するデバイスは、加速度計または動きを検出する同等の機構などの動き検出機構を統合してもよい。それが動いているとデバイスが検出すると、それはユーザによって処理されていると推定されてもよく、電力および/もしくはデータを伝送することを停止し、またはWPTSからの無線電力および/もしくはデータ伝送を開始するよう、WPTSのアンテナアレイに信号をトリガしてもよい。WPRCは、WPTSと通信するために、符号化ビーコンまたは他のシグナリングを使用してもよい。いくつかの実施形態では、WPRC300が車、列車、または飛行機などの移動している環境内で使用されるとき、WPRC300が電力に関して致命的に低くない限り、電力は、断続的にまたは低下したレベルにおいて伝送されてもよい。
図4は、本明細書で説明される実施形態に従った、例示的な無線信号配送環境400を示す図である。無線信号配送環境400は、WPTS401、ユーザ操作WPRC402aおよび402b、ならびに無線ネットワーク409を含む。2つのWPRCが図4に表されるが、いずれかの数のWPRCがサポートされてもよい。代わりに、図4に表されるWPTS401は、図1に表されたWPTS101に従って実装されてもよい。代替的な構成も可能である。同様に、図4に表されるWPRC402aおよび402bは、図1のWPRC110a~110cに従って実装されてもよく、または図3に表されたWPRC300に従って実装されてもよいが、代替的な構成も可能である。
WPTS401は、電力供給装置403、メモリ404、プロセッサ405、インタフェース406、1つまたは複数のアンテナ407、およびネットワーキングインタフェースデバイス408を含んでもよい。WPTS401の構成要素のいくつかまたは全ては、いくつかの実施形態では、省略されてもよく、組み合わされてもよく、または細分割されてもよい。ネットワーキングインタフェースデバイスは、最終的にWPRC402aおよび402bに、またはWPRC402aおよび402bから通信することができる情報を交換するよう、ネットワーク409と有線または無電で通信してもよい。1つまたは複数のアンテナ407は、1つまたは複数の受信機、送信機、および/または送受信機をも含んでもよい。1つまたは複数のアンテナ407は、必要に応じて、WPRC402a、WPRC402b、またはその両方に近接した空間内に方向付けられた放射および受信パターンを有してもよい。WPTS401は、アンテナ407の少なくとも一部を通じて、WPRC402aおよび402bに無線電力信号、無線データ信号、またはその両方を伝送してもよい。本明細書で議論されるように、WPTS401は、WPRC402aおよび402bによってそれぞれ受信された無線信号の強度がアンテナ407の少なくとも一部からの対応する方向付けられた伝送ビームの指向性の精度に依存するように、WPRC402aおよび402bの方向における角度において無線電力信号、無線データ信号、またはその両方を伝送してもよい。
アンテナの基本的な性質は、受信するために使用されるときのアンテナの受信パターンが、伝送するために使用されるときのアンテナの遠距離場の放射パターンに直接関連することである。これは、電磁気学における相反定理の結果である。放射パターンは、アンテナ407のアンテナ設計において使用されるアンテナの波形特性およびタイプによって生成されるビームの指向性に応じたいずれかの数の形状および強度であってもよい。アンテナ407のタイプは、例えば、ホーンアンテナ、単純な垂直アンテナなどを含んでもよい。アンテナ放射パターンは、無線信号配送環境400内で、様々な指向性パターンを含む、いずれかの数の異なるアンテナ放射パターンを含んでもよい。例としておよび非限定的に、無線電力伝送特性は、各々のアンテナおよび/もしくは送受信機に対する位相設定、各々のアンテナおよび/もしくは送受信機、またはアンテナおよび送受信機のグループのいずれかの組み合わせに対する伝送電力設定などを含んでもよい。
本明細書で説明されるように、WPTS401は、無線通信伝送特性を判定してもよく、その結果、アンテナおよび/または送受信機が構成されると、複数のアンテナおよび/または送受信機は、WPRCに位近接した空間内でWPRC放射パターンに一致する無線電力信号および/または無線データ信号を伝送するように動作可能である。有利なことに、本明細書で議論されるように、電力信号、データ信号、またはその両方を含む無線信号は、図4に表されたWPRC402aおよび402bなどのそれぞれのWPRCの位置に向かって無線信号のビームをより正確に方向付けるよう調節されてもよい。
図4の実施例に示される放射パターンの指向性は、簡易にするために示される。他の因子の中で、無線通信配送環境内の反射性物体および吸収性物体に応じて、WPRC402aおよび402bに無線信号を伝送するために、いずれかの数の経路が利用されてもよいことが認識されよう。図4は、直接信号経路を示すが、直接でない複数経路信号を含む他の信号経路も可能である。
無線通信配送環境内でのWPRC402aおよび402bの位置付けおよび再位置付けは、RF信号またはいずれかの他の方法を使用することによって判定することができる距離により対にされたいずれかの極性においてRF信号の入射の三次元の角度を使用してWPTS401によって追跡されてもよい。本明細書で議論されるように、位相を測定することが可能なアンテナ407のアレイは、入射の波面角度を検出するために使用されてもよい。WPRC402aおよび402bに向かった方向のそれぞれの角度は、WPRC402aおよび402bへのそれぞれの距離、ならびにそれぞれの電力計算に基づいて判定されてもよい。代わりにまたは加えて、WPRC402aおよび402bへの方向のそれぞれの角度は、複数のアンテナアレイセグメント407から判定されてもよい。
いくつかの実施形態では、WPRC402aおよび402bに向かった方向のそれぞれの角度を判定する精度の程度は、アンテナ407のサイズおよび数、位相ステップの数、位相検出の方法、距離測定方法の精度、環境内のRF雑音レベルなどに依存することがある。いくつかの実施形態では、ユーザは、環境内のそれらの位置および移動を追跡するための、管理者によって定義されたプライバシポリシに同意するよう依頼されることがある。更に、いくつかの実施形態では、システムは、デバイスの間の情報の流れを修正し、環境を最適化するために位置情報を使用することができる。加えて、システムは、履歴的無線デバイス位置情報を追跡してもよく、移動パターン情報、プロファイル情報、および優先情報を発展させてもよい。
図5は、WPRC520とWPTS530との間の例示的な信号交換500の信号図である。WPRC520は、WWPTS530に符号化ビーコン信号を伝送してもよい。WPTS530が501においてビーコンを受信すると、502において、WPTS530は、WPRC520に指向性ビームを伝送するために必要な伝送特性、例えば、アンテナ位相を判定するよう、WPTS530のアンテナアレイの少なくとも一部の各々のアンテナに対して適切な位相を計算してもよい。次いで、WPTS530は、503において、WPRC520に電力を指向的に(directionally)伝送してもよく、504において、WPRC520にデータを指向的に伝送してもよい。必要に応じて、追加のデータは、505において、WPRC520に指向的に伝送されてもよく、次いで、電力は、506において、WPRC520に指向的に伝送されてもよい。加えてまたは代わりに、電力およびデータは、507において、周波数多重化を介してWPRC520に同時に、指向的に伝送されてもよく、電力は、第1の周波数freq1上で伝送され、データは、第2の周波数freq2上で伝送される。示される電力およびデータの伝送の特定の順序が限定されないことが認識されるべきである。例えば、複数の電力伝送が連続して伝送されてもよく、複数のデータ伝送が連続して伝送されてもよく、電力およびデータの伝送のいずれかの他の順序が可能である。電力およびデータは、多重化方式において伝送されてもよい。例えば、電力およびデータは、時間多重化方式、周波数多重化方式、または時間多重化および周波数多重化の両方の組み合わせにおいて伝送されてもよい。図5に表されないが、追加のビーコンは、WPRC520によって伝送されてもよく、WPTS530は、WPRC520の更新された位置に伝送ビームを方向付けるよう、追加のビーコンに基づいて、アンテナ位相などの新たな伝送特性を判定してもよい。
図6は、複数のWPRC610、620、および630とWPTS640との間の例示的な信号交換600の信号図である。WPRC610、620、および630は、601、602、および603のそれぞれにおいて、ビーコンを伝送してもよい。伝送の特定の順序は限定されないことに留意されよう。ビーコンは、スケジュールされたように連続して伝送されてもよく、またはいずれかの順序において伝送されてもよく、ビーコンのいずれかの組み合わせが同時に伝送されてもよい。WPTS640が604において、ビーコンの受信に成功すると、WPTS640は、WPRC610、620、および630にそれぞれの指向性ビームを伝送するために必要な伝送特性を判定するよう、WPTS640のアンテナアレイの少なくとも一部の各々のアンテナに対して適切な位相を計算してもよい。図6は、全てのビーコンが受信された後の指向性ビームの判定を表すが、WPTS640は、各々の対応するビーコンが受信された直後に各々のWPRCへの指向性ビームに対して適切な位相を判定してもよいことが留意されるべきである。605において、WPTS640は、WPRC610に無線電力を伝送してもよい。606において、WPTS640は、WPRC620にデータを伝送してもよい。607において、WPTS640は、WPRC630にデータを伝送してもよい。図6は、WPTS640からのデータおよび電力の伝送に対する特定の順序を表すが、データおよび電力は全て、同時に伝送されてもよく、または伝送のいずれかの他の順序が可能であってもよい。その上、1つよりも多いWPRCは、無線電力を受信してもよい。608において、WPRC620は、606におけるデータの受信の成功を確認応答するよう、WPTS640に確認応答(ACK)信号を伝送してもよい。609において、WPRC630は、607におけるデータの受信の成功を確認応答するよう、WPTS640にACK信号を伝送してもよい。ACK信号は、特定の順序において、および全ての表されたデータがWPTS640によって伝送された後に発生するとして図6に表されるが、これは限定されない。ACK信号は、データの受信の後にいつでも伝送されてもよく、ACK信号は必要でない。ACK信号は任意選択で、WPTS640とWPRC610、620、および630との間の通信の信頼性を強化するために使用されてもよい。
図7は、WPTSによって実行される方法700の例示的な実施形態を表す。710において、WPTSは、第1のWPRCから第1の無線ビーコンを受信してもよい。第1の無線ビーコンは、アンテナのアレイの少なくとも第1の部分を介して受信されてもよい。720において、WPTSは、第2のWPRCから第2の無線ビーコンを受信してもよい。第2の無線ビーコンは、アンテナのアレイの少なくとも第2の部分を介して受信されてもよい。730において、WPTSは、第3のWPRCから第3の無線ビーコンを受信してもよい。第3の無線ビーコンは、アンテナのアレイの少なくとも第3の部分を介して受信されてもよい。追加のビーコンも、アンテナのアレイのアンテナを介して追加のWPRCから受信されてもよい。740において、WPTSは、第1のアンテナ構成を判定してもよい。第1のアンテナ構成は、第1の無線ビーコンに基づいたアンテナのアレイの少なくとも第1の部分についての位相設定を含んでもよい。750において、WPTSは、第2のアンテナ構成を判定してもよい。第2のアンテナ構成は、第2の無線ビーコンに基づいたアンテナのアレイの少なくとも第2の部分についての位相設定を含んでもよい。760において、WPTSは、第3のアンテナ構成を判定してもよい。第3のアンテナ構成は、第3の無線ビーコンに基づいたアンテナのアレイの少なくとも第3の部分についての位相設定を含んでもよい。追加のアンテナ構成も、追加のWPRCからのそれぞれの無線ビーコンに基づいて追加のWPRCに対して判定されてもよい。加えてまたは代わりに、全てのアンテナ構成についての全ての位相設定が一度に判定されてもよい。770において、WPTSは、第1のWPRCに無線電力を指向的に伝送するのと同時に、第2のWPRCにデータを指向的に伝送し、第3のWPRCに他のデータを指向的に伝送してもよい。無線電力は、第1のアンテナ構成の位相設定を使用して、アンテナのアレイの少なくとも第1の部分を介して伝送されてもよい。第2のWPRCに伝送されるデータは、第2のアンテナ構成の位相設定を使用して、アンテナのアレイの少なくとも第2の部分を介して伝送されてもよい。第3のWPRCに伝送される他のデータは、第3のアンテナ構成の位相設定を使用して、アンテナのアレイの少なくとも第3の部分を介して伝送されてもよい。
例示的な実施形態では、第1のWPRCの位置に集約された無線電力は、第1の選択された電力レベル、例えば、約+30dBmの電力レベルにあってもよく、第2のWPRCの位置に集約されたデータは、第2の選択された電力レベル、例えば、約-14dBmの電力レベルにあってもよい。例示的な実施形態では、アンテナの少なくとも第1の部分は、アンテナの少なくとも第2の部分と同一であってもよい。例示的な実施形態では、アンテナのそれぞれの部分は、アンテナのアレイのアンテナの全てであってもよい。いくつかの実施形態では、アンテナの少なくとも第1の部分は、アンテナの少なくとも第2の部分のいくつかのサブセットを含んでもよい。いくつかの実施形態では、3つよりも多くのまたは少ないWPRCが存在してもよい。例えば、2つのWPRCが存在するとき、電力は、第1のWPRCまたは第2のWPRCに伝送されてもよく、データは、他のWPRCに伝送されてもよい。更なる別の例示的な実施形態では、電力およびデータは、存在するWPRCの全てまたはいくつかのサブセットに選択的に指向的に伝送されてもよい。電力およびデータの両方が同一のWPRCに伝送される例示的な実施形態では、電力およびデータは、多重化方式において同一のWPRCに伝送されてもよい。電力および/またはデータは、オンデマンド方式においてWPRCに選択的に伝送されてもよく、例えば、電力を必要とし、もしくは要求したWPRC、または到来するデータを受け付けたWPRCのみが、対応する伝送を受信してもよい。ステップの特定の数および順序により図7が表されるが、ステップのいずれかが除去されてもよく、再順序付けられてもよく、追加のステップに細分割されてもよく、または他のステップと組み合わされてもよい。更に、示されない他のステップが挿入されてもよく、またはいずれかの他のステップと組み合わされてもよい。その上、図7に表された方法は、本明細書で説明されるいずれかの他の方法または機能性と組み合わされてもよい。
図8は、WPTSによって実行される方法の別の例示的な実施形態Z00を表す。図8に表される方法は、例えば、図7に表された方法または本明細書で説明されるいずれかの他の方法と組み合わされてもよい。更に、WPTSのいずれかの実施形態は、本明細書で説明される方法のいずれかを実行することが可能であるような方式において構成されてもよい。810において、WPTSは、第1のWPRCからの第1の無線ビーコンの第1の複素共役を判定してもよい。820において、WPTSは、第2のWPRCからの第2の無線ビーコンの第2の複素共役を判定してもよい。830において、WPTSは、第3のWPRCからの第3の無線ビーコンの第3の複素共役を判定してもよい。全ての複素共役またはそれらのいずれかのサブセットが同時に判定されてもよい。第1の無線ビーコンは、第1の位相内成分(in-phase component)および第1の直交位相成分(quadrature-phase component)を含んでもよい。第2の無線ビーコンは、第2の位相内成分および第2の直交位相成分を含んでもよい。第3の無線ビーコンは、第3の位相内成分および第3の直交位相成分を含んでもよい。いくつかの実施形態では、3つよりも多くのまたは少ないWPRCおよびそれらの関連する無線ビーコンが存在してもよい。840において、WPTSは、第1の複素共役を使用して、第1のWPRCの位置において第1のWPRCに指向的に伝送された無線電力を集約してもよく、第2の複素共役を使用して、第2のWPRCの位置において第2のWPRCに指向的に伝送されたデータを集約してもよく、また、第3の複素共役を使用して、第3のWPRCの位置において第3のWPRCに指向的に伝送されたデータを集約してもよい。2つのWPRCのみが存在する例示的な実施形態では、例えば、第2のWPRCの位置において、無線データのみが集約してもよい。加えてまたは代わりに、無線データは、第1の複素共役を使用して、第1のWPRCに指向的に伝送されてもよい。
いくつかの実施形態では、第1の無線ビーコンの第1の複素共役は、アンテナのアレイの少なくとも第1の部分の各々のアンテナに対して計算されてもよい。第2の無線ビーコンの第2の複素共役は、アンテナのアレイの少なくとも第2の部分の各々のアンテナに対して計算されてもよい。加えてまたは代わりに、それぞれの複素共役は、アンテナのサブセットに対して計算されてもよく、またはアンテナのグループに対して一度のみ計算されてもよい。
いくつかの実施形態では、第1のWPRCへの無線電力および第2のWPRCへのデータの両方を指向的に伝送することは、一括伝送(sum transmission)に基づいてもよい。一括伝送は、合計位相内成分(sum in-phase component)および合計直交位相成分(sum quadrature-phase component)を含んでもよい。合計位相内成分は、第1の複素共役の位相内成分、第2の複素共役の位相内成分の縮小バージョン(scaled-down version)、および第3の複素共役の位相内成分の縮小バージョンの合計であってもよい。合計直交位相成分は、第1の複素共役の直交位相成分、第2の複素共役の直交位相成分の縮小バージョン、および第3の複素共役の直交位相成分の縮小バージョンの合計であってもよい。第2の複素共役の直交位相成分の縮小バージョンおよび第3の複素共役の直交位相成分の縮小バージョンは、同一または異なる量に縮小されてもよい。更に、本明細書で説明されるように、3つよりも多くのまたは少ないWPRCが存在してもよい。よって、WPRCビーコンおよび伝送を取り扱うステップおよび手順は、それに従って追加または省略されてもよい。図14は、2つのWPRCが存在するときの結果として生じる伝送または一括伝送の実施例を示すことができる。
図9は、WPTSによって実行される方法の別の例示的な実施形態900を表す。図9に表される例示的な方法は、本明細書で説明される方法のいずれかの他の実施形態と組み合わされてもよい。910において、WPTSは、無線受信機を使用して、第1のWPRCから第1の無線ビーコンを受信してもよい。第1の無線ビーコンは、例えば、アンテナのアレイの少なくとも第1の部分を介して受信されてもよい。920において、プロセッサを使用して、第1の無線ビーコンに基づいて、アンテナのアレイの少なくとも第1の部分についての第1のアンテナ構成を判定してもよい。第1のアンテナ構成は、アンテナのアレイの少なくとも第1の部分についての位相設定を含んでもよい。930において、WPTSは、存在するWPRCの数を判定してもよい。
1つのWPRC(第1のWPRC)のみが存在するとWPTSが判定したことを条件に、941において、WPTSは、無線送信機を使用して、多重化方式において第1のWPRCに無線電力およびデータを指向的に伝送してもよい。無線電力およびデータは、第1のアンテナ構成を使用して、アンテナのアレイの少なくとも第1の部分を介して伝送されてもよい。
1つよりも多いWPRC、例えば、第1のWPRCおよび第2のWPRCが存在するとWPTSが判定したことを条件に、942において、WPTSは、第2のWPRCから第2の無線ビーコンを受信してもよい。第2の無線ビーコンは、アンテナのアレイの少なくとも第2の部分を介して受信されてもよい。いくつかの実施形態では、WPTSは、幾つの異なるビーコンが受信されるかによって幾つのWPRCが存在するかを判定してもよい。よって、図9に表される例示的な方法およびステップの特定の順序は、限定することを意味しないことに留意されるべきである。図9に表されるステップは、再配列されてもよく、組み合わされてもよく、省略されてもよく、細分割されてもよく、またはそうでなければ、修正されてもよく、本明細書で説明される実施形態の範囲内に収まる。950において、WPTSは、第2の無線ビーコンに基づいて、アンテナのアレイの少なくとも第2の部分についての第2のアンテナ構成を判定してもよい。第2のアンテナ構成は、アンテナのアレイの少なくとも第2の部分についての位相設定を含んでもよい。960において、WPTSは、無線送信機を使用して、第1のアンテナ構成を使用して第1のWPRCに無線電力を指向的に伝送するのと同時に、第2のアンテナ構成を使用して第2のWPRCにデータを指向的に伝送してもよい。別の例示的な実施形態では、各々の受信無線ビーコンについての対応するアンテナ構成は、全てのビーコンが受信された後に判定されてもよい。代わりに、対応するアンテナ構成は、関連する無線ビーコンを受信した直後に判定されてもよい。無線ビーコンの数が継続して監視されてもよく、関連するアンテナ構成が適切に更新されてもよい。いくつかの実施形態では、WPRCの数が変更されなくてもよいが、WPRCのそれぞれの位置が変更されてもよい。よって、それぞれのアンテナ構成は、WPRCのそれぞれの位置に無線電力および/またはデータを指向的に伝送するよう更新される必要があることがある。加えてまたは代わりに、存在するいくつかのWPRCのいずれかの数のWPRCは、多重化方式において無線電力およびデータの両方を受信してもよい。例えば、電力は、第1の周波数上で伝送されてもよく、データは、第2の周波数上で伝送されてもよい。加えてまたは代わりに、無線電力は、第1の期間内に伝送されてもよく、無線データは、第2の期間内に伝送されてもよい。加えてまたは代わりに、無線電力またはデータのみが、存在するいずれかの数のWPRCに伝送されてもよい。
図10は、WPRCによってWPTSに伝送されるビーコン信号1000についての例示的なフォーマットを表す。ビーコン信号1000は、プリアンブル1010、ターゲットWPTSのID1020、ビーコンを伝送しているWPRCのID1030、セッションID1040、メッセージタイプ1050、ペイロード1060、およびチェックサム1070を含んでもよい。ビーコン1000が特定の順序で配列されたデータにより表されるが、この順序は限定されない。いずれかの順序またはデータが可能であってもよい。また、示されるデータのいずれかが省略されてもよく、他のデータと組み合わされてもよく、またはより粒度が高いデータカテゴリに細分割されてもよい。加えて、示されない他のデータが、ビーコン信号1000内で伝送されてもよい。その上、特定のタイプのデータに専用のビーコンの相対的部分の記述は、限定すると解釈されるべきではない。また、ビーコンは、最初に伝送されるビーコンから次に伝送されるビーコンへのデータに専用の同一のデータおよび同一の部分を有するとして解釈されてもよい。その上、第1のWPRCによって伝送されるビーコンは、別のWPRCによって伝送されるビーコンと同一のコンテンツまたは構造を有する必要はない。
セッションが確立されていない場合、セッションID1040は、ヌルまたは-1などの他の値に指定されてもよい。メッセージタイプ1050は、開始セッションメッセージタイプ、共同(join)ネットワークメッセージタイプ、電力メッセージタイプに対する要求、アプリケーションデータタイプ、または他の適切なメッセージタイプであってもよい。電力に対する要求に続き、例えば、ビーコン検出のために疑似的にランダムに生成されたデータが続いてもよい。アプリケーションデータは、可変ペイロードサイズのデータバイトと結合されてもよい。ビーコンは、設定された最大長、例えば、256バイトを有してもよい。ビーコンの最大長は、特定の実装態様に依存してもよい別のサイズであってもよい。
ビーコン1000の例示的な実施形態は、全二重通信を可能にするよう、2つの部分に分割されてもよい。例えば、プリアンブル1010、ターゲットWPTS ID1020、WPRC ID1030、メッセージタイプ1050、およびデータペイロードは、第1の周波数チャネルにおいて伝送されてもよい。しかしながら、メッセージタイプが電力伝送を示すとき、プリアンブル1010、ターゲットWPTS ID1020、WPRC ID1030、およびメッセージタイプ1050は、第1の周波数チャネル上で伝送されてもよく、電力は、異なる周波数チャネル上で伝送されてもよい。
図11は、WPTS1101、WPRC1111、およびWPRC1112を含むシステム1100を表す図である。例示を明確にするために、WPRC1111からビーコン1121を受信し、WPRC1112からビーコン1122を受信することのみの、単一のアンテナ1103xを有するWPTS1101が図11に表される。WPTS1101は、各々がそれぞれの位相においてそれぞれのビーコンを受信する、複数のアンテナを含んでもよい。
図12は、図11におけるWPRC1110に対応するベクトル(I1,Q1)1221および図11におけるWPRC1120に対応するベクトル(I2,Q2)1222の一連の図を表す。ベクトル(I1,Q1)1221およびベクトル(I2,Q2)1222の合計は、ベクトル(I1+I2,Q1+Q2)1223をもたらす。複数のアンテナの各々において受信されたビーコンから何が測定されたかに基づいて、それぞれのベクトル1223の位相において複数のアンテナからWPTSが放射する、信号の2つの焦点の(two foci of signals)が生成されてもよい。よって、受信されたビーコンを測定する複数のアンテナの各々のアンテナは、何が測定されたかに基づいて異なる位相において伝送してもよい。
図13は、WPTS1330から2つの異なるWPRCへの集約型指向性無線電力伝送の実施例を表す図である。WPRC1310は、WPRC1310の位置において集約された無線電力1311を受信してもよい。WPRC1320は、WPRC1320の位置において集約された無線電力1321を受信してもよい。それぞれの電力焦点の中心に向かって暗くなる電力焦点(power foci)の網掛けは、実際に、電力レベルがそれぞれの焦点の中心に向かって増大することを示す。しかしながら、実際に、領域は、図13に表されるように、均一でなくてもよい。
図14は、図11におけるWPRC1110に対応するベクトル(I1,Q1)1421および図11におけるWPRC1120に対応するベクトル(I2,Q2)1422の一連の図を表す。WPRC1110についての電力信号に対応するベクトル(I1,Q1)1421は、WPRC1120についてのデータ信号に対応するベクトル(I2,Q2)1422の縮小バージョンによって僅かに修正されてもよい。図14に示されるように、倍率が表されてもよい。そのようにして、WPRC1110の位置における焦点のみが僅かに影響されることがある。また、ベクトル(I2,Q2)1422の縮小バージョンによる僅かな修正の結果として、新たなかすかな焦点(faint focus)がWPRC1120の位置において生成されることがある。よって、WPTS1130は、WPRC1110に電力を伝送すると共に、結果として生じるベクトル(I1+I2/F,Q1+Q2/F)を使用して、データビット「0」を符号化してもよい。WPTS1130は、WPRC1110に電力を伝送すると共に、結果として生じるベクトル(I1-I2/F,Q1-Q2/F)を使用して、データビット「1」を符号化してもよい。代わりに、WPTS1130は、WPRC1110に電力を伝送すると共に、結果として生じるベクトル(I1+I2/F,Q1+Q2/F)を使用して、データビット「1」を符号化してもよい。WPTS1130は、WPRC1110に電力を伝送すると共に、結果として生じるベクトル(I1-I2/F,Q1-Q2/F)を使用して、データビット「0」を符号化してもよい。言い換えると、ベクトル1422の縮小バージョンは、WPRC1120にビットを伝送するよう、180度だけ変調されてもよい。
図15は、WPTS1530からWPRC1510への集約型指向性無線電力伝送と同時のWPTS1530からWPRC1520への集約型指向性無線データ伝送の例を表す図である。WPRC1510は、WPRC1510の位置に集約された無線電力1511を受信してもよい。WPRC1520は、WPRC1520の位置に集約された無線データ1521を受信してもよい。それぞれの焦点の中心に向かって暗くなる焦点の網掛けは、電力レベルがそれぞれの焦点の中心に向かって増大することを示す。この例では、電力焦点は、データ焦点1521における無線データ伝送の電力レベルよりも高い、電力焦点1511における無線電力伝送のための電力レベルを示すよう、データ焦点よりも暗い網掛けで表される。それによって示される相対的な網掛けおよび電力レベルは、限定することを意味しない。実際には、焦点領域は、図15に表されるように、均一でなくてもよい。いくつかの実施形態では、WPRC1510に無線電力を伝送するために使用される同一の送信機は、WPRC1520に無線電力を伝送するために使用されてもよい。
例示的なWPTSの各々のアンテナについて、位相内部分(in-phase part)および直交位相部分(quadrature-phase part)は、所望の精度に応じてビットの数によって表されてもよい。1つの実施例では、位相内部分および直交位相部分は各々、各々のアンテナに対して14ビットによって表されてもよい。1つの例示的な実施形態では、WPTSは、2つの信号焦点により伝送してもよい。第1のWPRCに位置し、電力の無線伝送に対応する第1の焦点は、第1の選択された電力レベル、例えば、+30dBmの電力レベルにあってもよく、第2のWPRCに位置し、データの無線伝送に対応する第2の焦点は、第2の選択された電力レベル、例えば、-14dBmの電力レベルにあってもよい。データ伝送のデータレートは、ビーコンのレート、例えば、10~20Mbpsのレートであってもよいレートにおいて符号化されてもよい。
WPTSの例示的な実施形態は、Federal Communications Commission(FCC)ルールの例えば、Part15に準拠して設けられた、いずれかの所望の電力にデータ焦点をスケーリング(scale)してもよい。よって、データ焦点の電力をスケーリングすることによって、受信された電力を増幅するための増幅器なしにWPRCを実装することが可能であることができる。受信されたデータ信号がWPRCによる増幅を必要としないレベルにデータ焦点の電力をスケーリングすることによって、WPRCの電力消費を減少させることができる。更に、WPTSから受信された集約された指向性データ信号の電力レベルは、別のWPRCのビーコン信号の電力レベルよりもはるかに大きい。そのようなシナリオでは、WPRCは、通信プロトコルスタックを簡易化することができる、各々の他のビーコン信号を聴取(hear)することが可能でないことがある。加えてまたは代わりに、WPRCは、WPTSからの到来するデータ信号の電力レベルに起因してウェイクアップすることができ、よって、WPTSからのプリアンブルに対して監視する必要がないことがある。
上記説明されたように、WPTSの例示的な実施形態は、Wi-Fi、Bluetoothなどのサイドチャネル通信インタフェースの使用なしにデータを伝送することができる。そのような例示的な実施形態では、簡易化されたWPRCは、単一のICにより実装されてもよい。いくつかの実施形態では、より大きな負荷に対して別個の外部CPUが含まれてもよい。WPTSからのデータ信号がWPRCの位置上で、および受信されたデータ信号はWPRCによる増幅を必要としないことがある十分な電力により集約されることがあるので、WPRCはまた、非常に低い電力により動作することができる。WPTSから様々なWPRCへのそのような指向性データ伝送は、電力消費を減少させて簡易化されたWPRCを可能にする。WPRCの例示的な実施形態では、減少したコストおよび増大した性能の電子棚札(ESL)が実装されてもよい。WPTSとWPRCとの間で確立された通信リンクのセキュリティも、WPTSからデータがWPRCの位置においてのみ集約される点で安全であることができる。データは、他の場所のノイズフロアの範囲内にあることができ、よって、意図しない受信者に識別可能でないことができる。更に、衝突検出は、WPRCが自由空間経路損失に起因して相互に聴取することができないことを理由に、そのような指向的に案内された伝送リンクにおいて必要でなくてもよい。
特徴および要素が特定の組み合わせで上記説明されたが、当業者は、各々の特徴および要素が単独で、または他の特徴および要素とのいずれかの組み合わせで使用されてもよいことを認識するであろう。加えて、本明細書で説明される方法は、コンピュータまたはプロセッサによる実行のためにコンピュータに組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアにおいて実装されてもよい。コンピュータ可読媒体の例は、電子信号(有線または無線接続を通じて伝送される)、コンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、それらに限定されないが、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよび着脱可能ディスクなどの磁気媒体、磁気光学媒体、ならびにCD-ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光学媒体を含む。ソフトウェアと関連するプロセッサは、WPTSまたはWPRCを実装するために使用されてもよい。
100 無線電力伝送環境
101 無線電力伝送システム(WPTS)
102 制御回路
103a~103n アンテナ
110a 無線電力受信機クライアント(WPRC)
110b 無線電力受信機クライアント(WPRC)
110c 無線電力受信機クライアント(WPRC)
111a 符号化ビーコン信号
111b 符号化ビーコン信号
111c 符号化ビーコン信号
112a 無線電力伝送
112b 無線電力伝送
112c 無線電力伝送
113a 無線データ
113b 無線データ
113c 無線データ
1510 WPRC
1511 電力焦点
1520 WPRC
1521 データ焦点
1530 WPTS

Claims (18)

  1. 無線電力伝送システム(WPTS)であって、
    アンテナのアレイと、
    アンテナの前記アレイに動作可能に結合された無線受信機であって、前記無線受信機は、
    アンテナの前記アレイの少なくとも第1の部分を介して、第1の無線電力受信機クライアント(WPRC)から第1の無線ビーコンを受信し、
    アンテナの前記アレイの少なくとも第2の部分を介して、第2のWPRCから第2の無線ビーコンを受信する
    ように構成され、
    前記第1の無線ビーコンは、第1の位相内成分および第1の直交位相成分を含み、前記第2の無線ビーコンは、第2の位相内成分および第2の直交位相成分を含む、
    無線受信機と
    前記無線受信機に動作可能に結合されたプロセッサであって、前記プロセッサは、
    アンテナの前記アレイの前記少なくとも第1の部分の各アンテナに対して、前記第1の無線ビーコンの第1の複素共役を判定し、
    前記第1の無線ビーコンに基づいて、アンテナの前記アレイの前記少なくとも第1の部分に対して、位相設定の第1の構成を判定し、
    アンテナの前記アレイの前記少なくとも第2の部分の各アンテナに対して、前記第2の無線ビーコンの第2の複素共役を判定し、
    前記第2の無線ビーコンに基づいて、アンテナの前記アレイの前記少なくとも第2の部分に対して、位相設定の第2の構成を判定する
    ように構成される、プロセッサと、
    アンテナの前記アレイに動作可能に結合された無線送信機であって、前記無線送信機は、アンテナの前記アレイの前記少なくとも第1の部分を介して、位相設定の前記第1の構成を使用して前記第1のWPRCに無線電力を指向的に伝送するのと同時に、アンテナの前記アレイの前記少なくとも第2の部分を介して、位相設定の前記第2の構成を使用して前記第2のWPRCに無線データを指向的に伝送するように構成される、無線送信機と
    を備え、
    前記第1のWPRCに指向的に伝送される前記無線電力は、前記第1の複素共役を使用して前記第1のWPRCの位置において集約され、前記第2のWPRCに指向的に伝送される前記無線データは、前記第2の複素共役を使用して前記第2のWPRCの位置において集約され、
    前記無線送信機は、一括伝送に基づいて、前記第1のWPRCへの前記無線電力および前記第2のWPRCへの前記無線データの両方を伝送ように構成され、前記一括伝送は、合計位相内成分および合計直交位相成分を含み、前記合計位相内成分は、前記第1の複素共役の位相内成分と、前記第2の複素共役の位相内成分の縮小バージョンとの合計であり、前記合計直交位相成分は、前記第1の複素共役の直交位相成分と、前記第2の複素共役の直交位相成分の縮小バージョンとの合計である
    ことを特徴とするWPTS。
  2. 前記第1のWPRCの前記位置において集約される前記無線電力の電力レベルは、前記第2のWPRCの前記位置において集約される前記無線データの電力レベルよりも相対的に高いことを特徴とする請求項1に記載のWPTS。
  3. 前記第2の複素共役の前記位相内成分の前記縮小バージョンおよび前記第2の複素共役の前記直交位相成分の前記縮小バージョンは、選択された量によって縮小されることを特徴とする請求項1に記載のWPTS。
  4. アンテナの前記アレイの前記少なくとも前記第1の部分は、アンテナの前記アレイの前記少なくとも前記第2の部分と同一であることを特徴とする請求項1に記載のWPTS。
  5. 前記無線受信機は、少なくとも第3のWPRCの各々からそれぞれの無線ビーコンを受信するようにさらに構成され、
    前記プロセッサは、前記それぞれの無線ビーコンに基づいて、前記少なくとも第3のWPRCの各々についてのアンテナの前記アレイに関連付けられた位相設定のそれぞれの構成を判定するようにさらに構成され、
    前記無線送信機は、前記第1のWPRCへの無線電力の前記指向的に伝送することに対して同時に、位相設定の前記それぞれの構成を使用して、前記少なくとも第3のWPRCの各々にそれぞれの他の無線データを指向的に伝送するように構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載のWPTS。
  6. 前記少なくとも第3のWPRCの各々からの各それぞれの無線ビーコンは、それぞれの位相内成分およびそれぞれの直交位相成分を含み、
    前記プロセッサは、
    前記少なくとも第3の無線ビーコンの各々のそれぞれの複素共役を判定する
    ようにさらに構成され、
    前記少なくとも第3のWPRCの各々に指向的に伝送される前記それぞれの他の無線データは、前記少なくとも第3の無線ビーコンの各々の前記それぞれの複素共役を使用して、前記少なくとも第3のWPRCの各々のそれぞれの位置において集約される
    ことを特徴とする請求項5に記載のWPTS。
  7. 無線電力伝送システム(WPTS)によって使用されるための方法であって、
    アンテナのアレイの少なくとも第1の部分を介して、第1の無線電力受信機クライアント(WPRC)から第1の無線ビーコンを受信することと、
    アンテナの前記アレイの少なくとも第2の部分を介して、第2のWPRCから第2の無線ビーコンを受信することと、
    前記第1の無線ビーコンは、第1の位相内成分および第1の直交位相成分を含み、前記第2の無線ビーコンは、第2の位相内成分および第2の直交位相成分を含み、
    アンテナの前記アレイの前記少なくとも第1の部分の各アンテナに対して、前記第1の無線ビーコンの第1の複素共役を判定することと、
    前記第1の無線ビーコンに基づいて、アンテナの前記アレイの前記少なくとも第1の部分に対して、位相設定の第1の構成を判定することと、
    アンテナの前記アレイの前記少なくとも第2の部分の各アンテナに対して、前記第2の無線ビーコンの第2の複素共役を判定することと、
    前記第2の無線ビーコンに基づいて、アンテナの前記アレイの前記少なくとも第2の部分に対して、位相設定の第2の構成を判定することと、
    アンテナの前記アレイの前記少なくとも第1の部分を介して、位相設定の前記第1の構成を使用して前記第1のWPRCに無線電力を指向的に伝送するのと同時に、アンテナの前記アレイの前記少なくとも第2の部分を介して、位相設定の前記第2の構成を使用して前記第2のWPRCに無線データを指向的に伝送することと
    を備え、
    前記無線電力を前記指向的に伝送することは、前記第1の複素共役を使用して、前記第1のWPRCの位置において前記第1のWPRCに指向的に伝送される前記無線電力を集約し、前記第2の複素共役を使用して、前記第2のWPRCの位置において前記第2のWPRCに指向的に伝送される前記無線データを集約することを含み、
    前記第1のWPRCに伝送される前記無線電力および前記第2のWPRCに伝送される前記無線データの両方は、一括伝送に基づいて伝送され、さらに、前記一括伝送は、合計位相内成分および合計直交位相成分を含み、前記合計位相内成分は、前記第1の複素共役の位相内成分と、前記第2の複素共役の位相内成分の縮小バージョンとの合計であり、前記合計直交位相成分は、前記第1の複素共役の直交位相成分と、前記第2の複素共役の直交位相成分の縮小バージョンとの合計である
    ことを特徴とする方法。
  8. 前記第1のWPRCの前記位置において集約される前記無線電力の電力レベルは、前記第2のWPRCの前記位置において集約される前記無線データの電力レベルよりも相対的に高いことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記第2の複素共役の前記位相内成分の前記縮小バージョンおよび前記第2の複素共役の前記直交位相成分の前記縮小バージョンは、選択された量によって縮小されることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  10. アンテナの前記アレイの前記少なくとも前記第1の部分は、アンテナの前記アレイの前記少なくとも前記第2の部分と同一であることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  11. 少なくとも第3のWPRCの各々からそれぞれの無線ビーコンを受信することと、
    前記それぞれの無線ビーコンに基づいて、前記少なくとも第3のWPRCの各々についてのアンテナの前記アレイに関連付けられた位相設定のそれぞれの構成を判定することと、
    前記第1のWPRCへの無線電力の前記指向的に伝送することに対して同時に、位相設定の前記それぞれの構成を使用して、前記少なくとも第3のWPRCの各々にそれぞれの他の無線データを指向的に伝送することと
    をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  12. 前記少なくとも第3のWPRCの各々からの各それぞれの無線ビーコンは、それぞれの位相内成分およびそれぞれの直交位相成分を含み、前記方法は、
    前記少なくとも第3の無線ビーコンの各々のそれぞれの複素共役を判定することと、
    前記少なくとも第3の無線ビーコンの各々の前記それぞれの複素共役を使用して、前記少なくとも第3のWPRCの各々のそれぞれの位置において前記少なくとも第3のWPRCの各々に指向的に伝送される前記それぞれの他の無線データを集約することと
    をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 無線電力受信機クライアント(WPRC)によって行われる方法であって、
    第1の無線ビーコンを伝送することであって、前記第1の無線ビーコンは、第1の位相内成分および第1の直交位相成分を含む、ことと、
    無線電力伝送システム(WPTS)から無線電力を受信することであって、前記無線電力は、前記WPRCの位置において指向的に集約される、ことと
    を備え、
    前記受信される無線電力は、前記WPTSからの一括伝送の一部として受信され、前記一括伝送は、合計位相内成分および合計直交位相成分を含み、前記合計位相内成分は、第2のWPRCによって伝送される第2の無線ビーコンの複素共役の縮小バージョン位相内成分と、前記第1の無線ビーコンの複素共役の位相内成分との合計に基づき、前記合計直交位相成分は、前記第2の無線ビーコンの前記複素共役の直交位相成分の縮小バージョンと、前記第1の無線ビーコンの前記複素共役の直交位相成分との合計に基づく
    ことを特徴とする方法。
  14. 前記WPRCの前記位置において指向的に集約される前記無線電力は、前記第2のWPRCの位置において指向的に集約される無線データが前記第2のWPRCによって受信されるのと同時に受信されることを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 前記無線データは、前記第2の無線ビーコンの前記複素共役の前記位相内成分の前記縮小バージョンと、前記第2の無線ビーコンの前記複素共役の前記直交位相成分の前記縮小バージョンとに少なくとも部分的に基づく前記一括伝送の一部であることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 前記第2のWPRCの前記位置において指向的に集約される前記無線データの電力レベルは、前記WPRCの前記位置において指向的に集約される前記無線電力の電力レベルよりも相対的に低いことを特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 前記第2の無線ビーコンの前記複素共役の前記位相内成分の前記縮小バージョンおよび前記第2の無線ビーコンの前記複素共役の前記直交位相成分の前記縮小バージョンは、選択された量によって縮小されることを特徴とする請求項13に記載の方法。
  18. 前記一括伝送は、第3のWPRCの位置において指向的に集約される他の無線データをさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
JP2022093734A 2018-04-25 2022-06-09 指向性無線電力および無線データ通信 Active JP7394177B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023199806A JP2024023403A (ja) 2018-04-25 2023-11-27 指向性無線電力および無線データ通信

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/962,479 US10361595B1 (en) 2018-04-25 2018-04-25 Directional wireless power and wireless data communication
JP2020560218A JP7089060B2 (ja) 2018-04-25 2018-04-25 指向性無線電力および無線データ通信
PCT/US2018/029417 WO2019209294A1 (en) 2018-04-25 2018-04-25 Directional wireless power and wireless data communication
US15/962,479 2018-04-25

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020560218A Division JP7089060B2 (ja) 2018-04-25 2018-04-25 指向性無線電力および無線データ通信

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023199806A Division JP2024023403A (ja) 2018-04-25 2023-11-27 指向性無線電力および無線データ通信

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022123011A JP2022123011A (ja) 2022-08-23
JP7394177B2 true JP7394177B2 (ja) 2023-12-07

Family

ID=67300602

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020560218A Active JP7089060B2 (ja) 2018-04-25 2018-04-25 指向性無線電力および無線データ通信
JP2022093734A Active JP7394177B2 (ja) 2018-04-25 2022-06-09 指向性無線電力および無線データ通信
JP2023199806A Pending JP2024023403A (ja) 2018-04-25 2023-11-27 指向性無線電力および無線データ通信

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020560218A Active JP7089060B2 (ja) 2018-04-25 2018-04-25 指向性無線電力および無線データ通信

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023199806A Pending JP2024023403A (ja) 2018-04-25 2023-11-27 指向性無線電力および無線データ通信

Country Status (6)

Country Link
US (4) US10361595B1 (ja)
EP (1) EP3785346A4 (ja)
JP (3) JP7089060B2 (ja)
KR (2) KR102502548B1 (ja)
CN (1) CN112106268A (ja)
WO (1) WO2019209294A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021125983A (ja) * 2020-02-06 2021-08-30 オムロン株式会社 ワイヤレス給電装置およびワイヤレス給電システム
CN111901052B (zh) * 2020-07-28 2021-11-19 中国矿业大学 多调制波复合spwm控制的电能与信号并行无线传输***
EP4350945A1 (en) * 2021-06-30 2024-04-10 Huawei Technologies Co., Ltd. Wireless power transfer apparatus, charger, and terminal device

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012504931A (ja) 2008-10-03 2012-02-23 アクセス ビジネス グループ インターナショナル リミテッド ライアビリティ カンパニー 電力システム
US20120214536A1 (en) 2009-08-27 2012-08-23 Lg Electronics Inc. Cooperative wireless power signal transmission method and device
JP2016512677A (ja) 2013-02-04 2016-04-28 オシア,インク. パルス無線電力を最適に送達するシステムおよび方法
JP2018516041A (ja) 2015-04-10 2018-06-14 オシア,インク. 無線電力供給システムにおける消費電力の計算
JP2018523453A (ja) 2015-06-30 2018-08-16 オシア,インク. 無線電力伝送システムの切換えおよび負荷分散のための方法
JP2018523454A (ja) 2015-06-30 2018-08-16 オシア,インク. 無線電力供給環境におけるエネルギー伝達の変調
JP2018504879A5 (ja) 2015-12-22 2019-02-14

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070002722A1 (en) * 2005-06-30 2007-01-04 Georgios Palaskas Device, system and method of crosstalk cancellation
US8159364B2 (en) * 2007-06-14 2012-04-17 Omnilectric, Inc. Wireless power transmission system
WO2012042315A1 (en) 2010-09-30 2012-04-05 Nokia Corporation Positioning
US9030161B2 (en) * 2011-06-27 2015-05-12 Board Of Regents, The University Of Texas System Wireless power transmission
US9900057B2 (en) * 2012-07-06 2018-02-20 Energous Corporation Systems and methods for assigning groups of antenas of a wireless power transmitter to different wireless power receivers, and determining effective phases to use for wirelessly transmitting power using the assigned groups of antennas
WO2014075103A1 (en) * 2012-11-09 2014-05-15 California Institute Of Technology Smart rf lensing: efficient, dynamic and mobile wireless power transfer
US9531410B2 (en) * 2013-03-15 2016-12-27 Google Technology Holdings LLC Method for envelope tracking multiple transmissions through a single power amplifier
EP3637624B1 (en) 2014-12-30 2024-01-24 Energous Corporation System and method for controlling communication between wireless power transmitter managers
US9971015B2 (en) 2015-04-10 2018-05-15 Ossia Inc. Techniques for imaging wireless power delivery environments and tracking objects therein
US9620996B2 (en) 2015-04-10 2017-04-11 Ossia Inc. Wireless charging with multiple power receiving facilities on a wireless device
US10193397B2 (en) * 2015-04-10 2019-01-29 Ossia Inc. Establishing connections with chargers in multi-charger wireless power delivery environments
US10122221B2 (en) * 2015-06-08 2018-11-06 Ossia Inc. Techniques for selectively powering devices in wireless power delivery environments
US10211685B2 (en) 2015-09-16 2019-02-19 Energous Corporation Systems and methods for real or near real time wireless communications between a wireless power transmitter and a wireless power receiver
US20170111243A1 (en) 2015-09-16 2017-04-20 Energous Corporation Systems and methods for real time or near real time wireless communications between electronic devices
US10135295B2 (en) 2015-09-22 2018-11-20 Energous Corporation Systems and methods for nullifying energy levels for wireless power transmission waves
US10424972B2 (en) * 2015-12-17 2019-09-24 Ossia Inc. Systems and methods for wireless power transfer in multipath vehicle environments
KR102584677B1 (ko) * 2017-11-08 2023-10-05 오시아 인크. 무선 전력 전송 시스템에서의 상시 비코닝 기법
US10418861B2 (en) 2017-12-22 2019-09-17 Ossia Inc. Transmission path identification based on propagation channel diversity

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012504931A (ja) 2008-10-03 2012-02-23 アクセス ビジネス グループ インターナショナル リミテッド ライアビリティ カンパニー 電力システム
US20120214536A1 (en) 2009-08-27 2012-08-23 Lg Electronics Inc. Cooperative wireless power signal transmission method and device
JP2016512677A (ja) 2013-02-04 2016-04-28 オシア,インク. パルス無線電力を最適に送達するシステムおよび方法
JP2018516041A (ja) 2015-04-10 2018-06-14 オシア,インク. 無線電力供給システムにおける消費電力の計算
JP2018523453A (ja) 2015-06-30 2018-08-16 オシア,インク. 無線電力伝送システムの切換えおよび負荷分散のための方法
JP2018523454A (ja) 2015-06-30 2018-08-16 オシア,インク. 無線電力供給環境におけるエネルギー伝達の変調
JP2018504879A5 (ja) 2015-12-22 2019-02-14

Also Published As

Publication number Publication date
JP2024023403A (ja) 2024-02-21
JP2021531714A (ja) 2021-11-18
CN112106268A (zh) 2020-12-18
US20210288529A1 (en) 2021-09-16
JP2022123011A (ja) 2022-08-23
EP3785346A1 (en) 2021-03-03
KR102502548B1 (ko) 2023-02-21
KR20230030023A (ko) 2023-03-03
US11025102B2 (en) 2021-06-01
US20230115392A1 (en) 2023-04-13
JP7089060B2 (ja) 2022-06-21
KR20210003863A (ko) 2021-01-12
US11527917B2 (en) 2022-12-13
US10361595B1 (en) 2019-07-23
WO2019209294A1 (en) 2019-10-31
US20190348872A1 (en) 2019-11-14
EP3785346A4 (en) 2021-11-24
KR102657294B1 (ko) 2024-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11728693B2 (en) Optimizing pairing of a wireless power transmission system with a wireless power receiver client
JP7394177B2 (ja) 指向性無線電力および無線データ通信
US11146115B2 (en) Conformal wave selector
JP2024001349A (ja) 無線電力送信のためのタイミング取得モジュール
JP2024023596A (ja) 分散された無線電力伝送システム
JPWO2020146302A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220707

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230926

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20231026

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7394177

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150