JP7391820B2 - 電動機 - Google Patents

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Description

本発明は、電動機に関する。
従来、電動機としてコイル基板を用いた装置が提案されている。
例えば、特許文献1に記載された装置は、以下のように構成されている。すなわち、回転軸に固定された円板状の回転子と、前記回転子に固定され、着磁方向が前記回転軸の軸心に平行であるとともに、着磁方向が交互に入れ替わる永久磁石からなる偶数極数の磁極を同一円周上に有する界磁と、前記回転子が回転したときに前記界磁が作る磁束を横切るような導電パターンを形成した各相毎のコイル基板と、前記各相毎のコイル基板の前記導電パターンのそれぞれの端部を全相分、外部に引き出すための引出し配線用基板と、前記コイル基板を相数分と前記引出し配線用基板1枚とを積層したものを整数組積層した固定子とを備える。
また、従来、特許文献2に記載された構造のリニアモータが提案されている。すなわち、界磁鉄心上に交互に極性が異なる複数の永久磁石を等ピッチで配置した界磁磁極と、前記界磁磁極と磁気的空隙を介して対向配置されると共に、電機子コアと該コアのティースにコイルを集中巻きに巻回してなる電機子巻線とを備えた電機子を有し、前記界磁磁極と前記電機子の何れか一方を固定子、他方を可動子として相対的に走行する。
特許第6392252号公報 特許第5327701号公報
電機子に主な特徴を有する電動機においては、占積率を電線よりも向上させるために、磁界を発生させるための構成を更に工夫する必要がある。
本発明は、占積率を電線よりも向上させることが可能な電動機を提供することを目的とする。
かかる目的のもと完成させた本発明は、磁界を発生させる電機子と、前記電機子と相対的に移動可能な磁極子と、を備え、前記電機子は、前記磁極子との相対的な移動方向に並べられた複数の鉄心それぞれの周りに配置された複数の磁界発生部と、当該複数の磁界発生部の内の、複数の相の内の同じ相における第1の磁界発生部と第2の磁界発生部とを接続するとともに当該移動方向と交差する方向に並べられた複数の接続部と、を有する電動機である。
ここで、前記複数の接続部は、前記鉄心の突出方向に積層されていても良い。
また、前記磁界発生部は、内部に前記鉄心を通す貫通孔が形成された導電性の平板状の導電部材が、前記突出方向に前記相の数分積層されることにより構成され、前記複数の接続部は、前記第1の磁界発生部における複数の前記導電部材の内の一の導電部材である第1導電部材と前記第2の磁界発生部における複数の当該導電部材の内の一の導電部材である第2導電部材とを導通させる層が前記複数の相毎にそれぞれに異なっていても良い。
また、前記第1導電部材、前記第2導電部材、および、当該第1導電部材と当該第2導電部材とを導通させる導通部は、一体的に構成されていても良い。
また、前記第1の磁界発生部、前記第2の磁界発生部、および、当該第1の磁界発生部と当該第2の磁界発生部とを導通させる導通部は、一体的に構成されていても良い。
また、前記第1の磁界発生部における前記突出方向の大きさをT、前記導通部における当該突出方向の大きさをt、当該第1の磁界発生部における前記移動方向の大きさをd、当該第1の磁界発生部と前記第2の磁界発生部との間の当該移動方向の大きさをDとした場合であって、電動機に印加する電流位相数をNとした場合には、T/t≧Nであり、かつ、D/d≧Nであっても良い。
また、前記複数の接続部は、前記鉄心の突出方向および前記移動方向に直交する直交方向に並べられていても良い。
また、前記接続部は、直線状の直線状部と、当該直線状部における一方の端部から直交する方向に屈曲した第1屈曲部と、当該第1屈曲部に対向するように、当該直線状部における他方の端部から直交する方向に屈曲した第2屈曲部と、を有し、前記磁界発生部は、内部に前記鉄心を通す貫通孔と、前記接続部の前記第1屈曲部が嵌め込まれる第1嵌合部および前記第2屈曲部が嵌め込まれる第2嵌合部の少なくともいずれか一方とが形成された直方体状であり、前記接続部は、前記第1の磁界発生部における前記第1嵌合部に前記第1屈曲部が嵌め込まれ、前記第2の磁界発生部における前記第2嵌合部に前記第2屈曲部が嵌め込まれることで、当該第1の磁界発生部と当該第2の磁界発生部とを導通させていても良い。
また、前記磁界発生部には、前記第1嵌合部および前記第2嵌合部が前記直交方向に複数形成され、前記複数の相毎に、前記直交方向に並んだ複数の前記第1嵌合部および前記第2嵌合部の内の、前記複数の接続部が嵌め込まれる位置が異なっていても良い。
また、前記磁極子は、前記移動方向に複数配列されているとともに当該移動方向に交差する方向に複数配列された複数の磁極ブロックを備え、前記電機子は、前記移動方向に交差する方向に複数配列されているとともに当該移動方向に前記磁極ブロックの極ピッチの分ずらされて複数配列されている複数の鉄心を備えていても良い。
また、前記移動方向に交差する方向に配列された複数の磁極ブロックは、当該移動方向にずらされて配列されており、前記移動方向に交差する方向に配列された複数の鉄心は、前記極ピッチに加えて、前記複数の磁極ブロックにおける当該移動方向のずれ量の分ずらされて配列されていても良い。
本発明によれば、電機子において、複数の相の内の同じ相における第1の磁界発生部と第2の磁界発生部とを接続する接続部を、相の数に合わせて、互いに干渉させることなく設けることができ、その結果、占積率を電線よりも向上させることが可能な電動機を提供することができる。
直動電動機の概略構成の一例を示す図である。 磁極子を、電機子側から対向方向に見た図である。 磁極ブロックの構成の一例を示す斜視図である。 磁極子を、幅方向に直交する面で切断した断面図の一例である。 第1の実施形態に係る電機子の概略構成の一例を示す斜視図である。 基材の概略構成の一例を示す斜視図である。 一対のU相の導電部の概略構成の一例を示す分解図である。 一対のV相の導電部の概略構成の一例を示す分解図である。 一対のW相の導電部の概略構成の一例を示す分解図である。 導電部に流す電流の方向および磁界の向きを示す図である。 導電部から生じた、幅方向の磁路の一例を示す図である。 導電部から生じた、移動方向の磁路の一例を示す図である。 アキシャルギャップ電動機に適用した構成の一例を示す図である。 ラジアルギャップ電動機に適用した構成の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る導電部の一例を示す図である。 (a)は、磁界発生部の一例を、対向方向に見た図である。(b)は、接続部の一例を、幅方向に見た図である。 導電部を、移動方向に直交する面にて切断した図の一例である。 第3の実施形態に係る電機子の導電部の一例を示す図である。 (a)は、図18のXIXa-XIXa部の断面図であり、(b)は、図18のXIXb-XIXb部の断面図であり、(c)は、XIXc-XIXc部の断面図である。 第4の実施形態に係る電機子の一例を示す図である。 電機子の第1の変形例の一例を示す図である。 電機子の第2の変形例の一例を示す図である。 電機子の第3の変形例の一例を示す図である。 電機子の第4の変形例の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、実施の形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、直動電動機1の概略構成の一例を示す図である。
直動電動機1は、直線方向に移動する磁極子10と、磁極子10に対向するように配置された電機子20と、を備えている。
以下の説明において、磁極子10が移動する方向を「移動方向」と称する場合がある。また、磁極子10と電機子20とが対向する方向を「対向方向」と称する場合がある。また、磁極子10の移動方向および対向方向に直交する方向を「幅方向」と称する場合がある。
(磁極子10)
図2は、磁極子10を、電機子20側から対向方向に見た図である。
図3は、磁極ブロック11の構成の一例を示す斜視図である。
磁極子10は、対向方向に1個、幅方向に2個、移動方向に多数個(本実施形態においては15個)、並べられた磁極ブロック11と、複数の磁極ブロック11を収容するヨーク12とを有している。
磁極ブロック11は、直方体状の軟磁性体の鉄心111と、鉄心111における6面の内、電機子20と対向する面以外の5面それぞれを隠すように設けられた、5個の板状の永久磁石112とを有している。各永久磁石112は、対向する鉄心111の一面と略同じ大きさの主面112aを有している。各永久磁石112は、鉄心111に同一の磁極を向けて配置される。
鉄心111における電機子20と対向するように開放された一面は可動子磁極113となる。後述するように、可動子磁極113は、各永久磁石112が鉄心111を向く主面112aの磁極と同一磁極となる。また、各永久磁石112の外側を向く面(主面112aとは反対側の面)は可動子磁極113の反対磁極となる。
隣り合う磁極ブロック11同士は、面と面とが接するように配置される。そして、隣接する2つの磁極ブロック11の可動子磁極113は互いに異なる磁極となる。つまり、可動子磁極113が交互に反転するように各磁極ブロック11が並べられている。そのため、隣接する2つの磁極ブロック11の接触面は一方がS極となり他方がN極となる。これにより、隣接する2つの磁極ブロック11は磁力によって互いに引きつけ合うので、複数の磁極ブロック11を容易に配置することが可能になっている。
ヨーク12は、直方体状に凹んだ凹部を有する、有底で筒状の部材である。ヨーク12は、軟磁性体にて成形されている。ヨーク12は、可動子磁極113を外部に露出させ、可動子磁極113以外の磁極を外部に露出させないように、各磁極ブロック11を収容する。これにより、ヨーク12内に磁路が形成される。
以上のように構成された磁極子10は、各磁極ブロック11の可動子磁極113が、対向方向に直交するように電機子20の方を向き、4つの側面の内の2つの側面が移動方向に直交する方向を向き、残りの2つの側面が幅方向に直交する方向を向くように配置される。これにより、移動方向および幅方向のそれぞれにおいて、可動子磁極113が1つずつ反転する。
図4は、磁極子10を、幅方向に直交する面で切断した断面図の一例である。
図4において、矢印は磁化方向を示しており、極性はS→Nである。鉄心111は、その周囲を取り囲む永久磁石112によって磁化されている。S極が鉄心111に面する永久磁石112から出た磁束が鉄心111内を進む。鉄心111には5面に永久磁石112が取り付けられているため、これらの5つの永久磁石112のそれぞれから出た磁束が鉄心111の内部を進み、それぞれの磁束が、電機子20の方へ対向方向に進行して可動子磁極113から、電機子20との間の隙間に出る。かかる磁束は放射状に分岐し、隣接する磁極ブロック11のN極の可動子磁極113(隣がヨーク12の場合はヨーク12)から鉄心111の内部に進入する。N極の可動子磁極113には、隣接する全ての磁極ブロック11からの磁束が進入する。この鉄心111には永久磁石112のN極が面しているため、磁束はさらにこの鉄心111の内部を進み、移動方向の両方向、幅方向の両方向のそれぞれに分岐して永久磁石112に入る。鉄心111の5面それぞれに配置された永久磁石112からは隣接する永久磁石112(ヨーク12に隣接する永久磁石112からはヨーク12)へと磁束が進む。また、鉄心111の対向方向に配置された永久磁石112から出た磁束はヨーク12を進行し、隣の磁極ブロック11における対向方向に配置された永久磁石112に入る。
可動子磁極113は、当該可動子磁極113を含む鉄心111に面した永久磁石112の磁極と同一極性となる。つまり、鉄心111に永久磁石112のS極が面している場合、当該鉄心111の可動子磁極113はS極となり、鉄心111に永久磁石112のN極が面している場合、当該鉄心111の可動子磁極113はN極となる。
(電機子20)
図5は、第1の実施形態に係る電機子20の概略構成の一例を示す斜視図である。
電機子20は、ベース部材21と、ベース部材21に組み込まれた導電部220と、を有している。
ベース部材21は、平板状のヨーク部211と、ヨーク部211から直方体状に突出した複数の鉄心212とを有している。図5には、鉄心212が、幅方向に2個、移動方向に9個、設けられている例を示しているが、特に、これらの数に限定されない。
また、本実施形態においては、図5の左端から順に、相順が、U相、V相、W相となるように配置してある。移動方向の鉄心212の数は全部で9個であるため、U相の鉄心212が3個、V相の鉄心212が3個、W相の鉄心212が3個設けられている。なお、相順は、V相、W相、U相の順番、W相、U相、V相の順番、W相、V相、U相の順番、V相、U相、W相の順番、U相、W相、V相の順番であっても良い。
導電部220は、U相の導電部220uと、V相の導電部220vと、W相の導電部220wとを、それぞれ、一対有している。一対のU相の導電部220u、一対のV相の導電部220vおよび一対のW相の導電部220wは、それぞれ、幅方向に線対称である。図5においては、一対のU相の導電部220u、一対のV相の導電部220vおよび一対のW相の導電部220wの内、一方の、U相の導電部220u、V相の導電部220v、W相の導電部220wを示している。
U相の導電部220uは、鉄心212の周囲に配置されて、電流が流れることで磁界を発生させる磁界発生部221uと、隣り合う磁界発生部221uと磁界発生部221uとを接続する接続部222uとを有している。
V相の導電部220vは、鉄心212の周囲に配置されて、電流が流れることで磁界を発生させる磁界発生部221vと、隣り合う磁界発生部221vと磁界発生部221vとを接続する接続部222vとを有している。
W相の導電部220wは、鉄心212の周囲に配置されて、電流が流れることで磁界を発生させる磁界発生部221wと、隣り合う磁界発生部221wと磁界発生部221wとを接続する接続部222wとを有している。
以下の説明において、磁界発生部221u、磁界発生部221vおよび磁界発生部221wを、まとめて「磁界発生部221」と称する場合もある。また、接続部222u、接続部222vおよび接続部222wを、まとめて「接続部222」と称する場合もある。
図6は、基材30の概略構成の一例を示す斜視図である。
導電部220は、導電性の平板状の部材である基材30が積層されることにより構成されている。なお、図6には、基材30の厚みは省略して示している。
基材30は、第1基材31と、第2基材32とを有している。基材30の材質は、銅であることを例示することができる。
第1基材31は、外形が長方形であるとともに、内側に長方形の貫通孔311が形成された導電性の平板であって、短辺の中央部に、外部と貫通孔311とを連通する連通孔312が形成されている。貫通孔311は、鉄心212の外形よりも少しだけ大きく形成されている。例えば、貫通孔311の面と、鉄心212の外面との間の隙間が1mmとなるように形成されている。
第2基材32は、第1基材31と同様の形状の基部321を複数有するとともに、隣り合う基部321同士を導通させる導通部322を複数有する。本実施形態においては、ベース部材21は、各相3個の鉄心212を有していることから、第2基材32は、3個の基部321と、2個の導通部322とを有している。
導電部220は、2つの第1基材31と、1つの第2基材32とが積層されることにより構成されている。そして、U相の導電部220u、V相の導電部220v、および、W相の導電部220wは、それぞれ、第2基材32が積層される層が異なる。以下に、より具体的に説明する。
図7は、一対のU相の導電部220uの概略構成の一例を示す分解図である。
図8は、一対のV相の導電部220vの概略構成の一例を示す分解図である。
図9は、一対のW相の導電部220wの概略構成の一例を示す分解図である。
U相の導電部220uは、ベース部材21のヨーク部211に最も近い第1番目の層(以下、「第1層」と称する場合がある。)に第2基材32を配置し、第2番目の層(以下、「第2層」と称する場合がある。)および第3番目の層(以下、「第3層」と称する場合がある。)に第1基材31を配置する。
V相の導電部220vは、第1層に第1基材31を、第2層に第2基材32を、第3層に第1基材31を配置する。
W相の導電部220wは、第1層および第2層に第1基材31を配置し、第3層に第2基材32を配置する。
すなわち、U相の導電部220uは、基材30が3つ積層されることにより構成される磁界発生部221uと、第1層に配置された第2基材32の導通部322により構成される接続部222uと、を有している。
V相の導電部220vは、基材30が3つ積層されることにより構成される磁界発生部221vと、第2層に配置された第2基材32の導通部322により構成される接続部222vと、を有している。
W相の導電部220wは、基材30が3つ積層されることにより構成される磁界発生部221wと、第3層に配置された第2基材32の導通部322により構成される接続部222wと、を有している。
基材30が3つ積層される部位において、積層される基材30と基材30とは、導通されている。導通する手法は、基材30にテープを貼る、導電性ペーストを塗る、半田メッキを施す、等であることを例示することができる。
また、2つの第1基材31と、1つの第2基材32とが積層された後に、絶縁処理が施されている。絶縁処理は、積層した状態の2つの第1基材31と1つの第2基材32とを、絶縁用の溶液に浸すことを例示することができる。なお、電源を入力する部分以外を全て絶縁する。
そして、ベース部材21に、U相の導電部220u、V相の導電部220v、および、W相の導電部220wを組み付ける際には、最初に、第1番目の層に接続部222uが配置されたU相の導電部220uを組み付ける。その後、第2番目の層に接続部222vが配置されたV相の導電部220vを組み付け、最後に、第3番目の層に接続部222wが配置されたW相の導電部220wを組み付けると良い。その結果、ベース部材21のヨーク部211側から順に、U相の導電部220uの接続部222u、V相の導電部220vの接続部222v、W相の導電部220wの接続部222wが積層される。
なお、図1、図5~図9には、示していないが、一対のU相の導電部220u、一対のV相の導電部220v、および、一対のW相の導電部220wを構成する第2基材32における移動方向の両端部は、それぞれ、電源に接続されている。接続態様は、第2基材32における移動方向の両端部それぞれと電源とを電線にて接続することを例示することができる。また、例えば、図7~図9に示す方向に見た場合の、第2基材32における移動方向の左端にある基部321の最上部からさらに左方向に突出した突出部位を、第2基材32に一体的に形成し(平板状に形成し)、この突出部位と電源とを電線にて接続しても良い。同様に、図7~図9に示す方向に見た場合の、第2基材32における移動方向の右端にある基部321の最上部からさらに右方向に突出した突出部位を、第2基材32に一体的に形成し(平板状に形成し)、この突出部位と電源とを電線にて接続しても良い。
(作用)
以上のように構成された直動電動機1は、以下のように作用する。
図10は、導電部220に流す電流の方向および磁界の向きを示す図である。図10は、導電部220を、磁極子10側から対向方向に見た図である。
図11は、導電部220から生じた、幅方向の磁路の一例を示す図である。
図12は、導電部220から生じた、移動方向の磁路の一例を示す図である。
磁極子10に要求される移動方向や移動速度に応じて、U相の導電部220u、V相の導電部220v、および、W相の導電部220wに流す電流の方向とタイミングが制御される。一対の導電部220(例えば一対のU相の導電部220u)に対しては、図10に示すように、移動方向に同じ向きの電流を流す。
例えば、図10に示すように、一対のU相の導電部220uに対して、左から右へと電流を流す。これにより、図11に示すように、一対のU相の導電部220uの磁界発生部221uそれぞれが配置された隣り合う鉄心212においては、互いに逆向きに磁路が形成される。これにより、これら鉄心212と、ヨーク部211とを通る磁路が形成される。このとき、鉄心212における磁極子10と対向する面が磁極(電機子磁極213)となる。幅方向に隣り合う2つの鉄心212のうち、一方の鉄心212の電機子磁極213がS極となり、他方の鉄心212の電機子磁極213がN極となる。
図12には、U相の導電部220uと、V相の導電部220vとに、図10に示す逆方向の電流を流した場合の図を示している。隣り合う鉄心212であって、U相の導電部220uの磁界発生部221uが配置された鉄心212と、V相の導電部220vの磁界発生部221vが配置された鉄心212においては、互いに逆向きに磁路が形成される。これにより、これら鉄心212と、ヨーク部211とを通る磁路が形成される。そして、移動方向に隣り合う2つの鉄心212のうち、一方の鉄心212の電機子磁極213がS極となり、他方の鉄心212の電機子磁極213がN極となる。
したがって、導電部220に電流が流れると、電機子磁極213と可動子磁極113とが磁力によって吸引または反発される。
図12には、電機子磁極213と可動子磁極113とが吸引される場合の磁路を示している。
そして、U相の導電部220u、V相の導電部220v、および、W相の導電部220wに流す電流の方向とタイミングが制御されることで、磁極子10の移動方向や移動速度が制御される。
以上のように構成された直動電動機1は、移動可能な可動部の一例としての磁極子10と、磁極子10と対向するとともに、磁界を発生させる電機子20と、を備える。そして、電機子20は、磁極子10の移動方向に並べられた複数の鉄心212それぞれの周りに配置された複数の磁界発生部221と、当該複数の磁界発生部221の内の、複数の相(例えば、U相、V相、W相)の内の同じ相における第1の磁界発生部221(例えば、磁界発生部221u)と第2の磁界発生部221(例えば、磁界発生部221u)とを接続するとともに当該移動方向と交差する方向に並べられた複数の接続部222と、を有する。そして、複数の接続部222である、接続部222u、接続部222vおよび接続部222wは、鉄心212の突出方向である対向方向に積層されている。かかる構成により、複数の接続部222を互いに干渉させることなく、設けることができる。これにより、コイルの巻き工程を不要とし、かつ、占積率を電線よりも向上させるために、導電性の平板状の基材30を積層することで導電部220を構成することが可能となる。
磁界発生部221は、内部に鉄心212を通す貫通孔311が形成された導電性の平板状の導電部材の一例としての基材30が、鉄心212の突出方向に相の数分積層されることにより構成される。複数の接続部222は、第1の磁界発生部221における複数の基材30の内の一の導電部材である第1導電部材の一例としての第2基材32の基部321と、第2の磁界発生部221における複数の基材30の内の一の導電部材である第2導電部材の一例としての第2基材32の基部321とを導通させる層が複数の相(例えば、U相、V相、W相)毎にそれぞれに異なる。平板状の基材30を積層して磁界発生部221を構成することで、コイルの巻き工程を不要にすることができるとともに、占積率を電線よりも向上させることができる。そして、同じ相の隣り合う磁界発生部221を導通させる層を、複数の相毎にそれぞれに異ならせることにより、電機子20を簡易な構成とすることができる。
第1の磁界発生部221の一部を構成する基部321と、第1の磁界発生部221と隣り合う第2の磁界発生部221の一部を構成する基部321と、導通部322とは、一体的に構成されている。これにより、導電部220を、第1基材31と第2基材32とを積層することで製造することができるので、例えば、第1基材31のみにて磁界発生部221を構成した後に、隣り合う磁界発生部221同士を電線等で導通させる構成よりも簡易に製造することができる。
ただし、導電部220を、例えば、第1基材31のみにて磁界発生部221を構成した後に、隣り合う磁界発生部221同士を電線等で導通させても良い。かかる構成である場合には、第1基材31と第2基材32との2種類の基材30を用いる必要がないので、部品管理を容易にすることが可能となる。
なお、上述した実施形態に係る導電部220においては、U相の導電部220uの接続部222uを第1層、V相の導電部220vの接続部222vを第2層、W相の導電部220wの接続部222wを第3層に設けているが、特にかかる態様に限定されない。V相の導電部220vの接続部222vが第1層、W相の導電部220wの接続部222wが第2層、U相の導電部220uの接続部222uが第3層であっても良い。また、W相の導電部220wの接続部222wが第1層、U相の導電部220uの接続部222uが第2層、V相の導電部220vの接続部222vが第3層であっても良い。また、その他の層順であっても良い。
また、導電部220は、2つの第1基材31と、1つの第2基材32とが積層されることにより構成されている。これら第1基材31および第2基材32の厚さは特に限定されない。また、1つの基材30(第1基材31または第2基材32)にて1層を構成しているが、複数の基材30にて1層を構成するようにしても良い。例えば、U相の導電部220uとして、5つの第2基材32にて第1層を構成し、5つの第1基材31にて第2層を構成し、5つの第1基材31にて第3層を構成しても良い。
また、上述した第1の実施形態においては、導電部220は、移動可能な磁極子10の片側に、1つの電機子20が対向する、所謂片面タイプの直動電動機1に適用されている。しかしながら、導電部220は、磁極子10の両側に、電機子20が対向する、所謂両面タイプの直動電動機に適用されていても良い。
また、上述した第1の実施形態においては、電機子20に対して磁極子10が移動可能な構成であるが、特にかかる態様に限定されない。磁極子10に対して電機子20が移動可能であっても良い。つまり、直動電動機1は、磁極子10と電機子20とが相対的に移動可能であれば良い。
また、上述した第1の実施形態においては、導電性の平板状の部材である基材30を積層した導電部220の構成を直動電動機1に適用しているが、直動電動機1の他にも、例えば、アキシャルギャップ電動機やラジアルギャップ電動機に適用しても良い。
図13は、アキシャルギャップ電動機に適用した構成の一例を示す図である。図13は、電機子23に対向して配置される磁極子10側から回転軸の軸方向に見た図である。
図13には、3スロット4極のアキシャルギャップ電動機に適用した例を示している。
電機子23は、ベース部材24と、ベース部材24に組み込まれた導電部320と、を有している。
ベース部材24は、ヨーク部241と、ヨーク部241から円柱状に突出した複数の鉄心242とを有している。図13には、鉄心242が、半径方向に1個、周方向に12個、設けられている例を示しているが、特に、これらの数に限定されない。
図13に示した例では、時計回りに、順に、U相、V相、W相となるように配置してある。周方向の鉄心242の数は全部で12個であるため、U相の鉄心242が4個、V相の鉄心242が4個、W相の鉄心242が4個設けられている。なお、相順は、V相、W相、U相の順番、W相、U相、V相の順番、W相、V相、U相の順番、V相、U相、W相の順番、U相、W相、V相の順番であっても良い。また、鉄心242の形状は、四角柱状や三角柱状であっても良い。
導電部320は、導電性の平板状の部材である基材40が積層されることにより構成されている。
基材40は、第1基材41と、第2基材42とを有している。基材40の材質は、銅であることを例示することができる。
第1基材41は、外形が円形であるとともに、内側に円形の貫通孔411が形成された導電性の平板であって、外部と貫通孔411とを連通する連通孔412が形成されている。貫通孔411は、鉄心242の外形よりも少しだけ大きく形成されている。例えば、貫通孔411の内周面と、鉄心242の外周面との間の隙間が1mmとなるように形成されている。
第2基材42は、第1基材41と同様の形状の基部461を複数有するとともに、隣り合う基部461同士を導通させる導通部462を複数有する。また、第2基材42は、複数の基部461の内の一の基部461の一方の端部と電源とを接続する第1接続端部463と、複数の基部461の内の他の基部461の他方の端部と電源とを接続する第2接続端部464とを有する。図13に示した例では、ベース部材24は、各相4個の鉄心242を有していることから、第2基材42は、4個の基部461と、3個の導通部462と、1個の第1接続端部463と、1個の第2接続端部464とを有している。
導電部320は、2つの第1基材41と、1つの第2基材42とが積層されることにより構成されている。そして、U相の導電部320u、V相の導電部320v、および、W相の導電部320wは、それぞれ、第2基材42が積層される層が異なっている。この構成は、導電部220と同様であるので詳細な説明は省略する。
図14は、ラジアルギャップ電動機に適用した構成の一例を示す図である。図14は、回転軸の軸方向に見た図である。図14には、3スロット4極のラジアルギャップ電動機に適用した例を示している。
ラジアルギャップ電動機においては、電機子20に相当する電機子26の周方向の形状を展開すると、図5~図9を用いて説明した電機子20と同じ形状となるので詳細な説明は省略し、異なる点について説明する。
電機子26は、ベース部材27と、ベース部材27に組み込まれた導電部340と、を有している。
ベース部材27は、円筒状のヨーク部271と、ヨーク部271から直方体状に突出した複数の鉄心272とを有している。鉄心272は、軸方向に2個、周方向に12個、設けられている。ただし、鉄心272の数は、特に、これらの数に限定されない。
図14に示した例では、時計回りに、順に、U相、V相、W相となるように配置してある。周方向の鉄心272の数は全部で12個であるため、U相の鉄心272が4個、V相の鉄心272が4個、W相の鉄心272が4個設けられている。なお、相順は、V相、W相、U相の順番、W相、U相、V相の順番、W相、V相、U相の順番、V相、U相、W相の順番、U相、W相、V相の順番であっても良い。
導電部340は、導電性の平板状の部材である基材50が積層されることにより構成されている。
基材50は、第1基材31と同様の第1基材51と、第2基材32と同様の第2基材52とを有している。第2基材52は、第1基材51と同様の形状の基部521を複数有するとともに、隣り合う基部521同士を導通させる導通部522を複数有する。また、第2基材52は、複数の基部521の内の一の基部521の一方の端部と電源とを接続する第1接続端部523と、複数の基部521の内の他の基部521の他方の端部と電源とを接続する第2接続端部524とを有する。図14に示した例では、ベース部材27は、各相4個の鉄心272を有していることから、第2基材52は、4個の基部521と、3個の導通部522と、1個の第1接続端部523と、1個の第2接続端部524とを有している。導通部522は、図14に示したように、円弧状に湾曲している点が導通部322と異なる。なお、図14には、U相の欄には、V相およびW相の導電部340の第2基材52の導通部522を省略して示し、V相の欄には、U相およびW相の導電部340の第2基材52の導通部522を省略して示し、W相の欄には、U相およびV相の導電部340の第2基材52の導通部522を省略して示している。
<第2の実施形態>
図15は、第2の実施形態に係る導電部420の一例を示す図である。
第2の実施形態に係る導電部420は、第1の実施形態に係る導電部220に対して、接続部222に相当する接続部422が、幅方向に並べられている点が異なる。以下、第1の実施形態と異なる点について説明する。第1の実施形態と第2の実施形態とで、同じものについては同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
U相の導電部420uは、鉄心212の周囲に配置されて、電流が流れることで磁界を発生させる磁界発生部421uと、隣り合う磁界発生部421uと磁界発生部421uとを接続する接続部422uとを有している。
同様に、V相の導電部420vは、磁界発生部421vと、接続部422vとを有している。また、W相の導電部420wは、磁界発生部421wと、接続部422wとを有している。
導電部420は、U相の導電部420uと、V相の導電部420vと、W相の導電部420wとを、それぞれ、一対有している。一対のU相の導電部420u、一対のV相の導電部420vおよび一対のW相の導電部420wは、それぞれ、幅方向に線対称である。図15においては、一対のU相の導電部420u、一対のV相の導電部420vおよび一対のW相の導電部420wの内、一方の、U相の導電部420u、V相の導電部420v、W相の導電部420wを示している。
以下の説明において、磁界発生部421u、磁界発生部421vおよび磁界発生部421wを、まとめて「磁界発生部421」と称する場合もある。また、接続部422u、接続部422vおよび接続部422wを、まとめて「接続部422」と称する場合もある。
図16(a)は、磁界発生部421の一例を、対向方向に見た図である。図16(b)は、接続部422の一例を、幅方向に見た図である。
図17は、導電部420を、移動方向に直交する面にて切断した図の一例である。
磁界発生部421は、外形が直方体状であるとともに、内側に直方体状の貫通孔431が形成されている。また、磁界発生部421には、短辺の中央部に、外部と貫通孔431とを連通する連通孔432が形成されている。貫通孔431は、鉄心212の外形よりも少しだけ大きく形成されている。例えば、貫通孔431の面と、鉄心212の外面との間の隙間が0.1mmとなるように形成されている。ただし、貫通孔431の面と、鉄心212の外面とが接触するように形成されていても良い。
また、磁界発生部421には、連通孔432の両側に、それぞれ、接続部422の後述する第1屈曲部441が挿入される第1挿入孔433と、接続部422の後述する第2屈曲部442が挿入される第2挿入孔434とが形成されている。第1挿入孔433および第2挿入孔434は、それぞれ、幅方向に3つ形成されている。
磁界発生部421は、銅にて成形されていることを例示することができる。
接続部422は、直線状の直線状部440と、直線状部440における一方の端部から直交する方向に屈曲した第1屈曲部441と、第1屈曲部441に対向するように、直線状部440における他方の端部から直交する方向に屈曲した第2屈曲部442と、を有する。接続部422の断面形状は長方形である。接続部422は、銅にて成形されていることを例示することができる。
図15に示すように、U相の導電部420uは、一の磁界発生部421uにおける最も外側の第1挿入孔433と、他の磁界発生部421uにおける最も外側の第2挿入孔434とに、それぞれ、接続部422uの第1屈曲部441、第2屈曲部442が挿入されることで構成される。
V相の導電部420vは、一の磁界発生部421vにおける中央の第1挿入孔433と、他の磁界発生部421vにおける中央の第2挿入孔434とに、それぞれ、接続部422vの第1屈曲部441、第2屈曲部442が挿入されることで構成される。
W相の導電部420wは、一の磁界発生部421wにおける最も内側(貫通孔431側)の第1挿入孔433と、他の磁界発生部421wにおける最も内側(貫通孔431側)の第2挿入孔434とに、それぞれ、接続部422wの第1屈曲部441、第2屈曲部442が挿入されることで構成される。
これにより、複数の接続部422は、鉄心212の突出方向(対向方向)および移動方向に直交する直交方向に並べられている。このように、接続部422u、接続部422vおよび接続部422wが、幅方向の異なる位置に設けられていることで、接続部422u、接続部422vおよび接続部422w相互の干渉が抑制されている。
以上説明したように、第2の実施形態に係る導電部420においては、磁界発生部421は、内部に鉄心212を通す貫通孔431と、接続部422の第1屈曲部441が嵌め込まれる第1嵌合部の一例としての第1挿入孔433および第2屈曲部442が嵌め込まれる第2嵌合部の一例としての第2挿入孔434の少なくともいずれか一方とが形成された直方体状である。そして、接続部422は、第1の磁界発生部421における第1挿入孔433に第1屈曲部441が嵌め込まれ、第1の磁界発生部421と隣り合う第2の磁界発生部421における第2挿入孔434に第2屈曲部442が嵌め込まれることで、第1の磁界発生部421と第2の磁界発生部421とを導通させる。
これにより、磁界発生部421u、磁界発生部421vおよび磁界発生部421wを同一の物を利用することができる。また、接続部422u、接続部422vおよび接続部422wを同一の物を利用することができる。
また、磁界発生部421は、電流が流れる方向に直交する面で切断した断面形状が長方形であるので、例えば、電線を巻いて構成するよりは占積率を高めることができる。また、組み立てる際には、磁界発生部421を鉄心212に嵌め込むだけであるので、電線を巻く必要をなくすことができる。
磁界発生部421には、第1挿入孔433および第2挿入孔434が幅方向に複数(本実施形態では3つ)形成され、複数の相(例えば、U相、V相、W相)毎に、幅方向に並んだ複数の第1挿入孔433および第2挿入孔434の内の、複数の接続部(本実施形態では、接続部422u、接続部422vおよび接続部422w)が嵌め込まれる位置が異なる。これにより、確度高く、接続部422u、接続部422vおよび接続部422wが、相互に干渉しないようにすることができる。
なお、上述した実施形態に係る導電部420においては、幅方向に、外側から内側にかけて、U相の導電部420uの接続部422u、V相の導電部420vの接続部422v、W相の導電部420wの接続部422wを順に配置しているが、特にかかる態様に限定されない。V相の導電部420vの接続部422v、W相の導電部420wの接続部422w、U相の導電部420uの接続部422uの順であっても良いし、W相の導電部420wの接続部422w、U相の導電部420uの接続部422u、V相の導電部420vの接続部422vの順であっても良い。また、その他の順であっても良い。
また、上述した実施形態に係る導電部420においては、接続部422u、接続部422vおよび接続部422wが嵌め込まれる、第1挿入孔433および第2挿入孔434は、貫通した孔であるが、特にかかる態様に限定されない。接続部422u、接続部422vおよび接続部422wを、予め定められた長さの分、嵌め込むことができるように凹部が形成されていても良い。
また、磁界発生部421は、直方体状に成形されているが、特にかかる態様に限定されない。例えば、磁界発生部421は、導電性の平板状の部材が複数枚積層されることで構成されていても良い。
また、上述した実施形態に係る接続部422の第1屈曲部441、第2屈曲部442は、直線状部440における端部から直交する方向に屈曲しているが、特にかかる態様に限定されない。第1屈曲部441、第2屈曲部442は、それぞれ、磁界発生部421に形成された第1挿入孔433、第2挿入孔434に嵌め込まれることにより、隣り合う磁界発生部421同士を導通させることが可能であれば、直線状部440に対する角度は直交に限定されない。また、第1屈曲部441、第2屈曲部442の形状は、直線状に限定されず、全部または一部が湾曲していても良い。
また、上述した導電部420は、所謂両面タイプの直動電動機に適用されていても良いし、アキシャルギャップ電動機やラジアルギャップ電動機に適用しても良い。
<第3の実施形態>
図18は、第3の実施形態に係る電機子60の導電部620の一例を示す図である。
第3の実施形態に係る導電部620は、第1の実施形態に係る導電部220に対して、磁界発生部221と接続部222とが一体的に成形されている点が異なる。以下、第1の実施形態と異なる点について説明する。第1の実施形態と第3の実施形態とで、同じものについては同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
U相の導電部620uは、磁界発生部221uに相当する磁界発生部621uと、接続部222uに相当する接続部622uとを有している。
V相の導電部620vは、磁界発生部221vに相当する磁界発生部621vと、接続部222vに相当する接続部622vとを有している。
W相の導電部620wは、磁界発生部221wに相当する磁界発生部621wと、接続部222wに相当する接続部622wとを有している。
以下の説明において、導電部620u、導電部620vおよび導電部620wを、まとめて「導電部620」と称する場合もある。また、磁界発生部621u、磁界発生部621vおよび磁界発生部621wを、まとめて「磁界発生部621」と称する場合もある。また、接続部622u、接続部622vおよび接続部622wを、まとめて「接続部622」と称する場合もある。
U相の導電部620u、V相の導電部620vおよびW相の導電部620wは、磁界発生部621u、磁界発生部621vおよび磁界発生部621wは略同じ形状であり、接続部622u、接続部622v、接続部622wが、互いに、鉄心212の突出方向(対向方向)にずれている点が異なる。
図19(a)は、図18のXIXa-XIXa部の断面図であり、図19(b)は、図18のXIXb-XIXb部の断面図であり、図19(c)は、XIXc-XIXc部の断面図である。
図19に示すように、ベース部材21のヨーク部211に最も近い位置に接続部622uが配置され、ヨーク部211から最も遠い位置に接続部622wが配置され、中央部に接続部622vが配置されるように、U相の導電部620u、V相の導電部620vおよびW相の導電部620wは成形されている。
U相の導電部620u、V相の導電部620vおよびW相の導電部620wは、それぞれ、場所ごとに厚み差のある導電性の板(例えば異形条)が打ち抜き加工により成形されていることを例示することができる。
そして、接続部622u、接続部622vおよび接続部622wの板厚をt、磁界発生部621u、磁界発生部621vおよび磁界発生部621wの板厚をTとした場合、3相交流の電動機である場合には、T/t≧3に設定されている。つまり、T/tが、印加する電流の位相数以上となるように設定されている。
また、磁界発生部621(例えば磁界発生部621u)の移動方向の大きさをd(図18参照)、移動方向における隣り合う磁界発生部621(例えば磁界発生部621u)間のピッチをD(図18参照)とした場合、3相交流の電動機である場合には、D/d≧3に設定されている。つまり、D/dが、印加する電流の位相数以上となるように設定されている。
なお、U相の導電部620u、V相の導電部620vおよびW相の導電部620wの製造方法は、限定されず、その他、切削加工にて成形されていても良い。
そして、ベース部材21に、U相の導電部620u、V相の導電部620v、および、W相の導電部620wを組み付ける際には、最初に、U相の導電部620uを組み付け、その後、V相の導電部620vを組み付け、最後に、W相の導電部620wを組み付けると良い。その結果、ベース部材21のヨーク部211側から順に、U相の導電部620uの接続部622u、V相の導電部620vの接続部622v、W相の導電部620wの接続部622wが積層される。
以上のように構成された導電部620においては、第1の磁界発生部621(例えば、磁界発生部621u)、第2の磁界発生部621(例えば、磁界発生部621u)、および、第1の磁界発生部621と第2の磁界発生部621とを導通させる導通部の一例としての接続部622(例えば、接続部622u)は、一体的に構成されている。それゆえ、導電部620を、容易に組み付けることができる。
なお、上述した第3の実施形態においては、磁界発生部621と接続部622とが一体的に成形された導電部620を、直動電動機に適用した例を示したが、その他、アキシャルギャップ電動機やラジアルギャップ電動機に適用しても良い。
また、上述した第3の実施形態においては、磁界発生部621と接続部622とが一体的に成形された導電部620を、3相の電動機に適用した例を示しているが、特に3相に限定されない。例えば、2相の電動機に適用しても良い。2相の電動機に適用する場合には、U相の導電部620uと同形状の導電部と、W相の導電部620wと同形状の導電部とを積層すると良い。また、かかる場合において、接続部622の板厚をt、磁界発生部621の板厚をTとした場合、T/t≧2に設定すると良い。また、磁界発生部621の移動方向の大きさをd、移動方向における同じ相における隣り合う磁界発生部621のピッチをDとした場合、2相交流の電動機である場合には、D/d≧2に設定すると良い。
また、その他の複数の相の電動機に適用する場合には、U相の導電部620uと同形状の導電部と、W相の導電部620wと同形状の導電部との2相の場合と、U相の導電部620u、V相の導電部620vおよびW相の導電部620wの3相の場合と、を適宜組み合わせて構成すると良い。例えば、5相の場合、U相の導電部620uと同形状の導電部と、W相の導電部620wと同形状の導電部と、U相の導電部620uと、V相の導電部620vと、W相の導電部620wとを組み合わせて構成すると良い。
<第4の実施形態>
図20は、第4の実施形態に係る電機子70の一例を示す図である。
第4の実施形態に係る導電部720は、第1の実施形態に係る導電部220に対して、同じ相の導電部720における上段に配置された導電部720と、下段に配置された導電部720とが、移動方向に、極ピッチの奇数倍数分だけずらした構成であり、上段に配置された導電部720と下段に配置された導電部720とに流す電流の方向が逆方向である点が異なる。以下、第1の実施形態と異なる点について説明する。第1の実施形態と第4の実施形態とで、同じものについては同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
より具体的には、第4の実施形態に係る電機子70は、ベース部材71と、ベース部材71に組み込まれた導電部720と、を有している。
ベース部材71は、ヨーク部211に相当するヨーク部711と、鉄心212に相当する鉄心712とを有している。そして、鉄心712は、幅方向に2段設けられており、上段に配置された鉄心712である上鉄心712aと、下段に配置された鉄心712である下鉄心712bとから構成されている。そして、上鉄心712aと下鉄心712bとは、互いに、移動方向に、極ピッチP、言い換えれば、磁極ブロック11における移動方向の大きさ分だけずれている。
導電部720は、U相の導電部720uと、V相の導電部720vと、W相の導電部720wとを有している。
導電部720は、第1基材31に相当する第1基材81と、第2基材32に相当する第2基材82とが積層されることにより構成されている。
本実施形態においては、第1基材81は第1基材31と同様であるが、第2基材82は、第2基材32と異なる。
第2基材82は、第1基材81と同様の形状の基部821を複数有するとともに、移動方向に隣り合う基部821同士を導通させる第1導通部822と、上段に配置された複数の基部821における右端に配置された基部821と、下段に配置された複数の基部821における右端に配置された基部821とを導通させる第2導通部823とを有している。また、第2基材82は、上段に配置された複数の基部821における左端に配置された基部821から左方向に突出した上段端部824と、下段に配置された複数の基部821における左端に配置された基部821から左方向に突出した下段端部825とを有している。本実施形態においては、ベース部材71は、各相6個の鉄心712を有していることから、第2基材82は、6個の基部821と、4個の第1導通部822と、1個の第2導通部823と、1個の上段端部824と、1個の下段端部825とを有している。
以上のように構成された、第4の実施形態に係る導電部720を有する直動電動機は、以下のように作用する。
図20には、導電部720に流す電流の方向および磁界の向きをも示している。図20は、導電部720を、磁極子10側から対向方向に見た図である。
図20に示すように、U相の導電部720uにおける上段端部824に対して、左から右へと電流を流す。これにより、図20に示すように、U相の導電部720uにおける下段端部825には、右から左へと電流が流れる。すると、U相の導電部720uの磁界発生部721uそれぞれが配置された鉄心712においては、同じ向きに磁路が形成され、磁極子10と対向する面がS極となる。また、U相の導電部720uにおける上段の磁界発生部721uが配置された鉄心712と、下段の磁界発生部721uが配置された鉄心712とは、移動方向に、磁極ブロック11における移動方向の大きさ分だけずれている。
図20には、U相の導電部720uと、V相の導電部720vとに、逆方向の電流を流した場合の図を示している。つまり、V相の導電部720vにおける下段端部825に対して、左から右へと電流を流す。これにより、図20に示すように、V相の導電部720vにおける上段端部824には、右から左へと電流が流れる。すると、V相の導電部720vの磁界発生部721vそれぞれが配置された鉄心712においては、同じ向きに磁路が形成され、磁極子10と対向する面がN極となる。また、V相の導電部720vにおける上段の磁界発生部721vが配置された鉄心712と、下段の磁界発生部721vが配置された鉄心712とは、移動方向に、磁極ブロック11における移動方向の大きさ分だけずれている。
一方、磁極子10は、移動方向および幅方向に隣り合う磁極ブロック11は、互いに異なる極性となる。
それゆえ、S極となるU相の導電部720uの磁界発生部721uが配置された鉄心712に対向する位置にN極の磁極ブロック11が吸引され、N極となるV相の導電部720vの磁界発生部721vが配置された鉄心712に対向する位置にS極の磁極ブロック11が吸引され易くなる。
ここで、例えば、第1の実施形態に係る導電部220において、一対のU相の導電部220uの内の上段に配置された複数の導電部220uにおける右端の導電部220uと、下段に配置された複数の導電部220uにおける右端の導電部220uとを接続し、上段の導電部220uに対して、左から右へと電流を流すと、下段の導電部220uには、右から左へと電流が流れる。言い換えれば、上段の導電部220uと下段の導電部220uとに逆向きの電流を流す。すると、直動電動機1においては、U相の導電部220uの磁界発生部221uそれぞれが配置された鉄心212においては、同じ向きに磁路が形成され、磁極子10と対向する面がS極となるが、上段の磁界発生部221uが配置された鉄心212と、下段の磁界発生部221uが配置された鉄心212とは、移動方向の位置が同じであるため、磁極子10の駆動力が相殺されてしまう。
これに対して、本実施形態においては、上記構成とすることにより、磁極子10の駆動力が相殺されてしまうことを抑制している。また、第1の実施形態に係る導電部220において、上段の導電部220uと下段の導電部220uとに同じ向きの電流を流すべく、例えば、上段に配置された複数の基部321における右端に配置された基部321と、下段に配置された複数の基部321における左端に配置された基部321とを導通させる導通部を設ける構成と比べて、第2導通部823の大きさが小さくなるので、小型化を図ることが可能となる。
(第1の変形例)
図21は、電機子70の第1の変形例の一例を示す図である。
上鉄心712aと下鉄心712bとをずらす量は、幅方向に2段に配列された複数の磁極ブロック11における上段に配列された複数の磁極ブロック11と、下段に配列された複数の磁極ブロック11とが、コギングトルクの低減を図るべくスキュー配置された場合におけるオフセット量δに応じて変更すると良い。
図21には、オフセット量δが極ピッチPの1/2である場合の例を示している。
オフセット量δが極ピッチPの1/2である場合には、図21に示すように、上鉄心712aと下鉄心712bとを、移動方向に、極ピッチP+オフセット量δ=極ピッチP×3/2ずらすと良い。これにより、磁極子10の駆動力を高めつつ、コギングトルクの低減を図ることができる。
なお、オフセット量δが永久磁石112の板厚分である場合には、上鉄心712aと下鉄心712bとを、移動方向に、極ピッチP+(永久磁石112の板厚)ずらすと良い。
(第2の変形例)
図22は、電機子70の第2の変形例の一例を示す図である。
上段に配置された複数の上鉄心712aにおける右端に配置されていた上鉄心712aよりも右側に、ヨーク部711から、上鉄心712aと同様に突出した上段突出部712cを設ける。また、下段に配置された複数の下鉄心712bにおける左端に配置されていた下鉄心712bよりも左側に、ヨーク部711から、下鉄心712bと同様に突出した下段突出部712dを設ける。
これにより、上段の右端のW相の導電部720wにおける磁界発生部721wが作る磁束が、ヨーク部711を通って、下段の右端のW相の導電部720wにおける磁界発生部721wが作る磁束と相殺されることを抑制することが可能となる。また、上段の左端のU相の導電部720uにおける磁界発生部721uが作る磁束が、ヨーク部711を通って、下段の左端のU相の導電部720uにおける磁界発生部721uが作る磁束と相殺されることを抑制することが可能となる。その結果、磁極子10の駆動力をより高めることが可能となる。
(第3の変形例)
図23は、電機子70の第3の変形例の一例を示す図である。
下段に配置された複数の下鉄心712bにおける右端に配置されていた下鉄心712bを除去するとともに、左端に配置されていた下鉄心712bの左隣に下鉄心712bを新たに設ける点が異なる。そして、W相の導電部720wの下段の磁界発生部721wにおける右端に配置されていた磁界発生部721wを除去するとともに、下段の磁界発生部721wにおける左端に配置されていた磁界発生部721wよりも左であって、新たに設けた下鉄心712bに対応する位置に、磁界発生部721wを新たに設ける。
これにより、上段の右端のW相の導電部720wにおける磁界発生部721wが作る磁束が、ヨーク部711を通って、下段のW相の導電部720wにおける磁界発生部721wが作る磁束と相殺されることを抑制することが可能となる。また、上段の左端のU相の導電部720uにおける磁界発生部721uが作る磁束が、ヨーク部711を通って、下段のU相の導電部720uにおける磁界発生部721uが作る磁束と相殺されることを抑制することが可能となる。
(第4の変形例)
図24は、電機子70の第4の変形例の一例を示す図である。
第4の変形例においては、導電部720の形状が異なる。
各相の導電部720の上段の複数の磁界発生部721の内の右端の磁界発生部721と、下段の複数の磁界発生部721の内の右端の磁界発生部721とが、鉄心712の周囲に設けられている量が削減され、上段の磁界発生部721と下段の磁界発生部721とが接続されている点が異なる。
より具体的には、各相の導電部720を構成する、第2基材82における上段の右端の基部821の約半周の部分と、下段の右端の基部821の約半周の部分とを接続して導通させて、第2導通部823の代わりとする。そして、上段および下段の右端の基部821には、第1基材81を積層させないようにする。
かかる構成とすることで、導電部720の小型化を図ることが可能となる。
なお、図20~図24を用いて説明した、第4の実施形態に係る導電部720およびその変形例においては、第1基材81と第2基材82とが積層される態様であるが、第3の実施形態に係る導電部620と同様に、磁界発生部721と接続部722とが一体的に成形されていても良い。また、第4の実施形態に係る導電部720およびその変形例の態様を、アキシャルギャップ電動機やラジアルギャップ電動機に適用しても良い。
1…直動電動機、10…磁極子、11…磁極ブロック、12…ヨーク、20,23,26,60,70…電機子、21,24,27,71…ベース部材、30,40,50…基材、31,41,51,81…第1基材、32,42,52,82…第2基材、111,212,242,272,712…鉄心、112…永久磁石、113…可動子磁極、213…電機子磁極、220,320,340,420,620,720…導電部、221,421,621…磁界発生部、222,422,622…接続部

Claims (8)

  1. 磁界を発生させる電機子と、
    前記電機子と相対的に移動可能な磁極子と、
    を備え、
    前記電機子は、前記磁極子との相対的な移動方向に並べられた複数の鉄心それぞれの周りに配置された複数の磁界発生部と、当該複数の磁界発生部の内の、複数の相の内の同じ相における第1の磁界発生部と第2の磁界発生部とを接続するとともに当該移動方向と交差する方向に並べられた複数の接続部と、を有し、
    前記複数の接続部は、前記鉄心の突出方向に積層され、
    前記磁界発生部は、内部に前記鉄心を通す貫通孔が形成された導電性の平板状の導電部材が、前記突出方向に前記相の数分積層されることにより構成され、
    前記複数の接続部は、前記第1の磁界発生部における複数の前記導電部材の内の一の導電部材である第1導電部材と前記第2の磁界発生部における複数の当該導電部材の内の一の導電部材である第2導電部材とを導通させる層が前記複数の相毎にそれぞれに異なり、
    前記第1導電部材、前記第2導電部材および前記接続部は同一の層をなしている
    電動機。
  2. 前記第1導電部材、前記第2導電部材、および、当該第1導電部材と当該第2導電部材とを導通させる導通部は、一体的に構成されている
    請求項に記載の電動機。
  3. 前記第1の磁界発生部、前記第2の磁界発生部、および、当該第1の磁界発生部と当該第2の磁界発生部とを導通させる導通部は、一体的に構成されている
    請求項に記載の電動機。
  4. 前記第1の磁界発生部における前記突出方向の大きさをT、前記導通部における当該突出方向の大きさをt、当該第1の磁界発生部における前記移動方向の大きさをd、当該第1の磁界発生部と前記第2の磁界発生部との間の当該移動方向の大きさをDとした場合であって、電動機に印加する電流位相数をNとした場合には、
    T/t≧Nであり、かつ、D/d≧Nである
    請求項に記載の電動機。
  5. 磁界を発生させる電機子と、
    前記電機子と相対的に移動可能な磁極子と、
    を備え、
    前記電機子は、前記磁極子との相対的な移動方向に並べられた複数の鉄心それぞれの周りに配置された複数の磁界発生部と、当該複数の磁界発生部の内の、複数の相の内の同じ相における第1の磁界発生部と第2の磁界発生部とを接続するとともに当該移動方向と交差する方向に並べられた複数の接続部と、を有し、
    前記複数の接続部は、前記鉄心の突出方向および前記移動方向に直交する直交方向に並べられ、
    前記接続部は、直線状の直線状部と、当該直線状部における一方の端部から直交する方向に屈曲した第1屈曲部と、当該第1屈曲部に対向するように、当該直線状部における他方の端部から直交する方向に屈曲した第2屈曲部と、を有し、
    前記磁界発生部は、内部に前記鉄心を通す貫通孔と、前記接続部の前記第1屈曲部が嵌め込まれる第1嵌合部および前記第2屈曲部が嵌め込まれる第2嵌合部の少なくともいずれか一方とが形成された直方体状であり、
    前記接続部は、前記第1の磁界発生部における前記第1嵌合部に前記第1屈曲部が嵌め込まれ、前記第2の磁界発生部における前記第2嵌合部に前記第2屈曲部が嵌め込まれることで、当該第1の磁界発生部と当該第2の磁界発生部とを導通させ
    動機。
  6. 前記磁界発生部には、前記第1嵌合部および前記第2嵌合部が前記直交方向に複数形成され、
    前記複数の相毎に、前記直交方向に並んだ複数の前記第1嵌合部および前記第2嵌合部の内の、前記複数の接続部が嵌め込まれる位置が異なる
    請求項に記載の電動機。
  7. 前記磁極子は、前記移動方向に複数配列されているとともに当該移動方向に交差する方向に複数配列された複数の磁極ブロックを備え、
    前記電機子は、前記移動方向に交差する方向に複数配列されているとともに当該移動方向に前記磁極ブロックの極ピッチの分ずらされて複数配列されている複数の鉄心を備える請求項1からのいずれか1項に記載の電動機。
  8. 前記移動方向に交差する方向に配列された複数の磁極ブロックは、当該移動方向にずらされて配列されており、
    前記移動方向に交差する方向に配列された複数の鉄心は、前記極ピッチに加えて、前記複数の磁極ブロックにおける当該移動方向のずれ量の分ずらされて配列されている
    請求項に記載の電動機。
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