JP7386455B2 - 乾癬の治療薬 - Google Patents

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Description

本願は、High mobility group box 1(HMGB1)タンパク質の断片ペプチドを含む、乾癬の予防および/または治療のための医薬組成物に関する。
乾癬とは、皮膚の炎症と角化細胞の異常増殖を特徴とする慢性の皮膚疾患である。乾癬の原因は未だ十分に解明されていないが、遺伝的要因に種々の外的要因(感染症、ストレス、薬剤など)が加わることにより発症すると考えられている。また、近年では免疫機能の異常が関与していることが示されつつある。
乾癬の治療には、コルチコステロイド、ビタミンD3誘導体、免疫抑制剤(シクロスポリン等)、ビタミンA誘導体(レチノイド)、生物学的製剤(例えば抗TNF-α抗体、抗IL-17A抗体、抗IL-17受容体A抗体)等が用いられているが、充分な効果が得られないケースがある。さらに、副作用の面でも、コルチコステロイド製剤の長期使用による皮膚萎縮や毛細血管拡張; ビタミンD3誘導体による血中カルシウム値の上昇(およびそれに起因する倦怠感、脱力感、食欲不振等); 免疫抑制剤による腎機能障害、肝機能障害、白血球減少および血圧上昇; ならびにビタミンA誘導体の催奇形性等の問題があり、改善の余地がある。したがって、既存の治療薬とは異なるタイプの、より効果的かつ安全性の高い乾癬の治療薬の開発が望まれている。
WO2012/147470 WO2014/065347 WO2014/065348
本願は、乾癬の治療に有効な新規医薬を提供することを目的とする。
本発明者らは、乾癬の治療に有効な物質を探索した結果、特定のアミノ酸配列を有するHMGB1断片ペプチドが、乾癬の動物モデルにおいて皮膚の紅斑、鱗屑(落屑)および肥厚(浸潤)を抑制する効果を示すことを見出した。したがって、本願は、当該特定のHMGB1断片ペプチドを含有する、乾癬の予防および/または治療のための医薬組成物を提供する。
すなわち、本願は、以下を提供する。
〔1〕
以下の(a)から(c)のいずれかに記載の物質(以下、物質Aと称する)を含有する、乾癬の予防および/または治療のための医薬組成物:
(a)配列番号:1に記載のアミノ酸配列を含むHMGB1断片ペプチド;
(b)配列番号:1に記載のアミノ酸配列において1若しくは複数個のアミノ酸が置換、欠失、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列を含むペプチド; および
(c)配列番号:1に記載のアミノ酸配列と約80%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むペプチド。
〔2〕
乾癬が、尋常性乾癬である、〔1〕に記載の医薬組成物。
〔3〕
物質Aを含有する、乾癬の患者において紅斑、肥厚、および鱗屑もしくは落屑からなる群より選択される皮膚症状を抑制するための医薬組成物。
〔A1〕
物質Aの有効量を対象に投与する工程を含む、乾癬を予防および/または治療する方法。
〔A2〕
乾癬が、尋常性乾癬である、〔A1〕に記載の方法。
〔A3〕
物質Aの有効量を乾癬の患者に投与する工程を含む、該患者において紅斑、肥厚、および鱗屑もしくは落屑からなる群より選択される皮膚症状を抑制する方法。
〔B1〕
乾癬の予防および/または治療に用いるための物質A。
〔B2〕
乾癬が、尋常性乾癬である、〔B1〕に記載の物質A。
〔B3〕
乾癬の患者において紅斑、肥厚、および鱗屑もしくは落屑からなる群より選択される皮膚症状の抑制に用いるための物質A。
〔C1〕
乾癬の予防および/または治療のための医薬の製造における、物質Aの使用。
〔C2〕
乾癬が、尋常性乾癬である、〔C1〕に記載の使用。
〔C3〕
乾癬の患者において紅斑、肥厚、および鱗屑もしくは落屑からなる群より選択される皮膚症状を抑制するための医薬の製造における、物質Aの使用。
紅斑のスコア判定基準として用いたマウス背部の写真である。写真上部の数字(0~4)は紅斑の程度に対応したスコアを表す(症状なし:0、軽度:1、中等度:2、高度:3、極めて高度:4)。 鱗屑のスコア判定基準として用いたマウス背部の写真である。写真上部の数字(0~4)は鱗屑の程度に対応したスコアを表す(症状なし:0、軽度:1、中等度:2、高度:3、極めて高度:4)。 イミキモド塗布開始後のPASIスコアの推移を示すグラフである。イミキモド塗布開始5日目(Day 5)のPASIスコアは、対照群(「IMQ/saline」参照)とHMGB1ペプチド(1-44)投与群(「IMQ/1-44」参照)の間で有意差が認められた(* p<0.05)。Day 3は測定機器のトラブルにより皮膚厚の測定値が得られなかったため、PASIスコアが欠損値となっている。 イミキモドの塗布開始後における紅斑、鱗屑および肥厚のスコア推移を示すグラフである。Day 3は測定機器のトラブルにより皮膚厚の測定値が得られなかったため、肥厚のスコアが欠損値となっている。 イミキモド塗布開始5日目におけるマウス背部の写真である。 イミキモド塗布開始5日目の皮膚における炎症性サイトカインの発現量を示すグラフである。 イミキモドの塗布開始後のPASIスコアの推移を示すグラフである。 イミキモド塗布開始5日目の皮膚における炎症性サイトカインの発現量を示すグラフである。
本願は、配列番号:1に記載のアミノ酸配列を含むHMGB1断片ペプチドを含有する、乾癬の予防および/または治療のための医薬組成物を提供する。
本願における乾癬としては、尋常性乾癬、関節症性乾癬(乾癬性関節炎)、滴状乾癬、乾癬性紅皮症、汎発性膿疱性乾癬が挙げられるが、これらに限定されない。一つの態様において、本願の乾癬は尋常性乾癬である。
尋常性乾癬の主な症状としては、皮膚が赤くなる「紅斑」、皮膚が盛り上がる「肥厚(浸潤とも称される)」、過剰に増殖した角質がかさぶた状に積み重なった「鱗屑」、鱗屑が剥がれ落ちる「落屑」が挙げられる。
本願において、「医薬組成物」という用語は、「医薬」、「薬剤」または「薬学的組成物」と互換的に用いられる。
一つの態様において、本願の医薬組成物は、乾癬の患者において、紅斑、肥厚(浸潤)、および鱗屑もしくは落屑からなる群より選択される皮膚症状を抑制するために用いられるものである。例えば、本願の医薬組成物は、尋常性乾癬の患者においてこれらの皮膚症状を抑制するために用いることができる。
本願において、配列番号:1に記載のアミノ酸配列を含むHMGB1断片ペプチドとは、HMGB1タンパク質の一部からなるペプチドであって、配列番号:1に記載のアミノ酸配列を含むペプチドを意味する。このようなペプチドは、該ペプチドをコードするDNAを適当な発現系に組み込んで遺伝子組換え体(recombinant)として得ることができるし、または、人工的に合成することもできる。
本願において、HMGB1タンパク質としては、配列番号:2に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質、および、配列番号:3に記載の塩基配列を含むDNAによってコードされるタンパク質が例示できるが、これらに限定されるものではない。
本願における配列番号:1に記載のアミノ酸配列を含むHMGB1断片ペプチドとしては、配列番号:1に記載のアミノ酸配列からなるHMGB1断片ペプチドを例示できるが、これに限定されるものではない。
本願の医薬組成物においては、配列番号:1に記載のアミノ酸配列を含むHMGB1断片ペプチドに代えて、またはこれと共に、配列番号:1に記載のアミノ酸配列において1つ以上のアミノ酸残基が改変(置換、欠失、挿入若しくは付加)されたアミノ酸配列を含むペプチドであって、配列番号:1に記載のアミノ酸配列を含むHMGB1断片ペプチドと機能的に同等なペプチドを用いることもできる。かかるペプチドの例としては、以下のi)~iv)として記載するペプチド、ならびに、以下のi)~iv)として記載するペプチドであって、且つ、乾癬に対する予防および/または治療効果を有するペプチドを例示できるが、これらに限定されるものではない:
i) 配列番号:1に記載のアミノ酸配列において1若しくは複数個(例えば1個~10個、1個~9個、1個~8個、1個~7個、1個~6個、1個~5個、1個~4個、1個~3個、または1個若しくは2個)のアミノ酸が置換、欠失、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列を含むペプチド;
ii) 配列番号:1に記載のアミノ酸配列において1若しくは複数個(例えば1個~10個、1個~9個、1個~8個、1個~7個、1個~6個、1個~5個、1個~4個、1個~3個、または1個若しくは2個)のアミノ酸が置換、欠失、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列からなるペプチド;
iii) 配列番号:1に記載のアミノ酸配列と約80%以上、例えば約85%以上、約90%以上、約91%以上、約92%以上、約93%以上、約94%以上、約95%以上、約96%以上、約97%以上、約98%以上または約99%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むペプチド;
iv) 配列番号:1に記載のアミノ酸配列と約80%以上、例えば約85%以上、約90%以上、約91%以上、約92%以上、約93%以上、約94%以上、約95%以上、約96%以上、約97%以上、約98%以上または約99%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列からなるペプチド。
本願のペプチドやそれを含有する医薬組成物(以下、ペプチド等と称する)の有効量が、本明細書に記載の疾患や症状の治療や予防のために対象に投与される。
本願における有効量とは、本明細書に記載の疾患や症状の治療や予防に十分な量をいう。本願における治療には、軽減、遅延、阻止、改善、寛解、治癒、完治などが含まれるが、これらに限定されない。また本願における予防には、軽減、遅延、阻止などが含まれるが、これらに限定されない。
本願における対象としては、特に制限はなく、哺乳類、鳥類、魚類等が挙げられる。哺乳類としては、ヒト又は非ヒト動物が挙げられ、例えば、ヒト、マウス、ラット、サル、ブタ、イヌ、ウサギ、ハムスター、モルモット、ウマ、ヒツジ、クジラなどが例示できるが、これらに限定されるものではない。本願において、「対象」という用語は、「患者」、「個体」および「動物」と互換的に用いられる。
本願のペプチド等の投与部位に制限はなく、乾癬の症状が現れる部位もしくはその近傍、それらとは異なる部位(それら以外の部位)、乾癬の症状が現れる部位から離れた部位、乾癬の症状が現れる部位から遠位にある部位、または、乾癬の症状が現れる部位に対して遠位かつ異所である部位など、いかなる部位に投与されても、本願のペプチド等は、その効果を発揮することができる。
また本願のペプチド等は、乾癬の症状が現れる組織(例えば皮膚や関節)とは異なる組織、乾癬の症状が現れる組織から離れた組織、乾癬の症状が現れる組織から遠位にある組織、または、乾癬の症状が現れる組織に対して遠位かつ異所にある組織など、いかなる組織に投与されても、その効果を発揮することができる。
本願のペプチド等の投与方法としては、経口投与または非経口投与が挙げられ、非経口投与方法としては、血管内投与(動脈内投与、静脈内投与等)、筋肉内投与、皮下投与、皮内投与、腹腔内投与、経鼻投与、経肺投与、経皮投与などが挙げられるが、これらに限定されない。また、本願のペプチド等を、注射投与、例えば、静脈内注射、筋肉内注射、腹腔内注射、皮下注射などによって全身または局部的(例えば、皮下、皮内、皮膚表面、眼球あるいは眼瞼結膜、鼻腔粘膜、口腔内および消化管粘膜、膣・子宮内粘膜、または損傷部位など)に投与できる。
また、本願のペプチド等に代えて、本願のペプチドを分泌する細胞、該ペプチドをコードするDNAが挿入された遺伝子治療用ベクター、およびこれらを含有する医薬組成物を用いることもできる。
また、患者の年齢、症状により適宜投与方法を選択することができる。本願のペプチドを投与する場合、例えば、一回の投与につき、体重1 kgあたり0.0000001mgから1000mgの範囲で投与量が選択できる。あるいは、例えば、患者あたり0.00001から100000mg/bodyの範囲で投与量が選択できる。本願のペプチドを分泌する細胞や該ペプチドをコードするDNAが挿入された遺伝子治療用ベクターを投与する場合も、該ペプチドの量が上記範囲内となるように投与することができる。しかしながら、本願における医薬組成物はこれらの投与量に制限されるものではない。
本願の医薬組成物は、常法に従って製剤化することができ(例えば、Remington's Pharmaceutical Science, latest edition, Mark Publishing Company, Easton, U.S.A)、医薬的に許容される担体や添加物を共に含むものであってもよい。例えば界面活性剤、賦形剤、着色料、着香料、保存料、安定剤、緩衝剤、懸濁剤、等張化剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、流動性促進剤、矯味剤等が挙げられるが、これらに制限されず、その他常用の担体が適宜使用できる。具体的には、軽質無水ケイ酸、乳糖、結晶セルロース、マンニトール、デンプン、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、中鎖脂肪酸トリグリセライド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、白糖、カルボキシメチルセルロース、コーンスターチ、無機塩類等を挙げることができる。
なお、本明細書において引用されたすべての先行技術文献は、参照として本明細書に組み入れられる。
本発明は、下記の実施例によってさらに例示されるが、それらに限定されるものではない。
実施例1
乾癬に対するHMGB1断片ペプチドの有効性の評価(1)
(1)材料および方法
i)薬剤調製
イミキモドによる乾癬誘発のために、5%イミキモド含有クリーム(ベセルナクリーム5%、持田製薬株式会社製)を用いた。なお、本願実施例に対応する図面においてはイミキモドをIMQと表記する。また、ヒト由来のHMGB1タンパク質のアミノ酸残基1-44(配列番号:1)からなるペプチドを固相法により化学合成した。以下、当該HMGB1断片ペプチドをHMGB1ペプチド(1-44)と称し、実施例に対応する図面においては「1-44」と省略して表記する。
ii)乾癬モデルマウスの作成
C57BL/6マウス(7週齢、メス、体重約20g)を用意し、背部の毛を除去した。乾癬を誘発するため、5%イミキモド含有クリームを当該マウスの背部皮膚に1.25g/匹/日の量(イミキモドとして62.5mg/匹/日)で1日1回、4日間塗布した。以下において、初回のイミキモドの塗布を行った日を「イミキモド塗布開始1日目(Day 1)」とし、その翌日以降を「イミキモド塗布開始X日目(Day X)」と表記する。即ち、イミキモド塗布開始4日目(Day 4)は最後のイミキモド塗布を行った日であり、イミキモド塗布開始5日目(Day 5)には塗布を行っていない。
iii)ペプチドの投与
上記の通り作成した乾癬モデルマウスをHMGB1ペプチド(1-44)投与群(n=3)および対照群(n=3)に分けた。被験物質の投与は、イミキモド塗布開始1日目(Day 1)から3日間、生理食塩水を溶媒として1μg/μLの濃度に調整したHMGB1ペプチド(1-44)溶液を100μL/日の量(ペプチドの投与量としては5mg/kg/日)で静脈に注入することにより行った。対照群には、イミキモド塗布開始1日目から3日間、生理食塩水を100μL/日の量で静脈に注入した。
iv)ペプチドの投与による効果の評価
イミキモド塗布開始1日目から5日間、マウス背部皮膚における乾癬の症状の程度をPASIスコアにより評価した。PASIスコアは、皮膚の(a)紅斑、(b)鱗屑(落屑)および(c)肥厚(浸潤)の程度を[症状なし:0点、軽度:1点、中等度:2点、高度:3点、極めて高度:4点]の5段階で各々数値化し、(a)、(b)および(c)の値を合計することにより算出した(最小0点-最大12点)。
(a)紅斑のスコアは、図1に示したマウス背部の写真を各スコアの基準として用い、これと評価対象マウスの背部の状態を目視で比較することにより決定した。(b)鱗屑のスコアは、図2に示したマウス背部の写真を各スコアの基準として用い、これと評価対象マウスの背部の状態を目視で比較することにより決定した。(c)肥厚のスコアは、次のように決定した: マウス背部において測定部位を2カ所決め、皮膚をつまんでその厚さをノギスで測定し、当該2カ所の平均値を皮膚厚(mm)として毎日記録した。イミキモド塗布開始1日目(塗布前)の皮膚厚に対する各日の皮膚厚の相対値が1.1未満であれば0点、1.1以上-1.3未満であれば1点、1.3以上-1.5未満であれば2点、1.5以上-1.7未満であれば3点、1.7以上であれば4点として数値化した。
また、イミキモド塗布開始5日目(Day 5)にマウス背部皮膚を採取し、当該皮膚からmRNAを抽出し、定量PCRによって乾癬の病態形成に関与することが知られている炎症性サイトカイン(IL-6、IL-17F、IL-22)の発現量を解析した。
(2)結果
i)PASIスコア
イミキモド塗布開始5日目までのPASIスコアならびに紅斑、鱗屑および肥厚の項目別スコアの推移をそれぞれ図3ならびに図4に示す(対照群について「IMQ/saline」、HMGB1ペプチド(1-44)投与群について「IMQ/1-44」参照)。イミキモド塗布開始3日目または4日目以降、対照群およびHMGB1ペプチド(1-44)投与群ともに日数経過に伴ってPASIスコアならびに紅斑、鱗屑および肥厚のスコアが増大する傾向が見られたが、HMGB1ペプチド(1-44)投与群におけるこれらのスコアはいずれも対照群より低かった。特に、HMGB1ペプチド(1-44)投与群のPASIスコアは、イミキモド塗布開始5日目において対照群より有意に低かった。イミキモド塗布開始5日目におけるマウス背部の写真を図5に示す(対照群について「IMQ/saline」、HMGB1ペプチド(1-44)投与群について「IMQ/1-44」参照)。かかる結果は、乾癬モデルマウスにおける皮膚症状がHMGB1ペプチド(1-44)の投与により抑制されたことを示す。
ii)炎症性サイトカインの発現量
イミキモド塗布開始5日目の皮膚における炎症性サイトカインの発現量を図6に示す(対照群について「IMQ/saline」、HMGB1ペプチド(1-44)投与群について「IMQ/1-44」参照)。HMGB1ペプチド(1-44)投与群におけるIL-6、IL-17FおよびIL-22の発現はいずれも対照群より低かった。
実施例2
乾癬に対するHMGB1断片ペプチドの有効性の評価(2)
(1)材料および方法
i)薬剤およびマウス、ならびにペプチドの投与
薬剤調製および乾癬モデルマウスの作成については実施例1と同様とした。ペプチドの投与については、マウスの頭数をHMGB1ペプチド(1-44)投与群および対照群ともに6頭とした以外は実施例1と同様に行った。
ii)ペプチドの投与による効果の評価
イミキモド塗布開始1日目から4日間、マウス背部皮膚における乾癬の症状の程度をPASIスコアにより評価した。PASIスコアの算出は実施例1と同様に行った。
また、イミキモド塗布開始5日目にマウス背部皮膚を採取し、当該皮膚からmRNAを抽出し、定量PCRによって乾癬の病態形成に関与することが知られている炎症性サイトカイン(IL-1β、IL-6、IL-17A、IL-17F、IL-22)の発現量を解析した。
(2)結果
i)PASIスコア
イミキモド塗布開始4日目までのPASIスコアの推移を図7に示す(対照群について「IMQ/saline」、HMGB1ペプチド(1-44)投与群について「IMQ/1-44」参照)。イミキモド塗布開始2日目から、対照群およびHMGB1ペプチド(1-44)投与群ともに日数経過に伴ってPASIスコアが増大したが、HMGB1ペプチド(1-44)投与群は対照群よりもPASIスコアが低かった(図7)。かかる結果は、乾癬モデルマウスにおける皮膚症状がHMGB1ペプチド(1-44)の投与により抑制されたことを示す。
ii)炎症性サイトカインの発現量
イミキモド塗布開始5日目の皮膚における炎症性サイトカインの発現量を図8に示す(対照群について「IMQ/saline」、HMGB1ペプチド(1-44)投与群について「IMQ/1-44」参照)。HMGB1ペプチド(1-44)投与群におけるIL-1β、IL-6、IL-17A、IL-17FおよびIL-22の発現はいずれも対照群より低かった。
本願のペプチドを含む医薬組成物は、既存の治療薬では十分な効果が得られない乾癬の患者に対して多大な恩恵をもたらすものと期待される。

Claims (11)

  1. 以下の(a)から(c)から選択されるペプチドを含有する、乾癬の予防および/または治療のための医薬組成物:
    (a)配列番号:1に記載のアミノ酸配列からなるペプチド;
    (b)配列番号:1に記載のアミノ酸配列において1から4個のアミノ酸が置換、欠失、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、乾癬を有する対象における皮膚の紅斑、肥厚、および鱗屑を抑制する効果を有するペプチド; および
    (c)配列番号:1に記載のアミノ酸配列と90%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列からなり、かつ、乾癬を有する対象における皮膚の紅斑、肥厚、および鱗屑を抑制する効果を有するペプチド。
  2. ペプチドが、以下の(a)から(c)から選択される、請求項1に記載の医薬組成物:
    (a)配列番号:1に記載のアミノ酸配列からなるペプチド;
    (b)配列番号:1に記載のアミノ酸配列において1から3個のアミノ酸が置換、欠失、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、乾癬を有する対象における皮膚の紅斑、肥厚、および鱗屑を抑制する効果を有するペプチド; および
    (c)配列番号:1に記載のアミノ酸配列と93%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列からなり、かつ、乾癬を有する対象における皮膚の紅斑、肥厚、および鱗屑を抑制する効果を有するペプチド。
  3. ペプチドが、以下の(a)から(c)から選択される、請求項1に記載の医薬組成物:
    (a)配列番号:1に記載のアミノ酸配列からなるペプチド;
    (b)配列番号:1に記載のアミノ酸配列において1または2個のアミノ酸が置換、欠失、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、乾癬を有する対象における皮膚の紅斑、肥厚、および鱗屑を抑制する効果を有するペプチド; および
    (c)配列番号:1に記載のアミノ酸配列と95%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列からなり、かつ、乾癬を有する対象における皮膚の紅斑、肥厚、および鱗屑を抑制する効果を有するペプチド。
  4. ペプチドが、以下の(a)から(c)から選択される、請求項1に記載の医薬組成物:
    (a)配列番号:1に記載のアミノ酸配列からなるペプチド;
    (b)配列番号:1に記載のアミノ酸配列において1個のアミノ酸が置換、欠失、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、乾癬を有する対象における皮膚の紅斑、肥厚、および鱗屑を抑制する効果を有するペプチド; および
    (c)配列番号:1に記載のアミノ酸配列と97%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列からなり、かつ、乾癬を有する対象における皮膚の紅斑、肥厚、および鱗屑を抑制する効果を有するペプチド。
  5. ペプチドが、配列番号:1に記載のアミノ酸配列からなるペプチドである、請求項1に記載の医薬組成物。
  6. 乾癬が、尋常性乾癬である、請求項1からのいずれかに記載の医薬組成物。
  7. 以下の(a)から(c)から選択されるペプチドを含有する、乾癬の患者において紅斑、肥厚、鱗屑、および落屑からなる群より選択される皮膚症状を抑制するための医薬組成物:
    (a)配列番号:1に記載のアミノ酸配列からなるペプチド;
    (b)配列番号:1に記載のアミノ酸配列において1から4個のアミノ酸が置換、欠失、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、乾癬を有する対象における皮膚の紅斑、肥厚、および鱗屑を抑制する効果を有するペプチド; および
    (c)配列番号:1に記載のアミノ酸配列と90%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列からなり、かつ、乾癬を有する対象における皮膚の紅斑、肥厚、および鱗屑を抑制する効果を有するペプチド。
  8. ペプチドが、以下の(a)から(c)から選択される、請求項に記載の医薬組成物:
    (a)配列番号:1に記載のアミノ酸配列からなるペプチド;
    (b)配列番号:1に記載のアミノ酸配列において1から3個のアミノ酸が置換、欠失、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、乾癬を有する対象における皮膚の紅斑、肥厚、および鱗屑を抑制する効果を有するペプチド; および
    (c)配列番号:1に記載のアミノ酸配列と93%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列からなり、かつ、乾癬を有する対象における皮膚の紅斑、肥厚、および鱗屑を抑制する効果を有するペプチド。
  9. ペプチドが、以下の(a)から(c)から選択される、請求項に記載の医薬組成物:
    (a)配列番号:1に記載のアミノ酸配列からなるペプチド;
    (b)配列番号:1に記載のアミノ酸配列において1または2個のアミノ酸が置換、欠失、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、乾癬を有する対象における皮膚の紅斑、肥厚、および鱗屑を抑制する効果を有するペプチド; および
    (c)配列番号:1に記載のアミノ酸配列と95%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列からなり、かつ、乾癬を有する対象における皮膚の紅斑、肥厚、および鱗屑を抑制する効果を有するペプチド。
  10. ペプチドが、以下の(a)から(c)から選択される、請求項に記載の医薬組成物:
    (a)配列番号:1に記載のアミノ酸配列からなるペプチド;
    (b)配列番号:1に記載のアミノ酸配列において1個のアミノ酸が置換、欠失、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、乾癬を有する対象における皮膚の紅斑、肥厚、および鱗屑を抑制する効果を有するペプチド; および
    (c)配列番号:1に記載のアミノ酸配列と97%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列からなり、かつ、乾癬を有する対象における皮膚の紅斑、肥厚、および鱗屑を抑制する効果を有するペプチド。
  11. ペプチドが、配列番号:1に記載のアミノ酸配列からなるペプチドである、請求項に記載の医薬組成物。
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