JP7381624B2 - インシュレータ、及び回転電機 - Google Patents

インシュレータ、及び回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP7381624B2
JP7381624B2 JP2022022420A JP2022022420A JP7381624B2 JP 7381624 B2 JP7381624 B2 JP 7381624B2 JP 2022022420 A JP2022022420 A JP 2022022420A JP 2022022420 A JP2022022420 A JP 2022022420A JP 7381624 B2 JP7381624 B2 JP 7381624B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermistor
coil
insulator
holding
wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022022420A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023119486A (ja
Inventor
貴盛 白砂
雄大 廣瀬
慎吾 渡邊
直忠 松平
裕司 成田
涼太 ▲高▼木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2022022420A priority Critical patent/JP7381624B2/ja
Priority to CN202310117416.0A priority patent/CN116613917A/zh
Publication of JP2023119486A publication Critical patent/JP2023119486A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7381624B2 publication Critical patent/JP7381624B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/32Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation
    • H02K3/34Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation between conductors or between conductor and core, e.g. slot insulation
    • H02K3/345Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation between conductors or between conductor and core, e.g. slot insulation between conductor and core, e.g. slot insulation
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01KMEASURING TEMPERATURE; MEASURING QUANTITY OF HEAT; THERMALLY-SENSITIVE ELEMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01K1/00Details of thermometers not specially adapted for particular types of thermometer
    • G01K1/14Supports; Fastening devices; Arrangements for mounting thermometers in particular locations
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01KMEASURING TEMPERATURE; MEASURING QUANTITY OF HEAT; THERMALLY-SENSITIVE ELEMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01K7/00Measuring temperature based on the use of electric or magnetic elements directly sensitive to heat ; Power supply therefor, e.g. using thermoelectric elements
    • G01K7/16Measuring temperature based on the use of electric or magnetic elements directly sensitive to heat ; Power supply therefor, e.g. using thermoelectric elements using resistive elements
    • G01K7/22Measuring temperature based on the use of electric or magnetic elements directly sensitive to heat ; Power supply therefor, e.g. using thermoelectric elements using resistive elements the element being a non-linear resistance, e.g. thermistor
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K11/00Structural association of dynamo-electric machines with electric components or with devices for shielding, monitoring or protection
    • H02K11/20Structural association of dynamo-electric machines with electric components or with devices for shielding, monitoring or protection for measuring, monitoring, testing, protecting or switching
    • H02K11/25Devices for sensing temperature, or actuated thereby

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)

Description

本発明は、インシュレータ、及び回転電機に関する。
回転電機のステータに設けられ、ステータコアとコイルの間に介在するインシュレータが知られている。この種のインシュレータには、コイルの温度を測定する温度センサが固定されるセンサ固定部を備えたものがある(特許文献1参照)。特許文献1記載のセンサ固定部は、温度センサが挿入される挿入口を有し、この挿入口に挿入された温度センサから作用する押圧力によって、片持梁状のアームが外側に弾性変形し、このアームの弾性復元力によって温度センサがコイル側に付勢される。
特開2013-172478号公報
従来のセンサ固定部は、片持梁状のアームを弾性変形させる構成であるので、温度センサの先端部(感温部など)が剛性を有する必要がある。このため、柔軟性のあるサーミスタを採用しようとしても、サーミスタの固定が困難になったり、感温部をコイルに接触させる圧力(圧接力)が不十分になったりするおそれがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、インシュレータを利用してサーミスタを適切に保持することを目的とする。
回転電機のステータに設けられ、ステータコアとコイルの間に介在するインシュレータにおいて、前記コイルの温度を測定するサーミスタを保持するサーミスタ保持部を備え、前記サーミスタ保持部は、前記サーミスタの感温部を含む先端部に近い部分を、前記コイルの所定の表面に対し、斜めに保持する第1保持部と、前記サーミスタの前記先端部を、前記コイルの前記所定の表面に沿って保持する第2保持部とを備え、前記第1保持部は、前記サーミスタの前記先端部を挿入するサーミスタ挿入孔を有し、前記第2保持部は、前記サーミスタ挿入孔を通過した前記先端部を、前記コイルの前記所定の表面に向けて押さえる押さえ部を有することを特徴とする。
インシュレータを利用してサーミスタを適切に保持することができる。
本発明の実施の形態に係る回転電機のステータを示す図である。 サーミスタ保持部を有するインシュレータを周辺構成と共に示す斜視図である。 図2からクリップ及びサーミスタを取り外した状態を示す図である。 図3とは異なる方向から見たインシュレータを周辺構成と共に示す図である。 図2のV側からインシュレータを周辺構成と共に示した図である。 第1保持部及び第2保持部の構造を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る回転電機10のステータ11を示す図である。
回転電機10は、例えば、電動自動車もしくは電動バイク等の車両に搭載される発電機、又は駆動モータを構成する部品であり、ステータ11と、ロータ12とを備える。図1中の符号C1は、回転電機10の回転軸であり、ロータ12及びステータ11の中心軸とも一致する。以下の説明における各方向は、特に明示しない限り、回転電機10を基準にした方向である。また、回転軸C1の軸方向の一方側を前側と表記し、他方側を後側と表記する。
ステータ11は、ロータ12の外周側に配置されており、複数のインシュレータ20と、インシュレータ20の各々に巻かれるコイル22と、ステータコア24とを有する。ステータコア24の円周上に設けられた凸と凹の部分が圧入で嵌合することでステータ11は円環形状に形成されている。
複数のインシュレータ20の各々は、回転電機10の周方向に沿って並べられる。インシュレータ20は、コイル22の巻枠であり、具体的には、筒部32、内周側フランジ部34、及び外周側フランジ部36を有する。筒部32は、回転電機10の径方向に沿って延在するステータコアを覆っており、筒部32の外周面にコイル22が巻かれる。
内周側フランジ部34は、回転電機10の径方向におけるインシュレータ20の内周側の端部であり、筒部32と一体に形成される。外周側フランジ部36は、回転電機10の径方向におけるインシュレータ20の外周側の端部であり、筒部32と一体に形成される。
内周側フランジ部34、及び外周側フランジ部36は、筒部32に巻かれたコイル22のコイルエンド22aよりも回転電機10の軸方向一方側(前側)に突出している。なお、コイルエンド22aは、筒部32に巻かれたコイル22のうち回転電機10の前側と後側を構成する部分であり、後述するサーミスタ41の感温部43が接触する部分を含んでいる。
コイル22は、回転電機10の後側から外部に延出するU相ケーブル、V相ケーブル、及びW相ケーブルのいずれかに電気的につながっている。U相ケーブル、V相ケーブル、及びW相ケーブルは、例えば三相交流電源に接続される。
ステータコア24は、円環状に形成されており、回転電機10の周方向に沿って並べられる複数のインシュレータ20の外周側に配置される。このステータコア24は、各々のインシュレータ20の外周側から、当該インシュレータ20が分離しないように抑えることで、インシュレータ20の各々に巻かれたコイル22を固定する。
本構成では、これらインシュレータ20のいずれかに、コイル22の温度を測定するサーミスタ41を保持するサーミスタ保持部51(図2)が設けられる。なお、サーミスタ保持部51を除いて、インシュレータ20を含む回転電機10の各部の形状及び構造については、従来の回転電機の形状及び構造を適用可能である。
図2は、サーミスタ保持部51を有するインシュレータ20を周辺構成と共に示す斜視図である。図2中の符号Xは回転軸C1の軸方向前側を示し、符号Yは、回転電機10の径方向(径方向外側)を示している。
サーミスタ保持部51は、サーミスタ41をコイル22に接触した状態に保持する保持部である。サーミスタ41は、接触式温度センサの一つであり、柔軟性を有する配線42の先端に小型の感温部43(図6)を有しており、限られたスペースに配置しやすい等の利点がある。
感温部43は、感温素子、サーミスタ素子、及びサーミスタセンサとも称される。配線42は、導体となる芯線を絶縁体の外皮で被覆した屈曲自在な被覆配線であり、リード線、及びケーブルとも称される。
図2に示すように、インシュレータ20の内周側フランジ部34、及び外周側フランジ部36は、コイル22のコイルエンド22aよりも外側(前側)に突出している。外周側フランジ部36の前側端部には、後側に凹む凹部36aが設けられている。凹部36aによって、コイルエンド22aの表面が回転電機10の径方向外側に露出する。
サーミスタ保持部51は、凹部36aに対してステータ11の周方向一方側に位置する第1保持部52と、凹部35に対してステータ11の周方向反対側に位置する第2保持部53とを備える。第1保持部52、及び第2保持部53は、インシュレータ20の外周側フランジ部36に一体に設けられている。第1保持部52、及び第2保持部53のいずれも、ステータ11の径方向外側から見て、コイル22と重なる位置に設けられている。
第1保持部52は、外周側フランジ部36における径方向外側に位置し、かつ、外周側フランジ部36の前端よりも後方に位置する。この第1保持部52は、サーミスタ41の感温部43を凹部36aに向けて案内するサーミスタ挿入孔54(図4)を有している。
第1保持部52は、外周側フランジ部36の前端よりも後方に位置するので、第1保持部52を設けても、外周側フランジ部36は回転軸C1の軸方向(X方向に相当)に大型化しない。
また、第1保持部52は、回転軸C1の軸方向(X方向に相当)において、ステータコア24と重なる位置に設けられる。したがって、第1保持部52がステータコア24よりも径方向外側に張り出す事態を抑制でき、ステータ11及び回転電機10の径方向への大型化を抑制し易くなる。
なお、本実施形態では、コイルエンド22aのうち、回転電機10の前側、かつステータ11の径方向外側の面にサーミスタ41の感温部43を接触させる。但し、コイル22の温度を測定可能な範囲で、感温部43を接触させる位置は適宜に変更してもよい。
第1保持部52には、サーミスタ41の感温部43を含む先端部B1(図6)が通された後に、図2に示すクリップ61が固定される。このクリップ61によって、サーミスタ保持部51からのサーミスタ41の脱落が防止される。
図3は、図2からクリップ61及びサーミスタ41を取り外した状態を示す図であり、図4は、図3とは異なる方向から見たインシュレータ20を周辺構成と共に示す図である。
図3及び図4に示すように、第1保持部52は、サーミスタ41の配線42を案内する一対のガイド部55と、クリップ61が係合する一対の係合部56とを備えている。一対のガイド部55の近傍に、サーミスタ挿入孔54の一端(コイル反対側の開口端)が位置している。
一対のガイド部55は、回転電機10の軸方向に間隔を空けて設けられ、その間に配線42が配置されることにより、回転電機10の軸方向への配線42の移動を規制する。一対の係合部56は、一対のガイド部55から回転電機10の軸方向に突出する突起部に形成されている。
クリップ61は、コの字断面形状(門型の断面形状)に形成され、クリップ61の開口側を第1保持部52側に移動させた場合に一対の係合部56のそれぞれに係合する被係合部62(本構成では孔部、図2)を有している。クリップ61は、図5の右側から配線42を抑える面61Mを有している。なお、クリップ61の形状は適宜に変更してもよい。
一対のガイド部55及び係合部56は、本発明の「クリップ61を固定する固定部」に相当する。
図5は、図2のV側からインシュレータ20を周辺構成と共に示した図である。図5には、図2のA-A断面を破線で示すことによって、サーミスタ41の感温部43が実際に接触して温度を測定するコイル22の表面22X(以下、コイル表面22X)、サーミスタ挿入孔54、及びサーミスタ41の配線42の配置状態を示している。
図5に示すように、サーミスタ挿入孔54は、コイル表面22Xに対して斜めに延びる貫通孔に形成されている。サーミスタ挿入孔54の中心軸線とコイル表面22Xとの間の角度をθAで示している。
サーミスタ41の配線42は、サーミスタ挿入孔54に挿入された後に、一対のガイド部55間に向けて鋭角(図中に角度θBで示す)に屈曲され、屈曲した部分がクリップ61によって外方から押さえられる。クリップ61内で配線42が鋭角に屈曲した状態に保持されるので、サーミスタ41の配線42が引っ張られても配線42が移動し難くなり、サーミスタ41の固定状態への影響を低減できる。
図5に示すように、回転電機10の外方に露出する配線42は、インシュレータ20の径方向外側でステータ11の周方向に沿って配置され、かつ、回転軸C1の軸方向でステータコア24と重なる。したがって、配線42をステータ11の径方向外側やコイル22の回転軸方向に沿って配置する場合よりも、配線42をコンパクトに取り回すことができる。
図6は、第1保持部52及び第2保持部53の構造を模式的に示す図である。
第1保持部52は、サーミスタ挿入孔54によって、サーミスタ41の感温部43を含む先端部B1に近い部分B2(以下、先端近傍部分B2と表記する)を、コイル表面22Xに対して斜めに保持する。より具体的には、サーミスタ挿入孔54は、コイル表面22Xに対して角度θAの傾斜面54Aと、この傾斜面54Aに対向する対向面54Bとを備え、傾斜面54Aと対向面54Bとの間に、サーミスタ41の先端近傍部分B2を挟むことによって、先端近傍部分B2をコイル表面22Xに対して斜めに保持する。
上記傾斜面54Aについて説明する。
第1保持部52は、サーミスタ挿入孔54に対し、コイル22側に位置するコイル側部分52Aを有している。コイル側部分52Aは、第2保持部53に近づくほど断面積(図6中に断面積をS1、S2で示し、S1>S2の関係である)が減少する形状に形成されることによって、上記傾斜面54Aが形成される。
なお、傾斜面54Aの傾斜角度は、断面積S1、S2等の調整によって任意の傾斜角度に調整できる。また、一定の傾斜角度の傾斜面54Aに形成する構成に限定されず、円弧に沿った傾斜面54A等の様々な傾斜面を採用してもよい。
サーミスタ41の先端部B1をサーミスタ挿入孔54に挿入した際、傾斜面54A及び対向面54Bによって、先端部B1がコイル表面22Xに向けて案内される。これにより、サーミスタ41の先端部B1を、コイル表面22Xに押しつけやすくなる。つまり、第1保持部52は、サーミスタ41の先端部B1を、コイル表面22Xに向けて案内し、感温部43をコイル表面22Xに接触させる圧力(圧接力)を十分に確保し易くする。
本構成では、サーミスタ41の少なくとも先端部B1に、感温部43を覆う保護チューブ45が装着される。保護チューブ45は、柔軟性を有すると共に熱伝導性を有する材料で形成され、コイル表面22Xとサーミスタ挿入孔54の内周面とに沿って屈曲する。図6では、保護チューブ45が、サーミスタ挿入孔54の最奥部にて傾斜面54Aと対向面54Bとの間に狭持されることによって、サーミスタ41の先端近傍部分B2が、コイル表面22Xに対して斜めに位置決めされた状態を示している。
傾斜面54Aと対向面54Bとの間は、サーミスタ挿入孔54の奥側に向けて徐々に狭くなる。これにより、サーミスタ挿入孔54の断面積はコイル22に近づくほど減少する。サーミスタ挿入孔54の入口側が広くなるので、サーミスタ41を挿入し易くなる。また、サーミスタ挿入孔54の奥側(コイル22側)が狭くなるので、サーミスタ41を挟持してサーミスタ41の位置を固定し易くなる。
なお、傾斜面54Aと対向面54Bとの間に狭持される箇所は、保護チューブ45に限定されず、配線42の箇所でもよい。傾斜面54Aと対向面54Bの形状は、図6に示す形状に限定されず、サーミスタ41の先端近傍部分B2をコイル表面22Xに対して斜めに保持可能な形状を広く適用でき、例えば、傾斜面54Aと対向面54Bとの間の隙間は一定でもよい。
第2保持部53は、サーミスタ41の先端部B1を、コイル表面22Xに向けて押さえる押さえ部53Aを有し、この押さえ部53Aによって、サーミスタ41の先端部B1を、コイル表面22Xに沿って保持し、感温部43をコイル表面22Xに圧接させる。
押さえ部53Aは、外周側フランジ部36のうち、凹部36aに対してステータ11の周方向反対側(第1保持部52の反対側に相当)に位置する部分に対し、コイル表面22Xの反対側(回転電機10の径方向外側)に凹む径方向凹部53Bを設けることによって、外周側フランジ部36に一体に形成されている。
径方向凹部53Bによって、コイル表面22Xとの間に、サーミスタ41の先端部B1が嵌まる隙間が形成される。これによって、押さえ部53Aによって、サーミスタ41の先端部B1がコイル表面22Xに向けて押さえられ、先端部B1がコイル表面22Xに接触し、かつコイル表面22Xに沿った状態で保持される。
図6に示すように、押さえ部53Aは、第1保持部52の近傍まで延在し、サーミスタ41の感温部43近傍を押さえることが好ましい。押さえ部53Aが第1保持部52の近傍まで延在することにより、第1保持部52を貫通するサーミスタ41の先端部B1を可及的に押さえることができる。また、サーミスタ41の感温部43近傍を押さえることによって、感温部43の位置ずれを抑制すると共に、感温部43をコイル表面22Xに十分に圧接させ易くなる。
なお、第1保持部54Bと押さえ部53Aはつながっていてもよい。この場合、第1保持部54Bから出たサーミスタ41を押さえ部53Aのコイル22側に誘導しやすくなる。
以上説明したように、ステータ11が有するステータコアとコイル22の間に介在するインシュレータ20において、サーミスタ保持部51を備え、サーミスタ保持部51は、サーミスタ41の先端近傍部分B2を、コイル表面22Xに対して斜めに保持する第1保持部52と、サーミスタ41の先端部B1を、コイル表面22Xに沿って保持する第2保持部53とを備える。第1保持部52は、サーミスタ41の先端部B1を挿入するサーミスタ挿入孔54を有し、第2保持部53は、サーミスタ挿入孔54を通過した先端部B1をコイル表面22Xに向けて押さえる押さえ部53Aを有している。
この構成によれば、サーミスタ41を保持する別体のホルダ部材が不要であり、部品点数の低減によりサーミスタ保持部51をコンパクト化し易くなる。また、第1保持部52がサーミスタ41の先端近傍部分B2をコイル表面22Xに対し、斜めに保持するので、サーミスタ41の感温部43をコイル表面22Xに接触させる圧接力を確保し易く、かつ、サーミスタ41の先端部B1及び先端近傍部分B2をコイル表面22Xに対して垂直に保持する構成と比べて、サーミスタ保持部51をコンパクト化し易くなる。したがって、インシュレータ20を利用してサーミスタ41を適切に保持でき、かつ、ステータ11のコンパクト化に有利である。
また、第1保持部52は、サーミスタ挿入孔54に対し、コイル22側に位置するコイル側部分52Aを有し、コイル側部分52Aの断面積は、第2保持部53に近づくほど減少する。この構成によれば、コイル側部分52Aが、サーミスタ41の感温部43等をコイル表面22Xに向けて案内する案内面、及びサーミスタ41を斜めに保持する保持面として機能する。これにより、サーミスタ41を適切に保持し易くなる。
また、サーミスタ挿入孔54の断面積はコイル22に近づくほど減少する。この構成によれば、サーミスタ挿入孔54の入口側が広くなるので、サーミスタ41を挿入し易くなる。さらに、サーミスタ挿入孔54のコイル22側が狭くなるので、サーミスタ41を挟持してサーミスタ41の位置を固定し易くなる。
また、第1保持部52及び第2保持部53のいずれもステータ11の径方向外側から見て、コイル22と重なる。つまり、サーミスタ保持部51は、ステータ11の径方向外側から見て、コイル22と重なる。これにより、サーミスタ保持部51を、コイル22に対して回転電機10の軸方向にずらして配置する場合よりも、回転電機10の軸方向にコンパクト化し易くなる。
また、サーミスタ挿入孔54の周囲に、サーミスタ41の配線42を外方から押さえるクリップ61を固定する固定部として機能する一対のガイド部55及び係合部56を有している。この構成によれば、配線42が引っ張られてもサーミスタ41がずれることを防止し易くなる。
しかも、クリップ61内で、サーミスタ41の配線42が鋭角に屈曲している。この構成によれば、サーミスタ41の配線42が引っ張られた際のサーミスタ41の固定状態への影響をより低減し易くなる。
また、サーミスタ41の配線42は、インシュレータ20の径方向外側でステータ11の周方向に沿って配置されるので、配線42を、ステータ11の径方向外側に配置したり、コイル22に対して回転軸方向の位置に配置したりした場合と比べ、配線42をコンパクトに取り回すことが可能になる。
また、一対の係合部56は、回転電機10の軸方向に間隔を空けて設けられ、クリップ61がそれぞれ係合する部材であり、一対のガイド部55は、回転電機10の軸方向に間隔を空けて設けられ、その間にサーミスタ41の配線42が配置される部材である。そして、クリップ61によってガイド部55間からの配線42の脱落が規制される。この構成によれば、配線42が回転電機10の軸方向に引っ張られた際に、ガイド部55によって配線42の動きを規制でき、クリップ61が外れる事態を防止できる。
また、回転電機10に、上記サーミスタ保持部51を設けたインシュレータ20を採用することにより、回転電機10の部品点数の低減や、回転電機10の小型化に有利になる。
上述の実施形態は本発明の一態様を示すものであり、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明を図1に示す回転電機10に使用するインシュレータ20に適用する場合を説明したが、他の回転電機に使用するインシュレータに適用してもよい。また、インシュレータ20の各部の形状や構造についても適宜に変更してもよい。また、本発明の趣旨に反しない範囲で、サーミスタ保持部51の各部の形状や構造についても適宜に変更してもよい。
[上記実施の形態によりサポートされる構成]
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
(構成1)回転電機のステータに設けられ、ステータコアとコイルの間に介在するインシュレータにおいて、前記コイルの温度を測定するサーミスタを保持するサーミスタ保持部を備え、前記サーミスタ保持部は、前記サーミスタの感温部を含む先端部に近い部分を、前記コイルの所定の表面に対し、斜めに保持する第1保持部と、前記サーミスタの前記先端部を、前記コイルの前記所定の表面に沿って保持する第2保持部とを備え、前記第1保持部は、前記サーミスタの前記先端部を挿入するサーミスタ挿入孔を有し、前記第2保持部は、前記サーミスタ挿入孔を通過した前記先端部を、前記コイルの前記所定の表面に向けて押さえる押さえ部を有することを特徴とするインシュレータ。
この構成によれば、サーミスタ41を保持する別体のホルダ部材が不要であり、部品点数の低減等によりサーミスタ保持部51をコンパクト化し易くなる。また、サーミスタの感温部をコイルに接触させる圧接力を確保し易くなる。これらにより、インシュレータを利用してサーミスタを適切に保持でき、かつ、コンパクト化にも有利である。
(構成2)前記第1保持部は、前記サーミスタ挿入孔に対し、前記コイル側に位置するコイル側部分を有し、前記コイル側部分の断面積は、前記第2保持部に近づくほど減少することを特徴とする構成1に記載のインシュレータ。
この構成によれば、コイル側部分が、サーミスタをコイルに向けて案内する案内面、及びサーミスタを斜めに保持する保持面として機能し、サーミスタを適切に保持し易くなる。
(構成3)前記サーミスタ挿入孔の断面積が前記コイルに近づくほど減少することを特徴とする構成1又は2に記載のインシュレータ。
この構成によれば、サーミスタ挿入孔の入口側が広くなり、サーミスタを挿入し易くなると共に、サーミスタ挿入孔のコイル側が狭くなり、サーミスタを挟持してサーミスタの位置を固定し易くなる。
(構成4)前記ステータの径方向外側から見て、前記サーミスタ保持部は、前記コイルと重なることを特徴とする構成1から3のいずれか一項に記載のインシュレータ。
この構成によれば、サーミスタ保持部を、コイルに対して回転電機の軸方向にずらして配置する場合よりも、回転電機の軸方向にコンパクト化し易くなる。
(構成5)前記サーミスタ挿入孔の周囲に、前記サーミスタの配線を外方から押さえるクリップを固定する固定部を有する構成1から4のいずれか一項に記載のインシュレータ。
この構成によれば、配線が引っ張られてもサーミスタがずれることを防止し易くなる。
(構成6)前記クリップ内で、前記サーミスタの配線が鋭角に屈曲していることを特徴とする構成5に記載のインシュレータ。
この構成によれば、サーミスタの配線が引っ張られた際のサーミスタの固定状態への影響をより低減し易くなる。
(構成7)前記配線は、前記インシュレータの径方向外側で、前記ステータの周方向に沿って配置されることを特徴とする構成5又は6に記載のインシュレータ。
この構成によれば、配線を、ステータの径方向外側に配置したり、コイルに対して回転軸方向の位置に配置したりした場合と比べ、配線をコンパクトに取り回すことが可能になる。
(構成8)前記固定部は、前記回転電機の軸方向に間隔を空けて設けられ、前記クリップが係合する係合部と、前記回転電機の軸方向に間隔を空けて設けられる一対のガイド部とを備え、前記一対のガイド部に前記配線が配置された状態で、前記クリップによって前記ガイド部間からの配線の脱落が規制されることを特徴とする構成5から7のいずれか一項に記載のインシュレータ。
この構成によれば、配線が回転電機の軸方向に引っ張られた際に、ガイド部によって配線の動きを規制でき、クリップが外れる事態を防止できる。
(構成9)構成1から8のいずれか一項に記載の前記インシュレータを備えることを特徴とする回転電機。
この構成によれば、回転電機の部品点数の低減や、回転電機の小型化に有利になる。
10 回転電機
11 ステータ
12 ロータ
20 インシュレータ
22 コイル
22a コイルエンド
36a 凹部
41 サーミスタ
42 配線
43 感温部
51 サーミスタ保持部
52 第1保持部
52A コイル側部分
53 第2保持部
53A 押さえ部
54 サーミスタ挿入孔
55 ガイド部(固定部)
56 係合部(固定部)
61 クリップ
62 被係合部
B1 サーミスタの先端部
B2 サーミスタの先端部に近い部分(先端近傍部分)

Claims (9)

  1. 回転電機(10)のステータ(11)に設けられ、ステータコアとコイル(22)の間に介在するインシュレータにおいて、
    前記コイル(22)の温度を測定するサーミスタ(41)を保持するサーミスタ保持部(51)を備え、
    前記サーミスタ保持部(51)は、前記サーミスタ(41)の感温部(43)を含む先端部(B1)に近い部分(B2)を、前記コイル(22)の表面に対して斜めに保持する第1保持部(52)と、
    前記サーミスタ(41)の前記先端部(B1)を、前記コイル(22)の表面に沿って保持する第2保持部(53)とを備え、
    前記第1保持部(52)は、前記サーミスタ(41)の前記先端部(B1)を挿入するサーミスタ挿入孔(54)を有し、
    前記第2保持部(53)は、前記サーミスタ挿入孔(54)を通過した前記先端部(B1)を、前記コイル(22)の表面に向けて押さえる押さえ部(53A)を有することを特徴とするインシュレータ。
  2. 前記第1保持部(52)は、前記サーミスタ挿入孔(54)に対し、前記コイル(22)側に位置するコイル側部分(52A)を有し、前記コイル側部分(52A)の断面積は、前記第2保持部(53)に近づくほど減少することを特徴とする請求項1に記載のインシュレータ。
  3. 前記サーミスタ挿入孔(54)の断面積が、前記コイル(22)に近づくほど減少することを特徴とする請求項1又は2に記載のインシュレータ。
  4. 前記ステータ(11)の径方向外側から見て、前記サーミスタ保持部(51)は、前記コイル(22)と重なることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のインシュレータ。
  5. 前記サーミスタ挿入孔(54)の周囲に、前記サーミスタ(41)の配線(42)を外方から押さえるクリップ(61)を固定する固定部(55,56)を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のインシュレータ。
  6. 前記クリップ(61)内で、前記サーミスタ(41)の配線(42)が鋭角に屈曲していることを特徴とする請求項5に記載のインシュレータ。
  7. 前記配線(42)は、前記インシュレータ(41)の径方向外側で、前記ステータ(11)の周方向に沿って配置されることを特徴とする請求項5又は6に記載のインシュレータ。
  8. 前記固定部(55,56)は、前記回転電機(10)の軸方向に間隔を空けて設けられ、前記クリップ(61)が係合する係合部(56)と、前記回転電機(10)の軸方向に間隔を空けて設けられる一対のガイド部(55)とを備え、
    前記一対のガイド部(55)に前記配線(42)が配置された状態で、前記クリップ(61)によって前記ガイド部(55)間からの配線の脱落が規制されることを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載のインシュレータ。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の前記インシュレータを備えることを特徴とする回転電機。
JP2022022420A 2022-02-16 2022-02-16 インシュレータ、及び回転電機 Active JP7381624B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022022420A JP7381624B2 (ja) 2022-02-16 2022-02-16 インシュレータ、及び回転電機
CN202310117416.0A CN116613917A (zh) 2022-02-16 2023-02-02 绝缘件和旋转电机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022022420A JP7381624B2 (ja) 2022-02-16 2022-02-16 インシュレータ、及び回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023119486A JP2023119486A (ja) 2023-08-28
JP7381624B2 true JP7381624B2 (ja) 2023-11-15

Family

ID=87675243

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022022420A Active JP7381624B2 (ja) 2022-02-16 2022-02-16 インシュレータ、及び回転電機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7381624B2 (ja)
CN (1) CN116613917A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013013191A (ja) 2011-06-28 2013-01-17 Nissan Motor Co Ltd ステーター及びそのステーターを使用するモーター並びにインシュレーター
JP2013158078A (ja) 2012-01-27 2013-08-15 Honda Motor Co Ltd 回転電機のステータ
US20160111935A1 (en) 2013-06-05 2016-04-21 Valeo Equipements Electriques Moteur Electrical machine provided with a damper in order to resist vibratory stresses mechanically, and corresponding damper
JP2021035245A (ja) 2019-08-28 2021-03-01 日本電産サンキョー株式会社 ステータおよびモータ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013013191A (ja) 2011-06-28 2013-01-17 Nissan Motor Co Ltd ステーター及びそのステーターを使用するモーター並びにインシュレーター
JP2013158078A (ja) 2012-01-27 2013-08-15 Honda Motor Co Ltd 回転電機のステータ
US20160111935A1 (en) 2013-06-05 2016-04-21 Valeo Equipements Electriques Moteur Electrical machine provided with a damper in order to resist vibratory stresses mechanically, and corresponding damper
JP2021035245A (ja) 2019-08-28 2021-03-01 日本電産サンキョー株式会社 ステータおよびモータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2023119486A (ja) 2023-08-28
CN116613917A (zh) 2023-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6717309B2 (ja) モータ
US20210028665A1 (en) Motor
JP5802153B2 (ja) 回転コネクタ
WO2020246347A1 (ja) ステータユニット及びモータ
JP7472757B2 (ja) 回転電機及び電機子
JPWO2019155917A1 (ja) モータ及び電動パワーステアリング装置
JP4816149B2 (ja) 接続線の押え付け構造
JP7381624B2 (ja) インシュレータ、及び回転電機
US20210226501A1 (en) Motor
CN110798025B (zh) 温度传感器的安装结构
JP5368524B2 (ja) レゾルバステータ構造
WO2017170296A1 (ja) モータ及びモータの製造方法
JP7405089B2 (ja) モータ
JP4218287B2 (ja) 車両用交流発電機の回転子
JP6709133B2 (ja) 端子台構造
CN220553906U (zh) 安装构造
CN111740547B (zh) 马达、车载产品以及马达的组装方法
JP6533423B2 (ja) 配索材固定体及びワイヤハーネス
JPH09322475A (ja) ブレーキ付モータ
JP2024042577A (ja) インシュレータ、ステータ、及び回転電機
JP7062042B1 (ja) 回転電機
JP7405063B2 (ja) 回転電機のステータ
JP2019068682A (ja) 導線部材および駆動ユニット
JP7329653B1 (ja) ステータ及びそれを用いた回転電機
CN117941226A (zh) 电机

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231017

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7381624

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150