JP7381148B1 - プログラムおよび情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に記載の外国証拠金取引支援プログラムは、外国為替レートのチャートに利用者が描いたライン(直線)を基に各時刻の数値を算出し、当該数値および当該ラインに関連付けられた種別の取引を実行する。
以下に本発明を実施するための形態(実施形態)における注文装置について説明する。注文装置は、投資家(個人投資家)が予想した所定期間(例えば1年間)における金融商品の価格推移を示すチャート(グラフ)から、最高値や最安値、最頻値を抽出する。次に注文装置は、チャートを基に推薦する投資スタイルを1つ以上決定し、投資家に1つの投資スタイルの選択を促す。注文装置は、投資家が選択した投資スタイル(自動売買ロジック)に応じて最高値と最安値との間を分割範囲(レンジ)に分割して、各分割範囲における注文幅(注文価格の間隔、注文間隔)を決定する。続いて注文装置は、売り/買い、注文価格、数量などの注文パラメータを算出する。最後に注文装置は、注文パラメータを投資家に確認して、取引サーバに送信して注文を登録する。取引サーバは、登録された注文パラメータを基に売りや買いの取引を実行する(利用者を介さない自動売買を行う)。
図1は、本実施形態に係る注文装置100の機能ブロック図である。注文装置100はスマートフォンやパソコンを含むコンピュータであって、注文を受け付けて取引を行う取引サーバ210にネットワークを介して接続される。注文装置100は、制御部110、記憶部120、および入出力部180を備える。入出力部180には、タッチパネルディスプレイなどのユーザインターフェイス機器が接続される。タッチパネルディスプレイに替わり、ディスプレイやキーボード、マウスなどが入出力部180に接続されてもよい。また入出力部180は通信デバイスを備え、取引サーバ210他の装置とのデータ送受信が可能である。
記憶部120は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、SSD(Solid State Drive)などの記憶機器を含んで構成される。記憶部120には、チャートデータ121、注文パラメータ122、およびプログラム128が記憶される。
チャートデータ121は、注文装置100の利用者である投資家が入力した1年先までの価格推移を示すチャート(後記する図5参照)である。注文パラメータ122は、チャートデータ121を基に算出された、金融商品を売買する注文の内容を示すパラメータである。プログラム128は、チャート解析処理(後記する図9参照)や注文パラメータ算出処理(後記する図12参照)の記述を含む。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)を含んで構成され、ユーザ操作処理部111、チャート解析部112、パラメータ生成部113、注文登録部114、および投資スタイル推薦部115が備わる。CPUがプログラム128を実行することにより、この注文装置100を、ユーザ操作処理部111、チャート解析部112、パラメータ生成部113、注文登録部114、および投資スタイル推薦部115として機能させることができる。
ユーザ操作処理部111は、利用者によるチャートの入力(後記する図5記載のチャート描画画面330参照)を受け付けたり、利用者の操作を受け付けて画面遷移したり、チャート解析部112やパラメータ生成部113に処理を依頼したりする。
パラメータ生成部113は、利用者が選択した投資スタイル(自動売買ロジック)およびチャートから取得された最高値や最安値を基に、金融商品を売買する注文パラメータ122を生成する。投資スタイルについては後記する。
注文登録部114は、注文パラメータ122に基づいて、取引サーバ210に注文を登録(発注)する。注文が登録されると取引サーバ210が、注文パラメータで示される取引を実行する。
投資スタイル推薦部115は、チャート解析部112が取得した最高値や最安値、最頻値、終端値、または銘柄(金融商品)の特性に応じて、1つ以上の推薦する投資スタイルを決定して、利用者に提示する(後記する図6参照)。
図2は、本実施形態に係る注文装置100の画面遷移図である。投資家である利用者は、ウェルカム画面310、銘柄選択画面320、チャート描画画面330、自動売買ロジック選択画面340、注文設定変更画面350、および注文設定確認画面360の画面を順に操作しながら注文する。以下、図3~図8を参照しながら各画面を説明して、注文装置100の操作手順を説明する。
図3は、本実施形態に係るウェルカム画面310の画面構成図である。ウェルカム画面310は、注文装置100の起動画面である。利用者は投資対象に応じてウェルカム画面310下部の「FX」ボタンまたは「ETF」ボタンを押下する(タップする)。以下ではFXを選択したものとして説明する。「FX」ボタンが押下されると、図4記載の銘柄選択画面320に遷移する。
図4は、本実施形態に係るFXの銘柄選択画面320の画面構成図である。銘柄選択画面320には、FXの銘柄として米ドル/日本円を示す「USD/JPY」などの銘柄が表示される。以下では米ドル/日本円が選択されたものとして説明する。「USD/JPY」が選択されると、図5記載のチャート描画画面330に遷移する。
図5は、本実施形態に係るチャート描画画面330の画面構成図である。チャート描画画面330には銘柄選択画面320で選択された米ドル/日本円の為替レートの推移が表示される。チャート描画画面330の左半分には、現在までの為替レートが実線で表示される。利用者は、今後1年間の為替レートの推移(価格推移)を予想して、チャート描画画面330の右半分に入力する。図5では、点線が入力された予想価格推移を示している。なお予想価格推移を入力し直す場合に利用者は、画面右下にある「やり直す」ボタン331を押下して入力した予想価格推移のグラフを消去してから入力し直す。
入力が終わると利用者は、画面右上にある「次のステップへ」ボタン332を押下する。「次のステップへ」ボタン332が押下されると、図6記載の自動売買ロジック選択画面340に遷移する。
図6は、本実施形態に係る自動売買ロジック選択画面340の画面構成図である。自動売買ロジック選択画面340には、利用者が入力したチャートに応じた複数の投資スタイル(自動売買ロジック)が表示され、利用者が選択可能になっている。図6では、「コアレンジャー」と「ハーフ」の2つの投資スタイルが表示されているが、利用者が画面を上下にスクロールすると他の投資スタイルも表示される。
図7は、本実施形態に係る注文設定変更画面350の画面構成図である。画面上側には、利用者が未来の所定期間について予想した価格推移のチャートが表示される。画面下側には、価格推移、および自動売買ロジック選択画面340で選択された投資スタイル(自動売買ロジック)に基づいて算出された注文パラメータが表示される。利用者は変更対象となるレンジを選択した後に「+」ボタンや「-」ボタンを押下して、注文パラメータを変更して設定する。なおレンジ(分割範囲)については後記する。
図8は、本実施形態に係る注文設定確認画面360の画面構成図である。自動売買では、一般に価格が異なる複数の注文を登録(発注)して取引を行う。注文設定確認画面360には、発注に必要な証拠金や個々の注文の内容が表示される。利用者は、画面を上下にスクロールすることで、全ての注文を表示して内容を確認することができる。
表示された注文を登録して取引を開始する場合には、利用者は画面右下の「今すぐ稼働」ボタンを押下する。「今すぐ稼働」ボタンが押下されると注文内容(注文パラメータ)が取引サーバ210(図1参照)に送信され、注文が登録される。価格がエントリー価格に達したら、取引が開始される。現時点で取引を開始せずに注文パラメータを保存したい場合には、利用者は画面左下の「カートに追加」ボタンを押下する。
チャート解析部112は、利用者がチャート描画画面330(図5参照)で入力した、未来の所定期間における為替レートの推移(価格推移)を示すチャート(グラフ)から、注文パラメータの算出に用いられるパラメータである最高値、最安値、最頻値、中心価格、終端値、近似1日変動幅を取得する。
ステップS11においてチャート解析部112は、チャートから最高値と最安値を取得し、最高値と最安値の範囲(予想範囲とも記す)を10等分する。等分された価格帯を分割価格帯と記す。なお10等分は例であり、任意の数で等分してもよく、例えば20等分であってもよい。
ステップS14においてチャート解析部112は、ステップS13でカウント数が一番多い分割価格帯が複数であれば(ステップS14→YES)ステップS15に進み、1つであれば(ステップS14→NO)カウント数が一番多い分割価格帯の中央値を最頻値としてステップS16に進む。
重心=(0.5×m1+1.5×m2+・・・+9.5×m10)/(m1+m2+・・・+m10) (1)
最頻値=最安値+(最高値-最安値)×重心/10 (2)
以下に、投資スタイル(図6記載の自動売買ロジック選択画面340参照)を説明する。本実施形態に係る投資スタイルを実現する注文装置100は、利用者が予想した価格推移の最高値と最安値の範囲(予想範囲)を、1つ以上の分割範囲に分割し、それぞれの分割範囲において売り注文または買い注文を1つ以上設定する。
決済後に注文装置100は、特に断りがなければ同じ注文パラメータで再び注文することとする。換言すれば注文装置100は、注文解除が指示されるまで繰り返し同じ注文を取引サーバ210に登録する。
図11は、本実施形態に係る投資スタイルであるコアレンジャーの注文を説明するための図である。最初に(最頻値+予想幅×30%)が最高値以下であり(最頻値-予想幅×30%)が最安値以上であるとして説明する。なお予想幅とは、予想範囲(最高値から最安値)の幅のことであり(最高値-最安値)のことである。コアレンジャーでは、最高値から(最頻値+予想幅×30%)までの分割範囲をサブレンジ売、(最頻値+予想幅×30%)から(最頻値-予想幅×30%)までの分割範囲をコアレンジ、(最頻値-予想幅×30%)から最安値までの分割範囲をサブレンジ買と称する。
サブレンジ売およびサブレンジ買での利確幅は、コアレンジでの利確幅の4倍である。3つの分割範囲それぞれにおいて注文幅(注文価格の間隔)は利確幅に等しい。
パラメータ生成部113は、コアレンジにおいて2000通貨の売り注文および買い注文を、利確幅に等しい注文幅で等間隔に設定する。このためコアレンジの注文本数は、2×((上限値-下限値)/利確幅+1)となる。
パラメータ生成部113は、サブレンジ買において1000通貨の買い注文を、利確幅(コアレンジの利確幅の4倍)に等しい注文幅で等間隔に設定する。このためサブレンジ買の注文本数は、(上限値-下限値)/利確幅+1となる。
コアレンジャーは、コアレンジで細かく売買し、サブレンジ売とサブレンジ買では価格の戻りを想定した大きな利幅の取引を行う投資スタイルである。なお後記するようにコアレンジャーはETFの投資スタイルでもある。
ステップS23においてパラメータ生成部113は、コアレンジ注文幅を、近似1日変動幅/(4-STEP)と20pipsとの最大値とする。なお近似1日変動幅は、図9記載のステップS16で算出している。なお米ドル/日本円において20pipsは0.2円である。
ステップS25においてパラメータ生成部113は、サブレンジ売、コアレンジおよびサブレンジ買それぞれにおける注文本数(図12ではレンジ注文本数と記載)を((レンジの上限値-レンジの下限値)/注文幅+1)として算出する。
ステップS27においてパラメータ生成部113は、ステップS26で算出した注文本数が100以下であれば(ステップS27→YES)ステップS29に進み、100超ならば(ステップS27→NO)ステップS28に進む。
このようにして算出された注文パラメータは、注文設定変更画面350(図7参照)に表示される。
図13は、本実施形態に係る(最頻値+予想幅×30%)が最高値超である場合のコアレンジャーの分割範囲を説明するための図である。この場合には、(最高値+予想幅×20%)から最高値までがサブレンジ売、最高値から(最高値-予想幅×60%)までがコアレンジ、(最高値-予想幅×60%)から最安値までがサブレンジ買とする。利確幅や注文本数、数量は図11と同様であって、コアレンジ注文幅の算出手法も同様である(図12参照)。
図15は、本実施形態に係る投資スタイルであるハーフの注文を説明するための図である。ハーフでは、最高値から(最高値-予想幅×50%)までの分割範囲をレンジ売、(最高値-予想幅×50%)から最安値までの分割範囲をレンジ買と称する。
レンジ売およびレンジ買での利確幅は等しい。
パラメータ生成部113は、レンジ買において1000通貨の買い注文を、利確幅に等しい注文幅で等間隔に設定する。このためレンジ買の注文本数は、(上限値-下限値)/利確幅+1となる。
ハーフは、予想範囲の上半分で売り、下半分で買いの取引を行う投資スタイルである。予想範囲で売り買いの何れか一方の注文を設定するよりも必要証拠金や評価損失を抑えた運用が期待できる。
図16は、本実施形態に係る最頻値が予想範囲の中心価格より上の場合におけるコアレンジャー_ブルの分割範囲を説明するための図である。最初に最頻値が予想範囲の中心価格(最高値と最安値との平均値)より上の場合を説明する。この場合のコアレンジャー_ブルでは、最高値から(最高値-予想幅×60%)までの分割範囲をコアレンジ、(最高値-予想幅×60%)から最安値までの分割範囲をサブレンジ買と称する。
サブレンジ買の利確幅は、コアレンジの4倍である。
パラメータ生成部113は、サブレンジ買において1000通貨の買い注文を、利確幅(コアレンジの4倍)に等しい注文幅で等間隔に設定する。このためサブレンジ買の注文本数は((上限値-下限値)/利確幅+1)となる。
コアレンジャー_ブルは、上昇相場を想定した投資スタイルであり、コアレンジで細かい売買、サブレンジ買で大きな利幅の取引を行う。
利確幅、数量、注文幅、注文本数などは、図16と同様である。
図18は、本実施形態に係る最頻値が予想範囲の中心価格より上の場合におけるコアレンジャー_ベアの分割範囲を説明するための図である。最初に最頻値が予想範囲の中心価格より上の場合を説明する。この場合のコアレンジャー_ベアでは、最高値から(最高値-予想幅×60%)までの分割範囲をコアレンジ、(最高値-予想幅×60%)から最安値までの分割範囲をサブレンジ売と称する。
サブレンジ売の利確幅は、コアレンジの4倍である。
パラメータ生成部113は、サブレンジ売において1000通貨の売り注文を、利確幅(コアレンジの4倍)に等しい注文幅で等間隔に設定する。このためサブレンジ売の注文本数は((上限値-下限値)/利確幅+1)となる。
コアレンジャー_ベアは、下落相場を想定した投資スタイルであり、コアレンジで細かい売買、サブレンジ売で大きな利幅の取引を行う。
利確幅、数量、注文幅、注文本数などは、図18と同様である。
図20は、本実施形態に係る投資スタイルであるスワッパーの分割範囲を説明するための図である。なおスワッパーは、高金利通貨向けの投資スタイルである。スワッパーでは、最高値から(最高値-予想幅×1/3)までの分割範囲をレンジ少買、(最高値-予想幅×1/3)から(最高値-予想幅×2/3)までの分割範囲をレンジ中買、(最高値-予想幅×2/3)から最安値までの分割範囲をレンジ多買と称する。全ての分割範囲で利確幅は等しい。
パラメータ生成部113は、決済後の次の新規注文の逆張り方向の価格であるカウンタ値を利確幅×1.5と設定する。仮に注文価格が10円、利確幅が0.2円、カウンタ値が0.3円であるとする。すると価格が10.2円で決済した後に、決済価格である10.2円-0.3円=9.9円の注文価格で利確幅が0.2円の新規買い注文を設定する。
スワッパーは、高金利通貨向けの投資スタイルであり、短期の反発を狙いながら徐々に買い下がる取引を行う。
ここまでFXの投資スタイルを説明した。以下ではETFの投資スタイルを説明する。図21は、本実施形態に係る投資スタイルであるプロテクターの注文を説明するための図である。プロテクターには分割範囲がなく1つのレンジ買に利確幅が異なる3種類の買い注文を設定する。
パラメータ生成部113は、最高値から最安値に向かって後記する注文幅で、買い注文(1)、買い注文(2)、買い注文(3)、買い注文(1)、・・・と繰り返しながら買い注文を設定する。数量は、TOPIX連動ETFならば10口、これ以外は1口である。
ステップS32においてパラメータ生成部113は、注文幅を最高値×(0.005+STEP)とする。
ステップS33においてパラメータ生成部113は、注文本数を(予想幅/注文幅+1)として算出する。なお注文本数の小数点以下は切り上げる。
ステップS35においてパラメータ生成部113は、変数STEPに0.005を加えて、ステップS32に戻る。
ステップS36においてパラメータ生成部113は、最高値から始めて注文幅間隔で(予想幅/注文幅+1)本の注文価格を算出する。
つまりパラメータ生成部113は、予想範囲に、価格および利確幅が異なり、数量が同じ複数の買い注文を設定する。
プロテクターの特徴は、利確幅が異なる複数の注文を設定することにある。利益(利確幅×数量)が異なる複数の注文を設定するようにしてもよい。
図23は、本実施形態に係る投資スタイルであるゾーンプロテクターの注文を説明するための図である。ゾーンプロテクターでは、スワッパー(図20参照)と同様に予想範囲が、レンジ少買、レンジ中買、レンジ多買の3等分の分割範囲に分割される。それぞれのレンジでは、プロテクター(図21参照)と同様に、3種類の買い注文が設定される。換言すれば、それぞれのレンジの上限値から下限値の範囲に、買い注文(1)、買い注文(2)、買い注文(3)、買い注文(1)、・・・と繰り返しながら買い注文が設定される。
プロテクターと比較して、ゾーンプロテクターでは価格が低いほど数量が増えるように注文が設定されており、下落相場においては大きな利益が期待できる。
ゾーンプロテクターの特徴は、予想範囲を複数の分割範囲に分け、上の分割範囲から下に分割範囲に数量が大きくなるように複数の買い注文を設定することにある。利益(利確幅×数量)が大きくなるように複数の買い注文を設定するようにしてもよい。
図24は、本実施形態に係る投資スタイルであるヘッジャーの注文を説明するための図である。ヘッジャーでは予想範囲がレンジ買の分割範囲となる。また予想範囲の下側にある(最安値×0.9)から(最安値×0.9-予想幅×30%)までがレンジ売の分割範囲となる。
レンジ買の注文幅の算出手法はプロテクターと同様(図22参照)であって、注文幅を変えながら、注文本数が100本以下でなるべく注文本数が大きくなる注文幅を算出する手法を説明する。
ヘッジャーは、予想範囲内で利益を狙うが、予想範囲を超える下落局面では数量の多い売りで買いの評価損失をヘッジする投資スタイルである。
ETFのコアレンジャーの分割範囲は、FXのコアレンジャーと同様である(図11参照)。サブレンジ売およびサブレンジ買での利確幅は、コアレンジでの利確幅の4倍である。3つの分割範囲において注文幅(注文価格の間隔)は利確幅に等しい。
パラメータ生成部113は、コアレンジにおいて2口の売り注文および買い注文を、利確幅に等しい注文幅で等間隔に設定する。このためコアレンジの注文本数は、2×((上限値-下限値)/利確幅+1)となる。
パラメータ生成部113は、サブレンジ買において1口の買い注文を、利確幅(コアレンジの利確幅の4倍)に等しい注文幅で等間隔に設定する。このためサブレンジ買の注文本数は、(上限値-下限値)/利確幅+1となる。
なお数量は米国銘柄なら1口または2口であるが、TOPIX連動ETFでは10口または20口である。
以上に投資スタイルを説明した。続いて価格推移予想(チャート)に適した投資スタイルを1つ以上選択する投資スタイル推薦処理を説明する。FXの投資スタイルの選択(推薦)方針は以下のとおりである。
ステップS62において投資スタイル推薦部115は、終端値が中心価格より上であれば(ステップS62→YES)ステップS63に進み、上でなければ(ステップS62→NO)ステップS66に進む。
ステップS64において投資スタイル推薦部115は、コアレンジャー_ブル、コアレンジャー、ハーフ、スワッパーを推薦する。
ステップS65において投資スタイル推薦部115は、コアレンジャー、ハーフ、コアレンジャー_ブル、スワッパーを推薦する。
ステップS67において投資スタイル推薦部115は、コアレンジャー_ベア、コアレンジャー、ハーフ、スワッパーを推薦する。
ステップS68において投資スタイル推薦部115は、コアレンジャー、ハーフ、コアレンジャー_ベア、スワッパーを推薦する。
ステップS71において投資スタイル推薦部115は、コアレンジャー_ブル、コアレンジャー、ハーフを推薦する。
ステップS72において投資スタイル推薦部115は、コアレンジャー、ハーフ、コアレンジャー_ブルを推薦する。
ステップS74において投資スタイル推薦部115は、コアレンジャー_ベア、コアレンジャー、ハーフを推薦する。
ステップS75において投資スタイル推薦部115は、コアレンジャー、ハーフ、コアレンジャー_ベアを推薦する。
続いてETFの投資スタイルの選択(推薦)方針は以下のとおりである。
銘柄の特性から中長期の運用に向ける投資スタイルを推薦する。
新規売り注文ができない銘柄(金融商品)ならば、買い注文のみが設定されるプロテクターとゾーンプロテクターを推薦する。新規売り注文ができる銘柄ならば、プロテクターとゾーンプロテクターに加えて、売り注文を仕掛けて買い建玉の評価損失をヘッジする設定となるヘッジャーを推薦する。さらに商品の銘柄ならば、レンジ相場が続く傾向があり、レンジ相場向けのコアレンジャーを推薦する。
ステップS81において投資スタイル推薦部115は、利用者が選択した銘柄が新規売り注文できない銘柄ならば(ステップS81→YES)ステップS82に進み、新規売り注文ができる銘柄ならば(ステップS81→NO)ステップS83に進む。
ステップS82において投資スタイル推薦部115は、プロテクター、ゾーンプロテクターを推薦する。
ステップS84において投資スタイル推薦部115は、コアレンジャー、プロテクター、ゾーンプロテクター、ヘッジャーを推薦する。
ステップS85において投資スタイル推薦部115は、プロテクター、ゾーンプロテクター、ヘッジャーを推薦する。
注文装置100は、投資家である利用者が予想した向こう1年間の価格推移のチャートから最高値、最安値、最頻値、終端値および近似1日変動幅を取得する。次に注文装置100は、チャートや金融商品(銘柄)の特性を基に推薦する投資スタイルを1つ以上決定し、利用者に1つの投資スタイルの選択を促す。特性とは、例えば新規売り注文の可否や高金利通貨の当否である。
上記した実施形態の注文装置100は、利用者が直接操作するスマートフォンやパソコンなどのコンピュータであるが、これに限定されるものではない。注文装置100がサーバであって、利用者はユーザインターフェイス機能を備える端末を介してサーバにアクセスする形態であってもよい。ユーザインターフェイスは、例えばWebブラウザである。このような形態では、利用者が入力した価格推移を示すチャートを基に、サーバが備えるチャート解析部112やパラメータ生成部113、投資スタイル推薦部115が、投資スタイルを推薦し、選択した投資スタイルに応じて注文パラメータを算出する。他にも端末がチャート解析部112を備え、サーバがパラメータ生成部113や注文登録部114、投資スタイル推薦部115を備える形態であってもよく、端末とサーバとで適宜機能が分散する形態であってもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。上記実施形態では、金融商品としてFXとETFを対象にしているが、株式や債券を含め他の金融商品であってもよい。また金融商品に限らず、コモディティを対象としてもよい。
111 ユーザ操作処理部
112 チャート解析部
113 パラメータ生成部
114 注文登録部
115 投資スタイル推薦部
121 チャートデータ
122 注文パラメータ
128 プログラム
310 ウェルカム画面
320 銘柄選択画面
330 チャート描画画面
340 自動売買ロジック選択画面
350 注文設定変更画面
360 注文設定確認画面
Claims (18)
- コンピュータを、
未来の所定期間における金融商品の価格推移を示すグラフ上に利用者がユーザインターフェイス機器を用いて入力したチャートを受け付けるユーザ操作処理部と、
前記チャートの最高値、最安値、最頻値、前記最高値と前記最安値の平均値である中心価格、および、前記未来の所定期間における最終日の終値である終端値のうち何れかを取得してパラメータとするチャート解析部と、
前記パラメータを基に、前記金融商品を取引する注文の設定パターンを示す投資スタイルのなかから1つ以上の投資スタイルを、前記コンピュータの利用者に推薦する投資スタイル推薦部と、して機能させ、
前記注文の設定パターンは、前記最安値から前記最高値までの価格範囲である予想範囲が1つ以上に分割された分割範囲それぞれにおける前記注文の売り買いの種別を含む
プログラム。 - コンピュータを、
未来の所定期間における金融商品の価格推移を示すグラフ上に利用者がユーザインターフェイス機器を用いて入力したチャートを受け付けるユーザ操作処理部と、
前記チャートの最高値、最安値、最頻値、前記最高値と前記最安値の平均値である中心価格、および、前記未来の所定期間における最終日の終値である終端値のうち何れかを取得してパラメータとするチャート解析部と、
前記パラメータを基に、前記金融商品を取引する注文の設定パターンを示す投資スタイルのなかから1つ以上の投資スタイルを、前記コンピュータの利用者に推薦する投資スタイル推薦部と、して機能させ、
前記投資スタイル推薦部は、
前記終端値と前記中心価格との大小関係に応じて前記投資スタイルを推薦する
プログラム。 - コンピュータを、
未来の所定期間における金融商品の価格推移を示すグラフ上に利用者がユーザインターフェイス機器を用いて入力したチャートを受け付けるユーザ操作処理部と、
前記チャートの最高値、最安値、最頻値、前記最高値と前記最安値の平均値である中心価格、および、前記未来の所定期間における最終日の終値である終端値のうち何れかを取得してパラメータとするチャート解析部と、
前記パラメータを基に、前記金融商品を取引する注文の設定パターンを示す投資スタイルのなかから1つ以上の投資スタイルを、前記コンピュータの利用者に推薦する投資スタイル推薦部と、して機能させ、
前記投資スタイル推薦部は、
前記最頻値と前記最高値との差に応じて前記投資スタイルを推薦する
プログラム。 - コンピュータを、
未来の所定期間における金融商品の価格推移を示すグラフ上に利用者がユーザインターフェイス機器を用いて入力したチャートを受け付けるユーザ操作処理部と、
前記チャートの最高値、最安値、最頻値、前記最高値と前記最安値の平均値である中心価格、および、前記未来の所定期間における最終日の終値である終端値のうち何れかを取得してパラメータとするチャート解析部と、
前記パラメータを基に、前記金融商品を取引する注文の設定パターンを示す投資スタイルのなかから1つ以上の投資スタイルを、前記コンピュータの利用者に推薦する投資スタイル推薦部と、して機能させ、
前記投資スタイル推薦部は、
前記最頻値と前記最安値との差に応じて前記投資スタイルを推薦する
プログラム。 - コンピュータを、
未来の所定期間における金融商品の価格推移を示すグラフ上に利用者がユーザインターフェイス機器を用いて入力したチャートを受け付けるユーザ操作処理部と、
前記チャートの最高値、最安値、最頻値、前記最高値と前記最安値の平均値である中心価格、および、前記未来の所定期間における最終日の終値である終端値のうち何れかを取得してパラメータとするチャート解析部と、
前記パラメータを基に、前記金融商品を取引する注文の設定パターンを示す投資スタイルのなかから1つ以上の投資スタイルを、前記コンピュータの利用者に推薦する投資スタイル推薦部と、して機能させ、
前記投資スタイル推薦部は、
前記金融商品の銘柄または銘柄の特性に応じて投資スタイルを推薦し、
前記銘柄または前記銘柄の特性は、
高金利通貨のFXの当否と、新規売り注文の可否との何れかである
プログラム。 - 前記投資スタイル推薦部は、
前記終端値が前記中心価格より上である場合に前記投資スタイルの1つであるコアレンジャー_ブルを推薦し、
前記終端値が前記中心価格より下である場合に前記投資スタイルの1つであるコアレンジャー_ベアを推薦し、
前記コアレンジャー_ブルは、
前記予想範囲が、幅が異なる2つの分割範囲に分割され、
前記2つの分割範囲のうち幅が広く前記最頻値が含まれる分割範囲には売り注文と買い注文とが設定され、他の分割範囲には買い注文が設定される投資スタイルであり、
前記コアレンジャー_ベアは、
前記予想範囲が、幅が異なる2つの分割範囲に分割され、
前記2つの分割範囲のうち幅が広く前記最頻値が含まれる分割範囲には売り注文と買い注文とが設定され、他の分割範囲には売り注文が設定される投資スタイルである
請求項1に記載のプログラム。 - 前記投資スタイル推薦部は、
前記投資スタイルの1つであるコアレンジャーをさらに推薦し、
前記コアレンジャーは、
前記予想範囲が、3つの分割範囲に分割され、
高値側の前記分割範囲には売り注文が設定され、安値側の前記分割範囲には買い注文が設定され、他の前記分割範囲には売り注文と買い注文とが設定される投資スタイルである
請求項6に記載のプログラム。 - 前記投資スタイル推薦部は、
前記投資スタイルの1つであるハーフをさらに推薦し、
前記ハーフは、
前記予想範囲が、2つの分割範囲に分割され、
高値側の前記分割範囲には売り注文が設定され、安値側の前記分割範囲には買い注文が設定される投資スタイルである
請求項6に記載のプログラム。 - 前記投資スタイル推薦部は、
前記金融商品が高金利通貨である場合には、前記投資スタイルの1つであるスワッパーを推薦し、
前記スワッパーは、
前記予想範囲が、複数の分割範囲に分割され、
前記分割範囲それぞれに、価格が異なり、利確幅および数量が同じ複数の買い注文を設定され、
前記分割範囲の買い注文の価格がより高いほど、当該分割範囲の買い注文の数量がより少ない投資スタイルである
請求項1に記載のプログラム。 - 前記投資スタイル推薦部は、
前記投資スタイルの1つであるプロテクターを推薦し、
前記プロテクターは、
前記予想範囲に、価格および利確幅が異なり、数量が同じ複数の買い注文が設定される投資スタイルである
請求項1に記載のプログラム。 - 前記投資スタイル推薦部は、
前記投資スタイルの1つであるゾーンプロテクターを推薦し、
前記ゾーンプロテクターは、
前記予想範囲が、複数の分割範囲に分割され、
前記分割範囲に、価格および利確幅が異なり、数量が同じ複数の買い注文が設定され、
前記分割範囲の買い注文の価格がより高いほど、当該分割範囲の買い注文の数量がより少ない投資スタイルである
請求項1に記載のプログラム。 - 前記投資スタイル推薦部は、
前記金融商品が売り注文が可能な銘柄である場合には、前記投資スタイルの1つであるヘッジャーを推薦し、
前記ヘッジャーは、
前記予想範囲に、価格および利確幅が異なり、数量が同じ複数の買い注文が設定され、
前記最安値より価格が安い範囲に、前記買い注文の利確幅よりも大きな利確幅で、前記
買い注文の数量より大きい数量の売り注文が設定される投資スタイルである
請求項1に記載のプログラム。 - 前記投資スタイル推薦部は、
前記金融商品が商品の銘柄である場合には、前記投資スタイルの1つであるコアレンジャーをさらに推薦し、
前記コアレンジャーは、
前記予想範囲が、3つの分割範囲に分割され、
高値側の前記分割範囲には売り注文が設定され、安値側の前記分割範囲には買い注文が設定され、他の前記分割範囲には売り注文と買い注文とが設定される投資スタイルである
請求項12に記載のプログラム。 - コンピュータが、
未来の所定期間における金融商品の価格推移を示すグラフ上に利用者がユーザインターフェイス機器を用いて入力したチャートを受け付けるステップと、
前記チャートの最高値、最安値、最頻値、前記最高値と前記最安値の平均値である中心価格、および、前記未来の所定期間における最終日の終値である終端値のうち何れかを取得してパラメータとするステップと、
前記パラメータを基に、前記金融商品を取引する注文の設定パターンを示す投資スタイルのなかから1つ以上の投資スタイルを、前記コンピュータの利用者に推薦するステップと、を実行し、
前記注文の設定パターンは、前記最安値から前記最高値までの価格範囲である予想範囲が1つ以上に分割された分割範囲それぞれにおける前記注文の売り買いの種別を含む
情報処理方法。 - コンピュータが、
未来の所定期間における金融商品の価格推移を示すグラフ上に利用者がユーザインターフェイス機器を用いて入力したチャートを受け付けるステップと、
前記チャートの最高値、最安値、最頻値、前記最高値と前記最安値の平均値である中心価格、および、前記未来の所定期間における最終日の終値である終端値のうち何れかを取得してパラメータとするステップと、
前記パラメータを基に、前記金融商品を取引する注文の設定パターンを示す投資スタイルのなかから、前記終端値と前記中心価格との大小関係に応じて1つ以上の投資スタイルを、前記コンピュータの利用者に推薦するステップと、を実行し、
情報処理方法。 - コンピュータが、
未来の所定期間における金融商品の価格推移を示すグラフ上に利用者がユーザインターフェイス機器を用いて入力したチャートを受け付けるステップと、
前記チャートの最高値、最安値、最頻値、前記最高値と前記最安値の平均値である中心価格、および、前記未来の所定期間における最終日の終値である終端値のうち何れかを取得してパラメータとするステップと、
前記パラメータを基に、前記金融商品を取引する注文の設定パターンを示す投資スタイルのなかから、前記最頻値と前記最高値との差に応じて1つ以上の投資スタイルを、前記コンピュータの利用者に推薦するステップと、を実行し、
情報処理方法。 - コンピュータが、
未来の所定期間における金融商品の価格推移を示すグラフ上に利用者がユーザインターフェイス機器を用いて入力したチャートを受け付けるステップと、
前記チャートの最高値、最安値、最頻値、前記最高値と前記最安値の平均値である中心価格、および、前記未来の所定期間における最終日の終値である終端値のうち何れかを取得してパラメータとするステップと、
前記パラメータを基に、前記金融商品を取引する注文の設定パターンを示す投資スタイルのなかから、前記最頻値と前記最安値との差に応じて1つ以上の投資スタイルを、前記コンピュータの利用者に推薦するステップと、を実行し、
情報処理方法。 - コンピュータが、
未来の所定期間における金融商品の価格推移を示すグラフ上に利用者がユーザインターフェイス機器を用いて入力したチャートを受け付けるステップと、
前記チャートの最高値、最安値、最頻値、前記最高値と前記最安値の平均値である中心価格、および、前記未来の所定期間における最終日の終値である終端値のうち何れかを取得してパラメータとするステップと、
前記パラメータを基に、前記金融商品を取引する注文の設定パターンを示す投資スタイルのなかから、前記金融商品の銘柄または銘柄の特性に応じて1つ以上の投資スタイルを、前記コンピュータの利用者に推薦するステップと、を実行し、
前記銘柄または前記銘柄の特性は、
高金利通貨のFXの当否と、新規売り注文の可否との何れかである
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JP2023027233A JP7381148B1 (ja) | 2023-02-24 | 2023-02-24 | プログラムおよび情報処理方法 |
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2023
- 2023-02-24 JP JP2023027233A patent/JP7381148B1/ja active Active
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"インヴァスト証券から登場した裁量と自動売買の長所を融合した新発想の発注機能 初心者でも安心、高度な戦", 月刊「FX攻略.COM」 第7巻 第7号 FX-KORYAKU.COM, vol. 第7巻, JPN6023024222, 21 May 2014 (2014-05-21), pages 8 - 15, ISSN: 0005083296 * |
インヴァスト証券から登場した裁量と自動売買の長所を融合した新発想の発注機能 初心者でも安心、高度な戦略も可能 「トライオート」徹底活用!,月刊「FX攻略.com」 第7巻 第7号 fx-koryaku.com,株式会社シンセイ,2014年05月21日,第7巻,8ページ~15ページ |
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