JP7376141B2 - 雨水貯留槽構造 - Google Patents

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Description

この発明は、突然の豪雨などの雨水をいったん地下の雨水貯留槽に貯留しておく雨水貯留槽の構築に使用するブロック及びこれらのブロックを使用して構成した雨水貯留槽構造に関するものである。
従来、突然の豪雨などに見舞われた時に最近の都市では道路から地下の排水路を介して近辺の河川に排水する機能が十分に果たせなくて地上の道路、店舗等や建築物の地下通路や、地下街等にあふれた雨水がなだれ落ちて水害による都市壊滅を生起する恐れが生じる。特に最近の予想できないような帯状降水帯の影響は都市破壊の一員となる危険を孕んでいる。
かかる地上で排水できない雨水はいったん地下に埋設した雨水貯留槽に貯留して適当な時期に処理することにより大量豪雨の危機を回避する方策が各地で行われている。そのためには雨水貯留槽を事前に地下内に構築しておく必要がある。そのために地下貯留槽の構築に使用するブロックを地下で現場打ちするか予めプレコン(プレキャストコンクリート)として構築されたコンクリートブロックを地下まで搬送して地下で組立構築する作業などが行われている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2018-009328号公報
しかし、通常の雨水貯留槽の構築は、煩雑さを解消するために予めプレコン型のブロックを組み立てる方針が採用されることが多い。
かかる工法においては妻壁や隅部や天板部の該当するブロックをそれぞれ予め地上で成型して地中に搬入する作業が必要であり、煩雑な作業と共にそれぞれのブロックを作るための型枠を準備してそれぞれ型抜きをして製造する手間がかかる。
従って、かかる煩雑なブロック制作の手間と雨水貯留槽構築の手間は雨水貯留槽の製造コストに跳ね返り、特に大型の雨水貯留槽の構築となればなるほどに高価な設備投資となる恐れがあった。
この発明では、雨水貯留槽の各種構築ブロックを可及的に型枠を共有して各種形状のブロックを簡便にかつコストを低減し、かつ地中での雨水貯留槽の組立作業に際しても簡便な作業で行えるように構成して上記の課題を解消せんとした。
この発明は、長方形状のスラブ支持天板と長方形半部を切欠した半側面板と前記スラブ支持天板と略同型の長方形状の基礎底板とより構成した雨水貯留槽の天板スラブブロックを支持する中間ブロックと、長方形状のスラブ支持天板と長方形半部を切欠した半側面板と前記スラブ支持天板と略同型の長方形状の基礎底板と後面を閉塞した後面板とよりなる雨水貯留槽の天板スラブブロックを支持する妻壁ブロックと、前面のみ解放空間とした略方形状の箱型とした雨水貯留槽の天板スラブブロックを支持するコーナーブロックと、を備え、方形箱型の雨水貯留槽の周壁を前記妻壁ブロックにより形成し、また、コーナー部を前記コーナーブロックにより形成し、また、中間部を前記中間ブロックにより構成し、また、底部を現場打ちの基礎コンクリートスラブにより形成し、また、天井部を天板スラブブロックにより構成したことを特徴とする雨水貯留槽構造を提供せんとする。
また、前記中間ブロックの後面空間部を補完する方形状の裏板補完ブロックと、前記中間ブロックの側面切欠き部を補完する上辺部傾斜状の略長方形状の側板補完ブロックとよりなり、裏板補完ブロックと側板補完ブロックとを中間ブロックに組合せて妻壁ブロックとコーナーブロックに構成することを特徴とする。
発明によれば、雨水貯留槽の天板スラブブロックを支持する中間ブロックを長方形状のスラブ支持天板と長方形半部を切欠した半側面板とスラブ支持天板と略同型の長方形状の基礎底板とより構成したことにより、多数の中間ブロックを前後左右方向に羅列した場合においても天井スラブを支持する部分はスラブ天井支持板で強固に支持でき、かつ支持脚体は長方形半部を切欠した半側面板であるために雨水流通に支障となるブロック抵抗が可及的に少なくなり流入雨水の偏在を解消して槽内の均等な雨水貯留が可能となる効果がある。
また、本発明によれば、中間ブロックの開放された後面を後面閉塞板により閉塞して妻壁ブロックを構成したことにより、左右方向へ隙間なく一直線に並列すれば後面閉塞版により雨水貯留槽の周側面を形成することができる効果があり、しかも、周側面の妻壁ブロック同士の固定は最後に組み立てる天板スラブブロックとの連設固定により互いに強固に行うことができるので地中において作業性が容易でかつ頑丈な構造の雨水貯留槽を構築できる効果がある。
しかも、雨水貯留槽の内周面は半側面板の突出しかないので雨水の流通を可及的に干渉せず、雨水貯留槽としての機能に支障とならない構造を提供することができる効果がある。
また、本発明によれば、コーナーブロックを前面のみ解放空間とした略方形状の箱型としたことより、雨水貯留槽の角部に少なくとも一個のみ配置すれば確実に雨水貯留槽の角部を強固に形成可能であり、かつ、雨水漏洩なく妻壁ブロックと共に雨水貯留槽の周壁を強固に構成することができる効果がある。
また、本発明によれば、方形箱型の雨水貯留槽の周壁を妻壁ブロックにより形成し、また、コーナー部をコーナーブロックにより形成し、また、中間部を中間ブロックにより構成し、また、底部を現場打ちの基礎コンクリートスラブにより形成し、また、天井部を天板スラブブロックにより構成したことにより、頑丈で現場での組立が容易でその作業性もよく多量の雨水を地中に漏水することなく確実に貯留することができる効果がある。
また、裏板補完ブロックと側板補完ブロックとを中間ブロックに組合せて妻壁ブロックとコーナーブロックに構成したために、基本的に中間ブロックをそれ専用の型枠で形成すれば他のブロックの型枠を別途作成する必要もなく、現場で中間ブロック型枠に裏板補完ブロックや側板補完ブロックを組み合わせることにより妻壁ブロックやコーナーブロックを形成することができ、他のブロック型枠を余分に製作する必要もなく現場で補完ブロックを適宜組み合わせれば作業で3種類の雨水貯留槽のためのブロックを構築することができ作業性を各段に向上することができる効果がある。
本実施形態に係る雨水貯留槽を構成する中間ブロックを示す斜視図である。 本実施形態に係る雨水貯留槽を構成する妻壁ブロックを示す斜視図である。 本実施形態に係る雨水貯留槽を構成するコーナーブロックを示す斜視図である。 本実施形態に係る雨水貯留槽の全体構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る雨水貯留槽の全体構成を示す平面図である。 本実施形態に係る雨水貯留槽の全体構成を示す断面図である。 図6の一部拡大断面図である。 本実施形態に係る雨水貯留槽を構成する各ブロックの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態における雨水貯留槽を構成する天板スラブブロックのボルト固定孔の構成を示す断面図である。 変形例に係る中間ブロックの構成を示した説明図である。 変形例に係る妻壁ブロックの構成を示した説明図である。
この発明の要旨は、雨水貯留槽の天板スラブブロックを支持する中間ブロックであり、長方形状のスラブ支持天板と長方形前半部を切欠した半側面板とスラブ支持天板と略同型の長方形状の基礎底板とより構成したこと特徴とする雨水貯留槽用のブロックに関する。
また、雨水貯留槽の天板スラブブロックを支持する妻壁ブロックであり、長方形状のスラブ支持天板と長方形前半部を切欠した半側面板とスラブ支持天板と略同型の長方形状の基礎底板と後面を閉塞した後面板とに関する。
また、雨水貯留槽の天板スラブブロックを支持するコーナーブロックであり、前面のみ解放空間とした略方形状の箱型としたことに関する。
中間ブロックと、妻壁ブロックと、コーナーブロックとのこれら3つのブロックは、本実施形態に係る雨水貯留槽構造の構築のための主な構成要素として機能するブロックセットであると言える。なお、このブロックセットにおいて各ブロックの数は特に限定されるものではなく、構築する雨水貯留槽構造の広さや形状に応じて適宜調整できる。また、雨水貯留槽構造を構築する上でこれら3つのブロック以外のブロックを用いた場合であっても、本願発明に含まれるのは勿論である。
また、ブロックの後面空間部を補完する方形状の裏板補完ブロックと、中間ブロックの側面切欠き部を補完する上辺部傾斜状の略長方形状の側板補完ブロックとよりなり、裏板補完ブロックと側板補完ブロックとを中間ブロックに組合せて妻壁ブロックとコーナーブロックに構成することを特徴とする雨水貯留槽用のブロックに関する。
また、方形箱型の雨水貯留槽の周壁を妻壁ブロックにより形成し、また、コーナー部をコーナーブロックにより形成し、また、中間部を中間ブロックにより構成し、また、底部を現場打ちの基礎コンクリートスラブにより形成し、これらのブロックなどの組み合わせにより雨水貯留槽構造を構成している。
以下、この発明の実施例を図面により詳細に説明する。
図1から図3は、本発明の構成する各ブロックのそれぞれの正面、側面等の説明図であり、図4~図7はかかるブロックを組み合わせて構成した地中埋設の雨水貯留槽の平面及び斜視説明図である。なお雨水貯留槽Aの構成に関し、図5に示すように説明の便宜上紙面上下方向を槽奥行方向、紙面左右方向を槽幅方向、また図5の紙面に対する法線方向を図4にて示す如く槽高さ方向ともいう。
地中に埋設する方形箱型の雨水貯留槽Aは、図4に示す雨水貯留槽Aの斜視図及び図5に示す雨水貯留槽Aの平面図の如く、槽奥行方向へ伸延する左右槽壁体180R,180L、及び槽幅方向へ伸延する前後槽壁体181F,181Rを妻壁ブロック10により形成し、左右槽壁体180R,180Lと前後槽壁体181F,181Rの接続部となるコーナー部182をコーナーブロック20により形成して雨水貯留槽Aの外壁となる周壁体44を構築すると共に、槽内中間部に槽奥行方向に所定間隔を隔てて多数の中間ブロック30を並列に載置し、各ブロック上面に天板スラブブロック40を架設状態に敷設して天井部50を構成し、雨水貯留槽Aの底部は現場打ちの基礎コンクリートスラブ60により形成している。なお、本実施例において雨水貯留槽Aは、槽幅方向を短手とし、槽奥行方向を長手とする平面視矩形状に構築しているが、これに限定されるものではなく、平面視L字状や凸字状など、施工現場の状況やニーズに応じて適宜変更可能であって、その場合もまた直線状の槽壁体とコーナー部82の形成によって周壁体を構成し、槽内に中間ブロック30を配設することで雨水貯留槽を構築することが可能である。
雨水貯留槽Aの天板スラブブロック40を支持する中間ブロック30は、次のように構成されている。
図1に示すように、平面視において長方形状のスラブ支持天板31と、側面視において破線で示す如き槽高さ方向に長手、中間ブロック30の前後方向を短手とする長方形の前側の略半部を切欠した半側面板32,32と、平面視においてスラブ支持天板31と略同型で対向配置された長方形状の基礎底板33とより構成している。
特に、長方形前側略半部を切欠した形状の半側面板32,32は、上部を前方に突出させて全体逆略L字状に形成して逆L字状の内角部には網掛けにて示すように斜めの補強部34,34を架設形成している。なお、図1中において符号37は、中間ブロック30の後面側に形成された後面空間部37である。
また、雨水貯留槽Aの天板スラブブロック40を支持する妻壁ブロック10は次のように構成されている。
図2に示すように、平面視において長方形状のスラブ支持天板11と、中間ブロック30の半側面板32と同様に長方形略前半部を切欠した半側面板12,12と、スラブ支持天板11と略同型で対向配置された長方形状の基礎底板13と、中間ブロック30の後面空間部37に相当する後面部分を閉塞する後面板14とよりなることを特徴とする。
なお、後述するように、妻壁ブロック10は中間ブロック30を基本にして後面に方形状の後面板14として裏板補完ブロック35を付加形成することにより妻壁ブロック10となるように構成されている。
また、雨水貯留槽Aの角部を形成し角部の天板スラブブロック40を支持するコーナーブロック20は次のように構成されている。
図3に示すように、前面のみ開放空間とした略方形状の箱型としており、箱型の天板はスラブ支持天板21として後述する天板スラブブロック40を支持する。
基本的には中間ブロック30を中心に後面に方形状の後面板24として裏板補完ブロック35を付加形成すると共に、中間ブロック30の側面の長方形前半部を切欠した部分には側板補完ブロック36,36を付加形成する。
ここで図3と図8を参照しつつ更に説明する。図8(a)は中間ブロック30の構成を示す斜視図であり、図8(b)は妻壁ブロック10の構成を示す斜視図であり、図8(c)はコーナーブロック20の構成を示す斜視図である。なお、図8(b)と図8(c)については、中間ブロック30との違いを明確にすべく、中間ブロック30に対して付加された構成部分を破線で示している。
図3や図8(a)と比較しつつ図8(c)を参照すると分かるように、コーナーブロック20は、上部を前方に突出させて全体逆略L字状に形成し、逆L字状の内角部に斜めの補強部34が架設形成された中間ブロック30の半側面板32に相当する部分に対し、図8(c)にて破線で示す如く残りの側面空間部38を塞ぐように側板補完ブロック36を付加形成することにより、箱型の前面のみ開放空間とした略方形状に形成される。
図6及び図7に示すように、雨水貯留槽Aの底辺部70は掘削した方形穴部の底面に砂利などの砕石基礎部71を形成しその上に鉄筋コンクリート72を敷設しておりその上面にモルタル層73を介して中間ブロック30、妻壁ブロック10、コーナーブロック20などを載置立設している。
モルタル層73は各ブロック30,10,20の高さ調整、すなわち、多数の天板スラブブロック40の均平敷設を可能とするための各ブロック30,10,20の上面の位置合わせ調整のために使用される。
また、図8(a)に示した中間ブロック30の後面空間部37に相当する部分を図8(c)に示す如く補完する方形状の裏板補完ブロック35や、図8(a)に示した中間ブロック30の側面切欠き部である側面空間部38を補完する上辺部傾斜状の略長方形状の側板補完ブロック36,36が形成されるよう、中間ブロック30の形成型枠の後面空間部37や側面空間部38に相当する部位をコンクリート充填可能な空間に変更したり、これら補完ブロックを別途製造することよりなり、裏板補完ブロック35や側板補完ブロック36,36を中間ブロック30に一体的に形成したり、別途製造した各補完ブロックを組合せることにより新たに妻壁ブロック10とコーナーブロック20が構成される。すなわち、中間ブロック30以外に改めて妻壁ブロック10とコーナーブロック20を製造する必要もなく、かつ、これらの型枠も製造する必要がない。
また、図4に示すように、中間ブロック30、妻壁ブロック10、コーナーブロック20により雨水貯留槽Aの周壁体44や中間ブロック30の集合(破線囲って示す)よりなる中間部分の支持体45を形成すると、最後はこれらの各ブロックの上面に天板スラブブロック40を敷設固定する。
そのために、図4に示すように、天板スラブブロック40は長方形に形成し各ブロック30,10,20に跨って跨持状態に載置し固定ボルト41により各ブロック30,10,20と一帯に連設固定されるように構成している。
すなわち、図4に示すように、天板スラブブロック40の四隅には上方開口部に向かって拡開状のボルト挿入孔42を穿設すると共に、中間、妻壁、コーナーの各ブロック30,10,20のスラブ支持天板31,11,21には天板スラブブロック40の敷設時のボルト挿入孔42に対応する位置にボルト固定孔43を穿設している。
図9に示すように、中間、妻壁、コーナーの各ブロック30,10,20のスラブ支持天板31,11,21に天板スラブブロック40を載置して天板スラブブロック40の四隅の拡開状のボルト挿入孔42からボルト固定孔43までに無収縮性のモルタルやグラウト等の固定薬液46を注入充填し、その後ここから固定ボルト41を挿入、すなわち、固定ボルト41の下部が各ブロック30,10,20のスラブ支持天板31,11,21のボルト固定孔43にまで達するように挿入する。
かかる状態で無収縮性モルタルなどの固定薬液46の硬化に伴い天板スラブブロック40と中間ブロック30等の各ブロック30,10,20とは、ボルト挿入孔42及びボルト固定孔43内に挿入した固定ボルト41を介して確実に連設固定され地中に所定大きさの雨水貯留槽Aが構成されることになる。
なお、図示していないが、実際にはかかる雨水貯留槽Aの周壁体44や天井部50の所定位置には雨水が浸入し、また雨水が排出されるための雨水出入パイプが連通連設されておりパイプの最終端は街中の排水路や他の雨水貯留場所に連通連設されている。
次に、中間ブロックや妻壁ブロックの変形例について説明する。図10は第1から第3の変形例に係る中間ブロックの構成を示した説明図である。
図10(a)に示すように第1の変形例に係る中間ブロック80は、先述のコーナーブロック20と略同様の構成を有しているが、裏板補完ブロック35の如き後面板24を備えておらず後面空間部87としている点で異なっている。
すなわち中間ブロック80は、平面視において長方形状のスラブ支持天板81と、側面視において槽高さ方向に長手、中間ブロック80の前後方向を短手とする長方形状の側面板82,82と、平面視においてスラブ支持天板81と略同型で対向配置されたの長方形状の基礎底板83とより構成し、コーナーブロック20の後面板24に相当する後面部は開口させて後面空間部87としている。
そして、このような第1変形例に係る中間ブロック80においても、前述の中間ブロック30の型枠を基本としつつ、後面空間部37に相当する部位はそのまま開口させる一方、中間ブロック30の側面の長方形前半部を切欠部位である側面空間部38に相当する部位に略前半部分の側板補完ブロック36,36を付加形成するのみで、型枠を共通にしながら容易に中間ブロック80を成型することができる。
図10(b)は、第2の変形例に係る中間ブロック90の構成を示している。中間ブロック90は、先述の中間ブロック30と比較して、側面板の形状が相違している。
すなわち中間ブロック90は、平面視において長方形状のスラブ支持天板91と、側面視において長破線で示す長方形、換言すれば中間ブロック80の側面板82の如き槽高さ方向に長手、中間ブロック80の前後方向を短手とする長方形の前側の略1/4部と後側の略1/4部が切欠された前後切欠側面板92,92と、平面視においてスラブ支持天板91と略同型で対向配置されたの長方形状の基礎底板93とより構成している。
特に、長方形の前側の略1/4部と後側の略1/4部を切欠(以下、四半前側空間部98f及び四半後側空間部98rともいう。)してなる前後切欠側面板92,92は、上部を前方及び後方に突出させて全体を略T字状に形成し、このT字状の内角部には短破線にて示す部分のように斜めの補強部94,94を架設形成している。また、後面側は後面空間部97として開口させている。
そして、このような第2変形例に係る中間ブロック90においても、前述の中間ブロック30の型枠を基本とし、型枠を共通にしながら容易に成型することができる。
具体的には、中間ブロック30の後面空間部37に相当する部位は後面空間部97として同様なので、そのまま開口させる。また側面板については、中間ブロック30の長方形前半部切欠に替えて左右両側面板の前側の略1/4部と後側の略1/4部を切欠させることで、容易に中間ブロック90を成型することができる。
図10(c)は、第3の変形例に係る中間ブロック100の構成を示している。中間ブロック100は、先述の中間ブロック30と比較して、側面板の形状が相違している。
すなわち中間ブロック100は、平面視において長方形状のスラブ支持天板101と、側面視において長破線で示す長方形の前後方向略中央部にて、尖鋭端を上方へ指向させた縦長ホームベース形状の孔部102aを備えた有孔側面板102,102と、平面視においてスラブ支持天板101と略同型で対向配置されたの長方形状の基礎底板103とより構成している。また、後面側は後面空間部107として開口させている。
特に、有孔側面板102,102の構造について付言すれば、先述の第2の変形例にて説明した中間ブロック90を前後半部で分割する仮想分割線Gにより分割し、分割された前半部90Fの前側と後半部90Rの後側とを対向させて結合した形状と略同形状(例えば、型抜きのためのテーパー等は除く。)の構造としている。
そして、このような第3変形例に係る中間ブロック100においても、前述の中間ブロック30の型枠を基本としつつ、型枠を共通にしながら容易に成型することができる。すなわち、中間ブロック30の後面空間部37に相当する部位は後面空間部107として同様なので、そのまま開口させる。また側面板については、中間ブロック30の長方形前半部切欠に替えて略中央部を家形五角形状に切欠させることで、容易に中間ブロック100を成型することができる。
図11は、第4の変形例に係る妻壁ブロック110の構成を示している。妻壁ブロック110は、先述の妻壁ブロック10と比較して側面板の形状が相違しており、また、先述の中間ブロック30と比較して側面板の形状と後面空間部37が閉塞されている点で相違している。
また、これまで説明した各ブロックの中では、第3変形例に係る中間ブロック100と構成的に近く、中間ブロック100の後面空間部107を後面板にて閉塞した点で相違している。
具体的には、妻壁ブロック110は、平面視において長方形状のスラブ支持天板111と、側面視において長破線で示す長方形の前後方向略中央部にて、尖鋭端を上方へ指向させた縦長ホームベース形状の孔部112aを備えた有孔側面板112,112と、平面視においてスラブ支持天板111と略同型で対向配置されたの長方形状の基礎底板113とより構成している。また、後面側は後面板114を配設して中間ブロック100における後面空間部107に相当する位置を閉塞させている。
そして、このような第4変形例に係る妻壁ブロック110においても、前述の中間ブロック30の型枠を基本としつつ、型枠を共通にしながら容易に成型することができる。すなわち、中間ブロック30の後面空間部37に相当する部位は裏板補完ブロック35を形成して閉塞させる。また側面板については、中間ブロック30の長方形前半部切欠に替えて略中央部を家形五角形状に切欠させることで、容易に中間ブロック100を成型することができる。
上述してきたように、本実施形態に係る雨水貯留槽用のブロックによれば、中間ブロックの構造クレーム雨水貯留槽の天板スラブブロックを支持する中間ブロックであり、長方形状のスラブ支持天板と長方形半部を切欠した半側面板とスラブ支持天板と略同型の長方形状の基礎底板とより構成したため、多数の中間ブロックを前後左右方向に羅列した場合においても天井スラブを支持する部分はスラブ天井支持板で強固に支持でき、かつ支持脚体は長方形半部を切欠した半側面板であるために雨水流通に支障となるブロック抵抗が可及的に少なくなり流入雨水の偏在を解消して槽内の均等な雨水貯留が可能となる。
なお、上述してきた実施例は、本発明の概念を逸脱しない範囲内で適宜変更可能であることは言うまでもない。
例えば本実施例では中間ブロック30を中心としてコーナーブロック20や妻壁ブロック10の型枠の共通性について言及したが、型枠の観点から言及するならば、コーナーブロック20の製造用のメス型枠を中心として各中間ブロック30,80,90,100や妻壁ブロック10,110の製造用のメス型枠に共通して転用できると捉えることも可能である。
すなわち、図1に示す中間ブロック30は、図3にて示したコーナーブロック20のメス型枠に対し、コーナーブロック20の後面板24と略同形状(中間ブロック30の後面空間部37の閉塞形状と略同形状)の後面空間形成用の型枠補助構成体と、前述した略前半部分の左右側板補完ブロック36,36と略同形状の半部側面空間形成用の型枠補助構成体とを付加した型枠で形成可能であり、図2に示す妻壁ブロック10はコーナーブロック20のメス型枠に対し、半部側面空間形成用の型枠補助構成体を付加した型枠で形成可能であり、図10(a)に示す中間ブロック80は、コーナーブロック20のメス型枠に対し後面空間形成用の型枠補助構成体を付加した型枠で形成可能であり、図10(b)に示す中間ブロック90はコーナーブロック20のメス型枠に対し後面空間形成用の型枠補助構成体と、左右両側の四半前側空間部98fや四半後側空間部98rの形状と略同形状の四半側面空間形成用の型枠補助構成体(右四半前側空間形成用、右四半後側空間形成用、左四半前側空間形成用、左四半後側空間形成用の型枠補助構成体)を付加した型枠で形成可能であり、図10(c)に示す中間ブロック100は、コーナーブロック20のメス型枠に対して後面空間形成用の型枠補助構成体と、左孔部形成用の型枠補助構成体(左四半前側空間形成用の型枠補助構成体の前面と左四半後側空間形成用の型枠補助構成体の後面を対向させて結合させた側面視にて縦長ホームベース形状の型枠補助構成体)と、右孔部形成用の型枠補助構成体(右四半前側空間形成用の型枠補助構成体の前面と右四半後側空間形成用の型枠補助構成体の後面を対向させて結合させた側面視にて縦長ホームベース形状の型枠補助構成体)を付加した型枠で形成可能であり、図11に示す妻壁ブロック110は、コーナーブロック20のメス型枠に対して左孔部形成用の型枠補助構成体と、右孔部形成用の型枠補助構成体を付加した型枠で形成可能であって、本願は、コーナーブロック20の製造用のメス型枠を中心として各中間ブロック30,80,90,100や妻壁ブロック10,110の製造用のメス型枠に共通して転用できる旨の技術思想も包含している。
10 妻壁ブロック
11 スラブ支持天板
12 半側面板
13 基礎底板
14 後面板
20 コーナーブロック
21 スラブ支持天板
24 後面板
30 中間ブロック
31 スラブ支持天板
32 半側面板
33 基礎底板
35 裏板補完ブロック
36 側板補完ブロック
37 後面空間部
38 側面空間部
40 天板スラブブロック
44 周壁体
46 固定薬液
50 天井部
60 基礎コンクリートスラブ
70 底辺部
A 雨水貯留槽

Claims (2)

  1. 方形状のスラブ支持天板と長方形半部を切欠した半側面板と前記スラブ支持天板と略同型の長方形状の基礎底板とより構成した雨水貯留槽の天板スラブブロックを支持する中間ブロックと、
    方形状のスラブ支持天板と長方形半部を切欠した半側面板と前記スラブ支持天板と略同型の長方形状の基礎底板と後面を閉塞した後面板とよりなる雨水貯留槽の天板スラブブロックを支持する妻壁ブロックと、
    面のみ解放空間とした略方形状の箱型とした雨水貯留槽の天板スラブブロックを支持するコーナーブロックと、を備え、
    方形箱型の雨水貯留槽の周壁を前記妻壁ブロックにより形成し、また、コーナー部を前記コーナーブロックにより形成し、また、中間部を前記中間ブロックにより構成し、また、底部を現場打ちの基礎コンクリートスラブにより形成し、また、天井部を天板スラブブロックにより構成したことを特徴とする雨水貯留槽構造。
  2. 前記中間ブロックの後面空間部を補完する方形状の裏板補完ブロックと、前記中間ブロックの側面切欠き部を補完する上辺部傾斜状の略長方形状の側板補完ブロックとよりなり、裏板補完ブロックと側板補完ブロックとを中間ブロックに組合せて妻壁ブロックとコーナーブロックに構成することを特徴とする請求項1に記載の雨水貯留槽構造
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