JP7374949B2 - 半導体装置、表示装置、光電変換装置、電子機器、照明装置、移動体、および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置、表示装置、光電変換装置、電子機器、照明装置、移動体、および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置、表示装置、光電変換装置、電子機器、照明装置、移動体、および半導体装置の製造方法に関する。
機能素子が形成された素子基板を有し、表示または撮像を行う半導体装置では、外的応力による機能素子の損傷を防ぐために、素子基板に対して対向して配置された透光板が用いられる。
特許文献1には、上部にOLEDデバイスが形成された素子基板であるTFT基板を、透光板であるパッケージカバーと貼り合わせるパッケージ方法が記載されている。特許文献1では、まず、素子基板の周辺領域にフレームシールを塗布して素子基板と透光板とを貼り合わせ、素子基板、透光板、フレームシールで囲まれた空間内にUV硬化性の封止材を充填する。そして、透光板を介して封止材に光(UV)を照射することで、封止材を硬化させる。
特表2020-537814号公報
特許文献1のように素子基板と透光板をフレームシールを介して貼り合わせた後に封止材を充填して硬化させると、フレームシールと封止材とが接するような構造が得られる。このような構造の場合、温度変化による熱膨張や、湿度による膨潤によって内部応力が高まった際などに、透光板の接合信頼性が低下する可能性があるという課題があった。
そこで本発明は、上述の課題に鑑み、透光板の接合信頼性を向上させることを目的とする。
本発明の一側面としての半導体装置は、複数の有効画素を有する有効画素領域と、前記有効画素領域の周辺に位置する周辺領域と、を有する半導体デバイスと、前記半導体デバイスの主面に対する平面視において、前記有効画素領域および前記周辺領域に重なるように配置された透光板と、前記周辺領域と前記透光板との間に配置され、前記半導体デバイスと前記透光板とを接合する第1接合部材と、前記有効画素領域と前記透光板との間に配置され、前記半導体デバイスと前記透光板とを接合する第2接合部材と、を有し、前記第1接合部材と前記第2接合部材とが第1界面を介して接している半導体装置であって、前記第2接合部材は、樹脂で構成されており、前記第2接合部材は、第1部分と、前記第1部分と前記第1接合部材との間に配置され、前記第1界面を介して前記第1接合部材と接している第2部分と、を含み、前記第2部分の硬化率が、前記第1部分の硬化率よりも低いことを特徴とする。
本発明によれば、透光板の接合信頼性を向上させることができる。
第1の実施形態に係る半導体装置を備えたモジュールの断面図である。 第1の実施形態に係る半導体装置の断面図と模式平面図である。 機能素子の例を示す断面図である。 第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する模式図である。 第2の実施形態に係る半導体装置の断面図と模式平面図である。 第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する模式図である。 第3の実施形態に係る半導体装置の模式平面図である。 表示装置の一例を表す模式図である。 (a)光電変換装置の一例を表す模式図、(b)電子機器の一例を表す模式図である。 (a)表示装置の一例を表す模式図、(b)折り曲げ可能な表示装置の一例を表す模式図である。 (a)照明装置の一例を示す模式図、(b)車両用灯具を有する自動車の一例を示す模式図である。 (a)ウェアラブルデバイスの一例を示す模式図、(b)ウェアラブルデバイスの一例で、撮像装置を有する形態を示す模式図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態を説明する。なお、以下の説明および図面において、複数の図面にわたって共通の構成については共通の符号を付している。そのため、複数の図面を相互に参照して共通する構成を説明し、共通の符号を付した構成については適宜説明を省略する。
本明細書において、「上に」、「下に」などの配置を示す語句は、構成同士の位置関係を、図面を参照して説明するために、便宜上用いている。また、構成同士の位置関係は、各構成を描写する方向に応じて適宜変化するものである。したがって、明細書で説明した語句に限定されず、状況に応じて適切に言い換えることができる。また、「上」や「下」の用語は、構成要素の位置関係が直上または直下で、かつ、直接接していることを限定するものではない。例えば、「部材A上の部材B」の表現であれば、部材Aの上に部材Bが直接接して形成されている必要はなく、部材Aと部材Bとの間に他の構成要素を含むものを除外しない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る半導体装置200を備えたモジュール400の断面図である。モジュール400は、半導体装置200と、フレキシブル配線板300と、枠部材320と、カバープレート340と、を有する。
半導体装置200は、半導体デバイス100と、半導体デバイス100に対向して配置された透光板90と、を有する。半導体デバイス100と透光板90は、接合部材80によって接合されている。
フレキシブル配線板300は、半導体装置200の外部接続端子41に接続されており、外部装置から電力や信号を入力したり、外部装置へ電力や信号を出力したりするために用いられる配線部材である。外部接続端子41とフレキシブル配線板300との電気的な接続部は、半田やACF(異方性導電性フィルム)などの導電部材310によって構成される。
枠部材320は、カバープレート340を保持する保持部材であり、半導体装置200に固定されている。これにより、カバー340と透光板90との間には、枠部材320で囲まれた空間330が配される。
本実施形態の半導体装置200は表示装置あるいは撮像装置であり、半導体デバイス100は表示デバイスあるいは撮像デバイスであり、モジュール400は表示モジュールあるいは撮像モジュールである。
図2は、第1の実施形態に係る半導体装置200の断面図および模式平面図である。図2(a)は、半導体装置200の断面図であり、図2(b)は、半導体装置200を半導体デバイス100の主面に対して平面視した際の平面図である。図2(a)は、図2(b)の点線AA’における半導体装置200の断面図に相当する。以下、平面図で本実施形態を説明する際において、「内側」とは半導体デバイスあるいは対向基板の中心側であることを示し、「外側」とは半導体デバイス100あるいは透光板90の端部側であることを示すものとする。
図2(a)に示すように、半導体デバイス100は基板101を含み、基板101の一主面102側に有効画素領域110と、有効画素領域110の周辺に位置する周辺領域120と、を有する。本実施形態では、周辺領域120は半導体デバイス100の主面に対する平面視において有効画素領域110を取り囲むように配置されている。図2(a)では、半導体デバイス100は、さらに、外部接続端子41が設けられた端子領域130を有する。本例においては、周辺領域120が有効画素領域110の周辺に位置し、かつ、端子領域130を除く領域である。
半導体デバイス100は、基板101の上に配置された機能素子103と、機能素子103の上に配置された光学部材であるカラーフィルタ層104と、を有する。すなわち、半導体デバイス100は、有効画素領域110において透光板90側(透光板側)に配置された光学部材を有する。機能素子103は、半導体デバイス100が発光デバイスであれば発光素子であり、半導体デバイス100が表示デバイスであれば表示素子であり、半導体デバイス100が撮像装置であれば光電変換素子あるいは撮像素子である。機能素子103は、その少なくとも一部が基板101の内部に形成されていてもよい。例えば、機能素子103がトランジスタを含む場合、トランジスタは基板101の内部に形成されたMOSトランジスタであってもよい。基板101は半導体基板であってもよく、例えば、シリコン基板であってもよい。表示素子は、EL素子であってもよく、液晶素子であってもよく、反射素子であってもよい。
有効画素領域110には複数の有効画素が配され、半導体デバイス100が表示デバイスである場合には表示領域として機能し、半導体デバイス100が撮像デバイスである場合には撮像領域として機能する。有効画素領域110は矩形状であり、有効画素領域110の対角長は例えば5mm~50mmである。
周辺領域120には周辺回路や配線が配される。半導体デバイス100が表示デバイスの場合、周辺回路は、有効画素を駆動するための駆動回路や、有効画素に入力する信号を処理する、DAC(デジタルアナログ変換回路)等の処理回路を含む。半導体デバイス100が撮像デバイスの場合、周辺回路は、有効画素を駆動するための駆動回路や、有効画素から出力された信号を処理する、ADC(アナログデジタル変換回路)等の処理回路を含む。周辺領域120は、有効画素としては機能しない、ダミー画素や基準画素、テスト画素、モニタ画素などの非有効画素を含みうる。
次に、図3を用いて機能素子103の例を説明する。本実施形態では、機能素子103は、図3に示す有機発光素子である。有効画素領域110には、複数の画素PXが平面視で二次元的に配列されている。画素PXは、複数の副画素SPで構成される。副画素SPはその発光により、赤副画素SPR、緑副画素SPG、青副画素SPBに分けられる。発光色は、発光層から発光される光の波長で区別されても、発光層から発光された光がカラーフィルタ層104による選択的透過または色変換を経て出射される光の波長で区別されてもよい。
機能素子103は、トランジスタ1031と、層間絶縁層1032と、第1電極であるアノード1033と、第1電極の端部を覆う絶縁層1034と、第1電極と絶縁層とを覆う有機化合物層1035と、第2電極であるカソード1036と、を有する。機能素子103の上にはカラーフィルタ層104が配されており、機能素子103とカラーフィルタ層104との間には保護層105が形成されている。
トランジスタ1031は、半導体基板である基板101の主面102の上に形成されている。本実施形態では基板101はシリコンであり、トランジスタ1031はMOSトランジスタである。トランジスタ1031はTFTであってもよい。
層間絶縁層1032は、絶縁性の層であり、酸化シリコンや窒化シリコンなどで構成することができる。層間絶縁層1032には、トランジスタ1031に電気的に接続されたコンタクトプラグが配されている。コンタクトプラグにはタングステンなどの導電部材が埋め込まれている。また、層間絶縁層1032の内部には、コンタクトプラグを介してトランジスタ1031と電気的に接続された配線構造が設けられている。配線構造は、複数の配線が絶縁部材を介して積層された多層配線構造であってもよい。配線構造はアルミニウムや銅などの金属部材が用いられ、層間絶縁層1032を構成する絶縁部材への金属拡散を抑制するために、配線構造と絶縁部材との界面にTi、Ta、TiN、TaNなどのバリアメタルを設けてもよい。層間絶縁層1032の内部には、容量素子がさらに設けられていてもよい。トランジスタ1032、容量素子、配線構造などによって画素駆動回路が構成される。
第1電極であるアノード1033は、層間絶縁層1032の上に配されており、コンタクトホールを介してトランジスタ1031と電気的に接続されている。アノード1033は副画素SPごとに分離して個別に設けられている。
アノード1033の構成材料としては仕事関数がなるべく大きいものがよい。例えば、金、白金、銀、銅、ニッケル、パラジウム、コバルト、セレン、バナジウム、タングステン、等の金属単体やこれらを含む混合物、あるいはこれらを組み合わせた合金、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化錫インジウム(ITO)、酸化亜鉛インジウム等の金属酸化物が使用できる。またポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン等の導電性ポリマーも使用できる。
これらの電極物質は一種類を単独で使用してもよいし、二種類以上を併用して使用してもよい。また、アノードは一層で構成されていてもよく、複数の層で構成されていてもよい。
反射電極として用いる場合には、例えばクロム、アルミニウム、銀、チタン、タングステン、モリブデン、又はこれらの合金、積層したものなどを用いることができる。上記の材料にて、電極としての役割を有さない、反射膜として機能することも可能である。また、透明電極として用いる場合には、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)などの酸化物透明導電層などを用いることができるが、これらに限定されるものではない。電極の形成には、フォトリソグラフィ技術を用いることができる。
絶縁層1034は、バンク、画素分離膜とも呼ばれる。第1電極の端部を覆っており、第1電極を囲って配されている。アノード1033の上面のうちの絶縁層1034の配されていない部分が、有機化合物層1035と接し、発光領域となる。換言すれば、発光領域は、絶縁層1034によって画定されている。
有機化合物層1035は、正孔注入層10351、正孔輸送層10352、発光層10353、電子輸送層10354、電子注入層10355を有する。有機化合物層1035の構成は特に限定はされず、これ以外の層をさらに含んでもよいし、発光層10353以外の少なくとも1つの層を含まなくてもよい。また、有機化合物層1035を構成する各層は複数の層で構成されていてもよく、発光層10353は第1発光層と第2発光層を含んでもよい。
第2電極であるカソード1036は、有機化合物層1035の上に配されている。
カソード1036の構成材料としては仕事関数の小さなものがよい。例えばリチウム等のアルカリ金属、カルシウム等のアルカリ土類金属、アルミニウム、チタニウム、マンガン、銀、鉛、クロム等の金属単体またはこれらを含む混合物が挙げられる。あるいはこれら金属単体を組み合わせた合金も使用することができる。例えばマグネシウム-銀、アルミニウム-リチウム、アルミニウム-マグネシウム、銀-銅、亜鉛-銀等が使用できる。酸化錫インジウム(ITO)等の金属酸化物の利用も可能である。これらの電極物質は一種類を単独で使用してもよいし、二種類以上を併用して使用してもよい。またカソードは一層構成でもよく、多層構成でもよい。中でも銀を用いることが好ましく、銀の凝集を低減するため、銀合金とすることがさらに好ましい。銀の凝集が低減できれば、合金の比率は問わない。例えば、銀:他の金属が、1:1、3:1等であってよい。
カソード1036は、ITOなどの酸化物導電層を使用してトップエミッション素子としてもよいし、アルミニウム(Al)などの反射電極を使用してボトムエミッション素子としてもよいし、特に限定されない。カソードの形成方法としては、特に限定されないが、直流及び交流スパッタリング法などを用いると、膜のカバレッジがよく、抵抗を下げやすいためより好ましい。
保護層105は、有機化合物層1034に水分が浸透することを低減する。保護層105は、一層のように図示されているが、複数層であってよい。層ごとに無機化合物層、有機化合物層があってよい。例えば、カソード1036を形成後に真空を破らずに別のチャンバーに搬送し、CVD法で厚さ2μmの窒化ケイ素膜を形成することで、保護層としてもよい。CVD法の成膜の後で原子堆積法(ALD法)を用いた保護層を設けてもよい。ALD法による膜の材料は限定されないが、窒化ケイ素、酸化ケイ素、酸化アルミニウム等であってよい。ALD法で形成した膜の上に、さらにCVD法で窒化ケイ素を形成してよい。ALD法による膜は、CVD法で形成した膜よりも小さい膜厚であってよい。具体的には、50%以下、さらには、10%以下であってよい。
保護層105の上には、平坦化層が設けられてもよい。平坦化層は、下の層の凹凸を低減する目的で設けられる。目的を制限せずに、材質樹脂層と呼ばれる場合もある。平坦化層は有機化合物で構成されてよく、低分子であっても、高分子であってもよいが、高分子であることが好ましい。
平坦化層は、カラーフィルタ層104の上下に設けられてもよく、その構成材料は同じであっても異なってもよい。具体的には、ポリビニルカルバゾール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、尿素樹脂等があげられる。
本実施形態において、は、基板101の主面102側に配されたカラーフィルタ層104を有する。カラーフィルタ層104は少なくとも、有効画素領域110の上に配置されている。
カラーフィルタ層104の有効画素領域110の上に配置される部分は、複数色のカラーフィルタがアレイ状に配されて構成される。カラーフィルタ層104は、赤色カラーフィルタ104R、緑色カラーフィルタ104G、青色カラーフィルタ104Bを含むが、これに限定はされず、他の色、例えばシアン、マゼンタ、イエローなどのカラーフィルタを含んでもよい。各色のカラーフィルタの配列は、ストライプ配列、デルタ配列、ベイヤー配列などであり、本例ではデルタ配列である。
また、カラーフィルタ層104は、周辺領域120の上に配置される部分を有していてもよい。このとき、カラーフィルタ層104の周辺領域120の上に配置される部分は、単色のカラーフィルタが延在する部分である、単色部を有する。さらに、カラーフィルタ層104の周辺領域120の上に配置される部分は、単色のカラーフィルタが延在する部分である、複数色のカラーフィルタがアレイ状に配された部分である、複色部を有していてもよい。ここで単色部における単色のカラーフィルタの幅は、カラーフィルタ層104のうちの有効画素領域110の上に配置された部分における単色のカラーフィルタの幅(すなわち1副画素分の幅)よりも大きい。また、複色部における単色のカラーフィルタの幅よりも大きい。単色部における単色のカラーフィルタの色は、カラーフィルタ層104に含まれる複数色のカラーフィルタのうち、可視光域における吸収波長が最短のものを用いることが好ましい。赤色(R)、緑色(G)、青色(B)、シアン、マゼンタ、イエローの中では青色フィルタを単色部に用いることが好ましい。
透光板90は、透光性を有する板状部材であり、半導体デバイス100の一主面102側と対向して配置され、半導体デバイス100を保護する機能を有する。透光板90の材質は特に限定はされず、ガラスや硬質樹脂を用いることができる。
次に、本実施形態の1つの特徴である接合部材80について説明する。図2(a)に示すように、接合部材80は、第1接合部材81と、第2接合部材82と、を有する。
第1接合部材81は、周辺領域120の上に設けられ、周辺領域120と透光板90との間に配置される。ここでは、第1接合部材81は、有効領域110の上を取り囲むように周辺領域120の上に配置されており、矩形の枠形状を有している。なお、第1接合部材81は有効領域110の上を切れ目なく連続して取り囲んでいてもよいし、有効領域110と透光板90とに挟まれた空間が外部と連通するような開口部を部分的に有していてもよい。第1接合部材の平面視における形状は特に限定はされず、本実施形態のように多角形の枠形状であってもよいし、円または楕円の枠形状であってもよいし、角部を有さない閉曲線状の枠形状であってもよい。
第1接合部材81の材質は、特に限定はされないが、樹脂を用いることが好ましい。第1接合部材81を構成する樹脂としては、特に限定はされないが、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂などを用いることができ、エポキシ樹脂であることが好ましい。第1接合部材81は、さらに、樹脂ビーズやシリカビーズなどのスペーサーを含有していてもよい。第1接合部材81は第2接合部材82よりも透湿性(水分透過率)の低い材質で構成されることが好ましい。これにより、高湿環境下においても第2接合部材82に水分が侵入して第2接合部材82が膨潤し、内部応力が上昇することを抑制することができる。その結果、透光板90の接合信頼性を高めることができる。
第2接合部材82は、少なくとも有効画素領域110の上に設けられ、有効画素領域110と透光板90との間に配置される。また、ここでは、周辺領域120上で、有効画素領域110上で配されている領域と第1接合部材81との間の領域にも設けられる。さらに、第2接合部材82の外縁と第1接合部材81の内縁は当接している。すなわち、第2樹脂部材82は、有効画素領域110の上から周辺領域120の上にわたって、2つの領域の境界を跨ぐように配置されている。そして、第2接合部材82は、周辺領域120の上において、第1接合部材81と接している。第1接合部材81と第2接合部材82との間の界面を界面S1とすると、第1接合部材81と第2接合部材82とは、界面S1を介して接しているとも言える。
第2接合部材82は樹脂で構成される。第1接合部材81を構成する樹脂としては、特に限定はされないが、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂などを用いることができ、アクリル樹脂であることが好ましい。第2接合部材82を構成する樹脂としては、少なくとも可視光領域波長における光の透過性が高い樹脂を用いることが好ましい。また、透光板90との界面における反射や屈折を低減するために、透光板90との屈折率の差が小さい材料を用いることが好ましい。透光板90としてガラス(屈折率1.5)を用いる場合には、第2接合部材82の屈折率は、1.4~1.6が好ましく、より好ましくは1.45~1.55である。
第1接合部材81が樹脂で構成される場合には、第1接合部材81を構成する樹脂と第2接合部材82を構成する樹脂とは同じ組成の樹脂であってもよいし、別の組成の樹脂であってもよい。第1接合部材81と第2接合部材82は異なる組成の樹脂であることが好ましい。換言すれば、第1接合部材81は第1樹脂で構成され、第2接合部材82は第2樹脂で構成されることが好ましい。上述のように、第2接合部材82には光透過率などの光学的な特性が要求され、第1接合部材81には強度や低透湿性などの特性が要求される。そのため、それぞれの部材に適した組成の樹脂をそれぞれ用いることが好ましい。なお、第1接合部材81と第2接合部材82とが同じ組成の樹脂で構成される場合であっても、第1接合部材81と第2接合部材82の形成の仕方によって、第1接合部材81と第2接合部材82との間に界面S1が形成される。例えば、下記に説明するように、硬化性樹脂を硬化させて第1接合部材81を形成した後に、第1接合部材81の内側に硬化性樹脂を充填し、充填した硬化性樹脂を硬化させて第2接合部材82を形成する場合などである。
第2接合部材82は、少なくとも有効画素領域110の上に配置された第1部分82aと、第1部分82bの周辺であって周辺領域120の上に配置された第2部分82bと、を有する。ここでは、第2部分82bが、界面S1を介して第1接合部材81と接している。
第1部分82aと第2部分82bは、同じ種類の樹脂で構成されているが、第2部分82bを構成する樹脂は、第1部分82aを構成する樹脂よりも硬化率が低い。これにより、第2部分82bは第1部分82aよりも弾性率が低い。
ここで、一般に、接合部材80の熱膨張係数は、透光板90の熱膨張係数および半導体デバイス100の熱膨張係数と異なる。例えば、接合部材80が樹脂で構成される場合には、接合部材80は、透光板90および半導体デバイス100の主材料として用いられるガラスやシリコンよりも1桁~2桁大きい熱膨張係数を有する。接合部材80が透光板90および半導体デバイス100よりも大きい熱膨張係数、あるいは小さい熱膨張係数を有すると、接合部材80と、透光板90および半導体デバイス100と、で温度による体積変化が異なることとなる。例えば、接合部材80が透光板90および半導体デバイス100よりも大きい熱膨張係数を有する場合には、温度変化時に、接合部材80が透光板90および半導体デバイス100よりも大きく体積が変化することとなる。この結果、接合部材80の内部応力が上昇する。接合部材80の内部応力が高まると、第1接合部材81と第2接合部材82との間の界面S1などにおいて亀裂や破損が生じやすくなり、接合信頼性が低下してしまうという課題がある。この課題は、第1接合部材81と第2接合部材82との組成が異なるなどして、第1接合部材81と第2接合部材82とで熱膨張係数が異なる場合に顕著になる。
一方、本実施形態では、第2接合部材82が第1部分82aと、第1部分82aよりも硬化率の低い第2部分82bと、を有する。そして、第2部分82bが界面S1を介して第1接合部材81と接している。これにより、接合部材80の内部応力が上昇しても、硬化率が低く弾性率の低い第2部分82bによって、界面S1にかかる応力が緩和される。このように、第2部分82bが応力緩衝部として機能するため、界面S1における亀裂や破損の発生が抑制される。この結果、透光板90の接合信頼性を向上させることができる。
第2部分82bは第1部分82aよりも硬化率が低い部分であれば、その硬化率は特に限定はされないが、第1部分82aの硬化率を1としたときの第2部分82bの硬化率は、0.95以下であってもよく、0.9以下であってもよく、0.8以下であってもよい。なお、第1部分82aと第2部分82bの硬化率は、FT-IRによってビニル基やアクリル基などの重合性官能基のピーク強度に基づいて算出することができる。
図2(a)に示すように、透光板90は低透過率層6を有していてもよい。低透過率層6は、第2接合部材82を硬化させるために照射する光の透過率が、透光板90よりも低い層である。低透過率層6は、半導体デバイス100の主面に対する平面視において、有効画素領域110とは重ならず、かつ、周辺領域120と重なるように配置されている。詳しくは後述するが、本実施形態では紫外線(UV)を照射して第2接合部材82を硬化させるため、低透過率層6は、紫外線の透過率が透光板90よりも低い層である。より具体的には、本実施形態における低透過率層6は、波長365nmの光の透過率が透光板90よりも低い層である。低透過率層6は遮光層あるいは光吸収層であってもよい。なお、第2接合部材82を硬化させるために照射する光が可視光であれば、低透過率層6は、可視光域波長の光の透過率が透光板90の透過率よりも低い層であってもよい。また、紫外線(UV)を照射して第2接合部材82を硬化させる場合であっても、低透過率層6を紫外線の透過率が透光板90よりも低い層とするとともに、低透過率層6を可視光域波長の光の透過率が透光板90よりも低い層としてもよい。低透過率層6を可視光域波長の光の透過率が低い層とすることで、透光板90の表面での光の反射を抑制することができる。これにより、半導体装置200の表示や撮像の品質を向上させることができる。
換言すれば、透光板90は、低透過率層6を有することで、低透過率層6が配されていない第1領域と、低透過率層6が配された第2領域と、を有している、とも言える。第2領域は、第2接合部材82を硬化させるために照射する光の透過率が、第1領域よりも低い領域である。半導体デバイス100の主面に対する平面視において、第1領域は有効画素領域110と重なるように配置されており、第2領域は周辺領域120と重なるように配置されている。
低透過率層6は、図2(a)に示されるように、透光板90の半導体デバイス100と対向する面とは反対側の面の上に配置されていることが好ましい。また、低透過率層6は、図2(b)に示されるように、半導体デバイス100の主面に対する平面視において有効画素領域110を取り囲むように配置されている。第2接合部材82の第1部分82aは第2接合部材82のうちの有効画素領域110の上に配されている部分であってもよく、第2部分82bは第2接合部材82のうちの低透過率層6の下に配されている部分であってもよい。半導体デバイス100の主面に対する平面視において、低透過率層6の内縁は、第2接合部材82の第2部分82bの内縁と一致していることが好ましい。また、半導体デバイス100の主面に対する平面視において、界面S1は、低透過率層6と重畳することが好ましい。後述するように、半導体デバイス100上に塗布された第2接合部材82を形成するための組成物に対して低透過率層6および透光板90を介して光照射することで、第1部分82aと第2部分82bを簡便に形成することができる。
図2(b)に示すように、第2部分82bは、カラーフィルタ層104の端部を覆うように配置されている。カラーフィルタ層104の端部において、半導体デバイス100の表面には段差が生じている。上述のように、一般に、接合部材80の熱膨張係数は透光板90の熱膨張係数および半導体デバイス100の熱膨張係数と異なるため、温度変化によって接合部材80の内部応力が高まる。接合部材80の内部応力が高まった場合には、このような段差を覆う部分において応力が集中しやすく、亀裂や破損が生じやすくなり、接合信頼性が低下してしまうという課題がある。そこで本実施形態ではこのように応力が集中しやすい段差部に、硬化率が低く弾性率の低い第2部分82bを配置している。第2部分82bは第1部分82aなどの接合部材80の他の部分よりも弾性率が低いため、応力集中による亀裂や破損の発生を抑制することができる。この結果、接合信頼性を向上させることができる。
なお、本実施形態ではカラーフィルタ層104が特に大きな段差を生じさせるのでカラーフィルタ層104の端部を第2部分82bで覆っているが、これに限定はされない。ある断面において、有効画素領域110の外縁から第1接合部材の内縁にかけて、最も大きな高低差を有する段差部を覆うように、第2部分82bを配置することが好ましい。例えば、カラーフィルタ層104の上に光学部材であるマイクロレンズアレイ層が配置され、マイクロレンズアレイ層の端部においても段差が生じるような構成においては、マイクロレンズアレイ層の端部を覆うように、第2部分82bを配置することが好ましい。
[半導体装置の製造方法]
次に、図4を用いて本実施形態の半導体装置200の製造方法について説明する。図4は、第1の実施形態の半導体装置200の製造方法を説明する模式図である。
図4(a)に示すように、基板101の少なくとも有効画素領域110の上に機能素子103と、カラーフィルタ層104と、を形成する。なお、ここでは機能素子103は有効画素領域110に加えて、周辺領域120の一部の上にも形成されるように図示されている。しかし、これに限定はされず、機能素子103の少なくとも一部は、周辺領域120の全域にわたって形成されていてもよい。本実施形態においては、機能素子103を構成する層間絶縁層1032が、周辺領域120の全域にわたって形成されている。また、保護層105も周辺領域120の全域にわたって形成されている。換言すれば、層間絶縁層1032および保護層105は、基板101の一主面102に対する平面視において、有機化合物層1035よりも外側に延在して設けられている。これにより、有機化合物層1035への水分の侵入を効果的に防ぐことができ、機能素子103を長寿命化することができる。
次に、図4(b)に示すように、基板101の周辺領域120上に第1接合部材81を形成する(第1接合部材形成工程)。本実施形態では第1接合部材81は樹脂で構成され、第1接合部材81を形成するための第1硬化性組成物は、ディスペンス法やスクリーン印刷法、フレキソ印刷法などの手法により塗布形成される。第1硬化性組成物を塗布した後に、UV照射や加熱を行うことで第1硬化性組成物を硬化させて第1接合部材81が形成される。なお、本工程では効果を行わず、後述するように第2接合部材82を硬化させる工程において、第1接合部材81を同時に硬化形成するようにしてもよい。あるいは、本工程においては部分的に、あるいは軽度に硬化させるにとどめ、第2接合部材82を硬化させる工程においてさらに硬化させるようにしてもよい。
次に、図4(c)に示すように、基板100の一主面102の第1接合部材81で区画された領域であって有効画素領域110を含む領域に、樹脂で構成される第2接合部材82を形成するための組成物である第2硬化性組成物82cが塗布される。第2硬化性組成物82cは、光硬化性組成物である。第2硬化性組成物82cは、ディスペンス法により適量が塗布される。ここでいう適量とは、後述の透光板90を貼り合わせる工程において第1接合部材81の内縁近傍まで第2硬化性組成物82cが濡れ広がり、かつ第1接合部材81の外側に第2硬化性組成物82cがはみ出さない程度の分量のことである。
次に、図4(d)に示すように、基板101の一主面102と対向するように、透光板90を貼り合せる(貼り合わせ工程)。透光板90を張り合わせることで、基板101の上に塗布されていた第2硬化性組成物82cが押し広げられ、第1接合部材81と半導体デバイス101と透光板90とによって囲まれた空間内が第2硬化性組成物82cによって充填される。基板101と透光板90とを貼り合せる工程は、第2硬化性組成物82cの内部に異物や気泡が混入することを防止するため、真空もしくは低圧環境下で貼り合せることが望ましい。
次に、図4(e)に示すように、透光板90の上に低透過率層6を形成する。低透過率層6は透光板90の上に塗布形成してもよいし、塗布後にパターニングして形成してもよい。あるいは、パターニングされた低透過率層6を透光板90の上に貼り付けて形成してもよい。なお、ここでは透光板90を基板101に貼り合わせた後に低透過率層6を形成したが、これに限定はされず、低透過率層6が予め形成された透光板90を基板101に貼り合わせてもよい。低透過率層6は、基板101の一主面102に対する平面視において、第1接合部材81の内縁を覆うように形成する。換言すれば、低透過率層6は、基板101の一主面102に対する平面視において、第1接合部材81と第2硬化性組成物82cとの間の界面を覆うように形成される。透光板90のうち、低透過率層6と重なる領域が第1領域、低透過率層6と重ならない方向が第2領域、となる。
次に、透光板90の基板101とは反対側の面から、低透過率層層6を介してUV(紫外線)を照射する(光照射工程)。ここでは、基板101の一主面102の法線方向から、UVを照射する。このとき、第2硬化性組成物82cのうちの低透過率層6と重なっていた部分は、低透過率層6と重なっていなかった部分に比べて照射される光が少なく、あるいは弱くなる。すなわち、第2硬化性組成物82cのうちの第2領域と重なっていた部分は、第1領域と重なっていた部分に比べて照射される光が少なく、あるいは弱くなる。これにより、第2硬化性組成物82cのうちの低透過率層6によって覆われていた部分は、覆われていなかった部分に比べて硬化率が低くなる。
本実施形態の光照射工程では、上述のように、透光板90の第1領域が有効画素領域110と重なり、透光板90の第2領域が第1接合部材81と第2硬化性組成物82cとの間の界面と重なった状態で、第2硬化性組成物82cへの光照射が行われる。この結果、図4(f)に示すように、第2硬化性組成物82cを硬化して得られる第2接合部材82が、硬化率の異なる第1部分82aと第2部分82bとを含むようになる。第2部分82bは第1部分82aよりも硬化率が低い部分であり、弾性率が低い。弾性率が低い部分である第2部分82bが、第1接合部材81と第2接合部材82との間の界面S1を構成する。この構成により、上述のように、界面S1における亀裂や破損の発生が抑制し、透光板90の接合信頼性を向上させることができる。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係る半導体装置201の断面図および模式平面図である。図5(a)は、半導体装置201の断面図であり、図5(b)は、半導体装置201を半導体デバイス100の主面に対して平面視した際の平面図である。図5(a)は、図5(b)の点線BB’における半導体装置201の断面図に相当する。以下、第1の実施形態と共通の部分については説明を省略する。
第2の実施形態に係る半導体装置201は、第1接合部材81および第2接合部材82の配置、形成方法が異なる。第1の実施形態では、第1接合部材81が有効画素領域110の周囲を切れ目なく取り囲むように配置されていた。一方、本実施形態では、図5(b)に示すように、鎖線で示される第1接合部材81が開口部81OPを有している。開口部81OPは、半導体デバイス100と透光板90と第1接合部材81とで囲まれる空間が外部空間と連通する部分である。そして、低透過率層6は、基板101の一主面102に対する平面視で、開口部81OPを部分的に覆うように設けられている。
開口部81OPには第2接合部材82が配置されており、開口部81OPのうちの有効画素領域110に近い部分に第2接合部材82の第2部分82bが配置され、有効画素領域110から遠い部分に第2接合部材81の第3部分82dが配置されている。第2部分82bは、第3部分82よりも硬化率の低い部分である。
本実施形態のように第1接合部材81が開口部81OPを有する場合、開口部81OPは水分の侵入経路をなり得るため、開口部81OPには水分透過率の低い接合部材を配置することが好ましい。そこで本実施形態のように、開口部81OPには、硬化率の高い第3部分82dを配置することが好ましい。しかし、温度変化によって第2接合部材82のうちの有効画素領域110の上に配された部分の内部応力が上昇すると、第1接合部材81によって囲われていない部分、すなわち、開口部81OPに応力が集中しやすくなる。その結果、開口部81OPに配置された第3部分82dに応力が集中し、亀裂や破損が生じやすくなる。一方、本実施形態では、開口部81OPの内部であって、第3部分82dと有効画素領域110との間に、第3部分82dよりも硬化率の低い第2部分82bを配置している。このように、硬化率が低く弾性率が低い第2部分82bを配置することで、第3部分82dにかかる応力が緩和される。このように、第2部分82bが応力緩衝部として機能するため、開口部81OPにおける亀裂や破損の発生が抑制される。この結果、透光板90の接合信頼性を向上させることができる。
[半導体装置の製造方法]
次に、図6を用いて第2の実施形態に係る半導体装置201の製造方法について説明する。図6は、第2の実施形態の半導体装置201の製造方法を説明する模式図である。第1の実施形態と共通する部分については説明を簡略化する。
図6(a)に示すように、基板101の少なくとも有効画素領域110の上に機能素子103と、カラーフィルタ層104と、を形成する。
次に、図6(b)に示すように、基板101の周辺領域120上に第1接合部材81を形成する。このとき、第1接合部材81は有効画素領域110の周囲に開口部81OPを有するように形成される(第1接合部材形成工程)。
次に、図6(c)に示すように、基板101の一主面102と対向するように、透光板90を貼り合せる(貼り合わせ工程)。基板101に透光板90を貼り合わせた後に、第1接合部材81をさらに硬化させてもよい。
次に、図6(d)に示すように、開口部81OPから第2硬化性組成物82cを注入し、半導体デバイス100と透光板90と第1接合部材81とによって形成された空間内と開口部81OPに第2硬化性組成物82cを充填する。
次に、図6(e)に示すように、透光板90の上に低透過率層6を形成する。低透過率層6は、基板101の一主面102に対する平面視において、第1接合部材81の内縁を覆うように形成する。また、第1接合部材81の開口部81OPにおいては、開口部81OPのうちの少なくとも一部を覆うように形成する。ここでは、開口部81OPのうちの有効画素領域110に近い側を部分的に覆うように形成する。透光板90のうち、低透過率層6と重なる領域が第1領域、低透過率層6と重ならない方向が第2領域、となる。
次に、透光板90の基板101とは反対側の面から、低透過率層6を介してUV(紫外線)を照射する(光照射工程)。ここでは、基板101の一主面102の法線方向から、UVを照射する。このとき、第2硬化性組成物82cのうちの低透過率層6と重なっていた部分は、低透過率層6と重なっていなかった部分に比べて照射される光が少なく、あるいは弱くなる。すなわち、第2硬化性組成物82cのうちの第2領域と重なっていた部分は、第1領域と重なっていた部分に比べて照射される光が少なく、あるいは弱くなる。これにより、第2硬化性組成物82cのうちの低透過率層6によって覆われていた部分は、覆われていなかった部分に比べて硬化率が低くなる。
この結果、図6(f)および図5(b)に示すように、第2硬化性組成物82cを硬化して得られる第2接合部材82が、硬化率の異なる第1部分82aと第2部分82bと第3部分82dを含むようになる。第2部分82bは第1部分82aおよび第3部分82dよりも硬化率が低い部分であり、弾性率が低い。なお、第1部分82aと第3部分82dの硬化率は同じであってもよいし、第3部分82dの硬化率は第1部分82aの硬化率よりも高くてもよい。弾性率が低い部分である第2部分82bが、第1接合部材81と第2接合部材82との間の界面S1を構成する。さらに、弾性率の低い部分である第2部分82bが、開口部81OPの有効画素領域110に近い部分に配置される。この構成により、上述のように、界面S1や開口部OPにおける亀裂や破損の発生が抑制し、透光板90の接合信頼性を向上させることができる。
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態に係る半導体装置202の模式平面図である。以下、第2の実施形態と共通の部分については説明を省略する。
第2の実施形態では、基板101の一主面102に対する平面視で有効画素領域110を取り囲むように枠状の低透過率層6を配置していた。一方、本実施形態では図7に示すように、低透過率層6を部分的に配置している。具体的には、平面視で、第1接合部材81の内縁の4つの角部(四隅)を覆うように、4つの低透過率層6を配置している。この4つの低透過率層6は、カラーフィルタ層104の4つの角部をそれぞれ覆っていてもよい。さらに、平面視で、第1接合部材81の開口部81OPの有効画素領域110に近い部分を覆うように、1つの低透過率層6を配置している。そのため、配置された5つの低透過率層6のそれぞれの下に、硬化率の低い第2部分82bが形成される。
このように、本実施形態では、第1の接合部材81の角部と接する部分に、硬化率の低い第2部分82bを配置している。さらに、開口部81OPの有効画素領域110に近い部分に、硬化率の低い第2部分82bを配置している。第2接合部材82のうち、第1の接合部材81の角部と接する部分および開口部81OPの内部に配置された部分は、温度変化などによって第2接合部材82の内部応力が上昇したときに、応力が集中しやすい部分である。本実施形態ではこのような部分に硬化率が低く、弾性率の低い第2部分82bを配置している。これにより、応力が集中しやすく亀裂や破損が発生しやすい部分における、亀裂や破損の発生が抑制される。この結果、透光板90の接合信頼性を向上させることができる。
(その他の実施形態)
図8は、本実施の形態に係る表示装置1000の一例を表す模式図である。表示装置1000は、上部カバー1001と、下部カバー1009と、の間に、タッチパネル1003、表示パネル1005、フレーム1006、回路基板1007、バッテリー1008、を有してよい。表示パネル1005として、例えば第1~第3の実施形態に係る半導体装置200~202のいずれかを用いることができる。
タッチパネル1003および表示パネル1005には、それぞれフレキシブルプリント回路FPC1002及びフレキシブルプリント回路FPC1004が接続されている。回路基板1007には、トランジスタがプリントされている。バッテリー1008は、表示装置が携帯機器でなければ、設けなくてもよいし、携帯機器であっても、別の位置に設けてもよい。
本実施の形態に係る表示装置1000は、複数のレンズを有する光学部と、当該光学部を通過した光を受光する撮像素子とを有する光電変換装置の表示部に用いられてもよい。光電変換装置は、撮像素子が取得した情報を表示する表示部を有してよい。また、また、撮像素子が取得した情報を用いて情報を取得し、表示部は、それとは別の情報を表示するものであってもよい。表示部は、光電変換装置の外部に露出した表示部であっても、ファインダ内に配置された表示部であってもよい。光電変換装置は、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラであってよい。
図9(a)は、本実施の形態に係る光電変換装置の一例を表す模式図である。光電変換装置1100は、ビューファインダ1101、背面ディスプレイ1102、操作部1103、筐体1104を有してよい。ビューファインダ1101は、第1~第3の実施形態に係る半導体装置200~202のいずれかを有してよい。または、本実施の形態で示した表示装置1000であってもよい。その場合、表示装置は、撮像する画像のみならず、環境情報、撮像指示等を表示してよい。環境情報には、外光の強度、外光の向き、被写体の動く速度、被写体が遮蔽物に遮蔽される可能性等であってよい。
光電変換装置1100は、不図示の光学部を有する。光学部は複数のレンズを有し、筐体1104内に収容されている撮像素子に結像する。複数のレンズは、その相対位置を調整することで、焦点を調整することができる。この操作を自動で行うこともできる。
本実施の形態に係る表示装置は、携帯端末の表示部に用いられてもよい。その際には、表示機能と操作機能との双方を有してもよい。携帯端末としては、スマートフォン等の携帯電話、タブレット、ヘッドマウントディスプレイ等が挙げられる。
図9(b)は、本実施の形態に係る電子機器の一例を表す模式図である。電子機器1200は、表示部1201と、操作部1202と、筐体1203を有する。表示部1201は、第1~第3の実施形態に係る半導体装置200~202のいずれかを有してよい。筐体1203には、回路、当該回路を有するプリント基板、バッテリー、通信部、を有してよい。操作部1202は、ボタンであってもよいし、タッチパネル方式の反応部であってもよい。操作部は、指紋を認識してロックの解除等を行う、生体認識部であってもよい。通信部を有する電子機器は通信機器ということもできる。
図10(a)及び図10(b)は、本実施の形態に係る表示装置の一例を表す模式図である。図10(a)は、テレビモニタやPCモニタ等の表示装置である。表示装置1300は、額縁1301を有し表示部1302を有する。表示部1302は、第1~第3の実施形態に係る半導体装置200~202のいずれかを有してよい。
額縁1301と、表示部1302を支える土台1303を有している。土台1303は、図10(a)の形態に限られない。額縁1301の下辺が土台を兼ねてもよい。
また、額縁1301および表示部1302は、曲がっていてもよい。その曲率半径は、5000mm以上6000mm以下であってよい。
図10(b)は本実施の形態に係る表示装置の他の例を表す模式図である。図10(b)の表示装置1310は、折り曲げ可能に構成されており、いわゆるフォルダブルな表示装置である。表示装置1310は、第一表示部1311、第二表示部1312、筐体1313、屈曲点1314を有する。第一表示部1311と第二表示部1312とは、第1~第3の実施形態に係る半導体装置200~202のいずれかを有してよい。
第一表示部1311と第二表示部1312とは、つなぎ目のない1枚の表示装置であってよい。第一表示部1311と第二表示部1312とは、屈曲点で分けることができる。第一表示部1311、第二表示部1312は、それぞれ異なる画像を表示してもよいし、第一および第二表示部とで一つの画像を表示してもよい。
図11(a)は、本実施形態に係る照明装置の一例を表す模式図である。照明装置1400は、筐体1401と、光源1402と、回路基板1403と、光学フィルム1404と、光拡散部1405と、を有してよい。光源1402は、第1~第3の実施形態に係る半導体装置200~202のいずれかを有してよい。光学フィルタは光源1402の演色性を向上させるフィルタであってよい。光拡散部は、ライトアップ等、光源の光を効果的に拡散し、広い範囲に光を届けることができる。光学フィルタ、光拡散部は、照明の光出射側に設けられてよい。必要に応じて、最外部にカバーを設けてもよい。
照明装置は例えば室内を照明する装置である。照明装置は白色、昼白色、その他青から赤のいずれの色を発光するものであってよい。それらを調光する調光回路を有してよい。照明装置は第1~第3の実施形態に係る半導体装置200~202のいずれかとそれに接続される電源回路を有してよい。電源回路は、交流電圧を直流電圧に変換する回路である。また、白とは色温度が4200Kで昼白色とは色温度が5000Kである。照明装置はカラーフィルタを有してもよい。
また、本実施形態に係る照明装置は、放熱部を有していてもよい。放熱部は装置内の熱を装置外へ放出するものであり、比熱の高い金属、液体シリコン等が挙げられる。
図11(b)は、本実施の形態に係る移動体の一例である自動車の模式図である。当該自動車は灯具の一例であるテールランプを有する。自動車1500は、テールランプ1501を有し、ブレーキ操作等を行った際に、テールランプを点灯する形態であってよい。
テールランプ1501は、第1~第3の実施形態に係る半導体装置200~202のいずれかを有してよい。テールランプは、発光素子を保護する保護部材を有してよい。保護部材はある程度高い強度を有し、透明であれば材料は問わないが、ポリカーボネート等で構成されることが好ましい。ポリカーボネートにフランジカルボン酸誘導体、アクリロニトリル誘導体等を混ぜてよい。
自動車1500は、車体1503、それに取り付けられている窓1502を有してよい。窓は、自動車の前後を確認するための窓でなければ、透明なディスプレイであってもよい。当該透明なディスプレイは、第1~第3の実施形態に係る半導体装置200~202のいずれかを有してよい。この場合、半導体装置600が有する電極等の構成材料は透明な部材で構成される。
本実施の形態に係る移動体は、船舶、航空機、ドローン等であってよい。移動体は、機体と当該機体に設けられた灯具を有してよい。灯具は、機体の位置を知らせるための発光をしてよい。灯具は第1~第3の実施形態に係る半導体装置200~202のいずれかを有してよい。
図12を参照して、上述の各実施形態の表示装置の適用例について説明する。表示装置は、例えばスマートグラス、HMD、スマートコンタクトのようなウェアラブルデバイスとして装着可能なシステムに適用できる。このような適用例に使用される撮像表示装置は、可視光を光電変換可能な撮像装置と、可視光を発光可能な表示装置とを有する。
図12(a)は、1つの適用例に係る眼鏡1600(スマートグラス)を説明する。眼鏡1600のレンズ1601の表面側に、CMOSセンサやSPADのような撮像装置1602が設けられている。また、レンズ1601の裏面側には表示装置が設けられており、表示装置は第1~第3の実施形態に係る半導体装置200~202のいずれかを有してよい。
眼鏡1600は、制御装置1603をさらに備える。制御装置1603は、撮像装置1602と各実施形態に係る表示装置に電力を供給する電源として機能する。また、制御装置1603は、撮像装置1602と表示装置の動作を制御する。レンズ1601には、撮像装置1602に光を集光するための光学系が形成されている。
図12(b)は、1つの適用例に係る眼鏡1610(スマートグラス)を説明する。眼鏡1610は、制御装置1612を有しており、制御装置1612に、撮像装置1602に相当する撮像装置と、表示装置が搭載される。表示装置は第1~第3の実施形態に係る半導体装置200~202のいずれかを有してよい。レンズ1611には、制御装置1612内の撮像装置と、表示装置からの発光を投影するための光学系が形成されており、レンズ1611には画像が投影される。制御装置1612は、撮像装置および表示装置に電力を供給する電源として機能するとともに、撮像装置および表示装置の動作を制御する。制御装置は、装着者の視線を検知する視線検知部を有してもよい。視線の検知は赤外線を用いてよい。赤外発光部は、表示画像を注視しているユーザーの眼球に対して、赤外光を発する。発せられた赤外光の眼球からの反射光を、受光素子を有する撮像部が検出することで眼球の撮像画像が得られる。平面視における赤外発光部から表示部への光を低減する低減手段を有することで、画像品位の低下を低減する。
赤外光の撮像により得られた眼球の撮像画像から表示画像に対するユーザーの視線を検出する。眼球の撮像画像を用いた視線検出には任意の公知の手法が適用できる。一例として、角膜での照射光の反射によるプルキニエ像に基づく視線検出方法を用いることができる。
より具体的には、瞳孔角膜反射法に基づく視線検出処理が行われる。瞳孔角膜反射法を用いて、眼球の撮像画像に含まれる瞳孔の像とプルキニエ像とに基づいて、眼球の向き(回転角度)を表す視線ベクトルが算出されることにより、ユーザーの視線が検出される。
本発明の一実施形態に係る表示装置は、受光素子を有する撮像装置を有し、撮像装置からのユーザーの視線情報に基づいて表示装置の表示画像を制御してよい。
具体的には、表示装置は、視線情報に基づいて、ユーザーが注視する第一の視界領域と、第一の視界領域以外の第二の視界領域とを決定される。第一の視界領域、第二の視界領域は、表示装置の制御装置が決定してもよいし、外部の制御装置が決定したものを受信してもよい。表示装置の表示領域において、第一の視界領域の表示解像度を第二の視界領域の表示解像度よりも高く制御してよい。つまり、第二の視界領域の解像度を第一の視界領域よりも低くしてよい。
また、表示領域は、第一の表示領域、第一の表示領域とは異なる第二の表示領域とを有し、視線情報に基づいて、第一の表示領域および第二の表示領域から優先度が高い領域を決定される。第一の視界領域、第二の視界領域は、表示装置の制御装置が決定してもよいし、外部の制御装置が決定したものを受信してもよい。優先度の高い領域の解像度を、優先度が高い領域以外の領域の解像度よりも高く制御してよい。つまり優先度が相対的に低い領域の解像度を低くしてよい。
なお、第一の視界領域や優先度が高い領域の決定には、AIを用いてもよい。AIは、眼球の画像と当該画像の眼球が実際に視ていた方向とを教師データとして、眼球の画像から視線の角度、視線の先の目的物までの距離を推定するよう構成されたモデルであってよい。AIプログラムは、表示装置が有しても、撮像装置が有しても、外部装置が有してもよい。外部装置が有する場合は、通信を介して、表示装置に伝えられる。
視認検知に基づいて表示制御する場合、外部を撮像する撮像装置を更に有するスマートグラスに好ましく適用できる。スマートグラスは、撮像した外部情報をリアルタイムで表示することができる。
81 第1接合部材
82 第2接合部材
82a 第1部分
82b 第2部分
90 透光板
100 半導体デバイス
110 有効画素領域
120 周辺領域
S1 界面

Claims (20)

  1. 複数の有効画素を有する有効画素領域と、前記有効画素領域の周辺に位置する周辺領域と、を有する半導体デバイスと、
    前記半導体デバイスの主面に対する平面視において、前記有効画素領域および前記周辺領域に重なるように配置された透光板と、
    前記周辺領域と前記透光板との間に配置され、前記半導体デバイスと前記透光板とを接合する第1接合部材と、
    前記有効画素領域と前記透光板との間に配置され、前記半導体デバイスと前記透光板とを接合する第2接合部材と、を有し、前記第1接合部材と前記第2接合部材とが第1界面を介して接している半導体装置であって、
    前記第2接合部材は、樹脂で構成されており、
    前記第2接合部材は、第1部分と、前記第1部分と前記第1接合部材との間に配置され、前記第1界面を介して前記第1接合部材と接している第2部分と、を含み、
    前記第2部分の硬化率が、前記第1部分の硬化率よりも低い
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1界面は、前記半導体デバイスの前記主面に対する平面視において、前記周辺領域と重なっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1接合部材は、樹脂で構成されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1接合部材は、第1樹脂で構成されており、前記第2接合部材は前記第1樹脂とは異なる第2樹脂で構成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記第1接合部材は、前記半導体デバイスの主面に対する平面視において複数の角部を有する多角形の枠形状を有しており、
    前記第2部分は、前記第1接合部材の前記複数の角部のうちの少なくとも1つと接している
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記第1接合部材は、前記半導体デバイスの主面に対する平面視において4つの角部を有する矩形の枠形状を有しており、
    前記第2部分は、前記第1接合部材の前記4つの角部と接している
    ことを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記半導体デバイスは、前記有効画素領域において前記透光板側に光学部材を有し、
    前記光学部材の端部は前記周辺領域に配されており、
    前記第2部分は、前記光学部材の端部を覆っている
    ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記光学部材は、カラーフィルタ層である
    ことを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
  9. 前記光学部材は、マイクロレンズアレイ層である
    ことを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
  10. 前記第1接合部材は、前記半導体デバイスの主面に対する平面視において開口部を有する枠形状を有し、
    前記第2接合部材は、前記開口部に配置された第3部分を有し、
    前記第3部分の硬化率が、前記第1部分の硬化率よりも高い
    ことを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の半導体装置。
  11. 前記透光板は、第1領域と、波長365nmの光の透過率が前記第1領域よりも小さい第2領域と、を有し、
    前記第1領域は、前記半導体デバイスの主面に対する平面視において前記有効画素領域と重なり、
    前記第2領域は、前記半導体デバイスの主面に対する平面視において前記第1界面と重なる
    ことを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の半導体装置。
  12. 前記第2領域は、前記半導体デバイスの主面に対する平面視において前記有効画素領域を取り囲んでいる
    ことを特徴とする請求項11に記載の半導体装置。
  13. 前記第2部分は、前記半導体デバイスの主面に対する平面視において前記第1部分を取り囲んでいる
    ことを特徴とする請求項1~12のいずれか1項に記載の半導体装置。
  14. 複数の有効画素を有する有効画素領域と、前記有効画素領域の周辺に位置する周辺領域と、を有する半導体デバイスと、
    前記半導体デバイスの主面に対する平面視において、前記有効画素領域および前記周辺領域に重なるように配置された透光板と、
    前記周辺領域と前記透光板との間に配置され、前記半導体デバイスと前記透光板とを接合する第1接合部材と、
    前記有効画素領域と前記透光板との間に配置され、前記半導体デバイスと前記透光板とを接合する第2接合部材と、を有し、前記第1接合部材と前記第2接合部材とが第1界面を介して接している半導体装置であって、
    前記半導体デバイスは、前記有効画素領域において前記透光板側に光学部材を有し、
    前記光学部材の端部は前記周辺領域に配されており、
    前記第2接合部材は、樹脂で構成されており、
    前記第2接合部材は、第1部分と、前記第1部分と前記第1接合部材との間に配置され、前記光学部材の前記端部を覆う第2部分と、を含み、
    前記第2部分の硬化率が、前記第1部分の硬化率よりも低い
    ことを特徴とする半導体装置。
  15. 請求項1~14のいずれか1項に記載の半導体装置を有し、
    前記複数の有効画素の少なくとも1つが有機発光素子と、前記有機発光素子に接続されたトランジスタと、を有することを特徴とする表示装置。
  16. 複数のレンズを有する光学部と、前記光学部を通過した光を受光する撮像素子と、前記撮像素子が撮像した画像を表示する表示部と、を有し、
    前記表示部は請求項1~14のいずれか1項に記載の半導体装置を含み、
    前記複数の有効画素の少なくとも1つは有機発光素子を含むことを特徴とする光電変換装置。
  17. 請求項1~14のいずれか1項に記載の半導体装置を有する表示部と、前記表示部が設けられた筐体と、前記筐体に設けられ、外部と通信する通信部と、を有し、
    前記複数の有効画素の少なくとも1つは有機発光素子を含むことを特徴とする電子機器。
  18. 請求項1~14のいずれか1項に記載の半導体装置を有する光源と、前記光源が発する光を透過する光拡散部または光学フィルムと、を有し、
    前記複数の有効画素の少なくとも1つは有機発光素子を含むことを特徴とする照明装置。
  19. 請求項1~14のいずれか1項に記載の半導体装置を有する灯具と、前記灯具が設けられた機体と、を有し、
    前記複数の有効画素の少なくとも1つは有機発光素子を含むことを特徴とする移動体。
  20. 複数の有効画素を有する有効画素領域と、前記有効画素領域の周辺に位置する周辺領域と、を有する半導体デバイスの、前記周辺領域の上に第1接合部材を形成する第1接合部材形成工程と、
    前記半導体デバイスの前記第1接合部材が形成された側の面に、前記第1接合部材によって透光板を貼り合わせる貼り合わせ工程と、
    前記透光板と前記半導体デバイスと前記第1接合部材とによって囲まれた空間内に充填された硬化性組成物に対して前記透光板を介して光を照射することで、前記硬化性組成物を硬化させて第2接合部材を形成する光照射工程、とを有する半導体装置の製造方法であって、
    前記透光板は、第1領域と、前記第1領域よりも前記光照射工程において照射する光の透過率の低い第2領域と、を有しており、
    前記光照射工程は、前記半導体デバイスの主面に対する平面視において、前記第1領域が前記有効画素領域と重なり、前記第2領域が前記硬化性組成物と前記第1接合部材とが接する界面と重なった状態で、前記光を照射する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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